POPPO NEWS archive

ウェブコンテンツ制作事務所 ピジョンズ・パーク

POPPO NEWS ARCHIVE.

ポッポニュース記事まとめ

2024

2024.0826
⚫️幸福の森.
最高のプレゼントとは、なんだろう? 高価な品物か? 誕生日のサプライズイベントだろうか? 内容なんてなんだっていいとピジョンズ・パーク(P.P)は思っている。誰かが、あなたのために何かしら考えて行動してくれること自体が貴重なのだ。自分の人生の持ち時間を、想う相手ために使う──限りある大切な時間を惜しまないということだ。イコールではないが、「思いやり」とか「おもてなし」とかそういう言葉も一部に含まれるかもしれない。たとえばお弁当を作って、手渡してくれたとしよう。お昼、空腹を満たしてくれる満足と美味しい味覚への喜びでいっぱいになる。できるなら、そこの気持ちから、もうひとかき潜ってみるといい。それを作るために費やしてくれた相手の時間の貴重さを心の瞳でしっかり読み取るのだ。ボクたちは、きっともっと深く「幸福の森」へダイブできるのに違いない。
 
2024.0820
⚫️「ら」
「ウチらが言いたいのわぁ…」「ボクら…と思っていてぇ〜」若年層だけでなく、結構な年のおとなも使っていたりする。ピジョンズ・パーク(P.P)が引っかかるのは、単純にイントネーションの気持ち悪さだったり、職場でのプレゼンテーションなど使用場面の選択に対する違和感もひとつの理由ではあるのだけれど、もっと大きな淀みが根底に寝そべっていることに起因する。それは何か。答えは明確だ。「ら」である。何人かの意思を背負っているような、代表者であるかのような立ち位置を醸している。目も前にヘッドピンが思い浮かんでしまい、人間ボウリングみたいで、なんとも言えない居心地の悪さを感じてしまうのだ。たしかにネットやテレビ番組で同じような思考を見聞きしたり、遊びや仕事の仲間内で共感することもあるだろう。しかし、一対一で話していて「ら」を使われると、途端に拒絶反応が出てしまう。「ら」で一括りにされた友人や知人や見知らぬネットの人たちからコンセンサスをもらっているのか?と心配してしまうのだ。なら、「ら」はどういう人が使えるのか? 「ら」をいつでも使える状況がひとつだけあるとピジョンズ・パーク(P.P)は確信している。明白なことだ。複数の個を自分の中に持っている人だ。「パシフィスト」「オプティミスト」「ペシミスト」「リアリスト」「デイドリーマー」いろいろな性格がある。それらを少なくとも2、3つは自分の中に持ち合わせていて、はじめて「自分ら」と言ってよいのだ。理想は5つ以上。自分の中の複数の個がそれぞれの視点でディスカッションに参加し、そこで得られた総意を持って、はじめて「自分らわぁ…と思っていてぇ…」と代表者としての立ち位置から意見することができるのである。そこで問いたい──。きみらは"明確に線引きされた複数の個"を自分の中に存在させることができているのか? 「ら」を使う前に再考していただきたいと思うのだ。
 
2024.0808
⚫️懐古は、ひと休みするため.
戦後間もない頃のことだろう。スイカ泥棒という言葉があったと、聞いたり、読んだりした。もちろん言葉も行為も決してヨロシクはないのだけれど、それでも、その言葉を、耳にしたり、目にしたりすると、訳のわからない興奮を覚えたのだ。幼稚であるからこそのスリルを感じたのだろうと思う。それから数十年の長い時を経た今、若かった頃の自分を振り返り、悲喜交々に思うことは山ほどある。なかでも際立つのは「独立」の二文字。独立とは、それまでやりたいと思っていたことが、やらなければならないこととして目の前にぶら下がることだ。そのことに、ある瞬間に気づくというか、気づかされるのだ。他人の視線、言葉、態度を感じることによって。それは世間という名の檻の中で、猛獣たちと対峙するようなもので、臨場感は楽しめるが、怖さも半端ない。ひと休みしたくなることもある。かつて味わった幼稚なスリルを、懐かしむことで。
 
2024.0731
⚫️至福は艱難辛苦の先に.
夏といえば、ビールだ。1日の締めくくりはビールにつきる。酷暑を乗り切った夜はことさらだ。クパァ〜! はて? ビールがニガくなくなったのはいつ頃からだろう。カラ口で喉越しよく、キレは、たしかにあるけれど、ニガ味はほとんど感じないような。誰もが飲みやすくなった。万人に寄せてきた結果だろう。だが、真に旨くなったのかと言えば、どうだろうか。ピジョンズ・パーク(P.P)がまだ若く、なんの経験も持ち合わせていなかった頃、うまいものは甘いものだった。日本の国民食たるカレーも甘口にこだわったものだ。そして今、経験という時を経て振り返るのは、人生の味は辛く、道のりは辛いということだ。記憶の味は苦く、納得は苦しいということだ。ただ艱難を乗り越えた先に、辛苦の旨みが待っているのは間違いない。苦いビールのなかに潜む、旨さを見つけるチカラを!辛口のカレーに溶け込んだ奥深さを嗅ぎ取るテクニックを! 欲するチカラは経験という時が醸成してくれるのだ。あえて言おう。艱難辛苦の先に、真の旨さが控えているのだと。追記:洗練された今のビールは大好きです。
 
2024.0725
⚫️より良く生きるための三年道・第二期へ.
ちょうど一年前の今日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、己が人生をより良く生きるために、「三年道」計画を練り、そして一歩を踏み出しました。3年という時間は、あるひとつの満足を得るための道程であって、同時に足跡という結果でもあると考えています。確かな果実を味わうために、己が経験値の中に努力の痕跡を刻んでいく──それが3年という道程の意味です。最初の一年は、技術を磨くことに費やし、新たな表現方法もいくつか手に入れました。ピジョンズ・パーク(P.P)が真の満足を得るために欠かせないエレメントです。この歩みは、残る2年間にも続行されます。そして二期目となる今日からは、果実の姿を具現化するプロットを練る一年が始まります。果実とは、ピジョンズ・パーク(P.P)が欲して止まないのにも関わらず、その色も形も大きさも香りも唄声も、名前すらも、未だ確定していない未知の作品です。果実を確かにそこに存在させるための設計図(プロット)を描く旅が始まります。
 
2024.0716
⚫️用水路のほとりの小道.
吉野川市鴨島町のランドマークのひとつに向麻山(標高約92m)がある。「こうのやま」と読む。ここは春、桜の名所として知られ、日頃は山頂広場や麓の向麻山公園は、市民憩いの場ともなっている。ただしピジョンズ・パーク(P.P)のお気に入りは、そんな向麻山の麓を回り込んで流れる用水路脇の小道。(P.P)の仕事場からもおよそ5kmと近く、麓の國中八幡神社、山頂の龍眼神社への参拝を兼ねて、おりおり足を運んでいるのである。
 
2024.0716
⚫️え? ツキノワグマ.
いつものランニングコース。川島潜水橋近く。何者かの気配を感じて、吉野川堤防道から河川敷を見下ろすと、胸に白い月を昇らせた黒毛の生き物がたたずみこちらを見上げている。「まさか!クマ?」と一瞬、たじろいだのだけれど、普通に野良犬だったという話。胸を撫で下ろして、また吉野川堤防道を辿るピジョンズ・パーク(P.P)の休日である。
 
2024.0711
⚫️つまるところ人生は一日足りぬ.
長短に関わらず人生は一日足りないとピジョンズ・パーク(P.P)は疑ってみたりしている。締め切りを目前に、あと一日あったらと思うのは常で、胃の痛みにも、だいぶん慣れてしまった。オファーをいただくのが、たいてい一日やそこら遅いのだろう。いや、他のせいにしてはいけない。おのれのエンジンがかかるまでの須臾に問題があるのだ。「満足してもらえるだろうか」「楽しんでもらえるだろうか」「喜んでもらえるだろうか」考えることをやめてはいけない。体験的にいつだって人生は一日足りないのだから──。写真は、日本一短い川(二級河川)として、知る人ぞ知る、その名も「ぶつぶつ川」。その全長は13.5mという。和歌山県那智勝浦町を流れる粉白川にそそぐ支流で、湧水が水源となっている。ふるさと徳島の鴨島町を流れる江川と同じだ。フツフツと湧く湧水の泡の様子から、いつか「ぶつぶつ川」と呼ばれるようになったという。日本一を冠する名所であるから、もちろん「長さが足りぬ」と、ぶつぶつ文句を言ってるわけではないのだ。──20173月撮影
 
2024.0709
⚫️ここでしかじゃなくて、ここだから.
幸景とは、とても希少なものだとピジョンズ・パーク(P.P)は考える。幸景というのは、ワクワクというよりホンワカと見惚れる光景だったり、重みで勝負のパンチがあるというより深く絡むシットリとした味景だったり、夕暮れのまち筋で「お疲れさま」ってすれ違っていくような人景だったり、そういのだ。こういう嗜好に気付いたのは、歳を重ねたからかもしれない。そうして幸景と出会うためには、ココ!という場所を見つけることが絶対条件だ。渡ってくる野鳥を待ち伏せるカメラマンしかりである。だが、ちょっと違うのは、被写体を待つのではなく、自分の居場所に被写体を探すということだろう。ここでしか出会えないんじゃなくて、ここだから出会える光景。──それが、ピジョンズ・パーク(P.P)が探す幸景なのだ。*写真のイメージは、2023年夏の善入寺島のひまわり。
 
2024.0706
⚫️ふるさと徳島「見たいけんっ!ゾーン」.
Mysterious Unexperienced Zone./ふるさと徳島を東奔西走して、魅惑の場所や垂涎の味覚や言葉のカリスマに多く深く接してきたと自負するピジョンズ・パーク(P.P)であっても、いまだ未知の景観や歯応えや笑顔に出会うことがしばしばなのです。見たい、会いたい、聞きたいとの欲求は、何十年の時を経ても衰えるどころか、勢いを増すばかり。ならばとことん追求してみるのもいいのではないか。知り尽くしたように思っていて見逃していたスペシャルな「風景」や「光景」や「幸景」や「祭景」や「店景」や「人景」に根こそぎ出会うことに血道をあげるのも悪くはないと思ったのです。徳島弁で表現するなら「見たいけんっ!(未体験)」と、心の声を張り上げて、これから出会うであろう「未体験ゾーン」に夢を膨らませているのです。
 
2024.0704
⚫️時を超えて甦った平等院蓮.
平等院といえば、ごぞんじ世界遺産に登録されている宇治市の古刹。修学旅行や遠足の目的地としても馴染み深く、ピジョンズ・パーク(P.P)も境内にうずくまる水辺を歩いたのをぼんやりと覚えています。先日、機会をいただいて宇治市を訪ねたおり、ふらりと山門をくぐったのは、きっとお招きがあったからに違いないのです。誘ってくれたのは、日本最古の浄土庭園のシンボル「鳳凰堂」前池のほとりに咲く純白の蓮花たち。25年前に庭園内で発掘調査が行われた際に、江戸時代の地層から見つかった種が発芽したものだそうです。梅雨に洗われ、今が盛りと輝く白花らが、(P.P)に記念撮影をねだっているようでした。
 
2024.0618
⚫️梅雨の下の山間の町.
ふるさと徳島の西部。曇り空の下、大河・吉野川が刻んだ深い渓谷の底に小さな暮らしがうずくまっていました。マチの名は池田町。かつて名監督が率いたチームが「やまびこ打線」の呼び名で高校野球を沸かせ、全国にその名を轟かせました。そして地域は古くは水運の要衝として、過疎化が進んだ今も、阿波池田の名称で広く知られています。吉野川を挟んだ北岸にそそり立つ西山のウマバ地区にある展望所は、町を一望する知る人ぞ知る隠れ名所。コーヒーを片手に、ミニチュアの営みをのんびり眺めて過ごす楽しみがある、ピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りポイントです。
 
2024.0605
⚫️ご近所名所「河辺寺跡」.
濡れ手で粟と言うと、なにかしら背徳感があったりする。もちろん悪いことではないのだけれど、労せずしてといったニュアンスに気持ちが落ち着かないのである。その一方で、一石二鳥にはある種の明るさを感じる。やはり何かしらのアクションが伴っているからだろうと思う。ジョギングの効能は後者に当てはまるだろう。健康づくり、気晴らしにつながるのが大きな利益で、もうひとつ思いがけない幸運に巡りあうことがある。すなわち、ご近所名所との邂逅である。ピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りのご近所ランコースでは、数々の隠れ名所に出会うことができる。そのひとつが、河辺寺跡(こうべじあと)だ。読み方に苦労したけれど、今から1300年以前の8世紀、奈良時代につながると知って、(P.P)の足は無意識にこの場所を目指すようになっている。そして今も、先客との邂逅もあったりして、楽しみが尽きることはないのだ。
 
2024.0603
⚫️氏神様へ参拝.
先のことはよくわからない。50年後はAiが神になっているのかもしれない。
 
2024.0531
⚫️県南よりの賓客.
旧知の賓客がピジョンズ・パーク(P.P)の仕事場へ足を運んでくださいました。雨模様で足元の悪い中、ふるさと徳島の南部にある小さな町からクルマを走らせて。かつて町の職員として賑わいづくりに辣腕を振るわれていた頃に出会い、振り返れば20年近い時が経っていました。かつてを懐かしむのもそこそこに、いま観光振興を一つの柱として、これからの町づくりを語る氏の思いが、以前にも増して熱く吹きつけてくるのを肌で感じました。副町長となられた現在、全国の地域の例にもれず、人口減少と財政難という二大強敵に知恵をもって立ち向かい、さまざまな角度から戦略を講じ、実践することで、よりよい町の未来を勝ち取とろうとする強い意志を感じました。及ばずながらピジョンズ・パーク(P.P)も、氏の一助となる所存なのであります。
 
2024.0530
⚫️大歩危の妖怪坩堝.
ふるさと徳島を南から北に向かって流れ三好市の阿波池田で、東へ直角に舵をとる大河・吉野川。そして上流にあたる同市の山城町に深い渓谷を刻む吉野川の爆発的なエネルギーの圧を、東西に横たわる穏やかな表情から読み取るのは、実際に目にしない限り難しいだろう。断崖絶壁が連なり、白濁する流れから奇岩が頭を突き出す光景は、見るからに険しく、切り立つ渓谷は、大歩危(おおぼけ)という名称で呼ばれている。かつては船で渡るのも、徒歩で越えるのも大きな危険を伴ったであろうことは容易に想像がつく。そんなところからも、当地に無数に伝承される妖怪の話も生まれたのであろう。妖怪「こなきじじい」をはじめ、その数150件にもおよぶという。ここ大歩危(山城町)は、まさに妖怪の坩堝である。妖怪の寿命がどれほどのものなのか、想像の域を出るものではないが、渓谷の覗き込むピジョンズ・パーク(P.P)を、どこからか伺っている気配を感じたような…。
 
2024.0529
⚫️いざ減算の旅へ.
今朝、久しぶりに体重計に乗ったピジョンズ・パーク(P.P)は、愕然としたのである(*_*)。古いノートを開いて7年前の5月のページを開くと、61kgと書き留められていた。そして今、足元の体重計のメモリは75kgが表示されて…(P.P;)。単純に考えれば一年に2kgずつ積み上げた計算だ。やれやれƪ(˘⌣˘だ。クスッ。時というものは止まらないし、コツコツと溜め込んだ果実をいかに取り崩していくか、これも時をかけるしかないのだろう。悩ましいのである。閑話休題──。本日のポッポニュースイメージは、三好市阿波池田を流れる吉野川にかかる三縄地区の鉄橋を渡る観光列車がモチーフである。「四国まんなか千年ものがたり」という企画名で、土讃線の多度津駅(香川県)と大歩危駅(山城町)の間を観光しながら、約2時間30分のんびり過ごす3両編成の列車である。こちらは四国のほぼ中央を南北に伸びる土讃線をたどり、文字通り長い長い時の経過に思いを馳せながら鉄路の旅を満喫できるわけだ。(P.P)が揺られた7年の航海(後悔)とは大違いである。繰り返すが、やれやれƪ(˘⌣˘だ。今日をもって、折り返しの列車に乗り換えよう。そして減算の旅へ出なければと強く思う(P.P;)なのである。
 
2024.0528
⚫️大歩危峡を望む暮らしの景.
ふるさと徳島の表情は山河抜きには語れません。たとえば初夏。連なる山々は新緑に萌え、急峻な渓谷は青く澄んだ流れを深く掬い取って見せてくれます。ふるさと徳島を南から北に向かって潤す吉野川が造り出す、景観は「大歩危・小歩危」の名称で知られる景勝地。そんな渓谷を見下ろす急峻な山肌に集落が張り付いています。懐かしい風景のようで、いつかテレビで見たどこかの国の暮らしの色合いにも見えました。
 
2024.0525
⚫️かの画家の画風を真似て、夏へ.
ふるさと徳島を西から東へ、県土を南北二分して流れる大河・吉野川。その中流域に浮かぶのが日本一広いと謳われる川中島「善入寺島」。旬の路地野菜が広大な田畑で栽培され、条里もしくは碁盤に区切られた圃場で色調が異なり、鳥瞰すると、まるで巨大なパッチワークで目を奪われます。時期によっては観賞用を兼ねて肥料ともなる花が植えられています。たとえば早春の菜の花。黄色い小花が大地を埋め尽くす様は圧巻で県内外からSNSフォト撮影のため多くの人が訪れています。たとえば秋のコスモス。色とりどりの花々が秋風に揺れて残暑を和らげてくれます。そうしてこれからやってくる太陽の季節。同じ方向を見上げて、黄金色の笑顔で笑う大輪の花。ひまわりが主役になります。ピジョンズ・パーク(P.P)も、額から汗を滴らせ、コンクリート製の沈下橋を渡って太陽の笑顔に会いに行きます。毎夏の行事の一つです。本日のポッポニュース画像のモチーフは2023年初夏に咲いた善入寺島のひまわり。かの著名な画家の画風を真似て、2024年の本格的な夏を想像しています。
2024.0524
⚫️瞬間を描く光の絵師「螢」.
まだ涼しい朝夕にも、空気が少し湿気を帯びてきたように感じる。梅雨入りが近づいているからだろう。庭のアジサイも開花に向けてツボミを大きくしている。ジメジメしてあまり居心地のいい時期ではないけれど、ピジョンズ・パーク(P.P)はどちらかといえば悪くない季節だと思っている。雨に洗われた表通りはキラキラと輝くし、先のアジサイも色鮮やかな表情で笑うから。そうして忘れてならない梅雨の名物にもうひとつ「ホタルの乱舞」がある。人里に近い小川の周辺や森の中で、小さな光を無数に点滅させ、あるいは流れるように光線を引いて、ベタ塗りの空に、一瞬の絵を描いてみせる。──まさに「螢」は、瞬間を描く光の絵師なのだ──。近くの公園に、異常水温で知られる不思議な湧水が流れこむ池がある。遠くに「よしこの」の音を聞きながら、ホタルが群れ飛ぶ光景を夢想しながら散歩するのが(P.P)は好きだ。瞬間を描く光の絵師「螢」が、ふるさと徳島でにもうすぐ舞い上がる。
 
2024.0523
⚫️栴檀三樹の花は初夏の香り.
3本の幹が絡み合って一本の大樹に見えることから「栴檀三樹」と名付けたピジョンズ・パーク(P.P)のお気に入りの木。立っているのは、吉野川中流の牧草が繁る河川敷。小さな薄紫の花を無数に咲かせるのは、梅雨入りを前にした今。昨年はドローンを飛ばし、栴檀三樹や栴檀が群生するセンダン森を鳥瞰しました。今年は土手の上から、そして幹に触れて、ふるさと徳島に咲くセンダンの花を見上げようと思います。絵のモチーフは(P.P)お気に入りの栴檀三樹。に香りを閉じ込めてみました。ご覧ください。
 
2024.0522
⚫️牧歌ロールを描く.
ふるさと徳島のほぼ中央を西から東へ流れて地域を潤す大河・吉野川。その中流域に位置する河川敷で今、牧草づくりが盛んに行われています。土手道でジョギングを楽しむピジョンズ・パーク(P.P)の視線の先に、巨大なバウムクーヘンがいくつも転がっていました。近づいてみると直径は1m超ほど。干し草がぎっしりと円柱状に巻き込まれています。冬場の牛の飼料となる牧草ロールだと思われます。ひょっとすると麦稈ロールのように寝わらの代わりに使われるのかもしれません。ひっそりと広がる牧歌の光景を見逃すのはあまりにも惜しい──ふるさと徳島を彷徨い訪ねて歩くピジョンズ・パーク(P.P)に油断と死角はありません。絵のタイトルは「牧歌ロール」に決めました。
 
2024.0521
⚫️ふるさと徳島のランドマーク高越山.
銭湯の脱衣フロアで腰に手を当ててやることといえば「フルーツ牛乳をビンから口のみしてプハー!」だろうか。じゃあ、川田川の河川敷で高越山を見上げてやることといえばなんだろう? ふるさと徳島で、ことに県西部地域で育ったひとなら「お〜い おこうっつぁ〜ん!」と空に叫ぶ一択に違いない。こだまする余韻のなかで、かつて高越山の中腹にあった県立山川少年自然の家での宿泊訓練を懐かしく思い出したりもするだろう。高越山とは、ふるさと徳島をいつでも近くに感じさせてくれる存在なのだ。
 
2024.0520
⚫️栴檀三樹が映える.
吉野川中流域で河川敷が無数の紫コバナで覆われるシーズンがやってくる。ピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りのセンダンの森が、初々しい微笑みを投げかけてくれるのだ。その姿は、まるで花のドレスをまとったかのようで、(P.P)の視線の先で夕日に映えて魅せてくれる。吉野川河川敷で孤高の佇まい。一本に見えるが実は3本の幹が絡みあう栴檀三樹は、今年も元気だ。
 
2024.0517
⚫️脱兎の如く.
ピジョンズ・パーク(P.P)が信条とする座右の銘のなかでも、ことに気に入っている言葉ある。すなわち孫子の兵法に由来する「脱兎の如く」である。文字面から逃げ足が早いことのように捉えられがちだが、真意は深い。その時が来たならば、素早く動くこと──そのために備えておくことが寛容であることを諭したものだ。およそ一年前に決意したピジョンズ・パーク(P.P)の「三年道」は険しく遠く、そして短い。来る時「脱兎の如く攻める己が姿」を思って過ごす今が、実のところ本当に楽しかったりするのである。
 
2024.0515
⚫️皐月のねこ.
早朝のことだった。ごみステーションからの帰り、地域を見回る古参のオスネコに呼び止められた。「よう元気そうだな(老猫)」「そちらもお変わりなさそうですね(P.P)」「ああ、歳を重ねた今も、バリバリニャ(老猫)」「それは良かった。足取りもしっかりされてて(P.P)」「おお、3本ともな!(老猫)」「あははは(老猫とP.P)」と腹を抱えた。──令和6年の5月に出会ったネコの話である。///その朝から一週間くらい後の昼休みのことだった。花壇を手入れしていたおり、あの老猫に呼び止められた。「今朝な!いいことがあったんじゃ(老猫)」「それは良かったですねぇ。何があったんです?(P.P)」「朝からオッ立ってニャ(老猫)」「お若いですね(P.P)」「茶柱の話なんだけどニャ(老猫)」「あははは(老猫とP.P)」と笑った。──令和6年の5月に出会ったネコの話である。
 
2024.0426
⚫️お花見は春告鳥の唄声とともに.
ウグイスの美声は春の名残──季節が深まるほどに唄も艶を帯びていく。知る人ぞ知る名水「龍王水」が湧く鴨島町森藤にある隠れ名所でひっそりと桜花が咲き誇っていた。近くには樹齢1000年近い檀の大楠や平康頼公が祀られた神社などがあり、まとめて巡るのも乙なピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りのお花見スポットである。そうしてもちろん春告げる小鳥たちの合唱も堪能できたりする。
 
2024.0424
⚫️大谷川のほとりで記憶を愛でる.
たとえばお好み焼きをおかずにごはんをいただくとしよう。炭水化物づくしと言って過言でない食事だけれど、ピジョンズ・パーク(P.P)のお好みの味だ。そして、花を添え物に花を鑑賞させていただく花づくしの宴。これも、言わずもがな(P.P)のお好みの時だ。美馬市脇町を流れて吉野川にそそぐ大谷川に、その昔、築かれたデ・レーケ堰堤(えんてい)。この文化遺産を中心とした公園は、春に、色とりどりカラフルに咲くチューリップ畑と河岸に咲き誇る桜並木が共演する稀有なお花見ポイント。(P.P)とっておき。通い詰め、自慢するに値する、ふるさと徳島の花園なのだ。そう──。盛りを過ぎたとて、記憶が散ることはない。
 
2024.0423
⚫️失われた娯楽の殿堂跡にて.
あの日の寂しさは今も忘れられない。遡ること13年。2011831日のことだった。何度も通った吉野川遊園地の閉園だ。園の中心で小ぶりの観覧車が回り、高低差は小さく距離も短いジェットコースターがカタカタと揺れながら疾走していたのを思い出す。園に入るのに江川湧水がそそぐ弁天池にかけられた、赤い欄干の阿弥陀籤のような迷路の橋を渡った。そして春。ここは当時、桜花の名所としても人気だった。遊具は跡形もないが、お花見名所としての名残はいまも健在である。
 
2024.0419
⚫️ザナドゥ.
絶景とは言わない。類稀な光景でもなく、誰もが息を呑むこともない。なんということもない、高台からの眺めだ。ただし、ふるさと徳島に親しむことができたなら全く話は変わってくる。愛着という名のレンズフィルターを履かせたファインダーの向こうには、何物にも替え難い大地が広がっていることに気づくのだ。居心地の良さは、深く広く柔らかく暖かい陽の香りがする寝床だ。デスクに向かっているときの倍、空気を吸い込むことができる気がする。なんと呼べばいいだろう?シャングリラ、ユートピア、パライソ…、響としてはザナドゥ(xanadu)が一番好きだ。ここはチェリーロードライン(県道43号線)の高台・堀割峠にある展望所。2024年春。桜の巨木の下で、西から東へ流れるふるさとの大河・吉野川と日本一の広さを誇る川中島の善入寺島を望んだ。
 
2024.0418
⚫️たとえば桜の街道の始まりで.
年を重ねるといろいろと変化があるのは当然だ。たとえば精神面。諦めることができるようになるし、おかげで焦ることもなくなる。たとえば体力。しっかりと衰えている^^;) けれど、その代わり経験値が上がって、まぁ体力を使わずにうまく切り抜ける手立てを講じることができるようになってきた気もする。それから、たとえば体質にも明らかな違いを確信している。これまでは大事な場面で雨が降ったり忘れ物をしたり体調が悪くなったりすることもあったのだけれど、いまやここぞというときにはきっと「晴れ男」である。勘違いでなければ、近くにいる人にも幸運が伝播しているようにも思える。なんとも不思議なことがあるものだ。さて翻って、ふるさと徳島の名所も経年により魅力という名の色合いが濃くなることもある。そのひとつが吉野川市美郷の東山さくらの里。川島町と美郷をつないで神山町に抜ける県道43号線。その中間点に位置する桜花の名所。ここ数年、ピジョンズ・パーク(P.P)が欠かさず通う桜の花見のお気に入りポイントの一つ。昨年よりも花の数が増えたようで色合いに厚みを感じた2024年の桜花。今春も存分に堪能したという話である。
 
2024.0414
⚫️社寺のサクラ.
吉野川市鴨島町森藤。古刹・三谷寺と森藤八幡神社が軒を並べて見下ろす小川に、参道に育った一本の桜の古木が桜花の傘を広げていました。傘の下では、鶯たちが美声を競い合い、温んだ春の風に薄桃色の花びらが舞っています。ピジョンズ・パーク(P.P)は赤い欄干に頬杖をついて、しばし、ふるさとの自然の振る舞いに身を委ねる幸福に浸っていたのであります。
 
2024.0412
⚫️花筏.
吉野川市鴨島町に湧き地域を潤して流れる江川。夏冷たく冬に温かい水が地表に噴き出す不思議な湧水源を起点に2kmほど流れ下ると、川幅は広くそのほとりに歴史ある江川鴨島公園が整備されています。市民が憩う人気の公園は、桜花の花見名所として地域外にも広く知られています。もちろんピジョンズ・パーク(P.P)にとってもお気に入りの場所。シーズン中は必ず足を運び、一度ならず気付けば公園で桜を見上げているのも珍しくはありません。そうして見上げるのと同じくらい、視線を落としてもいるわけなのです。
 
2024.0411
⚫️さくらの誘い.
吉野川市鴨島町中島に鎮座する諏訪神社。全国におよそ25000社祀られている中の一社ですが、参道の桜並木が醸し出す華やかさは、類稀であるように感じられるのです。2024年春に咲き誇る桜花を前に、二拝二拍手一礼。ピジョンズ・パーク(P.P)は、神々しくさえあるその光景を見逃す愚行を冒すことはなかったのです。
 
2024.0410
⚫️花祭りのあと.
今春も桜花に酔った。通りすがりに、一見の場所で、何ヶ所もハシゴして、何度も通って、そうしてふらふらになるまで桜花を見上げたのです。川島町と美郷をつなぐチェリーロード、川島町と山川町をつなぐフルーツロード、忌部神社、江川鴨島公園、江川湧水公園、川島神社、鴨島町内の神社群…。近隣だけでも、こんな調子。ふるさと徳島で巡った桜花名所を数え上げれば切りがないのです。これからは降り注ぐ花吹雪、池や流れに浮かんだ花筏や地面を覆う桜花の絨毯も楽しまなければと思うのです。土鍋料理のあとの雑炊みたいな感じかな。
 
2024.0405
⚫️丘の上の傘桜.
ふるさと徳島を東西に割る大河吉野川。その雄大な流れを見下ろす峯八山の丘の上でその桜花は咲き誇っている。丘は六地蔵展望台と呼ばれる吉野川市の名所のひとつで、その頂を覆う様は、さながら桜花柄の和傘だ。東西南北に伸ばした枝は樹勢を示し、これからまだずっと先までボクらの目を楽しませてくれることを約束する。
 
2024.0402
⚫️花は待っている.
桜の花は、咲いて人を誘うかのように見える。だが本当のところは、じっと待っている健気な存在なのだ──。大正池のほとりから南の山へたどるチェリーロードラインで、桜花を愛でた勢いをそのままに、花見どころを梯子する。向かったのは川島町との境に近い山川町忌部山。そこに鎮座する山崎忌部神社に参拝。見上げる花は見頃の5分咲き。幸せな気分を存分にいただく。これもご利益のひとつに違いない。ピジョンズ・パーク(P.P)は、そう思う。
 
2024.0329
⚫️春の狂喜乱舞.
公園も街道も山も校庭も川沿いも、うずうずしている。待ち焦がれた心を糧に、無数のつぼみは今にも破裂せんばかりだ。ウグイスはすでに声をからしてる。群れを成すメダカたちは右往左往。鳩だって踊りくるってる。喜怒哀楽の日々を忘れて、ただただ、みんな上を向いて歩く。そんな一週間が始まろうとしている。
 
2024.0303
⚫️梅花の宴.
片道約20km.往復するだけの価値を見出すことができる目的地がある。もちろん峠越えの徒歩旅でである。県道245号線をたどる。その旅先とは、県内屈指の梅どころとして知られる美郷(徳島県吉野川市)の梅園だ。2024年上巳の節句あるいは桃の節句。ピジョンズ・パーク(P.P)は、すっきりと晴れた青空の下へ、意気揚々と飛び出していた。今年最後の梅花の宴に酔いしれるため。往復する道すがら、道端で声援を贈ってくれたのは、満開の見頃を迎えたばかりの河津桜・蜂須賀桜たちだった。
 
2024.0229
⚫️いちばん花.
河津桜である。ピジョンズ・パーク(P.P)の仕事場近くにあり、ジョギングコース上にもあたり、毎春、角を曲がって、この花景に出会うたび「はっ!」とする。個人宅の桜だが、一段低くなった庭からガードレールを越えて、車道を覗き込む、桜花の様は、ひとなつっこさすら感じる。だから、親しみをこめて、2024年の春をつげる満開の河津桜を(P.P)はこう呼ぶ。「いちばん花」と。春はお遍路さんとともにやってくる──といわれる。桜花はそれを祝福して咲くのかもしれない。
 
2024.0216
⚫️旅のきおく・奇跡の石垣.
いきなりだけれど「愛の奇石」と呼ばれているそうだ。さて場所は、どこだと?答えは岡山県津山市にある津山城跡(鶴山公園)の石垣。近くに案内板が立てられていて、ハート型をした石に触れると、若い人には、なんかいいことがあるようなことが伝えられていた。初代城主は森忠政候という。本能寺の変で織田信長とともに討死した森蘭丸の弟にあたり、安土桃山時代の武将だった。城を築いたとき、なにかいいことがあるように願ったのだろうか。いまは桜花の花見名所として、みんなの笑顔が集う場所になっている。
 
2024.0215
⚫️森の奥の花畑.
深い森の奥で偶然、出会うことができると信じられている花の苑。色とりどりに揺れる表情のひとつ一つを見れば、ピジョンズ・パーク(P.P)を歓迎していることは疑いようがない。鳩の羽ばたきが起こす小さな波紋が、どこへ辿り着くのか知りたいものだが、分かりようもないことだけは知っているのだ。ラプラスの魔物でもなければ…。
 
2024.0213
⚫️森の奥へ誘う香り.
ご近所の庭や公園から甘い香りが漂ってくるのに気づいて、面(おもて)を上げると、紅白の梅花に見下ろされていたりする季節になりました。ピジョンズ・パーク(P.P)が、常々語って憚(はばか)らないのは、早春にのみ楽しめる梅花の香りこそ樹花の最高峰でり、芳香の女王と呼んで差し支えないということ。梅花はひととき里を包み込んで、春の幕開けを謳い、しだいに森の奥へ波及させていきます。森に踏み込む理由は、無数にあるが、梅花の芳香は際立っている。──Adobe designed it./モチーフは剣山に連なるナカ奥の森.
 
2024.0211
⚫️神秘の海の歌を聴け.
ふるさとの海は神秘の光景を隠しもっている──と、ピジョンズ・パーク(P.P)は信じて疑わない。打ち寄せる波は、穏やかな時もあれば、荒々しい日もある。海の声を聞き逃しさえしなければ、大きな体の後ろで捉えにくくなっている色合いが光にさらされることがある。そこに圧倒的な驚きが控えているのだ。
 
2024.0208
⚫️ふるさと東奔西走.
ふるさと徳島は山国と言われる。標高1955mの剣山を筆頭に高山が連なり、県土のほぼ8割が山地であることから当然の評価だ。地形も変化に富み、明媚な風光が溢れ、四季の表情も大変豊かである。そんなふるさとを隅々まで知り尽くしたいと思うのは自然な心の流れであって、そのために費やす時間や労力をまったく惜しみたいとは思わないのである。そこでピジョンズ・パーク(P.P)が欲しているのは、どこにでも連れていってくれる理想の乗り物。雪だろうが、嵐だろうが怯まず、泥濘だろうが、荒地であろうが、易々と走破するクルマ。ボンネットには「鳩」のエンブレムを冠し、ルーフには風の抵抗を受けづらい強力なキャリアを配し、足回りの頑強さは言わずもがなの(P.P)仕様SUV。とりあえずシルエットだけはイメージできた。あとは開発だけなのだが…。──Adobe designed it.
 
2024.0201
⚫️捨身ヶ嶽の魔物.
ふるさと徳島(那賀町)と高知県(香美市)の県境にそびえる石立山(標高約1708m)を知っているだろうか。頂には険しい登山道を辿らなければならないが、そんなコース取りもあわせて、ピジョンズ・パーク(P.P)をはじめ老若男女、さまざまな山行客を惹きつけてやまない。石立神社が建立されている山頂周辺は、石灰岩が剥き出しで山肌は白く輝いている。そんな山頂の北西で、ひときわ険しく美しい山容で誘う岩山がある。「捨身ヶ嶽」である。切り立つ岩山は、踏み外せば瞬く間にあらゆるものを呑み込むのはあきらかに見えるのだが、それでも決意させるに足りる力を秘めていたりする。──モチーフを得たのは石立山捨身ヶ嶽
 
2024.0131
⚫️集会迫る.
辰年が明けてはやひと月。師走に忙しなく焦燥し、睦む暇もなく、如月を迎えようとしています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、石井町にある、とある神社の境内を訪ねました。集会を覗いて、少し立ち止まってみるのも悪くないと思ったから。つもる話に耳を傾け、展望を見極め、再会を約す。至福はどこにでもあるものだけれど、いつでも浸れるものでもない。一期一会の貴重であることをいつだって思い知るのです。──モチーフを得たのは石井町の曽我氏神社
 
2024.0125
⚫️幻想氷瀑.
ふるさと徳島を最強寒波が覆う季節が到来した。ふるさと徳島は山国と呼ばれるだけあって、高く急峻ないただきが連なり、そこを源流とする深い深い谷が無数に彫られている。分水嶺によって方向を定められた一滴の水が、渓谷に潜り、岩肌を下り、時に垂直に落下して、黒い淵に集う。止まることを知らない谷の流れだが、ときに淵にうずくまったまま動かなくなることがある。それが氷瀑だ。ふるさと徳島を最強寒波が覆う今、山々の深みで凍りついた世界がひっそりと横たわっていることがある。──モチーフを得たのは神通滝(神山町上分江田)
                                                     
2024.0123
⚫️天啓.
今日は日がいい。123でジャンプする。今日は日がいい。ふるさと徳島は朝から寒風が吹き、夕方には雪が舞い、夜になってもまだ窓外を風が甲高い声をあげて走り回っている。それでも、今日は日がいい。明日からの新たな試みに、はずみをつける軽やかなリズムが響いている。アイデアという名の天啓が舞い降りる時を知ることはできないのだけれど、尻尾を捉えて離さないことはできる。休まず考え続けるという方法でなら。
 
2024.0119
⚫️道端のビンテージアイテム.
ピジョンズ・パーク(P.P)のテリトリーは、それほど広いわけではないけれど、見回りするたびに新しい発見がある。もちろんでっかい「発見」というわけではない。せいぜい、ああこんな風景があったんだといった、「見つける」程度の小さな喜び──。それが得難く、何ものにも変え難いのだ。で、今回出会ったのは、地面に無造作に転がされたピンクの箱。これって古い電子レンジ? ノンノンノン。答えはテレビだ。わかるかな。古いという点では、ダイヤルでチャンネルを変えるタイプでその通りで、厚みがあるのはモニター部分がブラウン管仕様だから。ピンクに見えた筐体は、もとはきっと鮮血のように瑞々しい赤だったのに違いない。この古いテレビが現役だった頃、ブラウン管の前でどんな団らんがあったのだろう。モノトーンで振り返るのは、いろいろな物語。それらが目の前で、鮮やかに色づいていく。とめどなくあふれて飛び立っていくカラフルな想像。(P.P)はそれを捉えきれないのだ。──鴨島町西麻植
 
2024.0111
⚫️神饌.
阿波のたぬき合戦といえば金長ダヌキ親分の名が浮かびます。その金長ダヌキのもとで輸送隊の長として活躍したとされる「四輪大明神」(徳島市南庄町2)を祀る祠に参拝することができました。ご利益は商売繁盛!十日戎にも近く、招かれたことを喜び、謹んでお参りさせていただきました。祠の脇に立てられた説明板を読むと、四輪ダヌキ様の好物は稲荷ずしと書かれています。鴨島にある自宅から眉山山頂経由の徳島駅をゴールに、恒例の年始ランニングを楽しむピジョンズ・パーク(P.P)は、今回に限って偶然にも稲荷ずしを背負って走っていたのです。しかもまだ、手をつけていない! これはもう稲荷ずしの匂いに感づいた四輪ダヌキ様が引き寄せたとしか考えられず、商売繁盛などといった下心は彼方へうっちゃって、丁重にお供えさせていただきました。自らの空腹などは忘れて、晴々とした気持ちでランニングを続けた(P.P)ですが、ひとつ課題が。「四輪大明神」様の読みがわからない? 仏語から辿れば「しりん」となりますが、「よつわ」「しわ」なども考えられます。図書館に答えが眠っていることを願って巡ってみようと思います。いや、ひょっとすると、招いてくださった四輪ダヌキ様が今度は自ら夢枕に立ってくれるかもしれません。愉しみです。
 
2024.0109
⚫️蝋梅.
吉野川市鴨島町の名所「江川湧水」は、冬暖かく、夏に冷たい水がわくことで知られ、周辺は江川湧水公園として整備されています。四国88ヶ所霊場を巡るお遍路さんの休憩ポイントとして園内には東屋やトイレも用意され、湧水を囲むように樹木や花が植えられて、四季の移ろいをみんなに見せてくれるのです。カチカチの風が吹く早春の今、スイセンが純白の花を咲かせ、ロウバイが黄色い花と甘い香りでゆるい春を手招きしていました。
 
2024.0106
⚫️栴檀三樹.
吉野川市川島町を流れる吉野川と県西部の幹線道路・R192を隔てる堤防みちは、ジョギングやウォーキングを楽しむ市民のメインコースとなっています。もちろんピジョンズ・パーク(P.P)にとってもお気に入りの道のり。自動車が走ることはほとんどなく安全で、四季折々に移ろう大河沿いの色合いを安心して楽しむことができるのです。そんなコースの途中、河川敷を耕作した広場に一本の栴檀の木が立っています。ずっと昔から。根っこは一つですが、幹は3本ならんで天に向い、それぞれが十分に力強く、周囲に広げた太い枝をしっかりと支えています。下草の枯れた冬季。根元まで容易に近づくことができます。(P.P)は、「栴檀三樹」と呼んで、肌触りを確かめるのを早春の愉しみのひとつとしているわけなのであります。
 
2024.0105
⚫️ことでんドラゴン.
JR琴平駅の西隣。金倉川にかかる大宮橋のたもとに置かれた琴電琴平駅。高松築港駅から乗客を乗せてきた3両編成の客車が停車していた。金刀比羅宮北神苑の高灯籠に趣を感じる。三が日の中日、参拝を終えた客らを列車は待っている。まもなく多くの笑顔を満載して、青空の下を、黄金のドラゴンのように疾走するのだ。
 
2024.0104
⚫️金刀比羅宮もうで.
隣県琴平町の象頭山に鎮座するこんぴらさん(金刀比羅宮)。「こんぴら狗(いぬ)」の伝承でも知られるように、全国的にも人気が高く年間を通じて、方々から多くの参拝者を迎え入れています。三が日ともなれば、その賑わいは言うまでもありません。人混みはときに煩わしく感じますが、活気の言動力であって、そこに立つだけで高揚感を味わうことができるのも本来です。つまり元気になれる。三が日の中日では賑わいもピークに達していて、さすがに785段の参道石段を駆け上がれるような隙間はありませんが、ゆっくりと進む参拝の流れに乗ることで、お正月気分を存分に味わえました。車道に連なる車の列にハマるのだけは避けたかったピジョンズ・パーク(P.P)は、3kmほど離れた公園駐車場から、ジョギングを兼ねて参拝。運転疲れすることなく、祭神大物主神が祀られた御本宮をはじめ、石段1368段を数えた先に建立された奥社まで境内諸所に鎮座する神々に、辰年への誓いを申し上げることができました。
 
2024.0101
⚫️辰の年賀.
新年あけましておめでとうございます。旧年中は多くのみなさまにお世話になりました。おかげさまで、辰の年を無事に迎えることができました。今年はなお一層精進し、感謝の気持ちをお伝えしていきたいと思います。今年は天高く昇る辰が干支。これまで積み重ねてきた努力に、ひとつの完成形として魂の輪郭を彫るにふさわしい年であろうと思います。画竜点睛──さらに未来へ進むための道標。ぼんやりとした思いに、手探りの歩みに、ハリ(羅針盤)を打ち道を照らす。その先に結実がきっと待っていると確信しています。


2023

 
2023.1229
⚫️飛び込め!光の坩堝へ.
県西部を代表する光の祭典「池田冬のオブジェ・夢来人イルミネーション2023」。今回で開催30回目を数える記念イベントは、回を重ねるごとに輝きを増し、JR阿波池田駅に隣接する「へそっ子公園」会場は、まさに色とりどり光の坩堝! 見上げ続けて見飽きることがない光景は、ピジョンズ・パーク(P.P)を酔わせるのに余り有り、「会期中できる限り足を運びたい」と、決意させるのです。開催は新年110()まで。ふるさと徳島のお正月。帰省したなら見逃せないイベントひとつです。
 
2023.1228
⚫️似て非なるものについて.
年の暮れになると考えるのは新年の抱負。年が明けてからでは遅いから毎年このタイミングなのだが、どんなに困難な希望であったとしても、決意を新たにするのは清々しくて気持ちがいいものだ。ところで抱負は毎年考えて、ころころと変わるものだけれど、一貫して保ち続ける思い、いわゆる信念というものがある。断っておくけれど、新年だけに!という駄洒落で持ち出したわけではない。ピジョンズ・パーク(P.P)にも、もちろん信条を言葉にした座右名がいくつかある。そのひとつは「考え続けること」。かつてプロ野球の名監督・野村克也氏は「考えることは才能に恵まれなかった者の最強武器である」と語ったそうだ。さすがに、うまいことを言うものだ。(P.P)もその思いは同じで、今朝も起き抜けにあることを考え続けていた。似て非なるものであっても、非なる方を好んでしまうことが決して悪いことではない!ということだ。「裸一貫」という言葉がある。辞書によれば「体のほかには何も資本を持たないこと」とある。そして「裸一貫から出発して財を成した」と使われるのが一般で、とても肯定的な意味合いがある。ただ、(P.P)の感覚からすると、その道のりは重厚長大でなんだか重苦しい。これに対して裸はハダカでも「パンイチ」という言葉がある。これはまさにパンツ一丁、おパンツしか身につけていない状況をいう。同じ意味なのにとても軽い。軽薄短小である。あえて言ってみよう。「パンイチから財を成す!」──ちょっと笑ってしまう。軽やかな気分は味わえたが、新年の抱負とするには、もう一考必要だろう(=PP=)。考えることをやめてはいけないのだ。※写真は徳島市沖洲の沖合に顔を出した「だるま朝日」
 
2023.1227
⚫️そら参拝.
標高1955m。ふるさと徳島の最高峰に鎮座する剣山本宮社。かつてピジョンズ・パーク(P.P)は年末年始に参拝し、初日の出を待つのを恒例としていました。腰まで埋まるような積雪を掻き、頬を凍らせ耳を削ぐ寒風を蹴散らし、歩を重ねた先に出会える光景に酔いしれたのです。1週間後、里は雨の予報となっています。果たして頂は…。仕舞い参りと初詣の時が近づいています。
 
2023.1225
⚫️ドラゴンに想うこと.
年末クイズをおひとつ。深まったり、厚くなったり、近づいたり、強まったりするものな~んだ? チクタクチクタク…。答えはいくつかあるかと思いますが、人と人の関係もそのひとつ。溝が深まることもあれば、心の距離が近づくこともある。絆が強くなることもあれば、関係が希薄になることもある。親密さが増すこともあれば、縁の切れることもある。情に厚くなることもあれば、信頼も高まったりもする。いずれにしても、良い関係に発展するためには、まず礼儀が下敷きにあるというのはいうまでもないことでしょう。たとえば、スマホのシャッターを押してほしいなら、「これ押してもらっていいですか?」の前に、「申し訳ありませんが」と一言つけるのが良いだろうと思うのです。一方的に時間を譲ってくれという無礼を許してもらいたい気持ちを伝えることが必要じゃぁ~ないかと。2024年は、とりあえず人間関係で正解を出し続けていきたいと思う、ピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。
 
2023.1222
⚫️仕舞い参り飯尾天神社.
吉野川市の森林公園「少年の森野外活動センター」に隣接するというより、森が社叢(しゃそう)といって差し支えなさそうな飯尾天神社。四国88ヶ所霊場第11番札所藤井寺の東方1kmほどの場所にあり、ピジョンズ・パーク(P.P)は札所とセットでお参りさせていただくのを恒例としています。森の中には静寂に満ちた小径が延びて、いまは枯れ葉を踏むかすかな音色が足元に小さく弾けます。拝殿の前に鎮座する撫牛のご利益にもあやかり、今年も一年お世話になりました。二拝二拍手一礼。「払い給え、潔め給え、鎮め給え、守り給え、幸い給え」。新しい年の導きが、はやもう楽しみでならない(P.P)なのであります。
 
2023.1220
⚫️仕舞い参り藤井寺.
四国88ヶ所霊場第11番札所藤井寺。88霊場のなかで、唯一「てら/でら」と発音する霊場なのであります。ご本尊には薬師如来を祀り、厄除けなどのご利益をいただけます。境内にある藤棚は、もとは弘法大師お手植えが起源と伝えられ、何代目になるのか幹は太く、開花のシーズンにはたわわに垂れる紫花が、流れ落ちる滝のような色とまとわりつくような甘い香りで参拝者を迎えてくれます。「おんころころせんだりまとうぎそわか」「南無大師遍照金剛」。2023年の仕舞い参りをさせていただきました。
 
2023.1219
⚫️仕舞い参り種穂忌部神社.
2023年も残り2週間。しっかり仕事を納めて、クリスマスムードに浮かれ、しみじみと年末を過ごして、晴れやかに新年を迎えたいと願います。そのためにピジョンズ・パーク(P.P)は、一年を良いように導いてくれたお柱様方にお礼の仕舞い参りを恒例としています。今回は、種穂山(標高約379m/吉野川市山川町)の山頂に建立されている種穂忌部神社。二拝二拍手一礼。お礼を申し上げ、新年の参拝を約束して、早くも暮れかけた下りの山道参道を辿りました。
 
2023.1216
⚫️ふるさと並木百景.
ふるさと徳島の懐は深い。味覚にしても文化や産業にしても、そして景勝も外すことはできない。例えばどこにでもある並木の風景であっても、知る人ぞ知る感動の光景を見せてくれる場所をいくつも抱え込んでいたりします。そのひとつが今日のポッポニュースフォト。吉野川にかかる岩津橋の下流南岸で、吉野川と国道192号を隔てる土手みちが、流れに沿って東に位置するバンブーパークに延びています。ここにピジョンズ・パーク(P.P)のお気に入り並木景がひっそりと形成されているのです。形成と表現したのは、この並木、人が植えたものではなく、実生から育った木々であって、下草が刈られたことで、偶然にも並木の公園が土手みち沿いに出来上がっているように感じられるから。萌葱色の葉をそよ風に揺らせて春を教え、強烈な日差しを遮って夏の酷暑を和らげてくれる。そうして葉を落とした今、太い幹の間を川の上流から吹き抜けてくる向かい風が、年の仕舞いをつけようとしています。
 
2023.1215
⚫️師走の候 かもじま全景.
四国88ヶ所霊場第11番札所藤井寺の南側山麓。敷地地区を東西に町道が延びています。森の中を抜ける道は、夏涼しく冬の寒風を防ぎ、春に花を、そして秋に紅葉で目を楽しませてくれます。地元であっても、知る人ぞ知る絶好の散歩道なのです。森が切れた高い台で、北方に広がる鴨島の町並み、東西に横たわって流れる大河吉野川、そこに浮かぶ全国一の川中島・善入寺島を眼下に一望しました。呼吸が整うのを待って目を細め、耳を澄ませると、新しい年の足音が聞こえたような気がしました。
 
2023.1214
⚫️吉野川渡渉.
第十堰は吉野川河口から14kmほど上流に設けられている利水設備です。その歴史は古く、今から350年ほど遡る藩政の時代に最初の工事が行われたそうです。そして大渇水期に入る師走の中旬。吉野川の水量もかなり削られて、第十堰が水面にすべて露出することがあります。そうしたときには、大河も歩いて渡ることができるようになります。南岸(石井町藍畑第十)から北岸(上板町第十新田)へ北岸から南岸へ。好機を逃すことを知らないピジョンズ・パーク(P.P)は、存分に大河渡渉を楽しみました。
 
2023.1208
⚫️朝立彦神社を参拝.
国道55号から勝浦川沿いに県道16号線を車で10分ほど遡り、潜水橋を渡って勝浦川西岸へ進む。そこから案内板に従って、曲がりくねった細い林道を辿って行くと「水飲み場」があり、そこで車を降り、鬱蒼とした森の中を抜ける参道を辿った。石段を登り切った先、徳島市を望む高台に建立されている朝立彦神社(あさだてひこじんじゃ)の拝殿が目に飛び込んでくる。ひな祭りのシーズンに勝浦町を目指し、夏の涼を求めて上勝町を訪ねる際に、いつも気になっていた朝立彦神社の案内板。ついに、ピジョンズ・パーク(P.P)は、当社のご祀神よりお招きをいただくことができました。朝立彦神社(徳島市飯谷町小竹)が勝浦町との境に位置し、北が徳島市、南が勝浦町となっています。この日は参拝者の姿はなく、境内はひっそりと静まり返っていました。ひんやりとした冬山の空気をたっぷり吸い込み一呼吸。二礼二拍手二拝。紅葉に彩られた境内を奥へ進んだ先の展望台からは勝浦川の流れや徳島市につらなる山々を眺望することができました。(P.P)は昼食の時間が無くなったのも忘れて見惚れたのであります。お招きに感謝しつつ、平安時代より続くという歴史に思いを馳せながら下山しました。
 
2023.1204
⚫️冬の吉野川とおこうっつぁん.
2023年の最後の月が走り始めました。「おこうっつぁん」の愛称で親しまれる高越山(こうつさん・標高約1133m)が冠雪する朝が訪れるのも、もうまもなくのことでしょう。冬の吉野川にかかる阿波中央橋から西の方向、川上を眺めました。川面も山並も青く凍えて、そうして硬い光を放って、見つめるピジョンズ・パーク(P.P)を迎えいれてくれます。新しい年に向けて、(P.P)も飛び込んでいくつもりです。
 
2023.1130
⚫️光の夜に、はしゃぐマチ.
11月も最終日。はやもう2023年も師走の前日となりました。日本中の夜がLEDなどのイルミネーションの光に彩られ、マチをあげてはしゃぐクリスマスシーズンの到来です。そんなわけで本日のポッポニュース。新たなワクワクを目前に、過去の賑わいを振り返ってみましょう。今から7年を遡る2016年の1216日から25日クリスマスまでの10日間、徳島市中心部を会場にした光イベント「徳島LEDアートフェスティバル」が開催されていました。デジタルアートで世界的に知られるチームラボによる光の作品が広場や通り、橋や水上を問わず町中にあふれました。初日から多くの人出があり、大変な賑わいとなっていたにも関わらず、あまりに幻想的な夜の光景に、音の記憶が欠落していることに、いま気づいています。今シーズン、ピジョンズ・パーク(P.P)はどんな光の幸景(こうけい/しあわせを感じられる光景・景色)に出会えるのか、楽しみでならないのです。写真は、イベント初日に新町川にかかる「ふれあい橋」で見惚れたにぎわいの一コマ。
 
2023.1127
⚫️幸せ小春日和.
吉野川中流北岸のまち市場町に広がる田園を駆け回りたくなったのは、やはり気候のせいだったのに違いありません。雪が降って、喜び庭駆け回る小動物がいるいっぽうで、ピジョンズ・パーク(P.P)は、小春日和の誘いを断れない「衝どうぶつ!」なのであります。休日となればなおさらです。そうして出会ったのが、今回の地蔵景。目にした瞬間、かつて歌手・坂本九さんが歌った「幸せなら手を叩こう🎵」というヒットソングが、(P.P)の頭の中いっぱいに広がり、唇から溢れ出していました。ただ、不思議なことに、本来の歌詞には存在しない「幸せなら手をつなごう」というフレーズがしっくりして、周りにひとがいないのをいいことに、何度もリピート__テへ(´∀`*)ペロ。ふるさと徳島にまたひとつ、自慢の幸景(こうけい/しあわせを感じられる光景・景色)を見つけました。
 
2023.1124
⚫️奇跡はすべての今.
ふるさと徳島に横たわるL字の大河・吉野川。その中流河川敷に、センダンの巨木が群生する壮大な森が広がっています。前回のポッポニュースでご紹介した通り、いまセンダンの森は無数の木の実をたわわに実らせ晩秋、初冬の風景で、訪ねる者を迎え、楽しませてくれています。ただその実は有毒なのだそうで、簡単に味わえないのが残念なのですが。さて、本日の掲載写真であります。ピジョンズ・パーク(P.P)の仕事場がある吉野川市の吉野川南岸土手みちから、センダンの森へ続く未舗装道で、夜明け前に降った雨が鏡の池を作っていました。池の底に沈んだセンダンの実の色合いに、当然ながら抗う術を持たない(P.P)は、フチにしゃがみ込んで、飽くでもなく水の底に心を囚われていたのです。
──そんなときに、一粒のセンダンの実が降ってくるのは自明の理。すでにフラグは立っているわけです。よって、鏡面に弾む水滴、広がる波紋を(P.P)が見逃し、撮り逃すなどといった道理や愚行は存在しないのです。もちろん「奇跡の光景」だということを否定しません。だけど、(P.P)は、「一刻一刻、すべての今が奇跡の連続である!」と言い続けていたい。ふるさと徳島の奇跡の光景を見逃さないために。
 
2023.1122
⚫️センダンの森にも稔りの季節.
一年で最も過ごしやすい五月中旬。薄紫色の小花を満開にして、甘い香りでミツバチやピジョンズ・パーク(P.P)を誘ったのは、吉野川河川敷に横たわるセンダンの森でした。そして小春日和に恵まれた小雪前日の昨日、たわわに実らせた木の実を風に振るわせて、かすかな歌声を載せて、土手道を行く(P.P)をまたしても河岸の森へ誘い込んだのは、稔りのシーズンを迎えたセンダンの木々でした。ちなみにセンダンの実は、生薬(動植物や鉱物などの天然素材を加工して作られた医薬品)の原料として、塗り薬などで利用されたこともあるようですが、有毒のため食用にはならないとのこと。そう思ってみれば、美味しくもないのか、たしかに野鳥やリスなどの小動物に食べられた様子はなく、いつまでもたわわのまま。それでも、というかそれだからこそ、ピジョンズ・パーク(P.P)の関心をひいてやまないのでしょう。この森は。
 
2023.1120
⚫️記憶の器はザルであり、アイデアは瞬足である.
突然降りてきて、心のほとんどを埋め尽くすような想いであるのにもかかわらず、ピジョンズ・パーク(P.P)の記憶の貯金箱はザルのごとしであるようです。そのままにしておくと、ほとんど垂れ流して、あとには大して意味のない石くれが残されるばかりなのです。思いついたら、すぐに、なにがあろうとメモを取る──この単純で簡単な作業が、ひたすら難しかったりもするのです。やらなければと思いつつも、このアイデアの泉は深夜あるいは明け方に湧く、いわゆる間欠泉であって、ペンを取って紙に向かうのはもちろん、スマホに向かって語りかけることすら難儀な状況であったりするのです。食事をしていたり、誰かと話していたり、散歩していたり、なんならパソコンに向かっているときに湧き出てくれるならと、願うばかり。で、今朝方も面白いアイデアを懐にしまったはずなのに、どこをどう探しても見つからず、悶々とした思いで今にいたっているわけです。そんな次第なので、本日のポッポニュースはこれといった話題もなく、ちょっと気が早いのですが来年の干支をモチーフにキャラクターを育て、久しぶりに足を運んだ新町川河口に泳がせてみました。龍が手前の橋は末広大橋、見えにくいですが奥には、すでに供用が始まっている新町川橋(四国横断自動車道・徳島南部自動車道)が架かっています。
 
2023.1117
⚫️国を生み、神を産んだ女神を想う.
「イザナミノミコト」は、ご存知のとおり淡路島を皮切りに日本列島を創り出した女神さま。国生みだけでなく、アマテラス、スサノオ、ツクヨミなどそうそうたる神々を産んだ「神生み」でも知られます。そして、ついには火の神さまカグツチを出産する際に大火傷を負って亡くなった後には、黄泉の国で新たな神となったそうです。これを迎えに行った日本神話イザナギノミコトの冒険話も、われわれの想像力をかき立ててくれます。そんなイザナミノミコトを祀る神社があると聞き、ピジョンズ・パーク(P.P)は、国道192 号を一路西進。大河・吉野川中流の川中島「中鳥」の伊射奈美神社原社を、南岸から拝むことができる「伊射奈美神社元宮跡遥拝所」の前に立ったのは数日前のこと。ひとが生まれる遥か以前。個性豊かな神さまたちが躍動した時を想い、恍惚と、空想の世界を吉野川上流に連なる山並みに重ね合わせていました。
 
2023.1110
⚫️色づく大歩危峡に架かる橋.
ふるさと徳島が誇る景勝・大歩危小歩危──。小春日和のこの日、紅葉の真っ盛りを迎えていました。JR土讃線・大歩危駅から見上げた大歩危橋の欄干に反射した陽光は、吉野川の透明度を上げ、木の葉をいっそう赤く輝かせていました。昭和48年に通行が可能になった橋は全長165mJR大歩危駅がある西祖谷側に延びる県道163号線・45号線と対岸の国道32号を繋いで多くの人や荷物が行き交ってきたのでしょう。時の流れを思うと、感慨深いのです。そしてピジョンズ・パーク(P.P)は、新緑の5月、そして大紅葉に染まる11月、吉野川が削った峡谷を旅する楽しみを、もう何年も忘れられないでいるのです。
 
2023.1101
⚫️この森に無い色は無い.
白黒の世界が近づいている。それを知っているからこそ、すべての色は刹那にひしめく。見逃してはならないと、ピジョンズ・パーク(P.P)は強く思う。すべてのものが、あらゆる事象が、時限のしばりから解かれることはないのだ。あと幾度、こうした光景に出会えるだろう。われわれに出来ることは、ほとんどなにもないと知る。そこでは、ふるさと徳島の奇跡の色に、ただただ感動するしかないのだ。
 
2023.1031
⚫️山頂の鬩ぎ合い.
ハッピーハロウィン🎵 ウェブやテレビや折り込みチラシやまちかどや、いろいろな場面で耳目にします。何がハッピーなのか、よく理解していないピジョンズ・パーク(P.P)なのでありますが...。そうは言いつつも、音の響きに幸福を覚えていたりするのだから不思議なものです。10月も今日で仕舞()い、いよいよ2023年も終盤が見えてきました。年替わりに向けて、ラストスパートを切るつもりの(P.P)です。変わり目といえば、季節も秋から冬へ。先日の日曜日(1029)に、気が向いて剣山(標高1955m)に登ってきました。登山口のひとつ「見ノ越」あたりで紅葉が見頃の最盛期を迎え、同時に山頂は木々が霧氷に覆われる、凍てつく世界が広がっていました。そうして、ふたつの季節の間に立った(P.P)は、鬩(せめ)ぎ合う気配を感じ、ハッピーハロウィン🎵の響きに似た高揚感に包まれたのであります。
 
2023.1025
⚫️どんどん、ひゃらら、どんひゃらら🎵.
クラシカルアルペジオを奏でるとき、コードC→コードAmよりも、コードC#→コードA#mの方が煌びやかに聴こえて、もっと言えばコードD→コードBmのほうがおしゃれで、ノリがいいように感じるピジョンズ・パーク(P.P)です。ちなみにBm7だとテンションかかり過ぎて、抑揚という輪郭の箍(タガ)が外れて、ペラペラな音色に「見え」てしまうのです。この先はどうだかわかりませんが。
 
さて、本日のポッポニュースブログ写真は、ご近所にある西麻植八幡神社の境内で、秋祭りの日に担ぎ出されたお神輿。大鳥居の外に停められた屋台から「どんどん、ひゃらら、どんひゃらら🎵」と笛太鼓の音も流れてきました。豊作に感謝し来年の恵みを願う儀式を通して、氏子という名で地域がつながっていることを喜ぶ笑顔がありました。
 
思いついて、唱歌「村祭り」をウェブ検索してみました。引っかかった「村祭り」の楽譜(日本音楽生涯学習振興協会サイト)のひとつを読むと、サビの部分のオノマトペというか、スキャットというのか、「どんどん、ひゃらら、どんひゃらら🎵」では、コードFDmFC7という進行になっていました。Dよりも3度高いため、一層祭りの弾む気持ちが表現されているように思います。とはいえ、しつこいようですが、(P.P)の好みはD6mの組み合わせなのです。明るいけど、はしゃぎすぎていない感じがいいのかもしれません。
 
2023.1019
⚫️石堂神社の秋祭り.
今朝。仕事場の西向きに開いた窓から吹き込んでくる肌寒い風に、金木犀の香りが乗っかっていました。閉めようと伸ばしたピジョンズ・パーク(P.P)の手を引っ込めさせるのに十分な芳しさであって、「嗚呼ついに秋が里まで降りてきたんだなぁ」と移ろう趣に、しばし身を任せたのであります。秋といえば、祭り。激しく熱く情を傾けて、フィジカルでもぶつかり合い、怪我を負うことも辞さない荒々しい祭りのニュースを耳目にしながら、(P.P)は、社に寄り合い、持ち寄った手作りの味覚で秋の酒肴を楽しみ過ごす、ローカルな祭りにも愛着を覚えるのです。写真はつるぎ町半田の山中に建立されている石堂神社の境内。隣接する三好市東祖谷との境にそびえる石堂山(標高約1636m)の登山口にもなっています。この日、令和51015()が秋祭りにあたり、東祖谷から神主さんを迎え、つるぎ町半田、一宇、東祖谷の氏子さんたちが車座になって談笑していました。柴栗を拾って秋を満喫していた(P.P)に、「朝1030分から祈祷しているから、来年は早めに来たらええわ」と、まだやわらかいお餅とお札を分けてくれながら笑顔のお誘い。賽銭を納め、来年の予定が一つ決まったのをメモした(P.P)なのであります。
 
2023.1016
⚫️太鼓坂奥に横たわる蛇の目淵.
踏んだ足の下からドンドンと太鼓を打つような音が返ってくると言われるのが、阿波市土成町宮川内の名所「太鼓坂」。何度か試してみたけれど、残念ながらまだその音を聴くことができないでいます。ピジョンズ・パーク(P.P)の仕事場近くの西麻植八幡神社にある太鼓橋なら、毎度成功するのだが。話を戻して、太鼓坂の脇に延びる細い道を山へ向かって1kmほど進むと、道は行き止まりになり、その奥へ谷川が続いています。細い山道があり、入り口の古い看板に「蛇の目淵」の文字が読み取れました。紅葉には少し早い10月半ば。流れるのを忘れた山水が淵をとろりと満たしていました。大きく赤い口を開けた大蛇が、ピジョンズ・パーク(P.P)を待ち受けている!そんな想像を楽しんだのです。
 
2023.1011
⚫️暑さ寒さも...
ご近所の景色が秋のそれに移ってきました。近所の田んぼでは稲刈りが終わり、乾田の風景が広がっています。冬野菜の苗の定植を待つ畑では、コスモスの花が咲き始め、少し肌寒さを感じるようになった風に揺れていました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われます。つい先日までの茹だるような酷暑はどこへやら。里にも秋が訪れたことを、その名も彼岸花が、鮮やかな色合いで悟らせてくれます。
 
2023.1005
⚫️番猫に想う.
当家の番猫は17歳。200622日に、生後1ヶ月ちょっとでやってきた。譲ってくれた方によると誕生日は前年の暮れだそうだが、正確に覚えていないとのことで、ならばと出会った日にすることにした。最初は誕生日にひっかけてニィニィと呼んだが、どうも呼びにくいのと、幼稚性を感じたりもして、「みぃこ」に落ち着いた。ネコも長く生きていると、いろいろと学習するのであって、「遊んでくれてもいいよ」とか「トイレ掃除をしてくれてもいいよ」とかなんとなく仕草で伝えてきたり、驚くことに「おきゃえりっ(お帰り!)」と、声に出すこともできるようになった。そして最近だが、はっきりと「ごはん!」と言えるよに。早朝、かなり早い時刻にベッドの枕元に座り、耳に口をくっつけてゴ・ハ・ン! これはかなりくすぐったくて、たちまち目が醒める。ふらふら立ち上がって、先に自分のトイレを済ませドアを開けると、座ったまま、瞳を丸くしてゴ・ハ・ン! 失笑しつつ手を洗い、15歳以上から!と書かれた(=^^=)用ウェットフードの封を開けてやると、やっと落ち着いてくれる。消化するチカラが弱くなっているようで、吐き戻しする番猫の体調をみながら、だいたい日中2時間に1回少量与えるよにした。おなかも空くだろう。だから「ゴハン!」と言えるよになったのかもしれない。もうすぐ18歳を迎える当家の番猫。次は、どんな知恵を身につけ、言葉を発するのか、楽しみでならないのだ。写真は、サトウキビ。土成町ですくすく育っているのに出会った。阿波和三盆糖のふるさとのひとつである。
 
2023.1003
⚫️にし阿波のニホンカモシカ.
黒沢湿原で中秋の名月を見上げるため県道という名の山道にクルマを走らせたピジョンズ・パーク(P.P)は、どんな光に出会えるのかと想像を膨らませ、胸を躍らせ、気持ちを高ぶらせていました。そんな一途な思いが通じたのか、道中で思わぬ歓迎を受けました。出迎えてくれたのは、特別天然記念物のニホンカモシカ。しばらく見つめ合ううちに、観月の成果を祈ってくれていることを確信しました。
 
2023.0928
⚫️キャット・ザ・ハロウィン03.
「良かったら、シャッター押しましょうか?」は、ありがた迷惑な言葉になってしまっているようだ。花畑を背景に撮影を楽しむ男女を見かけて、気さくに声をかけてしまったのだが、逆に「こうやって撮るといいですよ!」と、ピジョンズ・パーク(P.P)のスマホを使ってパノラマ撮影をしてくれた。横にして撮るのではなくて、縦に撮るのが主流なのだ。横長もグイッと左から右へ流し撮りすればいい。かつてのように、あとで噛み締めるための「記念」の意味合いよりも、評価を期待する「映える」撮影が目的になっているのだな。つまり、思い入れのある作品を作ろうとしているわけで、他人の指は必要ないということだ。若い二人に、こちらが逆に「ありがとう」と、礼を言う始末だ。ちなみに撮ってもらったパノラマに写った(P.P)は、ブレていて苦笑したが、もとより映える佇まいでもないわけで、ブレてるくらいがちょうどいいとも思った次第なのである。というわけで、本日のポッポニュース。キャット・ザ・ハロウィンの第3弾を制作した。番猫と都会とちょっと苦手なクモをあしらってみた。いかがだろう。
 
2023.0927
⚫️キャット・ザ・ハロウィン02.
山歩きをよしとするピジョンズ・パーク(P.P)だが、この時期、困ったことがひとつある。それは蜘蛛の巣。ひとも通りやすが、蛾や蜂などの昆虫も飛びやすいのだろう。山道の左右に元糸を伸ばし、進路を遮って巣を広げて待ち受けている。(P.P)は、ことに女郎蜘蛛が苦手だ。トラジマも凶暴そうだし、大きいし、吐き出した糸はひどく粘るしで、手に追えない。繁殖力が旺盛なのか、他の蜘蛛よりも強いのか、どういうわけだか、やたらと多くて、100mも進めば、蜘蛛の巣よけに振り回した木の枝の先に、立派な綿飴が出来上がっているありさまである。苦手意識につながっているのは、名前も関係あるのかもしれない。家の中で時々であう、ぴょんぴょん飛び跳ねる小さなクモは少しも怖くない。かたや女郎「グモ」と聞くと震え上がってしまう。音。クモとグモ、この差は大きい。トラと人喰いドラ、サメと人喰いザメ、ヒルと血吸いビル、さらに活用を進めて、味噌汁とたぬきジル、徳と毒、金と銀、混乱しそうだが、まぁ、そういうことである。さて、本日のポッポニュース。前回に引き続き、キャット・ザ・ハロウィンの第2弾を制作した。テーマは15年若返らせた2歳の番猫。どうやら番猫も気に入ったようで、少し安心しているのである。
 
2023.0926
⚫️キャット・ザ・ハロウィン.
朝、ジョギング中に、引っかかる光景に出会った。ピジョンズ・パーク(P.P)の足元から、一匹のコオロギ勢いよくジャンプした。うまく逃げたつもりだったのだろうが、着地したのは側溝の小さな穴。暗がりの中へ吸い込まれるように消えていった。見ている(P.P)にとっては奇跡の瞬間だったが、コオロギにとっては不運というよりほかはない。ひるがえって、卯年だからといって、無闇にジャンプすれば良いのではないことを、教えられた気がした。挑戦の先の、着地点をしっかり押さえておくことが肝要なのだ。今年も終わりのほうが近くなっている。番猫をモチーフに「キャット ・ザ・ハロウィン」と題して作品を描いた。表情がよく似ていると、満足している(P.P)なのである。
 
2023.0920
⚫️湿原道中+AI画像.
2023年の敬老の日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、標高550mの山頂付近に広がる湿地の公園を目指しました。湿地に生えるランの仲間「サギソウ」が護られていることで知られるその公園は、夏草がきれいに刈られて、手入れが行き届いた遊歩道には、涼風がたむろっていました。どこまでも上り坂の道中、曲がり角で路線バスに出会いました。道幅いっぱいの大きなフロントガラスに映る森の緑を見て、遠い昔、遊園地にフワフワと遊ばせた、膨らんだ気持ちを(P.P)は思い出していました。
 
2023.0915
⚫️青天の霹靂.
PCのドックから、見慣れたアイコンが消えて「?」マークになっていました。「何ごと?」と、狼狽しつつアプリケーションを確認して驚いた。「勝手に24'になってるぅじゃぁないか!(荒木飛呂彦マンガ風)」。なんということでしょう! google検索に続きフォトショップにも生成AIが搭載されておりました。で、さっそくやってみたのが、本日のポッポニュース。吉野川市の名所チェリーロードの高台から望む、日本一広い川中島「善入寺島」。その上空に飛来したモノは! 楽しいっ! ただし指令書であるプロンプトは脳内で生成するしかないわけで、今後の特訓でどうにかできるものかと、思案中ではあります。
 
2023.0914
⚫️シロバナ彼岸花
ふるさと徳島が誇る名水のひとつに江川湧水があります。吉野川市鴨島町にわく地下水で、はじめ小さな流れは、湧水源の東隣にある吉野川医療センター脇の弁天池に流れ込み、江川鴨島公園を潤して次第に大きくなり、高い透明度を保ちながら東進しています。不思議なのは、その水温。夏季は10度前後と冷たく、冬季は20度以上になることが知られています。そんな江川湧水源を囲む江川湧水公園で、毎年9月中旬になると花を咲かせるのが彼岸花です。彼岸花というと緋色の花を想像しますが、ここで少し黄色味がかった乳白色。今朝、通りかかったピジョンズ・パーク(P.P)に、秋の訪れを教えてくれました。
 
2023.0809
⚫️タイヨウノキセツニオモウ.
ひまわりは夏の象徴である。フォルムやカラーやシーズンやらが、ひとまとまりのイメージとなってピジョンズ・パーク(P.P)はもちろん、誰もにそう感じさせるのだ。セミもそうだ。フォルムやシーズンやらに加えて鳴き声が暑い季節の到来を教えてくれる。ところでセミは、脱皮して飛び立てば、たちまちその声は上級者のそれだ。それはつまり鳴ける期間が限定されているうえにとてもショートだから、そうならざるを得なかったのだろう。不思議なのは、ウグイスである。毎春、素人の歌声からはじめて、初夏というより夏にやっと一人前の鳴き声が出せるようになっている。前年に修練した技は一冬で忘れてしまうようだ。もしもだけれど、セミが越冬することができるようになれば、どれだけ魅力的な鳴き声を聴かせてくれるようになるだろうか。もしくは大変なレベルのボリュームも出せるようになるのではなかろうか。ひまわり野原に立って(P.P)は、ぼんやり考えていた。
 
2023.0725
⚫️より良く生きるため3年道.
人生100年と言われるようになって久しく、自らの意識もそんなふうに知らず知らず染まっていたのです。ひと月ほど前から、本日今日を起点にした期限3年の中期計画を練り始めていたのは、そのせいでもあるのでしょう。長期を満足して生きるため、中期で何かを手に入れなければならないのは当たり前のことで、ピジョンズ・パーク(P.P)は、まずはどうやっても到達した目標を定める必要があったのです。あれやこれやと思案をすすめ、先日やっと啓示をいただくできました。あとは達成するための道筋を見極め設計し、試行錯誤はあれど小さなレンガを一つひとつ積み上げて、大台を迎える年にはきっと、自分なりの高みへ到達するつもりです。──10日ほど前、25年来の友人の訃報を受け取りました。同い年の同僚として出会い、お互いに独立してからは、ピジョンズ・パーク(P.P)のしごと場を、前触れなくふらりと訪れ、豪快に笑う彼と過ごす時は悪くなく、何がということもないのですが、気が合っていたのでしょう。彼の通夜で、末期の水をとりながら、人生が必ずしも100年も続かないことをハッキリと思い知りました。長期をより良く生きるために考えついた中期計画ですが、それに加えて、今年今月今夏に立ち止まり、もはや明日を歩けない友を想って、ピジョンズ・パーク(P.P)は己が未来へ続く3年道をひたすら大切に踏みしめたいと思うのです。──この夏はとても暑くなりそうだよ。友よ、安らかに眠ってください。
 
2023.0623
⚫️次の季節の足音が.
ふるさと徳島は、降ったり止んだりの一日。キーボードを叩く指の滑りが悪いなと思ったら、汗だく💦。夢中になっていてエアコンを入れ忘れていました。まだ梅雨真っ只中ですが、本格的な夏が近づいているのを感じます。それは、部屋にいても、近隣を歩いても。
 
2023.0622
⚫️あめごと相席メシ.
お弁当を広げる場所を探していて、たどり着いたのは人の気配が途絶えた谷のほとりでした。ピジョンズ・パーク(P.P)には、少なからずこだわりがあります。その一つが、お弁当を広げる場所とタイミング。晴れた日に眺めが良い木陰とか、蚊が飛んでいないのはもちろん犬のフンとかが近くに落ちていなくて、人工的な音の少ない時とところ。そういう場所を探していると、意識は無になり、いつの間にか、山奥や波打ち際や廃墟に立っていたり、座り込んだりしていたり。で、先日の梅雨の晴れ間にたどりついたのは神山町の某所。水面に跳ねる川魚を相席にして、うまいメシを堪能しました。
 
2023.0609
⚫️雨が洗う箸蔵山へ.
県立自然公園の巡視をお手伝いをしています。買われるような健脚でも、山の知識が豊かなわけでもないのですが、山歩きをそれほど苦に思わないので、続いているのだろうとピジョンズ・パーク(P.P)は思うのです。で先日、歩いたのは三好市池田町にある箸蔵山。標高約720mの山は、山頂近くに建立されている箸蔵寺への参道がメインの登山道を兼ねています。四国別格二十霊場第15番札所、四国三十六不動霊場第4番札所、四国三十三観音霊場第28番札所、阿波西国三十三ヶ所第23番札所…。いろいろな顔を持つ箸蔵寺へ参拝もできる、ありがたい山行は雨模様の道のりも悪くない。2023年の梅雨の色とともに記録しておきます。
 
2023.0606
⚫️AIと紡ぐ霊峰の唄.                                      
高越山に魅せられて
心の旅路を歩む
修験道の山頂へ
魂を清める旅立ち
 
オンツツジ、紅く燃ゆる
峰々に彩りを添えて
赤い花弁、命の証
厳しき修行の誇り
 
山風が吹き抜ける中
心静かに花は咲き誇る
赤い炎、魂を照らし
修験の道を示す灯火
 
岩々にしがみつきながら
自我を捨てて登る旅
オンツツジの花は激情の証
熱き魂の奥底に秘めて
 
高越山、厳格なる存在
修験の心を刻み込む
オンツツジの花、唯一色
紅き誇りを胸に抱いて
 
山岳信仰の道を歩む
高越山、永遠の舞台
オンツツジの花、闘志の証
赤き情熱を胸に揺蕩う
 
2023.0519
⚫️紫花に染まるセンダンの森.
センダンの森が満開の時を迎えていました。直径1cmほどの小さな薄紫の花が無数に咲き誇り、20mを超える巨樹を覆う光景はピジョンズ・パーク(P.P)の視線を奪います。ほんの僅かな芳香が無数に重なりあって、(P.P)を森の奥へと誘うのです。抗えず、薄紫に染まる森に彷徨っていると、何もかも忘れた心が、ふわりふわふわと梢の間を通り抜けていく。ピジョンズ・パーク(P.P)にとっては、かけがえのない初夏恒例の愉しみなのです。
 
2023.0511
⚫️なら、まず誕生満了日を祝え!
「誕生日、おめでとう!」と、祝福されるケースを目にするし、多くはないけれど相互体験もしました。笑顔が咲くし、笑い声も弾けるだろうし、思い出にも残って、とても結構なことです。ただね、ボクはね、思うのです。ほんとうのところ、前日が大事なんじゃないかって。だってそうでしょ? 学校でいえば卒業の日に当たるし、勤め先でいえば退職の日であり、積立定期預金なら満期と同等。言い換えれば、誕生日の前日は「誕生満了日」であるのです。一生懸命にがんばった、一年間の締めくくりですよ? にもかかわらず!!! これまで祝っている場面に出会ったことはありません。かくいう自らを振り返ってみても、ただ、ひとりで酒を汲み、自己満に浸るくらいが関の山であったわな。だから、ボクは誓います。今年から誕生満了日を盛大に祝うと。ちなみに、ボクは今日が誕生日でも、明日が誕生日でもないけれど、思いが溢れた今、情熱が冷めてしまう前に、つぶやいておきました。─ピジョンズ・パーク(P.P)の金言シリーズ─
 
2023.0410
水面に映る賑わい.
ふるさと徳島のお花見名所として知られる前山公園は、石井町にある、みんなの憩いの場所。親子が遊び、友人知人が待ち合わせ、ご近所の人々が散策を楽しんでいます。今春、ようやく新型コロナが下火となるなか、満開の桜を楽しむ笑顔が戻り、公園の中央に広がるお池に映って、弾んでいるように見えました。歳を重ねるほどに、過度な賑わいを求める気持ちは薄れてきたものの、平穏に過ぎて行く日常が帰ってきたことを喜ばずにはいられないのです。
 
2023.0330
令和5.
年の満開
梅花の満開を満喫する間もなく、ふるさと徳島の公園や神社や山肌や川辺で桜花が咲き乱れています。今春の桜はどうも早咲きのようで、ピジョンズ・パーク(P.P)のそしてみんなの楽しみがいきなり、町にやってきました。居ても立ってもいられない(P.P)は、色や香りや賑わいに誘われて、ご近所をほんの少し巡ってきました。けれどそれで期待を遥かに上回る、どこもかしこも、桜の花見名所といって差し支えない先っぷり。今週いっぱい、いや来週も花に包まれたと願うのです。
 
2023.0226
戦国の山城を思う.
ふるさと徳島の隣県の町、新居浜市で金子城跡に出会いました。往時、標高約80mの金子山の山頂に築かれて戦国時代の新居浜平野や沖合の瀬戸内海を望み、国を守っていたのでしょう。その日、それと見て城と分かるような建築物は見つけられませんでしたが、公園に整備された山頂の眺望は、きっと今のように広がっていたのに違いありません。山をおりた麓は、花見の名所としても市民に人気の滝の宮公園となっていて、中央に横たわる大池の周りをゆっくり、遠い昔を思いながらのんびり、散策しました。今春もう一度、花見に足を運びたいなと思うピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。
 
2023.0214
旧西条藩陣屋跡を散策す.
西条陣屋跡の大手門です。現在は愛媛県立西条高等学校の正門として使われています。ピジョンズ・パーク(P.P)は出張の合間に、西条藩主・一柳直重が拠点とした西条陣屋跡を訪ね、周囲に構築された濠を巡り、堀之内にある愛媛民芸館や西条郷土博物館、五百亀(いおき)記念館などで往時を偲びました。愛媛県史跡に指定されている西条藩陣屋跡の堀には澄んだ水が湛えられて大きな鯉が泳ぎ、縁には鳩をおしやってウミネコが群れて休んでいました。
 
2023.0111
きっと花咲くふるさとの駅.
幸運にも旬がある。JR四国徳島線の学駅は、この時期、受験生のパワースポットとして人気を集める。「学」駅の「入」場券の文字づらから「入学」が連想されるためだそうだ。5枚まとめ買いすれば御入学になると言って、売り手側も性根逞しくPRに余念がない。ただ、ネット検索すると、藩政の頃に寺子屋だか学問所だかがあったとかで、駅名に採用されたとも伝えられていて、何がしかのご利益を感じたりもする。駅舎の建て替えが進む中、昔ながらの佇まいを残す、ふるさと徳島のラッキープレイスを記録しておこう。立ち寄ったピジョンズ・パーク(P.P)の耳に、列車の放つ汽笛の音が、「桜咲く♫」と聴こえたのは空耳だろうか。


2022

 
2022.1221
Xmasの夜に.
JR阿波池田駅に隣接する「へそっ子公園」で、冬季恒例のライトアップイベントが開催されています。「池田冬のオブジェ 夢来人イルミネーション」2022。来年110日までの期間、およそ5万個の電球が夜の10時まで点灯されます。そして1224日と25日はオールナイト点灯。ロマンチックに輝くXmasの夜に、無数の光球が踊り、雪も舞うかもしれません。
 
2022.1214
冬の里色.
コスモスといえば秋をイメージします。だけれど、最近は暮れも押し詰まった時期に見頃を迎えるようになりました。それでも、冬や早春にみんなのおなかを満たしてくれる大地の恵みは変わらず微笑んでくれる。日本一広大な川中島、吉野川に浮かぶ善入寺島では、変わる表情と変わらない味覚が同居しています。今年も残すところ2週間あまり。ピジョンズ・パーク(P.P)は、うまいものと美しいいろを記憶のアルバムに加え続けます。
 
2022.1212
光が踊る夜.
冷たい風が通りを駆け巡る夜に、光はどうやら「はしゃぐ」ようです。公園や町角でライトアップされ、個人宅でもイルミネーションが踊る季節がやってきました。ふるさと徳島の西部地区で冬の風物詩となった光の祭典も目を覚ましました。阿波池田駅の東隣に設けられている池田へそっ子公園を舞台に「池田冬のオブジェ2022 夢来人イルミネーション」が開催されています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、夜空に跳ねる光を求めて、12月3日のオープニングに出かけてきました。
 
2022.1201
赤い師走.
気づけば、はや今年最後の月が始まっていました。ただ、朝夕の冷え込みは本格的になっていて、大寒の到来を実感します。そして今の空気を、目前に広がる風景の色合いにも見出すことができます。ふるさと徳島に2022年の終わりが近づいていることを、吉野川市にある飯尾天神社の境内でも、それをたっぷり浴びることができます。
 
2022.1121
阿波の太鼓坂.
踏みしめる足の下で、トントンと太鼓の音が響くと言われる阿波の名所。阿波市土成町と東かがわ市を結ぶ山越の古い道。宮川内谷川の支流沿いに延びる道沿いに、ひっそりと息づくお気に入りのポイントを見つけました。
 
2022.1116
神と登る野鹿池山.
三好市山城町にある県境の湿地「野鹿池」の周辺には、オオミズゴケやホンシャクナゲが群生し、鳥のさえずりがこだましていました。徳島県立自然公園の中にあり、ピークは二ヶ所あり野鹿池山の西峰(1303m)と東峰(1294m)。野鹿池まで来れば、山頂はそれほど苦労することなく頭頂することができます。まずは、野鹿池のほとりにある野鹿池神社に参拝。ピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りのふるさとの歩き方です。
 
2022.1111
池田城跡浪漫.
今から440年ほど以前。阿波徳島藩の藩祖・蜂須賀家政が藩内にあった砦を整備して使えるようにしたそうです。その数から総称で、阿波九城(あわくじょう)と呼ばれました。11月の晴れた先日のこと。戦国末期に、ふるさとを守護した城のようすを思い、想像を膨らませたのは、九城のうちの一つ「大西城」。三好市池田町ウエノに建っていたそうで、別名は池田城。今は城跡が池田幼稚園の建物の礎になっています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、残り8つの城跡(一宮城、撫養城、西条城、川島城、海部城、牛岐城、脇城、仁宇城)も訪ねてみようと思っています。
 
2022.1031
ハッピーハロウィン2022.
気づけば、はや10月も最終日。2022年の残り2ヶ月を懸命に生きるため、一応の区切りが必要だとピジョンズ・パーク(P.P)は思うわけです。ここ数年の恒例行事(P.P)的ハロウィンDAY&NIGHTで締めくくります。といっても、コツコツ買い貯めた100均オーナメントを飾りつけるだけなのですが、雰囲気は十分に高められます。そして今回は、キャンプ気分も加え、安全快適な室内で10月を振り返りたいと思います。読者のみなさんにも、今日がハッピーハロウィンでありますように!
 
2022.1021
山野上の古刹.
吉野川の北岸に位置する阿波市市場町に得道山灌頂院大野寺が建立されています。創建は663年のことだったそうですが、2回ほどの移転を経て現在の山野上地区に建立されたのは1700年台前半とのことだったので、300年前後の時を経て今に至っています。これまでに修復は行われてきたのでしょうが、境内を囲む土壁の漆喰はほうぼうで崩れ落ち、虚空蔵堂の屋根瓦も剥がれ落ちて、まさに古刹然とした趣を見せています。山門をくぐり、ピジョンズ・パーク(P.P)はしばし静謐に身を委ねました。
 
2022.1019
食欲の秋と吉野川.
ふるさとを代表する風景を想うとき、青空の下に横たわる大河の姿体が現れます。心のありようで、ゆったりとも躍動的とも感じ、爽やかでもあり気だるくも見える、吉野川。偉大なる川は、ふるさとに無限の食・味覚をはぐくみ流れていく。食欲の秋。偉大(great)な姿には食(eat)に向かわせる大きなチカラが宿っています。
 
2022.0921
絶世の美女を偲ぶ五輪塔.
平安時代──。「平家にあらずんば人にあらず」とまで傲った栄華の絶頂から、急転直下の滅亡を経験する平氏。源平合戦の終盤に悲運の最後を遂げたとされる安徳天皇の足跡がふるさと徳島の吉野川沿い、剣山系の各所に残されています。そんな悲運の幼帝の生母といわれる人物を祀る遺跡が三野町太刀野に残されています。高倉天皇の中宮(皇后)にして、絶世の美女と謳われた建礼門院(平徳子)。ピジョンズ・パーク(P.P)は県道11(鳴門池田)線にクルマを走らせるたび、「建礼門院五輪塔」と書かれた目立つ看板に興味を持っていたのですが、先日ついに訪ねることができました。五輪塔は夏草に埋もれて見えにくくなっていましたが、背の伸びた草を払うと5基建っているようです。建礼門院に付き従った人たちの慰霊も祀られているのでしょう。夏草や兵どもが夢の跡…敵方の源氏の繁栄を偲んだ俳句が頭に浮かんだのは、茂る雑草のためかもしれません。ふるさと徳島に眠る伝説を目覚めさせるため、ボランティアで下草刈りをして差し上げようかなどと、ピジョンズ・パーク(P.P)は思ってしまうのです。
 
2022.0907
魅了には理由がある.
2014年制定、2016年施行された国民の祝日「山の日(811)」。ピジョンズ・パーク(P.P)は、龍光寺・富士の池と呼ばれる登山口から剣山山頂を目指しました。天候は晴れ。山頂では恒例の山の日イベントが開催され、多くの登山客で賑わっていました。(P.P)は、一の森、二の森を経て剣山山頂を踏み、天涯の花と称されるキレンゲショウマが咲き誇る群生地をめぐり、をしぶりの山行を満喫しました。剣山は東西南北さまざまな方向から登ることができます。(P.P)は、いろいろな登山道を辿って、ふるさと徳島の主峰の魅力をもっと発見したい、と思っています。
 
2022.0805
猛々しい茅の輪.
近所の小さな聖域を久しぶりに訪ねました。7月の末のことでした。中内神社の境内の見慣れた石の鳥居に草の装飾を見つけました。茅の輪です。夏越の祓で行われる茅の輪くぐりに使われます。茅の輪くぐりは、今年前半の穢れを落とし清めて、残り半年の災厄を祓い、無病息災に過ごせるようお願いする儀式です。中内神社の祭りは夕刻からということで、茅の輪のお祓いはまだ済んでいなかったため、ピジョンズ・パーク(P.P)は、後日に招かれた川島神社で、茅の輪をくぐらせていただきました。それにしても?!と、(P.P)は思うのです。川島神社をはじめ、方々の聖域で茅の輪に出会いますが、中内神社の茅の輪はかなり荒々しい姿。素戔嗚尊にも由来するという伝説を知れば、まぁ、こうした猛々しい茅の輪こそ、本来の姿なのだろうと感じ入るのです。
 
2022.0729
奇跡の花咲く園.
山深いふるさと徳島にあっていっそう緑が濃い──ピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りの神山町の名所が本日のポッポニュースの話題。このマチで、深山を連ねる隣町ナカ(那賀町)との町境になっているのが土須峠(どすとうげ)です。そんな峠の直下、標高約1000mの山肌に個人の手によって拓かれているのが四国山岳植物園『岳人の森』(園主・山田勲さん)です。令和4年の7月の夕刻、久しぶりに園内を散策させてもらいました。剣山系では絶滅が伝えられるレンゲショウマやキレンゲショウマがここでは群生し、花の見頃を迎えていました。「本州で見られる同種のものは茎に赤みがありますが、当園のレンゲショウマは淡いグリーンで花ビラも可憐な白色です」(山田さん)。見頃はお盆前くらいまでだそうです。ほかに園内ではシラヒゲソウやキツネノカミソリ、キレンゲショウマなどの希少な花々もシーズンを迎えています。ヒグラシが鳴く森で避暑を兼ねたお花見散策! 活動的(P.P)読者のみんなにおすすめですよ。
 
2022.0727
愉しみあまた焼野峠.
ふるさと徳島で美郷と神山をつなぐ県道43号線。美郷方面から四国88ヶ所霊場第12番札所焼山寺へ参拝する際にも利用される遍路みちの一本です。ルートの最頂部は焼野峠(やけのとうげ)と呼ばれ、ピジョンズ・パーク(P.P)iPhoneアプリでは標高700mを超えていましたが、道標には標高約600mと記されています。今回は、美郷の東山郵便局に隣接する旧東山小学校をスタート地点に、上り約8kmのランニング。出発地点では30度以上あったのが、焼野峠では27度にまで下がり、風が肌寒く感じるほどでした。次回は出発時間を早めて、左右内地区まで下り、焼山寺への道を踏んでみようか。あるいは県道245号線を辿り、柳水庵を目指すのもいいかもと思案を楽しめる焼野峠コースなのです。
 
2022.0726
苔むす杜.
徳島県南部山間に位置するナカ(那賀町)。マチの中心的な地域である鷲敷地区に建立されている古社のひとつに蛭子(ひるこ)神社があります。大鳥居を入ると静寂がいっそう深まり、手水石をつかった後に樹齢1000年とも伝えられる夫婦杉の大古木に参拝すると、仁王門の奥にうずくまる緑の境内へと誘われます。シンと静まり返った拝殿に、柏手を打つと、透き通った音が本殿に当たって反転、向き合うピジョンズ・パーク(P.P)自らの身をすり抜けて、浄化の響きを強烈に感じるのです。蛭子神社にこの後も何度足を運ぶことだろう。県南山間の聖域は、遠路という言葉を(P.P)の記憶から消し去ってしまうようです。
 
2022.0725
二ツ丸山に初登頂.
急な上り坂である県道31号線を鴨島町から南方へ辿り、神山町との町境にある梨ノ峠まで自転車を駆ったのは、とある夏の朝。ここから二ツ丸山(標高約586m)の頂を目指しました。そこは往復3kmの小さな登山コースでしたが、列車や街の喧騒はもちろん、峠道を越える自動車やバイクの音も聞こえてはこず、ただ、ひぐらしの鳴く声だけが降ってくる緑の森。鮮度のいい青い空気をたっぷり味わい歩く、ピジョンズ・パークの道。近くにありながら、機会を得られないまま見過ごしていた、ふるさと徳島の一座に初登頂を果たしました。
 
2022.0713
ひまわり島の大冒険.
善入寺島は人が住まなくなって久しいものの、一年を通じてさまざまな野菜や穀物が栽培生産されています。農作物が豊かに実るため、肥沃な大地が欠かせません。大河・吉野川が運んでくる栄養や惜しみなく降り注ぐ太陽光、そして肥料も大切です。人工的な肥料とは別に土にすき込むために育てるレンゲやライ麦といった緑肥作物の存在があります。なかでも知られるのはヒマワリ。ヒマワリのメリットは栄養をたくさん吸い上げ蓄える力に加えて、鑑賞に耐える笑顔の花。夏、善入寺島は秋冬春野菜を育てるための畑にヒマワリが栽培され、無数の笑顔を太陽に向けています。週末にもなると大勢の花見客で賑わい、日本一の広さを誇る川中島はいっそう熱く輝きます。ピジョンズ・パーク(P.P)は先日、週末の混雑を避けた早朝に、ひまわりを追って島内一周ランニング。草原あり、ジャングルあり、石ころの河川敷あり、地平線さえ感じる直線道路ありの変化に富んだ「ひまわり島」大冒険を楽しみました。
 
2022.0627
若ひまわり.
ここ数年、善入寺島のひまわり群が人気を集めています。多くの人が花咲く光景を楽しむことで、やがては未来の原風景となるのかもしれません。植えた時期によって、開花をコントロールできるひまわりですが、なんと言っても、イメージは夏。梅雨の入り、若いひまわりたちが満開のタイミングを図っていました。梅雨明けの善入寺島は、きっと黄金色に染まっているのに違いありません。
 
2022.0626
弁天池の睡蓮.
吉野川市鴨島町に湧く名水「江川湧水」。源流からすぐの場所に弁天池はあります。かつては吉野川遊園地の中にあり、ボート遊びを楽しむ客で賑わっていました。いまは、吉野川医療センターの駐車場脇で、桜の花見名所や地域のひとや患者さんの散歩コースにもなっています。紫陽花が水面を彩る季節に、睡蓮も負けじと花を咲かせていました。
 
2022.0622
願いを奏でる風鈴.
石井町城の内にある童学寺を訪ねました。大きな藤棚を紫色に染める藤の花の寺としても知られています。花の散った後になる今回のお目当ては、八十八ケ所堂(ミニ四国霊場)に吊られた無数の風鈴が風に揺れる夏景。ひとつひとつに参拝した方々の願いが込められ、20173月に焼失した本堂の再建に向けて寄与するたくさんの心根が、涼しげな音色となって境内に沁みています。風鈴は大小2種あって、一個600()700()で無人販売されていました。風鈴に命を吹き込む短冊には、それぞれ願い事が書き込めるようになっていて、八十八ケ所堂の天井部分に吊るすことができます。梅雨の晴れ間。みんなの願いをのせて奏でられる風鈴の響き。風の吹くままに生まれる音色は、その場限りの神仏が奏でる至高のアドリブ。ピジョンズ・パーク(P.P)も耳を澄ませ、参拝させていただき、一日も早い再建を願ってきました。
            
2022.0616
水の神に逢いに行く.
大正池から伸びる山際の道。ある日。深緑に包まれた湯吸山(ゆすさん・標高約513m)に棲みついた水の神様に誘われるままに、ピジョンズ・パーク(P.P)は歩を進めていました。梅雨直前の朝。空気は冷たく、木漏れ日は絶え間なく、山は囀りを投げ合って、ひと息ひと呼吸に得難い醍醐を加味してくれるのです。ふるさと徳島の絶景は、すぐ近くでドアを開けて待っていてくれます。
2022.0615
清流を下る青龍の威厳.
映画「眉山」のロケ地と書いても、今から15年も以前に公開された映画で、どんな内容かを知る人は少ないかもしれません。徳島市のランドマーク眉山を題材テーマ、いわゆるモチーフにして、さだまさしさんが書き下ろした小説がもとになっている人間愛ドラマです(かな?)。眉山に落ちる小滝が小説に登場しますが、実物はいかんせん涸滝。ということで、ロケハンが行われ白羽の矢がたったのが、吉野川市川島町の湯吸山中腹に落ちる、水神の滝でした。湯吸山と書いて「ゆすさん」と読み、標高は約513m。中腹を流れる湯吸谷川が作る水神の滝は、ふるさと徳島が誇る、知る人ぞ知る景勝なのです。流れ落ちる滝の落差は17mほどと大きくはありませんが、丸く整った滝壺には澄んだ谷水が満ち、夏の暑い日など、靴を脱ぎ捨て滝行によって心身を清めるのが、ピジョンズ・パーク(P.P)のお気に入りだったりします。先日、足を運んだ(P.P)の視線の先で、滝壺に清流とともに光がまっすぐに降り、「清流ならぬ青龍の威厳」を放っているかのように見えたのです。
 
2022.0610
紫陽花のとき来たる.
ふるさと徳島は、花の見どころにあふれています。季節の移ろいとともに、足元や頭上を淡く、ときに極彩の色で彩って、ボクたちの目を楽しませてくれます。梅雨入りを目前にして、花見名所はもちろん、ご近所の公園や街角で、赤や青、紫など色とりどりに咲く、紫陽花の色に出逢うようになりました。カミナリは怖いけれど、雨が降ったら、降ったで、傘を持って出かけようと思います。ふるさと徳島のいい顔を見逃さないために。
 
2022.0601
梅雨直前の見どころ.
はや6月。和名でいえば水無月。梅雨のシーズンなのに、なぜ? いろいろと説はあるそうですが、田植えの時期にあたり、谷の水はほとんど田んぼに引いてしまうため、かつての社会では、工業や果ては生活の水まで足りなくなったからだとか。梅雨入り前の残り晴天。一刻を争って、お気に入りの光景をふるさと徳島に探しました。四国88ヶ所霊場第11番札所藤井寺から第12番札所焼山寺へ向かう巡礼の道には、いくつもの道草名所が存在しています。
 
2022.0530
収穫の時と黒南風の予感.
梅雨がもうソコに。今日のふるさと徳島は午前中は小雨が降ったりやんだり。夕刻になって雨あしも風も強くなって、暗雲が包む空を見上げて「黒南風(くろはえ)や、うんぬん」と何やら捻ってしまいたくなるのです。今日のポッポニュースは、二日前の善入寺島で眺めたふるさと徳島の実りの光景。日本一広大な川中島にもたらされる恵みは、吉野川が運んでくるたくさんの栄養と燦々と降り注ぐ暖かな陽光、そして農家の思いが三位一体となって育まれたものです。ピジョンズ・パーク(P.P)は、目の前に広がる味覚の海に心を奪われ、胃袋を掴まれて、出番を待つ農業機械の存在を、ひたすら格好いいと思ってしまっていたのです。
 
2022.0527
ロールベールラップサイロ.
ピジョンズ・パーク(P.P)の事務所では、番猫がそれらしい仕事をしています。番犬はいません。散歩する犬に出会うと可愛らしいと感じることもあります。ただ番犬と言えば、庭でグデッとしてるか、通りかかると無闇に吠え立てるか、そんなもんだろうと思っていました。今朝までは。いつものランニングコースで白い中型犬がいつもの通り寝そべっています。常には面倒臭そうな視線を送ってくるだけなのですが、今朝は違っていて、ワンワン吠えて番犬らしい。よく見ると庭の隅で飼い主のおばあさんが草抜きをしていて、どうやらお役を果たしてる姿をアピっているようなのです。あざとくもあり、健気でもあり、ピジョンズ・パーク(P.P)は、脇目も振らない犬の心根に感動を覚えたりして...。そんなことを思い返しながら、吉野川の堤防みちで歩を進めていて出会ったのが、本日のポッポニュースで紹介する風景。トラクターが引いているのはロールベーラーと呼ばれる刈り取った草を筒状にまとめる機械。ある程度の大きさになるとラップに巻かれてコロンと出てきます。そのまま発酵を待って、肥料や牛舎の敷物に使われているようです。絵で見る北海道のそれにはまるで及びませんが、ふるさと徳島の河川敷も、なかなか捨てたものではないのです。
 
2022.0526
咲いた! センダンの花が.
樹花にとっては、冬の季節は短いのかもしれません。早春にマンサクの花の便りを聞いて以来、ロウバイ、サザンカ、ボケ、ウメ、蜂須賀桜、ソメイヨシノ、桐、ウツギと樹花が途切れることなく咲き乱れます。そうして初夏を感じる今、ピジョンズ・パーク(P.P)のお気に入りセンダンが薄紫の小花を無数に咲かせて、甘い香りを纏い、穏やかな表情で迎えてくれます。吉野川沿いの堤防みちをゆっくりランニング。モニターを睨みすぎて焦点が合わなくなったピジョンズ・パーク(P.P)にとって、最良の目のリラックスタイムです。
 
2022.0517
中の郷から高越寺へ.
ウィークデーに重ねた運動不足を解消するために、週末はあるのだとピジョンズ・パーク(P.P)は思い知ることが度々あります。そうして体を動かす方法には2種類あって、それはジムなどでさまざまな運動器具を使って筋力・心肺を鍛えるやり方と、もうひとつはできるだけ遠くへ人力で移動するやり方です。(P.P)が好むのは後者。もちろん経済的な一面もありますが、移動距離に従って風景が変化していくことで飽きずに楽しめることが大きな理由です。それに密集密接の心配もなく、ひと目を気にすることも少ないのは、心の解放にもつながります。そうした意味で、ふるさと徳島は、(P.P)が運動不足解消するのに好適な環境をふんだんに備えています。先週末、買ってからあまり乗る機会のないマウンテンバイクを駆り、吉野川沿いの堤防道を西進。阿波富士・高越山の中腹「中の郷」まで登って、そこから高越寺まで表参道を伝い参拝山行。船窪つつじ公園までランニングして、満開のオンツツジを堪能し、帰途へ。自転車&登山&ランニングの(P.P)的変則トライアスロンで、完全にリフレッシュすることができました。今回のポッポニュースブログは、運動不足の解消に導き、遍くすべてを照らすことで、心の闇を祓ってくれる除闇遍明の功徳を与えてくださった高越大権現が祀られる高越寺を紹介します。
 
2022.0511
盛大に咲け! 真紅の森.
好天に恵まれた、ふるさと徳島のゴールデンウィーク。家族や親戚や友人や観光客や、ふるさと徳島に関係する多くの人びとが空から海から、橋を越えて楽しみ、たくさんの笑顔の思い出を残して帰っていきました。──祭りのあとの空虚? そんなことはありません。ふるさと徳島に愉しみは季節を追って次々と芽吹き、また人びとを招き入れます。「おこうっつぁん」の愛称で知られる阿波富士・高越山(標高約1133m)の尾根沿いに船窪(ふなくぼ)と呼ばれる窪地の広場があります。ここは知る人ぞ知る樹花の名所。樹花の名は「オンツツジ」。窪地は船窪つつじ公園と呼ばれています。3haにも及ぶ窪地におよそ1200株の木が群生し、中には樹齢300年を数えるものも多く生きています。そしてゴールデンウークを過ぎた5月中旬。真っ赤な花が無数に開くと、窪地全体を埋める「赤花の森」が出現します。視界を覆って盛り上がる壮大な赤花の光景! 今年もそろそろシーズン到来。ピジョンズ・パーク(P.P)は毎年、自宅から高越山の麓に建つ川田八幡神社までランニングを楽しみ、ここから表参道コースを伝って山行。高越寺、高越神社に参拝し、山頂と奥野院を経由して船窪つつじ公園を目指します。さて、今年の仕上がり具合はどんなものでしょうか。開花の便りが楽しみでなりません。
 
2022.0510
Road3××88th temple. 
109passEpisode 3.
ピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りの峠道は、スペシャルな香りや色や体験を分けてくれます。クルマの通り抜けは絶望的な県道3号志度山川線も、(P.P)を引きつけてやまない一本。県道3号線を駆けて、109峠というチェックポイントを経由して、四国88ヶ所霊場最後の札所、大窪寺を訪ねた往復20kmの旅ラン。最終話となる第3話は、大窪寺の境内をご紹介します。
 
2022.0509
Road3××88th temple. 
109passEpisode 2.
ピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りの峠越えランニング。今回はふるさと徳島から阿讃山脈を越えて第88番札所大窪寺へ至る片道10kmの山道です。山道と言っても県道。その名も県道3号志度山川線。ここに109というナンバーが振られた峠があると、先日、本ブログで紹介した「すえどん♪」さんから教えてもらい、興味を覚えた(P.P)。さっそく目指してみた次第です。県道であるにもかかわらず、クルマでは到達できないという話に、嬉々として挑んだ峠探索。一応の目的は果たせたものの、ただそれだけでは物足らず、峠の先に建立されている四国88ヶ所霊場の最後の札所、大窪寺へ参拝することに決めた (P.P)。午後からのチャレンジだったため、急ぐ旅になってしまいましたが、青空の森で薫風を満喫することができました。
 
2022.0508
Road3××88th temple. 
109passEpisode 1.
知る人ぞ知る峠道のひとつに県道3号志度山川線があります。阿波市阿波町の吉野川北岸に流れ込む大久保川沿いを北進し、徳島自動車道と交差するあたりから西側の伊沢谷川沿いに位置を変えて阿讃山脈の女体山(標高約774m)を越えて隣県さぬき市に至ります。ただこの峠の街道...県道の名を冠していますが、途中で自動車の通行はできなくなります。道が崩れている場所があったり、大きな岩が転がり落ちていたり、何より細いため車幅を入れることができないポイントがあるためです。このためオフロードバイクやマウンテンバイク、ヒッチハイクを楽しむ向きには好まれているようです。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ランニングスタイルを選び、県道制覇にトライしました。県境の近く徳島県側にある尾根に「109峠」という文字が刻まれた石碑が立っています。昭和36年に当時の阿波町長・割石易次郎氏を企業者として、陸上自衛隊善通寺駐屯109施設大隊により開通したことを記念して命名設置された道路碑です。ピジョンズ・パーク(P.P)はゴールデンウィークの陽気に誘われるままお昼を過ぎて、この109峠を目指し、気づけば新緑に酔うまま四国88ヶ所霊場大窪寺を参拝していました。片道ちょうど10km──県道3号志度山川線往復の記録を紹介します。その第1回はクルマを止めた阿波町引地から109峠まで。
 
2022.0506
風薫る頂の聖地.
吉野川中流の旧船着場「岩津」を見下ろす種穂山(標高約363m)の山頂に、阿波忌部氏の伝説を残す式内社「種穂忌部神社」が建立されています。薫風に青葉が揺れる境内には静寂が満ち、地面に降る木漏れ日も無言で踊っています。蝉の声はまだ響かず、小鳥のさえずりも青い空に柔らかに染み込んでいきます。雄大な吉野川の青、鳴門の大麻山の稜線、海の向こうにゆらめく淡路島、そしてその先に浮かぶ沼島の輪郭まで、のんびりと眺めて過ごすゴールデンウィーク。ピジョンズ・パーク(P.P)は、この心地よい薫りをきっと忘れないだろうと思うのです。
 
2022.0505
種穂神社とすえどん♪.
ふるさと徳島の2022年のゴールデンウィークは、天候に恵まれ、新型コロナウイルスの拡散も抑えられているようで、帰省にも、またイベント開催にも支障なく、まちかどに笑顔があふれています。陽光に誘われて、ピジョンズ・パーク(P.P)は阿波忌部氏にゆかりあると伝えられる種穂(たなぼ)神社に参拝させていただきました。当日のお招きに感謝し、無事に参拝できたことを喜んでいると、思わぬ邂逅にも恵まれました。阿波忌部の伝説や古墳にまつわる歴史、郷土の地質に詳しく、精細画でも知る人ぞ知る「すえどん♪」こと須恵泰正さんが大きなカメラをぶら下げて、忌部山山頂の境内に登ってこられました。境内に残されている史跡をいくつか案内いただき、吉野川から鳴門の大麻山、その先にある淡路島や沼島の眺望を楽しみながら、忌部氏にまつわる逸話をうかがうことができました。近い将来、すえどん♪と巡る忌部氏伝説探訪ができればと、ピジョンズ・パーク(P.P)は願ってやまないのです。
 
2022.0502
春の阿波踊り.
行動制限のないゴールデンウィーク前半。3年ぶりということもあって、ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場の前を走る幹線道路にも県外車が連なり、帰省に旅行にと楽しげな表情が溢れています。イベントも少しずつ開催されるようになり、昨日51日には、徳島中央公園を会場に、ふるさと徳島の伝統芸能「阿波踊り」をテーマにした春の祭典を見ることができました。観客はマスクをつけ、踊り子らはフェイスガードマスクの下に笑顔を輝かせ、全身で躍動していました。このまま夏の本番を無事迎えられるよう願いながら、連休の賑わいを、遠巻きに愉しませてもらいました。
 
2022.0429
春の太々神楽祭.
大滝山(標高約946m)の山頂近く。月読尊を祭神にする西照神社(美馬市脇町西大谷)が建立されています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、当社で行われる春の祭事を思うと、浮き立つ気持ちを抑えられないのです。祭事は太々神楽祭と呼ばれ、衆生の健康や繁栄、そして世界の平和を神様に祈願する舞が奉納されます。開催日は毎年決まっていて、4月の第4日曜日。島根県や広島県から本格的な石見神楽の演舞座が訪れ、勇壮な神楽の舞や迫力ある大蛇の舞などが見られます。今春は残念ながら鑑賞することができませんでしたが、来年はきっと足を運びたいと願うのです。
 
2022.0428
小歩危・大歩危の峡谷美.
四国三郎に刻まれた渓谷のなかで最も難所とされているのが、小歩危(こぼけ)と呼ばれるポイント。その昔、渓谷伝いに伸びる小道を大股で歩くのは難しいとされたのが大歩危(おおぼけ)の由来という。小歩危はさらに用心して歩かなければ進めないほどだったのでしょう。そんな小歩危に架けられているのが、全長100mの吊り橋「国政橋」(くにまさばし・山城町重実)。幅員2m弱の細い吊り橋を恐る恐る.....中央まで渡り望む渓谷は、何物にも変え難いふるさと徳島の宝もの。秋の大紅葉シーズン、そして新緑に包まれるゴールデンウィークには、吊り橋に揺られたいと願うピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。
 
2022.0426
ナカ奥の聖域.
四国22ヶ所霊場第21番札所太龍寺に向かう空中参道「太龍寺ロープーウェイ」の山麓駅の近く。ピジョンズ・パーク(P.P)は県南のまち那賀町を訪ねるたび、機会を作って大河那賀川を望む杜に参拝するのを楽しみにしています。しんと静まる杜の奥に建立されている蛭子(ひるこ)神社の拝殿で、二杯二拍手一礼。お招きに感謝し、旅の安全と未知との出逢いを願います。
 
2022.0425
季節が流れ落ちる秘瀑.
切り立つ山々に囲まれ、ひっそりと息づくナカ奥(那賀町木沢)。手付かずといって不足のない自然がすぐ傍に横たわって微笑み、温かく迎え入れてくれます。大轟(おおとどろ)の滝は、那賀町木沢支所から車を走らせること約15分。国道193号の脇を流れる沢谷川に落差約20m、3段の滝が落ちています。ここ数十年の間に、四季が分かりにくくなったとピジョンズ・パーク(P.P)は感じています。そんな現代において、大轟の滝とそれを育む風景はメリハリのきいた季節に出会える、ふるさと徳島のスイートスポット。萌え盛る秋の大紅葉に包まれる滝壺、真っ白に塗られた雪景色の真ん中で凍りつく直瀑、そしていま新緑に躍り輝く沢谷川の流れ.....。もう少しすれば、蝉の声がこだまする濃緑の森の風景を目の当たりにできるでしょう。だからピジョンズ・パーク(P.P)は、四季を感じたくなったとき、きっとここを訪れてしまうのです。
 
2022.0424
名瀑足らしめる大蛇伝説.
ふるさと徳島は山国として知られています。西日本第2位の標高を誇る剣山(つるぎさん・標高約1955m)を筆頭に1500mから2000m近い山々が連なり、県土の8割以上が山地ということから、登山客も多く訪れています。そんな山深いふるさと徳島にあって、最も深淵部にあるのが剣山の南面に位置するナカ奥(那賀町木沢地区)と呼ばれる地域です。高峰が取り囲み、無数の流れが長年をかけて谷底を深く削り、目もくらむ渓谷を刻んで、ロストワールドとはまさにこれか!と得心させてくれる光景が立ちはだかります。ここに名瀑が落ちています。雲早山(くもそうやま・標高約1496m)を源流にする釜ヶ谷川の上流部で、落差約20mの直瀑が轟音を響き渡らせています。滝壺が釜の形をしていることから「大釜の滝」と呼ばれています。水深は15mとも推測されていますが、清涼な谷水がたくわえられているにもかかわらず、目を凝らしても、底は暗く揺れているばかりで、計り知れません。この滝壺には巨大な蟒蛇(うわばみ)が潜んでいるという.....。数百年それ以上の時を飲み干すなかで、山の獲物をたらふく仕留めてきたのかもしれない.....。よもや淵の傍らで汗を拭く旅人の背後に迫ったこともあったのでは・・・・!と、そこまで想像を膨らませたピジョンズ・パーク(P.P)は、美しさを超えた迫力に体毛の逆立つのを感じていたのです。
 
2022.0422-2
のぼり藤の画角美.
神山町鬼籠野(おろの)に神光寺(じんこうじ)という真言宗のお寺が建立されています。山号は鬼飯山。鬼の文字が印象的に並んでいるものの、境内はいたって普通。ただ、普通でないのは、山門から本堂までの参道を覆ってまだ足りず、地上から15mにも及ぶ高さまで延びた藤の大木。青々と茂らせた葉を少しの風に揺らして、境内を訪れ見上げる参拝者を丸呑みにするかのような圧倒的な存在感で迫ってきます。圧巻は4月中旬。紫の花房がまるで山を思わせるように盛り上がり、滝を思わせるように流れ落ちて、巨人をも一瞬で酔わせる甘い香りを放ちます。車窓観察のみで済ませようとしたピジョンズ・パーク(P.P)でしたが、一瞥(いちべつ)の後は、クルマを引き返すのに何のためらいも感じさせなかったのです。
 
2022.0422-1
素戔嗚尊の元へ.
木々は萌え、森は新緑に輝く街道にクルマを走らせました。深い雪に阻まれて、久しくご挨拶できていなかった小劔神社(神影神社)の祭神に、ついにピジョンズ・パーク(P.P)は招かれたのです。素戔嗚尊(すさのおのみこと)と安徳天皇の二柱に深々と頭を垂れ、二杯二拍手一礼。目を開き、空を見上げて立ち尽くす、それがご褒美となる。釜ヶ谷渓谷を削った清流の音が、野趣に満ちた境内にサラサラと響き、永く寒風に磨かれた山の香りが胸をいっぱいに満たして、その味わいはまさしく甘露──。山国で知られる、ふるさと徳島にあってさらに山深いナカ奥(那賀町木沢)で、至福の時をいただきました。
 
2022.0418
渓谷に掘られた弔い石碑.
空海の道が細くのびる、とある渓谷の底。頭上約5メートル、直径3メートルほどの赤い円の中に、朱塗りの文字で南無阿弥陀佛と深く彫られた大岩がそそり立っています。真言宗の弘法大師が念頭にあったため、余計に気になって立ち止まり見上げてしまいます。傍らに昭和2年春の文字が刻まれ、「勤王志士並ニ関東」また「丹後震災死者各霊」の弔いのために、施主を「野田耕造家祖先霊」として造られたものであろうと想像できます。昭和2(1927)37日にマグニチュード7.3の巨大地震(北丹後地震)が京丹後市を襲い、死者は3000人近く、倒壊家屋は5000を超える大変な被害となったそうです。その死者を弔うために彫られたものでしょう。また、北丹後地震の4年前、大正12(1923)には「三つ子地震」とも呼ばれ、最大規模マグニチュード7.9の地震が3度立て続けに発生し、翌日を合わせて計6回もの大地震を伴った関東大震災が発生していました。当時の軍隊はもちろん全国から多くの救援が行われ、北丹後地震の折には、その恩返しのため、関東からも多くの救援があったと伝えられています。鎮魂を願うひとの想いが、ふるさと徳島の古道に残されています。
 
2022.0417
空海お手植えの藤香る.
豊かな自然を残すふるさと徳島は、花の名所にあふれています。これから見頃を迎える藤の花の見どころにもことを欠きません。四国88ヶ所霊場第11番札所藤井寺(吉野川市鴨島町)も、そんな藤の花が香る名所のひとつ。境内ではいま弘法大師お手植えと伝えられる藤が蔓を伸ばし、紫の花を一輪また一輪と咲かせながら見頃のピークへ向かっています。ちなみに藤井寺は札所のなかで唯一「寺」を「てら」と読むお寺なのだそうです。藤の花香に酔わされたのか、四国霊場87()1(てら)──を考え始めると、藤井寺の寺号に何かしら謎めいた歴史を感じずにはいられないのです。
 
2022.0415
徳島中央公園の見どころ.
徳島市民のみならず働く人、学ぶ人、楽しむ人、県内外の誰もに憩いを与える徳島中央公園。旧徳島藩主・蜂須賀家の居城跡に作られた広場には、徳島城博物館や国の名勝に指定されている庭園、往時を偲ばせる石垣や堀、広大なバラ園など見所も多く、日々多くの来園者を迎えいれています。公園の脇を流れる助任川に沿って延びる緑地の遊歩道を歩けば初夏の気配に気づきます。
 
2022.0414
藤香る地福寺.
地福寺(徳島県名西郡石井町)の藤が、もう間もなく見頃を迎える頃。地元はもちろん県内でも藤の花の名所として知られ、樹齢は200年にもなると伝えられる古木。それでも樹勢は衰えず、紫の花をたっぷりと咲かせて、甘い香りを放っています。境内の傍らでは、白花の木も根をしっかりとはり、蔓を伸ばして、見応えのある花を咲かせます。見頃は例年4月中旬から5月初旬。ピジョンズ・パーク(=P_P=)も、地福寺を訪ねるのが楽しみでなりません。
 
2022.0413
遍路ころがしの飴と鞭.
「遍路ころがし」と呼ばれる険しい巡礼の古道があります。四国88ヶ所霊場第11番札所藤井寺から第12番札所焼山寺へ延びる山越え谷越えの山道です。踏破には健脚自慢であっても骨が折れ、途中にある長戸庵(ちょうどあん)や柳水庵(りゅうすいあん)、特大のお大師像が境内で迎えてくれる一本杉庵(浄蓮庵とも呼称される)などの一休みポイントがお遍路さんの拠り所になっています。今回ポッポニュースで紹介するのは、道中のちょうど中間あたりにある柳水庵の境内。かつては遍路宿だったのか茶店だったのか、今は人の住まなくなった廃屋が並んで、旅人たちで賑わったであろう往時の色合いに思いをはせることができます。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、年に数回ですが古道をたどり焼山寺を参拝します。そんなとき柳水庵に湧く冷たい谷水に浸したハンカチが、火照った首筋に心地よい潤いを与えてくれ、この至福がまた次回の参拝へはずみとなるのです。
 
2022.0412
萌える堤防みち.
桜花のイメージを一言でいえば祭り。始まる前の膨らむ期待感。一気に迎える開花の絶頂に、足が地に着かず浮遊しているような高揚感。ただ祭りと違うのは、終わった後の抜け殻のような淋しさがないこと。風に舞う花びらは新たな熱気の膨張を喚び、いやが上にも我々の気持ちを高ぶらせ続けるのだ。天高く鳥たちが謳い、四方で森が萌えている──。ボクたちを躍らせる、次のステージが幕を開けたようだ。
 
2022.0411
六地蔵展望台の花天井.
川島町桑村と山川町忌部山の忌部神社を結ぶ市道の尾根(峯八古墳群)に、ひときわ小高い丘があり、てっぺんは整備されて六地蔵展望台と呼ばれています。ここは眺望に優れ、蛇行して流れるふるさと徳島の大河・吉野川の涼しげな表情や日本一の広さを誇る川中島・善入寺島のカラフルな季節の笑顔、遠く浮かぶ淡路島の謎めく面影をも眼下に見ることができます。桜花に覆われる春──丘は、ピジョンズ・パーク(=P_P=)イチ押しのベストプレイスになります。
 
2022.0408
峠越えの桜並木.
県立川島高等学校前を通り、南斜面に延び、掘割峠を越えて美郷へ抜ける県道43号線。ここは通称:チェリーロード(ライン)と呼ばれています。川島高校の少し南側に広がる上桜公園あたりから美郷の東山地区にかけて、道路脇にソメイヨシノがひしめく吉野川市屈指の桜花名所。しかもこの桜の並木は東山に住む個人の方がコツコツと植えたもので、桜花が咲き誇るたび、みんなに喜んでもらいたいという熱意とふるさとを想う深い愛情を感じます。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、感謝しながら時にドライブし、時に自転車で、時に自らの脚でチェリーロードを辿ります。
 
2022.0407
向麻山のヤマザクラ.
令和43月末の晴れた日。JR麻植塚駅の南方向。国道192号を挟んだ山の上で、一目でそれと分かる桜花の森が萌えていました。その山は、向麻山(こうのやま/標高約92m/鴨島町)。吉野川の向こうにある大麻山(おおあさやま/標高約538m/鳴門市)を望んで鎮座することから、この山名が生まれたとも伝えられています。裾野から山頂にかけて広がる公園には、ソメイヨシノを中心にさまざまな桜が植えられて、シーズンには町内外から多くの花見客が訪れます。なかでも、3mほどの高さがある石垣の上から、垂れた枝先が道路に達するほどの「しだれ桜の巨木」は見応えがあり、花見客の熱い視線を集めています。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、公園内の随所で背丈を伸ばすヤマザクラがお気に入りで、今回のポッポニュースでは、あえてしだれ桜以外のお花見ポイントを選び掲載しました。森の中から好みの一本を探す楽しみも、お花見の醍醐味といえるでしょう。
 
2022.0406-2
丘の上の朽社.
かつて麻植(おえ)郡だった吉野川市川島町から名西郡石井町を経由して徳島市へ流れる用水が完成したのは明治41(1908)年。それぞれの頭文字に由来するのでしょう。麻名(あさな)用水と命名され114年にわたって地域の田畑を潤しています。そんな麻名用水に沿って、ジョギングするのにちょうど良い感じの道が延びています。JR徳島線の南を流れてきた用水は麻植塚駅の西側で線路の北側に位置を移して牛島体育館を過ぎてすぐ、鯨が横たわったような丘に出会います。丘の上に上ってみると、古びて朽ちかけた社()がありご祭神が祀られていました。さっそく初参拝。小さなお社のそばで、楠の大樹が太い枝を広げてピジョンズ・パーク(=P_P=)を受け入れてくれました。根元に大きな穴が開いていて、のぞいてみたものの結構深いようで底の見当がつきません。見たこともない生きものが居座っているような気がします。丘の上では風も柔らかくて、居心地はいい。そんなわけで、(=P_P=)は近くもう一度、参拝させていただこうと思ったのです。
 
2022.0406-1
春のタイムトラベル.
鴨島町と神山町をつなぐ徳島県道31(鴨島神山)線を主要幹線道にする森藤地区。鴨島町と神山町の町境「梨の峠」近くに水源を持つ、三谷川(飯尾川)の上流部に森藤八幡宮が建立されています。三谷川を挟んで東側に石の鳥居が立ち、鳥居の内の参道脇に今は閉店している商店がうずくまっています。ほかにも小さな社や木造倉庫が軒を連ねて静かに佇んでいます。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、昭和いや明治以前にタイムスリップしたようなこの風景に魅入られて、機会をつまんでは幾度となく足を運びます。(=P_P=)とっておきのタイムトラベルスポットを、ポッポニュース読者のみんなにだけ、こっそり教えます。
 
2022.0405-2
ふるさと徳島の歓待.
ふるさと徳島は、県土のおよそ80%を山地が占めます。そのため多くの谷が刻まれ、無数の川が大地を潤しています。そんな川のほとりに立つとき、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、いつだってとてつもなく大きな期待をいだいてしまいます。だって、こんなにもたくさんの花たちが、みんな楽しげに、大声で両手を広げて迎えてくれるのだから。
 
2022.0405-1
世界を分ける水鏡.
旧吉野川遊園地跡地にそそり立つ白亜の建物、吉野川医療センター(JA徳島厚生連)。青く抜けた空と青く塗られた弁天池をつなぐ蝶番(ちょうつがい)のように見えました。水面を境に上下に現れるシンメトリーの光景に、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は引き寄せられて、朝に夕に足を運んでしまうのです。ふるさと徳島のご近所名所のひとつです。
 
2022.0404-2
阿波忌部に献上する桜花の舞.
天日鷲命(アメノヒワシノミコト)を主祭神に祀る忌部神社(吉野川市山川町忌部山)の桜花を訪ねました。忌部神社は、天皇が即位するときに執り行う大嘗祭で献上する、麻製の麁服(あらたえ)を織る儀式が行われたことで近年、注目を集めました。神話の時代にまで遡る長い歴史と深い興味を宿す境内に、今春も桜花が舞い落ちていました。
 
2022.0404-1
景勝に暮れゆく桜花.
帰宅途中、ふと思い立って、景勝・美濃田の淵に立ち寄りました。えっとぶり(本当に久しぶり)に望んだ桜花の名所は、相変わらずの咲きっぷりで、懐かしさを感じながら、ピジョンズ・パーク(=P_P=)はホッとしていたのです。土曜日ということもあって、夕刻の名所には、たくさんのテントが張られ、バーベキューを楽しむ人たちで賑わっていました。(=P_P=)は、少し離れた場所に佇み、しばし風に吹かれて、景勝に沈む春の夕陽を、桜花とともに名残惜しみました。闇に溶けていくテントの輪郭を追い、次は、朝日に笑う桜花に出会いたいと思ったのです。
 
2022.0401
水鏡に踊る桜花.
吉野川市民なら一目瞭然の江川鴨島公園の桜景。隅々まで掃き清められた公園を覆う、ソメイヨシノの桜花は、樹勢もあって、年を追うごとに豪華になっているようにピジョンズ・パーク(=P_P=)には見えます。ただ、例年と違うのは木々の間に提灯が吊られていないこと。新型コロナウイルス感染症対策のため、今春も夜桜見物は控えてくださいというメッセージなのでしょう。(=P_P=)は、さんさんと降り注ぐ春の陽光をスポットライトに、舞い踊る桜花を見上げ、恍惚をしばしむさぼったのでした。
 
2022.0331
弁天池の桜花饗宴.
はや3月も終わり。ふるさと徳島の桜花は開花宣言から、とても勤勉で、一気に満開宣言となりました。吉野川市鴨島町の吉野川医療センター敷地内にある弁天池のほとりは地域が誇るお花見名所。かつてここは吉野川遊園地であったことを知る人は、まだ少なくないと思います。江川湧水が流れこむ弁天池にかかる赤い橋は、当時から残る風景。同時に池の真ん中で咲き誇るしだれ桜も、いつかの賑わいを今に伝える生き証人です。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、二つの時代を同時に楽しめるこの場所がとても気に入っています。
 
2022.0330
大歩危峡に咲く桜花.
JR阿波川口駅(三好市山城町大川持)は、たぬきを模した愛らしい駅舎で、知る人ぞ知る隠れ人気駅。密かに注目している鉄道ファンも少なくないのではないでしょうか。そんな阿波川口駅の近くで、ふるさと徳島が誇る景勝・大歩危峡を望み、咲き誇る桜花に出会いました。圧倒的な本数で見る者の心を鷲づかみにする桜花名所を抜きにお花見スポットは語れませんが、凜として、あるいは儚げに佇み咲いた桜花は、ピジョンズ・パーク(=P_P=)の心を射貫き、そして目を釘付けにするのです。
 
2022.0329
丘上の饗宴「丸山桜林」
ふるさと徳島の空を覆う桜花に、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は落ち着きを失っています。あちらでもこちらでも、これでもかと弾け乱舞して、待ちわびた(=P_P=)の心を、樹林の中へ、花の下へと、追い立てるのです。本当は、ハンモックを吊って、桜花をのんびり日に透かしていたいと思うのですが、こうもたくさんの名所から頼りが届けられると、(=P_P=)はおちおち寝転んでもいられないのです。今号のポッポニュースで紹介する桜花は、三好市池田町の名所「丸山公園」の花景。JR池田駅を中心に町全体を眺望できる高台にあり、開放感あふれる地元でも有数のお花見名所です。芝生の公園が広がり、無料の駐車場やトイレも整備されていて、のんびり花見を楽しむのに、これ以上はない好適地です。
 
2022.0328
古刹の桜源郷.
ふるさと徳島は、今どこもかしこも花まみれ。浮かれたい、浮かれたいけれども、記録もしておきたい! うずうずとうれしい葛藤にさいなまれるピジョンズ・パーク(=P_P=)は、一年のうちで、一番早起きになって、遅くまで起きているシーズンを迎えています。早朝の桜花、ライトアップされた桜花。名所を巡っては、恍惚から我に返り、また忘我を繰り返す幸せな時を過ごしています。今回のポッポニュースで取り上げるのは東みよし町にある桜花名所。長善寺(四国三十六不動霊場、阿波西国三十三観音霊場)境内と最上位経王稲荷そして隣接する三加茂駅南公園の桜花。エドヒガンザクラが微笑み、すぐにソメイヨシノが圧倒的な存在感で大歓迎してくれます。満開の桜の林に迷い込めば、そこはまるで極楽浄土。まさに見頃のピークを迎えています。
 
2022.0326
ふるさと桜開花宣言.
ふるさと徳島の標本木のソメイヨシノが昨日25日に開花したそうです。いよいよ満開の見頃に向けて淡いピンクの花が怒濤の開花を始めます。自らの目で、すべてを見上げて回りきることは困難であることを思えば、「無数」といって過言でない県内に存在する桜の花見名所。どこをどの順番で巡るのか、満開が予想されている来週末の予定を分刻みで計画しなければなりません。ふるさと徳島の桜開花のピークハンターを自認するピジョンズ・パーク(=P_P=)の年度末は、シゴトと花見に忙殺されるのが恒例。そして一年で一番の至福の時でもあります。
 
2022.0325
佐那河内村の花天井.
平成の大合併を生き抜き、ふるさと徳島唯一の「村」となった佐那河内村。村の中央を西から東へ流れる園瀬川は山間を潤し、田畑を肥やし、里山には美しい色合いを添えて、風景を飾りたてます。そんな美しい村に、樹花の名所が誕生していました。神山町との町境に開通した新府能トンネルの佐那河内村側出入口の付近。南側の斜面に早咲きの蜂須賀桜と河津桜が植えられ、しだれ桜やソメイヨシノに先駆け、開花した桜花を見上げる花見客で連日賑わっているようでした。ピジョンズ・パーク(=P_P=)が訪ねた日、すでに満開のピークは過ぎていましたが、散って空を舞う花びらには穏やかな風情が感じられます。そうして桜の林にさまよえば、いまだ花咲き誇る枝が腕を伸ばし、その間を踊り渡る花びらが埋めて、まさに花天井と呼ぶに相応しい光景を見せてくれるのです。
 
2022.0324
旧道はふるさとの秘宝.
人は「たき火」と「道づくり」が、とても好きな生きものだと思う。ことに険しい地域での道づくりにはとても積極的だったりします。一方で、新しく道が作られることで、古くから使われてきた道は、ひとびとから忘れられ、いつしか草に埋もれてしまうのが運命です。ただし表舞台から去り、隠れてしまった「暮らしや文化の痕跡」は、それを嗅ぎつけ探して訪ねる者にとっては、まさに秘宝。想像のたがを外し、目もくらむ輝きをもってよみがえる、ピジョンズ・パーク(=P_P=)がイチオシにする、ふるさと徳島の宝ものなのです。20071226日に開通した新府能トンネルは、佐那河内村と神山町を結ぶ国道438号バイパスの一部として機能しています。旧国道には、佐那河内側「府能嶺隧道」〜神山町側「郭山通道」の文字が入り口に刻まれた細いトンネルが掘られていました。現在も現役ではありますが、中でクルマが対向することはできず、行き会った際には、いずれか一方のクルマが出入口でまたなければなりません。旧トンネルを案内してくれた神山町の生き字引「雨乞滝の女神さま(愛称)」の話では、材木を積んだトラックも、ひとびとを乗せて満員のバスも、この道をせっせと往来したのだそうです。かつての賑わいに想像を膨らませて、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、トンネルの出入口で、耳を澄ませていました。
 
2022.0323-2
8番札所の白木蓮。
樹花の名所、四国88ヶ所霊場第8番札所普明山真光院熊谷寺で、早咲きの蜂須賀桜が散りゆくなか、山門前のハクモクレンが純白の花びらを開き、境内へ参拝者を誘っていました。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は樹上を見上げ、清々しい気持ちで仁王門をくぐらせていただくことができました。こころおどる花のシーズンがやってきました。
 
2022.0323-1
父母ヶ浜の夕景。
難所として知られた猪ノ鼻峠を回避する国道32号猪ノ鼻道路(新猪ノ鼻トンネル)が開通(20201213)して、県西部のまち池田町と香川県三豊市や観音寺市がとても近くなりました。つまりうまいうどんがすぐに味わえるようになったということのみならず! あまりなじみのなかった名所にも足を運ぶ機会が確実に増えたということです。三豊市の海水浴場・父母ヶ浜(ちちぶがはま)は、「日本の夕陽百選」にも選ばれた映えスポット。ピジョンズ・パーク(=P_P=)としては、夕陽百選ってなんだろ(=^_^=)?と思いながらも、とにもかくにも見ておくことにしました。夕景はもちろん、土産物屋やレストラン、フードカーが並び、笑顔の賑わいに出会うことができました。期待を込めて、隣県に足を伸ばす機会が増えそうです。
 
2022.0322
やつが起つ。
ピジョンズ・パーク(=P_P=)の仲間で、呑み友だち、そしてバンドの主要メンバーでもある「田埜泰弘(たのやすひろ)」氏が、三好市の市議を目指すことになりました。ふるさと徳島の西部地域に広がる三好市は、四国のなかで最も広大な面積を誇り、そこには、山あり川あり伝統の文化やうまい郷土食がひしめいて、県内はもちろん国内外からも注目を集める地域です。ピジョンズ・パーク(=P_P=)にとっても、もちろんとっておきのベストプレイス。遊んでよし、学んでよし、暮らしてよし。ただ、それでもいわゆる少子高齢社会の波は高く押し寄せ、最近では新型コロナウイルス禍による人流・物流の滞りなどもあいまって、魅力的な地域に経済的な疲弊が感じられるようになっています。イベント開催の縮小も他の地域の例に漏れずマチの活気に少なからず暗雲がかかりはじめています。そこで、こうした状況を打破すべく、元気で魅力的なまちづくりに尽力しようと立ったのが、くだんの田埜泰弘氏。「四国酒まつり実行委員長」「にぎわい創出・交流委員会委員長」「NPO法人ツール・ド・にし阿波プロジェクト理事長」を歴任した経験を糧に、「子育て」「福祉」「文化」「くらし」「経済」など、広い視野からマチの活気の底上げと創出に取り組んでいってくれるのに違いありません。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、市外に籍を置くものの、心は「ふるさと徳島」県西部にあると断言して、陰ながら熱く応援したいと思っています。がんばれ!田埜くん!
 
2022.0316
8番札所の蜂須賀桜
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四国88ヶ所霊場第8番札所普明山真光院熊谷寺は、樹花の名所と、39日の記事で紹介しました。さて、今期はどんな具合かと訪ねたのは13()のお昼前。山門前のハクモクレンはしっかりとツボミを膨らませていました。境内では早咲きの蜂須賀桜がさっそく開花。満開の見頃ももう間近に迫っているようです。
 
2022.0311
国譲りの伝説社.
「ホントですか(゚Д゚)⁉」と、声が漏れてしまうような珍事に出会うことが稀にあります。当然、眉唾の話を疑ったのではなく、ただただ驚嘆してしまった時に、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、知らず知らずうなってしまっているのです。ふるさと徳島の石井町浦庄に多祁御奈刀弥(タケミナトミ)神社が建立されています。その歴史は古く千数百年以前から当地に祀られていたと伝えられています。この神社がなぜ、(=P_P=)をこうまで驚かせたのか…。神話の時代にこの地を治めていた大国主神に、天照大御神から国を譲るよう求められた折、大国主神の息子であった建御名方神(タケミナカタノカミ)が抗ったそうです。そこで決着をつけるべく天照大御神の使者・建御雷神(タケミカズチノカミ)と力比べに挑んだものの破れて、国を立ち退くことになった、いわゆる「国譲り」伝説が当社に残されています。そしてこの建御名方神が国を譲り退いた先が、全国諏訪神社を束ねる信濃国(長野県)の諏訪大社でした。このため、多祁御奈刀弥神社は別名・元諏訪神社の二つ名を持ち、武運長久や開運、豊作のご利益をいただける、知る人ぞ知る聖地となっています。全国に25千社を数えると言われる諏訪神社の御祭神が、ふるさと徳島の出身かもしれないと想像したとき、(=P_P=)は思わず感嘆し、表情は(゚Д゚)こうなったのです。
 
2022.0310
ふるさとを暖める春霞.
今日のふるさと徳島は、ぽかぽかと暖かい一日でした。風はほどほど、花粉もぼちぼち飛んで、空には靄(もや)がかかって遠望もききにくくなっています。頭痛につながりそうなお天気ですが、これはいわゆる春霞。ふるさと徳島は、ゆっくり暖められて膨張しているのです。そうしてピジョンズ・パーク(=P_P=)は、移ろう時の流れに身を浮かべていることを実感するのです。
 
2022.0309
山門のハクモクレン.
土成町の札所は春の花の名所でもあります。そこは、四国88ヶ所霊場第8番札所普明山真光院熊谷寺。4月境内を埋めるのは、桜花の王道ソメイヨシノ。シーズンには花見を兼ねた参拝客で賑わっています。それよりも少し早い3月中旬の今頃は、より赤い色の花びらで艶やかな蜂須賀桜が見頃を迎えます。そうしてピジョンズ・パーク(=P_P=)をはじめ、ディープな当寺ファンが目指すのは山門(仁王門)前で咲き誇るハクモクレンの巨樹。純白や乳白色の花が山門を覆うように咲き乱れ、見上げる視線の先に圧巻の光景を作り出してくれます。花は純白の期間が短く、咲いてしばらくすると色あせてしまいます。今春もチャンスを逃さず見上げたいと(=P_P=)は思っているのです。
 
2022.0308
小道の吐息は紅梅の香り.
いつもの見慣れた小道で、ふと声が聞こえたような気がして、視線を少し上げました。ずっと灰色に痩せ細っていた木々がふっくらと色づき、高い場所で紅梅が花を咲かせて甘酸っぱい香りを振りまいています。ピジョンズ・パーク(=P_P=)に、ゆっくりだけれど、確かに移ろっていく時を、草木が色や香りで、鳥たちが声で教えてくれるのです。ふるさと徳島は、いつもそこにあって、昨日とは違う表情で(=P_P=)を迎えてくれます。
 
2022.0304
期待も膨らむ季節.
ふるさと徳島には、たくさんの名所があります。史跡や観光地や山河に海に…。そして桜花の名所も無数といって差し支えないくらいに。吉野川市鴨島町にある「江川湧水」公園の周辺も知る人ぞ知るしだれ桜の桜花名所。今日、お昼休みに確認したところ、プックリと蕾を膨らませていました。ピジョンズ・パーク(=P_P=)の期待は、蕾の膨らみを超えて、どこまでも膨張していくのです。
 
2022.0303
ふるさと徳島のひな祭り.
2月はあっという間に通り過ぎ、3月もはや3日。今日は「桃の節句」と呼ばれ、雛壇を飾り付けて、女の子の健やかな成長を願うひな祭りの日です。ふるさと徳島では、およそ3万体にもおよぶ、ひな人形が集められたおひな様の祭典「ビッグひな祭り」(勝浦町)が盛大に開催されていて、今回で34年目を迎える伝統のイベントとして親しまれています。同時に、隣接する上勝町の「おひな様の奥座敷」「坂本おひな街道」も歴史を重ねて、地元はもちろん県内外から注目を集める春の人気行事です。梅が咲き、花桃が彩り、桜花の芽が膨らむ季節。ピジョンズ・パーク(=P_P=)の心も浮き立つのです。
 
2022.0302-2
文字どおり大正池.
大正時代に造られたため池は、その名も「大正池」(川島町桑村)と呼ばれます。近隣の水田に使用する水源地のひとつとして整備されました。現在、池の周囲は運動場のほか、遊具を備え、市民の憩いの公園となっています。桜花の名所としても知られ、例年320日頃から、開花が楽しめます。
 
2022.0302-1
高知城プロジェクトマッピング.
新型コロナウイルス拡散防止のため、三密が避けられ、そうした中で外出、旅行なども控えられています。現在第6波が猛威を振るっています。少しでも早く、この波が収束し、安心安全の外出を気軽に楽しめるようになるのを願ってやみません。以前に眺めた、高知城ライトアップイベント「NAKED FLOWERS -高知城-」の様子を紹介します。夜の高知城をスクリーンに見立て、光の花々が咲き乱れるアートプロジェクト。いずれまた、夜の高知城を、のんびり散策しながら眺められる日をピジョンズ・パーク(=P_P=)は待ち焦がれています。
 
2022.0301
黄金の流れ.
ふるさと徳島の数ある「春の風物詩」のひとつ。吉野川に沿って咲き乱れる菜の花の風景。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、菜の花の海を見つけると、たまらずダイブしてしまいます。心浮き立つ色合いに惹かれ、抗うことはかなり難しいのです。菜の花とさんざん戯れると、どんな色のズボンも靴も、黄色に染まります。そして(=P_P=)は、そんなスガタを誇らしく思ってしまうのです。
 
2022.0228
115年の時を生きる柿原堰
ウェブ検索情報によれば、今から115年前の明治40(1907)に仮堰として誕生。その後、12年の時を経て大正8(1919)に完成したのが取水堰「柿原堰」(阿波市吉野町柿原)です。当時は石積みだったようですが、なにしろ四国三郎と称される暴れ川の堰。川底は年に何度も削られ、あるいは埋められ、流れる姿も変えながら、補修を重ねることで、今に伝えられています。渇水期真っ只中の早春。柿原堰がそのスガタを顕わにして、ピジョンズ・パーク(=P_P=)を迎え入れてくれました。(=P_P=)お気に入りの、ふるさと徳島ベストプレイスです。
 
2022.0227
春にほころぶ番外修行山「長戸庵」
四国88ヶ所霊場巡礼では、弘法大師空海に由来する88ヶ寺の札所を巡ります。その札所にもれた修行の道場が番外として空海が辿った道筋に残されています。徳島県には6ヶ所、高知県4ヶ所、愛媛県6ヶ所、香川県5ヶ所となっています。道程が険しいことから「遍路ころがし」と呼ばれて畏怖される11番札所藤井寺から12番札所焼山寺へ向かう参道があります。その道中にある「長戸庵」「柳水庵」「一本杉浄蓮庵」の3ヶ所も番外修行山に数えられています。藤井寺から上りはじめ、鴨島町を見下ろす眺望を得る山の北斜面に建立され、最初に出会うのが「長戸庵」。本格的な春の遍路シーズンを目前に、山の空気も柔らかく暖かにほころんでいます。
 
2022.0225
ふるさとのせめぎ合い
通りのあちらこちらで、民家の庭先や田畑の隅で、梅の花がほころんでいるのを見かけるようになりました。ふるさと徳島に本格的な春が近づいているのを感じます。暴れる大河をしつけて延びる堤防の上に立つと、河原の、町の、菜の花たちが、雪の白を山の上に、高いところ、遠い場所へ、追いやっているようにも見えたのです。いや、見送っているのかもしれません。あたたかな黄色い春の歌の合唱で。
 
2022.0224
キャンキャン狛犬
ピジョンズ・パーク(=P_P=)のジョギングルート上に西麻植八幡神社(鴨島町西麻植字壇ノ原)があります。歴史を感じる両部鳥居をくぐり、境内へ向かう参道に石で造られた太鼓橋を足で踏みならすと、石階段を登り詰めた境内入り口に建立された対の狛犬が「キャンキャン」と鳴いて応えてくれます。案内板によると「備前焼の本場伊部の窯元・森嘉太郎中節の作品で、天保五年(1835)に焼かれた」ものだそうです。足を踏みならすと振動が伝わって内定いるように聞こえるのでしょう。そんなわけで、狛犬には愛称があって、西麻植八幡神社の「鳴き狛犬」と呼ばれています。200年近い時を経て、額に汗を浮かべて見上げる(=P_P=)を、いつも笑顔で迎えてくれます。
 
2022.0222
ぽかぽかのあくび。
四国88ヶ所霊場第8番札所熊谷寺を目指した日。ふるさと徳島は、穏やかな晴れのお天気に恵まれていました。土成町の山間浦池地区の浦ノ池ダムを満たして流れくだる九頭宇谷川はところどころ水が切れるような、か細い谷川。それでも水が流れている場所では、青い陽光が跳ねて、早い春の訪れを喜び浮かれているように見えます。谷川をまたいで延びる徳島自動車道にほど近い場所で、数頭の牛が遊んでいるのに気づきました。あるものはぼんやり寝そべり、あるものはうつろに立ち止まって、反芻にふけり、ぽかぽか陽気にくるまっているようで…。気づけば、ピジョンズ・パーク(=P_P=)も、立ち止まって、ふるさと徳島の空に、あくびで応えていたのです。
 
2022.0220
朝夕の吉野川絶景
誕生したのは今から67年前の昭和28(1953)年。吉野川南岸の鴨島町知恵島と北岸の吉野町柿原を結ぶ一般国道318号「阿波中央橋」です。WEBの情報によれば、吉野川橋と穴吹橋の中間あたりに架けられる橋ということで、この名称が与えられたのだそうです。橋の両端に配された、世界的な彫刻家で造園家として知られる「イサム・ノグチ」のモニュメント作品が、永い年月を見つめています。そんな阿波中央橋から眺める吉野川は、ピジョンズ・パーク(=P_P=)がイチオシにする、ふるさと徳島自慢のひとつ。朝日、夕日の鑑賞絶好ポイント。片道821mの歩道をのんびり歩く楽しみはやめられません。
 
2022.0218
美馬橋65

南岸はつるぎ町貞光、北岸は美馬市美馬町を結んで吉野川に架かる美馬橋。赤い欄干が青い流れに映える、ふるさと徳島の原風景のひとつです。誕生したのは昭和33(1958)年です。長さは418m、国道438号の一部となっています。橋は補修を重ねながら、65歳となった令和4年の今も、現役で多くのクルマや人の往来を文字通り支えています。
 
2022.0217
雪降る朝に。
ふるさと徳島が白く染まりました。山間部では頻繁に雪が降っていましたが、町中に積もるのは、今年初めてのこと。今朝の国道192号は雪に覆われて、行き交うクルマは屋根に積もった雪を散らせながら走り去って行きます。県民の足「JR徳島本線」の駅は、冷たく凍り付くものの通勤通学する人々を温かく迎え入れていました。
 
2022.0216
所狭し寒玉キャベツ
日本一の広さを誇る川中島「善入寺島」は、そのほとんどで季節の野菜が耕作されています。菜の花、ブロッコリー、ダイコンなど今が旬の冬野菜がすくすくと育ち、そして巻きがしっかりしている冬キャベツも、所狭しとひしめき合っています。水にさらしてサラダでいただくのもおいしいですが、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は炒めたり、茹でたりと火を通したものが食べやすいと感じています。あ! 今日はお昼にチェーン店で餃子をいただきましたがキャベツの食感と香りが感じられて食が進みました。次は、ふるさと徳島の冬キャベツを使用しているお店を探して、回鍋肉なんか注文しようかな。野菜を目当てに、お店探しも楽しいと思うのです。
 
2022.0215
再建から百余年の粟島神社
ピジョンズ・パーク(=P_P=)が以前から注目する、ふるさと徳島の名所のひとつ善入寺島。かつて村があり人の暮らしがあった頃に建っていた複数の神社を、立ち退き施策に従った旧住民、氏子のみなさんが、その後協力して合祀再建したのが粟島神社だそうです。場所は吉野川の北岸、阿波市市場町八幡。東隣に建つ八幡宮の拝殿神殿が大きく立派なため、小さな神殿の粟島神社は見つけにくかったりします。ただ、神社の前に立つと、ここで100年以上の時を見守り続けている祭神の存在を感じずにはいられない、そんな不思議な雰囲気が満ちていました。
 
2022.0214
桜街道から。
川島町と美鄕を結ぶ県道43号線は、道路沿いに植えられた桜並木で「桜街道」あるいは「チェリーロード」の愛称でも知られています。春に桜花の名所として花見客を集める街道は、掘割峠をピークとする山越えの道で、道中の眺望も圧巻の光景だったりします。パッチワークのようにも見える畑は、吉野川に浮かぶ善入寺島を桜街道から俯瞰したものです。そしてこの日ピジョンズ・パーク(=P_P=)が一番気に入ったのは、ふるさと徳島の空を彩る白雲のスガタ。流れていないのに風があるようで、たくさん浮かんでいるのに質量を感じない。(=P_P=)は、気持ちまで軽やかに浮き立ってくるのです。
 
2022.0213
阿波富士と呼ばれた山
ふるさと徳島のご当地富士は?と問われれば、均整の取れた独立峰「高越山」を、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は最初にイメージします。標高約1133m、山頂に修験の道場をはじめ大師像や高越神社、高越寺をいただき、麓からは「おこうっつぁん」の愛称で親しまれる山です。一方、かつて阿波富士と呼ばれた山が、吉野川を挟んだ高越山の対岸、阿波市市場町に鎮座しています。山名は城王山(じょうおうやま・標高約652m)。山頂に城王神社、龍王池を配し、静謐の森を境内としています。標高は現阿波富士に劣るものの、山容は一歩も引けを取らない美麗な佇まい。ピジョンズ・パーク(=P_P=)の仕事場からも遠望でき、吉野川南岸からの眺めを、より魅力的に仕上げてくれるのです。
 
2022.0211
文化財の宝庫「熊谷寺」
四国88ヶ所霊場第8番札所「普明山熊谷寺」。阿波市土成町に815年に建立された弘法大師により開かれた古刹だそうです。仁王門は高さ約13mもあり、高速道路からも一目瞭然の四国88ヶ所霊場の中で最大。この仁王門を始め、大師座像や多宝塔、天邪鬼を踏みつける持国天と多聞天が立つ中門、鐘楼など県指定有形文化財があふれています。ただピジョンズ・パーク(=P_P=)がお気に入りなのは、花の寺ということ。ふるさと徳島にあって指折りの桜花の名所であり、山門のハクモクレンは、桜の開花を待つ早春の楽しみ。今春も満開に出会えることを(=P_P=)は願っているのです。
 
2022.0210-2
春は時を守る。
ふるさと徳島の春といえば、花。早春を彩る菜の花が田園や吉野川沿いで、少し温んだ春風に揺れていました。スイセンやロウバイ、梅花は香りで、菜の花は数でピジョンズ・パーク(=P_P=)の心を浮き立たせてくれます。春は皆勤──。かならずやって来ます。なぜって? そりゃ、ふるさとに暮らす、すべての生き物の喜ぶ姿を見たいと思っているのだから。
 
2022.0210-1
JR鴨島駅前の移りゆく日常。
見慣れた風景は、移り変わって、また見慣れた風景になる──。駅前再開発というには小規模だけれど、ただただ廃れていくのとは違って、改修されているのを見ると、何かしらの活気を未来に感じてうれしくなってしまいます。吉野川市民プラザ・吉野川市多目的グラウンドのオープンに合わせて、近隣にあった金融機関支店が移転し、駅ナンバリングB09JR鴨島駅の周辺も整備が始まっています。今日、ふるさと徳島で新型コロナウイルス感染者が過去最多330人に上ったそうです。今夏、阿波踊りをはじめ地元の名物イベント「五九郎まつり」や花火大会は開催されるのでしょうか。一日も早くピークアウトを迎え、せっかく整備された通りや町に賑わいが戻ることを願ってやみません。誰もが安心して集える日常が、いつもの見慣れた風景になるようにと。
 
2022.0209
三つ巴あるいは栴檀三樹。
ピジョンズ・パーク(=P_P=)のお気に入り樹景のひとつ。吉野川市川島町の吉野川河川敷の畑の真ん中にポツンと立っている栴檀(せんだん)の木です。ポッポニュース・ブログでは、これまでになんども紹介してきた栴檀の木ですが、ポツンという「孤」の表現は違っていることに最近になって気がつきました(=P_P=;)。一本に見えたこの木は、葉を落として裸になり、幹が3本、ギュッと寄り添って暖め合うように立っている。その様子は三つ巴あるいは、そう! 沙羅双樹に倣って「栴檀三樹」と呼ぶに相応しい。名付けてみるとその姿は、なんとも神々しい。(=P_P=)にとって、ご神木に値する、ふるさと徳島の宝ものの樹景なのであります。
 
2022.0208
氷瀑回顧。
山国と呼ばれる、ふるさと徳島は、たくさんの谷や川に恵まれています。標高1500mから2000m近い山々を流れる谷川は無数の滝を削り出し、ふるさと徳島の表情をいっそう複雑で豊かに彩っています。とはいえ数(あまた)の滝が存在するといっても、滝頭から滝壺まで凍り付かせる「氷瀑」に出会える場所は、そう多くはありません。神山町上分を流れる神通谷川の上流。そこに落ちる神通滝は2月上旬頃、限られた日に氷瀑を生みます。数日前にも氷瀑の記事が氷瀑ファンの心を浮き立たせました。神山町を知り尽くす雨乞滝の女神さま(麻空さん)や四国山岳植物園岳人の森の主・山田勲さんから氷瀑の魅力を伺ったピジョンズ・パーク(=P_P=)も四季を通じて通っています。今日の掲載写真はちょうど10年前の2月。白い表情で笑う神通滝に巡り会ったときのものです。
 
2022.0207
ご近所名所探し始めませんか?
「名所は訪ねる場所ではなく、見つけるものだ!」とピジョンズ・パーク(=P_P=)は常々言い続けています。世間に認められた確定名所ではなく、己が気に入った色合いならそこがバラ色の世界なんじゃないかなと考えるから。だってそうだよね?居心地がすべてなのだから。そんなわけで(=P_P=)が言うところの名所はご近所で出会うことが少なくありません。飯尾の引割渓谷(いいおのひきわりけいこく)もそのひとつ。四国88ヶ所霊場第11番札所藤井寺から続く遍路ころがし道中の入り口近く。ミニ88ヶ所の祠が見下ろす渓谷は、深く静かで柔らかに迎えてくれます。出会った瞬間、迷わず(=P_P=)のお気に入り名所に加わえていました。そして自分の名所探しの利点は、My good place.に命名権を持っていること。ふるさと徳島のご近所名所「飯尾の引割渓谷」も、これからみんなに知ってもらえればいいじゃないかな、といった感じで名付けました。これだから、ふるさと徳島ご近所名所探しはやめられません。
 
2022.0206
飯尾天神社の梅の香に寒さ緩む。
現在の流行のレジャーのひとつにキャンプがあります。ふるさと徳島は、山深いだけにテント泊しようと思えば、どこでもできそうですが(=^_^=;)。もちろん快適に楽しめる多くのキャンプ施設も数多。吉野川市少年の森野外活動センター(吉野川市鴨島町飯尾)の敷地内にある飯尾天神社の傍らで梅花がほころんでいました。厳寒のキャンプも十分に楽しめますが、気温が緩むにつれて、屋外レジャーはいっそう身近なものになってきます。
 
2022.0204
冬も赤いオンツツジ。
この世界には色々な赤があふれています。たとえば阿波富士おこうっつぁんの山頂近くに群生するオンツツジは、5月中旬によく漬かった美鄕の梅干しのように赤い花を無数に咲かせて、ボクたちを迎えてくれます。そして今は葉を落とし、まだ小さく固いつぼみをつけているだけなのですが、その幹や枝もまた白い雪に映えて、やはり赤く見えるのです。きっとそれは、ふるさと徳島の宝ものの色なのです。
 
2022.0202
冬野菜で描く大地のアート。
日本最大の広さ(500ha5平方キロメートル)を誇る無人の川中島「善入寺島」は、かつて3000人もの島民が暮らしていたのだそうです。現在は畑のみで、夏冬野菜が栽培されています。昨日、ピジョンズ・パーク(=P_P=)が空から訪ねると、ダイコン、白菜、キャベツ、レタスなどの冬野菜が育ち、方々の畑で収穫が行われていました。ピジョンズ・パーク(=P_P=)お気に入りのジョギングコースは、思った通りの直線であり、囲まれた畑もまた、精密な長・正方形。色の組み合わせや栽培されている野菜を想像しながら写真を眺めると、少しも飽きることがないのです。
 
2022.0201
島内最長を誇る学島橋。
日本最大の広さ(およそ500ha)を誇る無人の川中島「善入寺島」へ、人々を招き入れてくれる橋は現在5本。すべてコンクリート造の潜水橋(沈下橋)です。川島橋、大野島橋、千田橋、香美橋、そして写真の学島橋。学島橋は5本の橋のなかで最長の362m1955(昭和30)年に共用が開始され、善入寺島の西端近くで、今も川島町と善入寺島をつないでいます。
 
2022.0131
標高700m
の赤景。
山肌を赤く染めているのは、昨夏に散った常磐木(ときわぎ/杉)の落ち葉。無数の杉の葉が傾斜に降り積もって、とても大きな壁なのに、そして凍てつく朝なのに、なぜだかホカホカの「赤しそのふりかけご飯」をイメージしていました。川田川の源流近く、船窪つつじ公園につながる道路脇で出会った、ふるさと徳島の赤景(せっけい)です。またひとつ、ふるさと徳島の自慢を見つけました。
 
2022.0130
凍てつく母衣暮露滝。
「こんな寒い時期に…」ではなくて、冬だからこそ面白い風景があります。山深いふるさと徳島にあって、さらに深山。梅の産地で知られる吉野川市美鄕(みさと)を流れる川田川の上流に、岩肌を伝い落ちる秘瀑「母衣暮露滝(ぼろぼろたき)」も、そうした貴重な風景のひとつです。おこうっつぁん(高越山)、船窪つつじ公園に連なる山の中腹(標高約700m)の滝周辺には、冬場は雪が残り、凍り付いて自動車では近づくことができない日が多くなっています。ピジョンズ・パーク(=P_P=)が出かけた昨日(129)も距離500mほど離れた道路脇から徒歩でのアプローチとなりました。氷瀑とまではいきませんでしたが、静寂の滝壺には、研ぎ澄まされた冷気が蜷局(とぐろ)を巻いているのが、気のせいにも見えるようでピジョンズ・パーク(=P_P=)は、ふるさと徳島の名所に、足を運ぶことができた喜びを実感したのです。
 
2022.0128
青藍を裂く青の橋。
善入寺島の西の端に橋脚を下ろすのは、川島町と市場町をつなぐ阿波麻植大橋です。供用が開始されたのは昭和54年。時を遡ること43年前。バブル期に向かって世の中に、活気があふれていた頃です。全長1084mのトラス橋は、もちろん今も現役で、日々多くの荷物や人々を渡しています。ピジョンズ・パーク(=P_P=)が善入寺島の学島(潜水)橋から望んだ日。空と吉野川の青藍に挟まれて、阿波麻植大橋の鋼の青は、飲み込まれるどころか、いっそう鮮やかに輝いて見えたのです。
 
2022.0126
白菜畑に絆を見た。
これはどうしたことだ! かつての列車ごっこのように無数の白菜が一本の紐でつながっていました。よくは分からないままに、パチリ。帰って調べてみると、気温が下がって霜焼けしてしまうのを防ぐためのようです。白菜のおいしい食べ方としては、水炊きなどの鍋料理が思い浮かびます。もちろんピジョンズ・パーク(=P_P=)も、鍋料理に白菜は欠かせないと信じて疑わないのですが、もっと好きな食べ方があって、それは浅漬け。シャキシャキとシナッが併存する食感にスダチを搾りかけて、味の素をさっと振り、醤油を少し垂らしたら、炊きたてご飯にオン! 晩酌の仕上げに、二日酔いした朝に、忙しい昼の食事にも、超簡単大満足の逸品になります。ふるさと徳島の宝もの「善入寺島」に育つ、文字通り垂涎の味覚です。
 
2022.0125
宝石の輝き、ふるさとの大河。
ふるさとの大河は、瓶ヶ森(愛媛県/標高1896.2m)に源流を発し、大歩危小歩危といった景勝を造って、総延長約194kmを流れて紀伊水道に注いでいます。かつては四国三郎の二つ名を持つ三大暴れ川の一つに数えられた、吉野川。台風など大雨に見舞われると、ピジョンズ・パーク(=P_P=)が注目する善入寺島に渡るためにかけられた川島潜水橋を飲み込むほどに増水します。ただ今は治水対策が進み、渇水期も相まって穏やかな表情を見せて流れています。
 
2022.0124
日本最大の川中島に育つ旬野菜。
およそ500ha。日本最大の広さを誇る無人の川中島「善入寺島」は、かつて人が暮らし耕作が行われていました。島民が退去した今も、耕作は盛んに行われていて、四季を通じて豊かな食をふるさとに実らせています。吉野川市と阿波市の町境に浮かぶ善入寺島に、今後も通って行こうとピジョンズ・パーク(=P_P=)は考えています。
 
2022.0120
寒中お見舞い申し上げます。
寒中のお見舞いを申し上げます。今日2020120()は令和4年の大寒(だいかん)。令和4年の大寒は来月(2)3日まで続く、一年で最も寒い時期とされています。文字どおり、北から通りを吹き抜ける風は磨かれて鋭く、頬を切る冷たさで、背筋まで凍らせるようです。またしても流行の兆しを見せる新型コロナはもちろん、インフルエンザや風邪などにかからないよう、行動を管理し体調に気を配りたいものです。ふるさと徳島の山々は昼になっても山頂を白く尖らせています。本日のポッポニュース(ブログ)掲載写真は、jr徳島線の西麻植駅の南口です。といっても北口は無く、出入口(改札)はここだけ。朝焼けに赤く照らされる無人の駅舎に列車を待つ客の姿はなく、ひっそりとした佇まいを見せていました。今冬は町中にも雪が降りそうな、予感がします。
 
2022.0116
藤井寺山門の旧商店と猫
藤井寺(吉野川市鴨島町飯尾)は、年間を通して多くのお遍路さんが訪れる四国88ヶ所霊場第11番札所。弘法大師のお手植えと言われる藤が寺名の由来となっています。事務所の近所であり、ピジョンズ・パークのランニングコースとしても、頻繁に足を運んでいます。そんな山門の前に今はもう営業をやめている商店が朽ちかけていて、時の流れを感じさせてくれる場所にもなっています。この日、まるで店主のように、一匹の猫が迎えてくれました。
 
2022.0113
白銀のふるさとを行く
今日のふるさと徳島は寒気に覆われ、午前中から山間部を中心に雪が降りました。日が落ちた後も寒風の中に雪が混じり、ところによっては雪はいっそう深くなるのに違いありません。温暖化の影響か、ここ数年、近所の町なかに雪が積もるのを見ていません。そんなわけで、久しぶりに出会った雪のダンスに少なからず気分を高揚させたピジョンズ・パーク(=P_P=)。思い切れず、クルマを高越山に走らせていました。あいにく足回りの準備が追いつかなかったため、山頂までとはいかず、高越鉱山跡を抜け、奥野井谷川を望む雪景で、ひとまずの満足を得た次第です。ふるさと徳島の雪景色は、寒さを忘れさせてくれるチカラを持っています。
 
2022.0111
心機一転!2022
1が3つも並ぶ今日、ウェブコンテンツ制作事務所ピジョンズ・パークは、ホームページをデザイン一新! 新たな年に新たな装いで臨みます。ふるさと徳島に根を張り、ふるさとの期待に応えて、ふるさとの笑顔につなげることを目的に、目の前のおシゴトに向き合っています。ピジョンズ・パークのシゴトのご紹介はもちろん、当事務所の最新情報をお知らせするブログ(ポッポニュース)やふるさとの今を見つめるFacebookページも楽しんでいただける内容で更新していきます。ご愛読ください。
 
2022.0103
令和4
年の初山行
新年あけましておめでとうございます。暮らしを一変させた新型コロナ禍を生き抜き、新しい年明けの通りは、車の通行量もぐっと増えてほぼ2年ぶりに賑わいが戻っています。このまま変異型の拡散も防止されて、かつての日常が戻ってくることを願っています。元日にご近所の氏神様を初詣させていただいたピジョンズ・パーク(=P_P=)は、昨日令和412日に、阿波富士「おこうっつぁん」の愛称で親しまれる高越山(標高約1133m)に山行。山頂直下の高越寺に参拝し、新型コロナ沈静化と、ふるさと徳島の賑わい復活を祈願してきました。山川町の川田八幡神社から延びる表参道沿いでは昨年に間伐が行われていて、降り注ぐ陽光が冬の参道を暖めていました。ちょうど中間地点の中ノ郷(標高約555m)から、うっすらと積雪があり、冬山山行ならではの風景も楽しむことができました。片道5kmほどの距離で、登りはゆっくり2時間〜2時間30分の行程。ふるさと徳島の山こそ至宝。みんなに楽しんでもらいたいと、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は思うのです。


2021

 
2021.1122
大山寺ルートの紅葉狩り
力餅の祭事で知られる大山寺(上板町神宅大山)の境内にある大銀杏の紅葉は、ピジョンズ・パーク(=P_P=)が毎秋楽しみにしている、ふるさと原風景のひとつだ。そしてカラダに余力のある限り、徒歩で紅葉狩りに行きたいというのが信条なのである。今回は技の館(上板町泉谷原東)から県道34号線をたどり、和泉寺前を経由して大山寺奥の院「黒岩大権現」に参拝、大山の頂(標高691.3m)を踏んで、大山寺境内に至るコースを選んだ。帰りは、南面に下る登山道を降りるルートだ。20211121()は、小春日和の好天に恵まれ、隠れ名所も処々めぐりながら、紅葉狩りを堪能できた。目的の大山寺境内では、見頃のピークを迎えた大銀杏の黄色や燃えるような紅葉の赤がピジョンズ・パーク(=P_P=)を、満面の笑みで迎え入れてくれた。
 
2021.0601
負けない心
大都市圏で緊急事態宣言が延長され、いまだ徳島アラート(警報ステージ3:感染拡大注意急増)も維持されたまま。明日はそう簡単にやってくるものじゃないことを思い知らされています。それでも誰かが誰かを思い、みんなでみんなを支えているから、ふとした折に、小さな笑い声も遠くから聞こえてきたりします。今日から、徳島市内の飲食店も午後8時以降の営業が可能になるそうです。長い間我慢してきたことでしょう。感染の再拡大防止に気を配りながら、せいぜい活気を取り戻してもらいたいものです。そうして「気を配る!」ことでいえば、これまでも、これからも少しも気を抜けない仕事がたくさんあります。身近なところでいえば老若男女に関わる散髪屋さんや、高齢者に接することも多い整骨院さん、お口の健康を守る歯医者さん…などなど。それぞれに感染防止対策に努めながら、頑張っています。そんな町のみんなを、ピジョンズ・パーク(P.P)もネット越しではあるけれど、思いっきり応援したいと思うのです。
 
2021.0218
相思相愛のカタチ
ふるさと徳島は、寒波に覆われて昨夜から今日日中にかけて雪が降りました。遠く西方にそびえる「おこうっつぁん(高越山)」も凍えて見えました。山間部では結構積もったのに違いありません。近所の田んぼも雪化粧して、一面の白。さて、ふるさと徳島の雪景に映えるモノ! それが「干し柿」だとピジョンズ・パークは思っています。コントラストの妙といい、北風すら甘味に代える照りといい、光線に揺れる柔肌といい、干し柿のすべてを雪景が求め、そんな雪景に干し柿も身をゆだねている。カタチなき相思相愛が奏でるエモーションが、柔らかな甘味と色艶を羽織って、ふるさとの原風景として、目前に具現化し揺れている。ピジョンズ・パーク(=PP=)は、ふるさと徳島に、スペシャルなカップリングが生み出す称賛すべき光景・風景を探し続けていきたいと思うのであります。
 
2021.0107
シゴト場の初雪
1月は、何ごとにつけ「初」が付く。書き初め、初詣、初競り、仕事始め…。シゴト場にこもってエアコンの熱を逃さぬようブラインドをしっかり下ろしてデスクワークしていると、当然ながら窓外の様子の変化に気づきにくいものだ。ブラインドの向こうがやけに静かなことをいぶかしんで、指を差し入れると、黒い地面が一様に白く塗り替えられていた。初雪。明日から、しばらくはふるさと徳島も寒さが続くそうだ。そうだな、今夜は「七草」の食事であたたまろうか。あ! そしてポッポニュースもお初である。
 


2020

 
2020.1231
●干支の引継式
大変な年だった令和2年も今日で店じまい。コロナ禍のもとで、イベントや冠婚葬祭、ちょっとした呑み会に至るまで、人の集まる機会が徹底して失われた年として記憶に残ることでしょう。日本中が静かな年末年始となる中で、新しい年、令和3年は未来を覆っていた雲が切れ、次第に晴れていくことを願わずにはいられません。ピジョンズ・パーク恒例の干支の引継式では、毎年のことではあるのだけれど、いつもより強く、世の中の賑わいとみんなの笑顔を祈念しました。「シアワセがギュウっと詰まった、それはモウ、とても良い年になりますように。」
 
2020.1201
●詩作『ふるさと奇跡の光景』シリーズ(1)
※ふるさと徳島でピジョンズ・パークは「奇跡の光景」に希に出くわします。このシリーズでは、スマホやデジカメで記録した一枚の写真をモチーフに、刹那の感動を綴った叙情詩を添えて紹介します。
 
◎ボクは目を凝らす
ボクは目を凝らす
小刻みに揺れて渡っていく
薄雲を透かしてみる
さざ波の凪ぐのを計って
水底をのぞき込むのだ
真っ直ぐに伸びた青竹たちは
風雨を凌いで水に没し
白骨の姿となったのちに
なにやら匿っている
ボクは耳を澄ます
それは輪郭さえ見せてはくれない
百も承知で水底をのぞき込むのだ
#令和2年12月1日 #善入寺島 #吉野川 #ふるさと奇跡の光景
 
2020.0306
ピジョンズ・パーク(=P_P=)のセルフイベントで早春の恒例、観梅ランニングを楽しんできました。時は3月1日(日)。場所は、ふるさと徳島で指折りの梅どころ「美郷」。新型の何だかウィルスが見えない恐怖を広め、春のイベントを次々と浸食していくなか、「美郷梅の花まつり」と大書きされたノボリが、暖気を含んで弱く吹く貝寄風(かいよせ)になびいていました。期待を膨らませ山越えした(=P_P=)の眼下には、見頃を迎えた梅花の海が広がっています。美郷地域内に16000本ともいわれる梅林が紅白の花を咲かせる光景は、(=P_P=)のみならず、居合わせたみんなの心を弾ませるチカラを持っているのだと信じられるのです。花が散る頃には、ワクチンとか自然消滅とか、少しは好転の兆しがあればと願うのです。地域にイベント会場と、たくさんの笑顔が戻ってくるように。
 
2020.0203
令和2年2月2日(日)に剣山(つるぎさん/標高約1955m)に山行しようという友人からの誘いに、二つ返事で応じたピジョンズ・パーク(=P_P=)。久しぶりに雪山歩きを楽しんできました。今年の冬はこれまでとは大きく違って、気温が日々高く、平地にも例年1、2回は降る雪の姿をまだ見ていません。2000m近い山上も同じような状況らしく、この時期1mはくだらない積雪はどこにもなく、苦労せずに山頂にたどり着くことができました。とはいえ、(=P_P=)にとっては初雪。初雪景色。気候が正常に戻ることを願いつつ、目の前に広がる幸運を喜び、山頂で令和2年2月2日2時22分22秒を確認して下山しました。
 
2020.0123
吉野川市鴨島町の数ある名所のひとつ「江川湧水」。夏に冷たく、冬にぬるい清水が吉野川医療センター脇(旧吉野川遊園地跡)に湧いています。湧水の周りは小さな公園になっていて、お四国周りをするお遍路さんが休むことのできる小屋やゲートボウル場も整備されています。そんな公園の中、湧水のほとりに甘い香りを放ち、梅の花に似た黄色い小さな樹花が満開していました。ロウバイの花。今日は朝から、ふるさと徳島を生暖かい雨が洗っています。淡い色合いの春を磨き、鮮やかな輝きを取り出してくれる──。早春に咲く黄色い樹花には、そんなチカラがあるように思えるのです。
 
2020.0102
年始恒例の参拝の梯子。今号は鴨島駅前通りに面して建立されている鴨島八幡神社。御祭神は武運の神様ですが、平和主義者のピジョンズ・パーク(=P_P=)は、みんなと自分の厄除けを願います。拝殿には大書き初め「創」の文字が。そうだ(=P_P=)も何かしら創造しなくては!と焦燥感まじりとはいえ、年頭に当たり挑戦する気持ちの昂揚を感じさせてもらいました。境内に合祀されている事代主神社と稲荷神社にも二拝二拍手一礼。さて、次はどちらの神様をお訪ねするかな。
 
2020.0101
あけまして、おめでとう、ございます。令和2年も変わらずピジョンズ・パーク(=P_P=)の綴るポッポニュースブログをお楽しみください。今年最初の記事は、NHKの紅白歌合戦が終わると同時に始まる年末年始番組「ゆく年くる年」にまつわる話。昨、令和元年に行われた大嘗祭に向け製作され、調進された織物「麁服(あらたえ)」の初織り式が行われたのが、吉野川市山川町にある山﨑忌部神社でした。ちなみに調進(ちょうしん)とは、天皇家から注文を受けて製作納入することを意味して、とても名誉なことだったりします。閑話休題。「ゆく年くる年」では、全国の社寺に初詣する様子が映し出されていますが、そのひとつに山﨑忌部神社が今年、採用されていました。その情報を得た(=P_P=)も紅白歌合戦を最後まで見ることなく、年明け差し迫る境内に待機。わずかな映像に数時間をかけて設置とリハーサルを繰り返すNHKの番組づくりの様子を楽しませてもらいました。そうして境内に集ったみなさんとともに、賑やかななかにも、厳かな年明けを迎えました。ライブ中継終了後、(=P_P=)も初詣参拝。二拝二拍手一礼で、無事年明けを迎えられたことへのお礼と、(=P_P=)読者のみんなのご多幸を祈りました。


2019

 
2019.1224
今年も残すところ一週間。時の流れは勢いを増すばかり。ピジョンズ・パーク(=P_P=)が櫂を漕ぐ、日常という小さなカヌーは、鋭く突き出す岩のようなハプニングを何とか除けながらの這々の体(ほうほうのてい)。それでも何とか無事に新しい年を迎えられそうです。そんなわけで、平成最後にして令和最初の干支「亥」さんを労(ねぎら)いつつ、新しい年の干支「子」さんを思ってみるのです。で、どうせ想像するなら、ナンバーワン!というわけで(=P_P=)は、とくしま動物園に齧歯類最大、ネズミの王を探しました。その動物の名前は、カピバラさん。群れてのんびりと過ごしています。中型犬ほどもある体格を、不釣り合いに細い四肢が支えているにもかかわらず、素早く動くこともできるようです。干支の最初に数えらるのも、素早い身のこなしがあったればこそなのかもしれません。 (=P_P=)もカピバラさんに倣(なら)い、新しい年を大抵はのんびりと過ごし、激流にあっては旨く躱(かわ)していこうと思うのです。
 
2019.1219
今日のふるさと徳島はぽかぽか陽気に包まれて、あたかい一日になりました。今シーズンは冬がとても短いような気がしています。それでも冬の気配が少しも無いかといえば、そんなことはなくて、数日前の朝、ご近所の畑が粉砂糖をかぶったように白く輝いているのを見つけて、てけてけ近づいてみると、草の葉に霜が降りて、霜柱が畑の土を持ち上げていました。目と鼻の先に近づいているクリスマスとお正月には、やっぱり雪景色が似合うし、見たいものだとピジョンズ・パーク(=P_P=)は思うのです。
 
2019.1203
農作物の収穫体験と採れたての食材を使った料理を堪能できるということで、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は久しぶりに、農家民宿『中島』~そらの宿さよちゃん~を訪ねました。「そらの宿さよちゃん」が開業したのは2018年4月のことで、今年で営業2年目の知る人ぞ知る農業観光の隠れ名所。日は浅いもののリピーターも増えているようで、SNSや口コミを通じて「そらの宿さよちゃん」を訪れるお客さんは国内と海外の比率は半々くらいだそうです。気になる場所は、美馬市脇町横倉地区。大滝山(標高約946m)の中腹、約600mの高地にあり、旧家を改築して営業が行われています。この日は、女性4人組が農業体験に訪れ、サツマイモや落花生、ミニトマトなどの収穫を体験し、サツマイモを使った芋餅づくりに挑戦されていました。できあがった芋餅はみんなで試食。(=P_P=)もひとついただきました。塩味の効いた餡子に、サツマイモの甘味がほどよく絡んで、結構大きなサイズをペロリ。晩秋の色合いに癒されながら、新鮮な経験と味覚を堪能しました。
 
2019.1025
南岸の山川町と北岸の阿波町を結び吉野川に架かる斜張橋「岩津橋」。開通したのは26年前の1993年のこと。清々しい青空が広がった休日。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、橋の真ん中に立って眼下を流れる大河の行方を眺めていました。川底は水鏡で見えません。その代わり、どんな魚や生き物が泳いでいるのか、水中メガネを付けた(=P_P=)の想像はどんどん深みへ潜っていきます。見上げた空は底が抜けたように果てしなく、どこまでも見えるのに何もない。ヘリウムガスでパンパンに膨らんだ(=P_P=)の想像は、ふわふわ浮かんで流れていきます。空想と思考は別物。心地よい休養を取りました。ちなみに斜張橋の斜張というのは、ロープの端と端を持ってたるませたときにできる形状「カテナリー曲線」を上下反転させたカタチだそうです。荷重を分散して受け止めることで、よりしっかりした安定を得られる。(=P_P=)お気に入りのこの場所は、頭の中にもカテナリー曲線を描いて、思考と想像のバランスをとってくれるのです。
 
2019.1004
秋の始まりは、夏の終わり。いつの間に終わってしまったのか…。それを多くの季節で知ることはありません。なんとなれば、やってくる新しい季節はいつだって輝いて眩しく、どっぷりはまる心地よさをともなっているものだから。数ヶ月前、光あふれる時間を無防備に受け入れたボクたちは、やがてついに、つるべ落としの暮れに気づいて、物思いという新たな喜びに耽るのである。
 
2019.1002
昨日10月1日から消費税10%に。令和が始まって最初の大騒動。テレビも新聞も「混乱」「対策」をテーマに大騒ぎの正体は2%の増税。令和の家計は、ひょっとすると、ひどく苦しくなるのだそうです。それでも人口の高齢化が進行した高齢社会日本で、みんなが助け合って生きていくために、たぶん必要なんだろうなと思うピジョンズ・パーク(=P_P=)なのであります。まぁ、景気が良ければ、増税分もへっちゃらになるのに違いありません。新時代が明るい未来であるように願って、(=P_P=)は去る9月10日(日)、山川町山﨑の忌部神社を参拝しました。そして奇しくも、今上(きんじょう)天皇徳仁(なるひと)様に献上する麁服(あらたえ)の織り初め式が執り行われていました。県知事をはじめ多くのみなさんが境内に集い、青空のもとでの厳かな儀式に、しばし見入らせてもらった(=P_P=)。代替わりの皇室行事「大嘗祭」は11月14日、15日の二日間。テレビ中継だろうとは思うのですが、見逃せないと期待を膨らませています。
 
2019.0925
一度は、日本の空から消えたコウノトリ。ふるさと徳島の自然を気に入って、舞い降りてくれたのは5年前の2015年のこと。以来、数を増やしはじめ、先日の地元紙によると1日の最多目撃数は25羽にも及んだそうです。ちなみにコウノトリが野外繁殖する先駆けとなった地域は、瀬戸内海を挟んだ兵庫県の豊岡市。同市にある兵庫県立コウノトリの郷公園の取り組みの奏効があったためです。幸運の鳥をひと目みたいと、ピジョンズ・パーク(=P_P=)も、コウノトリが営巣し、餌場にする、鳴門市大麻町のレンコン田を訪ねました。所定の駐車場にクルマを止めさせてもらい、広々としたレンコン田を眺めていると、収穫を控えたレンコン田の一枚で、ゆうゆうと餌を採るコウノトリ2羽。つがいでしょうか? 仲良く餌をついばんでいる姿を目にすることができました。観察は、鳥たちから150m以上、巣から400m以上離れた場所から行う事が推奨されています。遠巻きにしながら、もっと詳しく見たくなった(=P_P=)は、どんな望遠鏡を選ぼうか、わくわくしています。
 
2019.0830
ふるさと徳島の令和最初の夏は台風と雨に見舞われて、多くの人が待ち焦がれた「阿波おどり」は半分の2日間で終わってしまいました。けれど夏は引き続き周囲をうろついていて、出歩ける程度に暑苦しくて、耳をふさがなくてもいいくらいにセミたちが叫んでいます。写真は、お盆前に眺めたJR徳島駅前の町並み。ふるさと徳島の夏は、夜景もどこか踊って見えるから不思議だね。
 
2019.0828
夏に受けた日帰り人間ドックの結果をいただきました。一昨年よりも昨年、昨年よりも今年がいろいろと良くなく(悪く)なっていて、焦りを覚えるのです。窓口の担当の方との会話。「体重はもちろん中性脂肪や内臓脂肪、コレステロールなんかも急増してますね」「そんな感じですね」「食事は朝昼晩ですか?」「はい」「カンショクされてますか?」「はい、大抵は完食します」「お酒も吞まれるようですが、肝臓が処理しきれないで脂肪になっているのが原因のひとつでしょう」カロリーを取り過ぎてるということなのかな。電話越しの会話で微妙な違和感というか、噛み合わせの悪さを感じたのは、カタカナにしたカンショクの部分。電話を切ったあとで、ハタと膝を打ったのは、お菓子などの間食を言ってたのだと…。なるほど腑に落ちるのです。しかし、間食は余りしないピジョンズ・パーク(=P_P=)。晩酌の酒量が過ぎるのと、年齢を重ねたこと、そうして最近めっきり運動しなくなったのも原因してるのかもしれません。いずれにしても、脂肪を落とさなければと思いつつ、ご飯が進む新米の季節がやってきてしまっているのです。そうして新酒のシーズンも付いてきて、サンマやナスや…美味しいものが次々と(=P_p=)。一念発起、ポケモンを駆りまくるしかなさそうです(=^・^=;)。
 
2019.0827
年を取ると暑さをあまり感じなくなるという。同様に、年を重ねると、素直に感情を出せなくなる。その代わりに、忍耐強くもなれるようだ。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、昨年の暮れから歯科医院通いを続けているというか、余儀なくされている。布団から出たその足で、朝昼晩の食事のあと、寝る前に、(=P_P=)は歯を磨く。にもかかわらず、虫歯だらけであったことが発覚した。詰め物がこぼれ落ちたのをきっかけに調べてもらうと、あちらもこちらも虫食いが進んでいたのだ。で、話を忍耐に戻すわけなのだけれど、少々の痛みは耐えて、顔に出さず、微動だにせず、処置イスで鷹揚な雰囲気を醸して過ごす。処置後は、余裕の表情を浮かべて、先生らにお礼をいい立ち去る(=P_P=)なのだけれど…。いかんせん、シートにお尻のカタチがくっきりと残っている。それでも(=P_P=)は、無表情をなんとか、何としてでも保って、今日も会計に向かうのだった。写真は、そんな(=P_P=)の内心を映すかのように、敷地に侵入し堂々と寝そべるシルバーキャット、灰色大猫(はいいろおおねこ)である。彼もまた、内心は穏やかでないに違いないのだけれど、表情や態度にそれを読み取らせない剛毅のもののふなのだ。
 
2019.0825
春の祭りはどちらかといえば午前中に行われ、秋まつりは昼から夕刻の風景をイメージします。そうして夏祭りは断然、夜。夜祭りイコール夏祭りです。打ち上げ開始時間の午後8時より、少し早く始まったのは、本当は8月6日に予定されていたものの荒天のため延期されていて、主催者もうずうずしていたからかもしれません(=P・P=)。8月23日(金)。吉野川に架かる阿波中央橋下の鴨島運動場を主会場に開催された吉野川市納涼花火大会2019をピジョンズ・パーク(=P_P=)ものぞいてきました。ふるさと徳島の夏祭りもそろそろフィナーレ。夜空にポンッと火の花が咲きました。田んぼでは稲穂が頭を垂れ、コオロギの声が涼風に流されてきます。間もなく豊穣を祝い、神様に感謝する秋まつりがシーズンを迎えます。
 
2019.0821
吉野川市山川町を流れる吉野川の河川敷に、親水公園「水辺の楽校・バンブーパーク」が整備されています。芝生の広場を中心に、名称のとおり竹林が広がり、そのなかを幾筋かの散策路が延びています。陽光が降り注ぐ休日の日中など、「木陰を遊ぶ」ことができるこの遊歩道を目当てに、ピジョンズ・パーク(=P_P=)もときどき足を運びます。斧をたたき付けるような夏の陽射しから逃れて、(=P_P=)は遊歩道を抜け、吉野川の流れる光景に涼を求めてきました。川上には、種穂山が横たわり、岩津橋が美しい反りを水面に映していました。
 
2019.0816
JR鴨島駅前通りを主会場に踊られる吉野川市阿波踊り大会は、毎夏、8月14日から16日の3日間開催され、そこそこに見物客を集めて、ほどほどに賑わいます。今回は令和最初となる阿波踊り大会でしたが、台風10号の影響から最終日の16日のみ行われることになりました。ピジョンズ・パーク(=P_P=)も早めに夕食を済ませて、会場まで歩いて向かいました。駅前通りの両サイドに伸びるアーケード下の無料桟敷席は「見る阿呆」がぎっしり。桟敷席が午前中に急ピッチで仕上げられていくのを見ていた(=P_P=)は、「ああ、たくさんのお客さんに座ってもらえて、設置した甲斐があったね」と、作業されていた人たちを心で労ったのです。例年、最終日の16日は総踊りが行われます。吉野川市阿波踊り振興協会というのがあって、そこに所属する阿波おどり連(6連ほど)が、一時に駅前通りに踊り込んで、魅せてくれるもの。(=P_P=)は、これを楽しみに、令和最初のお盆を見送らせてもらいました。
 
2019.0813
丸い月が夜空に輝いた13日の夜。美馬市交流センター「ミライズ」の西側に設けられている憩いの広場で、地域の小さな阿波おどりが開催されていました。規模は小さくても、笑顔は同じか、それ以上だと、ピジョンズ・パーク(=P_P=)の目には映りました。未来にも、こうした小さくとも印象深い阿波おどりが、“お盆”にふるさと徳島で過ごした大切な思い出として、ひとりひとりの心に継承されていくようにと、(=P_P=)もぞめきの音色に揺られながら、のんびり願ったのです。
 
2019.0812
昨日は制定から4年目となる祝日「山の日」。ピジョンズ・パーク(=P_P=)も例年、剣山を舞台にした山登りイベントのお手伝いに参加させていただいています。山行イベントの帰り、名所「脇町うだつの町並み」で知られる脇町で花火大会「美馬市花火大会」が開催されると聞き、打ち上げ会場近くの吉野川堤防道から夜空を見上げてきました。半月が輝き、満天の星が煌めく夜空に、雲はなく、絶好の打ち上げ日和。立秋を過ぎても、まだ艶めかしい夜風が肌を撫でてゆきます。令和元年8月11日午後8時。次々と咲いては、水鏡を焼いて散ってゆく大輪の火の花。ふるさと徳島の夜は、賑やかに更けていきました。※(=P_P=)もお手伝いさせていただいた、剣山山頂で行われた山の日イベントは後日、ポッポニュースにてご紹介します。お楽しみに!
 
2019.0811
2014年に制定され、2016年に施行された祝日「山の日」。令和元年8月11日。施行から4年目となった今夏も、例年通りピジョンズ・パーク(=P_P=)は西日本第2位の高峰「剣山」に登ってきました。抜けるような青空のもと、キレンゲショウマが黄金色の花を咲かせる霊峰の頂を目指し、多くの登山客が清々しい汗を流していました。(=P_P=)も山が与えてくれる恵みに感謝を捧げながら、存分に山行を楽しませてもらいました。5年目となる来年はオリンピックイヤー。何かしらの金メダルを(=P_P=)も目指してみようかな。
 
2019.0808
標高92mの独立峰「向麻山(こうのやま)」。北麓を飯尾川に洗わせる鴨島町上浦のランドマークは、山麓から山頂にかけて向麻山公園が整備され、知る人ぞ知るみんなの憩いスペースです。山麓には國中八幡神社が建立されていて、公園施設も境内に隣接しています。公園を歩いていたピジョンズ・パーク(=P_P=)は、小さな瞳と視線が合ってしまいました。地面にあいた小さな穴から、体長2cmほどのカエルが顔をのぞかせていました。最初、(=P_P=)に驚いたのか、穴の中に転がり落ちるように隠れたカエルでしたが、しばらく待っているとピョンッと外に飛び出してきました。ネットで検索したもののカエルの種類は分かりません。なんとなくですが、成体ではなく子カエルかなと想像を楽しみ、身近に名前も分からない生き物が暮らしている、ふるさと徳島の自然を感じられる場所、それが向麻山なのです。
 
2019.0807
ベストプレイスというのは、気分が良くなって、気持ちが落ち着いて、想像が広がって、アイデアが湧いてくる場所。聖地とかパワースポットとか言われる人気のスポットが、日本や海外のあちらこちらに点在しています。そういう場所に足を運ぶのは楽しいものですが、いつでも行けるわけではなくて時間もお金もかかってしまいます。「あ~あ、近くにパワースポットがあればいいのにな」とは、だれもが思い、熱望するところです。一方で、たくさんのベストプレイスを持っているピジョンズ・パーク(=P_P=)は、読者のみんなに申し訳なく感じるのです。だから、小出しではありますが、(=P_P=)の知るパワースポットをご紹介しています。猛暑の中、水面に涼しげな青を映し、純白の雲が空の青を柔らかな色合いに見せてくれます。そうして水際でてんこ盛りの昼食を食べさせてくれるお店の名には「青」の字が含まれていました。ここは吉野川市鴨島町。本日のポッポニュースで紹介するふるさと徳島の聖地は、江川湧水が流れる江川鴨島公園です。
 
2019.0805
台風8号が九州を縦断して北へ向かっています。かなり強力な台風だそうで、直接上陸のない、ふるさと徳島の空にも黒雲が覆い被さって、夕刻の今は雨が路面を黒く染めはじめました。先週から昨日まで頭が焼け焦げるかと思う強烈な陽射しと、それに伴う猛烈な熱波で沸騰していた大地にも潤いが戻り、気温もほどよく和らぐ恵みの雨になりそうです。暑い夏にエアコンを効かせてカレーを食し、寒い冬には暖房のもとでアイスクリームを舐める喜び同様、雨の日に青空を愛でるのも贅沢な楽しみのひとつなのです。というわけで本日のポッポニュースは、晴れた日にピジョンズ・パーク(=P_P=)がのぞき見た、吉野川医療センターの池。水鏡の空に鯉が浮かんでおりました。
 
2019.0727
日本一広いことで知られる川中島「善入寺島」に、太陽を信仰する黄色い笑顔の集団が現れたというので観に行くことにしました。川島城下から吉野川に架かる川島潜水橋を渡り、善入寺島に上陸。
トウモロコシやキュウリ、ゴーヤーなど夏野菜が実る畑の間に、大きな花を咲かせた向日葵(ひまわり)の花畑が広がっていました。撮影したのは梅雨あけ直前の空の下。どんよりとした色合いの光にも、向日葵たちの笑顔は輝いて見えました。
 
2019.0726
NPO法人剣山クラブ活動報告にかえて。先日の7月24日(水)。ピジョンズ・パーク(=P_P=)が参加させてもらっているNPO法人剣山クラブの会員さんによる勉強会を開催いただきました。会員間の交流促進とクラブ活動の情報伝達スムーズ化を図ることを主目的に、「NPO法人剣山クラブHPの解説と望まれる掲載情報内容の検討」「SNS活用講座」と題し、各種アプリケーションのダウンロードや活用方法など実際の操作方法の解説を通して、活用の意義を学びました。初回ということもあって参加者は少なかったものの、質問が途切れることはなく、僭越ながら講師役を引き受けさせていただいたピジョンズ・パーク(=P_P=)も、午後2時から2時間余り、有意義な時間を過ごさせていただきました。山好きが集まり剣山国定公園を中心としたふるさとの環境保全を願うNPO法人剣山クラブの活動が、いっそう意義深く、また多くのみなさんの共感を得るための、さまざまなアイデアの醸成につなげるためにも、こうした勉強会を今後も重ねていきたいとあらためて感じました。
 
2019.0725
「梅雨あけて 日照りを 仰ぐ花と我」。日照を得た緑は、花壇や庭の隅、コンクリートを割ってまで這い出してきます。抜いて汗を拭い、伸びてため息をつく、無限のループ。何かもがやになって、全部放り出して、昼間からビール片手に吉野川に流れてみようかななんて考えが頭をよぎることもあります。だけど、踏みとどまって、あせあせと仕事に向き合えるのは、庭の片隅に鮮やかな笑顔を見つけることができるから。梅雨あけ。本格的な夏をピジョンズ・パーク(=P_P=)は一生懸命に楽しもうと算段しております。
 
2019.0716
脇町岩倉地区の農家民宿、そらの宿さよちゃんに、雨乞い滝の女神様ご一行をご案内することができました。ピジョンズ・パーク(=P_P=)ではお馴染み、神山町を知り尽くす雨乞い滝の女神様と、そらの宿の女将さよちゃんは、奇しくも同い年。すぐに打ち解けられ、お話も合ったようで、さよちゃんのご用意いただいた食事をいっしょに味わいながら、楽しい時間を過ごしていただけました。今回は雨のため近所の散策はできませんでしたが、次回は「橫倉生活改善グループ作業所」や野菜畑、花畑などごいっしょできればと思います。今号のポッポニュースは雨中のなか下見と味見した、ミニトマト園。ハウスの天井にビニールを貼る前だったため水滴が赤く輝いていました。
 
2019.0711
西暦845年から903年の生涯を送り、その後に学問の神様になったといえば、菅原道真公。先日、日本三大天神に数えられる太宰府天満宮を初めて訪ねたピジョンズ・パーク(=P_P=)は、お招きに深く感謝しつつ、祭神道真公にご挨拶させていただきました。境内のご神牛を撫でて快復と健康を願い、麒麟さんに出会っていっそうのありがたみをおぼえました。
 
2019.0710
徳島市のランドマークのひとつ。街の中心部でお堀に囲まれ、桜花のシーズンには花見客が行き交い、朝夕にはウォーキングやジョギングを楽しむ市民の姿やお昼休みにお弁当を拡げる様子が見慣れた風景にもなっています。また、かつて阿波を治めた徳島藩の歴史資料が展示された徳島城博物館、城跡が残る城山も、年間を通じて県内外から足を運ぶ観光客が少なくない徳島市観光の人気スポットでもあります。ピジョンズ・パーク(=P_P=)にとっても、徳島市内にご用で出かけた際には、積極的に立ち寄りたい場所。ここに住みつくハトやネコに出会えるのも楽しみのひとつとして。
 
2019.0709
「ほんとに、ふるさと徳島は広い!」というのが、ピジョンズ・パーク(=P_P=)の素直な感想です。と同時に、(=P_p=)はまだまだ勉強不足であるし歩いていないと実感したのです。シゴト場からもそれほど遠くはない徳島市国府町観音寺で出会ったのは史蹟「勝間の井(戸)」でした。別名で、舌洗いの池とも呼ばれる古い池で、国道192号に接続する南環状道路から東へ約60mほどの場所で地下水を満たしています。今から850年近く以前のこと。源義経が小松島から屋島へ進軍する際、この池で馬に水を飲ませ休んだと伝えられ、その際、この池の名称が勝間の井であると聞き、戦勝を確信したのだそうです。現在、池の周囲は青石が敷かれた遊歩道に整備され、池の真ん中には辨天さまが祀られています。また、南環状道路の下には観音寺遺跡と観音寺木簡が見つかっています。澄んだ地下水をたたえた池は底まで見通せ、小魚たちが戯れていました。またひとつ、(=P_P=)お気に入りのふるさと自慢を手に入れました。
 
2019.0708
雨は色をしっとり定着させる名人だ。カラカラに乾いて軽い風景に、本来の重厚感を取り戻させてくれます。陰影礼賛。明度をさげて暗くするだけではありません。ものの彩度をあげて、ピジョンズ・パーク(=P_P=)の前に横たわるマチのスガタを鮮やかに彩ってみせてくれます。漆喰が白一色ではなく、多彩で輝いてさえいることを梅雨が(=P_P=)に教えてくれるのです。もう一度、いや何度でも確認したくて、傘はささず、麦わら帽子で細い雨を受けながら、両手はスマホに貸し出して、古い町並みを歩きました。
 
2019.0705
大正時代の終わり頃に、佐賀県神埼郡吉野ヶ里町で、本格的な調査が始まった吉野ヶ里遺跡。現在は、吉野ヶ里歴史公園として整備され、紀元前5世紀から紀元後3世紀にまたがる弥生時代の集落、そして国づくりの様子を巡回しながら学び、感じることができる施設として公開されています。先日、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は公園を訪ね、邪馬台国そして国を治めた弥生人・卑弥呼にも想像を遊ばせてきました。とはいえ見学できたのは100haを超える広大な敷地のほんの一部。国(集落)を守る堀や砦、そして当時の暮らしを再現した弥生人の家や王の居所、さらに政を行った国会に当たる建物などあり、とても一日では回りきれるものではありません。再訪を約し、少しだけですがポッポニュースに記録しておきます。
 
2019.0704
食用蛙と呼ばれるカエルさんがいます。とくに知られるのがウシガエル。夜のしじまに響く、グゥグゥだか、ゴーゴーだかといった低音のうなり声が印象的です。堂々としたその後ろ姿に出会ったのは梅雨入り寸前の夜の公園でした。夜の黒に溶けてほとんど視界に入らなかったのですが、それでも規則的に踏み出していたピジョンズ・パーク(=P_P=)の足を止めさせたのは、ヤツが周囲に放つ気迫。ウロコのように背筋を覆う無数のイボ、二の腕や太もも、そして尻に盛り上がる筋肉を見れば、それが破格に強靱であることが一目で分かります。これを食用とするとは、いかなる豪傑か、もしくは不届きかと疑うのです。いずれにせよ(=P_P=)は蛙食はいたしませんと誓い、謹んで撮影だけさせていただきました。
 
2019.0619
ピジョンズ・パーク(=P_P=)の作業場近くに、市民憩いのスペース「江川鴨島公園」があります。新鮮な空気が吸いたくなったり、少~し身体を動かしたくなったり、いろいろと煮詰まったときには、いつの間にか足が向く場所なのです。湧水で知られる江川が注ぐ公園脇の池では鯉が泳ぎ、鴨がたちが戯れています。空腹を覚えた(=P_P=)は、久しぶりに対岸の食堂「青柳」に寄りました。味よし、ボリュームありで、お気に入りの一店。どんなメニューに出会えるかな?
 
2019.0618
おみくじというと、100円払ってひく、白い紙がクルクルと畳まれたタイプがすぐに浮かびます。開くと、大吉だの中吉だの末吉だの運勢が大書きされて、詳細な解説が書き込まれています。ピジョンズ・パーク(=P_P=)も、ときおり買い求めては小さな一喜一憂を楽しんでいます。以前、香川県綾川町に足を運んだ際、川上神社の扁額にお招きいただき、鳥居をくぐり参拝させていただきました。その際、出会ったのが木製のおみくじ筒。両手に余るくらい大きく、重さもかなりありました。勇んで振ってみると、金属のおみくじ棒が出てきました。先のほうに切り込みがあり、数えてみると8本。参拝させていただいた拝殿の入口上部に「御鬮(みくじ)表」と書かれた板が張られています。第8番目の解説が、この日の(=P_p=)の運勢に当たるのでしょう。見事、大吉を引き当てました!
 
2019.0617
●県外編:大嘗祭にまつわる由緒ある祭り。 (綾川町/主基斎田跡地/お田植まつり)
令和に改元され、新天皇陛下の皇位継承にむけ大嘗祭(だいじょうさい)が行われます。そこで使われるお米の産地は占いで決められるそうで、令和天王の大嘗祭では栃木県と京都府が選ばれています。大切な新穀を育てる田んぼのことを、特別に斎田(さいでん)と呼びます。そうして時代は遡り、大正天皇が即位された際、供えられるお米を栽培する田んぼに選ばれたのが香川県綾川町にある主基(すき)斎田でした。それから数えること104年。現在は、「主基斎田お田植まつり」として保存され、当時の儀式の様子が地域の恒例行事として再現されています。6月16日(日)のこと、奇遇にもピジョンズ・パーク(=P_P=)は、まつりの最中に遭遇し、由緒あるお田植まつりを見学させていただくとができました。令和天王の大嘗祭を目前に控える今、数ある祭祀(さいし)のひとつを垣間見ることができたことに、何かしらの導きを感じないではいられないのです。
 
2019.0616
●県外編:ザ・仁淀ブルー「にこ淵」。 (いの町/枝川川/にこ淵)
仁淀ブルーのキーワード検索からすぐにピックアップされるのが「にこ淵」。かつて地元では水神の居所と伝えられ、うかうかと近づくことをはばかれる神聖な場所だったそうです。聖地やパワースポットに敏感を自称するピジョンズ・パーク(=P_P=)は、いそいそとした気持ちを抑え、こころ静かに、厳かに、枝川川が落ちる滝壺「にこ淵」の水際に立たせていただきました。
 
2019.0615
●県外編:清流を愛でる遊歩道。 (仁淀川町/安居渓谷/水晶淵/せり割洞窟)
今号のポッポニュースは安居渓谷編のラスト。清流沿いに設けられた遊歩道からは、人工の景勝と自然の色と風を楽しむことができます。。本格的な仁淀ブルーは梅雨あけ頃からとか。再訪を誓いつつ、全力で今を堪能したピジョンズ・パーク(=P_P=)でした。
 
2019.0614
●県外編:乙女河原から徒歩10分。 (仁淀川町/安居渓谷/飛龍の滝)
前号に引き続き、本日のポッポニュースも仁淀川沿いの景勝編。みかえりの滝からさらに奥へクルマを進めると、今から65年ほど溯る昭和32年に発見された秘瀑「飛龍の滝」に出会えます。安居川に直接触れられる乙女河原というポイントがあり、沈下橋(潜水橋)を渡ると、そこから北方向へ緑の遊歩道が延びています。徒歩約10分。観光客が多く訪れるのでしょう。整備された遊歩道は草刈りもしっかり行われていて歩きやすく、谷の風景をのんびり楽しみながら比較的安全に飛龍の滝にたどり着けました。
 
2019.0613
●県外編:仁淀ブルーな落水。 (仁淀川町/安居渓谷/みかえりの滝)
隣県とはいえ、標高1500m級の山々に隔てられた高知県。そこに仁淀ブルーなる見どころが複数あるそうな。高知県を代表する清流・仁淀川。その上流部にそそぐ安居川が削り出す景勝のひとつが安居渓谷があります。昔から知られる行楽地で新緑、避暑、もみじ狩りを楽しむ人々で賑わうそうです。先日、ピジョンズ・パーク(=P_P=)はシゴトで近くを通るついでに寄り道。渓谷散策してきました。今号は渓谷に至る途中で出会った大屋地区に落ちる「みかえりの滝」。谷風をともなって、深緑に清々しくはじけていました。
 
2019.0607
●色とりどり山岳植物園。 (神山町/岳人の森/オダマキ)
ついさっき雨が降り始めました。しだいに強くなっている。いよいよ梅雨かな。昼が近いのに空は暗く、遠雷が低くうなっています。猛暑に耐えるチカラを得るための雨の季節。標高約1000mの高地。土須峠近くの森に開かれた植物園にも潤いが降る。数日前。雨を待つ間に神山町にクルマを走らせ、四国山岳植物園『岳人の森』を巡りました。
 
2019.0606
●初夏の山岳植物園。 (神山町/岳人の森/ベニバナヤマシャクヤク)
標高約1000m。那賀町との町境「土須峠」近くに拓かれて、およそ半世紀。年を追うごとにたくさんの人気を集める植物園があります。四国山岳植物園『岳人の森』では、その名のとおり高地に咲く希少な花々がシーズンの変化を教えてくれます。昨日の午前、園主の山田勲さんから「初夏の花が園内で次々咲いて見頃を迎えとるでよ」と電話をいただきました。受話器から流れてくる声は、どこで返還されたのかピジョンズ・パーク(=P_P=)の耳には「で、どうする?」と聞こえていました。午後になって万障繰り合わせた(=P_P=)は、いそいそと訪ねさせていただきました。本日のポッポニュースは、たくさんの樹花の下に、うっすら微笑む薄紅の花ベニバナヤマシャクヤクの様子を紹介します。お楽しみください。
 
2019.0605
●狼犬が守る森。 (神山町/岳人の森/森青蛙/矢車草)
標高約1000mの高地「土須峠」近くに拓かれた四国山岳植物園『岳人の森』は、いま初夏の花々が次々に開花し見頃を迎えています。花の香りに誘われて小さな生き物も集まっています。もちろんキャンプ場としても県内屈指の立地条件を備え、自然をより身近に感じようと多くのキャンパーたちも訪れています。
 
2019.0531
●樹花参拝。 (川島神社/あじさい/シャクナゲ/ツツジ)
5月最終日。青臭く蒸れた香りをまとわりつかせて五月雨が落ちてきました。肌寒さで羽織った薄手のパーカーがさっそく暑苦しく、そろそろやってくる梅雨の重みを思い出しています。今朝、雨が落ちる前、涼しさに誘われて軽くジョギングしたピジョンズ・パーク(=P_P=)は、立ち寄った川島神社さんの境内で思わぬ歓迎を受けました。それは色とりどりに咲く樹花たち。明るい笑顔にしばし見とれた(P.P)。そうして曇天を下地にしてこそ、鮮やかさが存在するのだと、あらためて納得したのでした。
 
2019.0528
●灯台もと暗し。 (石井町/前山公園/曽我氏神社)
「灯台もと暗し」とは、まさにこのことで…。シゴトでしばしば出かける石井町には、食事の美味しいお店や雰囲気のある神社、居心地のいい公園など、ピジョンズ・パーク(=P_P=)お気に入りのポイントが少なくありません。時間が許されれば気延山(標高約212m)やすぐそばの前山の散策も楽しく、そんなとき、クルマを置かせてもらっているのが前山公園です。前山の麓にあり、広い池の周囲には見応えあるソメイヨシノが数多く植えられて、シーズンには親子づれやカップル、ウォーキングやランニングに汗を流す老若男女の笑顔が途切れることがありません。(=P_P=)もサクラが咲いたと言ってはお花見に、美味しいお弁当を携えて静かなベンチを探し、眠気に誘われてひとりの時間を満喫したり、せっせと足を運んでいます。そんなわけで公園の隅々まで知り尽くしている気になっていました。ところが先日、目からウロコの新発見がありました。もとい。目からウロコというより、灯台もと暗し。公園の池を望む小高い丘があり、そこに一本の道が延びていました。好奇心から道をたどり丘を越えると、そこには広々とした運動・球技場があり、体育館やテニスコートなども整備されていました。しかも墳墓のような小さな丘の上には東屋が建てられ、(=P_P=)が探し当てるのを今日か明日か、それとも今か今かと待ちわびるような佇まいを見せていました。またひとつふるさと徳島に(=P_P=)のお気に入りプレイスが加わりました。
 
2019.0527
●なつぞら。 (川島町/潜水橋/吉野川/岩ノ鼻展望台)
ふるさと徳島にギラギラの陽光がはじけています。風は湿っぽい肌触りで、春と夏とをつなぐ、あのシーズンがそこまで来てることを教えてくれます。ふるさとの空が雲に覆われる前に、稲(苗)の間にシラサギが隠れる前に、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、つかの間の青空を探しました。川島神社が建立された高台にある岩ノ鼻展望台に登った(=P_P=)が見つけたのは、間違いなく「なつぞら」でした。
 
2019.0516
●公園の妖怪伝説。 (吉野川市/江川鴨島公園/ドンガン池の赤エリ)
ピジョンズ・パーク(=P_P=)お気に入りポイントのひとつに江川鴨島公園があります。季節の変化を身近に感じながら、のんびりお弁当をひろげたり、気の向くままに風の香りを追ってみたり、満足いくまで楽しみます。そんな憩いの広場で視線を落としたとき、目に止まったのは、一枚の石板。妖怪伝説が刻まれていました。鴨島町知恵島にドンガン池と呼ばれる大きな池があったそうです。そこに大きなキツネのような生き物があぐらを組んで座わりこみ、人々を怖がらせたとか…。大正と言いますから、100年くらい前の話。ドンガン池は今もあるのか、あるのなら探し出して、ほとりに立ってみたいと(=P_P=)は思うのです。探すといえば、キツネの姿をした妖怪。当時、地域の人々に、「ドンガン池の赤エリ」と呼ばれていたそうです。
 
2019.0515
●危険な場所ほど美しい。 (三好市/山城町/大歩危峡)
かつて人の往来を拒んだ深い深い渓谷は、今、海外からも観光客を集めるふるさとの自慢になっています。大歩危峡。歩くことが危険な場所だったことから、名付けられた景勝。渓谷の底を流れる暴れ川・四国三郎の異名を持つ吉野川も、この日、初夏の陽光にのんびり温まりながら、ノビをしていました。
 
2019.0514
●夏の赤。 (那賀町/剣山スーパー林道/夕焼け)
今日のピジョンズ・パーク(=P_P=)は一日缶詰。それでも、たまったシゴトの一角に取りついたくらいの進捗だったりして…。集中力の減退を年齢のせいにしたところで、なんの慰めにもなりはしないことを(=P_P=)は知っています。気持ちが切れるのを待ち兼ねて、夢想が逃走をはじめます。(=P_P=)の頭の中で、剣山スーパー林道で出会った夏の色が弾けました。撮りためた、ふるさとの風景データのなかにやっと見つけたホンモノの赤。どうぞお楽しみください。
 
2019.0513
●景勝・大歩危峡の名物駅。 (西祖谷山村/JR大歩危駅/大歩危橋)
山々は新緑に萌え、ピジョンズ・パーク(=P_P=)を誘い出そうとやっきになっています。この時期、(=P_P=)は行楽のアイデアを探して、頭の中にまで花を咲かせています。で、ハタと思いついたのは、公共交通機関を使ったミニ旅。どこへ行くにもクルマで移動することがほとんどで、列車やバスに乗ることはほとんどありません。それでも県内を東西に走る徳島線は時折乗ることはあります。しかし、県内では坪尻駅から大歩危駅を結ぶ土讃線は縁遠い存在。阿波池田駅まで徳島線で足を延ばし、そこから土讃線に乗り換え三縄駅、祖谷口駅、阿波川口駅、小歩危駅、大歩危駅と各駅に降りたって、見たことのなかったふるさとの表情を散策してみたい。今回のポッポニュースで紹介したのはJR大歩危駅。県内で最も西に位置する駅で、大歩危峡へのメジャーなアクセスポイント。無人駅ですが、英語や中国語などが飛び交い、地域観光の国際化が進んでいます。
 
2019.0510
●そこにもここにも薫風絶景。 (つるぎ町/半田長野/半田そうめん/ノスタルジー)
ほどよいコシのしなりが生み出す絶妙な歯ごたえと、ぎりぎりの限度を保つ太い麺が演出する究極ののどごしで、ピジョンズ・パーク(=P_P=)のグルメ魂を魅了する、ふるさと徳島の逸品「半田そうめん」。ノスタルジックな味覚のシーズン本番を目前に、いっそう美味しくいただく覚悟を決めようと、(=P_P=)は逸品の生まれ故郷つるぎ町を訪ねました。逸品を育てるのは、素材と水と半田そうめんづくりに取り組む人々の情熱と熟練の技術。…だけじゃありません。きっと。そうめんをそうめんたらしめるには、半田にしか吹かない特別な寒風が欠かせないのだと(=P_P=)は信じてうたがわないのです。薫風の今、冷気を求め、愛車の悲鳴を聞きながら登ったのは半田長野地区。切り立つと表現するのがふさわしい山の斜面に集落が張り付く里は標高にしておよそ700m。緑がおおう深い谷を望み、吹き下ろす山風を飲んで、(=P_P=)は半田そうめんシーズンの訪れを、あらためて心待ちにしたのです。
 
2019.0507
●地下足袋王子の燻製イノシシ。 (那賀町/ファガスの森『高城』/燻製)
ピジョンズ・パーク(=P_P=)の綴るポッポニュースではお馴染み、ナカの名物山案内人・地下足袋王子こと平井滋さん。平井さんは、ナカ奥(徳島県那賀町木沢)を走る日本一長い未舗装道・剣山スーパー林道のレストハウス・ファガスの森『高城』の管理人で料理長をつとめ、県内外から訪れる多くの林道ファンから指示されています。そんな地下足袋王子がカレーやハンバーグなどの鹿肉料理に続き、今、挑戦しているのが燻製料理。今回はイノシシ肉を使った桜木燻製の試作の様子を取材させていただきました。イノシシ、アメゴ、その他の燻製ジビエが、いずれ令和の新メニューとして登場するかもしれません。楽しみにお待ちください。
 
2019.0506
●剣山スーパー林道のにぎわい。 (那賀町/ファガスの森『高城』)
平成から令和へとバトンタッチが行われた2019年のGW 。10日間という大型連休もあいまって、港間大いに賑わったようです。ただし365日×24時間ワーキングのピジョンズ・パーク(=P_P=)には、さしたる影響はなく、老後に備え、日々コツコツとシゴトさせていただきました。とはいえ、じっと室内にこもっていられないのが(=P_P=)の性分であったりして。新緑の香りを浴びたくなると、矢も盾もたまらず、足を運んだのはナカ奥(那賀町木沢)を走る日本一長い未舗装道「剣山スーパー林道」。令和の幕開けを祝うようにアケボノツツジが見頃を迎え、新緑は光を弾ませて、(=P_P=)の日常に新鮮な風を送り込んでくれました。クルマを止めた宿泊休憩レストラン・ファガスの森『高城』には、芳しい鹿肉入りカレーの香りがただよっています。フロアでは、オフロードツーリングを楽しみに来たライダーやドライバーたちの笑顔があふれていました。長かったGWは昨日で終わりましたが、剣山スーパー林道のツーリングシーズンはこれからが本番。県内外から多くのお客さんを迎えます。
 
2019.0501
●天を突く千年杉。 (美馬市/脇町/西照神社/灯明杉。)
標高約946mの大滝山。美馬市脇町を走る阿讃山脈の山頂近くに建立されている西照神社は、月読尊(つくよみのみこと)を主祭神に祀り「月神の宮」とも呼ばれています。そんな西照神社には様々な霊験が伝えられ、ことに境内にそそり立つご神木の杉には、文字どおり神様が宿っていると言われます。樹高は50m、樹齢は500年と推測され、「灯明杉」「千年杉」の名称で信仰を集めています。新しい元号「令和」が今日から施行されます。ミレニアムの彼方まで「平和が続くように」と、平成の終わりを目前にした先日、ピジョンズ・パーク(=P_P=)もしっかり願ってきました。
 
2019.0430
●春の太々神楽祭。 (美馬市/脇町/西照神社。)
平成が間もなく終わろうとしています。ピジョンズ・パーク(=P_P=)にとっても激動とはいえ平和な幸せな30年あまりでした。新しい元号「令和」を迎えるにあたり、あらためてお礼を言いたいのです。ありがとう平成。ポッポニュースを綴りはじめたのは2004年のこと。15年近く溯る平成16年でした。ふるさと徳島のチャームポイントに着目して、探して、何年先までつづることができるのか、期待と楽しみな気持ちがあふれています。最後の日をゆっくり味わいながら、(=P_P=)は読者のみんなと新しい時代を迎えます。写真は西照神社の太々神楽のようす。
 
2019.0427
●吉野川を望む高台の桜花。 (川島町/川島城/川島神社/桜花。)
今日からゴールデンウィーク。連休中には平成から令和に年号も変わり、われわれの暮らしも一変していることでしょう。そんなわけはないですね(=P・P=)。世界は変わらなくても、気持ちは心機一転。そして初心を忘れず、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、知られざる、あるいは、知る人ぞ知るであろう「ふるさと徳島のチャームポイント」探り、ポッポニュースに綴ります。そんなわけで、今号も平成最後の桜花シリーズ。川島町のランドマーク川島城と川島神社、岩の鼻展望台を彩る桜をピックアップ。刷新した(=P_P=)のホームページで、お楽しみください。
 
2019.0419
●古刹に咲く穴場の桜花。 (鴨島町/森藤/三谷八幡宮/三谷寺/桜。)
ふるさと徳島を彩る平成最後の桜花を数回にわたり紹介しています。今回、ポッポニュースで取り上げるのは、ピジョンズ・パーク(=P_P=)お気に入りのお花見の穴場。鴨島町森藤の三谷八幡宮と三谷寺の桜花です。ソメイヨシノの古木が飯尾川の流れを覆うように枝を広げています。咲き始めて小鳥を誘い、満開して時折訪れる参拝者の目を楽しませ、散って花筏を作り流れ下って行きます。穴場でのお花見を楽しむとき(=P_P=)はクルマを使いません。てくてく歩いて参拝します。距離は結構あります。そうしなければ成らない理由はハッキリしません。ただ、きっとそうやってお花見させていただくことで、古刹に咲く桜の古木を、いっそう身近に感じられる気がするのです。
 
2019.0418
●丘の上の文化財を彩る桜花。 (美馬市/脇町/旧長岡家住宅/桜。)
 
2019.0417
●ネコたちのお花見。 (鴨島町/向麻山/國中八幡神社/桜。)
 
2019.0416
●しだれ桜の町で焦燥する (神山町/鬼籠野/桜。)
 
2019.0415
●於安御前のお膝元で桜花三昧 (つるぎ町/於安パーク/桜。)
 
2019.0412
●大木に咲く小粒の桜花 (つるぎ町/岡見堂/エドヒガン桜。)
 
2019.0411
●競演!!高台の桜と芝桜 (脇町/広棚/芝桜祭り。)
 
2019.0324
●阿波忌部氏の祭壇? (吉野川市/太鼓岩と大岩。)
 
2019.0323
●ボスネコの再来か…。 (吉野川市/野良猫。)
 
2019.0322
●目をこらした先には…。 (高知市/夕刻の桂浜。)
 
2019.0315
●居心地のいい風景。 (吉野川市/JR鴨島駅周辺の町並み。)
建物や道やそこに生きている人々が少しずつ変化して、ひとつの時代がかたちづくられていきます。見慣れた風景は徐々に移り変わって、だれもが、大きく違う色合いになってしまっていることに気づかなかったりします。古い町並みと新しい風景は、軋むことなく交代します。新しい元号が紹介されるのはもう間もなく。「昔は良かった」なんて、口にしながら、今が何より一番落ち着く場所になっていたりするのです。
 
2019.0314
●火の用心。 (吉野川市/火事の季節。)
ピジョンズ・パーク(=P_P=)のご近所でけたたましいサイレンの音。驚いて飛び出すと、結構大きめの消防車が集まっていました。春が深まっていますが、まだまだ乾燥の季節。ポッポニュース読者のみんなもお気を付けください。
 
2019.0313
●クスノキの紅葉。 (吉野川市/川島神社の杜/川島城の桜花。)
 
2019.0312
●はや散りゆく花。 (徳島市/とくしま中央公園/蜂須賀桜。)
 
2019.0304
●水神の長を祀る社。 (脇町/八大龍王神社/大楠。)
 
2019.0303
●春は、いつだって前倒し。 (山川町/JR山瀬駅/緋寒桜。)
 
2019.0302
●ひとの鼻はどこまで伸びるのか。 (鴨島町/花桃/傘松神社。)
 
2019.0301
●満開梅花2。 (吉野川市美郷/天野梅園。)
 
2019.0225
●満開梅花。 (吉野川市美郷/西梅園(農園)。)
 
2019.0224
●笑顔を集わせる蔵の香り。 (三好市池田町/四国酒まつり。)
 
2019.0219
●厄除の古刹へ参拝。 (美波町/第23番札所医王山無量寿院 薬王寺。)
 
2019.0215
●梅花と桜花の競演!のはじまり。 (鴨島町/鴨島八幡神社。)
 
2019.0212
●路面電車のレトロ終点。 (いの町/とさでん伊野駅。)
 
2019.0211
●やっと冬の使者。 (鴨島町/初雪。)
 
2019.0131
●うだつをあげた町の丘の上の宮。 (美馬市脇町/建神社(天王宮)。)
 
2019.0130
●心ひかれる吉野川の吊り橋。 (山川町/青空と岩津橋。)
 
2019.0129
●春、薫る。 (山川町/満開の紅梅。)
 
2019.0128
●おこうっつぁんが見守るホーム。 (山川町/JR川田駅とスイセン。)
 
2019.0127
●阿波九城跡の落書き。 (川島町/岩の鼻展望台。)
 
2019.0126
●県外編:長宗我部元親公を祀る杜 (高知市長浜町/秦神社。)
 
2019.0125
●県外編:春日神社での出逢い (高知市春野町/山茶花と三毛猫と。)
修行の道場第34番札所 本尾山 朱雀院 種間寺。1200年あまりの年月を重ねた古刹に隣接する丘に春日神が祀られています。石の鳥居をくぐった先には、枝を彩る赤い花と、散ってなお地表を埋め尽くす赤い花びらの光景が丘の奥へと延びていました。丘の上は春日神社の境内。境内の端に密に植えられた山茶花。白花は数えるほどしかなく、ほとんどは赤花の山茶花。二拝二拍手一礼でご挨拶させていただいたピジョンズ・パーク(=P_P=)に、三毛猫さんが幸運を運んで来てくれました。さて、どんな嬉しい目に遭わせていただけるのか、これからが楽しみなのです。
 
2019.0124
●県外編:修行の道場第33番札所へ巡礼! (高知市長浜町/高福山 雪蹊寺。)
御本尊は薬師如来。真言は「オン コロコロ マトウギ ソワカ」。弘法大師により拓かれ、寺が創建されたのは平安時代前期の815年(弘仁6年)。1200年あまりの歴史を重ねた古刹です。四国88ヶ所霊場では珍しく、真言宗ではなく臨済宗の寺。戦国当時にここを納めていた長宗我部氏の菩提寺となり、それに合わせて宗派も臨済宗となったそうです。図らずも第36番札所青龍寺、第35番札所清瀧寺、第34番札所種間寺、そして第33番札所雪蹊寺と逆打ちさせていただいたピジョンズ・パーク(=P_P=)。読者のみんなの幸福を祈って参りました。
 
2019.0123
●県外編:修行の道場第34番札所へ巡礼! (高知市春野町/本尾山 朱雀院 種間寺。)
薬師如来を御本尊とする四国88ヶ所霊場第34番札所『本尾山 朱雀院 種間寺』(もとおざん しゅじゃくいん たねまじ)を訪ねました。第36番、第35番と下って今号は第34番札所。当寺は国道56号からもほど近く、とても参拝しやすい古刹でした。そしてピジョンズ・パーク(=P_P=)の目を引く、2つの見どころが! 写真をお楽しみください。
 
2019.0122
●県外編:修行の道場第35番札所へ巡礼! (高知県土佐市高岡町/醫王山 鏡池院 清瀧寺。)
厄除薬師如来を御本尊にまつる四国88ヶ所霊場第35番札所『醫王山 鏡池院 清瀧寺』。このお寺、細く細い曲がり曲がった車道を恐る恐る登った先にあります。クルマの離合は難しそうだし、次回は、きっと山の麓、山門から歩いて登ろうと思うのです。ちなみに寺名の読み方は「いおうざん きょうちいん きよたきじ」。真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」。
 
2019.0121
●県外編:修行の道場第36番札所へ巡礼! (高知県土佐市宇佐町/独鈷山 伊舎那院 青龍寺。)
ピジョンズ・パーク(=P_P=)は旅するとき、その地域の氏神様にできるだけご挨拶させていただくことにしています。理由はたくさんあるのですが、礼儀として。同じような意味から、ことに四国では神社に加えて四国88ヶ所霊場にも参拝させていただくのを常としています。先日は、札所の中でも「修行の道場」と呼ばれる高知県で、第33番札所から36番まで4ヶ寺を巡りました。今号は第36番札所「独鈷山 伊舎那院 青龍寺」(読み:とっこうざん いしゃないん しょうりゅうじ)の境内をポッポニュース読者のみんなとともに歩いてみたいと思います。
 
2019.0120
●県外編:仁淀川の河口の珍百景! (高知県土佐市宇佐町/クジラとウナギのマチ。)
仁淀ブルーで知られる仁淀川。ピジョンズ・パーク(=P_P=)も名前だけは知ってる色合いで、いつか近いうちに訪問しなければ!と思っている期待値120%プレイスのひとつ。そんな川の河口を渡ることができました。広々とした河口にはどれくらいの深さまで積もっているのか、白い砂がたっぷり蓄えられ、青い水、青い空、青い空気に映えて、佇む(=P_P=)の五感を楽しませてくれるのでした。
 
2019.0115
●高台の古刹参拝。 (阿波市阿波町/八幡日吉神社。)
ふるさと徳島の景勝「阿波の土柱」に近い阿波市阿波町十善地でご利益を恵んでいる八幡日吉神社です。7年前の2012年に社殿の大修理が行われ、現在にその姿を刻み、未来にその歴史を伝えます。ピジョンズ・パーク(=P_P=)も一年に数度、参拝させていただきそのご利益に浴し、お礼に当社の有り様を記録させていただくのです。
 
2019.0114
●三尸の虫を見逃すな。 (阿波市阿波町/史蹟・六十一庚申塚。)
人の体の中には、上巳(じょうし)、中尸(ちゅうし)、下尸(げし)という三匹の悪い虫が巣くっているのだそうです。棲んでいるといっても、ほんとは囚われている状態なのだそうで、自由になるためには宿主が死ぬことが条件になっています。そのため人が眠り込んだ特別な夜、こっそり閻魔大王に連絡を取り、宿主の悪口を伝えて、寿命を縮めてくれるようお願いすると信じられていました。そこで人々は三尸が悪さをしないよう眠らずに番をする日が生まれました。その日が庚申の日。60日に一度巡ってくる2019年の庚申の日は、1月23日(水)、3月24日(日)、5月23日(木)、7月22日(月)、9月20日(金)、11月19日(火)。ピジョンズ・パーク(=P_P=)のポッポニュース読者のみんなには、せいぜい御用心いただきたいのです。
 
2019.0112
●輝く笑顔とそらたびスターの恩恵。 (そらたび/監督と主演女優。)
先日のこと、シゴト場のデスクからあふれた資料が床を侵食をはじめ、アイデアも尽き果てて、思考停止からの活動限界に達しようとしていたまさにそのとき。コンクリートの階段を元気よく駆け上がってくる足音が! 間髪入れず響く呼び鈴の音。ビンの底に沈殿した汚泥を洗い流し、新鮮な空気を送り込んで、ピジョンズ・パーク(=P_P=)を覚醒させてくれたのでした。ドアを開けると、「こんにちは!」「あけましておめでとうございます」と、二つの笑顔が並んでいました。(=P_P=)が微力ながらお手伝いさせていただいている「そらたび」(テレビトクシマ/金、土、日放送/ドローンによる4K動画番組)の監督で映像クリエーター、そして熟練ドローンパイロットの水口知己さんと、そらたび主演女優でプロモデルの近森あえらさん(19歳)。元気なお二人から放たれる未来創造の輝きに浴し、新年早々の垢離取りとなりました。ありがと。訪ねてくれて (=^・^=)!
 
2019.0107
●標高600mのおもてなし。 (美馬市脇町/中島幸代子さんの仕事。)
吉野川を南方に見下ろす高地。大滝山(標高約946m)の中腹、標高約600mほどの斜面に中島幸代子(なかじまさよこ)さん、通称さよちゃんの畑が耕作されています。うだつの町並みで知られる美馬市脇町の山間、県道鳴門池田(12号)線から北へ約30分ほど入った橫倉地区です。昨年の春、中島さんは自宅を開放して旅館業の免許を取得しました。ウリは古民家に滞在しながら農業体験ができる、農家民宿です。“さよちゃん”は、歴史有る橫倉生活改善グループの中心メンバーとしても活躍していて、地元の食材を原料に、お味噌や豆腐、それらを使ったゆず味噌や田楽、お団子などの生産販売を続けています。“さよちゃん”の農家民宿に宿泊すれば、もちろんそれらの手作りの味も堪能できるのだそうです。ピジョンズ・パーク(=P_P=)も15年ほど前から、橫倉生活改善グループの手作りおもてなし商品をポッポニュースで紹介してきました。新たな挑戦をはじめた“さよちゃん”と橫倉生活改善グループ。(=P_P=)は、これからも及ばずながら応援していきたいと思うのです。
 
2019.0106
●冷たい雨にも負けず激走。 (鴨島町西麻植/最終日の徳島駅伝。)
第65回徳島駅伝の最終日。ピジョンズ・パーク(=P_P=)のシゴト場の前が再出発地点で、11時30分がスタート時刻となっています。走り込んでくる小学生ランナー。これを待って再スタートを切るのは中学生ランナーたち。冷たい雨が路面を打つ中、もも上げでカラダを暖めるランナーのみんなに、ガンバレッ!と(=P_P=)も思いっきりエールを贈ります。
 
2019.0105
●鎮守のさざれ石。 (鳴門市大麻町/葛城神社と手水鉢。)
ふるさと徳島の伝統工芸「大谷焼」の里の東に鎮守「葛城神社」が建立されています。県道12号線から真っ直ぐ北へ延びる参道の奥に巨木を茂らせた鎮守の杜がひときわ目を引きます。場所は鳴門市大麻町姫田大森。葛城神社と聞けば、同市北灘町粟田に建立された目の病に霊験あらたかと評判の高い葛城神社が思い浮かびますが、こちら地域を守る氏神さまだそうです。境内で出会った地元の方の話によると、境内の手水鉢が貴重なものだそうで、さざれ石の巨岩を2つ鉢状にくり抜いてもので、存在感をあらわにしています。ずっと昔、遠路運んでくる際、あまりの重さに耐えかねた牛が死んでしまったのだとも。また、社の屋根瓦の装飾や彫り物も技巧に満ち、地域の宝ものとして愛されているのだそうです。ピジョンズ・パーク(=P_P=)にとっても、十数年前に呼ばれて以来、年に数度、機会をいただいてはお参りさせていただくお気に入りスポットなのです。
 
2019.0104
●神話と伝説と。 (山川町/岩戸神社と岩戸の甌穴。)
山川町忌部山に建立されている山崎忌部神社は、ピジョンズ・パーク(=P_P=)お気に入りプレイスのひとつ。そして忌部神社周辺に控える七摂社も年に数回は参拝させていただく聖地です。七摂社の一社に岩戸神社があります。住所は山川町岩戸。忌部神社の北500mほどの場所です。岩戸…神話めいた地名にロマンを感じながら参拝し、伝説が残る境内の名勝「岩戸の甌穴」も見逃せないポイントとなっています。
 
2019.0103
●怠るものではないのです。 ((=P・P=)番ねこ/新年のご挨拶。)
遅ればせながら新年のご挨拶。ピジョンズ・パーク(=P_P=)の番ネコであります。当家に雇われてすぐに「みぃこ」という名をいただき、子ねこから番ネコに進化しました。魔力も格段に向上し、階段もスムーズに降りることができるようなり、ベランダを含めて監視テリトリーが広がりました。当家に奉公して丸12年。ごはんも11歳以上シリーズに換えてもらい、13年目に入る今年も元気いっぱい、番ネコの勤めを怠るものではないのです。
 
2019.0102
●書家のお書き初め! (吉野川市/鴨島八幡神社/元旦)
巨大な和紙に揮毫(きごう)された漢字一文字。毎年暮れに「今年の漢字」として、清水寺で発表されています。昨年は「災」でした。多くの災害に見舞われた年でした。さて、今日2日は「書き初め」の日。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は何を書こうか思案中。書き初めでは、やはり希望に満ちた言葉にしたいなと思うのです。さて、今年2号目となる今日のポッポニュースは、元日、年代わりと同時に鴨島八幡神社の拝殿で揮毫された漢字一文字。ワクワクして待っていると「蓄」という漢字でした。どんな願いが込められているのか、想像が膨らみます。筆を振るったのは、吉野美苑さん。書の脇に書かれている名前を頼りにググってみると、地元の書家さんだそうです。力強い一文字に(=P_P=)も願いを込めてみました。
 
2019.0101
●快晴のお正月! (年末年始/鴨島八幡神社/川島神社)
ポッポニュース読者のみなさま、明けましておめでとうございます。年賀状に換えて、この場をもって新年のご挨拶をさせていただきます。2019年、新しい年もピジョンズ・パーク(=P_P=)がテキスト&フォトで綴るポッポニュースをどうぞご愛読ください。新年最初のポッポニュースは吉野川市に建立されている2社の年末年始の様子。一社はJR鴨島駅前通りに面して建立されている鴨島八幡神社。もう一社は川島城に隣接する川島神社。お焚き上げ、注連縄、お正月飾り、門松などが準備された境内の静けさと賑わいを記録しました。


2018

 
2018.1231
●年末の恒例! (干支の引継式/お正月飾り/シンビジウム)
平成30(2018)年のポッポニュースも今日で唱い納め。ふるさと徳島の魅力を話題に日々更新を目標に掲載してきました。…結構、抜けてしまった日があるのですが、「終わりよければすべてよし」のたとえに則り、平成30年をとてもよい年として記憶に残したいと思います。本日のポッポニュースは僭越ながらピジョンズ・パーク(=P_P=)にまつわる話。恒例の干支の引継式を、今回は干支さん全員そろい踏みでにぎにぎしく執り行わせていただきました。平成最後の年となる2019年が、ポッポニュース読者のみんなにとって明るく楽しい年となるように願った(=P_P=)的干支の引継式の様子をご覧下さい。
 
2018.1229
●ふるさと原風景の立役者! (吉野川市鴨島町/江川遊園地の跡地。)
平成30年ももうすぐ終わろうとしています。それは平成以前に力強く奏でられた昭和という響きが、また一時代遠のくということ。そうして一足先にスガタを消したふるさと徳島における「昭和の娯楽の殿堂」それは、江川遊園地。後に吉野川遊園地に名称を変えながら、そこで笑顔と笑い声がたっぷり詰まった多くの思い出が育まれました。作ったのは故・工藤鷹助翁。今は閉鎖され、吉野川医療センターがその跡地に建っています。残されたのは江川湧水を蓄える美しい池と工藤翁の功績を讃える青石の石碑。吉野川遊園地最後の日から現在の姿になるまでピジョンズ・パーク(=P_P=)は克明に記録しています。いつか、そのうちにこのポッポニュースで振り返りたいと思います。お楽しみに。
 
2018.1228
●県外編:山たこ? (高知県南国市岡豊町/南国サービスエリアの美味。)
前号のポッポニュースでも少し感じていたのは、隣県高知には変わった読み方をする地名が少なくないのでは、ということ。佐川(さかわ)町や名教館(めいこうかん)は昨日紹介したとおり。そして今号は南国サービスエリア。場所は南国市岡豊町小蓮。読めますか? 最後の「こはす」はギリ読めましたが、岡豊町は「おこうちょう」でかなり難しく、南国市に至っては今日の今、初めて「なんこくし」と知りました。お恥ずかしい限り。とはいえ「終わりよければすべてよし」のたとえもあり、年末に少しだけ賢くなれてよかったかなと思うピジョンズ・パーク(=P_P=)なのであります。さて南国サービスエリア(下り)を訪れたのは10日ほど前。そこで「山たこ」の看板に出合い、即購入。クジラオブジェたちに囲まれて箸を使いました。正体は、大判焼きサイズの生姜入りたこ焼き。全国でいろいろと美味(もちろんB級)を探し歩いていますが、高知県は美味しいものがとにかく多い。たとえば(=P_P=)がことに気に入ってる野菜にトマトがあります。他の産地を圧倒して美味しいトマトがあふれていると、何気ないホテルの朝食で感じたりします。素材もうまければ、こうしたB級加工食も美味。山たこに続いて食べた黒潮ラーメンにも心を吸い上げられてしまったのであります。平成30年も残り数日。心残りがあってはいけません。(=P_P=)は、ふるさと徳島で「うまいもの」を探し歩く決意なのであります。
 
2018.1227
●県外編:文教の通りに立つ。 (高知県高岡郡佐川町/名教館と佐川文庫。)
高知県中西部の佐川町(さかわ)を訪ねました。藩政の時代の気配を感じさせる通りには、土佐の銘酒を生む司牡丹酒造の工場から迷い出た麹の甘い香りがほのかに漂い、ピジョンズ・パーク(=P_P=)の目尻を下げさせるのです。そんな魅力的な通りでは、世界的な植物学者として知られる牧野富太郎博士が学んだ郷校「名教館」跡や、高知県最古の木造洋館「佐川文庫庫舎」などにも出会えます。この日、(=P_P=)をご案内くださったのは、贅沢にも、高知県の歴史に深い造詣を持つ郷土史家で、土佐市談会会長の宅間一之先生。あらためてお礼を申し上げます。
 
2018.1218
●地域のクリスマス。 (鴨島町/JR鴨島駅とツリー。)
JR鴨島駅は昇降客で賑わうときもあれば、そうでない時間帯もあります。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、朝に昼に、そして夕に、気が向いたとき足を運ぶのです。ついこの前まで駅前はテレビ番組「西郷どん」をモチーフにした菊人形が彩りを添えていました。いま、クリスマス飾りが雰囲気を盛り上げています。
 
2018.1217
●県外編:散策! たまご城。 (高知市/高知城光の祭。)
大がかりな光のデジタルアートが、隣県の名所「高知城」で開催されていました。シゴトで高知市に宿泊したピジョンズ・パーク(=P_P=)はふらふらと夜の街へ。宿を取ったホテルの近所では巨大なツリーがきらめいて、クリスマス気分を高めてくれます。(=P_P=)は気持ちを高揚させて登城しました。
 
2018.1216
●つるつる、ねこめん。 ((=P・P=)番ねこ/おのまとぺ。)
とぼとぼ。ふらふら。だらだら。対して、さくさく。きりきり。すたすた。歩き方明暗。ぐうぐう。ぺこぺこ。きりきり。対して、ぱんぱん。ぽんぽん。ごろごろ。お腹の調子いろいろ。「おのまとぺ」のみの話の創作を、こそこそ、しずしずと進めております(=P・P=)。
 
2018.1214
●ヒッツキモッツキの記憶。 (鴨島町&神山町/遍路ころがし。)
明確な目的があるわけではないのですが年に数回、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は「遍路ころがし」と呼ばれる山道を辿ります。そこは四国88ヶ所霊場第11番札所藤井寺から焼山寺山の山頂近くにある第12番札所焼山寺まで片道12kmあまりのキツイ坂参道。そうして年末年始も、そこへ向かう衝動がむくむくと(=P_P=)の中に湧いてくる期間だったりします。ギックリ腰が早く良くなることを願いながら、師走の遍路転がしに思いを馳せる(=P_p=)なのです。
 
2018.1213
●どんな衣装にしよっかな。 ((=P・P=)番ねこ/クリスマスの思い出。)
ピジョンズ・パーク(=P_P=)の番ねこ「みぃこ」は、結構コスプレがキライじゃなかったりします。昨年もご覧の通り。この前はハロウィンの仮装だってこなしました。さて、さて、今年はどんな衣装にしてあげようかな。楽しみに待っていなさい。
 
2018.1212
●ナカ奥に輝く隠れ名所。 (那賀町/木沢の風車イルミネーション。)
ナカ奥(那賀町木沢地区)の黒滝山(標高約760m)の山頂近く。那賀川に注ぐ坂州木頭川を望む高台に木造の風車が建っています。毎冬、年末から年始にかけて風車をイルミネーションが飾ります。いつもは暗い山上。冬の夜空に浮かび上がる風車の輪郭。今シーズンの点灯期間は以下の通りです。
期間:2018年12月14日(金)~2019年1月10日(木)
時間:18:00~22:00
場所:徳島県那賀郡那賀町木頭名の高台(那賀町木沢自然花木園)
 
2018.1210
●早くも春の色。 (徳島市国府町/阿波史跡公園で満開のロウバイ。)
今日のふるさと徳島は極寒の一日。想像以上に冷たい空気が、ピジョンズ・パーク(=P_P=)に襲いかかっては、背骨を軋ませるのです。やっと師走にいつもの冬がやって来たといったところなのですが、ずっと暖かい日が続いて、数日前には夏日まで経験したばかりで、(=P_P=)の鍛え上げたカラダにも、少々こたえるのです。ただ先の暖かさが原因なのでしょうか、早春を彩るはずの甘い香りが阿波史跡公園で踊っていました。たっぷり前倒ししてみたり、また急激に引き返してみたり、ふるさとの季節が少し変な感じなのです(=P_p=)。とはいえ、満開の花は見過ごせず、甘い香りを楽しむことも忘れられないのです。
 
2018.1208
●神木の落葉と冬の声。 (板野町羅漢/四国88ヶ所霊場第5番札所地蔵寺。)
はらり、はらはらり。ピジョンズ・パーク(=P_P=)が板野町羅漢にある四国88ヶ所霊場第5番札所地蔵寺の境内に招かれたのは初冬の夕刻。境内中央に、どんと構えるご神木のイチョウは、黄色した葉を落とし、800年以前と同じような夕暮れの空色に溶けていました。今朝は、とても冷たい空気が、ふるさと徳島を包み込んでいます。県西部のスキー場「井川スキー場腕山」もオープンしたそうで、本格的な冬がついに顔をのぞかせました。(=P_p=)も、はやいとこギックリ腰を治して、久しぶりにシュプールを描きたいと思ってみたりするのです。
 
2018.1203
●清流を彩る晩秋色。 (つるぎ町/半田川沿いで赤く萌えるモミジ。)
師走の声が聞こえたかと思えば、もう3日も終盤。陽が落ちて町に明かりが灯り始めました。徳島県西部、つるぎ町を潤し下る清流・半田川のほとりでも、着実に時は進み、季節は移ろい、鮮やかな赤が水面を染めています。極太でコシがあり、色白で香り立つ名物・半田そうめんの里に霜が降りるのももうすぐ。ふわりふわり。空から舞い落ちる氷の結晶が、辺りをやわらかな白で包む季節の足音が大きくなっているのを、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、この色に感じるのです。
 
2018.1129
●ヘソの町を飾るイルミネーション。 (三好市池田町/池田冬のオブジェ設置中!)
秋雨に濡れた昨夜。ピジョンズ・パーク(=P_P=)高知市からのシゴト帰りに、ふと思いついて、徳島自動車道井川池田ICを降り、JR阿波池田駅前にクルマを走らせました。毎冬恒例の光イベント「池田冬のオブジェ 夢来人イルミネーション」が来月から開催されるとファックスをいただいていたからです。駅に隣接する「へそっ子公園」が色とりどりの光に包まれていました。雨脚が強まる中、音楽に合わせてうまくイルミネーションが点灯するようにでしょうか、調整作業を行うスタッフさんらしき複数の人影が踊って見えました。イルミネーションは毎年12月から翌1月上旬まで点灯され、駅利用者を中心に多くのみんなの目を楽しませてくれます。本日のポッポニュース掲載写真は、まだ設置作業半ば。本番の輝きを想像して、(=P_P=)の期待はいっそう膨らむのです。
 
2018.1126
●地下足袋王子のもとへ大集合! 四駆軽自動車。 (那賀町/ファガスの森『高城』)
3連休の最終日。11月最後の日曜日となった昨日、晴天も重なり、剣山スーパー林道は大賑わい。一日中、晩秋に残る芳しい紅葉を目当てにした登山者や、日本一長い未舗装道をサスペンション越しに愉しもうと訪れたライダーやドライバーの笑顔があふれました。そんな剣山スーパー林道で、宿泊もできる山のレストラン・ファガスの森『高城』(管理人・地下足袋王子こと平井滋さん)も大忙し! さっそくお手伝いにかり出されたピジョンズ・パーク(=P_P=)は、鹿肉がたっぷり煮込まれたカレーの大鍋の番をするため早朝から厨房に立っておりました。剣山スーパー林道は、11月一杯で冬期通行止め。レストランも今期の営業を終えます。そうしてファガスの森に、白く長い冬が訪れます。
 
2018.1123
●うとうとと豊穣に感謝。 ((=P・P=)番ねこ/サザンカの朝)
今日は祝日。五穀豊穣に感謝する新嘗祭(にいなめ/しんじょう)が多くの神社で行われることでしょう。ふるさと徳島の山河は、ゆらゆらと舞い降りる陽気に、朝からぽかぽかと暖められています。朝ご飯をすませたピジョンズ・パーク(=P_P=)の番ねこも、豊穣に感謝しつつ、うとうとを愉しんでおります。
 
2018.1122
●うだつの町並みに晩秋の色。 (脇町/道の駅 藍ランドうだつ)
脇町にシゴトがあった帰り道、道の駅「藍ランドうだつ」で休憩したピジョンズ・パーク(=P_P=)は、すっかり秋めいた脇町うだつの町並みの様子に見とれたのでした。かつて藍の取引を中心に、吉野川水運の要衝として栄えた脇町。現在も当時の趣を残す町並みが保存され、年間を通して県内外から観光客が訪れています。いつもうだつをい掲げた町並みを散策する(=P_P=)ですが、たまにはと、外からのんびり眺めさせてもらいました。
 
2018.1121
●猫づくしの雑貨店。 (美馬市脇町/猫雑貨店「ねこのシータ」)
阿波市と美馬市にシゴトがあって足をのばしたピジョンズ・パーク(=P_P=)。前から友人に聞いて興味を膨らませていた雑貨店に道草。店内をのぞかせてもらいました。お店は若い女性店長が切り盛りする猫グッズの専門店で、高い物でも2000円台とリーズナブル。手作り感漂う店内には所狭しとセンスの良い商品が並んでいて(=P_P=)は右往左往、立ったりしゃがんだり、大忙し。ひとやすみしたくなった丁度いいタイミングで雄猫のアンリくん登場。(=P_P=)に抱かれてくれました。お店で飼われている4匹の猫の一匹で、一番人なつっこく気が良いのだそうです。贈り物にもピッタリの猫グッズを手に入れた帰り、次回は店名にもなっているシータさんに、きっと会いに来ようと思う(=P_P=)なのでありました。
 
2018.1120
●田んぼで揺れる笑顔の群れ。 (阿波町/青空とコスモスと。)
20日。阿波町と脇町にシゴトが重なり、それならばと近隣を道草散策。まず出会ったのはお米の収穫を終えた田んぼで色とりどりの笑い顔。秋桜と書いてコスモスと読む…ふむ。先日、神山町で桜花に出会っただけに少し違和感を感じたり。まあアレは寒桜とか十月桜とか呼ばれるみたいで季節は進んでいるわけですが(=P_p=)。何はともあれ、コスモスが群れて笑う風景は、きっとずっと忘れられない思い出になるのに違いないのです。
 
2018.1119
●色づく町の天然記念物。 (神山町神領/大久保の乳イチョウ)
山深いふるさと徳島にあって、いっそう緑が濃いことで知られる神山町。大久保地区の中央を流れる上角谷川を望む高台に樹齢約500年(平成5年当時)、樹高は40mにもおよぶ巨樹イチョウが生きています。イチョウの古木に見られる気根のカタチから通称「大久保の乳イチョウ」と呼ばれています。ピジョンズ・パーク(=P_P=)が訪ねた日、周りのイチョウはすでに黄色く色づいた葉を落とす中、この巨木の枝にはまだ緑色が残っていました。
 
2018.1113
●寒い朝のこと。 ((=P・P=)番ねこ/うたた寝と冬鳥)
剣山系では霧氷がつく季節になりました。平野部や町なかでも朝の寒さが日増しに強く感じられるようになっています。ピジョンズ・パーク(=P_P=)の番ねこは、日なたを探しては、ぼっこを楽しんでおります。 (=P_P=)番ねこはまどろみのなかで何を思っているのか。たぶん、初氷が張るのはいつ頃かな? 氷といえば、凍った道路ですべるのは、たとえば車ならタイヤと凍った道路の間に水の層ができているからだとか。それで摩擦が減るからなんだね。でも変だよね? スーパーマーケットでナイロン袋の口を開けるのに指先を濡らすと開きやすくなる。抵抗が増すからだよね? 一方で抵抗が減り、一方では増える。ま、こんな具合で、水の不思議に想像を膨らませいる(=P_P=)番ねこなのであります。
 
2018.1112
●昔は良かった。それほんと?  (石井町石井/柿の実)
昔は良かった。ほんとに?昭和と聞くとマンガ「三丁目の夕日」やそれを元にした映画「ALWAYS三丁目の夕日」に出てくる風景や人間模様をイメージします。貧しくとも笑顔があり、生き生きとした暮らしの情景。昔は良かった。ほんとに?その当時にみんなが抱いた夢が平成という時代を生んだことに間違いはない。大量生産大量消費というと聞こえは悪いけれど、貧しくとも前向きでいられたのは飽食の時代を手に入れられると信じていたから。30年の月日は瞬く間に走り去り、平成の終わりが見えてきた今、平成に生きた人々が迎える未来のスガタはどんなカタチをしているのでしょう。新しい時代に立つ人々が、昔は良かったと、平成を振り返ることがないようにと、昭和の味をたっぷり残した秋の風景を目前に、ピジョンズ・パーク(=P_P=)は願うのです。
 
2018.1111
●五嶽と秋の色!  (阿波市阿波町/阿波の土柱)
波濤嶽、橘嶽、筵嶽、不老嶽、燈篭嶽。阿波市阿波町の山際に林立する五つの土の柱。景勝・阿波の土柱です。垂直に削られた白い山肌に、頂や周辺に育った雑木の赤が柔らかに染みはじめています。
 
2018.1110
●白い季節の知らせ!  (鴨島町/サザンカの開花)
ピジョンズ・パーク(=P_P=)のシゴト場の駐車場の端の片隅にある一本の木。毎年、(=P_P=)に白い季節の到来をいち早く教えてくれます。この木の花色は純白。(=P_P=)が他人様(ひとさま)に自慢できるものは皆無ではありますが「それでも何か紹介しろ!」と言われれば、唯一この純白の花だと思っています。香りも無く、咲いてすぐにくすんでしまうけれど、次々と新しい花を咲かせて、視線の先にいつも穢れない微笑みを見せてくれる(=P_P=)のサザンカ。今年も咲き始めました。
 
2018.1109
●二つの一番札所の黄!  (上板町/仏王山大山寺・後編)
前号に続き大山寺の境内。今号は秋らしい黄色をピックアップ。ひなびた石段を登りつめた境内で参拝者を迎えてくれるのは銀杏の巨木。樹齢は分かりませんが、幹回りは6mほど、樹高は30mに及ぶ堂々たる一本銀杏です。ピジョンズ・パーク(=^ェ^=)が参拝させていただいた日、枝先から徐々に黄色みを増す葉が、見応えのあるグラデーションを作っていました。
 
2018.1108
●二つの一番札所の赤!  (上板町/仏王山大山寺)
上板町の大山にも秋の色が降りています。標高は約691m。香川県との県境に近い山頂直下に、建立されているのは四国別格二十霊場と四国三十六不動霊場の両一番札所となっている古刹。千手観音菩薩を本尊とする仏王山大山寺です。歴史を感じる仁王門をくぐりひなびた石段に汗を落としながら参拝する境内に、秋が降りていました。さまざま混じり合い高め逢う色の洪水のなかから、今回のポッポニュースは赤を抽出しました。お楽しみください。
 
2018.1107
●北風に揺れる色!  (阿波市市場町上喜来/田んぼのコスモス)
おシゴトの合間のつれづれに、土柱を目指したピジョンズ・パーク(=^ェ^=)。道すがら、北から吹き始めた冷めた風に、ピンク色の波が立っていました。休耕田に伸びた秋桜(コスモス)が寄り添って笑っていました。見とれてクルマを止めた(=P_P=)も、気づけば、いっしょに笑っていました。
 
2018.1102
●甘い、おもてなし!  (上板町/甘柿)
秋が深まるほどに、食の愉しみも広がるのです。サンマやキノコや、鶏肉や、それからクリとか…。そうして何より、甘い柿に心を揺すぶられるピジョンズ・パーク(=^ェ^=)なのです。吉野川の北岸の町、上板町は柿の産地。知り合いのお宅にお呼ばれした(=P・P=)は、そこの庭先で鈴なりの柿を見上げ、収穫と味覚の幸せに浴したのであります。
 
2018.1101
●青い空の下の邂逅!  (吉野川市鴨島町/吉野川堤防みちとスーさん)
ふるさと徳島の空は青。今日から11月。最近ことに肉付きが良くなったと自認するピジョンズ・パーク(=P・P=)は、思い切って朝早く、シューズに足を突っ込み駆け出しました。新米の香りを乗せて、北から吹き始めた秋の風に逆らい、堤防みちを走る(=P・P=)。その前方にリュックを背負う懐かしい背中を見つけました。市民ランナーの大先輩「スーさん」と、初めて言葉を交わしたのは6年前。喜寿を迎えて「まだまだこれからだよ」と笑っておられました。依頼、堤防みちで何度もお会いしていましたが、(=P・P=)がいろいろとコースを変え、同時にサボり癖も付いてくるのにしたがって、ここ1、2年お会いする機会に恵まれませんでした。そうして今朝、邂逅を果たしたスーさん。83歳になられてなお、かくしゃくとして、いや、跳ねるほどにお元気な走りを見せてくれました。(=P・P=)も出来れば、かくありたいと、あらためて目標にさせていただいたのです。
 
2018.1030
●やっぱり、いたずらするよ!  ((=P・P=)番ねこ/ハロウィーン)
おやつ頂戴! ご飯は高い方を出して! いたずらはどっちにしてもするんだけどねッ! ふむむむ。ピジョンズ・パーク(=P・P=)番ねこは、どこで聞きつけたのか、覚えたのか。ハロウィン的に仮装。喜ばせてくれないと、いたずらしちゃうんだかんねっ(=P・P=)ッと言いつのってきます。港間、賑わっているようだから、まぁ仕方ないかな^^)。
 
2018.1027
●また冬がやってくるね。 (吉野川市鴨島町/高野山の野良たち)
昨年の秋。今くらいに登った向麻山(標高約92m/こうのやま)に、秋が色づけしていました。今年はどうなっているのだろうか。そうして、そこで遊んでくれた獣人(住人)さんたち。しばらく逢っていないけれど元気にしてるのかな? もうすぐ、きみたちにも、分け隔て無く、冷たく美しい季節がやってくる。花の季節までに、また逢えるといいなぁ(=^・^=)。
 
2018.1026
●冬が来る前に。 (那賀町木沢/ファガスの森の晩秋)
徳島県の新人研修がファガスの森で開催されました。NPO法人きさわクラブ(平井滋理事長)が受け入れ、ふるさと徳島の自然とその保護の必要性についてレクチャーされました。1泊2日の研修では、シカやイノシシの捕獲用ワナの製作や設置体験、解体施設の見学などが行われ、地下足袋王子(平井滋さん)お手製シカ肉カレーも堪能していただきました。NPOの末席に加わるピジョンズ・パーク(=P_P=)も山の案内などお手伝い。いっしょに晩秋風景を楽しみました。
 
2018.1025
●賢者の戦略。 (県外編:淡路島/東浦の子ねこ)
淡路島の北部、淡路市浦地区に、猫美術館はあります。淡路市出身の画家・中浜稔さんの作品が展示されています。そしてその名の通りテーマは(=^・^=)。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は道の駅東浦に立ち寄ったその足で、猫美術館を訪ねました。3年ぶり、3回目だか4回目だかになる再訪でしたが、展示作品は当時のものも多く、懐かしく鑑賞させてもらいました。そうして、そんな美術館の玄関前で、雄の子ねこが日光浴を楽しんでいました。次々と訪れる客に愛想を振りまいて。その子は、どうやらノラ。生後ひと月ほどでしょうか。(=^・^=)好きさんが訪れることを知ってか、理想的な場所で未来の飼い主を物色しているのでした。(=P_P=)もたちまちメロメロにされ、車までついてきたら仕方ないと覚悟を決めていたのです。しかし…駐車場に向かう途中、様子のいい老人に興味を覚えたのか、子ねこは(=P_P=)にサヨナラ。トコトコと去って行ったのです。どうか幸せな出会いがありますように…。
 
2018.1024
●耽る季節。 ((=P・P=)番ねこ/思索)
秋は食欲、芸術、読書、行楽…、といろいろな興味が膨らむ季節。いまさらなんだけど、ピジョンズ・パーク(=P・P=)は、思索に耽るのを遠慮しない。秋だもの。(=P_P=)番ねこが、いくら呼んでも、話しかけても、気づかないこともある。悪いとは思うけれど、謝りはしない。だって、(=P_P=)番ねこも大抵、耽っているのだから。
 
2018.1022
●深まる色の世界で。 (那賀町木沢/ファガスの森の秋)
今朝の徳島新聞に、ファガスの森『高城』管理人の地下足袋王子(平井滋)さんが撮影されたナカの紅葉風景が掲載されていました。ピジョンズ・パーク(=P・P=)が足を運んだ日からまだ1週間。秋の足がとても速いのを(=P_P=)はひしひしと感じています。
 
2018.1021
●苦手じゃないです。ホントは。 ((=P・P=)番ねこ/遊んでくないかな?)
日に日に、気温が上がらなくなってるのを感じます。半袖のTシャツは片づけて、秋の装い。長袖で足りず上着まで羽織ってみたり…。そうしていつもなら隣のイスで寛いでるはずの番ねこが、今日は一日(=^・^=)毛布の上。丸まってぬくもっています。
 
2018.1020
●参拝!! 頭髪の日。 (淡路島/国産み伝説の伊弉諾神宮)
日頃、抜け毛に戦々恐々としているピジョンズ・パーク(=P・P=)の思いを察してくださったのかもしれません。淡路島の東浦ICで降りる気になったのは、まったく説明が付かないのであります。10月20日を頭髪(とうはつ)に引っかけた、奇祭とも言える神事「頭髪感謝祭」が、淡路市の伊弉諾神宮で行われていました。(=P_P=)は3年ほど前にシゴトの道草に参拝させていただいた記憶を頼りに訪ねたのです。まさか何よりも求めていたご利益を授かるとは思いもせず(=^・^=)
 
2018.1019
●秋深まるファガスの森。 (那賀町木沢/高城山の秋)
那賀町を走る剣山スーパー林道のレストハウス・ファガスの森『高城』から、高城山(標高約1630m)に向かう尾根伝いの道のりはファガスの森の愛称で親しまれています。輝く深緑、酷暑日の涼、そしてもてなしの彩り。いつ気づいたのだろう。ピジョンズ・パーク(=P・P=)は知っています。いずれもほんのつかの間、ボクたちの前にスガタを見せてくれる年に一度の奇跡なのです。
 
2018.1018
●再び高城山の頂へ。 (那賀町木沢/高城山の秋)
10月14日の山行から3日。ピジョンズ・パーク(=P_P=)は、再び標高約1630mの高みに立っていました。17日の高城山は、深まる秋のナカにあり、紅葉に包まれていました。
 
2018.1017
●二つの路線が交わる駅。 (三好市池田町/JR阿波池田駅と街角ライブ)
えっとぶりに懐かしい場所に立ったピジョンズ・パーク(=^ェ^=)。電車じゃなくて、列車に乗ったのも久しぶり、いや、えっとぶりのことでした。若干の興奮を覚えながら、感慨にもふけりながら、ホームに少しだけ佇んだのです。
 
2018.1016
●高地レストラン冬支度。 (那賀町木沢/ファガスの森『高城』)
未舗装道として日本一の長さ87.7kmを誇る剣山スーパー林道。いま紅葉シーズンを迎え、ツーリングとあわせてモミジ狩りを楽しむ人々で賑わっています。剣山スーパー林道を快適に走破するオフロードバイクや四輪駆動車を多く見かけますが、彼らが休憩や本格的な食事、宿泊のために訪れるのがレストハウス・ファガスの森『高城』。地下足袋王子こと平井滋さんが管理運営するファガスの森『高城』は標高1301mの地点にあり、すでに初霜も降りたそうで、冬支度に追われています。
 
2018.1015
●色の季節へ。 (那賀町木沢/秋の高城山へ山行)
高城山は標高約1630m。那賀町と美馬市木屋平との境にそびえる緑濃い山。ブナやミズナラといった広葉樹の森が、夏は木陰をつくり、秋は彩りを添えて、登山者を心からのおもてなしで迎えてくれます。
 
2018.1014
●尾根に咲く秋の花。 (那賀町木沢/ファガスの森の亀甲白熊とブナの実)
標高1301m。那賀町木沢を走る剣山スーパー林道の休憩施設レストハウス・ファガスの森『高城』・から高城山(たかしろやま・標高約1630m)に延びる登山道に、本格的な秋が訪れています。今号のポッポニュースは希少な山岳植物「亀甲白熊」の花。キッコウハグマと呼ばれる、キクの仲間。そして高城山を代表する広葉樹・ブナの実を紹介します。どちらも普段、目にすることのない、ふるさと徳島の宝もの。どうぞご覧ください。
 
2018.1011
●赤煉瓦のミニ鉄橋。 (吉野川市鴨島町/JR徳島線の古鉄橋)
徳島市から吉野川の南岸を三好市池田町まで延びる鉄道・JR徳島線。知る人ぞ知る「よしの川ブルーライン」の愛称でも親しまれる県民の足。全長約67.5kmの単線で駅数は24。電車ではなくディーゼル気動車輌が走るローカルライン。徳島駅から伊予街道(国道192号)の北側に沿って西へ延び、阿波吉野川警察署(川島町)の真下で伊予街道をくぐり、今度は国道の南側を西進します。その変わり目近く、古い赤煉瓦の鉄橋に出会うことがきます。たいていは気動車単独で走っていますが、時には3両、4両編成で走り抜けることも。製作された年代は分かりませんが、補修を重ね、重い列車を走らせ続けて今に生きています。
 
2018.1010
●お囃子の音と御神輿と。 (阿波市市場町・吉野町/吉野川北岸堤防みちと秋祭り)
空は青く高く、雲は白く薄く、風は透けて軽く、笛の音は弾けて響く、吉野川北岸堤防みち。ピジョンズ・パーク(=P・P=)は、赤い穂を白く開き始めたススキがそろって揺れる光景に秋の息づかいを感じ、こころを遊ばせてきました。秋雨が続く肌寒い朝夕に、(=P・P=)が出会った心地よい肌触りを届けられたら…そんなふうに思って、本日のポッポニュースです。
 
2018.1009
●400年の歴史に幕? (阿波市市場町/伝統行事やねこじき)
阿波市市場町の旧道・商店街筋に伝えられてきた歴史ある行事「やねこじき」。2018年10月8日(祝・月)をもって、400年におよぶ足跡がついに途絶えると地元紙が報じていました。10数年前に取材のため足を運んだのをきっかけに、以来毎年のように通っていたピジョンズ・パーク(=P・P=)としては、感慨深く最終日の会場を訪れました。やねこじきは、徳島藩主の蜂須賀家正公がこの地を訪れた際、地域の人々が軒先を飾り立てて、家正公を歓迎したことにはじまり、その際、住民が藩主に向い「やねこいものですが」と言ったのを聞き間違えたのがイベントの名称につながったそうです。やねこいとは、大したものではないけれどといった謙遜の言葉。商店が減り、風刺や流行を模した展示物もわずかとなり、静かに消えていく伝統行事。ファンのひとりとして、決して「やねこいものじゃなかった!」と(=P・P=)は思うのです。
 
2018.1008
●テーマは「西郷どんと糸」。 (吉野川市/第78回鴨島大菊人形)
ふるさと徳島の現風景とひと口に言っても、阿波おどりだったり、吉野川だったり、剣山だったり、花火だったり、渦潮だったり、今なら方々の神社さんの秋祭りだったりします。そして吉野川市鴨島町で開催される菊人形も忘れられない県民みんなのお楽しみ秋イベントです。今回は「第78回鴨島大菊人形」(同時開催/第86回四国菊花品評会)が、10月19日(金)~11月18日(日)の予定で催されます。会場はJR鴨島駅前ロータリーと市役所イベント広場。いずれも観覧無料。毎年NHK大河ドラマの登場人物をモチーフにした菊人形が制作され好評を得ています。今回は「西郷どん」だそうです。菊花の見頃は10月末頃でしょうか。今から楽しみなピジョンズ・パーク(=P・P=)なのです。今回掲載の写真は、昨年のもの。
 
2018.1007
●今秋の塗り加減はどうかな? (剣山/2017年の紅葉懐古)
標高約1955m。ふるさと徳島の屋根「剣山(つるぎさん)」を紅葉の赤が、黄が、鮮やかに染める季節がやってきました。県内で最も早く紅葉が訪れ、そして1週間ほどで冬の色に変わってしまう、その足の速さから出会えることの貴重さと、神秘の光景に包まれた時の幸運を感じずにはいられないのです。今日のポッポニュースに掲載した光景は昨年2017年10月10日、11日のもの。今年の染め具合を思いながら、剣山紅葉を振り返りました。
 
2018.1006
●秋らしさ…って? ((=P・P=)番ねこ/散策)
ふるさと徳島への直撃はなかったものの台風25号の影響で雨続き。やっと現れた晴れ間、風の強さも気にせずご近所散策。椅子のカタチに固まったカラダをほぐしたピジョンズ・パーク(=P・P=)なのであります。
 
2018.1005
●連想ゲーム「秋」編。 (川島町/忌部山フルーツロード/峯八峠)
秋らしい一日は、まだやってきていません。ふるさと徳島は台風の影響と秋雨の毎日と、ぶり返す暑気と湿気でスッキリしません。けれど至るところで出会い、シャッターを切らされた光景の一つひとつには、季節の横顔が垣間見えるのです。
 
2018.1003
●県外編:紅葉を待つ古刹。 (京都府綾部市/君尾山光明寺)
前号で改修中の国宝・二王門を少しだけ紹介しました。今日は、本堂と境内の様子を掲載します。当日はご縁をいただき当寺、君尾山(きみのおさん)光明寺のご住職・楳林誠雄(ばいりんせいゆう)さん自らがご案内くださいました。光明寺は、京都府綾部市睦寄町君尾に、1420年ほど以前の599年に聖徳太子により建立された古刹と伝えられています。境内では鐘楼の修復も行われており、また展望台も新たに整備されるとのことで完成が待ち遠しいのです。「綾部のチベット」とも表される高地に建つ古刹は、間もなく秋色に包まれます。
 
2018.1002
●県外編:修復間際の国宝。 (京都府綾部市/君尾山光明寺/国宝二王門)
ふるさと徳島は、日本全国的にも珍しい国宝を持たない県。いやがうえにも国宝の二文字に反応してしまうのです。逆に日本で最もたくさんの国宝を所有するのが京都府。すべてで285点にものぼるそうです。そのうちのひとつが京都北部のマチ綾部市にあります。君尾山光明寺の仁王門「国宝・二王門」です。建立は1248年と伝えられ770年の時を経ています。老朽化が進んだ朱塗りの二王門は改修が進められて今年中に完成をみるそうです。屋根は入母屋造りで、木製で厚みのある「とち葺き」。ピジョンズ・パーク(=P・P=)は、ありがたいご縁をいただいて、まず見ることのできない改修途中の国宝を拝観させていただきました。
 
2018.1001
●県外編:青空の南国へ。 (高知市/本町と国道32号)
はや10月。今年も残り3カ月。残り日数を意識するようになりました。しかしながら前向きをモットーとするのがピジョンズ・パーク(=P・P=)。焦る代わりに、期待を膨らませる。どれだけ美しいものが見られるのか、楽しい光景に出会えるのか、(=P・P=)のワクワクが止まらないのです。
 
2018.0930
●梺いろ。 (鴨島町&川島町/吉野川土手みちと忌部山ぎわ)
9月最終日。日曜日。ピジョンズ・パーク(=P・P=)は、シゴト場に閉じ込められています。シゴトが溜まってるから? ふむ。それもある。だけど一番の理由は、24号だ。もちろん鉄人の話ではない。鉄人は28号だし。そう沖縄で直角に右折れしてやって来た台風だ。シゴト場のサッシは雨に洗われ、まるでクルマの自動洗車機に入ってるみたいな光景が広がっている。換気扇の覆いを打つ風の音も大したもので、室内に雨粒の音が弾けて騒がしいったらありゃしないのです。とはいえ、今日は9月最後の日でもあり、日曜日でもある。出かけられない代わりに、数日前の晴れた日に出会った、近所の秋を振り返ります(=P・P=)。
 
2018.0926
●道端シーズンズ。 (川島町/実りと祈り)
日中でも気温は20度前半。雲はあり、週末にかけて天気の崩れが伝えられるものの、ふるさと徳島に吹く風は新米の芳しい香りをのせて、時折でも吉野川は絹の雲を映していたりします。実りと祈り。豊作を願い結実した風景がピジョンズ・パーク(=P・P=)の目の前に広がっています。土手みちを歩き、山みちを登り、谷みちを下って、そこに小さな移ろいをみつける。アンニュイではあるけれど、どこかしらこころは軽く、想像を膨らませ、物思いにふける(=P・P=)なのであります。本日のポッポニュースは道端の秋。お楽しみください。
 
2018.0923
●美味か、毒か。 (川島町/フルーツロードのキノコ)
コシにたっぷりと蓄えた脂肪。ピジョンズ・パーク(=P・P=)は、冬眠するわけじゃないから、つまりは不要な荷重であることは論を俟つまい。しかし背負ったものと違い、付いてしまった荷を下ろすのは容易なことでないのは既知である。わずか20kmあまりの距離ではあったけれど、山道をジョギングしてきた。セミの声はわずかに残っていたが、落ち葉が舗装を隠し、イガグリが転がり、色とりどりの傘が地表に開いていた。本日のポッポニュースは、鮮やかに秋を語るキノコに注目。拾い集めてみました(=P・P=)。
 
2018.0922
●邪魔ではないです…。 ((=P・P=)番ねこ。)
番ねこ回想。ひとしきり鳴いて、おやつをもらい、毛繕いをしてもらい、トイレを綺麗にしてもらって、満足した番ねこ。寛いでくれてるスガタを見させていただく。ピジョンズ・パーク(=P・P=)が受け取る報酬である。邪魔ではないの…、ちょっと歩きにくいだけ。
 
2018.0918
●できるかも!が見つかるところ。 (上板町/技の館)
藍染めや和三盆糖といった上板町に残されている伝統工芸を紹介する施設として、平成10年に誕生した「技の館」。ドーナツ型の建物の中心に、丸い緑の芝生広場を備え、2階建ての建物はガラス張り部分が多く、研修室や体験施設が並んでいます。ここで現在、とくしま上板熱中小学校という事業が行われています。さまざな分野で活躍する専門家に学び、自らの可能性を探ることで、「自分にはこれができるかも!」といった未来を手に入れることができる場が提供されています。夏のある日の夜。ピジョンズ・パーク(=P・P=)は、とくしま上板熱中小学校で開催されていたイベントをフラッとのぞいてみました。
 
2018.0917
●県外編:光秀由来の城下町。 (福知山市/賑わいを偲ばせる商店街)
福知山から帰って以来、ナゾの体調不良(たぶん風邪)で、床に伏せっておりました。不覚を取ってしまったピジョンズ・パーク(=P・P=)ですが、連休最後の今日になって、少しノドの調子が戻り、どうやって二日分を取り戻そうかと思案する(=P・P=)なのであります。さて、福知山といえば、ランドマークとして知られるのが、明智光秀が築城した福知山城。内記地区を中心に形成された城下町には、幾筋もの商店街が延び、軒を連ねる商家の佇まいがかつての賑わいを感じさせてくれます。いつのころから静けさが染みたのか知るよしもありませんが、時代が移るのと歩調を合わせてシャッター街化したのでしょう。全国で息を潜める商店街同様に沸き立つようなエネルギーは感じられませんが、1日かけても歩ききれない広さをいまだ有しています。縦横無尽に延びる商店筋を歩いてみました。
 
2018.0916
●絵画の水面。 (吉野川市鴨島町/江川湧水と吉野川市医療センター)
一幅の絵画を見るような…。走りに出たピジョンズ・パーク(=P・P=)は、足を止めざるを得ませんでした。あ、やってきた。カワセミはやつがれ(=P・P=)の友だちです。スイレンを円卓に、水面に浮く花を薄明かりとし、せわしなきよすがを語り合ったのです。ぴぴっ。
 
2018.0909
●晴れるかな。 ((=P・P=)番ねこ。)
青空を願いつつ、傍らで眠る(=P・P=)番ネコ。ピジョンズ・パーク(=P・P=)はベランダを洗濯物でいっぱいにして、階段にたまった番ネコの毛玉を掃除。ついでにトイレも掃除して、ひといき。小分けになったドリップコーヒーをいれ、ロイズのチョコレートでアタマに栄養を補給しつつ、今日も一日エエカッコウするためのスケジュールを按じておるしだいなのであります。そうして(=P・P=)読者のみんなも、今日を晴れ晴れと過ごしてほしい、と願うのです。
 
2018.0908
●吉野川に没し、そして顔出す橋。 (吉野川市川島町/雨中の川島潜水橋。)
日本最大の川中島が吉野川に浮かんでいるのを知っていますか。ピジョンズ・パーク(=P・P=)のポッポニュース読者のみんなにはお馴染みの善入寺島(ぜんにゅうじとう)。500haくらいの広さがあって、田んぼにすると5000反くらいでしょうか。そこに昔は村もあって、多いときには3000人もの村人が暮らしていたといいます。今は田畑として活用され、お米や季節の野菜が育てられています。そんな日本一の川中島に接続している橋の一本が川島潜水橋です。吉野川が増水すると水中に没するため沈下橋とも呼ばれます。今号の写真は、水没する直前の川島潜水橋です。
 
2018.0907
●第83代天皇の居所趾を訪ねる。 (土成町/土御門上皇行宮および御所神社趾。)
遠い昔。ふるさと徳島で崩御(亡くなられた)された元天皇がいらっしゃいました。父の後鳥羽上皇が起こした承久の乱(承久3年・1221年)の責めを自ら負い、土佐そして阿波へ流された土御門上皇です。ピジョンズ・パーク(=P・P=)は、これまでに鳴門市大麻町にある火葬塚や切腹崩御の地と伝えられる土成町宮川内の御所神社、土成町吉田椎ヶ丸に鎮座する御所神社をたびたび訪ねています。主催神の土御門上皇にお気に入りいただけたのかもしれません。そうして先日、ついに行宮趾を訪問することができました。行宮(あんぐう)とは、天皇が一時的に住まわれる居所のことで、御座所とも呼ばれます。土御門上皇が祀られる神社名が御所神社なのもそのためかもしれません。行宮のあった場所は「吉田地域休養施設」公園(土成町吉田御所屋敷)になっており、そこに土御門上皇行宮および御所神社の名残を伝える石の史蹟が残されています。
 
2018.0906
●ふるさと西端のうだつ。 (三好市池田町/本町筋うだつ通り。)
脇町、貞光、井川、そして池田町。共通しているのは寂しい銀座通りではなく、可能性を内包した古き通り「うだつの町並み」だ。街角ウオッチャーを自認するピジョンズ・パーク(=P・P=)が察するところ、同じうだつとは言え、通りのカラーは一様ではないようだ。脇町はうだつをうだつとして修復保存することで観光名所化を図っている。王道だ。二層うだつという特異な形態を見せる貞光の通りは、剣山への登山口という優位性もあって人や車の往来が絶えない。井川町はタバコの商いで栄えたマチだが手つかずのまま寂しく朽ちはじめている一面もある。そして井川町同様に刻みタバコで繁栄したのが池田町だ。本町筋と呼ばれる通りにうだつをあげた商家が残こり、そしていくつかはリノベーションされてカフェや宿泊施設などに生まれ変わり、多くの元気が集まり初めています。エネルギーは笑顔を呼び、駆け足で膨らんでいく。見届けたいな、そんなマチのスガタを。街角ウオッチャー(=P・P=)として楽しみながら。
 
2018.0905
●いっしょに行こ! 雨後にさ。 (つるぎ町半田/土々呂の滝。)
川は表情を変えると表現されるのを耳目にすることは少なくない。滝に関していえば、荒々しいなどではなくて「太っている」とか「痩せている」とかの言葉が合っている。ピジョンズ・パーク(=P・P=)が、土々呂(どどろ)の滝を訪ねたのは9月5日。強く雨が降った翌日のことだった。ふるさと徳島の西部、山間に広がる「つるぎ町半田」の猿飼地区を洗う大藤(おおと)谷川の河口近く。落差30mと紹介されている滝が落ちている。鬱蒼とした森に、木々に覆われ丸い滝壺が穿(うが)たれ、前日の雨で肥え太った滝がドドドッ、と落ちている。森が大口を開けて、極太麺で知られる「半田そうめん」を飲み込んでいるようにも見えた。とあるテレビ番組の下見(ロケハンとかいうのかな?)をしたいという制作スタッフさんを案内した(P.P)だったが、そっちのけで見とれてしまったのは仕方のないことなのだ。
 
2018.0904
●県外編:日本一低い分水界! (丹波市氷上町/水分れ公園と資料館。)
分水界は、おおざっぱに言えば降った雨がどちらに流れるかの境。四国でいえば太平洋側に流れるのか、瀬戸内海側に向かうのかで、水系が分かれるわけです。で境界は、たいてい山の尾根に沿って存在するため分水嶺とも呼ばれています。逆にとても低い位置に走っている分水界を谷中分水界と呼び、日本一低い分水界が丹波市氷上町石生に存在します。その標高は94.45m。そこに降った雨は由良川となって日本海に注ぎ、一方は加古川となって瀬戸内海に接続します。日本一という響きに少なからず興味を覚えてしまうピジョンズ・パーク(=P・P=)は、何はともあれ日本一低い分水界を紹介する「水分れ資料館」を旅の道草の目的地に選びました。
 
2018.0903
●県外編:水分かれ公園の聖域! (丹波市氷上町/いそ部神社とご神木。)
日本一低い(谷中中央)分水界が、現在シゴトで通っている福知山市の近くにあると聞き、非常な興味を覚えていました。で、先日のこと分水界にちなんだ水分(みわ)かれ公園に足を運びました。分水界や公園、そして資料館の紹介に先んじて、今回のポッポニュースはその公園内に建立されている「いそ部神社」境内の様子を掲載しておきます。石偏に山と書いて「いそ」と読む当社境内には、いそ部神社の本殿とともに、春日社と熊野社が祀られ、氷上町の指定文化財となっているそうです。夏の終わりの境内は静かに冷えて心地よく、二拝二拍手一礼でご挨拶するピジョンズ・パーク(=P・P=)を迎え、爽やかにもてなしてくださいました。
 
2018.0902
●競場は水上じゃない。空中だ! (三好市池田ダム湖/ウェイクボード選手権大会)
ウェイクボード選手権大会(第30回記念大会WWAウェイクボード世界選手権大会2018)が、池田ダム湖(三好市池田町イタノ)を競技場に開催され、世界30カ国から約200人にもおよぶ選手が出場。日頃から積み重ねた練習の成果を存分に発揮していました。ピジョンズ・パーク(=P・P=)は、池田ダム湖事務所に、ダムカードをもらいに行ったのを幸い、ちょこっと会場をのぞかせていただきました。
 
2018.0901
●京都北部の植物園。 (福知山市猪崎/三段池公園の都市緑化植物園)
福知山市の市民憩いスペース「三段池公園」を訪ねました。ずっと以前ですが、ピジョンズ・パーク(=P・P=)は、ランニングイベント「福知山マラソン」に参加した際、スタート地点だったこともあり足を運んでいました。先日、あらためて訪ねてみると、芝生の公園や広池、科学館や動物園武道館、体育館や多目的グランドなど多くの施設を抱える広大な公園で「ちょっと散策」するにもある程度の気合いが必要に思えました。シゴトの合間をみて、 (=P・P=)がのぞいたのは、植物園。数ある施設のなかでものんびりできそうな雰囲気を感じられたからでした。
 
2018.0817
●幕下ろし地域の総踊り。 (吉野川市鴨島町/吉野川市の阿波踊り大会)
昨夕から降り始めた強雨は、午後7時の開幕を待たずあがり、沿道や桟敷には初日よりずっと多くの人が詰めかけていました。カンッ。地元連を中心に演舞場に踊り込む笑顔の波。揺れる高張り提灯に付き従って流れ舞う人と声援を贈る人々。瞬く間に時は過ぎ、地元の6連が一斉に踊り込むフィナーレの時。お盆を過ぎて、陽は少し早く落ちるようになったみたいで、数日前の夜よりも、いっそう深くなっていました。
 
2018.0816
●楽しかったなぁ、阿波おどり。 (徳島市/阿波おどり)
阿波おどりの本場・徳島市の阿波おどりが閉幕。今日16日は「吉野川市阿波踊り大会」「さだみつ阿波踊り大会」「いけだ阿波おどり」など、地域の阿波おどりもフィナーレを迎えます。そうしてピジョンズ・パーク(=P・P=)は目下(もっか)、どこで名残を惜しむか思案中なのです。30を数える多数の連がそれぞれの演舞で魅せてくれる「いけだ阿波おどり」か、風情ある二層うだつの町並みに下駄の音を響かせる「さだみつ阿波踊り大会」か、大会の最後に出演連が一斉に踊り込む「吉野川市阿波踊り大会」か…。あれやこれやと迷うのも、ふるさと徳島の夏の終わりの楽しみなのです。
 
2018.0815
●駅前通りのチャンカチャンカ。 (吉野川市鴨島町/吉野川市阿波踊り大会)
ふるさと徳島が躍動する本場の阿波おどりもあっという間の最終日。そんななか地域の阿波おどりは中日を迎えます。昨夕、ピジョンズ・パーク(P.P)はJR鴨島駅前通りで開幕した吉野川市阿波踊り大会に足を運びました。無料桟敷席が設けられた沿道では、ヨッピー&ピッピーがうちわに踊り、色とりどりのかき氷が舞っています。みんなの視線は「連」に注がれ、呼応する連は喜びにあふれる猫のように、毛を逆立て身体を膨らませます。チャンカチャン♪チャンカチャンカ♬と高張り提灯が練り込み、ズンドコズンドコ♫と太鼓が圧縮空気の玉を打ち込んできます。(P.P)は、缶ビールの冷気を片手に、ふるさとの光景を吞み、記憶の指先まで潤されるのを感じていたのです。
 
2018.0814
●2日目の阿波おどり。 (徳島市/阿波おどり)
ふるさと徳島で、昼の太陽がこんがりと皮膚を焼き、夜の暑気が柔らかく蒸しあげてくれます。そうして出来上がるのは、待ち焦がれた2つの思いの結晶。「踊る阿呆」と「見る阿呆」、それぞれの高ぶりを載せた「ひょうたん」型の皿が、夏の4日間、ボクたちの目の前に饗されます。本場・徳島市の阿波おどり2日目のマチに、ピジョンズ・パーク(P.P)は、足を運びました。ふるさとのディナーを熱いうちに堪能するため。
 
2018.0812
●キレンゲショウマの咲く山へ。 (剣山/第3回山の日イベント。)
制定から3年目の国民の祝日「山の日」。昨日8月11日は、山の日を記念して剣山(標高約1955m・つるぎさん)でも、親子登山イベントが開催されました。時折、小雨が落ちるもののカミナリが近づく気配は感じられず、山行に問題はありません。山の空気は澄んで清々しく、下界の酷暑を忘れさせてくれる避暑登山。笑顔あふれるイベントに、NPO法人剣山クラブ(桑原豊秀理事長)の一員に名を連ねるピジョンズ・パーク(P.P)も及ばずながらサポート役として参加してきました。
 
2018.0808
●ガロになって清流に乗る。 (那賀町木頭/第31回木頭杉一本乗り大会。)
7月29日に予定されていた木頭杉一本乗り大会。台風12号の接近にともない延期されていましたが、以来猛暑が続いた1週間後の8月5日(日)に無事開催されました。当日もお天気は上々。会場のナカ奧(那賀町木頭)木頭出原を流れる那賀川の上空は澄んだ青に塗られ、流れはほどよく浅く、適度なスピードで走り下っていました。今回で31回目の開催を迎える同大会は、かつてナカ奧で発達した木材の運搬方法を今に残し、未来に伝えようという趣旨で開催されています。その運搬方法こそが、木頭産のブランド杉「木頭杉」を那賀川を利用して川下に流すというもの。そのまま流したのでは、途中で引っかかってしまいうまく運べません。そこで長さが約4m、直径約40cmの丸太材に人が乗って、木を操りながら下る技が生まれ、磨かれました。そうして丸太を乗りこなすスガタは、まるで地元に伝わる川妖怪「ガロ」のようだとも。大会を通じて、この神業が、未来につながっていくのです。
 
2018.0803
●第九の初演につながる森。 (鳴門市坂東/大麻比古神社と石橋。)
えっとぶりに大麻比古神社を参拝しました。きっと主祭神(天太玉命)に、お呼びいただけたのに違いありません。ピジョンズ・パーク(P.P)は、境内入り口近くに生きるご神木にご挨拶しつつ、本殿へ。その後は、鎮守の森に第一次世界大戦のころ旧ドイツ兵俘虜が残した古い橋を拝観。こぶりではありますが、石で造られた重厚な「めがね橋」と「ドイツ橋」の佇まいに、第九初演から100年を経た歴史の香りを感じていました。
 
2018.0802
●県外編:洪水の記憶を残す家。 (福知山市/由良川のほとりの治水記念館。)
今日も京都は40度近い気温になるそうです。ふるさと徳島は34度。少しはましです。さて、そんな京都の北部の町、福知山市下柳町に明治10年代に建てられた立派な町屋(商家)が残されています。前に立つと「治水記念館」の看板があり、自由に内部を見学させてもらえるとのこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は、さっそくおじゃま。すぐ裏手には由良川の大きな流れが横たわり、かつては水運に利用されていました。町屋は船着き場に近くで賑わった通りに建ち、繁盛したそうですが、同時にたびたび氾濫する由良川の暴れん坊ぶりに悩まされていました。地元では「水が付く」というのだそうですが、床下・床上、酷いと1階部分を越えて2階にまで達する大水になることもあったのだとか。そうした由良川との攻防の歴史を、(P.P)に少し垣間見させてくれました。
 
2018.0801
●県外編:茅葺きの寺。 (綾部市・石よりも重厚な岩王寺。)
空也上人が開基したと伝えられる古刹が綾部市七百石町に建立されています。縁起は949年。1000年以上の時を経てなお境内は深閑として清楚。寺名は神宮山「岩王寺」。岩王寺と書いて、「しゃくおうじ」と読むそうです。ゆらいは、字の上手なことで日本で三本の指に数えられる嵯峨天皇に、この地で採れた硯石を献上したところ、大変気に入られ、愛用されたことにあります。贈られた石の名が「石王寺」。およそ100年後、当寺開基の際に、それを知った空也上人は、石よりも重厚感のある岩の字を用い、読みは「しゃくおうじ」のままにしたのが、当寺名につながっているのだそうです。そしてピジョンズ・パーク(P.P)の関心をひいたのは、茅葺き屋根の本堂と山門のたたずまい。(P.P)はしばし、酷暑を忘れ、瞑想にふける喜びにひたっていたのです。
 
2018.0727
●夕暮れの美湖にて。 (那賀町相生・川口ダム湖畔に吹く夏の肌触り。)
赤くもなければ、青くもない──。恰好良いランドスケープ写真といえば、朝まずめ、夕まずめ、の色合いが主流だったりします。明け方前後、日没前後に世界はかつてない豊かな表情をピジョンズ・パーク(P.P)やみんなにも見せてくれます。けれど、(P.P)は赤くもなければ、青くもない時間帯だって大好きだったりします。赤くないから赤を想像するし、青くないから見たいとも思うんだね。ここはナカ(那賀町相生)で那賀川の澄んだ山水を蓄える川口ダム湖。あじさい湖の愛称でも呼ばれる人工の景勝。夕暮れを前に、そんなことを思いながら、(P.P)は水面を渡ってくる夏の吐息を感じていました。
 
2018.0726
●県外編:緑の水際公園を持つ人工湖。 (香川県東かがわ市・大内ダムとダムカード。)
こんにちは。ダムカード収集の面白さに、ちょっと気づきはじめてるピジョンズ・パーク(P.P)です。今回は、先日行った香川のダムカード収集ドライブの第三弾! 近隣の小山を水源にする小さな谷が流れ込み、緑の水を満々とたくわえた大内ダムの景観を紹介します。ダムの周辺には遊歩道が整備され、芝生の緑がまぶしい大内ダム公園や水主公園と展望エリアなどが水際を彩っています。(P.P)が足を運んだこの日、夏日の陽射しはジリジリと照りつけ、風が通る木陰は居心地のいいオアシスとなってくれました。
 
2018.0725
●県外編:湊川の涼感。 (香川県東かがわ市・五名ダムとダムカード。)
檀特山(だんとくさん・標高約631m)を源流とする湊川の流れ。流域の水不足に対応するため、昭和36年に東かがわ市五名地区を流れる湊川に建設されたのが今号で紹介する五名ダムです。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねた日の気温はおよそ35度。ダムの上から五名ダム下流をのぞき込むとクラクラと目が回るのを感じましたが、深い渓谷の高さのせいばかりではないように、後で思いました。ただしダムには、湊川が運んできた大切な水が満ちて、涼やかな景観を(P.P)に振る舞ってくれるのでした。
 
2018.0724
●県外編:番ネコが迎えてくれるダム。 (香川県さぬき市・大川ダムとダムカード。)
香川県の山笠ヶ峰(標高約547m)を源流に、さぬき市を潤して瀬戸内海に注ぐ津田川。細い流れを上手に利用するために同市大川町に設けられているのが大川ダムです。誕生したのが昭和38年ということで、すでに55年の時を経ています。ピジョンズ・パーク(P.P)がクルマを飛ばしたのは、趣味のひとつダムカード収集のため。そうしてこのダムの管理事務所には、(P.P)のシゴト場を守る番ネコ同様に、ダムを見守るダム番ネコがいます。その名も三毛猫のミケちゃん。飄々(ひょうひょう)とした表情と態度で、(P.P)を迎えてくれました。
 
2018.0723
●夏の三つ巴。 (阿波市市場町・県道2号津田川島線沿いに咲くヒマワリ。)
阿波市阿波町でのシゴトのついで。寄り道を何よりの好物にしているピジョンズ・パーク(P.P)は、同市市場町から北へ延びる県道2号津田川島線にクルマを走らせました。地元新聞に県道沿いの休耕田に植えられたヒマワリたちが見頃を迎えていると書かれた記事を思い出して。遠くからも目立つ黄色いヒマワリの大輪。(P.P)の背丈を余裕で超える高さで見下ろしています。太陽を見上げたいのだろうけれど、花が重すぎて、頭(こうべ)を垂れ、(P.P)とちょうど目が合うような姿勢になっているのです。花の蜜をもらおうとたくさんのミツバチも訪れていました。そんななか、子どもカマキリに捕らえられたミツバチを見つけました。カマキリが小さいため、噛みついてもミツバチはキズが浅く、逃げようともだえ続けています。弱肉強食を思った(P.P)でしたが、そんな緊迫の場面に、ちゃっかり飛び込んできたのはミツバチより遙かに小さいショウジョウバエ。噛みつくカマキリの目に止まり、何やら物色。おこぼれにあずかろうとしているのか、たまごを産み付けようとしているのか。ちゃっかりさんが加わり、三つ巴となった取っ組み合いは、大輪の土俵の上で延々と繰り広げられていたのです。
 
2018.0722
●宮川内谷川ほとりの聖域。 (阿波市土成町・土御門上皇を祀る御所神社。)
阿波名物「たらいうどん」で知られる阿波市土成町。たらいうどんの出汁になるジンゾクを取った宮川内谷川に赤い欄干の御神橋(ごしんきょう)が架かっています。橋は御所神社へ向かう参道の一部で、当社には土御門上皇の御霊が祭神として祀られています。土御門上皇といえば、鎌倉時代に承久の乱を指揮し、北条義時に敗れた後鳥羽上皇の子息。承久の乱の後、土佐に流刑となった土御門上皇は、さすらった末に、当地(宮川内上畑)に至り、そこで崩御(亡くなられた)されたと伝えられています。以前、土御門上皇が埋葬されていると伝えられる火葬塚(鳴門市大麻町池谷)に参拝させていただいて依頼、いつか訪ねさせていただきたいと願っていた神社。やっと、御祭神にお招きにあずかり、参拝させていただくことができました。
 
2018.0714
●県外編:荒倉橋のたもとの聖域参拝。 (京都府綾部市・素佐之男命を祭る荒倉神社。)
大雨の次は、連日、猛暑が列島を覆っています。緑濃いふるさと徳島でも、建物から外に一歩出るとジリジリと焼かれるような感覚を覚えます。こんなときは猫も人も木陰を求めるもの。ピジョンズ・パーク(P.P)は、今回の猛暑がおとずれてすぐのころ、縁あって京都府綾部市高津町を訪ねていました。そこで出会ったのは、素佐之男命(すさのおのみこと)を祭る荒倉神社(あらくらじんじゃ)。荒倉川のほとり、小さな杜が木陰をつくり、吹き出す汗を拭い歩く(P.P)を誘います。そうして参拝させていただいた(P.P)は、主祭神から涼のもてなしをいただきました。
 
2018.0713
●緑の渓谷と青い空と。 (三好市山城町・景勝「大歩危峽」の夏。)
高松市から高知市をつなぐ国道32号。ちょうど中間あたりで吉野川沿いに延び、そこでは景勝「大歩危峡」を望むことができます。昔、徒歩で旅するとき、あまりに急峻なため、安全歩行を促す意味で名付けられたとも聞きます。ピジョンズ・パーク(P.P)が道の駅・ラピス大歩危近くの「とびの巣峽」入り口に立った日、ジリジリ照りつける夏の青に、セミの声がこだましていました。
 
2018.0712
●聖域を守る3本のご神木。 (三好市山城町・大川持の石立神社。)
JR土讃線の阿波川口駅の北方へ2kmあまり。吉野川が造る景勝・大歩危峡を望む旧道沿いの小高い丘の上に、その聖域は開かれています。石立神社。「いわたてじんじゃ」と読めばいいのか、「いしだてじんじゃ」と呼べばいいのか。岡山県にある石立神社(いわたてじんじゃ)あたりから、分社されたのかもしれません。ピジョンズ・パーク(P.P)は、先日、当社の祭神に招かれ参拝させていただきました。昨年の秋から、ちょうど7カ月。ご無沙汰しておりました。
 
2018.0711
●峡谷は変わらない。 (三好市山城町・とびの巣峡。)
人は、自然を征するが、勝ちきることはできない。そうして自然に負けないのは自然だけ。強風は森の木に受け止められて静かになるし、強烈な陽射しは雲が遮ってあたたまる。そうして大雨も谷に飲まれればいつか大人しくなる。三好市山城町栗山地区に刻まれた「とびの巣峡」は、増水していましたが、そう先じゃない日、澄んで流れるのに違いありません。
 
2018.0710
●妖怪村の神域。 (三好市山城町・上名地区の平賀神社。)
三好市山城町。数多くの妖怪伝説に彩られ、急峻な山肌に張り付くように集落が点在する町。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ひょっとすると妖怪たちの声が聴こえるかもしれないと思って、ドローン操者で、時々ねこカメラマンになる伊丹迅さんと連れだって、妖怪街道と呼ばれる藤川谷川沿いを溯り、上名地区で静かな杜に出会いました。そこにうずくまっていた聖域は平賀神社。お招きくださった祭神に参拝させていただきました。
 
2018.0709
●熟成で栄養価アップ。 (阿波市吉野町・桑原農園の黒ニンニク。)
夏バテにはまだ早い気もするのですが、どうも疲れ気味のピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。そんな(P.P)の様子を見かねて、山登りの会「NPO法人剣山クラブ」の理事長・桑原豊秀さんが黒ニンニクを分けてくださいました。桑原さんは、阿波市吉野町に広い田畑を所有する兼業農家さん。ニンニクの生産は行っていたそうですが、昨年から黒ニンニクの製造に着手されたそうです。「日数はかかりますが、熟成させることでアミノ酸などの栄養価が大幅に増加するんよ。旨味もアップして、しかも臭いがかなり減るんでよ。食べやすいから、試してみ」と、桑原さん。試作品とはいえ、もうそのまま袋詰めすれば商品になる仕上がり具合。販売チャンネルは後日、ご紹介します。
 
2018.0708
●濁流に吞まれる沈下橋。 (吉野川市川島町・川島潜水橋と吉野川。)
雨が上がり、河川敷にあふれていた濁流がひいて、堤防向こうでも地面が見えるようになっていました。ジョギングコースの土手みちから見る吉野川は、いつもの澄んで流れる表情を一変させていました。その荒れ狂う表情に驚愕し、それでも目を離せず、そうしてそこにあるべき川島潜水橋のスガタを探していました。
 
2018.0707
●希少な仏教木。 (阿波市吉野町・桑原邸の沙羅双樹。)
寒さに弱いといわれ、育ちにくい沙羅双樹(さらそうじゅ)。根付いて育てば20mから30mくらいに成長するのだそうです。この木が2本並んでいる間でお釈迦様が入滅されたとの言い伝えから、沙羅双樹の名称になったのだそうです。阿波市吉野町で黒ニンニク作りに取り組む農家・桑原豊秀さん宅で、珍しい沙羅双樹が育っていました。今年も甘い香りがする純白の花をたくさん咲かせたそうです。種ができたら、ピジョンズ・パーク(P.P)にも少しわけてくれるそうです。果たして芽を出してくれるのか、楽しみなのです(=^・^=)。
 
2018.0706
●県外編:平成30年の豪雨。 (京都府福知山市・荒れる土師川。)
京都府北部の町、福知山市。明智光秀ゆらいの城「福知山城」で知られる小さな町に、梅雨の豪雨が襲いかかりました。ただならぬ雨に増水した土師川(はぜがわ)は、由良川に注ぐ一級河川。川幅はあるものの、いつもは浅い流れ。それがピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねたこの日、表情を一変させていました。
 
2018.0705
●光を待っている。 (吉野川市鴨島町・梅雨の稲田。)
梅雨。まだしばらくは続きそうだ。とはいえ次の季節は間近に迫っていて、夏の声は日増しに大きくなっている。住宅の間に間仕切られた田んぼの稲は、緑を濃くしながら身長を伸ばしている。ピジョンズ・パーク(P.P)が、ジョギングを楽しいと感じるのは、いつもの風景がいつの間にか変わっていたりするからなのだ。
 
2018.0704
●山海と戦の神。 (今治市大三島・大山祇神社に参拝。)
全国に一万社もあると言われる大山祇神社の総本社が、愛媛県今治市大三島町に建立されています。大三島は風光明媚で知られる瀬戸内海に浮かぶ有人の島。大山祇神社の主祭神は、海の神、山の神、そして戦の神として祀られる大山積神(おおやまづみのかみ)。国産み神話で知られる伊弉諾(いざなぎ)と伊弉冉(いざなみ)の子で神武天皇の祖先。そんな大山積神についに招かれて、ピジョンズ・パーク(P.P)は意気揚々、足を運び、参拝。幾振りもの国宝刀剣も見学させていただきました。
 
2018.0703
●瀬戸内海を望む島の最高峰。 (大崎上島・神峰山に山行。)
瀬戸内海に浮かぶ大崎上島(広島県豊田郡大崎上島町)の最高峰、神峰山(かんのみねさん・標高約452.6m)の眺望を楽しんできました。山行途中では、瀬戸内海に浮かぶ115にもおよぶ島を眺めることができるそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねた日曜日。瀬戸内海に青空が広がり、気温は急上昇。炎天下での山行となりましたが、どこまでも視界が広がる雄大な風景を楽しむことができました。今日の徳島は、近づきつつある台風7号の影響もあって、朝から雨。夕方には風も出てきました。こんな日には、エアコンの効いた部屋で、(P.P)のポッポニュースでものぞいてもらえればと思うのです。
 
2018.0702
●行き先は木江港。 (大三島町・宗方港フェリーターミナル。)
瀬戸内海に浮かぶ大三島。しまなみ街道から大三島ICを抜け、愛媛県今治市大三島町に上陸したピジョンズ・パーク(P.P)は、海路、木江港を玄関に大崎上島を訪ねました。目的は同島の最高峰・神峰山(かんのみねさん・標高約452.5m)への山行。山頂や途中の眺望はあらためて紹介します。まずは宗方港の空色を記録しておきます。
 
2018.0701
●新葉と新道と青空と。 (市場町大野島・タバコ畑と田園。)
今日から7月。平成30年も、はや半分過ぎて、ピジョンズ・パーク(P.P)は何か実績を積んだだろうかと、自分の足跡を振り返ってみています。早朝から(=^・^=;)。で、何もなし得ていないのことに改めて気づき、そうしてそんな事実に向き合ってしまったことを「喜んで」います。自分を見失わないでいられるくらいには、まだ日常に絶望していないでいられる証拠だから。そんなピジョンズ・パーク(P.P)には、元気の素があります! たくさんあります。 たとえば、ふるさと徳島の何気ない色合いと香りと温度だったりします。昨日6月最後の日の朝、(P.P)は市場町大野島あたりの農道に転がっていました。梅雨の晴れ間。つかの間、現れた光景に目を奪われた代わりに、元気を分けてもらったのです。
 
2018.0629
●昔ながらの風と青。 (川島町・大正池と若い稲田。)
どしゃぶりはどうかと思うけれど、旱のが続くと雨が恋しくなる。ほどよく涼しくなればいいけれど、雨がやたら続くと、青い空を見上げたくなる。川島町の高台に蓄えられた溜池「大正池」を望む棚田に、若い緑がそよぎ、上空には清々しい風が泳いでいました。
 
2018.0628
●ひととひとをつなぐヒト。 (神山町・柳生良夫さんとWEEKティータイム。)
今回のポッポニュースは、ひさしぶりの人物紹介。昨日、ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場を表敬訪問してくれたのは、三好市池田町在住の「やじさん」こと、柳生良夫さん。「三好市で何かはじめるなら、まずこの人に相談しろ!」と言われる柳生さんは、若者や移住者そして地元のみんなの応援を通して、地域の賑わいづくりに尽力を惜しまないヒトとして知られます。たとえば池田町唯一の映画館「やぎう坐」のオーナーとして、あるときは四国最大の酒の祭典「四国酒まつり」の世話人として、またあるときはレンタルスペースや飲食店、宿泊施設などの開業支援人として、みんなに頼られる存在だったりします。県内有名人を記録するのが天命と心得る(P.P)は、表敬訪問くださった柳生さんに促され、あるいは積極的に、神山町にあるクラフトビール工場「KAMIYAMA BEER PROJECT」に同行取材させてもらいました(前号参照)。ブルワリーへ行く前にちょっと一息ということで、やっぱり柳生さんの知り合いが働いているというWEEK神山に立ち寄りました(=^・^=)。柳生さん、お誘いいただきありがとう。お礼を込めて、「前夜のお酒が抜けきらない」という、「やじさん」の笑顔のスナップショットミニアルバムを掲載しておきます。
 
2018.0627
●小さなクラフトビール工場を訪問。 (神山町・KAMIYAMA BEER PROJECT。)
神山町にクラフトビールの醸造所ができると聞いて、ビール大好きピジョンズ・パーク(P.P)は居ても立ってもいられず様子をうかがいに。場所は、神山町神領西上角にあるキャンプ施設コットンフィールドの入り口。清らかに流れる上角谷川のほとりに、その小さなクラフトブルワリーは建っていました。生ビールが飲めるバルなどのグランドオープンは7月1日とのことでしたが、ビンビールはすでに販売されていて、現行4種のクラフトビールを購入。さっそく今夜いただいています。
 
2018.0626
●道端の赤ん坊に、なんか妖怪? (三好市山城町・妖怪の里とツバメの巣立ち。)
道端で赤ちゃんがひとり寝ているのを見つけたら…。それが田舎の山道で夕暮れだったら…。のぞき込むとぐずりだしたら…。とりあえず、抱き上げてしまわないだろうか。そうして近くの村まで連れて行くのに距離があったりしたら背負って行こうと考えないだろうか。もはや、児啼爺(こなきじい)の思う壺、術中にはまってしまったと諦めなければなるまい。負ぶった赤子はじわじわと重くなり、おろそうとすると背中にくっついて離れてくれない。結局、恐ろしく重くなって…。ただ地面に臥して、押しつぶされるのを待つしか無いのだ。ピジョンズ・パーク(P.P)は、そんな噂をたよりに、藤川谷川のほとりを奧へ奧へと辿ったのです。
 
2018.0625
●ダム湖に咲くネムノキの花。 (三好市池田町・池田へそっ湖大橋。)
徳島の水瓶のひとつ池ダム湖に架かる、その名も『池田へそっ湖大橋』。今から18年前の2000年3月に開通した橋で、高速道路・徳島自動車道の一部を担っています。長さは700mあまり、水面までの高さはどれくらいあるのか、かなりあって、しかし橋の幅は対向2車線と狭くて、ドライバーには、なかなかスリリングな橋だったりします。先日、近くを通りかかったピジョンズ・パーク(P.P)は、巨大なコンクリートアーチ橋に魅せられてクルマをとめました。そんな(P.P)の目の前で、さらさらと吹く風にネムノキの花たちが揺れて、文字どおり印象的な光景に花を添えてくれたのです。
 
2018.0624
●此の木何の木栴檀の木。 (吉野川市川島町・吉野川河川敷の一本センダン。)
ピジョンズ・パーク(P.P)のお散歩みち、土手みちと吉野川の間。緑の原に一本のスガタ良い木が立っています。ずっと前から。秋には色づき、冬には冬枯れ、春に若葉を遊ばせて、今は濃緑の装いで森の呈をなしています。ちょっとも悪びれることなく、なんらの気負いもなく、草原に垂らした影をただ涼しげに揺らしている。(P.P)は、いつかこのセンダンの木のようになりたいと思ってみたりもするのです。
 
2018.0623
●雲の海に漂う沈下橋。 (吉野川市・川島潜水橋とひこうき雲。)
普通、飛行機雲というと旅客機が飛び去った後に残る雲の筋を思います。だけど先日、梅雨のある晴れた日に飛んだ飛行機は、薄雲をかき分けて行ったようです。青い吉野川に白い沈下橋「川島潜水橋」の上空には、青い空に白い薄雲が漂い、世の中に青と白しかないのかと、ピジョンズ・パーク(P.P)に勘違いさせるのです。そうして吉野川の土手みちのうえでボンヤリ見上げる(P.P)を、まるで梅雨が過ぎ去ったようなキモチにさえさせてくれるのでした。
 
2018.0622
●県外編:酒呑童子の伝説が生きるマチ。 (福知山市大江町・大江駅前と鬼瓦。)
福知山市の北部に位置する大江町といえば、酒呑童子伝説で知られる鬼のマチ。あらためて言うまでもないのですが酒呑童子は、大江山(標高約832m)を根城にしていた鬼のリーダーで、お酒好きだったことから家来の鬼たちに酒呑童子の名で呼ばれていたのだそうです。そんな鬼の伝説が生きるマチの中心、大江支所・大江駅前を散策したピジョンズ・パーク(P.P)は、黒いお蕎麦「鬼そば」をいただき、伝説を堪能してきました。
 
2018.0621
●県外編:夏至とあじさい寺。 (福知山市・梅雨の花咲く丹州観音寺。)
京都府福知山市に「あじさい寺」と呼ばれ、近隣はもちろん遠くからも多くの花見客を集める古刹があります。関西花の寺霊場第一番札所「丹州(たんしゅう)観音寺」がそれ。関西で最も古いあじさいの寺なのだそうで、園内には1万株にもおよぶ、あじさいが植えられ、参拝客の目を楽しませています。種類も豊富で100種もあるそうで、花の咲き方やカタチ、そして色合いもさまざま。まさに見頃の夏至(6月21日)の日、ピジョンズ・パーク(P.P)もおじゃまさせていただきました。
 
2018.0620
●県外編:明智光秀が築いた城。 (福知山市・桔梗咲く福知山城。)
今から440年くらい以前。日本が戦国時代と呼ばれた頃、武将明智光秀によって丹波の国の現・福知山市内記に築かれた福知山城。縁あって、30年あまり前に再建されたという天守閣を訪ねさせていただきました。
 
2018.0619
●贅沢な休日の過ごし方。 (那賀町木沢・ナカ奧のパワースポット、ファガスの森『高城』。)
剣山スーパー林道の標高1301m地点。雲早入り口から約7km西へ車を走らせると、ファガスの森『高城』が立っています。オフロードバイクを駆るライダーたちや森林浴を楽しむ家族、仲間たちがほっと一息つく憩いの家。ナカ奧と呼ばれる那賀町木沢地区の山を知り尽くす山男で花好きで凄腕のカメラマンで、そしてファガスの森『高城』の名物管理人・地下足袋王子(平井滋さん)との会話を楽しみに訪れる人も少なくありません。ここは、黙っていても、話していても、笑っていても、歌っていても、たっぷり癒してくれる、ピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りのナカ奧パワースポットなのです。
 
2018.0618
●ここに梅雨はないの? (那賀町木沢・ファガスの森『高城』の緑。)
梅雨らしいお天気が続いています。降りそうで降らなかったり、黒く道路を濡らしたり。薄暗い空気の色や、窓に垂れる雨粒の濁った感じ…ピジョンズ・パーク(P.P)は、キライじゃありません。けれど、最近太り気味で、カラダの糖分がたまってしまっているのか、(P.P)はすっかり、湿気に弱くなってて、シゴト場のエアコンは一日中かかりっぱなしという状態。まだ、外を歩いている分には平気なのが救いかな。で、剣山スーパー林道の標高1301m地点に開かれているファガスの森『高城』を訪ねました。森の木々の間を抜けてきた風は、さらりと(P.P)のホホをなでて、梅雨の湿気を忘れさせてくれるのです。
 
2018.0617
●すくすく棚田の稲。 (吉野川市川島町・大正池近くの棚田。)
昨年もこの風景に視線を奪われ、心を泳がされたのを、ピジョンズ・パーク(P.P)は思い出しました。場所は吉野川を見下ろす高台で、川島高校にもほど近い大正池を望む、小さな棚田。梅雨を忘れたかのような涼しい日、まだ小さな稲が、初夏の風に揺れていました。
 
2018.0616
●江川湧水に咲く花。 (吉野川市・吉野川医療センター。)
吉野川遊園地の跡地に、地域医療の中核施設として吉野川医療センターが誕生したのは2015年5月。近隣に大きな建物はなく、吉野川を望み、白亜のビルが緑の大地にそそり立つ様は圧巻だったりします。県民の娯楽の殿堂・遊園地はなくなりましたが名所「江川湧水」から湧いた流れは、いまも敷地を潤しています。先日、ピジョンズ・パーク(P.P)は、ジョギングの途中、流れの中に咲くスイレンと、畔を彩るアジサイの風景に出会いました。それはまるで名画のようでもありました。
 
2018.0615
●満開! 愛の花。 (阿波市市場町・日開谷川沿いのアガパンサス。)
市場町を北から南へ流れ吉野川に注ぐ日開谷川。流れに沿って県道12号線から分岐し北へ延びる県道2号線沿いに、無数のアガパンサスが咲き誇っています。最初に見つけたのは1週間ほど前。この時には咲きはじめでしたが、いま、アガパンサスの花が沿道を「愛」色に染めています。※花の名称の由来は、ギリシャ語で愛を意味するアガペーにちなんでいるのだそうです。
 
2018.0614
●季節は転がっていく! (阿波市市場町・田んぼと犬。)
吉野川の北岸、中流域に位置する町。阿波市市場町に、雨がやんだ日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、棟上げしたばかりの2階部分、梁の上に立っていました。猫ニンゲンになっていない(P.P)は、高いところは苦手だったりします。──育ち始めたばかりの稲の海を風が泳ぎ、はぐれ犬が畦の橋を歩いていた。梅雨は夏の空にいつか帰ってく──。
 
2018.0613
●梅雨が去るまで寝てようか!  (P.P)番ネコ。
雨は、降ったりやんだり。空は、曇ったまんま。Tシャツはキツイし、文字は見えにくい。だけど、シゴトはひとつ片付いた。てへ(=^・^=)。手に入れたわずかな時間。どうしよかって考える間だけ。次のやること見つけるまで。膝を抱えて、うずくまってる“マ”はなさそうだ。
 
2018.0612
●この誘惑に抗えない! (石井町・食堂「福助」。)
石井町石井字石井444の1。石井町を走る国道192号の南側に平行する旧街道に、食堂「福助」はある。Amazonに入り浸ってはいても書店の前を素通りできなかったり、まんまメジャーよりsus4に指先が泳いだり、決心を揺るがせる何か、よく分からない何かがあったりするのに気づくことがある。食堂「福助」のメニュー「中華そば」も。ピジョンズ・パーク(P.P)が抗えない何かを持っている。金の組み合わせ「うどんとバラ寿司っ」とか超定番「唐揚げ定食!」とか、単品・定食いろいろあって、(P.P)も「今日こそは!」と勢い込んでのれんをくぐるのだけれど、一歩足を踏み込むとスープの香りがほのかに流れて心が揺れる。たちまち初心は絹に包まれて寝息を立てはじめて、席に着く頃には決心なんて熱したフライパンのバターより簡単に溶けてしまってる。そんなわけで、またしても「中華そば」を注文。バテやすい(P.P)の胃腸にほどよく絡むコッテリした味わいで、コシがあるような、ないような麺は、しっかりアツアツで吹いてすすった後の、のどごしもツルリと良い。チャーシューも小振りなのが2枚。多すぎず(P.P)には適量だ。ごちそうさまでした。メニューにあれば、次はカレーを選んでみようか。そのためには、もう少し、のれんをくぐる頻度をあげないとな。
 
2018.0611
●ロケ地に向け発進! (吉野川市鴨島町・浜崎電機とそらぐみ。)
ケーブルテレビ「テレビとくしま」の人気番組「そらたび」は、毎月新映像が更新され、1年余り。徳島県内の知られざる名所を、ドローンを使い動画を撮影。全編澄みわたる4k映像で放送されています。番組は、他のCATVにも配信され県内ネットワークでの視聴はもちろん、和歌山や三重県などの関西近畿地区でも見られるそうです。で、次号以降の放送分取材に出発する「そらたび」制作スタッフ「そらぐみ」のみなさんをパチリ。少しだけお手伝いさせていただいてる特典を駆使した貴重な画を貼らせていただきました。今月は特別編「伊勢志摩・英虞湾」が取り上げられています。次号からは、また知られざる県内チャームポイントが紹介されるようです。楽しみですね。
 
2018.0610
●小径の怪。 (阿波市市場町・日開谷沿いの散歩道。)
日本人は、子ども還りしている──と、ピジョンズ・パーク(P.P)は時々、思ってしまうことがあります。もちろん(P.P)は、アニメもフィギアもチョコレートも気に入っています。でもそれでも、これはいかがなものかと、とまどう光景に鉢合わせることが時折あったりします。(P.P)お気に入りのお花見、散策コース、休憩ポイントを兼ね備えているのが、阿波市市場町を流れる日開谷川沿いの小径(こみち)。桜花や背の低い緑や涼しい木陰や鳥の声や、散策する(P.P)に、たくさんの癒やしが降り注ぎます。ところが、う~ん。少し笑ってしまって…。どうも腰砕けで(=^・^=;)平和な時間を満喫したのです。
 
2018.0609
●咲きはじめた愛の花。 (阿波市市場町・日開谷沿いのアガパンサス。)
阿波市の桜花名所のひとつ、日開谷川沿いの数キロがそれ。県道2号線を挟んだ東側の沿道に、いま青紫色の花が咲き始めています。アガパンサス。別名・紫君子蘭(くんしらん)とも呼ばれる、南アフリカ原産の多年草で、草丈が高く、茎は細く、花部分が大きくて、少しの風にゆらゆら遊んでとても涼やかな光景を見せてくれます。花の名称の由来は、ギリシャ語で愛を意味するアガペーにちなんでいるのだそうです。花言葉もロマンチックで「恋の訪れ」「ラブレター」「恋の季節」だとか、だって。いまだ、なぜこの花の由来に愛が選ばれたのか、ナゾのままですが、ともかく沿道をどこまでも青く彩って揺れるさまは、一見の価値ありなのです。
 
2018.0608
●満開! 花しょうぶ。 (美馬市美馬町・寺町の花菖蒲園。)
ピジョンズ・パーク(P.P)は、誘われているのだろうと思います。花に。花しょうぶに。香りはあまりありません。色は白か青紫。背は高いほう。群生して咲く、花しょうぶにひかれているのでしょう。たったの2度目ですが、もう何度も通い続けたような居心地の良さを感じるのです。場所は美馬市美馬町。古刹が寄り添う寺町と呼ばれる落ち着いた風景の一角を、ふたたび(P.P)は歩いていました。
 
2018.0607
●ほたる祭りの夜。 (上板町・技の館でナイトイベント。)
先週末のこと。上板町のシンボル施設「技の館」で、ほたる祭りが開催されていました。近隣では柿や餅麦、阿波和三盆糖などの特産品が生産され、町内でも活気のある地域として注目されています。技の館の脇を流れる小さな小川「泉谷川」では、ほたるが飛び交い、家族連れなど、ほたる狩りに訪れたみんなの目を楽しませていました。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだ午後8時、ほたるの乱舞が一番の見頃を迎えていました。
 
2018.0606
●伝統を焼く土の香り。 (鳴門市大麻町・大谷焼『佳実窯』。)
ほのかに土の香りが漂っています。鳴門市大麻町大谷は、阿波の伝統工芸「大谷焼」の窯元が軒を並べる焼き物の里。この地に大谷焼が誕生しておよそ240年。藍染めに使われる藍甕や睡蓮鉢といった大物陶器を中心に力強く落ち着いた姿と風合いを進化させてきました。いまでは、花卉や食器、置物など日用品や色合い華やかな装飾品なども焼かれるようになっています。ピジョンズ・パーク(P.P)が、PRのお手伝いをさせていただいている一軒の窯元があります。大谷焼『佳実窯』(窯主・瀧野佳宏さん)です。工房におじゃますると、サラサラとした土の香りが迎えてくれます。冷たい土間に寝そべる番ネコの黒さんや、以前に撮影した懐かしい写真もあわせて紹介します。
 
2018.0605
●無いのに感じる花の香り。 (美馬市美馬町・寺町の花菖蒲園。)
今頃は、見頃を迎えていることでしょう。美馬市美馬町の寺町と呼ばれる寺社が集まる地域があります。その一角で、数枚分の田んぼをハナショウブが咲き、黒い土を華やかに彩っています。先日、近くにシゴトで出かけた際、足を伸ばしました。燦々(さんさん)と降り注ぐ、陽光の下、花は五分咲きでした。
 
2018.0604
●県西部の味覚と休憩の新名所。 (美馬市美馬町・オープンしたばかりの道の駅みまの里。)
美馬市美馬町字願勝寺に新しい道の駅「みまの里」が誕生しました。地名に寺名が入っているのでも分かるとおり、お寺が密集した名所、寺町のすぐそばです。県内16ヶ所目の道の駅として6月2日にオープンしたのを聞いて、ピジョンズ・パーク(P.P)も直に行ってみたいと思っていたのです。そして近所で仕事があったのを機会に、訪ねてきました。トイレも地域交流センターも食堂も真新しく(当然だけれど)、物産センターでは土産物や農産物、加工品なども次第に充実してくるのだろうと期待が膨らみました。
 
2018.0603
●お辞儀が収穫のサイン。 (美馬市美馬町・玉ねぎ畑。)
初夏の陽光が降り注ぐ6月。吉野川では、10m近い竿を伸ばしてアユ釣りに興じる太公望たちの姿が瀬ごとに見られ、遠望するピジョンズ・パーク(P.P)も清流の女王が放つスイカの香りに触れた錯覚を覚えるのです。そんな初夏の畑では、玉ねぎがネギを折って、お辞儀したような格好になると収穫の時期なんだそうです。新玉ねぎの味覚を思って、(P.P)も知らず知らず食いしん坊の表情になってしまっているのです。
 
2018.0602
●すくすく緑の葉畑。 (土成町・初夏に伸びるたばこの葉っぱ。)
かつて徳島県西部の山間や吉野川沿いで、普通に見られた葉たばこ「阿波葉」の栽培風景。この頃ではすっかりみなくなりました。キセルで吸う刻みタバコの原料でしたが、巻きたばこに押され、さらにタバコ離れの昨今、農家さんも葉たばこの栽培から離れて行ったのでしょう。先日、吉野川北岸のマチ・土成町を走る国道318号沿いの畑で、大葉を青々と茂らせたタバコの畑に出会いました。葉たばこなのこ、巻きたばこ用なのか、よくわかりませんが、懐かしい風景でした。
 
2018.0601
●県外編:雨中の庭園。 (京都府綾部市・大本(教)梅松苑。)
前号に続き、ポッポニュースは県外編。綾部市本宮町にある大本(教)の本部・梅松苑を拝観させていただきました。晴れた日などには、拝観、参拝に来る人の姿が多く見られるようですが、この日は平日の昼。さらには雨中と重なって、ピジョンズ・パーク(P.P)のほかに、庭園の世話をする人がひとり。ほかに人影はありませんでした。傘の下で、クツ先がじわじわ濡れていくのを気にするのも忘れて立ち尽くす(P.P)。庭園の緑や池を打つ五月雨が、音色に緩急強弱を加え、それでいて染みいるように統一感のあるリズムが杜にこだましていました。
 
2018.0531
●県外編:みんなの手づくり花園。 (京都府綾部市・グンゼ博物苑の綾部バラ園。)
京都府の北部。明智光秀の城がある福知山市の東隣に綾部市が広がっています。生糸の生産から下着メーカーとして名高いグンゼ創業の地であり、神々の総称「大天主太神(おおもとすめおおみかみ)」を祀る教団、大本(教)の発祥の地としても知られる緑多いマチ。今日のポッポニュースはまずグンゼの歴史を伝えるグンゼ博物苑に設けられている綾部バラ園。市民憩いの広場に、ボランティアの手によって色とりどり、スガタ多様なバラが育てられていました。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねた5月29日。薄曇りの空の下、園内は甘い香りに包まれていました。
 
2018.0528
●丘の上の戦上手。 (小松島市芝生町・旗山の義経騎馬像。)
源平の合戦といえば、源義経の活躍無くしては語れません。一ノ谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦いと大きな戦勝をあげた立役者。そして屋島の戦いでは、小松島市の海岸に上陸した義経軍が陸路、屋島へ攻め入り、平家の軍に圧勝したと伝えられています。そんな源義経の勇姿を今に伝える銅像に、小松島市芝生町にある小高い丘「旗山」のいただきで出会えます。台座を含めると高さ6.7mもある立派な騎馬像の背景で、青空に源氏の印「白旗」が舞っています。見上げ見惚れるピジョンズ・パーク(P.P)に、かつての武勇を語ってくれているようでした。
 
2018.0524
●厚み増す杜の緑。 (那賀町&阿南市・四国八十八ヶ所霊場第21番札所太龍寺。)
道の駅鷲の里から太龍寺ロープウェイに乗車。ゴンドラに揺られ空中遊覧を楽しみながら、山犬嶽、舎心(捨身)嶽を過ぎて、虚空蔵菩薩様にご挨拶させていただきました。緑の色を日に日に濃くする境内で、木々の葉は香りを強く放っては虫を誘い小鳥を集め、空に突き刺さる灯籠杉は鮮やかな陰影でボクたちの視線を絡め取るのです。今回のポッポニュースでは、四国88ヶ所霊場第21番札所太龍寺の季節を感じてもらえればと思います。
 
2018.0520
●みどりの少女。 (阿波市阿波町・トウモロコシ畑にて。)
近くのスーパーマーケットをのぞくと、ハウスものスダチが売り場に並んでいました。ああ、夏がやってくるんだなぁ。初夏を遠くに置き去り、本格的なギラギラ陽光が突き刺さった今日のお昼。ピジョンズ・パーク(P.P)は阿波市阿波町にあったシゴトのついでに近くを散策。水が張られてた田んぼには小さな稲苗が強めの風に揺れ、白い砂利が敷かれた庭には弾かれた光線があっちゃこっちゃと反射していました。そしてひざまずく視線の先に、可愛い緑の少女のスガタがありました。どこを見てるのかな。そういえば、そろそろトウモロコシの季節。吉野川市では近年売り出し中の超甘あまのスイートコーン「甘甘娘」が店頭に並び始めます。楽しみなのです(=^・^=)。
 
2018.0518
●神通谷川に初夏の風が吹く。 (神山町上分・せせらぎの里と新緑。)
里山の香りがうたた寝する神山町神領では、はやホタルが舞い始めているのだそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)のポッポニュースではお馴染みの雨乞滝の女神さま宅の庭を明滅する小さな煌めきが、ひとつ、ふたつ、ゆらゆらと光線を描いています。そんな女神さまにお誘いいただき、久しぶりに(P.P)は神山町の深部を訪ねました。上分中津地区を流れる神通谷川のほとり。若葉の緑は透けて、谷を渡る風は濃い色をまとっていました。シーズンを前に(P.P)も、飛び始めたホタルに会いに再訪しようかな。
 
2018.0517
●かちどき橋から。 (徳島市・新町川と眉山のある街。)
徳島市のランドマーク眉山(標高約290m)。小高い丘ほどの高さしかないにもかかわらず、市民はいわずもがな、県民や観光、ビジネスで訪れたお客さんたちみんなに仰がれ、讃えられる存在。流れるようなスガタと秋の空にも似た色合いの変化、ボクたちはいつだって視覚のどこかに意識しているのです。ピジョンズ・パーク(P.P)が、かちどき橋の中央に立ったのは、いつくらい前だったか…。まだ空気はヒンヤリとしていたと記憶しています…。
 
2018.0516
●降り注ぎ満たしてくれるところ。 (阿波市阿波町・四歩一の三社宮。)
吉野川の北岸。ふるさと徳島が誇る稀代の景勝「阿波の土柱」を抱える阿波市阿波町。この町の四歩一(しぶいち)地区に、ピジョンズ・パーク(P.P)を惹きつけてやまない聖域があります。聖域の入り口。堂々とした石の鳥居に掲げられた扁額(へんがく)には「三社宮」と彫られています。鳥居の猛々しさに比べて境内は小さく、ご神木の大クスが太い枝の腕を長々と広げ、聖域全体を暖かく幾重にも包み込んでいます。(P.P)は呼ばれるままに参拝します。そうして大クスが太陽の光線を濾過して搾り取ったチカラの泉を、頭上から降り注ぐままに浴び、ココロの中にあるカラッポのバケツが満ちていくのを感じます。次に招かれるまで、枯れ果てないよに。
 
2018.0515
●おこうっつぁんまであと一息。 (山川町・高越山への中間地点「中ノ郷」。)
今朝の徳島の空は白。強い光が射しているのに、青は見えません。霞も昼にはすっかりとれそうで、ひどく暑くなりそうな気配。さて、本日のポッポニュースは、涼しげな初夏の木陰や花を掲載しました。場所は中ノ郷。川田八幡神社から表参道をたどって約2.5km。標高は555m。おこうっつぁん(高越山・標高約1133m・距離約5km)のほぼ中間地点。丸い溜池ではカエルが鳴き、コイやカメが泳ぎ、水辺でアヤメが花を揺らしていました。扁額に中前寺と書かれた石の鳥居をくぐり、少し休ませてもらった登山者たちは、残りの山行を楽しみにコシをあげるのです。
 
2018.0514
●薫風のスガタを追って。 (川島町・吉野川河川敷の皐月原。)
一年のうちで最も過ごしやすい季節だと感じているのは、ピジョンズ・パーク(P.P)に限ったことではないでしょう。薫風が吹く皐月の草原を思うだけで、ココロは爽やかになり、駆け出したくもあり、うたた寝したくもあり、心地よさだけが先行して肌を撫でていくのです。吉野川市川島町の河川敷。センダンの森が白い花をこぼして、紫色に染まっていく──。風が薫るわずかな時、(P.P)もココロを草原に投げ出してみるのです。
 
2018.0513
●ここにもいたか! 樹齢約700年の大クス。 (山川町・井田の大楠)
出逢いとは、なんとも不思議な縁の結晶なのです。「呼ばれる」「引き合う」といったエネルギーが、何かしらのきっかけをもって、両者の間に生まれることで発生するミラクルイベントなのです。ピジョンズ・パーク(P.P)が、「井田の大楠」と出会ったのは、きっと井田神社の祭神・猿田彦命(あるいは井田権現)の采配をいただいたのだろうと感じるのです。まずはこの大樹を目標に足を運び、そうして近いうちには井田神社に参拝させていただき、史跡・井上城趾もたずねさせてくれるものと期待しています。というわけで今日のポッポニュースは、井田の大楠(山川町井上67)を紹介します。樹齢はおよそ7o0年。吉野川市教育委員会が設置している紹介板によれば、樹高は24m、枝張り直径42m、幹回り8.1m、根回り32.1mの巨樹。吉野川市指定天然記念物となっています。

●香りとろけるローズガーデン。 (藍住町・バラ園の春のバラまつり)
春は花の季節。藍住町のバラ園で恒例の春のバラまつりが5月13日(日)まで開催されています。先日、ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだ折には、園内に甘いバラの香りが立ちこめ、訪れた花見客の表情を蕩(とろ)けさせていました。香りに酔い、彷徨っていた(P.P)に、約270種、1000株が栽培されているといわれる園内で薔薇(ばら)を手入れされていた方が話しかけてくれました。帰ってから追加で調べた内容とあわせて要約すると、園芸品種は現在、世界で3~4万種ほどあるのだそうで、その原種は150~200種ほど。そして重要な原種と考えられているのが7、8種に絞られ、そして、そして、そして…日本原産のものが3種!!! すなわちノイバラ、サンショウバラ、ハマナスと呼ばれるもの。葉っぱの数も園芸品種が5枚であるのに対して、オールドローズは7枚、さらに原種は11枚に増える。葉を減らして見栄えを良くしたのが現在の豪華な園芸品種なのですね。バラの開花季節は初夏に続き、秋。バラのことを少し調べてだけで、はや待ち遠しくなっている(P.P)なのです。

●ロード&登山&トレイルで出会える樹花。 (山川町・船窪つつじ公園のオンツツジ。)
ピジョンズ・パーク(P.P)恒例の初夏Runningイベント敢行! 吉野川医療センターから吉野川土手みちに乗り、山川町の八幡神社に参拝、高越神社・高越寺参道を這い上がって、船窪つつじ公園に向かう尾根道をトレイルRunning。(P.P)的トライアスロンの折り返し地点であり目的地の船窪つつじ公園では、シンクの花を満開させたオンツツジの群落がヘトヘトウキウキの(P.P)を、例年通りの笑顔で出迎えてくれました。
 
2018.0510
●天狗の山の麓の社で。 (山川町・川田八幡神社の注連縄)
秋祭りの勇壮な神輿渡御で知られる川田八幡神社。「おこうっつぁん」の愛称で親しまれる阿波富士・高越山(標高約1133m)の山頂近くに開かれた高越寺、高越神社への参道入り口。ピジョンズ・パーク(P.P)は、初夏の声を聴くため、毎年、ゴールデンウィーク明けに参拝するのです。
 
2018.0509
●県外編:シルクの都へ、初入場。 (京都府綾部市・グンゼ博物苑)
福知山には踏み入れたことはあった。確かにありましたっ! けれど隣町、綾部市は?と問われれば、ピジョンズ・パーク(P.P)は「はじめてっす」と答えなければなりませんでした。でも、縁あってやっと…てへ。そして綾部市といえば、蚕糸(さんし)の生産で栄えた町。というわけで、まず足を運ぶべきはココ、グンゼ博物苑。撮影可能な庭園と、創業蔵、それから近隣の通りを掲載しときます(=^・^=)。
 
2018.0508
●さて、今日もがんばろっ! (P.P)番ネコ。
「ねぇ、ねぇ、ご主人。お腹がすきました」「ノドも乾いています」「トイレも掃除してほしいよ」「毛繕いも忘れないで!」これだけのことを、ピジョンズ・パーク(P.P)の番ネコは、「ニャァ~~~~」の一声と、スリスリのボディランゲージ一発で伝えます。永く一緒にいるとそういうのことができるようになります。うらやましいですか?
 
2018.0507
●咲き乱れる希少な山岳植物。 (吉野川美郷・美郷青少年キャンプ村「ほたるの里」。)
希少な山岳植物が満開しているとの情報に接し、ピジョンズ・パーク(P.P)は直ちに出動、これを目撃せんとす。当日、天気晴朗なれども風強し。というわけでゴールデンウィークの一日、(P.P)は片道21kmあまりの道のりを踏破して、向かったのは、吉野川市美郷の山間に広がる美郷青少年キャンプ村「ほたるの里」。急な山肌に守られた花園はまさに花真っ盛り、希少な山岳植物クリンソウやエビネランが咲き乱れていました。
 
2018.0506
●標高1301mの賑わい。 (那賀町木沢・アウトドア派が集まるファガスの森「高城」。)
ゴールデンウィーク最終日。夕方から、ふるさと徳島は雨になりました。楽しかった長期休暇、みんなはどんふうに過ごしたんだろ? ピジョンズ・パーク(P.P)は請われて、一日、ファガスの森「高城」でお手伝い。ファガスの森「高城」は、未舗装道日本の長さ(総延長87.7km)を誇る剣山スーパー林道のレストハウス。丸太づくりのコテージ(5棟)やバーベキューハウスを備えた宿泊施設でもあります。(P.P)が接客というか洗い場で汗を流したこの日も、全国から多くのアウトドアファンらが訪れ、当施設の名物料理「シカ肉カレー」や「シカ肉ハンバーガー」に舌鼓を打っていました。剣山スーパー林道は緑を深め、いよいよシーズンの本番を迎えます。(P.P)も、新緑や雲海や濃霧や樹花や、そしてファガスの森「高城」の主で、山歩きのプロフェッショナル、さらには最近「地元写真界の巨匠(?)」とも呼ばれていらっしゃる地下足袋王子との談笑を楽しみに、せっせと通いたいと思うのです(=^・^=)。
 
2018.0505
●なんか忘れてないですか? (P.P)番ネコ。
「おいしいおやつとか、毛繕いとか、ちゃんとやることやってから、行楽に出かけてくださいね」と、(P.P)番ネコ。

●忌部神社につながる2摂社参拝。 (山川町・岩戸神社&建美神社)
ジョギングの途中、ピジョンズ・パーク(P.P)が時折、参拝させていただく神社があります。阿波忌部の祖神・天日鷲命がまつられた山川町の忌部神社。この忌部神社に付属する神社、つまり摂社に先日、2社一度に参拝させていただきました。岩戸神社と同じ境内に建つ建美神社さん。二拝二拍手一礼で、お招きくださってありがとうございました。
 
2018.0503
●みどり深まるオフローダーの聖地。 (那賀町木沢・地下足袋王子の宿・ファガスの森「高城」。)
徳島県上勝町の起点から那賀町木頭の終点まで総延長87.7km。日本一の長さを誇る未舗装道「剣山スーパー林道」は、四輪駆動車やオフロードバイクを駆り、自然に親しむみんなの聖地的存在として愛されています。そんな日本一の林道沿いで、休憩・宿泊施設を備えたレストハウスが営業しています。地下足袋王子(平井滋さん)が相棒のブンコさんと、そして登山やお酒や写真を介してつながった愉快な仲間たちと、笑顔のもてなしを続けています。ナカ奧と呼ばれる那賀町木沢・木頭地区につらなりそびえる標高1500m~2000m近い山々も、新緑に輝いています。これからいっそう緑が深まっていくのにしたがって、空気は澄み渡ります。今シーズンも、ピジョンズ・パーク(P.P)は、せっせと通ってリフレッシュさせていただくつもりなのです。

●なにかご用ですか? (P.P)番ネコ。
「いまちょっと眠いので、気が向いたらでいいですか?」と、(P.P)番ネコ。むりに抱っこしなくても、癒やしのおシゴトはこなしてくれてるのです。
 
2018.0501
●若き「かいじょ犬」始動。 (東みよし町・川上和彦くんとあさひ号。)
ピジョンズ・パーク(P.P)がつづるポッポニュースではお馴染み、色えんぴつ画家の川上和彦くん。車いすに乗る画伯のもとに、この春、相棒となる介助犬「あさひ号」がやってきました。介助(かいじょ)犬とは、日々の暮らしの手助けをしてくれる、うれしいパートナー。落としてしまったスマホや床に置いたカバンなどを手の届く高さまで拾い上げたり、クツや靴下などを脱ぐ手伝い、ドアの開け閉めなど、さまざまな暮らしの場面をフォローしてくれる存在なのです。年はまだ、2歳にならない「あさひ」。周囲には興味深い物があふれ、ジッとしていられないお年頃ですが、ご主人である画伯の指示に一生懸命に従っていました。ピジョンズ・パーク(P.P)も、そばに行きたいのを我慢。まだまだ進化途中の「あさひ」からは、少し離れた場所にステイして、様子をみさせてもらいました。もう少し先、次に会う頃には、offの時間をもらってね。あさひを撫でたくて仕方ない(P.P)なのであります。
 
2018.0430
●県外編:花の山へ。 (新居浜市・西赤石山のアケボノツツジとか。)
新居浜市にそびえる石鎚山系の一峰、西赤石山にはじめて登ってきました。標高は約1626m。旧別子銅山の東平(とうなる)から、銅山越からサクサクっと山頂へ。はじめての山でしたが、コースは整備されて分かりやすく、なによりさまざまな花たちが迎えてくれて、ピジョンズ・パーク(P.P)を楽しませてくれたのです。
 
2018.0429
●県外編:ボタンが香る色彩の境内。 (新居浜市・慈眼寺の春まつり。)
先日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は思いついて、新居浜のマチを走っておりました。そうして行き着いたのは、正法山「慈眼寺」(じげんじ)。境内から甘い香りが漂ってくるのにつられて参拝させていただくと、そこはボタンを中心に生花が色とりどり咲き誇り、来観者を迎え入れていました。折しも、春まつり。秀吉の四国攻めや別子銅山にかかわる伝説が残る曹洞宗のお寺で(P.P)もしばしお花見を楽しませてもらいました。
 
2018.0428
●滝壺に轟く新緑の瀑音。 (那賀町木沢・県内三大名瀑の大釜の滝。)
山国と評され、県民自らも称する徳島県にあって、いっそう山深いことで知られる県南の町ナカ(那賀町)。山があれば、谷が割れ、そこに滴(しずく)が生まれます。しずくはしずくと出逢っていつか清冽な流れに育って、深い淵に落ちて行くのです。徳島県三大名瀑に数えられる大釜の滝は、ナカ奧と呼ばれる深山で、巨岩を洗い続ける沢谷川に彫られた奇絶のひとつ。新緑に萌える4月、ピジョンズ・パーク(P.P)は冴えた空気で髪を梳き、淵の縁で思う存分に、くつろぎの時を過ごしてきました。
 
2018.0427
●逞しく咲く、野生のアヤメ。 (那賀町木沢・シャガの群生。)
国道193号といっても、かろうじて舗装されているだけでセンターラインの無い細く曲がりくねった登坂みち。すなわち道路の際まで、ほぼ手つかずと言ってしまって差し支えない緑が迫っているということです。そんな国道のそば、釜ヶ谷渓谷から流れ出る沢谷川は清廉な水しぶきをあげ、深い緑に染まった森の中に、シャガの群生地を育てています。そうして通りかかったピジョンズ・パーク(P.P)の目に飛び込んで、たやすくココロを奪ったのです。
 
2018.0426
●赤に萌える憩いのランドマーク。 (吉野川市鴨島町・向麻山のツツジ。)
吉野川市鴨島町のランドマーク「向麻山」。「こうのやま」と読み、標高は約92m。丘に近い、可愛らしい山。春、枝垂れ桜やソメイヨシノが山頂をおおい、吉野川や徳島市、遠く淡路島を望む山頂に、多くの花見客が訪れます。そして初夏を間近にした今、憩いの公園はツツジの花色に包まれています。そうしてピジョンズ・パーク(P.P)は、この花の丘をのぼりきり、山頂の竜眼・御嶽神社にお参りさせていただいて、花見のお礼を申し上げるのです。
 
2018.0425
●軽トラック一台分!!!のスリル。 (那賀町簗の上・簗橋と西法寺。)
確かに、細い橋はたくさんあります。吉野川市川島町や美馬市脇町を流れる吉野川にかかる潜水橋(もしくは沈下橋)は欄干もなく、クルマの離合はできないものも多くみられます。でも、高さはそれほどなくて、というか、川面に近く、だからこそ増水時には通れなくなったりするのですが。ただ平時、これほどの高さにあり、そして細く、さらには欄干もコシより低いという恐るべき橋はそうそう出会えるものではありません。ナカ(徳島県那賀町)の相生地区、鮎川と簗の上をつなぐ簗橋(やなばし)を見て、高所ハンターを自認するピジョンズ・パーク(P.P)には、素通りすることなんてのは到底出来ませんでした。一歩目は大胆に、そして二歩目からはおそるおそる、端が見えてきたら素早くというのが、こうした橋を楽しむためのセオリー。(P.P)はそうしてたいてい、中央部で動けなくなり…、ではなくしっかりと踏ん張り、眼下に広がる水景を目蓋に焼き付けるのです。そうやって切り取ってきた風景を読者のみんなにも少しお裾分け。
 
2018.0424
●緑に包まれる山田織部家旧菩提寺。 (那賀町鮎川・延命山瀧寺とねじれた巨木。)
ナカ(徳島県那賀町)を潤して流れる那賀川。清流が見せてくれる景勝・鷲敷ラインを眼下に、上流のナカ奧へ向かう途中、相生地区の鮎川で、いつも気になっていた木がありました。国道195号の縁(へり)にしがみつくように生えた巨木は、太い幹をよじり、ねじって、流れに落ちまいと頑張っているように見えるのです。近くでしっかり見てみようと、道路を挟んだ対面の広場にクルマをとめさせてもらうと、延命山瀧寺の文字が刻まれた案内が。山田織部家旧菩提寺と説明されていました。どうも、蜂須賀(家政)氏に逆らった地元の豪族による反抗「仁宇谷一揆」を鎮圧し、後に仁宇谷一円を治めたのが山田織部家。その当主・山田織部宗重のお墓は現在、徳島市の丈六寺に建っているそうです。ねじれた巨木に誘われて、ピジョンズ・パーク(P.P)は、地域の古い伝説に出会うことができました。
 
2018.0423
●植物界のパンダ?! (那賀町・相生森林美術館のハンカチの木。)
標高2000m付近に自生する中国原産の珍しい木が、木をテーマにした珍しいアートミュージアム相生森林美術館に育っています。木の種類は、ハンカチの木。ジャイアントパンダを発見したフランス人宣教師アルマン・ダヴィッド神父がこれまた発見したことから、植物界のパンダとも称されています。4月下旬ころ、一枚の葉が白く変わり、まるでハンカチを干したように見えることからこんな名前が付けられたそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねたのは、4月20日、三日前の晴れた日のことでした。
 
2018.0422
●旧家の隠し部屋!!! (井川町・島尾菓子店さんの奥座敷。)
お亥の子菓子で知られる菓子店さんが三好市井川町でこうばしい香りと伝統の味を守り続けています。うだつを備えた旧商家の佇まいも残る通りで昭和5年から創業を続けている島尾菓子店さんです。お亥の子菓子というのは、「おいのこがし」と読んで、遠い昔からつい最近まで行われていた行事に使われる菓子で、収穫祭の日に子どもたちが家々を巡ってこの菓子をもらっていたのです。いまは、そうした行事はどこかに潜んでしまいましたが、お亥の子菓子は生き延びて、かつての物語を伝えています。ピジョンズ・パーク(P.P)がおじゃまさせていただいたのは、島尾菓子店の3階。菓子店を始める前は、刻みタバコを作っていた商家だったそうで、たいへん繁盛したのだそうです。で、夜な夜な3階の小部屋に取引先さんやお得意さんらが集まって、会合したり、酒宴したり、ときには賭け事に興じたりと賑やかだったそうです。(P.P)にこの話を聞かせてくれたのは、島尾菓子店の当主さんで、(P.P)ではお馴染みの色えんぴつ画家・川上和彦くんの義父。今から130年も前の話だそうです。
 
2018.0421
●空を目指す甘い香り (神山町・神光寺のぼり藤。)
春爛漫と言えば、百花繚乱する色のシーズン。早春の白色から黄色、桜色、そしてイチハツやアヤメ、桐、センダンと青紫の花色が席捲する今、藤が吠えています。山藤は田舎道の脇や山肌を彩りながらブラ下がり、観賞用の藤は藤棚に頼ってボクらを喜ばせてくれます。そうして、神山町の古刹・神光寺(じんこうじ)では、ぶら下がることに飽き足らず、空に向かうことをはじめた大藤が多くの鑑賞者を集めてます。通称、神光寺のぼり藤。でもね巨体は人々の注目を集めるためだけじゃなくて、きっと空に種子を落とし、根を張りたいと思っているのに違いない!とピジョンズ・パーク(P.P)は思うのだよね。
 
2018.0420
●春に葉を落とし、若葉を育てる木。 (那賀町・相生森林美術館のクスノキ。)
那賀町相生の美術館、相生森林美術館の前には緑があふれています。中でも象徴的なのは枝を大きく広げ、青々と葉を茂らせているクスノキ。春とは思えない夏のような陽光を避けて、ピジョンズ・パーク(P.P)は、やさしい木陰に入らせてもらいました。見上げると真っ赤な紅葉、そして薄緑の新緑、足下には枯れた葉が積もっていました。そうクスノキは4月に紅葉し、葉を落とし、新緑を育てる木なのです。
 
2018.0416
●届いた! 強い味方。(An iMac, I make a setup.。)
本日のふるさと徳島の空は、入浴剤をケチったお風呂のように、間の抜けた白色に霞んでいます。それでも風は心地よく感じられます。モヤモヤしたアタマをスッキリさせるためハシルのが一番なのだけれど、現在まで缶詰状態。外に一切出ていないピジョンズ・パーク(P.P)が、なんでまた風を感じられるのかといえば、宅配の人が(P.P)シゴト場に、待望の新機を届けてくれたから。迎え入れたドアから心地よい肌触りの空気が流れ込んできたのです。で、何が運ばれてきたのかといえば、(P.P)がシゴトをはじめて以来の最強スペックiMacが1機。ま、毎回ストロンゲストなマシーンになるのは当然なのですが…(=^・^=)。さっそくセットアップといきたいのですが、早急に終えなければならない、ひとシゴトが3件ほど。4件目も急ぐのですが、これに新機を導入できればいいなと期待してたりします。今は外箱だけ。さて、残りのシゴトがんばろっ。
 
2018.0414
●水面を映した青空を泳ぐ。(阿波市土成町・宮川内ダム公園の鯉のぼり。)
戸外では、強い風の音が尾を引いています。予報では、これからますます強くなるのだとか。花が落ち始めた、いただきものの蘭を庭に出してしまったのだけれど、残りの花もきっと飛んでってしまうのに違いありません。週末の今日のポッポニュースは、阿波市土成町を流れる宮川内谷川の水を蓄えた宮川内ダム湖畔を眼下におよぶ鯉のぼりの群れを紹介します。ダムは昭和39年、第1回東京オリンピックの年に誕生し、以来、近隣の灌漑に利用されてきました。そうして春の桜や新緑、夏の深緑、秋の紅葉とふるさとの四季を目で楽しませてもくれます。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねた一昨日、薫風を待って、コイたちも大空を泳いでいました。
 
2018.0411
●せせらぎのそばのネコ画展。(三好市山城町・鳥の巣カフェinたなかきみよ個展。)
ポッポニュースでは、お馴染みさんとなっていただいたイラストレーター・たなかきみよさんの個展が、三好市山城町の鳥の巣カフェさんではじまっています。清流・新宮谷川を眼下に楽しめる店内ギャラリースペースには、たなか画伯、恒例の多数の猫たちをモチーフにした作品を中心に、新作をはじめ30点ほどが展示されています。また今回は、販売可能作品の展示もあり、気に入れば額付きでの購入もできます。展示期間は今月末までだそうです。おいしい食事とともに、一匹ずつみんな違う猫たちの表情もお楽しみください。
 
2018.0410
●隣の春色。(吉野川市&阿波市・花爛漫。)
ふるさと徳島の今日の空は、春霞。それでも明るい春の光は満遍に降り注ぎ、ピジョンズ・パーク(P.P)の薄暗いシゴト部屋の隅まで差し込んで、掃除への意欲を駆り立てるのです。本日のポッポニュースは、 (P.P)が近隣で出会った春の元気を紹介します。鮮やかな色に染まり、すっくと伸びた植物たちのスガタに、生命の躍動を感じてもらえればと思います。
 
2018.0409
●桜花シリーズ:桜花の暗渠。(勝浦町・生名谷川のさくらまつり。)
2018年桜花シリーズのラストは、勝浦町を潤して流れる生名谷川を包み込んで咲く桜の並木。まさに桜花の暗渠(あんきょ)。「勝浦さくらまつり」期間中、流れに乗って桜花を楽しむ遊覧舟が営業し、岸辺ではアメゴ料理やコーヒーショップなど屋台が立ち、カラオケ大会なども開かれていました。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだこの日、同町を上げての春イベント「ビッグひな祭り」もちょうど30回の節目の年にあたり、3万体におよぶひな人形が飾られたひな壇人気とあいまって、多くの人出で賑わっていました。
 
2018.0408
●地表に咲く桜。(吉野川市美郷・高開のシバザクラ。)
桜花が散って、寂しくなるかと思いきや、今度は春をいっそう深める地表の桜が開花して、みんなの目を楽しませてくれます。地表に咲く桜、それはシバザクラ。石積みの景観で知られる吉野川市美郷の高開地区でシバザクラが満開しています。晴れが続いたお陰で、シバザクラの咲き具合がここ数年で特にいいそうで、たしかにピジョンズ・パーク(P.P)の期待以上の花景が広がっていました。段々畑ではなく、空にできるだけ近づくために築かれたんじゃないかと信じたくなる石積みの光景を色とりどりのシバザクラが彩る光景は、もうしばらく見られそうです。お茶のお接待や地元の特産品が販売される「高開石積みシバザクラまつり」は23日(日)まで開催されています。
 
2018.0407
●桜花シリーズ:丘上の舞台で踊る花びら。(つるぎ町半田・於安パークの夜桜。)
春の陽光の下で、桜花は輝きます。そしてピジョンズ・パーク(P.P)は知っています。そんな桜花を見上げるとき、ボクたちの瞳も輝いていることを。ある夜、そして(P.P)は知りました。人工の光の上で、桜花が輝くことを。そして光の中で桜花は踊ります。昼も夜も風が奏でるリズムに合わせて。そんな光景を(P.P)が目にしたのは、つるぎ町半田の丘の上。安産や子授けに霊験あらたかな古刹「於安御前」が建立された於安パーク。1000本とも言われるソメイヨシノが植えられた園内は広く、ゆっくりと散策を楽しみ、夜桜の輝きに魅せられた人影と笑い声が、遅くまで絶えることはありませんでした。
 
2018.0406
●桜花シリーズ:古刹を彩り散りゆく春色。(阿波市土成町・第8番札所熊谷寺の桜花。)
吉野川市美郷の高開地区では、シバザクラが満開の見頃を迎えているそうです。連載してきた桜花シリーズもそろそろ終了でしょうか。今号のポッポニュースが取り上げるのは、阿波市土成町の古刹、熊谷寺(くまだにじ)の桜花。ご存じ四国88ヶ所霊場の第8番札所。高野山真言宗のお寺で、本尊は千手観音菩薩。そしてこの古刹の境内なかで最も特徴的な建物が、仁王門です。高さは12.3mの木造建築で、県の重要文化財に指定されています。そんな熊谷寺の境内は枝垂れ桜をはじめ沢山の桜の木が植えられて、お遍路さんをはじめとした参拝客の目を毎シーズン楽しませています。もちろんピジョンズ・パーク(P.P)も、嬉々として足を運ぶのであります。
 
2018.0405
●桜花シリーズ:赤い欄干とさくらの競演。(吉野川市鴨島町・三谷寺と八幡神社の桜花。)
鴨島町森藤地区に真言宗の三谷寺があります。小さな流れを挟んで八幡神社の鳥居があり、その周辺や、赤い欄干の橋の脇に、枝振りのいい桜が花を満開させていました。八幡神社にお参りをすませ、ピジョンズ・パーク(P.P)は、謹んで桜花見物をさせていただきました。※今号は、よくたましげに(=^・^=)たくさん、載せました。楽しんでくださいね。
 
2018.0404-2
●桜花シリーズ:はじめてのお花見名所。(吉野川市鴨島町・梨の峠の桜花。)
吉野川市鴨島町と名西郡神山町を山越えで結ぶ県道31号線。その鴨島町側、森藤地区をつづら折りに延びるワインディングロード(Winding Road)を包み込むように、桜の大樹が育っています。梅花のシーズン。この少し前に、ピジョンズ・パーク(P.P)はこの道を越え、梨の峠を経由して、神山町阿川へ梅花のお花見に行ったとき、桜のたくさん植えられていることに気づいたのでした。満を持して、確認に行くと思ったとおり、咲き乱れる桜花がトンネルを作っていました。ドローンによる画像とともにお楽しみください。
 
2018.0404-1
●桜花シリーズ:峠を彩る春の色。(吉野川市川島町・峯八峠の桜花。)
吉野川市川島町と山川町を結んで、吉野川南岸の山肌に延びる通称フルーツロード。ちょうど中間地点の峯八峠に植えられた桜に花が咲くと、対岸の土成町からも桜花を色を確認できるほど、大きな木があり、そして本数もそろっています。ピジョンズ・パーク(P.P)が毎シーズン、必ず足を運ぶお気に入りのお花見ポイントです。
 
2018.0403
●桜花シリーズ:天日鷲命様とお花見。(吉野川市山川町・忌部神社の桜花。)
あっという間の桜花シーズンでした。一気に咲いて、そして盛大に散った今年の桜花。ピジョンズ・パーク(P.P)もシゴトの合間を縫ってというか、そっちのけみたいになって、走り回りました。というわけで、本「桜花シリーズ」も大詰め。一気に放出します! まずは、山川町の山里に鎮座する忌部神社の境内と周辺の桜花です。ドローンによる画像とあわせて、お楽しみください。
 
2018.0402
●桜花シリーズ:気延山麓の春らんまん。(石井町・前山公園の桜花。)
今号のポッポニュースも石井町の桜花。前山の麓に広がる憩いの公園です。名称は前山公園。30年ほど以前に整備されました。敷地中央の大きな池を中心に植樹されたソメイヨシノや枝垂れ桜などの桜花が咲き乱れて、多くのひとを呼び込んでいます。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、3月30日(金)のお昼。満開の桜花を楽しみましたが、今日あたり、桜吹雪が楽しめるかもしれません。
 
2018.0401
●桜花シリーズ:神域で、まったりと春。(石井町・神宅神社の桜花。)
場所は、石井町石井字石井2254。石井だらけの小高い杜の中。神宅(かんやけ)神社の境内です。旧農大の桜花のトンネルは県内でも桜の花見名所のひとつとしてよく知られていますが、すぐそばの高台で、ひっそりと開花させる桜の古木。ピジョンズ・パーク(P.P)のお気に入りお花見プレイスの上位だったりします。
 
2018.0331
●桜花シリーズ:スマート回廊その3。(那賀町相生・相生森林美術館を包む桜花。)
山深い徳島県にあっていっそう緑が濃い県南の町、ナカ(那賀町)。森をたくさん抱えるこの町で、木をテーマにした町立美術館がスマート回廊の内に、あじさい湖を望んで建っています。そして美術館の周辺は、ソメイヨシノやエドヒガン、そして樹勢あふれる枝垂れ桜が植樹され、一斉に開花。ピジョンズ・パーク(P.P)は桃源郷を歩いてきました。
 
2018.0330
●桜花シリーズ:スマート回廊その2。(那賀町相生・川口ダムを彩る桜花。)
改修工事が進む川口ダムは、那賀川中流部に設けられている、堤の高さ30mにおよぶ重力式コンクリートダム。せき止められる水量は6,463,000 m³で、東京ドーム5杯分あまり。1960年に誕生して58年。地域にはお馴染みの風景となっています。そしてこのダム施設がこしらえる人工湖はあじさい湖とも別称される紫陽花の花見メッカ。それと同時に桜花の花見どころとしても知られます。ダム施設周辺も言わずもがな。今号のポッポニュースでは満開の桜花を昼、夜、上空から紹介します。
 
2018.0329
●桜花シリーズ:スマート回廊その1。(那賀町相生・もみじ川温泉前のライトアップ。)
ナカ(那賀町相生)の川口ダム湖は、あじさい湖の別名でも親しまれる美しい人工湖。そして今は、湖畔をピンク色に染める桜花のシーズンとなっています。緑濃く花が咲き乱れるナカの中でも、桜花見物の名所として地域のみなさんに親しまれるのはもちろん、町外からも桜花を求めて足を運ぶ花見客は少なくありません。今回のポッポニュースでは、あじさい湖をぐるっと一周するスマート回廊約4kmのうち、もみじ川温泉周辺の桜花を掲載します。
 
2018.0328
●桜花シリーズ:神域の花色。(吉野川市鴨島町・JR鴨島駅前通りの天満神社/八幡神社。)
2018年の桜花シリーズ第3弾は、JR徳島駅前通りの西側に鎮座する天満神社/八幡神社の彩りです。ピジョンズ・パーク(P.P)が御祭神に呼ばれたのは昨日の昼。自転車のブレーキの音を軋ませながら参拝させていただいた境内ではソメイヨシノの大木が満開の見頃を迎え、境内を訪れていた外国人の女の子たちも自撮りに夢中の様子でした。平和な一日は、ひとを惚けさせることはなくて、安心だからこそ、チャレンジする余裕がうまれるのだと、知りました。
 
2018.0327
●桜花シリーズ:いきなり満開だよ。(吉野川市鴨島町・江川鴨島公園の賑わい。)
目が覚めたら、いきなりピンク色の世界になってました(=^・^=)。今日の撮れたて花景は、江川鴨島公園から。昨日の朝、向麻山公園で桜花を見上げたピジョンズ・パーク(P.P)は、焦燥感に駆られて今日のお昼、吉野川市のお花見名所に自転車を走らせました。案の定、公園の空は桜花で覆われ、その下には、家族連れやお花見客の笑顔があふれていました。桜花は満開。今週がお花見のピーク。桜花を心待ちにしていた読者のみんなと同じように、(P.P)も忙しくなりそうです。
 
2018.0326
●桜花シリーズ:丘上の枝垂れ桜は今日満開。(吉野川市鴨島町・向麻山の山頂広場。)
吉野川市鴨島町のランドマーク向麻山(こうのやま・標高約92m)。テニスコートや遊具広場、山頂の展望広場、林間遊歩道などが整備され、市民憩いの公園として親しまれています。向麻山は、桜花の名所としても地元で知られています。枝垂れ桜の巨木がひときわ目を引き、ソメイヨシノ、エドヒガンも大きく育って、花見客を楽しませてくれます。ちなみに、赤い葉が花と同時に咲いている木もあって、これはヤマザクラ。花の数も少なく慎ましやかな印象。これに対してエドヒガンや交雑種のソメイヨシノは花だけが先に咲いて、花の数も多く、いっそう賑やかに感じられます。今日のポッポニュースは今朝の向麻山の桜花のようす。枝垂れ桜や山頂広場のソメイヨシノは満開! 今週前半が見頃のピークのようにピジョンズ・パーク(P.P)には見えました。
 
2018.0325
●里山も花盛り。(吉野川市川島町・フルーツロードの樹花。)
桜の便りをたずねて吉野川市川島町と山川町をつなぐパイロット道路、通称フルーツロードへクルマを走らせたのは3月24日(土)。道路脇のヒガンザクラやヤマザクラが咲き、そして忌部神社のソメイヨシノもパンパンに花芽を膨らませていました。途中、スモモやハナモモ、ハクモクレンやタムシバ、啓翁桜が整然と植えられた傾斜を見つけたピジョンズ・パーク(P.P)。ハナモモの出荷作業をするおじいさんに断って、園内を見学させてもらいました。
 
2018.0324
●新芽と若鳥と。(吉野川市鴨島町・江川鴨島公園の噴水池。)
十日ほど前の晴れの日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、吉野川に大昔に作られ維持されている柿原堰でお弁当を広げました。柔らかく降る陽光で甲羅を干し、清々しく吹く春風に髪を梳(す)いてもらって、大満足したその帰り、「欲たましく」(欲張って)、春の公園に道草しました。江川湧水の澄んだ流れを利用して設けられた市民憩いのスポット「江川鴨島公園」です。地元では桜のお花見名所として知られ、普段からお弁当を広げたり、小さな子どもを遊ばせたりと、多くの人たちに親しまれています。桜が花芽を膨らませていたこの日、柳はライトグリーンの新芽を萌やし、一年目の若鴨たちが親鳥といっしょに水浴びを楽しんでいました。そして、お弁当でお腹を膨らませた(P.P)は、来たる開花の感動に想像を膨らませていたのです。
 
2018.0323
●梅花のシーズンに満開する啓翁桜!(神山町・阿川梅の里その②。)
早咲きの桜。河津桜や冬桜、寒桜、徳島なら蜂須賀桜が早々に咲いて、春を心待ちにする花見客を喜ばせ、今がシーズンの梅花を震え上がらせたりします。そして、県内屈指の梅どころとして知られる神山町阿川でも、早咲きの桜が梅花を席捲する勢いで見頃を迎えていました。桜花の名は啓翁桜(けいおうざくら)。ほかの桜のように太い幹から枝をたくさん伸ばすのではなく、細い幹が林立するかたちで育ち、ピンク色の花をたわわに春風に泳がせます。調べると、接ぎ木による品種改良で誕生した桜花だそうで、早春に観賞用の切り花ととして出荷されるのだそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)にこの桜の名前を教えてくれたのは、ポッポニュースではお馴染みの雨乞い滝女神さま(麻空弘美さん)です。山越えで桜花見物にうかがった(P.P)を枝垂れ梅(しだれうめ)の名所へご案内くださる途中、「ピンク色で満開の桜があるやろ。あれが啓翁桜っていうてな、昔はこのあたりでたくさん出荷しよったんじゃけど、高齢化でできんようになったんよ」と教えてくれました。そう聞けば、切られなくなって久しいのか、大きく伸びてもう人の手が届かない高さで花を満開させた啓翁桜が美しくもあり、いっぽうで哀しげにも(P.P)には見えたのです。
 
2018.0322
●しだれ桜の里は今、梅花の香り。(神山町・阿川梅の里その①。)
春分の日。吉野川市鴨島町から県道31号を伝って小山を越え、南に隣接する神山町に梅林を訪ねました。場所は阿川地区。県内屈指の梅どころでは手入れの行き届いた梅林が紅白の花を咲かせて、まるで桃源郷、いや梅源郷を想像させてくれる美しい風景をピジョンズ・パーク(P.P)に分け与えてくれました。雨が続いたけれど、花はまだひょっとすると残っているかもしれません。週末、しだれ桜のつぼみの膨らみ具合を見るのもあわせて、残り梅花(香)を探しに足を運んでもいいかもね。
 
2018.0321
●懐かしいマチとアジと。(徳島市・JR徳島駅前の交差点。)
古き佳き風景は、山間や里や寂れた港やほとんど人通りのない「銀座通り」にのみ残っているわけではありません。県庁所在地の中心地、徳島市寺島本町あたりにも昭和、いやもっと以前かもと思わせてくれる建物や通りや味が息づいていたりします。ひところ前に比べて、ちょっと賑やかになってるかなとピジョンズ・パーク(P.P)には感じられるJR徳島駅前には、知らないお店やビルが登場してたりして…。いずれゆっくり散策する喜びを想像させてくれるのです。21日は国民の祝日「春分の日」。昼が長くなり、暦の上でも春。春のお彼岸でもあります。
 
2018.0320
●まずは早咲きの桜花。(徳島市城の内・満開の蜂須賀桜。)
今日も忙しい一日でした。そして、ふるさと徳島は、昨日に引き続き雨の一日。肌寒さもあって、灯油の残りを使い切ってしまいました。まぁ、ストーブを片付けるのにはちょうど良かったのですが(=^・^=)。梅花の満開のたよりはもう以前、そろそろ散り始め、次は桜花のたよりを待つばかり。今シーズンのピジョンズ・パーク(P.P)はチカラ入ってます。昼の桜、夜の桜はもちろん、早朝や夕刻の桜花も見逃さない決意なのです。
 
2018.0319
●梅花とハッサク。(神山町・県立神山森林公園近くの梅園。)
ふるさと徳島の今日の空は雨模様。気温はそれほど低くはないようですが、シゴト場の石油ストーブはオレンジ色に揺れています。肌寒いと言えばそんな感じもするし、タンク一杯分の灯油も使い切らなければということで、ぜいたくな輝きを閉塞した空間に遊ばせているわけで…。さて、本日のポッポニュースは神山町の県立神山森林公園に向かう道中で出会う梅園の風景。ピジョンズ・パーク(P.P)が出かけた先週中頃、紅白の梅花が満開となって甘酸っぱい香りを春の陽光に放っていました。一年のうち、ほんのつかの間、香りを楽しませてくれる香木。(P.P)は先の桜花より、目前の梅花にひたすら心を引かれるのです。
 
2018.0316
●甘酸っぱい香りの丘へ。(吉野川市美郷・天野梅園の梅花。)
ふるさと徳島は今日、一日、雨模様。このところ花粉が激しく舞っていたようで、強靱を自認し誇ってはばからないピジョンズ・パーク(P.P)も目の周りがかゆく、鼻の奥はかゆく、時折クシャミが止まらなくなってみたり…。しかし、今日は落ち着いた感じ。雨が空気を洗ってくれたんだろうと思うのです。杉の花粉なんかは洗い流してくれるありがたい雨ですが、今がさかりの梅花の香りはもう少し楽しませてほしいと願うのです。吉野川市美郷の梅園では、甘酸っぱい香りが止めどなく立ちのぼり、(P.P)を幸せで包んでくれました。県南の明谷梅林はもう盛りを過ぎたかもしれませんが、神山町阿川、鳴門市の観梅園はきっとこれから花のピーク。梅花が香る、幸せお楽しみスポットへ週末は足を運びたいものです。
 
2018.0313
●大河の瀬を望む新緑。(阿波市吉野町・柿原堰で春色摘み。)
陽気がピジョンズ・パーク(P.P)をしつこく誘うもんで、断り切れず、ペットボトルのお茶をぶら下げて、近くの河原に出かけました。(P.P)の目の前に、青く澄んだ水の大通り「吉野川」が横たわっています。その流れにブレーキをかけ、白銀のしぶきを上げさせる柿原堰(かきはらぜき)を南岸から北岸へ向かって歩くことにしました。春の陽射しは昼を過ぎていよいよ強くなり、やわらいだ陽気は初夏の暑さに置き換わり、涼しい北風が(P.P)に心地よく感じられたから…。渇水ぎみの川は堰を越えられず、カラカラに乾いた堰は流れを切り裂いて延びる白い道。その道端に力強い新緑を見つけました。何度、川が荒れても、こうして川中に根を張り、生き抜いて、今、緑に輝いている。思わぬ陽射しに焼かれて、とぼとぼ歩く(P.P)には、いっそうまぶしく思えたのです。
 
2018.0312
●春の宵は新酒に酔い。(うまい日本酒。)
打ち合わせの帰り、酒屋「天羽」に寄り、ハーフサイズの新酒を3本購入。枕草子の中で、清少納言は「春はあけぼの やうやう白くなりゆく山際 少し明かりて 紫だちたる雲の細くたなびきたる」とつづけれど、ピジョンズ・パーク(P.P)は、暮れ方、黄昏(たそがれ)時も、ことのほか好みであったりします。香り豊かな甘口、切れ味で呑ませる辛口の純米吟醸で、ガラスのちょこに羽紋を描き、菜の花を肴に、夜を待つ。白色LEDのダウンライトにも暖かみが乗る、春うらら。相手は物言わぬネコでも、うつらうつらと幸せに満たされる(P.P)なのであります。
 
2018.0309
●春の便り。(吉野川市川島町・テントウムシと菜の花と。)
一日雨。強く降ったり、緩んでみたり。それでも風は暖かく、きっと梅の開花も進んでいるのに違いないのです。日本一の面積を誇る川中島「善入寺島」では、菜の花がニョキニョキ。夏の虫も這い出して、チョロチョロ。練習するウグイスの声も竹林にこだまして、春の到来を、ピジョンズ・パーク(P.P)に教えてくれるのです。
 
2018.0307
●節句の花、満開!。(吉野川市鴨島町・花桃。)
桃の節句は数日前。勝浦町では、ビッグひな祭りが30周年を迎え、たくさんの来場者、来町者で賑わっているようです。ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場の近くで、花咲き乱れる一本の木に出会います。観賞用に改良された花桃(はなもも)の類いなのでしょう。香りはあまり立っていませんが、見事な咲きっぷりに目を奪われてしまうのです。もうすぐ梅どころから見頃のたよりが届き、そうして待ち遠しい桜花の季節がやってきます。(P.P)のわくわくの芽も、大きく膨らんでいるのです。※ひさしぶりに、うまいことしめくくれたニャ(=^・^=)と番ネコ。
 
2018.0306
●甘酸っぱい春の香り。(吉野川市美郷・梅の花まつり。)
知人によると「梅の花まつり」が開催されている美郷地区で、梅の開花が遅れ気味だとか。寒さが続いたためだそうですが、ピジョンズ・パーク(P.P)にとっては、楽しみが少し先に延びただけ。年に一度、嗅ぐことができる梅花の甘酸っぱい香りは、なんともいえず心地よく、(P.P)が春を好む一番の理由になっています。今日から、寒くなるみたいですが、週末くらいから、開花も進むんじゃないかと想像しています(=^・^=)。
 
2018.0305
●30周年を迎えた元祖街角ひな飾り。(勝浦町・ビッグひな祭り。)
ぽかぽか、春のひより。「ぽかぽか」「ひより」そして「ひな」。いい響きだなぁ。耳に心地よく単語が届くのは、きっと日本語が季節になじみやすいからに違いありません。そう、そして先の三つの単語は春を想像させてくれます。春の思い出から、ふるさと徳島がほこる春のまつり「ビッグひな祭り」をピジョンズ・パーク(P.P)を連想してます。今期で30周年を迎える街角ひな飾りイベント。町をあげて、モモの節句を祝います。休日には、(P.P)も足を運んでみようかな。
 
2018.0304
●イベントシーズンがやってきた。(番ネコ。)
春眠暁を覚えず…というけれど、今日の徳島は朝からぽかぽか陽気。梅林では梅の花が咲き始め、モニターを覗き、キーボードを叩きながらも、ウトウト。お昼を食べて、ウトウト。眠い目をこすると、花粉のせいで少し痒さを感じていた目の縁がキモチいい。ウグイスの声も流れてくるようになり、ピジョンズ・パーク(P.P)は、春のイベントシーズンがやってきたことを知りました。今日は吉野川市の美郷で梅の花まつりが開催されているそうです。(P.P)もせっせとイベント会場を回るつもりです。目の前にあるこのシゴトを片付けて(=^・^=)。
 
2018.0228
●春の色。春の香。(吉野川市鴨島町・江川沿いの梅花。)
夕刻になって、ふるさと徳島は雨に洗われています。気温は高め。寒くはありません。ピジョンズ・パーク(P.P)はこんな日の夜が好きです。夜は静かだし、ノドは痛くないし、駐車場は綺麗になるし、花も潤うし、いうことなし。晩酌も美味しくなるのです。先日、名水で知られる江川のほとりでピンクの花を満開させた木が笑っていました。見てのとおりの梅花です。根元に立った(P.P)に惜しみなく良い香りを降らせてくれました。
 
2018.0225
●四国のヘソでほろよい気分満喫。(三好市池田町・第19回四国酒まつり。)
ぽかぽか陽気に包まれた昨日(2月24日)の土曜日。四国のほぼ真ん中に位置する三好市池田町で、19回目の開催となる四国酒まつりが開催され大勢の日本酒ファンが町を訪れていました。試飲会場には、四国の地酒、銘酒40銘柄以上が一堂に介して、会場を訪れた日本酒ファンらが試飲を楽しんでいました。また、JR阿波池田駅前通りやぎんざ通り、本町筋、フレスポ阿波池田など、まちなかでも市場や屋台が立ち、ダンスイベントや歌謡ショーなどを楽しむ春の笑顔がそここに見られました。え? ピジョンズ・パーク(P.P)も試飲を楽しんだのかって? またしてもクルマの運転手ということで雰囲気に酔うことで満足させてもらいました(=^・^=)。次回第20回は、(P.P)もお祝いを込めて列車で行こうかな。
 
2018.0221
●桜の咲く頃に。(阿波市阿波町・春のぬくもり色が包む阿波の土柱。)
ピョンチャンオリンピックで活躍する日本人アスリートの表情に、ピジョンズ・パーク(P.P)は都度の感動を覚えています。で、彼らがなぜ大きな舞台に立ってさらには輝いているのかを考えたとき2つの条件があることに気づきます。日々鍛えてきた体と磨いてきた技の根源。それは両親から譲られた強い内蔵やしなやかな筋肉や恵まれた体格やといった肉体的素質。そしてもうひとつは、強い心。折れない心は、もらったものではなくて、自分が、自身が、歩んできた時間のなかで、あらやる物事に隠れず向き合うことで育ててきたもの。アスリートたちが、美しく見えるのは、逃げない心をもってオリンピックの舞台に佇んでいるからだろうと(P.P)は考えてみたりするのです。ふるさと徳島が誇る奇勝「阿波の土柱」は、春を前に、思索を遊び、気持ちを澄み渡らせてくれる静かな観光名所です。
 
2018.0212
●今期最強の雪景色。(吉野川市鴨島町・JR西麻植駅の積雪。)
今年に入って2度目の降雪からの積雪。雪は積もって、溶けた雪は凍り付いて道路を厚い氷で覆いました。午後になって国道の氷は溶けましたが、冷たい風はまだ吹いていて、ひょっとすると今晩、また雪が降るのかもしれません。JR西麻植駅あたりの雪景を眺めてきました。
 
2018.0211
●木の香清々しい鐘楼門の工事。(板野町・修繕が進む第4番札所大日寺)
「えっとぶり(久しぶり)」に四国88ヶ所霊場の第4番札所大日寺を訪ねました。第1番札所霊山寺から第12番札所焼山寺の12寺のなかで、ピジョンズ・パーク(P.P)が不思議と足を運ばない寺。数ある仏様たちのなかの最高位にいらっしゃる大日如来様にお声かけいただけなかったのでしょうね。で先日、やっとのことでお呼びいただけました(=^・^=)てへ。こう言っては何なのですが、昔、参拝させていただいた際、なんというか方々荒れ果てて、12寺のなかで最も困窮しているといった印象を持ったのです。それだけに(P.P)は一方的に愛情を抱いていたりもしたのですが…。で、先日、うかがうとアララ! 鐘楼門の修繕が本格的に始まっていました。境内に入ると、すでに納経所なども綺麗になっていました。なんとも嬉しいサプライズ。「おん あびらうんけん ばざら だとばん」と3回繰り返してきました。
 
2018.0210
●早春の畑ですくすくベジタブル。(吉野川市・善入寺島に育つ野菜たち)
今日のふるさと徳島は朝から雨。夕刻6時が近づいてもやむ気配はありません。明日は晴れの予報。青空を待ち遠しくしてくれる、今日の雨に感謝しながら、ピジョンズ・パーク(P.P)は先日目にした青空と、日本一の広さを誇る川中島「善入寺島」ですくすく育つ野菜たちの表情を紹介します。Vegetables are growing up in the field at early spring.早春の畑で、野菜たちがすくすく! ご覧下さい。※英語あってるかなぁ? Hey Siri.
 
2018.0209
●作家の肖像。(吉野川市鴨島町・たなかきみよ画伯の作業)
ピジョンズ・パーク(P.P)ギャラリーでシークレット個展を開催されているイラストレーターたなかきみよさんが不意の来訪。見学していただいたみなさんのコメントが書かれた感想ノートに目を通し、(P.P)にはネコ絵の原画をプレゼントしてくれました。ありがとうございます。折角なので、どんなふうに作品を描いているのか実演もおねだり。つかの間、楽しい夕刻となりました。
 
2018.0206
●白くて寒い朝。(吉野川市鴨島町・JR鴨島駅前に降り積もる雪)
少し陽が差すと、国道192号を覆っていた雪はあっさり溶けて、黒い舗装が東西に真っ直ぐ延びているのがはっきりしました。未明から降り始めた雪は平野部にも積もり、あたりが明るくなるころには、クルマの屋根の雪は3cmくらいの厚さに育っていました。どうしたものか雪に過敏なピジョンズ・パーク(P.P)は、今日みたいな朝には、寒さも忘れ、大急ぎでKEENのブーツに足を突っ込んで、外に転がり出してしまいます。今日のポッポニュースは、吉野川市平野部に現れた、つかの間の雪景を記録しておきます。
 
2018.0205
●春を告げる福の花。(那賀町木頭北川・幸せを招く福寿草)
本日のポッポニュース掲載写真はご覧のとおりの花! 透き通るような黄色い花びらが特徴の福寿草です。早春に咲くことから「元日草」とか「朔日草(ついたちそう)」などとも呼ばれています。花言葉のひとつは「幸せを招く」。ピジョンズ・パーク(P.P)がこの花に出会ったのはナカ奧(那賀町木頭北川)のとある民家の裏手。手入れされた段々畑や石垣の隙間から、黄色い可憐な顔を覗かせていました。今日の徳島はすっぽりと寒波に覆われ、平野部でも雪がちらつく寒い一日になっています。だけど、福寿草の幸せそうな色を見ると、もう春が、花の季節が、そこまでやってきてるのを(P.P)は感じるのです。
 
2018.0204
●クロタビに滝壺坊主、現る!。(那賀町木頭北川・黒滝の氷山)
今日2月4日(日)の、ふるさと徳島の空模様は雪予報。吉野川市の平野部でも、午前中に降った雪であたりの田畑は白く塗られています。午後になって空に青色が見えても、冷たい北風が強く吹いて、寒い週末になりそうです。寒いといえば、昨日、ピジョンズ・パーク(P.P)はお誘いをいただいて久しぶりに滝壺坊主(たきつぼうず)に会いに行ってきました。え?、滝壺坊主を知らない?そんな読者のみんなは以前の記事(黒滝の滝壺坊主シリーズ)を参照ください。滝壺坊主のいる場所は、那賀町木頭北川地区を流れる久井谷川の支流、ジルゾウ谷。手入れの行き届いた木頭杉の山の作業道をたどり、谷を1時間ほど登ると、突然、滝壺坊主がニョキッと顔を覗かせます。普通ではありません、とてもデカイ顔です。切り立つ黒い岩肌を背景に、黒滝と書いて「クロタビ」と呼ばれる落差30mあまりの直瀑が谷水を落としています。その滝壺に盛り上がる氷の山。氷の上にしぶきがかかり、どんどん成長しています。その丸いスガタは、伝説の海の妖怪、海坊主を思わせ7年前にはじめて出会ったピジョンズ・パーク(P.P)が、これしかない!と、命名したのが滝壺坊主です。今期はまだ成長の途中のようで、高さは10mに少し足りないくらいに見えました。来週も寒波は続くそうで、さらなる成長が楽しみなのです。
 
2018.0202
●回想、(P.P)番ネコがやって来た。(みぃこ0歳。)
ピジョンズ・パーク(P.P)のメーンマスコットと言えば(=^・^=)? チッ、チッ、チッ、チッ…はい正解っ。そのとおり(P.P)番ネコさんです。カノジョはマスコットとして、日々(P.P)を癒してくれるばかりではありません。冠の「番」は、そうして伊達ではありません! (P.P)セキュリティ担当として、留守宅を預かってくれてるのです。頼りになるのです。そんな(P.P)番ネコと出逢ったのは2006年2月2日。今日で丸12年。今日から13年目がはじまります。やってきたときは生後約1カ月だった番ネコ。(=^・^=)の年にしたら、何歳くらいになるんだろう。このところ寝てる時間がやたらと長くなってきたけれど、まだまだ元気でいてほしいと思うのです。番ネコの名前は「みぃこ」。年を経ても、名前も見た目も仕草も相変わらず可愛いまんま。
 
2018.0201
●スーパー・ブルー・ブラッドムーン現る!?。(吉野川市・ふるさと徳島の天体ショー皆既月食。)
昨夜、寒さを肴に熱燗の晩酌を楽しんでいたピジョンズ・パーク(P.P)。2018年1月最後の日に満月の皆既月食が見られると知りました。で、大慌て…。ベランダに三脚を据えて、撮影したのが本日のポッポニュース。天候は晴れ。薄雲もかからず、漆黒の空に赤い月が浮かんでいました。せっかくのほろ酔いが抜けていくのが少々もったいなくも感じられましたが、文字どおり刻々とスガタと色を変えていく月を見上げる贅沢を味わえると思えば安いモノ(=^・^=)。しかも今回の満月は、“スーパー・ブルー・ブラッドムーン”なんて、ごっつい名前が付けられた代物(しろもの)。世紀の天体ショーに期待は膨らんだのです。名前の由来は『米航空宇宙局(NASA)は今回の皆既月食を、今年最大級の大きさに見える満月「スーパームーン」と、1カ月で2回目の満月である「ブルームーン」、皆既中には血のような色になる「ブラッドムーン」を合わせた「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」と呼んでいる。』(記事ママ)と、朝日新聞デジタルで紹介されていました。70-200mmレンズのテレ端画像、動画ナシ(きっぱり)!ですが、お楽しみください。
 
2018.0130
●霧にけむる吉野川。 (吉野川市&阿波市・阿波中央橋の北詰。)
吉野川市鴨島町知恵島と阿波市吉野町柿原を結んで吉野川にかかる阿波中央橋。完成したのは昭和28(1953)年と古く、現在、橋の補修工事が行われています。橋長821mの北詰。ピジョンズ・パーク(P.P)がこの場所にたったのは2週間ほど以前の雨上がり。柿原側から南方の四国山地を望みました。雲と霧が山裾でひとつにつながって、おこうっつぁん(高越山・標高約1133m)を呑んで揺れていました。
 
2018.0126
●美容と健康に効く黒?!。 (桑原農園・自家製黒ニンニク。)
あるときは山登りのプロフェッショナル、またあるときはフォークギターバンドのボーカルギタリスト、そして本業は地質調査コンサルタント。いくつもの顔を持つこの方は、美味しいお米を生産して、剣山スーパー林道の休憩宿泊施設ファガスの森「高城」のレストランの「キラキラごはん」を支える農園主でもあります。気になるお名前は、ピジョンズ・パーク(P.P)のポッポニュースではすでに何度かご登場いただいている桑原豊秀さん。先日、(P.P)のシゴト場を不意打ちで訪ねてくださいました。で、「はい、お土産!」と、渡されたナイロン袋から転がりだしたのは、自家製の黒ニンニクでした。美容と健康に効果があるのだそうで、さっそく一片つまみ出して、生食。意外や意外、信じてなかったものの、ほんとに臭いはありません。囓ったあとは、生チョコのようなしっとり黒い見た目と柔らかな歯ごたえ。「一日に3片までにしておいたほうがええみたいよ」と桑原さん。その威力を教えてくれます(=^・^=)。桑原農園に加わった新しい味覚は、今シーズンからファガスの森「高城」でも、味わえるようです。お楽しみに!
 
2018.0125
●これぞ氷瀑っす。 (神山町・凍りついた神通滝。)
落差約30m。神山町を流れる神通谷川の標高約600m付近に落ちる美麗な滝。滝の名前は「神通の滝(神通滝)」。水量は決して少なくはなく、また標高もさほどはないのに、1月末から2月初旬の寒波に合わせて、滝壺や滝の岩壁が凍り付くことで、多くの見物客を集める知る人ぞ知る秘瀑です。今年最強の寒波に見舞われた今日、ピジョンズ・パーク(P.P)は、満を持してのぞみました。同行者は、ドローンのプロ操縦者でカメラマンの伊丹迅さん。付録画像をプレゼントしてくれました。伊丹さんが撮影された動画は、あらためて、ご紹介させていただきますね(=^・^=)。
 
2018.0124
●午後から雪予報。 (吉野川市鴨島町・今季2度目の雪景色。)
「背骨凍ってないですか?」と、自らに問うくらい寒い朝でした。毛布の中に潜り込んでる手足も痛いくらい凍えています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、われながら異常だと思うくらいに手足が冷たくなります。ずっと若い頃からなので慣れっこになっているのですが…活動できるようになるまで、ごそごそと手足をこすりあわせたりして体温上昇を促すのに少し時間を要します。昔のディーゼル自動車みたいな感じかな。冷え込むと思ったら、案の定、窓外に白い風景が寝そべっていました。でも道路には雪の気配はありません。ふるさと徳島では今日、午後から積雪の予報となっていて、平野部でも積もるかもしれないそうです。クルマの運転される(P.P)読者のみんなはどうぞ気を付けてくださいね。
 
2018.0123
●水の女神様に参拝。 (川島町桑村・弁財天も祀る市杵島神社。)
川島町で、吉野川沿いを延びる堤防みちの南に田園地帯が広がっています。ここは桑村という地区で、地名はひょっとすると養蚕が盛んだった頃の名残なのかもしれません。そんな桑村に建立されているのが市杵島(いちきしま)神社です。社も鳥居も格別変わったところはなく、また大きくもないのですが、ピジョンズ・パーク(P.P)の目にアピールするチカラは強く、たびたび引き寄せられては、お参りさせていただくのです。拝殿に掲げられた扁額には「市杵島神社」と書かれています。しかし、境内入り口に建っている鳥居の扁額は「辨天神社」となっています。これは、弁財天が市杵島神社の主祭神である市杵島姫神(いちきしまひめ)と合体して祀られているためなのだそうです。ちなみに市杵島姫神は「道」の神様・宗像三女神の一柱で、「水」を守る神様でいらっしゃるそうです。このあたりの土地が肥沃で、作物もよく育つのはそんなわけがあったんだと、納得した(P.P)なのです。
 
2018.0119
●小谷に連なる滝壺の景勝。 (徳島市飯谷町・七釜の滝。)
こんな細い流れのどこに、固い岩盤に穴を開けるチカラがあるのでしょう。勝浦川にそそぐ名も無き支流。細い谷が飯谷町に流れています。その流れは一枚岩の上を長い長い年月、流れ続けて、いくつもの丸い滝壺をこしらえました。かつて7つの滝壺が連なっていたそうで、そこから七釜の名称がついたのだとか。徳島市に降った雪がまだ残っていたある日、ピジョンズ・パーク(P.P)は何年かぶりにこの景勝を訪ねました。
 
2018.0118
●県外編:天然記念物の社叢に囲まれた神域。 (新居浜市立川町・龍河神社。)
国領川に沿って走る県道47号を、「えんとつ」山から南方のマイントピア別子へ向かう途中、鬱蒼と茂る小高い丘があり、ピジョンズ・パーク(P.P)は、その奧に登る長い石段を見つけました。どうやら参道のようで入り口には石造りの立派な鳥居があり、扁額(へんがく)には龍河(りゅうかわ)神社と記されていました。お風呂を呼ばれる前に、もう一汗ということで、石段を数えながら、えっちらおっちら。市の天然記念物に指定されている社叢の深部、282段上った先に、物静かに佇む拝殿が建立されていました。
 
2018.0117
●年末イルミネーションの思い出。 (板野町・あすたむらんど徳島の光イベント。)
県外編がちょっと続いたので、今号は昨年末に、ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだ光イベント会場の思い出を振り返りました。場所は板野郡板野町に開かれている「あすたむらんど徳島」。水と緑と光をテーマにした県立公園です。広々とした園内には親水アトラクションや芝生の広場、植物園や未来や今を学べる科学館など楽しみ空間が広がっています。そんな園内にあふれんばかりのイルミネーションが輝き、クリスマスを中心に昨年末の12月7日~27日まで、親子やカップルさんなど、多くの来園者で賑わいました。今年の年末が、早くも楽しみになりませんか(=^・^=)?
 
2018.0116
●県外編:えんとつ山の頂へ。 (愛媛県新居浜市・生子山に山行。)
今号も県外編。愛媛県新居浜市。ランドマークのひとつに煙突山(えんとつやま)の愛称で呼ばれる山があります。正体は「生子山(しょうじやま)」。標高約144.7mの丘山です。そして山頂直下に、別子銅山から産出した鉱石を処理する旧山根製錬所がかつてあり、その施設の一部であるレンガ造りの煙突が保存されていることから、えんとつ山の由来になっているのだそうです。煙突の高さは19m。周囲は公園に整備されていて春、桜の咲く頃にお弁当を広げてみたいものだと、まだまだ膨らむには早い、花のつぼみを見上げながら、ピジョンズ・パーク(P.P)は想いを早々に膨らませていたのです。
 
2018.0115
●県外編:銅で栄えた産業遺産のマチへ。 (愛媛県新居浜市・マイントピア別子。)
国の近代化に貢献したとして産業遺産に登録されている別子(べっし)銅山。ふるさと徳島の隣、愛媛県の新居浜市にかつてあった銅山で、住友財閥が発展するきっかけをつくったことでもしられています。銅山が開発されたのは江戸時代。1690年に発見されたそうで、以来、1973(昭和48)年に閉山されるまで銅の採鉱が行われていたそうです。大規模な銅山で、現場には鉱山列車が走り、掘り進んだ坑道は700km、最高深度は地下1000mにも及んだと記録されています。先週末。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ジョギングイベントに参加したついでに、ちょっと寄り道。別子銅山を記念した道の駅や温泉を併設した観光施設マイントピア別子を訪ねました。
 
2018.0113
●残り福をいただきに。 (徳島市通町・事代主神社と通町の賑わい。)
なにかと面目無いピジョンズ・パーク(P.P)だったりするのですが一昨日、残り福をいただきに徳島市通町の事代主神社にお参りさせていただきました。11日は「残りえびす」とも呼ばれるえびす祭り(十日戎)の最終日。歩行者天国となった通町筋には屋台が軒を連ね、香ばしい香りが漂うとおりを多くの参拝客が往来していました。
 
2018.0112
●白銀の公園。 (吉野川市鴨島町・江川鴨島公園。)
現在午後6時30分。吉野川市鴨島町を走る国道192号の雪は良い感じで溶けていますが、気温は-(マイナス)1℃! 背筋も凍りそうな寒さです。 寒さが苦手のピジョンズ・パーク(P.P)には酷な夜になりそうだけれど、対策はあります! おでんに熱燗とか…(=^・^=)。胃袋から暖まればきっと幸せ気分で眠れるのに違いないのです。で、本日のポッポニュース掲載写真は、昨日の朝、江川鴨島公園に降り積もる雪の光景。だれも歩いていない雪原に(P.P)の足跡を残してきました。
 
2018.0111
●真っ白け。 (吉野川市鴨島町・2018年の初雪。)
今朝、目を覚ましたピジョンズ・パーク(P.P)の前に、期待していた光景をはるかにしのぐ白世界、銀世界が広がっていました。周辺の田畑や家々の屋根はもちろん、ふるさと徳島の東西を結ぶ幹線国道192号も一面の雪景色。現在午前7時30分。雪は降り続いています。
 
2018.0109
●鳴き狛犬さんに新春のご挨拶。 (吉野川市鴨島町・西麻植八幡神社に参拝。)
西麻植八幡神社の境内に続く参道の途中、石造りの小さな橋があります。太鼓橋と呼ばれ、知る人ぞ知る、面白い特徴を持っています。というのは、この橋の上を下駄を履いて歩くと、石段を上がった先にある狛犬さんが「キャンキャン」と吠えてくれるというもの。橋を渡るときに出る音が反響して、どうした加減か、狛犬さんの体内を通って口から発せられているのだろうと想像しています。二拝二拍手一礼、今年もお世話になります(=^・^=)。
 
2018.0108
●ふるさとの最高峰で雪遊び。 (三好市東祖谷・剣山に新年のご挨拶山行。)
昨日。古い友人に誘われて、徳島県の最高峰・剣山(つるぎさん・標高約1955m)に山行してきました。友人は、東みよし町にある長善寺に所属する修験者で、賢篤(けんとく)という二つ名もいただいているそうです。そんな友人の目的は、霊峰でもある剣山に祀られている大剱神社参拝と御神水(おしきみず)を迎えに行くというものでした。神仏のご加護に期待したことはないものの、その存在を信じて疑わず、敬愛してやまないピジョンズ・パーク(P.P)も喜んで同行させてもらいました。霊峰の各所に建立された神社、祠を参拝しつつ、もちろん雪にも遊んでいただきました。空は青く、風はやみ、新雪は甘く、賢篤&(P.P)を迎え入れてくれたのでした。
 
2018.0107
●白景凍景。 (三好市東祖谷・冬色の剣山。)
平成30年最初のお山は剣山(つるぎさん・標高約1955m)。友人に誘われて山行してきました。雪山で見どころがあるの?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。確かにあたりは基本的にモノトーンに包まれ、白と黒の強いコントラストで網膜を焼かれる心配だってあります。寒いしね…。けれど、けれど、決して退屈という言葉はどこを探しても見つかりません。変化?富んでます。空気?澄んでます。森?呼んでます。新雪はおおきなキャンバス。カラダを全部使って、何描こう?
 
2018.0105
●光のシャワー。 (阿波市吉野町・吉野川に架かる阿波中央橋南詰めの眺望。)
今日は寒い一日となりました。空気もかなり乾燥しているのでしょうね。ピジョンズ・パーク(P.P)も乾いた咳(せき)が続いていて、ノドをいたためてしまいそうです。近くの家電量販店にブルーレイディスクを求めた帰り、雲の切れ間から差し込む光に見とれました。高越山に連なる山々は山頂部を雪化粧で飾り、地表に降りて霧となった雲は、また空へ還ろうと揺らめいています。そこへ冬の透明度の高い光が八方へ分散照射して、このような神々しい風景を(P.P)に見せてくれました。明日から3連休。何して過ごそうか、うきうきと思案中の(P.P)なのであります。
 
2018.0103
●Good timing.に感謝して…。 (吉野川市鴨島町敷地・藤井寺~焼山寺のオアシス長戸庵。)
四国88ヶ所霊場を歩いて巡る歩き遍路。平坦な道ばかりではなく、山を越え谷を渡る険しい道も少なくありません。なかでも第11番札所藤井寺から第12番札所焼山寺へ至る「へんろ道」は、13km弱の道のりとはいえ、いくつもの山と谷を越え、1000m近い焼山寺山の山頂にも遠くない焼山寺に至る苦難の道。その険しさから「へんろころがし」の二つ名でも呼ばれています。この道を辿っていた旅人が足腰を痛め立ち往生しているところへ、弘法大師(空海)が通りかかり、直してくれたのだそうです。旅人はそのお礼に、吉野川を望む高台のそばに大師像を祀り御堂を建てました。それが長戸庵。「ちょうどあん」と読みます。たぶん、ほんとに困っている最中の助けに、「ちょうど良かった」と心から喜んだのでしょうね。そんなわけで、現在は、へんろころがしの道中で、ほっと一息付ける、そして道中の無事を願えるありがたい休憩ポイントとなっています。
 
2018.0102
●山はやっぱり怖い。 (吉野川市&神山町・焼山寺山からの帰りの道迷い。)
本日の、今夕のピジョンズ・パーク(P.P)はへとへと。へとへともへじなのです。遍路ころがしと称されるのは、吉野川市鴨島町にある四国88ヶ所霊場第11番札所藤井寺から名西郡神山町にある第12番札所焼山寺を結ぶ急で長い山道。ここは、トレイルランニングの練習フィールドとしても知られていて、今日も結構な数のランナーさんたちに出会いました。山頂を踏んだ帰り、(P.P)は吉野川市川島町と美郷地区を結ぶ「堀割峠」方向に踏み込んでいました。道は次第に険しくなり、細くなり、しまいには何処にいるのかすら…。今時分のサンセットは17時過ぎ。(P.P)が道迷いに気づいたのは15時過ぎ。明かりはスマホのみ、携帯食は甘い物多数。飲料水500ml。とはいえ、山中で一夜を過ごすのは熱燗も無い状況で、寒さをしのぎ切れる自信はほぼなくて…。火事場のバカヂカラ!枯れたカヤや細い笹藪をかき分ける、いわゆる藪こぎこなしながら、どうにか町並みが見える林道(県道242号線)に出たころには16時を回っていました。そこから、また1時間かけての下りランニング。結局、山中を徘徊すること33km。所要時間7時間余り。というわけで、ホットしつつも、へとへともへじな(P.P)なのであります。当たり前ですが、山は、あなどれないのです。
 
2018.0101
●謹賀新年。 ((P.P)番ネコの獅子舞をどうぞ。)
あけまして、おめでとうございます。新しい年が誕生しました。ピジョンズ・パーク(P.P)の関係者のみなさん、ポッポニュース読者のみんなにとって、2008年が良い年になりますよう、心から願っています。今年もどうぞ、(P.P)のポッポニュースをご愛読ください。何かしら、みんなの気持ちを明るくするヒントが眠っているかもしれません(=^・^=)。


2017

 
2017.1231-2
●年の終わりの初詣。 (吉野川市鴨島町・飯尾天神社に参拝。)
抱負は新年に語るものですが、今夜、大晦日の夜に…(=^・^=)。だって、新年の抱負は、前もって考えてないとだめだものね。というわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)の2018年の誓いというか、決意は、たくさん本を読むこと、それと、たくさん走ること。(P.P)の友だちは本をたくさん読みます。しかも、そこそこ高速で。(P.P)は、一度訪れた町並みをもう一度、さらにもう一度くらい歩かないと覚えることができません。なぜなら方向音痴だから。これは、読書にも通じている気がしていて、さらっと読んだだけでは頭に入らず、登場人物の名前はおろかストーリーすらおぼつかない。なので、たくさんの本を高速で読んでしまえる人を尊敬してやまないのです。それとラン! 2017年の(P.P)はどうやら、不甲斐なかったようで、1500kmをすら超えることができませんでした。とほほ。3000kmを普通に超えてたのに…どおりで!と、コシにきびだんごがいくつもくっついたのに納得がいくのです。なので、2つの抱負。きっちりやり遂げたいと思う(P.P)なのです。…もともと、できてたことなんですが、これがやたらと難しいのですね。(=^・^=;)。前置きがやたらと長くなってしまいましたが、2017年の最後のポッポニュースは、なんと、年の終わり、大晦日に、はじめて出会った飯尾天神社。飯尾と書いて、「いのお」と読みます。締めくくりランニングで、結局、道に迷った(P.P)は、幸運にも飯尾天神社の御祭神に招かれることになりました。方向音痴も、あながち悪くはないと思ってみたりする(P.P)なのです。
 
2017.1231
●酉さんから戌さんへ。 (ピジョンズ・パーク(P.P)的 干支の引継式。)
昨年末も同じような感想をいだいておりましたが、2017年もあっという間に過ぎ去って行きました。今年も今日で幕引き。平成29年の年神さまが去り、新しい年神さまをお迎えします。ポッポニュースを愛読いただいたみんなといっしょにピジョンズ・パーク(P.P)の年末恒例の行事「(P.P)的干支の引継式」を執り行いたいと思います。(P.P)読者のみんなのところに、元気と幸福を運んでくれる年神さまがいらっしゃいますように、と願いを込めて。
 
2017.1230-2
●年末の儀式の其の2。 ((P.P)番ネコ・お風呂でくつろぐの巻。)
前号に引き続き、年末のピジョンズ・パーク(P.P)恒例行事について。行事の其の2は、(P.P)番ネコのご入浴。「お風呂はキライではないのだけれど、乾かされるのはちょっとやだニャ」(by番ネコ)。掃除機と同様に、ドライヤーの音が苦手な(P.P)番ネコ。今宵は、我慢していただきました^^)。
 
2017.1230-1
●(P.P)恒例「山麓文化の道」経由市場ラン。 (徳島市幸町・そこそこ賑わう中洲総合水産市場。)
去る者を追わない、というか、追う気力をいつのまにか失ってしまったピジョンズ・パーク(P.P)ではありますが、なごりは惜しみなく惜しむのです。今日は30日。2017年ももう、明日大晦日を残すのみとなりました。(P.P)にとっては、とても印象深い年となりました。例年のことといえばそうなのですが、いつも、今という時間が色濃く、瞳に、心に、鮮明に焼き付くのです。恒例の行事で目にする光景でさえ、やっぱり今、最も確実な手応えを感じます。吉野川市から石井町につながる山々のすそ野をつないで延びる旧道は「山麓文化の道」と呼ばれ、今も地域の欠かせない生活みちとして利用されています。(P.P)はこれを辿り、ついには徳島市役所に隣接する中洲市場にランニングするのが年末の恒例。正式には、中洲総合水産市場(なかすそうごうすいさんしじょう)という仰々しい名称ですが、「なかすいちば」で親しまれています。市役所や県庁、徳島駅にも目と鼻の先という好立地にもかかわらず例年、人出はボチボチ。かわいい市場通りなので、(P.P)のお気に入りポイントの理由のひとつでもあります。空は青。風は微風。リュックの中に昨夜、忘年会の帰りに買った半額のあんパンを積んで、意気揚々。2017年を、たっぷりなごり惜しみつつ、ミニラン旅を楽しんできました。
 
2017.1229
●手水呑んでる?狛犬っさん。 (鳴門市大麻町・暮れの四国88ヶ所霊場第2番札所極楽寺。)
寒い日が続いてますね。寒い夜には鍋で熱燗をキュッとやれば、気分は、やれ極楽。温泉に浸かって、ほっこりあたたまれば、これも、はぁ~極楽ごくらく。ん? 待てよ。 極楽って、気分なの? いや違うな。場所だね、で、一体どこにある? 今更だけれど…。というわけでこっそり調べてみました。そこは、西方十万億土の彼方(かなた)にあるのだそうで、悟りが開かれた世界のことを仏国といい、その国土が10万億ヶ所も連なった先にあるのだそうです。10万億って、10兆ということですよね。仏国がどれくらいの広さだか大きさだかを持っているのか推し量れませんが、きっとすごい距離になるのに違いないのです(分からないけど…)。で、極楽はどんな世界かといえば、とても広くて端っこがなく、みんなが満足していて、苦痛や病もない、とても安心で気楽なところなのだそうです。穢(けが)れのない国土であって、いわゆる浄土(じょうど)。じゃ、いったいどなたがお住まいになっているのでしょうか。極楽浄土の主は阿弥陀仏です。余りにも遠いけれど、ピジョンズ・パーク(P.P)だって、極楽浄土を見てみたい。体験してみたいのです! なもんで年の暮れ。矢も楯もたまらず、四国88ヶ所霊場第2番札所日照山無量寿院「極楽寺」を訪ねました。きっと、御本尊の阿弥陀如来が(P.P)にお声かけくださったのに違いないのです(=^・^=)。
 
2017.1228
●爽快! 年末の憩い。 (吉野川市・早朝の江川鴨島公園。)
きりり。ホホをさし、足先を打つ、今日早朝の江川鴨島公園。ピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りの憩いポイントを訪ねました。朝7時過ぎ、それでも犬の散歩をする人や釣り(?)に興じる強者さんまで、なんだかんだ公園散策を楽しまれていました。まだ、雪は来ていません。天気予報によれば大晦日は雨とか。ひょっとすると、ここも真っ白に塗られるかもしれません。ちょっと(P.P)も期待を膨らませていたり…(=^・^=)。
 
2017.1226
●冷たい風にゆらゆら。 (三好市西祖谷山村・雪待ち祖谷のかずら橋。)
クリスマスも終わり、もういくつか寝ると、新しい年がやってきます。シゴトたっぷり残ってるんだけど、まぁ、できるだけ、やれるだけ、こなすだけなのです。さて写真は、県内でも有数の観光名所「祖谷のかずら橋」です。ピジョンズ・パーク(P.P)は、なぜだか、いつも冬のイメージ。雪化粧する頃に訪ねてみたいと想います。
 
2017.1225
●重伝建の通りにも、聖夜は降りる。 (美馬市脇町・揺らめく脇町うだつの町並み。)
「ご主人、世間様ではクリスマスらしいですにゃ(=^・^=)」「クリスマスケーキとか、少しならなめてみていいよっ」と、ピジョンズ・パーク(P.P)の番ネコさん。うむ。しかし、缶詰状態で年末に押し寄せてきた原稿仕事をひたすら書き進めている(P.P)に、クリスマスケーキを買いに行く時間もなければ、いっしょに楽しむ余裕も見当たらないのであります。ゴメンね、(P.P)番ネコ。本日のポッポニュースも生き抜きがてらまとめてみました。夜の脇町うだつの町並みです。ここは重要伝統的建造物群保存地区。いわゆる重伝建という場所で、国の鴨居で大切に保護され、次代へ引き継がれていきます。(P.P)は、四季を問わず、時間を顧みず、気持ちの赴くままに訪ねます。ふるさと徳島の、(P.P)お気に入りポイントのひとつ。クリスマスツリーも華やかなリーフもは飾られていませんが、町並みは静かで、聖夜を感じさせてくれます。
 
2017.1224
●クリスマスイブに。 (美馬市脇町・デ・レイケ公園のイルミネーション。)
現在午前9時過ぎ。イブだけど、メリークリスマス! ラインメールを友だちに贈る際、「クリスマス」の単語を入れると、びろ~んって、プレゼントがたくさん画面の上から垂れて来るんだねっ!気づいてた読者のみんなは! 気づいたといえば、スーパーマーケットの「フジグラン」と今の時間「9時くらい」って似ています(=^・^=)。くだらない前置きはこれくらいで、本日のポッポニュースは美馬市脇町を北から南へ流れ吉野川に注ぐ大谷川の河口近く。ライトアップされたデ・レイケ公園の夜景を紹介します。イブだしね。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは昨夕。年末のお客様ご挨拶回りのついでに立ち寄らせてもらいました。週末の土曜日にもかかわらず、そんなに多くの人が訪れているわけではありませんが、イルミネーションは精一杯、(P.P)のために輝いてくれたのです。
 
2017.1223
●冬至の枯れ峠。 (吉野川市川島町・堀割峠近くの展望広場。)
冬枯れた風景に出会いたくなって、ピジョンズ・パーク(P.P)は、標高約333m(くらいかな?)の堀割峠(ほりわりとうげ)を目指しました。吉野川市川島町と同市美郷の境に位置する峠で、(P.P)のシゴト場からもそれほど遠くはありません。10kmあまりだったかな…? 昨日は一年で最も昼が短い、太陽が早く沈む冬至(とうじ)で、そんなことも手伝って、お昼休みを利用して、ちょこっと足を延ばしました。みち(県道43号線)沿いの木々は黒く引き締まり、峠近くの展望広場ではソメイヨシノが花芽をキュッと縮(ちぢ)こまらせて寒風に耐えていました。吉野川に浮かぶ、日本最大の川中島「善入寺島(ぜんにゅうじとう)」では、色とりどりのパッチワーク柄を想わせる整理された畑が元気な冬野菜を育てていました。
 
2017.1222
●やれうれし。気持ちのいただきもの。 (年末のプレゼント。)
もうい~くつね~るとぅ~♬。クリスマスっ! そして年末とお正月。年の暮れには、いろいろな方から、プレゼントをいただく機会が増えてきます。ホントは、ピジョンズ・パーク(P.P)がお世話になっているみなさまで、こちらが何かしら気持ちを差し上げたい、お伝えしたいと想うのですが、いつも後手後手。昨夜も、弟から殻付きの牡蛎が届き、腕組みして考えたのです。これは豪華だな、しかしどうやって食べたものか???(=^・^=)と。そんなこともあって、本日のポッポニュースは、贈ってくださったみなさまに感謝の気持ちを伝えます。ありがと。ちょっと早いけど、来年もよろしく仲良くしてくださいね。写真は、プレゼント抜粋!
 
2017.1221
●年の暮れのキャンパス歩き。 (徳島市常三島・徳島大学。)
まったくもって久しぶりに、学食でランチ。たくさんの料理が並ぶ棚から、バイキング形式で好きなモノを食べられる分だけ、お皿に取り分け、あとは重さを測ってお支払い。カロリーの計算もされてて、しかも安価! ピジョンズ・パーク(P.P)は迷ったすえに甘口カレーの小とサラダを盛りつけました。ここは徳島大学の常三島キャンパス。(P.P)も、学生さんたちに混じってパクパク。量はいけませんが、若いみんなの話し声をBGMにおいしくいただきました。写真はキャンパスの様子。ちょうど講義がはじまっている時間帯で、学生たちの姿は少なく、冬らしい色合いになりました。
 
2017.1219
●春が待ち遠しくなる高台。 (三好市池田町・諏訪公園と諏訪神社。)
三好市池田町ウエノ。吉野川を見下ろす高台の公園は、池田高校の東に位置しています。その公園には、いまから800年ほども以前、承久の時代に建立されたという諏訪神社が守られていて、そこから名前が付いたのでしょう──諏訪公園と呼ばれています(=^・^=)。ピジョンズ・パーク(P.P)は、数年に一度くらいの割合で、高台の公園を訪ねます。ふるさと徳島の西部地区で指折りの桜の名所として知られ、300本を数えるソメイヨシノが咲き乱れる公園で散策を楽しむのです。今は冬。本格的な雪の季節を目前に、来年の春は久しぶりに、やってこようかなと思ってみるのです。そうして、毎回クルマを運転してくるため、ここでお酒を呑んだ記憶はないのです。で、ここに高らかに宣言します。来春こそは、(P.P)もここで御祭神とお花見酒を酌み交わしたいと考えています。近くを通りかかることがあれば、(P.P)読者のみんなも参加してね。
 
2017.1218
●さすがモデルさんっ!。 (ピジョンズ・パーク(P.P)ギャラリー・in近森あえらちゃん。)
前号に引き続きというか、おまけのポッポニュースです。おまけというには、もったいないのですが、ピジョンズ・パーク(P.P)で開催中のイラストレーター“たなかきみよ”さんの個展「ネコとクリスマス」を、プロモデルで、ケーブルテレビ番組“そらたび”の専属女優を務める「近森あえら」ちゃんが、観賞に来てくれました。で、撮影をお願いすると「いいですっ^^)」と、にっこり。ポーズもお願いするまでもなく、ばっちり決めてくれました。ありがとう。というわけで、読者のみんなにも、応援をお願いして、謹んでここに掲載いたします。
 
2017.1217
●標高1043mでの空撮同行。 (三好市山城町・塩塚高原で“そらたび”撮影。)
ピジョンズ・パーク(P.P)が、タイトルおよびナレーション原稿を制作させていただいている地元のケーブルテレビ番組“そらたび”の第10回放送分撮影に同行してきました。現場は、三好市山城町で、愛媛県に接するススキの丘“塩塚高原”です。最高点“塩塚峰”は標高1043m。冷たい風が吹き付け、雪も積もる高原で、東京デビューしたばかりのモデルさん“近森あえら”ちゃん(18歳)の奮闘ぶりに脱帽した(P.P)なのでありました。本人の許可を得て、ご紹介します。
 
2017.1216
●移転のご挨拶グッズ。 (美馬市脇町・理容室ウィルのカレンダー。)
ピジョンズ・パーク(P.P)がいつもお世話になっている床屋さんの理容室ウィル。来春から店舗を移動して、再オープンします。同じ町内でそれほど距離はないのですが、それでも常連や近隣のお客さんにお知らせしなければということで、(P.P)にハガキやら名刺やらのご相談をいただき、加えてご挨拶ツールとして2018年のカレンダーを制作させてもらいました。遅ればせながら、紹介します。デザインに使用したイラストは、(P.P)読者のみんなにはお馴染みになりつつある、ねこのイラストレーター“たなかきみよ”さんの作品。少しだけ、中見せしますっ。理容室ウィルの新住所は、〒番号779-3604美馬市脇町猪尻西分143 来年1月後半くらいからオープン予定。決まり次第、またお知らせします。現在、ホームページも制作中。常連、新規のお客さんたち、こちらもお楽しみに!
 
2017.1215
●県外編:本願寺と猫。 (京都府下京区・紅葉の盛りを過ぎた本願寺。)
紅葉の盛りに京都を歩いてみたい──というのが、ピジョンズ・パーク(P.P)の以前からの願い。(P.P)に限ったことではありませんね(=^・^=;)。とはいえ、人混みと待つのが苦手な(P.P)は、名所に一番のタイミングで足を運ぶことに、常々抵抗を覚え、躊躇して、そうしている間に、タイミングを失してしまうことがすくなくありません。以前、意を決して飛び込んだ西本願寺、東本願寺、東寺、そして紅葉名所で知られる東福寺の境内も落ち葉の色を楽しむのみ。それでもさすがは京の都。見頃を疾うに過ぎてはいても、(P.P)のココロをつかんで放してはくれないのでした。
 
2017.1214
●川島名所3点セット。 (吉野川市川島町・川島神社と川島城と岩の鼻展望台。)
耳がちぎれそうなくらい冷たい風が吹き付ける季節になりました。ピジョンズ・パーク(P.P)は読者のみんなと同じで、だったら外を歩いてみようって思うのです。そういうキモチをいつも持っていたりするのです。で、カメラを肩に引っかけて、ツッカケとダウンジャケットで出かけたのは川島神社&川島城&岩の鼻展望台。(P.P)は隣接する3名所をあわせて、「川島名所3点セット」と呼んでいます。これに川島潜水橋を加えると4点セットになったりもします。ぜひ、広めてください。(P.P)命名というのも忘れずにネ。どんよりと曇った空の下、すたこら訪ねた(P.P)を、冬服を着た名所は、あたたかく微笑んでくれました(=^・^=)。
 
2017.1212
●なぜ阿波をお選びになったのか。 (鳴門市大麻町池谷・土御門天皇の火葬塚と阿波神社。)
流刑地とはいえ、きっと、お過ごしになり易かったのに違いありません。ネットの解説をあれこれ覗いてみると、そんなふうに思えたのです。いまから800年ほど昔。鎌倉を拠点に日本を支配したのは北条一族でした。鎌倉時代と呼ばれた当時、武家政治から権力を奪還しようと試みたのが後鳥羽上皇でした。いわゆる承久(←読めますか?)の乱。結局のところ、作戦は失敗に終わり、後鳥羽上皇は島根県の隠岐の島に幽閉されることになりました。このとき乱に荷担はしていなかったものの、父の流刑を哀しみ、自らも処罰を求めたのが土御門天皇だったのです。その行き先は最初、土佐の国。のちに阿波の国に移られたそうです。より京の都に近かったからというのが理由だそうですが、当時の幕府の厚遇もあって暮らしやすかったのだとピジョンズ・パーク(P.P)は想像を膨らませます。そうして、当地で崩御された土御門天皇が荼毘(←読めますか?)にふされたのが鳴門市大麻町池谷。ここに火葬塚が残され、そして土御門天皇を祀る阿波神社がひっそりと守られています。そうと知って、(P.P)は謹んでお参りさせていただいたのです。
 
2017.1211
●金の地蔵を守っていたのは…。 (勝浦町生名・第20番札所鶴林寺。)
勝浦川を望み南に小高い鷲が尾山(標高約550m)の山頂に開かれた四国88ヶ所霊場の一寺。霊鷲山宝珠院第20番札所「鶴林寺(かくりんじ)」。山号は鷲なのだけれど、鶴がこの寺の本尊、開基に深くかかわっています。昔、1200年も以前に、弘法大師(空海)がこの地で修行していたおり、杉の老木の上で2羽の鶴が何かを守っているのを見つけたのだそうです。調べてみると小さな黄金の地蔵。Gold Jizo.でした。そこで弘法大師は木の地蔵菩薩像をこしらえて、体内に納めて本尊にし、鶴林寺と名付けたのが開基、はじまりだったのだそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)が久しぶりに御本尊地蔵菩薩さまに呼ばれたのは先週末。夕刻近い境内はしんと静まり帰っていました。
 
2017.1209
●鍾乳洞はいまだ遠く…。 (那賀町和食郷・氷柱観音の本堂参拝。)
那賀町の道の駅「鷲の里」近く、那賀川の流れを望む高台に氷柱(つらら)観音堂はあります。ピジョンズ・パーク(P.P)がここを訪れるのは久しぶりのこと。これまでにも数回足を運んでいるのですが、実は観音堂がメーンの行き先ではなくて、勝浦町に抜けるときに思いついて寄り道する程度。なので、氷柱観音の名前の由来になっている鍾乳洞をのぞいたことはまだありません。次回は、きっと訪ねてみたいな。御本尊・氷柱十一面観世音菩薩さまに呼ばれることを願っている(P.P)なのであります。
 
2017.1208
●ネコの話をしようじゃないか3。 ((P.P)番ネコの宅急便。)
ふるさと徳島を冷たい雨が洗ってくれています。うれしいな。これでまた、いっそうふるさとの風景が輝くことでしょう。うれしいといえば、ピジョンズ・パーク(P.P)に届け物が! 何かと思えば、(P.P)番ネコの気怠いあくびでした。まったりさせてくれてありがとう。今年も残りわずかな日数となって、売れないライター(P.P)でも、少しは忙しくなっています。いっぱしにストレスなんて言葉も浮かんだりして…。そんなとき(P.P)番ネコがゆる~い空気を盆に載せて運んできます。粗茶ですニャ。とか言いながら。癒されます。さて、今日は寒い一日になりそうですが、(P.P)読者のみんなも体調など崩さないよう精一杯楽しんでほしいと思うのです(=^・^=)。
 
2017.1207
●寒い朝の初物。 (吉野川市鴨島町・田んぼの初霜。)
ポッポニュース読者のみんな、おはよ。うれしい話を聞かせます。ふるさと徳島の空は青。間違いなく世界一澄んだ青が今、ピジョンズ・パーク(P.P)の頭上に広がっています。ふるさと徳島は徳島藩と呼ばれていたころから「藍(あい)」の生産で栄えた藍の国。その色は阿波藍と評されて尊(←読めるかな?)ばれました。「青は藍より出でて藍より青し」の言葉は、ノリや冗談ではなく、本当のことをそのまんま伝えてたんだね。そんな世界一の青空の下、今朝、(P.P)のシゴト場の前に広がる田んぼが白く輝いていました。押っ取り刀で駆けつけてみると、霜(しも)! 土も枯れ葉も稲わらのクズもみんなカチコチ。緊張してるんだね。なぜ?って、(P.P)の知る限り、近所では初! はじめての時は、硬くなるものだもの。なんの話をしてるのか分からなくなってきましたが…(=^・^=;)。まとめると、ふるさと徳島は阿波藍の国で青の生みの親。青空の下でこそ、大地はいっそう白く輝くのです。
 
2017.1206
●つるべ落としの旧道を行く。 (石井町・旧童学寺隧道へ向かう旧20号線。)
今朝は清々しく晴れ。ふるさと徳島に青空が広がっています。ポッポニュース読者のみなさん、おはよございます。ピジョンズ・パーク(P.P)は朝からテンション高く、キモチ晴れやかなのであります。というのも昨夕、原稿納品の帰りに道草した旧道歩きが気持ちよく、目覚めたあとにも余韻が残り、目の前の澄んだ空気とあいまって、(P.P)をやさしく包んでくれてるから。旧道というのは、石井町と神山町をかつてつないでいた旧童学寺隧道に続く旧県道20号線。前山公園の南側にある入り口は車止めがされていて、散策専用の歩行者天国。(P.P)は、闇が猛スピードで迫る昨日の夕刻、そんなものは気にせず、のんびり歩かせてもらいました。
 
2017.1205
●能力を高める巨大治水施設。 (那賀町・長安口ダムの改造工事。)
徳島県那賀町を流れる清流・那賀川。その中流に設けられた巨大な治水施設「長安口ダム」の改造工事が進んでいます。万が一の際、十分に放水できる能力を高めることで、大雨による洪水時に、周辺での災害を防ぐのが大きな目的のひとつになっているのでしょう。工事の完成は平成32年3月が予定されているようです。ピジョンズ・パーク(P.P)は2年余り後、ダムの治水能力の増強による安心とともに、完成したスガタを見るのが楽しみになっています。
 
2017.1204
●今年一番!を見上げて。 (吉野川市鴨島町上空・2017年最大の満月。)
なんにせよ一番という言葉の響きには、だれもが興味をそそられるのではないでしょうか。日本で一番、世界で一番、組み合わせでは、たとえば一番風呂、一番星、一番列車、どれもこれも魅力的ですよね。だから、ピジョンズ・パーク(P.P)は列車に乗るなら先頭車両一番前の運転席横に立ち、温泉に泊まったらできるかぎり早起きで大湯船を狙うのです。そんなわけで昨夜から今朝未明にかけて空に浮かんだ月を見上げないではいられなかったのです。理由はひとつ、一番! 何が一番かといえば、昨夜の満月の大きさ。今年現れた満月の中で地球に最も近い軌道を通り、最大の大きさに見えるということ。大きな満月をポッポニュース読者のみんなにも楽しんでもらおうと、(P.P)が用意したのが本日の写真! …なのだけれど、比べるための月がない。一番小さな月を撮影していれば並べられたのに、残念。とはいえ今年最大の満月には違いない、どうぞご覧あれ(=^・^=)。
 
2017.1203
●ネコの話をしようじゃないか2。 ((P.P)番ネコの日常。)
ふるさと徳島は、昨日に引き続き青空に包まれています。キモチいいねぇ、外を歩いてたら、きっと。ピジョンズ・パーク(P.P)は、石油ストーブを付けたシゴト部屋でキーボードを叩いております。シゴトもパチパチ、息抜きのポッポニュースまとめもパチパチ。FキーとJキーのポッチンがすり減って分かりにくくなっています。そんな(P.P)の傍らで、(P.P)番ネコがスヤスヤ、寝息を立てています。そういうスガタをみると、撫でたり抱き上げたりしたくなるのですが、基本、嫌がられます。で、(P.P)がノリノリで原稿をまとめていると、足下で「にゃぁ~~~~っ」。「何かにゃいですか?おいしいもの」「何かにゃいですか?楽しい話」とねだってきます。「…。」仕方なく、おやつ代わりの中身とろ~りネコごはんを少しあげます。手のひらに載せて、そこから食べてもらいます。ペロッ、ペロッと、くすぐったい。手のひらはよだれでベタベタになって、しかもかなり臭いのだけれど、それでもやめられない。番ネコと(P.P)のほどよい距離なのです。番ネコが(P.P)にやってきたのは、2006年2月2日。もう間もなく12年のお付き合いになります。干支でいえば、ひとまわり。カラダも存在感も大きくなりました。
 
2017.1202
●第九初演100周年の夜を祝う光。 (鳴門市大麻町・鳴門市ドイツ館とイルミネーション。)
第一次世界大戦の最中、旧ドイツ兵捕虜と坂東俘(ふ)虜収容所周辺の人々との交流がうんだ奇跡の第九演奏から今年で100年を数えます。鳴門市大麻町坂東にあった俘虜収容所でのドイツ兵捕虜の暮らしぶりや当時の板東周辺の歴史などの資料が展示され、人気を集める鳴門市ドイツ館。その敷地内をイルミネーションで彩る光イベントが昨日12月1日から始まっています。満月に近いお月様が空に浮かぶ好天の夜。ピジョンズ・パーク(P.P)も一番乗り!と、光のただ中に立ってきました。嬉しいことに、第九の作曲者ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)がタクトを振り上げ迎え入れてくれます。寒風避けに、すっぽりと被っていたフードを慌てて脱ぎ、(P.P)も歓喜の表情を持って「こんばんワ!」と、ご挨拶させていただいたのです。
 
2017.1201
●県外編:豊後国一宮。 (大分県大分市・柞原八幡宮に初参拝。)
別府湾に臨む大分市八幡地区。そこにおよそ1200年近く以前、宇佐神宮から分祀されたのが柞原(ゆすはら)八幡宮。まだ、紹介させていただいていませんが、ピジョンズ・パーク(P.P)は、宇佐神宮を参拝させていただいたのち、柞原八幡宮にもお参りさせていただきました。いずれも初詣で。当社が分祀されたのは、平安時代の天長四年(827)。皇族の信仰も厚く、仁平三年(1153)には、鳥羽天皇が60歳の御賀に御祈願を行い、神領を定めたそうです。また元暦元年(1184)には、源範頼が平氏の追討を祈願し、源頼朝やその後の武家領主の信仰も集めたといいます。本殿は嘉永三年(1850)に再建。参道途中に建つ南大門の壁面には優れた彫刻が施されて、参拝者の目を引きます。南大門の入り口には樹齢3000年ともいわれる天然記念物の大楠がどっしりと構え、境内の宝物館には太刀、甲冑、金剛仏等、重文6点など宝物が所蔵されているのだそうです。(P.P)は、お招きの恵に感謝し、ご挨拶させていただきました。
 
2017.1130
●季節の終わりに。 (徳島県・秋の記憶。)
11月も今日で最終日。ほんとに時間の足の速さに驚かされます。ピジョンズ・パーク(P.P)は、シゴト場を暖めてくれる石油ストーブが空気をたくさん食べてしまうためか、思考が緩慢になってしまって…。気がつけば、あっという間に1時間が経過していた! なんてことが多くなって、行ってしまった時間を必死で追いかけなきゃならなかったりするのです。とほほ(P.P)。とはいえ、明日は“最後だけれど真新しい月”のはじまり。乗り遅れないようにと、キモチを古い立たせているのです。本日のポッポニュースは、(P.P)がふるさと徳島で出会った秋の色。どうぞ、お楽しみください。
 
2017.1129
●県外編:国東半島の最高峰にトライ。 (大分県国東市・両子山トレッキング。)
先日のこと。日頃お世話になっている環境保護NPOの県外研修に、ピジョンズ・パーク(P.P)も同行させていただきました。環境保護が目的とはいっても、そして基本的に登山愛好家が集まって結成されたNPOだったりするため、旅のメーンは山行だったりします。今回はふるさと徳島から距離もあり、移動時間を考えて小さな山を楽しむことになったようです。それが、大分県国東(くにさき)市にある両子山。「ふたごやま」と読みます。国東半島の最高峰で、標高は約720m。中腹に建立されている両子寺境内近くの登山口から、NPOのみなさんにくっついて(P.P)も約400mの登山を楽しませていただきました。
 
2017.1128
●県外編:国東半島から四国をにらむ。 (大分県国東市・天台宗の古刹「両子寺」。)
九州大分県から西、瀬戸内海に向かって突き出した国東半島に、ピジョンズ・パーク(P.P)はとある古刹を訪ねました。寺名は、九州西国三十三箇所第六番札所で国東六郷満山霊場第十三番札所、足曳山両子寺(ふたごじ)。比叡山延暦寺の最澄大師に由来する天台宗の寺。国東半島最高峰の両子山(標高約720m)の山頂近くに拓かれた境内で、参拝がてらモミジ狩りも楽しませてもらいました(=^・^=)。
 
2017.1127
●県外編:磨崖仏。 (大分県臼杵市・国宝の臼杵石仏。)
ピジョンズ・パーク(P.P)が出かけようとすると、雨が迎えてくれます。閉じ籠もってシゴトしようとすると、光が誘いにやってきます。やれやれ(=^・^=;)。今号のポッポニュースは県外編。大分県臼杵市にある国宝を見てきました。岩肌に彫刻された仏像群。いわゆる磨崖仏(まがいぶつ)で、正式には臼杵石仏といいます。誰がいつごろ彫ったのか正確には分からないそうですが、1200年くらい以前、平安時代の末期だろうと推定されています。国宝をもたない、ふるさと徳島にも、いつか国宝が発見されることを願いながら、存分に見学させていただいた(P.P)なのであります。
 
2017.1126
●特区の賑わい。 (吉野川市美郷・梅酒まつり。)
梅酒の醸造が特別に許可された地域が、ふるさと徳島にあります。吉野川市美郷地区は、昔から県下で屈指の梅どころとして知られ、おいしい梅の産地として多くの雇用と賑わいを生み出してきました。そして、いま、梅の実と加工品「梅干し」の生産に留まらず、梅の実を使った梅酒の産地として、新たな賑わい創出に挑戦しています。地域の笑顔に会いたくて、ピジョンズ・パーク(P.P)も国道192号から南、山川町で国道193号へ進路を取りました。
 
2017.1125
●(P.P)に似てる羅漢さんは…! (板野町・地蔵寺奥の院の五百羅漢。)
四国88ヶ所霊場の第5番札所無尽山荘厳院「地蔵寺」にお参りさせていただいたピジョンズ・パーク(P.P)は、奥の院「羅漢堂」まで足を延ばし、五百羅漢さんを拝観しようという気になりました。自分に似ている羅漢さんが、必ずいらっしゃるとのことだから、呼ばれたのかもしれません。拝観料200円を支払って、コの字に作られた羅漢堂の土間廊下を巡り、羅漢の彫像を見上げたのです。
 
2017.1124
●樹齢800年の大紅葉は間近! (板野町・地蔵寺の大銀杏。)
四国88ヶ所霊場の第5番札所無尽山荘厳院「地蔵寺」の境内中央に生きる大銀杏は、ピジョンズ・パーク(P.P)が毎年、紅葉を楽しみにしている一本です。今年の具合はいかがなものか、シゴトのついでにちょこっと寄り道。本格的な色づきは少し先のようですが例年、見応えのある紅葉を楽しませてくれる巨樹。待ち遠しいのです。ただ、地蔵寺の銀杏は雌の木が多いようで、実が独特の香りを放って、木にあまり近づけないのが悩ましいところではあるのですが(=^・^=;)。
 
2017.1123
●県外編:冬の桜花にうっとり。 (東京都・目黒川みんなのイルミネーション。)
ホンキの寒さが確実にやってきてる感じ。昨日は午後から冷たい雨が町を洗い、今日は夜になっても凍えるような風が通りを拭(ぬぐ)っています。寒さは、でも、辛いばかりじゃありませんね。ピジョンズ・パーク(P.P)は知っています。空気は冷やされて透明度があがり、光の輪郭さえ見えるくらいに澄んでくるのです。だから、冬のイルミネーションは美しいし、ボクたちの心をとらえるのだと(P.P)は思うのです。今日のポッポニュースは、県外編。東京都の副都心ともいわれる大崎・五反田エリアを、結構な水量の目黒川が流れています。その川岸の木々が赤やピンクのイルミネーションで彩られて、まるで桜が花を咲かせたような光景を見せてくれていました。(P.P)は「冬のお花見」を寒さを忘れて堪能したのです。
 
2017.1122
●モチーフは端四国八十八箇所。 (つるぎ町貞光・須恵泰正さんの鉛筆画展。)
日頃からピジョンズ・パーク(P.P)も何かとお世話になっている鉛筆画家の須恵泰正さんの個展が、徳島県西部つるぎ町貞光の織本屋さんで開催されています。遠い昔、つるぎ町内の貞光地区から半田地区の山中を中心に88の庵が設けられ、これを巡って心身を清める端(はば)四国八十八箇所巡りが、古くから行われてきました。そうした風習も廃れるなか、今に残る庵を一軒一軒探し出して、鉛筆一本で背景とともに描き出されています。すべて巡ると総距離80kmにもおよぶのだそうです。山中の急な坂を考えれば、かなりな難行です。「今回の展示は約50点。残りも数年のうちに仕上げるつもりです」と須恵さん。会場に足を運んだ(P.P)は、圧倒的なリアリティに息を呑みながら、残る作品の完成を今から楽しみに待っているのです。会場は徳島県つるぎ町貞光「織本屋」。会期は2017年11月30日(木)。会館時間は午前9時~午後5時(第3水曜日休み)。入場閲覧は無料。
 
2017.1121
●吉野川の景勝を望む境内。 (三好市山川町・大川持の石立神社。)
邂逅! こんなところで石立神社さんにお呼びいただけるなんて! 友人から「吉野川の絶景ポイントがあるんだよ」と教えてもらった場所を散策して出会ったのが石立神社さん。国道32号と土讃線の線路を挟んで北側に延びる町道沿いで、山城小学校にほど近い斜面にひっそりと立つ鳥居と静かな杜。ピジョンズ・パーク(P.P)は、一も二も無く、石段を登っていました(=^・^=)。
 
2017.1120
●県外編:縁結びの神様。 (兵庫県神戸市・朱塗りの拝殿 生田神社。)
カラダが重い…。どうも、動きが鈍くなったと思ったら、コシにどっかりとお肉が乗っかっていました@@;)。贅肉…ぜいにく…贅沢したあげくにくっついたお肉…と解釈できそうですが、ピジョンズ・パーク(P.P)は、「油断」と読みます。コシの上に乗っかったのは油断。というアブラ肉なのです。だから、もはや油断はしません。食を細くして、運動量を増やして…そうだ、腹筋しよう(=^・^=)!と思うのです。大好物のお餅さんと決別できるかなぁ。だけど、これから出くわすことが多くなるんだよなぁ。出くわすといえば、縁。本日のポッポニュースは、またしてもの県外編!!! 神戸市中央区下山手通に建立されている生田神社さん。縁結びのご利益を賜れると信じられ、(P.P)が参拝させていただいたこの日も多くの笑顔が境内を訪れていました。

●県外編:日本最多の祭神がいらっしゃる神社。 (東京都千代田区九段・英霊を祀る靖國神社。)
きっと招かれたのに違いありません。門前ではありましたが、小さく二拝二拍手一礼でご挨拶させていただきました。戦争とはいえ、日本のために亡くなられたみなさんの英霊を祀る靖國神社。静まり帰った参道を門扉まで歩かせていただきながら、ピジョンズ・パーク(P.P)は、感謝の気持ちをお伝えしたのです。英霊を祭神とするならば、日本で最も多くの神様がいらっしゃる神社。誓い日に再訪し、参拝させていただける機会に恵まれることを願う(P.P)なのです。
 
2017.1118
●県外編:猫たち。 (東京都千代田区・猫と番ネコ。)
東京の一夜。ピジョンズ・パーク(P.P)が品川の新馬場の通りを散策した折、出会ったネコ2匹の様子がとても心地よく、シャッターを切らされてしまったのです。一匹は東海道品川宿の臨海山法禅寺の境内。住職の代理といった佇まい。もう一匹は、新馬場の商店街へ(P.P)を誘ってくれたちょびひげの猫。もちろん、(P.P)番ネコもおまけで、登場します。ご覧下さい。
 
2017.1117
●県外編:お城巡りの一番札所。 (東京都千代田区・江戸城の今。)
えっとぶりに上京してきました。おシゴトがメーンではありましたけど、やっぱりお上りさん観光しないとね。というわけで今回、ピジョンズ・パーク(P.P)が一番の目的地に設定したのは、このところハマリ気味の日本の城。そして、日本の城のなかでも、その存在感は他を圧倒して譲りません。いわば全国お城巡りの一番札所。天守閣は、4代将軍の時に燃え落ちて以来、再建されず、江戸城そのものもないにもかかわらず、イメージはハッキリしている。テレビや映画の時代劇や時代小説に描かれた印象が、ピジョンズ・パーク(P.P)をはじめ、多くの日本のひとの心に刷り込まれているからに違いありません。東京都千代田区千代田1-1。現在は皇居の一部になっている江戸城跡に、遅ればせながら(P.P)も初登城させていただきました。
 
2017.1116
●黒川谷の奇跡。 (三好市山城町・飯台岩の五十鈴神社。その2)
三好市山城町を流れる伊予川の支流、黒川谷の景勝「半田岩」を訪ねたピジョンズ・パーク(P.P)。道路の対岸へ谷を渡り、五十鈴神社の鳥居をくぐると広々とした境内広場があり、奧に、すぐにそれと分かる大岩が控えていました。(P.P)はあえて、岩を回り込む参道ではなく、大岩の裂け目に続く古き参道を使わせていただき、参拝させてもらったのです。(P.P)が呼ばれた理由は、岩の上に立って分かりました。萌える赤の世界。半田岩の上に設けられた社を包み込んだモミジの光景を見せてやろうとお招きくださったのに違いないと確信しました。黒川谷の奇跡。後編をお楽しみください。
 
2017.1115
●黒川谷の奇跡。 (三好市山城町・飯台岩の五十鈴神社。)
今から500年ほど以前。長宗我部の軍勢が田尾城を攻めた際、三好市山城町を流れる伊予川の支流、黒川谷で策略を練ったそうです。その場所は巨大な「飯台(はんだい)」のようなカタチをした岩の上。そこから、半田岩の地名が付いたといわれる場所があります。清廉な谷水に水車がギシギシ回り、涼しい風が吹く半田岩の景勝。そこでしばらく滞在し、散策したピジョンズ・パーク(P.P)は、奇跡の光景に出会いました。きっとここが半田(飯台)岩。五十鈴神社の祠がまつられた岩の上は広く平らで、周囲を見通すにも格好の場所に思えたのです。
 
2017.1114
●色彩繚乱。 (上板町・大山寺境内の紅葉。)
「四国別格二十霊場」および「四国三十六不動尊霊場」のいずれも第一番札所にあたるのが、上板町の大山(おおやま・標高約691m)に建立されているのが仏王山大山寺。真言宗を布教する寺院です。大山寺は、毎年1月の第3日曜日に境内広場を使って行われる「力餅」大会で知られ、かつての徳島藩主・蜂須賀家に由来する新春イベントは、多くの檀家と観客を集めています。そして今、弘法大師が植えたといわれるイチョウの巨樹を中心に周辺の広葉樹が色づき、境内に繚乱する光景を見せています。ピジョンズ・パーク(P.P)も、毎年ここを訪れ、過ぎ去っていく時の存在を感じているのです。
 
2017.1113
●阿波の伝統工芸の祭典。 (鳴門市大麻町・大谷焼窯まつり2017。)
晩秋の恒例イベントのひとつ「大谷焼窯まつり」が、先週末の土、日曜日に開催され、ピジョンズ・パーク(P.P)も昨日、最終日に会場を訪ねました。大谷焼の窯元の一軒、佳実窯(よしみがま)さんで、毎年、干支の置物を買い求めるのが、(P.P)の習わしになっているのです。このところ2日の開催のうち、いずれかは雨になっていたのですが、今年は両日共に快晴。多くの人出で賑わったようです。11月も半ば。あっという間に師走の声を聞き、今年もそうそうに立ち去っていきそうな気配。(P.P)もやり残しのないよう、まずは犬の置物をしっかり選ばせてもらいました。
 
2017.1112
●まっかっか。 (三好市山城町・黒川谷の水車。)
塩塚高原に向かう道中。黒川谷の名所「半田(飯台)岩」で知られるポイントがあります。ドライバーの目を奪う紅葉が踊っているのにもかかわらず、辺りには静けさがうずくまり、ピジョンズ・パーク(P.P)をやさしく受け入れて、落ち着かせてくれたのです。
 
2017.1111
●標高1000mのススキの原っぱ!。 (三好市山城町・塩塚高原と秋の空。)
最高標高1043m。三好市山城町と愛媛県四国中央市の県境に広がる塩塚高原では、ススキが穂を膨らませ、爽やかな秋風に種を飛ばしています。塩塚高原といえば、春の恒例イベント「野焼き」でも知られますが、パラグライダーやトレッキング、キャンプスポットとしても人気を集めています。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだ11月9日。ススキはのびのびと空に遊び、森の木々は真っ赤に萌えていました。今日のふるさと徳島は朝から雨。風は生暖かくて、カラダは良く動きます(=^・^=)。この雨に洗われて、午後の空気は、きっと新米のように、つやつやに輝くことでしょう。
 
2017.1110
●やっぱりええなぁ。吉野川ッ!。 (三好市山城町・大歩危峡と紅葉。)
見慣れたと思っていた吉野川・大歩危峡の表情なのだけれど、どうしたものか季節や時間やそのときの気持ちやで、違って見えるのです。晩秋の夕刻。ピジョンズ・パーク(P.P)は、闇に沈んでいく、ふるさとの流れに、惚けたように見入っていたのです。そうしてスガタが見えなくなった後、水の音が、遠くにあった吉野川をすぐそばに感じさせてくれました。
 
2017.1109
●湖面を染めるイタノの紅葉。 (三好市池田町・夕暮れの池田ダム湖。)
三好市池田町イタノ。今から遡ること42年前。昭和50(1975)年、吉野川に築かれたコンクリートダムは重力式のこれぞダム!といった威容を備え、上流に巨大な湖を作りました。いわゆる池田ダム湖で、かつてはオマルの愛称で呼ばれた観光ボート「スワン号」が遊び、ブラックバスやコイ釣りの好ポイントだったりもしました。ピジョンズ・パーク(P.P)も、ずいぶん昔、ニゴイ釣りに興じては、心の均衡を取っていたこともあったような…(=^・^=;)。先日の夕刻、池田ダム湖の北岸に立った(P.P)は、過ぎし日を懐かしんでみたりしながら秋の風を呼吸していました。
 
2017.1108
●紅葉とシカ肉カレーは11月いっぱい。 (那賀町木沢・ファガスの森「高城」と紅葉。)
日本一長い未舗装道「剣山スーパー林道」(総延長87.7km)にある休憩宿泊施設のレストラン・ファガスの森「高城」も、今シーズンの営業を終えようとしています。最終は11月末。剣山スーパー林道の冬季閉鎖とともに2017年の商いを終えます。地下足袋王子こと管理人の平井滋さんは「まだ、20日余りあるけん、おいしい名物シカ肉カレーを食べに来てよ」と、水曜、木曜の定休日以外、早朝から仕込みに掃除に接客にと大忙し。ファガスの森「高城」の営業時間は午前10時くらいから午後4時くらいまで。今シーズン中にもう一度、足を運びたいとピジョンズ・パーク(P.P)は密かにたくらんでいたりするのです。
 
2017.1107
●標高1628m!。ナカ奧ダイヤモンド。 (那賀町木沢・高城山のレーダー塔と樹氷。)
今日7日は、立冬。「りっとう」と読みます。というわけでついに冬が到来。2018年の立春まで、長い長い白の季節がやってきます。寒い寒い北風には、人と人をいっそう近づけるチカラがあったりして、ピジョンズ・パーク(P.P)は四季の中でも、ことにお気に入りのシーズンだったりするのです。標高1628m。吉野川沿いの平野部からは雲より高い位置にある高城山の山頂付近では、一足も二足も早く冬が訪れていました。(P.P)が足を運んだのは5日(日)の朝。昇ったばかりの陽が、霧氷の森に差し込み、あたかもダイヤモンドのように輝き、(P.P)を包みこんで迎え入れてくれたのでした。
 
2017.1106
●ナカ奧で仰ぎ見る渓谷の美。 (那賀町木頭・“高の瀬峡”大紅葉。続々編)
ふるさと徳島は山国とも評され、称する緑豊かな森林県。山山が連なり渓谷が間を埋める徳島の秋は、無数の色が折り重なる紅葉天国。なかでもナカ奧(那賀町木頭地区)は、大紅葉が360度全天を埋める屈指のモミジ狩り名所。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねた先週。渓谷の底を流れる那賀川を隅々まで色とりどりに染めて、平成29年の秋が横たわり手招きしておりました。
 
2017.1105
●渓谷をおおうナカ奧の秋景。 (那賀町木頭・“高の瀬峡”大紅葉。続編)
ナカ奧(那賀町木頭地区)に深く刻まれた渓谷“高の瀬峡”。赤や黄や橙が入り交じり、そこに「無い色は無い」と、ピジョンズ・パーク(P.P)に言わせしめる光景が今の時季、晩秋に現れます。日本一長い未舗装道「剣山スーパー林道」の終点・起点にもなっている平(たいら)地区から、清流・那賀川の最上流部で、目がくらむほどに高くそびえ、そして深く刻まれた渓谷に、(P.P)は屈指の大紅葉を見ました。
 
2017.1104
●断崖を包む秋色もみじ。 (那賀町木頭・“高の瀬峡”大紅葉。)
ふるさと徳島を代表する紅葉名所『高の瀬峡』。毎シーズン、ピジョンズ・パーク(P.P)は紅葉を楽しみに足を運びます。そして例年、台風や寒暖の差や天候やを気にしながら、色のつき具合に一喜一憂。今秋は、さて、どんな具合かな(=^・^=)? というわけで、いそいそと出かけたのは11月2日。結果は、ご覧の通りの大紅葉が迎え入れてくれました。今号から数回にわたり、ご紹介します。まずは入り口“平(たいら)の里”からすぐの絶景を(P.P)といっしょに楽しんでくらはい!
 
2017.1103
●太龍寺こぼれ秋画像。 (那賀町・太龍寺山の紅葉。)
ふるさとは徳島の平野部は、今日も暑い一日でした。今頃になって、少し雲が出て涼しくなっています。今夜は冷えて、少しは秋が進むかな(=^・^=)? 今号のポッポニュースは、前号に引き続き太龍寺境内と近辺の秋景。どうぞご覧下さい。予告。次回から県内というか四国屈指のもみじ狩り名所「高の瀬峡」の秋景を紹介します。11月2日の染まり具合。渓谷で赤や黄の葉が踊っていました。どうぞお楽しみに!
 
2017.1102
●染まり始めた第21番札所太龍寺の境内。 (那賀町・太龍寺山の紅葉。)
11月に入って、お天気続きのふるさと徳島。爽やかに秋晴れって感じじゃなくて、ジリジリとおでこを焦がし、首筋に汗が流れる、夏のような暑さも混じっています。里に、秋の色はまだまだかなぁ。居ても立ってもいられず、ピジョンズ・パーク(P.P)は、県南の札所山へ向かいました。四国88ヶ所霊場の第21番札所太龍寺が建立されている太龍寺山(標高約618m)。那賀町和食郷のロープ-ウェイ山麓駅から見上げた山は、まだ緑が濃かったのですが、標高476mの山上駅周辺では、紅葉が進み始めていました。
 
2017.1101
●さよなら。夏の記憶。 (吉野川市鴨島町・吉野川堤防のクワガタムシ)
おまけ画像。ピジョンズ・パーク(P.P)が近くの吉野川堤防を散策中、とぼとぼと前を行く一匹の虫に出会いました。よく見れば、今年はじめてのノコギリクワガタさん。アゴのハサミは少し傾いて、足取りはヨレヨレ。けれど、残りの時間を懸命に生きようとする、生きる意味を疑わないスガタに、(P.P)は気持ちを揺すぶられ、自らも時間を少しも無駄にしないよう生きなきゃと振り返えらせてもらったのです。クワガタさん、もう、頑張れ!とは言いません。ただお礼を言います。それから、さよなら、も。
 
2017.1031
●邂逅! ふたりの作家さん。 (イラストレーター:すえドンさんとたなかきみよさん。)
昨日、ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場に、ふるさと徳島で活躍中および注目株の2人のイラストレーターさんがおいで下さいました。おひとりは知る人ぞ知る、もう広く全国に顔が広い「すえドン」こと須恵泰正さん。もうおひとりは、今はネコをモチーフに描きまくる(=^・^=)イラストレーター「たなかきみよ(田中公代)」さん。示し合わせていらっしゃったわけではなく、偶然の出会い──邂逅(かいこう)です。現在、(P.P)のシゴト場で、たなかきみよのシークレットイラスト展第2弾!「ネコとクリスマス」を開催しています。田中さんが追加の作品を持ってきて設置しているところへ、須恵さんが月末恒例の近況交換にいらっしゃり、初対面となりました。須恵さんの描く細密鉛筆画に刺激を受けていたという田中さん。明日から1ヶ月間、つるぎ町貞光二層うだつの町並み織本屋さんを会場に、須恵さんが描かれた端四国八十八ヶ所の鉛筆画展が開催されるそうで、楽しみに足を運びたいと話に花が咲いていました。あ! たなかきみよさんのクリスマス展の会期は年末くらいまで。こちらは(P.P)のお客様だけの特別公開。なので、たなかみきよ作品に出会いたいみんなは、東みよし町のcaféパパラギさんへ。店内で、個展開催中だそうですよ(=^・^=)! 時間は不確定ですが11月3日(文化の日)には、たなかきみよさんも来店されるそうです。運良く邂逅できれば、ネコ絵の話を聞けるかもしれませんよ。
 
2017.1029
●もうすぐ秋のサクラが見頃。 (阿波市:市場町伊月のコスモス畑。)
昨年11月3日に出逢った秋の色。県道11号線・鳴門池田線沿い、市場町の稲の借り入れが終わった田んぼではコスモスが群れて咲いていました。今シーズンは、まだ少し早いのか、遅れているのか、ピジョンズ・パーク(P.P)は花の絨毯の中を歩くチャンスに恵まれていません。昨年見た花景を楽しみに、記憶の糸をちょっぴり引っ張り出しておきます(=^・^=)。
 
2017.1028
●標高92mのサクラ秋色。 (吉野川市鴨島町:向麻山の紅葉。)
吉野川市鴨島町のサクラ名所はたくさんあって、そのひとつに向麻山(こうのやま・標高約92m)も数え入れていいでしょう。そしていっそう早く色づくのもサクラの木の葉。ピジョンズ・パーク(P.P)が山行した昨日のお昼。山頂公園は、赤や黄にすっかり染められていました。
 
2017.1027
●これからが楽しみ! 菊花咲き始め。 (吉野川市:第77回鴨島大菊人形メーン会場。)
第77回開催を迎えた鴨島大菊人形。メーン会場となっている吉野川市役所イベント広場で、咲き具合を確認してきました。花はまだ、つぼみが多く、写真のとおり咲き始めといった感じ。あと、一週間もすれば、かなり咲きそろいそうではありました。これからが楽しみな「鴨島大菊人形」展は、11月15日(水)まで開催されています。
 
2017.1026
●朝のJR鴨島駅前ロータリー (吉野川市:JR鴨島駅と第77回鴨島菊人形。)
昨日に続き、今朝のふるさと徳島の空は晴れ。生まれたての光に洗われた空気が清々しく感じられます。ピジョンズ・パーク(P.P)はココロ軽やかに、JR駅前に足を運んできました。秋季名物の「鴨島大菊人形」展で設置された菊人形の花の具合を探るため(=^・^=)。戦国武将・井伊直虎と直親をモチーフにした2体の菊人形が、通勤・通学のため、列車を目指して足早に改札を抜けていくお客さんたちを見送っているように感じられました。花の咲き具合は、咲き始め。これから、ますます楽しみなのです。
 
2017.1025
●秋の吉野川夕景 (吉野川市:川島潜水橋と阿波中央橋と江川。)
長雨のせいだろうか──。頬杖をついて窓外を眺めるのにすっかり慣れてしまったピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。そんなクセに気づいたのは昨夕。久しぶりに雨があがり、散策にでかけた吉野川堤防みちを辿りながら、夕景の濃い色や風の奥深い香りや水面に映った雲の高さやをあらためて思い、(P.P)は外出の喜びにまみれたのであります。本日のふるさと徳島は陽が射しています。シゴトの作業が遅い(P.P)は、本日も缶詰。台風22号が接近中とのことで、読者のみんなには、つかの間の晴れを満喫してほしいと願うのです。
 
2017.1024
●今年のモチーフは「おんな城主 直虎」 (吉野川市:「第77回鴨島大菊人形」はじまる!)
ふるさと徳島の秋の風物詩。紅葉名所の祭りや人形浄瑠璃の小屋掛け公演など、あれや、これやたくさんありますが、なかでも吉野川市で開催される「大菊人形」の展示は忘れることができません。吉野川市役所イベント広場をメーン会場に、JR鴨島駅前のロータリーで菊人形が展示されます。本日のポッポニュースは、今朝の駅前会場での咲き具合。これから、本番!見頃を迎えます。
 
2017.1021
●絶景! 高度108mのパノラマビュー! (坂出市:瀬戸大橋タワーからの眺望。)
四国の香川県坂出市と岡山県を結ぶ瀬戸大橋。かつてはフェリーや連絡船などの海路しかなく、共用が開始された昭和63(1988)年には、大いに歓迎されました。供用開始にあわせて始まった瀬戸大橋博覧会には多くのお客さんが訪れ、期間中(3月20日~8月31日)を通して賑わったそうです。完成から29年を経た今、瀬戸大橋は日常の道路となり、目新しさはなくなりました。そんななか、香川県側の博覧会場は公園に生まれ変わり、そこで残され、今も稼働しているモニュメントのひとつに瀬戸大橋タワーがあります。一本の支柱が瀬戸内海に望み立てられ、それを伝って円形のゴンドラが回転しながら上昇していく可動式の展望台です。最高点は108m。ピジョンズ・パーク(P.P)が乗ったのは、実のところ、今回がはじめて。雨に煙る瀬戸内海や瀬戸大橋、坂出市のランドマーク讃岐富士(飯野山・標高約422m)を眼下に、(P.P)は空中散策を楽しませてもらいました。瀬戸大橋の共用と同時に営業が始まった瀬戸大橋タワーも29年の時を経ていますが、(P.P)には目新しく映ったのであります。
 
2017.1020
●標高1600mの高山列車! (那賀町木沢:高城山レーダー雨量観測所モノレール。)
標高約1628mの高峰「高城山」の山頂近くに、レーダー雨量観測所(レーダー塔・レーダードーム)が立っています。ここでの観測データによって、四国の東半分以上、兵庫、岡山、広島の一部まで、雨量観測ができるのだそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)は、先日の霧の日、観測所内部を見学させていただく機会に恵まれ、はじめて地上7階に位置する展望ポイントまで上がることができました。色づく絶景とともに保全用に設けられた標高1600mの高地を登る列車(モノレール)の不思議な光景を記録しておきます。
 
2017.1019
●高城山を見上げて! (那賀町木沢:色づく剣山スーパー林道。)
標高約1628m。那賀町木沢にそびえる高城山が秋の色づきを深めていました。高城山は、那賀町にあるにもかかわらず、高丸山、雲早山の2峰とあわせて、勝浦三山に数えられています。剣山スーパー林道に開かれた登山口から分け入ったピジョンズ・パーク(P.P)を迎え入れてくれたのは、紅葉のあたたかい色と霧のやさしい香りでした。
 
2017.1018
●未来のふるさとをよろしくね! (那賀町木沢:ファガスの森「高城」で県新入職員さん研修。)
今日は、徳島県新入職員さんの一部研修がファガスの森(那賀町木沢)であり、ピジョンズ・パーク(P.P)も山歩き引率、県南部地域の振興を掲げるNPO法人きさわクラブの紹介立ち会いなどを兼ねて、お手伝いにうかがっていました。NPO法人きさわクラブ理事長・平井滋さんからは野生シカの捕獲方法について説明があり、また同理事で、NPO法人剣山クラブ理事長・桑原豊秀さんからはシカによる食害などの実体紹介が行われ、参加者は熱心に聞き入り、また真剣に各種体験に取り組んでいました。同席した(P.P)は、聡明かつ元気な新入職員さんたちの笑顔に、明るいふるさとの未来を感じることができました。次号は、新入職員さんたちと歩いた高城山や見学した雨量レーダー塔の紹介など掲載予定です。お楽しみに!
 
2017.1017
●剣山スーパー林道へ行こう! (那賀町木沢:ファガスの森「高城」の賑わい。)
昨日からの雨で、ふるさと徳島は平地でも肌寒さを増しています。標高約1300m。ブナの巨樹が茂るファガスの森では、すでに冬支度がはじまっているそうです。「昼の気温も10度をしたまわるようになった。もうあっという間に冬じゃわ」と、剣山スーパー林道の休憩宿泊施設レストラン・ファガスの森「高城」の管理人、地下足袋王子こと平井滋さんが教えてくれました。剣山スーパー林道は日本一長い未舗装道として知られ、総延長は1市3町にまたがる約87.7km。最高標高は約1500m。真っ赤な大紅葉に染まる秋は足早に去り、すぐに長い長い冬が横たわります。剣山スーパー林道は冬期通行止め。ファガスの森「高城」の営業も11月いっぱいとのこと。まだ、紅葉の残る剣山スーパー林道へ、もう一度出かけてみたいと、早くも暖房を効かせてしまったシゴト場で、ピジョンズ・パーク(P.P)は考えています。
 
2017.1016
●徳島の元気が大集合! (徳島市山城町:徳島ビジネスチャレンジメッセ2017。)
ふるさと徳島の未来をけん引する企業や団体や学生さんたちが、一堂に会して、それぞれの活動や成果品PRする展示会「徳島ビジネスチャレンジメッセ2017」が、徳島市山城町の交流施設「アスティとくしま」で開催されていました。ピジョンズ・パーク(P.P)も「次代を担うアイデアや笑顔に触れる良い機会でもあるし…」と、足を運んできました。広い駐車場はほぼ満車の状態で、会場内には人があふれていました。賑わいのようすをちょこっと記録しておきます。
 
2017.1015
●あれっ! 水も滴る狛犬さんっ。 (吉野川市山川町&川島町:秋雨にけむる忌部神社。)
ふるさと徳島は朝から雨。窓外の風景は灰色に沈み、それだから肌寒さも余計に感じてしまうのかもしれません。こんな日、ピジョンズ・パーク(P.P)は頬杖をついて、水たまりに弾ける雨の音に耳を傾けていたりします。そうして、そこにうずくまっている「もの悲しさ」の正体を探ろうといつのまにか懸命に考えていたりします。(P.P)は、これまでに幾度となく綴ってきましたが、実のところ雨が苦手ではありません。むしろ好き。ピーカンの森に涼風が吹き抜けていくような日はもちろん、みんなに大人気だと思います。一方で蒸したり、肌寒かったりするうえに、雨が降っているなんて日は、嫌がられがちだとも承知しています。けれど雨は、物思いにふけらせてくれる、かけがえのないツールだと(P.P)は知っています。たとえば邂逅、偶然の出会いは胸を躍らせてくれます。反対に、離れる寂しさの中に、たぶんきっと清々しさも感じられるのに違いありません。陽と陰──。どちらにもそれぞれの良さが潜んでいるのです。(P.P)は昨日、週末のジョギングを兼ねて、吉野川市山川町忌部山に鎮座する忌部神社に参拝していました。「もつ」と思っていた天気の読みはハズレて、途中から秋雨がシトシト降りはじめ、思わぬシャワーランとなってしまいました。そうして出会った光景が本日のポッポニュース。いつも拝殿にご挨拶させていただくだけだったのに、この日は、狛犬さんのスガタが目に飛び込んできました。秋雨に濡れて立つ様子は、凛々しく印象的でした。見上げる(P.P)の頬打つ冷たい雨にも「素敵な出逢いをくれてありがとう」と、感謝したくなったのです。
 
2017.1014
●秋早朝の山肌と登山道。 (三好市:剣山の紅葉。)
しつこいくらいに掲載してしまいましたが、おそらくラスト。ふるさと徳島の最高峰「剣山」(つるぎさん・標高約1955m)の紅葉2017。早朝の登山道で見つけた秋の色たち。少しの風に、色づいた葉が舞い、ハラハラと森の奧に降り積もっています。冬支度をはじめた木々の肌は乾いて、こうばしい香りを漂わせます。ピジョンズ・パーク(P.P)は必然、散る葉を数え、香りの主を探して、歩みが遅くなってしまうのです。そうしていつか、立ち尽くした視線の先に、いとおしいすべてが、佇み微笑んでいるのを知りました。──少々気恥ずかしいフレーズも、たぶんきっと季節が運んでくるのだろうな(=^・^=)。
 
2017.1013
●荘厳な日出1955。 (三好市:剣山山頂のご来光。)
快晴と夏日の奇跡に恵まれた日。ふるさと徳島が誇る最高峰の山頂で、ピジョンズ・パーク(P.P)は荘厳な日出、いわゆるご来光を待ち受けておりましたッ! 風に冷気は無く、けれど空気は洗われたように清々しく澄んでいました。そうやってお迎えした朝日は、山肌を赤く焼いて、色づく木々をいっそう鮮やかに染めて昇り、移りゆく季節を教えてくれたのです。今週も今日で最後。やり残さないようにしようって、思っているのです(=^・^=)。
 
2017.1012
●ふるさと第2峰の秋。 (三好市:真っ盛り! ジロウギュウの紅葉。)
ピジョンズ・パーク(P.P)は剣山(つるぎさん・標高約1955m)に登頂したついでに、連なるジロウギュウにも足を延ばしてみることにしました。秋の陽はつるべ落としとは言うけれど、せっかく目の前にあるのだし、お天気はいいのだし、気温も奇跡的に暖かいのだし…ということで、シルエットになる前に、一歩を踏み出していました。ふるさとの第2峰「ジロウギュウ」、標高約1930mの頂をめざした記憶を掲載しておきます。
 
2017.1011
●ふるさと最高峰の秋。 (三好市:真っ盛り! 剣山の紅葉。)
1955m。四国いや西日本、第2位の高峰「剣山」。ケンザンではありません、「つるぎさん」と読みます。発音します(=^・^=)。先日、ピジョンズ・パーク(P.P)は、紅葉を求めて登ってきました。下見のつもりだったのですが、どうも見頃のピークにあたったような…(P.P;)。喜びの光景をご覧下さいね。
 
2017.1010
●城跡公園で秋イベントを楽しむ。 (明石市:明石城跡と明石城まつり。)
淡路ジェノバラインで明石港に渡ったピジョンズ・パーク(P.P)は、JR明石駅に隣接する明石城跡を訪ねることにしました。城跡の周辺は明石公園として整備され、(P.P)が足を運んだちょうどその日、秋イベント「明石城まつり」が開催されているのに出会いました。小笠原忠真(おがさわらただざね)が築城、初代藩主として入城した明石城はすでにありませんが、国の重要文化財に指定されている2つの櫓(やぐら)を見学させてもらいました。そぼ降る雨の日の城跡散策で見た風景を記録しておきます。
 
2017.1009
●波に揺られて岩屋港と明石港を結ぶ高速船。 (淡路島:淡路ジェノバラインに乗船。)
今号は県外編。ふるさと徳島とは海を挟んだお隣県兵庫の海上交通「淡路ジェノバライン」に乗船してきました。明石海峡大橋が開通したのは今から20年近く前の1998年、平成10年4月のこと。淡路島と明石市がつながって、クルマでの往来が可能になったのをきっかけに船の需要はほぼ無くなりました。岩屋と明石を結んでいた「たこフェリー」(通称)なども運航をやめ、もう海路は存在しないのかと、ピジョンズ・パーク(P.P)は勝手に思い込んでいましたが、淡路ジェノバラインが生きていました。片道500円。いざ明石海峡大橋の下をくぐって明石港へ。
 
2017.1008
●アニメキャラに扮したレイヤー天国歩き。 (徳島市:マチ★アソビの街。)
目的といえば目的だったし、偶然といえば偶然でもありました。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ちょっと運動がてら徳島市中心地の徘徊を企て、実行に移した10月8日(日)。マチでは、ちょうど7、8、9日の3日間、新町ボードウォークや新町橋、新町水際公園などをメーン会場に、人気アニメのキャラクターに扮したみなさん(いわゆるコスプレイヤーさん・レイヤーさん)が街中を練り歩き、写真を撮ったり、ポーズを決めたり、で、いつもはちょっと寂しい感じのふるさと徳島の中心地を流れる新町川周辺が明るい笑い声に包まれていました。賑わうマチのようすをお分けしちゃうぜぃっ!
 
2017.1007
●駅にも病院にも近い便利な駅。 (徳島市蔵本町:無人改札のJR蔵本駅。)
JR蔵本駅。ピジョンズ・パーク(P.P)は列車に乗ると、可能な限り車両の一番前に陣取り、運転手さんの隣で飛び去っていく風景を楽しむのを良しとしています。基本的に、ふるさと徳島を走っている普通列車は1,2両なので、先頭に立ちやすかったりするのです。そうして、いろいろな駅のホームの賑わいや寂(さび)れ加減を推し量っては、物思いにふけってみたり…。そんなわけで県内すべての駅に下車したことがあるわけではありません。JR蔵本駅もそんな駅のひとつ。下車ではありませんが、ぶらりと立ち寄ってみました。駅舎前には名水「蔵清水」が湧き、この日もたくさんペットボトルを用意した男性が名水をくんでいました。駅正面には大学病院や球場、眉山山頂への登山道などもあり、便利で楽しいマチ蔵本町。この日は人通りは、あまりありませんでしたが、JR蔵本駅前の記憶として残しておきます。
 
2017.1006
●邂逅! 菅原道真公を祀る社。 (徳島市南島田町:街中に鎮座する両八幡神社。)
数日前、ピジョンズ・パーク(P.P)は徳島市南島田町を徘徊しておりました。そこで偶然出会ったのは、菅原道真公と誉田別命(ほんだわけのみこと)を祀る両八幡神社。徳島市の中心地や国道192号に近く、自動車の通りも多い県道1号線沿いで、当神社の境内は、杜が木陰を落とし、静寂が満ちていました。(P.P)を呼んでくださったのは、いずれの神か。よろこんで「初詣で」させていただきました。
 
2017.1005
●四十七義士が鎮座する聖域へ。 (県外編:兵庫県赤穂市・赤穂大石神社に初参拝。)
以前、赤穂城跡を訪ねた際、ピジョンズ・パーク(P.P)は、隣接する赤穂大石神社に参拝させていただきました。昔、年末になると大石内蔵助率いる総勢47人の義士による討ち入りをテーマにした時代劇がテレビ番組の恒例になっていました。主君の恨みを晴らした義士たちの長、大石邸を境内とした赤穂大石神社には、大願成就のご利益があるのに違いありません。(P.P)は、土佐藩藩祖を祀った山内神社に続いての、藩祖詣でをさせていただきました。
 
2017.1004
●剣山スーパー林道のオアシス終盤。 (那賀町木沢・ファガスの森「高城」の秋。)
剣山国定公園の南面を東西に走る剣山スーパー林道。総延長87.7kmは、未舗装道として全国一の長さを誇る、文字どおりのスーパー林道。標高は最高点でおよそ1500m。「徳島のへそ」の愛称が付けられています。先日、ピジョンズ・パーク(P.P)は、それより200mほど低い位置に設けられている休憩・宿泊施設ファガスの森「高城」を訪ねました。名物シカ肉カレーを楽しみに、多くのライダーや家族連れの行楽・キャンプ客、ハイカーなどが訪れ、食堂は一日(午前10時~午後4時)賑わっていました。そうして(P.P)は、ログハウスが点在するファガスの森の小径を歩いて、秋の色を探したのです。
 
2017.1003
●色づき始めた南の森。 (那賀町木沢・堂の窪のカツラとカズラ。)
標高約1300m。ナカ(那賀町)木沢のシコクブシ鑑賞ポイント「堂の窪」にも、秋の色づきが降り始めています。日を追うごとに、気温は下がっていて、日中でも風があったり、木陰に入るとヒンヤリとして肌寒さを感じます。四季のなかで、最も足が速いのは「秋」。気づけばやってきて、あっという間に去って行くのです。前号に続き、堂の窪の風景ですが、今回は堂の窪のシンボルツリー「カツラの木」の冬支度と色づくカズラの葉の様子を掲載。滑り込んできた秋の横顔を記録しておきます。
 
2017.1002
●静かな森に色の賑わいを添える花。 (那賀町木沢・堂の窪のシコクブシ群れ咲き。)
キンポウゲ科トリカブト属シコクブシ。どっかの住所みたいだけれど、これは植物。アルカロイドとかいう毒のある植物として知られてます。上勝町を起点に神山町、ナカ(那賀町)の木沢から木頭に至る総延長約87.7kmの未舗装道「剣山スーパー林道」。そしてナカ木沢の入り口から、剣山スーパー林道に3kmほど侵入したポイントに、カバやカツラの木が鬱蒼と茂る森があります。秋の木漏れ日が射しこむ「堂の窪(どうのくぼ」)と呼ばれるポイントで、紫色の花を咲かせた植物が群生していました。トリカブト、地元ではシコクブシと呼ばれています。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは昨日の早朝。青紫、赤紫の花に混じり白花も数株見つけることができました。
 
2017.1001
●いざ「忠臣蔵」の城へ。 (県外編:兵庫県赤穂市・義士を生んだ「赤穂城跡」へ登城。)
姫路城を訪ねたピジョンズ・パーク(P.P)は、なんとなくそのまま帰るのがもったいなくなってしまい、天塩の産地としても知られる赤穂市に寄り道。赤穂事件、忠臣蔵、赤穂浪士、四十七士などのコトバで知られる赤穂城(跡)を訪ねることにしました。白鷺城から一般国道で西へ約40km。現在は緑の公園となっている城跡で、かつて江戸時代に城、屋敷、家禄などを没収される「改易」の憂き目に見舞われた当時の、侍たちの悲哀を感じられればと思いながら、散策させていただきました。
 
2017.0930
●スーパーホワイト白鷺城。 (県外編:兵庫県姫路市・世界遺産「姫路城」へ登城。)
要塞マニアではないのだけれど、ピジョンズ・パーク(P.P)は、このところ石積みやコンクリート製の巨大建造物に呼ばれることが重なっています。数日前に訪ねたのは、瀬戸内海に架かる瀬戸大橋を渡って、東へ進路を取った先にある世界遺産「姫路城」。3年前の改修時と改修直後、それから今年の2月にも足を運び、今回の再々再訪となりました(=^・^=)。天守閣に祀られている刑部神社に毎度、お参りさせていただいているご利益なのでしょう。(P.P)は、青空にそそり立つ純白の城、別称:白鷺城をまたしても見上げることができました。ちなみに、ネットで調べてみると、白鷺城と書いて「はくろじょう」と読むのが主流なんだそうで、(P.P)などは、ずっと「しらさぎじょう」しかないと思っていました。ふるさと徳島の県鳥が「しらさぎ」で、そんなところにも、深いご縁を感じているのです。
 
2017.0929
●群れて笑うミニわらぐろ。 (板野町・JR川端駅前の田園と稲穂。)
「わらぐろ」って知ってますか? ピジョンズ・パーク(P.P)は知っています。お米を取ったあとの稲をまとめて、田畑の肥やしにするため、稲を三角錐の束にして寒風にさらす農法のひとつ。多分だよ(=^・^=)。で、たいていは、(P.P)の知る限りですが、176cmの(P.P)をしのぐ高さに盛られた大きな三角錐の「わらぐろ」をイメージしていたのです。しかし、板野町を走る鉄道の脇、川端地区の田園に林立する「わらぐろ」は、その数と小ささで(P.P)を圧倒してくれたのです。
 
2017.0928
●夕暮れの鷹城。 (県外編:高知市・現存するニホンの城「高知城」。)
標高約44.4mの大高坂山に登ってきました。場所は高知市。山頂に築かれているのは、現存するニホンの城「高知城」。別名を鷹城とも呼ばれる堂々としたスガタは、築城から400年、再建から250年あまりの時を重ねた風格を漂わせています。春、桜花のシーズンに訪れたピジョンズ・パーク(P.P)は、天守や本丸、追手門はもちろん、枝振りのいい松や栴檀(せんだん)などの樹木、そりを加えて積まれた石垣の威容にもひかれ、ほかの季節にも足を運びたいと願っていました。夕暮れに浮かぶ国宝の風景を少し紹介します。
 
2017.0927
●久方ぶりに太平洋を望むゼヨ。 (高知市・白砂青松の桂浜。)
中秋が近づいています。中秋といえば名月。名月といえば隣県高知の桂浜。というわけで、昼間ではありましたけれど、ピジョンズ・パーク(P.P)は太平洋に臨む白砂青松の浜を訪ねました。平日だったにもかかわらず、多くの観光客が訪れ、砂浜に楽しげなあしあとを残していました。
 
2017.0926
●暴れ川「宮川内谷川」の守。 (阿波市土成町・昭和39年に誕生した宮川内ダム。)
ピジョンズ・パーク(P.P)は、このところ、ダムづいています。ダムの管理事務所でもらえるダムカードに夢中と言ったほうがいいのかもしれませんが…(=^・^=;)。収集癖というのは、対象が何であるにせよ、発動するものだと、つくづく思い知っているのです。今回のポッポニュースは、そんなわけなので、またしてもダムのある風景。場所は阿波市土成町で、名物たらいうどんが食べられるお店が軒を並べる宮川内谷川に設けられた宮川内ダム。ダム湖のほとりに整備された公園をはじめ、周辺はサクラの名所としても知られ、今シーズンまっただ中のぶどう産地でもあります。(P.P)はダム湖をやさしく渡ってくる風に秋を感じながら、ほんの少しだけダム湖畔散策を楽しませてもらいました。
 
2017.0925
●県外編:門入ダムを望む丘。 (香川県さぬき市寒川町・標高203mの山上山。)
栴檀川をせき止め、満々と青い水を蓄える門入ダム。さぬき市寒川(さんがわ)町の名所を見下ろす小山が門入の郷にあります。山上山。標高約203mですが、緑は深く、尾根は痩(や)せて険しく、山頂からの眺望にも長けた、楽しめる山。辛いのが得意じゃないのにカレーは大好物で、汗かきなのに走ってしまうピジョンズ・パーク(P.P)は、高さに目眩を感じながら、登り詰めてしまうのです。(P.P)の旅の思い出・さぬき市寒川町編。今回は山上山を掲載します。
 
2017.0924
●県外編:門入ダムの周辺散策。 (香川県さぬき市寒川町・門入の郷。)
前号に引き続き、さぬき市寒川町を流れる栴檀(せんだん)川をせき止める門入ダムと周辺に整備された公園「門入の郷」の風景をちょびっと掲載します。「さぬきうどん」の味覚を求めたドライブでしたが、秋深まる行楽シーズンを前に、ポッポニュース読者のみんなに紹介したいお手軽お出かけポイントの下調べになりました(=^・^=)。
 
2017.0923
●栴檀川の要塞。 (香川県さぬき市寒川町・門入ダム。)
ピジョンズ・パーク(P.P)は先日、隣県香川県さぬき市に、うどんをいただきにクルマを走らせました。ただ、お腹を満たすだけでは飽き足らないのが読者のみんなと同じく(P.P)。寒川町のダム公園「門入の郷」を訪ねました。門入の郷は、門入ダムを中心に整備された公園。ダムは地元で、古くは暴れ川として知られた津田川。氾濫を食い止めるため、支流の栴檀(せんだん)川に建設されたそうです。今号では、まず、門入ダムの威容をご紹介!
 
2017.0922
●「明日に向かって!」田んぼアート。 (香川県東かがわ市西山・福栄の空ちゃん田んぼ。)
シーズンを迎えた、ふるさとのフルーツぶどうの直販店が建ち並ぶ土成町。甘い香りを楽しみながら宮川内谷川沿いに延びる国道318号を南へ。隣県香川県に入ってすぐ、広々とした田園風景が広がっています。近いこともあって先日、ピジョンズ・パーク(P.P)は、話題の田んぼアートを見学してきました(=^・^=)。
 
2017.0921
●「かんおんじ」だった! (香川県観音寺市・一の宮海水浴場と公園それから、ちょうさ会館。)
「目からウロコ」というか、かなり恥ずかしい話。隣県香川県の西端に位置する町・観音寺市をピジョンズ・パーク(P.P)は「かんのんじ」と発音しておりました。謝して改めます。正しくは、「かんおんじ」。先日、(P.P)は過ごしやすく整備された一の宮海水浴場と隣接する一の宮公園を散策。ついでに観音寺市ちょうさ会館も覗いてきました。
 
2017.0920
●みんなの幸せ願う六地蔵! (つるぎ町半田・中熊地区からの眺望。)
先週のこと。土々呂の滝を訪ねたピジョンズ・パーク(P.P)は、気の向くままに大藤谷川を渡り、そこから急斜面に張り付くようにのたうって延びる細い車道を辿るかとにしました。延々と上り坂。どんどん高度が上がっていくのが面白くて、中熊地区から長野地区へ向かう峠まで登り詰めてGPS腕時計を見ると標高580m。気づけば300mあまり登ったようです。眼下に流れる大藤谷川を挟んだ向かいの山は隣町の東みよし町。急な斜面に張り付くように、集落の屋根が点在しています。峠近く。そんな緑の山河がどこまでも広がる風景を楽しむ6つの人影に気づきました。(P.P)が見上げると、道の端に腰を下ろしたおばあさんたちが、興味深げな表情で迎えてくれます。「どっからきたん」「まぁ、土々呂の滝から走ってきたん?」「どこまで行くん? 長野で?」「えらいなぁ、また来てよ」と口々に励ましてくれます。日当たりがほどよく、風の抜けが心地よく、時間もゆっくり流れるそんな場所に、6人のおばあさんが座ったスガタは、六道から衆生を救ってくれる地蔵菩薩の化身・六地蔵にも思え、緑の風景の中で、ありがたいキモチにさせていただいた(P.P)でありました。
 
2017.0919
●台風を食べて太る! (つるぎ町半田・県西部屈指の名瀑「土々呂の滝」。)
台風18号が通り過ぎた2日目。ピジョンズ・パーク(P.P)は県西部を代表する名瀑のひとつ「土々呂の滝」を訪ねました。ちなみに、読み方は「どどろのたき」。トトロと読みたいところですが、昔からの正式名称ですから仕方ありません。それはおいて、目的は雨後の滝がどう変わっているのか見てみたくなったから。案の定、18号がもたらす雨水をかき集めた滝は太く荒々しく変貌していました。常にも水量は豊富なこの滝の周辺には、森はしずかに沈み、鳥たちのさえずりが木立にこだましているはずなのに、この日はゴーゴーと渦を巻いて流れおちる滝の轟音が響き渡り、怖いほどの迫力で(P.P)を魅せてくれたのでした。
 
2017.0918
●台風一過。空は高く、風は青し! (吉野川市・台風18号が残したもの。)
「大型で強い台風」という響きが、このところの台風の評価として珍しくもなく定着したように感じています。そして、昨日の午後から夜にかけて、ふるさと徳島を、びしょびしょのクツで踏み荒らして行った台風18号も大型で強い台風だったそうです。一転、今日は朝から青空が広がり、風はほどよく冷たいのですが、陽射しはまだ夏の勢いを残して、駐車場のゴミを片付けようと、帽子もかぶらず外に出たピジョンズ・パーク(P.P)の頭皮をジリジリと焼くのでした。でも、台風一過の言葉通り、これできっと灼熱の夏が終わり、過ごしやすい秋がやってくるのでしょうね。
 
2017.0917
●賑わいを目指しアーケードが消えた銀座通り! (三好市池田町・阿波池田銀座街と懐かしい味と人。)
このところピジョンズ・パーク(P.P)は、気づくとノスタルジーにひとり浸っているのに、たびたび気づいています。風景だったり、香りだったり、賑わいだったり、若々しい顔たちだったり、そうして味だったり…。三好市池田町のJR阿波池田駅前から延びる駅前通りの趣や、駅前通りから東に延びる阿波池田銀座街(通称:銀座通り)で、ずっと昔から、そして今もやさしい香りを通りに漂わせる八千代食堂の佇まいとか…。先日のこと、思い立った(P.P)は、懐かしい味を求めて八千代食堂ののれんをくぐりました。注文したのは、一杯450円の中華そば。さらっとのどごしのいいスープはこれといってパンチはないのだけれど、最後まですすらされてしまう深いコクが、どんぶりのあちらこちらにうずくまっているんだね。麺もこれといって特徴はないのに、胃にやさしく落ちていくし、噛みしめたメンマからは、あたかも快楽のため息のように甘味があふれて、どうにも箸を休ませてはくれないのです。そんなわけで、あっという間にノスタルジーあふれる一杯を平らげた(P.P)。お勘定を済ませて、外に出て、そうして感慨深く通りの風景を眺めたのです。新しい通りが誕生したのは、今からちょうど5年前の2012年9月。ほぼ一年をかけて古いアーケードが撤去され、およそ250mの新・銀座街に生まれ変わりました。どこかに残っているかもしれない、思い出の風景を探す(P.P)に、ひとりの女性が声をかけてくれました。八千代食堂の斜(はす)向かいで化粧品店を営む星川恭子さんでした。実は10年ほど以前、三好市で郷土史写真集を製作させていただいた折、銀座街や近隣の歴史を話してくれたのを思い出しました。「どちらから、いらしたの?」「八千代さんのラーメンおいしいでしょ」「アーケードがなくなって、寂しいんじゃけど、阿波おどりは盛り上がっとるでよ。来年ぜったいきたらええわ」と、(P.P)のことを全く思い出してはくれませんでしたが、10年の月日を経て、またしても(P.P)に町のチャームポイントをたくさん教えてくれたのです。ありがとうございます、星川さんっ(=^・^=)。
 
2017.0916
●名水の脇で、白花の曼珠沙華が満開! (吉野川市鴨島町・江川湧水公園と白色ヒガンバナ。)
ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場の近くに、全国名水百選に名を連ねる水場があります。江川の湧水です。町なかに湧いているにもかかわらず水質は飲めるほどに澄んでいます。さらに不思議なのはその水温。夏場に平均10度と冷たく、冬場には逆に20度ほどまで温度があがる「異常水温」の湧き水として知られ、多くのみなさんの興味を引いています。そんな江川の湧水を中心に小さな公園施設が整備されています。(P.P)が通りかかった夕刻のこと、水辺で白い花をさかせた曼珠沙華が群生しているのを見つけました。曼珠沙華(マンジュシャゲ)いわゆるヒガンバナですが、通常、亀の血のように真っ赤な花色をしています。ここでは白花が先に開花し、赤い花は少し遅れて咲くようです。白花の見頃はせいぜい2、3日でしょうか。開花からすぐに黒ずみしおれてしまうのですが、(P.P)を迎えてくれた白花たちは、若々しく乳白色の光沢を放ち、微笑んでいました。
 
2017.0915
●神領地区で出会った秋祭りの賑わい! (神山町神領・若宮神社の天皇まつり。)
先週の日曜日。神山町に「雨乞い滝の女神さま」を久しぶりに訪ねた折、ピジョンズ・パーク(P.P)は奇遇にも神領地区の秋祭りに遭遇。町筋に立って、しばらくまつりの賑わいに身を浸しました.若宮神社の拝殿で稚児さんによる笛鐘太鼓の奉納に耳を傾け、神官の祝詞で神様を迎え入れた神輿を氏子さんたちが担ぎ、町内を練り歩くのに、しばらく(P.P)も、くっついて回らせていただきました。神輿を先導する紫の幟(のぼり)が秋風に揺れ、季節の移ろうのを(P.P)は知ったのです。
 
2017.0912
●名瀑のそばで秋の味覚とり! (神山町神領・雨乞い滝の女神さま宅の秋。)
朝夕の涼しさに秋の足音が聞こえるようになりました。ピジョンズ・パーク(P.P)は、平地よりも、ひとあし早く秋の色が濃くなる神山町へ足を運びました。ITをキーワードに猛烈な変化をみせている町で、歴史をたどり、移りゆく町の風景に愛情をそそぐ「雨乞い滝の女神さま」を訪ねました。町の中心地、神領地区で、ふるさと徳島が誇る三大名瀑のひとつ「雨乞いの滝」への遊歩道入り口近くにある女神さまの畑では、まるまると太ったすだちが緑の色を濃くし、枝をしならせ、たわわに実っています。鋭いトゲを避けながら、ひとつふたつと実をもいで、(P.P)に袋いっぱいに持たせてくれました。秋を代表する味覚「栗」拾いとあわせて、今シーズンの行楽計画を錬る楽しい時間をいただきました。女神さま、ありがとうございました。
 
2017.0911
●梨の峠を越えて行こう! (神山町阿川・二ノ宮八幡神社の狛犬さん。)
ピジョンズ・パーク(P.P)は、年に数度だけれど、鴨島町から南へ山越えで延びる県道31号線を辿り、梨の峠を経由して神山町阿川および神領地区へ彷徨うことがあります。初秋の風に誘われた先週の日曜日。(P.P)はペットボトルで凍らせたカルピスを背負い、慣れ親しんだ甘味「安宅屋羊羹」(三好市池田町)を2つポケットにねじ込んで、エッチラオッチラ、スタコラサッサ。本号では、梨の峠を下った先にある二ノ宮八幡神社の境内を紹介します。お楽しみください。
 
2017.0910
●御年335歳!雰囲気が満ちる広い境内。 (観音寺市大野原町・大野原八幡神社に参拝。)
御神木が晩夏の陽光を遮り、涼しい風を通して葉を慣らす大野原八幡神社の境内。観音寺市大野原、髙松自動車道の大野原ICからほど近くに開かれています。先日、ピジョンズ・パーク(P.P)は石造りのアーチ式ダム「豊稔池堰堤」を訪ねたおり、当社のご祭神に呼ばれ、喜んで参拝させていただきました。
 
2017.0909
●御年88歳!威容を誇る石積みのアーチダム。 (観音寺市大野原町・石造の要塞! 豊稔池石積式ダム)
観音寺市大野原町を流れる柞田川(くにたがわ)の上流部。緑の渓谷に深い青水を蓄えた石積みの要塞があると聞き、ピジョンズ・パーク(P.P)は直ちに出撃。これを激撮せんとす。本日天候晴朗なれども風涼し。要塞というのは、もちろん冗談で、豊稔池堰堤(えんてい)をたとえて言ったもので、石積み式のアーチ型をしたダム。竣工したのは昭和4(1929)年といいますから、今年で88歳。簡単には持ちこたえられそうにもない長い年月、補修を重ねながらだと思いますが、生き延びてきた古い石積みダムなのです。(P.P)は先日、ふるさと徳島の西部の町、三好市池田町とは雲辺寺山を挟んだ北側に設けられた豊稔池堰堤を見学しました。
 
2017.0908
●安楽寺近くのオーガニック米。 (上板町・引野の有機農園)
青空にぽっかり浮かんだ白い雲。上板町引野地区の田園に晩夏の陽光が降り注いでいます。もうすぐ、丸い雲は薄くのばされ、入道雲はちりぢりに破れて、満遍に広げられて、空のウロコになっていく。秋が近づく中で、田んぼの稲も次第に頭(こうべ)を下げはじめています。稲の間に雑草も育っています。ここは除草剤などを一切使わない有機の農園。園主さんにとっては、味はもちろんですが、出来高も気になる頃ですね。収穫まで台風が来ませんように。ピジョンズ・パーク(P.P)もいっしょに願いながら、のんびりと田舎の風景を楽しませていただきました。
 
2017.0907
●藍があつい、愛のまち。 (上板町・上板町役場のある風景。)
ジャパンブルー(Japan Blue)の名で知られる阿波藍。ふるさと徳島を西から東へ流れる大河・吉野川の流域を中心に、古くから生産されてきました。なかでも上板町は一大生産地として、着物などの染料「蒅」(すくも)の製造も盛んだったといいます。そして、いま、「食用の」というよりも「食用に」藍が注目されているそうで、特産品の新たな活用が模索されていると聞きました。「古道・観音道(かんのんみち)」「第十の堰」「力餅の大山寺」「四国88ヶ所霊場第6番札所・安楽寺」などの名所でも知られる町の中心となる風景を記録しました。
 
2017.0906
●出かけてみたいな。特急うずしおの旅。 (板野町・JR板野駅の周辺 後編。)
前号に引き続き、JR高徳線・板野駅前の風景を紹介します。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねたとき、偶然にもJR髙松駅と徳島駅を結ぶ「特急うずしお」が駅に入ってきました。クルマで行っても近い高松市ですが、列車の旅も楽しそうだなぁ(=^・^=)なんて、思ってしまうのです。旅のカタチはいろいろあるにせよ、いつもわくわくさせてくれる、それが旅の魅力なのです。
 
2017.0905
●県北駅前の落ち着き。 (板野町・JR板野駅の周辺 前編。)
ふるさと徳島と高松市を結ぶJR高徳線。利用者もほどほどにあるようで、たとえば板野町大寺平田にあるJR板野駅には「特急うずしお」が止まり、たいていの時間帯で自由席は埋まっているように見えます。駅前にも、タクシーが常駐していて、利用者の存在をうかがわせてくれます。近くでシゴトがあったピジョンズ・パーク(P.P)は、久しぶりに駅を訪ねてみました。今回と次回の2回連続で、JR板野駅周辺の風景を紹介します。
 
2017.0902
●海の激流を見下ろす。 (鳴門市・撫養の瀬戸、小鳴門海峡。)
空をうろこ雲が抱擁して、森を風がサラリと撫でる季節。気候は落ち着き、心は逸(はや)るのです。歩いたり走ったりも楽しいのだけれど、ちょっと遠出のドライブも楽しいもの。クルマのエアコンを切って、窓を開ければ、潮の香りが…。汐? というわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)が無意識のうちにたどり着いたのは、撫養の瀬戸とも呼ばれる風光明媚な小鳴門海峡。瀬戸町北泊と島田島の間で、速いスピードで潮が流れていくのが目に見えて、自然の迫力を感じることができます。(P.P)は海峡にかかる小鳴門新橋から北方に北泊の町並み、南方に堂浦の眺望を楽しみました。
 
●阿波國一宮と史跡。 (鳴門市大麻町板東・大麻比古神社。)
はや9月。こよみの上では、秋。そういえば朝夕には、冷気も混じりはじめています。でも、日中の光線はまだ衰えてはおらず、ジリジリと肌を焦がしてくれるのです。んなわけで、涼とご利益を求めて、ピジョンズ・パーク(P.P)は、阿波國一宮の境内へ足を運びました。場所は鳴門市大麻町板東の大麻比古神社。裏山には、かつての戦争時、旧ドイツ兵俘虜(捕虜)のみなさんが、地域との交流の証に製作した石造りの「めがね橋」や「ドイツ橋」などの史跡も残されていて、森林浴を兼ねて散策させていただくのが、(P.P)が当社を訪れた際の恒例なのです。
 
2017.0831
●ローカル鉄道駅にて。 (板野町・高徳線の阿波川端駅。)
ふるさと徳島の北部地域。四国88ヶ所霊場の第3番札所金泉寺、第4番札所大日寺、第5番札所地蔵寺がある板野郡板野町。鳴門への道中にも位置して、ピジョンズ・パーク(P.P)はしばしば、この町を通りかかります。ずっと気にはなっていても、これまで立ち寄らない場所がありました。それが阿波川端駅。高徳線の駅です。県道12号線、通称鳴池線沿いに建っています。平日のこの日、駅前にはたくさんの自転車が駐輪されていました。小さな駅ですが、多くの人が利用しているようです。
 
2017.0830
●吉野川堤防ラン。 (鴨島町・吉野川堤防みちと稲荷神社。)
朝夕に少し涼しさが感じられるようになってきたものの、やっぱり日中は焦げるのです。ふるさと徳島の天気は晴れ。ピジョンズ・パーク(P.P)は、涼しさが残る午前中に、川島町との町境に近い鴨島町の吉野川堤防みちを辿りました。
 
2017.0829
●ふるさと指定の天然記念物さ。 (鴨島町森藤・くすくす、壇の大クス。)
徳島県神山町と吉野川平野を分ける山並みの北側。吉野川市鴨島町の森藤地区に、壇の大クスと呼ばれる堂々としたクスの巨樹が生きています。樹周10mあまり、樹高は約35mに達し、さらに樹齢は破格の950年と推定されています(=^・^=)!。切り倒さずに、樹齢はどうやって調べるんだろう? 太い枝が折れていたりすれば、そんなところから年輪が数えられたりするのかもしれません。数日前の爽やかに晴れ渡った日。ピジョンズ・パーク(P.P)はそんなことを考えながら、徳島県の天然記念物にも指定されている、地域が誇る大クスを見上げていました。
 
2017.0828
●たくさん収穫できるといいね。 (鴨島町・善入寺島と田んぼの稲。)
今日のふるさと徳島の空は、薄曇り。暑さがとれて、朝、シャワーしていると肌寒さを少し感じました。暑いのは辛いし、寒いのは淋しいし、困った生き物なのです。ピジョンズ・パーク(P.P)は…。でもね、決して、汗を流すのが嫌なわけじゃないし、秋の風景が苦手なわけでもないのです。いや、むしろ好きこのんで外に出て、自然に身をさらしたりするのです。で、出会ったのは日本一広いことで知られる川中島「善入寺島」。吉野川市と阿波市の間を流れる大河・吉野川に浮かぶ巨大川中島です。かつては集落があり、暮らしがあったそうですが、今は田畑が広がるだけになっています。そんな善入寺島で、ふるさとの旬の味覚がたくさん育っています。今は、お米。刈り入れ収穫が最盛期を迎えようとしています。
 
2017.0825
●レプリカ城天守に登ってみたよ。 (川島町・川島城からの眺望。)
ピジョンズ・パーク(P.P)も、その何というか例に漏れず、高いところに登りたがる生き物なのでありますっ。高所が決して得意なわけではないのですが、どうしたものか、目指しちゃったりしてね。ときに足はすくんで、悪くすると、降りられなくなってしまったりするのに、やっぱり登ってしまうんだね。そんなわけで、数日前に足を運んだは、川島町のランドマーク川島城。レプリカ城とはいえ、そこそこの高さがある上、吉野川が川底を削って流れているため、天守閣から望めば、ほどほどに高度を感じられたりするんだね。「無料」という言葉にも弱い、(P.P)は、久しぶりに好天に誘われて、天守閣の眺望を楽しんできた。読者のみんなにもお裾分けしよう。
 
2017.0824
●熊野権現のご縁と千手の救済。 (阿波市土成町・千手観音を祀る第8番札所「熊谷寺」。)
四国88ヶ所霊場のひとつ、熊谷寺(くまだにじ)は、阿波市土成町の小高い丘上を走る県道139号沿いにあります。霊場の第8番札所ということで、8が三つ重なる縁起の良い寺だと、ピジョンズ・パーク(P.P)は勝手に納得していたりします。読者のみんなは気づいていたかな?徳島自動車道からも一目でそれと分かるのが、大型の木造建築「仁王門」。阿吽の金剛力士様が、威風堂々、まさに仁王立ちされています。(P.P)はサクラの季節にこの寺を訪れるのが恒例で、早咲きの蜂須賀桜、華やかに咲くソメイヨシノを楽しみにしています。そして、紅葉の秋を控えた先日、(P.P)は涼を静寂、そして千手の救済を求めて、境内を散策させていただきました。
 
2017.0823
●標高379mの神域を目指せ。 (山川町・種穂山山頂の忌部種穂神社。)
ここ数日、涼しさを感じていたのですが、今日は朝からアチアチの好天&夏日。こんな日は、クーラーの効いた冷え冷えのシゴト場で、まったり番ネコ(=^・^=)と過ごすのが一番!、なんて考えないのがピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。速乾アンダーウェアに腕を通したら、日焼け止めもそこそこに、自然の涼を求めて緑のフィールドに立ちたいと願うのです。とはいえ、今日はまだ平日。おシゴトは放っておけないのです。なので、本日のポッポニュースでは、数日前の休日、やっぱりスカッと晴れた日の外景を紹介します。場所は、山川町で吉野川を望む小高い丘「種穂山(たなぼやま)」の山頂(標高約379m)。そこに建立されている忌部種穂神社さんに、お参りしてきました。滝のような汗をかきながら登り詰めた種穂山山頂の境内には、案の定、清々しく冷えた風が吹いていたんだよ。
 
2017.0820
●ほんとはね、県内に札所は24ヶ寺あるんだよ。 (三好市池田町。四国八十八ヶ所霊場第66番札所 雲辺寺)
お盆を過ぎて、朝夕の風が、少し涼しさを帯びてきたました。きっとこれから、日中も過ごしやすくなるのに違いありません。シゴト場の近辺ではアブラゼミとミンミンゼミが声を張り上げていますが、森に入るとヒグラシが夏の終わりが近づいているよと歌ってくれます。森のひとつに、雲辺寺山があります。ふるさと徳島と香川県の県境にそびえる標高約927mの霊峰です。その頂上近くに建立されているのが、四国八十八ヶ所霊場66番札所の雲辺寺(うんぺんじ)です。徳島県の霊場は第1番札所霊山寺から第23番札所薬王寺までの23ヶ寺とされていますが、実は、66番札所の雲辺寺も三好市池田町に住所があります。でも、香川県の最初の札所として登録され、お遍路さんをはじめ多くの参拝客や観光客を迎えています。ピジョンズ・パーク(P.P)も、久しく足を運んでいなかった雲辺寺山へ分け入っていました。ヒグラシに誘われるまま。
 
2017.0818
●エッチラオッチラ、夏の阿波富士に挑戦。 (山川町・高越山へ山行。)
ふるさと徳島の今日の空は曇り。雨も落ちてきそうな色合いです。雨予報だったにもかかわらず晴れ間が見られた一昨日(16日)、ピジョンズ・パーク(P.P)は、古い友人二人と高越山(標高約1133m)に登らせてもらいました。高越山は、地元では「おこうっつぁん」の愛称で親しまれ、裾を広げた美しい山容から「阿波富士」とも称されています。(P.P)も、そんなスガタに魅せられて、花や涼や紅葉や雪を求めて、年に数回ですが、足を運ぶお気に入りプレイスのひとつにしています。近く、本物の富士山を攻略するという友人のひとり「ようちゃん」と、修験に勤しむ「賢篤」さんとの同行3人山行。夏山の雰囲気とともに記録しておきます。
 
2017.0816
●本場の賑わい。 (徳島市・阿波おどり続編。)
本場徳島の阿波おどりは、昨夜、熱狂のうちに幕を下ろしました。少し雨に降られたものの、踊り子さんも観客も、不乱で今夏の踊りを楽しんだのに違いありません。本日のポッポニュースは昨日に引き続き、阿波おどりにわいた徳島市中心街のようすをご紹介します。お楽しみください。
 
2017.0815
●ぞめきのリズムに誘われて。 (徳島市・阿波おどり。)
人は、どうも前倒しでものを考えてしまう生き物のようで…。朝夕に、少し涼しい風が吹いたりすると、秋の足音を聞いたきになったり…。でも、今日は8月15日、本場「徳島市の阿波おどり」最終日だし、夏休みだって、まだ2週間も残っています。夏は、まだ本番で、スイカだって、ナシだって、モモだって、まだまだ主役。ブドウにはちょっと早く、柿や栗の出番はずっと先なのです。本当です。というわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)は、暑い夏の象徴「徳島市の阿波おどり」を昨夕、楽しんで来ました。会場となっている街角では、たくさん熱い踊り場面にも出くわして、ついついシャッターを切ってしまいます。何度かにわけて、踊り天国となった町のようすを掲載します。
 
2017.0813
●よし。山へ行こう。 (三好市・剣山山行の思い出。)
本場ふるさと徳島の阿波おどりが始まって、今日はやくも2日目。雨の心配もなさそうで、路上や演舞場での踊りをたっぷり堪能できそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)も、明日あたり、マチ歩きしてみようかな?なんて、考えていますよ(=^・^=)。さて、本日のポッポニュースは剣山山行の記録第3弾! 登山客で賑わう登山道のようすをお届けします。阿波おどりのサイト訪問のついでに、ちょこっと、口直し。どうぞ、剣山の涼をご堪能下さい。
 
2017.0812
●山の日の賑わい。 (三好市・剣山山頂の山の日イベント。)
8月11日は、昨年新たに施行された国民の祝日「山の日」です。今年で2年目の運用となる祝日に、ふるさと徳島の空は青で塗られました。西日本第2位の高峰で、県内第1位を誇る剣山山頂では、昨年に引き続き、登山イベント開催されるなど、多くの登山客で賑わって居ました。ピジョンズ・パーク(P.P)も、えっちらおっちら、山頂へ。清々しい山頂の空気をたっぷり味わってきました。ポッポニュース読者のみんなにも、風景のおすそわけ。どうぞお楽しみください。
 
2017.0811
●山の日に咲く、天涯の花。 (三好市・剣山に咲くキレンゲショウマ。)
国民の祝日「山の日」が生まれて、今年で2年目。青空が広がった8月11日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、剣山(標高約1955m)の山頂へ。山の日を記念して山頂で開催されるイベントの記録担当として、随行させていただきました。数回にわけて、当日の風景を数回にわけてご紹介します。まずは、天涯の花の異名を持つ、高山植物「キレンゲショウマ」の群生と開花の様子です。沢沿いの急な斜面で、日陰を埋めるように黄色い花が群れて咲いていました。
 
2017.0805
●(P.P)おすすめ! ふるさと徳島の名勝。 (那賀町木頭・清流が彫った歩危峡。)
ふるさと徳島の南部を流れる清流・那賀川。県内第2位の標高1930mを誇るジロウギュウに水源を持ち、総延長125kmおよぶ県内で最も長い流れを持っているとウィキペディアに載っていました。そんな県南の大河上流部に、長い時間をかけて清流が掘り出した景勝があります。歩危峡(ほききょう)です。県西部の大歩危峡は大股で歩くと危険だよと教えてくれ、小歩危峡は、さらに険しい道だよと旅人に用心するよう伝えたのが地名になったのだとか。歩危峡もひょっとすると、普通に歩くと危険だよとのメッセージが込められた名称なのかもしれません。
 
2017.0804
●「たじまゆきひこ展」に行ってきたよ。 (那賀町相生・相生森林美術館の夏休み特別展。)
那賀川の中流。深緑を映して満々と山水をたたえる川口湖畔に小さな美術館があります。木や森や自然をテーマにした相生森林美術館です。常設展は木を素材にした彫像や造形作品で見応えがあります。そして年間に数回開催される企画展は、毎回、趣向が凝らされ、厳選された作家さんの作品展示で人気を集めています。現在、開催されているのは「たじまゆきひこ展」。型絵染と絵本原画の展示です。館内展示スペースを余すことなく使い、鮮やかな色が踊っています。期間は9月10日(日)まで。入館料は一般320円、中学生以下は無料です。この日、足を運んだピジョンズ・パーク(P.P)は、展示壁やパネル、ガラスケースの作品に加え、天井を多う大型の布に染められた作品を、穴があくほど、首が戻らなくなるくらい、見上げていました(=^・^=)。
 
2017.0803
●神域のおもてなし。 (那賀町木沢・国道193号沿い小剣神社。)
ナカ奧(徳島県那賀町木沢地区)を走る国道193号。釜ヶ谷渓谷を望み隣町、神山町との町境に近くまで標高を上げていく。緑に覆われ曲がりくねった細い道路の脇に突然、緑の境内が現れ、しっとり潤んだ斜面、巨樹の根元、巨石を背負って小さな社(やしろ)が鎮座している──。社名は小剣神社。ピジョンズ・パーク(P.P)は、この道を通らせていただくたび、お参りします。きっと、社の主さまに呼ばれているんだと思うんです。まだ、お会いしたことはありませんが、二拝二拍手一礼でもって、(P.P)はご挨拶とお招きへのお礼を伝えます。この日も、静謐(せいひつ)でもてなしていただきました。
 
2017.0802
●ナカ奧に落ちる雨後の滝。 (那賀町木沢・国道193号沿い大轟の滝。)
ふるさと徳島の南部の那賀町は、ナカの愛称で親しまれる緑濃い山間の里。とくに木沢地区はナカ奧と呼ばれるいっそう山深い地域。ピジョンズ・パーク(P.P)は木沢地区を訪れると、坂州木頭川にそそぐ沢谷川の河口近くに落ちる「大轟(おおとどろ)の滝」を眺めるのが定番。そうやって疲れをしばし癒すのも、ナカ奧ドライブの楽しみなのです。この日、午後に降ったにわか雨が、滝壺周辺の緑を洗い、流れを太らせて、大轟の滝をいっそう輝かせていました。
 
2017.0801
●みんなでガロになった日。 (那賀町木頭・木頭杉一本乗り大会。)
早くも8月。セミもワンワン鳴いています。隣のお宅では大型犬がゼイゼイ息をはいています。夏本番の7月30日(日)。ナカ奧と呼ばれる那賀町木頭を流れる那賀川を舞台に、木材運搬の伝統の技を楽しみながら後世に残すイベント「木頭杉一本乗り大会」が開催されました。今大会は第30回となる記念大会。初級の10級から最高位は名人まで、ライセンス取得を目指す多くの参加者が水しぶきをあげていました。そうして、涼しい夏の一日をピジョンズ・パーク(P.P)も楽しませてもらいました。
 
2017.0729
●雨が似合う滝。 (那賀町・にわか雨に濡れる大釜の滝。)
ふるさと徳島が誇る県の三大名瀑といえば、神山町の雨乞の滝、海陽町の轟の滝、そして那賀町の釜ヶ谷渓谷に落ちる大釜の滝です。落差約20m。森の緑が深みを重ねる渓谷の底に、深い滝壺を彫って、清冽な谷水をたっぷり蓄えています。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだ27日。梅雨明けした県南の山中は、にわか雨に濡れて、緑がしっとり沈んで艶めかしくさえ見えるのでした。
 
2017.0728
●弁慶ゆかりの祭り。 (県外編:和歌山県田辺市・闘鶏神社の夏祭り「田辺祭り」。)
和歌山県南部地域は紀南と呼ばれ、国道42号は伊勢参りの参道として古くから使われてきたそうです。紀南地域の西端に位置する田辺市は南高梅の産地としても知られ、早春、梅花の芳しい香りが山々の斜面を覆い尽くして漂って、ピジョンズ・パーク(P.P)のココロと記憶に染みこんだのです。季節は移って、夏。田辺市の中心地に建立されている闘鶏神社で夏祭りが開催されました。毎年7月24日、25日に行われる祭りで、かつて源平合戦において、源氏に組みするのか、平家にしたがうのかを闘鶏で占ったという伝説から闘鶏神社と名付けられたのだそうです。当時の領主が源義経に仕えた武蔵坊弁慶の父親だったことから、弁慶ゆかりの神社でもあります。まずは拝殿に向かい、二拝二拍手一礼でごあいさつさせていただいた(P.P)は、笠鉾巡行にレンズを向け、たくさん並んだ夜店屋台を物色し、提灯の明かりとソースの香りと笑い声に包まれて、夏祭り気分を堪能させてもらいました。今号は昼の様子。どうぞお楽しみください。
 
2017.0727
●源平合戦の伝説を伝える祭り。 (県外編:和歌山県串本町の河内祭り。)
久しぶりの更新となってしまいました。ポッポニュース読者のみなさん、おはようございます。言い訳をすれば、ここのところ出張が多くて…^^;)なんて、ちょっと恰好悪いのです。また、今日からセッセと記事を追加します。どうか、ご愛読くださいね。さて、本日の話題は「まつり」。7月ももう残すところわずかとなって、家内安全や厄除けなどを願う夏祭りがあちらこちらでシーズンを迎えます。というわけで、今号は和歌山県串本町の伝統の祭り「河内祭り」を紹介します。国の重要無形民俗文化財にも指定されている祭典で、源平の戦いで活躍し、凱旋した地元・熊野水軍をたたえる祭りなのだそうです。奇しくもピジョンズ・パーク(P.P)の誕生日にあたる7月25日に毎年開催されていたのだそうですが、最近はライフスタイルの変化から7月の第4土日曜日に行われるようになったのだそうです。で、(P.P)が出かけたのは7月23日(日)。飾り立てられた屋形船や伝馬船のレース、獅子舞などの催し物を堪能させていただきました。
 
2017.0722
●紀州熊野那智大社からはるばる。 (吉野川市鴨島町・西寺谷の熊野神社へ参拝。)
ふるさと徳島の空は青。強い陽射しが梅雨あけを教えてくれます。本格的な夏…。野外が好きなピジョンズ・パーク(P.P)は、日陰を探して歩いています。だって(P.P)は、すぐに日焼けしてしまうから。そんなわけで、涼しい木陰を思って、すぐに浮かんでくるのは、神社の杜。そういえば、(P.P)は最近、紀南でのシゴトが多くなってるし、ふるさと徳島の熊野神社にも足を運ばなければ。というわけで参拝させていただいたのは、吉野川市鴨島町山路を走る山麓文化の道沿いに建立されている西寺谷の熊谷神社。境内には「カドが取れて丸くなった」木漏れ日が射し、水気を含んだ木の肌を撫でて冷却された風が踊っていました。二拝二拍手一礼でご挨拶を済ませた(P.P)は、冷たい石段に丸くなって、時を過ごすのです。
 
2017.0721
●縁と運に恵まれる寺 (上板町神宅・夏もありだな仏王山大山寺。)
四国88ヶ所霊場の番外20寺を巡る「四国別格二十霊場」の第一番札所にして、四国四県の不王明王をまつる「四国三十六不動霊場」の第一番札所も兼ねているのが、上板町の大山(おおやま・標高約680m)中腹に建立されている古刹・仏王山大山寺(たいさんじ)。毎年1月第3日曜日の初会式(はつえしき)に合わせて行われる、巨大な餅を運ぶ大山寺「力餅」大会や、秋が深まるころ、境内の御神木大いちょうが葉を一度に落とし、真っ赤に色づいたモミジと黄金色のモミジの落葉のコントラストで写真愛好家さんたちの人気を集めています。春、サクラが咲く季節も見逃せず、そうしてピジョンズ・パーク(P.P)は、夏の光が木漏れ日となって境内に落ちる今の時季も大山寺に足を運びたくなるのです。3日ほど前、(P.P)は千手観音菩薩さまに呼ばれ、大山の麓で栽培されている桃の香りに包まれて、良縁幸運にご利益が深い大山寺に参拝させていただきました。
 
2017.0720
●キターッ。ピジョンズ・パーク(P.P)にハト来た! (キジバト夫婦の巣。)
今日で7月も20日となって、学生たちには夏休みだったり、気候的には梅雨明けだったり、いろいろと騒がしくなるシーズンの変わり目です。そして、ピジョンズ・パーク(P.P)の周辺にも、びっくり珍事がっ。(P.P)がシゴトの屋号として使わせてもらっているピジョンはハトのこと。Pigeon's park.公園は人が作ったモノですが、たぶん誰ひとりハトたちよりその公園に早く居着いたものはなくて、そうして、長く暮らしているものも居ないのじゃないかと、(P.P)はかつて行きつけの公園でお弁当を広げ、ハトたちと分かちあっていて、そう思ったのです。だから、ハトたちが居る公園じゃなくて「ハトたちの公園」と言って、場所を譲り、場所を借りているキモチになって、人は(P.P)こそは、謙虚な振る舞いを忘れないでいようと誓ったわけなのです。さて、そんな(P.P)のシゴト場の駐車場に、ついにハトがやってきました。アソビに来たのじゃありません。居着いて、そうして巣を作ったのです。調べてみると、ハトはキジバト。ヤマバトとも呼ばれます。日本で繁殖している野生のハトは、このキジバトに加えてアオバト、シラコバト、カラスバト、ベコバト、キンバトの6種類(日本鳩対策センターHP)なんだそうです。鳩被害なんて言葉もあるそうですが、(P.P)は雛の誕生と巣立ちを見守りたいと思っているのです。
 
2017.0717
●熊野那智大社の例大祭「扇祭り」を待つ。 (県外編:和歌山県那智勝浦の伝統神事。)
梅雨明けしたんでしょうか。昨日、今日と、ふるさと徳島は真夏日の晴天。あまりに暑くて、スイカとアイスキャンデーをつまみにビール三昧の連休となってしまったのです(=^・^=;)。そんなわけで、14日に偶然出会った、伝統の神事「扇祭り」の様子を掲載します。毎年7月14日に開催されている熊野那智大社の例大祭で、巨大な松明を掲げ、12柱の神様を現す大扇を那智の滝へ迎え入れる、盛大な神事。燃えさかる松明が滝参拝の石段を行き交うことから、別名:那智の火祭りとも呼ばれているんだそうです。たまたま、ほんとにたまたま、シゴトで通りかかったのは、そうしてこの神事に間に合ったのは、12神の誰かにピジョンズ・パーク(P.P)が呼ばれたのに違いないのです。いつも、いつ呼ばれても大丈夫なように、こころ構えしておかなければと、(P.P)は思うのです。
 
2017.0713
●地域の歴史をたどる道。 (鴨島町:山麓文化の道と国一八幡宮。)
吉。向麻山(こうのやま・標高約92m)の南面を回り込むように延びる県道240号線で、鴨島山麓文化の道と呼ばれています。今号は途中に建立されている国一八幡宮。ピジョンズ・パーク(P.P)にも、先日やっとお呼びがかかり、参拝させていただきました。
 
2017.0708
●すさみ八景の秘滝で涼浴。 (県外編:和歌山県すさみ町・広瀬渓谷に落ちる琴の滝。)
今日のふるさと徳島の空は薄曇り。湿度の高さから梅雨明けの遠いことが察せられますが、意外にも気温は上がっていないのか、通りを渡る風を涼しく感じます。涼といえば、滝。渓谷に谷の水といっしょに落ち、滝壺から吹き流れてくる冷たい空気は、ピジョンズ・パーク(P.P)の混濁した思考をスッキリとまとめてくれる妙薬だったります。というわけで、本日のポッポニュースは海を挟んだ隣県和歌山県すさみ町の滝景を紹介します。すさみ町は紀伊半島の南端近く、山海の幸に恵まれた自然豊かな土地柄。特産の「餅鰹」が採れる太平洋の漁場から、すぐに山がせり上がって、深い渓谷を成し、そこに多くの滝を落としています。(P.P)が足を運んだのは7月5日(水)のこと。午後一番に約束していた打ち合わせまでの1時間。ちょっと寄り道、道草のつもりがついつい歩いて、分け入って、汗だくになったうえ、昼食も取りそびれるはめに。けれど、そんなことはどうでもよいと思えるくらいに、深い癒しと大きな満足をいただくことができました。すさみ八景にも数えられる広瀬渓谷に落ちる落差約20mの秘滝「琴の滝」と多くの小滝。次回はしっかりと足下を固め、お弁当も持って、準備万端で訪ねたいと、(P.P)に思わせてくれる、県外のベストプレイスに出会えました。
 
2017.0707
●逢えるかな。 (吉野川市鴨島町・JR鴨島駅前の七夕飾り。)
逢・え・る・か・な。織り姫(琴座ベガ)と彦星(鷲座アルタイル)が年に一度、天の川に架かる橋を越えて、ふれあえる夜なのだそうです。今夜は。ずっと昔のこと。仲が良すぎてシゴトをサボった二人は、川の両端に分けられてしまいます。けれども、織り姫があまりに哀しんだため、年に一度、7月7日にだけ、逢えるようにと橋がかけられるのです。けれど、けれど、雨が降ると川の水かさが増してしまい、お預けになっちゃうのだそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)は、冷房の効いたシゴト部屋の窓から、ふるさと徳島の空を見上げて、雲が切れるのを願っているのです。雨が苦手じゃない、というか、むしろ好んでいる(P.P)ですが、今夜だけは天の川に橋が架かりますように。
 
2017.0703
●ダムのない川の景観を彩る梅雨の花。 (県外編:和歌山県 富田川沿いのアジサイ)
山国を自認する徳島県民のピジョンズ・パーク(P.P)が言うのもなんなのですが、紀伊水道を挟んだ東の和歌山県も大変な山国。大きな街が海沿い海岸沿いに発展しているうえ、おいしい魚介にも恵まれて、なんだか海の印象が強かったのですが、実際は熊野の山や高野山をはじめ地図を広げるまでもなく、ほぼほぼ山。そうした環境では多くの川が流れ、しかも急峻で渓谷峡谷も多く、美しい滝が生まれ、水辺の名所も少なくないのが常で、和歌山県もその例にもれません。そして川があれば、細い川は別として主要河川の多くはダムを上流に持っていたりします。逆にダムのない川は貴重だったりします。そして和歌山県内の主要河川で、唯一ダムを持たないのが富田川なのだそうです。本日のポッポニュースは、富田川を望む渓谷の斜面。梅雨の花「アジサイ」の群落が満開する田辺市中辺路町福定の景観を紹介します。先週末、雨後の梅雨に濡れたアジサイたちが、先を急ぐ(P.P)のちょっと寄り道気分をくすぐって、大きな花の笑顔で迎えてくれました。
 
2017.0627
●雨の花。 (神山町・コットンフィールドに咲くアジサイ)
今日のふるさと徳島は、ふったりやんだりのお天気。室内でおシゴトするピジョンズ・パーク(P.P)に、関係があるのかといえば、ないのだけれど…。やっぱり雨が苦手じゃない、というか、いっそ好きな(P.P)は、こんな日にはアジサイの色を風景の中に探してみたくなるのです。というわけで、前号に続き、場所は神山町の宿泊&BBQコットンフィールドの思い出。雨のしずづくに輝く、アジサイたちの光景を楽しんでね。
 
2017.0626
●せせらぎの中から。 (神山町・宿泊&BBQコットンフィールド)
ここ数年の恒例お楽しみ行事のひとつは、山深い神山町の案内人・雨乞滝の女神さまとの「せせらぎBBQ」。場所は、乳イチョウの巨木で知られる大久保地区を潤す大久保谷川のほとり。宿泊・BBQ施設のコットンフィールド。ここの施設は園主の森昌槻さんが日々手を加え、常に進化と拡大を続けています。コットンフィールドを会場に先の日曜日、今シーズンのお声かけを待ち兼ねていたピジョンズ・パーク(P.P)をお呼びいただき、女神さまご一行との楽しいひとときをすごさせてもらいました。笑い声がこだました谷から、素敵な神山町をほんの少しですが紹介しますね(=^・^=)。
 
2017.0625
●頂き物+ハイボール。 (朝から恐縮ですが、お酒の話)
昨日、ピジョンズ・パーク(P.P)のもとに、数少ない友だちのひとりから、うれしい焼き菓子が届きました。「フランス菓子工房takashima武庫之荘」さんのお菓子詰め合わせで、どれも美味しそうです。甘い物に目がない(P.P)は、さてどれから開けようかと迷ってしまうのです。菓子をごそごそとかき回していて、メッセージカードを見つけました。そこには、「ゼリーがはいっています。オレンジ味なので凍らせて、ハイボールに入れるといいかな」と、友だちでプロの料理人さんからのアドバイスがっ! すぐさま冷凍庫に放り込んで夜を待ち、いただいたのが本日の四方山話。ゼリーはスプーンでいただくことしか、頭にありませんでしたが、グラスに泳がせると、ハイボールにほんのりオレンジが香り、甘味が漂って、誠に美味しくいただけました。お菓子とアイデア、2つの贈り物。ようちゃん、ありがとね(=^・^=)。
 
2017.0621
●夏の境内。 (吉野川市山川町・夏草と木漏れ日の忌部神社。)
昨夜の大雨も、ふるさと徳島に大きな災害をもたらすことはなく、ピジョンズ・パーク(P.P)もほっとしています。夕刻近い今、青色で満たされた空に、白い雲が泳いでいます。青一色に染まった先週末、(P.P)は県民のルーツのひとつを辿りたいと思い、忌部神社の境内に立っていました。青草が風に揺れ、青葉を茂らせた御神木の木々が、何かを語ってくれるのではないかと、期待を膨らませて。
 
2017.0620
●危機一髪っ!、だったの?。 (吉野川市山川町・学島川のほとりの珍事。)
ニュースには出てなかったけれど、山川町の忌部神社さんにお参りに足を運んだピジョンズ・パーク(P.P)は、学島川のほとり、忌部橋の北詰の草はらに放水する消防車と隊員の姿に出会いました。何ごと?と近づいて、野次馬さんたちの話に耳を傾けていると、どうやら野焼きの火が勢いづいて、走ってしまったようで、ついには消防車の出番となったのがこの光景。それにしても便利なのは、道路の真ん中にあった消火栓。普段は地中にあるのですが、ひとたび火事となれば、鉄トビラの下から、水を吸い上げることができるのです。国道からかなり南へ入った、細い道路ですが、日本の徳島の山川の至れり尽くせりは本島にありがたいのです。
 
2017.0619
●日本一川中島で空を見上げた。 (吉野川市鴨島町・甘々娘のふるさと善入寺島。)
ふるさと徳島の空は、今日も青。まったく困ったお天気さんですっ(=^・^=)。ただし、日本一の広さを誇る川中島「善入寺島」に降り注ぐ太陽の光は、とてもイカシタ夏野菜を育ててくれます。その名も吉野川市鴨島町発スイートコーン「甘々娘(かんかんむすめ)」さんです。スイートコーンといえば、甘さが売りですが、甘々娘はとびきり上等。糖度は15度を超えるそうで、生食も可能なくらいに皮は薄く、黄と白の実が混ざり合った見た目にも楽しい、ふるさとの逸品。青空から陽光降り注ぐ善入寺島で今、まさに甘々娘さんが収穫・出荷のシーズンを迎えています。
 
2017.0618
●そうだ善入寺島を覗いてみよっ。 (吉野川市鴨島町・夏野菜が育つ善入寺島。)
やれやれ困ったお天気さんですっ。たまったというか、ためてしまったシゴトの山を前に、たじろぎつつもやる気を奮い起こしていたピジョンズ・パーク(P.P)だったのですが…。窓を開けて、ベランダに立ったのがいけなかった。スタコラサッサとデスクから逃亡を図らせるには十分な光があふれています。空は青、風はほどよく澄んで、ジリジリと射す陽も気になりません。「お昼ごはんを取った後はどっちにしても、集中力が高まらないし、ちょこっとなら、出かけても悪くはないよね?」なんて、思案にふけっていたりするのです。そんなわけで、本日のポッポニュースは昨日、空に誘われるまま出かけた、善入寺島の様子をご紹介します。今号は前編。川島潜水橋を渡ってすぐ、善入寺島の入り口あたりの風景を、スイカでもかじりながら、お楽しみください。
 
2017.0617
●県外編:名刹に呼ばれて。 (和歌山市・紀三井山金剛宝寺護国院へ参拝。)
以前にもポッポニュースで書いてきている通り、ボクたちの目の前にあるのは、いつも2択。ピジョンズ・パーク(P.P)の座右銘であって、そう信じています。根拠や2択であることを理解することで得られるメリットなんかについて、詳しくは次号以降でボチボチ書いていきますが、今号ではざっくりと。人生が選択の連続であることは誰もがわかりきっているわけですが、ただ、真正面から選択の重要性を考えてないような気がするのです。たとえば中華料理店に入ってランチA,B,Cがあったとします。3択じゃんと、思われるかもしれませんが、そうじゃありません。Aランチを選ぶか選ばないか、Bランチを選ぶか選ばないか、C…といった具合に、どれも2択。もっと言えば、その店に入るか入らないかから、2択は始まっていて、いやいや、昼食を取るか取らないか、今にするのか、後にするのか、と2択の連続を経て、「ランチはA,B,Cありますけどぅ、どれにしますくわぁ~」なんて、若い女性店員さんにせっつかれている状況に陥っているわけです。まぁ、いいや(=^・^=;)。で、本日のポッポニュースは、県外編。海を挟んだお隣の和歌山市にある名刹「紀三井山金剛宝寺護国院(きみいさんこんごうほうじごこくいん)」の風景を掲載します。通称は紀三井寺。こっちのほうが、通りが良いというか、紀三井寺の寺号しかしりませんでした。先日までは。南海フェリーを降りて、和歌山港から新宮市を目指していた(P.P)の目に、国道42号の右手で小高く盛り上がる深緑の中、多宝塔の赤色が飛び込んできました。程なく道路標識に「紀三井寺」の文字が躍り、(P.P)は観音信仰の霊場・西国三十三所2番札所の観音様に呼ばれているのだと気づきました。お呼びが架かって、「参拝するか、しないか」なんて考える余地もなく、「参拝する!」を選んだ(P.P)は山門から231段の石段を揚々と辿らせていただきました。
 
2017.0612
●県外編:日開谷の支流に落ちる秘滝。 (香川県東かがわ市・みぞおちの滝。)
日開谷川が、市場町で吉野川に注いでいます。ピジョンズ・パーク(P.P)が密かに県内屈指の花見名所に認定しているのは、河口付近からおよそ2kmにわたる川沿いの土手。樹勢あるソメイヨシノが数え切れないくらい植えられていて、桜花の下をどこまでも歩いてしまいたくなるのです。そんな日開谷川の源流は香川県の東女体山(標高約667m)の中腹あたりに生まれ、途中で沢山の支流を受け入れて下っています。その支流のひとつに東かがわ市五名地区(旧大川郡白鳥町)を潤す宮川があります。本日のポッポニュースは、宮川に落ちる秘滝「みぞおちの滝」の景観を紹介します。高さ約20m、ツルツルとした岩肌を山水が滑り落ちる岩滝です。岩は7000万年以上昔、中生代にかたちづくられた地層で、和泉層と呼ばれる貴重な地質なのだそうです。(P.P)は宮川沿いに延びる林道をたどり、新緑に萌える木々の間から、流れ落ちる秘滝の涼をのぞき見させてもらいました。

●うまいうどんと境内の賑わい。 (香川県さぬき市・霊場最後の札所「大窪寺」へ参詣。)
昨日の土曜日。ピジョンズ・パーク(P.P)は梅雨の晴れ間をいとおしみ、隣の香川県東かがわ市の山間で癒やしの湯けむりをあげる白鳥温泉に向かいました。クルマで約30分と距離もほどほど。もちろん湯につかるのも楽しみの一つでしたが、白鳥温泉を拠点に10kmほど離れた場所にある四国八十八ヶ所霊場第88番札所大窪寺に徒歩参拝するのが一番の目的でした。道中、ほどよい上りが続き、木々に覆われ、木漏れ日が差し込む遍路道には涼しい風が通っていました。今号のポッポニュースは、中間ゴールで折り返し地点にした「大窪寺」の様子を掲載します。どうぞお楽しみください。道中の報告画像記事はまた後日に。(=^・^=)
 
2017.0606
●甲浦駅から海部駅まで。 (高知県東洋町・甲浦駅と八幡神社そして宍喰の港。)
明日から雨だそうです。夕刻になって、予報どおりなのか、ふるさと徳島の空も雲ってきました。曇り空とはほど遠く、高知県東洋町の甲浦駅から見上げた空は、青く澄み渡っていました。先週末6月3日(土)の昼過ぎ。阿佐東線の起点・海部駅から阿佐海岸鉄道の列車に乗り終点・甲浦駅に降り立ったピジョンズ・パーク(P.P)は、海岸線を北に延びる国道55号に沿って、海部駅を目指しました。距離は約12.5km。海風は意外にもサラリと澄んで心地よく、強い陽ざしも和らいで感じられました。

●駅はたった3つだけれどっ。 (海陽町・距離8.5km・約10分の旅満喫、阿佐東線。)
牟岐線は、JR阿徳島駅と海陽町のJR海部駅を結ぶ鉄の道。県南の海や山や田畑や集落を窓外に眺めながら、のんびり約79kmの列車の旅が楽しめます。ただし今回、ポッポニュースが取り上げるのは、海部駅から先、宍喰駅を経由して高知県東陽用の甲浦駅を結ぶ、鉄道ルート「阿佐東線(阿佐海岸鉄道)」です。ピジョンズ・パーク(P.P)が6月3日(土)の、この日一番の目的としたのは、牟岐線の終点駅になっているJR海部駅のホーム直前にある「山のないトンネル」の確認。どういう状況下というと、トンネルを掘ったはずの山の部分が全部開発されて、トンネルをかたちづくっていたコンクリート隧道だけが残っている光景を見ることでした。で、その一大目的ですが、列車に乗るまでもなく、JR海部駅のホームから望むことができ、簡単にミッションクリア。苦笑しながらも、時間の余裕を見逃しはしない(P.P)は、そこからさらに南へ接続し延びる阿佐東線に飛び乗ったしだいなのです。列車は単線。しかも海部駅・宍喰駅・甲浦駅の間、約8.5kmを約10分ほどでつないでいます。車両は1両で、連結の話ではなくて、働いている車両が1台だけで、40分から1時間30分くらいの間隔で行ったり来たり、往復しています。なので、甲浦に向かう時に前になる列車のプロントプレートには「あさちゃん」の文字が。逆に海部駅に向かう際に前面になる側には「てっちゃん」の文字が刻まれています。1台二役というわけですね(=^・^=;)。たまたま発車時刻にホームにいた(P.P)は、喜びいさんで、甲浦駅を目指したのです。
 
 
2017.0603
●新緑に萌える瀑頭。 (神山町神領・初夏の光射す雨乞の滝。)
ふるさと徳島は晴れ。しかも空気が澄んで、さらさらと肌心地が良くて、ピジョンズ・パーク(P.P)は、もうどうにもじっとしていられないのです。そんなわけで、本日は県南へ、とある番組の次回作ナレーション原稿制作のための取材に出かけることにしました。で、本日のポッポニュースは取り急ぎ、心地よい初夏の光と名瀑の風景をご紹介します。場所は、山深い神山町神領の石堂地区に流れる高根谷川が落ちる雨乞の滝(あまごいのたき)。雌雄2本の滝があり、山道を登って最初に目に飛び込んでくるのは、小さい雄滝。その奥、向かって右側に堂々と落ちるのは3段の岩滝が約45mの高さでつらなり、2つの滝壺を懐(ふところ)にいだく、雌滝。県の三大名瀑のひとつに数えられる名瀑を前に、二拝二拍手一礼。(P.P)は、鮮やかな緑と、まだ柔らかな初夏の陽光が魅せてくれる滝頭を見上げ、深く息を飲み、立ち尽くしたのです。
 
2017.0602
●駆け込み。 (番ネコと朝。)
昨夜はカミナリと強い雨が中四国に降ったようですが、ピジョンズ・パーク(P.P)はぜんぜん、知りませんでした。局地的に(P.P)事務所あたりは雨が少ないのかもしれません。露地物ブドウの産地になってるということは、雨量もある程度少ないのかなと想像できるから。さて、本日のポッポニュースは、雨乞い滝の様子を紹介する予定だったのですが、席につけたのはかなり遅い時間で、仕方なく番ネコと朝の気だるさを表現いたしました。ぜひ、ご覧下さい。
 
2017.0601
●ラストは島美人さん登場!?。 (阿南市伊島町・メイキングそらたび同行、伊島編。)
はや、今日から6月。なんちゅうスピードなんだ!って。時間さんの足の速いのに、あらためて驚愕するピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。驚かされた勢いに背中を押され、そうして、こころは急(せ)くのだけれど、何から手を着ければ満足のいく一日になるのか、そんなことを考えてると、また一日が経ってしまう。んなわけで、とりあえず、手近なところをやってみるという日が重なって、今日を迎えています。やれやれ(=^・^=;)。さて、本日のポッポニュースは伊島旅のラスト。ケーブルテレビとくしまの番組「そらたび」の撮影スタッフさんたちに同行させてもらって、現場の雰囲気を堪能した(P.P)。当日の風景と空気感を振り返ります。もう一度、今度は真夏かなぁ、泊まりもありありで、伊島に足を運びたい──そんなふうに(P.P)は思っています。
 
2017.0530
●島の湿地。 (阿南市伊島町・歴史も緑も深いぞ、伊島。)
古墳時代。3世紀~7世紀といわれています。伊島で5世紀くらいに作られた土器のかけらが見つかっているそうです。西暦400年代だから、今から1600年くらい前に、すでに島に暮らしがあったと推測されます。平安時代中期には、紀州から海を越えて空也上人が島を訪れ、浄土教を広め観音堂を建立したとも伝えられています。これは1000年ほど前になるのかな。そして戦国の時代には阿波水軍の重要拠点としても注目されました。そんな歴史深い伊島には、かつて水田としても活用された湿地があります。日本の重要湿地500にも選ばれている、伊島の土器。ピジョンズ・パーク(P.P)は、今日を待ち兼ねて、スーパー林道にクルマを走らせました。
 
2017.0529
●離島の暮らし。 (阿南市伊島町・大切な水と希少な花のある伊島。)
昨夜は久しぶりに徹夜。今日のお昼までに納品しなければならない原稿が2本も重なってしまって…。まぁ、どうにか間に合ったので良かったのですが。頭はベトベト、腰は痛いわで、意識も少し霞んでおります。そんなわけで、ちょっと更新が遅くなってしまった伊島シリーズ第3話。伊島町の集落から島の北、深部へ続く遊歩道を歩いて、出会った笑顔やつぼみや水面の輝きをご紹介します。

●いっぱいある! 見どころと希少な自然。 (阿南市伊島町・ワンダフルアイランド伊島。)
人が暮らしているとはいえ、本島の大きさは周囲わずか10kmに足りず、集落があるのも港に面した狭いエリアのみ。数十人もいるだろうか?と、想像してしまいそうです。ところがどっこい、島には小中学校があり、老若男女200人ほどが暮らし、島の時間を進めています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、町から島の奧に延びる遊歩道をたどり、カベヘラという、見どころのひとつを目指しました。
 
2017.0527
●連絡船に乗って、四国最東端の島へ! (阿南市伊島町・有人の伊島。)
このところ、ピジョンズ・パーク(P.P)は、フェリーに乗る機会が多く、それはつまり海を越えて県外に出張しておるわけです。日本最大の川中島、善入寺島にたびたび足を運んでいる(P.P)は、ハタと考えました。船に乗ったら県外っ!じゃなくて、県内もあるんじゃないかと。調べるまでもなく、太平洋、瀬戸内海に開かれた、ふるさと徳島には、人が暮らしている島がいくつかあることを知っています。北から南へ思いつくままに、島田島、大毛島、伊島、手羽島、竹ヶ島などが青い洋上に浮かんでいます。ならば、というわけで、北の島田島、南の竹ヶ島のちょうど中間地点に浮かぶ、伊島を目指しました。阿南市伊島町の島で、四国最東端の半島、蒲生田岬から東へ隔たること約6kmの洋上に浮かぶ有人の島。定期連絡船「みしま」が阿南市答島(こたじま)から約30分でつないでいます。青空が広がった休日、(P.P)は意気揚々と四国最東端の島を目指しました。ポッポニュース読者のみんなに見て欲しい風景がたくさん撮れたので、連載します。今号は第1話、答島から伊島港まで。
 
2017.0524
●お礼のキモチが並ぶ江川稲荷神社! (吉野川市鴨島町・お稲荷さんと赤鳥居。)
稲荷大明神を祀る稲荷神社。日本で最も多い神社だといわれています。ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場の近くにも建立されていて、(P.P)はもちろん、陽の高いうちに近くにうかがった際には必ず石段を登り参拝させていただきます。にもかかわらず、あまり紹介していないかもしれません。桜花の名所が近くにあって、周辺はよく紹介してるのだけれど。というわけで、本日のポッポニュースは吉野川市医療センターにほど近い、江川稲荷神社をご紹介。
 
2017.0523
●修験の山のいただきを目指せ! (吉野川市川島町・高越寺と周辺の聖域名所。)
聖域は、いたるところに拓かれていますが、いつでも好きなときに足を運ぶことができるわけではありません。神仏のお招きがあって、はじめて、そこに参拝させていただけるのです。先日のこと、ピジョンズ・パーク(P.P)は幸いにも、お招きをいただき、聖域:阿波富士・高越山(標高約113m・通称:おこうっつぁん)に登ることができました。本日のポッポニュースは参拝登山の合間に、出会えた取って置きの風景をご紹介します。
 
2017.0522
●要望に応えて、樹花の森へ。 (吉野川市川島町・吉野川河川敷のセンダンの森。2)
先日のポッポニュースを読んでくれた友人から、次のような感想をいただきました。「(近くのお散歩コースで見つけた花の写真付きで)これって、センタン? たくさん咲いてて、きれいだね♡」「そうです。その花です。でも、名前はセンダンだよ」「あー…ゼンダンなんだね(汗)覚えたよ。花が咲くと存在感が出てくるね」温厚をもって良しとする、さすがのピジョンズ・パーク(P.P)も「なめてるのか?」「はんまや(汗汗)。センダンって、うったつもりやのに…^^)」と、一応の解決をみたわけですが、なんだか気にかかってしまって…。ひょっとしたら、同じように勘違いの、言いまつがい、書きまつがい、をしてるひとがほかにもいるかもしれない。そんなわけで、今度はスマホじゃくて、コンデジ片手にセンダン樹花の森へ行ってきました。今回は川島町編。毎年、見てるはずなんだけど、今年は当たり年(?)なんでしょうね。樹花の森が薄紫色にふくれあがって、大迫力で魅せてくれます。開花が進むと、甘い香りがあたりに漂い、(P.P)をいっそう心地よく酔わせてくれのです。
 
2017.0520
●今シーズンはまずまずのオンツツジ。 (吉野川市山川町・船窪つつじ公園のオンツツジ。)
標高1133m。山川町にそびえる阿波富士こと高越山(こうつさん・おこうっつぁん)に登ってきました。毎年初夏のピジョンズ・パーク(P.P)恒例イベントの一つが、おこうっつぁん山頂近くに整備されている船窪つつじ公園がオンツツジの花で真っ赤に染まる風景をココロに記録するためです。今年のつぼみの付き具合は少し頑張りが足りないようで、写真の感じで七分咲き。まぁ、それでも、山の一面を覆って群生するオンツツジの赤い花は、見上げる(P.P)を感動のほほえみで包んでくれるのでした。

●大満開!河原で咲き誇る紫の樹花。 (吉野川市鴨島町・吉野川河川敷のセンダンの森。)
青空が広がっているのに、光を遮蔽したシゴト場にずっと閉じ籠もっているなんて、誰にできるでしょう。いくらエアコンが効いて、自分好みにおとすこだわりホットコーヒーも、愛してやまないコカコーラも、チョコや和菓子やそんなのが、どれだけ誘っても、ピジョンズ・パーク(P.P)の尻を落ち着かせることはできやしないんです。はい。夏日にジリジリと脳天から焼かれ、乾いた土埃がノドや鼻腔をざらつかせ、シャツが背中に張り付いても、(P.P)はこうして吉野川の土手道を越え、河原に続く白い土道を辿ってほんとに良かったと実感するのです。水筒を忘れ、ノドの乾きに耐え抜いた(P.P)を迎え入れてくれたのは、今や盛りと紫の花を咲き誇らせるセンダンの森。吉野川の河川敷を埋め尽くして、樹高15mほどにまで成長した大樹の森。ヘビがちょっと怖いけれど、花のあるうちに、星空とともに見上げるのもいいかなって、(P.P)は思うのです。
 
2017.0518
●田んぼの緑と青空と。 (吉野川市鴨島町・元気に育て田んぼの稲。)
ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場の近くの水の張られた田んぼの中。ホントに一瞬だけ命の輝きを見せる生物が大繁殖します。カブトエビ。あっという間に孵化して、成長して、産卵して、死んじゃいます。たぶん、田んぼに水が張られてる間のドラマ。生き急ぐって言葉があるけれど、それは人のためじゃなくって、カブトエビたちにこそ、ふさわしいって(P.P)は思うのです。今日のポッポニュースはそんなカブトエビたちが今が盛りと群れ遊ぶ田んぼと青空のコラボ風景。ふるさと徳島は清々しい空気にみたされています。でもって、(P.P)は生き急ぐというか、これからお隣愛媛県は西条市までおシゴト出張。準備が遅れてて、汗汗なのです。ポッポニュースでの報告はいずれまた!
 
2017.0517
●佐古最西端の町の神域。 (徳島市佐古八番町・産八幡神社。)
昨日、今日と、蒸し暑い一日でした。夕刻になって雨もぱらついています。梅雨を意識しますが、まだ梅雨入りには早いような。5月で愚図ついたお天気が続くのを「走り梅雨」というのだそうです。はじめて知りました。知ったといえば、こんな話を聞きました。「スイカをカブトムシに食べさせると下痢をする」って。確かに、おしっこが赤くなってたような記憶があります。あれはお腹をこわしてたのかなぁ。で、ピジョンズ・パーク(P.P)は夏に向けて一案を思いつきました。歯も無くて液体を吸収するだけのカブトムシがお腹をこわすのなら、蚊だってきっと!。で、今夏(P.P)はスイカをたらふく食べて夕暮れの吉野川堤防道を歩いてみようかと画策します。(P.P)のおいしい香りに誘われ、(P.P)を出し抜いてまんまと吸血した蚊、高い確率で下痢になるんじゃないかと。一矢報いてやるわけです。結果を確認することがかなり難しいのが残念ではありますが。さて、前置きはこれくらいにして。本日のポッポニュースは徳島市佐古八番町でお招きいただいた産八幡神社をご紹介します。ちなみに佐古地区は一番町から八番町まであり、その最西端に位置するのが八番町。小さい地域ではありますが、最西端には違いありませんっ。そんなプチ特別な場所で産八幡神社の御祭神に参拝させていただきました。神社名はたぶん「うぶ」と読むのでしょう。急な石段を登り切った境内で、建立されている社は小さくはありましたが、全体に霊験な雰囲気を漂わせる落ち着いた神社でした。

●木造の旧上秋津小学校を見学。 (県外編:田辺市上秋津の旧校舎。)
ピジョンズ・パーク(P.P)が通った小学校も木造でした。(P.P)が卒業する年に、鉄筋コンクリート建てになって、講堂は体育館へと建て替えられました。当時は「ええなぁ…」なんて、指をくわえてみたりもしたのですが、今になって思うと、木造っていいなって、思い直したりするんですね。本日のポッポニュースは、和歌山県田辺市上秋津で2006年まで児童が学んだ旧秋津小学校舎。自由に見学ができるようになっていて、(P.P)ははじめて足を踏みいれさせていただきました。いっしょに懐かしんでくださいね。

●渡らないより渡ったほうがいい。 (県外編:龍神村日高川に架かる筋川橋。)
人生は選択の連続である──。ことを、ピジョンズ・パーク(P.P)は知っています。お風呂と夕餉はどっちが先か、半袖か長袖か、左右どちらの足から踏み出すか、目が覚めてから眠るまで、数限りない選択を繰り返しているのです。(P.P)は気づいていました。そうして、選択は結局のところ2択しかないってことを。たとえば、お昼の定食はA、B、Cのコースがあったとします。それでも2択だって、読者のみんななら、速攻で理解してくれたことでしょう。「3択じゃん♪」なんて声はあがらないと思いますが、あえて解説しておきます。つまり選択の方法はひと通りしかないということです。するかしないか、これだけ。3つの定食の中から、好きなメニューを選ぶのか否かが答え。どのメニューを選ぶかは気分しだいなのであって、どれかを選ぶのか選ばないのかは、その人のポリシーそのものなのだから、常に一定しているもの。ときにいつもと違った選択をすることを「気の迷い」というのです。お風呂と夕餉だって、歩き出すタイミングだって、結局のところ2択。やるかやらないか。というわけで、本日のポッポニュースは県外編、和歌山県田辺市龍神村を流れる日高川に架かる吊り橋「筋川(すじかわ)橋」を紹介します。渡るのか渡らないのか、の2択を前に、(P.P)が前者を選ばない理由はなかったのです。
 
2017.0514
●弁慶ゆかりのマチに参拝。 (県外編:勝負の神様を祀る闘鶏神社。)
5月10日の時点で、ふるさと徳島のガソリン平均価格は1リットルあたり124円60銭。全国平均を5円近く下回って、全国最安値となっていると地元紙が昨日の紙面で報じていました。ピジョンズ・パーク(P.P)もこのところ、県外への出張が多くなり、ガソリン価格にほんの少しだけれど敏感になっていたので「やっぱりなぁ」と納得したのです。どこに行っても、5円どころか、10円を超えるくらいに差があって、出かける前には必ず、地元で給油しておくのがクセ付いています。県外大手業者との価格競争で、地元の業者さんが頑張っているという構図なのですが、(P.P)は価格うんぬんもさることながら、やっぱりキモチの上で地元応援団に加わりたいと思うのです。安売りで真っ向勝負! なんて商いは、少しも垢抜けないけれど、どことなくいじらしくもあるのです。さて、地元愛をたっぷり給油して向かったのは、紀南地域と呼ばれる和歌山県田辺市。弁慶ゆかりの地でもある同市で世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている闘鶏神社に参拝させていただきました。当社には、弁慶親子にまつわる勝負の神様が祀られているのだそうです。勝敗にこだわらず、白黒もつけるのが不得手であることを自認する(P.P)ですが、本心ではきっちり勝ちたいし、優柔不断はダメだとも思っているのです。だから、一心不乱にお招きいただいたことへのお礼を述べ、 読者のみんなにたっぷり、(P.P)にもほんの少し、ご利益があるように願ってきました。
 
2017.0513
●汗にもいろいろ。 (県外編:龍神村の名も無き吊り橋。)
和歌山県田辺市龍神村。深い緑に囲まれた静かな渓谷の里を清流・日高川が潤しています。深い渓谷といえば、吊り橋。このところ、橋というか細くてスリリングな吊り橋に引かれているピジョンズ・パーク(P.P)は、龍神村でひとシゴトしたのを幸い、吊り橋のデパートのような龍神村でスリル渡橋を楽しんできました。冷や汗を掻いたあとは、龍神温泉でほっこり汗を流す、贅沢なひととき。冷や汗も湯上がりの汗も、どっちも悪くないなって、(P.P)は思ったりするのです。
 
2017.0509
●一本乗りの瀬に夏の色。 (那賀町木頭・ナカ奧の清流で。)
ナカ奧に残る伝統の技、木頭杉一本乗り。ちょっと昔。ふるさと徳島を代表するブランド杉「木頭杉」の丸太をマチに搬出するために使われたのが、一本乗りという技法。県南の大河・那賀川に直径30~40cm、長さ約4mの丸太を無数に流し、これが河口や貯木場まで途中で岩などに引っかからないように操縦します。流れる丸太の上に立って、瀬を下っていく様は、見る人の目に、まさに神業のように映ったのに違いありません。道路が整備され、ダムが建設された今、伝統の技を発揮する場面はなくなりました。そこで、その技や存在した史実を未来に伝えようと、有志により毎夏、開催されているのが木頭杉一本乗り大会。会場は、ナカ奧と呼ばれる木頭出原の河原。ほどよい深みと瀬があり、丸太に乗るには絶好のポイント。今大会は30回を数える記念大会となるのだそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)は河原に立ってみました。せせらぎに鳥の声がこだまするだけで、イベント当日の賑わいを想像できませんが、小さく咲いた白い野菊たちに、初夏の気配を感じていました。
 
2017.0508
●青空の下の杜へ参拝。 (国府町・府中の宮「大御和神社」。)
地元では、府中(こう)の宮と呼ばれ親しまれている杜があります。徳島市国府町の大御和(おおみわ)神社さんです。府中も読みにくいけれど、大御和の漢字も、なかなかに手応えのある読みだったりするのです。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)で、大国主神とか、大黒様とかの別名もあったりする神様だそうです。祭神も読みにくい(=^・^=;)。青空のした、ピジョンズ・パーク(P.P)は、折角のお呼ばれに際し、読者のみんなの商売繁盛とか安全とか、祈ってまいりました。さて、本日は昨日に続きナカ奧(那賀町木頭地区)へ出張。伝統の技を伝えるイベントの打ち合わせに行ってきます。読者のみんなに喜んでもらえる素敵な風景に出会えるといいな。ご期待下さいね。
 
2017.0507
●標高約1301mで、お手伝い。 (那賀町・GW最終日のファガスの森「高城」。)
ゴールデンウィーク(GW)最終日の今日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、剣山スーパー林道の休憩宿泊施設・ファガスの森「高城」で過ごしておりました。名物・ジビエ・シカ肉カレーを大盛りにして、施設を訪れるお客さんに提供する、一日食堂店員として、管理人の地下足袋王子(平井滋さん)を応援するためでした。GW中は、雨や霧やで山は淋しいかと思っていたのですが、連日、100人を超えるお客さんがあって、大忙しだったとのこと。連休も終わる今日も、オフロードバイクや四輪駆動車を駆ってツーリングを楽しむ人や、山登り、ランニングに汗を流すアウトドアの人、花や鳥を追うカメラマンたちが次々と訪れては、地下足袋王子特製の大盛りカレーでお腹を満たして、笑顔の花を咲かせていました。標高約1301m。肌寒さが残るファガスの森「高城」の周辺にも、初夏の色が降りています。
 
2017.0506
●ありがたい出逢い。 (石井町・下浦の釈迦堂と釈迦如来座像。)
石井町浦庄下浦地区で、国道192号から南へ別れ、そこから県道240号線が西方へ延びています。入ってすぐのところに立っているJA名西郡の建物を通り過ぎ、100mほど西へ進んだ北側に釈迦堂の表札を掲げた家(?)をピジョンズ・パーク(P.P)が見つけたのは一週間ほど前。通称なのでしょうか、Googleマップで確認すると「下浦の釈迦堂」とよばれる建物であることが分かりました。で、おそるおそる敷地に入らせてもらうと、立派な案内看板があり「石井町指定有形文化財 釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)」と紹介されていました。鎌倉時代初期に創られたものだそうで、室町時代、江戸時代に修復されているのだそうです。釈迦堂に人の気配はなく、入り口のカギも掛かったままでした。仕方なく、お賽銭を納めて、ガラス越しに中を覗かせていただくと、身の丈240cmという堂々としたお釈迦様の坐像がこちらを見ています。表情はやさしく、(P.P)は知らず知らず、両の手のひらをあわせていました。

●藤まつり回顧。 (石井町・地福寺の藤花まつり。)
ピジョンズ・パーク(P.P)が初夏の楽しみのひとつにしているのは、藤花の色と香り。石井町地福寺では、220年前に植えられたと伝えられる紫藤と100年ほど前に植えられたと言われる白藤が境内いっぱいの藤棚を埋め尽くすように垂れて咲き誇ります。数日前の晴れた日、(P.P)は石井町商工会の主催で行われている藤まつりと合わせて、甘い香りとお花見を楽しませてもらおうと、地福寺を訪ねました。今シーズンの藤花は例年以上に咲き具合が良かったようで、3日までだった祭り期間を今日5日まで延長されたんだそうですよ。
 
2017.0504
●GWの農家さんに感謝。 (吉野川市鴨島町・初夏の土手とニンジン畑。)
日本が丸ごとゴールデンウィーク(GW)の行楽に浮かれる中、みんなの笑顔を支えているのは、やっぱりヒト。すぐに思いつくのは、食堂や公共交通機関や宿泊施設やアミューズメント施設といったGWを書き入れ時とばかりに働くサービス業にかかわる人々のこと。そしてピジョンズ・パーク(P.P)が忘れてならないと思っているのは、農家さん。GWだから忙しいというわけではなく、年間を通じて、次々と旬を迎える農作物の生産と収穫に明け暮れているのです。ぎらぎらの太陽が雲に遮られた昨日の昼前。(P.P)は鴨島町を流れる吉野川に架かる阿波中央橋から下流の西条大橋まで堤防道を歩いてみました。広大な河川敷に耕作された畑では、旬を迎えた洋ニンジンの収穫が行われていました。収穫してくれるから、八百屋さんで選んだり、食堂のカレーが美味しかったりするんですね。あらためて考えれば、当然の成り行きなのですが、ありがとうと頭が下がります。
 
2017.0503
●あれっ? (吉野川市鴨島町・とある通りのおもてなし。)
ふるさと徳島の空が青色で塗られています。ゴールデンウィークのはじまりとしては、最高のお日よりで、県外ナンバーの大型オートバイクの集団や笑顔を満載したミニバンなど、国道192号を気持ちよく走り去って行きます。ピジョンズ・パーク(P.P)は何してるのかって? はい。数日前の取材テープを聞き直して、原稿書きに励んでおります。で、思うのは青空の下で散策したら「どんだけキモチいいんだろうか」。思い始めると、どんどん膨らんで、想像も手伝って、ぐるぐるめぐって、収集が付かなくなってしまうわけで。だから(P.P)は、ちょっと前の記憶を手探りして、ココロを落ち着かせるのです。場所はJR西麻植駅の近くの路地。向かい合う家の軒が近い日だまりで、甘いおもてなしをいただきました。
 
2017.0501
●懐かしい街角と思い出の味わい (三好市池田町・八千代のある通り。)
懐かしい味というものは、記憶の底に眠っていて、それは死んでしまっているわけではないから、何かのきっかけで、ふっと蘇ってきたりするんです。決して、美味しくないわけではないのだけれど、行列につながるような特徴はなくて、それでも、この店の味を知る、みんなのココロにしっかり住みついている。ピジョンズ・パーク(P.P)にも、そんな不思議な店の忘れられない味があります。たとえば、三好市池田町のJR阿波池田駅近く、銀座通りにある八千代の中華そばがそれにあたります。本日のポッポニュースは、県外に出張する前に、(P.P)のアイデンティティーを確認するキモチも込めて、町並みはずいぶん変わってしまったけれど、変わらないレシピを提供し続ける店のある通りを紹介します。
 
2017.0430
●渓谷を泳ぐ鯉の群れ。 (三好市山城町・大歩危峡と鯉のぼり。)
今朝のふるさと徳島の空は爽やかに晴れわたっています。ピジョンズ・パーク(P.P)のポッポニュース読者のみんな、おはようございます。現在6時47分。早起きなのです。4月も今日で終わりだなぁ、なんてぼんやり思っていたら、ゴールデンウィークの2日目の朝だってことに気づきました。こうしちゃいられない、なんかしなきゃと、キモチが急(せ)いてしまい、おかげさまで爽やかな月末の日曜日の朝を寝過ごすといった大失敗をしないですんだわけです(=^・^=;)。本日のポッポニュースは三好市山城町を流れる吉野川の渓谷美と初夏の風物詩のコラボ。大歩危峡を望む「ドライブインまんなか」の目の前で、数百旒(りゅう)の鯉のぼりが泳いでいます。(P.P)は写真をチョイスしながらも、手動ですが高速に歯ブラシを動かし、今日の予定を嬉々として模索しているところなのであります。
 
2017.0429
●小歩危峡に架かる謎の吊り橋。 (三好市山城町・渓谷観賞専用?を疑う吊り橋)
三好市山城町を吉野川の流れに沿って、高知県へと延びる国道32号。今、この国道を包む大歩危小歩危と呼ばれる深い渓谷が鮮やかな新緑に萌え、観光に訪れる国内外のお客さんの目を楽しませています。今日の、ふるさと徳島の空と同じくらい空が青色に塗られた昨日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、心ひかれるままに、国道32号を川の流れに沿って遡上してきました。道中で出会ったのは、前号で紹介した敷之上橋と似た鉄の吊り橋。小歩危峽が持ち前の渓谷美で迎えてくれる山城町国政地区あたりで、鮎戸バス停の近くなのですが、橋の名称は不明。架設された年も当然ながら不明。なので再調査してからとも思ったのですが、今が景観の旬。というわけで、とりあえず景観だけ、楽しんでください。(P.P)読者のみんなで知ってるひとがいたら教えてくらはい(=^・^=)。
 
2017.0428
●怖し、懐かし、湖上の吊り橋。 (三好市池田町・池田ダム湖に架かる敷之上橋)
吊り橋と聞いて、風にゆらゆら揺れて、スリリングなイメージを持つのは、ふるさと徳島の観光名所「祖谷のかずら橋」を知っているからに違いありません。そして大河・吉野川をはじめ、多くの一級河川があり、そこに注ぐ無数の支流や谷がある山国徳島では、昔ながらの葛(かずら)の橋ではなく、鉄製の吊り橋が数多く架かっています。鉄製だからといって、キンチョーしないで渡れるのかといえば、それはなくて、風にも揺れれば、歩く足下で上下に跳ねる橋もあるのです。その一本が、三好市池田町にある水瓶、池田ダム湖に架かる「敷之上橋(しきのうえばし)」です。橋の長さは約195m。池田町ウエノ地区と対岸の白地地区を結ぶ鉄製の吊り橋です。橋の看板を読むと完成したのは昭和49年3月のこと。いまから42年ほど前になります。ピジョンズ・パーク(P.P)が高校生だったころ、お気に入りポイントのひとつでした。今日まで、ずいぶん長い間忘れてしまっていたのです。ふと見かけて、鮮やかに記憶が戻ってきたのを「勇気」に変えて、ちょっと肝を冷やす湖上の吊り橋を渡ってきました。
 
2017.0427
●青空を見上げて思案。 (吉野川市川島町・吉野川上空の青。その2)
先週の日曜日。ピジョンズ・パーク(P.P)はシゴト場の近くで田植えの風景に出くわしました。これまで意識したことがなかったのですが、田植えって4月の終わりにはじまるのですね。日曜日だしお天気だし大安だったからかな? そのあと、気の向くままに足を延ばした先でも田に水を張り、何て言うのかな田植えする機械にまたがって、汗する人にたくさん出会いました。それにしても、と思うのです。(P.P)は。畑を耕す機械はトラクターで、稲を刈り取る機械はコンバインなんて、なんとなく恰好良い名称がついているのに、肝心の稲苗を植える機械は、田植機!なんかイカしたネーミングはないかと思案に暮れ、あげく思いついたのは「プランターロボ」。われながら、ふへへぇっと、青空のした脱力してしまったのであります(=^・^=)。
 
2017.0425
●ふるさと徳島に似合う色を知ってる? (吉野川市川島町・吉野川上空の青。)
ふるさと徳島はちょっと遠い昔、藍の栽培で全国に知られ、多くの人々の笑顔につなげていました。そんな、ふるさとに最もよく似合う色といえば、やっぱり青。「青は藍より出でて藍より青し」という、あれです。今日のふるさとの空にも青が広がりましたが、夕刻から崩れて雨が落ちてきました。明日も雨の予報。ポッポニュースは晴れを届けます。
 
2017.0424
●イイ天気に二拝二拍手一礼。 (吉野川市山川町・新緑に萌える忌部神社の杜。)
昨日に引き続き今朝も、そしてどこもかしこもイイ天気っ。青空が広がって、爽やかな風がそよいでいます。ピジョンズ・パーク(P.P)は幸運にも、今日、ご用があって県南のマチに出かけることになっています。シゴト場に内窓をいれて、熱も音も花粉もシャットアウトできたのはいいのだけれど、差し込んでくる陽光の加減から、やっぱり外の気配は気になるのです。さて、青空に誘われるまま、飛び出した昨日。桜花に湧くシーズンに、どうにも時間が取れず足を運べなかった忌部神社に参拝しました。ソメイヨシノはほとんど散って一輪二輪、枝先で震えているばかり。そんななか、本殿前で花を満開させた桜の木を一本見つけました。花びらは5枚ではなく、密集するかたちでたくさん付いています。重そうにも見える花は薄桃色が陽光に弾け、まぶしく神々しささえ感じられました。新緑に萌える忌部神社の杜のようすをどうぞお楽しみください。
 
2017.0423
●人工滝と新緑。 (那賀町・初夏の色合いに包まれる長安口ダム。)
たしかにシゴトはたまっています。やんなきゃなんないことも無くはありません。だけれど、ピジョンズ・パーク(P.P)の頭上には、このところ目にしたことのなかった青が広がっています。どこまでも。空気はおいしくて、風は心地良い。シゴトと青を天秤にかけてみました。人生は、結局のところ、選択の連続。しかも二択。簡単なようで難しいのです。悩んだ末、(P.P)は裏山を抜けるランコースに繰り出す決心をしました。青空に呼ばれて、あらがってはいけないのです。そんなわけで、今日のポッポニュースも急ぎまとめます。場所は、ナカ(徳島県那賀町)を潤して流れる一級河川の清流・那賀川の上流部。長安地区に設けられ、改修工事が進められている大型のダム・長安口ダムと周辺の新緑の様子を掲載します。重力式ダムというのだそうで、大量のコンクリートで建設されたダムの自重で川の水をせき止めています。雨が続いたせいもあって、ご覧のとおりの水量。およそ85mの高さがある人工の瀑布は、新緑の中でごうごうとうなりをこだまさせていました。
 
2017.0422
●ケイコクとサクラ。 (那賀町・釜ヶ谷峽を彩る遅咲きの桜花。)
ナカ(徳島県那賀町)を数日前に旅してきました。県内ではありますが、ピジョンズ・パーク(P.P)の事務所からクルマを走らせるのにほどよい距離があって、プチ旅気分を楽しめるのがナカの魅力です。本日のポッポニュースはナカ奧と呼ばれる同町でも最深部の木沢地区。標高約1955mを誇る剣山につらなる山々にふれながら延びる国道193号。名称は国道ですが、道幅は細く、そしてコースは釜ヶ谷峽に沿っって曲がりくねっています。変化に富んだ、(P.P)お気に入りのドライブコースで、新緑がふわり膨らみはじめたナカ奧で、人知れず咲く桜花の色を楽しんできました。
 
2017.0420
●新橋をわたってみたよ。 (那賀町・出合ゆず大橋を初渡橋。)
ピジョンズ・パーク(P.P)は昨日、先月19日に開通したばかりの新橋を渡ってきました。橋が架かっているのは、ナカ(那賀町)を流れる那賀川で、同町日真地区と平谷地区間の一般に出合と呼ばれるポイント。新橋の名称は「出合ゆず大橋」で全長約180m、幅約8m。橋の形式は、ニールセンローゼ桁橋というそうです。木頭地区に向かう際、これまでお世話になった黄色い出合橋とともに新橋「出合ゆず大橋」のスガタを記録しておきます。
 
2017.0418
●ありがちだけれど…空から。 (雲海と日本一の山の雪景。)
今夕、県外出張から帰ってきたピジョンズ・パーク(P.P)。和歌山県南部、東京ビッグサイト、髙松に続き、岡山市での取材を完了させて、ひとまず安堵の帰社。ふるさと徳島の空気にカラダの隅々まで癒されています。さて、本日のポッポニュースは、ちょっと以前を振り返り、徳島-東京間を飛ぶ航空機から除いた雨の風景。お楽しみください。
 
2017.0417
●後編:桜花が誘う丘の上の城跡。 (和歌山県新宮市・新宮城跡の桜)
昨日はお休みをいただきました。そした明日もポッポニュースは休刊いたします。和歌山県の紀南でもなく、東京の上野でもなく、うどん県の髙松でもありませんが、県外出張のため。現在、早朝から資料読みで忙しくしております。というわけで、一昨日の続き。丹鶴(たんかく)城こと新宮城趾の桜花風景です。いわれは分かりませんが、丹鶴といわれるだけあって、赤い城だったのでしょうか? さて、江川鴨島公園など、ふるさと徳島の桜花は昨日、ほぼ散ってしまいましたが、ピジョンズ・パーク(P.P)を満開の桜花で迎えてくれた丹鶴城のピンクの樹花風景を紹介しますね。
 
2017.0411
●まだこの雨はこわくない。 (吉野川市鴨島町・江川鴨島公園の桜花)
昨日から降り始めた雨は、深夜を過ぎても、ふるさと徳島の桜花を洗い続けています。咲いたばかりの桜花、咲ききった桜の木々も、風雨の試練に耐えて、青空のもとで輝く、つかの間のコントラストでボクたちを楽しませてくれるのに違いありません。今日のポッポニュースに掲載したのは、吉野川市の憩いスペース「江川鴨島公園」の桜花たち。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは8日(土)のお昼ころ。どんよりした空からしずくが垂れ、冷たい風が江川の水面をわたって吹き付けていました。芽吹いた若葉の緑鮮やかな柳が、その垂れた枝をなびかせるのを借景に、緑に白色やピンク、赤みの強い桜花が咲き競っていました。
 
2017.0410
●県道2号線を遡る桜花の並木。 (阿波市阿波町・日開谷川沿いの桜花)
日開谷川は香川県との県境近く、阿波市市場町大影地区の熊埜大権現あたりの山中に湧き、県道2号線沿いに南下して、阿波病院脇で吉野川に注いでいます。その河口から上流に向かって道沿い約2kmにわたり、樹勢旺盛なソメイヨシノが二列等間隔で植えられています。桜花のシーズンに通りかかろうものなら、思わずドライバーにブレーキを踏ませ、ウォーカーやランナーを立ち止まらせ、頭上を見上げさせて、ためいきをつかせる──。そんな光景が広がります。ピジョンズ・パーク(P.P)が見上げたのは、花曇りから雨に変わった4月8日(土)の昼。咲ききったばかりの満開の桜花は、可憐ではあっても少々の風雨には負けない若々しい強さを感じさせて、(P.P)をしばし楽しませてくれました。今日のふるさと徳島は冷たい雨模様。桜花はまだ頑張っているのに違いありません。
 
2017.0409
●桜花の天井画。 (吉野川市鴨島町・江川鴨島公園の夜桜)
待ちに待った桜花シーズン。ピジョンズ・パーク(P.P)は県外出張から帰ったその足で、近くのお花見名所を訪ねました。江川鴨島公園は吉野川市鴨島町に湧く名水「江川湧水」の源流近くに拓かれた憩いスポットで、地域では屈指のお花見ポイント。(P.P)が見上げた7日(金)の夜、樹勢旺盛なソメイヨシノが川岸から公園を囲み、包み込んで開花のピークを迎えていました。
 
2017.0408
●田園を望む桜並木…。 (神山町・鬼籠野の桜花)
しだれ桜をはじめ桜花が街道を彩る神山町。とくに開花が早いのが石井町と神山町を結ぶ県道21号線と、佐那河内村と神山町を結ぶ国道438号が交差する鬼籠野地区。ピジョンズ・パーク(P.P)がカメラのレンズを向けたのは、もう4日も前のこと。街道でしだれ桜が満開の見頃を迎えた今、この桜花が咲く光景は来年のものとなりました。ここで振り返っておこうと思います。
 
2017.0407
●雨乞滝の女神さんちの桜花…。 (神山町・知る人ぞ知る桜花の名所)
ポッポニュース読者のみんなにはもうお馴染みの…といえば、雨乞滝の女神さま。神山町をくまなく巡って、それでもいつも何かしらの出会いや発見があるのだそうです。そんな女神さまが暮らす家の庭は、かつて段々畑だった場所で花が咲きほころぶ、知る人ぞ知る花名所だったりするのです。暖かな陽ざしに恵まれた先日、ピジョンズ・パーク(P.P)も桜花が満開の庭先にお招きいただきました。
 
2017.0406
●境内から湧き出すピンクの森…。 (神山町・明王寺のしだれ桜。)
清流で知られる鮎喰川の上流部。特産すだちが香る神山町は、しだれ桜のマチとしても花見客の人気を集めています。中でも神山町下分地区の町役場にも近い明王寺のしだれ桜は、春を告げるマチのランドマークとして町内外から多くのファンに支持される桜の古木です。明王寺のしだれ桜が満開を迎えると町内のしだれ桜もしだいに見頃となるといわれ、町内の桜の開花の指標ともなっています。ピジョンズ・パーク(P.P)がおじゃましたのは4月4日のこと。今日6日もまだ桜花が残っていればと願いながら、一昨日を振り返りました。
 
2017.0405
●山あいの里の春の色…。 (神山町上分・菜の花で埋まる江田の棚田。)
前号に続き、今日のポッポニュースも神山町上分、江田地区の棚田。菜の花の黄色に染まる山あいののどか風景を掲載します。菜の花の香りは独特で、日だまりのホワンと蒸れた気だるさが、心地よく漂い寝そべっていたりします。見るとも無く目をやり、歩くとも無くさまよい、嗅(か)ぐとも無く吸い込み、聞くとも無く耳を傾けてしまう、そんな風景にピジョンズ・パーク(P.P)は出逢いました。ポッポニュース読者のみんなにも、もう少しだけ、お分けしますね。
 
2017.0404
●ピンクを楽しむその前に、おもてなしの里へ…。 (神山町上分・江田の菜の花まつり。)
花冷えから一転、今日はジリジリ焦がされるような陽気となった、ふるさと徳島なのであります。桜の開花もみるみる進み、朝は痩せているように見えた枝が、夕刻にはモヤモヤッと薄いピンク色をまとって、少しふっくらしたように感じさせるシルエットに変わっていました。浮き立つ風景は、もうすぐなのです。っと、行きつけの公園の空がピンクに染まるその前に、ピジョンズ・パーク(P.P)は真っ黄色の世界でココロを泳がせてみたいと思ったのは気の迷いでもなんでもありません。楽しみの前に愉しみを重ねる。(P.P)流の生き方なのです。うらやましいですか? 夏を思わせる陽ざしのもと、足を運んだのは、花の里「神山町」上分の江田地区。標高1000mを超える通称よつい山を源流に流れる江田谷川が地区の中心を流れる山間地域で、急峻な山の斜面に石積みの棚田が幾重にも重なる、なんとものどかな田舎風景が横たわってます。そして田作り前の棚田を黄色に染めているのは満開の菜の花。菜の花の棚田です。地区では「菜の花まつり」と称して、住民みんなで訪れる花見客をもてなしてくれます。「近所の人らと話す機会も増えるし、よそから人が来てくれたら賑やかになるけんな」と、上萩博宣さん。菜の花まつりのまとめ役を務めています。じっとり汗ばんだ背中に谷を渡る風が心地よく、上萩さんの笑顔がいっそう清々しく「おもてなし」の一番はこれなんだなと(P.P)は強く思ったのです。

●まだかっ…。 (徳島市庄町・JAバンク徳島スタジアム脇の桜花。)
カキーンッ。ヘイ!ヘイ!ヘイ!。こぎ見よい金属音と元気な声が、春の蔵本球場にあふれていました。本日のお昼、ピジョンズ・パーク(P.P)はちょいシゴトのついでに桜花の開花具合をチェックしようと徳島市庄町1丁目のJAバンク蔵本公園とJAバンク徳島球場(蔵本球場)脇の南北に走る通りで桜の古木を見上げていました。ほとんどの木は数輪咲いてるような状態でしたが、そんななか、ご覧の古い木が花を盛大に咲かせていました。う~ん、やっぱり亀の甲より年の功。いさんで駆けつけた(P.P)の期待をただの空振りにさせないところは、球場の脇の桜といったところでしょうかね(=^・^=)。
 
2017.0402
●陽ざし、きつッ。あっ咲いた…。 (吉野川市鴨島町・江川鴨島公園で開花調査だよ。)
昨日の凍える寒さから一転ッ! 今日のふるさと徳島は汗ばむ陽気となりました。昨日、おこうっつぁん(高越山)山頂に近づいた際には、梅花どころか蕾が膨らんでいたのですが…。さて、シーズン主役の桜花はどうか。さすがに昨年に比べるとまったく開花は進んでいませんが、それだけに待ちわびた分、少しのピンク色にピジョンズ・パーク(P.P)は喜び、感動してしまうのです。人気上昇中ラーメン店の戦略を思わせる、焦(じ)らせ味付け。今年の桜花は、並んでも味わいたい、喜びに満ちているのです。というわけで今日のポッポニュースは、吉野川市の花見名所のひとつ「江川鴨島公園」の桜花のようす。予約していたiPhone7が手に入ったので、カメラの性能を試しがてら、足を運びました。
 
2017.0401
●おこうっつぁんに春雪…。 (吉野川市山川町・高越山が春の雪化粧。)
さて、お昼はどこで食べようか、とピジョンズ・パーク(P.P)がクルマを走らせていると、見慣れた阿波富士の山頂が白く染まっていました。山川町にそびえる高越山(標高約1133m)の霊峰で、地元の人から「おこうっつぁん」と親しみを込めて呼ばれる吉野川市のランドマーク。骨身にしみた昨夜から今朝の寒気が嘘のような暖かさに変わった今日の昼。「昼食なんて取ってる」より、ときならぬ「春の雪景色を撮れ」ということで、いさんで向かったのは山頂近くに広がる船窪つつじ公園。ただ、降り悪くというか、まさか積雪があるとは思わなかった(P.P)は、冬用タイヤをすでに、普通のタイヤにつけかえていたもので、目的地に到達することはできませんでした。が、目がヤケドするくらいの白銀世界へ、ほんの少しだけれど分け入ることはできました。ポッポニュース読者のみんなに、お分けします。お楽しみあれ。
 
2017.0331
●去年と、ちょっと違うぞ…。 (吉野川市・去年の江川湧水源と川島神社の桜花。)
今日は、とても冷たい雨が一日中降り続いてます。午後7時近くになって、いっそう寒気が増してるように感じられます。そんなわけで公園の桜の木も開花を少し控えてしまったようで、マチがピンク色に染まるのは、あとほんの少し先になったようです。で、去年の今日、2016年の3月31日はどうだったのか。桜花の咲き具合。というわけで吉野川市の桜花の名所を2つ、回顧録で紹介します。今年の桜花を想像してもらえれば幸いです。
 
2017.0330
●もうあと、ちょっとだね…。 (吉野川市・江川鴨島公園の蕾桜。)
桜花の名所では、ぼんぼり提灯が夜風に揺れる光景を目にするようになりました。湧水源からの名水が脇を流れることで知られる江川鴨島公園は、吉野川市を代表する花見名所のひとつとして知られます。ピジョンズ・パーク(P.P)は今日、ちょっと遅いお昼を兼ねて、花見名所に足を運んでみました。数輪でもピンクの花弁を見つけることができたら「めっけものっ」と、小さな欲も携えて。近くのコンビニでお弁当を手に入れ、意気揚々。ソメイヨシノの枝先で花芽たちが、プクッと膨らむ様子に、(P.P)は箸を使うのを忘れてしまうのでした。開花からそこそこ見られるようになるには、そうだなぁ、明後日あたりというところでしょうか。
 
2017.0329
●桜の季節にもういちど…。 (和歌山市・紀伊徳川家の平山城。)
ふぅ、間に合った。本日のポッポニュースは和歌山城。徳川御三家のひとつ、紀伊藩徳川家の城、和歌山城の外観をご紹介します。和歌山城は山の上に築かれた山城とは違い、平野部に気づかれた、紀ノ川を天然堀とする平城。それだけに高く積み上げられた石垣が印象的な城で、桜花の季節にもういちど、訪れたいすてきな場所でもありました。
 
2017.0328
●牛島で桜並木が赤い花を咲かせたら…。 (鴨島町牛島・昭和精機工業前の桜花五分咲き。)
吉野川市鴨島町内で、一足早く赤みの強い花を咲かせる桜並木が、牛島地区を走る県道235号線沿い西側で見られます。通称といってもピジョンズ・パーク(P.P)が、そう呼んでいるだけかもしれないのですが「昭和精機工業(株)鴨島工場前の桜並木」がそれ。ここの桜が花を咲かせると、南方の国道192号を望んで、こんもりうずくまっている向麻山(こうのやま・標高約92m)の枝垂れ桜が開花の支度をはじめるのです。今日の午後、くだんの桜花の咲き具合は五分咲き。この分だと2,3日で見頃の満開を迎えることでしょう。吉野川市の花見名所、向麻山公園をはじめ夜桜が見応えある江川鴨島公園も賑やかになります。年度末に忙殺されそうな(P.P)ですが、生き抜きを通り過ぎて、ついつい長居させられてしまう花の季節がやってきました。
 
2017.0327
●かつての賑わいがうずくまってる。 (鴨島町・南銀座商店街を歩く。)
JR鴨島駅前の通りや駅近くの江川鴨島公園などは、ときおり散策するものの、銀座と名の付く通りには、なぜだか足が向かないでいました。通りは狭く、寂しさを含んだ静けさが満ちて、何かしらの発見につながる予感がしなかったためかもしれません。でも先日、ピジョンズ・パーク(P.P)はそんな思い込みが間違いだったことを知りました。たまたま迷い込んだ通りに、案の定、人影はなかく、軒を並べる商店の多くは営業をやめて久しいようすだったものの、お肉屋さんや八百屋さん、床屋さんに食堂、スナック、飲み屋さんなど結構、残っていて、リアル昭和で魅力的な雰囲気を醸しているのです。今度、夜にじっくり通りを歩いてみたいキモチが(P.P)の中で膨らみました。
 
2017.0326
●ぶくぶく。河口から源流が見えてしまっていいの?。 (那智勝浦町・日本一短いぶつぶつ川)
3月21日付けのポッポニュースで、ちょこっと触れた日本一低い山「弁天山(べんてんやま)」。とくしま動物園の近く、徳島市方上町にそびえる(?)標高6.1mの天然の山です。日本一低い山があるかと思えば、数日前のこと、和歌山県那智勝浦町で、日本一短い川に出会いました。長さは、聞いてビックリの13.5m。そしてその名も驚きの「ぶつぶつ川」。源流は地下からの湧き水で、ブクブクとあふれ出る沫(あわ)が流れのイメージにつながって、この名前になったのだとか。ちなみに太平洋にそそぐ粉白川(このしろがわ)の下流にそそぐ支流として、2級河川に指定されるれっきとした天然の河川。世の中には「天然ちゃん」と呼ばれる人が少なくありませんが、弁天山も、この「ぶくぶく川」も、まぎれもない天然。ピジョンズ・パーク(P.P)は、源流に置かれていた柄杓(ひしゃく)で、ひとすくい。軟水なのでしょうか。なんともまろやかな天然水でノドを潤させてもらいました。さわやかな旨味に舌鼓を打ちながら、徳島を中心に全国でマイナーな日本一を探してみたいと(P.P)は思った次第なのです。
 
2017.0325
●オーディエンスから黄色い声援。 (吉野川市鴨島町・吉野川河川敷のモトクロス練習場。)
明日は、吉野川河川敷の土手道をメーン会場に、第10回目の開催を数える市民マラソン「とくしまマラソン2017」が開催されます。今朝の新聞によれば15000人近いランナーが参加されるのだそうで、回を重ねるごとに大きくなって、いまやふるさと徳島を代表するイベントのひとつと言えそうです。さてそんなイベントの会場となっている吉野川河川敷は、バイク競技の練習場にもなっているようです。阿波市吉野町の柿原堰から少し吉野川沿いの土手道を下ったピジョンズ・パーク(P.P)の視線の向こう、南岸・鴨島町側の広々とした河川敷で砂埃があがり、うなりを上げるエンジンの音が空にぶつかっていました。近づいていくと、大勢のライダーたちがモトクロスというバイク競技の練習をしています。声をかけると「見てってくれていいよ」と笑顔で迎え入れてくれました。ライダーの中には、小さなバイクを駆る小さな子どものスガタもあって、親子で来ていたのでしょうか、「将来有望なんよ」と紹介してくれました。河川敷に咲き乱れる菜の花から黄色い声援を受けて、ダートコースの急カーブを曲がり、バイクと一体となって宙を舞うライダーの妙技に、しばし見とれる(P.P)なのでありました。
 
2017.0324
●板名用水はここから生まれる。 (阿波市吉野町・渇水期の柿原堰を散策調査。)
柿原堰って知ってますか? 「かきはらぜき」と読んで、吉野川の中流、阿波市吉野町柿原地区から吉野川市鴨島町側に向かって築かれた堰です。誕生したのは明治40年、西暦1907年だから、今からちょうど110年前ということになります。現在、最高齢の「田島ナビ」さん(116歳)には、少しかないませんが、なかなかの長寿なのであります。大河とはいえ今は、まだ渇水期。吉野川の水も少々涸れ気味で、春分の日の3月20日、南岸から堰をたどったピジョンズ・パーク(P.P)は、北岸まであと少しのところまで、大河をわたることができました。対岸では菜の花が黄色く揺れて、(P.P)を誘ってくれていたのですが…。今週末3月26日は第10回とくしまマラソンが開催されます。1万5000人近いランナーさんたちが対岸を西へ走り、西条大橋渡って、南岸を東へ駆けていく。すっかり、ふるさと徳島の春の風物詩となりました。
 
2017.0323
●喧噪に「ひとけ」はいらないのかも。 (吉野川市鴨島町・笑い声がたまってるJR西麻植御駅。)
西麻植って、なんて読む? ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみんなは読めたかな? 答えは「にしおえ」と読みます。そうして今号のポッポニュースは、JR鴨島駅の、いっこ西の駅、JR西麻植駅と周辺の様子をレポ。2011年だったか、いまから6年前の8月31日に惜しまれながら幕を閉じた、ふるさと徳島の娯楽の殿堂、笑顔の心象風景の第一席、吉野川遊園地への最寄り駅としても知られたJR駅。現在は無人駅として、ほそぼそ存続していますが、どうしてどうして…。近隣の人々の通勤通学などの足として重宝されているのです。っんなわけで、JR西麻植駅の春景をお楽しみください。
 
2017.0322
●ニッポン最大の川中島探検(続編)。 (吉野川市&阿波市・昔は人も住んだ善入寺島。)
前号に引き続いて、ニッポン最大の川中島「善入寺島」から、ピジョンズ・パーク(P.P)がレポート致します!なんちて(=^・^=)。過去ログです。善入寺島は、かつて粟島(あわしま)と呼ばれ、粟島村や宮の島村などの自治体もあったようで。そうして今、住民のみなさんが移住したあとも、やっぱり吉野川がはぐくむ肥沃な土地は、人が住んでいようが、いまいが、オーマイガッてなノリで、四季を通じて県内屈指のお野菜生産地となっています。2、3日前にピジョンズ・パーク(P.P)が探索した折には、ダイコンやキャベツが収穫の終わりを迎えていて、レタスやニンジンがハウスなんかで育っていて、夏にはカボチャやスイカ、それから秋には、お米の収穫風景も見られます。(P.P)が誇(ほこ)る! ふるさと徳島にあるニッポン最大の川中島は、探訪するにも味わうにも、おいしいベストプレイスなのです。
 
2017.0321
●ニッポン最大の川中島探検。 (吉野川市&阿波市・昔は人も住んだ善入寺島。)
ふるさと徳島には、なにげに日本一とか世界一の自慢があったりします。たとえば、神山町の特産すだちは生産量日本一というか世界一。食べ物でいうと、あと鳴門海峡で生産される鳴門わかめは文字どおり、日本一。小松島市のSL公園にある狸の像は大きさで世界に誇れるナンバーワン! 逆に小ささでいえば、徳島市の弁天山(べんてんやま)は、標高6.1mで天然の山としては、日本最低でも、話題は最高! そしてピジョンズ・パーク(P.P)事務所近くを流れる大河・吉野川に浮かぶ川中島「善入寺島」は、広さ約500haでニッポン最大の川中島なのです! 散歩やランニングや道草やと、何かと渡ることの多かった善入寺島ですが、日本一ということであれば、あらためて探検せねば。で、今回のポッポニュースと次回の2回にわたり、春の善入寺島を紹介します。楽しんでね。
 
2017.0320
●みんなの思いが寄せられた石板。 (美馬市脇町野村・徳島らしい青石の百万遍供養塔。)
百万遍って、ご存じですか? 正確には、百万遍念仏といって、文字どおり念仏を100万回唱える浄土宗・浄土真宗の儀式ことです。じゃ、一体何のために? 病気の快復もあれば、故人の冥福だったり、みんなの幸せだったりを100万回の念仏「南無阿弥陀仏」に込めて願うのです。しかし、言うは易く行うは難しであって、一人で100万回も唱えるのは大変。そこで10人とか100人とか、大勢で願えばいいんじゃないかということで、ずっと昔には、その拠り所として百万遍供養塔が設けられたりしたそうです。塔の素材は石で、形はさまざま。丸いものや柱のような四角いもの、そして、今日のポッポニュースで紹介している板状のものなどがあるようです。ピジョンズ・パーク(P.P)が出会ったのは、美馬市脇町野村地区を走る古い通り。県道12号線(鳴門池田線)の一本南に位置し、大師(弘法大師)庵の前庭に建てられていました。石板の文字を読むと「奉 供養光明真言一百萬遍塔」「村中安全」「講中敬白」などと彫られています。百萬遍は、ひょっとすると浄土宗だけでなくて、空海が説き歩いた真言宗の檀家にも浸透していたのかもしれません。そんなことを考えながら、(P.P)は脇町の古い通りで散策を楽しませていただきました。ふるさと徳島の今日の空は晴れ。午後から崩れてくる予報です。
 
2017.0319
●脇町の土手道で「菜の花」耽美。 (美馬市脇町・うだつアリーナから春散策。)
三連休中日の今日、ふるさと徳島には暖かな春の陽ざしが降り注いでいます。大地を潤して、西から東へ流れるふるさとの大河・吉野川の周辺では、群生する菜の花が黄色い花をいっせいに開いて、土手道を散策するピジョンズ・パーク(P.P)の視線をうばい、ココロを虜(とりこ)にするのです。写真は昨日のお昼ころの様子。美馬市脇町新町のゴミ焼却施設「クリーンセンター美馬」に隣接する新町公園やテニス場からあふれる元気な声に耳を傾け、川岸をどこまで黄色に塗りつぶして咲き誇る菜の花の光景に耽美した(P.P)は、その後、偶然ながら貸し切り状態になったスポーツ施設「うだつアリーナ」のお風呂でまったりと過ごしました。さて、本日は何して楽しもうかな。たまったシゴトをこなしつつ、時間を無駄にしないスケジュールの立案を楽しみ、窓外の陽光に期待を膨らませる(P.P)なのです。
 
2017.0318
●ついに石段の頂へ。 (石井町石井尼寺・御瀧神社。)
3月1日にお呼びがかかたのにもかかわらず、石段の下で見上げることしかできなかった御瀧神社の神様に、一昨日やっと参拝することができました。頂上まで一足飛びとはいかなかったものの、3回くらい石段を蹴ったところで、境内に。体調さえ戻れば、天狗にもたとえられる猿田彦大神のごとく、まことに身軽なピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。石井町石井尼寺。隣町、徳島市国府町との境に位置し、国道192号を望む境内の下、石の大鳥居周辺は、一面が菜の花の黄色に塗られていました。レッドカーペットならぬ鮮やかな黄色の絨毯(じゅうたん)を敷き詰め、そうやって(P.P)の到着を待ち受け、迎え入れてくれた御祭神の心遣いに、(P.P)の涙腺は緩み、マスクの下で鼻水もたれてくるのです。境内下の菜の花は、今が見頃のピークに見えました。

●お城山のふもとに春きてました。 (徳島中央公園で満開の蜂須賀桜。)
あイタッ! 封筒で親指切った! 請求書在中の判子を押して、封をする際、小口がすべってスパッと。欲をかいたわけではないのですが、注意力を欠いていたようです。年齢のせいかなぁ、鮮やかな赤を期待というか、普通に想像していたのに、実際、指先に滲(にじ)んできたのは粉を溶いたイチゴソーダみたいな薄い色。え?たとえが、古い^^)?。スプラッタームービーな臭いは捨てて、ぽかぽかやわらかな赤、ピンクの花景を紹介します。本日のポッポニュースの舞台は、徳島市徳島町城内、徳島中央公園。徳島城公園とも呼ばれる親水公園で、助任川の南岸に位置しています。その川沿いで満開の見頃を迎えているのが蜂須賀(はちすか)桜の並木。ピジョンズ・パーク(P.P)は、昨日の夕刻近く、おシゴトのついでに立ち寄らせてもらいました。というか、シゴトの時間より、公園を歩いてる時間のほうが長かったかも(P.P;)。蜂須賀桜は藩政の時代に、徳島城を彩っていたそうですが、その後、県内に広がったと伝えられています。早咲きの寒桜の仲間で、ソメイヨシノより一足二足早く、満開を迎えます。その色はあたたかく、見上げるひとのココロをほぐしてくれるのです。
 
2017.0316
●菜の花が咲く土手をみんなでラン♪。 (吉野川市リバーサイドハーフマラソン。)
朝食は昨日に続き、セブンイレブンのサンドイッチ。フレッシュレタスがたっぷり挟みこまれてて、満腹するのにヘルシーなイメージでピジョンズ・パーク(P.P)は、はまり気味です。これはシゴト場で新聞を読みながらいただくのですが、その際、汁気もほしいということで、クノールのカップスープ「クルトン入りポタージュ」を熱湯で溶きました。ただ、(P.P)は辛いモノに加えて、熱いモノがちょっと苦手。食べられるのですが、ヤケドはしょっちゅうで。今朝も、用心してたのにもかかわらず、上あごを焼いてしまいました。そうして、困るのは痛さが引いたあと、薄く皮がむけること。今朝、ネットでの打ち合わせでしたが、話してるうち、自らの皮が剥がれ落ちて、それが結構、広くて、舌の上で存在感を主張するわけです。一瞬、飲み込んじゃおうかなんて考えもよぎったものの、さすがに気持ち悪くて、つまみ出しました。せめても、ネット会議中で良かった(=^・^=;)。さて、前置きが長くなりましたが、本日のポッポニュース写真は、先週12日の日曜日に、吉野川市鴨島運動場をスタート・フィニッシュ会場に、吉野川沿いの土手を駆ける市民マラソン、吉野川市リバーサイドハーフマラソンの様子を撮影したものです。(P.P)も参加しましたが、さっさとゴールした後に、ランナーさんたちの応援に回ったしだいです。恰好いいでしょ(=^・^=)。ホントはふらふらだったんですけどね。吉野川の上空は爽やかな水色に塗られ、土手は菜の花が鮮やかな黄色に染められていました。そうして、ランナーのみなさんの表情は、気持ちよく晴れ渡っていました。
 
2017.0315
●八重に咲いた薄桃色。 (桜花のたより。)
桜花のシーズンが2週間後くらいに迫ってきました。桜花といえば、ソメイヨシノですが、たとえば神山町では、マチをあげて枝垂れ桜を植えていますし、エドヒガン桜や今が盛りの寒桜・蜂須賀桜をはじめ、種類は多岐にわたります。ピジョンズ・パーク(P.P)事務所の近くでも、八重の花を満開にさせた桜の木が、あちらの庭先、こちらの通りでと、春の風に揺れて誘ってくれます。薄桃色の桜花を遠くから眺めるのも悪くはないのですが、(P.P)は簡単に誘いにのってしまいます。ひょこひょこと。ほとんどの桜に雌雄はないそうですが、(P.P)には女性的に見えてしまうのです。読者のみんなもそうじゃないですか?
 
2017.0314
●賑わいが生まれる街角で。 (徳島市南末広町・新町川沿い朝景。)
新町川と沖洲川が合流する南末広町。もう少し河口では、さらには園瀬川も取り込んで、徳島市を潤した流れは、紀伊水道にそそいでいます。早朝、ピジョンズ・パーク(P.P)は新町川・沖洲川沿いに設けられた広い遊歩道に立って、朝日に焼かれる眉山を眺めておりました。ぼ~っと、そうやってずいぶん長く佇んだ(P.P)は、いつものようにハタとわれに返って、周囲を気にしつつも、ふるさとの魅力にまたしても抗えなかったのを内心喜んでしまったりするのです。その場所から振り返えって、東の方向に目をやると凪いだ河口がやっぱり赤く焼けていました。冷たく清々しい風にキモチを引き締めてもらって、離れがたい景観を後に、シゴトへと向かうのでした。
 
2017.0313
●春の陽光があたためる里の道、探索。 (吉野川市美郷・神山川島線をちょい歩き旅。)
川島町川島を走る国道192号神後の三叉路から南進し、ひと山ふた山の峠を越えて神山町を走る国道438号神領北の三叉路をつなぐ30km弱の県道43号線(神山川島線)。ちょうど中間地点あたりに古土地、通称東山地区があり、郵便局などもあります。そこから西へ東山谷川沿いに県道245号線が延びていて、これをたどると国道193号にあたり、美郷ほたる館や物産館、市立種野小学校、今が見頃の梅どころ美郷の梅林の眺望も楽しむことができます。ピジョンズ・パーク(P.P)は、美郷地区で2本の県道から里の風景を存分に堪能させてもらいました。
 
2017.0312
●お久しぶりです。お招きありがとうございます。 (那智勝浦町・日本一の直瀑、那智の滝へ。)
落差はおよそ133mもあるのだそうです。驚きの高さです。原生林の中に、突如として現れる岩壁と流れ落ちる太い水流。和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にそびえる熊野三山の一峰“那智山”に落ちる“那智の滝(一の滝)”。日本三大名瀑のひとつに数えられる、規模・容姿に秀でた美滝。ピジョンズ・パーク(P.P)も中学生か小学生のころ、バス遠足だったかで、訪れたきり、ン十年ぶりに拝滝させていただきました。滝正面の遥拝所、熊野那智大社・西岸渡寺に参詣参拝したのち、標高約330mの境内から、名瀑を見学。幸運なことに、滝壺に現れた虹を拝むことができました。写真ですが、本日もポッポニュースで、読者のみんなにも(P.P)の幸運をお分けします。
 
2017.0311
●気だるく香る梅の花。 (吉野川市美郷・見頃終盤の梅園を散策。)
今日のふるさと徳島は晴れ。表を歩くとヒリヒリ日焼けしそうで、時折吹き付ける風は、まだ底冷え感のある冷たさを捨てきってはいません。だけど、今日は週末の土曜日。ピジョンズ・パーク(P.P)も、仕事明けとはいえ、あたたかい布団のなかで安穏(あんのん)としていられるわけもなく…。見頃のピークを過ぎたとはいえ、まだまだ見応えのある梅花風景を求めて、県内屈指の梅どころ美郷を訪ねました。天野梅園と隣接する西梅園を梅花の香りを頼りウロウロ。少し香りも弱まっているようで、夏の夕暮れを思わせる気怠い陽気のもと、今シーズン最後になるであろう梅花の色と香りを楽しんできました。
 
2017.0308
●阿波市民が集う場所。 (阿波市市場町・阿波市交流防災拠点施設アエルワ。)
四国88ヶ所霊場第10番札所切幡寺の南方、市場町切幡に、新しい阿波市役所が誕生したのは3年前の平成26年。同時に、市役所に隣接して阿波市交流防災拠点施設アエルワも建設共用されています。アエルワ3階には地元食材を豊富に使った食事を提供するアエルワ食堂があり、ピジョンズ・パーク(P.P)も利用させてもらいました。そして先日、訪ねた折には、食堂のさらに上階に展望台があるのを発見! そこからの眺めを独り占めで堪能しました。本日のポッポニュースは、展望台となっている最上階室と隣接する市役所前の落ち着いた風景を紹介します。近くまで足を運んだ際、ほっと一息つかせてもらうのに結構いけてる、(P.P)的お気に入りスポットのひとつです。
 
2017.0307
●寒い朝の空色。 (吉野川市鴨島町・国道192号沿いの朝焼け。)
早朝のふるさと徳島。冷たくて、強い風が通りを吹き抜け、街路樹を揺さぶり起こしています。寒風にさらされていると背骨が軋(きし)むような冷えを感じて、かじかんだ指先は息を吹きかけたくらいでは旨く動いてくれそうにありません。ただ白い空は蛍光灯のように明るくて、寒いながらもピジョンズ・パーク(P.P)の心を軽くしてくれるのです。ブラインドカーテンの隙間から差し込んでくる朝の光は、(P.P)を日焼けさせるくらいに強く、外の寒気をイメージさせませんでした。そんなわけで本日のポッポニュースは、寒さに驚きながら撮影した今朝の通りの寒風景を掲載します。
 
2017.0306
●春おんばさらたらまきりく。 (阿波市土成町・四国88ヶ所霊場第8番札所熊谷寺の桜花。)
千手観音菩薩を本尊にまつる熊谷寺。「くまがや」じゃなくて「くまだにじ」と称する、四国88ヶ所霊場第8番札所のお寺です。昨日の午後、ピジョンズ・パーク(P.P)は阿波市市場町から土成町にから市場町に延びる広域農道でクルマを走らせていて山門周辺を彩る桜花に出会いました。花は早咲きの蜂須賀桜。まだ木が若いのか、全体的に小振りでしたが、ちょっと早めのお花見を楽しませてもらいました。
 
2017.0305
●青空の下、たくさんの笑顔が駆け抜けた。 (阿波市・第12回阿波シティマラソン。)
今日のふるさと徳島は、朝からスッキリと晴れて、空気の冷えもほどほど。過ごしやすい一日となりました。そして全国的にもマラソンシーズンまっただ中の今日、吉野川の北岸、中流部のマチ、阿波市で第12回目となるマラソン大会「阿波シティマラソン」が開催されていました。コースは市場町と土成町を駆ける21.0975kmのハーフマラソンと市役所周辺を会場とする2km(チャレンジマラソン・エンジョイマラソン)の2種。たくさんの笑顔がスタートする瞬間をピジョンズ・パーク(P.P)も一生懸命に応援させていただきました。
 
2017.0304
●会津川上流の景勝、奇岩の渓谷を思う。 (和歌山県田辺市上秋津・歩きたいな奇絶峽。)
本日のふるさと徳島は気持ちよく晴れ。県内屈指の梅どころでは、観梅を楽しむ花見客で賑わっていることでしょう。梅花の甘酸っぱい香りを思い出しながら、ピジョンズ・パーク(P.P)は事務所でシコシコとおシゴトに向き合っているのであります。というわけで本日のポッポニュースは先日、足を運んだ海を挟んだ隣県、和歌山県のお話。場所は、和歌山港からクルマで約1時間30分ほど南下した田辺市上秋津の景勝・奇絶峽。「きぜつきょう」と読み、清流・会津川の上流部にゴロゴロ転がる奇岩の風景で魅せてくれる、行楽名所。(P.P)は護摩壇山(標高約1372m)越えで高野山を目指す途中、景勝の入り口で小休止。桜花が見頃を迎える頃、雑木が色づく頃、きっと行程を歩いてみたいと思わせてくれる雰囲気が漂っていました。
 
2017.0303
●ひな人形たちのおもてなし。 (勝浦町・ブラリ坂本おひな街道。)
♪あかりをつけましょ ぼんぼりに…というわけで、今日は桃の節句ひな祭りの日。しかし、童謡「うれしいひなまつり」のタイトルがついていますが、曲調はいたってマイナーな感じでちょっと暗い。なんでかなぁ~って、昔から引っかかってはいたピジョンズ・パーク(P.P)ですが、真剣に探していなかったこともあって未だ解決はみていないのです。さて、ふるさと徳島でひな祭りといえば、勝浦町のビッグひな祭りが知られています。メーン会場の人形文化交流館に3万体にも及ぶひな人形が大集合し、100段飾りのピラミッドひな壇が圧倒的なスケールで目を楽しませてくれます。本日のポッポニュース掲載写真は、勝浦町を流れる勝浦川沿いを走る県道16号線を上流にたどり、隣町上勝町に近い坂本地区で昨年の春に出会った街道のひな飾りたちです。今春も3月19日まで「おひな様の奥座敷と坂本おひな街道」と銘打ち、メーン会場のビッグひな祭りにあわせて、街道でひな人形たちが迎えてくれます。(P.P)はまだ、足を運べていませんが、滑り込みたいとは願っているのです。今日のふるさと徳島は爽やかに晴れ。沈んだ童謡も、楽しい響きに聞こえてきます。
 
2017.0302
●信仰の象徴を集めたパワースポット史跡。 (阿波市阿波町小倉・史跡 六十一庚申塚。)
昔、日本の風習のなかで、眠ってはいけない日というのがあったそうです。それが庚申の日。「こうしん」「かのえさる」と読みます。庚申になぜ、眠らないで過ごすのか? 人の体の中に、三尸(さんし)という虫が棲んでいて、これがどうも告げ口が好きな性格らしく、庚申の夜に眠ってしまうと、こっそり宿主の体から這い出て、なんだかんだと神様に悪口を伝えるのだそうです。そこで三尸が抜け出さないように、夜明かしをする風習が生まれ、庚申信仰につながっているのだとか。また、テレビもインターネットもない時代に、ひとりで夜明かしするのは難しかったため、地域の人々が集まって夜明かしする「庚申講」も生まれました。そしてこの庚申講の祭神とされたのが、青面金剛(しょうめんこんごう)という神様。夜叉神とも呼ばれる怖い形相をしていて、邪気を祓ってくれるのだそうです。阿波市阿波町にもこの風習が長くあり、たくさんの庚申講が生まれていました。そこには祭神を彫った石像(庚申塚)がそれぞれに存在しましたが、これを明治18年(1885)に一所に集めたのが、阿波町小倉の「史跡 六十一庚申塚」。石には、青面金剛や道祖神猿田彦などの文字が彫られ、三尸を今も見張ってくれているのです。
 
2017.0301
●次はきっと石段の頂へ。 (石井町石井尼寺・御瀧神社。)
本日のふるさと徳島は清々しい空気が満ちる、申し分のない晴れ。ピジョンズ・パーク(P.P)は、朝から所要があって徳島市内の施設で一日過ごしておりました。帰りの道中、出会ったのは参道を彩る黄色い花。この時期、外に出れば結構な頻度で出会うことができる菜の花の群生です。菜の花が植えられた田んぼの真ん中に真っ直ぐ延びる参道を見つけてしまった(P.P)は、抗うこともできず、しばし屯(たむろ)ってみたのであります。場所は、石井町石井尼寺地区。国道192号を西へ辿り徳島市国府町から石井町へ抜けてすぐの南側山裾。鳥居に扁額(へんがく)は掲げられていませんでしたが、石柱に「御瀧(おたき)神社」と神社名が彫られていました。石柱脇から急な石段が境内拝殿に向かって積み上げられています。垂涎ではあったのですが、わけあって今回は石段の下から、二拝二拍手一礼でご挨拶させていただきました。次に、お呼びいただいたおりには、きっと頂に立ち、参拝させていただこうと誓った(P.P)なのでした。
 
2017.0228
●青空の前のカチンコチン。 (ふるさとの田園に降りた霜。)
ふるさと徳島の空は青。空色なんて言葉があるけれど、今日の澄み切った薄い青もその分類にはいるのでしょう。ピジョンズ・パーク(P.P)は、曇ってどんより沈んだ空も、陽に焼けた空も、みんな空色だ!なんて思っていたりしますが、口にはしません。さて、今日みたいな青空の前にまずやってくるのは、早朝の冷え込み。放射冷却っていうそうですね。地面の熱がガンガン奪われて、地表の温度がガツンと下がる。熱はどこへ行くかといえば、宇宙に逃げていくんだそうで、なんだか結構、壮大なことが早朝に行われていたりするわけです。はい。で、今朝は(P.P)がちょっとだけ苦手な冷え込みに見舞われました。とはいえ、布団から出ないで今日をやり過ごせたりできるはずもなく、ならいっそ、外の空気をしっかり吸ってこようと散歩した(P.P)を迎えてくれたのが田畑に降りた霜の光景。以前に「高越山が白くなると梅の開花が一時止まる」と、徳島の梅どころ美郷で、地元の方から聞いたのを思い出しました。「美郷梅の花まつり(吉野川市)」「阿川梅まつり(神山町)」「明谷梅林まつり(阿南市)」など、県内の梅どころでは、観梅を楽しむ祭りが開催されています。甘酸っぱい春の香りを追って、(P.P)もぐるっと回ってみようかな、なんて思いを膨らませています。
 
2017.0227
●甘酸っぱい香りは晴れに降る。 (近所の空に広がる大きな枝垂れ梅。)
今日のピジョンズ・パーク(P.P)は、がっつり忙しい一日を過ごしました。月末の事務書類の整理をいくつかこなすうち、工務店さんとの打ち合わせ、飛び込みの卒論修正などに追われて、讃岐うどんを予定していたお昼は、結局シゴト場でカップうどんとなってしまいました。そんなわけ今日のポッポニュース更新もこんな時間になっております。ネタもシゴト場の近所。神山町と鴨島町との境に延びる尾根の鴨島町側の麓。麻名用水が潤す田畑が一帯に横たわり、全体にのんびりした景観が広がっています。今日のふるさと徳島と同じくらいに空が青色に染まった数日前、近所のブラブラ散策に没頭していた(P.P)は、甘酸っぱい香りに立ち止まりました。漂ってくる香りを鼻で追った(P.P)は、頭上に垂れる梅の花にたどり着きました。どうやら、「梅の香」は空から降ってきたようで、「なるほど、晴れた日にも何かしら落ちてくるのだ」と、(P.P)はうれしくなって散策を続けたのです。
 
2017.0226
●時化と千畳敷とイノブータンと。 (和歌山県すさみ町・高浜海岸の千畳敷。)
今日のピジョンズ・パーク(P.P)はちょっとというか、かなりブルー。ショックなことに、昨日の土曜と今日、日曜に撮りためた写真データを紛失してしまいました。愛用のカメラ(FUJIFILM XQ1)ごと。仕方ないので先日、足を運んだ和歌山県ネタで本日のポッポニュースをまとめます。場所は、和歌山県西牟婁郡すさみ町の海岸。紀伊半島の南端を走る国道42号を東から西へ、クルマを走らせていると、太平洋を望む海岸沿いに小さな広場があり、ブタをモチーフにしたようなモニュメントが立っているのを見つけました。さっそく道草してみると、正体は地元の特産イノブタのキャラクター「イノブータン大王」。大王は海風の向こう、海岸縁に広がる岩の広場「千畳敷」の景勝を紹介するために立っているようでした。前々号で紹介した橋杭岩といい、ちょっとクルマを走らせるだけで、紀南の海岸線は(P.P)のココロを簡単に奪ってしまうのです。
 
2017.0225
●ふるさとを想うなら、港の朝。 (徳島市南沖洲・徳島港と南海フェリー乗り場。)
旅から帰ってくると、ふるさとのそこらここらに漂う“安らぎ”に気づきます。だから、ピジョンズ・パーク(P.P)は、ちょっと遠くに目新しい風景を探して出かけるのを面倒くさいとは思いません。そして県外もいや海外だって(P.P)が、ふるさとを想うためのツール的フィールドであると信じてもいるのです。徳島県の港や山やいろんな場所から眺望できる和歌山県。紀伊水道が阻んで、遠い場所に思えますが、高速道路なら約3時間の距離。フェリーに乗れば「楽ちん(死語か?)」の約2時間! というわけで、和歌山を目指すひとの玄関口、徳島市南沖洲にある徳島港に南海フェリー乗り場を訪ねました。紀州梅が花を満開にして、海沿いや山際や道路脇に立つ(P.P)をやさしく包んでくれる場所にたどり着くために。
 
2017.0223
●近所の若宮神社と遠景の高越山と。 (番ネコのつぶやきPART2。)
昨夜遅くに、ご主人から電話がありました。今度こそは、とミィも完全に話の内容を聞き取ろう集中したのだけれど、「山」とか「歌」とか、そんなことしか覚えていないのです。だって(=^・^=)にゃンだもん。あ、ミィというのは、つまりわたくし、ピジョンズ・パーク(P.P)の番ネコでみぃこのことです。ひょっとして、わたしのことを知ってくれてる読者さんもいらっしゃるかもニャ。もう、何度も登場させられてますし…(=^・^=;)。とりあえずは2つのキーワード「山」「歌」をゲットしたんだニャ。推測するに「♪娘さん、良く聞けよ…」的な春山に山行してんのかなぁ。いやでも、二つを分けずに一口に言ってたような気もするしニャァ~。まぁ、いいや帰ってきたら、また聞こう。なんてったって、ミィは探偵さんじゃなくて、(P.P)番ネコさんだし。さて、前置きが長くなってしまいましたが、ちゃんと本日の写真を2枚選びましたよ。1枚は近所の若宮神社さん。自転車でさまよって、はじめて出会ったらしいです。ご主人にも、ようやくお呼びがかかったんだニャ。というわけで記念の1枚に。もう1枚は遠景。真ん中の奧にそびえてるのが、通称おこうっつぁん。阿波富士とも言われる高越山で標高は1133mくらいあるんだそうです。ミィも一度は登ってみたいものだニャ。本日のポッポニュースは遠近取りそろえてみました。お楽しみいただければ幸いです。
 
2017.0222
●青空と菜の花と。 (番ネコのつぶやき。)
今朝早く、ご主人は遠いところに行ってしまいました。なので、わたくし番ネコのみぃこ、愛称ミィが、ポッポニュースをつづりますというか、語るニャ。何だか、古い写真をいろいろ集めて回想的アルバムを作るんだそうです。夕べ、熱心に話してくれてたんですが、しっかりとは理解できませんでした。だって(=^・^=)にゃンだもん。「留守番と更新よろしこっ!」なんて言い残して、大急ぎで出てってしまいましたが、きっと夜になれば連絡をくれるんだと思います。さて、今日の写真をば、ピックアップと…。おお、オオ、いっぱい楽しそうな風景を撮ってるなぁ、ご主人っ。ミィが番をしてる間に、ひとりでいろいろ楽しんでるんだニャ~ッ。あ、これいいな青空と菜の花。ミィは「青空にちょっと浮かぶ雲の白」とか、「萌える緑にちょっと彩りを添える菜の花の黄」とか、好きかも。だって、見てると気持ちよく眠れそうなんだもんニャ。
 
2017.0221-2
●真っ直ぐな道をつくるために上分2号橋。 (神山町上分・鮎喰川に架かる新橋工事を見学。)
しだれ桜が街道沿いを彩ることで人気のスポットといえば、山深いことでも知られる神山町のメーンロード国道438号。蛇行して流れる清流・鮎喰川に沿って町の真ん中を抜け、隣村(今は町や市ですが)の木屋平や一宇といった山中(さんちゅう)の集落を経由して、徳島市と香川県坂出市を結んでいます。山々をつないで延びる国道だけに、道幅はそれほど広くはなく、また谷川にそって作られているため、急で見通しの効かないカーブも数えきれません。ピジョンズ・パーク(P.P)は、のろのろ運転だけれども、そうした道をドライブするのにいささかのためらいもなかったりするのですが、やっぱり「真っ直ぐ延びて広いほうが絶対いい!」というドライバーさんも少なくはないわけで…いや、むしろ多いかな。で、道路は拡幅され、橋が架けられたり、トンネルが掘られたりして、とにかく真っ直ぐな道が毎日少しずつ確実に日本中に延びているのです。で、神山町上分を流れる鮎喰川にもバイパスとなる橋が2本連なって完成しようとしています。ちょうど「Ω(オーム)」の形にくねった流れの首の部分に橋を架けることで、距離を短縮し真っ直ぐで走りやすい国道438号にまた一歩近づけようというのです。一本目の橋はできているようで、二本目(上分2号橋)の工事が進められていて、一応の工期は今年3月25日ということなので、残り1カ月ちょっと。蛇行道がそこそこ好きな(P.P)ですが、新橋でみんなの便利が広がるといいなと思うのです。
 
2017.0221-1
●変わる町、変わらない思い。 (三好市池田町・JR阿波池田駅前レトロ通りとウキウキ散策。)
本当のことをいうと、地方の町の景観は、ちょっとやそっとの時間の経過で、それほど大きな変化は無いとピジョンズ・パーク(P.P)は実感しています。
足繁く通ったラーメン店や書店や釣具屋やジーンズショップやレコード店や…がスガタを消しても、駅前から大通りに接続する真っ直ぐな通りやレトロなアーケードやパッとしない舗装道路なんかは昔のままで、戻ってくる人や訪ねてくる客を迎え続けているのが常(つね)なんです。
だからこそ「ふるさとは二つと無い」と、(P.P)は思っています。
本日のポッポニュースは、そんな変わらない地方の町の風景を紹介します。三好市池田町は、位置的に四国の中心に近いというウリで「四国のヘソ」を自称する、昔から、そして今も交通の要衝。(P.P)が青春時代を過ごした、ン十年前に比べると、人は少なくなったように思うけれど、イマドキのお店が軒を連ねる景観は垢抜けているようにも見えます。JR阿波池田駅、周辺で「今」の風景を記録してきました。
 
2017.0220
●300有余年の歴史を重ねた阿波の民家。 (神山町下分栗生野・重要文化財 粟飯原家住宅。)
雲早山(くもそうやま・標高約1496m)を源に、神山町を潤して流れる鮎喰川。その上流部、神領本野間地区の山裾に切妻屋根の堂々とした平屋家屋が建っています。築後320年ほど経っているという「粟飯原家住宅」です。草葺きの屋根は、鉄板で覆われているものの、昭和51年には、重要文化財(重文)の指定も受けています。現在の当主は15代目となり、現役で暮らしを支える歴史ある阿波の民家です。「ずっと昔、本家は地域で庄屋を務め、当家は分家して農業を中心に酒造や木材、製茶業を続けてきました。今は、家族で静かに暮らしています」と、粟飯原さん。突然訪ねたピジョンズ・パーク(P.P)を、やわらかな笑顔でもてなしてくれました。住宅に隣接する土蔵は240年あまり、門は140年ほどの歴史があるんだそうです。次回、訪問の際には広々とした間取りの居室も紹介してくれるとのこと。本格的に昔の神山町の暮らしを学ばせていただこうか、などと(P.P)は考えているのです。
 
2017.0219
●寒波予報が一転、ほかほか陽気の県南。 (海陽町浅川・まぜのおかオートキャンプ場の朝景。)
本日のポッポニュースは半分、お休み。更新がこんな時間(22:00直前)になってしまいました。ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみんなには、ゴメンなさいなのです。こんな時間になってしまったのには訳があって、今日(P.P)は県南を流れる清流・海部川ぞいで開催された市民マラソン「海部川風流マラソン」に参加してきたからなのです。42.195kmをなんとか走りきることができた(P.P)でしたが、疲れることしきり。面目ないことですが、とりあえず本日、早朝に出会った、まぜのおかキャンプ場からの海景をご紹介しておきます。
 
2017.0218
●地酒にほろよい、賑わいにトリップ。 (三好市池田町・第17回四国酒まつり大盛況。)
このところ「少々のことでは動じなくなったヤイッ!」と自信を深めていたピジョンズ・パーク(P.P)でありましたが、いやいやどうして。ちょっと目を開けば、(P.P)をビックリさせることくらい、世の中にいくらでもあるんだってことを、またしても思い知らされたのであります!、ギャフン。今日は、2月8日付けのポッポニュースで告知していた「第18回四国酒まつり」の会場におじゃましてきました。会場といっても県西部のマチ池田町の中心街全域で、結構広いのです(=^・^=)。どんな祭なのかといえば名称のとおり、四国四県の地酒をテーマにしたオ・サ・ケ・イベントで、2000年2月を起源に、今回で18回目を数える、そこそこ歴史ある地域の祭りなのです。(P.P)が最後に訪れたのは、2011年だったから…6年前になるのかぁ。色えんぴつ画家の川上和彦氏と連れだって、酒香るマチや酒蔵を見学徘徊したのを懐かしく思い出しています(今回は、新進気鋭のイラスト作家さんとご一緒させていただきました。読者の別の機会にご紹介しますのでお楽しみに!)。そのときはまだ、臨時駐車場も余裕で、(P.P)の愛車トラックも難なく駐車できたのですが、今回は様相が違っていました(´ρ`)。まず町に入ってすぐ、ちょっとした渋滞。マジっ?(゜▽゜;)。さらに広い駐車場をグルグルまわっても、なかなか空きスペースを見つけることができないほど。県外ナンバーをつけたクルマも多く、それだけで祭りの盛況を感じ取らせてくれるのです。町筋では、三味線グループの流しやバンド演奏、また特設広場ではダンスなどの披露が次々と繰り出され、特に(P.P)の目をひき、ココロを捉えたのは、四国酒まつりのテーマソング&ダンスなのでしょうか、歌も曲もかなりイケてて、乗りの良いグルーブに(P.P)も心地よく酔わされました。たった6年ですが、祭りの進化は10倍にも感じられて、企画から運営に携わられているスタッフさんや関係者のみなさんのアイデアや情熱に頭が下がるのです。第18回の今回は(P.P)トラックで訪ねましたが、次回こそは列車を使って、雰囲気だけじゃなく、地酒にもおいしく酔わせてもらいたいと、ココロから思った(P.P)でした。

●鮎喰川沿いにほころびはじめた白梅花。 (神山町下分・鮎喰川北岸に香る粟生野の梅花。)
神山町を潤す鮎喰川。その流れに沿って延びる国道438号は町の往来を支える幹線道で、町外から訪れる人には、ことに利用しやすい道路のひとつです。対して、鮎喰川を挟んだ北岸に、細く曲がりくねった町道が延びています。沿線には、しだれ桜の花名所として知られる明王寺や国指定重要文化財の粟飯原家住宅などの、ピジョンズ・パーク(P.P)おすすめ「お立ち寄りポイント」が控えています。青空が広がった一昨日の夕刻近く、(P.P)はこの細い町道にうずくまる梅花の香りを追い、清流沿いをくだりました。
 
2017.0216
●花園の起源は1999年春だった。 (神山町上分・菜の花まつり近づく江田の棚田。)
前号のポッポニュースで予告したとおり、今日は神山町上分江田地区の景観をご紹介します。神山町と那賀町(通称ナカ)、つまもの「いろどり」で知られる上勝町にまたがりそびえる雲早山(標高約1496m)は、県内外の登山愛好家に親しまれる緑豊かな山。その北方に通称「よつい山」と呼ばれる標高1200m超の頂が連なっています。「よつい山」を水源に江田谷川が流れ下り、江田に折り重なる無数の棚田を潤しています。この棚田が春、菜の花で埋まるようになったのは、18年前の平成11(1999)年のこと。地元で土建業を営む西森由一さん(88歳)が、田植え前の田んぼを活用しようと「菜の花」栽培をはじめたのがきっかけだったそうです。「菜の花を収穫した後、田作りまでの間に、残った花芽から開花して目を見張るような風景になったんです。これはええということで、地域のみんなと協力して、菜の花の出荷をやめた後も、菜の花を咲かせ続けとるんです」。現在、地域には20戸弱30数人が暮らしているんだそうです。菜の花が見頃を迎えるのは3月中旬から約1カ月ほど。この間、「菜の花まつり」が開催され、ウォーキング大会や特産品の販売、もちつきイベントなども行われ、回を重ねるたび人出も増えているそうです。「今は、若い人が中心になり、江田の棚田に菜の花を咲かせてくれています」と西森さん。花が終わった後には、菜種を集め、種蒔きは毎年10月20日前後の土日に行うといいます。「みな年がよったけん(年寄りになったから)、若い人がもんて(帰って)来て、手伝ってくれるんよ」。「よつい山」の恵みをもらい、地域を大切に思う人がチカラをあわせ、ほぼ1年がかりで咲かせる江田の棚田の菜の花。今シーズン、ピジョンズ・パーク(P.P)は感謝を込めてココロに焼き付けようと思います。
 
2017.0215
●迷うのも、そんなに悪いことじゃない。 (南あわじ市・播磨灘にそそぐ三原川と修繕中の御原橋。)
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさん、こんちわ。今日のふるさと徳島は晴れ。抜けるような青空が広がり、いわゆるピーカン(ひょとして死語?)。(P.P)のテンションも朝から急上昇中なのです。しかも本日の午後、山深い神山町の最深部、上分地区の谷あい山あいを訪ねる予定になっています。そこで、足を運んだ誰もが惜しみなくため息をつくであろう黄色一色の景観を、毎春作りだしている住民のみなさんの話を聞かせていただくためです。期待が膨らむのです。(P.P)読者のみんなには、あらためてレポートを紹介します。お楽しみに!さて、今日のポッポニュースは、やっぱり気持ちよく晴れた日の午後に出会った橋の風景を掲載します。場所は淡路島。兵庫県南あわじ市湊地区を流れる三原川と河口にかかる御原橋周辺。同市の幹線道路のひとつ県道25号線と県道31号線、県道125号線が、この橋で混じり合い、クルマの往来も多くなっています。そして交差点には、意表をつかれる大きさの道路標識がド~ンと掲げられ、どこへ向かおうかと悩ませてくれる「うれしい思案」材料を提供してくれます。たまには、いろいろと迷わせてくれる、県外歩きもいいもんだと、(P.P)は思うのです。

●回想、寒い朝の地方駅前。 (吉野川市鴨島町・雪の日のJR鴨島駅。)
今日のような寒い日には、とてもありがたい石油ファンヒーターですが、換気は欠かせないようで、3時間も回しッ放しでいると息苦しくて、眠くもないのに目の焦点が合わなくなってきたりします。仕方なく窓を開け放して、空気の入れ換えをするわけですが、最初の冷気さえやり過ごせば、新鮮な空気で肺が満たされる心地よさにあらためて気づくピジョンズ・パーク(P.P)なのでありす。寒さに弱い(P.P)ではありますが、雪が嫌いなわけでは決してあません。いや、むしろ好き、というか大好きだったりします。みんなそうだよね。で、雪山に足を踏み入れたいのですが「やっぱり寒いしなぁ」と、逡巡(しゅんじゅん)を重ねて、結局、暖房の効きすぎた部屋で春を迎えてしまうことがここ数年の恒例になってしまっています。優柔不断とは、たぶんこれから先もずっと付き合っていくことになるんだろうなと(P.P)は思うのです。だって、もしも優柔不断が病気であるなら、きっと効くしろ効かないにしろ、クスリが売られてるはずだものね。病気でないなら、これは個性だから大事にしなくちゃなんて考えて、訳が分からなくなってくるのです。やれやれ、もう一回、空気の入れ換えしようかな…。そんなわけで、本日のポッポニュースは、手近な雪景色をチョイス。4日ほど前の早朝、ふるさと徳島の平野部にも雪が舞いました。これくらいならと、出かけたのはJR徳島線のJR鴨島駅前。落ちてくる雪を目薬みたいに受けてやろうと企む(P.P)を尻目に、クルマが次々に駅前にやってきては、人をおろしては去って行きます。きっと雪の効用。いつもはひっそり静かな地方の駅前で、ちょっとした喧噪が見られました。
 
2017.0213
●梅花と第九初演の地の記念館。 (鳴門市大麻町・青空が似合う白亜の鳴門市ドイツ館。)
1924年~18年にかけて世界を二分した戦いがありました。第一次世界大戦です。このとき連合国側に組みしていた日本に対して、同盟国側に参加していた国のひとつがドイツでした。そして戦いの中で捕虜となったドイツ兵を収容する施設として鳴門市大麻町に板東俘虜(ふりょ・捕虜)収容所が設けられていました。収容所といっても、そこでの生活はけっこうゆるかったようで、ドイツ兵技術者による石橋の建設指導やパン作り、そして音楽コンサートの開催などによる地域住民との交流も行われていたのだそうです。なかでも音楽交流では、日本で初めてとなる本格的な第九(ベートーヴェン作曲・交響曲第九番)の演奏が披露されました。そうした交流の歴史を今に伝えるのが大麻町桧にある鳴門市ドイツ館です。モチーフは分かりませんが、小高い丘の上に左右対称の白亜の建物がたち、空の青色に映えて、思わずシャッターを切りたくなる風景を見せてくれます。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、先週8日のこと。良い具合に、ふるさと徳島の空は青く塗られた日にあたりました。
 
2017.0212
●阿波国一宮に参拝。 (鳴門市大麻町板東・大麻比古神社と御神木大クス。)
清々しい青空が、早春のふるさと徳島を包んだ数日前のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は、阿波国一宮とも称される大麻比古神社へ参拝させていただきました。当社は鳴門市大麻町板東にあり、近くには四国88ヶ所霊場第1番札所霊山寺や日本ではじめて第九が演奏された板東俘虜収容所を紹介する鳴門市ドイツ館などがあり、多くの観光客も参拝に訪れています。また延喜式神名帳にも記された歴史ある式内社として信仰を集める当社の裏山には、第1次世界大戦当時に捕虜として過ごしたドイツ兵が建築した「めがね橋」や「ドイツ橋」などの遺跡も残されています。(P.P)も鳴門を訪れる際に、参拝させていただくのを恒例としています。
 
2017.0211
●雪化粧を求めて漆喰塗りの通りへ。 (美馬市脇町・うだつの町並み雪景色。)
本日、撮れたての冬景色をご紹介します。昨日の午後から、ふるさと徳島では徳島市など平野部でも強い風とともに雪が舞い飛んで、さながら吹雪を思わせる光景も見られました。今日はといえば、雪は強く降ったかと思えば、青空が広がったりと、めまぐるしく空模様が変わる忙しい一日。とはいえ、春は確実に近づいているわけで…。ひょっとすると平野部で雪景色が見られるのは今シーズン最後かもしれないと思えば、週末の土曜日にピジョンズ・パーク(P.P)はただ寒さを恐れて室内にこもっていることはできないわけなのです。で(P.P)が本日、雪景色を求めて足を運んだのは県西部屈指の観光地「うだつの町並み」。ここはいわずと知れた重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の通り。美馬市脇町に栄えた古い商家が軒を連ね、漆喰塗りの防火壁「うだつ」の豪華さで栄華を競った城下町の風情が今に伝えられています。さて(P.P)が通りに隣接する「道の駅藍ランドうだつ」にたどり着くと、それまで吹雪まがいに荒れていた天候はピタリとおとなしくなり、青空さえ覗かせて、通りへと迎え入れてくれたのでした。

●花の息づかいがうずくまってる。 (神山町・上分江田の棚田風景。)
とあるテレビ番組のナレーションを担当することになりました(=^・^=)。もちろん、魅力的な声を持っているわけでないピジョンズ・パーク(P.P)が、ナレーターとして語るわけではありません。ナレーション原稿をまとめるお仕事での参加です。で、内容はといえば、ふるさと徳島の魅力的な場所を紹介する旅番組です。要するにポッポニュースでやってことを、もう少しまじめに組み立て直したうえで、美しい映像とともにナレーターさんが格好良く語られるというわけです。現在、県内各地の知られざる名所を探してロケハン(ロケ地探し・ロケーション ハンティング)しています。ロケハンなんて、またしても恰好つけて言ってはみましたが、いつものように、何ものかに誘われるままに彷徨ってるのと、見た目にはまったく変わりはなかったりします。そうやって、迷い込んだのは、(P.P)にもなじみ深い山間のマチ神山町。勝手知ったるというわけで奧へ奧へと分け入りたどり着いたのは、上分江田地区。そこは急峻な山に囲まれた谷あいで、隠れ里という言葉がしっくりくる印象の集落です。里の中心を流れる江田谷川を中心に、一枚一枚は小さな棚田が無数にひしめき、折り重なって山肌を埋める光景は、いつ見ても息を呑むモノがあります。3月中旬から2週間ほどの間、隠れ里に春の賑わいが訪れます。棚田に植えられた菜の花が一斉に開花すると、ミツバチと数を争うほどに多くの花見客が足を運んでは、鮮やかな黄色に塗りつぶされた谷あいの風景に、せっせと笑顔の花を咲かせるのです。今シーズン、(P.P)も何だか見逃せない気分になっているのです。
 
2017.0209
●荒れる気候にご注意! (ちょっと出てくるのが早かったね。)
またまた寒波がやってくるそうです。少しゆるんだと思ったら、冬に逆戻り。山間部では雪が降るかもしれないんだとか。以前、吉野川市美郷の梅園で作業されていた方に聞いた話だと「おこうっつぁんのテッペンが白くなったら、花はいっぺん戻るんよ」とのこと。陽気にゆるんで開きかけていた花が、寒くなるとまた縮こまって、蕾に戻ったようになって、開花が先送りされるのだそうです。それでも梅の花は少し待てば、また開き直すことができますが、生き物はそうはいきません。とくに土中で越冬していた虫や動物やハ虫類には、季節の勘違いは命取り。数日前の朝、ピジョンズ・パーク(P.P)シゴト場の駐車場で、長さ5cmくらいのカエルが一匹、干からびていました。「鳥が運んで来たのかな?」なんて想像しながら、木の棒で突くと、とてもゆっくりでしたが手足が動いていました。「おいおい、かじかんじゃってるんだな」というわけで、スコップで花壇の土に埋め直してあげたピジョンズ・パーク(P.P)でしたが、生き延びてくれたかどうかはわかりません。野生の生き物の勘すら狂わせるほど、今は気候が落ち着かない時期。(P.P)読者のみんなも、週末を前に体調を崩したりしないよう、どうぞお気をつけ下さいね。

●四国のお酒と愛飲家が大集合! (三好市池田町・第17回四国酒まつり。)
ふるさと徳島を代表するビッグイベントと聞いて、すぐに思い浮かぶのは“阿波おどり”。で、少し間をおくと、花火やら伝統芸能やら地元の味覚やらをテーマにした見逃せないイベントが春夏秋冬、県内の東西南北各地域で開催されていることに気づきます。そうして毎年早春2月に県西部の三好市池田町をメーン会場に、四国全県からご当地地酒が大集合する「四国酒まつり」も気になるイベントのひとつ。2000年に始まって以来、回を重ねるごとに参加酒蔵や入場者も増え、県西部の魅力を語るのに欠かせない賑わいとなっています。開催17回目を数える今年は、2月18日(土)に開催が予定されているそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)ものぞいてみたいと思うのですが…、舌で楽しもうと思えばクルマは使えない。ムムム、列車の旅もいいかもしれませんね。
 
●春待ち。 (徳島市南田宮・田宮運動公園をぐるっと散策。)
徳島市内で打ち合わせたついでに、南田宮の運動公園を散策してきました。公園好きを自認するピジョンズ・パーク(P.P)は、かつて徳島城公園とも呼ばれる中央公園や徳島市役所に隣接する幸町公園などがお気に入りでしたが、このところのベストプレイスは田宮運動公園にシフトしているのに気づきました。駐車場が広い上に無料で、公園の外周は1km弱と歩くのにほどよい距離で、ちょっとした時間を有効に使えるところがいいんでしょうね。もちろんもうすぐやってくる桜花のシーズンには、徳島城公園を中心に眉山の山頂公園や西部公園なんかも見逃せないヒーリングスポット。桜花情報を読者のみんなに早く届けたい気持ちを抱えて歩く(P.P)の目に、田宮公園もうずうずと春待ちしてるように映りました。
2017.0206
●どうぶつたちの声が聴こえる原画展。 (三好郡東みよし町加茂・カフェパパラギで田中公代さん原画展。)
失礼と思いながらも「この人、すごいかも」と、いうのがピジョンズ・パーク(P.P)がはじめて生作品を目にしたときの感想でした。ネコやブタやウサギやライオンやトカゲやら、主に生き物たちをモチーフにした、やさしい「おとぎ話」を想像させてくれるイラスト原画。ことに(=^・^=)たちが主人公の作品が多いようで、一匹一匹の表情はゆるくそして豊かで、楽しげに踊っています。作者は美馬町在住のイラスト作家・田中公代さん。ひと月ほど前に作品の一部をメールで拝見していた(P.P)は、2月に原画展を開催するとうかがって、期待を膨らませて会場に足を運びました。行ったのは、ふるさと徳島に青空が広がった先週の土曜日。「画を描くのが子どもの頃から好きだったのですが、本格的に描くようになったのは10年ほど前から」と田中さん。王手出版社の作品コンクールに入賞したのがきっかけだったそうです。以来、コツコツと描きためてきた作品のなかから、最新作など30点をピックアップ。2月26日(日)まで、東みよし町加茂のカフェ・パパラギさんで、原画展を開催されています。ピリ辛でおいしいタイ風カレーを味わいながら、ゆっくり田中さんワールドを堪能させていただきました。
 
2017.0205
●県西部で吉野川景勝を望む。 (三好郡東みよし町・美濃田の渕。)
今日のふるさと徳島は朝から冷たい雨が降っています。午後になっても、ポツリポツリとハッキリしません。好天に恵まれた昨日(土)、出かけておいて良かったと、先週のシゴトの残りを片付けながらピジョンズ・パーク(P.P)は振り返っているところです。というわけで昨日、(P.P)が足を運んだ景勝「美濃田の淵(渕)」の眺めをご紹介します。美濃田の淵は、東みよし町の足代地区と加茂地区の間を流れる吉野川が作った淵(ふち)。深い淀(よど)みが幅約100m、長さ約2kmにわたって続き、獅子岩やウナギ巻岩、鯉釣岩などの奇岩が淵の所々に散らばり、不思議な景観を見せています。そして、ここは県西部でも指折りの桜花の名所。バーベキューなども楽しめるキャンプ施設やハイウェイオアシス、遊覧船乗り場が隣接する観光地だったりもします。まだ、桜花にはいくぶん早かったりしましたが、まずは下見ということで、(P.P)から読者のみんなに今シーズンのお花見候補地を紹介しておきます。

●夕景と夜景と。 (暮れる田園と沈む街の風景。)
鬼は外、福は内♪。叫んで豆を投げて、いくつか口に放り込んで…。恵方巻を北北西に向かって食べた昨日は節分。そして今日から春。“立春”を境に本格的な花の季節がやってきます。土づくりを控えた田んぼでは、若々しい緑の雑草が、夕日に焼かれていっそう鮮やかに輝きます。深い夜に沈んでいく静かな街では、ネオンが闇に包まれてもっと魅力的な光になって飛んでゆきます。ふるさと徳島の春は、花が咲き、華が舞う──。この週末は、ことに「陽気の誘い」を断るのが難しそうです。さて、ピジョンズ・パーク(P.P)は、どこに出かけようかな。
 
2017.0203
●梅花より早く咲く特別な桜花。 (徳島市富田浜・両国橋南詰めの早咲きカンザクラ。)
徳島市の中心地を流れる新町川。そこに架かる両国橋は少し上流に架かる新町橋と並び、両国本町・南内町と富田浜一丁目・東船場町を結ぶ幹線として、毎日、多くの人やクルマが往来する目抜き通りのひとつ。ピジョンズ・パーク(P.P)は、昨日の夜、所要の途中で両国橋南詰めを散策しておりました。そうして出会ったのが、ずいぶん早く花を咲かせた一本の桜の木。ほとんど満開と言いたくなるくらいの咲き具合で、ピジョンズ・パーク(P.P)は首が痛くなるのも忘れて見上げておりました。調べたところ、カンヒザクラ(寒緋桜・別名は元日桜)で早咲きの桜の仲間のようです。両国橋南詰めの桜の木は、5分咲きといったところで、ほぼ見頃。昼間の花色も楽しみに足を運んではどうだろうと、(P.P)読者のみんなに提案します。
 
2017.0202
●境内へ誘う梅花の香り。 (吉野川市鴨島町・JR鴨島駅前通りの八幡神社でほころぶ梅花。)
幸運なことに、今日のピジョンズ・パーク(P.P)は、朝日を神社の境内でお迎えすることができました。ひと月ほどさかのぼる1月1日。初詣させていただいたJR鴨島駅前通りの八幡神社の境内に、甘酸っぱい香りが漂っているのに気づいたのは数日前でした。ただ、寒かったり雨模様だったりで確かめに行くことができないでいたのです。そして、ふるさと徳島に青空がすっきりと広がった今朝、満を持して足を運ぶと、ご覧の通りの色合い咲き具合(=^・^=)。鼻を近づけて思い切り息を吸って香りを楽しんでいるところへ、御神木の間から朝日が差し込んできたという次第です。つかの間、春の抱擁に身をゆだね癒しをいただきました。さっそく二拝二拍手一礼でもって感謝を伝え、(P.P)読者のみんなにも幸運が訪れるよう願いました。
 
2017.0201
●2.14。 ((P.P)番ネコから。)
今日のふるさと徳島は寒い一日でした。県西部へシゴトで出かけたピジョンズ・パーク(P.P)でしたが、車載温度計を見ると外気温3度。フリースに冬用ジャンパーでは足りず、カイロのお世話になってしまいました。寒がりは昔からですが、年齢のせいかもね、なんて自虐的ななぐさめを口にしてみたりした次第です。自虐的といえば、途中で立ち寄ったコンビニでの話。店内の飾りボードに、2.14の文字が躍っていました。「なんだろ? 何年か前に大きな事故か災害があったのかな?」なんてスルーしたのですが、どうも思い出せない。買い物を済ませて、クルマのシートに座っても、頭の隅に引っかかって、カレーうどんのシミのような気持ち悪さが残っていました。で、正面から疑問に向き合って、すぐに気づきました、「あぁ、バレンタインデーか」。まぁ、昔から(P.P)には関係なかったといえば、いっそう自虐的だけれど、数字の持っている意味に気づかなくなってしまっているのにも、鈍化を覚えて焦りを感じてしまうのです。きっと、寒さのせいだろうな。事務所に帰ると、ぬくぬくの(P.P)番ネコが迎えてくれ、ちょっとやる気が出てきた(P.P)なのでありました。今日から2月。春は近し。読者のみんなも頑張ろうね。
 
2017.0131
●吉野川を望む阿波の城。 (吉野川市川島町・レプリカ川島城。)
「♪阿波の川島よいところ 昔床しい歴史の町よ しのぶ城山上桜 滝は水神しぶきにぬれて 月の名所は二つ森」とは、昭和43年に制作された川島小唄の1番。歌詞は4番まであって、鮎やぶどう畑や工場などの情景が描かれています。聴いたみたいなと思いつつもまだ耳にする機会はなく、調子のほうも残念ながらピジョンズ・パーク(P.P)は知りません。1番の歌詞にある城山上桜とは、たぶん川島町桑村の小高い丘の上に築かれていた上桜城を指しているのだろうと思います。そして本日のポッポニュースで紹介するのは、上桜城が落城した後に吉野川を望む現地に築かれた川島城の、二の丸跡に再現された天守閣レプリカ「レストハウス川島城」。晴れた日には白亜の外壁が青空に映え、模擬天守閣とはいえ、その美しいスガタにひかれ、ついつい時間を忘れて見上げてしまいます。早春の今はまだ、人気(ひとけ)はありませんが、桜の花が咲く季節には、地域では有数の花見名所として多くの人が足を運びます。
 
2017.0130
●川のほとりの赤い屋根。 (吉野川市美郷・東山谷川を望む暮石八幡神社。)
吉野川市美郷といえば、梅酒特区にもなっている県内屈指の梅どころ。もう1カ月もすれば、梅花のたよりが届きはじめることでしょう。梅園が広がる美郷を潤して川田川が流れています。そしてホタルの群舞でも知られる川田川にそそぐ、水量豊富な東山谷川のほとりに建立されている古い神社が本日のポッポニュースの話題です。場所は暮石地区。県道245号線にそって南側を流れる東山谷川を挟んだ対岸に、赤い屋根がひときわ目を引く神社が建っています。流れを渡り、鳥居の扁額(へんがく)を見上げると「暮石八幡神社」と刻まれていました。広々とした境内の奧に青い屋根の拝殿、そのさらに奧に赤い屋根の本殿が控え、杜の緑とあいまって、美しいコントラストを見せてくれます。ピジョンズ・パーク(P.P)が、当社に参らせていただくのは、これで2度目ですが、今年は初詣。お招きへの感謝を伝えました。
 
2017.0129
●思いがけず、お七社詣りの道へ。 (吉野川市山川町・忌部神社摂社をつなぐ、お七社道。)
遠い昔、忌部(いんべ)氏が吉野川流域を開拓した際、粟がよく実ったことから粟の国、その後、阿波の国と表記されるようになったといったようなことが徳島県民手帳に記されています。阿波忌部氏の祖神(天日鷲命)をまつる忌部神社が山川町忌部山の麓に建立されています。地域の桜花の名所としても知られ、ポッポニュースでも幾度となく紹介してきた神社です。この忌部神社に縁が深い神様をまつった神社(摂社)が忌部山や麓に7社あり、これを辿る古道が最近、地元の有志によって修繕され復活しています。ピジョンズ・パーク(P.P)は昨日、思いがけずこの参道に迷い込み、全長8.5kmに及ぶ山道の参道の一部でしたが、歩かせていただきました。かつて、旧正月に地域の人々がこぞって7社をめぐり初詣したという由緒ある神の道。今回は本社の忌部神社のほか、摂社4ヶ所に参拝。その行程は、あまりにも楽しく、次は一通り巡らせていただこうと、(P.P)はすでに心躍らせています。

●見頃のピークは3月中旬か。 (吉野川市美郷・天野梅園でつぼみの膨らみをチェック。)
先日の徳島新聞に「美郷で梅の花がほころぶ」といったような記事を見つけました。えらくはやい知らせに、やっぱり気候が変わりはじめてるのかなぁといぶかりつつ、ピジョンズ・パーク(P.P)は美郷の梅花名所「天野梅園」さんに足を運びました。結果はご覧の通りで、花の気配はありませんでした。ときおりほころんでいる木もありましたが、選定作業をされていた方に話を聞くと「花の観賞用の梅の木で、ちょっと早いんよ」とのことでした。見頃を聞くと「例年通り3月中旬頃だろう」と、応えてくれました。梅花が咲くいて一週間もすれば桜花のシーズンがやってくるうえ、「おこうっつぁん(高越山)の山頂が白くなると開花が一休みするんよ」ということらしく、長く咲いても梅は桜よりもお花見のタイミングが短いのです。
 
2017.0127
●冬の日の暮れ方に。 (吉野川市川島町・岩の鼻展望台から吉野川眺望。)
「今日もいい日だったなぁ」と、ピジョンズ・パーク(P.P)は振り返っています。これといって特別なことはなかったけれど、咳もでないし熱っぽくもない、お腹も痛くないし、ゴハンもおいしい。幸せだと思います(=^・^=)。ポッポニュース読者のみんなは、どんな一日だったでしょうか。満足のいく日だった、すてきな一週間だったと、思って週末を迎えられることを願っています。さて、今日のポッポニュースで取り上げるのは、おこうっつぁん(高越山・標高約1133m)の山際に落ちていく冬の陽と川島町の眺望名所「岩の鼻展望台」から見下ろした、ふるさとの大河・吉野川の流れ、とか。陽はだんだんと長持ちするようになっていますが、まだまだ日中は短く、土手道の上にも冬の風が吹き抜けていくのです。この週末もしっかり計画を練らないと、あっという間に、終わってしまうのです。(P.P)読者のみんなも、どうか充実した休日をお過ごしくださいね。

 
2017.0126
●所作にも美がおどる人。 (フリーアナウンサー・平石香奈子さん。)
今日のふるさと徳島はすっきりと晴れ。空気もほどよく緩んで、ピジョンズ・パーク(P.P)を誘っています。こんな日には、くすんだ色味のシゴト場なんかにこもっているのは、頭皮にもココロにも悪い!というわけで、クルマのオイル交換も兼ねておじゃましたのは、とあるガソリンスタンド(GS)。県内はもちろん県外にも積極的にエネルギー供給を行う企業さんの経営で、同社PRツール作成の打ち合わせがメーンでした。そして数カ所の現場をめぐる際、同社から同行いただいたのは容姿端麗で声も透明なモデルさんでした。最初お会いしたときに、どこかでお会いしたことがあるような気がしつつ、一生懸命に記憶をたどり、そして名刺をいただいてハタと気づいたのは、テレビで見ていた女性アナウンサー・平石香奈子さんの笑顔でした。四国放送テレビでキャスターを6年半務められ、パリ市などフランスに3年半の留学ののち、現在はCATVテレビトクシマの番組にも出演するフリーアナウンサーとして活躍されています。モニターを通して一方的に知っていただけなので、「どっかでお会いしたことなかったですか?」なんて、とぼけた質問をしないで良かったと胸をなでおろす(P.P)との雑談にも、気軽な様子で応じてくれました。会話の中にも知的なイロハがにじみ、「なるほど才色兼備とは、こういう方のことを指して言うのだな」と、(P.P)はあらためて納得したのです。ふるさとの空が青く塗られた日には、やっぱり出かけてみるものだ、と読者のみんなもそう、思いませんか(=^・^=)。

 
2017.0125
●サブイボが立っても空は青くて。 (徳島市南田宮・田宮運動公園が雪色に染まった日。)
ふるさと徳島に昨日、この冬はじめての、雪景色が広がりました。といっても、ちょこっとですが…(=^・^=)。おシゴトのついでに、ピジョンズ・パーク(P.P)お得意の道草で、迷い込んだのは田宮運動公園。とくしまマラソンのフィニッシュ会場と紹介したほうが、みんなにはピ~ンとくるかもしれません。ちなみに今年の大会は3月26日(日)に予定されているそうです。そんな田宮運動公園の中心的設備「陸上競技場」のトラックを囲んで、小高い丘が設けられていて、もうすぐやってくる春には桜やコブシの木が花を咲かせて、離れがたい景観を見せてくれます。そして昨日は、雪がいいシゴトをしてくれました。丘の斜面を白絹がうっすら覆って、乳首が下着にこすれて痛くなるくらいの寒さでしたが、青空とのコントラストでもって、(P.P)に打ち合わせの時間すら忘れさせてしまう光景を演出して迎え入れてくれたのです。今日のふるさとの空にも寒風が渡り、なにかしら、いいことありそうなキモチにさせてくれる青色が広がっています。
 
2017.0124
●あああ、癒されます…。 (阿波市土成町・ひつじとうまが迎えてくれる)
阿波市の土成町と市場町を結ぶ広域農道に自動販売機がたくさん並ぶ、コインスタンドがあります。ドライバーさんやお遍路さんも利用するのでしょう。カップラーメンなんかも、落ち着いて食べられる休憩小屋も備わっていて便利そうです。そんなコインスタンドにはマスコット動物がいて、お客さんたちにかわいがられています。ニワトリやウズラやウサギや、それからヤギやポニーたちが、愛想良く迎え入れてくれます。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ちょっといろいろ疲れたとき、吉野川北岸に延びる街道沿いの憩いスペースへ、しばしの癒やしをいただきに足を運ばせてもらうのです。(P.P)読者のみんなにも、そんな場所があることを願っています。
 
2017.0123
●思い出の場所。娯楽の殿堂。 (吉野川市鴨島町・旧吉野川遊園地の桜)
ふるさと徳島の今日のお天気は晴れ。空はスッキリ青く、空気はキリリ。新しい一週間の始まりには最高の一日になりそうです(=^・^=)。さて、本日のポッポニュースは、旧吉野川遊園地の回顧録。今日と同じように晴れた先日、ピジョンズ・パーク(P.P)は、「江川湧水」公園脇のロウバイの香りを求めて、ふらふら歩いておりました。と、公園に隣接する吉野川医療センターの駐車場で桜の木の枝落としが行われていて、作業のゆくえをしばらく眺めることにしました。ここは以前、遊園地の駐車場で、春には桜花が頭上を覆って咲き乱れる花名所のひとつでした。いまも桜の木々は健在で、伸びすぎて邪魔になって剪定される枝の先にもしっかりつぼみが並んでいます。咲きたかっただろうな、なんて勝手なことを考えるうち、遊園地が閉園された年の春にも、(P.P)はお花見に来ていたのを思い出していました。最後の営業日となった2011年8月31日のふるさと徳島の娯楽の殿堂の表情といっしょにご覧ください。
 
2017.0122
●桜の寺もまだつぼみ。 (阿波市土成町・四国88ヶ所霊場第8番札所「熊谷寺」)
1月のポッポニュースは、寺社の紹介が目白押しで、初詣シリーズみたいになってきましたが、今回も名刹。阿波市土成町に建立されている四国88ヶ所霊場第8番札所「熊谷寺(くまだにじ)」に、今年最初の参拝にうかがわせていただきました。お寺の駐車場から本堂に向かって参道が延び、奧から民謡のような節回しで当寺をたたえる御詠歌が流れてきます。静寂がおりる参道を辿るのに、なんとも味わい深く、歌が進むほどに心が落ち着いてくるのです。そんな熊谷寺ですが、ピジョンズ・パーク(P.P)が密かに注目しているのは桜花。シーズンには駐車場前に延びる広域農道沿いや山門から本堂にいたる参道脇で蜂須賀桜がピンク色の花を惜しげも無く咲かせます。県内にある札所23ヶ寺のなかでも指折りのお花見名所はどこか?と問われれば、(P.P)はまず熊谷寺を推すことでしょう。とはいえ開花の頼りが聞かれるのは2カ月も先のこと。つぼみたちは枝の先で身を縮め、暖かい光がそそがれるのをじっと待っているのでした。
 
2017.0121
●寒風がはぐくむアジワイ。 (阿波市土成町・切り干し大根の畑にて。)
週末でもクルマの通りが比較的多い広域農道が、阿波市市場町の金清自然公園からJクラシックゴルフクラブ前を経由して同市土成町の四国88ヶ所霊場第8番札所・熊谷寺へ延びています。ふるさと徳島に青空が広がった今日、ピジョンズ・パーク(P.P)はこの時期恒例の光景を求めて熊谷寺の近くに広がる田園に足を運びました。恒例の…というのは、畑一面を覆い尽くす切り干し大根の風景です。一昨年に出会い、昨年、そして今年もこの風景が恋しくなってしまったのです。そして今回は、偶然にも切り干し大根作りに精を出す老夫婦に出会えました。さっそくお話をうかがうと「わたしらはシブヤっていうんでよ。ニジュウニ(22歳)の時に嫁いできて、最初は桑畑だったけど、長いこと、大根作りをやっとるんでよ」と、おばあちゃん。おじいさんもシゴトの手を少し休めて笑っています。聞けば、おばあちゃんの年は80歳。58年頑張った手の指は曲がってしまい、ホホにも深いシワが刻まれていましたが、二人の笑顔には後悔はもちろん気負う色もみじんも無く、ただただ周囲を抱き込んで和ませる、あたたか味が宿っているのでした。寒風は、大根をいっそう美味しくするだけでなく、ヒトの中にもアジワイをそだてるのだと、(P.P)は知りました。
 
2017.0120
●いいことないかな。 (吉野川市鴨島町・堤防道の虹とか)
今日のふるさと徳島には、長く立っている頭が割れてしまうんじゃないかと危ぶむくらいに冷たい風が強く吹き付けました。夕方になって、雨粒も混じるようになり、ひょっとすると明日の朝は、平野部がまたしてもの銀世界になってるかもと期待させてくれもするのです。ピジョンズ・パーク(P.P)は、昼食の後の腹ごなしにと、フリースの帽子でホホまで覆って、吉野川の土手道に登ってみました。川島潜水橋から川下の阿波中央橋に向かって強風が吹き荒れ、雲を飛ばして、切れ間から青空がまるで場違いのような表情で顔をのぞかせます。まずは川上に向かった(P.P)でしたが、どれくいの風速なのか分かりませんが、前に進むのがやっと。背中に汗をかいてしまいそうなくらい。ちょっと期待していた追い風も強すぎて、つまづいてしまいそうになるのを一生懸命に踏ん張って耐えたほど。だけど、(=^・^=)も歩けば棒に当たるもので、ふるさとの空をいっそう好きにさせてくれる光景に出会えました。なんか、いいことないかな。どんな日だって、期待して歩いてみるもんだよ。
 
2017.0119
●神麻の大しめ縄を見学。 (神山町神領・上一宮大粟神社へ初詣)
昨秋、神山町神領にある上一宮大粟神社に麻で編んだ大しめ縄、中しめ縄、小しめ縄が秋の例大祭にあわせて奉納されました。地域の一大イベントとなったようですが、ピジョンズ・パーク(P.P)は残念ながら、この時には足を運ぶことができませんでした。それが年が明けた先日、やっと祭神よりお呼びがかかり、初詣とあわせて本物の麻をより合わせた、しめ縄(注連縄)を拝観させていただくことができました。苔むした参道石段を踏むたび、キリリとした気持ちがわき、二拝二拍手一礼にて、感謝をお伝えしました。
 
2017.0118
●氷瀑を滝壺から空から。 (神山町・凍り付いた神通の滝)
ふるさと徳島で、氷瀑が見られると聞いてもすぐにはイメージが湧いてこないかもしれません。温暖な気候で暮らしやすい四国にあって、「南国とも言われることがある阿波徳島で、滝が凍るんやけん。これは地元の宝じゃ」とは、神山町で造園業を営む山田勲(いさお)さんの弁。山田さんは、同町と隣町ナカ(徳島県那賀町)の境に近い標高約1000mの高地で「土須峠」を望む四国山岳植物園「岳人の森」の園主としての顔が広く知られる人。そんな山田さんのフェイスブックから氷瀑の情報が発信されたのは1月15日。ひょっとしてまだ見られるかも!と、ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは昨日の午後のことでした。凍り付いた滝というのは、神山町上分を流れる神通谷川の上流近くに落ちる「神通の滝」。贅沢にも、同町の名所やイベントなど地元の魅力を知り尽くす雨乞滝の女神さまが道案内役を買ってくれました。気温の上がり始め、さすがに滝全体が凍り付いた光景は見られませんでしたが、滝壺の周辺や滝の岩肌は厚い氷に覆われる部分も多く、何より巨大に成長したツララが迫力満点の表情で迎えてくれました。平日にもかかわらず、多くのみなさんが氷瀑見物に訪れ、凍てつく滝壺をふるさとの笑顔が暖めていました。今シーズン、もう一度凍り付くことを願いながら、(P.P)は記録と同時に心にも、しっかりと焼き付けたのです。

 
2017.0117
●氷瀑へ、ぜいたく道草。 (神山町・里に活気をつくる人)
神山町を東西南北上下に走り回り、大切な風景を写し、住民の声を記録し、ふるさとの魅力をみんなに知ってもらおうと頑張られている女性がいます。ここまで書くと、ポッポニュース読者のみんなにはもう気づかれたかもしれません。はい、お馴染みの「雨乞滝の女神さま」こと麻空弘美さんです。ピジョンズ・パーク(P.P)が「凍り付いた神通の滝を見に行かんで?」と、女神さまからありがたいお誘いをいただいたのは、今朝。カメラ片手にカイロを腰と背中に、 (P.P)は駆け出しておりました。実は、神山町の観光名所「四国山岳植物園・岳人の森」園主・山田勲さんのフェイスブックで氷瀑の様子は知っていたのですが、まだ躊躇していました。何しろ今日は平日なので(=^・^=;)。ところが偶然にも、神山町への入り口にあたる石井町にシゴトが!!! これはもう神の啓示──ということで、神山町上分の神通の滝に道草。氷瀑を見学してきました。本日は、ほんのさわり。次回でたっぷりお楽しみいただきますね。
 
2017.0116
●「癒し」と「番」。2つの意識。 (番ネコの気持ち。)
ふるさと徳島の朝を予報通りの寒気が包み込んで、さっき(午前8時過ぎ頃)から雪が舞い始めています。冬は好きだけど、ちょっぴり寒がりのピジョンズ・パーク(P.P)は、下着に長袖のTシャツ、フリースを着込んで、エアコンは1度上げの28度。さらに電気ストーブ900Wフル稼働させてシゴト場に閉じ籠もっています。雪は見たい、でも窓に近づくのはイヤ。葛藤というのは、選択であって、何かと(P.P)にまとわりついては、決断をうながしてくるわけなのであります。こうした面倒くささと向き合っていくことが、生きてるってことなんだろうね。きっと。さて、今日のポッポニュースは、葛藤についてもう少し考えてみます。選ぶという行為は、ヒトでなくても実際のところ動物たちも行っているように思えます。それは自らの立ち位置を決める意識のあり方につながっているのです。(P.P)番ネコの爪を切ってやると、少し嫌がって、しばらくふてくされたりします。そんなスガタを見ていて、ハタと気づいたのは、たぶん(P.P)番ネコは、撫でさせることで癒やしを与えるのではなく、主人である(P.P)を護衛することで役に立つつもりでいるのに違いないということ。だから、いざというときに必要な爪を丸められるのには納得がいかないのでしょう。でも、壁紙をこれ以上剥がされるのはとても困るし、朝起こしに来て、鼻を爪で引っかけられるのは痛すぎる。だから(=^・^=)の爪切りは、これからも続くのです。(P.P)番ネコのケースとは反対に困ったちゃんなのは、愛玩用だと勘違いしている大中小型イヌたち。吉野川の堤防道などで、散歩中の彼らに足下にじゃれつかれたりすると(P.P)は固まってしまいます。吠えることができるなら、もうそれは「番」をしなくちゃならないし、誰にでも尻尾を振ってはいけないのだ!と思うわけなのです。(P.P)番ネコもイヌたちもどこかで選択し、そして少しだけ誤ったのでしょう。もはや意識は変えられず、彼らの立ち位置「癒し」と「番」もきっと揺るぎはしないのです。ヤレヤレ。
 
2017.0115
●ちょっぴり銀世界。 (吉野川市鴨島町・国道192号沿い初雪景色)
「最強寒波なんて呼ばれてるけどホントかなぁ」と、昨日の陽気で高をくくっていたピジョンズ・パーク(P.P)でしたが、今朝目覚めてギャフン。しびれるような寒さにたたき起こされ、カーテンを開けると一面真っ白け! (P.P)のモチベーションは一気にマックス!!! 「天気予報すげぇな」と感心しつつ、歯磨き洗顔もそこそこに表に転がりだしておりました。いくら誘っても毛布から出てこない(P.P)番ネコはほっといて、(P.P)は喜び庭駆け回ってしまったしだいなのです。もちろん、いい大人なので用心深くスパイク付きの長靴で足下をかため、ご近所をブラッと視察してきたのが、本日の初雪風景であります。あったかい室内でおいしいコーヒーでもすすりながら、お楽しみいただければ幸いです。
 
2017.0114
●坂を登って初詣。 (阿波市阿波町・八幡日吉神社)
結局のところ、ピジョンズ・パーク(P.P)の都合のようで、本当は神様に呼ばれているのだなと、あらためて思うのです。阿波市阿波町十善地に建立された八幡日吉神社には、ここ数年、数回にわたりお参りさせていただいています。シゴト場からは結構な距離があるのですが、神様にお招きいただく栄誉、名誉、ありがたさに気づけば、いろいろなことはすべて問題にならないのであります。さて今週末は、西日本四国も雪予報。この週末の(P.P)は、いずこに呼ばれるのでしょう(=^・^=)。楽しみでならないのであります。
 
2017.0113
●冬の奇勝を望む。 (阿波市阿波町・阿波の土柱)
ふるさと徳島を西から東へ流れる大河・吉野川。その中流北岸に広がるマチ・阿波市に出かけたついでに、ピジョンズ・パーク(P.P)は天然記念物の「阿波の土柱」に立ち寄りました。国から指定を受けたのは昭和9年なのだそうで、結構な歴史があります。戦前にまで遡ると知って感動しつつも、再指定など受けないでもそのまま通用していることに(P.P)は少し驚いてもいます。土柱はその名の通り、風雨などによって特殊な地質の山が浸食され、土の柱がいくつも林立する場所。こうした奇勝は、世界的にも少ないのだそうです。(P.P)は桜花の季節、紅葉のシーズン、そして雪景色を期待できる冬といったように、年間を通じて数度は訪れています。今年初訪問となった今日は空撮にも挑戦してきました。それじゃ、ふるさと徳島が誇る冬の奇勝の表情をお楽しみください。

 
2017.0112
●ネコニンゲンについて。 (ネコの話)
「ネコのような人」と言われたことはありませんか。ピジョンズ・パーク(P.P)はいっさいありませんが、どんなヒトなのか考えてみました。気怠そうな雰囲気の人、寝てばかりいる人、コロコロ気分の変わる人、甘え上手な人、敏捷(びんしょう)な人とかでしょうか。最後のたとえを除けば、(P.P)的には言われてあまりありがたくないイメージですね。逆にヒトのようなネコはいるのでしょうか。勤勉だったり、社交的だったり、笑ったり、落ち込んだり、そんなネコに出遭(であ)ったら、(P.P)は躊躇(ちゅうちょ)なく「ネコニンゲン」に分類したいと考えています。進化のチカラをその言葉に感じるから。冒頭の例だと、どこかしら退化の重苦しさが漂っているように思うのです。そして(P.P)はこれまでに何匹となく、進化の途中にあるネコニンゲンに出遭っていたことを本日告白します。さらには、ネコニンゲンを見かけるケースも時の経過とともに増えているのも事実です。ネコたちは、(P.P)たちのそばで、というより目の前で、確実に進化している──。(=^・^=)たちは、これからも良き隣人でいてくれるのか、あるいはボクたちを従わせようとする脅異となるのか、(P.P)の目下(もっか)の関心事なのであります。ふぅ~っ。
 
2017.0111
●十日戎、商売繁盛で笹もってこい。 (徳島市通町・事代主神社のえびす祭り)
1月9日から始まっている徳島市通町・事代主神社の「えびす祭り」も今日で最終日(残りえびす)となりました。ピジョンズ・パーク(P.P)は、昨日の本えびす(十日戎)で、えべっさん(恵比寿様)に参拝させていただきました。事代主神社を中心にした通りには、縁起物やこうばしい香りを漂わせるファストフードを売る屋台が軒を連ね、今年の商売繁盛を願う人々の熱気でざわめいていました。屋台からもれるあたたかい空気や参拝客の笑い声が夜風に乗り、参拝を終えた(P.P)をなかなか帰そうとはしてくれないのです。そうやってふらふら歩いた通りの一角で、「商売繁盛で笹もっておいで」と誘う声が聞こえた気がして、後ろ髪を引かれながらも、(P.P)が会場をあとにするきっかけになりました(=^・^=)。今夜は最終日。まだ「今年を精一杯頑張るゾ」といった誓いを立てていない(P.P)読者のみんなも間に合いますよ。
 
2017.0110
●次回こそは、参拝させていただきます。 (阿波市市場町・八大龍王宮の鳥居)
阿波市市場町にある四国88ヶ所霊場第十番札所「切幡寺」を数日前に訪ねた際、ピジョンズ・パーク(P.P)は、かつての民宿や土産物店が並ぶ表参道ではなく、クルマで山門まで行ける回り道を歩きました。その際、見つけたのが扁額に「八大龍王宮」と記された立派な石(コンクリート)の鳥居。龍王だから雨とか川とか水の神様が祀られている神社が近くにあるのだろうと想像しながら、一礼しくぐらせていただきました。道は、そのまま切幡寺の山門に延びていましたが、ただ神社を見つけることができない。切幡寺さん初詣するのに気を取られたこともあって、この日は結局、参拝させていただくことができませんでした。後でGoogleMAPなどで調べると、どうも山門のそばにある建物が神社だったようです。これまで何度も足を運んでいたのですが、いつも表参道をたどり、鳥居を見ることがなかったため、神社の拝殿とは気づかないでいたのです。今回は、招かれるところまではいきませんでしたが、一応お声かけはいただいたのに違いありません。近日、(P.P)はあらためて参拝させていただこうと目論んでいます。昨日、一昨日とぐずついたお天気でしたが、今日のふるさと徳島の空は青。風は強め。せっかくのお天気ですが、ドローンは飛ばしづらそうだし…、というわけで(P.P)のお天気は、シゴト場に缶詰となりそうな雲行きなのです。

 
2017.0109
●えべっさんに行けへんで。 (徳島市通町・えびす祭り)
七草が終わったと思ったら、はや「えべっさん(えびす祭り)」がやってきました。一年の商売繁盛を神様(事代主)に「願い」というか「誓い」、ピジョンズ・パーク(P.P)は、縁起物の偶像としてではなく、誓その証として「熊手」や「福笹」「招き猫」を買い求めます。もちろん(P.P)だけのためではなく、読者のみんなの商売繁盛に役立つ情報の提供を続けるゾ!という意思の現れだったりもします(=^・^=)。心強く感じていただければ幸いです。で、(P.P)が毎年参拝させていただいているのは、徳島市通町にある事代主神社。今日から3日間、1月9日「宵えびす」、10日「本えびす」、11日「残りえびす」の名で祭が行われ、福を求める参拝客で賑わいます。昨年は宵えびす、つまり1年前の今日参拝させていただいた(P.P)。さて今年は、今日を含めて、どの日に神様に呼ばれるか、楽しみにしているところなのであります(=^・^=)。

 
2017.0108
●冬枯れた町の境界。 (阿波市吉野町・阿波中央橋北詰、西側の土手道の冬色)
吉野川市と阿波市をつなぎ吉野川にかかる橋のひとつ「阿波中央橋」。橋の長さは約821m、堂々とした姿を川面に映して、人や車の往来を支えています。ただ完成したのは昭和28年ということで、御年64歳。高齢者の基準年齢が75歳に引き上げられるとか議論される中で、64歳はまだ若いのですが、コンクリートの建造物としてはかなり老朽化が危ぶまれたりもします。そのためか、昨年の秋頃から修復工事がはじまっていて、現在も進行中だったりします。さて、その阿波中央橋の北詰から西へ延びる土手道を、ピジョンズ・パーク(P.P)は、何を思うこともなくぶらぶらと散策してきました。土手道から分岐し北方向、四国88ヶ所霊場第10番札所切幡寺に向かう道の脇で(P.P)は冬枯れた色に誘われ分け入ろうとしたのですが、泥棒草(コセンダングサ)の群生に阻まれ、ただ眺めるだけで我慢しました。冬の土手に花も咲けば、分け入る生き物に取りついて子孫を残そうとする草もあり、静まりかえった冬枯れ色の中にも、力強い生命力の存在に気づかずにはいられないのです。古い色を落として新しい色を迎えようとする、ふるさと徳島のどこにでもある土手風景もじっくり見ればいとおしく、(P.P)読者のみんなと共有したいと思うのです。
 
2017.0107
●善女の寺へ初詣。 (阿波市市場町・四国88ヶ所霊場第10番札所切幡寺)
昔々、僧衣がほころびて困っていた弘法大師(空海)に、織りかけていた布を切って分け与えた女性が、後に千手観音菩薩となったと伝えられるのが四国霊場第10番札所の切幡寺。そうした由来から「善女の寺」として多くのみなさんの信仰を集めているのだそうです。ピジョンズ・パーク(P.P)も毎年1月中に、切幡寺にお参りさせていただいています。善女への憧れが、(P.P)の足を当寺へ向かわせているのかもしれません(=^・^=)。今日のポッポニュースは切幡寺境内の様子です。また、今回初めてお参りさせていただいた奥の院も紹介しています。どうぞ、ご覧ください。

 
2017.0106
●新春の通りで健脚を競う。 (第63回徳島駅伝)
今年で63回を数える、ふるさと徳島の新春イベント「徳島駅伝」の最終日。地域の期待を背負ったランナーたちが、国道192号を舞台にタスキをつないで駆け抜けていきました。徳島駅伝は毎年1月4日~6日までの3日間、国道55号、県道12号線、国道192号をメーンコースに、県内16郡市の代表選手達が健脚を競う新春の人気恒例イベントです。ピジョンズ・パーク(P.P)も毎年楽しみにしているのです。ひょっとすると3年後に東京の舞台に立つアスリートが誕生するかもしれないとわくわくしながら、(P.P)も沿道で声援を贈りました。
 
2017.0105
●ペースアップを誓う。 (同窓会に想う)
年の初め、同窓会に足を運びました。数十年ぶりに会う同級生たちは、当時の面影を残しながら、みんないい笑顔に成長していました。ピジョンズ・パーク(P.P)がまだ学生の頃、思いやる心はポケットのあめ玉ほどに小さかったし、周囲のみんなもきっと同じだったろうから気遣われることもあまりなかったです。だから辛口の言葉に辛(つら)い思いを噛みしめたり、苦(にが)い経験に苦しい気持ちがこみ上げたりしたけれど、まったくもって、純粋だったからというか、深く物事を考えるチカラがなかったから、やり過ごせたり、引き出しにしまったりすることができたのだろうと振り返っています。屈託無く話す中にも、同級生たちから、これまでも、そして、これからも頑張っていくんだって思いがあふれていて、(P.P)も去年以上にペースをあげるためのエネルギーをもらうことができました。またいつか、ずっと先でみんなに出会えたとき、いい笑顔でいられるために、どんどん減っていく時間を大切に使わないと、と思うのです。
 
2017.0104
●シゴト始め。 (吉野川市鴨島町・八幡神社境内のお稲荷さんと事代主)
三が日も終わり今日から、シゴト始め。ピジョンズ・パーク(P.P)は2017年酉の飛躍を誓ってみたりしたのです。今更ですが、(P.P)のピジョンは鳩のこと。鳩も鳥の仲間で、公園に行けば必ずと言っていいくらいに出会えるポピュラーな存在。そんな鳩を会社の名前に冠させていただいている以上は、今年にかける意気込みも自然、大きくなるのであります。そんなわけでシゴト始めにあたり訓示のひとつ語っておこうと、ときには看板ネコも兼ねる(P.P)番ネコに顔近づけてえらいことに気づいてしまいました。口臭が…。(P.P)番ネコのあくびが臭い。くさい、くっさぁ~い。明日は、オーラルケアの薬を買ってきてあげなければ。しかし、おかげで幾分残っていた正月気分が吹っ飛び、本格的にデスクに向かうことができました(=^・^=)。番ネコ、さっそくありがとう。前置きが長くなりましたが、本日のポッポニュースではJR鴨島駅前の八幡神社境内に合祀されている、稲荷神と事代主神の社を紹介しています。普段は社の戸は閉められているため、滅多に見られない内部を覗かせていただけました。いずれも“商”にご利益のある神様。(P.P)と読者のみんなの商運上昇を願って、念入りに初詣させていただきました。
 
2017.0103
●忌部山に初詣。 (吉野川市山川町・忌部神社)
初詣の第2弾として、ピジョンズ・パーク(P.P)は吉野川市山川町の忌部山に神域を張る忌部神社に本日、参拝しました。静寂が満ちる杜のなかで、拝殿に向かい二拝二拍手一礼。新年のご挨拶と旧年を無事に過ごさせていただいたことへの感謝の気持ちを伝えました。参拝を終えて境内を見渡していたおり、これまでと様子の違う一角を見つけました。何やら真新しい看板が立っている。読むと、近隣にある7社を巡る古道が復活したとのこと。とりわけ新しい道には目が無い(P.P)。近々、巡ってみたいと計画を練っています。
 
2017.0102
●はしご初詣。 (吉野川市・鴨島八幡神社&川島神社&西麻植八幡神社)
昨日、元旦は青空に恵まれ、ピジョンズ・パーク(P.P)の正月恒例行事「初詣はしご」にはもってこいの日よりとなりました。JR鴨島駅前通りの八幡神社を皮切りに、吉野川を見下ろして立つ川島城に隣接する川島神社、そして「狛犬と太鼓橋」で知られる西麻植八幡神社の3社に参拝させていただきました。(P.P)の初詣はしご第1弾。どうぞ、ご覧下さい。
 
2017.0101
●あけましておめでとうございます。 (酉年 謹賀新年)
ふるさと徳島に新しい年がやってきました。ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさん、あけましておめでとうございます。新しい年の干支は、酉(とり)。(P.P)読者のみんなにとって、羽ばたきの年、飛躍の一年となることを願って、今年最初のポッポニュースをつづります。今年も一年、ふるさと徳島の魅力を精一杯、ご紹介していくつもりです。大いに期待いただき、ご愛読いただければと思います。あらためまして、よろしくお願い致します。


2016

 
2016.1231
●今年も一年ありがとうございました。 (吉野川市鴨島町・新しい春を迎える準備着々)
2016年も残り数時間。小春日和に誘われて、ピジョンズ・パーク(P.P)はふるさと徳島の地元散策に出かけました。初詣はもちろん何かにつけ足を運ばせていただくJR鴨島駅前の八幡神社に立ち寄ると、新春を迎える支度の仕上げが急ピッチで行われていました。紅白の布で飾られた鈴紐を振らせてもらい、二拝二拍手一礼。今年一年を無事に過ごさせていただいたお礼を念入りに申し上げさせていただきました。勢いに乗って、吉野川沿いの土手道を散歩。大河を見下ろす川島城の膝元、流れに架かる沈下橋「川島潜水橋」の脇で、はやスイセンが白い花を咲かせていました。このところの寒気から一転の陽気に、待ちきれず、ほころんでしまったのかもしれません。新春はすぐそこ。新しい年の、羽音が聴こえています。(P.P)読者のみんな、きっと良い年をお迎えくださいね。
 
2016.1230
●申から酉へ。 (ピジョンズ・パーク(P.P)的干支の引継式)
2016年もついに今日と明日の2日間を残すのみとなりました。振り返ってみれば、あっという間の365日。噛みしめてみれば、何かと記憶に残る一年でもあったと感じています。悲喜こもごもいろいろな体験・出会いに感謝しながら、ポッポニュース読者のみんなといっしょに、今年に別れを告げたいと思います。年末恒例のピジョンズ・パーク(P.P)的干支の引継式。写真をご観覧いただくことで、読者のみんなもご参加ください。

 
2016.1229
●2017年の初日はどこで見よ? (新年最初のご来光拝観そなえ)
今日のふるさと徳島の空はほどよく晴れ。この後も、晦日、大晦日、三が日と好天が予報されています。中でも関心が集まるのは元日の朝。どうやら、初日の出を拝むことができそうな気配なのであります。ご来光はもちろん、なかでも元旦のご来光は、格別にありがたい心持ちをいだかせてくれます。新しい年の年神様が日出とともにやって来るといわれ、しかも福の神さまである確率が非常に高い(からに違いありません…勝手な思い込みですが^^;)。ふるさと徳島は、東に海が広がり、西日本第2位の高峰・剣山(つるぎさん・標高約1955m)まで備える、ご来光ウォッチポイントの宝庫県!!!!! だから悩ましい。ピジョンズ・パーク(P.P)は、いまからそわそわ。初日の出を拝む場所選びに迷いつつも、福の神さまを迎える準備に余念がないのであります。
 
2016.1228
●冬枯れの絶壁。 (那賀町木頭・高の瀬峡)
ピジョンズ・パーク(P.P)が通った高校の同窓会があるというので、専用のHPを覗いてみました。集合写真が掲載されていて、「あっ!この男の子はあの子だな」「こっちの女の子は○組の子だ」と懐かしい顔が並んでいます。「ああ、あいつだ」「そういえば、こいつと遊んだな」といった気持ちで見るものかと思っていたのですが、そこに並んでるのは子どもの顔であって、みんなかわいいのです。だから、ちょっと引きぎみの目線でみてしまったのかもしれません。いや、単純に友だちが少なかったのか…(P.P;)。ところで7クラスあったのですが、その中に(P.P)の顔がなかなか見つからない。ひょっとして、休んでた!?☆#などと振り返りながら数往復、間の抜けた顔の(P.P)がリキンで立っていました。やっと見つけて、ほっとしたものの「青いオーラ」があふれ出ていて、少し恥ずかしいのです。さてと、いきなり脱線してしまった本日のポッポニュースですが、1週間前に訪ねたナカ(徳島県那賀町)の景勝地、高の瀬峡の様子です。10月末頃から12月の初旬くらいまで、清流・那賀川を谷底にそそり立つ断崖絶壁に張り付き育った木々が葉を赤や黄に色づかせ、大紅葉の景観でモミジ狩り客の目を楽しませてくれました。しかし(P.P)が足を運んだ21日は、人の気配は無く、木々も葉を落として、岩肌が透けて見え、風呂上がりに鏡越しに見つめ返してくる(P.P)の頭部にも見えてしまったのです。高校生の時には、ヘアスタイルは気になっても、本数のことなんて気にも留めてやしませんでしたのに(P.P;)。いかん、また脱線しそうです。というわけで、今回のポッポニュースは、紅葉の名所だけにあまり見られることのない高の瀬峡の冬枯れた表情を紹介します。こんな顔もあるんだなっ!てお楽しみいただければ幸いです。空撮動画も現在編集中! 仕上がり次第、(P.P)読者のみんなに向けて公開しますので、お楽しみに!
 
2016.1225
●メリークリスマス。 (番ネコ・みぃことクリスマス撮影会)
ポッポニュース読者のみんな、メリクリ。イブのふるさと徳島は晴れて、きっと楽しい一日を過ごされたことでしょう。ピジョンズ・パーク(P.P)はといえば、トホホ。またしても風邪の熱がぶり返して、一日咳き込みながら、布団にくるまっておりました(ρ_;)。しかし、今日はクリスマス当日!ロキソニンで熱を撃退しつつ、(P.P)番ネコのみぃこにXmasモデルをお願いしました。というわけで、本日のポッポニュースは、(P.P)番ネコとMerryChristmas. I wish you a merry chiristmas!!!

●青い新橋が完成間近。 (那賀町出合・出合ゆず大橋)
昨日のポッポニュースは、ピジョンズ・パーク(P.P)体調不良のためお休みしました。最高40.1度を記録して、慌ててふらつきながら病院に向かいましたが、幸運にもインフルエンザではありませんでした(=^・^=;)ホッ。とはいえ、40度を超えると苦しいもので、横になったまま動けないで1日を過ごしました。一転、今日は平熱。セキのしすぎで腹筋が痛いものの順調に回復しております。さて、そんなわけで本日のポッポニュースは一昨日21日に足を運んだナカ(徳島県那賀町)の風景です。場所は出合地区に架かる出合橋。国道195号と国道193号が出合い、そして那賀川の水を満たした長安口ダム湖上流に架かる黄色い出合橋から川口の三叉路(信号機あり)まで2つの国道が共用します。出合橋のすぐ上流で現在、青い新橋の建設が進んでいます。新橋の名称は最近決まったそうで「出合ゆず大橋」というのだそうです。この橋を渡った先に「ブランド柚子」で知られる木頭地区があり、地元感のある可愛らしいネーミングだと(P.P)も思います。完成は2017年3月。完成が楽しみなのです。一方、これまで多くの交通を担ってきた出合橋は消えゆく運命にあります。その先にある素掘りのトンネルも通ることはなくなるでしょう。(P.P)はこの日、来年、通れなくなるまでできるだけたくさん足を運んであげようと感傷的になりながら橋のたもとに立っていました。そこでハタと気づいたのは、この橋は徒歩で渡れるのか?ということ。素掘りのトンネルは信号がついていて、交互通行になっています。信号が変わるまでに人の足で通り切れるとは思えない距離。徒歩の人は、これまでどうしていたのか?、これは宿題にさせていただいます。分かり次第あらためて掲載します。
 
2016.1221
●朝霧。 (吉野川市鴨島町・国道192号と濃霧)
今朝、外に出てビックリ! すわっ!PM2.5が襲来したのかっっっ!と、一瞬ひるんだものの、よくよく見れば朝霧。国道192号でも、20mくらい先になると見えないくらいの濃霧。朝日は昇っているのですが、空におぼろに丸く溶けていました。さて、ふるさと徳島では、午後は雨になるとの予報。ピジョンズ・パーク(P.P)も、お仕事の区切りを早めにつけて、年末のポッポニュースのネタ拾いに出かけなくっちゃと、目論んでいるところなのであります(=^・^=)。

●ちょっといっぷく。 (コーヒーと番ネコ)
ピジョンズ・パーク(P.P)はこのところ、初雪で純白に塗られた山々の風景やLEDイルミネーションの華やかな輝きに染められたマチの光景に心を弾ませています。楽しいうれしい時は瞬く間に過ぎゆくのがセオリーですが、そのとおり師走の声を聞いて、はや20日が経ち、今年も残すところ10日あまりとなっています。ここはひとつ、落ち付かなければというわけで、今回の表題となりました。でも、(P.P)はタバコをやめてすでに4年半が経過していますから、飲むのは、うまいコーヒーということになります。(P.P)がこのところずっとはまっているのは、DOUTORいわゆるドトールコーヒー。けれどお店に足を運ぶのはおっくうで、基本的にドトールブランドの豆を買って自宅で入れるスタイルをとっています。もっと面倒くさい時には、ネスレのバリスタのインスタントコーヒーも愛飲しています。いっぷくする際、独りほわぁ~っと背中を丸めるのもお気に入りの過ごし方ひとつですが、誰かと語り合うのもまんざらではない(P.P)なのです。そうして適当な距離に恰好の話し相手がいたりします。読者のみんなにはもうお馴染みの、(P.P)番ネコのみぃこです。変に焦ることを知らない生き方をしている(ように見える)彼女の場合、大体「1:1:8」くらいの割合で1日を過ごしています。「浮かれる:ねだる:眠る」の並びです。(P.P)の場合は「4:3:3」くらいでしょうか。並びは「浮かれる:働く:焦る」。ああ、こんなことを書いていて(P.P)は、今年を振り返り、自分を振り返り、また焦りはじめています。さて、コーヒーブレークは切り上げなくっちゃ(=^・^=;)。
 
2016.1219
●メーン会場の周辺も光あふれて。 (徳島LEDアートフェスティバル2016・おまけ編)
「徳島LEDアートフェスティバル2016」の紹介第3弾は、徳島中央公園・新町川沿いの2つのメーン会場の周辺にあふれた光の夜景を掲載します。JR徳島駅前ロータリーで輝く2本のクリスマスツリーは、タクシーやバス、マイカーのヘッドランプ・テールランプと絡み合って、光で描いた絵画のように見えました。県立中央武道館前のアーチやイルミネーションツリーは、練習帰りの子どもたちの歓声を浴びています。しんまちボードウォークに並んだパラソルショップは暖かさを求めるお客さんの笑顔があふれ、JR徳島駅の輝きは人々の活気をエネルギーとしているかのよう。ふるさと徳島の県都中心部でピジョンズ・パーク(P.P)が包まれた、光あふれるイルミネーションイベントの最終回「おまけの周辺編」をお楽しみください。
 
2016.1218
●イルミネーションの川辺へ。 (徳島LEDアートフェスティバル2016・新町川エリア編)
一昨日から始まった「徳島LEDアートフェスティバル2016」会場を散策したピジョンズ・パーク(P.P)がつづるポッポニュース第2弾! 今回は新町川エリアをちびっとご紹介します。新町川水際公園、藍場浜公園、しんまちボードウォークなど川の両岸はもちろん、流れの中、川面にも球体のイルミネーションオブジェが浮かび、どの位置、どの角度からも、幻想的で美しい光の芸術を楽しむことができました。徳島市中心部が丸ごとイルミネーションにライトアップされるのはクリスマスシーズン中。(P.P)は記録した写真をあらためて眺めているうち、もう一度、足を運びたくなっているのです。

●雪の「おこうっつぁん」上空へ。 (吉野川市山川町・高越山&船窪つつじ公園)
昨日の未明、平野部にも初雪が降り、日が出るまで、国道192号沿いにもうっすらと雪が積もりました。ピジョンズ・パーク(P.P)が目を覚ました午前6時にはもう溶けてしまっていました。がっっっ、吉野川南岸にそびえる阿波富士「高越山」やそこに連なる山々の山頂付近は白く凍り付いていました。(P.P)は大慌てで、近所のタイヤ屋さんで冬タイヤに交換してもらい、初夏には山肌を真っ赤な花で染めるオンツツジ群落で知られる「船窪つつじ公園」から立岩峠を経由して、高越寺の山頂駐車場へ向かいました。期待通り、駐車場に積もった雪は深く、そして山の木々は凍り付いて、エビの尻尾などと呼ばれる霧氷も見られました。さて、(P.P)はただ初雪に浮かれただけで、山頂近くまで足を運んだわけではありません。第2回目のDRONEフライトが狙いでした。ただ、雪山に落とすと、まず探し出すのは不可能(=^・^=;)というのは、現場に到着してすぐに分かりました。というわけでハラハラドキドキの2nd Flightの模様も記事の最後に紹介しています。どうぞ、お楽しみください。

●イルミネーションの森へ。 (徳島LEDアートフェスティバル2016・徳島中央公園編)
昨夜から徳島市中心部で光の一大イベントが開幕しています。新町川の川面とその両岸に整備された水際公園や藍場浜公園、しんまちボードウォークなど「新町川エリア」、城山をいただく県民みんなの憩いの森「徳島中央公園エリア」の2会場で、LEDを使った様々な光のアート作品が展示され、街全体が幻想的な光景に包まれています。ピジョンズ・パーク(P.P)も見逃せないと「徳島LEDアートフェスティバル2016」と銘打たれたイルミネーション街イベントの初日の会場におじゃま。2つの会場と、JR徳島駅周辺をふわふわと遊んできました。ポッポニュースでは前編、後編、おまけの3回シリーズでご紹介します。第1回の今号は、徳島中央公園編。それではさっそく光の森をご一緒しましょ。
 
2016.1216
●吉野川河川敷で初フライト。 (吉野川市川島町・川島潜水橋を空撮)
ついにこの日が来ました。ピジョンズ・パーク(P.P)に新たな視点を加えるべく導入を図った空撮用機器「BEBOP2」。いわゆる小型無人航空機ドローンを携え、向かったのはポッポニュースではお馴染みの吉野川ビューポイントの一つ「川島潜水橋」。吉野川市川島町の川島城下に位置する風光明媚な場所で、この沈下橋が架かる吉野川の南岸には広々とした河川敷が川下に向かって延び、また北岸は吉野川最大の川中島「善入寺島」が広がっています。いまだ見たことのない風景を手に入れようと初フライトを試みた(P.P)でしたが、さっそく墜落させてしまいました^^;)。しかし、良くできているのか、機体の軽さが幸いしたのか再度、空へ舞い上がることができました。周囲の状況をよほど確認して、安全を確保しなければと改めて思い知りながら、人知れず練習に励む(P.P)なのであります。今後、技術の向上を図り、よりよい映像画像で、ふるさと徳島の魅力を捉え、紹介したいと思います。(P.P)読者のみんなには、期待して待っててほしいのです。では、初フライトで撮影した画像と動画(youtubeチャンネル)を楽しんでくらはい。
 
2016.1215
●海の安全を守る船。 (小松島市・海面清掃船みずき)
このところの雨続きで偶発的に始まった10年一昔前を振り返る企画のシリーズ化(^^;?)を狙い、本日のポッポニュースでは第3弾を掲載します。そして今回、登場願ったのは、海面清掃船「みずき」。文字通り、海面を浮遊するプラスチックなどのゴミや流木などを回収して、船舶が航行する港や航路をきれいにするのが役割です。陸上で道路保守が行われているのと同じように、海の道の障害物を取り除くことで、航行する船の安全が図られているというわけなのですね。それに海の環境も良くなって一石二鳥なのです。「みずき」は偉いのです。「みずき」が誕生したのは、サイトの資料によると平成10(1998)年とのことなので、一昔前の2006年時点で8年。そして現在も名前の後に「Ⅱ」などが付されていないのをみると、19年近く現役を続けているのです。これからもできるだけ長く、ふるさと徳島の海の交通を守ってほしいとピジョンズ・パーク(P.P)は願ってやまないのであります。
 
2016.1214
●どうぶつえんのクリスマス。 (徳島市・とくしま動物園)
昨日のポッポニュースは10年前に吉野川市美郷の高開地区で開催された石積みライトアップイベントを紹介しました。今日のポッポニュースも10年前のイベント風景を掲載します。場所は、県民みんなが大好きな場所「とくしま動物園」。そして開催されていたイベントは「どうぶつえんのクリスマス」。当日、サンタさんに仮装して行くと入園料が無料になるという、嬉しい子どもはもちろん大人にも嬉しい企画で、動物へのエサやりも体験できたりしました。そして今年2016年12月23日(祝)にも、「どうぶつえんのクリスマス」が開催されるようです。鳥インフルエンザが全国的に流行しつつあるなか、来年の干支のことも気になりますが、とりあえずは、とくしま動物園に、鳥たちをはじめ愛くるしい動物たちの元気な姿に逢いに行きたいとピジョンズ・パーク(P.P)は思っているのです。

●10年後の進化に期待。 (吉野川市美郷・高開の石積みライトアップ)
10年一昔と言います。ひとつの区切りである10にかけた諺(ことわざ)ですが、実際、人も風景も大きく様変わりすることがあります。10歳だった子どもは成人し、開発中だった団地は新しい住人で賑わっている一方で、人が減り、見る影も無く衰退してしまった村や商店街も少なくありません。そんななかで、ずっと続く祭やイベント、伝統の類いは奇跡に近いのかもしれません。10年前の2006年12月17日に撮影した写真を放り込んでいたフォルダをごそごそと探っていたピジョンズ・パーク(P.P)は、“高開の石積みライトアップ”というタイトルのデータを見つけました。10年後の今年2016年12月17日(土)、18日(日)の2日間、第19回となるライトアップイベントが高開の石積みを舞台に開催されるそうです。10年の時を経て、どんな輝きが見られるのか、どれくらいの賑わいに成長したのか、(P.P)はここまで生き残ってきたイベントの進化に期待を膨らませているのです。

●国宝のマチ。 (奈良県奈良市・興福寺五重塔)
この土、日曜に、ピジョンズ・パーク(P.P)は思いついて奈良を訪ねていました。野放しのシカさんたちに会いたいというのもあったのですが、とにかく町なかに国宝があふれているのには、海外からの観光客でなくとも惹かれてやまないのです。3年前に訪問した際には、奈良公園で神さまの遣いたちと戯れる一方、春日大社や東大寺に参拝、正倉院などの国宝建造物ものぞかせてもらいました。そして今回は、近鉄奈良駅を起点に東向商店街から南へ抜けた餅飯殿センター街の東に広がる古い町並み、通称「ならまち」に遊び、国宝の興福寺五重塔を見上げてきました。せわしない師走であっても、古都の落ち着きの中に佇むと、ちょっと一息つくことができるのです。
 
2016.1211
●(P.P)番ネコのまどろみ。 (週末の番ネコ)
今日は、朝からとても眠いのだニャ。ご主人、たまには公園とか、連れてってほしいのだ。
 
2016.1210
●(P.P)番ネコの憂鬱。 (週末の番ネコ)
師走2度目の週末。ポッポニュース読者のみんなはどんな予定を入れていますか^^?)。ピジョンズ・パーク(P.P)は、さてどうしたものか。(P.P)番ネコと相談中。
 
2016.1209
●まったり、はちはち。 (クロスワードパズル制作)
本日のピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト部屋は、エアコン&電気ストーブで暖められた空気に満ち、“まったり”とした雰囲気に包まれております。しかし、(P.P)はそんなゆるい空気感とは裏腹に、追い詰められて“はちはち”と作業にいそしんでおります。う~ん、でも納期を間近にした焦燥感は、ただ苦しいかといえば、ちょっと違って、快感も見え隠れしたりして(=^・^=;)。いずれにしても、何か作ってるというのは愉しい時間なのです。今週も、はや今日で終わり。(P.P)読者のみんなも、明日からの週末を楽しみに、今日を精一杯がんばりましょう!

●視野を変えてみようかな。 (Parrot BEBOP DORONE 2)
いまだ目にしたことのない景色は世界にごまんとあるわけだけれど、身近にも少なくない。というか、自分の身長を超えた高さからの眺めはまず見ることがないし、しゃがんで歩かない限り、その逆を視野に入れる機会はほぼないだろう。それにいつも眺めている大河・吉野川の流れの真ん中で振り返ることも、橋がかかっていない場所では舟でも持っていないかぎり難しい──。そんなことを思って、ピジョンズ・パーク(P.P)は新しい視野を手に入れることにしました。で、届いたのは、最近よくその名を耳にするドローン。従来からのラジコンヘリなどよりも操縦しやすく、というかほとんど自動で制御してくれるため、付属のカメラを使った写真や動画の撮影構図づくりに意識を集中しやすくなっています。飛ばして良い場所や時間もあったりするため、そのあたりの事前確認は必要ですが、けっこう楽しめそうです。今からしっかり練習しておいて、来年は本格的に使ってみようと思います。奇しくも2017年は、酉(とり)年だしね(=^・^=)。
 
2016.1207
●残秋、見ぃ~つけた。 (川島町・大正池)
寒い季節の到来を一番意識するのは秋の終わり。真冬になると、不思議と春をリアルに感じ始めるのです。現状に満足しない、自画自賛しちゃえば進歩し続けるヒトだからこその感情なんざんすかねぇ。過ごしやすい春や秋の季節を少しでも長く楽しもうと追い求めて、手に入れるのは次の季節のリアルな足音。近づこうとした分、距離を置かれるお月様みたいなもので、立ち止まっても、求めても、今与えられているもの以上には、何も得られないジレンマがそこにあります。秋の残り香をかいで公園を歩くうち、いつのまにかこんな思索に囚われてしまうのです。みんなそうじゃないかな。

●溜池公園も冬支度。 (川島町・大正池)
ここ10日あまり、ピジョンズ・パーク(P.P)は微熱があって、体調がいまひとつ優れません。鼻水や咳の原因菌たちも居心地が良いのか腰を落ち着けています。でも、今日は朝のうちにわか雨がありましたが、すぐに晴れて清々しい秋風が吹く過ごしやすい陽気となりました。そこで気晴らしを兼ねて、徳島市内にある酒店「天羽」までお正月用の日本酒を求めに出かけ、その帰りにシゴト場近くの溜池公園・大正池を散策してきました。溜池の真ん中に架けられた桟橋をゆらゆら渡り、パリパリと靴底から上がる落ち葉の乾いた音にリズムを探していると、渡ってきた鴨たちの合唱が重なって、心地よい調和が生まれました。はぁ、この分だと明日は少しジョギングできるくらいの元気が出るかもしれません。ただ問題は、今日買ってきた純米新酒3本。どれも美味しそうで、今夜、我慢できるかどうか。体調と相談しなければ…。あっ、お正月用だった(=^・^=;)
 
2016.1205
●おかげ参りの記憶。 (三重県伊勢市・伊勢神宮)
今月最初の月曜日。今年もどんどん残り少なくなっていきます。「ひょっとして寂しい?」とピジョンズ・パーク(P.P)は、(P.P)番ネコに問うてみました。「ウンにゃ、淋しくにゃンか、ニャーですだ」「ほう。それは?」「と申しますのはニャ、次は猫年かもしれないと思うからっ」「そうか。そうだね。そうだったらいいねぇ」。(=^・^=)の順番が来るのはいつなのか分からないけれど、(P.P)番ネコの話を聞いて、新しい年が楽しみになりました。とはいえ、今年一年を見守ってくれた猿年さんへの感謝は忘れません。そこで昨年の今日、おかげ参りに足を運んだ伊勢神宮での思い出を振り返って少しですが、ありがとうの気持ちを伝えます。
 
2016.1203
●晩秋の森散策(その4)。 (神山町・県立神山森林公園)
シリーズのラストは泉の広場。紅葉は、この日まさに見頃のピークを迎えていましたが、人影は皆無。道草もしてみるものだとピジョンズ・パーク(P.P)は思うのです。これで、何人かのもみじ狩り客がいれば申し分ない風情だったのですが、平日だから仕方ないのです。2016年最後の県立神山森林公園の紅葉風景をどうぞお楽しみください。
 
2016.1203-2
●晩秋の森散策(その3)。 (神山町・県立神山森林公園)
12月といえば、紅葉はシーズンを終えて、イルミネーションがふるさと徳島の景観を彩るようになります。そんな次第なので、昨日、県立神山森林公園で探し当てた晩秋の光景を出し惜しむこと無く、盛大に放出します。本日、2話目のポッポニュースは、森林公園の尾根伝いの風景。ご覧下さい。
 
2016.1202-1
●晩秋の森散策(その2)。 (神山町・県立神山森林公園)
本日のふるさと徳島は、朝から快晴。空は高く、すがすがしい青色にぬられています。そんなわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)も気持ちよく、おシゴトに向き合い、傍らでは(P.P)番ネコが、小春日和の窓際でうつらうつらを満喫しているのであります。近くの公園に、ふらふらと出かけたい思いは募りますが、今日は缶詰予定。よって、ポッポニュースは晩秋の森散策の第2話を掲載します。冬枯れの寂しい風景が訪れる直前の賑わい。赤や黄に染まった県立神山森林公園イルローザの森の賑わいを楽しんでください。
 
2016.1201-2
●晩秋の森散策(その1)。 (神山町・県立神山森林公園)
本日2本目のポッポニュースです。2016年最後の月の最初の日に、ちょっと前のしかも県外の風景回顧では勤勉な読者のみんなに申し訳ないということで、本日採れたての秋景をさわりだけですが紹介します。午後になって足を運んだのは、神山町阿野地区にある徳島県立神山森林公園イルローザの森。春、桜の花見名所として知られる西龍王山(標高約495m)の山頂西側一帯に設けられた公園で、初夏にはツツジの群落が花見客を楽しませ、そして今、赤や黄に染まった雑木の森が見頃の終盤を迎えています。シゴトで出かけたついでに、ちょっと道草!のつもりで足を伸ばしたピジョンズ・パーク(P.P)でしたが、ついつい長居となりました。手入れの行き届いた遊歩道を、久しぶりにのんびり歩くと、時間の経つのを忘れてしまうようです。では、晩秋の森散策の第1話をお楽しみください。
 
2016.1201-1
●播磨富士のすそ野散策。 (兵庫県神河町・笠形山麓のモミジ)
やれ師走なのであります。ピジョンズ・パーク(P.P)の中で、せわしない気持ちが盛り上がってきています。で、そのままやる気急上昇となればいいのですが、シゴト場の片隅では(P.P)番ネコが鼻ふうせんを膨らませているし、窓のブラインドの隙間からは、小春日和を思わせるやわらかな光が差し込んでいたりで、緊張感はしだいに緩んでくるのであります。本日12月初日のポッポニュースは気持ちの切り替えを込めて、先日、足を運んだ笠形山(標高約939m)の山麓の秋色を紹介します。場所は名水の里として知られる兵庫県神河町。播磨富士とも呼ばれる美しい山容を背景に紅葉と温泉も楽しみました。
 
2016.1130
●“時”は生きた記憶。その先には無い。 (和歌山県高野町・記憶の中の高野山)
ついに今月も最終日。時間は恐ろしく足が速く、そして休むことなく進んでいく持久力を備えている。まっ、そんなこと今更でしたね^^;。だけど時間は記憶として記録することができます。あっ、それも今更か(=^・^=;)。11月も今日で最後。そして今年も残すところ1カ月となります。そこで去年の今日、ピジョンズ・パーク(P.P)はどこで何をしてたのか、振り返ってみると、高野山を歩いていたのを思い出しました。古寺がひしめく聖域には、静寂ではなく多くの信者や海外からの観光客の賑わいが満ちていました。そして風景は、晩秋の色に染まっておりました。高野山でかいだ森の香りの思い出していて、(P.P)は腑に落ちることがありました。生きるということは“時”の流れに乗ること。過ぎ去って行くのを見送っているのではないということです。“時”は人生の後に生まれるもので、歩んできた道が“時”なのだ。だから、自分が居る場所より先に“時”は無い!のです。一方で、“時”は記憶し振り返ることができる。思い出を、いとおしく感じるのは、きっとそのためなのです。
 
2016.1129
●12番札所の山を望むイチョウ。 (神山町上分・イチョウの木)
神山町上分。キャンプ施設せせらぎの里から少し奧に入った高台に一本のイチョウの木が生きています。国道193号沿い、といっても県道253号線との共用で対向車を交わすのにかなり気を使う細い道路の脇に、集落を眼下にスックと延びたイチョウの大樹に出会います。葉を黄金に染めても、根元にギンナンの落ちていないところを見ると、どうも雄の木のようで、群れから離れ独り岩山に腰をおろす獅子のイメージもまとっています。ピジョンズ・パーク(P.P)は毎秋、このイチョウの下に立って、遠く焼山寺山に視線を泳がせるのを楽しみにしているのです。
 
2016.1128
●冬の星。 (那賀町木沢・ファガスの森『高城』の夜空)
昨日は一日、ふるさと徳島に冷たい雨が降っていました。今日から少しずつ回復してくるようで明日、明後日は清々しい「晴天に恵まれ」そうです。まぁ、雨が決してキライでないピジョンズ・パーク(P.P)なので、天候によって気分が昇降したりはしません。「恵みの雨」なんて言葉もあるわけですし^^)。ただ、晴れていないと見えないのが星。雨の日の楽しみは後日に紹介することにして、本日のポッポニュースは剣山スーパー林道の休憩宿泊施設レストハウス・ファガスの森『高城』前の広場から見上げた星空を紹介します。ガタガタ震えたのは、決して寒さのためだけではなかったと思わせてくれる、圧倒的な光の数でした。
 
2016.1127
●標高1628mの色。 (那賀町木沢・高城山山頂の朝日)
昨日土曜日の早朝。ピジョンズ・パーク(P.P)は高城山(標高約1628m)の山頂へ、ご来光をお迎えに登ってきました。早起きするのも、山に登るのも、冷たい空気にさらされるのも、静寂の中に立つのも、久しぶりのことで、どれもが懐かしく、そして新鮮に感じられました。剣山スーパー林道のレストハウス・ファガスの森『高城』の管理人・地下足袋王子さんの話だと、前日の25日は霧氷が見られたそうですが、この日は霧氷に出会うことはできませんでした。でも、一番の目的だったご来光は笑顔を見せてくれました。世界は、秒針に追われて赤く染まり、(P.P)はホホを凍らせたまま、ただ歓喜の中で立ち尽くしたのです。
 
2016.1126
●月の終わりの初詣。 (神山町上分・江田の御崎神社)
県内外を問わず、行く先々で出会う神社さんには、とにもかくにもお呼びいただいたお礼を伝えるために参拝するピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。したがって、少なくとも県内の神社のほとんどを訪れているのだろうと、読者のみんなには思われがちなのでありますが、そんなことはまったくなくて、たいてい出かけた先で新しい神社なり祠なりに呼ばれるのです。いったいいくつあるのか、想像するだけでも愉しいのです。そんなわけで、本日のポッポニュースは、おじゃまするのが遅すぎるくらいの古社を紹介します。場所は、春に休耕棚田を黄一色に染める菜の花の群生で知られる神山町上分江田地区。御神木の銀杏が、散らした葉で境内を黄金色に輝かせる御崎神社(三崎神社)。初詣でさせていただいたのは11月20日(日)の黄昏時でありました。
 
2016.1125
●赤の境内。 (神山町神領・中津地区の八坂神社)
晩秋。雨の日もいいけど、晴れた日の昼間や夕刻だってピジョンズ・パーク(P.P)にとっては、至福の時間だったりするのです。先日、(P.P)を心地よい光景で癒してくれたのは、山深い神山町の神領中津地区に赤色の世界を見つけました。すぐ近くでは大久保の乳いちょうが黄金色の風景を見せてくれます。ただ、今回のポッポニュースは、赤色の癒やしを読者のみんなに分けましょう。どうぞ、お楽しみください。
 
2016.1124
●端四国霊場と落葉。 (つるぎ町半田・端山四国88カ所霊場第68番四眠堂)
つるぎ町貞光から半田地区に向かう里山は端山(はばやま)地区と呼ばれています。そして貞光の江ノ脇地区にある薬師堂を皮切りに、半田松生の赤目庵まで88カ所の札所が点在し、端山四国88カ所霊場(通称:端四国)として昔から信仰の地になっていました。かつては多くの巡礼者が辿った端四国(はばしこく)ですが、今はあまり巡礼者の姿を目にすることは少なくなりました。ただ、各札所の建物は地域のみなさんがお世話しているのでしょう。いずれも古くはなっているもののしっかりと継承されています。半田紙屋地区にある四眠堂(しみんどう)も、そうやって地域で大切に守られている札所のひとつで68番目にあたります。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねた昨日の黄昏時、雨上がりの境内が黄金色に染まっていました。(P.P)の心にまたひとつ、信仰の火をともす光景に出会いました。
 
2016.1122
●集落を黄金色に染める巨木一本。 (神山町神領・大久保の乳いちょう)
清流・鮎喰川に注ぐ上角谷川。かつては豊富な水量があり、無数の棚田を潤し肥やしたそうです。そのなごりが神山町の東・西大久保地区に残る棚田の休耕田。ちょっと昔には見られた賑わいが去り、今は静けさに包まれた集落ですが、ひととき、人々の笑顔があふれ、笑い声がこだまする瞬間があります。たとえば、春。菜の花の頃、休耕棚田に植えられた菜の花がいっせいに開花すると、集落は黄一色に塗られ、カメラを抱えた花見の行楽客が三々五々やってきます。そして、11月23日(勤労感謝の日)には、集落のランドマーク「大久保の乳いちょう」の下で、毎秋恒例の秋まつりが開催され、多くの見物客が足を運びます。明日がちょうど、その恒例の秋まつり「大久保いちょう祭り」にあたり、樹齢およそ500年、樹周約13m、樹高約38mといわれる、大いちょうもさぞや待ち遠しがっていることだろうと、ピジョンズ・パーク(P.P)は思うのです。本日のポッポニュースの写真は、おととい11月20日の色合い。明日は黄金色に染まっているかもしれません。楽しみなことだねぇ(=^・^=)。
 
2016.1121
●神通谷川の新滝初詣。 (神山町上分・姫の滝)
噂には聞いていた“新滝”を拝観してまいりました。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、昨日の午後。小春日和というには、暖かすぎるくらいの陽光があふれていました。新滝が落ちているのは、神山町上分地区を流れる神通谷川の上流部。名瀑「神通滝」の少し下流に位置し、紅葉真っ盛りの渓谷に美しい姿を見せています。お先達くださったのは、ポッポニュースではお馴染み「雨乞滝の女神」さま。今回、新滝の展望所の整備に、四国山岳植物園「岳人の森」の主・山田勲さんらとともに尽力されてもいます。もちろん、この新滝の命名にも一役買ったおひとりです。気になる新滝の名は、ジャカジャカジャ~ン!!!!パフパフッ?!「姫の滝」です。高さは目測で15m~20mほどあるでしょうか。滝頭を赤い紅葉に彩られ、豊富な谷水が白いラインを引いて真っ直ぐに落ちています。のぞき込むと、深い渓谷から谷風が吹き上げ、水音のこだまが渦を巻いていました。四季折々の雨乞滝、神通滝と並び、同町の名瀑の観光名所となりそうです。次は、雪の頃に参拝したいものだと(P.P)は思うのです。

●コスモスと紅葉のマーブル。 (阿波市市場町・広域農道沿いの紅葉)
ふるさと徳島の空は、朝からスカッと青一色。シゴト部屋にこもっていても、ピジョンズ・パーク(P.P)の心は、ふわふわと浮き立つのです。というわけで、本日のポッポニュースも気持ちのいい秋の光景をご紹介。訪ねたのは、今日と同じくらいに晴れ渡った昨日の午前。場所は、阿波市市場町を走る広域農道沿いで、金清自然公園内にあるひっそりと静まりかえった公園と、そこからほど近い県道246号線上喜来地区。葉を黄色に色づかせた藤棚のトンネル散策や、コスモスと紅葉のコラボが楽しめます。
 
2016.1117
●秋晴れの下で。 (板野町の田んぼ&吉野町のコスモス)
1週間ほど前の11月12日。青く晴れ渡った秋の空の下で、小春日和の暖かな風に、コスモスが紅白の花をたゆたわせ、新米の刈り入れを終えた田んぼでは、わらぐろがホカホカあたたまっていました。ピジョンズ・パーク(P.P)も、居心地の良い風景に誘われて、ふわふわと。
 
2016.1114
●一番さんの紅葉。 (鳴門市大麻町・第1番札所霊山寺)
総延長およそ1460km。四国88ヶ所霊場をめぐる遍路が、世界遺産に登録されることをピジョンズ・パーク(P.P)も心待ちにしています。さてそんな遍路の最初の札所になっている寺が、鳴門市大麻町板東の第1番札所竺和山一乗院霊山寺です。日々多くの巡拝者が訪れる境内にも、秋の色が降り、肌寒い風が鳴っていました。
 
2016.1112
●秋晴れ、ふるさとの祭り。 (鳴門市大麻町・大谷焼窯まつり)
ここ数年、雨続きだったふるさと徳島の秋の直売イベントがあります。鳴門市大麻町の東林院境内で行われる阿波の伝統工芸・大谷焼の展示即売会が人気の「大谷焼窯まつり」です。出店する窯元や毎秋掘り出し物との出会いを楽しみに足を運ぶお客さんたちの気持ちが通じたのでしょう。2日間開催される初日の今日は朝から青空が広がる快晴に恵まれました。朝9時の開始を待ちきれないお客さんたちで大賑わいの会場を、ピジョンズ・パーク(P.P)もさっそく覗いてきました。
 
2016.1111
●見頃のピークを迎えた菊花たち。 (吉野川市・鴨島大菊人形)
今週末まで開催されている菊花イベント「鴨島大菊人形」は、ふるさと徳島の秋を彩る原風景のひとつです。閉幕を前に花は見頃のピークを迎え、多くの花見客も会場を訪れています。本日のポッポニュースは、メーン会場の吉野川市役所前イベント広場の様子です。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは昨日の午後。色とりどりの菊花を楽しむ人々の笑顔があふれていました。
 
2016.1110
●安芸の小京都を散策 (広島県竹原市・ニッカウヰスキーの起源の町並み)
ちょっと前の話になりますが、朝の話題を集めたNHK連続テレビ小説「マッサン」は、ポッポニュース読者のみんなも楽しみに見ていたのではないでしょうか。その物語のモチーフとなったのが、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴夫妻と竹鶴酒造でした。先週末の日曜日、ピジョンズ・パーク(P.P)は、今も酒造りを続ける竹鶴酒造の佇まいと、当時の趣を大切に保存する古い町並みの「安芸の小京都」と評される、しっとり落ち着いた雰囲気に浸ってきました。
 
2016.1109
●日本初の国立公園 (広島県福山市・鞆の浦)
今日のふるさと徳島の空は午前中、厚い雲に覆われていますが、徐々に晴れて、洗濯日和になりそうです。さて、洗濯日和といえば先週末の土曜日から日曜日の午後まで、秋らしい爽やかな空色が広がっていました。ピジョンズ・パーク(P.P)は思いつきに流されて、瀬戸内海を渡りました。向かったのは、広島カープの25年ぶりのリーグ優勝に沸く広島県。呉市、東広島市、福山市を巡った中で、今回は福山市鞆の浦の町並みを記録しておきます。鞆の浦は日本初の国立公園「瀬戸内海国立公園」内にあります。指定されたのは1934年3月16日ということで、80年以上の歴史ある景勝地。どうぞ、お楽しみください。
 
2016.1104
●もうひとつの秋の花 (阿波市市場町・伊月のコスモス)
ふるさと徳島の里を彩る秋の花を考えると、いろいろあるけれどコスモスもそのひとつ。阿波市が認定している市の花だったりもします。同市市場町の伊月地区の遊休農地1ヘクタールに約50万本のコスモスが植えられ、赤や白、ピンクの花が秋の風に揺れていました。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、昨日11月3日文化の日。青い空に白い雲が浮かぶ、絶好の行楽日和でした。
 
2016.1103
●菊花の見頃はもうすぐ! (吉野川市鴨島町・鴨島大菊人形)
ふるさと徳島の秋を彩る魅力的なイベントは数え切れないほどあります。そのうちのひとつに「鴨島大菊人形」があります。名称通り菊花で飾られた菊人形と菊花を愛でる催しで、今年で76回を数える歴史あるイベントです。会場はサブのJR鴨島駅前とメーンの吉野川市役所イベント広場。品評会用の大型の鉢植えやNHK大河ドラマ「真田丸」をテーマにした菊人形が多数展示されています。そろそろ花の見頃かと期待してピジョンズ・パーク(P.P)も文化の日の晴天に誘われて足を運びました。満開はもう少し先のようでしたが、11月13日の最終日まで、しっかり楽しめそうです。
 
2016.1102
●標高92mの秋 (鴨島町・向麻山)
徳島市から西へ20kmほどの距離にある鴨島町は、かつて養蚕と製糸で栄えたことで知られます。そんな歴史ある町のランドマークのひとつに、桜の名所として多くの市民に親しまれる向麻山(こうのやま)があります。標高は約92m。国道192号から眺める分には、小さな丘にしか見えませんが、ちゃんとした山だったりするのです。麓にある國中八幡神社から芝生公園を経由して山頂の竜眼・御嶽神社まで登ると、秋の風に吹かれながらも、背中にうっすら汗が浮いてきます。というわけで、麓よりも少し早く秋が訪れる小山の山頂で季節の移ろいを探し歩きました。
 
2016.1101
●神域の証「しめ縄」 (山川町・川田八幡神社)
きっと10月22日に行われた秋祭りにあわせて取り替えられたのでしょう。太く真新しい「しめ縄」が拝殿に取り付けられています。場所は、吉野川市山川町の川田八幡神社。ちなみにしめ縄は、神様がいらっしゃる聖域とピジョンズ・パーク(P.P)が暮らす一般の場所を隔てる目印で、結界なのだそうです。だから、しめ縄の下で、2杯2拍手1礼させていただくわけです。ふるさと徳島の今日の空は、どうやら青に塗られそうです(=^・^=)。
 
2016.1031
●うろこ雲がかかる阿波富士へ (山川町・高越山)
先週末といっても昨日のことですが、久しぶりの青空に誘われたピジョンズ・パーク(P.P)は、阿波富士に登ってきました。阿波富士とは山川町にそびえる標高約1133mの霊峰・高越山のこと。遠くから眺めると富士山のような秀麗な山容をしていますが、山肌のほとんどは杉に覆われて、紅葉らしきものはあまり期待はできません。ただ立ち上がりが急な登山道は古くから修験のために修行者が通った参道で、登り応えは十分。現在は、多くの登山者が鉄塔の管理のために設けられた尾根道を辿るようになっていますが、(P.P)は麓の川田八幡神社脇から延びる昔ながらの表参道がお気に入り。ところどころに色づいた風景もあり、とりあえず10月最後の日曜日を楽しむことができました。
 
2016.1028
●のど自慢氏子たちの祭典 (上板町・八坂神社の奉納カラオケ大会)
今日のふるさと徳島は午前中から降り出した雨がお昼を過ぎて、少し強まってきました。気温は低く、ピジョンズ・パーク(P.P)はついに、エアコンのスイッチを入れてしまいました。居心地が良くなったのか、番ネコもシゴト場の角で丸くなっております(=^・^=)。本日のポッポニュースは、少々の悪天候も寒さもへっちゃらとばかりに、鎮守の森に響き渡った氏子ののど自慢大会の様子を紹介します。足を運んだのは先週の日曜日、10月23日のこと。厚い雲が空を覆い、小さく降ったりやんだりのお天気でした。まぁ、雨乞いの神様が祀られているということもあって、氏子さんたちが集まるイベントで雨が降るのは、神様が喜んでいる証拠に違いないのです。そういえば、今日28日が当社の「秋祭り」だと神主さんがおっしゃっていました。いま、雨は次第に強くなっていて、神様の喜びもまた大きかったのだろうと思うわけなのです。またいつか、近いうちに当社の神様に呼ばれ、ご利益に浴することができますようにと、 (P.P)は願うのです。
 
2016.1027
●ああ、スッキリ。堤防みち (吉野川市鴨島町・吉野川堤防道路の草刈り)
冬期を除いて、定期的に堤防道路の法面(のりめん)の草刈りが行われています。法面というのは、そうですねぇ、親子や友達やカップルなんかで、段ボールそりに乗って滑り落ち、転がったりなんかして、目を見合わせて、盛大に笑ったり、はにかんだりする場所です。吉野川沿いの堤防道路でも、朝夕には高齢者を中心に、多くの人がウォーキングを楽しんでいます。その一方で、吉野川市鴨島町にある吉野川堤防道路の法面では、ススキやこれと競合する外来種のセイダカアワダチソウとか、キクの仲間やカヤといった雑草が、これでか!と伸びています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、サクサクと良い感じ刈り込まれて、鮮やかな緑の草原になった堤防道路の斜面を眺めながら、「えらい、すっきりしましたわ」とイガグリ頭をぺろんと撫でて照れ笑いする、草原(法面)の声に耳を傾けていました。
 
2016.1026
●里の秋と霊峰 (吉野川市山川町・おこうっつぁん遠景)
「おこうっつぁん」のすそ野にも秋色が広がり、深まっています。阿波富士の別称でも知られる秀麗な山容を持つ高越山(こうつさん・標高約1133m)を、親しみを込めて「おこうっつぁん」と呼ばれています。少年の頃、ピジョンズ・パーク(P.P)も高越山中腹にあった少年自然の家での宿泊訓練に参加して、早朝の体操のあと「おこうっつぁ~~~ん」と、みんなで大声を張り上げたのを覚えています。すそ野に広がる山川町にもそこここに秋の気配がうずくまっています。(P.P)が見上げる先の高越山ではどれくらい深まっているのでしょうね。
 
2016.1025-3
●賑わい去っても心奪う石垣の通り (吉野川市川島町・街道)
本日は大盤振る舞い! 3本目のポッポニュースです。日本中、あちらこちらにある風景。ふるさと徳島でも、どこかで歩いたような町筋。ここは吉野川市川島町に昔から伸びていた街道。かつては砂埃が舞っていたであろう通りは、アスファルト舗装された一方で、賑わいも去って行ったようです。細く静かな道の脇に民家が軒先をそろえて並んでいます。道と敷地を分けるのは、石垣。様々な形の石が隙間無くバランス良く積まれ、力強く収まっています。こんな風景に出会ってしまうと、ピジョンズ・パーク(P.P)は、石積みのワザに目を奪われ、想像が膨らんでいくのに抗うことができず、ただ立ち尽くしてしまうのです。
 
2016.1025-2
●秋の花が演じるドラマ「真田丸」 (吉野川市鴨島町・第76回鴨島大菊人形)
ふるさと徳島が舞台のドラマ「真田丸」は、主人公・真田幸村をはじめ、主要な登場人物をキクの花が演じます(=^・^=)。今年で76回目を数える吉野川市の風物詩「鴨島大菊人形」が、JR鴨島駅前と吉野川市役所イベント広場で始まりました。11月13日(日)まで。ピジョンズ・パーク(P.P)は、さっそく花の咲き具合を確認に足を運んできました。21日に始まったばかりで、まだ花は咲きはじめ。会場で水やりのお世話をされていた方にたずねると、「11月3日(文化の日)頃が、一番の見頃」とのこと。会場のひとつ、市役所イベント広場には、鴨島大菊人形と同時開催されている「第84回四国菊花品評会」に合わせて、花が最も美しくなるようにタイミングをはかる花の達人の作品が並び、日に日に開花が進んで来場者を楽しませています。
 
2016.1025-1
●田園に晩秋の色 (神山町・鬼籠野地区の夕景)
ふるさと徳島の今朝の空模様は曇り。どんよりと厚く黒い雲が積もっています。ひょっとすると、このあと、雨になるかもしれません。気温も低く、肌寒いのを超えて、指先がうまく動かないくらい冷えています。そんなわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)は、フリースの上着をタンスの奧から引っ張り出してこようかと思案中です。さて、本日のポッポニュースは秋深まった山里の風景。場所は県道21号線と国道438号が交わる神山町鬼籠野地区の田園です。鬼籠野谷川の澄んで流れる豊富な山水ですくすくと育った稲、たぶんキヌヒカリの収穫を終えた田んぼは、冬枯れた色に染まり、細い畦道もはっきり見て取れるようになっていました。数日前の夕刻、そそくさと暮れていく風景を前に、(P.P)は寒い季節の足音に耳を傾けていました。
 
●秋雨を弾く山車の勇壮 (山川町・川田八幡神社の秋祭り)
ふるさと徳島の今日の空は爽やかに秋晴れ。清々しく新鮮な空気がゆっくり流れて、いつもより呼吸が深くなっていくのを感じます。昨日、一昨日の先週末は秋雨が降ったりやんだりのぐずついた空模様でした。しかし、すべての天候を良しとするピジョンズ・パーク(P.P)は、毎日といわず午前午後でも色合いが移るほどに、変化に富む今の季節をとても気に入っています。せっかくの週末に雨空だからといって、閉じ籠もってはいられない!というわけで、10月22日(土)は、吉野川市山川町の川田八幡神社で行われた秋祭りに足を運びました。3台の山車(だし・屋台)が町を練り、参道を抜けて、急な石段を担ぎ上げられる勇ましい神事が目玉の秋祭り。雨に濡れながら見守る観客の前を、土砂降りのような大汗をしたたらせた担ぎ手が、威勢の良いかけ声を上げ、今年の豊作への感謝の気持ちを載せた山車を上下左右に揺らして進んでゆきます。では、さっそく秋雨をはじき飛ばすように八幡神社境内に響いた、秋祭り当日の歓声をご覧下さい。

●やっと招かれた清流を望む神域 (美馬市木屋平・川上神社)
剣山の山腹に源流を持つ穴吹川は、大河吉野川に注ぐ日本一の清流として知られています。澄んだ流れに沿ってさかのぼり、美馬市木屋平川上地区まで来ると、集会所とお堂の間に古めかしい神社があるのに気づきます。静寂が満ちる佇まいに、ピジョンズ・パーク(P.P)はもう何年も前から気になっていたのですが、まったく当社の祭神に呼ばれることはなく、月日は流れていったのであります。それが先日、同行くださっていた雨乞滝の女神さまのお陰か、ついに参拝させていただく機会に恵まれました。拝殿にご挨拶させていただいたあと回った、掃き清められた境内奧には三柱が鎮座し、地神も建てられていました。清流を望む境内にも紅葉が降りはじめていました。
 
2016.1020
●一ノ森・剣山登山口あたり紅葉調べ (美馬市木屋平・冨士の池)
ハタと気づけば10月20日。今年も残すところ2カ月と10日ほどになってしまいました。時はもちろん月日の経つのもアッと言う間なんざんす。とはいえ、指をくわえて時の過ぎゆくのを見送るようなピジョンズ・パーク(P.P)では、いたくない!ええ、いたくありましぇん!というわけで、今シーズンの紅葉具合をの調査に行ってきました。場所は剣山のすそ野で標高約1000mほどにある一ノ森・剣山への登山口・冨士の池の周辺で秋の色を探してみました。空はどんよりと曇っていましたが、空気はあたたかく、用意していた上着の袖に腕を通すこともなく、快適に山の色の変化を観察することができました。またこの日、(P.P)のポッポニュースではお馴染みの神山町の生き字引「雨乞滝の女神さま」一行がご同行くださいました。ひとつには紅葉を愛でながらの芋煮会の開催と、そしてもうひとつは、メンバーのお一人「京子姉さま」のおじいさまの足跡を辿るミニ旅という2つの特典が(P.P)のぶらっと紅葉調査に付与されたわけです。殺風景な心持ちになりがちな(P.P)の一人歩きを、賑やかな笑い声で彩ってくださいました。この場を借りて、お礼を申し上げます。ありがとうございました(=^・^=)。じゃ、さっそく一昨日の紅葉の具合をご確認いただきましょう。
 
2016.1018
●忌部由来の神社へ (山川町・種穂忌部神社)
先の週末。青い秋空に誘われるままに、ピジョンズ・パーク(P.P)は山川町の種穂山に登ってきました。正式には、川田忌部山というのだそうで、標高は約363m、吉野川中流に架かる岩津橋の南詰めにある登山口から急勾配の参道を2kmほど一気に登ります。山頂には、種穂忌部神社(たなぼいんべじんじゃ)が建立されています。古代の朝廷の祭祀(さいし)を担ったとされる忌部氏にかかわりが深いと伝えられ、もとは多那穂大権現と呼ばれていたものが多那穂忌部神社に改名され、現在の種穂忌部神社に落ち着いたのだそうです。(P.P)は今春以来の再訪で、吉野川が悠大に流れて行く眺望をたっぷり楽しませていただきました。
 
2016.1016
●太公望たちの熱気 (川島町・落ちあゆ漁)
「あゆる」という言葉を初めて耳にしたのは5年前。吉野川市川島町を流れる吉野川に長尺の竿を出し、鮎を狙う太公望たちのスガタを堤防からノンビリ眺めているときでした。同じように、釣り人を眺めていた高齢の男性が「今日はやっとらんが、わたしも長いことここで鮎釣りを楽しんどるんでわ。ところで、『あゆる』って言葉を知っとるか?魚が上流から下ってくることを、昔から『あゆる』と言いよったんじゃわ。それが、鮎の語源じゃと、聞いたことがある」と話してくれたのでした(2011年ポッポニュース2参照)。その後、ピジョンズ・パーク(P.P)がその言葉に出会うことはなく、話の真偽のほどはまだ未確認ではありますが、本当なら、味わい深い言葉だなと思うのです。本日のポッポニュースの風景は5年前と同じ川島潜水橋のすぐ上流。ふるさと徳島の上空の高いところに青色が広がった一昨日、大河の流れを舞台に、あゆる魚たちと太公望らの駆け引きの様子を記録しておきます。
 
2016.1013
●収穫のとき (上板町・有機米)
吉野川や那賀川、海部川などの大河をはじめ穴吹川や貞光川といった全国に名だたる清流を数多く有する、ふるさと徳島。豊富な水を背景に、平野部を中心に、おいしいお米がたくさん育っています。そして多くの田んぼではほとんど刈り入れが終わり、ピジョンズ・パーク(P.P)も新米に舌鼓を打っています。さて、本日のポッポニュースは、(P.P)がこの夏から注目していた上板町の田んぼの風景。有機農法で育てた稲は他の田んぼより遅く、昨日になってやっと収穫することができたようです。「台風の影響で収量はあまり見込めません」(農家さん)が、とはいえ待ちに待った有機の新米。食欲が増す秋の食卓に美味しさの彩りを添えることでしょう。
 
2016.1012
●県南の海と秋の雲 (牟岐町・貝の資料館モラスコむぎ&徳島県立牟岐少年自然の家)
徳島県南部の美波町から牟岐町まで海岸線沿いを走る県道147号線は南阿波サンラインと呼ばれ、太平洋に望む千羽海崖や変化に富んだリアス式海岸を眼下にドライブを楽しめることで知られています。途中には4カ所の展望台があり、そこからの眺望は何度も足を運びたくなる魅力的なもの。一昨日の10月10日(体育の日)、ピジョンズ・パーク(P.P)は南阿波サンラインの牟岐町側、徳島県立牟岐少年自然の家と貝の資料館モラスコむぎの前の海岸を歩いていました。
 
2016.1009
●吉野川沿いの秋 (鴨島町&板野町・コスモス)
昨日は雨予報だったのにもかかわらず、吉野川中流域の上空は清々しい青色で遠くまで抜けていました。居ても立ってもいられず、ピジョンズ・パーク(P.P)は水筒に氷と水を詰めて3連休の初日に飛び出しました。空に種を飛ばして根付こうとするかのように伸びたコスモスや秋祭りを控えた神社の幟(のぼり)があちらコチラで秋風に揺れ、公園ではドングリやギンナンなどの木の実がまるまると太って、あてなくさまよう(P.P)に、幸福な光景を見せてくれるのです。
 
2016.1007
●番ネコと季節の香り (鴨島町・コスモス)
夕刻になって雲が厚くなってきました。それでも朝からふるさと徳島の天井はとても高く、澄んだ青色に塗られていました。そこに薄い絹が浮かび、そよいでいました。吉野川沿いの堤防道を歩きながら見上げていると、トンビVSトンビもしくはトンビVSカラスもしくはカラスVSカラスの大空中戦がそこかしこで展開されていて、ワクワクさせてくれます。この時期、堤防道沿いに延びた雑草刈り作業が行われていて、その副産物として現れる「ごちそう」の取り合いをやっているのです。ネズミやらトカゲやら、カエルやら時にはヘビやら。そんな中で食べ応えのありそうな巨大バッタを見つけたのは体はまだ小さめで艶もある若いカラス。バッタが跳ねるに合わせて自分も飛ぶのですが、バッタも飛び上がって自由落下するわけではなく、風の影響も受ければ、羽根を広げて方向を変えることもできて、しかも素早い。なんと言っても、そこは大空ではなくて、短く刈り込まれたとは言え、草むら。彼らのフィールドです。カラスがまんまと捕まえるのは難しいようで、ピジョンズ・パーク(P.P)が近づいてもピョンピョン跳び上がっては、緑の斜面に転がり落ちるのを繰り返しています。膝のバネは若いだけあってよく弾み、見ていて心地よいほど身軽で、しかも飽きずにずっとやってるところはまだ大人になっていない証左にも思えるのです。(P.P)は、少しお腹が空いたのを忘れて、座り込み、しばらくひとりで風景の一部になる愉しみを味わっていました。本日のポッポニュースは、事務所にこもっているつもりだった(P.P)が、吉野川堤防道まで、お昼の散歩に行くことになったきっかけの光景。番ネコの視線の先には、季節の色が揺れておりました。
 
2016.1005
●海岸線の旅 (香川県東かがわ市・ランプロファイヤー岩脈)
四国への上陸はなさそうですが、台風18号の影響があるのか、今日の徳島は朝から雨。気温はあるのか、室内には湿気がこもっていてエアコンが必要かもしれません。天気といえば、青空が広がっていた先月末、ピジョンズ・パーク(P.P)は東かがわ市馬篠の温泉施設・ベッセルおおちの湯から小浦海水浴場、三本松、白鳥、安戸池を経て、JR引田駅まで、播磨灘を望む海岸線を歩き旅してきました。港町の風情や海岸に打ち寄せる波の音を楽しみながら、名所巡りや讃岐うどんも堪能。盛りだくさんの旅の思い出の中で、今日のポッポニュースでは、まずは国指定天然記念物・ランプロファイヤー岩脈の風景を紹介します。
 
2016.0924
●鎮守の森に秋近し (神山町・宇佐八幡神社)
今日の徳島は曇り空。雲の色はそれほど黒くないため、陽ざしも時間によってはあるかもしれないと、期待させてくれます。今日は、久しぶりに香川県の引田あたりまで足を伸ばしてみようかとピジョンズ・パーク(P.P)は目論んでいます。わっ、もう9時!準備を急がなくっちゃ。というわけで本日のポッポニュースを更新します。前号に引き続き、場所は神山町。樹齢800年を超えるといわれる大クスの御神木「辰の宮大樟」が、大鳥居前で枝葉を広げる宇佐八幡神社に参拝させていただきました。静寂が降りる鎮守の森の社で2拝2拍手1礼。涼を吹くんだ空気を深く呼吸すると、秋の香りが鼻の奥に残ります。鎮守の森ももうすぐ色づくのでしょう。
 
2016.0922
●赤緑黄とあと青と (神山町・鮎喰川とヒガンバナ)
都市より徳島が、街より里のほうが、ひょっとすると季節が早くやってくるのかもしれないとピジョンズ・パーク(P.P)は思っている。目の前の風景に塗られた色や、涼を吹くんだ風に混じる香りや、うろこ雲の下に虫や鳥が落としていく声や、そうしたものに、田んぼの畦道や谷のそばだと早く気づくからね。だから山国と冠(かんむり)を付けて呼ばれることもある、ふるさと徳島にあって、だれより先(さき)んじて秋を感じようと目論むとき、(P.P)は手近に里山風景が広がる神山町へ足を伸ばす。まず、はずれを引くことがないから、ここ数年来の定石になっている。そして心強いツテもある。町の魅力を惜しみなく教えてくれる雨乞滝の女神さまである。隠れ名所を知り尽くしてなお、町の自慢探しに余念がない。今回も快くご案内くださった。そこでさっそく(P.P)も読者のみんなに、撮れたての季節を紹介する。
 
2016.0920
●県外編:猫と坂 (広島県尾道市・千光寺)
台風一過の言葉どおり、16号が先ほど通り過ぎた徳島の空に青色が広がり始めています。本日のポッポニュースは、台風16号が近づいていた尾道市の坂景。25年ぶりにプロ野球のリーグ優勝を果たした広島カープ。その熱気を追ったわけではもちろんありませんが、これといった目的もなく尾道市を見下ろす千光寺山をブラッと訪ねました。
 
2016.0917
●うろこ雲と観月 (徳島市大原町・小神子から観月)
いよいよ2016年秋のシルバーウィークがはじまりました。ポッポニュース読者のみんなの中には有休を上手に活用して大型連休を楽しむ方もいるだろうし、こよみ通りの休日を近隣行楽でのんびり過ごす人も少なくないことでしょう。休みがあって無いようなピジョンズ・パーク(P.P)ですが、分けも無くそわそわしております。近づく台風16号の動きや秋雨前線の影響なんかも気になるところですが、とにかく今日の徳島は陽が射しています。午前8時の今のところは^^)。貴重な晴れ間、大切に使わなくてはね。さて、晴れ間といえば、一昨日15日は中秋にあたり、観月を楽しみました。前日まで雨が降って、厚い雲が空を覆っていましたが、名月が空に漂う頃、雲は薄いうろこ状になり、月の輝きをいっそうやわらげて、見上げる(P.P)の目にも優しく、観月の時を楽しませてくれたのでした。場所は徳島市大原町小神子の丘の上。涼しい海風が吹いていました。
 
2016.0915
●有機農園で穂を垂れる「あけぼの」 (上板町・有機農園小七郎)
立て続けの台風接近と秋雨前線の影響もあるようで、このところ雨続き。中秋の名月は見られそうにありません。とはいえ、9月始め頃まで、かんかん照りが続いていたわけで、涼を呼ぶきっかけになり、畑の作物にもうれしい潤いになっていることでしょう。降りすぎて災害にまでつながるような雨は困りものですが。本日のポッポニュースは、吉野川の中流、北岸に広がる上板町の有機農園の田んぼ風景。そこで、すくすく育っているのは「あけぼの」という品種のうるち米。金色の稲穂を垂れて、刈り取りを今や遅しと待っている風情を前にして、ピジョンズ・パーク(P.P)は、お腹の虫が泣き止まないのであります。新米の香ばしいかおりに包まれて、(P.P)も肥える季節がやってきたのを実感しています。
 
2016.0913
●ヒマワリとヒガンバナ (吉野川市鴨島町・善入寺島)
今日の徳島は雨。夕べ遅くから降り始めた雨は、今日一日、落ちてきたりやんだりを繰り返す予報です。暑くはないのですが、湿度が高いようで、デスクに裸の腕がくっついて、キーボードを叩きにくかったりします。雨が苦手ではないピジョンズ・パーク(P.P)ですが、できれば明後日は、夜空に浮かぶ雲は少ない方がいいと思っていたりします。風流を解する(P.P)読者のみんなには待ち遠しい中秋の名月が15日に迫っているわけで。月日は足早で、はや9月もなかば。季節をあそぶ風流に、時の流れ行くさまを見るのです。(P.P)は、座り込んでみたり、焦ってみたり、惚けてみたり。いずれにしても、何かしなくちゃと渇望はやまないのです。本日のポッポニュースは、うなだれたヒマワリたちを尻目に、赤く輝くヒガンバナを紹介します。場所は、吉野川最大の川中島、善入寺島。黄色から赤色へ、花のスターがバトンタッチする傍らで、唐辛子の一種、辛くない野菜「あまなが」の収穫が最盛期を迎えていました。
 
2016.0912
●うろこ雲 (吉野川市川島町・吉野川上空の秋空)
うろこ雲が浮かんでいました。空一面が小さな雲の群れに覆われるのは、もう時間の問題。本格的な秋がもうすぐそこにやってきているのだなぁ。吉野川北岸に広がる土成町や上板町、板野町の果樹園が広がる地域では、道端で即席の市が立ち、甘く熟れたブドウやみずみずしい梨が山盛りで並べられ、秋の味覚を求める人たちで賑わっています。そんなふるさとの実りの秋景の上空には、抜けるような青色を背景に、きらきら輝く純白の絹積雲(けんせきうん)が集まって、遠目には「ザ・田舎の秋」といった風情を漂わせ、ピジョンズ・パーク(P.P)も漂わせるのです。
 
2016.0911
●溜池と青空 (阿波市土成町・史跡浦之池)
時折、通っているのに目に入らない場所というものがあるようで…。時は承和16年(846)、国司として赴任した山田阿波介が干ばつ対策のために建造したと伝えられる溜池が、史跡として阿波市土成町浦池地区に守られておりまする。…というわけで、今日のポッポニュースはJクラシックゴルフクラブの近くを走る広域農道の脇で、山水を満々と蓄える史跡“浦之池”を紹介します。土成町を走る県道鳴門池田線(県道12号線)から県立吉野川高等学校(旧阿波農業高等学校)脇を北へ延びる県道236号を辿り、徳島自動車道を潜るとすぐ左手に元々は約2haあったという大きな溜池が見えてきます。クルマで行ってしまえばあっという間で、周囲の緑や田畑に同化して目に付きづらいのですが、徒歩散策だとまず見逃すことはありません。周囲にはぐるっと堤防が築かれ遊歩道を中心とした公園が整備されています。何カ所か東屋もあって、なかなかに具合がいいのです。浦之池の水はこれまで涸れたことがなく、地域の田畑を潤しているそうで、地元では「大池」や「万代池」などの別名でも親しまれています。
 
2016.0902
●天高く (吉野川市鴨島町・西麻植地区の秋空)
今日も暑いことは暑いのですが、なんだか違う。数日前、外に出た途端に顔のアブラがピチピチと揚げ頃サインで教えてくれていたのに、今日の陽ざしはどうもチカラが無い──というか、優しい感じになっている。空を見上げると、雲がちょっと高い位置にあるような気もするし、視線を下ろした先の田んぼで、籾殻(もみがら)の山がくすぶっている。柿の実も太っているように見える。どれもこれも「秋」を示唆して、食欲だの、読書だの、やれ行楽だ、やれスポーツだのと、ピジョンズ・パーク(P.P)の気持ちを逸(はや)らせようと画策しているように思えてしかたないのだ。┐( ̄ヘ ̄)┌ふむ。いいだろう。えぇえぇ分かりましたよ。本格的な秋をじっくり待ちながら、とりあえずそわそわしてしまえばいいんだね。だけどね、(P.P)は今年の夏のことも忘れはしないから。たくさんの記録をブルーレイのタイムカプセルにしまって、またいつか掘り起こすのを楽しみにして。
 
2016.0901
●ファガスの森の賑わい。 (那賀町木沢・ファガスの森『高城』)
気がついたら、もう9月に入ってました。駅前にも学生たちの笑顔があふれて、暑かった季節の終わりを感じています。でも、残暑はまだまだ続くのです。きっと。そんなわけで、ナカ(那賀町)を走る剣山スーパー林道の涼景を紹介します。標高1300mを超える山々を連ねる、巨大な森は、一足先に色づく季節を迎えます。
 
2016.0827
●もう少し、夏空。 (石井町&上板町・入道雲と青空)
台風10号が近づいているようです。進路はまだ定まらないものの本州に上陸する恐れもあるそうで、ふるさと徳島にも昨日、久しぶりに雨が降りました。そして今朝はどんより空が広がっています。明日からまた台風の影響で雨になる予報です。この台風が去ったらきっと一気に秋めいてくるのでしょうね。ピジョンズ・パーク(P.P)は、待ち遠しい秋がいっそう楽しくなるように、夏の空をもう少し見上げていたくもあるのです。というわけで前号で紹介した上板町の空に加えて、通り雨の後に広がった石井町の夏空を掲載します。
 
2016.0826
●夏の終わりの稲と空。 (市場町&上板町・うるち米と酒米)
ふるさと徳島の空はまぶしい青一色。まだ7時30分を回らない早い朝。ピジョンズ・パーク(P.P)は、空の色を喜んで、洗濯物を干すためいそいそとベランダに出ました。ところが、朝というのに陽の勢いは苛烈で、ホホがジリジリと焼かれて痛みを感じるくらい。お盆を疾(と)うに過ぎて、夏も終わりに近づいているはずなのですが、さすが南国を謳う阿波の国。まだまだ当分は酷暑が続きそうな気配です。それでも外に出ると、ふるさとの田んぼでは稲刈りが始まっていて、収穫の季節が着実に近づいているようです。本日のポッポニュースは昨日、通りかかった吉野川北岸の町、市場町と上板町の田園風景を紹介します。こうばしい新米の香りを想像できれば、夏バテも食欲不振も吹っ飛んでいくかもしれません。
 
2016.0821
●レトロな涼風。 (神山町神領・麻空弘美さん宅の扇風機)
今日も暑くなりそうです。朝9時の時点で、ふるさと徳島のほぼ中央に位置する吉野川市鴨島町では気温31度。最高35度まで上がる予報で、県内各地でも真夏日になりそうです。日曜日の行楽も体調の変化にはお気をつけください。昨日も暑い日でしたが、ピジョンズ・パーク(P.P)は標高1301m、ナカ(徳島県那賀町)木沢地区を走る剣山スーパー林道のレストハウス・ファガスの森『高城』から高城山(標高約1627m)の山頂へ歩いてきました。太い幹に霧露を滴らせるミズナラや深山が香る太い幹のブナの茂る森は気温23度。いやぁ涼しかったぁ(=^・^=)。山頂近くに立つ雨量観測用レーダードーム塔の工事が続いているためか、鹿の食害が減って、ササの原が深くなっていました。チクチクと服の上から刺してくるアザミの群生も旺盛。さすがにコレは食べられないのですね。見た目には緑濃くて美味しそうですが(P.P)。さて、納涼山行の帰り、(P.P)はナカの隣町、神山町の語り部、雨乞滝の女神さまを訪ねました。涼しげで、居心地よさげな気配には、ハイ敏感なのであります(=^・^=)。涼を呼ぶ打ち水のおもてなしを皮切りに、ノドを潤す冷たい緑茶のサービス、こうばしい香りが漂う鉄板料理の〆は、鈴虫の声に耳を傾けながら、採れたてのスイカの種を飛ばす、大人(おせ)の愉しみ時間にたっぷり浸らせてくださいました。あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。ところで、女神さまに聞くと標高は130m程度とのこと。周囲に緑が広がり、サラサラと谷が流れ、通り雨が走り去っていく。「標高は無くとも十分に心地よい涼を得えられる」と、うれしい発見を得た(P.P)は、大満足で帰途につきました。
 
2016.0817
●地域のヤットサー。 (鴨島町・吉野川市阿波踊り大会)
一昨日、本場徳島市の阿波おどりがフィナーレを迎え、昨夜は県内各地域の通りでも最終日となっていたようです。ピジョンズ・パーク(P.P)は、例年、つるぎ町貞光の二層卯建が連なる古い町並みで、よしこのやぞめきの音色に耳を傾けていたのですが、今年は何となくそんな気になって、JR鴨島駅前通りで開催される吉野川市阿波踊り大会に出かけました。8月14日~16日の3日間で、時刻も午後7時から大体10時くらいまでと、徳島市に比べると可愛らしい開催サイズ。最終日の〆には、地元の有名連数連による総踊りもあるのですが、これも当日の場内放送で確か7連とか紹介されるミニ版。祭りもたけなわの9時前。ほろ酔い加減で出かけた(P.P)でしたが、会場で押し合いへし合いすることもなく、通りの両側に設けられた観覧席から、ゆる~い心持ちで今夏最後の阿波おどりを楽しみました。ええ感じで流れる阿波の夏時間を掲載します。
 
2016.0816
●踊り子。 (徳島市・阿波おどり初日2)
年に一度、待ちに待った本場徳島市の阿波おどり4日間もあっという間に過ぎ去って行きました。初日に踊り天国となった街角を歩いたピジョンズ・パーク(P.P)は、「もう一夜」と思いを募らせてはいたのですが、何かと忙しくもあり、最終日までついに見逃してしまったのであります(=^・^=;)。前々号では初日の踊り天国・街角の雰囲気を紹介させていただきました。あわせて今号では踊り子さんたちの表情を掲載します。(P.P)読者のみんなにはご容赦いただき、2016年の笑顔を楽しんでもらえればと思います。
 
2016.0815
●標高1301mの涼。 (那賀町木沢・ファガスの森)
今日は本場徳島の阿波おどり最終日。有料・無料の演舞場にも、街角にも、踊る阿呆や見る阿呆の熱気が渦巻くことでしょう。いや、暑いアツイ。暑さを楽しむのも阿波のオセ(おとな)の粋なたしなみ。とはいえ、涼も恋しいのは人情であって、ピジョンズ・パーク(P.P)は昨日、標高頼みの暑気払いにナカ(徳島県那賀町)の木沢地区の山中へ出かけてきました。標高1301mに立つ剣山スーパー林道のキャンプ施設・ファガスの森『高城』も、涼と緑を求める多くの人出で賑わっていました。
 
2016.0813
●街角の踊り天国。 (徳島市・阿波おどり)
昨日、待ちに待った本場・徳島市の阿波おどりが開幕しました。昼に照りつけた真夏の陽が陰り、風に涼が乗る午後6時。ドン、ドン、ドンと徳島市中央公園の上空あたりで、音花火「三段雷(らい)」が威勢良く弾けて、踊る阿呆、見る阿呆たちの心をかき立てます。ピジョンズ・パーク(P.P)も、意味も無く気が急いて、まだ決めかねている目的地の街角を求める足は知らず知らず速くなるのです。今年の阿波おどり4日間は、連続の晴れ予報。踊り天国となる街角は、多くの人出で賑わうことでしょう。今日のポッポニュースは初日の徳島市中心街の様子をご紹介します。阿波おどり連の乱舞は次回以降で。こちらもお楽しみに(=^・^=)。
 
2016.0812
●新!国民の祝日。 (剣山・山の日)
昨日、8月11日は新国民の祝日「山の日」でした。今年、施行されたばかりの真新しい祝日。海の日に対抗してというわけではないのでしょうが、これで海と山の祝日がそろったわけです。祝日の趣旨としては「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」のだそうで、それではということでピジョンズ・パーク(P.P)も山に親しんできました。登ったのは、ふるさと徳島にそびえる西日本第2位の高峰・剣山(つるぎさん・標高約1955m)。青空がひろがる絶好の夏山登山日和の祝日とあって、登山道も山頂も多くの家族づれや団体客で賑わっていました。祝日が1日増えたのを喜びながら、(P.P)はや来年の山行先を考えているのです(=^・^=)。
 
2016.0811
●天涯の花を求めて。 (剣山・キレンゲショウマ)
西日本第2位の標高を誇る剣山(つるぎさん・標高約1955m)は、夏登山シーズンを迎え、多くの登山客で賑わっています。そして剣山は別名:天涯の花で知られるキレンゲショウマの群生地が山頂近くに守られ、お盆前に開花・花見の頃となることでも人気を集めています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、高山に咲く黄色い花を見物しようと、えっとぶり(久しぶり)に剣山を登りました。
 
2016.0808
●目の神様、ここにも。 (鳴門市大麻町姫田大森・葛城神社)
目の病の快復にご利益があるといえば、北灘町粟田に建立されている葛城神社さんが、ふるさと徳島では結構知られています。そこから分社したのでしょうか、以前にポッポニュースでご紹介した大谷焼窯元『佳実窯』さんの裏手にも葛城神社さんがありました。そして今回、ピジョンズ・パーク(P.P)は以前から気になっていた神社にお参りさせていただき、そこが3つ目の葛城神社さんであることを知りました。場所は大麻町姫田大森で、広々とした緑の田園の中に、ポツリと神社の杜がうずくまっています。さっそく2拝2拍手1礼。ご祭神・葛城一言主神に呼ばれること2回目。いよいよ大元の粟田の葛城神社さんに招かれる日も近いように感じているしだいなのであります(=^・^=)。
 
2016.0807
●夏の白花。 (鳴門市大津町・蓮の花)
夏の花といえば、ひまわり。でも、もうひとつピジョンズ・パーク(P.P)の胃袋を刺激する白い花があります。大輪の蓮の花。赤い花びらもありますが、(P.P)の目に印象的なのは夏の陽光に透ける白い花。その可憐なスガタには、ジリジリと降る夏の陽に晒されながらも、確かに観賞する価値があります。でも、真実(P.P)を昂揚させてくれるのは、想像と期待が生む、味覚への刺激。花のスガタに想いを馳せるのは、秋から冬にかけて旬を迎える地下茎。蓮の根。レンコンです。(P.P)の大好物根野菜の代表格。白い実は煮込んでもシャキシャキとして歯ごたえバツグン。天ぷらでホクホクとした甘味を発揮で舌をとろかせてくれます。酢の物でもいいし、エビなんかとの相性もピカイチ。ふるさと徳島での生産量は堂々の全国2位!!! えっへん!!! トップの茨城県と比べれば4分の1以下と大きく水をあけられているものの、3位の佐賀県には倍近くの差をつけています。そんな徳島県で屈指の産地にあげられるのが鳴門市大津町。広大なレンコン田を覆い尽くす大きな緑の葉。緑のグランドに大輪純白の花がポツリポツリと顔を突き出しています。夏の花に秋の味覚を想って舌鼓を打つ──(P.P)的暑気払いなのです。
 
2016.0806
●夏の夜の花。 (鴨島町・吉野川市納涼花火大会)
夏の昼の花がひまわりなら、夜のそれは煙火。とくに夜空を煌(きら)びやかに彩る大輪の打ち上げ花火は、ズシンとお腹に響く轟音とあいまって、見上げるピジョンズ・パーク(P.P)を畏怖させるのです。ふるさと徳島の夏といえば「阿波おどり」ですが、吉野川の川面を焼く花火イベントもみんなの原風景で間違いないのです。そんなわけで昨夜、県西部鴨島町で開催された吉野川市納涼花火大会でしびれてきました。星が降る会場上空には、ほどよい風が吹いていたのでしょう、次々と打ち上げられる1500発の大花火は、自らの煙にまかれることもなく、切れの良い輪郭を見せてくれました。ここ数年来一番の花火打ち上げ日和に恵まれた河川敷の賑わいを少し、(P.P)読者のみんなに持ち帰りました。お楽しみください。
 
2016.0805
●夏の集団行動。 (川島町・ひまわり)
夏の花といえば、ひまわり。ピジョンズ・パーク(P.P)が一番に思いつくのは、黄色い丸い大きな顔。ひまわりは、向日葵と書く通り、日に向かって咲く花。だけど、陽の見える位置は刻々と変わっているわけで、ひまわりもいっしょに顔を動かしているのかなどと安易に想像もしてしまうのですが、グルグル同じ方向に回ったら首(茎)がねじ切れてしまう。回した通り戻る? というか陽が昇るのに合わせて徐々に上を向いて、のけぞっていく(笑)。夜は、ひょっとして、うつむいてたり…。などとイメージは広がっていくのです。で、昨日、偶然見つけていた、ひまわりが集団で咲いているポイントに出かけてみました。陽がじりじりと焼き付ける朝8時。黄色い顔の集団は、しっかり東を向いていました。南でも、真上でもありません。たぶんこのまま翌朝を迎えるように思うのですが、そのうち夕方と夜、足を運んで事実を確認するつもり。ひまわりの秘密は(P.P)読者のみんなにだけ、いつかこっそり報告します。
 
2016.0801
●峠の花。 (神山町・岳人の森のレンゲショウマ)
山深いふるさと徳島にあっていっそう緑濃いマチ──ピジョンズ・パーク(P.P)お決まりの紹介で恐縮ですが神山町の名所が本日のポッポニュースの話題。そしてやっぱり深山を連ねる隣町ナカ(那賀町)との町境になっているのが土須峠(どすとうげ)です。この峠の直下、標高約1000mの山肌に個人の手によって拓かれているのが四国山岳植物園『岳人の森』(園主・山田勲さん)です。先月末の7月28日夕刻、久しぶりに園内を散策させてもらいました。剣山系の山林等では絶滅が伝えられるレンゲショウマがここでは群生し花の見頃を迎えていました。「本州で見られる同種のものは茎に赤みがありますが、当園のレンゲショウマは淡いグリーンで花ビラも可憐な白色です」(山田さん)。見頃はお盆前くらいまでだそうです。ほかに園内ではシラヒゲソウやキツネノカミソリ、キレンゲショウマなどの希少な花々もシーズンを迎えています。ヒグラシが鳴く森で避暑を兼ねたお花見散策! 活動的(P.P)読者のみんなにおすすめです。
 
2016.0730
●ボスはゾンビ猫。 (吉野川市鴨島町・野良猫)
ピジョンズ・パーク(P.P)に3年ほど前からやってくるようになったネコがいます。精悍な顔立ちと逞しい体躯、そしてノラの野生を放つ堂々とした立ち居にもかかわらず、(P.P)の顔をみると人なつこい振る舞いを魅せるノラ。(P.P)は、彼を「ボス」と呼んで、親しくさせてもらっていました。しかし、外ネコでオスの宿命なのか、栄華は短く、体も顔も傷だらけで、体はやせ細ってきました。今や見た目は、傷つきすぎて、ゾンビのよう。ゾンビ猫です。それでも、いや、そんなスガタになっても、生き抜いて、(P.P)を訪ねてくれるボス。うれしいよT T)。(P.P)のシゴト場を訪ねてくれた時くらいは、のんびり、くつろいでくれたらと思っているのです。
 
2016.0730
●体感できるアート。 (那賀町相生・相生森林美術館のデジタルアート作品展)
暑い。今、午前7時30分。爽やかなはずの朝日はジリジリと焼く熱線のようで、それを忘れるためなのか、アブラゼミがその大声で、ピジョンズ・パーク(P.P)の頭を割ることに熱中しています。番ネコといっしょに、(P.P)も床に転がってしまいたいと心から思ってしまうのです。とはいえ、せっかくの週末。台無しにするのはもったいない!というわけで(P.P)からの提案。涼しい図書館とか博物館とか美術館に出かけるのはいかがでしょうか。博物館といえば、いま徳島県立博物館では「トクシマ恐竜展」が開催されていて、早くも入場者は1万人を超え、すでに前売券は完売なんだとか。もちろん(P.P)も、先輩生物たちの奇異なスガタをのぞきにゆくつもりです。その前に、足を運んだのは、山深い県南の町ナカ(徳島県那賀町)にある相生森林美術館。清流・那賀川の中流に蓄えられた川口ダム湖を望む小さな「木」をテーマにした美術館です。年間に数回開催される企画展も人気で、知る人ぞ知る森の美術館としてリピーターも多く訪れています。今は絵本作家・五味太郎さんの作品展「絵本の時間」(8月28日まで)が開催されていて、夏休みを利用して来館した親子連れなどで賑わっていました。加えて今回、(P.P)がちょっと驚いたのは「デジタルアート展」。一室の壁面に現れ流れていく「花」や「土」や「雨」「雷」「鳥」「蝶」「虹」といった毛筆文字に触れると、その瞬間にそれぞれの文字を現す映像が室内に踊り出してきました。その光景は万華鏡のように千変万化。まったく飽きることがありません。涼しい展示室で、好きな文字を追っかけるのは、とても楽しく、(P.P)読者のみんなにもぜひ体験してほしいと思うのです。開催は8月28日(日)まで。入場料は一般320円でした。
 
2016.0727
●感謝の風景。 (鴨島町・こうべを垂れる田園の稲穂)
そろそろやってみるか──というわけで、最初に捕まえたのはゼニガメ。事務所のベランダにいました^^)。進化させると結構なスキルがあるというので、なんだか育て甲斐を感じたりもするのですが、とりあえずこれ一匹でゲーム終了。ポケモンGOの話なんですが、いまいち楽しさが分からないので、今日のところはここまで。で、本日のポッポニュースは、シゴト場近くの田園風景です。田んぼによって、稲の育ち具合や密集具合も違いがあるのですが、どれも少しずつ穂を太らせ初めています。みのるほどに頭(こうべ)を垂れる稲穂たち。朝の散歩を楽しむピジョンズ・パーク(P.P)に「ありがとう」のシャワーを浴びせ、一日のやる気を与えてくれるのでした。
 
2016.0713
●ネコの話をしようじゃないか。 (番ネコ・みぃこ)
昨日の午後のこと。いつものようにピジョンズ・パーク(P.P)はパソコンのモニターに顔をくっつけていました。(P.P)番ネコが、ヒョイとデスクの右端に飛び乗って、トコトコ近づいてくると(P.P)の右肩を左手でトントン。「あのね、ご主人。みぃネ、すぐにご主人に捕まってしまうのは、とろこいからかなァ?」と、聞いてきました。ちなみに、(P.P)番ネコの名は「みぃこ」で、自分では、どうも「みぃ」と認識しているようです。しばらく考えて、「う~ん、多分だけど、すぐに抱っこできるのは、ボクがサドコイからじゃないかな」と応えてやりました。(P.P)番ネコは「ふぅ~ん」と小首をかしげたものの、納得したのか、満足したのか、口の周りをぷくっと膨らませて、デスクから降りてくれました。もう一度、会話の言葉を解説すると、「とろこい」は、(P.P)番ネコが「年を取ったので鈍くなったのか?」と疑ってるわけで、対して「サドコイ」は、「(P.P)の運動神経が優れているためで、番ネコに焼きが回ったわけじゃ無いから、安心しなさい」といった意味を、それぞれたった4文字で伝えあっているわけです。長いこといっしょにいると、省エネ会話ができるようになるのです。本日のポッポニュースですが、ネコの話をもうちょっと続けてもいいですか? そうですか、ありがとうございます。 では、さっそく。「猫なで声」という言葉があります。(P.P)は意味を分かってはいますが、一応、広辞苑第6版に2169ページを開いてみました。「(=^・^=)をなでるように、あたりをやわらかく発する声」であると紹介されています。つまりもとになっているのは、実際の声ではなくてソフトなタッチという行動をレトリックに、声の質を表現しているわけです。媚びを含んだ感じの人の声です。逆に、ネコが自分の顔を人の足や顔にこすりつけて、甘えた声を上げるのはしょっちゅう。外ネコ(ノラ)であっても、人に甘えた声で近づいてくるのがいます。そこで(P.P)の疑問。ネコがネコにあの声を出してるのだろうか? というのも、これまで数え切れないくらい外ネコや家ネコ(飼い猫)に出会ってはいるものの、そんな現場に行き会わせたことがない。ここで(P.P)の想像は膨らんで、ひょっとするとネコは、人に対しては爪を捨て、「ねだる」というチカラを身につけるように進化したのじゃないだろうか、なんて思いながら、(P.P)番ネコを注視しているのです。
 
●つながる出会い。 (香川県仲多度郡まんのう町・国営讃岐まんのう公園)
昨日の雨は久しぶりで「豪雨」という言葉を思い出させてくれました。雨雲は西から東へ吉野川を這うように移動しながら、ふるさと徳島をずぶ濡れにして去ってゆきました。このところ、しばらく晴れ間が多く、空気も軽くなってきたように感じていただけに、まだ梅雨がしっかり残っているのをあらためて思い知ることにもなりました。ところで「梅雨入り」「梅雨明け」の判断は難しいようで、先日、テレビの中で気象予報士が「秋くらいになって、入りと明けを確定している」といったような話をしていました。ある日、ふと「ああ、梅雨入りしたのね」とか、「なんだ明けてたんだ」といった具合に、ボクたちも暮らしのなかで、かなりその日を過ぎてから気づいたりします。なんだか人生のターニングポイントを思ったりします。「ああ、あの人の一言で走る楽しみを知ったんだな」とか「あの笑顔を見たから登るようになったんだな」とか、振り返って初めて思い当たるのです。梅雨の有り様(ありよう)と人の出会いはよく似ているのだとピジョンズ・パーク(P.P)は思考するわけなのです。出会いといえば、本日のポッポニュースは、またまた香川県の風景。満濃池を望む『国営讃岐まんのう公園』を数年ぶりに散策してきました。四国で唯一の国営公園なのだそうで、広さも手入れも申し分ありません。ちなみに剣山があるのは国定公園。前者は国交省が管理する都市公園で、剣山を含む後者は環境省が景勝地として指定する自然公園です。都市公園とはいえ、国営! 園内の遊歩道は一日でめぐりきれないほど長く延び、人工の大滝が豪快に水音を轟かせ、各種遊具はもちろんフードコーナーやキャンプ場まで完備されています。(P.P)が訪ねた日、梅雨を忘れさせてくれる青空が広がっていました。汗だくになるのも忘れて走り回ってしまったのは、仕方の無いことだったのです^^;)。園内には、レンタサイクルもあって、ぐるっと園内をめぐる自転車専用のコースも設けられていました。(P.P;)へとへとになりながらもさっそく乗車。えっとぶりに乗った自転車は童心をあおり、汗も爽やかに吹き飛ばしてくれるのでした。季節も風景も人も出会ってつながる──。梅雨だからって、閉じ籠もってばかりは、いられないのです(=^・^=)。
 
2016.0707
●出会いの予感 (香川県丸亀市・商店街の七夕飾り)
ここ数年、ピジョンズ・パーク(P.P)は七夕に天の川を見上げた記憶がありません。そのため、今日のふるさと徳島の上空に青空が覗いていることがうれしくてならないのです。いまだ梅雨あけには至っていない不安はあるものの、浮かぶ雲に切れ間は多く、期待は膨らむばかりなのです。さて、今夜どこで星たちの出会いを待つか…(P.P)。報告は後日。本日は、前号に引き続き香川県の風景。JR丸亀駅近くで七夕の笹に飾られた商店街を歩きます。

●甲羅の上の城 (香川県丸亀市・丸亀城)
今日も暑い一日でした(=^・^=;)。おかげで今、感謝の気持ちで満たされています。木陰や屋根の恩恵を身近に感じられたし、夕刻をなでていく風もなんだか甘いしね。だから先週末、また香川県丸亀市を訪ねたのは暑さを逃れるためではありませんでした。讃岐うどんの歯ごたえを楽しむのと同時に、まんのうの池とそうして丸亀城のことをもう少し知りたいと欲したからでした。まずは、文字通りカメの甲羅のような亀山(標高約66m)山頂に、そそり立つ石垣の高さと対照的に手頃なサイズの天守閣が鎮座する丸亀城の魅力を訪ねてみましょうか。
 
2016.0701
●お手頃サイズのアミューズメントパーク (香川県丸亀市・レオマリゾート)
ふるさとの原風景のひとつだった吉野川遊園地がスガタを消して早5年。徳島に今あるアミューズメントパークといったら動物園に隣接する「とくしまファミリーランド」くらい。規模は小さくても、いやいっそ年齢的に落ち着けたりするのがうれしいピジョンズ・パーク(P.P)にとっては、吉野川遊園地のこぢんまりとした賑わいとサンダルで巡れるサイズでお気に入りの場所でした。数日前、跡地に建った吉野川医療センターを吉野川沿いの土手道から見下ろしていた(P.P)は、懐かしさも手伝って遊園地に行きたくなったのです。で、思いついたのは徳島からもほど近い、香川県丸亀市にあるNEWレオマワールド。今年は、ちょうど開業から25周年らしくお得なキャンペーンもいろいろあり、しかも(P.P)はまだ一度も足を運んだことがなかった場所ということで、ちょっとリッチに園に隣接するホテルで一泊しつつ楽しんできました。そして、思った通り、サイズも賑わいもまずまず手頃。(P.P)お気に入りのプレイスになりました^^)。
 
2016.0628
●あじさい (吉野川市・吉野川医療センター&川島駅近く)
前号「長安口ダム」の放流光景を紹介して5時間くらいしか経っていないように感じるのに、こよみは5枚もめくられていました(=^・^=;)。やれやれ──。年を重ねると、カラダはうまく動かなくのに反比例して、光陰は加速するのを実感しているピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。昨日の午後から降り始めた雨は、今日も庭先を濡らしています。洗濯物は溜まるばかりですが、その一方で、着替えを探して引き出しの奥に眠っていた肌着やTシャツなんかを見つけることもあって、悪いことばかりでもないわけなのです。雨のいいところは、まだあります。たとえばしっとりと色を落ち着かせたアジサイの風景も(P.P)に得した気分を味あわせてくれます。身近をこんな色が飾ってくれてたんだなと、あらためて振り返ってみたり。本日のポッポニュース掲載写真はすべてiPhoneで撮影したデータです。あらためて知りましたが、スマホの画角は4対3だったのですね。どうでもよいことですが…^^;)。便利に使っていると、いつの間にかデータも1000点以上もたまっていて、懐かしい写真に見入ってしまったりするのです。やれやれ──。こんな具合で、またしても走り去る時間の足音に気づけないのです。
 
2016.0623
●放水っ! (那賀町・長安口ダム)
朝、空を見上げたピジョンズ・パーク(P.P)は、ちょっとあきらめて、コインランドリーに行く決心をしたのです。それだったのに、洗濯機が止まった8時過ぎ、雨の代わりに光が降ってきました。つかの間の洗濯干しを楽しんだ次第でございます。さて、本日のポッポニュースは、まだ雨だった昨日の那賀川上流の風景です。現在、長安口ダムは洪水調節能力を向上させるための改造工事が進められています。高さ85.5mのダムから放水された那賀川の水が、巨大な滝のようになって流れ落ちていました。同じ那賀町の釜ヶ谷に落ちる徳島県三大名瀑のひとつ『大釜の滝』が落差20mと言われています。すなわち4倍以上の大滝となった長安口ダム滝は、この日、ひょっとすると県内最大の滝かもしれない──そんなことを思いながら、(P.P)はしばし人工滝を眺めさせていただきました。

●土佐ちょい旅 (高知県高知市・高知城&竹林寺ほか)
今日の徳島の空は、気持ちよく晴れ渡っています。湿気も少なくて、梅雨が明けたかのような心地よさです。午後からは曇りの予報ですが、くぅ~っ洗濯したいっ。干したいっ(=^・^=)。いかんいかん、仕事に集中するためにも、久しぶりにブログをつづることにしました。本日の話題は県外ちょい旅。行き先は先週末に行った高知県高知市。ひろめ市場でちょい食べからの高知城見学、良い感じにお腹を空かせてカツオの藁焼きを体験、県立牧野植物園を散策し、四国88ヶ所霊場第31番札所五台山『竹林寺』に参拝して帰途につく、盛りだくさんな内容。計画があるようで行き当たりばったりの「ゆる旅」で、久しぶりに「のんびりした時間」を楽しむことができました。

●天空の中熊上堂 (つるぎ町半田・端四国八十八ヶ所霊場)
ふるさと徳島のある四国も、どうやら昨日、梅雨入りしたようです。雨を嫌わないピジョンズ・パーク(P.P)や読者のみんなにとっても、外遊びにまったく問題はないのです。さて、四国といえば、四国八十八ヶ所霊場を巡るお遍路をイメージする方も少なくないと思います。著名な方々も多くまわっているようで、世界遺産への登録も待ち望まれていたりします。地元に住むものには、とても身近なお遍路ですが、ただ巡るとなると話は別。札所八十八ヶ寺をつなぐと総延長で1200km近くあるとも言われ、歩くのはもちろん、乗り物を使っても全部回るのは、なかなかに大変なのです。そこで、昔から行われていたのが、地域に小さな88ヶ所を設けて巡るミニ巡礼。交通の便が良くなった現在も、そうしたポイントは多々あるようで、ふるさと徳島の西部地区、つるぎ町の『端(はば)四国八十八ヶ所』もそのひとつです。正式には、端山(はばやま)新四国八十八ヶ所霊場というもので、町内地域のお堂や庵、寺が札所になっています。ただし、端四国は貞光地区や半田地区の急峻な山肌に張り付く集落をつなぐ山道がメーンコース。起伏といったレベルではなく、ほぼ登山。そして距離は80kmにも及びます。徒歩で3、4日、あるいはそれ以上の日程が必要になりそうです。先日、ピジョンズ・パーク(P.P)は、半田川の支流・大藤(おおと)谷川がつくる『土々呂の滝』に遊んだついでに、半田中熊地区の札所を訪ねました。今号では、県指定有形文化財『十一面観音立像』が納められている中熊上堂を紹介します。お堂や庵は、地域の集会場で、これからの季節、雨宿りにもありがたい場所になりそうです。
 
2016.0604
●半田川支流の名瀑 (つるぎ町半田・土々呂の滝)
つい「ととろの滝」と読みたくなってしまうのが、つるぎ町半田と東みよし町の境界山間に落ちる人気の親水スポット『土々呂の滝』。清流・半田川にそそぐ支流・大藤(おおと)谷川が運んできた山水が、落差約30m(つるぎ町HPより)下の滝壺に落ちています。年間を通じて水量は豊富なようで、ピジョンズ・パーク(P.P)が久しぶりに訪ねた5月29日(日)にも、晴天が続いていたのにもかかわらずゴウゴウとうなりを渓谷にこだまさせ、盛大に水しぶきを上げていました。周辺は、親水公園になっていて、駐車場や水洗トイレも整備されていました。これからやってくる熱い阿波の夏。涼を求めるのに、結構いいかも!というわけで、(P.P)読者のみんなにも、おすすめの涼感スポットです。
 
2016.0531
●近くて遠かった神域 (鴨島町・敷地敷島神社)
7、8年前の記憶を頼りに、一度きり、お参りしたことのあった神社を探しました。社号も思い出せなかったのですが、境内は比較的広くて、鴨島町と川島町の境にあったような…。そんなハッキリしない手がかりしかなかったのですが、以外と簡単に見つけることができました。前々回で紹介した西麻植八幡神社から徒歩で5~10分ほど離れた、小高い丘の上。徳島病院に隣接して建っていました。神社の名称は、敷地敷島神社。今回はしっかり覚え、丁寧に参拝させていただきました。近くにあっても神域。やはり「招かれないかぎり、立ち入ることはできない場所」なのかもしれません。2度目のお招きに、ピジョンズ・パーク(P.P)は感謝しました。

●窯元と古墳と神社と (鳴門市大麻町大谷・佳実窯)
鳴門市北灘町粟田地区の杜(もり)に、葛城神社が建立されています。この神社に祀られているのは一言主神です。当社を加護するきっかけとなったのは、祭神が当地で目を患った折、境内に湧く井戸水で目を洗ったところたちまち快復したのが由来なのだそうです。そんな由緒から葛城神社は目の病にご利益がある神社として知られるようになり、井戸は霊水〝柳の井戸〟と呼ばれて今も、境内に湧いています。さて、そんな葛城神社と同じ名前の神社が近くの大麻町大谷地区にも建立されています。大谷地区といえば、阿波の伝統工芸〝大谷焼〟の里。そしてピジョンズ・パーク(P.P)読者のみんなには、もうお馴染みの大谷焼窯元『佳実窯(よしみがま)』(窯主・瀧野佳宏さん)の工房の裏手に隣接して第2の葛城神社が祀られているのです。(P.P)もこれまで、何度も佳実窯にお邪魔していたのですが、先日まで全く気づかないでいました。「裏手に、葛城神社があるんですよ。お参りしますか?」と、案内してくれたのは窯主の瀧野さん。実はゴールデンウィーク前にメバチコ(目イボ)を患い、それが悪化したのを切ったばかりで、目を腫らしていた(P.P)を気遣ってのお誘いでした。「目の神様と同じ名称の神社ですから、ご利益があるかもしれませんよ」。また、神社のそばには横穴式石室を持つ古墳があり、葛城神社古墳と名付けられていることも教えてくれました。おかげさまがあり、目の腫れはかなり治まり、目薬も市販のもので対応できるようになりました(=^・^=)。近いうち、さっそくお礼参りにうかがうつもりの(P.P)なのであります。

●鳴いて迎えてくれる狛犬 (鴨島町・西麻植八幡神社)
寺の聖域を守るのが仁王様であるなら、神社の神域を見つめるのは狛犬さんであったりします。そして仁王様は木造であることが多いように感じますし、一方で狛犬さんは石やコンクリート製であることが少なくないように思います。吉野川市鴨島町の西麻植八幡神社には陶製の狛犬さんが鎮座しています。徳島県内には2社しかなく、全国的にも珍しいものだそうです。しかも、ここの狛犬さん、参拝者が境内参道に架けられた太鼓橋を下駄で渡ると、その足音に共鳴して「キャンキャン」と鳴く特技を持っていたりします。そんなわけで「鳴き狛犬」とも呼ばれる名物狛犬さんを訪ねて、西麻植八幡神社に参拝しました。
 
2016.0520
●氷瀑の名所で初夏の涼 (山川町・母衣暮露滝)
先日のこと。おこうっつぁん(高越山)山頂近くの船窪つつじ公園でオンツツジ花見を楽しんだピジョンズ・パーク(P.P)は、その帰り、公園駐車場から4kmほど離れた谷あいに落ちる母衣暮露滝(ぼろぼろのたき)を訪ねました。落差は30mほどあるのだそうですが、谷水は細く、岩肌を濡らす程度。それでも汗ばんだ(P.P)の頬に落ちてくる滝の風は心地よく、疲れを癒してくれるのでした。母衣暮露滝は、冬期には凍り付くことで知られ、数年前に氷瀑を見るため訪れたのを、不思議なことにセミの声を聞きながら思い出していました。
 
2016.0518
●First Place. First Contact. (山川町・高越神社奥の院)
ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場から吉野川沿いに延びる堤防道を辿って向かったのは山川町川田の川田八幡神社。約16kmのミニ旅の後、境内脇から高越山山頂へ延びる約5kmの参道を歩いて、高越寺に手を合わせて高越神社へ参拝したのは五月晴れの5月14日(土)のことでした。そして今回、(P.P)はさらに奧山へ分け入り、話に聞いていた高越神社奥の院を参拝させていただきました。初夏を賑やかに彩る渡り鳥たちのさえずりさえも、遠くかすかに聞こえる深山。新緑に包まれた静寂の中、正真正銘の初詣で。二拝二拍手一礼とともに、招かれた幸運に感謝しました。

●真っ赤に〝萌え〟るぅ♫♬ おこうっつぁん (山川町・船窪つつじ公園のオンツツジ)
このところ晴天続きでしたから、昨日の雨は、田植えを終えた田んぼやトウモロコシやレタスなどの畑、そしてピジョンズ・パーク(P.P)のプランター菜園にも恵みの潤いとなりました。そして今日の徳島は晴れ。青色が空いっぱいに広がっています。そんな青い空に映えるのは、真っ白な雲だけではありません。ブルーの壁紙に赤い花もよく似合うのですね。ふるさと徳島に初夏の陽光が降り注いだ5月14日(土)。「おこうっつぁん」の愛称で親しまれる阿波富士・高越山(標高約1133m)の山頂近く、船窪つつじ公園にオンツツジの群落が真っ赤な花を満開させていました。
 
2016.0513
●標高1000mの花園 (神山町・四国山岳植物園 岳人の森)
本日の徳島は快晴。明日も好天予報となれば、お洗濯もやる気が満ちて、トイレや洗面所や台所やお風呂のタオルも全~部っ、まとめて洗濯機へドンっ。窓から差し込む絹の光に心地よく目覚めたのは、普段なら考えられない早朝5時30分! 8時前には洗濯も含めていろいろ済ませることができました。はぁ~気持ちいいっ! というわけで、お仕事にかかる前に、本日のポッポニュースをまとめました。今朝の空にも勝る青色が広がった昨日の撮れたて花景です。場所は、山国・徳島にあってなお山深い緑の里、神山町。氷瀑で知られる神通の滝の上流部に位置し、県南の那賀町との境界・土須峠に近い山腹(標高約1000m)に拓かれた、とある山岳植物園。ここまで書けば、(P.P)読者のみんなは、「あぁっ!あそこね」と、分かったはず。なので今回は名称を伏せておきます(=^・^=)。入場料500円を払って、いざ散策へ。園内では赤紫色の花を咲かせる「クリンソウ」と薄い青紫の小さな花の群生「ヒメシャガ」が見頃を迎えていました。
 
2016.0512
●初夏の空色 (川島町・彩雲)
今朝のふるさと徳島は、青空に覆われています。午前8時前にはすでにジリジリと照りつける光の強さを肌に感じるくらい。午後は夏日、ひょっとしたら気温30度を超える真夏日が予想されます。本日は、同じように晴れ渡った先週日曜日の空景をご紹介します。場所は吉野川市川島町。晩秋の甘味ぶどうの県内屈指の産地として知られる町です。そして今、臭覚じゃなくて収穫シーズンを迎えているのはニンニク。これも町の特産品となっていて、近くの産直市などでは大ぶりで色白のおいしそうなニンニクが安く販売されていて、好きな人にはうれしいかぎりなのです。そんな川島町を、〝一年で最も過ごしやすい季節〟を思わせる初夏の空が、青い包み紙さながらに覆っていました。吉野川の川面を青く澄み渡らせ、棚田に張られた水面をキラキラと輝かせる川島町の夏空風景を記憶に残してください。
 
●曙に賑わう剣山スーパー林道 (那賀町・アケボノツツジ)
総延長日本一を謳う未舗装道『剣山スーパー林道』(総延長約87.7km)沿いに連なる新緑の山々で、山肌にアケボノ色を際立たせるポイントに出会います。そのひとつが那賀町木沢地区で営業する休憩宿泊施設・ファガスの森『高城』からほど近い、高城山(標高約1628m)と南高城。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは5月7日(土)。ゴールデンウィーク最後の週末に、明け方の色にも似た、淡い桃色に咲き誇るアケボノツツジの群落風景を心に焼き付けてきました。

●読めますか?「躑躅」 (徳島市・ツツジの花名所)
日本に生まれただけでは「髑髏」とか「蝋燭」とか「躑躅」とか、きっと一生自信をもって書けるようにはならないだろうなと思うのです。本気で覚えないとね。最初のはドクロ、次はロウソク、最後はツツジですが、読むのだって難しい。画数が問題なのかなぁ。原稿用紙のマスに収めるのも一苦労です^^;)。ところがカタカナにすると、どれも威厳がなくなる代わりにちょっとかわいい感じになる気がします。ツツジなんかだと、鮮やかな色のイメージまで湧いてくるから不思議です。そのツツジですが、今が花のシーズン。ふるさと徳島の花名所や国道の分離帯などを彩り、多くの花見客を招き、行き交う人々を見送っています。今日のポッポニュースはツツジの花名所2ヶ所と通りで出会った花風景をご紹介します。

●藩主たちの眠る山 (徳島市・蜂須賀家万年山墓所)
明治より前、ふるさと徳島がまだ徳島藩と名乗っていた頃、藩を統べていたのは初代・至鎮(よししげ)から14代・茂韶(もちあき)にいたる蜂須賀家でした。徳島市のランドマーク眉山(びざん・標高約290m)の北面中腹には藩主とその一族が眠る場所があり、蜂須賀家の万年山墓所と呼ばれています。そして藩主たちの墓をつなぐ参拝のルートは、眉山頂上に延びる6つの登山ルートのうちの一つでもあります。ピジョンズ・パーク(P.P)は夏草が茂り始めた墓所の道を、今年、初めて聞いたセミの声に誘われるままに辿ってきました。

●薄紫は初夏の色 (石井町・童学寺の藤棚)
はやもう5月。ゴールデンウィーク2度目の三連休初日ですが、五月晴れとはならず、ふるさと徳島の空には肉厚の雲が乗っかっています。風も強まっているようで、午後には、ちょっと荒れそうな雲行きです。どんよりとした天気の話はこれくらいで、今日のポッポニュースでは先日の青空に誘われて訪ねた藤棚の花景をご紹介します。場所は、名西郡石井町の役場にもほど近い山際に建立されている古刹『童学寺(どうがくじ)』。空海(弘法大師)が幼少の頃に学んだとされ、それが寺名の由来にもなっているのだそうです。四国三十六不動尊霊場の第11番札所でもある当寺に、ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは4月30日のことでした。
 
2016.0430
●GW2日目の空にそわそわ。
2016年のゴールデンウィーク(GW)2日目。ふるさと徳島の空には青色が広がっています。気持ちいいです。公園のベンチでうとうとしたいです。閑話休題。今回のGWは長く取れるケースもあるそうで、来月2日(月)と6日(金)に有給休暇を利用すれば何と10日連続休暇なんてこともできたりするわけです。ピジョンズ・パーク(P.P)には、関係ない話ですが…^^;)。とはいえ、GWの響きには「どくとく」の「わくわく」があって、シゴト場でだらだらキーボード叩いたり、ニュースを読んだり、あくびをしたりで過ごすわけにはいかなかったりするのです。そんなわけで、今日は曆に従って(P.P)もお休みを算段。どっかにツツジの花でも訪ねようかと目論んどります。
 
2016.0428
●築山シバザクラ (美馬市脇町・八久保のシバザクラ)
美馬市には、ひょっとすると知られざるシバザクラの花見名所がたくさんあるのかもしれません。前号で紹介した同市脇町広田名地区の花園、同市美馬町の美馬温泉(保養センター)近くの入倉地区にも40アールの敷地に6000株のシバザクラが植えられた花畑が広がっています。いずれも個人の方がコツコツと育て、広げ、一般に無料公開されています。そして、今号で紹介するのも高齢の女性が9年の歳月をかけて工夫してきたシバザクラ園です。場所は、同市脇町曽江名の八久保地区。小高い斜面に拓かれた旧畑一面に色とりどりのシバザクラが植えられています。脇町から北へ延びる国道193号からも、緑の山肌にひときわ色鮮やかに映えて、広棚で満足していたはずのピジョンズ・パーク(P.P)でしたが、これは「別腹」と寄り道したのです。ちょうど花園の前で畑仕事をする女性に出会い花見させて欲しい旨を伝えると、「どうぞどうぞ」と快く案内してくれました。「ひとりで株を植え始めて今年で8、9年になるんでよ。毎年きれいに咲いてくれて、みんなに見てもらいよるんじゃけど、去年の夏が熱すぎて、株が結構焼けてしもうたんよ。ほなけん、今年はちょっと花が少ないんよ」と。花畑には散策路が作られ、花で覆われた築山のような小高い丘を中心に巡らせていただきました。花の色と香りをたっぷり堪能した帰り、お礼を言う(P.P)に、「また、来年も来てよ」と、コロコロ笑いながら見送ってくれたのでした。
 
2016.0427
●丘の上の花園 (美馬市脇町・広棚のシバザクラ)
4月16日、ピジョンズ・パーク(P.P)は丘の上の花園に立っていました。観光名所『うだつの町並み』で知られる美馬市脇町にシバザクラの名所があります。個人の方が植えて一般に公開しているそうで、それがある場所の名を取って、広棚のシバザクラと呼ばれています。10日ほど前の花景ですが、お楽しみ下さい。
 
2016.0426
●花所の藤まつり (石井町・地福寺)
桜花の名所で知られる徳島県名西郡の町は?と問われれば、最初に神山町と答えてしまいそうですが、ふるさと徳島の幹線道・国道192号沿いに広がる石井町も桜をはじめとした花どころだったりします。桜花の見どころでよく知られるのは旧農大の桜並木や前山公園のソメイヨシノ、吉野川の第十堰近くにも名所があります。そして石井町が誇る花は桜だけではありません。今、満開の見頃を迎えているのが、JR石井駅から徒歩約1分の距離にある地福寺境内の藤。紫や白の花が藤棚から流れ落ちるように咲き乱れ、甘い香りを放っています。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねたのは、満開にはちょっと早い4月23日(土)午後のこと。境内では、花に負けじと笑顔を見せる、和服のモデルさんたちを囲んで撮影会が行われるなど、花見客で大いに賑わっていました。
 
2016.0422
●気延山の尾根筋散策 (石井町・気延山)
えっとぶりです。今日はとてもお天気が良くて、朝からシゴトもはかどっています。ここのところの雨とせわしなさで、ふるさと徳島の近況発信が滞ってしまっていたのにも気づくくらいに少しだけですが余裕が生まれました(=^・^=)。とはいえ、素材が無くて、^^;)トホホ。そんなわkで、ちょっと前に足を運んだ気延山(きのべやま・標高約212m)の尾根道と周辺の春山風景をご紹介します。桜の花は散ってはいるものの、なんとか地面にピンク色を留めている──そんな晴れた日の穏やかな小径をピジョンズ・パーク(P.P)といっしょに歩く想像を楽しんでもらえたら、なんて願ったりして。
 
2016.0415
●桃色桟敷 (石井町・前山公園)
石井町の憩いポイントのひとつに前山公園があります。旧童学寺トンネルへ向かう道路は今、閉鎖されて歩行者天国のようになっていて、さらに気延山に尾根道が延びています。その起点となっているのも前山公園です。一週間前の4月8日、ピジョンズ・パーク(P.P)は、桜花が敷き詰められた小径を歩いてきました。
 
2016.0414
●改造で変わる風景 (那賀町木沢・長安口ダム)
永遠に変わらないものを想像しましたが、何にも思い浮かびません。あえていえば、太陽が東から昇って西へ沈み、夜空には見慣れた星座が輝き続けることくらいでしょうか。気が遠くなるくらい、ずっと先には、変化があるかもしれませんが。ただ、ものを思うヒトの一生を尺度にして、変化を眺めると、そのスピードは緩慢。だから、田舎町を訪ねて「ああ、懐かしいなぁ」なんて言葉が口をついてしまうのです。しかし、言うまでもなく見慣れた風景は刻々とスガタを変えています。小さな変化の連続で、あるとき10年前を、20年前を振り返って、その変化の大きさにびっくりすることもあるのです。だから、ピジョンズ・パーク(P.P)は、今目の前にある「見慣れた風景」こそ、次代に向けて「記録するべき」だと考えています。繰り返しますが、変化を止めることができない中で、風景そのままを次代に残すことは難しいと思うから。前置きが長くなりましたが、本日のポッポニュースは那賀町を流れる清流・那賀川の中流部に設けられた長安口ダム湖周辺の移りゆく風景を2つ、ピン留めします。1ヶ所目はダム湖上流の国道195号と国道193号の合流ポイント。黄色い欄干の那賀川出会橋とすぐ隣に建設が進む青い新橋が架かる風景です。東から延びてきた国道195号は那賀川出会橋前から国道193号に接続し木沢地区へ向かっています。一方、黄色い橋を渡ると今度は国道193号が木頭地区へ導いてくれます。そして橋を渡った先に素掘りのトンネルがあり、これが老朽化していることから、迂回路の建設が進められ、新橋が近く誕生することになったようです。4月12日、橋を吊るアーチが完成を間近にしていました。そして2ヶ所目。こちらは長安口ダム本体の改造工事が進められています。洪水調節のため放流ゲートを増やすのだそうです。ダムの上には巨大なクレーンが設置され、下流の川底では重機群が忙しく動き、川底や岸を整地していました。完成は18年度とのことで、2年後にどんな風景が現れるのか。(P.P)は想像を楽しみながら、いつか変化に驚くため「今」を記録しました。
 
2016.0413
●未明の空に踊る火の玉 (那賀町木沢・ファガスの森『高城』)
一昨日の4月11日。地下足袋王子(平井滋さん)が管理人を務めるファガスの森『高城』が、4月3日から今シーズンの営業を開始したのを祝うため、お誘い下さった山の先輩方とともに晩餐へと赴きました。おいしいお酒をいただきながら、山の話を聞き、所々で工事中だった剣山スーパー林道も開通したとのうれしい情報にも触れ、気持ちよく酔い深く眠ることができました。その甲斐あってか、12日未明の午前4時に目が覚ましたピジョンズ・パーク(P.P)は、ごそごそと寝袋を這い出し標高1301mの冷たい夜風のなかに立ったのです。目的は降るような星々。見上げると、流れているような青雲が横たわり、青や白やオレンジに輝く星が、暗い空に点滅しています。そんなときです。午前4時27分、いくつもの光の玉が長い尾を引いて落ちてくるではありませんか。そして、せっかくのチャンスを逃さないのが(P.P)。星降る夜に向かって、ファガスの森『高城』の繁盛とポッポニュース読者のみんなの幸せを願いました。
 
2016.0411
●春の境内の人形浄瑠璃 (神山町神領・小野さくら野舞台公演)
マチでは、すっかり花を散らせ青や赤の葉を茂らせる桜。春が深まっているのを感じます。ただし、山間部ではまだ満開の木も見られる場所もあり、そうした桜花との邂逅に深く感じ入ったりするピジョンズ・パーク(P.P)なのです。不意を突かれるのは誰しも嫌なものですが、桜花は別。そこに春の残りを見つけるのは(P.P)の小さな喜びだったりします。昨日の4月10日(日)、山深い徳島県にあっていっそう自然が濃い神山町の神領小野地区にも、まだまだ花盛りの木をポツリポツリと見つけることができました。ただし、先述のように桜花はおまけの喜び。この日の目的は、同地区に建立されている天皇神社の境内にある〝小野さくら野舞台〟で開催される人形浄瑠璃公演の見物。今年は第9回開催だそうで、地元の人形座「寄井座」による外題「傾城阿波鳴門」が演じられていました。また、小野さくら野舞台は、数え切れないほどの襖絵を使って場面転換が行われる「襖からくり」の演出も見応えがあり、足を運ぶお客も年々増加しているそうです。桜花が散る境内で、賑やかに行われた阿波の伝統芸能。みんなで楽しんだ祭りのようすを記録しておきます。
 
2016.0408
●忌部神社周辺の桜 (吉野川市川島町・フルーツロード)
昨日の雨でほとんど桜は花を散らしてしまったようです。早朝に訪ねた近所の八幡神社の境内では、前日まで頭上にあったピンク色が地面に横たわっていました。週末は天候が回復しそうな予報です。さてどこに残り桜を訪ねてみようかとピジョンズ・パーク(P.P)はワクワク思案中なのであります。今日のポッポニュースは満開だった先週末のフルーツロード桜花風景を紹介します。吉野川市川島町から山川町に接続する山間農道は果樹園を抜けて延びていることからフルーツロードとも呼ばれているのだそうです。前号で紹介した峯八峠から西へ延びる沿道の要所を桜花が飾り、町境に位置する忌部神社の境内に圧巻の桜花風景が待ち構えています。

●峯八峠の満開桜 (吉野川市川島町・六地蔵展望台)
桜の花は待たせたあげくに、さっさと散って行くわけで。それだからこそボクたちを惹きつけてやまないのだろうし、長く記憶にも残るんだね。桜花を思い出しつつ、ピジョンズ・パーク(P.P)が今シーズンに出会った印象的な桜花観賞ポイントのひとつを紹介します。吉野川市川島町を走る国道192号の南側に連なる山地を吉野川市川島町から美郷地区へ東西に貫くパイロット道路(通称フルーツロード)のほぼ中間点にある絶景地「峯八峠の六地蔵展望台」に見応えあるソメイヨシノの桜花を求めました。善入寺島を包んで蛇行するふるさとの大河・吉野川の流れとともにお楽しみいただければと思います。
 
2016.0406
●桜花が包む岩山 (吉野川市川島町・岩の鼻展望台)
大雨が降ると、結構な確立で吉野川に沈む川島潜水橋。そんな名物橋を眼下にする川島城を見上げ、隣接する川島神社に参拝して、ピジョンズ・パーク(P.P)が向かったのは〝岩の鼻展望台〟でした。(P.P)が岩上に立った時、ちょうど桜花が見頃を迎えていました。足早に散りゆく桜花が楽しませてくれた一瞬を記録しておきます。
 
2016.0405
●桜トンネル (石井町・旧農大の桜花)
多くの野鳥に出会えることで知られる石井町のランドマーク気延山(きのべやま・標高約212m)。その山麓で、ふるさと徳島の農業技術者を育てた旧農業大学校の敷地に樹勢盛んなソメイヨシノが並木を作っています。その数160本にも及ぶ木々が一斉に開花させる春、ピンク色のトンネルが歩きたがってるボクたちみんなを迎え入れてくれます。
 
2016.0404
●散りゆく丘桜 (吉野川市鴨島町・向麻山の桜花)
午前中は雨。午後は曇り。ずっと気温は高く、クルマのフロントガラスがすぐに曇って、ドライブには向かない一日でした。花散らしの雨にあらがう桜花の健気な姿を目に焼き付けようとピジョンズ・パーク(P.P)は、今シーズンのマイブーム花見どころ向麻山(標高約92m・こうのやま)の山頂公園へ足を運びました。しだれ桜はかなり花を散らせ、ヤマザクラは葉を大きく広げるなか、ソメイヨシノが踏ん張っていました。
 
2016.0403
●境内の桜 (吉野川市川島町・川島神社)
ふるさと徳島の週末、今日は朝から花曇り。白い空が広がっています。夕刻から雨の予報で、満開を迎えた桜の花見名所はお昼を中心に賑わうことでしょう。ピジョンズ・パーク(P.P)も今日はお花見に呼ばれて、空の具合を見上げながら、この後、出会える桜花の色に想像を膨らませているのです。さて、今日の写真は吉野川市川島町に建立されている川島神社境内の桜花。川島城に隣接する地域では比較的大きな拝殿を持つ神社です。うぐいすの声を聞きながら、散策したのは先月31日のことでした。
 
2016.0401
●城山の桜 (吉野川市川島町・川島城)
吉野川市川島町のランドマークといえば、まず最初に浮かんでくるのは川島城。復刻天守閣ですが白い壁と甍の堂々とした屋根の城が緑の森に囲まれた高台に立ち、吉野川に架かる潜水橋や国道192号を行くクルマの流れを眼下に眺められるピジョンズ・パーク(P.P)一押しのビューポイントだったりします。そして川島城周辺は見応えある桜花で彩られることでも知られています。写真は3月31日の開花状況。早くも見頃を迎えていました。
 
2016.0331
●吉野川遊園地跡の桜 (鴨島町・吉野川医療センター)
今から約5年前の2011年8月31日に閉園した吉野川遊園地は、ふるさと徳島を代表する娯楽の殿堂として多くのお客さんを迎え入れてきました。遊具だけでなく、桜の名所としても知られ、シーズンには花見を楽しむ家族づれなどで賑わっていました。閉園後の跡地には吉野川医療センターが稼働していますが、桜の木は健在で、今日もピンク色の花を春の風にそよがせていました。江川湧水脇のしだれ桜はほぼ満開。駐車上のソメイヨシノは3分咲きほど。
 
2016.0330
●夜の桜 (鴨島町・江川鴨島公園の夜桜)
今日の徳島も朝から花曇り。桜は青空に似合うと信じているピジョンズ・パーク(P.P)読者のみんなも少なくないようですが、好みは千差あります。(P.P)も灰色の空にこそピンクの花びらは愛されていると信じていたりするひとりだったりするのです。ただ、夜桜を見上げるのに満天の星空も曇天もありません。提灯の明かりに浮き上がる桜はどれもやわらかに赤く、火照(ほて)って見えます。木の下で、一杯やりたくなるのも、自然な流れなのでしょう。今シーズン、(P.P)はどれだけの桜花に酔えるのか、名所巡りがちょっと楽しみなのです(=^・^=)。
 
2016.0329
●もう一度、下見。 (鴨島町・向麻山の桜花)
ふるさと徳島では、今週末あたりに各地の花見名所で桜花が見頃を迎えそうな雰囲気です。3月29日の午後。ピジョンズ・パーク(P.P)は下見花見へいそいそと。吉野川市川島町の大正池や上桜城趾周辺では、まだ咲き始め。江川遊園地跡地の吉野川医療センターも同様。川島城や川島神社境内は木によっては5分咲きの見頃。これでは物足りないわけで…。前号に続き、向麻山の妖怪桜を訪ね、一応の満腹を得ました(=^・^=)。
 
2016.0326
●しだれ咲き始め (鴨島町・向麻山の桜花)
しだれ桜のほうが、どうもソメイヨシノよりも早く咲くようです。吉野川市鴨島町のランドマーク向麻山(こうのやま・標高約92m)が遠目に赤く色づいているように思え、偵察に足を運びました。そこで目にした光景に浮かんだのが冒頭の感想です。向麻山といえば、見事な垂れっぷりで魅せてくれるしだれ桜。大木の根元を越えて、眼下の道路まで枝を伸ばしたスガタは妖怪桜の名にふさわしい威容なのであります。突然、出てきた「妖怪桜」はピジョンズ・パーク(P.P)の勝手な命名ですが、夜桜見物のたび驚かされているうち、そう呼ぶようになっていたのです。(P.P)読者のみんなも、満開の頃にはきっと納得するのに違いありません。というわけで今日のポッポニュースは桜花見物の名所「向麻山」の開花の具合を報告します。ソメイヨシノは咲き始め。花は数えるほど。しだれ桜は2分~3分咲き。足を運んだのは昨日3月25日の午後。今日からの週末、ちょっと立ち寄ってもいいかも。
 
2016.0325
●山村の春 (つるぎ町半田・大惣の半田川沿い)
ピジョンズ・パーク(P.P)は、えっとぶりに渓流に竿を出してきました。ほんの2時間ほどの釣行。それでも、一応狙った獲物アメゴを谷の流れから引きあげ、手に取ることができました。フキノトウの天ぷらと合わせて素揚げにしてパクリ。春の息吹を堪能させていただきました。清流・半田川を見下ろす、つるぎ町半田大惣地区の急な傾斜地では100%人力の畑作りが行われていました。梅の木もまだ花を満開させていて、標高を感じさせてくれます。深呼吸する(P.P)を歓迎してくれるように、ウグイスが非の打ち所がない歌声を谷あいにこだまさせていました。
 
2016.0318
●古刹小径 (美馬市美馬町・寺町)
昨日は花粉が多く舞ったのか、ピジョンズ・パーク(P.P)はマスクを付けていてもクシャミがやまず、参ってしまったのです。クシャミといえば、年齢を重ねると音が大きくなるんですね。自分でもビックリします。普段なら声は出ないほうで、外食に出かけても料理の注文がなかなか通らないくらいなのに(=^・^=;)。今日も春霞で朝が始まりましたが、夕刻には曇り雨の予報です。花粉が少し洗い流されるかもと期待したりして。さて、今日のポッポニュースは晴れた日の寺町風景。美馬市美馬町に常念寺、願勝寺、安楽寺、西教寺、林照寺といった浄土真宗や真言宗の古刹が集まる地域があり、通称「寺町」と呼ばれています。朱塗りの山門や枯山水の庭園、また初夏には花しょうぶが咲き乱れる菖蒲園など見どころにあふれています。歴史を感じさせてくれる小径を(P.P)がちょっと散策してきました。
 
2016.0316
●本格的な春は黄色から。 (美馬市脇町・吉野川沿いの菜の花)
白漆喰の飾り防火壁を施した旧商家が軒を連ねる県西部の観光名所「うだつの町並み」にも春の陽気が漂い、休日を中心に県外や海外からも多くのお客さんが訪れています。そんな古い町並みから望む大河吉野川の河原一面が今、菜の花色に染められています。黄色い花びらを舞台に、陽光が奔放に舞い、金色に輝いて弾けます。今回は、美馬市脇町を流れる吉野川沿いの菜の花の風景を紹介します。まずは、写真でお楽しみ下さい。そして通勤の途中に、週末の行楽でちょっと寄ってみたらいいかも?と、ピジョンズ・パーク(P.P)はググッとおすすめしてみたり。
 
2016.0315
●白と黄 (吉野川市川島町・菜の花とモクレン)
菜の花全開!!! モクレン限界っ!!! 吉野川市川島町を走る国道192号沿いの畑に、白と黄の花が満開していました。ピジョンズ・パーク(P.P)的には、吉野川沿いの堤防道路を埋める菜の花の風景に強く堅く激しくひかれていたりもするのですが、この光景は見逃せなかったのです。道中、桃も咲き乱れてたりして、お花見放題シーズン。もうすぐ桜も…くふふふ。楽しみなのです(=^・^=)。
 
2016.0310
●桃花
ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場の近くに花モモの木を見つけました。もちろん存在には気づいていて、そこにあることはずっと知ってたのです。毎春、花の季節の間、遠目に淡い色を眺めて満足していたため梅花だとばかり思っていました。でも、一昨日朝日の下で桃色をいっそう輝かせるスガタを見て、いつもとは違う感情が湧いたのです。で近づいてみたのが今日の写真。桃色を分かち合いましょう(=^・^=)。
 
2016.0309
●善入寺島北側の吉野川堤防 (阿波市・阿波町&市場町&土成町&吉野町)
ふるさと徳島は久しぶりの雨。先日、目にした吉野川沿いの畑で植えられたばかりの春野菜の苗もたっぷり潤っていることでしょう。今日は一日雨の予報。外に出られないピジョンズ・パーク(P.P)読者のみんなのため、春陽があふれた先日の吉野川北岸堤防沿いの爽やか風景をご紹介します。吉野川最大の川中島「善入寺島」の北側に位置する阿波市(阿波町&市場町&土成町&吉野町)を走る堤防に淡い色があふれていました。
 
2016.0308
●熊谷寺山門の桜とコブシ (阿波市土成町・四国八十八ヶ所霊場第8番札所)
阿波市土成町にある四国八十八ヶ所霊場第8番札所普明山真光院熊谷寺は、重厚な複層の瓦屋根を持つ山門が見逃せない古寺。そしてこれからは山門周辺で桜とコブシの花が見頃を迎えます。今日のポッポニュース写真は、一昨日の日曜日に訪ねた花の様子です。今朝と同じく靄(もや)がかかっていましたが、それでも良い感じの咲具合。ひょっとすると今日あたり、見頃のピークを迎えているかもしれません。
 
2016.0304
●満開の桜 (勝浦町・沼江の前田商店の駐車場の桜)
ふるさと徳島は標高1955mの剣山を最高峰に1000mを超える山々がつらなる山国でもあります。山には緑があふれ、そして澄んだ流れをたくさん生み出しています。山から染み出した一滴は、清流と呼ばれる谷をつくり生き物をはぐくんで大河に成長します。そうしたふるさとの川の一本に勝浦川があります。鮎釣りのメッカとして知られシーズンには多くの太公望が県内外から訪れています。そんな勝浦川を望む川岸の駐車上で花を満開させた桜の並木を見つけました。ふるさとの春のたよりだなぁ(=^・^=)。
 
2016.0303
●ひな街道歩き (上勝町・おひな様の奥座敷)
♪あかりをつけましょ、ぼんぼりに…というわけで、今日は桃の節句─ひな祭りの日です。ひな祭り欠かせない「ひな人形」を盛大に飾り付けて祝うことで知られる徳島県勝浦町と、そこを流れる清流・勝浦川の上流に隣接する上勝町を訪ねました。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは3月1日のこと。町をあげてのひな祭りイベント「ビッグひな祭り」開催中の街道を散策しました。開催も今年で28回を数えるとあって、勝浦町・上勝町坂本地区の家々の軒先に飾られた「ひな人形」もいっそう豪華になっていて、見応えがありました。ちなみに勝浦町の人形文化交流館での、ひな人形展示は4月3日(日)まで行われるようです。総数30000体にも及ぶ新旧ひな人形が迎えてくれる会場ものぞいてみたいものです。
 
2016.0302
●梅花の里歩き (神山町阿川・代次地区の梅林)
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみんな、こんにちは! 1日空いてしまいましたが、前号に引き続き、神山町阿川地区の梅花の先具合をご紹介します。神山町といえば爽やかな香味と酸味で知られる緑の宝珠スダチの世界一産地として知られています。と同時に、おいしい食材あふれる徳島県内でも屈指の梅の生産地だったりもします。傾斜地の畑に植えられた紅白や大小粒の実をつける各種梅の木が、春の陽光に、それぞれ独自の花色を輝かせて(P.P)を魅了してくれました。訪ねたのは、2月28日(日)のこと。恒例の春期間イベント「阿川梅まつり」の初日でした。では、さっそく梅花が香り立つ里山の風景をご堪能ください。
 
2016.0229
●祭りと餅投げと花見と (神山町阿川・阿川梅まつり)
今日は2月最後の日。4年に1回の閏日。言うまでもなく、明日から3月。県内では渓流の女王「アメゴ」の釣り解禁となり、早咲きの桜の便りも方々から届くようになるでしょう。春は良いですなぁ(=^・^=)。梅だの桃だの、そして桜だのの樹花が開花のシーズンを迎えて、ボクたちのココロを浮き立たせてくれますからねぇ。そしてお楽しみ!!お花見の口火を切るのは梅。青空が広がった昨日、県内屈指の梅どころ神山町の阿川地区で、毎年恒例の梅の花を観賞する祭りが始まりました。阿川地区(神木・代次)に植樹された約16000本の梅の木が咲かせ、香る風景を背景に、これから約1カ月にわたり梅花観賞と地元のおもてなしイベント期間。そして昨日28日(日)は、阿川地区の二ノ宮八幡神社境内でオープニングイベントが開催され、屋台や特産品販売所が出展するなか、獅子舞の奉納や餅投げが行われ、大勢の人出で賑わっていました。ピジョンズ・パーク(P.P)も、春のまつり気分をちょっと楽しませていただきました。今号と次号の2回連載で、阿川梅まつりと例年より開花が早い梅園の様子を紹介します。
 
2016.0226
●棟上げ
家を建てるのは、家族や個人の人生において最大のイベントのひとつであろうと思います。ピジョンズ・パーク(P.P)が子供だった頃、新しい家の骨組みを仕上げる『棟上げ』『建て前』と呼ばれる作業の日、組み上がった構造の上から、お餅を投げて福を分ける儀式を楽しむ、施主や家族の笑顔があったのを覚えています。もちろん、近隣の子供やお年寄り、大人もいっしょになってお餅を拾い、笑ったものでした。お餅投げの光景は、寺社の祭りやイベントなどで見かけるくらいになりましたが、拾ってみると、いつのまにか夢中になっていたりします(=^・^=)。ふるさと徳島に青空が広がった吉日のこと。県西部のとある町で、新しい暮らしの建築が始まりました。餅投げの予定は聞きませんでしたが、施主さんはもちろん、作業する大工さんたちの表情も晴れやかに見えました。
 
2016.0223
●本物『鳴門わかめ』漁 (鳴門市瀬戸町・収獲と浜茹で)
先週末土曜日の大雨から一転、日曜日は好天に恵まれました。ふるさと徳島の春イベント会場や行楽地も賑わったのに違いありません。そして新しい一週間が始まった昨日の月曜日も引き続きの青空がウキウキ広がりました。そんなわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)は、お誘いいただいていた『鳴門わかめ』の収獲と浜茹での見学に足を運ばせてもらいました。場所は鳴門市瀬戸町小海の日出湾の沖。井川水産(井川頼雄さん)の養殖場です。日出と書いて「ひゅうで」と読むそうです。朝4時起きで家を出た(P.P)は、明け切らない5時30分、船出した播磨灘は波が高く、あっという間に気持ちも体力も衰弱して、常々、自信を持っていた(P.P)の忍耐は、いともたやすく波濤の藻屑となりました。波に、もまれながら約2時間の収獲を見せてもらった8時前、ほうほうの体で上がった日出漁港では、浜茹での準備が進んでいました。陸に上がり、気分が落ち着いたところで、茹でたてを食べさせてくれました。何の味付けもしないその味わいは鳴門海峡の滋味をたっぷり含んで深く、シコシコの歯ごたえは食べることの幸せをもじっくりと、(P.P)に教えてくれるのでした。
 
2016.0216
●早朝の雪と春の陽
背骨が軋んで今朝の気温を知りました。窓外の無音に降雪を感じました。そして今、ピジョンズ・パーク(P.P)は、オレンジ色に差し込む春の陽気を見ています。ふるさと徳島の森には、きっと霧氷が彩りを添えたのに違いないと想像も膨らむのです。今日は火曜日。新しい一週間はまだ、始まったばかりで、こんなに劇的な夜明けに出会えた(P.P)は、いっそう期待を膨らませているのです。何に、って? もちろん、 (P.P)読者のみんなに、小さな幸せをたくさん届けられそうな予感にです。
 
2016.0215
●そうだレンズを売ろう!
日曜日の昨日は強風が吹いたものの、ぽかぽか陽気。出かけてみれば、気持ちの良い春の一日を過ごすことができました。打って変わって今日のふるさと徳島には、冷たい北風が渦巻いています。ぐぐぐっと気温は下がっているようで、ストーブも朝から全開なのです。下がったといえば、ピジョンズ・パーク(P.P)の所有するカメラレンズもハンパない下がりようなのです。使用頻度の少ない単焦点のレンズを、本格的な春の到来と新機購入に向けて下取りに出そうとネットで査定してみました。使うときは大切にぶつけたりしないよう気を使い、使用頻度の少ない物は湿気に注意しつつ、収納は防湿庫で管理していたのに、なのに、だのに愕然の価格ヽ(  ̄д ̄;)ノ。あ~あ。でもまぁ、寝かせておくよりは、もっと使うレンズやカメラに変更するのがよいと、決意を固め、(P.P)レンズ達と今、別れを惜しんでいるところなのです。

●雨と100円ネコ (吉野川市鴨島町・春雨)
春雨と呼んでいいのでしょうか。立春を過ぎているから、きっといいのでしょう。あたたかく感じれられる雨が、今日の昼過ぎくらいから、ふるさと徳島を洗っています。雨が苦手ではないピジョンズ・パーク(P.P)は、週末でもあるし、ついふらふらと雨のようすをうかがいに、靴を突っかけてしまうわけなのです。で、吉野川市山川町を走る国道192号沿いの和菓子店に寄り、久しぶりに「川田まんぢう」を購入しました。ほの暗い店の中で、「どうぞ」と試食させてくれた一粒がとてもおいしく、つい「買ってしまった」わけです。そうしてですね「買ってしまった」というのは、実のところ(P.P)は今朝、体重を測って愕然としていたわけで…。そこで一念発起、4月24日(日)に開催されるマラソンイベントまでに、8kgを目標に減量することを誓っていたためなのです。詳しく言うと、2カ月と10日の期間で69kgを61kgにしようと考えておるしだいなのです。ちょっとした後悔を春雨に洗い流してもらいつつ、明日からのチャレンジに決意を固くしている(P.P)なのであります。
 
2016.0211
●春の吉野川沿い散策道 (吉野川市川島町/阿波市土成町・善入寺島外周)
朝から広がっていた青空は、夕方になってもまだ居座って、ピジョンズ・パーク(P.P)のココロを浮き立たせてくれます。建国記念日の今日、(P.P)は春の陽気に誘われるまま、吉野川の土手道で、浅緑の芽吹きやら暖かい風に乗る甘い香りやらに、まみれてきました。ふるさと徳島を西から東へ流れる大河・吉野川の中で最大の川中島で広さは約500ha。ざっと計算してみると、甲子園球場全体の約130倍くらいです。で、善入寺島の西の端を望んで架かる阿波麻植大橋、そして東の端を望む阿波中央橋、吉野川の北岸・南岸の堤防道をつないで、ぐるっと巡ると約20kmの散策コースになります。春が深まるほどに、豊かな表情を見せてくれる、(P.P)とっておきのベストプレイス。(P.P)読者のみんなにだけ、こっそり教えてあげます(=^・^=)。
 
2016.0208
●番ネコGallery (皆勤で頑張ってます。)
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさん、おはようございます。昼休みに読まれた方には、こんにちは。夜、立ち寄ってくれたみんなには、こんばんワ。今日のふるさと徳島は快晴。引き替えに凍り付いたままの朝が迎えてくれました。にゃンとも布団に別れを告げがたくはあったのですが、新しい一日、輝かしい一週間の始まりと思えば、チカラも湧いてくるのです。そして(P.P)にチカラを分けてくれる、もうひとつの存在があります。ご存じ、(P.P)番ネコ。今朝のように寒い日も、逆にセミにたたき起こされる灼熱の朝も、そして雨が絡みつき、雪がのしかかり、雷が弾けていようとも、(P.P)番ネコは休むこと無く職務を全うしています。穏やかな春の陽気にまどろむような、照りつける夏の日が傾いたけだるい午後に寝そべるような、ゆる~い様子に癒され、勇気づけられるのです。そんな番ネコの様子を(P.P)読者のみんなにもみていただこうとウェブギャラリー2部屋を追加しました。よかったら、のぞいてみてくださいね。少し元気になれるかもしれません。眠くなったら、ごめんなさい(=^・^=)。
 
2016.0204
●新しい道にワクワク (吉野川市川島町・忌部神社)
2015年気分がいまだ抜けていないピジョンズ・パーク(P.P)ではありますが、もう2月も4日目。昨夜は「お庭外、福は内」とマメを投げました。そして今日は立春。ふるさと徳島は曆どおり、ポカポカあたたかい日和に恵まれています。さて、本日のポッポニュースは少し日を戻して、1月31日(日)のこと。(P.P)は久しぶりに吉野川市川島町と山川町の町境に建立されている『忌部神社』に参拝しました。ここは県西部の知る人ぞ知る桜の花見名所。ソメイヨシノの枝先を見るとつぼみが大きく膨らんでいました。楽しみっ!そして、楽しみといえば、神社の脇に工事用の仮設道路が延びていました。初めて聞いた名称ですが「どんど谷」という谷があって、そこを通る林道か町道が造られているのだろうと想像しました。(P.P)にとって新しい道の発見は何より心躍る愉しみのひとつ。桜の開花とあわせて、待ち遠しいのです(=^・^=)。
 
2016.0202
●地下足袋王子がお祝いに! (番ネコの誕生日)
ピジョンズ・パーク(P.P)に、ネコの『みぃこ』がやってきたのは2006年2月2日のことだった。その日から丸10年。いまや事務所を守る(P.P)番ネコとして、そこそこ貫禄もついたようにみえます。一日のほとんどをウトウトまどろんで過ごしているのに、高さ70cm以上ある机の上にひらりと飛び乗る筋力を備えていたりします。玩具のネズミを相手に本格的な格闘シーンを演じてくれることもあります。そして何より、かつて来社くださるたびに「シャァ~」と威嚇していた地下足袋王子(平井滋さん※)を愛想良くお迎えできるようになっています。※ファガスの森『高城』管理人、南つるぎ地域活性化協議会会長、木沢鹿肉加工所所長ほか多岐にわたって活躍されています。で、本日は『みぃこ』の(P.P)番ネコ10年を祝うため地下足袋王子がわざわざ足を運んでくださいました。ありがとうございます。(P.P)番ネコもそのあたりの空気が読めるくらいに成長したのでしょう、なんだか感極まっているように(P.P)には思えたのです。
 
2016.0201
●忌部氏ゆかりの地へ (吉野川市山川町・種穂山)
昨日の朝のこと。満面の笑みを浮かべたピジョンズ・パーク(P.P)が立ち尽くしているのを見た!と、(P.P)山友からメールをいただきました。場所は近所のガソリンスタンド。レギュラー99円!ついうれしくなって、不覚にも笑ってしまったのですな(=^・^=;)。ちなみに(P.P)山友さんたちは、高越山(標高約1133m)を目指していたそうです。というわけで本日のポッポニュースは、高越山の北側につらなる台地のようなカタチをした種穂山(たなぼやま・標高約379m)の風景。その山頂に建立されている『種穂忌部神社』や参道をご紹介します。訪ねたのは先々週末1月23日(土)の午後。道中では紅白の花を満開させた梅の木が迎えてくれる場面もあり、いつもより早めの春を楽しませてもらいました。
 
2016.0128
●想いのカタチ/このままがいいな。
ゴハンはいっしょに食べます。ベッドもひとつです。じゃれあうのも日課です。鼻の先の冷たさを相手の鼻先の温度で確認し合うのは朝の恒例です。視界の端に置いたり、ときには凝視したりして、互いの存在を感じて安心をつむいでいます。まともに口にすれば照れくさいわけですが…、そう!、ボクたちの間にのみ存在する「想いのカタチ」があって、いい感じの距離感がピジョンズ・パーク(P.P)事務所内に蔓延というか、固定化しているのです。同じ方向へ走るし、掃除も手伝うし、買いものやドライブも、いつもじゃないけれど、結構いっしょだし…。だけど決して、べたべたなんかじゃありません。寝息を近くに感じていても夢の色はきっと違っていて。こんなまったりしたことを考えてしまうのも、ゆるんだ気温に春が香ってるからなのでしょうかね(=^・^=)。
 
2016.0127
●吹雪 (吉野川市鴨島町・吉野川の堤防道路)
今朝はまだ陽が少し差していますが、ふるさと徳島の今週末の天気は雨の予報となっています。気温はどんどん緩んでいくようで、本格的な冬はもう終わったような気持ちになっているピジョンズ・パーク(P.P)なのです。ポッポニュース3の今号話題は、貴重な2015─2016冬日を掲載して名残を惜しんでおきます。吉野川堤防道路に現れた吹雪の風景です。
 
2016.0126
●ご苦労さまです (吉野川市川島町・吉野川の護岸工事)
空は何色ですか?曇っていますか?今日も寒いですか?つぼみはほころびかけていますか?今日のピジョンズ・パーク(P.P)はしっかり閉じこもって、外のようすがわかりません。あ~あ。バリスタのコーヒーをもう何杯飲んだのか、数えるのをあきらめました。さっさと一本仕上げちゃえばいいのですが、集中力が持続しません。ついつい「境界の彼方」なんてのに見入ってしまったり…^^;。番ネコとミニボクシングを楽しんでみたり…(=^・^=)。いかんいかん。こんなに頑張ってる人もいるのだから。というわけで先週末の寒波到来直前の土曜日お昼頃の光景。吉野川市川島町を流れる吉野川で護岸工事が行われていました。巨大なテトラを水中に沈める際、ポイントにきっちり合わせるためクレーンのマニピュレータに水中から指示を送っていたダイバー。この夜、徳島県内に大雪が降りました。寒風のなか、頑張るスガタを思って、(P.P)は今から再度エンジンをかけるつもりです^^)。
 
2016.0125
●水が楽しませてくれる季節 (吉野川市鴨島町・西麻植交差点)
昨夜から今朝にかけて日本全体が冷凍庫状態に。それこそ何十年かぶりの寒波だとか。ふるさと徳島も山間部から市街地までカチカチの朝を迎えました。昨日はふわふわの雪があたりを包み、今朝は鏡のように凍り付いていました。お昼を過ぎて気温が緩むと車道も路地も畑も、屋根も、みんな濡らして、そうして青空に還りはじめています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、水に還る前の乾いた音を、長靴の裏に楽しみました。
 
2016.0124
●休日の雪景色・その3 (吉野川市鴨島町・西麻植交差点)
JR鴨島駅から下り隣駅のJR西麻植駅までは約3kmほど離れています。JR西麻植駅の前の通りを南へ進み国道192号に接する西麻植交差点の陸橋にのぼり、町のようすを眺めてみました。ご覧のとおりのいい色合いです。スノータイヤでないクルマのドライバーさんたちは特に苦労して走らせているようでお気の毒様ですが、大急ぎでビュンビュン走り抜けていく日常の光景を思えば、のんびりとも思えるスピードで往来する風景は、高みから見物している身からすれば安心感があったりもするのです。それでは休日のマチの雪景色ラスト第3弾は、国道192号西麻植交差点の周辺をお楽しみいただきましょう。
 
2016.0124
●休日の雪景色・その2 (吉野川市鴨島町・江川鴨島公園)
ピジョンズ・パーク(P.P)にとっては2016年初の本格的な雪景色。昨夕から降り始めた雪は、今日の午後1時近くなって、やっとひといきついたようです。でもまだ、徳島県西部地域や山間の神山町などでは大雪の警報が出されたままで警戒は続いています。とはいえ、酷暑も極寒も晴天も雨も、ピジョンズ・パーク(P.P)が重ねる無味乾燥の日々に、ひとときの安息や潤いを与えてくれる一粒のドロップだったりするのです。目の前に広がる色の変化や気候の移り変わりや香りの濃淡こそがふるさとの味付けなのですね。前号に続き、雪に塗られた休日の今日、(P.P)が散策した町の風景を紹介します。第2弾は、JR鴨島駅の北側約500mほどの場所に設けられている江川鴨島公園の雪景色です。
 
2016.0124
●休日の雪景色・その1 (吉野川市鴨島町・JR鴨島駅周辺)
昨夜から降り始めた雪は、お昼を過ぎても降ったりやんだりを繰り返しています。とはいえ、早朝には真っ白だった国道も、溶けるスピードのほうが早いようで、黒い路面を水しぶきをあげて、クルマが走り去ってゆきます。まだ、雪が溶け残っていた午前中、ピジョンズ・パーク(P.P)は、劇的に変化した町の色合いを楽しむため、長靴に足を突っ込んでいました。町をあっちこっち歩いて見つけた雪景色を3回にわけて紹介します。まず最初は徳島本線のJR鴨島駅周辺。国道192号より積雪、残雪は少ないように(P.P)には感じられました。

●寒い季節にはコレッ!
今週末、大寒波がやってくるのだそうです。南国と評されることもある「ふるさと徳島」にも!まぁ、海抜0mから、標高約1955mまで、狭い県土に豊かな環境変化がひしめき合ってるわけで、雪国のような場所があっても不思議ではありません。ただ、今回の寒波は何十年かぶりというような冷え込みが予報されてるようで、積雪や水道の凍結といった事態に備えておきたいところです。このところピジョンズ・パーク(P.P)のポッポニュース3でも「寒さ」がテーマになってますが、寒いからこそ、冷え込むからこそ、といった楽しみがあります。そんな楽しみの一つが、あったかぁ~い甘酒。味噌屋さんや酒蔵さんのどぶろく甘酒が好物ですが、酒粕を湯に戻して、適量のお砂糖や生姜で味付けする甘酒も、この時期、恋しくなる味覚だったりします。そして、この甘酒を飲むのに、重宝しているのが6年ほど以前に〝四国山岳植物園(旧しゃくなげの里) 岳人の森〟で分けてもらった湯飲み(各500円・税込み)。軽く150mlくらい入り、甘酒をいただくのにちょうど良い分量になるのです。はぁ、この週末もこの味とあったかさで、元気に過ごせそうです。(P.P)読者のみんなにも試してほしいな。
 
2016.0121
●大寒に思う (鳴門市瀬戸町小海・日出漁港)
今日もサブイ{{ (>_<) }}と思ったら、やっぱり!大寒(だいかん)でした。1年のうちで一番寒い日なんだそうで、だいたい1月20日前後に決まっているようです。そんな大寒前日の昨日、ピジョンズ・パーク(P.P)は鳴門に足を運んでいました。で、ちょこっと時間ができたのを幸い、道草を愉しみました。場所は鳴門市瀬戸町小海の日出漁港。瀬戸内海が目と鼻の先に見える西山地区を走る国道11号の鳴門警察署鳴門検問所の脇から東へ延びる県道183号線を5分ほどクルマで進んだあたりに開かれています。小さな漁港には十数隻ほどの小型漁船が係留されて、北風を受け小刻みに揺れていました。粉雪が舞う港には人影はないものの、まもなくやってくる鳴門わかめの収穫期には、浜ゆでする大鍋に湯気が立ち、人々の笑い声で賑わうのに違いありません。漁の準備が進んでいるようすから、そんな想像を愉しんだ(P.P)なのでした。
 
2016.0120
●初雪ふぶき (吉野川市鴨島町・雪の国道192号)
3月だ、4月だの陽気が昨年暮れから続いていましたが昨日、やっと、ふるさと徳島の平野部にも雪が降りました。しかも「舞った」というのじゃなくて、「吹雪いた」が表現の正確。鳴門・板野・上板・吉野川市とクルマを走らせたピジョンズ・パーク(P.P)は、夕方から夜、明け方にかけて強まる風と降雪に少し怖くも感じられたのです。日が落ちた国道の黒い路面が見る間に白く染まり凍り付いてゆきます。朝、積雪はほとんどないものの、郊外の田畑はうっすらと雪に覆われ、冬らしい風景に変わっていました。
 
2016.0119
●陽気に誘われて (阿波市土成町・樫原神社と裏山山行)
ふるさと徳島を流れる吉野川中流域の北岸。のどかな田園が魅力的な風景のひとつになっている阿波市土成町が横たわり広がっています。ピジョンズ・パーク(P.P)は、陽気に誘われたのもあって、田園に縦横に抜ける農道を目的地も決めず辿ってみました。そうして最初に招かれたのは御所神社。長い石段を一息に登り切って二拝二拍手一礼。さらに北西に向かって歩を進めると、小さな古い鳥居に出会いました。最初の鳥居の神額には樫原神社とあり、奧にあった二つ目の鳥居には鈴川神社と彫られていました。ひょっとすると何かの縁で二つの神社がこの地に鎮座しているのかと想像を愉しみつつ、ここでも初詣のご挨拶。なんの疑いも感じないまま、見えないチカラに促されるまま裏山へ登らせてもらいました。(P.P)のGPS腕時計の数字を信じるなら標高は300m弱くらい。眼下に吉野川や田園風景を見下ろし、清々しい空気を堪能させてもらいました。
 
2016.0118
●谷間の春 (神山町・神領地区)
昨年暮れから続く暖冬で、ロウバイはもちろん、木によっては満開している梅花やジンチョウゲなどを見かけます。開花時期が大幅に前倒されて季節感も狂ってしまいます。昨日、阿波市土成町の山中では、5月の連休明けくらいに見頃がやってくるはずのオンツツジが赤い花で枯れた山を彩っているのに出会いました。混沌とした季節感を取り戻したくて、ピジョンズ・パーク(P.P)は先日、深い自然が残る神山町に足を運び、里山を散策。本格的な春の到来を待ち焦がれる例年の愉しみを探してきました。やっぱり、じらされることで気持ちは昂(たか)ぶるし、やっと叶えられた快感はいっそう手応えのあるものになるのです。だから(P.P)は今、あえて冬を探し、春を探り当ててみたいのです。
 
2016.0113
●ココロ満足プチ旅 (兵庫県神戸市・神戸ハーバーランド)
そんなに愛着があるわけでもなく、旅と称するほどに遠くもないのだけれど、突如として足を運びたくなるプレースがあります。ピジョンズ・パーク(P.P)にとって、神戸はまさにそんな場所の一つで、今回はぶらっと神戸ハーバーランドを歩いてきました。バスでJR神戸三宮駅へ。そこから甲子園口駅へ回り、諸事を済ませてJR神戸駅到着。いざ神戸ハーバーランド散策開始。いろいろと有名だったり人気だったりするお店もあるようなのですが、そこらはチラ見でスルー。いい感じの猫雑貨が店頭で誘ってきても、大きめのスポーツバッグを引きずり歩く汗かきの(P.P)にはちょっと敷居が高く、甘い香りを漂わせるスイーツの店に気持ちを持って行かれても、おっさん(P.P)を順番待ちの行列が受け入れてくれるとも思えないから。とはいえ、きれいなマチには洗練されたイロやヒカリやカタチがあって、ただただ歩いているだけで、幸せな気持ちになれるのです。たまには、近くの県外散策もココロのためにおすすめなのです。

 
2016.0111
●宵のうちに (徳島市通町・えびす祭り)
今日は残り戎(残り福)の日。一年の商売繁盛を願って、えべっさん(恵比寿神)に参り、福を買い求める年中行事『えびす祭り』の最終日です。縁起を担ぐのにやぶさかでないピジョンズ・パーク(P.P)は、宵の9日に、徳島市通町にある事代主神社へ参拝し、飾り熊手やら招き猫やらを手に入れてきました。ちなみに、えびす祭りは9日の宵戎、中日10日の十日戎、最終日の残り戎の3日間行われます。で、この時期よく耳にするかけ声に「商売繁盛(で)、笹もってこい!」というのがありますが、福笹は持って帰るのにも、祀るのにも、結構かさばるため、(P.P)は1.000円の小さな飾り熊手を買い求めることにしています。金額の多寡やものの大小や笹か熊手かの違いに、何かしらの面目はかかることがあるのかもしれませんが、いただくご利益のほうは、きっと同じくらい価値あるものと信じているからです。そんなわけで「ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみんなが、今年も豊かであるように」と願ってきました。
 
2016.0107
●お隣さん (阿波市市場町・粟嶋神社と八幡神社)
はや今日は、1月も7日。言わずと知れた、七草がゆの日。年末のゆず湯や5月のしょうぶ湯のように、邪気を払って健康を願う古い儀式のひとつです。今夜は、「七草にしようかなぁ」。まぁ、そんなわけで今日まで正月ということで、ピジョンズ・パーク(P.P)が正月に梯子した神社をご紹介します。ちょっと珍しい雰囲気の境内です。入り口に鳥居が2つ並んでいます。縦列に並んでいるのは普通にありますが、一つの境内に並列しているのは、あまり見かけません。で、見上げてみると右手は八幡神社、左側が粟嶋神社の社名が書かれた額束が。昔、八幡神社の境内に粟嶋神社が引っ越してきたんだそうです。粟嶋神社は、吉野川最大の中島である善入寺島にあった本須賀八條神社や東北須賀山神社、愛宕神社、中須賀戎社、高尾須賀戎社、西須賀三宝荒神社などがひとつになったもの。善入寺島に住んでいた人々が一斉に引っ越しさせられたのをきっかけに大正5年に遷宮したと境内の祈念碑にありました。老朽化から20年ほど前に新築再建されていますが、やっぱり間借りしているからなのか、八幡神社に比べて小さく、少し後ろに下がって建立されているスガタが健気にも思えるのです。きっとこれは拝殿が無く (あるいは八幡神社と兼ねているのか)、いきなり本殿となっているためなのでしょう。また近く、訪ねてみたい神社でした。
 
2016.0106
●札所参拝 (阿波市市場町・切幡寺)
正月三が日の最終日。ピジョンズ・パーク(P.P)は『四国88ヶ所霊場 第10番札所 得度山灌頂院 切幡寺』に初詣させていただきました。数年前の秋頃に訪ねた折には、鐘撞き堂の梵鐘の下で、日なたぼっこする子ザルに出会いました。今年はサル年ということで、期待もあったのですが、待っていてくれることはありませんでした。今年のお正月はとてこあたたかく、ここまで来なくても、山の中で過ごしやすかったのかもしれません。参拝者が三々五々訪れていた2016年1月3日の切幡寺境内の様子です。
 
2016.0105
●凝縮〝徳島の昭和〟 (写真アルバム〝ふるさと徳島市〟)
戦後70年の節目となった昨年暮れ、昭和の時代を中心に集められた写真440点余りが掲載された写真アルバム〝ふるさと徳島市〟(税抜9250円・郷土出版社)が発刊されました。ピジョンズ・パーク(P.P)もほんの少しですが、お手伝いさせていただきました。そして、今朝の徳島新聞に6段1/3ほどのスペースでご紹介いただいています。さっそくポッポニュース3でも、再掲載させていただきました。執筆編集作業にご尽力下さった先生方にあらためてお礼を申し上げ、ご一緒させていただけたことに感謝いたします。
 
2016.0104
●あっちこっち初詣 (吉野川市川島町・川島神社&忌部神社)
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんは、今日から張り切って出社していることでしょう。(P.P)も2016年の事始め。もりもり働くつもりなのであります。ちなみに「事始め」とは、辞書によれば「物事に初めて手を付けること」とあり、シゴト始めと理解していました。でも、もともとは「正月事始め」が主だったようで、正月に年神様を迎える準備に取りかかる神事を事始めといい、これが12月8日。逆に終えるのは2月8日で事納めというそうです。話を戻して、辞書的理解からいうと初詣でも事始めのうちというわけで、(P.P)は正月三が日、向麻山(標高約92m)山麓の國中八幡神社参拝を皮切りに、JR鴨島駅前の八幡神社、川島城に隣接する川島神社、川島町と山川町の町境にある忌部神社、そして阿波市市場町にある四国八十八ヶ所霊場第10番札所切幡寺を梯子参拝してきました。もちろん、年始のご挨拶と(P.P)読者みんなが今年も元気に過ごせるよう願ったしだいです。今年も(P.P)のポッポニュース3をご愛読いただければと思います。
 
2016.0102
●山頂の初日の出 (吉野川市鴨島町・向麻山)
徳島市沖の海上に初日の出が見られたのは7時7分頃。ピジョンズ・パーク(P.P)の陣取る向麻山(標高約92m)の山頂公園に朝日が差したのは、それから20分余り遅れた7時30分過ぎのこと。公園展望台から東に望む気延山(標高約212m)の稜線を2016年のご来光が越えてきました。この公園で(P.P)が初日の出を迎えるのは初めて。太鼓の演奏があり、書き初めショーがあり、多くの人々が集まって、とても賑わしく、一年の計の出発点として、ここに立つのは悪くないと感じたのです。
 
2016.0101
●謹賀新年2016
あけまして おめでとう ございます
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみんなにとって
新しい年がより良い日々となりますよう、
心から願っています。
 
2016年の(P.P)も、昨年以上に
ふるさと徳島のチャームポイントを探して
歩きに歩きたいと決意しています。
 
どうぞ、今年もご愛読・ご声援くださいますよう
お願いします。


2015

 
2015.1231
●干支の引き継ぎ式
2015年も残り3時間を切りました。ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんをはじめ、お世話下さったみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。(P.P)は、新しい年も何かしら、ふるさと魅力を探して、(P.P)読者のみんなに小さな幸せのかけらを提供できればと願っています。2016年もどうぞ、よろしくお願いします。新しい歴史に一歩を踏み出したポッポニュース3のご愛読くださいますよう、番ネコ(=^^=)ともども、願う次第なのです。というわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)恒例の干支の引き継ぎ式を行いました。いつもなら、大谷焼窯元〝佳実窯〟さんの焼き物が登場するのですが、今回は、縁あって伊勢の五十鈴干支さんにお願いしました。佳実窯さんのサルは後日ご紹介しますね。それでは、(P.P)読者のみなさん、良い年をお迎え下さい。
 
2015.1230
●これで一安心〝〆詣〟 (吉野川市鴨島町・JR鴨島駅前と八幡神社)
2015年も残すところ今日を含めて2日となりました。毎年感じていることなのですが「またしてもやり残したことがたくさんある」ような〝気〟がして、ピジョンズ・パーク(P.P)はどうも落ち着かないのです。じゃ、それはなんだ?と振り返ってもみるのですが、カタチははっきりとしてきません。〝気〟というのは、そういうものなのです(=^^=)。乾いたぞうきんを無理にひねって、やり残しを一滴しぼりだしてみて気づいたのは、新しい年を迎えるための準備がまだ、何もできてないこと。とはいえ、何をしたらよいのかさっぱり想像が膨らまない(P.P)は、町のようすを覗いてみるのです。駅前にも商店の入り口にも、期待した角松の姿はありません。それでも、きっといつもなら多くの通勤客で賑わっているだろう列車のホームに人はまばらで、駅前のアーケードを歩く人もなく、年末のただただ過ぎて行く気怠い時間が駅前ロータリーにうずくまって、それらしい気配を漂わせているのです。新年を迎えるための準備を探しに来た(P.P)は、もちろんこれくらいでは納得できないわけで…。目的を果たすべく、駅前中央通りを南へ抜けて、鴨島八幡神社へ参拝しました。そこでは、しっかりと初詣客を迎える準備が整っていました^^)。二拝二拍手一礼。初詣のためにひとまず、〝〆()詣〟させていただきました。
 
2015.1228
●年末の川上画伯 (色えんぴつ画家・川上和彦氏)
2015年最後の日曜日だった昨日(27)。地元新聞の朝刊にのんびり目を通していたピジョンズ・パーク(P.P)は、見慣れた人の名を見つけてうれしくなりました。ピジョンズ・パーク(P.P)のポッポニュース2では、もうお馴染みの色えんぴつ画家・川上和彦くんを紹介する記事でした。今年4月に死んだ介助犬たんぽぽ号との日々や、色えんぴつ画家として活動する川上画伯の活躍に思いを馳せることができました。そうして今年、お世話になったお礼の気持ちを持ったまま、さて新年会をいつ頃やろうかと、心弾ませる年末を過ごしている(P.P)なのです。
 
2015.1227
●雪無し峠 (吉野川市川島町・チェリーロードライン)
吉野川市川島町と美郷地区を結ぶ県道43号線は、吉野川の南岸につらなる山の山腹を走る眺望良い山道。春には街道沿いを無数の桜花が彩ることから、別名チェリーロードラインと呼ばれる徳島県西部の花見名所としても知られています。川島町と美郷の境にあたる峠は展望台となっていて、蛇行してゆうゆうと流れる吉野川と最大の川中島である善入寺島の区画された田園風景を眼下に、遠くは淡路島や沼島まではっきりと見通すことができます。昨日、ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、休日のことでもあり、小春日和に誘われもしたから。そういえば去年の今頃は西部地区が大雪に見舞われ、一昨年も峠は雪が積もっていました。今年は打って変わっての暖冬。こんな冬も、まあいいかなと寒がりの(P.P)は納得していたりします。
 
2015.1225
●県外編:都会の光飾 (神戸市・JR三ノ宮駅前)
メリークリスマス。「!」とか「♪」なんかの記号を語尾に付けたいところなのですが、暖冬のためか、今年のクリスマスはどうも気分が盛り上がらないピジョンズ・パーク(P.P)なのです。とはいえ、今日はクリスマス。県外のイルミネーション風景ですが、22日の夜に歩いたJR三ノ宮駅前(神戸市)の夜景を掲載します。忘年会の喧噪があふれていたこの夜はとても暖かく、おかげで寒がりの(P.P)も、のんびりと都会の電飾を楽しむことができました。
 
2015.1220
●いしいドーム周辺イルミネーション (石井町・飯尾川公園)
今日の徳島はすっきりと晴れ。青い空がどこまで続いています。放射冷却というのですか、窓から差し込む朝日の角度がかなり大きくなって、気温がそれなりに上がって、やっとベッドから離れることができました(=^^=)。でも、寒いことは悪いことでは決してありません。だって、田舎町の暗い夜に踊るイルミネーションの光が、いっそうくっきり見えるから。クリスマスシーズンの彩りを、いしいドームに隣接する飯尾川公園に探しました。
 
2015.1219
●ケンチョピアきらきら (徳島市万代町・県庁前ヨットハーバー)
冬とは思えないくらい暖かい日が続いています。おかげでクリスマスムードも盛り上がりにくいのか、テレビや街角からクリスマスソングが流れてくることが少ないように感じられるのです。これじゃ、あっという間にお正月がやってきてしまって、何かしらの〝やり残した感〟が気持ちの中に漂ってしまいそうです。せっかく新しい年がそこまできているのです。そんなはめにならないようピジョンズ・パーク(P.P)はクリスマスムードを迎えにいくことにしました。というわけで昨夜、最初に思いついた場所〝ケンチョピア〟に足を運びました。徳島県庁の前を流れる新町川の河口に係留されたヨットがそれぞれイルミネーションで飾られ、田舎町の暗い夜に幻想的な輝きを漂わせていました。
 
2015.1208
●県外編:高野表参道を歩く (和歌山県高野町・町石道)
11月最後の週末。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ご縁をいただいて紀伊水道を渡り、真言宗総本山のある和歌山県の山へ向かいました。言わずと知れた高野山。金剛峯寺へ参詣するための表参道〝高野山町石道(ちょういしみち)〟を歩く機会に恵まれたのです。四国88ヶ所霊場へ旅立つにあたり、そして巡礼の締めくくりに多くの巡礼者が歩いた道は、ほどよく踏み固められて歩を進めやすく、杉の巨木が林立する森にも、ところどころに秋の色づきが見られて、飽く間もなく多くの距離を消化していました。
 
2015.1207
●県外編:お伊勢参り (三重県伊勢市・伊勢神宮とおかげ横丁)
先日は縁あって高野山(和歌山県高野町)で合掌し、また一昨日はお招きいただいて伊勢神宮に二拝二拍手一礼することができました。2015年も残りわずかとなって、神仏に交わる機会をたくさんいただいたピジョンズ・パーク(P.P)は、早くも新しい年にウキウキウッキッキーと心躍らせているわけなのです(申年だけに)。そんなわけで、初めて足を運んだ伊勢神宮の内宮と外宮の静寂。それと参拝客で賑わう「おはらい町」「おかげ横丁」のカットを少しばかり掲載します。お楽しみ下さい。
 
2015.1125
●ホッとするね。この景色。 (神山町・神領と鍋岩あたりの町並み)
今日のポッポニュース・フォトは前号に引き続き、神山町が舞台です。最近は町内に残る半鐘(はんしょう)を追って、こつこつと記録を進めている〝雨乞の滝の女神さま〟といっしょに何気ない田舎の風景を訪ねさせてもらいました。人の繋がりやご近所の助け合いや道端の人情やといったものが、そこらじゅうに寝そべっていたころの地域の賑わいを、冬枯れた雑草の中に見つけることもあります。かつて火事などの災害をいち早く知らせるために叩かれた半鐘。谷を挟んだ向いの集落から、あるいは地域で近隣の人が支柱にのぼり半鐘を打ち鳴らし、響き渡ったのに違いありません。木の柱は風雨にやせて、谷間に吠えた鐘は赤く錆びつきましたが、記憶はまだ残されていたりするのです。半鐘を例にとるまでもなく、田舎の風景にはいろんな記憶がまだまだ染みている気がします。
 
2015.1124
●名瀑の秋 (神山町・雨乞の滝)
阿波の三大名瀑といえば那賀町の釜ヶ谷渓谷に刻まれた〝大釜の滝〟、海陽町の王餘魚谷川(かれいたにがわ)に落ちる〝轟の滝〟、神山町の悲願寺そばに湧く高根谷川が雨水山水を集めて流れる〝雨乞の滝〟。三連休の中日にあたる一昨日の22日。紅葉に染まる名瀑を求めたピジョンズ・パーク(P.P)は、神山町の見どころ、歴史、人情を隅々まで知り尽くす『雨乞滝の女神さま』に案内を請うことにしました。というわけで今回、足を運んだのは〝雨乞の滝〟。このところ降り続いた雨で水量は申し分なく、葉を色づかせた木々が渓谷と名瀑をいっそう魅力的なスガタに変えていました。
 
2015.1117
●秋のお楽しみ! 阿波の陶器市 (鳴門市大麻町・大谷焼窯まつり)
今日の徳島は朝から冷たい雨が降っています。マチもすっかり秋めいて、イチョウの木々も葉を黄金色に染めています。さて、久しぶりのポッポニュース更新となってしまいましたが、今回は先週末に鳴門市で行われた恒例の陶器市〝大谷焼窯まつり〟の賑わいを紹介します。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、2日間開催された市の初日。あいにくの雨模様でしたが、阿波の伝統工芸品の掘り出し物を求めて、多くの大谷焼陶器ファンが訪れていました。
 
2015.1104
●県西部の林道秋景 (つるぎ町・大惣の紅葉)
特産・半田そうめんの産地として知られるつるぎ町半田地区。山深い町を流れる清流・半田川沿いの道をさかのぼると大惣(おおそう)と呼ばれる山間地域に達します。石堂山や白滝山、矢筈山といった魅力的なピークへの登山口もあり、川沿いに走る県道から別れる林道も少なからず利用されています。数年前くらいまでピジョンズ・パーク(P.P)もよくドライブした大惣地区へ、久しぶりに足を運び、もみじ狩りを楽しんできました。色の頃合いは、まずまず。枯れ散る前の秋の光景を記憶に残すことができました。
 
2015.1102
●秋の絶景 (阿波市阿波町・阿波の土柱)
「標高1000mを超える山々では、赤や黄に葉を染めた木々が鮮やかな秋世界を演出している」(地下足袋王子:談)のだそうです。そんな標高には到底おっつかないわけなのですが、吉野川流域の名勝もゆっくりそしてしっかりと秋に覆われていくのです。ピジョンズ・パーク(P.P)は、去年の秋風景を思い出しながら、国指定天然記念物の名勝景勝『阿波の土柱』に散策。秋の降り具合を確認してきました。
 
2015.1027
●晩秋の大菊人形 (吉野川市鴨島町・JR鴨島駅前&市役所イベント広場)
晩秋の恒例イベント『鴨島大菊人形』がJR鴨島駅前と市役所イベント広場で始まっています。初日からまだ5日目ですが、菊の花はほどよく咲いて、人形の表情も上品な雰囲気を醸しています。これから時を待たずして、残る多くのつぼみも次々と開花し、色取りも賑やかになっていくことでしょう。ピジョンズ・パーク(P.P)のお気に入りの花の香りに菊があります。この時期、薔薇の花が席捲・魅了するところですが、(P.P)は少し控えめの菊の花の香りによろめいてしまうのです。イベントは1115日まで。会場への入場も菊花観賞も無料です。
 
2015.1025
●今秋一番のお気に入り (鳴門市大麻町・天円山/天ヶ津山)
昨日(24)。空は青いし、風は涼しいし、このところノンビリしてないしで、ちょっと時間が取れたのを幸いに、ピジョンズ・パーク(P.P)は鳴門に出かけました。行き先は山。海を眺めながら潮風をほおばるのも魅力的でしたが、紅葉を探して山に分け入るのを選択した次第です。で、足を運んだのは焼き物の里として知られる鳴門市大麻町大谷にそびえる天円山(標高約434m・あまがつぶやま)。通称、天ヶ津山(あまがっつぁん)。なんだか、高越山の愛称「おこうっつぁん」に似ています。山友から話には聞いていたのですが、足を運んだのは今回が初めてでした。そしてコースは大当たり! (P.P)的には今秋であった自然ふれあいコースのなかでも一番のお気に入りポイントになりました。登山口のひとつ「御嶽神社」裏から「さるの墓」というポイントを経由するコースで山頂まで約3.5km。ずっと登りなのですが、山有り谷有りで眺望の利く広場もあり。手頃なのに、充分に楽しめる山道を備えていました。月に一度は足を運びたいような、そんな場所でした。
 
2015.1021
●県都のランドマークで秋探し (徳島市・眉山)
昨日のお昼前。徳島市のランドマーク『眉山』(びざん・標高約290)に登ってきました。山頂の広場にあったモラエス館の撤去工事もかなり進んでいるようで、建物のスガタはまったく見えなくなっていました。ピジョンズ・パーク(P.P)は、この日の前日、前々日と久しぶりに遅くまで作業して、ぐったり疲れてしまっていたのですが、県都のランドマークから吉野川平野とそこを潤して流れる川や賑わいが広がる街の様子を眺めていると、すっかり元気を取り戻すことができたように感じられるのでした。山頂では桜の葉やススキの穂に秋が降りていました。もうすぐ、雑木の森も色づいてくることでしょう。
 
2015.1020
●県南駅前の山 (阿南市・津乃峰山)
先日、ピジョンズ・パーク(P.P)は阿南市橘町にシゴトがあって足を運びました。打ち合わせを終えたのは11時過ぎ。このまま帰るのも何だなぁ、と回りを見舞わして見つけたのは津乃峰神社の赤い大鳥居。さっそくくぐってしまった(P.P)。くぐったからには、参拝しなければならないわけで…。とはいえ、実のところ(P.P)は参道を歩いて津乃峰山頂(標高約284m)に建てられた拝殿に向かうのは初めてだったりします。新米参拝者ということで参道入り口が分からず、八大神社に迷い込んだりで、しばらく迷ってしまったりして=^_^=;)。やっと先行する参拝者さんたちが乗ってきたのであろうクルマが数台止められている空き地を見つけ、そこから(P.P)も歩き出したのでした。
 
2015.1019
●水際の秋 (徳島市・JR徳島駅&藍場浜など)
剣山(標高約1955m)では、木々の葉が色づき、見頃を迎えているそうです。しかも例年を上回る見応えであるそうです。ふぅ。いくら「そうです」と重ねてもむなしさがつのる一方で、山に向かえない我が身をあわれむピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。とはいえ、ちょっと目をこらせば、小さい楽しみはそこここにあるもので、とりあえずJR徳島駅から藍場浜、新町川沿いを歩いて、秋の気配とか、香りとか、風とか、音とかを探してみました。
 
2015.1006
●公園の秋 (徳島市八万町・徳島県文化の森総合公園)
図書館、博物館、美術館、文書館などの文化施設が集まる徳島県文化の森総合公園。園内には、芝生の広場を中心に自然と親しめる散策道が延びています。春にはお花見を、お昼にはお弁当を広げ、そして秋には…。というわけで先日のこと、ピジョンズ・パーク(P.P)は、色を楽しみに歩いてみました。
 
2015.0930
●新町川沿いの賑わい (徳島市東船場町界隈・パラソルショップほか)
先週末の日曜日。降り注ぐ紫外線さえもエネルギーに自己変換できるピジョンズ・パーク(P.P)は、県都で水の都で阿波おどりのメーン会場にもなる徳島市の中心部をフワフワさまよってきました。秋の陽ざしに恵まれた新町川沿いのボードウォークでは、白い花のようなパラソルショップが立ち並んで、新鮮な農産物や食品や小物や特産品をそろえ、たくさんの笑顔がのぞき込んでは買いものを楽しんでいます。新町川の水面には、カヌーを操る人たちや無料のクルーズ船で川風観光するみなさんが遊んでいます。富田町の通りへ迷い込むと「富街まつり」の開催日だったらしく歌や踊り、ちんどんパフォーマンスに人だかりが出来ています。(P.P)は近くのセルフうどんでお腹を満たしつつ、〆は吉野川河口近くにかかる新橋「しらさぎ大橋」まで、足をのばしてみたりしたのです。
 
2015.0929
●名水と樹花の杜 (徳島市佐古山町・椎宮八幡神社)
近くにあるのに、まったく足を運ばない場所があることに時々気づきます。徳島市のランドマーク眉山の南麓にある小高い丘「椎の山」は、初夏ともなれば辺りを赤や白に塗りつぶすツツジの花見名所として知られています。石段の参道を登り切ると椎宮八幡神社が建立鎮座しています。振り返れば、少なくとも5年余り足を運んでいなかったように思います。先日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は当社の祭神にきっと招かれたのでしょう。懐かしい杜を散策してきました。
 
2015.0928
●県外編 1000万ドルの夜景とか (兵庫県神戸市・六甲山ホテルほか)
シルバーウィーク期間中のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は、神戸にそびえる自然のランドマーク六甲山(標高約932m)の山腹に建つ洋館「六甲山ホテル」の屋上から、値1000万ドルとも褒められる神戸の夜景を眼下に楽しんできました。今回の旅では、神戸市王子動物園を皮切りに、横尾忠則現代美術館、北野異人館街を経てメリケンパークに遊び、南京町で食べ歩く贅沢観光も堪能。距離にすれば20kmに足らずの行程でしたが、文字通りクルマを使わない散策旅。路地の風景やオシャレな街角や雑踏や空気や香りに触れることができました。(P.P)的人力旅の風景を紹介します。
 
2015.0923
●県外編 至福!酒蔵めぐり (兵庫県神戸市&西宮市・灘五郷)
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさん、こんちわ。シルバーウィーク(SW)も今日が最後。期間中は天候にも恵まれて、山海の行楽を満喫されたことでしょう。(P.P)SWの一日、思い切って海峡を渡り、酒蔵が軒を連ねる町並みを散策しました。灘の生一本のうたい文句で知られる日本酒どころ灘五郷で、通りに流れる甘い香りを頼りにひと蔵、また一蔵と探し当てる愉悦のひととき。写真だけですが、記録して、(P.P)読者のみんなにもご紹介しておきます。
 
2015.0922
●キノコとマムシと山道と (鳴門市・大麻山~卯辰越)
先週の良く晴れた日。ピジョンズ・パーク(P.P)は鳴門市のランドマーク大麻山の弥山神社に参拝させてもらいました。大麻山山頂は標高約538mと小さな山ですが、侮ってはいけません。登山道の勾配は結構きつくて「サンダル履きでちょこっと」とはいかないのです。それでも、登山道は山頂の弥山神社への参道にもなっており、延々と続く石段などもよく整備されていて、気軽に登れる山でもあるのです。参拝させてもらった後、(P.P)は大麻山の麓の西側にある卯辰越まで山道を下り、そこから南北に延びる県道41号を伝って、クルマを止めさせてもらっていた大麻比古神社の駐車場までぐるっと散策。途中、下りの山道で日向ぼっこするマムシのすぐそばに足を置いて冷や汗をかく場面もありましたが、色づき始めたふるさとの森をたっぷり堪能できました。次回は、落ち葉が山を覆う頃に足を運んでみたいと思う(P.P)なのです。
 
2015.0915
●県外編 台地の蓮池 (高松市・屋島)
スパッと平らな山上が特徴の溶岩台地の島〝屋島〟。瀬戸内海を望む標高約292mの台地は、どこに立っても目を奪われる景観名所ばかり。ピジョンズ・パーク(P.P)は、四国八十八ヶ所霊場の第84番札所屋島寺に参拝させていただきつつ、島内の見どころを散策させてもらいました。台地の三大展望所〝談古嶺〟〝遊鶴亭〟〝獅子の霊巌〟や血の池と呼ばれる瑠璃宝池、千間堂跡などを散策する中で出会った、水面を蓮の花が色取り湖畔に蒲の穂が揺れる池と芝生の公園。憩いと愉しみがあふれる屋島のなかでも、最も(P.P)的に居心地の良い場所でした。
 
2015.0914
●県外編 古戦場の砲台跡 (高松市・長崎の鼻)
那須与一の逸話などが残される源平合戦の古戦場〝屋島〟。標高約292mの島の北端に、長崎の鼻と呼ばれる場所があります。今から160年あまり前、黒船と呼ばれる米国艦隊が浦賀に来航したのは誰もが知る史実。国内大騒ぎの末、外海に対する防衛力を確保しようと、江戸幕府の命令により全国各地の海岸に砲台が設けられることになりました。長崎の鼻の砲台もそうした海防の痕跡なのだそうです。一昨日の土曜日。屋島を登頂し周囲をめぐり、ついでに隣接する庵治半島を一周したピジョンズ・パーク(P.P)の小旅の記録をポッポニュースで少しずつ紹介します。第1弾は屋島の北端〝長崎の鼻の砲台跡〟です。
 
2015.0908
●秋のいただきもの (神山町産スダチと栗)
雨の日が続いているためか、朝の肌寒さも日増しに強くなっているようです。ピジョンズ・パーク(P.P)としては室内にこもっていながらも秋を意識するようになるわけで…。思考は日常から切り離されがちになってしまい、行楽や読書や観月やスポーツやといろいろ想像を楽しんでしまうのです。仕方ないのです(=^^=)。そして秋といえば味覚。うまいもんが、これから次々と旬を迎えるわけです。先日のこと、(P.P)読者のみなさんには、もうお馴染みの「雨乞滝の女神さま」からいただきものをしました。女神さまが暮らす、徳島県で最も便利で元気な〝いなか〟神山町の特産『スダチ』と秋を代表する山の幸『栗』。いずれも女神さまの畑や裏山で収穫されたものです。(P.P)の今秋最初の愉しみカテゴリーは「食欲の秋」だったようです。
 
2015.0827
●番ネコヒトリゴト
今朝早く…。ご主人が開け放していたベランダの窓から、今夏はじめてのヒンヤリ風が吹き込んいるのに気づきましたネコっ。心地よく私のホホをなで起こしてくれる風に、いつものようにセミの声が乗っています。耳のいい、私には困りものの大合唱が始まるか!とうんざりしたのは昨日までと同じなのですが、ただ、今朝はちょっと様子が違っていました。「おらおら今日も、思いっきり行くぞっ!」とばかりに鳴き出すはずのセミたちが、声のボリュームを上げきれないままグズッているのだにゃ。で、髭の先にピンっと感じてしまったのね。待ち焦がれた秋の始まりを…=^_^=。いつもならちょっとでも冷たい廊下やガラステーブルの上に伸びているところなのですが、今朝はご主人の寝返りを避けながらベッドの足下で丸くなりたい気分だったのです。昼前の今、セミも元気を取り戻したようで、外が騒がしくなってきました。やれやれ=^_^=;。私は耳をふさいで、もうひと眠り。涼しくて静かな季節を待とうと思います。
 
2015.0819
●駅前通りのエライヤッチャ (徳島市上八万町・宅宮神社の神踊り)
日の落ちるのが早まっていることに気づいたのは昨日のこと。夕刻にも雨雲が空を覆い、夕日が見えなかったのも理由のひとつでしょう。日が短くなって思うのは、季節の移ろい。秋の訪れ。五穀豊穣を願い、豊作に感謝する秋祭りのシーズンがやってきます。秋祭りというには、ちょっと早い感もありますが、お盆期間中の先日815日に、徳島市上八万町の宅宮(えのみや)神社へ、無形民俗文化財の県指定も受けている〝神踊り〟を見学させてもらおうと、ピジョンズ・パーク(P.P)は足を運んできました。家を守る神様を祀る珍しい神社で舞われた、五穀豊穣を願った踊りの奉納をご覧下さい。
 
2015.0818
●駅前通りのエライヤッチャ (吉野川市鴨島町・吉野川市阿波踊り大会)
ピジョンズ・パーク(P.P)がつづるポッポニュースの阿波おどりネタもついに最終回。吉野川市鴨島町のJR鴨島駅前中央通で行われた阿波おどりです。会期は814日から16日までの3日間。(P.P)は、中日にあたる15日に足を運びました。徳島市や鳴門市のように幾筋もの通りや街角で踊られるわけではなく、会場は通り一本。また、つるぎ町貞光や三好市池田町の阿波おどりのような混雑もありません。それだけにゆったりのんびり「見る阿呆」になれるのが吉野川市阿波踊り大会なのです。さっそく駅前通りのエライヤッチャをお楽しみください。
 
2015.0817
●うだつのぞめき (つるぎ町・貞光の阿波おどり)
チャンカチャンカ♪チャンカチャンカ。ぞめきのリズムが、複層うだつの旧商家が軒を連ねる古い通りの奧から近づいてきます。ピジョンズ・パーク(P.P)が、通りの入り口に立ったのは昨日16日の夜。県西部の歴史あるマチ、つるぎ町貞光地区の阿波おどりが最終日を迎えました。いつもはひっそりと静かな通りに、「今宵ばかりは!」と踊る阿呆と見る阿呆がひしめき合い、ソースとアブラの混じり合った香ばしく甘いにおいが、(P.P)のお腹を刺激して流れていくのでした。
 
2015.0816
3日目 (徳島市・阿波おどり)
あっという間の徳島市の〝阿波おどり〟でした。激しく燃えるほど、早く尽きるのは焚き火だけではないようです。ただ、楽しい時間の残り火は地域に一日分、残っていて、昨夕、ピジョンズ・パーク(P.P)が出かけた吉野川市鴨島町をはじめ、三好市池田町や美馬郡つるぎ町貞光などの阿波踊りは今日が最終日となっています。夕方から雨予報は出ているものの、踊りの熱を冷ますことはできないでしょう。さて、本日のポッポニュースは徳島市の阿波おどり3日目のマチのようすです。冷たいお茶の入った水筒を片手に、 (P.P)は、新町橋、東新町アーケード街、両国橋、富田橋やらを歩いて、まちかど踊りを堪能させてもらいました。
 
2015.0814
●まちかどカンカンドコドコ (徳島市・阿波おどり)
朝からエアコン全開でしのぐピジョンズ・パーク(P.P)なのであります。(P.P)番ネコもシゴト机の下で延びています。窓外はうだり、室内はけだるく、作業はうまく進まないわけで、気分転換にこうしてブログを書いている次第なのです。写真は前回に続き、徳島市の阿波どおり初日の様子。今回は街角の踊りをピックアップしました。三味線や笛を欠いた踊り連に多く出会いました。カンカン、ズンドコ、ドコドコと打ち鳴らされるリズムにグルーブ感があって立ち止まるのですが、年齢のせいか、すぐに音量についていけなくなって、次の街角へ新しい連を探してしまうです。そんな初日の街角踊りのノリを、さっそく見てケロ。
 
2015.0813
●あちち (徳島市・阿波おどり)
さっき、雨が落ちてきましたが、阿波おどり2日目が開幕する6時には、きっちりやんでくれたようです。初日だった昨日、たっぷり踊りとぞめきと熱気を堪能したピジョンズ・パーク(P.P)は、今夏はこれでもう充分と考えていたのですが、またあのマチのエネルギーに包まれたくなっているから不思議です。というわけで、本日のポッポニュースは、明日のそぞろ歩きを楽しみに、初日の市役所前演舞場の様子第1弾として阿波おどり超有名連「娯茶平」連を中心に掲載します。
 
2015.0811
●海の玄関口の花火大会 (鳴門市・納涼花火大会)
久しぶりの更新になってしまいました。どもども=^_^=;)。明日から、いよいよ徳島市の阿波おどりが始まります。13日と14日の中2日間が若干雨が降りやすいようですが、4日間とも熱気がマチに渦巻くことを願ってやみません。渦といえば、渦潮で知られる鳴門海峡に鳴門大橋が開通して30周年を迎えました。これを記念して、恒例の鳴門市納涼花火大会は例年を大幅に上回る10000発の花火打ち上げられ、撫養川河口を色とりどりに染めました。花咲く夜空を見上げて、ピジョンズ・パーク(P.P)も川沿いを歩きました。そうして本格的な夏が、ふるさと徳島にやってきたのを実感したのです。
 
2015.0729
●初花火 (徳島市・吉野川グラウンド)
ふるさとを流れる大河をもっと知るためのイベント〝吉野川フェスティバル〟が、先週末3日間にわたり開催されていました。ピジョンズ・パーク(P.P)は中日にあたる25()。蜂須賀家の墓所がある万年山コースから登った眉山山頂をあとに、天神社へ下り、新町川を渡って、会場の吉野川グラウンド(吉野川橋南岸河川敷広場)へ。特設のバーベキュー広場から阿波牛を焼くこうばしい香りが川風に漂う中、お腹の虫をスポーツ羊羹で黙らせた(P.P)は、見上げた夜の空に期待を膨らませていました。午後9時。大河の川面を鮮やかに染めて花火が広がります。今夏、(P.P)にとっては初花火。(P.P)読者のみんなにも、ちょこっとお裾分けします。
 
2015.0725
●雨後の小滝へ (吉野川市川島町・水神の滝)
梅雨明けしたばかりの空を染める朝の青色は、清々しくていつまでも見上げていたくなるのです。週末のけだるさを洗い落としてあげたくなったピジョンズ・パーク(P.P)は、(P.P)番ネコにシャワータイムを振る舞ってやりました。排水口に絡んだ小さなコブシひとつ分くらいの抜け毛を始末してコシをのばすと、(P.P)もどっかに出かけたくなるのです。そうだ今夕は、花火の鑑賞も兼ねて眉山でも登ってみようかな。眉山といえば、えっと前になりますが、ふるさと徳島を舞台に撮影された同名の映画がありました。印象的だったのは、劇中の回顧シーンに登場する小滝のスガタ。というわけで本日のポッポニュースでは、雨後で水量が増した件の小滝を取り上げました。青空の下でしか思い出せないことがあって、〝雨〟もそのひとつなのです=^_^=
 
2015.0724
●ポポを偲ぶ色えんぴつ画展 (東みよし町)
今日の夕刊に夏本番を伝えるニュースが掲載されていました。平年より6日遅れ、昨年より4日遅れの梅雨明け宣言です。ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんも待ち遠しかったことでしょう。台風12号の進路が気にはなりますが、明日からの週末。お出かけ日和になればと願っています。さて、お出かけと言えば、絵画展に足を運んでみてはいかがでしょうか。ポッポニュースではおなじみの色えんぴつ画家・川上和彦氏の個展が、喫茶店パパラギ(東みよし町加茂)で、始まっています。車いすに乗る川上画伯を10年近く、傍らで支え続けた「介助犬たんぽぽ号」を描いた25点の色えんぴつ画作品が展示されています。会期は831日まで。(P.P)読者のみんなに、ぜひおすすめします=^_^=
 
 
2015.0723
●県外編 登山家のふる里の山へ (兵庫県・蘇武岳)
日本を代表する登山家を思うと、最初に植村直己さんの名前が浮かんでくる人は少なくないと思います。兵庫県豊岡市出身の植村さんにとってのふる里の山といえるのが『蘇武岳』。豊岡市と香美町を隔てる標高1074.4mの山です。先週三連休の最終日のこと。徳島県内にある剣山国定公園を中心に山の自然環境を見守るNPO法人剣山クラブの県外研修で蘇武岳を山行するという話を聞きつけ、ピジョンズ・パーク(P.P)もちゃっかり同行させていただきました=^_^=。高越山(愛称:おこうっつぁん・標高約1133m)と同じくらいの高さがあるのですが、山道は分かりやすく、歩きやすく、それほど苦労なく山頂に立つことができました。今回は、巨樹の谷と名付けられた道中の見どころを紹介します。
 
2015.0716
●ぞめきの街へ (徳島市・徳島中央公園の周辺夕景)
台風11号の跫音が近づいてきました。だんだん雨も風も強くなっています。災害がなければいいけれどと願いながら、それでも雨はピジョンズ・パーク(P.P)のココロを不思議と軽くするのです。とはいえ、よく晴れた夕刻の街も悪くないと思うのです。徳島市の真ん中を流れる助任川の畔に立つと川面が赤く揺れています。河口へたどり行き着いた徳島中央公園では早、ヒグラシが歌っています。7時を過ぎてもまだ陽が落ちきらない夏の街に、賑やかなお囃子の音色が渦を巻き始めます。助任川と新町川に囲まれて島のようになった一帯は、(P.P)にはミドリムシに見えたりもするのですが、一般には〝ひょうたん島〟の愛称で親しまれていたりします。この台風が去ったら、また歩いてみたいな…そんな思いをこめて、ゆっくり散策した一昨日の夕刻風景を掲載します。
 
2015.0714
●残りわずか梅雨景色 (吉野川市・大正池と川島潜水橋)
今週の木、金曜日をピークに、11号台風が近づいているそうですが、今日の徳島は朝から快晴。容赦のない夏日にさらされた地表温度もグングン上がっているのが、道路に漂う陽炎から見た目にもわかるほどです。とはいえ今度の台風が去った後には、きっと梅雨明けが伝えられるのだろうと思うのです。鬱陶しいと、多くのみんなに評価される梅雨も今シーズンの店じまいというこ
とになります。湿気は場合によりますが、ことに「雨」が苦手でないピジョンズ・パーク(P.P)は、名残惜しさを大いに覚えてしまうのです。そんなわけで、(P.P)が独自に選んだ「雨の名所」の梅雨景色を楽しんでいただきましょう。今回は、(P.P)厳選「雨の名所」のほんの一端ですが、吉野川市川島町の大正池および吉野川に架かる潜水橋がシットリ濡れる様を掲載しました。さっそくご覧下さい。
 
2015.0702
●海峡を望む鳴門のお不動さん  (鳴門市・成田山)
風光明媚で知られる県内屈指のドライブ観光名所〝鳴門スカイライン(県道183号線)〟。中でも、島田島と北泊の半島を分ける細い海峡に架かる小鳴門新橋からの眺望は、ふるさと徳島の海風景を語るとき、ピジョンズ・パーク(P.P)が最初にイメージする原風景のひとつだったります。この新橋を北泊の半島に渡ってすぐに見えてくるのが今日のポッポニュース写真で紹介する〝成田山 徳島分院光輪寺〟です。森の緑を背景に朱塗りの本堂が石段の上に構え、潮の香を含んだ海風が境内をなでてゆきます。まつられているのは、成田山の御本尊・不動明王(アチャラ・ナータ)。心の迷いを火炎で清め、災厄を断ち切ってくださる仏様で、交通安全や旅行安全のご利益が得られ、家内安全や商売繁盛などのお願いにも耳を傾けてくれます。良く晴れた日の午後のこと、(P.P)は、小鳴門海峡やウチノ海の景勝を目にする小さな幸せを手にするかたわら、読者のみんなの今夏の幸運をしっかりお願いしてきましたゾ=^_^=
 
2015.0629
●県外編 双子のダム散策  (南あわじ市・北富士ダム&成相ダム)
1年にわたり取材を続けてきた淡路島のシゴトも一区切りがつき、肩の荷をおろしています。多くのみなさまに出会い、お世話になり、ご厚情をいただいたお陰で洲本市、南あわじ市、淡路市のかなり奥深くまで見ることができました。ほんの1年前まで、ふるさと徳島からは、ほんの目と鼻の先にあるのにもかかわらず、ピジョンズ・パーク(P.P)には遠い場所だった淡路島が、とても近いことを実感し、そして第2のふるさとにさえ思えるほどに親近感をおぼえることができたました。島で出会ったみなさまにあらためてお礼を申し上げたいと思います。そんなわけで今回、とくにお世話になった方々を先週末に訪ねました。日曜日の早朝、(P.P)はホテルのベッドに横たわっているのがもったいなく感じて、夜明けとともに南あわじ市を走るオニオンロードを散策しました。そこで見つけたのはオニオンロードから簡単にアクセスできる2つのダム「北富士ダム」と「成相ダム」。いずれもダム湖を眺める散策道が湖畔に延び、また両ダムが隣接していることから人工湖を梯子する楽しみも得られました。シゴトでは最後の訪問となった日。淡路島の神様が、心に残る絶景をプレゼントしてくれたように(P.P)は感じたのです。
 
2015.0622
●補助ロボット体験 (色えんぴつ画家・川上和彦氏の挑戦)
「ちょっと恰好ええ実験というか体験に挑戦してるでぇ」と、画伯からメールが送られてきました。画伯とは、ピジョンズ・パーク(P.P)のポッポニュースではすっかりお馴染みの色えんぴつ画家・川上和彦さん。先日、パートナーとして歩んできたポポ(介助犬たんぽぽ号)が亡くなり、すっかり気を落としていた画伯から、思わぬ明るいメールの内容に、(P.P)も少し心が軽くなった思いがしました。で、足を運んだのは(P.P)のシゴト場からほど近くにある医療施設。画伯はここに入院して、ロボットスーツによる歩行訓練に挑戦していたのです。ところでロボットスーツって、知ってますか?まさに着るようにカラダに装着して、その動きを手助けしてくれる最先端技術による補助器具(なのだそう)です。装着したスガタもなかなかに恰好いいのです。そして何より、下半身がまったく自由にならない画伯が、近い将来に自ら立ちあがり、どこにでも歩いていくことができる、そんなうれしい想像を実現してくれる予感が膨らんだのです。
 
2015.0622
●炎天下の閑散 (石井町・変わり続けるJR石井駅前)
とある平日の午後。場所はJR石井駅前の通り。真夏を思わせる陽光がジリジリとアスファルトを焼く、まさに炎天。ハンカチでは足らず、首に巻いたタオルも重くなるほどの汗を垂らしながら、ふらふらと歩いていたのは、ピジョンズ・パーク(P.P)のみ。線路を眺め、しばらく待っていると上下線の列車が駅で待ち合わせ、すれ違ってゆきました。少ないながらも降りる客はあったようで、学生や会社員風の人びとがまぶしげに額に手をかざし、足早に駅を後にする光景が見られました。久しぶりに駅周辺を散策すると新しい建物がいくつかできており、同時に広い空き地は緑に覆われていました。活気らしいものは、この日、残念ながら見つけることはできませんでしたが、マチが少しずつ、そして確実にスガタを変えているのを実感しました。今、この風景を記録しておきたいと(P.P)は、炎天で鈍りながらも思考したのです。
 
2015.0619
●立体交差の向こうの青 (神山町・大久保地区の棚田)
この場所を訪れるのは〝秋〟というのが定石なのですが、ピジョンズ・パーク(P.P)は梅雨の晴れ間に呼ばれては、これに抗(あらが)うこともままならず足を運んでみました。(P.P)が訪ねたのは神山町大久保地区。山深い田舎町には珍しい立体交差をくぐり、たどり着いたのは、太い枝からコブ(気根)が垂れ下がる古木の大樹〝大久保の乳いちょう〟で知られる秋行楽の名所。今回、初めて目にした初夏の風景は、ステロタイプな表現で申し訳ないのですが、これぞ〝ザ・日本の原風景〟なのでありました。焼山寺山に連なる峯から湧き出た喜来谷川の水を蓄えた棚田に、浅黄色をした若い稲が育つ清々しい光景。盆前くらいまでには、再訪したいと(P.P)は強く願ったのです。
 
2015.0609
●記念日の雨
決意の日からついに3年。ピジョンズ・パーク(P.P)のライフスタイルのなかから、タバコの煙と香りとヤニの味が消え、「これでストレスを解消してるんです」なんて言い訳もすっかり使わなくなってしまいました。ニコチンへの依存からは脱出できたようですが、まだ油断はならないとも思うのです。シゴトに集中しているときなど、ふとタバコの香りが鼻の奥に蘇ってくることもわずかながらあったりするのです。まだ、成分がどこかカラダのスミに残っているのかもしれません=^_^=;。というわけで、今日は(P.P)喫煙記念の雨風景。どうぞ、お楽しみください。
 
2015.0608
●県外編 麦秋の朝 (東かがわ市・借り入れ間際の大麦畑)
先月末近い日曜日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島を目指し早朝の国道318号にクルマを走らせていました。東かがわ市の西山地区に差し掛かったとき、朝日を受けて金色(こんじき)に萌える大麦の風景に出会いました。大麦といえば、パンの材料になったり、「麦焦がし」あるいは「はったい粉」の名で食べられたりするいたってメジャーな穀物です。そして、ふるさと徳島の暑い夏を乗り切るのに欠かせないビールも大麦から作られています。梅雨入り直前の畑は刈り入れを急ぎ、そのため初夏を告げる麦秋を目にするチャンスは希少でもあります。この日の夕刻、国道を引き返す(P.P)を、麦畑が丸坊主の笑顔で見送ってくれました=^_^=
 
2015.0607
●屈指の観光地を飾る色 (美馬市・脇町うだつの町並み)
徳島県西部のマチに、ふるさと徳島屈指の観光地があります。重要伝統的建造物群保存地区に指定されている〝脇町うだつの町並み〟。雨に洗われたある日の昼下がり。散策を楽しむピジョンズ・パーク(P.P)は、いつしか観光地に彩りを添える縁の下の力持ち、あるいは塩味のきいたエキストラ的、色の脇役たちに目を奪われていました。
 
2015.0606
●歴史の道を濡らす雨 (美馬市・脇町うだつの町並み)
今日の徳島は青空に白い雲が流れる、爽やかな一日になりました。雨と雨に挟まれた晴れは、晴れた日の次の日の晴れよりも、いっそう気持ちよく感じられるのです。そして反対に、晴れた日に歩くことの多い観光名所だからこそ、雨に洗われたときに特別な光景が現れるのです。梅雨の空が広がった昨日、ピジョンズ・パーク(P.P)は脇町うだつの町並み散策に興じておりました。
 
2015.0604
●日本人の夏は米作りから! (上板町・Kさんちの田植え)
吉野川沿いの平野部では田植えが進んでいます。ピジョンズ・パーク(P.P)のシゴト場から見える近くの田園でも小さな苗が風に揺れています。昨日、雨のシーズンを口にした(P.P)の予見どおり、四国が梅雨入りしたそうですが、今日の徳島はサラッと晴れています。湿気も少なく梅雨が少し後退したようにも感じられた一日でした。さて、梅雨の立ち位置を考えると日本の季節が夏へ脱皮するためのサナギです。そして梅雨や雨の風景を見せてくれるだけでなく、茶色い田んぼを緑一色に塗り替えてくれる季節でもあります。日本の初夏の原風景なのです。というわけで、今回は上板町のKさんちの田植え風景を紹介します。田植えが行われたのは、今日のように青空が広がった528日。日一日と成長を続ける稲の様子を今後も紹介していきたいと思います。
 
2015.0603
●あの季節がやってくる2 (那賀町木沢・高城山へ続く尾根道2)
ネタが無い!というわけでは、もちろんありません=^_^=。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ただ霧の風景が好きなのです。そんなわけで、連続で申し訳ないと思いながらも前回、(P.P)読者ののみんなに紹介できなかった、高城山へ続く尾根道霧風景を数点掲載しました。今日の徳島は、朝からずっと湿りがちでした。雨と湿気が苦手なみんなにも、梅雨のいいところを見つけてほしいから、あえて掲載します。だってさ、結局のところ、季節は当たり前にやってくるのだものね。
 
2015.0601
●あの季節がやってくる (那賀町木沢・高城山へ続く尾根道)
待ち遠しかった雨のシーズンがやってきます。「足下の悪い中…うんぬん」「雨が降ると節々が痛い」「雨で客の出足が悪い」「うっとうしい雨だ!」などと、いろいろな天候のなかでも、あまり好まれない雨。だから、というわけではないのですが、ピジョンズ・パーク(P.P)はあえて、肩を持ちたくなるのです。それに実際、「恵みの雨」って言葉にしがみつくまでもなく、みんなが普段あまり想像しないであろう風景や光景を垣間見せてくれる一事だけで、大いに雨の日に対する期待は膨らむのです。もう一度、読者のみんなに宣言します。(P.P)は梅雨が好き。だからちょっと先取りで、濡れた風景をプレゼントします。場所はナカ(徳島県那賀町)木沢地区の山中。つい先日までシロヤシオが見頃だった高城山へ続く尾根道の光景です。雨の日の喜びで満腹にさせてくれるシーズンが、もうすぐそこに来てますよ=^_^=
 
2015.0526
●ぽぽモチーフ最新作 (川上作品・たんぽぽ号)
ピジョンズ・パーク(P.P)では、すっかりお馴染みの色えんぴつ画家・川上一彦氏から、パートナー犬故たんぽぽ号(愛称ポポ)の色えんぴつが作品が届きました。川上画伯が徳島県から介助犬第一号としてポポの貸与を受けたのは、今から9年前余り前の2006329日のことでした。そのときの様子は(P.P)も取材に足を運び、ポッポニュースにもご紹介させてもらいました。以来、日々の暮らしはもちろん、介助犬の普及に向けたPR講演などを川上画伯と介助犬ポポの人犬三脚で精力的に歩んできたのでした。そんな川上画伯と介助犬ポポの様子を(P.P)もポッポニュースを通じてご紹介させてもらいました。その中で介助犬ポポをモチーフに描き上げた川上画伯の色えんぴつ画作品も20点を超え、(P.P)読者のみなさんをはじめ、多くのファンのみなさんにご覧いただくことができました。そして先日、「毎日暑くて元気なくなるけど、がんばって描いたでぇ」と、川上画伯からポポ最新作が届きました。というわけで、これまでの掲載分とあわせてご鑑賞下さい。だんだん年を重ね、信頼を深めていく、ポポの瞳の変化に気づいていただけることでしょう。
 
2015.0520-2
●川上画伯の個展開催中! (美波町・日和佐図書館)
ピジョンズ・パーク(P.P)では、お馴染みの色えんぴつ画家・川上一彦氏の個展が美波町の日和佐図書・資料館で開催されています。テーマは10年近く画伯を傍らで支え、4月に旅だっていった介助犬『たんぽぽ』号。無垢で忠実な表情をとらえた原画作品が20点余り展示されています。展示期間は612()まで。ピジョンズ・パーク(P.P)も近く足を運ぶつもりです。
 
2015.0520-1
●新緑渓谷 (那賀町・高の瀬峡)
今日、奄美地方が梅雨入りしたそうです。もうすぐ、ふるさと徳島も雨のシーズンがやってきます。晴天と同じくらい、雨天曇天を気に入っているピジョンズ・パーク(P.P)は、濡れた風景の中に、小さな幸せをいくつ見つけられるのか、今から楽しみでならなかったりするのです。一週間近く前のことになりますが、曇天の日、(P.P)は那賀川の上流に刻まれた渓谷『高の瀬峡』に足を運んでいました。シゴトのついでに、昼の弁当を広げようと目論んだわけです。剣山スーパー林道の入り口近くにクルマを止め、渓谷に突き刺さる急な石段を下りていくと、渓谷を渡る赤さびた吊り橋の懐かしい風景が迎えてくれました。満腹のお腹を抱え、せせらぎの音に耳を傾けていると、薄衣のような眠気がフワリと頭上から舞い降りて、腰掛けた川原の石が心地よい座椅子に変わっていく幸せを感じていたのです。
 
2015.0515
●山頂にも夏の始まり (初夏の剣山山頂)
先週末の510日。ピジョンズ・パーク(P.P)は剣山山頂(標高約1955m)に立っておりました。ふるさと徳島で最も空に近い場所に仁王立ちし、両手をコシにあて、アゴをあげて青空を仰ぎ、通り過ぎてゆく初夏の風をホホで受ける幸せな時を堪能したのです。山頂を覆う笹原も鮮やかな緑色に変わり始めていて季節の移ろいを感じさせてくれます。山開きから早、半月。今シーズンは何度ここに立つことができるのかと、今から楽しみでならない(P.P)なのであります。
 
2015.0507
●剣山南面地域にも初夏の気配 (那賀町・高城山周辺)
日本一の延長距離をうたう剣山スーパー林道(総距離約87.7km)が観光シーズンを迎えましたが、複数箇所での山腹崩壊によって、全線を通して通行することができなくなっています。紅葉シーズンまでには、なんとか修復してもらえればと願いながら、ピジョンズ・パーク(P.P)は先日5月5日に高城山(標高約1628m)周辺を散策しました。3日前の52日に足を運んだ際に開花をはじめていた、初夏を告げる高山の樹花アケボノツツジもほぼ満開の見頃を迎えていました。ゴールデンウィーク後半、(P.P)は数年ぶりで山の初夏を満喫させていただきました。そんなわけで、(P.P)読者のみんなにも、さっそくお裾分けしましょう。
 
2015.0505
●初夏の色 (那賀町・アケボノツツジ)
剣山(つるぎさん・標高約1955m)が山開きして、本格的な山行シーズンがふるさと徳島にもやってきました。天候にも比較的に恵まれた今回のゴールデンウィーク(GW)前半には多くの登山客が訪れていたようです。そうして、剣山の南面で山々をつないで延びる剣山スーパー林道の山腹ではアケボノツツジの木々が淡いピンク色の花を咲かせていました。剣山スーパー林道の休憩宿泊施設『ファガスの森 高城』の近くから登れる南高城で、ピジョンズ・パーク(P.P)が初夏の色を眺めたの3日前の52日。満開の見頃を迎えたものもありましたが、多くは5分咲き程度。GW後半の本日お天気が良さそうなので、その後の様子をちょっと見てこようかと思っています。次回、報告もお楽しみに=^_^=
 
2015.0425
●県外編:オリンピックの香り (東京都新宿区・早朝の都庁周辺)
2020年夏に開催される東京オリンピックも次第に近づいてきています。東京都庁の周辺でもオリンピック招致を祝い、気運を盛り上げていく東京オリンピックのロゴがデザインされたポスターや幟がそこかしこで見られました。5年後の賑わいを想像しながらピジョンズ・パーク(P.P)も朝の新宿を歩いてみました。
 
2015.0422
●県外編:桜前線を追う (山梨県富士河口湖町・河口湖畔の桜花)
ふるさと徳島の今朝の空色は青。空気もほどよくヒンヤリと清々しく、お洗濯ものを干すのにもやる気が出てくるわけなのです。さて、こんなお天気にシゴト場に引きこもっていなければならない我が身を悔やむより、先日楽しんだ観桜の思い出を反芻(はんすう)してたほうが、ココロ的健康維持によほど良い!ということで、ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんにも桜花をお分けします。時は先週末の土曜日418日午後。もちろん徳島の観桜シーズンは疾()うに終わっているわけで、場所は県外。日本人のココロのよりしろ、原風景、象徴的ランドマークであるところの山容が背景にあることから、すでに(P.P)読者のみなさんがお気づきの通り、世界遺産・富士山の麓に立っていました。山梨県南都留郡富士河口湖町にある観光名所のひとつ富士五湖『河口湖』湖畔では、まさに見頃を迎えた桜花と五合目程までを雪化粧した富士山による美の二大競演が繰り広げられていました。幸いにもこの日、富士山上空には青色が広がって湖面は鏡のように澄み、(P.P)に絵はがきの風景散策を堪能させてくれました。次は、山頂に立ってみたいと強く思わせてくれた『ふるさと日本』の風景を(P.P)読者のみなさんにも、お裾分けいたしましょう。
 
2015.0417
●庭先の春
空を見上げると青色が広がっています。久しぶりに過ごしやすい一日になりそうで、洗濯機を2度も回すキモチになりました=^_^=。そんな陽気に誘われたのか、ピジョンズ・パーク(P.P)の事務所の庭先にも笑顔が咲き始めました。というわけで今回は、身近な色をいくつかご紹介しましたが、さて最初の花は何の植物だと思いますか?スキヤキの名脇役というか、(P.P)の好みから言えば主役級の食材シュンギクです。鉢植えをほったらかしていたら、こんなことになってしまいました。菊と名乗っているのは、どうやら伊達ではないようです。
 
2015.0416
●観桜残り花 (美馬市木屋平貢・三木家周辺の桜)
今日の徳島は朝から柔らかな陽ざしが…と書きかけて今(午前940)、窓外に空を見上げると雲に覆われていました。西からの風も時折強く吹き付けて、安定しないお天気なのです。でも、まだ週の半ば。元気を引っ込めないで、シゴトに取り組まなければとあらためて思っているピジョンズ・パーク(P.P)なのです。さて、(P.P)が県内で見つけた「小さな幸せ」を楽しみにしてくれている読者のため、お昼休みに間に合うようにと、本日紹介するのは先週末の日曜日(412)に足を運んだ県西部の桜の名所です。場所は穴吹川をさかのぼった山深い木屋平貢地区。県下最古といわれる古民家『三木家住宅』周辺に桜の残り花を求めました。腕時計のGPSによれば、標高は400mあまりあるためか、しだれ桜を中心にまだまだ観桜を楽しめる状態でした。では(P.P)のポッポニュースで、週後半を乗り切る元気を充填してください!
 
2015.0407
●花のトンネル (石井町・旧農大の桜)
今日の徳島は肌寒い一日でした。冬に帰ったほどではありませんが、梅の花が咲いていても不思議じゃないような気温でした。さて、こんな日には桜の花を思い出したくなるのですね。というわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)が、今月2日に見上げた旧農大の桜並木の風景をご紹介しておきます。
 
2015.0405
●花が散るより早く (吉野川市川島町・峯八峠の桜とロードスター)
今年の桜花はとても足が速いようで、ふるさと徳島の平野部では、ピンクの絨毯に覆い尽くされた名所も少なくないようです。で、桜の花びらが風に舞って地面に降り落ちるまでの様を間髪入れず楽しむため、ピジョンズ・パーク(P.P)は一計を案じました。花より団子じゃなくて、花より早く名所に立てば良いということで、ロードスターの気鋭ポルシェに乗って行けば間に合う気がしたのです。そしてできればフラッグシップなマシーンということで、ボクスタースパイダーを選んでみました。しかも、コックピットが右席に配置されてるレアタイプ。地面に直接腰掛けたかのような低床シートで、ガルガル伝わってくるエンジンの振動と音に身をゆだねた(P.P)が向かったのは、川島町の山間を東西に延びる峯八峠の桜街道(愛称:フルーツロード)(P.P)お気に入りの桜の見どころで、毎年欠かさずお花見に足を運んでいました。ただ、今回はあまりに花の散るのが早く、なんとか間に合わせるため、ロードスターに乗っけてもらったわけです。あっ!^^;)。自ら運転していたかのように書いてきましたが、実を言えば、とあるクライアントの社長と打ち合わせのついでにドライブに誘っていただき、名所を紹介した次第でした。曲がりくねった細い山道で、桜花を観賞しながらのドライブでは、スーパーカーの性能を発揮させる場面はありませんでしたが、助手席の(P.P)にとっては充分に楽しい時間となりました。スーパーカーを駆る(P.P)読者のみなさんにも来年、この街道での花見ドライブをおすすめしたいとちょっぴり思ったりするのです。
 
2015.0403
●サクラ夜会 (吉野川市鴨島町・江川鴨島公園の夜桜)
昨日の風に続き、今日はシトシトと雨。う~ん、これは週末の明日、満を持しての花見ツアーは楽しめるだろうかとピジョンズ・パーク(P.P)は心配になっているのです。まぁ、こんなふうにハラハラさせられるのも、サクラの楽しみのひとつではあります。というわけで、今回は夜の花見会場を見てもらいましょう。
 
2015.0402
●花と雨2 (吉野川市鴨島町・向麻山の桜)
今日の徳島は晴れ。でも、花ちらしの強い春風が吹いて、ピンク色に着飾った桜の木々が薄衣をひらひらとはぎ取られて、艶めかしく揺れているのでした。そんな様子はこの次にっ!というわけで、本日も昨日の続き、向麻山の雨桜の光景。どうぞお楽しみください。
 
2015.0401
●花と雨1 (吉野川市鴨島町・向麻山の桜)
咲き誇る桜の花は、果たして青空にのみ映えるのでしょうか。「否」とピジョンズ・パーク(P.P)は答えます。ふるさと徳島に咲く桜花たちは、雨にこそ輝くことを知って欲しいと思います。青空が広がり、空気もぬるんで、耐えてきた冬の寒さから解放されれば、花でも見ようかと出かけたくなるキモチは充分に理解できます。だけど、言うまでも無く桜の花の命は短くて、それだけに、いろんな表情を密度濃く見せてくれたりするのです。というわけで雨模様の今朝、吉野川市鴨島町の桜花の名所のひとつ向麻山(こうのやま)の山頂公園に、ありきたりでない桜花の表情に出会えればと期待を込めて登りました=^_^=
 
2015.0331
●県外編 (高知市・高知城の夜桜)
ふるさと徳島の平野部では、桜花が満開の見頃を迎えています。県内の桜花風景はあらためてご紹介するとして、その前に、前座に、プレとして、隣県高知県高知市のランドマーク〝高知城〟の開花状況をレポートします。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、328()の夕刻。陽が落ちるのに呼応して、城内のぼんぼりに灯りがともり、酒豪たちの宴にも熱がこもっていくようなのでした。今日くらいは、きっともう咲き誇っているのに違いないのです。はぁ、(P.P)もアルコール片手に夜桜見物したいなぁ=^_^=
 
2015.0328
●金色の河川敷─その3─ (石井町・吉野川河川敷の菜の花)
取り付けたものの今季はあまり使わなかった冬用のタイヤを、夏のそれに取り替えました。やりなれないのもあって、ピジョンズ・パーク(P.P)の腰は熱っぽくなっちゃったし、右手の薬指は挟んで青黒く変色してしまったけれど、とりあえずやりとげました=^_^=。さっき自動車屋さんで、ナットのしまり具合などチェックしてもらったので、これから高速道路を飛ばしてきます。と、まぁその前に、石井町を流れる吉野川の河川敷を金色に染めた菜の花の風景を紹介しておきます。第3弾の最終話。手入れの行き届いた畑を見るように整然と並んで咲く風景があれば、どこまでも広がって地平線を探したくなるような景色があり、木々の間を埋めるように繁る光景なども見られて、染める場所や規模やで、受け取る印象はずいぶん違っていたりするのです。それでは、ふるさと徳島を潤して流れる吉野川河川敷を舞台に、黄金の衣装で春をたたえる菜の花の歌声に耳を傾けてくださいな。
 
2015.0327
●ほころび…そして (徳島市・県立文化の森総合公園)
一昨日のこと。一仕事終えたのを理由に、ピジョンズ・パーク(P.P)は弁当片手に県立文化の森総合公園をチョビッと散策してきました。公園は県内でも知られた桜花の名所。はち切れんばかりに膨らんだ桜花のつぼみには、何かしらの〝期待感〟が詰まっているように思えて、(P.P)のスキなモノのひとつになっています。図書館の脇から高台に広がる芝生公園に登ると、ソメイヨシノの林が案の定、つぼみをプックリさせていました。その中に、サクラの若木が1本、そしてほどよく育ったしだれ桜が1本、それぞれ花を満開させているのを見つけました。冷たい風を追いやって、エイッヤッとアゴをあげれば、青い画用紙の上に、雲の絵の具で描かれた動物や建物の蜃気楼が踊っています。はぁ~あ。深々と息を吐き、ちょっと先取りの花見昼食のベストポジションを半畳ほど、広々とした芝生の公園の中に確保しました=^_^=
 
2015.0326
●金色の河川敷─その2─ (石井町・吉野川河川敷の菜の花)
菜の花の香りについて、実のところピジョンズ・パーク(P.P)は、コンポストと言えばいいのでしょうか、生ゴミを思わせる臭いをイメージしていました。ひょっとすると、それは畑の土作りのための肥料臭だったのかもしれません。石井町から吉野川市にかけて延びる吉野川河川敷に、群生し今が盛りと咲き乱れる『野良菜の花』は、ほっこりとした春の陽の暖かな香りをわずかに放って、(P.P)の先入観をぬぐい去ってくれるのでした。というわけで、次号以降でも再度、菜の花の風景その3を紹介したいと思います。
 
2015.0325
●金色の河川敷─その1─ (石井町・吉野川河川敷の菜の花)
本ブログ(ポッポニュース)の更新が長く途切れておりましたが、ピジョンズ・パーク(P.P)が取材を怠ることはありません。たまりにたまったネタの大放出が近づいています^^)。で、まずは昨日、足で拾った最新の情報から。先週末322()に吉野川の堤防道路をメーンコースに、第8回とくしまマラソンが開催され、1万人を超えるランナーが春のランニングイベントを楽しみました。駆け抜けるランナーに声援を贈る沿道の人々の賑わいに、野良(のら)の菜の花たちも河川敷で金色の彩りを添えていました。その光景を忘れずにいた(P.P)は、おシゴトで出かけたついでに「そそくさ」「いそいそ」「うきうき」と石井町の吉野川堤防道路を歩き河川敷で跳ねてきました。紺色のパンツが、花粉で黄色に染まっていくのをうれしく感じられるたのは、春の陽光が見せてくれる花の風景のせいだったのかもしれません。
 
2015.0306
●県外編 足湯と狸と八幡さん (洲本市・洲本八幡神社ほか)
怪異と聞けば、何となく気味悪く感じます。その一方でピジョンズ・パーク(P.P)は、好奇心も覚えてしまうのです。読者のみんなも、そうじゃないですか?暗い山道や人通りのほとんどない地方の夜の町筋など、何かと移動時に利用する(P.P)にとって、お化けの類いにはちょっと出会いたくはないし、そうした場所に立っていると、いくらでも膨らんでいく想像もやっかいなものです。ただ、昔話に出てくるタヌキやキツネの技というものには興味を引かれたりもするのです。特にタヌキは、ご当地タヌキといってよいほど、ふるさと徳島はもとより全国に話が転がっています。そして、大鳴門橋の開通した昭和60(1985)から陸続きになった淡路島にも、愉快なタヌキ伝説が残されています。洲本八狸(やだぬき)の物語もそのひとつ。それぞれ名を持つ8匹のタヌキがいたそうで、そのうちの一匹、柴右衛門という芝居好きのタヌキは洲本八幡神社に社が建てられ、商売繁盛のご利益タヌキとしてまつられています。ここを1番として市内8カ所に各種タヌキがまつられ、それらをつないで洲本市内をぐるっと歩く街巡りも楽しそうです。もう少し暖かくなったら、ゆっくり訪ねてみたいと思います。
 
2015.0303
●県外編 第56番花の札所 (南あわじ市・八木のしだれ梅)
淡路島にも、ふるさと徳島と同じようにいろいろな巡礼の旅があるようです。なかでも美しい花の名所をたどって島内を歩く〝あわじ花へんろ〟は、何とも楽しい修行の道なのです。あわじ花へんろの第56番札所は〝八木のしだれ梅〟。別名、村上邸のしだれ梅とも呼ばれているようです。樹齢は60年あまり。一本の梅の木が民家の屋根を見下ろすように伸び、そして枝を広げて垂らしています。昨日、シゴトの合間を見つけて訪ねると「これで4分咲きなんですよ」と、当家のご主人らしき方がやわらかな口調で教えてくれました。ピジョンズ・パーク(P.P)には、まだ半ばも咲いていない梅の木が、まるで赤い森にも見えました。
 
2015.0222
●名とは裏腹に手強い山 (那賀町・ぼたもち山)
ナカ(徳島県那賀町)の木沢地区と木頭地区の境に横たわる平家平(標高約1603m)は、その名が示すように落人伝説が残る険しい山です。そこに連なる山々も、登り慣れない人には難易度の高い山ですが、それだけに山行の充実感も大きくなります。360度に広がる山並みの眺望や味わい深く移ろう四季の色合いは、得がたいものがあります。先日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ナカの山を知り尽くす地下足袋王子(平井さん)にお誘いいただき、平家平に連なる山のひとつ〝ぼたもち山〟に山行しました。標高約1473m。石灰岩が露出した山頂からの眺望を求めて、50度近い斜面を文字通り、這い上がってきました。どうかするとカタチが似ているからか、追っ手から逃れた武者たちがそこで弁当を広げたのか、果たして、ぼたもち山の名の由来は分かりませんが、いずれにしても「決して甘くはない」山なのでありました。
 
2015.0214
●明日のはじまり (那賀町鷲敷・蛭子神社)
徳島県南部の那賀町(愛称:ナカ)に足を運んだ際、できるかぎり立ち寄らせていただくようにしているピジョンズ・パーク(P.P)お気に入りの聖域があります。四国88ヶ所霊場の第21番札所太龍寺への空中参道〝太龍寺ロープウェイ〟。その山麓駅近くに建立されている〝蛭子(ひるこ)神社〟です。参拝させていただくといっても、神様から呼ばれないことには、すぐ近くを通っていても境内に入るきっかけが得られないのです。そんなわけで、しばしば立ち寄らせていただけるのは、(P.P)をお招きをいただいているのだと「二拝二拍手一礼」で感謝のキモチをお伝えするしだいなのです。神山町から分厚い氷が張り砕けた石が散乱する国道193号をたどって雲早トンネル(隧道)を抜け、あちこち寄り道してたどり着いたのは先日夕刻のこと。静寂が降りた境内には、夕日が差し込み、まるで(P.P)が歩くべき場所を指示しているようにも感じられるのでした。拝殿の前に立つ(P.P)の頭にふと浮かんだのは「落陽」「落日」の文字。この日までは、なんだか元気がなくなるイメージを持っていた(P.P)の頭上に、「今日の終わりは、すべての仕舞いではない!のじゃ」と天声が降ってきました。未来を明日に譲る時間──があることを教えてくれる考えでした。一つ所にしがみついたり、己が!自分が!と振るまったり、他人のフンドシを当てにすることの醜(みにく)いことをあらためて思うのです。お招きを受けて足を運ばせていただくたび、何かしらの思考を授けていただける聖地。(P.P)読者のみんなにも、お招きとご利益があるように願うのです。
 
2015.0209
●県外編 海辺の小さな名所 (淡路市・大和島とか)
淡路島は、徳島に一番近い南あわじ市、島の中央あたりに広がる洲本市、そして明石海峡に臨む淡路市の3つの市からなっています。大和島は、淡路市岩屋地区の海水浴場の北端にこんもりと立つ小島です。高さ約20mの頂上付近には緑が茂り、麓部分は波に洗われた岩肌が白く輝いています。淡路島の名所のひとつとして、島外から訪れた観光客はもちろん、地域の人々からも愛される、絶好の道草ポイントなのです。ピジョンズ・パーク(P.P)が道草した日は、北風が吹く平日ということもあって、人影はありませんでした。でも、きっと夏になれば、多くの人出で賑わうのに違いないのです。というわけで、夏にもういちど訪ねてみようと思うわけなのです。
 
2015.0205
●カラッポ (阿波市市場町・冬の金清池)
阿波市市場町尾開阿波市市場町尾開にある「金清池」の風景です。水が無いため、池()には見えませんが、深さや広さ、奥行きからその規模は想像できます。今から100年ほどさかのぼる大正時代に近隣の田畑を潤すために造られたタメ池なのだそうです。かつて農水省の「ため池百選」にも選ばれている美しいタメ池も、農閑期のためか、水か抜かれてカラッポの湖底をさらけだし、もの悲しい雰囲気も感じられます。加えて湖畔で営業していた金清温泉が昨年の春頃に閉館してしまい、賑わいも遠くへ去ってしまいました。そういえばここで、マスコットとして飼われていたクジャクはどこへ行ったのでしょうね…。ピジョンズ・パーク(P.P)は、いつか美しい羽を広げて迎えてくれた光景を追ってみたりしたのです。そうして、また水瓶が満ちた頃、訪れてみたいとも思うのです。
 
2015.0204
●もてなしアニマル (阿波市・新市役所と広域農道)
もうすぐ本格的に稼働をはじめる新・阿波市役所の外観を見学してきました。場所は、徳島県阿波市市場町切幡字古田201番地1。徳島自動車道を北側後方に見上げ、東脇で南北に延びる広い道路は北で金清自然公園とその前を走る広域農道につながっています。ところで、この広域農道は道幅も広く、東へ向かっては土成ICや温泉施設に延び、また八十八ヶ所霊場の寺への参道としても使われ、ゴルフ場の正面にも接していることから、車の通りは比較的に多いように感じられました。話は、新市役所からそれていくわけですが、この広域農道沿いにピジョンズ・パーク(P.P)的お気に入りポイントを見つけました。多数の自動販売機が設置された休憩小屋です。「自販機コーナー ポニー」というらしいです。名前の通り、華ちゃんというポニーが出迎えてくれ、ウサギやヤギやニワトリ、そしておとなしい番犬もいたりして、なんだかどこかの童話の音楽隊を想像させてくれたりするのです。そして自販機だから当たりまでですが店番の人だけがいない──。読者のみんなにもおすすめしたい、非日常な時間が楽しめる(P.P)ベストプレイスがまたひとつ増えました。
 
2015.0202
●スイセンの咲く丘で (つるぎ町半田・於安パーク)
今日の徳島には、青空が広がっています。今朝、地下足袋王子こと四季美谷温泉支配人の平井さんから連絡があり、徳島県南部で剣山につらなる高城山や樫戸丸などの山頂付近は樹氷に輝いていたそうです。今週末の27()には、剣山スーパー林道の休憩施設ファガスの森周辺を舞台に恒例の冬イベント〝きさわ四季美谷温泉樹氷まつり〟が開催されます。美しい樹氷の風景が広がるといいですね。さて、やっぱり今日のように青く晴れわたった先日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、剣山を挟んだ県西部に広がる、つるぎ町半田を訪ねました。そうして地区の高台に開かれている於安パーク(於安御前自然公園)まで、えっとぶり(久しぶり)に足を運んでいました。地域の桜の名所として知られる公園は季節の花々も多く植えられていて今、スイセンが見頃を迎えていることでしょう。マチの入り口付近にある半田スーパーで、手作りお弁当を購入した(P.P)が公園のベンチに腰掛けたときには、ご覧のとおりのまばらな先具合でした。今頃はきっと=^_^=
 
2015.0128
●鳴門海峡と鳴門を望む (兵庫県南あわじ市・道の駅うずしお)
淡路島の最南端。渦巻く鳴門海峡とそこに架かる大鳴門橋、その先の鳴門の街のシルエットを、南あわじ市福良丙に「道の駅うずしお」から眺めてきました。橋の先、ふるさと徳島の山並みに徐々に沈んでいく夕日。時間を追って、白から赤く、そして黒に塗られていく空。耳がちぎれるほどの冷たい海風が吹き荒れていましたが、可能な限りは我慢しようと思わせてくれる風景が広がっていました。贅沢な時間に包まれると、贅沢な食も欲しくなるもので、全国ご当地バーガーグランプリの1位に選ばれた「あわじ島オニオンビーフバーガー」を売り切れ直前で、なんとか手に入れることができました。
 
2015.0127
●いざ、国産みの島へ─第3話─ (兵庫県南あわじ市・沼島)
淡路島の南約4.6kmの洋上に浮かぶ沼島は、周囲10km弱。沼島港から沼島中学校前を通り、島の中央部を北西から南東へ抜ける山道を使い、島南部の自凝(おのころ)神社へ向かうルートと島北部に延びる山道をぐるっとつないだ「8」字のようなコースを作ると、ひょっとすると10kmほどになるかもしれません。標高100mを越える山地から海岸線を通るルートもあり、変化に富んだ起伏のある風景は、トレッキングやトレイルランニングを楽しむのに絶好のように感じられました。今回は、島南部の「おのころ神社」ルートをあちこち道草しながら6kmほど散策しました。
 
2015.0126
●いざ、国産みの島へ─第2話─ (兵庫県南あわじ市・沼島)
南あわじ市土生(はぶ)港から沼島汽船「しまちどり」に乗り、約10分。青空が広がる洋上を滑るように進んだ先に、想像していたものよりも、ずっと活気あふれる漁師町が広がっていました。国産みの島へ初上陸。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ひとまず港を眺望する長い石段を登りました。「沼島八幡神社」に、初見のご挨拶させていただくために。
 
2015.0118
●いざ、国産みの島へ─第1話─ (兵庫県南あわじ市・沼島)
かつて阿波徳島藩に属していたこともあった淡路島の、南約4.5kmの海上に浮かぶ沼島(ぬしま)は、明治初期の短期間ですが、ふるさと徳島県の一地域であったそうです。そして古くから伝えられる国産み神話の舞台でもあったそうです。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の男女の神様がこの沼島に降り立ち、そこで国産みの作業を行ったのだともいわれています。そんなことから沼島こそが国産みの舞台「おのころ島」であると地域では信じられているそうです。吉野川を望む高越山や向麻山、あるいは峯八峠にある六地蔵展望台などからも望むことができる沼島に、ピジョンズ・パーク(P.P)は以前から興味を覚えていました。そして、そんな神話の島に渡る機会は不意に訪れたのでした。
 
2015.0116
●積み重ねた知識と最新の技術が出会う場所 (徳島市・県立文書館)
考古学とは、たぶん人類の活動の歴史、暮らしの変化について、古い文献や遺物の研究なんかを通して探っていく作業なのだろうと思います。そして、古くからの知識を踏まえることで、たとえば無形の伝統の技なども最新の技術につながっているのです。温故知新。一つ一つ積み重ねられてきた伝統をひもといてきたことで、便利な今があるのだというのがピジョンズ・パーク(P.P)的解釈であります。そうした古き知恵を伝えるものの一つに古文書があります。ふるさと徳島県内を中心に、多くの古文書が集められ、その解読作業が日々、徳島県立文書館で行われています。専門家のみなさんによって、地域の暮らしぶりはもちろん、全国の中での阿波徳島の果たしてきた役割などもつまびらかにされています。そしてそうした活動を指導する先生方は、最新のマシーンを駆ってここへやって来られています。古い知識と最新の技術が出会う場所、そのひとつが県立文書館であるようです。
 
2015.0115
●メモリ増設に挑戦!
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさん、こんにちは。朝から降り続いた冷たい雨は、午後2時を回ってやっとやんだようです。空は相変わらず厚い雲に覆われていますが、これも時期に流れていくことでしょう。そんなわけで外に出られない(P.P)は、昨日届いたばかりの増設用メモリの取り付けをやってみることに。とはいえ、(P.P)がもっぱら使っているiMac (27-inch, Late 2013)の裏蓋をエイヤッとあけて、16GBの板メモリを差し込んで、あとは元通りに戻して電源を入れ直すだけだったので、ちょっと今回のタイトルは大げさだったかもしれません。動画の編集が少しは楽になるかなぁ。メモリ増設で期待感はアップ! (P.P)的小さな幸せなのであります。
 
2015.0108
●こんな道もあったんだ (吉野川市川島町・春日神社~忌部神社)
吉野川市川島町というと、吉野川を望む川島城や川島神社、川島潜水橋(通称?)などの風景をすぐに思うのですが、神山町や美郷との境となる山並みの麓には、桜並木の街道や古墳群を巡る尾根道などが人知れず延びていたりします。先日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)にとっては、純白の道を発見し、歩いてみました。小高い丘の上に静寂とともに広がる春日神社の境内、墓場の斜面を下った先で(P.P)の窮地を救ってくれた二ツ森児童公園のトイレ、そして(P.P)読者のみんなには、お馴染みとなった忌部神社。吉野川市を東西に延びる山麓の道景をご紹介します。
 
2015.0107
JR鴨島駅から西へ一駅 (吉野川市鴨島町・西麻植地区の風景)
全国の地方都市の例にもれず、吉野川市の中心地・JR鴨島駅前地域もシャッターをおろした店舗が目立ち、休日でも人通りはまばらであったりします。そこから西部方向へ一駅二駅と県都から遠ざかるにしたがって、いっそう寂しい雰囲気になっていくわけなのですが、それでもピジョンズ・パーク(P.P)は不思議と居心地の良さを見つけてしまうのです。徳島本線のJR鴨島駅の西隣に位置するJR西麻植駅。その近辺には田園が広がっています。ただ土地柄なのか民家は少ないのにもかかわらず、所々に神社や祠が散在しています。(P.P)は田んぼの間を抜ける細い道路をたどりながら、やっぱりお招きいただいたと思えば、素通りすることもできず、二拝二拍手一礼でもってご挨拶をさせていただきながら、遅々として前に進めない〝小さな幸せ〟に浸ることができたのです。
 
2015.0106
●沿道だって頑張っている! (吉野川市鴨島町・第61回徳島駅伝)
気温は少し緩んだものの、そぼ降る雨と時折吹く横風に悩まされた今日。61回開催を数える徳島駅伝の3日目最終日を迎え、三好市池田町のJR池田駅前を午前730分にスタートしたタスキは、再出発地点のつるぎ町「道の駅貞光ゆうゆう館」前を経由し、吉野川市川島町の吉野川合同庁舎前を最終再出発点として、ゴールの徳島市を目指しました。最近になってですが、マラソンをはじめとしたスポーツに興味を膨らませているピジョンズ・パーク(P.P)も沿道から応援させてもらいました。傘をさして待ち受けた国道192号鴨島町西麻植交差点の歩道橋の下を、選手たちが一生懸命に駆け抜けて行きました。そんな選手たちを応援しようと沿道に集まった人々から声援が投げられ、拍手が送られていました。雨風をものともせず日頃の練習の成果を本番にぶつける選手たちのスガタ・闘志と同時に、選手たちが駆け抜けて行くまで長い間、立ち続け、そうして大声で勇気づけるみなさんに、(P.P)は熱いエネルギーを感じることができました。
 
2015.0105
●こんな道があったんだ123 (徳島市・県道神山国府線)
観光名所やイベント・祭りの会場、繁華な場所、山の頂に海辺や源流や、ピジョンズ・パーク(P.P)は、とにかく県内の隅々まで見て回りたいと思い、かなり足を運んできました。でも、もちろんそれは、ふるさと徳島の魅力のほんの一部で、実のところ身近にもたくさんいいところがあるようで…。先日、迷い込んだのは県道123号線の端っこ。四国八十八ヶ所霊場16番札所『観音寺』の門前を東西に走る県道神山国府線と呼ばれる道で、観音寺から東へ300mあまり進んだ先にある大御和(おおみわ)神社までの通りはこの道の基点に近く、そして古い通りらしく、趣のある商店などが軒を連ねています。いままで知らなかったのが、どうにももったいなくて仕方がないと感じさせてくれる風景が広がっていました。未年の(P.P)は、細い路地の角をもっと覗いてみようと思います。ひょっとすると、その先に小さな幸せが転がっているかもしれないし…。(P.P)読者のみんなも付き合ってくださいね。
 
2015.0104
●建設が進む新医療施設 (吉野川市鴨島町・工事中の麻植協同病院)
今日の徳島は朝から青空が広がり、寒気も和らいで過ごしやすい一日となったようです。「ようです」と言うのは、ピジョンズ・パーク(P.P)は今日一日、シゴト場にこもりきりで昨年やり残した作業に追われていたため、一歩も外出することなく夜を迎えてしまったためです。夕食も忘れて、ふと時計に目をやると早午後7時を回っています。そんなわけで、今日のポッポニュースで紹介するのは、一昨日の2日に撮った建築中の麻植協同病院のある風景です。今から3年半ほど以前の2011831日に閉園した吉野川遊園地の跡地に建てられている医療施設で、正式な病院名は「JA徳島厚生連 吉野川医療センター」なのだそうです。開院の予定日は今年511日とのことで、周囲にはほとんど何も無い田園地帯に白亜の建物は堂々と映え、地域の新しいランドマークとなることでしょう。幸い病気はしていませんが、開院の折には、お祝いの気持ちも込めて(P.P)もちょこっと見学に足を運びたいと思うのです。
 
2015.0103
●新春チリーデー (吉野川市川島町・川島神社)
新春3日、ふるさと徳島の上空には青空が広がっています。昨日の空は、陽が差したり、厚い雲に覆われたり、吹雪いたり、天候がコロコロ変わる、Chilly day(肌寒い一日)でした。吉野川を望み立つ吉野川市のランドマーク〝川島城〟は冷たい川風を遮り、隣の杜の木々はやわらかに〝川島神社〟境内を包み込んで、新春の参拝客を迎えていました。
 
2015.0102
●初詣 (吉野川市・JR鴨島駅前通りの八幡神社)
大晦日に吉野川市、石井町、徳島市に連なる山並みの麓で、いくつかの神社から神様のお招きを受け、最終詣をさせていただいたピジョンズ・パーク(P.P)2015年の初詣は、吉野川市のJR鴨島駅前通りに建立されている八幡神社に足を運びました。足と言っても、元旦の昨日は、フリースの帽子を目深にかぶっていてもアタマが割れそうなくらいに冷え込んでいたため、クルマで境内駐車場まで入らせていただきました。寒さのためか、拝殿の前はごった返すほどの人ではありませんでしたが、それでもひっきりなしに参拝客が訪れていました。今年は、いくつの神社を訪ねられるだろうか、何人の神様からお招きいただけるだろうかと、一社目の参拝を終えて、(P.P)はさっそく楽しみなことをひとつ手に入れることができました。
 
2015.0101
●明けおメェ~。 (徳島市・剣山神社)
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさん、あけましておめでとうございます。きっと暖かくて楽しい時間とともに、いい年を迎えられたことでしょう。始まり良ければ…というわけで、新しい年が(P.P)読者のみんなにとって、いっそう充実した内容となるよう、あらためて願っている次第なのです。さて、未()年最初のポッポニュース掲載写真は眉山山頂近くに建立されている剣山神社の境内です。足を運んだのは、昨年の大晦日だった昨日の午後のこと。新年と初詣客を迎える準備がすっかり整っていました。吉野川市鴨島町から山越え尾根越えで眉山入りした(P.P)は、初詣ならぬ最終詣ののち新しい年を迎えたのでした。今年も東奔西走、ふるさと徳島のいいところを探して(P.P)読者のみんなにご紹介します。どうぞ、楽しみにご覧いただければと思います。


2014

 
2014.1231
●ピジョンズパーク的干支の引き継ぎ式 (午→未)
光陰の速いことをあらためて実感した年も後、4時間あまりで暮れようとしています。シェイクスピアの作品に倣い「終わりよければすべてよし」といって大団円のうちに今年を締めくくれそうですか?。ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんにとって今年はどんな年だったでしょうか。(P.P)的には、「終わりよければそれでよし」くらいの、まあこんなものかなくらいの、ゆるい満足を得られれば「小さな幸せ」で充たされるのです。そんなわけで、今日は久しぶりに(P.P)事務所から吉野川市のJR鴨島駅近くにポコンと座る向麻山(こうのやま)の南麓をぐるっと巻いて東へ延びる山麓の路をたどり、眉山(標高約290m)山頂を経由してJR徳島駅まで約32kmのオンロード&トレイルランを楽しんできました。その道中で出会った阿波の年末風景は後日紹介します。今回は(P.P)恒例、干支の引き継ぎ式の模様をご紹介します。徳島県が誇る伝統工芸・大谷焼の干支小物の馬()から羊()にバトンを渡しました(いずれも窯元は佳実窯さんです)。新しい年が、(P.P)読者のみなさんにとって幸多き年になりますように。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
2014.1210
●県外編 本当は、どうだったんだろう? (京都府福知山市・福知山城)
戦国時代の武将・明智光秀というと、裏切り者であったり、謀反ののちに誰にも味方してもらえず秀吉軍に追われたあげく、農民に竹槍で刺されて死んでしまったツイてない人、といったイメージを持っていました。しかし諸説を見ると、戦上手の名将や領国を富ませた辣腕経営者、部下思いの人情家、側室を持たずあばたの妻のみを愛した一途な人、そして主君・信長からの信頼も厚かったとも伝えられていたりします。さらには、上記のような人柄から、実は親交のあった武将などに匿われ、長寿を全うしたとの説もあったりします。そんなわけで、伝えられる歴史の内容が必ずしも正しいとは信じていないピジョンズ・パーク(P.P)は、かの武将の人物像をもっと知りたくなっていたりするのです。先日のこと。図らずも(P.P)は、光秀が築いた福知山城のレプリカ天守閣(郷土資料館)を見上げてきました。歌をよく詠んだと言われる風流人の城は、どこかしら繊細で上品な佇まいに見えました。
 
2014.1208
●梅の里のたすきレースを応援 (吉野川市美郷・第38回美郷一周駅伝)
好天に恵まれた昨日(127)、吉野川市美郷地区で、たすきをつなぐランニングイベント「美郷一周駅伝」が開催され、ピジョンズ・パーク(P.P)も沿道から声援を贈ろうと出かけました。今年で38回目を迎える年末恒例の大会には、一般部門56チーム、女子部門9チームが参加したそうです。選手たちは午前10時、一斉にスタートを切り、ホタルの群舞で知られる川田川沿いを、あるいは梅どころを教えてくれる梅林を望み、たすきを届け、受け取りながら日頃鍛えた健脚を競っていました。この前日の土曜日。(P.P)も選手になった気分を味わおうと、駅伝コースをぐるっと巡っていました。所々適度にあるアップダウンが気持ちに刺激をくれ、年の瀬を間近にした風景が冬のスガタを想像させて目を楽しませてくれたのです。もうすぐ美郷地区の名所、高開の石積みがライトアップされるクリスマスイベントも近づいています。これも見逃せませないと(P.P)は心待ちにしています。
 
2014.1205
●県外編 怖いけど恰好いいっ。 (京都府舞鶴市・舞鶴港とバトルシップ)
繰り返しになりますが、ピジョンズ・パーク(P.P)は平和を愛する弱虫です。だけれども、戦艦に凛々しさや英知や頼もしさといった格好良さを感じてしまったりもするのです。日本の場合、自衛隊なので戦艦ではなく、護衛艦や補給艦といった感じで艦艇と呼ぶきなのでしょうが、大砲とか機関銃とかミサイルの発射管とかが搭載されているのを見ると、バトルシップをイメージしてしまうのです。そしてそんな(P.P)の想像夢想を締まっておく箱のタガというかフックは外れやすいようで、凪いだ海上を滑走路に、頭上に広がる青空へ向かって戦艦が飛び立つ!様子がアタマの中でリアルに展開されていくのです…。写真は、日本海に面する舞鶴港に係留、公開されていた海上自衛隊舞鶴地方隊の艦艇。海上自衛隊の護衛艦に混じりアメリカの艦艇も停泊していたようで、海兵たちのスガタも見えました。その一人ひとりに格闘を挑んでみるも、手もなく全敗したのをきっかけに無事、現実に戻ることができたのでした=^_^=
 
2014.1204
●県外編 日だまりの港 (淡路市・室津港)
今日の徳島は朝から冷たい雨がシトシト降り続いています。どうやら気温もかなり下がっているようで、エアコンの暖房も効きにくく、そろそろストーブを引っ張り出さないといけない感じなのです。そんなわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんに、気持ちだけでも温かくなっていただきたいと心地よい陽ざしに覆われた港の風景をご紹介します。場所は淡路島にある室津港(淡路市室津)(P.P)が足を運んだ先週末。凪いだ港に係留された無数の漁船が、日だまりに揺れていました。
 
2014.1203
●県外編 起源を目指す旅 (淡路市・伊弉諾神宮)
昨日、今日と列島は寒気に覆われ、徳島の気温もググッと下がっています。デスクワークに励むピジョンズ・パーク(P.P)のつま先もジンジン冷えて、冬物のスリッパに代えなければ凍えてしまうと本気で思うのです。凍えるといえば先月末から2日にかけて、ナカ(徳島県那賀町)の木頭地区と高知県の境にある甚吉森(標高約1423m)に、香川県から山行に訪れていた60代半ばの夫婦が路に迷い、うち一人は保護されるまでの二晩を山中で過ごしたそうです。「寒さで眠れなかったと」いう新聞の記事を読んで、つま先が少々冷えたくらいで、弱音ははけないなと(P.P)は思ったりもするのです。さて、山行といえば、いろいろな目的を持って望むわけですが、(P.P)の場合、そのひとつに川の源流を目指して登ることがあります。もちろん安全に配慮して春夏の登山シーズンにですが。源流は、そのつまりは川の起源であるわけで、そこに迫るのは意義深い行動であると信じていたりするのです。そして古来、淡路島は日本の最初の島であると伝えられています。先週末のこと。(P.P)は国生み神話の主人公「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」をまつる、その名も伊弉諾神宮に日本の起源を訪ねました。
 
2014.1128
●秋の終わりと… (吉野川市鴨島町・JR駅前の菊人形)
ちょっと古い画像になりますが、1113日に出会ったJR鴨島駅前の夜の風景です。ロータリーの広場に菊人形が展示されていました。毎朝、お年寄りが代わる代わる手入れをされていて、良い感じに和風な夜の雰囲気を醸してくれていました。展示は1120日まで続けられ、次はいよいよクリスマスシーズンがやってきます。今度はイルミネーションによる洋風?!な夜景が見られるようになります。本日のポッポニュースは、菊人形だけではちょっと寂しいかと思い、阿波市阿波町で出会った晩秋の色景をサービス。完成間近の阿波市役所近くの田んぼに咲き乱れていたコスモスと盛大に散った様子が容易に想像できる八幡日吉神社境内のイチョウの葉です。
 
2014.1120
●県外編 世界一の橋…らしい。 (兵庫県淡路市・明石海峡大橋)
この橋が完成したのは1998年。その年の45日から誰もが使えるようになりました。全長3911m。世界最長の吊り橋〝明石海峡大橋〟は兵庫県神戸市と淡路市をつなぎ、以来みんなの利便に貢献しています。さて、完成から16年以上経った今も、世界一だったらいいなぁって思いながら、朝と夕方の2度、淡路島側の橋脚近くに立ってみました。橋景ご覧下さい。
 
2014.1119
●県外編 港町の赤い朝 (洲本市)
今日の徳島は快晴。秋晴れの空がどこまでも広がっています。いろいろ放り出して出かけてしまおうか、なんて考えがアタマに浮かぶと、夢想はどこまでも勢いづいて、小宇宙が形成されて、ピジョンズ・パーク(P.P)はもうどうにも抜け出せなくなってしまうのです。永い忘我の末に、ハタと我に返ってみれば、やっぱりモニターに向かってキーボードを打っていて、何も変わってはいないのです。ふっ('`)。というような次第で、10日ぶりの更新になってしまいました。本日のポッポニュースは県外編。淡路島のほぼ中央あたりに位置する洲本市炬口(たけのくち)にある旅館から望んだ朝の港町の様子です。海と空の境界線が赤く色づき、ほどなく空も焼け、腰に手を当て佇む(P.P)に向かって、清々しい秋風が吹き付けてきました。
 
2014.1109
●走ってでも行きたい祭がある! (鳴門市大麻町・大谷焼窯まつり)
一年の終わりが近づいてきたことを覚えさせてくれる恒例のイベントがあります。阿波の伝統工芸〝大谷焼〟の窯元が自慢の一品を携え一堂に会する毎秋恒例の即売イベント!〝大谷焼窯まつり〟。毎年11月の第2土、日曜日に、陶祖が眠る東林院(鳴門市大麻町大谷)の境内で、睡蓮鉢などの大物陶器をはじめ、食器や花卉などのほか、新しい年の干支の置物など大谷焼製品が市価の23割安で手に入れることができ、地域内外から多くの陶器ファンが訪れます。ピジョンズ・パーク(P.P)も干支の置物を目当てに毎年足を運ばせてもらっています。2日目の今日は、あいにくの雨になってしまいましたが、(P.P)が訪ねた昨日8()は秋晴れに恵まれ、多くの人出で賑わっていました。
 
2014.1105
●県外編 上陸!! 日本最初の国土。(淡路市岩屋・絵島)
これといって世の中に不満を持たないピジョンズ・パーク(P.P)であります。生きていられる──。小さな喜怒哀楽がある──。そのことだけで毎日が楽しく感じられるのです。こんな(P.P)ですが、「本当に何もイラッとすることはないのか?」と問われて、一生懸命に考えて、思いついたのは、シャワートイレのこと。もちろんシャワートイレに不満はありません。切羽詰まったあげくに、助けていただくことの多い公共施設には、心底感謝することが少なくなのです。じゃ、何なんだというわけですが、ずばりシャワーの設定のこと。用を終えた後、おしり洗いボタンを押すわけですが、これがまず間違いなく大変なことになっている…つまり最強設定になっている。危機を脱し、ほっ♡として弛緩して油断した(P.P)のおしりに容赦なく襲いかかる水流は、かつて幾度も悶絶した「一年殺し」あるいは「浣腸突き」のいたずらを彷彿させるものです。そして今もなお (P.P)は、懲りること無くたびたび便座から飛び上がっています。こんなわけで、先に使う人に一言だけ──できればトイレのシャワー強度の設定は手加減してください。さて、前置きが大変長くなりましたが、本日のポッポニュースは先週末3連休にシゴトさせていただいた淡路島の風景を感謝を込めてちょこっとご紹介いたします。場所は、淡路島の北端に近い淡路市岩屋地区。岩屋漁港に浮かぶ岩の島「絵島(えしま)」の風景です。淡路島といえば、イザナギとイザナミの2神による国生みの神話に思いが至るのですが、絵島は、その神話の中に出てくる「おのころ島」といわれる島のひとつなのだそうです。国道28号から架かるコンクリート橋を渡った(P.P)は、〝日本最初の国土〟へ初上陸させていただきました。
 
2014.1028
●名言と3人の博士 (美馬市穴吹町・アインシュタイン友情の碑)
今日のDlldle(ドゥードゥル・googleのロゴマークをアレンジした日替わりコンテンツ)によれば、本日1028日は、今から20年前に80歳でなくなったジョナス・ソーク博士の生誕100周年にあたるのだそうです。故ソーク博士はアメリカの医学者で、ポリオ・ワクチンを開発した人として知られています。ピジョンズ・パーク(P.P)は今朝、初めて知ったのですが。このワクチンの開発に関して、たぶん広く利用されることを願ったためでしょう、故ソーク博士は個人的な利益を少しも求めなかったそうです。さて、偉い人つながりで先日、(P.P)は美馬市穴吹町舞中島に建立されている阿波西国観音霊場第4番札所・光泉寺に外科医・故 三宅速(みやけ はやり)医師の墓を訪ねました。親交が深かったというドイツの理論物理学者アインシュタイン博士の追悼文が刻まれた友情の碑を拝見したいと思ったからです。「…人のしあわせのために働き、世の恐ろしい迷いの犠牲となって…」と、碑にはこう刻まれていました。戦火により、三宅医師が亡くなったのも80歳だったそうです。話は戻って今朝、多くの名言を残してもいる故ソーク博士の語録の中に、心ひかれる次のような言葉を見つけました。「シゴトを立派に成し遂げたことへの見返りは、それ以上のシゴトができる機会を得られることだ」。不肖(P.P)も、3人の博士たちの靴底の土塊(つちくれ)くらいの何かを頑張り抜くことで、せめて(P.P)読者のみなさんの役に立てれば、と思うのです。
 
2014.1027
●水面に揺れるコスモス (阿波町・真福寺の溜め池)
このところ日中は、過ごしやすい気候が続いています。空は青く風は心地よく、ピジョンズ・パーク(P.P)を外へ誘ってやまないのです。さてと…、どちらかといえば、汗ばむくらいの陽気だった先日のこと、阿波市阿波町真福寺地区に蓄えられた溜め池のほとりを歩いていました。例年になく背が高くなっている今秋のコスモスが、水面に浮かぶ白い雲に割り込んで、オレンジ色の彩りを添えて揺れていました。
 
2014.1026
●スポーツしたくなる阿波風景 (徳島市・田宮運動公園)
体育の日からはや2週間。秋は深まりスポーツの季節は本番を迎えています。今日は徳島県内外で市民マラソン大会が開催され、また紅葉狩りイベントも多く行われているようです。そんなわけで、本日のポッポニュースは、徳島市南田宮にある田宮運動公園の秋景をご紹介します。先日ピジョンズ・パーク(P.P)は、園内に設けられた陸上競技場の周囲に設けられた約790mのランニング・歩道のをぐるっと巡り、清々しい空気と色を楽しんできました。赤く色づいた葉が黄色みを増した緑の芝生に落ちる様子は、季節をあらためて感じさせてくれるのでした。さて(P.P)も今日は、午後から久しぶりに自由時間ができました。近さなカメラをもって、近くの山でも駆けてこようかな=^_^=
 
2014.1023
●県外編 お二人さんたちの花の庭 (淡路市・あわじ花さじき)
本日のポッポニュースは県外編。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、兵庫県淡路市の小高い丘の上に拓かれた花の庭園〝あわじ花さじき〟です。海原を見下ろして広がるなだらかな高原が区画分けされて、色とりどりの花が植えられています。広さは約15haもあるそうで、(P.P)がイメージする庭園の規模ではありません。広々とした高原に小径が幾筋も延び、散策を楽しむ花見客を季節の花々が迎えてくれます。今(10月上旬~11月上旬)は、コスモスやサルビアの花がメーンで、一面をカラフルな本物の色で塗りつぶし、風に揺らい万華鏡を思わせる変化で目を楽しませてもくれます。そしてここは恋人たちの聖地でもあるようで、手をつないで佇み、あるいは頬を寄せて腰を下ろすカップルさんたちで賑わっていました。これからの季節は、ストックというヨーロッパ原産でアブラナ科の花をはじめ、パンジー(スミレのなかま)やノースポール(キクのなかま)などが迎えてくれるようです。
 
2014.1020
●紅葉近づく太龍寺山 (阿南市・第21番札所太龍寺の秋景)
まずは言葉の話。齢(よわい)68にして、フルマラソン3時間前後の完走タイムを維持しているという徳島の市民ランナーさんに話を聞く機会がありました。指導も行っているとのことで、その際、口にするのは「〝生きるか、死ぬか〟くらいの気持ちで走れ」なのだそうです。さて、これに対して「死んでしまっては()」などと返ってくるそうですが、ピジョンズ・パーク(P.P)はこれを聞いて、ちょっとずれてる気がしました。「死ぬ気でやれ」に応じるのは「死ぬわけには!」で良いと思うのですが、勝敗の分け目をいう〝生きるか、死ぬか〟には、「がんばってみます」くらいでなければ変だと思うのですね。生死というわけで、かなり強引ではありますが、本日のポッポニュースは古刹の紹介。第21番札所太龍寺を訪ねて境内を歩き、静寂のなかでカエデなど木々の葉の色づき具合などを見てきました。紅葉のピークはもう少し先のようでしたが、標高約476mにあるロープウェイの山頂駅周辺は日中でも空気は冷えて、秋のそれを感じさせてくれるのでした。
 
2014.1018
●秋の花と空と… (鳴門市・ドイツ館周辺の秋景)
久しぶりに鳴門市ドイツ館を訪ねました。ドイツ館は、四国八十八ヶ所霊場一番札所霊山寺や巨大な赤鳥居で知られる大麻比古神社にほど近く、鳴門市大麻町にある博物館です。第一次世界大戦の最中、捕虜となっていたドイツ人兵士と地元の人々との交流の歴史が紹介されています。なかでも日本で始めてヴェートーベンの第九(交響曲第9)が演奏されたとも伝えられ、第九の演奏会も恒例の人気行事になっています。ドイツ・リューネブルク市から親善使節団が、鳴門市との姉妹都市40周年を祝うために訪れていた昨日、ピジョンズ・パーク(P.P)はドイツ館周辺で〝平和〟な秋の風景を探していました。
 
2014.1007
●県外編 実りの秋に感謝 (南あわじ市・亀岡八幡神社秋祭り)
今日の徳島の空は、南の海上を通過した台風18号の影響を感じさせる黒い雲の塊が浮かぶものの、明るい陽光もあふれて清々しく秋を感じさせてくれます。本日のポッポニュースは3週間ほど前に足を運んだ南あわじ市阿万の亀岡八幡神社で行われた秋祭りの風景です。そして徳島のマチにも里にも山にも秋の風景が広がってゆきます。
 
2014.1001
●変わるカタチと変わらない風景 (吉野川市・川島町の秋風景)
ほかの季節に比べて、秋が足早に感じるのは、やっぱり変化が大きいからじゃないかとピジョンズ・パーク(P.P)は思うのです。鈴虫はコオロギの声におされ、青草の原は少し足を運ばないとススキの穂に覆われ、曼珠沙華の花ももう終わりかけていたり。10日ほど前になりますが、(P.P)は吉野川市川島町を西へ東へ、歩いたり小走りしたりで、秋の風景を追いかけてみました。今日はもう違った風景になってるに違いないのですが、(P.P)読者のみんなと振り返ってみたいと思います。足の早い秋とはいえ、記憶には留めることができるのだから。
 
2014.0930
●県外編 落陽山行 (淡路島・諭鶴羽山)
落陽迫る時刻。淡路島の最高峰〝諭鶴羽山〟に登ってきました。「ゆづるはさん」と読み、標高は約608m。紀伊水道を一望し、島最南端の南あわじ市に属する有人の島〝沼島〟を眼下にする展望台を経て、山頂直下の諭鶴羽神社脇の登山道から山頂へ向かいました。そしてここでも、暗い登山道は、多くのシカたちで賑わっているのでした。
 
2014.0925
●県外編 秋の実り (兵庫県南あわじ市・西淡三原IC周辺)
このところピジョンズ・パーク(P.P)は、兵庫県の巨大離島〝淡路島〟に足を運ぶことが多くなっています。淡路島は、北部から淡路市、洲本市、南あわじ市の三つの市からなる瀬戸内海最大の有人島で、タマネギや淡路牛、タコをはじめとした海産物など美味しいものがあふれています。数日前、(P.P)は徳島県から最も近いインターチェンジ南淡の次、南あわじ市にある西淡三原ICから淡路島に上陸しました。ICを降りてすぐ、島内各所に設けられている無料のミニ駐車場兼休憩施設〝緑の道しるべ(西路公園/甍公園)〟に立ち寄りました。印象的だったのは産地らしく7万枚ともいわれる瓦で築かれた青海波ピラミッド、そして11万枚にもおよぶ瓦が葺()かれたトイレ設備。奧に広がる盆地に耕作された田園には、こうべを垂れた稲を収穫するニッポンの秋の風景がありました。
 
2014.0923
●庭の秋
今日は、少し蒸し暑かったですね。だけど夏はもう終わっていて、無意識の視線をちょっと留めてみると、ピジョンズ・パーク(P.P)の庭もすっかり秋めいていたのに気づきました。夏と冬に挟まれた季節を、より過ごしやすくしてくれる花が咲き、木の実は色を濃くしています。どこか山に登りたくなってきました。
 
2014.0918
●移ろい (三好市&美馬市・剣山)
先日915日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は久しぶりに、剣山(つるぎさん・標高約1955m)に登りました。残暑の平野部でも、近頃では早朝の冷えこみにハッとすることもあって、西日本第2位の高峰はさぞかし涼しいことだろうと想像を広げ、色づいた山景にも期待を膨らませていました。青空の下、木々の葉には少し黄色が混じり、ナナカマドが赤い実を付け、山道ではリンドウやシコクフウロ、シコクブシが青紫色の花を咲かせて迎えてくれました。今秋の紅葉の仕上がりはいかばかりか…。(P.P)の楽しみが、またひとつ増えました。
 
2014.0913
●里にも秋の色づき (那賀町・あいあいらんど他)
夏布団を頼りなく感じて、早くに目が覚めてしまいました。ひんやりした空気が、ひとつの季節が終わったことを教えてくれます。早起きで、熱心なピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさん、おはようございます。今朝のポッポニュースは、ナカ(徳島県那賀町)の鷲敷地区にある大塚製薬徳島ワジキ工場の芝生公園、相生地区に広がる相生森林文化公園あいあいらんどで出会った秋の色をご紹介します。散策して見上げた木々の葉には、まだみずみずしさも残るものの、月日に研磨された〝かさつき〟は隠せなくなっています。そんなふうなことを考えながら、知らず知らず自分の手の甲を見てモノ思いしてたりするのは、やっぱり秋という季節のチカラなのでしょうか=^_^=
 
2014.0909
●観月して山を思う (満月と白花のシコクブシ)
一昨夜は中秋にあたり、夜空も晴れて月見を楽しんだみなさんも少なくなかったことでしょう。中秋に見る月は名月と評されるわけですが、満月だった昨夜は空に鱗雲が広がって、おぼろ月を見せてくれました。暗い夜空にポッカリとあいた穴のように浮かぶ月も良いけれど、雲の流れにゆらゆら揺れて、水面の月にも見えるおぼろな月もピジョンズ・パーク(P.P)のココロにしみて、記憶に残るふるさとの風景になりました。とはいえ、2日間にわたって観月ばかりでは飽きもくるかと、秋を思わせる素材を紹介します。いずれもナカ奧(那賀町木沢地区)の堂の窪という場所で昨年の今日出会ったものです。白い花を咲かせているのはシコクブシです。トリカブトの仲間で、本来は赤紫色の花なのですが、これはアルビノなのか、そういう種類なのか、白い花を咲かせているものが数株ありました。小さなキノコが群れている光景は、おまけ。これから秋の風景が本格的にやってきます。
 
2014.0909
●秋来る (阿波市・岩津橋と中秋の名月)
昨夜は、晴天の夜空に明るく丸い月が昇りました。2014年の〝中秋の名月〟は、例年よりかなり早い登場なのだそうで、ピジョンズ・パーク(P.P)もいそいそと観月に出かけたわけです。(P.P)の足が向かったのは岩津橋。阿波市阿波町の岩津地区と吉野川市山川町の藤生地区を結んで、吉野川にかかる長さ175mの橋です。岩津橋は珍しいカタチをしていて、左岸(阿波町側)にコンクリートの橋柱(主塔)が立ち、橋全体を支えています。斜張橋というのだそうです。この主塔のたもとにちょっとした公園が設けられています。吉野川の川面を渡ってきた夜風は肌寒ささえ感じるほどに冷えて、ベンチに腰掛けてすする熱いカップラーメンはいっそう美味しく、 (P.P)の観月をより楽しい時間にしてくれました。
 
2014.0829
●生音頭で舞う盆踊り (那賀町・木頭おどり)
全国に○○音頭と呼ばれる民謡があり、どれも基本的にはみんなの笑顔を誘い踊らせる日本の音楽だったりします。この音頭を歌うひとを〝音頭出しさん〟といって、広場の中央に組んだ屋台の上が舞台。いわゆる野外ステージです。そんな音頭出しさんを欠くことのできない、ふるさとの盆踊りのひとつに、山深いことで知られるナカ奧(徳島県那賀町木頭地区)にずっと昔から踊り継がれる〝木頭おどり〟があります。ピジョンズ・パークが訪ねたのは先日、お盆の最中のこと。しぶとい夏の陽がやっと立ち去った和無田八幡神社境内には、すでに立派な舞台が組まれていました。(P.P)が足を運ぶのを待っていたように、音頭出しさんの唄が、夜になって雨模様に変わった暗い空を割いて始まりました。ゆったり響く音頭に合わせて、舞台を中心に集まった人々が惑星のように回りながら踊り流してゆきます。木頭おどりには、二つのテンポの音頭があるそうで、ひとつはゆっくりしたリズムの〝五ッ拍子〟であり、もう一方は、ノリのいい〝千鳥〟と呼ばれるものです。ここで面白いのは、踊り方とテンポは伝承の型があるのに対して、音頭出しさんが歌う〝唄〟の内容、つまり歌詞は自由だということ。そして、詞に制約がないために、一曲あたりの時間も無限で、歌い疲れるか、伝えたい思いを全部吐き出してしまうまで、やっちゃってよいわけなのです。そんなわけで、いつ終わるともしれない踊りの輪は、(楽しいだけに)途切れるように終わってしまうスリルも兼ね備えていたりするのです。のんびりとハラハラの山里の夜は、(P.P)にとても居心地のよい時間でありました。
 
2014.0825
●砂に埋もれたナカの名瀑と王子 (那賀町・大轟の滝)
ナカ奧(那賀町木沢地区)を流れる坂州木頭川に注ぐ清流・沢谷川。合流点間近に落ちているのが、名瀑〝大轟の滝〟です。ピジョンズ・パーク(P.P)のポッポニュースでは何度も登場している(P.P)読者のみんなにはお馴染みの滝です。剣山南面に連なる山々から集めた谷水を蓄えた丸い淵はエメラルドグリーンに静まり、ある時はコバルトブルーに弾んで、幾筋にも別れて落ちてくる龍水を受け止めています。そしてこの滝は時にスガタを大きく変化させることはあまり知られていません。春の新緑、夏の深緑、そして近づいている秋の大紅葉と色を変えるのは当然ながら、台風や大雨などの後、増水した流れが運んできた川砂で滝壺が一夜にして埋もれ、前日とは全く違う表情を見せることがあるのです。まるで、滝壺がカミナリを恐れて逃げ出したみたいにも感じられます。先日の台風11号は大轟の滝を件のスガタに変え、そうしてそこに現れたパワースポットで、ナカ奧の山々を知り尽くす地下足袋王子との邂逅を恵んでくれたのです。
 
2014.0822
●最後の日 ─演舞場編─ (徳島市・阿波おどり2014)
ちょっと時間が経ってしまいました。お待たせしました、表記の通り、阿波おどり2014の最終日。徳島市役所前演舞場の第2部の賑わいをご覧いただきます。ピジョンズ・パーク(P.P)が、この場所、この時間を選んだのは、最後の最後に複数の連(れん・阿波おどりの一団体、チーム)がいっしょになって、ワッと踊り込んでくる圧巻シーンを楽しみにしていたからです。ところが…ッ! この日はなぜだか、有名連が絡み合い融け合って出てくるのではなく、次々とではありましたが、連が、文字通り〝連なって〟踊り込んできました。見応えはあったのですが、(P.P)はちょっとビックリしました。では、阿波おどり最後の日の最後の桟敷席眺望をお楽しみください。
 
2014.0819
●最後の日 ─町筋編─ (徳島市・阿波おどり2014)
ふるさとの祭。Google日本のDoodle(ドゥードゥル)にもアレンジされた〝阿波おどり〟。一日くらいは足を運ばなければ!というわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)は、いそいそ最終日の踊り会場に出かけました。会場といっても、徳島市中心街のあちらこちらの街角に踊りの輪が立ち、有料無料の演舞場がいくつもの町筋のたくって、そのスケールはかなり大きいのです。夕刻6時の開幕を待ちかねていたのでしょう。軽快なおはやし・ぞめきに笑顔が群れて、それは賑やかです。(P.P)は、そんな熱いマチ歩きに清々しいくらいに汗をかき、後半夜の830分から徳島市役所前に設けられた有料演舞場席に陣取って、なんちゃってビールに舌鼓。たっぷり堪能した2014年阿波おどりの最後の日の昂揚を、少しですが(P.P)読者のみんなにもお分けいたしましょうねぇ=^_^=
 
2014.0818
●雨後の吉野川に挑む橋 (吉野川市・川島町の潜水橋3)
あっという間のお盆休みでした。ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんは、里帰りや行楽や阿波おどりも十分に楽しまれましたか?(P.P)はなんだかんだと忙しく過ごしておりました。そんな雨あるいは曇天の先週末、二つの台風と秋雨前線?の雨の影響を確認するため、吉野川市川島町を流れる吉野川のほとりに立ちました。(P.P)が雨量の指標にしているのは、川島潜水橋を中心に少し川上に架かる学島潜水橋と香美潜水橋の3本の潜水橋の冠水・水没具合です。県内各地で浸水害のニュースが伝えられるおり、吉野川も凶暴な表情を見せて流れたようで、香美潜水橋の中ほどがすっかり無くなっていました。
 
2014.0815
●がんばれ!ナカ (那賀町鷲敷・蛭子神社)
ふるさと徳島に上陸、猛威を振るった台風11号は、県内各地に災害をもたらしました。ピジョンズ・パーク(P.P)もたびたび足を運ぶ山間の町ナカ(徳島県那賀町)でも、鷲敷・相生・木頭地区をはじめ各地域で床上浸水などの被害が報じられました。お盆期間の昨日14日。お休みを利用して何かお役に立てることはないかと、(P.P)もナカへ向かいました。大きく被害の様子が伝えられていた鷲敷の町筋では、地域のみなさんをはじめ、集まった多くの(災害)ボランティアさんが、泥水に汚れた家財道具などの片付けに汗を流されていました。そのなかで、いくどとなくお招きをいただいている蛭子神社(ひるこじんじゃ)の様子が気になり、お見舞い参拝に向かいました。境内は一時完全に水没したとのことでしたが、あらかた掃き清められ、拝殿の片付けが宮司さんご家族を中心に氏子さんらの協力を得て進められていました。「泥に汚れた拝殿を見て、土足で上がるのは辛いものでしたが、震災で家を失ったみなさまのことを思えば、これくらい何でもないことです。秋のまつりまでにはなんとか復旧させたいとチカラをあわせて頑張っています」と、町外から手伝いに来られていた宮司さんの娘さん。その気丈な笑顔に、(P.P)も胸が熱くなるのでした。聞けば、被災した地域には一人暮らしのお年寄りの家も少なくないといいます。できるだけ早く濡れた家財道具などを乾燥させるためにも、ボランティアさんのチカラがありがたいのだそうです。災害ボランティアの募集については、徳島県社会福祉協議会のホームページに紹介されていますので、ご参照いただければと思います。被災された地域の、一日も早い、復旧を願わずにはいられません。
 
2014.0811
●ふるさとに喜怒哀楽を見た (鴨島町~石井町・吉野川土手道)
12号に遅れること1Week(ワンウィーク)。ふるさと徳島にノッタリ上陸した台風11号は、あっちこっちで悪さをしでかしたあげくに、這いずり去ってゆきました。直後の昨日の午後。ピジョンズ・パーク(P.P)は吉野川の土手道を歩いてみました。吉野川遊園地跡地に建築が進んでいる麻植協同病院の西脇に湧く〝江川湧水〟源から土手に上がると、見慣れた風景は一変していました。広々とした畑も、砂利の道路も、フットボールやベースボールが楽しめる運動場も泥色に塗りつぶされて、あたかも「うちひしがれている」ように見えました。今日は厚い雲が所々に残るものの朝から陽が差し、炎天の午後を予感させる空の下、セミたちが賑やかに〝鳴〟きわめいています。スカッと青空に笑う日もあれば、雷鳴を轟かせながら怒りに我を忘れる瞬間もある──それもみんな、ふるさとの表情なのだろうと思うのです。今夜は鳴門市阿波おどりの最終日、そして徳島市の阿波おどり本番を明日に控えた前夜祭。きっと徳島の顔は上気しているのだろうな。
 
2014.0809
●明日の鳴門市阿波おどりは?!
今日から開幕予定だった鳴門市の阿波おどりが中止になりました。練習を重ねてきた踊り子さんは歯がゆい思いをされていることだろうし、〝見る阿呆〟を予定していた観光客のみなさんにも残念でした。明日は、予定時刻が遅れても開幕できるようにと祈るばかりです。と、書いている間にも外の風はゴウゴウとうなり声を大きくして、ピジョンズ・パーク(P.P)にのしかかってくるようです。台風一過を待ち望む気持ちが膨らんでいます。※写真は、今吹き荒れているの11号を追い越して、先日、先にやってきた12号が去った後の川島町の吉野川堤防道路風景です。
 
2014.0807
●静寂の杜は虫たちの歌劇場 (那賀町・蛭子神社の夏景)
早朝から始まるセミたちの大合唱に〝目〟がチカチカしたり、立て続けの台風接近で高止まりした湿気に〝耳〟が鳴ったり、朝から漂ってくる弁当屋の揚げ物臭に〝肌〟がベトついたり、モニターからあふれ出てくる活字や画やらの情報に呑まれて〝鼻〟が何も感じられなくなったり、と苦労しているピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんもいらっしゃることでしょう。そんな(P.P)読者のみなさんに、暑中お見舞いを申し上げます。申し上げるだけでは、(P.P)的に申し訳なく感じるわけで、涼が満ちる神域の色をお目にかけることにしました。県南部山間の町・ナカ(那賀町)の和食地区に建立されている蛭子(ひるこ)神社です。もう熱心な(P.P)読者のみなさんにはお馴染みかもしれませんね=^_^=。二拝二拍手一礼。本当はセミの声が頭上から降っていたのですが、納涼ということで、割愛させていただきました。
 
2014.0805
●消失…ソシテ虹 (吉野川市川島町・台風12号後の吉野川)
上陸直撃していないのにもかかわらず徳島県各所に大雨をもたらした台風12号が、温帯低気圧に変わって一夜明けた今朝。雨の合間を縫い、ピジョンズ・パーク(P.P)は吉野川が蛇行して流れる川島潜水橋の南岸土手に立ってみました。案の定、川島城のたもとと善入寺島をつないで延びる川島潜水橋は濁流に沈んで見えなくなっていました。そして…、想定外の光景にも出会いました。それは…、高越山を背景に川面に現れた虹景。災害はもちろんやだけれど、一期一会へのよろこびは隠せないでいるのです。さようなら、ソシテ、ありがとう。
 
2014.0804
●夏を秋へ誘う赤 (那賀町・相生のケイトウ)
鶏のトサカに似た赤い花。見た目の印象からケイトウ(鶏頭)と呼ばれる夏の花で、実り始めた緑の田の一角を赤く染め、鮮やかなコントラストで印象的な夏景を見せてくれます。場所はナカ(那賀町)の相生地区。ケイトウは同地区の特産花卉のひとつで、昔から盛んに栽培されています。深まる夏の中で、お盆が近づいていることをあらためて教えてくれます──言葉を持たない、けれどとても雄弁な花です。
 
2014.0731
●ぷくぷく2014夏 (献涼 らんちゅう)
いきなりですが、〝らんちゅう〟です。ちなみにピジョンズ・パーク(P.P)は、〝ぷくぷく〟と呼んでいます。はじめて、二尾()のぷくぷくたちが(P.P)のシゴト場にやってきたのは、2010年夏のこと。ポッポニュースではおなじみのhideさんが編集されていたグラフ誌の記事にするため取材させてもらったのがきっかけでした。4年前のことです。当時すでに2歳魚でしたから、今夏でもう6歳になります。一般的にぷくぷくの寿命は5年ほどと聞きますから、(P.P)はかなり上手に飼っているのだと自負して悪びれません。ただ、長く生きてくれればくれるほどに、愛着は深くなるわけで、ずっといっしょに居たいと思う気持ちは強くなるのです。といって、ここで過保護にするわけにはいきません。これまで通りに接するのがきっとこの二尾の体調には合っているのだろうから…。そんなわけで、毎夏、この二尾のぷくぷくから涼を分けてもらっていた(P.P)ですが、つい最近、(P.P)シゴト場に新顔が三尾やってきました。先の二尾をいただいた先からのもので、つまりは二尾から6世代を数える新型ぷくぷくというわけです。さて、今度もうまく長生きしてくれるものか、ハラハラしながらも、ミニぷくぷくの水槽から目が離せなくなっているのです。
 
2014.0728
●清流に丸太を操る伝統の技 (那賀町・木頭杉一本乗り大会)
徳島の夏を問うと、たいていは阿波おどり!と、まっすぐな答えが返ってきます。が、ネイティブスピーカーを公言するピジョンズ・パーク(P.P)は、ナカ(徳島県那賀町)の木頭地区で開催される恒例の夏イベントを〝徳島の夏〟に続くシモの句に加えたいのです。同地区は山深いことで知られるナカの最奥に位置することから〝ナカ奧〟の通称で呼ばれる自然豊かな土地です。そして地域を潤し、景観を造って流れる那賀川を舞台に、毎夏7月末頃にそのイベントは行われています。イベントといっても、いわゆる〝祭〟ではありません。伝統の技を後世に伝えることを目的とした歴(れっき)とした審査会なのです。ただし、参加者も観客もココロが浮き立つ度合いと意味からいえば、そこらの祭の比ではありません=^_^=。かなりひっぱってしまいましたが、そのイベントとは、ナカ奧木頭出原に横たわる那賀川を、丸太に乗って流れを下ることができた距離でクラス認定してもらえる〝木頭杉一本乗り大会〟です。丸太に乗るといっても、またがるのではなく、立ち乗り。竹竿でバランスを取りながら、長さ約4m、直径約40cmほどの県産ブランド杉〝木頭杉〟を足場に川下を目指します。毎夏100人ほどの挑戦者が出場し、今回で27回目を数える大会も、応援や競技の見物に訪れたギャラリーのみなさんら、ざっと数百の笑顔に湧きました。727日に開催された今夏の〝木頭杉一本乗り大会〟の熱気と歓喜の光景を、ちょこっとですが(P.P)読者のみなさんにもお分けしますね。徳島の夏、ナカの一本乗り。
 
2014.0724
●県外編 こんなに近かったんだ!スモト (淡路島・洲本市本町アーケードほか)
締め切った部屋で朝からクーラーのお世話になっています。なんとも贅沢な時間を過ごさせてもらっているピジョンズ・パーク(P.P)なのです。あっ!って、書いてたら1時間のタイマーが切れてしまいました。朝、まだ気温が上がりきらない時間帯はクーラーの効きがよく、時間を区切りながら、気にしながらではありますが、(P.P)的小さな幸せを満喫しているわけなのです。昼から午後2時あたりで、本格的に暑くなってくると、クーラーはほとんど機能せず、シゴトに向き合う(P.P)の集中力も鈍ってくるわけで…。そこで強力な冷房システムを備えた公共施設、たとえば図書館などに狙いを定め、しばしの安息を得たいところなのですが、折しも今は夏休み。慣れない高楊枝で学生諸君にベストプレイスを譲り、潮風が渡る鳴門海峡を越えて、淡路島に行ってきました。徳島の北方、瀬戸内海に浮かぶ島ですが、予想に反して暑さはまったく変わらない^^;)。というわけで陽ざしから逃れてさまよったのは、古い佇まいを残すアーケード街でした。
 
2014.0722
●夏色光景。 (川島町・忌部神社の駐車場)
今年はちょっとセミの数が少ないのかな?例年なら、朝も9時を過ぎればアブラゼミだかミンミンゼミだかの大合唱で防音の必要を感じたりするのが常なのですが、どうも声が小さい。合唱団員の数が減ったのかもしれません。いや、遅ればせながらこれからが本番なのかも…油断はできないのです。さて、梅雨明けした先週末の3連休。読者のみんなはどう過ごされてましたか?一日のうちの数時間ですが、ピジョンズ・パーク(P.P)は近くの神社境内に夏の色と気配を探しに参拝しておりました。場所は吉野川市山川町との町境にほど近い、川島町側にある忌部神社。まずは二拝二拍手一礼によってご挨拶をさせていただき、スッキリした気分を味わいます。クルマを止めた広場では、視線の先にセミの抜け殻を見つけ、梢の下に居心地の良い日陰を求め、青空に真っ白な入道雲を眺めました。(P.P)と読者のみんなの夏が、いよいよやってきたのを存分に体感。今夏もしっかり東奔西走。ふるさと阿波の夏景を巡るチカラをいただきました。
 
2014.0721
●とくしま夜景見放題のビアガーデン (徳島市・眉山山頂)
今朝のニュースによると、昨日20日頃に徳島も梅雨明けしたようです。これに先がけピジョンズ・パーク(P.P)が梅雨明け予報させてもらったのは17日のこと。以来、雨はほとんど降っておらず、やっぱり梅雨明けはこの頃だったのじゃないかと、自説を粘ってみたり=^_^=。梅雨明けしても蒸し暑いのは日本の夏、阿波の夜。というわけで、涼風が迎えてくれる眉山の山頂に夜歩きッス。黒々とした吉野川の流れを囲むように輝く徳島の夜景を眼下に、夜風を胸いっぱいに吸い込む贅沢を味わい…って、呼吸した夜気に混じるのは香ばしい焼き肉の香りと乾きを癒す生ビールの泡音。ゴクッ。折しも、徳島市のランドマーク眉山(びざん・標高約290m)山頂の広場では、〝眉山山頂スカイガーデン〟と銘打たれたビアガーデンがオープン。営業を始めていました。(P.P)もさっそく!というわけで、久しぶりの豊かな夜に身を投じたのでありました。
 
2014.0719
●色あせたアジサイと夏の到来 (那賀町・あいあいらんど)
那賀川の中流に造られた人工湖川口ダムは、別名アジサイ湖とも呼ばれる、アジサイの花見名所。シーズンにはナカ(徳島県那賀町)町内はもちろん、町・県外からも足を運んだ花見客が湖畔散策を楽しむ光景を目にします。中でも湖畔に臨み設けられている〝相生森林文化公園あいあいらんど〟の園内には数え切れないほどのアジサイが植えられていて、開花の頃には圧倒的な風景で花見客を迎えてくれます。そんなアジサイが色あせ、散り行くのに従って、ふるさと阿波に夏の色と熱気が満ちてくるのです。ピジョンズ・パーク(P.P)は、色あせたアジサイの群落の中、落ちてくる雨を見上げて、深まる季節の香りを嗅いでいました。
 
2014.0717
●ひょっとして、明けてたりしてッ! (那賀町・歩危峡とアジサイ終花)
猛烈な暑さにあえいでいます。弱音を吐いてるわけじゃなくて、抗戦するピジョンズ・パーク(P.P)の現状、つまり頑張ってる雰囲気をお伝えしたまでなのであります。学校の夏休みは目と鼻の先で、季節はどうやらもう夏本番のど真ん中に違いなく、気温が高くても、そうしてどんどん上昇しても、それはどうにも仕方がないのです=^_^=。さて、猛暑といえば、昨日のナカ奧(木頭地区)では、県内最高水準の気温36度に達したそうで、清流をわたる涼風が恋しくなるのです。写真は今週月曜日(7/14)に眺めた木頭地区を流れる那賀川の景勝「歩危峡」の夏景です。流れはゆったりとして、道路脇のアジサイは花の終わりを迎えていました。以来、今日までまとまった雨は、ふるさと徳島を洗っていません。これは、ひょっとして@o@、梅雨明けしてるんじゃないか!と、気象庁に先がけて、「みさかはみさかはっ」的に(P.P)も勢い込んで宣言してみたり。さて、どっちなのでしょうねぇ^^)。
 
2014.0711
●県外編 雨中のご当地富士プチ登山 (香川県・飯野山)
先週末の日曜日。前日に徳島市のランドマーク眉山(びざん・標高約290m)の山頂を踏んだのに味を占めたピジョンズ・パーク(P.P)は、近くに登れるランドマークを探しておりました。で、どうせなら富士の名を別称にいただく山がいい。というわけで、最初に浮かんだのは阿波富士と呼ばれる高越山(おこうっつぁん・標高約1133m)。でしたが…ふいにアイデアがひらめき、行き先に決めたのは、まだ足を運んだことのなかったご当地富士。隣県香川県は丸亀市と坂出市にまたがる美しい山〝飯野山〟でした。「いいのやま」は標高約422m。整備された登山道が森の中に延び、(P.P)の登る気をかき立てるのでした。
 
2014.0709
●梅雨の晴れ間を週末二足移動 (鴨島町~眉山・後編)
台風8号が近づいています。大きいらしいけれど、まだ徳島にはそれらしい足音は聞こえてきません。海浜や河川付近での水害や山間部での土砂崩れなど、大きな被害が出なければいいのだけれどと願いながら、不気味な静けさの前で立ち尽くしています。とはいえ、ピジョンズ・パーク(P.P)のポッポニュースの役目は、ふるさと徳島県内を中心に「小さな幸せ」を探して紹介すること。台風の話題はニュースサイトにお任せして、一昨日掲載した鴨島~眉山の徒歩風景の後編を掲載します。梅雨の晴れ間。頭上に広がる青空が、背中にのしかかってくる湿度の重みも、まとわりついて離れない蒸し暑さも忘れさせてくれます。立ち止まってアゴを上げ、汗を風に冷ましながら、空を呼吸して(P.P)は気づきました。〝しんどい〟の数だけ〝幸せ〟があるのではないのだと。ひとつふたつの小さな幸せが、たくさんある苦しいことの重さを跳ね返すチカラを分けてくれるのです。だから困難が大きくても心配はいりません。その分だけ、小さな幸せはいっそう輝いてくれることを今回の歩き旅で知ることができました。じゃ、梅雨の晴れ間を週末二足移動の後編をお楽しみください。
 
2014.0707-2
●七夕の使者 (岳人の森の主・山田勲さん)
彦星と織姫は逢瀬を楽しめるのか! というのが、毎年今日のハラハラ、ワクワクであったりします。ところが、今年はじわじわ近づいている台風8号の影響で、最初からダメが見えている状況。恒例のドキドキを味わうことができないのです。で、ちょっとガッカリしかけていたピジョンズ・パーク(P.P)のココロを高揚(昂揚)させてくれるお客様が本日、突然来社くださいました。(P.P)読者のみんなにはおなじみ、四国山岳植物園岳人の森の主・山田勲さんです。近くまで来たついでにお立ち寄りくださったのです。そうして(P.P)自慢のおもてなしコーヒーと引き替えに「目先の華やかさに惑わされず、少なくとも干支が一回りするくらいの未来に立つこと」だと地域を元気にする〝奥義〟をひとつ教えてくださいました=^_^=
 
2014.0707-1
●梅雨の晴れ間を週末二足移動 (鴨島町~眉山・鴨島山麓文化の道ほか)
先週一週間、外出とは無縁だったピジョンズ・パーク(P.P)。たまりにたまったストレスと運動不足の解消を狙って、晴れ間も見えた先週末の土曜日に7日ぶりのジョギングに出かけることに。あれこれコースを考えたのですが、鴨島町のランドマーク向麻山(こうのやま・標高約92m)の南側に延びる〝鴨島山麓文化の道〟をたどり、徳島市のランドマーク眉山(びざん・標高約290m)の山頂を目指すことにしました。〝鴨島山麓文化の道〟は、向麻山公園~国一八幡神宮~熊野神社~玉林寺~康頼神社~西宮古墳~西麻植八幡神社など、文化遺跡などを巡る約7kmのコースだそうです。今回は、同文化の道から石井町の気延山(きのべやま・標高約212m)の麓まで、緑と青の風景を(P.P)読者のみんなに楽しんでもらいます。
 
2014.0705
●テッペンカケタカ -その4- (三好市&那賀町ほか・剣山~三嶺往復)
長いこと引っ張りましたが、剣山~三嶺往復記の最終回です。といっても、たぶん帰り道の報告とおまけの風景でもう一回あると思いますが^^;)。今週末はなんとか空がもちそうで、そうしてピジョンズ・パーク(P.P)もほんとにやっとシゴト場から外に出られるということで、今朝はこれからどっかへネタ探しに行ってきます。う~んどこにしようかな。というわけで、剣山~三嶺往復記の最終回は目的地であり、折り返し地点であった三嶺(みうね/さんれい・標高約1893.4m)山頂と山頂池周辺の夏景を(P.P)読者のみんなにご紹介します。どうぞお楽しみください。
 
2014.0702
●柑橘が育つ季節 (ピジョンズ・パークのシゴト場にて)
雲はあるのだけれど、雨は少ないようで、このところ夏っぽい光ばかり降ってくるから、ピジョンズ・パーク(P.P)も気分を変えて、ちょっとシゴト場の周辺を歩いてみました。そしたらご覧のような状況で、果樹を中心に花の季節になっていました。レモン、スダチ、種なしスダチ…。どれもプランターの中に根を張らせたまま放置していたのですが、しっかり花を咲かせ、あまつさえ実までしっかり膨らませておりました。(P.P)といっしょに、ちょっと庭先歩き、してみましょうか?
 
2014.0701-2
●テッペンカケタカ -その3- (三好市&那賀町ほか・剣山~三嶺往復)
ちょっと間があいてしまいましたが、先月25日にピジョンズ・パーク(P.P)がトコトコと旅した剣山(標高約1955m)から三嶺(標高約1893.4m)往復。第3回となる今号では、高ノ瀬のピーク(1740.8m)から三嶺の山頂直下まで(P.P)読者のみんなと共有したいと思います。緑一色。まったく飽きのこない色というものが、この世の中には存在するのだと(P.P)は気づいてしまったのです。
 
2014.0701-1
●旅の終わりは夏の始まり (吉野川市鴨島町・五九郎まつり)
今日から7月。先月に、やり残したことはないかと振り返れば、深い渓谷を埋め尽くす霧に隠れてとりとめがなく、たちまちやらなければならないことを思えば、雲上まで積み上がって山容すら見えやしません。みんな同じなのだろうけれど。やるべきことは結構多くて、加えて、やりたいことも増えるばかりで、それでいて〝できること〟はとても少ないのです。ヒトが生きていられる年月(としつき)はそれほど長くはないうえに、まともにアタマが働いて、気力もほどほどにある状態はといえば、いっそう短いのだもの。629()のこと、また新しい夏がやってきました。吉野川市をぐるっと一周した帰り、ピジョンズ・パーク(P.P)は、JR鴨島駅前がとても賑わっているのに気づきました。吉野川市出身の喜劇役者・曽我廼家五九郎さん(といっても対象から昭和初期に活躍した人物ということで、ほとんどの人は知らないかもしれません^^;)をしのぶというか、名前をいただいたイベント〝五九郎まつり〟が、JR鴨島駅前通りを会場に開催されていたのです。(P.P)も数年前までは結構楽しみにして、毎年足を運んだものでしたが、このところ忙しさにかまけて、すっかりご無沙汰しておりました。そして久しぶりに出会ったこの祭が、(P.P)に夏の始まりを意識させてくれる風物詩であったことを思い出すことができました。何かとせわしなく、達成感も薄れてきたこの頃に、(P.P)読者のみんなにも、祭の雰囲気を少しばかりお分けします。いつか過去を振り返えるとき、楽しい思い出はきっと重要な手がかり足がかりになるに違いないのですから。
 
2014.0630
192-244-245-193-192 (吉野川市・市内一周)
JR鴨島駅前を基点に国道192号を西へたどり、川島町から国道の南側で平行に延びる県道244号線を使って山川町のJR山瀬駅近くから南の山中へ続く県道245号線を伝い、ホタルの群生地として知られる美郷地区まで行ってみようと思ったのは、先週末の土曜日(628)の昼過ぎでした。ピジョンズ・パーク(P.P)の移動手段は、例によってクルマでも自転車でもなく徒歩。カッパをリュックに詰めて、今にも降り出しそうな空の下へ、晴れ晴れと飛び出しました=^_^=。ありがたいことに、カミナリに吠えたてられたり、雨に追われたりすることもなく途中、〝学〟に広がるぶどう園をいくつか見学させてもらいながら目的地の美郷に到達することができました。下り坂でちょっと膝を痛めたものの巡回バスを横目に国道193号を北方向へ下り国道192号へ。吉野川市内をぐるっと楽しむことができました。ちなみに県道244号線は、かつて国道192号だったそうで、それが県道に降格されたもののようです。昔の幹線道路だったわけですね。クルマよりもゆっくりで、自転車よりも自由な徒歩の旅で、(P.P)が出会った風景を少しですがお分けします。
 
2014.0629-2
●県外編 石積みの名城 (兵庫県洲本市・洲本城趾)
ロングタームのおシゴトを前に、打ち合わせのためピジョンズ・パーク(P.P)は久しぶりに淡路島に足を運びました。本州へ渡る際、高速道路で淡路島を経由することはたびたびありますが、淡路島に上陸する機会はそう多くありませんでした。ところが縁あって、淡路島をフィールドにした長期取材のオファーをいただき、今日の午後、(P.P)はいそいそと洲本市にうかがったのでした。そんなわけで今後、ポッポニュースでもたびたび淡路島ネタを紹介させていただくことになりそうなのですが、まずその第一弾、皮切りに、洲本市の町並みや大阪湾に臨む大浜の美景を一望する三熊山山頂のランドマーク〝洲本城趾〟の風景を掲載します。えっちらおっちら登ったのは、潮の香を含んだ涼しい風が吹く今日の夕刻のことでした。
 
2014.0629-1
●懐かしい味と風景 (三好市池田町・銀座通り&本町通り)
先日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は懐かしい風景の残る徳島県三好市池田町を散策しておりました。かつて池田高校に通っていたころの賑わいは感じられませんでしたが、マチは所々手入れされ美しくなっていました。それでも古い町並みと思い出の味の一部はそのままそこに佇んでいて、(P.P)を感動させてくれたのです。ゆっくりマチのようすをご紹介したいところですが、本日はこれから淡路島でおシゴトをいただき、出張となっています。というわけで、今回のポッポニュースはちょこっとさわりだけ^^)。平成に居座る昭和の力強さみたいなものを、感じ取っていただければ幸いです。
 
2014.0628
●テッペンカケタカ -その2- (三好市&那賀町ほか・剣山~三嶺往復)
山上では、ホトトギスの声援が発火を促すのかもしれません。胸一杯に吸い込んだ〝青い空気〟が、テッペンカケタカと降ってくる透き通った声に反応してボンッと膨らみ、ピジョンズ・パーク(P.P)の中で走るチカラに変わってゆきます。緑の笹原とさえずりがこだまする森をつないだ山ラン・剣山~三嶺往復の第2話は、秀麗なスガタでみんなの畏敬を集めるジロウギュウ(標高約1930m)から、天女の花とも評される大輪純白の樹花で知られるオオヤマレンゲが咲き始めた高ノ瀬あたりまで行ってみましょうかねぇ。
 
2014.0626
●テッペンカケタカ -その1- (三好市&那賀町ほか・剣山~三嶺往復)
思いついたのは数日前。空も持ちそうな予報だった昨日(625)、ピジョンズ・パーク(P.P)は、剣山(標高約1955m)から三嶺(標高約1893.4m)まで、トコトコ旅してきました。三好市東祖谷にある見ノ越登山口から剣山へ登り、そこからジロウギュウ(標高約1930m)の頂を踏んで、丸石 (1683.8m)から高ノ瀬(1740.8m)の両ピークを経由し三嶺まで。そこから名頃登山口まで下って車道(国道439)を見ノ越まで帰る往還もいいかなと思っていたのですが、予想以上にあっけなく着いてしまい、来た道のりを引き返すピストンに変更。夏山の涼風が届けてくれたホトトギスの声援に「ハイ今まさに、天辺駆けさせてもらってます^^;)」などと、応えたりしながら、ササ色に染まる尾根や新緑の森をたっぷり楽しませてもらいました。まずは見ノ越から剣山・ジロウギュウまで。梅雨の晴れ間の山風景を(P.P)読者のみんなにお分けいたします。
 
2014.0624
●招かれて神域へ (神山町・上一宮大粟神社)
少しカビの生えかけた話題で申し訳ありません。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは1ヶ月近くさかのぼる5月末のこと。場所は、花の名所として売り出し中の山深いマチ、徳島県神山町神領地区にある上一宮大粟神社。神様が棲むに違いない「神山」で、さらには神域であろうことがうかがわれる「神領」にあって、居所の一つとなっている境内に招かれると、それと知らずとも己が皮膚の縮むのをハッキリと感じ取ることができるのです。いわゆるパワースポットにかの日、(P.P)をお連れくださったのは、神山町を知り尽くして飽()くことのない雨乞滝の女神さま(以後:女神さま)ご一行でした。今後も、(P.P)のポッポニュースにはたびたびご登場くださるご一行メンバーの皆さまですから、この機会に少々ご紹介しておきましょう。ご一行は女神さまを含め総勢4人。まず一人目はヒメコマツさん(以後:姫さま)。徳島県内を中心に四国、全国の希少な花を求めて撮影するフラワーマスター。サルノコシカケに座れてしまったりする身軽さを備えていらっしゃいます。続いて「京子ねぇさま」。ひょっとすると前世はブリュワーマスターではなかったのかと想像をかき立ててくださるビール通。加えてアウトドアでの「天ぷら」料理が絶品だったりする食の要です。トリは「大夫のカヨさん」。発音するときにはヨにアクセントを置いて「カヨさん」と発音すると(P.P)的にはしっくりします。声量ある美声の持ち主で、野点を得意とするもてなしのプロです。個性あふれる女性4人をつなぐのは、笑顔と好奇心のようで、この日も、神域に明るい笑い声がこだましていました。
 
2014.0623
●雨中のコンデジ撮影テスト (東みよし町・R192沿いのアジサイ)
スーパーマーケットのマルナカで買い物をすることがあります。ご存じの方も多いと思いますが、支払いの際にWAONカードという電子マネーが使えたりします。イオングループのお店や加盟店で使えるみたいですね。クレジットカードと違って、決まった金額(上限50,000)をチャージしておくだけで、使用に際してポイントが付加されるそうで、ピジョンズ・パーク(P.P)の回りでも使っている人が結構いたりします。で、その付加されるポイントが有利なのかどうか知らないというか、興味もあまり湧かないのですが、ひとつココロを揺さぶられたのは、レジで支払いを終えた瞬間「ワオン!」と、犬の鳴き声のような音が鳴るわけです。(P.P)の目も(@o@!)に変わったのが、自分でも分かるほどビックリしたわけです。で、ひょっとしたらと思い、同じイオンだからとイオンのクレジットカードで支払いをしてみました。が、(P.P)の淡いというか大きく膨らんだ期待は裏切られてなんにも音はしません。そこで、ちょっと思ったわけです。チャージ型の電子マネーが「ワオン!」と吠えるなら、クレジット型の電子マネーは「ニャオン!」と鳴いて欲しい!切に願っています。ふっ、というわけで、久しぶりの更新となったポッポニュースですが、場所は徳島県つるぎ町と東みよし町の町境あたりを走る国道192号沿いで見つけたアジサイの咲く風景。露出をマニュアルで決められ、RAWデータが使えて、しかも薄型ということで購入した富士フイルムXQ1で撮影テストしてきました。トレラン用の小さなリュックに入るコンデジは、結構降っていた雨でびしょびしょにしてみましたが壊れずに使えました。ほっ。近々、本格出動の予定です。どんな仕上がりになるのかどうぞお楽しみに!
 
2014.0616
●揺れる灯りに何を思う (吉野川市鴨島町・100万人のキャンドルナイト)
先週末の土曜日(614)夜。吉野川市鴨島町のJR鴨島駅前中央通りを会場に、地球の未来のことなどをみんなで考えるきっかけになることを趣旨とした全国イベント〝100万人のキャンドルナイト2014〟が行われていました。というわけでピジョンズ・パーク(P.P)もいそいそと。通りを埋め尽くすように設置されたガラス瓶や竹筒のミニ燈籠は8000個に及んだそうで、夕暮れとともに点火されたロウソクの灯りがミニ燈籠の中で揺れ、見物に訪れたみなさんの笑顔を照らしていました。ロウソクの明かりを眺めて、自然やら環境やらに思いをはせるのが一番の目的なのではありますが、カメラの小窓を覗きながら思うのはマチの活気のことだったりします。どこのマチでも見られる風景なのかもしれませんが、駅前の通りには空き店舗が増え、人通りはまばらで、朝夕の送り迎え時に数台のクルマがロータリー路肩に止められていたりする閑散とした時間が積み重なっています。それがこうしたイベントやもうじきシーズンを迎える阿波おどりや夏祭りでもって歩行者天国になると人々が集まってくる。いっそのこと自動車の通行を完全にシャットアウトして、一年中、なんだかんだの祭を開いてはどうかと思ってしまうのです。通りを貸し切ってラジコンカーのレース大会もありなんじゃないかとか。たとえば学園祭でもいいかもしれません。少子化などから統廃合が進む小中高校などが合同学園祭を開くとか。ひょっとしたら柔軟なアイデアの芽も生まれるかもしれないじゃん──などと、(P.P)は多少イベントの趣旨からずれつつも思考を膨らませていたのです。
 
2014.0614
●梅雨の晴れ間に花は咲く (徳島県・某所)
いよいよ明日午前10時。とはいえ、ピジョンズ・パーク(P.P)はそれほどサッカーに興味を持っているわけではなく、造詣もいたって浅いほうで、名将ザッケローニ監督ですら、寝起きの温泉客にしか見えなかったりするのです=^_^=。それでも日本の国旗を背負って戦う(競技する)選手のスガタを思えば、声援をおくり応援したくなるのは人情。明日のキックオフが、ひたすら待ち遠しくなっているのです。さて、本日の徳島は晴れ。梅雨の晴れ間は暑くなるといいますから、午後にかけて気温の上昇が心配されます。(P.P)読者のみなさんも、お出かけの際には熱中症などにどうぞ気をつけてください。さて、本日のポッポニュースは、昨日撮影にうかがった建築現場で見つけた花のある風景。広い庭は手入れが行き届き、色とりどりの花が咲き誇っていました。個人のお宅ですので、場所は明かせませんが、梅雨シーズンの暑気払いになれば幸いと思い花景だけ、ちょこっとご紹介します。
 
2014.0610
●そろそろ海も! (美波町・明丸海岸)
四国徳島は剣山をはじめ2000m近い山々が連なることから〝山国〟と呼ばれることも少なくありません。その一方で阿南市から美波町などを経て海陽町に至る県南部は、リアス式ののこぎり海岸が続く風光明媚をもって〝南国〟の称がしっくり合うスガタで迎えてくれます。本日のポッポニュースは、太平洋にそそり立つ断崖〝千羽海崖〟の景勝を臨む南阿波サンラインから降り立つことができる〝明丸海岸〟の風景をご紹介しました。静かな入り江を散策したのは、昨年の梅雨シーズン。わずかな晴れ間をよろこびぶ季節。ピジョンズ・パーク(P.P)は、夏と磯の香りをたっぷり呼吸していました。
 
2014.0602
●神域もときには賑やかが、きっといい (神山町・焼山寺奥の院)
数日前。ピジョンズ・パーク(P.P)はえっとぶり(久しぶり)に“神山町のチャームポイントを求めるのに労をいとうことを知らない”雨乞滝の女神さまご一行のお供をさせていただき聖域へ登ってきました。ご一行様のメンバーは、希少な山岳植物に詳しい姫小松(通称:姫様)さま、料理名人の京子ねぇさま、野点でもてなしてくれるカヨ太夫さまを加えた愉快な女性4人組。目指したのは、神山町にそびえる霊山“焼山寺山”の頂(標高約938m)でした。市中では気温30度を超えたこの日、神域へ通じる山道の参道は木陰に守られて爽やかな落ち着きが満ちていました。緑に塗られた静寂の器に華やいだ声が賑やかに転がって、(P.P)は聴覚でシンプルに楽しませていただきました。精霊もときには、華やぐ時を求めている──に違いないと思うのです。
 
2014.0528
●和泉寺~大山寺を山歩 (上板町・観音道)
徳島県上板町のランドマーク・大山(標高約691m)の麓と山頂近くを結ぶ古道が復元されています。山麓の和泉寺と山頂直下の大山寺を結ぶ約5kmの山道で、観音道(かんのんみち)と呼ばれています。三十三観音をまつる観音信仰に依拠(いきょ)する参道で、道中には江戸時代の作と伝えられる、さまざまな観世音菩薩の古い石像が据えられているのも特徴です。先週末の日曜日。前日の「おこうっつぁん」山歩(さんぽ)に味を占めたピジョンズ・パーク(P.P)は、初めての観音道を楽しんできました。途中で、大きく道迷いした(P.P)は、見当違いの尾根で薮(やぶ)を漕ぐというようなハプニングもあったものの、読者のみんなにもおすすめしたい、最近では一番の山歩ルートになりました。
 
2014.0527
●天狗の庭を染める花炎 (吉野川市山川町・船窪つつじ公園)
お出かけ日和に恵まれた先週末の土曜日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、阿波富士と称され、「おこうっつぁん」の呼び名で親しまれる高越山(標高約1133m)の山頂を経由して、尾根伝いに船窪つつじ公園まで足を延ばしました。目的は、もちろん5月中旬頃から咲き始めるオンツツジ群落の赤い花色見学。ただしシーズンまっただ中の公園は人気が高く、また数日前には地元紙に見頃情報が掲載されたこともあって、きっと山上へ向かう細い道路は渋滞が間違いなく、そこでアクセスは昨年同様に混雑を避けられる徒歩を選択しました。高越山登山口近くのスーパーマーケットまでジョギングを楽しみ、そこでピジョンズ・パーク山歩(さんぽ)部の新メンバーSちゃんと合流。ふいご温泉近くの登山口から山行に切り替え、天狗が棲むという高越山山頂を目指しました。道中、今年初めてのセミの声を聞き、「そういえば去年もここで初セミの声を聞いたのだった」と記憶がよみがえり、この山に招かれたことにご縁(えん)を感じたり、めぐる季節に歳月の早さを思ったり。久しぶりの山登りでいつもとは違う筋肉に、心地よい疲労を感じながら山頂を踏み、尾根伝い歩いたその先で、オンツツジの花々が咲き乱れ、燃え盛る火炎のごとく(P.P)の視界を真っ赤に染めてくれました。
 
2014.0523
●ふるさと第2峰の麗容 (那賀町&東祖谷・ジロウギュウ)
本日のポッポニュース掲載写真は、ご存知ジロウギュウです。360度、どの角度から見ても美しいと感じさせてくれる秀麗な山容で、標高は約1930mと、剣山(標高約1955)に次ぐ県内第2峰です。少し話はそれますが、ピジョンズ・パーク(P.P)517日に那賀川沿いをさかのぼり、ジロウギュウを歩いて剣山山頂で一泊しました。その翌日18日のこと。1日がかりの撮影を終えた帰り、剣山スーパー林道でクルマのタイヤをパンクさせてしまい往生しました。これがきっかけで265タイヤ×4本を交換することに。ついでに書くと、2日間にわたりボランティアで撮影した写真データを整理していた際、負荷をかけすぎたのか、メーンに使っていたMacがクラッシュした上、復旧不能となって、結局これも新規購入を余儀なくされてしまったのです。結果、総額40数万円の出費は結構な痛手。ほかにも今回、撮影ボランティアで参加したイベントでは、2日間にわたって結構なガソリンを消費し、手弁当で奮闘したものの、依頼先からはいまだ感謝メールの一本もないというのが現状です。閑話休題。まぁ、こういったガッカリした状況にあっても今、あらためて当日かいま見た、ふるさとの山の麗容をデータで振り返ると、気分はかなり晴れ晴れとしてくるのです。そのひとつが、ジロウギュウという山のチカラ(癒し力)なのです。
 
2014.0520
●頂に降る星 (剣山山頂)
先週週末のこと。えっとりぶり(久しぶり)に、西日本第2位の高峰に登ってきました。17日と18日の両日、那賀川沿いと南つるぎ(剣山南面地域)を舞台にウォーキングイベントが行われ、撮影ボランティアとして参加したのにあわせて、山頂直下に設けられた剣山頂上ヒュッテで一泊。主の新居綱男さんから山の喜怒哀楽をうかがううち、気づけば頂に星が降り始めていました。
 
2014.0515
●標高約1000mに咲く花の森 (神山町・四国山岳植物園“岳人の森”)
前号では、およそ1年前に訪ねた四国山岳植物園“岳人の森”の花景を紹介しました。回顧録に飽き足らなくなったピジョンズ・パーク(P.P)は、もののついでがあって、昨日14日の朝と夕刻の2回、緑濃い神山町の高地に拓かれた花の森を訪ねました。季節は初夏。梅雨入りにはまだ早いことを教えてくれる爽やかな風が木立の間を吹き抜けてゆきます。園内に延びた小径に踏み込んだ(P.P)を、山岳に咲く希少な花々が満面の笑顔をのぞかせて、「久しぶりだねぇ」と口々にはやし立てては賑やかに迎えてくれました。というようなわけで、今号はちょうど見ごろのピークにあたったシャクナゲと、園内に一本だけ育っているゴヨウツツジ(別名シロヤシオ)の樹花が、頭上を紅白に染める「めでたい」花景を紹介しましょう。
 
2014.0509
●もうすぐ花盛り!ヒメシャガの森 (神山町・四国山岳植物園“岳人の森”)
徳島県内の花見どころを頭の中でピックアップしてみました。さらさらっと思い浮かんだのは、阿川の梅花や国道438号沿いの桜花や明王寺の枝垂れ桜、江田の菜の花に、上分地区に開かれた神通蝋梅園のロウバイ、つい先日に見頃だった神光寺ののぼり藤など。ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんはすでに気づいたと思いますが、山深いふるさと徳島にあって、いっそう緑濃い神山町に足を運びやすい花見どころが集中しているのです。えっ?(P.P)読者のみなさんにとっては、「今更ながら」ですか^^;)。2003年に始まった初代Blogポッポニュースから、もう幾度となく紹介してきたわけで、おなじみになってしまったかもしれません。それでも花は生き物。地域も生き物。歳月とともに成長し変化もするのです。そして今回ピックアップしたのは、神山町とナカ(那賀町)をつなぐ標高約1000m土須峠付近の森に拓かれた四国山岳植物園“岳人の森”のヒメシャガ絨毯花景です。園主・山田勲さんの案内をいただき、撮影させてもらったのは、昨年の515日のこと。このとき「もっと歩きやすく、花を観賞してもらいやすく、小径の位置を調整しています」と、軍手でクワを下げた笑顔が今も印象に残っています。山の上の園では、そろそろヒメシャガの見頃が近づいているはず。ヒメシャガをはじめとした希少な山岳植物も、そして園の風景も、ずいぶん成長していることでしょう。園主の笑顔とともに逢いにゆきたくなりました。
 
2014.0507
●侮れない山 (那賀町・鰻轟山)
ゴールデンウィークの後半も終わってしまいましたね。ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんは、海に山に海外にと足を延ばし、リフレッシュされたことでしょう。(P.P)も徳島県内あちらこちら訪ねました。ここ数年行く機会がなかった徳島県三大名瀑のひとつ「轟の滝」、ナカ(那賀町)の木頭()地区から木沢(雲早)地区まで全線開通している「剣山スーパー林道」、海南町とナカの町境にある霧越峠など。そしてこの霧越峠に登山口があるのが鰻轟山(標高約1046m)です。昨年、遭難事故が相次いだことからかなり難しい山なのだろうと想像していたのですが、登山口の案内板を読むと山頂まで約1.9kmと書かれていて、少し安心しました。山行距離はたいしたことはありません。腕時計を見ると午後250分。急げばなんとかなりそうです。途中で引き返す判断もココロに用意して初めての山に分け入りました。心配された山道は歩きやすく、所々に小さいものの新しい案内板もあって迷わず40分後には山頂に立っていました。山頂に見晴らしは無かったものの、道中では直径1.5cmくらいの小さな白い花をたくさん咲かせたツツジが迎えてくれ、思いつき山行に文字通り花を添えてくれました。帰りは25分あまり。やさしい山でしたが、それだけに油断もしやすいのかもしれません。鰻轟山、もういちど登ってみたい山のひとつになりました。
 
2014.0505
●輪っかと一文字の虹 (吉野川市鴨島町・環水平アーク)
どこへ行くにも、何をするにも、カメラを忘れてはいけないのだと、あらためて思ったピジョンズ・パーク(P.P)です。今日の朝刊やインターネット上に、環水平アークと呼ばれる珍しい虹の話題と写真が踊っていました。前号のポッポニュースで書いた通り、吉野川市鴨島町森藤地区から四国山地に分け入ろうと出かけた(P.P)が、上空に湿った空気があって雲が無いなどの条件がいろいろ揃って、はじめて現れるという希有な虹の空景に出会ったのは正午前のことでした。場所は山に入る直前にある公園。比較的低い位置で視線の先にほぼ水平に延びた鮮やかな虹を見つけ、ふと見上げると太陽の周りを虹の環が囲んでいました。こりゃ、一大事!と、リュックから引っ張り出したのは、持って行くかどうか迷ったX20。何はともあれ、ほどほどに画角の広いカメラを携帯しておくのは、ふるさと徳島を歩いたり走ったりするうえで欠かせない条件なのです。もう他のサイトや新聞等で見飽きてしまったかもしれませんが=^_^=;、環水平アークが架かったふるさとの空景を記録しておきます。
 
2014.0504
●夕焼けジロウギュウ (那賀町・剣山スーパー林道)
GW後半2日目。徳島は清々しい青空に薄い雲がほんの少しかかる好天に恵まれています。今日のピジョンズ・パーク(P.P)は、JR鴨島駅経由、森藤地区から四国山地に分け入って尾根を東へ伝い野鳥の森で知られる気延山の頂を踏んで、JR石井駅を目指す予定です。最後は残り体力と相談しながら乗り物を使うか自力で引き返すか決めようと思っています。窓外に広がる絶好の行楽日和。はやる気持ちを抑えながら、本日のポッポニュースをしたためています。というわけで、本日のお題は「夕焼けジロウギュウ」。標高約1930m。言わずと知れた徳島県第2位の高峰です。昨日、(P.P)は徳島県南部地域を中心にグルッとドライブ。行程は312kmを超え、GW初日をふらふらになるまで楽しませてもらいました。写真は陽が落ちる直前に剣山スーパー林道から見上げたジロウギュウです。ドライブの疲れも高地の寒気も一瞬で忘れさせてくれる凛々しく美しい山容に息を呑み、シルエットが消えるまで見上げていました。
 
●靄然たる芳香 (石井町・地福寺の藤棚)
薄曇りだった430日の昼下がり。ピジョンズ・パーク(P.P)は、県内では藤の寺として知られる石井町の地福寺を訪ねました。JR石井駅にも近く、藤が開花するこの時期、ちょっとしたお花見立ち寄りポイントになったりします。(P.P)が足を運んだ日も結構な人出で賑わっていました。花に彩られる境内には藤花特有の香りも濃く立ちこめていました。輪郭はどうもハッキリしないのですが、ひどく甘いものであると確信させる香りの靄(もや)。カドの取れた甘味が空気に絡まりながら境内に靄然(あいぜん)としていると言えば良いのでしょうか。ここまで解説はしましたが香りをお届けできないのが残念です。写真だけですが、境内の様子を記録しておきます。
 
●県外編 たらふく食べて、考えたのは (兵庫県・出石町)
先週末、ピジョンズ・パーク(P.P)は日本海を望む兵庫県の香美町と途中にある出石町を巡ってきました。最初に行った出石では、城下町で名物の皿そばをお代わり。海辺の香美町香住区では、マツバガニをたらふく。舌とお腹に贅沢な旅でした。ところで「たらふく」は鱈腹と書きます。鱈のお腹がぷっくりとふくらんでいるのが語源かと思っていましたが、辞書ではどうも単純に当て字であるように解説されていて、鱈といえども、いつも満腹してるわけではないのです。当たり前といえばそうなのですが、何だか(P.P)的笑いのツボにはまってしまったわけです。ちなみに今回食べたマツバガニではないのですが、カニの王様タラバガニは、漢字で鱈場蟹。鱈の漁場に多くいることからこんな名前になったんだそうです。海底で何か「うまいもの」をたらふく食べてるんだろうなぁ。うまいものといえば、香住区には、(P.P)お気に入りの地酒「香住鶴」があります。工場見学のあと、クルマの運転を控えて味見できなかった地酒を数種類、(P.P)自身への土産にしました。徳島は昼前の今も雨。嵐の窓外を眺めながら、久しぶりの外出を楽しんだ先週末の思い出にひたっています。今日のポッポニュースは、皿そばの出石城下町風景をさらっと掲載します。
 
●それでもやっぱり…! (回顧・第1回とくしまマラソン)
明日420()。開催第7回を数える『とくしまマラソン2014』が開催されます。午前9時の号砲を合図に、約1万人のランナーが吉野川沿いの土手道をメーンコースに駆け抜けてゆきます。ピジョンズ・パーク(P.P)も、実のところ参加申込をしてしまったわけですが、走ろうか、やめようかと、昨日まで迷っていました。体重が増えたとか、股関節が痛いとか、お腹の調子がどうもとか、いろいろと言い訳を用意したものの、今朝になってやっぱり走ることに決めました。だって、(P.P)が当選したために、だれか一人、抽選にこぼれたランナーがいることを思えば、簡単に「や~めたっ」とは言えないことに気づいたのです。加えて、沿道にあふれる笑顔や投げかけられる声援が与えてくれるであろう高揚への期待も力強く背中を押してくれるのです。(P.P)と同様に、もしもまだ明日の参加を迷っているランナーがいらっしゃったら、取りあえず、スタートしてみませんか?。決めるのは、その後でいいんだもの。写真は、2008427日に開催された第1回大会の様子です。
 
●物事のはじまり (阿波市・市場図書館前のシバザクラ)
当たり前のことですが、公園をはじめ人工的な花見の名所は、最初から有名だったわけではありません。設備を整えたあとも、主役である植物がしっかりと育って、時期になれば元気に花を咲かせるようになるまで、手間とお金をかけなければならなかったりします。それでも確実にみんなが集まって賑わう場所になるかといえば、うまくいかないことも少なくはないようで…。色とりどりだった大きな期待も、雨ざらしのコンクリート色に染まって忘れ去られている場所に迷い込むような経験は十指に余ります。名所に育て上げるのは、なかなかに難しいのです。上がりそうな株をかぎつけたり、未来の競走馬を見分けるようなもんでしょうか。一方で、それだからこそ、今はまだ知られざるグッドプレイスにつばを付ける遊びに、ピジョンズ・パーク(P.P)は愉悦を覚えたりするのです。見当を付けて、見守るだけなので、時間さえあれば、お金も労力もいらない、すこぶる安全な青田買いゲーム。先日のこと。(P.P)が常々提案する「小さな幸せ」の種を、阿波市市場町の図書館前の公園や県道沿いに見つけました。何年かあとに、シバザクラの花見名所となるかもしれない、はじまりの花景をご紹介しておきます。
 
●年を取るのは… (那賀町・オキナグサ)
♪年を取るのは素敵なことです。そうじゃないですか♪ といったような歌があったの、覚えてますか。そうして、それが本当のことを綴(つづ)っていたのだと先日、ナカ(徳島県那賀町)を流れる清流のほとりで知りました。ハイ。というわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)はポッポニュース323日号で紹介したオキナグサに会いに行ってきました。結果は、ご覧の通り。期待を遙かにしのぐ老()けっぷりで出迎えてくれました。かつて肉厚の花びらで若々しいスガタを見せてくれたオキナグサは、ひと月足らずで数百年も生きたかと思わせる立派な白髪頭に変わっていました。そうして、そのスガタは河原の岩場にしっくりとなじんで、川風になびかせる銀髪はとても美しく輝いています。年を取るのもいいかもね、と(P.P)も納得したのです。
 
●残り花と招きネコ (徳島市・文化の森&王子神社)
美術館も図書館も休館日にあたる月曜日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、残り桜を求めて徳島県立文化の森総合公園に立ち寄りました。小高い丘に設けられた公園内には歩きやすい遊歩道が四方へ延び、いろいろな種類のサクラの木も植えられています。その中に遅咲きの八重桜もあって、見頃を迎えていました。この日(P.P)はもう1ヶ所、公園駐車場入り口には建立されている王子神社にも参拝にうかがいました。招福や合格祈願、商売繁盛などにご利益があるということで、二拝二拍手一礼のうえ、「蓄光招き猫お守り」を購入させていただきました。文化の森には結構な数のノラ(野生ネコ)が棲んでいるのですが、当社の境内では、キジトラと白黒のブチ、クロネコの3匹が飼われています。いずれも避妊や去勢の手術を受けている印に耳の先っぽが少し切られています。ちまなみにラブカットというのだそうです。どれも人なつっこく、のんびりとしていて、見た感じでは神様の遣いではないように思えたのです。
 
●開花間近チューリップ (美馬市脇町・デ・レイケ公園)
前号では雨中のシバザクラを紹介しました。今日のポッポニュースは、開花シーズンを迎えたチューリップの花景です。場所は、うだつの町並みで知られる美馬市脇町を流れる吉野川に注ぐ大谷川に築かれた古い堰堤「デ・レイケ堰」のそば。河原に臨んで設けられたデ・レイケ公園で、約15,000本のチューリップが咲き誇ります。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだこの日(413)、最高の見頃には少し早かったようで、今日あたりイイ感じに開花してるかも。
 
●雨中のシバザクラ (吉野川市美郷・高開の石積みを飾るシバザクラ)
うわぁ~い! 今日の徳島はカラッと晴れ。清々しい一日となりました。ピジョンズ・パーク(P.P)は青空に覆われたふるさとの風景をこよなく喜ぶ一方で、雨の日の風景も捨てがたく感じているのです。そうして、窓外に望む雨の味わいも捨てがたいのですが、せっかくだから傘を広げてズボンの裾(すそ)を濡らして歩いてみたいとも思うのです。ンなわけで(P.P)が、昨日の雨の日曜日に足を運んだのは、県内屈指の梅どころとして知られる吉野川市美郷地区。山の急な斜面を石積みで補強した段々畑のふちを彩るシバザクラの満開風景を楽しみながら、散策しました。
 
●さくらドライブ! (神山町・街道筋)
ピジョンズ・パーク(P.P)2014年の桜花めぐり旅。徳島県内のサクラ花見名所では、ほぼ散ってしまったようです。方々出かけたつもりで結構満足もあるのですが、県西部も県央部も県北部も海岸沿いも回っていなかったことに気づいてもいます。飽()いたようで、それでもはや来シーズンが待ち遠しく感じているのが不思議です。新しい桜花に出会える楽しみに想いをやりながら、サクラのマチ神山町をドライブした記憶を、今シーズン最後の(P.P)的お花見名所に加えておきます。
 
●シリーズ・ナカ桜めぐり4 (那賀町・アジサイ湖畔)
アジサイ湖(川口ダム湖)畔は、グルッと一周して約4.5km。満々と蓄えた那賀川の水面に、桜花がピンク色の陰を落としていました。なかでも相生森林美術館や相生森林文化公園あいあいらんど、あじさいキャンプ場、道の駅もみじ川温泉など周辺は、ピジョンズ・パーク(P.P)おすすめの見どころ。というわけで(P.P)はサクラの風景を見上げて歩いてみました。
 
●シリーズ・ナカ桜めぐり3 (那賀町・川口ダム湖)
年間を通じて那賀川の水をたくわえ、地域のみなさんからアジサイ湖と呼ばれて親しまれる川口ダム湖。ナカ(徳島県那賀町)の相生地区に横たわる川口ダム湖畔が、その愛称の由来とするアジサイに彩に彩られるのはまだかなり先。そして今が盛りと咲き誇っていたのは、ヤマザクラやソメイヨシノ、エドヒガンに枝垂れ桜といった桜花でありました。ピジョンズ・パーク(P.P)がアジサイ湖を訪れたのは42日のお昼のこと。今回は、ダム施設周辺を中心に紹介します。
 
●シリーズ・ナカ桜めぐり2 (那賀町・大塚製薬ワジキ工場)
徳島県が生んだ世界企業といえば大塚製薬。「ファイト一発!」のCMコピーで有名な栄養ドリンクをはじめスポーツ飲料、食品、医薬品などの製造で知られています。ナカ(徳島県那賀町)の役場本庁舎がある鷲敷地区にあるのが、SOYJOYやカロリーメイトなどを製造している徳島ワジキ工場です。その工場敷地内に芝生の公園が設けられており、いわゆるファクトリーパークとして、地域一般に無料開放されています。休日や暖かな昼下がりなど、カップルや親子連れが来園し散策を楽しんでいます。ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、時折雨が落ちてくる42日のこと。新芽が育つ季節を前に、芝生の公園では手入れの真っ最中で、その周囲を枝垂れ桜をはじめ、桜花が飾っていました。
 
●シリーズ・ナカ桜めぐり1 (那賀町・太龍寺ロープウェイ山麓駅)
山間部では雪が舞い、樹氷も見られたという昨日の日曜日。平野部でも遠雷をBGMに、強い風雨に冷たいミゾレが混じる荒れた天候となりました。それでも大型テントの庇護をいただいて、『景勝・阿波の土柱』近くで催されたお花見の会場には、まだ7分ほど散り残っている桜花を楽しむ笑い声がこだましました。一転、今日の徳島は青空が広がり、昨日散らされた桜の花びらの上に陽光が跳ねてキラキラと輝いています。ポッポニュース桜花シリーズもいよいよ終わりに近づいてきました。数回にわたり、ピジョンズ・パーク(P.P)が桜花の風景を求めてめぐった徳島県南部山間に広がるナカ(那賀町)の記録を紹介します。第1回は、1200年の歴史を重ねた四国88ヶ所霊場巡りの札所、第22番太龍寺への空中参道の入り口。太龍寺ロープウェイ山麓駅周辺の桜花風景を掲載しました。ご覧ください。
 
●ランドマークのサクラ (吉野川市鴨島町・向麻山の桜花)
鴨島町内から吉野川の流れ、徳島市のランドマーク眉山はもちろん、鳴門海峡の向こうに浮かぶ淡路島まで見通すことができるのが、標高約92mの向麻山(こうのやま)です。麓から山頂にかけて各種遊具がおかれた広場やテニス場、遊歩道が延びる公園が整備されています。国道192号を挟んで牛島小学校の南にピンク色の桜花に包まれた丘が見えます。向麻山に植えられたソメイヨシノや枝垂れ桜、ヤマザクラなど約200本のサクラの木が一斉に花を咲かせているのです。そんなわけで先日、ピジョンズ・パーク(P.P)は満開の丘へ登ってみました。
 
●ネコと境内と桜花 (吉野川市鴨島町・八幡神神社の桜花)
ピジョンズ・パーク(P.P)が、つい目をやってしまうのは街角で出会う野良ネコ。時間が許す限り立ち寄ってしまうのは、見知らぬマチで誘われた寺社の境内。見上げて追いかけて飽きないのは桜の花。春のほんの短い期間ですが、全部一度に揃うことがあったりして、そんな幸運に恵まれると(P.P)は、惚けて立ち尽くしてしまうのです。今朝のポッポニュースは、JR鴨島駅前通り八幡神神社の境内を飾る桜花の風景を紹介します。隅々まで手入れされた境内にソメイヨシノの花が咲き乱れ、小さな風に花びらを少しずつ飛ばしていました。サクラ咲く境内にあくびするネコのスガタはありませんでしたが、十分です。数日荒れた天候が続くとのことですが、もうしばらくだけ耐えてほしいと願うのです。週末のお花見、サクラの名所めぐりを思って(P.P)の期待は膨らんでいます。
 
●ええトコめっけ! (吉野川市川島町・上桜公園)
先日のこと。サクラを追いかけて、ピジョンズ・パーク(P.P)はまことに居心地のよい場所に出会いました。迷い込んだのは、川島高校の東にためられた大正池から南面山腹に登った先。桜花が(P.P)を誘い入れてくれたのは、見晴らしのよい公園でした。
 
●夜もいいゾ! (吉野川市鴨島町・江川鴨島公園)
サクラの花が一番輝いて見えるのはいつだろう?──などと考えてみます。ピジョンズ・パーク(P.P)には、目下のくふふ的楽しみだったりします。青空が広がる早朝の光に透ける花びらの色もいいし、紫外線たっぷりの昼の陽の下で仰ぐ花も悪くはありません。花曇りのやわらかな光が包む低コントラストな花景も捨てられません。そしてもうひとつ、忘れていけないのは、人工光による花景。というわけで、(P.P)は夜の公園に花見に行ったのです。
 
1ヶ所で3つおいしい (吉野川市川島町・川島神社&川島城&岩の鼻)
大河吉野川の中流南岸に位置する町、吉野川市川島町は、こぢんまりとしてはいるものの桜花観賞の名所があちこち点在していることをピジョンズ・パーク(P.P)は知っています。そして花見ポイントが3つも集中しているのが川島潜水橋を望む高台の、川島神社と川島城(万葉植物園)と岩の鼻(展望台)なのです。(P.P)が花見に足を運んだのは先月末331日の午後4時頃のこと。陽は落ちにくくなっているようで、夕刻の光をたっぷり楽しめました。
 
●フルーツロードでお花見RUN! (吉野川市川島町・忌部神社周辺の桜)
前号で紹介した峯八峠で眼下に吉野川を見下ろす六地蔵展望台のお花見を楽しんだピジョンズ・パーク(P.P)は、農道(通称フルーツロード)を川島町から山川町方面に歩を進めました。一応のゴールは忌部神社境内の桜花。お花見ジョギングもきっとオモシロイに違いない、森の道の桜花風景もあわせて(P.P)読者のみんなに紹介します。
 
●吉野川を見下ろす高台の桜 (吉野川市川島町・峯八峠の六地蔵展望台)
吉野川南岸の町、川島町と山川町を結ぶ農道が山の中腹に延びています。県内で最も大きな川中島・善入寺島を眼下に望む高台で、5本のソメイヨシノの古木が咲き誇っています。ピジョンズ・パーク(P.P)が、峯八峠から少し南に登った高台に設けられた六地蔵展望台に登ったのは昨日の午後2時を回った頃でした。峯八峠の道路脇にクルマを駐めると、高台から賑やかな声が聞こえてきました。展望台は20畳ほどの広場になっていて、そこに東屋が1棟設けられ、知る人ぞ知る隠れ家的憩いポイントなのです。声の主は、男女5人のお花見客のみなさんで、同級生や近所の知り合いが集まって、桜の花の下で笑顔の花を咲かせていらっしゃったようです。何十年か昔には、ヤマザクラの巨木が2本あって、盛大に咲き誇っていたそうです。その古木が枯れてしまったあとに植えられたソメイヨシノが大きく育ち、みんなの目を楽しませています。
 
●県外編 四万十川ぞいサクラ景 (高知県)
徳島県内のサクラの名所・公園でも、桜花の本格的な見頃となっているようです。昨日の雨から一転、今朝は鼻がむずむずするほどの好天が広がっていました。春の雨は、大陸から飛んできた黄砂のヨゴレやひょっとすると目には見えない大気汚染物質なども洗い流して、咲き誇る桜花の花びらをいっそう輝かせてくれたのに違いありません。そしていまだ花見のポイントを決めかねているピジョンズ・パーク(P.P)は落ち着きません。桜花の足は速く、今週いっぱいで何カ所巡ることができるか、段取り次第なのです。というわけで、まだ県内の桜花風景は後日のお楽しみとして、本日のポッポニュースは、お隣高知県の早くも散り始めたサクラの風景を掲載します。清流・四万十川のほとりを淡いピンク色に飾る桜花の見頃にどうにか間に合いました。撮影したのは昨日の夕刻(午後5時頃)です。
 
●コブシモドキの木の芽とハンカチの木の実 (那賀町・相生森林美術館)
青空が広がった先週の日曜日(3/23)。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ナカ(徳島県那賀町)にある木をテーマにした町立ミュージアム“相生森林美術館”を訪ねました。狙いは、美術館周辺に植えられているサクラの花芽の膨らみ具合を見ようと足を運んだのですが、そこで中にぶら下がるたくさんの黒いあめ玉に目がとまりました。「中」と書きましたが、それはハンカチの木の枝で、そこに丸い実が鈴なりしていたわけです。4月の中旬ころに、花を守る純白の葉っぱが開いたスガタがハンカチに似ていることから、こんな樹名で呼ばれているのです。膨らみ始めた新芽のそばで昨年の名残である木の実がまだ頑張っていました。
 
●高台の湖畔と紅白のモクレンと (吉野川市川島町・大正池)
ひょっとすると今日あたり、徳島市で桜の開花宣言が出されるかもしれません(というか、もう出ちゃってるのかなぁ?)。そんなわけで、桜花が世間の注目を一身に集め、話題をかっさらっていく前に、ピジョンズ・パーク(P.P)は春の樹花のひとつモクレンを探しました。吉野川市川島町にある大正池のそばで、早朝に取材シゴトがあったついでに、湖畔の小径で咲き誇る紅白のモクレンを見上げました。それでは(P.P)読者のみなさんに、“朝撮り”新鮮花景をご堪能いただきましょうか。
 
●春だから衣替え (PowerShotN・サクラパール)
春の催事のひとつに、衣替えがあります。厚いコートを脱ぎ、風にも暖かな香りが混じる季節に似合った、色合いや着心地の洋服に着替えるのです。というわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)の愛機にも春の装いをさせてみました。しかも、タダで! 以前、Canonのユーザーアンケートに答えていたのですが、その副賞の抽選に当選したとのことで、つい先ほど、賞品が送られてきたのです。当選賞品は、ご覧のとおり、今の季節にピッタリのサクラをイメージしたデザイン「PowerShotN用ジャケット・ストラップセット(サクラパール)」。すぐそこに迫った桜花のシーズンに、(P.P)をいっそう楽しませてくれそうです。
 
●シーズン最後の香り (吉野川市美郷・梅花風景)
先の3連休の中日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、今シーズン最後の梅花見物に、県内屈指の梅どころ美郷の梅園()を訪ねました。見頃のピークを幾分過ぎて散りゆく樹花の風景がありました。咲き始めの初々しさとは違い、甘酸っぱい香りにも、ほんのりと柔らかさが加わっているように感じます。花に香りがさまざまあるなかで、この樹花こそ、(P.P)から春の記憶を引っ張り出してくれる一番の存在なのだと、今年もあらためて得心したのです。
 
●半田川沿いの春爛漫 (つるぎ町・梅花風景)
徳島県西部のマチ・つるぎ町を流れる清流・半田川。山の滋味を全身に蓄え、味の良いことでも知られるアメゴが棲む流れのほとりを、草花をはじめ、各種の樹花が季節に応じた華やかな色合いで彩ります。先日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は、梅花を求めて、川をさかのぼりました。
 
●四季で、足りてますか? (香川県・コバイモ&ユキワリイチゲ)
徳島県西部のマチ・つるぎ町と香川県まんのう町を結ぶ国道438号。県境に掘られた三頭トンネルを越えて、とある谷スジにピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、三連休の中日でした。お彼岸のご挨拶を終え、なんだか花が見たくなったのです。春だから? いや花は四季を通じて咲きます。でも今の時季のほんの短い間に、花は咲くことを競うのです。というか(P.P)はそう感じるのです。だから、1年を大まかに4つに割るだけでは足りないと思うのです。
 
2014.0323
●翁でも春の花 (那賀町・オキナグサの花景)
(おきな)とは、おじいさんの別称だったりします。突然ですが「おじいさん」と「春」をイコールで結ぶのはピジョンズ・パーク(P.P)的に、あまりしっくりきません。すみませんm(_ _)m。ではありますが、翁の名を冠した春の花がナカ(徳島県那賀町)を流れる大河のほとりに咲き始めました。大河とは、剣山の南面付近から流れいずる県南の清流・那賀川で、この川が見せる景勝・わじきラインのほとりに咲く希少な花の名は「オキナグサ」と言います。(P.P)は今日、川上で行われていた春イベントを取材した帰りにひょっとしたらと立ち寄った河原で、件のオキナグサを探し、そうしてうまく出会うことができました。オキナグサの名称は、花の時期が短く、散った後に、まるで白髪のような銀糸が残ることから名付けられたのだと聞きました。(P.P)の観察では、赤紫の花を咲かせる開花から約2週間ほどで、銀髪に変化するように思います。今シーズンもなんとか、若いオキナグサを撮()らえることができました^^)。
 
2014.0320-2
●はや散りゆく蜂須賀ザクラ (徳島市・徳島中央公園)
徳島市を流れる助任川のほとり。徳島中央公園に沿って流れる川の人工的な川の岸辺で、できる限りの自然の色を出そうとガンバる桜の木に寄り添って、春の時間の移ろいをホホに、肌にピジョンズ・パーク(P.P)は感じていました。
 
2014.0320-1
●城山へ春迷子 (徳島市・徳島中央公園)
朝から冷たい雨。午後は曇りの予報でしたが、まだシトシトと降り止みません。だからといってピジョンズ・パーク(P.P)の気分がふさぐことはありません。だって、これまでにも書いているとおり、雨の日がどちらかといえば好きだからね。昨日の午後はとてもあたたかく、傾き駆けても陽ざしは強く降り注ぎ、黄砂もたくさんまっていました。春の陽気に誘われた(P.P)は、えっとぶり(=久しぶり)に徳島中央公園をフラフラ散策したのです。そのときには、意識もしませんでしたが、傘を持たず、足下も気にしないで、あちこち見て回れる気楽さを、この雨が気づかせてくれます。そうして雨が上がれば、花はもっと咲いているのに違いないのだから。
 
2014.0318
●花は咲きそうかい? (P.P)番ネコ
このごろの季節になると、ココロの片隅にフイと浮かぶ言葉があります。卒業…。かつて学舎(まなびや)を去るときに多分感じたであろう不安や希望や甘酸っぱい感傷などといった感情は、もはや霞(かす)んで見えはしません。それでも思い出されるのは、いろいろな経験を通して一皮むけてゆく過程での目には見えない心理的な関門とでもいう感覚でしょうか。独立とは、それまでやりたいと思っていたことが、やらなければならないこととして目の前にぶら下がること──であるとピジョンズ・パーク(P.P)は思います。航海することの愉快を知る代わりに、相応の対価を用意しなければならないということです。それは社会あるいは世間という檻の中で、飼い慣らされてはいるもののライオンの成獣と対峙するようなもので、臨場感は楽しめるでしょうが、かなり怖い。とはいえ、蜂須賀ザクラの開花も聞かれるようになり、花咲く春はもうすぐそこに。船出まで残りわずかな日数だからこそ、緊張するより、まったり過ごすのもいいかもと(P.P)番ネコは申しておりました。
 
2014.0314
●春雨のあとの梅園歩き (阿南市・明谷梅林)
(午前2時過ぎ)の地震。怖かったっすねぇ。目はパッチリと覚め、早く収まってほしいと切実に願いました。番ネコのご飯と、水とカップラーメン、備蓄しておこうと思います。さて昨日の夕刻。春雨というには、かなり元気すぎる雨があがった午後5時過ぎ頃のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は阿南市長生町にいました。縁起の良い名を持つ町で何をしていたのかといえば、梅花の名所『明谷梅林』を急ぎ散策しておった次第で…。雨後のことで、園内に漂う甘酸っぱい香りは薄れていましたが、雑多な花粉類も洗い流されたようで、清々しい空気を躊躇(ちゅうちょ)無くたっぷり味わうことができました。厚い雲に覆われた空を見上げ、山陰に隠れる間際の日時計を図りながらとはいえ、満開の園内に(P.P)独りという贅沢な時間でもありました。今週末。うまく晴れに恵まれれば、華やかな園内にむせかえるほどの甘酸っぱい香りが満ちるのに違いなさそうに思えました。
 
2014.0313
●桜!?満開 (石井町・気延山)
今日の徳島は、夕刻まで雨。山間部では、まるで台風のような風雨があり、クルマを走らせるピジョンズ・パーク(P.P)も、少しだけビビッていたり…。昨日の陽気とは、うってかわっての気候。ころころと変わる天気は季節の変わり目の証拠!というわけで、本格的な春はもうすぐそこなのに違いありません。賢明な(P.P)読者のみなさんは、本格的な春ってなんだろ?とか、つっこまないでくださいね。お天気の決まり事はひとまずおいて、(P.P)的には陽気と花と眠気の三つ揃いで、とりあえずは「一役上がり」くらいに考えているわけです。
 
2014.0311
●お遍路シーズン本番! (阿波市・第9番札所法輪寺)
昨日のお昼。阿波市土成町の四国88ヶ所霊場第9番札所正覚山菩提院『法輪寺』、第10番札所得度山灌頂院『切幡寺』を訪ねました。いずれの境内にも、白装束の巡礼者のみなさんがひっきりなしに訪れ、般若心経を唱える声がこだまします。春のたよりはお遍路さんとともに届くというのは、本当のことのようで、うららかで暖かな陽気に包まれて、ピジョンズ・パーク(P.P)はしばし心地よい時間を過ごさせていただいたのです。
 
2014.0310
●梅どころの梅花の見頃は? (吉野川市美郷・梅花の頃合い)
石積みの風景やホタルの乱舞などで知られる吉野川市美郷は、阿南市の赤谷梅林や神山町の阿川梅の里をしのぐ県内屈指の梅どころ。ピジョンズ・パーク(P.P)も毎年、梅花の観賞というよりも、その香りにひかれて足を運んでいます。というわけで昨日の午後、開花具合を確かめようと、少し寄り道。開花具合はご覧のとおりの3分咲きでしたが花芽は大きく膨らんで、今週末あたりから見頃を迎えそうな気配でした。梅花が漂わせる甘酸っぱい春の香りを、胸いっぱい、お腹いっぱい吸い込まないことには、桜の季節を真正面から受け止めることができない──と信じて疑わない(P.P)は、本格的な梅花めぐりをできないまま憔悴(しょうすい)しているのです。読者のみんなは、もう梅の花の香りを堪能しましたか?
 
2014.0309
●ため池の誘い (阿波市市場町・金清池の1号池)
阿波市を走る徳島自動車道。その北側に同市市場町と土成町をつないで広域農道が延びています。名前の通り比較的に遠くまでつないでいる農道で利便性が高いため、大型のトラックをはじめ多くのクルマが行き交っています。市場町側で、この広域農道の脇に位置する2つのため池「金清池(1号池・2号池)」が整備されたのは大正の始め、3年、4年であったと近くの由緒看板に記されていました。池の周辺には金清自然公園が広がり、梅、桜が彩ったのちには、あふれ出す緑が湖面を彩るのに違いありません。ピジョンズ・パーク(P.P)が迷い込み、偶然にも通りかかったのは34日のこと。自然の色が輝きを増す季節に、もういちど訪ねてみたいと(P.P)に思わせてくれる隠れ名所でありました。
 
2014.0308
●著名人の訪問に歓喜!!!
ご無沙汰をしておりました^^;)ピジョンズ・パーク(P.P)です。引きこもっておりました。といっても無意味に過ごしていたわけではなく、いわゆる缶詰になってシゴトに埋没していたわけで…^^;)。まぁ、一般的な評価として、見た目には病的であるかもしれないのですが、念じていれば良いことも降って湧くこともあるようで…。母校の大先輩、山の大師匠でもある内田忠宏さん()が本日、(P.P)事務所をお訪ねくださいました。イェ~イッ!。しかも、ご自宅の畑で育てたネギを手土産に!!!イェイイェイッ!(P.P)のネギ好きを覚えていていださったのです。うれしい^^)。昨年の暮れのことだったか、とある顔見知りの女性から「デザインは引き算ですよね」と、したり顔で問われて(というか、そうでしょうと押されたのですが)、ほぇ???、引き算って算数だよねってココロで思いながら、薄ら笑いで応えたのを思い出しました。デザインってなんだかよく分かりませんが、少なくとも、もてなすこととか、人のつながりとか、シゴトなんてものも含めて、みんなセンスだと思うのです。端的に言えば、感覚でしょうか。どうすれば喜んでもらえるかな?と頭を悩ませる楽しみ──ぼんやりと意識していたことが、内田さんの笑顔をお迎えしてハッキリとしました。たとえば近くのマチで行われていましたが、その地に宿る本来の魅力を知らないまま、あるいはあまり考慮しないまま企画された地域めぐりバスツアー。そこに「もてなす」「喜んでもらう」という気持ちはまったく感じられません。たとえば無料入浴できますとかチラシで書かれるのは良いのですが、無料入浴券と書かれたチケットを持参する客の気恥ずかしさに気づいてほしいと思うのです。(P.P)は絶対使いませんが^^;)。残念なことです。相手を想い、手元にある一番良いモノを振る舞う──そんな心地よさというか、つながりというか、センスの大切さを(P.P)は缶詰になりながら教えていただくことができました。内田先輩、ありがとうございました。
 
2014.0227
●続・鴨島八幡神社の梅花咲く (吉野川市鴨島町・JR鴨島駅前の八幡神社)
今日の徳島は朝からずっと雨。ピジョンズ・パーク(P.P)が繰り返し言ってることですが、雨がの日が好きです。たとえば今も、大陸からどっさり飛来して、視界を遮り、ふるさとのあれやこれやを包み隠してしまった黄砂をきれいに洗い流してくれています。黄砂だけなら「春の風物詩だなぁ」などと風情もあるのですが、なんだか変な物質もいっしょにやってきてるそうで、海を挟んだお隣の国に目を向けて「まったくもぅ」などと暗い気持ちにもなってしまうのですが、この雨はそんなココロまでも洗ってくれるように思えるのです。とはいえ、(P.P)は外には出られず、本日のポッポニュースは昨日立ち寄ったJR鴨島駅前の八幡神社の風景です。梅花が香る春の境内のようすを楽しんでください。
 
2014.0226
●鴨島八幡神社の梅花咲く (吉野川市鴨島町・JR鴨島駅前の八幡神社)
なんだか毎日が忙しく過ぎて行き、とても気ぜわしいのです。納品や締切に追われる日々。もうちょっと時間があったらと思ってしまうのです。実際のところ、人生においては常に「一日」足りないのです──。オリンピック開催年をのぞけば365日しかなく、本来一年は366日であるべきなのだと、ピジョンズ・パーク(P.P)は駄々をこねてしまったりするのです。そんな(P.P)の気ぜわしさをゆる~く癒してくれるのは季節の花があります。ことに甘酸っぱい香りで包んでくれる梅花は、(P.P)イチ押し!の癒し花であったりします。今朝、JR鴨島駅前通りに面して建立されている八幡神社の境内で、ご覧の通り紅白の梅花が満開(というかもう全開)といった感じで咲き誇っていました。黄砂の影響でしょうか?今朝の朝日は霞んでいましたが、弱い陽光のもとでも元気に咲くスガタに、予想以上のチカラをいただきました。
 
2014.0225
●県外編 鬼退治 (岡山県総社市・鬼ノ城&国分寺)
キューピーさんは、マヨネーズを食べるとこうなるよっ!て感じで、お腹を見せてくれているのだろうか──昨夜、湯船につかりながら、ぼんやり考えたのは、なかなか痩せられない(というか逆に太ってきてる)ことへのじれったさが悪影響してるからかもしれません。センベイにカリントウにチョコレートに菓子パンにと、このところ誘惑に勝てたことがありません。キーボードをベタベタにしながら間食が抑えられないのはどうしたことかと、ピジョンズ・パーク(P.P)はマジで悩んでます。お菓子ときっぱり縁を切るための方法を探しながら、本日のポッポニュースは岡山県総社市にある鬼ノ城・西門周辺と国分寺・五重塔を紹介します。鬼神が棲んだと伝えられる彼の地を、青空の下で散策しました。
 
2014.0224
●県外編 ニャンニャンニャンの日に。 (岡山県倉敷市・美観地区)
国の重要伝統的建造物群保存地区!。美馬市の“脇町うだつの町並み”もこれに指定されていますが、舌を噛みそうな、というか空(そら)で覚えることさえ難しいネーミングです。そこでチカラづくに「重伝建」と略されたりしますが、一部上場の金属加工メーカーっぽい堅さが気になるのです。先日の222日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は岡山県倉敷市の美観地区を訪ねました。倉敷川のほとりに歴史的な建物が並ぶ町並みに、たくさんの笑顔がありました。そこに堅苦しさは微塵も無く、居心地のよい「ゆるさ」を感じたのです。その理由のひとつが、あちこちにあるマチの土産物屋さんの店先に掲げられたポップ。「今日はニャンニャンの日」と手書きされていました。222にかけて、ネコグッズを割安で販売しているわけです。あっちから、こっちから、ネコが手招きしてきます。(P.P)は誘われるまま、長く足を運んでいなかった町並みをぶらぶら。(P.P)番ネコに似た顔を探していました。
 
2014.0221
●冬色から春色へ (阿波市市場町・尾開のクロガネモチ)
徳島県から天然記念物の指定を受けたのは、半世紀あまり前の昭和37116日。昭和53年の調査で樹齢約600年と推定されていましたから、もう30年以上も経過しています。樹高約21m、幹周約3mもきっと上回っているのに違いないこの木は「尾開(おばり)のクロガネモチ」と呼ばれて地域のみなさんに親しまれ、根回りの地面の固さから、梢(こずえ)の下に集う遠来の客も少なくないことがうかがえるのです。昨日のピジョンズ・パーク(P.P)も、そうした遠来の客の一人となって、赤い小さな実をたわわにみのらせた巨樹を見上げたのです。ただ市場町尾開の農道だか市道だかの細い道路脇にあり、方向音痴システムが組み込まれた(P.P)がこの木を探すのはなかなかに難しいのです。そんなわけで昨日の出会いは、邂逅であって、ひとえに偶然の賜だったのです。近くに建ち始めている阿波市役所の工事風景をチラ見した後、「阿波の土柱」に向かって行き当たりばったりでクルマを「走行」させたのが「奏功」したしだいで、ソウコウするうちに(もういいって^^;?)、数年前に訪れたきりになっていた県指定天然記念物のそばに立っていたのです。ふと足もとに視線をやるとモチノキの赤い実が地面にたくさん落ちていました。それを尻目に黄色い菜の花が咲き誇っています。赤から黄へ──冬の色は春のそれへせっせと移り変わっているのです。
 
2014.0218
●雪が奏で、白池が歌う (吉野川市川島町・大正池)
このところピジョンズ・パーク(P.P)が、お気に入りスポットのひとつに加わえて、せっせと通っているのが吉野川市川島町にある憩い公園「大正池」です。楽しみの時間は瞬く間に過ぎ去り、そうして重なっていくものであることはみんな知っています。湖畔に立って昔日(せきじつ)を振り返れば、春鳥の声に誘われ、夏虫を追い、秋風に落陽を見送った日々を懐かしく思うのです。言い換えれば大正池は、(P.P)にとって一冊のアルバムのような存在なのでしょう。そんな(P.P)アルバムに、先日214日に降った大雪が新しいページを残してくれました。真っ白に染められた水辺は防音されたように静かで、足音で奏でることの楽しみを教えてもくれました。いま、音も色も寒さもありませんが、せめて大正池の雪景を(P.P)読者のみなさんにもご覧いただきたいと思います。楽しみの時間を共有することができれば、ひょっとすると「大切な時間が足を止めてくれる」かもしれないという期待を込めて。
 
2014.0217
●ふるさと最南端の町の夕日と朝日 (海陽町・那佐湾)
海陽町は20063月に海南町、海部町、宍喰町が合併して誕生した徳島県最南端のマチです。荒れた天候が続いていましたが、一昨日から穏やかな天候に恵まれました。一方、ピジョンズ・パーク(P.P)は、二つのお仕事と一つのイベントに同時に恵まれて…トホホ^^;)、海陽町を訪れておりました。海陽町は室戸阿南海岸国定公園内に位置する変化に富んだギザギザのリアス式と呼ばれる海岸線を持ち、今年6月には国定公園指定50周年を迎えます。美しい県南のマチで、ことさらに美しい海岸のひとつに「那佐湾」があります。(P.P)は、そこに落ちる夕日と昇る朝日の風景を存分に贅沢に味わうことができました。(P.P)読者のみなさんにも、少しですがお裾分けします。
 
2014.0215
●雪やこんこん♪ (吉野川市・川島城&川島神社&岩の鼻展望台)
今日の徳島は、雲が残り、風も冷たいものの、春を予感させる陽光が降っています。ピジョンズ・パーク(P.P)の胸を高鳴らせた昨日の大雪も、国道沿いではすっかり溶けてしまいました。まあ、今週末には県内でもいろいろと春イベントが予定されていることから、天候が好転するのは「もっけの幸い」であったりすのです。ちなみに明日は徳島県を代表するランニングイベントのひとつ海部川風流マラソンが開催されます。レースの様子は「あわライブねっと!」というライブチャンネルでリアルタイム映像がインターネット配信されるそうです。週末ののんびりを予定されてるみなさんは、パソコンを覗いてみるのもいいかもしれませんね^^)。さて、本日のポッポニュースは昨日の予告通り、昨日ちょいちょいっと巡った春の大雪風景です。川島神社、川島城、岩の鼻展望台からの眺望などご紹介します。
 
2014.0214
●一喜一憂ホワイト・バレンタイン (吉野川市・JR鴨島駅前ロータリー)
今朝、目を覚ますと窓外を行くクルマの音がバシャバシャと水っぽい。にもかかわらず、窓の外は白く明るい。もしやっ!と飛び起き、カーテンを開けると、真っ白けの景色が広がっていました。ヤッホー! なんですが…今日は、いわゆるバレンタイン。まぁ人並み以上にチョコレートの風味や甘味や苦味や色や香りやカタチやかに魅了されているオッサン雄(おす)のピジョンズ・パーク(P.P)としては、少し困ったことになってしまったのです。ときどき遊んでいただいてる「女神さま」「姫様」や「ねぇ様」やを訪ねれば、ひょっとしたら大人的ビターな幸運に恵まれるかも!などと厚かましくも狸の皮算用を決め込んでいたのです。それが、今朝は結構な大雪で、いまだ降り続いています。積雪は溶ける気配もなく、ちょっとした時間を見つけて、フットワーク良くあちこち回るというわけにもいかなくなったのです。こりゃもう雪の風景でもつまむしかないということで、まず足を運んだのはJR鴨島駅前ロータリー。平野部の撮れたて雪景をご紹介します。このあと川島神社・川島城・川島潜水橋を望む岩の鼻展望台・大正池をめぐりましたが、もちろん出し惜しみはしません。お楽しみにお待ちください。
 
2014.0213
●カチンコチン阿波富士 (阿波市・阿波町から望む高越山)
今朝はとても寒かった…のです。でも、思い切っていつもより早く起きられたのは、早朝の短い時間だけ、朝日が美しかったからです。窓から差し込む光の加減が、誠に良い感じで…。だけど、差し込んできたということは、もうすでに陽は十分に昇ってるわけで…。吉事を寝て待つなどということを善しとしないピジョンズ・パーク(P.P)としては、少し残念ではあるのです。それでも「取り返しが付かない」なんて言葉を知らないのも楽天(P.P)ではあるのです。そんわけで阿波市にシゴトがあったのを幸いと、吉野川を挟んではいますが、カチンコチンの阿波富士おこうっつぁんを拝観させていただきました。(P.P)読者のみなさんにもお裾分けしますね。
 
2014.0210
●県外編 一足遅れっ!スイセンの見頃 (南あわじ市・黒岩水仙郷)
先週ずっとデスクに張り付かざるを得なかったピジョンズ・パーク(P.P)は昨日、一週間分のウップンを晴らすため、淡路島のハーフマラソン大会に参加してきました。7日間のジョギング距離0kmなんていう「ていたらく」ぶりの結果、欲求不満をガッツリため込んでしまっていたのです。ただ、日頃の運動不足をランニングイベントで解消!するというのも、考えてみれば結構贅沢な方法で、そんな手が採用できるのも、デスクに張り付いたおかげと思えば、なんだか複雑な気持ちにもなる(P.P)なのです。そんなわけで久しぶりの記事更新にもかかわらず、本日のポッポニュースは県外編…^^;)。せっかく淡路島まで来たのだから、どっか名所は?とスマホを覗いて見つけたのは、500万本のスイセンが咲き乱れるという灘黒岩水仙郷。サイト情報によると12月末から2月の末頃まで見頃とあったので、残り花をと足を運びました。ただ、残念ながら花の見頃は過ぎてしまったようで、園内はほとんど葉っぱばかりの緑一色に染まっていました。それでも株の数は圧倒的で(P.P)の期待を膨らませてくれました。来シーズン盛りの頃に再訪したい!そんなふうにも思えたのです。
 
2014.0203
●狼狽を吹き飛ばす蝋梅 (神山町・神通蝋梅園)
自己ベストに5分近く及ばず1時間446秒だった昨日のハーフ大会ゴールタイム。練習量がどうのとか、体調がどうのとか、ピジョンズ・パーク(P.P)は言い訳しません。原因は単純、萎()えたのです…2年目にして早くも(°σ °)…。分かっています、これが限界なのです。気持ちも体力も頭打ちなのです…。変わり果てた自らのスガタに、狼狽(ろうばい)を禁じ得ないのです。ンでもっ!穏やかな風景や心地よい人に逢いたい気持ちは、どうやらおとろえ知らずだったりするのです。先週末の土曜日、(P.P)は神山町上分地区にある「神通蝋梅園」を訪ねました。神山町を隅々まで歩いて、そうして今もなお知られざる名所探索の手を緩める気配すらない「雨乞滝の女神さま」から、「ロウバイが満開よ!」と、うれしいお知らせをいただくや、居ても立ってもおられず、いそいそと…^^;)。同園は、もともと造園業を営んでいらっしゃった森嘉敬(もり よしのり)さんが手入れをしているもので、4年前から一般に開放されるようになりました。「販売用に育てていたのですが、引退を機に、みなさんに楽しんでもらえればと始めました」と森さん。住宅周辺の段々畑に約150本のロウバイの木が植えられ、植樹から2223年ほど経った木もあるそうで、どれも見応えある大きさに育っています。(P.P)が訪ねた日、「雨乞滝の女神さま」の情報通り、黄色い花が咲き乱れ、園内には濃厚な甘い香りが漂っていました。「今年は花の当たり年なのか、つぼみがとても多いようです」(森さん)。入場は無料、拝観料も無料の神通蝋梅園で、ロウバイの花の見頃は今月いっぱい続きそうです。
 
2014.0131
●ポポの引退、迫る (三好市東みよし町・介助犬たんぽぽ号)
昨夜のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)Macに、徳島県東みよし町に住む友人からメールが届きました。「こんばんは。最新たんぽぽの絵に文字も入って完成してん。送ったで。“介助犬たんぽぽ"の講演も来月(2)12日に予定してる吉野川市の牛島小学校で最後やわ。頑張って有終の美を飾ってくるで~。2月1日から加茂の喫茶パパラギでポポの絵の個展もしてもらうよ。ポポは331日で引退、それまでいっしょに頑張るで。 和」「和」とは、ポッポニュース読者のみなさんにはおなじみの、色えんぴつ画家・川上和彦氏のニックネーム。折しも、今朝の地元新聞に、介助犬たんぽぽ号の活躍と引退についての記事が掲載されていました。たんぽぽ号が介助犬として認定され、川上画伯のもとへ貸与されたのは20063月のこと。徳島県はもちろん四国でも第1号でした。それから約8年にわたり、たんぽぽ号は川上画伯を助け、また学校等をはじめさまざまな場所で介助犬の周知に努めてきました。ただ、介助犬の普及は考えるよりも難しいようで、その後、際だった成果はみられていないようです。とはいえ、よく頑張ったポポ(たんぽぽ号の愛称)を称え、そうしてのんびりとした余生を過ごしてくれることを願いたいと思います。今日のポッポニュースでは、画伯から送られてきた最新作ポポの肖像に加え、今朝の記事を再掲載させていただきました。クリック拡大して、ご一読いただければ幸いです。
 
2014.0129
●夕暮れの湖畔ふらら (吉野川市川島町・大正池)
冬の光線には魔物が宿る──と言われているとか、いないとか。午前、午後と我を忘れた結果、ピジョンズ・パーク(P.P)のお尻は、あたかも巨大な飛行石を抱え込んだ巨樹の根のようにシゴトイスと癒着し、モニターに近づけすぎた瞳は、ペダルを踏みすぎて、まるで焼き付いてしまったブレーキパッドのように動きを失っていたのです。そのままいけば、(P.P)は空を漂ううちに、いつか機械の体を手に入れてしまっていたかもしれないのです。しかし、夕刻に事務所の窓から忍び込んできた魔物は、イワガキの(P.P)をテトラポットのデスクから、強引にそれでも優しく暖かく引きはがすと、いつか行ったことのある大正池へと導いてくれたのです。湖畔を歩くと、犬を散歩させる老人たちや、学校帰りに近くの運動場に向かう男子高校生たちと出会い、そのたびに、コンニチワと挨拶を交わしていると、機械化しそうになっていたカラダとシコウとそしてココロがほぐれていくのを感じたのです。こうして考えると冬のマモノは、どうやら陽気なヤツだったようです。
 
2014.0127
●渇水の吉野川を眺めながら (吉野川市・川島潜水橋)
春が待ちきれなくなっているのでしょうか…。青空が広がり、気温が少しあがると、ピジョンズ・パーク(P.P)は、陽光の下でお弁当を開きたくなり、ついいそいそと出かけてしまうのです。本日の「ソト弁」先に選んだのは吉野川市川島町を流れる吉野川のほとり。川島潜水橋を望む土手でした。お弁当は、近くに開いていた産直市(川島ひまわり農産市)で手に入れました。お茶は持参していたため、お弁当代の400円のみ。渇水の折から、潜水橋の下を歩いてくぐれるほどに水量が減った吉野川を眺めながら、ひとときの「のんびり」を堪能させていただきました。
 
2014.0124
●まるで春。吉野川のほとり (上板町・六条大橋を望む)
今朝はとても冷え込んで、クルマのボンネットが白く凍り付いていました。寒いときには、あたたかい記憶を辿りたい──というわけで、昨日の昼のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)CVS(コンビニ)で調達したお弁当を広げる場所を探して、ウキウキとクルマを走らせておりました。「寺社の境内は静かだろうなぁ」「公園でネコやハトと話すのもいいかもなぁ」などと脳内シミュレーションを重ね、徳島平野を見下ろす高台スポットもいくつか候補に挙げたすえ、吉野川のほとりにコシを落ち着けました。場所は、吉野川の名所「第十堰」にほど近い上板町上六条地区の北岸河川敷。どこまでも広がる青空とゆうゆうと流れる吉野川、そこに架かる六条大橋のキリリと引き締まったスガタと遠望する眉山の懐深くやわらかなシルエットといった条件に引かれたのですが、決め手は春本番を思わせる陽気でした。「あぁだ、こぅだ」と考えるのも楽しいけれど、車外に出て、陽光に焼かれる幸せを思うと、もはや限界に達していたのです。本日のポッポニュースは「のり弁」をかき込みながら吉野川のほとりで眺めた青空と六条大橋の風景です。徳島は今日も昼にかけて、気温が上がりそうな気配。外弁日和になりそうですよ。
 
2014.0123
●頑張ったね! 介助犬たんぽぽ (三好市東みよし町・川上画伯)
徳島県西部のマチ、三好市東みよし町で色えんぴつによる絵画作品の制作に取り組む川上和彦さんから、こんなお便りメールが届きました。「毎日寒いね。インフルエンザも流行ってるようだけど、そちらは大丈夫でしょうか。ボクのほうは少し喉が痛いけど、描いたでぇ。3月で引退のポポ(介助犬たんぽぽ)を。タイトルは「たんぽぽを見つめるポポ」。どう?いかしてるやろ?ところで、今、ポポの引退をNHK徳島さんが取材してくれてるねん。放送が123日の1140分~「とくしまi」、1810分~「とく6徳島」、127745分~「おはよう日本 徳島」の予定だそうや。緊張して何を話したか記憶にないけど見てや。そうそう、飲み会は春の花見かな…()」。車イスの傍らに寄り添い、色えんぴつ画作家・川上和彦画伯の日常を助け、またココロを通わせる家族でもあったポポ。引退後は、一般的には引退犬飼育ボランティアさんに引き取られことが多いそうですが、ポポは引退後も画伯のもとでいっしょに暮らす予定です。もちろん、シゴトの緊張感からは解放され、画伯一家と楽しい余生を過ごすことになります。ご苦労様でした、ポポ。引退して落ち着いた頃、会いに行きますね、画伯。
 
2014.0121
●ああ、一意専心の難しきことよ (三好市山城町・大歩危の雪景)
先日、近くのDIY(Do-it-yourself)、いわゆる日曜大工の用品店に足を運びました。ピジョンズ・パーク(P.P)事務所のマスコットで番ネコのゴハンやトイレ用品、古くなった首輪などを探しに出かけたわけです。いそいそとネコ用品コーナーへ回ると「ネズミのぬいぐるみ付き猫じゃらし」やら「ネコサラダ」やら「マタタビ粉末」やらお祭りのような賑やかさでココロ踊ります。買い物の内容もすっかり忘れてしまって、あれやこれやと見ているうちに、展示棚の柱につり下げられた見本用の雑誌に目がとまりました。手にしたのは、ベネッセから発行されている雑誌「ねこのきもち」。ぺらぺらとページをめくると、ある記事が飛び込んできました。ネコの頭や背や胸やらをなでてやると、しばらくしてその手を舐め返してきます。お礼の意味なんだそうです。ただ、(P.P)の番ネコは、そこで終わりません。お礼に舐めていたはずの(P.P)の手を、番ネコは両手でギュッと抱え込むや背を曲げ後ろ足でガリガリ蹴りつけます。そうして抱え込んだ(P.P)の手の骨の継ぎ目を探るように歯をあてるのです。間接をはずす気満々な気配です。こうした行動にも解説があり、飽きずに舐めているうち、当初の目的(お礼)を忘れてすっかり夢中になってしまい、(獲物と間違えて?)噛んでくることがあるようなことが紹介されていました。「まったくしようのないヤツだ」と番ネコの行動に納得した(P.P)でしたが、すぐに「はっ!」として、周囲に目をやり誰にも見られていないのを確認して、「ほっ!」としました。ココまでやってきた目的を、ついに思い出して、少し照れたしだいなのです。あ~あ。というわけで、本日のポッポニュースは、大歩危峡と冠雪の風景です。今冬は、「ふるさとの雪景をバッチリ撮る!」つもりで出かけても、ついつい道草が多くなり、目的地へなかなかたどり着けなかったりするのです。今朝の新聞に「一意専心」で望むとソチ・オリンピックの代表選手団の抱負が語られていました。脇目もふらず、ひとつの目標に向かうことの難しさを知る(P.P)は、団表選手の一人ひとりに尊敬の念をもってその活躍を願わずにはいられないのです。
 
2014.0117
●まるでプライベートゲレンデな贅沢 (三好市井川町・井川スキー場腕山)
何年ぶりになるでしょうか。ピジョンズ・パーク(P.P)は昨日(116)、シゴトや時間をやりくりして、久しぶり三好市井川町の井川スキー場腕山(かいなやま)へ、ウキウキとクルマを走らせました。井川スキー場腕山は、徳島県内で唯一、リフトが稼働しているゲレンデです。アクセスは、井川町から腕山の山頂に向かって県道260号線が延びており、これを辿ります。細く曲がりくねって、雪が降るとさらに狭くなり、運転が苦手な人には少し酷な県道です。ゆっくり運転して、井川池田ICから約23km1時間弱ほどの道のりでしょうか。昨日は、心配された道路の積雪は、このところの好天で完全に溶けてしまったようで、思ったよりスムーズにゲレンデ駐車場までたどり着くことができました。リフトに乗ったのは午前10時。平日の午前中ということもあって、この時点で利用者はかなり少なく、贅沢にゲレンデを独占して、気兼ねなくシュプールを描くことができました。すべてのコースにたっぷり雪はありましたが、人工雪を固めているため、雪面が堅く凍結していて、滑走時に板底から擦過音が響きます。長く滑っていなかった (P.P)は、音の大きさに比例して恐怖心もじゃっかん煽られてしまいましたが、かつてとった杵柄。もうすぐ降るであろうパウダースノーを夢想しながら、次第に滑走に没頭して行ったのでした。
 
2014.0115
●春の味覚 (阿波市阿波町・菜の花畑)
数年前、徳島県が推奨するブランド産品を取材していた頃の話。早春の徳島市多家良(たから)町を流れる勝浦川沿いの菜の花農家を訪ねて話を聞き、収穫作業を撮影させていただいたのを思い出しました。それというのも、今日の午後、阿波市阿波町に出かけた際、冬というのに西日が強く照りつける中、菜の花畑で芽を摘むご夫婦のスガタを目にしたからです。年が明け、七草を済ませたかと思いきや、はやもう菜の花がシーズンを迎えようとしているのですね。ピジョンズ・パーク(P.P)は、菜の花の独特の香りとほんのりとした苦みが楽しめる「おひたし」が好物。そろそろ、近くのスーパーマーケットで春を探しに行こうかなぁ。
 
2014.0114
●一見甘く、越えるには辛(つら・から)い道 (川島町・チェリーロードライン)
吉野川警察署の東から、南の四国山地へ延びる県道43号線。見晴らしの良い堀割峠を越えて、しばらく行くと、吉野川市美郷と神山町を結ぶ県道245号線と交わります。そこから西方向(美郷地区)へ辿るルートを取ると、沿道に植えられたサクラの見応えある開花風景から「チェリーロードライン」とも呼ばれています。冬場は北向きの斜面でもあることから、路面の凍結も見られ、そこそこにハードなコースになります。ただ、雪がうっすらと舞った日には、粉砂糖をかぶった洋菓子を思わせる甘い表情を見せてくれたりもするのです。これから本格的な冬の寒さがやってきます。チェリーロードラインが、その名の通りの風景を見せてくれるのは、まだまだずっと先の話です。さて、甘くないと言えば「人生」というもので、折しも昨日は成人式でもあり、大人の社会では、辛(から)い評価も、辛(つら)い体験もいろいろと待っていることでしょう。せいぜい頑張ってほしいと思うのです。ところで、四半世紀も以前に船出したピジョンズ・パーク(P.P)は、酸()いも甘いも噛み分ける術(すべ)を多少は身につけていると思うわけなのですが、その一方で、波風を立てず、逆らわず、漠然と年を重ねることに、得体の知れない不安や釈然としない喪失感を膨らませてもいたのです。何をするにも、もはや時間が足りない──。しかも、かつてほどテキパキと動けない──。四肢はオイルが切れて軋み、頭はシワがすり減って記憶も判断もままならず、目の筋肉は着古したTシャツの首回りよろしく、ダラリと延びて焦点が合わず、夜の楽しみだった読書も苦痛に感じる始末。ここまできて、このザマか!と、(P.P)の前向きエンジンも悲鳴をあげはじめていたのです。ここのところ、実は。しかし! (P.P)読者のみなさん、今となっては心配はご無用です。先日、大麻山を2往復する道中で、天啓ともいうべき、ある小さな発見をしたことで、(P.P)のココロに降り続いた長雨はぴたりとやんで、一転、爽快な青空が広がったのです。で、どんな発見があったのか…? やっと前号の続きであります^^;)。(P.P)は、山登りやジョギングや散歩や道草や迷子遊びを、あちこちの山中で楽しんでいます。そうした際に、登る時は山の上から、下る折には麓のほうから近づいてくる、賑やかな、華やかな声に出会うことが少なくありません。声の主たちは、老いた人、若い人、女の人、男の人、体力や技術や素質に任せて足の速い人、えっちらおっちらゆっくり登る人など、その印象はいろいろです。太い声の人、優しい声の人、明るい声の人、早口の人、ゆっくり話す人など、聞こえてくる声も様々です。そんな中で、老若男女の区別無く、体力の優劣にも関係なく、みんな一様に同じものがあることに気づきました。それは──声の早さ。いわゆる音速です。どんなに疲れていようと、年老いていようと、か細い声であろうと、口を開けば音速で走るのです。言葉も、声も。そうしてピジョンズ・パーク(P.P)は、思ったのです。他人と比べる意識があるから、何も達成できていないように感じるのだと。誰の上でもない、誰より下でもない、そんなチカラがあることに気づくと、自分を評価する立ち位置が変わり、少しの満足と、たくさんのやる気が出てくるのです。(P.P)が考える、小さな幸せとは、つまりこういうことなのです。ここまで引っ張ってそんなことか!となじる読者はいらっしゃらないと信じていますよ^^)。
 
2014.0113
●霊験ある山神様にご利益を願う (那賀町・釜ヶ谷渓谷沿いの神社)
三連休の中日の昨日(112)。ピジョンズ・パーク(P.P)は、思いついて再度の参拝をさせていただこうと鳴門市の大麻比古神社を訪れました。年初にうかがった際には、参拝者の長蛇の列に圧倒されて、遠くから新年のご挨拶をさせていただいたものでしたが、今回は落ち着いて二拝二拍手一礼の後、ここまで目をかけてくださった厚情に対して、感謝の気持ちを伝えさせていただきました。大麻比古神社に参拝するのにあたって、ものはついで。裏山の大麻山(標高約538m)の山頂に建立されている奧の院「弥山神社」まで登る準備も、(P.P)は怠りしないのです。登り2km。名水「真名井」を経由して表参道から奧の院へ参拝しました。帰りは鉄塔経由の大麻分岐をたどり、表参道に合流。成人式がらみなのか大麻比古神社境内に立ち並んだ屋台で、良い香りを漂わせている「たこ焼き」を購入しつつ、左腕の距離計を読むと5kmあまり。たこ焼きのカロリーと天秤にかけて、結局もう一度山頂へ向かうことに。今度は、山頂から県道41号線の卯辰越を経由して大麻比古神社境内駐車場まで戻ることにしました。これで約10kmのプラス。晩酌分も稼いだかな^^)。さて本日の(P.P)ポッポニュースは、県北では無く県南の風景。ナカ(徳島県那賀町)の木沢地区に刻まれた釜ヶ谷渓谷と山神社の冬景です。撮影したのは4日前の9日のこと。ちらほらと雪は舞っていましたが、積もるほどではなく、時折陽もさしていました。まだまだ冬は序の口。これから冬景色の本番を迎えます。
 
2014.0110
●みんなの繁盛を願って! (那賀町和食・蛭子神社の十日戎祭)
商売繁盛でササ持って来い!──今日は、年の初めに一年の商売繁盛を110日に願う「えびす際」の「本えびす」の日です。たいていは、前日の「宵えびす」、次の日の「残り福・残りえびす」と併せ、三日間を通じて行われます。ピジョンズ・パーク(P.P)は昨日(19)の宵えびすに、(P.P)読者のみんなの福と繁盛を願いに、徳島県南部の町・ナカ(那賀町)の和食地区に建立されている蛭子(ひるこ)神社さんに二拝二拍手一礼にてお参りさせていただきました。さらえ(熊手)は見当たらなかったため、福笹のみ購入しました。まぁ、(P.P)の場合、福は少しあれば足りるわけで、たくさんかき集めることもないだろうと思うのです。かわりに(P.P)読者のみんなに、今年も「小さな幸せ」が行き渡るよう願ったのです。
 
2014.0106
●そのころ(P.P)は…ゲラゲラ (三好市西祖谷山村・国見山)
今日は、ピジョンズ・パーク(P.P)の事始め。今年もお世話になるであろうみなさんに「ご挨拶回り」させていただきつつ、休みボケの体調とココロを本格的お仕事モードに切り換えます。それにあたり、まずはお正月休みのまとめをひとつ。というわけで、お正月休み最終日となった昨日、お金持ちのみなさんが海外旅行から帰国されていた16日、連休を謳歌されたみんながノンビリと休み疲れを癒されていた日曜日、(P.P)はといえば、見晴らしが良いことで知られ、また冬季の霧氷風景でも人気を集める国見山(くにみやま・標高約1409m)の山頂を目指していました。そびえる場所は、徳島県西部の三好市西祖谷山村。そして案内人として同行くださったのは、剣山につらなる高峰・一ノ森で営業する山小屋一の森ヒュッテの管理人を9年にわたり務めた内田忠宏さんでした。山を降りた一昨年からは、三嶺をはじめとしたふるさと徳島の山々の環境を、たとえばシカの食害などから守る活動のほか、希少な植生が残されている黒沢湿原(三好市池田町)の保護などにも取り組まれています。池田町にある囲炉裏を備えた山小屋風の内田さん邸でポカポカ前泊させていただき、翌朝920分過ぎの山行開始も時間的余裕からかココロにもどこかゆとりがありました。山行途中の眺望は国見山の名前通り長けて、徳島を代表する高峰・剣山や次郎笈、三嶺をはじめ名だたる山々の冠雪風景を楽しませてくれます。今年に入って雪が降っていないと聞いていましたが、山頂周辺ではしっかりと霧氷風景に出会うことができました。この日の山行で、(P.P)が出会ったのは高知県と愛媛県からの登山客ら。徳島県のみなさんにこそおすすめしたい「ふるさとの山」のひとつだと思います。
 
2014.0104
(P.P)的初詣 (鳴門市大麻町板東・大麻比古神社)
除夜の鐘から3日目の昨日。ピジョンズ・パーク(P.P)は初詣に鳴門市大麻町の大麻比古神社に足を運ばせていただきました。三が日の最終日になっても朝から多くの参拝客が訪れているようで、昼近くに徒歩で参拝に向かう(P.P)の傍らに延びる、県道12号線(県道鳴門池田線)では、四国八十八ヶ所霊場・第2番札所「極楽寺」よりさらに西にあるJR高徳線「阿波川端駅」あたりまで、クルマの渋滞が見られました。境内は、旧年中に賜った恵みに感謝し、新しい年の福を願う人々でごった返していました。参拝されるみなさんに遠慮して(P.P)はいつもより遠くから(P.P)うかがい、二拝二拍手一礼。(P.P)読者のみなさんの幸運と(P.P)の一年旅の成果を願いました。締めくくりは1300円の甘酒。口の中に広がる甘い香りとカラダの芯からあたたまる感覚に、年初からイイ感じの癒やしをいただいたのです。大麻比古神社の癒しを写真ですが、(P.P)読者のみなさんにもお分けしますね。
 
2014.0102
●呑むなら登れ、食べるなら走れ! (藤井寺~焼山寺)
新年あけましておめでとうございます。今年もピジョンズ・パーク(P.P)のポッポニュースを楽しくご愛読いただけるよう、午の年だけに駄馬から駿馬(しゅんめ)となって、ふるさと徳島を中心に東奔西走、小さな幸せを求めて駆け回る所存です。さてと、新年の第一号のタイトルは「呑むなら登れ、食べるなら走れ!」。2014年の年頭にあたり、(P.P)が高々と掲げた抱負であります。なかなかに手強い誓いですが、初日から反故(ほご)にするわけにはいかないのであって…。元旦の昨日、吉野川市鴨島町に建立されている四国八十八ヶ所霊場・第11番札所「藤井寺」と名西郡神山町に建立されている同・第12番札所「焼山寺」をつなぐ遍路道を往復してきました。「呑むなら登れ、食べるなら走れ!」とココロに決めたもののコシは思った以上に重く、シリに生えた根は想像を超えて頑強で、よっこらしょと出かけた頃には昼近くになっていました。日が落ちる時間を考えると、道中のんびりとはしていられない状況。駄馬のお尻に火をつけると、どうやら「なんちゃて駿馬」にもなれるようで、どうにか初日の誓いを達成できました。こうしてはじまった2014年のポッポニュース。どうぞ変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。


2013

 
2013.1231
●ピジョンズ・パーク的干支の引き継ぎ式 (ヘビ→ウマ)
2013年が終わろうとしています。今年も一年、ピジョンズ・パーク(P.P)は「小さな幸せ」を探して徳島県内を東奔西走させていただきました。何かと思い出の多い年だったと感じるのですが、過ぎ去ってみればあっという間でもありました。取材先・被写体となってくれた風景や光景や暮らしのいろいろに感謝し、何よりも(P.P)のポッポニュースを愛読くださった読者のみなさんにお礼を申し上げます。新しい年も読者のみなさんにたくさんの「小さな幸せ」をお分けできるようせいぜいガンバル所存です。ご期待ください。それでは読者のみなさま、良い年をどうぞお迎えください。
 
2013.1230
●おこうっつぁん冠雪 (吉野川市川島町・フルーツライン)
ヘビが去り、ウマの蹄(ひづめ)の音が近づいています。新しい年を目前に、何事も「ウマくやれる年」になるよう願うばかりでは心もとないわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)は年の瀬も押し詰まっても「ああでもない、こうでもない」「あれはしよう、これはやめておこう」と、キワのきわまで段取りに余年がないのです。来年の準備にエネルギーを注ぐあまり、年賀状がいまだ遅々として進まず(というか手つかず)(P.P)シゴト場のお掃除もすんでいません。う~ん、これはさすがにマズイというこで、フリーズした頭をリセット。再起動しようというわけで、前号でミスった「おこうっつぁん」の愛称で親しまれる阿波富士・高越山(標高約1133m)の冠雪風景を強引にゲットしてきました。清々しい光景は、(P.P)には大変有効な「気持ちを切り換えサプリメント」なのです。今日と明日、やる気が出てきました^^)!
 
2013.1228
●年末の雪と空 (吉野川市川島町・チェリーロードライン)
昨夜は徳島県内でも、山間部を中心に大雪の予報が伝えられていました。県南や県西部のピジョンズ・パーク(P.P)情報員のみなさんから、午前8時頃にはまだ雪が降っているとの便りも寄せられ、いてもたってもおられず足を延ばしたのは、春に桜の名所として知られる「チェリーロードライン」です。吉野川市川島町と同美郷を結んで四国山地を東西に延びる県道で、あわよくば「おこうっつぁん」の愛称で親しまれる阿波富士・高越山(標高約1133m)の冠雪風景を望もうと期待したのです。しかし山頂は雪雲に覆われてスガタを現してはくれませんでしたが、平地では青空も見え、気温もいいあんばいにあがってきているようで、凍てついた山の空気もゆるんで、過ごしやすく感じられました。年明けのお天気は晴れが予報されています。新しい年の日の出を、どこでお迎えしようかと(P.P)は思案中です。
 
2013.1225
●次は、行く年来る年 (美波町・日和佐城の賀正提灯)
メリークリスマス!なる言葉がちまたを席捲するのもつかの間、忘年会だの、年末の紅白歌合戦や初詣だのといった古式ゆかしき日本の色合いが台頭してくるのが明日26日からのこと。ただ、あらためてそんなことを考えているのは、ひょっとするとピジョンズ・パーク(P.P)と読者のみなさんだけかもしれません。というわけで、(P.P)読者のみなさんとの共感に期待して、年末年始恒例の風景をご紹介します。まずは、美波町(旧日和佐町)の日和佐城下にともされる「賀正」の提灯文字です。四国88ヶ所霊場第23番札所薬王寺の境内から、真正面に望むことができる年末年始の風物詩的風景で(P.P)も毎年楽しみに拝見しています。さて、次々と登場する日本的年越し風景の紹介は次号以降も続きます。お楽しみに。
 
2013.1224
●くるくる。イルミネーション風車 (那賀町木沢地区・黒滝寺下の風車)
2004年の豪雨災害をきっかけに点灯され、今では地元の冬の風物詩として定着したナカの黒滝寺下(木頭名・木沢地区)の風車イルミネーション。今冬も、標高約600mの山の中腹でくるくると回りはじめています。ピジョンズ・パーク(P.P)が山腹を彩るLED電飾の輝きに誘われて、足を運んだのは寒風にみぞれが混じる1221日の夕刻。翌日に冬至を控え、午後6時前には、あたりはすっかり暗闇に包まれていました。災害をきっかけに生まれ、復興に向けた地域のシンボルの灯り。点灯は来年15日まで。時間は午後5時から午後10時の間だそうです。
 
2013.1221
●日和佐小の裏山探検?! (美波町・津波避難路)
昨日(1220)午後2時。ピジョンズ・パーク(P.P)のスマホから聞き慣れないチャイムの音が!巨大地震を想定した防災訓練の一環で、徳島県が発信した訓練用緊急メールでした。クルマの運転をしていたため、避難訓練に参加することはできませんでしたが、近年の発生がいわれている南海トラフなどの巨大地震が発生した際には、津波から逃れるための一報として、大いに役立つに違いないと思うのです。そんな防災メールが届いた日。(P.P)は折しも、津波避難路のひとつになっている日和佐小学校(美波町奧河内)の裏山を探検していました。なぜでしょう。それは、ネットでこんなページを見つけたから。「津波避難路を走ろう 日和佐小学校裏山一気がけ登山競走 体験版トレイルランニングレース 2014118日開催」。日和佐小の運動場脇にある裏山津波避難路入り口から標高約150mの山頂を経由して戻ってくる約1.7kmのコースで、途中に眺望にも長けた名所「大岩」もあり、楽しそうな雰囲気があふれだしています。そして(P.P)は久しぶりに、うまい企画だなぁと感心してもいたのです。万が一、大地震が発生し、緊急メールを受けて、さぁ避難だ!となったとき、のんびりはしていられないこともあります。こういうイベントを通じて、地域のみなさんに津波避難路を事前に利用してもらい、いざというとき、スムーズに活用できるよう準備しておける一石二鳥の、いや途中の名所や日和佐浦の風光明媚を知ってもらえる効果を加味すれば一石三鳥にも。(P.P)も一つ鐘を打てば幾重にも共鳴を呼ぶアイデアをシゴトに生かさなければ!とメモを取りながら、裏山探検もしっかり楽しませてもらいました。
 
2013.1218
●クリスマス・シーズン? (番ネコとクリスマス飾り)
陽が落ちると、近くの公園や通り沿いの家の庭などで、イルミネーション飾りが輝き始めるようになりました。クリスマスが近づいているのを感じます。風物詩?!…。う~ん、それほど鼻も高くなく、ホリも深くはなく、さらには事務所のどこを探ってもクロスなど出てはこないピジョンズ・パーク(P.P)にとって、ハロウィンやらクリスマスといった言葉はありとしても、はしゃぐ気配やザワザワしたマチの空気に気恥ずかしさを覚えてしまって、日本の年末の風物詩として認めきれていなかったりするのです。申し訳ないことです。ところで(P.P)が不思議に感じるのは、こうしたどちらかといえば新しいイベントは、一日で終わることはなくて、一週間とか一カ月とか前倒しで祭り気分が盛り上がっているようで、どうもシーズンが発生していると思えるのです。そうなるとやっぱり風物詩なんでしょうかねぇ。というわけで、クリスマスが(P.P)の身近にも侵入してきてはいないかと、番ネコと一緒に探し出したのが今日の写真。そういえば、昨年もクリスマス(P.P)デコレーション(記事参照)を披露していたような…^^;)
 
2013.1211
●県外編 神様の遣いとともに (奈良県・春日大社&東大寺)
睡眠時間は取っているから、忙しくて…なんて言い訳はできないのですが。久しぶりの更新となってしまいました。しかも、外出&道草&放浪といった至福の時間はどこからも捻出できないでいるため、今号は県外編でご勘弁ね。というわけで、ピジョンズ・パーク(P.P)が先週末に足を運んだ奈良県の風景です。(P.P)のふるさと徳島県では、山はもとより里の農作物も食い荒らしてしまうということで、増えすぎてしまった野生鹿は厄介者のレッテルが貼られています。ところが、奈良ことに春日大社や東大寺の周辺では「神様の遣い」として大事にされています。シカたちもそれを心得ていて、普通に近づいてきます。ただ、どうも神様からの伝言を持ってやってきているのか疑わしくもあるのです。鹿せんべいとか、焼き芋とか、鹿さんたちが喜ぶ貢ぎ物を持っていないのを確かめるが早いか、プイと去ってしまうので、そんな気がしたりするのです。いかんいかん。罰当たりなことを考えてはダメだ!というわけで、小さな疑惑は頭の片隅に追いやり、有名どころではありますが、春日大社と東大寺に参拝させていただきました。
 
2013.1206
●気になってた木 (吉野川市山川町・山瀬幼稚園のイチョウ)
国道192号を西へ、あるいは東へ向かってクルマを走らせていると、晩秋のころに目に飛び込んでくる真っ黄っ黄の光景があります。場所は山川町のJR山瀬駅近く。2本のイチョウの巨木が国道の北側にならぶ家々を覆うように育っています。毎秋、ピジョンズ・パーク(P.P)はその光景に出会うたび「あの木なんの木、気になる木♪」と口ずさんではいたのです。で、ついに今回、気になる木の観賞をさせてもらいました。木はご覧の通りのイチョウの巨木。山瀬幼稚園の敷地内に育っていました。どうやらどちらの木も雄らしく、ギンナンは一つも落ちていませんでした。訪ねたのが日曜日だったため、園児の姿はなく、敷地の外からですが、不審がられることもなく、念願の観賞行為に及ばせていただいたしだいです(言い回しが怪しいですか^^;)124日の時点で、散っている葉にほとんど潤いはなくカラカラの状態。今頃はもうみんな散ってしまっているかもしれません。同幼稚園のサイトにイチョウを紹介しているページがありましたので、リンク紹介しておきます。
 
2013.1204
●間に合ったっ!…のかな? (阿波市阿波町・阿波の土柱)
昨日の午後。いつものことながら「ついで」を格好の言い訳に、ピジョンズ・パーク(P.P)は景勝「阿波の土柱」を訪ねました。阿波の土柱といえば、その名の通り、長い年月の間に風雨によって断崖絶壁が削り取られ、まるで土の柱が林立しているかのような地形景観になったもの。天下の奇勝とも賞される阿波の土柱を、グルリと回りながら様々な方向から観賞するための遊歩道が整備されています。そして遊歩道の周辺には様々な広葉樹が大きく育っていて、モミジ狩りにも打って付けの場所であることを(P.P)は知っているのです。「間に合うかなぁ」「まだ、待っててくれるかなぁ」と、思いを膨らませて出かけた秋景が本日のポッポニュース掲載写真です。いかがでしょうか?(P.P)読者のみなさんには、間に合ったように見えますか?
 
2013.1202
●師走というわけで… (吉野川市美郷・第37回美郷一周駅伝)
ついに2013年も師走に突入。師が走り、坊主が走り、みんなが走る、とてもとても忙(せわ)しない月なのです。文字面だけみても、なんだか忙しそうなイメージですが実際、友人たちと話をしても、世代にかかわらず、みんな暇ではないようです。けれど風景を見ると、平野部でも木々の葉は紅葉を過ぎて色あせ、イチョウは葉を落とし、マチの活気とは対照的に寂しげなのです。「紅葉の時期にはあんなに騒いでくれたのに、ア~ァ」といった、ため息混じりのグチが、公園の木々の間から風に乗って聞こえてきそうです。さてと、本日のポッポニュースでは、「走る」をキーワードに、第37回美郷一周駅伝の様子をピックアップしました。澄み渡った秋晴れの空の下、午前10時にスタートした第1走者から、次々とタスキがリレーされ、ホタルの生息地として知られ、守られている清流(川田川)のほとりは、賑やかな歓声に包まれていました。
 
2013.1129
●道草と迷子と神社と (阿波市土成町・日吉神明神社)
昨日、第8番札所熊谷寺に道草(前号参照)する少し前のこと。古びて文字が消えかけた「秋月城跡→」と書かれた看板を見つけたピジョンズ・パーク(P.P)は、役に立ったためしがない「勘」を頼りに、畑の中を通る細い道を何度も曲がったあげくに「迷子」になりました。結局、高台にある秋月歴史公園という、建設途中で投げ出されてしまったような公園にたどり着き、なんとなく散策したもののこれといった景観の収穫もなく未知の土地からの脱出に再度戻ったわけです。その途中で、またしても(P.P)の足を止めさせたのは、鮮やかな朱塗りの木製鳥居でした。見上げると日吉神明神社と書かれています。土地の神様のお招きを袖(そで)にするような不敬(無礼)をかつて知らない(P.P)でありますから、お賽銭を用意して参拝させていただいたしだいです。境内は、お昼を食べ損ねて泣く(P.P)のお腹の虫の声が響き渡るほどの静寂振り。神主さんか氏子さんかの手によって掃き清められた地面に、風が吹くのを待ちかねたモミジや枯れ葉が舞い落ちていました。(P.P)のシゴト場に戻り、グーグルの地図で確認しましたが、おおよそ検討をつけた場所に「土成町日吉」という地名を見つけたくらいで、場所の特定はできませんでした。いつかまた、日吉神明神社のご神体に招かれる日を心待ちに、ポッポニュースに記録を残しておきます。
 
2013.1128
●おんばさらたらまきりく (阿波市土成町・第8番札所熊谷寺)
気が急くのは、目の前に巳年最後の月が迫っているからでしょうか。残り一カ月あまりで、何かを手に入れることができると信じているわけではありません。振り返ればきっと、またしても何ら成し遂げてはいない事実に向き合うことになるのが必至で、足をとめる勇気がまったく湧いてこないだけなのです。追い詰められた時、ピジョンズ・パーク(P.P)が逃げ込めるのは古刹くらいしかありません。そしてハレを祝う神社よりも、しんみりと仏の慈悲を請える寺院が気分に合っています。というわけで昨日の午後、シゴトが土成町にあったついでに、四国88ヶ所霊場の第8番札所熊谷寺を訪ねさせていただきました。正式寺名は「普明山 真光院 熊谷寺(ふみょうざん しんこういん くまたにじ)」というようで、「くまがい?」とか「くまがや?」などと勝手に解釈して、普段はあまり気にもとめていなかった寺名をあらためて知ると、それまでに持ち合わせなかった親近感が湧いてきます。熊谷寺の本尊は千手観世音菩薩。千手観音様のご利益の範疇に入るのかどうか分かりませんが、真言の呪文「おんばさらたらまきりくソワカ」を唱え、ココロの平穏を願いました。もちろん残りひと月をのんびり寝て過ごすつもりはありません。不安ではなく、好奇心に「かられて」(P.P)読者のみなさんに楽しんでいただき、小さな幸せをお分けしていくつもりです。懲りることなく、どうぞご愛読くださいね。
 
2013.1126
●野良のツメを持つ草 (つるぎ町・半田大惣地区)
ポッポニュースの本日のテーマは、イヌでもネコでもありません。イネの仲間「ススキ」です。この植物は深山にも、河原や土手にも、ちょっとした空き地にも居着いて、温かかろうが寒かろうがお構いなしに根を伸ばし葉を広げ穂を風になびかせています。「ちゃっかり」よりも「たくましく」といった表現がよく似合い、まったく華やかでないのに名月とともに秋の風流に無くてはならない存在だったりします。イネの仲間ですが、その風貌や佇まいにコメやムギ、トウモロコシなどのように飼い慣らされていないからこそ、なくすことがなかった「生き抜くチカラ」の存在を感じずにはいられません。ピジョンズ・パーク(P.P)をはじめ、日本人のココロや目にススキという存在が心地よいのは、彼()の草が秘める何者にも屈しないためのチカラ「野良のツメ」に憧れるからかもしれません。
 
2013.1125-2
●おまけの大惣もみじ (つるぎ町・半田大惣地区)
ピジョンズ・パーク(P.P)にしては珍しく、普段あまり使ったことのないPLフィルターをレンズの先端にグリグリねじ込みました。午後2時あたりで、山肌を覆う色づいた紅葉木が、はやくも山並みに隠れ始めた秋陽にギラギラと晒されて色を失いかけていたからです。PLフィルターについては、簡単にいうと余計な反射光を除去してくれるフィルターのこと。空をより青くしたり、紅葉の赤をいっそう赤くしてくれるものではありません。(P.P)読者のみなさんには不必要な解説だとは思いますが、一応。写真の場所は、今朝紹介させていただいたポッポニュース「おお!そう(大惣)か。何と(南東)剣山だ!」の、つるぎ町半田大惣地区に整備が進められている新道上です。半田大惣地区の紅葉第2弾。昼食のおともに、どうぞご覧ください。
 
2013.1125-1
●おお!そう(大惣)か。何と(南東)剣山だ! (つるぎ町・大惣地区)
月曜の朝からダジャレ(タイトル)でどうもすみません。剣山山頂の山小屋が今シーズン最後の営業を行っていた23()。ピジョンズ・パーク(P.P)は、つるぎ町大惣地区から大宗地区に向かって整備が進められている新道(林道)にクルマを走らせていました。このところ秋期恒例となっているモミジ狩りを愉しむためでした。大惣地区といえば、火打山(標高約1425m)、白滝山(標高約1526m)、石堂山(標高約1636m)、矢筈山(標高約1849m)、黒笠山(標高約1703m)など、稜線で連なる変化に富んだ山々への登山口として、結構知られていたりします。それぞれの山は(P.P)も日を変え、気分を変えて登ってきましたが、すべてのピークをつなげて踏むというのはまだ夢想の段階。本当につながっているのか確認も未だ。それでも「いつか」と憧れる山行計画のひとつになっています。さて(P.P)がクルマを乗り入れた新道から西方向にこれらの山々がつらなっています。それを背中にさらに進むと、右手(南側)に眺望が開くポイントが現れます。そこで目にしたのが、南方のジロウギュウ(標高約1930m)・剣山(標高約1955m)から南東にそびえる高城山(標高約1628m)・雲早山(標高約1496m)といった高峰が波打つ山景でした。その光景は荒れ狂う赤い海原を思わせ、打ち寄せる色の大波は、ひとつ、二つと呑んだ息を、吐くことを忘れさせたのです。大惣の紅葉は先週あたりがどうやら見頃のピークだったようで、今日の雨が色を洗い落とし、冬枯れた山の景観へと変えていくのかもしれません。
 
2013.1122
●夕焼けとススキとおこうっつぁん (阿波市阿波町から望む高越山)
長いタイトルになってしまいました。しかもそのまんま^^;)。今日はイイ感じに晴れて、風もそれほど冷たくはなく、お外シゴトだったピジョンズ・パーク(P.P)も、うまく手足が動いてくれました。読者のみんなとたぶん同じで、室内よりも野外にいることを好む(P.P)なのですが、実は暑さ寒さに弱いというより、てんで歯が立ちません。ちょっと暑いと思考は肥大して薄れ、少しばかり寒いと背骨は軋んで悲鳴を上げる始末。だから、暑くもなく寒くもなく、雨でもなく、晴れすぎてもいない今日のような日は、シゴトをするのにはもってこいなのです。となれば、道草にも当然うってつけであるわけで、急ぎの移動中にも、おこうっつぁん(高越山)をぼんやり眺めてしまうような余裕も生まれたりするのです。本日のポッポニュース掲載写真は、阿波市阿波町で手に入れた、少し陽が傾きかけた午後の眺望です。
 
2013.1121
●迷い込み遊び (吉野川市山川町・北谷瀧大師庵)
今年も残すところひと月あまりとなりました。紅葉真っ盛りの山々ですが、もういつ雪化粧しても不思議でない季節です。山といえば、今年も多くの遭難事故のニュースを耳目にしました。今月も登山道が整備されたばかりの三嶺(みうね・標高約1893m)で遭難した男女が保護されたとの報道もありました。う~ん、いろいろ事情はあるのでしょうが、気をつけたいものです。などと釘を刺しながら本日、ピジョンズ・パーク(P.P)が読者のみんなにおすすめするのは、あえて行う「迷い込みの愉しみ」という遊びなのです。地域の消防団や関係者のみなさんに「決して」とはまではいえませんが、「まず」多大なご迷惑をかけることはありません。遊び方は簡単!未知の場所を思って想像を膨らませ、好奇心に任せて足を踏み入れる──ただそれだけ。そしてルールとして未知の分類を限定します。つまり自分にとってのみの未知であって、多くの人が知っている場所です。どんな場所?たとえば「北谷瀧大師庵」も(P.P)にとってはそのひとつです。迷い込んだのは昨日(1120)午後のこと。吉野川市山川町にそびえるランドマーク高越山(標高約・1133m)への登山道途中にある中ノ郷という場所まで、クルマで登ってみようと出かけたのでした。これもはじめて辿る道路で当初からワクワクとテンションはあがり気味でした。くねくねと曲がる急な登り坂で、クルマ一台がやっとという狭い道路。ガードレールも途切れがちなその道中、「北谷瀧大師庵へ500m」と書かれた案内板を見つけてしまったのです。枝道があり、さらに細い林道が山中へ続いています。そのままクルマで侵入するのがためらわれて(というより歩かないのはもったいない気がして)、道路脇の広場に駐車させてもらうことを山の神様にご了承いただくのも早々に、(P.P)的迷い込み遊びに興じることにしたのです。誰に見られるでもない“にやけ顔”を隠すのに、「ふぅ、こんな険しい道じゃ、歩くより仕方ないなぁ」などと声に出してみます。未知の林道へ踏み入ることに、このうえもない快楽を感じてしまう──きっと(P.P)は変態なのです。高越山のすそ野は赤や黄に染まり、小さな雨が時折、洗ってゆきます。北谷というだけあって谷沿いに道は延び、途中、縁結びにご利益があると記された「夫婦杉」の脇を抜け、わき出る名水「瀧大師龍雲水」で喉をうるおし、大岩の陰に設けられた北谷瀧大師庵の前に立つことができました。そうして、周囲に人っ子ひとりおらず、鳥の声すらない贅沢な静寂をいただきながら参拝させていただいたのです。庵を見上げると「龍雲山 北谷瀧大師庵 瑠璃山医光寺奧の院」と書かれた木札が掲げられていました。そういえば、樋山地石鎚神社奥の院、四国88ヶ所霊場第12番札所焼山寺奧の院と、連日の奧の院詣で。これはもう、高越山に棲む天狗様に「こっちでも迷い込み遊びしな」と呼ばれたのに違いないように思えてしまのです。
 
2013.1120
●標高約700mの赤 (神山町・焼山寺境内)
山深いマチ徳島県神山町にそびえる信仰の山「焼山寺山」(標高約938m)。紅葉も去りかけた山頂から200mあまり下った山腹に四国88ヶ所霊場第12番札所・焼山寺が建立されています。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねたのは3日前の1117()。午後のコトでした。白装束のお遍路さんが行き交う境内の周辺に植えられたモミジが葉を染めて今が見頃と秋風に揺れていました。
 
2013.1119
●次の未来を確定するために! (徳島県民手帳)
月日の経過が、年を追うごとに早くなっているように感じます。今日だって、もう日が暮れて、時計を見ると午後7時を回っている。お腹もすいてきました。世界的な温暖化がいわれて久しく、近頃では中国から大気汚染物質が海を越えてやってくるのにも慣れてしまった感があり、環境悪化は火を見るよりも明らかです。これじゃ八百万の神々もいい加減、頭にもくるというもので、ひょっとすると神々が堪忍袋の緒を切っちゃった拍子に、地球の自転が早まってしまったんじゃなかろうかと、つい疑ってしまうほどなのです。時間が足早になるということは、未来が早くやってくるということにほかなりません。悠長に構えていたのでは、あっという間にチャンスも、笑いも、飛んでってしまうのです。だから、未来を確定して忘れないでおくために、ピジョンズ・パーク(P.P)が活用しているのが徳島県の「県民手帳」です。Googleカレンダーだけに頼り切ってるわけではないのです。これまでは色が変わるだけで、素っ気ない表紙だったのが、今年は2バージョンあるようで、徳島県のマスコットキャラクター「すだちくん」がデザインされたものが加わっていました。さっそく(P.P)も新しいバージョンをチョイス。手に取ってデザインを見ると、表紙の下の方に顔の半分が印刷されていて、裏返すと残りの下半分が印刷されています。「もしかすると印刷ミス?」「プレミアが付くかも!」と喜んだのですが、どうもそういうデザインだったらしく、「なんで???」と、たくさん疑問符を抱きつつ、来月から(P.P)のカバンの中でスケジュールを管理してもらうことになったしだいです。
 
2013.1118-2
938m峰初登頂に成功せり! (神山町・焼山寺山)
大げさなタイトルですが、ご容赦いただきたいのです。気持ちは高ぶり、秋だから紅葉にかけてといのではもちろんないのですがココロの高揚を抑えきれないのだからしかたないのです。山深いことで知られる徳島県神山町に足を運んで幾星霜。マチを代表する山のひとつ「焼山寺山」の山頂をついにツイニ踏んでしまったのです。前号に引き続き、今回またしてもピジョンズ・パーク(P.P)的「未知」のカミングアウト号となってしまうわけなのですネ。山頂直下にある四国88ヶ所霊場第12番札所・焼山寺は幾度となく足を運んでいたものの、その都度まったく山頂を意識したことはありませんでした。山の神様に呼ばれなかったのかもしれません。昨日のこと。神山町で開催されたとあるランニングイベントに参加した帰り、ふとココロに浮かんだのは、ついぞ踏んだことのなかった938mの頂のことでした。時間はたっぷり、体力は十分、気力は充実というわけで踏むことができた紅葉の焼山寺山頂。ケチらず、ご紹介します。
 
2013.1118-1
●未知は無知にあらず (吉野川市・川島~鴨島山間小走りルート)
無知をウリにできるほど若くはなくて、ツメを隠して余裕をかますほど大物でもないピジョンズ・パーク(P.P)は「知らなかった」と白状するのに「小声」という大人の戦略を使います。で今回、赤面しながら、モゴモゴささやき紹介するのは、(P.P)には未知であった吉野川市川島町~鴨島町間の山間駆けっこルート。このところ再三通っていた「大正池&水神の滝」と四国八十八ヶ所霊場第11番札所霊場藤井寺・第12番札所焼山寺をつなぐ遍路道の途中にあるランドマーク「長戸庵」が尾根道でつながっていたという薄味の内容。どや顔を決めるほどのことでもないのですネ^^;)。それでも、あえてここに掲載するのは、今回発見した駆けっこコースのルート上には、多数の紅葉の見どころや「お鎖」修行のアスレチックポイント、そして!!!「樋山地石鎚山(標高約545m)」のピーク&大展望があったりと、てんこ盛りのヨロコビをみんなで分け合いたかったから。次々と現れる心躍るアトラクションに、(P.P)は脳内モルヒネ全開で酔いしれた川島~鴨島山間コース。吉野川市川島町の大正池~水神の滝~沢沿いの登山道~県道242号線~樋山地石鎚神社~お鎖~奥の院~樋山地山頂~長戸庵~藤井寺~国道192号ほか~大正池まで、ぐるっと回って約17km。のんびり3時間半ほどの周回コースです。迷い込んだのは、つい先日の土曜日(1116)でした。
 
2013.1115
●憩いの色を求めて湖畔歩き (吉野川市川島町・大正池)
最近、ピジョンズ・パーク(P.P)作業所のトイレに白いトイレットペーパーを見なくなりました。公園のトイレなんかでも、ともすればピンクとかブルーに着色されて、さらには香りまでついていたりするとても贅沢なロール紙になっています。秋だから、何につけいっそう色が気になるのでしょうか。今朝、便座に座った際によく見ると、ペーパーの表面にバラの柄が印刷されているのに気づきました。意味も無くちょっと照れてしまったのです。ハイ()。本日のポッポニュースは、前号に引き続き、大正時代に現在の川島高校近くに設けられたというため池、その名も「大正池」の湖畔が舞台です。夕刻の散策で見つけた「憩いの色」をピックアップしてご紹介します。そして本日のポッポニュース写真が暖色系であるなら、寒い寒い寒色系のお知らせが、三好市東祖谷在住の(P.P)情報員・小椋義勝さんから届いています。本号末でご紹介していますので、こちらも併せてお楽しみください。
 
2013.1114
●夕日を求めて湖畔歩き (吉野川市川島町・大正池)
写真もモノづくりのひとつであるからには、道具をうまく使いこなす腕(技術)を磨くことは基本であろうとは思うのです。ただ昨今は、その道具や機械(カメラとか)SF小説で語られるような想像を超えるほどに進化しているわけで、まぁおおよそは誰がシャッターを切っても「ある程度」どころか「大変に見応えある」写真を撮ることができたりするのです。まぁ、その良い例がポッポニュースに掲載しているピジョンズ・パーク(P.P)の写真だったりするわけですが…f(^^;)。ポートレートや風景はもちろん、それほどの準備もなく建物や静物だって撮れてしまってるのではないでしょうか。だから、そういう意味で(P.P)は、写真に対して「渾身の」とか「本気の」とか、そういう表現はしたことがありません。で、ここまで書いて、何が言いたいのかといえば、結局のところ写真の面白さとか醍醐味というのは、自分も悦に入り、また多くの人にも共感を覚えてもらえるような風景や光景との出会いに期待してうろうろすることにあるように思うのです。もちろんカメラを携えてネ。たとえば朝日に焼ける雪山の頂を撮りたいと願えば、そこに、その時間に行くしかないわです。当たり前ですが…。でも必ずしもというより、ほとんどの場合、期待は裏切られるのであって、かといって、期待通りでも面白くなかったりもして、これだ!と震えるような場面に出会うのは結構難しいのです。今日の夕方、(P.P)は夕日に焼ける湖面を狙って、いそいそと出かけたのは、大正池。名前の通り大正の頃に灌漑用に設けられた「ため池」なのだそうで、周囲には散策路が整備され、池の真ん中にも木製の浮き桟橋が架けられ、みんなの憩いの公園にもなっています。さて、これまでの長い長いお話はすべて、今日掲載のポッポニュース写真の言い訳であることに気づいた読者は少なくないかもしれません。そのとおりですっ!西の山際に沈む前の夕日を捕まえたものの、つまるところ焼けたのは(P.P)の顔だけだったという次第で、今回は湖面は抜きでヨロシクお願いしたいのです。
 
2013.1113
●秋の後ろ姿と冬の足音 (吉野川市・鴨島大菊人形)
ああ、もう冬なんだなぁと感じることが多くなりました。朝、目覚めたときのホホの冷え加減や新聞を手に見上げる青黒い夜明け色、庭先でつぼみを膨らませているサザンカなど、ちょっと探せば、新しい季節の兆しはそこら中に散らばっていることに気づきます。そして例年晩秋に開催されるイベントや催事も、ピジョンズ・パーク(P.P)にそれを強く意識させてくれるのです。毎年11月の第2土・日曜日に鳴門市大麻町の東林院で開かれる市イベント「大谷焼窯まつり」や、今年は1122日に予定されている三好市井川町の「井川スキー場 腕山」のオープンなどは、ハッキリと冬の到来を(P.P)に教えてくれる風物詩です。そして、今日のポッポニュースで紹介する「第73回鴨島大菊人形」(同時開催:第81回四国菊花品評会)も、やっぱりそうした冬の知らせのひとつとなっています。会場の吉野川市役所イベント広場に足を運んだのは昨日の午前のこと。朝のひんやりとした空気が残るイベント広場に菊花の香りが満ちて、それが堅い空気を柔らかくときほぐしているのでした。園児からお年寄りまで、みんなに親しまれる鴨島大菊人形は1120()まで。入場・観覧は無料でした。
 
2013.1111
●県外編 四国の水瓶でモミジ狩り (高知県土佐町・早明浦ダム)
荒れた天候が予報されていた昨日(1110)の午後。ピジョンズ・パーク(P.P)は、四国の水瓶とも、四国のいのちとも賞される高知県土佐町の早明浦ダムを望んでいました。この日、ダム湖畔で開催されたイベントに参加したついでに、例によって道草観光を楽しんだというわけです。朝の9時過ぎくらいまで、シトシトと降り続いていた雨も、10時前にはあがり、青空さえ見えてきました。もちろん雨中観光(うちゅうかんこう)も悪くはないのですが、雨に洗われて、鮮やかさを増した木々の葉の色合いを、たたんだ傘を片手にシタリ顔であれやこれやと批評するのは、いっそうココロ躍るものなのです。このところの雨と吉野川の水をたっぷりたたえた湖畔に秋色が映り、(P.P)にお昼を食べることさえ忘れさせてしまうのでした。
 
2013.1108
●滝がいっそう輝く3つの条件 (神山町・雨乞の滝)
昨日(117)は、山間のマチ徳島県神山町の名所を知り尽くす“雨乞滝の女神さま"&愉快な仲間たちのみなさんと連れだって、秋の陽光が降り注ぐ午後の「雨乞の滝」へ登りました。雨乞の滝がある谷川の水は、これまで何度か見たときよりも水量があり、名瀑に至るまでのど雨中で見られる「うぐいす滝」や「不動滝」「もみじ滝」といった小滝も存在を主張し見ごたえを増していました。そんなわけで、駐車場から徒歩約20分と神山町役場のHPでは紹介されていますが、実際の楽しみ方ではあちこち視線を道草させてしまうため、掲示時間の倍ほどかかってしまうのです。そして今回、“雨乞滝の女神さま"ご一行に同行させていただき、気づいたのは、ある条件が3つそろうと、滝がより印象的なスガタを見せてくれるということでした。もちろん、36524時間あらゆる気象条件のもとで、目の前にある森羅万象に必ずチャームポイントがあり、あとはただそれを見つけ楽しめば良いのだというピジョンズ・パーク(P.P)の信条に変更はありません。ただし、「馬子にも衣装」のことわざがあるように、美しい滝をよりいっそう輝かせる飾り付けもあるのです。その1つが、雨。雨後の滝は太く猛々(たけだけ)しく、山中にあってゴウゴウと、より遠くまでその存在感を響き渡らせます。2つ目は色。これは四季を通じて常にそこにある条件です。昨日は、鬱蒼(うっそう)とした森の中に秋の陽光が角度を変えては時折差し込み、その動きに合わせて樹上の葉や枯れ落ちた葉が赤や黄、オレンジに輝いて、目で追うのが忙しいほど。そうして3つ目は笑い声。ひとり占めする滝時間は(P.P)にとって贅沢の極みではありますが、それ以上にヨロコビを分かち合っている時間が大切なことのように感じられるのです。3つの条件は、(P.P)的一例です。(P.P)読者のみなさんにも、滝の楽しみ方がいろいろと見つかるといいなぁと願っています。
 
2013.1106
●そろそろ染まったかな?神様の道 (神山町・神通の滝)
最初に言っておきます。写真は秋も深まった昨年1110日に撮影したものです。どこかと言えば、徳島県神山町は神通谷川に落ちる直瀑「神通の滝」であります。聞くところよれば、神様が山から里へ、里からてっぺんへと通う道が神通谷川であり、神通の滝なのだそうで、さすがは神が棲む山間のマチなのであります。ピジョンズ・パーク(P.P)が訪ねたのは、冒頭で書いたとおり、ほぼ一年前のこと。ずっと忘れていた思い出が突然、ココロに浮かび、脳裏に蘇ったのは、一重に神のなせる技であって、思し召しなのだろうとも思うのです。神通の滝は、2月頃に滝つぼまで凍り付く氷瀑として名が知られています。そして実のところ、秋景としても絶品だったりすると(P.P)は思っているのです。
 
2013.1105
●ええもんやね。阿波の伝統芸能 (那賀町・相生の鎌瀬農村舞台)
ナカ(徳島県那賀町)で秋期恒例となった『第3回ナカまつり』が開催されています。期間は山肌にまだまだ紅葉の残る1124()まで。さて雨模様だった一昨日の日曜日から一転、清々しい秋晴れとなった昨日のこと。ピジョンズ・パーク(P.P)は、ナカの相生地区にある相生森林美術館に隣接する山神社境内に足を運びました。そこでナカまつりの一環として開催された、阿波の伝統芸能「阿波人形浄瑠璃」の鎌瀬農村舞台公演をじっくりと味わってきました。阿波人形浄瑠璃の定番外題「傾城阿波の鳴門」のほか、地元の人形座「丹生谷清流座」「木沢芸能振興会」による恵比寿舞や寿二人三番叟などの木偶回しもあり、鎌瀬農村舞台前の広場につどった見物客に混じり、(P.P)も久しぶりの伝統芸能に「やっぱり、えんもんやぁ」とリフレッシュさせていただいた次第なのです。というわけで、本日のポッポニュース掲載写真は、当日の鎌瀬農村舞台周辺の様子です。どうぞご覧ください。
 
2013.1102
●風の広場から (那賀町・剣山スーパー林道)
今日は、文化の日を挟む3連休の初日。阿波徳島には、朝からイイ感じで陽光がさしています。不思議なモノで、このところ肌寒くなって動くのが少し億劫になっていたカラダが、ほどよくほぐされ、奧にしまわれていた「出かけたいココロ」も引っ張り起こされてくるのです。というわけで、読者のみなさんには折角だから、文化の日にかけて、文化的なお出かけを楽しんでいただきたいと思うのです。日本人にとっての秋の文化的外出目的といえば、木の葉の色づきを愛でる習慣「もみじ狩り」もそのひとつです。昨日のポッポニュースで、ピジョンズ・パーク(P.P)が、読者のみなさんにお約束していた剣山スーパー林道沿いの大紅葉「風の広場」編をご紹介して、いっそうお出かけココロに火をお付けしたいと思います。じゃ、さっそくお楽しみください。
 
2013.1101
●川成峠を越えて、もみじ狩り (那賀町・剣山スーパー林道)
10月最終日だった昨日。ピジョンズ・パーク(P.P)は、那賀町を南から北方向へ国道193号をたどり、木沢五倍木(ふしのき)地区から県道295号線を西へ向かい、川成集落から林道を北へ登って、そこから剣山スーパー林道を東へひた走る“大紅葉ぐるっとルート"で、もみじ狩りを楽しませていただきました。台風禍で数日前に釜ヶ谷渓谷沿いで山腹崩壊があり、国道193号が通行止めになっているため、神山町へ抜けるのにも、剣山スーパー林道を行く“大紅葉ぐるっとルート"が好適でもありました。ただ、剣山スーパー林道に至ったときには午後4時をまわり、5時過ぎの日没まで間際。さらには霧も山腹を駆け上がってくるわで、長くは大紅葉を楽しむことができませんでした。写真が少ない言い訳はこのくらいにして^^;)、今夜は川成集落から峠までの林道ルートで見つけた秋風景を掲載します。お楽しみください。明日は、剣山スーパー林道沿いにある「風の広場」あたりをご覧いただくことにしますね。
 
2013.1029
●高城山に続く尾根にて (那賀町・ファガスの森高城)
四つある季節が候補者に立ったとして、仮にピジョンズ・パーク(P.P)100の票を振り分けるとすれば、迷わず秋に25票を投じるであろうと思うのです。暖かさでは夏に劣るものの、過ごしやすさでは遥かにうえであり、寒さで冬に一歩先を行かれるものの、森を闊歩する動物たちの賑わいで何歩も前を行き、咲き乱れる花々の勢いにたじろぐものの、山を染める色の多彩さで優勢を誇るのが秋という季節なのです。今夜のポッポニュースでは、前夜に引き続き、ファガスの森で(P.P)が出会った秋の山景を紹介します。楽しんでってくださいな。
 
2013.1028
●間に合ったぁ! ナカ奧の紅葉見頃 (那賀町・ファガスの森高城)
台風や秋雨前線などの影響で大雨が続いた先週。気にかかるのは、大紅葉で知られる剣山スーパー林道沿いの色づき具合です。そろそろ見頃を迎えているに違いない山の木々は葉を散らしてしまいはしないだろうか。なかなかやってこないピジョンズ・パーク(P.P)を待って、くたびれ果ててはいないだろうか。心配事というのは瞬く間に肥大するようで、ちっぽけな(P.P)のココロはもはや破裂寸前。というわけで、遅ればせながら剣山スーパー林道にクルマを乗り入れたのは、西日本第2位の高峰・剣山(標高約1955m)で紅葉の見頃ピークを疾()うに聞き、冬の到来を告げる霧氷の便りさえ届くようになった昨日のこと。結果は、ご覧の通りの大紅葉。剣山スーパー林道沿いで、紅葉まっただ中にありました。オフロードライダーやドライバーの休憩ポイントとして知られる、宿泊・食事処「ファガスの森・高城」にクルマを駐めさせてもらい、周辺を散策。建物の脇にある高城山への登山口から少し先の避難小屋まで尾根を歩いて、残り少ない秋を堪能しました。今回のポッポニュースでは雲早側入り口からファガスの森・高城に至るまでの大紅葉風景を掲載します。尾根歩きで出会った秋景は、次回。
 
2013.1025
●山の紅葉と雨の効用 (那賀町・拝宮谷川の河口周辺)
今日も朝から雨。台風27号の影響で、ふるさと徳島の風景も全域でビショビショに濡れているようです。大雨による土砂崩れや洪水などの災害がなければ、ピジョンズ・パーク(P.P)は雨が嫌いではないのです。どちらかといえば、いっそ好みの天候だったりします。それにはいろいろとワケがたくさんあって、たとえば、お天気の日に舞ったホコリで汚れた木々の葉を洗って、その輝きを取り戻してくれるのも一つです。河原の石の上にたまった、鳥のフンを清掃してくれるのも雨です。ただ、雨はいろいろなものを洗い流してくれるだけではありません。逆に色をつけてくれることもあります。西日本第2位の高峰・剣山やそこに連なる山々を皮切りに、紅葉が伝えられています。緑一色に染まっていた山々を、オレンジ色や赤色や黄色に塗ってくれるのは、きっと秋雨のおかげなのです。先日、足を運んだナカ(徳島県那賀町)の上那賀地区を流れる清流・拝宮谷川の河口周辺で、雨に濡れた特産の柚子が、(P.P)にはいっそう黄色く輝いて見えたのです。
 
2013.1023
●雨天すら焦がす手作り花火 (那賀町・吹筒煙火の競技大会)
西日本第2位の高峰・剣山をはじめ、そこに連なる山々や日本一の長さを誇ると言われる「剣山スーパー林道」周辺から、紅葉真っ盛りの声も聞こえてきます。剣山の南面に位置する山間の町、ナカ(徳島県那賀町)では毎秋、各種秋祭りや人形浄瑠璃公演など、町内各所で開催され、これらのイベントをまとめて、「ナカまつり」期間と呼ばれています。今週は、1019()1124()までの期間、餅投げや秋祭り、各種イベントが行われる予定だそうです。そんな「ナカまつり」の初日、オープニングイベントが「道の駅鷲の里」で行われ、地元の特産品の販売や伝統技術の紹介などの催しに、多くの人が足を運んでいました。そしてこの日の夜、雨天を押して開催されたのが、ナカの伝統技術「吹筒煙火」の競技大会です。吹筒煙火とは、火薬を詰めた竹筒を、長さ約10mの木柱の先に取り付け、導火線で火をつける独特の花火。導火線を伝い這い上った火だねが、吹筒煙火に到達するや、オレンジ色あるいは金色(こんじき)に輝く火の粉が勢いよく吹き上がり、火の粉を盛大に降らせました。「昔は、日和佐の赤松神社の吹筒煙火のように“できたんどしたん"と、かけ声をかけ合って、火の粉の下をワカイシ(地元の若者)が駆け回っとったけど、今は、花火だけになったんよ」と、同町吹筒煙火保存会の方が話してくれました。競技大会では、地元の15組が手作り花火を披露し、カタチや色や降り注ぐ時間などを競っていました。この火()をきっかけに、ナカは本格的な秋に染まります。
 
2013.1018-2
●県外編:1982mの先へ (愛媛県・石鎚山)
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさんに本日、2回目めの記事をプレゼント。県外編となりますが、12回と好評をいただいた西日本最高峰「石鎚山」頂景の第3弾を掲載しました。道中、楽しみだった瓶が森林道の紅葉は、山腹崩壊のため目にすることができず、登り始めた登山道の色もピークを一週間ほど過ぎているようで、目にまぶしいほどの鮮やかさはありませんでしたが、それでもやっぱり西日本一の高さ(標高約1982m)を誇る山。周囲の山々を睥睨(へいげい)してそそり立つ、その頂(天狗岳)から見る風景は、いろんなモノやコトに果てがあることを忘れさせてくれ、そうして、ここまでわざわざ「ため息をつくためにのみ登って来たのだ!」「それがすべてなのだ」と、セオリー通りに紅葉狩りしなければと凝り固まっていた(P.P)の頭の中を解きほぐし、確かに納得させてくれるのでした。
 
2013.1018-1
●新町川河口をぶらぶら (徳島市・ケンチョピア)
どこか水際でお弁当を広げたくなって、ぶらっと出かけたのは、ケンチョピア。ケンチョピアとは、県庁と桟橋を意味する英語Pier(ピア)をあわせた造語なのだそうで、徳島県庁前に横たわる新町川の水際遊歩道を中心とした周辺の愛称となっています。ピジョンズ・パーク(P.P)がウキウキと足を運んだのは、昨日のお昼。ただ、川面を渡ってくる風がかなり冷たくて、お弁当を広げてノンビリする気持ちは失せてしまいました。そんなわけで「あ~ぁ」と、ため息混じりに見上げた空は、以外にも青くて、多めに流れてゆく雲は汚れの少ない白色に輝いていて、ちょっとふてくされた(P.P)のココロを清々しく洗ってくれます。そうして視線を落とせば、係留されたヨットが水面に揺れて、眠気を誘ってくれるのでした。
 
2013.1016
●県外編:西日本一の高峰も秋の賑わい (愛媛県・石鎚山)
今日の徳島は、台風26号の余波から肌寒く強い風が吹く一日でした。北海道では、例年よりもかなり早い初雪が観測されたそうで、猛暑の夏から一転、今年は冬も長くなりそうな気配です。で、それがピジョンズ・パーク(P.P)の気持ちを滅入らせるかといえば、まったくそんな心配はなく、また読者のみなさんの行楽の足を鈍らせるかといえば、やっぱり問題はないのだと楽観視していたりもするのです。なぜ?って、ふるさとの風景は赤や黄に染まり、街角は祭りに賑わい、食卓のうるおいは、出かけた先でのみ手に入れられる旬の味覚をおいてほかにはなかったりするからです。というわけで、本日のポッポニュースは、昨日に引き続き紅葉を求めて出かけた西日本一の高峰の秋景を紹介します。ふるさと徳島はもちろん、徳島がある四国の秋もまた格別な体験を分けてくれます。紅葉の石鎚山の第2話をお楽しみいただきます。
 
2013.1015
●県外編:西日本一のモミジ狩り (愛媛県・石鎚山の紅葉)
西日本第2位の高峰といえば、ふるさと徳島が誇る霊峰「剣山」ですが、今回、ピジョンズ・パーク(P.P)が足を運んだのは、西日本一の高さを誇る石鎚山(いしづちさん・標高約1982m)。紅葉のピークには一週間ほど遅かったようですが、岩場の山頂近くまで色づいた木々の葉を見ることができました。ドウダンツツジやアケボノツツジの紅、ヤマザクラのオレンジ色、ナナカマドの実の赤など、山頂で切り立つ岩山へのルートを飾り立てていました。
 
2013.1011
●色づく前の緑を映す水鏡 (吉野川市川島町・大正池)
あろうことか、一昨夜、昨日のお昼と夜、そして今日の日中、ピジョンズ・パーク(P.P)はエアコン(冷房)のお世話になってしまったのです^^;)。暑さにもまれ、寒さに鍛えられるのを良しとする(P.P)だけに、振り返ってショックは大きいのです。というわけで、できるだけ早朝にシゴトに向き合い、エアコンのチカラをお借りしつつも頭の平常を保ち、陽ざしが去って気温が少し落ち着いた夕刻、座り疲れたカラダをよっこらしょと持ち上げ出かけたのは、吉野川市川島町にある結構大きな人工湖「大正池」です。その名の通り、大正時代に作られたため池だそうで、ため池の回りには遊歩道が整備され、春には桜が、秋には紅葉が楽しめる市民の憩いスポット。ブラックバスを狙う釣り人のスガタを眺めながら、(P.P)もしばし憩わせていただいたのです。
 
2013.1008
●蝶よ花よ (那賀町・相生地区の秋景)
あらためて言うのもなんですが、「蝶よ花よと育てられ…」た経験はもちろんありません^^;)。ただ、ヒョウ柄のチョウチョを見つけて、道ばたにクルマを止めたピジョンズ・パーク(P.P)が、やたらと目ざといことだけは間違いないのです。話は少しそれますが、蝶よ花よという慣用句(ひとまとまりの言葉)について敷衍(ふえん/さらに話を広げること)すると、これが、甘えさせたり、おだてたりする意味で使われる「ちやほや」の語源になっているのだとの説もあるようです。そうして、なんでいきなり「蝶よ花よ」なのかといえば、ご覧のとおり、ヒョウ柄のチョウチョを追った(P.P)は、気づけばお花畑の中にいたという次第で、もうその言葉が頭から離れなくなってしまったからなのです。本日のポッポニュースは、ナカ(徳島県那賀町)を流れる清流・那賀川に造られた人工湖川口ダム湖畔で出会った蝶と花が絡み合う秋景。
 
2013.1007
●秋は滝も太らせる?! (那賀町・新居田の滝)
夏バテの食欲不振から一転。いわし雲を見あげてサンマに舌鼓を打ち、炊き込みご飯を前に栗をほじくり出す作業を楽しみ、吸い物から漂う松茸の香りに冷や酒をいっそう甘く感じる日々が続いています。一仕事終えて立ち上がると、イスの座面に残るお尻の跡が、心なしか夏よりも深いように見えて、体重計から次第に離れていく、そんな季節なのです。秋が太らせるのは、ヒトや山の獣人やピジョンズ・パーク(P.P)だけではないようで、ナカ(徳島県那賀町)の木沢地区に落ちる美滝も肥えさせるようです。今日のポッポニュースで紹介するのは、坂州木頭川を挟んで四季美谷温泉の向いの谷に見られる「新居田の滝」。大岩の上から約20m下の滝つぼへ一直線に流れ落ちる、普段は細身の滝です。それが週末ごとに訪れる台風や秋雨をたっぷり食べて、豊満な滝へと変貌しておりました。スレンダーなスガタも良いけれど、グラマラス・ボディな滝も良いというのが、あらためて思う(P.P)的感想なのであります。
 
2013.1003
●天然の水彩画 (石井町・第十の堰から)
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさん、おはようございます。午後とか、夜に読んでくださっているみなさん、こんにちは。こんばんは。本日のポッポニュースは、昨日に引き続き、第十の堰から望む夕景を紹介します。前号では見上げた空に金色の色を見つけました。今回は視線を落とし、水面に映った色を取り上げました。夕焼ける空や雲を見上げる時間も得がたいのですが、収穫を待つ稲穂のように頭(こうべ)を垂れて眺める夕景もまた格別なのです。なにより、(P.P)的には、首がラクで良いのですねぇ。
 
2013.1002
●汽水域から望む夕景 (石井町・第十の堰から)
「そうだ!第十の堰へ夕涼みに行こう!」と決意するや、カメラバッグに24-70mm70-200mmを大急ぎで詰め込み、速度規制を守りながら日が落ちる前に吉野川は第十の堰の南岸に立ったピジョンズ・パーク(P.P)なのでした。空で黄金色に焼ける雲は、アブラの乗りきったサンマかサバのそれを思わせ、(P.P)のココロを鷲づかむのでした。
 
2013.1001
●秋そして冬に訪ねたくなる小滝 (吉野川市川島町・水神の滝)
ピジョンズ・パーク(P.P)が愛してやまない滝といえば、あれもこれもと山のようにあって、ひとつにしぼることができません^^;)。ただ、それぞれに個性があって、それだから訪ねたくなる時期も違ってくるようで…。今日のお昼過ぎのこと。その滝のスガタが前触れも無く、(P.P)の頭の中にふわっと浮かんで、消えなくなってしまったのです。名前は、水神の滝。「ああ、前に載ってたアレか!」と気づいてくれた読者のみなさんは、結構なポッポニュース通です。これまで数回にわたり「水神の滝の記事(参照)」として紹介してきた小滝で、場所は吉野川市川島町にある湯吸山の中腹に落ちています。映画「眉山」に登場する滝のシーンは、水神の滝を舞台に撮影され、映画全体のなかでも印象的な場面となっていました。不思議なことに、 (P.P)が過去に足を運んだのは秋から冬にかけて。今回も、夏がいなくなって、何となく風に秋の香りがまじるのを感じたのがきっかけで、この小滝が思い出されたのです。というわけで、本日は弁当を下げて、遅めの昼食も兼ねて見物に出かけた小滝「水神の滝」の水景を掲載します。
 
2013.0924
●ナカ奧にもあるよ「雨乞いの滝」 (那賀町)
とある温泉宿の大浴場で、知り合いの市民ランナーさんから次のような話を聞きました。「ワタシは早起きできないので、夕方に走っています。面倒くさかったり、しんどい時もあるのですが、晩酌のカロリー分を目標にすると楽しみに変わるんですよ」と。ちなみに、ジョギングによる消費カロリー(kcal)は、おおざっぱに体重(kg)×走行距離(km)で計算できるのだそうです。たとえば、体重66kgのピジョンズ・パーク(P.P)が、缶ビール(350ml・約140kcal)2本を楽しんだうえで、体重の変化を抑えるためには、4kmあまり(280÷664.2km)走らなければならない計算になります。先の市民ランナーさんは、体重56kg10kmほど走ることもあるのだそうで、350mlの缶ビールなら4本、日本酒なら一合を180kcalとして、3合くらい飲んでも大丈夫そうです。で、ここからがポッポニュース的本題! 市民ランナーさんたちが愛用しているツールのひとつにGPS機能付き腕時計があります。走行距離やスピード、1kmあたりのラップタイムなどが測れ、消費カロリーも教えてくれる優れものもあったりします。そこまでできるのなら消費カロリーをkcalではなくて、缶ビール○本とか、日本酒○合とか、そういう表記を選べると良いのではないかと思うのです。ひょっとするとスマホのアプリにはすでにあるのかもしれませんが、さっと腕をあげるだけで確認できる手軽さからいえば、腕時計に軍配が上がるわけです。湯舟からあがり、そんなことを考えながら足を運んだのは、温泉宿の程近くに落ちる「雨乞いの滝」。流れ落ちる滝の裏に回り込めることから別称「裏見の滝」とも呼ばれる、ナカ(徳島県那賀町)の秘瀑です。
 
2013.0921
●ヒガンバナとクロアゲハ (石井町・通称:前山)
通称:前山とよばれる小高い丘陵で、崩れ落ちそうな黒羽を仰ぎ、真っ赤な花にすがりつくクロアゲハに出会いました。赤い花は、今を見頃と咲き誇るヒガンバナ。いつ見ても、カラカラに乾いているように見える花弁の奧に、甘い蜜は溜まっているのか。ピジョンズ・パークは、できればそうであってほしいと願いながら、ボロボロの羽で舞う、クロアゲハの行方を気にしていました。
 
2013.0920
●中秋の月と吉野川土手みち夕景 (吉野川市・吉野川沿いの土手)
夜、雲がない空を見上げて、「晴れ」と呼んでよいのかどうか──。ピジョンズ・パークは、自ら生産した疑問に、あれやこれやと答えを考えながら、夜空に満月が輝く中秋(2013919)の土手みちを、ぶらぶらと歩いてみました。スズムシやコオロギ、キリギリスが賑やかで、虫たちの秋祭りにおじゃましたような気になり、ココロは弾んでくるのです。吉野川市を流れる吉野川にかかる川島潜水橋も、先だっての台風を乗り切り、いまは穏やかな流れに安眠しているように映ります。中秋の空に、まん丸い月が煌々(こうこう)と輝く夜、声だかに話ながら歩くナイトウォーカーやジョギングを楽しむ市民たちに混じり、川の流れに向かってフォークギターをかき鳴らす男、土手みちで即席の撮影会を開く外国人も現れ、虫たちの秋祭りは混沌(こんとん)とした様相となっていったのでした。
 
2013.0917
●海風にも爽やかさが混じる朝 (徳島市・吉野川河口)
台風18号が列島を脅かした先週末。ピジョンズ・パーク(P.P)は、京丹後市へ足を延ばしていました。ただ大雨特別警報が発表されていましたが、P.Pの旅はさほど風雨の影響をあまり受けることも無く、往復の高速道路でも渋滞に悩まされることもありませんでした。一方で、被害を受けられたみなさまには、お見舞いを申し上げます。さて、P.Pが徳島を発ったのは14()の夜明け前。台風はまだ沖合にあり空もそれほど影響をうけていなかったため、ひょっとしたら朝焼けに出会えるかもと、吉野川の河口へ道草したのが、本日のポッポニュース掲載写真です。そこへ足を運べば、必ず欲しいモノが手に入るというわけにはいかないのがほぼセオリー。海上に雲が湧き、日の出を拝むこともできませんでしたが、それでも海から渡ってくる風に湿気は少なく、潮香さえ爽やかに感じられたのでした。県外編は次回以降。ネタに窮した折にでもお届けします。
 
2013.0913
●南高城あたりで秋探し (那賀町・剣山スーパー林道)
ピジョンズ・パーク(P.P)読者のみなさん、おはようございます。久しぶりに、朝の投稿です^^)。前号に引き続き、昨日、クルマを走らせた剣山スーパー林道で出会った初秋の山風景を紹介します。フロント写真の木は、かなり紅葉しています。色づいていたのは、南高城山のシロヤシオ(ゴヨウツツジ)。初夏の純白の花といい、初秋をいち早く彩る紅(あか)い葉といい、東京オリンピック2020のスローガンではありませんが、さまよい人P.Pを「もてなし」てくれる山の代表であります。今朝のポッポニュースは、そんなシロヤシオやヤマブドウの葉の色に乗せて、初秋の山の香りをお届けしています。
 
2013.0912
●花の森をさまよう (那賀町・堂の窪)
今朝は、少し早起きをして、ナカ(徳島県那賀町)の山間に伸びる「剣山スーパー林道」にクルマを走らせました。日本一の長さを誇る未舗装道路は、山腹崩壊などで通行止めになることも多いのですが、つい先日、那賀町内の全ルートが復旧通行可能になりました。ピジョンズ・パークが今日訪ねたのは、木沢地区の川成峠から雲早方面出口までの、約18km。初秋のドライブを楽しませてもらいました。今夜は、雲早側出口にほど近い、堂の窪という森にシコクブシ(トリカブト)の花を探しました。じゃ、さっそくお楽しみください。
 
2013.0911
●ねこのコミュニティー (阿南市・北の脇海水浴場周辺)
2001911日、アメリカで同時多発テロ事件が発生し、多くの命が失われた記憶は、誰もが忘れることのない暗く痛ましい記憶となっています。12年を経た今日、あらためて犠牲になられたみなさんに哀悼の意を表します。ピジョンズ・パーク(P.P)2012年、昨年の911日、北の脇海水浴場に立っていました。そうして、落日に赤く染まる海原、水平線の向こうへ視線を延ばし、亡くなられたみなさんの冥福を祈ったのでした。奇しくも今日、P.Pは阿南市中林町あたりの海辺を歩くことになりそうです。そこに、ネコたちのちょっとしたコミュニティーがあり、ひょっとしたら、(昨年と同様に)いっしょに、手を合わせてくれるかもしれないと、少し期待するからです。(=^. .^=)
 
2013.0910
●未明に鳴く虫の声は黒 (吉野川市・川島潜水橋周辺)
ピジョンズ・パークが目を覚ましたのは、空にまだ星が残る午前4時前のこと。閉め忘れた窓から流れ込む冷えた風と、そこに混じる甲高い虫の声が、無意識の渕から現実の朝へ無事に導いてくれたのです。このところの通例であれば、窓を締め直して、まだ衣替えしていない夏布団にくるまるのですが、今朝は違っていました。先ほど窓外に見た小さな星の輝きと、金属質にも聞こえる虫の声が気になって目が冴えてしまったのです。その聞き覚えのある音色から察するに、どうやら声の主はコオロギたちであるようです。耳を澄ますと、キンキンと響いて重量感があり、黒光りする鉄の玉が飛び交うさまを想像させるのです。黎明にはまだかなり早く、星は輝きを失った暗い未明に響く虫の声。それは光沢のある黒い色をしていました。吉野川市川島町を流れる吉野川の川岸に立ったのは、その妖しさに誘われたのかもしれません。
 
2013.0905
●台風17号後の潜水橋 (吉野川市川島町)
「もうオレ(もしくはアタシ)、そんなんちゃいますから」と、その場から立ち去ろうとする温帯低気圧を、「いまさら何ゆうてんねん。ここまで来たら、もうちょっと遊んでったらええがな」的な押し問答があったのかどうか。気圧の前線が、名前を変え顔を隠した台風17号の行く手を阻んだ結果、血で血を洗うというか土砂降りの雨が地面を流れ、吉野川の堤防もあわやの状況となったのです。昨夕、完全に水没していた川島潜水橋は、昨年6月下旬の冠水(過去記事参照)を乗り越えたように、今回も持ちこたえたのかと、心配しながら同時にワクワクしながら、ピジョンズ・パークは今朝出かけてみました。吉野川の水位は、一晩のうちにかなり目減りしたようで、潜水橋が何事も無かったかのように顔を出していました。やるね!川島潜水橋。自然にできるだけ逆らわない、そのフォルムこそが長生きの秘訣。筋骨隆々ではないけれど、そういうのも強さなのかもしれないなぁと、ひとしきり感心したのです。
 
2013.0904
●県外編:次回こそは!霊峰登頂 (山梨県側・富士山)
今しがたのニュースで、温帯低気圧に変わったと伝えられた直後から、徳島では雨は本降りになり、風は荒れて、カミナリが吠えています。少雨だった78月に対して、9月はどうも多雨の月になってしまったようです。なんにしても極端はいただけませんが、仕事場の窓から外を眺めていて、ぜんぜん飽きないのは、どうしたことでしょう。サファリパークを行くクルマに乗っているような、ワクワクさえ覚えてしまって…。そうそう出会うことのない自然の素顔に魅せられているのかもしれません。さて自然といえば、831日から91日にかけて、ピジョンズ・パークは日本一高い山・富士山に登ってきました。先だって世界遺産に登録されたのは、誰もが知るところですが、自然遺産としてではなく、信仰の象徴であるとして文化遺産に登録されました。なんだかオモシロイですね。神仏を敬うのにやぶさかでないピジョンズ・パークは、そうした意味でも、登録された今年、登山シーズンの最後に、富士山頂の浅間(せんげん)大社奥宮に、足を運ぶ意義を感じていたのです。だったのですが…。結果をいうと、台風15号による荒天のため、ツアーの方針から7合目であえなく下山。せめて境内神域の入り口となる8合目には達したいと願っていたのですが、かないませんでした。次回は、ピジョンズ・パーク遠足部として、登頂を目指したいと思います。今回は、7合目に建つ鳥居荘前から望んだ朝日の光景をプレゼント。お楽しみください。
 
2013.0829
PP新機 (Canon PowerShot N)
本日のポッポニュースは、ふるさと徳島の魅力的な光景とは、話が若干それてしまいます。テーマはカメラ選びです。ピジョンズ・パーク(PP)は「軽小簡良」をキーワードに、選ぶことが多くなっています。つまり、より軽く、より小さく、より簡単に、より良く撮れるカメラということですが、そうするとついついコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)を手にしてしまうのです。レンズ交換式のカメラも、ミラーレスが登場していっそう小型軽量化されていますが、それでもやっぱり、鞄の中でかさばる存在です。そんなわけで、最近はFUJIFILMのコンデジ・X20を多用していました。ただこれもレンジファインダー風のスガタで、格好は良いのですが、レンズが飛び出していて、持ち運びにはちょっと邪魔だったりします。そうして今回、出会ったのが、キャノン製のコンデジ・PowerShot N。同社のオンラインショップでしか売られていない同機について、ネットで確認する限り、「軽小簡良」を満たしているように思えたのです。Wi-Fiによるデータ送信機能も便利そうだし^^)。今週末、台風の接近が気にかかるところですが、読者の皆様には、PP新機の活躍に期待いただき、報告をお待ちいただければと思うのです。
 
2013.0828
●風は秋に身軽になる (佐那河内村・大川原高原)
梅雨、初夏のころ、約3万本ともいわれるアジサイが一斉に花を咲かせ、一面を赤・青・紫色に染める大川原高原。徳島県唯一の村・佐那河内村にそびえる旭ヶ丸(標高約1,019m)の山頂から東面に広がる高原は今、気温24(827日午後3時頃)。ピジョンズ・パークが青い芝草の上にコシを降ろすのを見計らっていたように、湿気の少ない涼しい風が走りよっては、秋が近づいていることを耳元に囁(ささや)きます。そうしてすぐさま飛び去った風は、大きな風車を観覧車に見立ててひとしきり遊び、ついには絵筆となって、青空のキャンバスにぽっかりと浮かんだ白い雲をアクリル絵の具に、気まぐれては縦に、横にと引き延ばしてゆきます。県立佐那河内いきものふれあいの里ネイチャーセンターを会場に、以前、ポッポニュースでも紹介したカタツムリ研究家の松田春菜さんが、企画展を開催しています。気持ちが悪い生き物か否かというカテゴリで分類すれば、迷わず前者に放り込んでしまうのですが、背負ってる家はよくよく見れば、クルクルとオモシロイかたちだったりもします。あいにく松田さんには再会できませんでしたが、ごま粒大のものから、5cmを超えるような大きな殻まで、無数に収集され、分類展示され、そのシゴトぶりを拝見できました。ついでに高原の風とも触れ合うことができたというわけなのです。蛇足ですが、高原で気づいたことを一つ。湿気は、風の脂肪である──。アジサイが咲く頃に、風はどうやら太りはじめ、あぶら混じりの汗をたくさん身にまとうのだと思うのです。
 
2013.0823
●渇水の吉野川とアユの転がし釣り (吉野川市川島町・アユ釣り)
どうしたことでしょう。このところというか、もう2ヶ月近くになるのですが、ピジョンズ・パークは喉が痛くて、外に出かける元気がわいてきません。強烈な陽ざしに負け、弱音を吐いているわけではないのですが、結果としてはどこにも足を運べないでいたりするわけです。で、仕方なく有りネタのご紹介。一昨日、吉野川をさかのぼって目にした川島潜水橋(吉野川市)近くの、川景です。日照りで水かさがずいぶん減ってしまった吉野川に、それでもアユを狙う多くの釣り人が竿を出していました。漁法は、転がし釣りというのだそうで、適当に長い糸の先にオモリをぶら下げ、その先にたくさん釣り針をつけて川に沈め、流れに乗せ、あわよくばアユを引っかけて釣り上げる漁法です。ただ、この漁法は、川底の石に釣り針やオモリが絡んで切れてしまい、そのまま放置されることで、他の魚や水鳥を傷つけたり、川遊びするヒトにも危険を及ぼすことが少なくないらしく、あまり好まれないともいわれます。アユ釣りに熱中するあまり、そのあたりのことには無頓着になることもあるのかもしれません。手ぶらで犬を散歩させる飼い主さんと同じように。本日のポッポニュースは、ちとイヤミっぽくなりました^^;)。ジリジリと照りつける陽ざしの下で、渇水しながらそれでも、吉野川は涼しげに流れていました。いろんな思いを超越し、さっぱりと流し去ってくれる懐深いふるさとの川は、流域を潤すだけでなく、ときにココロの平穏を与えてくれたりもするのです。
 
2013.0821
●モクモク入道雲 (吉野川市川島町・雲)
今日も、あたたかい一日でした。というか、まだ外に出ると、すぐに髪が焼けて、頭がくらくらするくらいです。そういえばこの夏は、あまり入道雲を見ていないなと思っていたら、今日は少し雲が厚くなっていました。神山町の焼山寺山の方向から、モクモク白い雲がわき上がり、山際の黒い部分がゴロゴロと喉を鳴らし、あるいは遠吠えのようにも聞こえましたが、結局、平野部を湿らせることはありませんでした。入道雲を追って吉野川をさかのぼり、川島町の吉野川にかかる潜水橋近くまで足を延ばしたのは、ちょうどお昼の時間。あまりに強烈すぎて、暴力的とさえ感じられる残夏の陽ざしの下で、ピジョンズ・パークは汗を拭い、空を見上げていました。
 
2013.0820
●よっこら暑(しょ)
何度も書きますが、ピジョンズ・パークはすべての季節とあらゆる天気と、過去でも未来でもなく「今」が好きです。そんなわけで、仕事場を包み込んで居座る暑気も、開け放った窓から飛び込み小田和正の歌を打ち消して反響するアブラゼミの声も、一度としてイヤだ!と思ったことはないのです。にもかかわらず、周辺に視線を投げて秋を見つけようと思ったのは、窓外に仰ぎ見た空が、とても青くて、薄い雲がとても高く見えたから。ひどく暑かった夏も、どうやら「どっこらしょ」とコシをあげたようです。そうしてピジョンズ・パークは、酷暑と呼ばれた夏の足跡は思い出の箱にしまって、これからやってくるであろう涼秋に準備することもなく、ただ名残惜しげにまとわりつく今を、とても愛おしく思っているのです。
 
2013.0818
2013阿波おどりminiBOX (徳島市・阿波おどり)
徳島のマチを席捲した阿波おどりが去って3日。あまり引っ張るの何なので、ちょちょちょっと摘(つま)んで、最後の掲載号とします。2013年の阿波おどり(徳島市)を歩いたピジョンズ・パークのminiBOX。どうぞ、お楽しみください。
 
2013.0817
2013年最後の阿波おどり (吉野川市鴨島町・吉野川市阿波踊り大会)
昨夕、2013年の阿波おどりもついに終演。ふるさとの阿波おどりは816日の昨日、西から三好市池田町、美馬郡つるぎ町、そして吉野川市鴨島町の各地域で最終日を迎えました。踊る阿呆と見る阿呆が一体となって、阿波の夏を忘れられないほどに加熱した祭りの日々は、気づけばとても足早で、余韻だけが熱帯夜に満ちています。さて、ピジョンズ・パークはといえば、3つの阿波おどり会場のうち、「どれにしようかなっ!」と選んだのは、JR鴨島駅前の通りで行われた吉野川市阿波踊り大会。昨年、足を運んだ「つるぎ町」に負けず劣らず、地元おどり連を中心に多彩な踊りの披露で、地域色豊かな阿波おどりを楽しませてくれました。
 
2013.0816
●フィナーレは市役所前演舞場にて (徳島市・阿波おどり)
ついにフィナーレを迎えた2013年の阿波おどり。いただきもののチケットは無いけれど、ピジョンズ・パークも2日間にわたる有料演舞場観覧による勢いもあって、最終日のマチへいそいそと足を運びました。14日の夜に新町橋演舞場(無料)、両国本町演舞場(無料)で、おどり連を間近にしたのが忘れられず、昨夜も2匹目のドジョウを!とうろうろ。とはいえ、大当たり確定済みのマチ歩きですから、ココロにも余裕があります。さて、本日のポッポニュースでは、マチ歩き&無料演舞場の踊り風景は後日に回し、有終の美を飾る総踊りの様子をピックアップしました。後半の部の開始時間を1時間も過ぎて、それでも入場チケット2,000円の大枚をはたいたのは、有名連が大挙一斉に踊り込む「総踊り」の光景で、2013年の阿波おどりを見納めたかったからなのです。そうして昨夜、チョイスしたレンズは距離が無いため85mm。文字通りの一本勝負! 会場の興奮を、読者のみなさんにもお届けできればよいのですが。
 
2013.0815
●阿波おどり3日目は藍場浜から (徳島市・阿波おどり)
どうした風の吹き回しなのか、またまた人気の有料演舞場入場券が舞い込んできました。場所は、JR徳島駅からもほど近い親水公園内に設けられた藍場浜演舞場。来るモノをあえては断らないのを信条とするピジョンズ・パークは、昨夕よいよいと阿波おどり見物に出かけたのでした。思うのですが、祭りは日を追うごとに成熟もすれば加熱もするのではないでしょうか。阿波おどり3日目を迎えた徳島のマチでも、初日に比べてその賑わいは数倍も熱気を帯びているように感じられたのです。そんな熱にあてられて、カメラのシャッターを切ること200回近く。1000枚以上撮るのが普通とか耳にしたこともあり、この程度では自慢にもならないのですが、ピジョンズ・パークとしてはかなり頑張ったほうなのです^^;)。さて、藍場浜演舞場~新町橋演舞場(無料)、両国本町演舞場(無料)と渡り歩いた昨夜の記録から、本日のポッポニュースでは、編み笠のある風景をピックアップしてみました。チョイスしたレンズは135mmのみ。文字通りの一本勝負! ゆくえをご覧ください。
 
2013.0814
●うだつの町の贅沢セット (美馬市脇町・うだつ阿波踊り&花火大会)
本場徳島市の阿波おどりも今日で3日目。マチも祭り慣れしてきたようで、ざわざわと浮き足だったような青臭さが抜け、賑やかさの中にも、懐深い大人(おせ)の余裕を感じられるようになっています。さて、そんな阿波おどりに花火大会をくっつけて、さらにはライトアップされた徳島県屈指の観光地・脇町うだつの町並みも散策できる豪華版祭りセットが、去る3日前の11日に、美馬市脇町の道の駅藍ランドうだつ周辺で開催されました。地域の「お子様ランチ的総花企画」などと侮(あなど)ることを善しとしないのがピジョンズ・パークの信条。当然ながら、いそいそと出かけさせていただきました。そうして、うだつの町の祭り会場に身を置き、読者のみなさんと培ってきた思いが、いっそう確かなモノへと昇華していく心地よさに身を委ねたのです。
 
2013.0813
●紺屋町で阿波おどり見物 (徳島市・阿波おどり初日)
本場徳島の「阿波おどり」が昨夕開幕しました。人気の有料桟敷席「紺屋町演舞場」の指定席券を幸運にも手に入れることができたピジョンズ・パークは、初日の祭りをのんびり楽しませてもらいました。日中の猛暑も、日が落ちて次第にやわらぎ、その分、阿波おどりに熱くなれるようで、ここぞとばかりに舞う、踊り子たちの気迫がうねり、観覧する客を飲み込んでいくのでした。今日の徳島は晴れ。今夜も、徳島のマチに乱舞と歓喜があふれ渦巻くことでしょう。
 
2013.0810
●阿呆になって得する季節! (鳴門市・阿波おどり)
損得だけで、物事は判断したくない!とは思うのですが、阿波おどりだけは別物のようで…。踊りの熱気に包まれたマチを歩くと、なんだか得をしたような気持ちになってくるのです。本場の阿波おどりシーズンが、昨夕ついに鳴門市で開幕しました。午後7時。カンッと甲高い鐘の音が夜気に突き刺さるのを合図に、ウチワを片手に今や遅しと待ち受ける「見る阿呆」の視線の先、「踊る阿呆」の一団が分け入り踊り込んできました。どちらの阿呆も満面の笑顔。もちろんピジョンズ・パークも心浮き立つ阿呆になって、阿波おどり初日のマチを散策させていただきました。
 
2013.0809
●散り際に華があるのだなぁ (鳴門市・納涼花火大会)
本日のポッポニュースは昨日に引き続き、鳴門市納涼花火大会の光景を掲載しました。ただし、後編のテーマは散り際。夜空に大輪の火の花を咲かせたスガタは、もちろん花火の見どころ。でもそれでは、アユやカニの身、あるいはサザエの肉を食べたに過ぎません。その奧にある「はらわた」にこそ、より濃厚なうま味が宿っていたりするのです。花火だってそうだと、ピジョンズ・パークは確信しています。轟音とともに夜空をパッと照らしたのちに、夜気をチリチリと焦がし散っていく火の粉にも愛情を感じてしまうのです。手羽先の骨をしゃぶるのは、行儀が悪く、いけないことなのでしょうか。読者のみなさんには、散り際の光景をご覧いただき、再考いただけば幸いです。( ̄ー ̄)
 
2013.0808
●阿波の夏は、いつも鳴門から (鳴門市・納涼花火大会)
徳島の夏の風物詩、阿波踊り。鳴門市を皮切りに徳島市の阿波おどり、県内各地域の阿波踊りへと広がってゆきます。徳島の玄関口そして夏の玄関口ともいえる鳴門市で、阿波踊りシーズンの幕開けを告げる納涼花火大会が昨夜行われました。ピジョンズ・パークも、吉野川市の納涼花火大会に続き、さらに大規模な花火大会会場に意気揚々と乗り込みました!のはずだったのですが、ちょっと出遅れてしまい、到着したのは打ち上げ直前の午後730分。プレイベントのメッセージ花火が打ち上げられるなか、おろおろと見物スペースを探したのです。それでもさすがは5000発の花火。見ごたえはもちろん十分で、いくつか撮影することもできました。というわけで、花火の光景をピックアップ。当日、足を運ばれた方も、行けなかった読者のみなさんも、ほんのさわりですが楽しんでいただければと思います。
 
2013.0807
●夜空に咲く花 (吉野川市・納涼花火大会)
蒸し暑い夏の夜。よ~く冷やされたビールをゴクリ。喉をうるおしてくれる爽快感は得も言われず、鍼灸の達人の施術を受けたかのような強烈で心地よい刺激が全身を駆けめぐります。だけど、それが夏の夜の一番か?と問われると、すぐさま首を横に振ってしまうのです。じゃ、何だ?といえば、ピジョンズ・パークの心までもうるおしてくれるのは、やっぱり夏の定番・花火の光景なのです。蒸し暑い夏の夜空に咲く大輪の火の花。これさえあれば、片手にあるのは、ノンアルコールビールでもウーロン茶でも、いや何もなくたって良かったりするのです。というわけで、昨夜見上げたのは、「吉野川市納涼花火大会」で打ち上げられた1000発の火の花。いくつかはファインダー越しに、いくつかは肉眼で、たっぷりと楽しませてもらいました。ピジョンズ・パーク読者のみなさんにも、お裾分けいたしましょうね^^)。
 
2013.0801
●太陽の過剰サービスにも笑顔で応える夏の花 (阿波町のヒマワリ)
久しぶりに、昼外出。あまりの暖かさに、つい「暑っつぅっ!」なんて、弱音を吐きそうになってしまったほどです。太陽さんの過剰すぎるサービスに、何事もほどほどが良いのだなぁと、あらためて思ってみたりした、ピジョンズ・パークなのです。でも、おかげさまもありました。陽ざしと暑気を少し遠慮しようと立ち寄った「100円ショップ」で、目からウロコの商品群に出会いました。ネコがデザインされたガラスの皿や小さな一人掛け用パイプいす、ツートンカラーのアルミ製カードケース、サンダルまで、100!(税込み105)、抱えきれないほど買い物を楽しみました。100円ショップには、小さな幸せが売るほどある! というか、売っている…^^)。さて、満ち足りたところで、ちょっとご無沙汰ぶりのポッポニュース。阿波市阿波町にある景勝「阿波の土柱」近くで出会った、ザ・夏の花!ヒマワリさんがモチーフです。暑さに、いや、暖かさの過剰サービスに負けない、元気な表情を見せてくれました。
 
2013.0725
●ヒグラシの鳴く森で (神山町・岳人の森)
昨夕。通りかかったのをついでに、四国山岳植物園「岳人の森」の園内を散策させてもらいました。岳人の森は、山国と評される徳島県にあって、いっそう山深い神山町。そのなかでも最奥に位置する土須峠(どすとうげ)近くに、園主・山田勲さん一家が長い年月をかけて切り拓いた高山植物園です。自然に近い森の中に、歩きやすい遊歩道が設けられ、簡単に希少な植物に出会うことができるのです。今は7月も末。標高1000m付近の森の奧から、カナカナカナカナと、ヒグラシの声が眠気を誘うように渡ってきます。足下を見ると、お盆頃に剣山山頂付近で開花が見られるキレンゲショウマが、一足早く黄色い花を咲かせていました。また希少種で名前は近いのですが、別種のレンゲショウマや陽が落ち始めると花を開く珍しい習性の花ユウスゲなども花色を楽しませてくれます。暑い暑い阿波の夏。耳目に涼の風が吹く、山奥の植物園に避暑してみるのも、フットワークの軽い方が多いピジョンズ・パーク読者のみなさんには、おすすめかもしれません。
 
2013.0722
●待ってました!夏祭り (那賀町・わじき夏まつり2013)
小中高校では夏休みに入り、最初の土曜日となった一昨日20日。ナカ(徳島県那賀町)の町役場近くにある「豊饒(ほうじょう)の森 総合運動公園グラウンド」を会場に、「わじき夏まつり2013」が開催されました。イベント事のなかでも、ことに地域の「小さな祭り」をこよなく好むピジョンズ・パークは、いそいそと会場入り。ナカの素朴で親しみやすい祭りに、どっぷりつかってきました。プログラムでは、ゆかたコンテストやキッズダンスなどが披露されたオープニングイベントの後、地元の踊り「わじき音頭」や「わじき小唄」、わじきライン連による徳島の伝統芸能「阿波踊り」をみんなで楽しんでいました。満月に近い月が煌々と輝く夜空に、盛大な打ち上げられる大花火を見上げ、祭りの終わりに感じる名残惜しさよりも、これから始まる夏祭りシーズンに期待がいっそう膨らんだ夜でした。
 
2013.0720
●呼ばれて、人情が満ちる森へ (美波町赤松地区)
先日、明丸海岸で夜明けを待ち伏せた後、美波町からナカ(徳島県那賀町)の相生地区へ県道19号線をたどりました。その街道沿いで「要左右衛門家の匿い跡」と書かれた案内看板を見つけたのは、午前6時半を回った頃でした。何となくココロをひかれ、看板の前でひと思案。「文字面から察するに、要左右衛門さんの一家が匿(かくま)われていたのだろう。人知れず隠れることができる場所といえば、きっと山奥に違いない。ひとりで大丈夫かなぁ。けどっ…、時間も早いし、ちょっと行ってみたいッ!」と、ピジョンズ・パークの気持ちは固まりました。県道からはずれてクルマで約2km山中へ。広場でクルマを捨て、徒歩で林道を25分。さらに林道から山道に入って200mほどで、鬱蒼(うっそう)とした森の中に築かれた石垣が見えてきました。あたりは暗く、静かで、屋敷があったと思われる広場に冷たい朝の空気が満ちていました。後で調べると、遠い昔、命をかけて地域の農民を過酷な年貢の取り立てから救おうとした要左右衛門(ようざえもん)さんという方が死罪となったそうです。そして家族にまで罰が及ばないよう、村人たちが匿ったのがこの場所だったということのようです。森の奥深く、満ちていた「目には見えない不思議な居心地の良さ」の正体は、古い昔にかけられた人情だったのかもしれません。
 
2013.0718
●早朝の田園にご利益を見る! (美波町赤松地区)
ちょっと気が早いのですが、赤松神社の秋祭りを思い出しています。暗い夜空高く掲げた手作りの花火を囲むひとびと。ざわざわした熱気の中にも、どこかしら落ち着いた雰囲気が混じり合い、いかにも日本的な心地よさを感じていました。吹筒煙火から盛大にあふれ落ちる火の粉の下を、「できたん、どしたん」のかけ声とともに、若い衆が勇壮に駆ける奇祭。その光景はピジョンズ・パークのココロを焦がします。そうして焼きつけられた記憶のレイヤーが、毎年一枚ずつ脳裏に重なっていくのです。赤松神社は、ナカ(徳島県那賀町)の相生地区に近い美波町赤松に建立されています。今日のポッポニュースは、そんな赤松神社に近い、尾山花バス停(南部バス)周辺の田園風景をピックアップしました。昇ったばかりの朝日から新鮮な光線を浴びて、稲は元気に育っているように見えます。豊作に感謝し、翌年の収穫を願って火を噴く赤松神社の吹筒煙火のご利益を感じることができました。
 
2013.0717
●ギザギザ海岸でブルーアワー体験 (美波町・明丸海岸)
徳島県は、西日本第二位の標高を誇る剣山(標高約1955m)をはじめ、18001900m級の高峰を数多く有する山国として知られています。山がそびえれば流れが生まれるのが道理で、県南の海部川や那賀川、県西部にそそぐ穴吹川や貞光川など、水の恩恵もたっぷり受けとっています。ちなみに徳島には、県央を西から東へ横たわる大河・吉野川とその伏流水に加え、神山町から流れてくる鮎喰川や市中心部を洗う新町川などの水景があり、湧水名水にも市内所々で出会えます。そんなところから、「水都」の通称も持っているのです。こんな具合で山河の自然に恵まれた「ふるさと徳島県」ですが、もう一つ忘れてならない恩恵を分けてくれる自然があります。「海」です。海岸線は北から播磨灘、紀伊水道、太平洋に面し、沖合には豊かな漁場が広がっています。同時に、南部の海岸線はノコギリの歯のように入り組んだ形状のリアス式の景観が見られ、千羽海崖などの景勝や海底まで透けて見えるような入り江の風景にも出会えます。ピジョンズ・パークお気に入りポイントのひとつ、明丸海岸へ足を運びました。
 
2013.0716
●流しそうめんとスイカ割りと野点と (神山町・悲願寺境内)
県内の名所宝庫を訪ねられて、まずピジョンズ・パークがイメージするのは「神山町」だったりします。南国徳島に涼を与えてくれる鮎喰川の流れ、札所の焼山寺、幹線道沿いに延々と連なる枝垂れ桜の風景、徳島県を代表する美滝「雨乞の滝」や氷瀑「神通の滝」などはほんのさわり。そして「神山に見どころあり!」と多くのみなさんに言わせしめたのは、ピジョンズ・パークではおなじみの雨乞滝の女神さまが発掘したり、見直したりして、PRしてきた努力の足跡と無関係とは言えないと思うのです。さて、そんな雨乞滝の女神さまが企画した納涼お楽しみイベントに参加させていただきました。場所は、神山町の名所のひとつで名水が湧く「悲願寺」境内。表題のとおりの「流しそうめん」をメインイベントに「kyoukoさんの天ぷら屋台」「かよ先生の野点」「一刀流スイカ割り演舞」と盛りだくさんの内容。天候は、強い陽ざしが降り注ぐかと思えば、一転肥え太った雨粒が激しく打ち付ける夕立の景色を見せてくれたり。雨乞滝の女神さまの神通力か仕込みか、舞台演出も上々なのでありました。今回は、とくに雨から逃れて、境内集会所の土間を会場に開催された「かよ先生の野点」の様子をピックアップしました。
 
2013.0710
●満を持して… (徳島県・ミヤマクワガタ)
夏が来たっ!というわけで、ミヤマクワガタ氏(以後M)にご登場いただきました。ピジョンズ・パークの評価によれば、カブトムシの有力対抗馬として、人気を二分する存在。そして希少性は、滅多に出会わない点を考慮して、どうもM氏のほうが一枚も二枚も上のように感じています。仮にアンチカブトムシ派なる精神団体があるとすれば、きっとその象徴としてシンボルマーク化され、金糸銀糸の旗に堂々と染め抜かれたあげく、青空をゆうゆうと泳いでいるに違いないのです。団体の活動は、ずばりミヤマクワガタが生まれながらに備え秀でたシルエットの啓蒙です。しかも今回、撮影に協力いただいたM氏は、けっこうな大柄。アゴ(ハサミ)の張りの良さもさることながら、頭頂部に形成された冠(かんむり)の広がりぶりは、飲んだ息を吐くのをしばらく忘れるほどの感動を覚えさせてくれるのです。M氏のミヤマは、深山の字があてられます。標高約1955mの剣山をはじめ、徳島県には2000mに近い森が少なくありません。山国という恵まれた環境がふるさとであることを、M氏もきっと誇りに思っているに違いないのです。
 
2013.0709
●蓮の花が果たす大役 (板野町)
四国地方も梅雨明けだそうです。例年なら、梅雨明けの前に「ついに」とか「やっと」などと副詞をくっつけて、待ちわびた気持ちを強調してしまうところなのですが、今シーズンはどうも様子が違うような。副詞は副詞でも「もう」夏が来た!といった感じなのです。とはいえ^^)!、ピジョンズ・パークは常々書き連ねているとおり、すべての季節とあらゆる天候を気に入っています。傘の上で跳ねて、路上で踊る雨粒に目をこらすと、実は音符のカタチをしているのに気づくことだってあるのです。暑いのも寒いのも、その先ではきっと移ろうわけで、未来の変化を想像してしまうと、ワクワクがあふれてきて抑えることができなくなるのです(ハァハァ)。さて^^;)、本格的な暑い夏がやってきました。もちろん、新しいワクワクをたっぷりトッピングしてね。本日の写真の光景もそのひとつ。板野町で見つけたのは、ご存じの通りの蓮の花です。ギラギラの陽ざしに晒されるレンコン沼で、なんとも涼しげな佇まいです。陽に焼かれて乾いて疲弊し、もはやこれ以上は何も奪われまいと堅く閉ざしたココロの扉すら、その「ほほえみ」は意図もたやすく開けてしまう。酷暑の対局にある涼のマスターキー。そんな大役を蓮の花に与えたのは夏。ジリジリと頭頂を焼かれて、目眩を感じながら、ぼんやりと夏の花咲く風景を眺め、立ち尽くしていました。
 
2013.0708
●天空の城()で、絶景かな (朝来市・竹田城跡)
アップかんなべや万場ゲレンデなどのスキー場で知られる兵庫県豊岡市の神鍋高原に向かう途中、日本のマチュピチュとも形容される竹田城跡(和田山町)を訪ねました。標高は約354m。眉山山頂(標高約290m)よりも若干高いものの、登山口のJR竹田駅の標高が約100mであることから、登りは250m強といったところです。山腹駐車場もあったのですが、混んでいたのと、標高の気軽さを考えて、山麓からの徒歩観光を選びました。実のところ事前に、この山城を眺望するポイントにも足を運んでいました。そこで遠望するうち、ピジョンズ・パークのココロは浮遊し谷を越え、そうしてついには、山頂に築かれた石積みの城跡の上に、実際に立ってみたくなったというわけなのです。
 
2013.0706
●剣山南面ジャングルを行く (那賀町・ほら貝の滝ルート)
ナカ(徳島県那賀町)を走る日本一長いともいわれる剣山スーパー林道。西日本第2位の標高(1955m)を誇る剣山に連なる山々の南面をつないで延びる同林道は、また多くの谷をまたいでいます。そんな谷のひとつにかかっているのが「おおぼら橋」。そしてここを登山口として、剣山を目指すのが、「ほら貝の滝ルート」。山行の途中、「ほら貝の滝」と呼ばれる落水ポイントを経由することから、名付けられました。ピジョンズ・パークにとっては久しぶりの山歩きは、おおぼら橋~ほら貝の滝~剣山~ジロウギュウ~山の家・奥槍戸~ほら貝の滝まで、約17km強の行程となりました。待ちわびた登山でもあり、また見どころたっぷりのコースでもあったため、すぐさまもう一周してもいいとさえ思えたのです。
 
2013.0704
●清流の色と装い (那賀町・木頭地区の那賀川)
かつて清流(那賀川)を運河として木材を移出したナカの木頭地区。その技を後世に残そうと、毎夏、開催されているのが「木頭杉一本乗り大会」です。今年の開催は、728()に予定されています。6月の梅雨本番で雨が少なく、いわゆるカラ梅雨で、徳島の水瓶のひとつ「長安口ダム」も、空っぽ寸前でしたが、6月の末から今月初旬でまとまった雨があり、貯水量は大いに回復したようです。昨日3日も雨模様でしたが、水温は高止まりしたのでしょう。川霧が、清流に湧き、思うように水面を滑っては、空へ昇っていくのでした。ピジョンズ・パークは、毎年ですが、この時期、ナカの木頭地区で霧を追い詰めようとして、結局は霧に巻かれてしまうのがクセになっているのです^^。
 
2013.0627
●山肌の見ごたえ「味彩」 (つるぎ町一宇・久藪地区のあじさい)
雰囲気があったり、おもしろみがあったりすることを「味がある」とも表現します。この時期、緑一色になりがちな奥山の森に、赤紫や青紫、青や白などの色で見ごたえを与えてくれるのは、雨が似合う花「あじさい」です。紫陽花ではなく「味彩」と書きたいところです。ちなみに「あじさい」の色は、土壌の酸性度で変化すると聞いたことがあります。自ら実験したわけではないのですが、たぶん本当なのでしょう。そうして、今回のポッポニュース掲載の写真を見てもらって分かるように、隣り合わせの花でも、花色が大きく違っていることが少なくありません。そこで土壌の酸性度うんぬんの話を根拠にすると、土壌の性格は相当に不均一で多様なのだと気づきます。料理やスイーツの味付けはもちろん、平等の名の下の「均一」と、そこから想像できる「安心」に慣れてしまったピジョンズ・パークには、混沌(こんとん)が生む「違い」が、とても新鮮に感じられたりしたのです。ひねった蛇口から一滴の水も出てこなかったり、飛べると見積もった向こう岸が案外遠かったり──本当のところ、この世界はままならないことだらけだったりするのだけれど、一方でそれだからこそ楽しいのだと教えてくれるのが、徳島県西部の山間のマチ・つるぎ町一宇久藪地区で出会える「あじさい」の森。写真は、昨年の明日(2012627)に撮影したもの。今シーズンもそろそろ見頃か──。「味彩」の色具合がとても気になるのです。
 
2013.0619
●のこぎり海岸に打ち寄せるもの (美波町・明丸海岸)
阿南市、美波町、牟岐町、海陽町といえば、徳島県南部の海岸沿いに連なる海の幸に恵まれたマチ。そしてこの海岸線はリアス式海岸とも呼ばれ、いくつもの湾がつくる変化に富んだ風景に出会える場所でもあります。なかでも、美波町の海岸沿いで見られる「千羽海崖(せんばかいがい)」は、高さ約250mといわれる断崖絶壁が波打ち際から垂直に立ち上がり、横幅は2kmにも及ぶといわれ、見ごたえのある景観をつくりだしています。千羽海崖の景勝は、国道55号の南、美波町から牟岐町まで海岸沿いに延びる「南阿波サンライン」の展望台から一望することができます。そして本日のポッポニュースは、景勝から南阿波サンラインを南西にクルマで10分ほどたどった先にある「明丸(あきまる)海岸」の風景を紹介します。行くあてを探して散策するピジョンズ・パークに「秋は月光が、冬場は日の出が楽しめます」と、明丸海岸近くで営業する宿泊施設「阿波サンラインモビレージ」の、若いご主人が教えてくれました。おかげで、南阿波サンラインに通う楽しみがまたひとつ増えました。あらためて、お礼を申し上げます。ありがとうございました。
 
2013.0617
●アジサイの森を散策 (那賀町・あいあいらんど)
ナカ(徳島県那賀町)の相生地区を流れる那賀川が、利水のために堰()き止められて生まれた川口ダム湖は、別名「あじさい湖」と呼ばれ親しまれています。その名が示すとおり、河口湖畔には無数のアジサイが植えられ、例年、梅雨を待ちかねて、青紫、赤紫、白色といったアジサイの花色が湖面を飾り立てます。そしてこの「あじさい湖」を見下ろして隣接するのがコテージやキャンプサイト、BBQ棟などを備えた相生森林文化公園「あいあいらんど」です。木の町ナカを気軽に体験できるようにとクスノキやトチノキなどの広葉樹の森が守られている同園は、またアジサイが群生し、一斉に開花する花見の名所でもあるのです。ピジョンズ・パークが、そんなアジサイの森を散策したのは、616()早朝のことでした。
 
2013.0615
●母なる川の光乱舞・その2 (海陽町・母川)
夕刻の母川。川岸の藪(やぶ)から、小さな蛍光が次々と飛び立って、そこはまるで光が湧き出す泉のようでもありました。ときに集まり、飛散する光の群舞は、川面に映って倍の数に増え、迫力はさらにその倍!。光のイリュージョンを目の当たりにしながら、そうしてピジョンズ・パークは、ホタルたちを踊らせ、天然記念物のオオウナギを棲まわせ、自然を潤して、みんなを楽しませてくれる母なる流れの発する場所まで、いつか近いうちに遡ってみたいものだと思うのです。
 
2013.0614
●母なる川の光乱舞・その1 (海陽町・母川)
“知られざる清流”として、このところ結構知られるようになったのが、徳島県海陽町を流れる「海部川」です。上流に注ぐ王余魚谷(かれいだに)川では、県三大名瀑に数えられる「轟の滝」が見られ、また河口付近の海は、サーフィンを楽しむのにうってつけの高い波が立ち、多くのサーファーたちに「カイフ」と呼ばれ親しまれています。そんな河口近くに、一本の細い流れが注いでいます。「母川(ははがわ)」です。田んぼや住宅地の近くを流れているにもかかわらず、流れは澄んで、国の天然記念物に指定されている「オオウナギ」の生息地ともなっています。そして、母川は“知る人ぞ知る”ホタルが輝きながら乱舞する絶好の鑑賞ポイントであったりもするのです。昨夜、ピジョンズ・パークは「母川ほたる祭り」が行われている河川敷にクルマを走らせました。2回にわけて、ホタルの光景を紹介します。楽しんでください。
 
2013.0613
●県外編 「郡上おどり」と城下町 (岐阜県・郡上八幡)
6月も中旬。徳島の夜風によしこのの音が漂うようになりました。夏祭りの華といえば、花火と踊り。徳島の阿波踊りがそうであるように、全国各地に、それぞれふるさとの踊りが受け継がれています。郡上八幡(岐阜県郡上市八幡町)は、日本三大清流にも数えられる長良川の上流に広がる城下町。ここで7月中旬から9月上旬にかけて30日余りもの期間、町内各地域の寺社や広場を会場に、輪踊りが繰り広げられています。誰もがその名を知る、日本一のロングラン盆踊り「郡上おどり」です。ピジョンズ・パークも一度は、その輪に入ってみたいと願う祭りのひとつです。というわけで先日、盆踊り初日まで、ほぼひと月となった東海の城下町を歩いてみました。
 
2013.0607
●ヘッドライトもなんのその、美郷ホタル (吉野川市美郷)
昨夜、ピジョンズ・パークは友人に誘われて、吉野川市の美郷地区を流れる川田川のほとりに立っていました。目的はもちろん、群舞するホタルの光。昼間の熱気を忘れさせてくれる、涼しい夜風に吹かれながら、風流を楽しもうというわけです。そして案の定というか、うれしいことに「美郷のホタル及びその発生地」として国天然記念物に指定されているのは伊達でないなと、思い知らされることになったのです。なかなか落ちない陽も午後7時半頃になると、さすがに帰宅の途についてくれます。そうするとホタルの生態周知などをテーマにした、その名も「美郷ほたる館」近くの川田川のほとりは暗転し、次第に舞台が整えられてゆきます。そうしてこの時を、固唾を呑んだり、逆にあくびをかみ殺したりして、今や遅しと待ち受けるホタルの光景見学ギャラリーの前に、ポツリ、ポツリとホタルの光点が現れ、暗闇にフラフラ泳いで木の枝や藪(やぶ)のあたりを回遊します。その一つが、木の枝か葉にとまった瞬間、夜空に開いた大輪の花火のように、ワッ!と光が湧きあふれ、まさに蛍光色の光線が幾筋も描かれたのです。川田川は道路のすぐ脇を流れているため、自動車のヘッドライトにひっきりなしに川面を照らされるのですが、ホタルたちはそれに負けじと数を便りに飛び交っては、みんなで輝いていました。
 
2013.0606
●ジリジリと八坂八浜 (海陽町・福良浜)
徳島県南部の海辺のマチ「牟岐町」から海岸沿いに隣接する「海陽町」の波打ち際景観は、 その名の通り8つの坂と8つの浜が連続することから“八坂八浜”と呼ばれ、県内屈指の景勝のひとつとなっています。本日のポッポニュースに掲載した写真の場所は、八浜のひとつ、牟岐町から海陽町に入ったばかりの福良浜です。浜に降りて水平線に視線を投げるも、左右の視界を海に突き出した2つの岬が遮ります。海に向かって左手は「高磯の鼻」と呼ばれる岬で、右手は鯖瀬浜との境界となる岬です。ちなみに八坂八浜は、狭い湾が複雑に入り組む変化に富んだ地形であるリアス式海岸で、室戸阿南海岸国定公園の一部となっています。この日、真夏日といっておかしくはないほどに強烈な陽光がジリジリ照りつけていました。それでもピジョンズ・パークに「頭頂部を紫外線殺菌してもらえるから、ちょうど良いのだ」などと楽天主義者的な意思を固めさせたのは、砂浜からごつごつとした磯に変化していく風景の妙味だったのでしょう。潮の香りが濃い空気をひとつ大きく吸って、そうして右手の鯖瀬浜との境界をつくる岬の波打ち際を歩いてみました。
 
2013.0605
●葉も流れも初夏の色濃く (ナカ・歩危峡)
本日の写真は、ピジョンズ・パークが好んでやまない川景のひとつ「歩危峡」の川景です。ジロウギュウの山裾に源を記し、ナカ(徳島県那賀町)を流れて阿南市を潤し紀伊水道にそそぐ清流・那賀川の上流部にかたちづくられた渓谷景勝です。さらに奧(上流部)には、秋の大紅葉の絶景で知られる「高の瀬峡」の渓谷美も控えています。ちなみに那賀川は総延長約125kmで、県内の流れとしては最長。話は少しそれますが、かつて県内に源流を持つ貞光川や海部川、穴吹川といった美川(びせん・ピジョンズ・パークの造語です)をテーマに、河口から源流まで歩いて取材したことがありました。そして県下最大規模のダムがあったり、スギの丸太に乗って流れを下る伝統の技が守られていたり、先述の通り県下一の長さを誇ったりと、話題豊富な那賀川は、最後に残しておいた「取って置きの清流」でした。ただ、所々の事情から那賀川の取材記事はいまだ日の目を見ないでいます。海辺と山間部をつなぐのは人の造った道かもしれません。でも浜と山頂をつなぐのは、人が人としての意識を育てる以前からあった川の流れなのです。だからこそポッポニュースでは、自分の足と肌で見た清流・那賀川のスガタを、少しずつですが「全部」を目標に紹介してゆきます。
 
2013.0603
●梅雨明けを待つなんて… (剣山への登山道)
西日本第2位の高峰・剣山(標高約1955m)と、その周辺の自然が国定公園に指定されて50周年の節目を迎えるのは来年3月。これを記念する事業や付随する各種イベントが予定される中で、昨日は剣山山頂でオープニングイベントが行われていました。強い横風に雨がたっぷり混ざる天候でしたが、ピジョンズ・パークも取材を兼ねて清掃ボランティア登山を楽しんできました。梅雨時の雨でも、山上に降るものは想像以上に冷たく、立ち止まっていると歯の根があわないくらいにカラダから熱を奪っていくのです。だからこそ、ピジョンズ・パークは「晴天だったらいいのになぁ」などとは決して思わなければ、口にもしないのです。そんなピジョンズ・パークの目の前で、冷たい雨が山肌を冷やして霧を育て、一陣の風が一握り白い靄(もや)を取り去ると、いっそう深い緑の風景が広がります。梅雨のシーズンにしか出会えない感動も、いつか大切な思い出のひとつになるのに違いないのです。梅雨明けを待って窓の外を眺める週末──そんなチョイスは次に取っておいて、ピジョンズ・パーク読者のみんなはね、取りあえず雨の下に立ってみてはどうかと思うのです。
 
2013.0601
●梅雨空をあおぐ初夏の棚田 (上勝町・樫原地区)
葉っぱビジネス「いろどり」やゴミの発生自体を減らすゼロウェイスト宣言などで、その名を知られるようになった徳島県上勝町。そんな上勝町まで、山腹崩壊によって長く通行止めになっていた県道16(徳島上那賀線)をたどり、ナカ(徳島県那賀町)の木沢地区から久しぶりにドライブしました。ただこの日のピジョンズ・パークに、これといった目的地はなく、そのまま勝浦町まで抜けて、道の駅「ひなの里かつうら」に隣接する産直市「よってネ市」をのぞいて、おいしい食材でも見つかればと思う程度でした。そんなわけで、上勝町の見どころのひとつ「樫原の棚田」に足を運んだのは、ほんの気まぐれ。田植えが終わったばかりと思われる棚田には山水がたっぷりと張られ、そぼ降る小雨にたたかれる水面をのぞくと、ゆらゆらとイモリの黒いからだが揺れていました。
 
2013.0531
●ウミガメが上陸産卵したんだってね (日和佐町・大浜海岸)
徳島県南部地域で、ピジョンズ・パークが最初にイメージするマチのひとつに日和佐町があります。日和佐浦の大浜海岸は、アカウミガメが毎夏産卵地として上陸することでも知られ、また秋10月に行われる「日和佐八幡神社秋まつり」では、ちょうさ(太鼓屋台)が大浜海岸から海へ担ぎ込まれる派手な演出にココロを奪われます。そういえば、すでに先日(529日深夜~30日未明頃)、アカウミガメが上陸して産卵したと地元紙に報じられていました。豊かな海の象徴ともなっている野生のアカウミガメに、今シーズンは一度は会いたいものだと願いながらも、結局のところ散策に行くのは、しっかり陽が昇った時間だったりするのです^^;)。
 
2013.0530
●湧き出ずる穴 (ナカ・那賀川の源流)
5月も下旬(24)というのに、標高約1646mに掘られた剣山トンネルの木頭地区側入り口(西口)では、八重桜がまだ見頃を保っていました。さて、本日のポッポニュースも県南の穴シリーズ。第3弾となる今回は、目の前に口を開ける人工の穴「剣山トンネル」ではありません。内壁のコンクリートは大きく亀裂して、盛大に剥がれ落ちている部分も見られ、かなりスリリングな穴ではありますが、あえて恐怖よりも神秘性を求めることにしました。トンネル西口近くに、那賀川源流と掘られた石碑が設置されています。そこから約800mほど斜面を下ったところに、那賀川の源流とされる湧き水ポイントがあると記された木製看板に従ったのです。時間は夕刻の530分を回った頃。次第に陽は傾いて、日焼けに気を取られることもなくなりました。木々の葉が緑を深める森の中を、シカだか狸だかの気配を感じながら、すたすたと下った先。県南を潤す大河の核を、人ひとり入れるほどの岩穴のさらに奧に、ピジョンズ・パークは見つけたのです。
 
2013.0529
●空っぽ (ナカ・長安口貯水池)
いつもなら、山の水をたっぷりとたくわえて、深い緑色の湖面に陽光を反射させている長安口ダム湖が、写真の通りのありさまに! ピジョンズ・パークが訪れたのは524日のこと。今日あたりは、ひょっとすると昨日の梅雨入りで、水量も少しは回復しているかもしれません。こういう風景を目の当たりにして、いつも思うことがあります。まんまんと水をたたえていたときに水面に跳ねていた魚たちは、どこへスガタをくらますのか? わずかに残った水域にすべての水中生物が移動したとすれば、押し競饅頭(おしくらまんじゅう)で、大変な騒ぎになっているのでしょうが、道路から見下ろすかぎりには、そうした状況をさっすることはできませんでした。
 
2013.0528
●霧と白さを競うシロヤシオ (ナカ・南高城)
昨日の梅雨入りを知らないまま、ピジョンズ・パークは山中でひとり息をひそめていました…。──なんだか、ワイルドで格好いいイメージをつくってしまいました。でも、本当のところは、初夏とはいえ、午後5時を回って小雨が時折落ちる天候の下、ちょっとした薄着で、標高1400mを超えるナカ(徳島県那賀町)の山にいたため、寒さにたじろいでいたのです。で、具体的にどこで何をしていたのかといえば、散り際の白花、シロヤシオ(ゴヨウツツジ)に、今シーズン初めてのご挨拶と、さっそくのお別れを告げるため、シロヤシオ花見のメッカ、南高城のピークに立っていたのです。折しも、徳島県の梅雨入りが宣言され、ピジョンズ・パークがのぞくファインダーの向こうを濃い霧が流れ、ときに留まり、幻想的とも不気味ともとれる光景が展開したというわけです。さて、肝心の白花は散り際のものは頭上で、霧と白さを競い合い、散ったばかりの白花は木の根を覆って、踏み入れることをかたくなに拒んでいるように思えたのでした。
 
2013.0527
●海穴 (美波町・外ノ牟井ノ浜)
海に突き出した断崖絶壁の風景など、変化に富んだリアス式海岸が見られる美波町に足を運びました。ちなみに、風光明媚で知られる室戸阿南海岸国定公園は、来年指定50周年を迎えるのだそうです。半世紀も前から、当地の自然が「かけがえのないもの」であり、「みんなで守るもの」であることが周知されて来たのです。そんな国定公園内にこぢんまりとした入り江があります。外ノ牟井ノ浜(とのむいのはま)です。浜には、メークイーンの新ジャガくらい…いやもっと分かりやすく言うとLサイズの鶏の卵くらいの小石が敷き詰められています。強い波が絶えず入り江に打ち寄せ、小石をころころと転がして、角を削り、潮騒のメロディーを奏で続けていました。そしてこの入り江の端に、魅力的な穴を発見したピジョンズ・パークは、さっそく潜り込んでみたのです。
 
2013.0525
●穴 (ナカ・徳島県那賀町)
「穴場」という言葉を聞いたことがなかったり、意味を知らないという人は少ないように感じます。いろいろな場面で使われ親しまれ、イメージされやすい言葉のひとつなのです。そして「穴場」が最も端的直接に言い表しているのが“穴”なのではないでしょうか。文字と意味通り、一般の人にあまり知られていない“穴”、いわゆる洞窟を前に恐怖しながらも、興味を捨てきることができないでいるわけなのです。ピジョンズ・パークは昨日、一昨日と徳島県南部地域をめぐり、各種“穴”を体験してきました。深山で大口を開ける鍾乳洞、打ち寄せる波をガブ呑みする岩窟、大河が生まれる岩屋など、穴場だらけの県南(徳島県南部)。というわけで、ポッポニュースでは、魅惑の“穴”をテーマに久しぶりのシリーズ版で掲載します。その第1回は、ナカ(徳島県那賀町)にそびえ、早春にはフクジュソウが群れ咲く風景を見ようと多くの登山者がおとずれる西三子山。その懐深くに、大口を穿(うが)った怪しい鍾乳洞“桃源洞(とうげんどう)”を紹介します。どきどき洞窟探検!、お楽しみくださいね。
 
2013.0522
●回想~希少な山岳植物めぐり (神山町・岳人の森)
またまた四国山岳植物園「岳人の森」を歩かせてもらった515日に、急ぎ足で見学した花風景です。今年は、シャクナゲの開花数が例年よりも少なかったそうですが、それでも群生するシャクナゲは圧倒的で、そうして梅雨直前の岳人の森に、薄桃色や赤色の花がよく似合っていると、あらためてピジョンズ・パークは思ったのでした。
 
2013.0521
●回想~クリンソウの花色 (神山町・岳人の森)
サクラに似た花びらを持つサクラソウの仲間で、山間地に自生していたりいなかったりする希少な植物のひとつに「クリンソウ」があります。群生するのは希(まれ)といわれることからも、偶然の出会いはそれほど簡単ではなく、それだけ珍しい花であることがうかがわれます。そんなクリンソウが群生して花を咲かせている場所が、徳島県神山町にあります。標高約1000mの高地、土須峠近くに拓かれた山岳植物園「岳人の森」です。ピジョンズ・パークが訪ねたのは、1週間ほど前になりますが515日の夕刻。空は分厚い雲に覆われて、観察路が延びる森の中は早々に暗くなり始めていました。急ぎ足で、この希少な植物との邂逅を楽しませてもらいました。
 
2013.0520
●雨中の「槍戸山~一ノ森」風景 (ナカ・那賀町)
先週土曜日までの晴天とは打って変わって、冷たい雨と強い風に見舞われた昨日の日曜日。ピジョンズ・パークは、山の先輩たちとともにナカ(徳島県那賀町)の剣山スーパー林道の登山口から、槍戸山(標高約1824.6m)を経由して、一ノ森(標高約1880m)を目指しました。尾根筋では、冷たい雨を伴った強い風が吹き付けていましたが、木々が茂る森の中は驚くほど静かで、ミツバツツジが咲かせた赤紫色の花も安心しているように見えました。ところでこの日、ピジョンズ・パークに「芸術作品を撮りに行くのか?」と問うた人がいました。「そんな才能はありません」と、本心の笑顔で応えましたが、ただ勘違いしないでほしいとも思うのです。ピジョンズ・パークが被写体に向き合う理由はただ一つ。「ひょっとしたら誰もが気づいていない、あるいは多くの人に見逃されてしまっているチャームポイントを見つけてあげたい」ということ。そうして少し欲を言えば、その先に、地域の賑わいや笑顔が見えてくれば大成功だと考えてもいます。ふらふらと道草を好むピジョンズ・パークに、なけなしの信条があるとすれば、それは「黒子の美学」。芸術作品を…と問うた心根にあるものとは、かなり違うものなのです。本日のポッポニュースは、剣山スーパー林道~槍戸山~一ノ森で心ひかれた山風景を紹介します。もっともらしいモットーに沿っているかどうか不安ではありますが、楽しんでもらえたらと思います。
 
2013.0517
●これからダ! 「船窪つつじ公園」のオンツツジ (吉野川市山川町)
標高約1000mの高地に拓かれた植物園「岳人の森」を訪ねたのは昨日。そこではオンツツジも見頃を迎えていました。そして県内屈指のオンツツジ群生地と聞いて、多くの人がイメージするのが高越山に連なり、やっぱり標高1000mを超える尾根に広がる「船窪つつじ公園」です。というわけで、今朝のこと、オンツツジの開花状況を確認しようと、ピジョンズ・パークは思いきって船窪つつじ公園まで登ってきました。結果は、写真の通りで、本格的な見頃はまだ一週間ほど先のように見えました。とはいえ、早く咲きたくてウズウズしている真っ赤なつぼみや、しっかりと咲かせた木もあり、少しでも見応えあるように撮影してきました。見頃になるまでの中継ぎに、楽しんでいただければ幸いです。
 
2013.0516
●ヒメシャガの森に迷い込んでしまった。 (神山町・岳人の森)
道路事情の改善は、ただただ寂(さび)れていくよりほかはなかったような場所にも人を呼び込み、そして本来持っていた地域の輝きを、衆人の前に開け広げに見せてくれたりするのです。たとえば、山国とも評される徳島県にあって、いっそう山深い神山町も、交通網の発達によって県内屈指の観光地になっているように見えます。ときに梅花であったり、桜花であったり、菜の花であったり、そしてときに七夕の祭りであったりと、人々を引き寄せる宝ものをたくさん、大小の葛籠(つづら)の中にしまっていたのでしょう。それらは、お客さんがこなければあけられることはなく、フタも閉じられたままであったのかもしれません。もてなしのために開かれる葛籠──。そこに納められた宝ものの風景に、ピジョンズ・パークは昨日、出会うことができました。やはり山深いことで知られる隣町ナカ(徳島県那賀町)との町境近く、標高およそ1000mの高地に拓かれた山岳植物園「岳人の森」に咲く、花の風景です。時期良くいろいろな花が迎えてくれた中で、今回はヒメシャガの風景を紹介します。
 
2013.0514
●初夏を渡る「岩津橋」 (吉野川市山川町・阿波市阿波町)
徳島県を流れる吉野川の中流にかかる「岩津橋」は、上流から下流を見て左岸に巨大な柱をもつ吊り橋です。片引きの斜張橋というのだそうで、岩津の渕をまたぐスガタは、南岸の国道192号からも、北岸の県道12号線・鳴門池田線からもよく目立ち、このあたりを行く際のランドマークのひとつとなっています。岩津橋のように特徴的なカタチの橋でなくても、橋があり、時間があれば、ついつい渡ってしまいたくなるのは、ピジョンズ・パークだけなのでしょうか。橋のこちら側にも、多分無限に近いほどの知らないこと、魅力的な風景があるに違いないのに、それでも橋の向こうに、コチラより先に見なければならない、知らなければならない何かがあるような気がしてならないのです。山の中に延びる林道、初めて訪ねたマチの路地なんかのその先にある出会いと同じくらい、ひょっとするとそれ以上のチカラでもって、ピジョンズ・パークを誘ってくれる──橋はそこに横たわっているだけなのにね^^。
 
2013.0513
●桐の花の香りを知っていますか? (つるぎ町半田川沿い)
初夏に咲く紫色の花と聞いて、まず最初にイメージするのは“藤”だったりするのではないでしょうか。ひとの目の高さに花が咲いている──というかそこに垂れるように造られていて、視界に入りやすいためかもしれません。そんな藤の花の開花時期に近い、4月の下旬から5月の上旬、頭上のはるか上、見上げる先で、香りはおろか花のカタチさえもはっきりしないほど高い枝先に紫色の花を咲かせているのが“桐”です。たいていのみなさんがご存じの通り、葉と花をアレンジしたデザインは、家紋や勲章、500硬貨などに採用されていたりするのですが、花のカタチがはっきりしません。先につらつらと紹介したように、お膝元の彩りは藤の花に下げ渡し、高みに咲いて下々を睥睨(へいげい)する咲き方を選んだため、かつて家紋などをデザインした人たちにも強いインパクトを与えられなかったのかもしれません。それが、今年は桐の花の当たり年かと思われるほど、行く先々で桐の花の開花を意識させられます。紫の花色をこれでもかと見せつけてくれているのです。ピジョンズ・パークが久しぶりに県西部のマチ「つるぎ町」の半田川沿いにクルマを走らせた昨日(512)。開花の絶頂を過ぎたとはいえ、まだまだ見頃の桐の花を川岸の山々の斜面に観賞しました。
 
2013.0511
●県外編 湯布院ぶらぶら (大分県湯布院町)
杵築市山香町(きつきしやまがまち)で行われたマラソンに参加したついでに、せっかく九州は大分県までやってきたのだからと、えっとぶりに湯布院を訪ねてみることにしました。ゴールデンウィーク最中の超有名観光地ということもあって、ひどく混んでいるのだろうと想像し、覚悟もしていたのですが、クルマを走らせたタイミングが良かったのか、天使の通過に行き会わせたのか、いわゆるアンジュ・パッセな状態で、比較的スムーズに中心地にたどり着け、金鱗湖畔から駅前通りを楽に散策できました。というわけで、申し訳ないのですがポッポニュースは今回も県外編。ピジョンズ・パークの湯布院ぶらぶらり風景を、週末の今日、時間をもてあましてるようでしたらご覧ください。
 
2013.0510
●県外編 「わらマンモス」発見! (愛媛県)
53日。愛媛県で開催されたハーフマラソンを走り終えたピジョンズ・パークは、翌日4日に大分県で予定されていたハーフマラソンに参加するため、西予市宇和町の県道を佐多岬へ向かってクルマを走らせていました。同県有数の稲作地帯という同町岩木地区で、田植え前ののどかな田園風景に今日の疲れの癒やしを求めながら、JR予讃線の伊予石城(いわき)駅近くまで来たとき、写真のコイツに目を奪われてしまったわけです。正体は、地域の女性団体が、わらを素材に作ったマンモス像とのことで、例年の恒例となっているようです(ニュース記事参照)。先を急ぐピジョンズ・パークを引き留めたのは、広々とした風景と巨大な「わらマンモス」のインパクトでした。振り返って、徳島の観光を考えたとき、あらためてスケールをいかに大きくするかが問われ、田園に現れたマンモスも「それが注目の度合いに大きく影響するのだゾウ」と言ってるように感じられました。
 
2013.0509
●見頃にドンピシャ! ハンカチノキ (ナカの相生森林美術館)
あの中国の原産ということで、ふるさと徳島の自慢とするには微妙な存在なのですが、それでもあまり目にすることがなく、珍しいという点では、ポッポニュースでも積極的に紹介したいもののひとつではあります。それがナカ(徳島県那賀町)の相生地区にある相生森林美術館の庭に育っている「ハンカチノキ」です。この木の花には特徴が2つあって、ひとつは“花びらを持たない花”であり、もうひとつは名前の由来にもなっているように、4月末頃から5月初旬にかけて咲くその“花びらを持たない花”を守るように苞(ほう)と呼ばれる葉が広がり、これが純白にも見える白い色で、まるで洗濯して干されたばかりのハンカチを思わせる清々しい様子であるということです。ただし、生き生きと白色に輝いている苞を見られるのは、花が咲いてから一週間ほどのわずかな期間です。今年のゴールデンウィーク後半直前、幸運に導かれたピジョンズ・パークはハンカチノキの花と苞の見頃にドンピシャのタイミングで足を運んでいました。
 
2013.0508
●初夏色秘瀑 (ナカの大轟の滝)
薫風が目に見えないのにはわけあります。新緑の間を吹き抜けてくる間に、極限まで浄化されて、けがれはもちろん色も艶も重みもすっかり無くしているから。森の洗礼はすべてを取り払いリセットしたのちに、風に新しい命の香り付けを行います。スガタをもたいない薫風であるのに、ボクたちがその存在をはっきりと意識することができるのは、そのためなのです。ナカ奧(徳島県那賀町木沢地区)の沢谷川に落ちる秘瀑「大轟の滝」をのぞき込むピジョンズ・パークの鼻先をかすめ包み込んで、浅葱萌葱の息吹をたくわえた薫風が通り過ぎてゆきました。
 
2013.0507
●水恋沢でアケボノツツジ観賞 (那賀町・神山町)
ナカ(徳島県那賀町)と神山町の町境に位置する砥石権現(といしごんげん山・標高約1375m)は、山深い徳島県内にあって比較的整備された登山道があり、シーズンには山頂を目指す登山客も少なくありません。そんな砥石権現のピーク直下に、一本の涸れ沢を見つけることができます。誰が名付けたのか、水恋沢──たぶん、四国山岳植物園園主の山田勲さんの命名(雨乞滝の女神さま談)──。そして水恋沢は、アケボノツツジに出会える場所でもあります。ピジョンズ・パークが訪ねた52日早朝、薄桃色の花びらを初夏の陽光が通り抜け、周囲をほんのり曙色に染めていました。沢沿いには、分かりやすく安全に通行できる一筋の道が整備されていました。許可を得た山田さんたちのグループが、登山と花見を楽しむみなさんの安全を願って清掃したのだそうです。そんな思いに感謝しながら、ひとり山中の花見を楽しませていただきました。
 
2013.0506
●あけぼの峠でスリリングなお花見 (神山町・上勝町・那賀町)
山国徳島にあって、とりわけ山深いことで知られる神山町、上勝町、那賀町。これら三町の境界に近くに位置するのが、展望のきく「あけぼの峠」です。標高は1,000mを超え、尾根道の両側は急峻。横たえた巨大な三角柱の上を歩いているような、心細さを感じながら、一歩を重ねることになります。そんな場所になぜ、ピジョンズ・パークが足を運んだのかといえば、掲載した写真でまる分かりなのですが、アケボノツツジの花を観賞するためでした。案内してくださったのは、神山町内探検家の「雨乞滝の女神さま」。現地に着くやいなや、「怖いなぁ」「転げ落ちたら、死んでしまうなぁ」「足が前に進まんわっ」と、口にする言葉とは裏腹に、急な斜面に張り付いて満開のアケボノツツジ観賞を楽しんでいます。花が咲いて、恐怖心は散る──山でいっそう俊敏になった女神さまのスガタに、こんな言葉が浮かびました。
 
2013.0501
●県外編 茅葺き屋根の家が軒を並べる里歩き (京都府美山町)
福井県との県境に近い京都府美山町に、昔ながらの茅葺き屋根の家が建ち並ぶ“かやぶきの里北村”を訪ねました。昨年の6月に訪ねた岐阜県の白川郷に建っている家屋と比べると、各戸の規模は小振りですが、歴史を重ねてきた佇まいの落ち着いた雰囲気は勝るとも劣らず、そうした古い家々が軒を連ねる当地は“重要伝統的建造物群保存地区”にも指定されています。ピジョンズ・パークは、前日にも福井県小浜市の三丁町を訪ねており、2日連続での歴史ある街並み歩きを楽しむことになりました。
 
2013.0430
●鯖街道と三丁町で、時を歩く (福井県小浜市)
実のところ、地球の自転と公転のスピードがあがっているのです。その証拠に、気持ち的にですが、つい先日、新しい年になって、正月休みが終わったと思ったら、もうゴールデンウィークに突入しているわけで。この事実に気づいているのは、現時点ではたぶんピジョンズ・パークと涼宮ハルヒの取り巻きくらいではないかと思うのです。数学者も物理学者も天文学者も、いろんな偉い皆さんも、ひょっとするとかつてそのことに気づいたのかもしれませんが、加速する時間に忙殺され、忘れてしまったのに違いないのです。そこで今、たまたま時間の加速を意識しているピジョンズ・パークが、近いうちに必ず忘れてしまうのに備えて、次に気づくみんなにこのことを書き残しておきます。これまでにも、「光陰矢のごとし」「時は金なり」など、遠回しな助言が残されています。ただ、それでは理解しにくく、ときにはただの「言葉遊び」などと、あしらわれてしまっていたりするのです。だからピジョンズ・パークはあえて、単刀直入に言い切ります──時間は、加速している──と。ハァハァ( ̄Ω ̄)、時間も無いので、与太話はこのあたりにして…本日のポッポニュースも福井県小浜市の風景を紹介します。テーマは大きく2つ。ひとつは小浜の特産「サバ」や「若狭カレイ」などの魚介類が、京都びとの食卓を目指して運ばれた街道、いわゆる「鯖街道」の起点風景を。もうひとつは、脇町うだつの街並みと同じように、国の重要伝統的建造物群保存地区に認定されている古い街並み「三丁町(さんちょうまち)」の様子です。ではお楽しみください。
 
2013.0429
●県外編 日本海を望むレインボーライン (福井県)
シゴトはためたまま^^;)427日、28日と福井県小浜市を観光してきました。小浜市は、「おばま」の読みから、あのオバマさんをマチをあげて応援していることでも知られています。コレといった観光地は設定していなかったのですが、どうも観光ポイントにあふれているようで、足を運ぶ場所事に、見どころに出会うことができました。福井県小浜市~京都府美山町で魅せられた風景を数回にわけて紹介しようかなと思います。ところで、28日は小浜市でハーフマラソンがあり、ピジョンズ・パークも参加しました。JR小浜駅前や小浜湾沿いの国道、そしてシバザクラの花が川岸を彩る北川沿いの土手道を走るコースで、街並み観光と日本海を望む町の春風景を楽しむことができました。記録は1時間39分…う~ん次回は、もう少し頑張りたいと思うのです。さて、今回のポッポニュースは27日に訪ねた『レインボーライン山頂公園』。鯖や若狭カレイをはじめ、豊かな海の幸をはぐくむ美しい海『若狭湾』の眺望などを掲載しました。
 
2013.0426
●シコクカッコソウが開花のピーク (神山町・岳人の森)
山岳植物でも、とくに美しい花を咲かせるものは、たいていが希少種だったりするように思います。たとえば、この時期に開花のピークを迎えるシコクカッコソウもそうした希少な植物のひとつです。環境省レッドデータブックでも絶滅が危惧されています。そんあシコクカッコソウが保護され、群生するまでに繁殖しているのが、山深い神山町の深奥“土須峠”にほどちかい、山岳植物園「四国山岳植物園 岳人の森」です。雨が落ちる昨日の夕刻。ピジョンズ・パークは、赤紫色で、サクラに似たカタチの花びらを開く希少な山岳の花を無性に見たくなって、同園にクルマを走らせました。広い園内を案内してくれた園主・山田勲さんは「条件がそろわないとなかなか育たないんです。試行錯誤はまだまだ続きそうですが、さらに群生地を広げて、多くのみなさんに楽しんでいただきたいと頑張っています」と、保護の難しい山岳植物が元気に花を咲かせる風景に目を細めていました。花の見頃は、今週末あたりまでとのこと。
 
2013.0425
●ひょっとすると見頃かも 地福寺の藤 (石井町)
徳島市の西隣に位置する石井町は、この時期開花と見頃を迎える藤の花見どころとしても知られています。そんな石井町にあって、ことのほか見ごたえある藤棚に出会えるのが、JR石井駅近くに建立されている「地福寺」です。昨日(424)の朝、ピジョンズ・パークは藤の花色と香りを求めて、小雨が落ちる境内を訪ねました。
 
2013.0423
●花見滑り込み (美馬市脇町のデ・レーケ公園)
先週の金曜日、419日のお昼ころ。近くを通りかかる機会があって、美馬市脇町を流れる大谷川河川敷に設けられているデ・レーケ公園に立ち寄りました。明治時代に大谷川に築かれ、そのとき建設の中心となったオランダ人土木技師の名前がつけられた砂防堤防に隣接していることからこの名称になったのでしょう。そしてデ・レーケ公園はかつての最新外来技術による石積み風景を見られるだけでなく、春の終わりに、色とりどりの花色で彩られるチューリップ広場となることでも知られていたりします。「遅ればせながら」と、ピジョンズ・パークが訪ねた日。すでに球根を育てるための摘花が行われた後のようで、花はほんの一部を残すのみとなっていました。それでも、一年のうちのわずかな日数のみ出会える風景であることに違いはないわけで、遊歩道を行き、東屋に座り、春の終わりの気配をしばし楽しませてもらうことができました。
 
2013.0422
●吉野川河川敷の道と花
吉野川河川敷とマチを隔てるのが堤防、いわゆる土手です。土手といえば、昨日421日は、県庁近くをスタート地点に、吉野川河口近くに設けられた新橋「阿波しらさぎ大橋」を北岸へ渡って吉野川に沿って土手道を西方向へさかのぼり、阿波市吉野町と吉野川市鴨島町を結ぶ西条大橋で南岸へ戻り、土手道を下って徳島市の田宮運動公園に達する“とくしまマラソン2013”が開催され、1万人を超える市民ランナーのみなさんが、“走る阿呆”となって駆け抜けました。ピジョンズ・パークも過去5回行われた大会では、取材する立場で参加してきましたが、今回は初めて、ランナーとして参加させてもらいました。結果は、なんとか完走。感動もしっかりとあって、参加することにこそ、意義を覚えたしだいです。だから、あえて記録は書かかないのです^^;)。さて、ピジョンズ・パークが「参加することに意義…」を思った理由のひとつに、道への興味があります。人という動物は、本当に「火」を焚くことと、「道」を作ることが好きな生物であると思うのです。もともとは身を守るために火を手に入れ、そうして生活域を広げるために道を延ばしたのでしょうが、目の前にある道が、どこへつながっているのかさえ分からないほどに長くなってしまいました。そうすると行き着く先を知りたいのも人情──その先を曲がると「どんな風景が待っているのか」と、期待が高まるほどに時間を忘れます。道草も本格的になって、高じれば放浪となってしまいます。道を作るのが好きなら、道を行くのもまんざらでないのが道理なのです。そんな道を42.195km、お腹いっぱい味わうことで、ともすると漂泊しようとするココロをつなぎ止めることもできるのです。
 
2013.0420
●吉野川河川敷は花だらけ!!
久しぶりに吉野川河川敷の堤防で花を探しました。といっても、それほどの努力はいらず、目を皿にする必要もありません。もう、そこら中にいろんな種類の大小様々な色とりどりの花が咲き乱れているのです。ただ、犬のフンもあふれかえっていて、足下はもちろん、花に近づく際、レンズの先で、アレを突っついたりしないように注意しなければならないのです。まぁ、近隣の人々の飼い犬のトイレであると考えれば、たまに足を踏み入れるピジョンズ・パークなどに文句が言える権利も筋合いもなく、ひたすら気を配りながら、野の花々との会話となるわけなのです。で、今回、最も注目したのが冒頭の写真です。ピジョンズ・パークは勝手に「UFO草」と呼んでいますが、ヘラオオバコという名前だそうです。頭の部分に小さな白い花を密集させて咲かせるのですが、下の方から、順に開いてゆくため円盤形になり、まるで野原を小さな宇宙船が飛んでいるように見えるのです。さて、明日は第6回となる人気の市民マラソン「とくしまマラソン2013」の本番。土手の花たちも、沿道で応援する人たちといっしょに声援を送ってくれることでしょう。
 
2013.0417
●えっ! 悟りの香り?! (ナカ:那賀町木沢地区・黒滝寺の境内)
坂州木頭川沿いの国道193号から黒滝山を見上げると、電力を発生させているのかどうか定かではありませんが、羽はしっかりと回っている木造風車を、中腹に見つけることができます。木造風車の脇をさらに登った山頂近くに、四国88カ所霊場第21番札所太龍寺奥の院『黒滝寺』(那賀町)の境内の風景が広がっています。ピジョンズ・パークは、駐車場脇で仁王立ちする白番犬をにらみ返しながら、山門の仁王様に頭を下げ、本尊に手を合わせました。そしてお目当ての、庭園へ。ジンチョウゲの花に引き寄せられて、しばし甘い香りに心を委(ゆだ)ねます。甘露の味わいはいざ知らず、香りがあるなら、きっとこのようなものなのだろうと合点(がてん)して、仏の悟りの一端に触れたような気持ちにもなれるのです。
 
2013.0416
●ギラギラに負けない高開のシバザクラ (吉野川市美郷)
昨日のポッポニュースは、四国88カ所霊場第21番札所太龍寺奥の院『黒滝寺』(那賀町)の境内風景を紹介する予定でしたが、事情合って今日に延びてしまいました。ところが、今朝になって、ふと思いつき、クルマを走らせたのは、吉野川市美郷の高開地区。昨日の「ブログ・美しい徳島」に掲載されていた、シバザクラの風景に引かれてしまったのです^^;)。というわけで、黒滝寺風景は先送りにさせてもらって、今朝、高開地区で“撮”れたてのシバザクラです。高開地区といえば、山肌を覆うように組まれた「石積み」の風景で知られています。石積みの白く硬い表情を、赤紫や薄紫色に群れ咲く花の柔らかなイメージが包んで、“対比”の中にも美しさが宿ることがあるのだと思い知らせてくれるのです。シバザクラには、春とは違う、強い陽ざしが似合うように思います。実際、陽光が“ギラギラ”をまといはじめる今頃に咲き、乾燥や強い陽ざしにも耐えるようにできているそうです。加えて暑さに強いだけでなく、寒風にも負けないしぶとさを持っているうえに、花に顔を近づけると、それほど濃厚ではありませんが甘い香りも放っています。春と夏の間を、サクラとアジサイの間を、つなぐ小さな花の群れを前に、ピジョンズ・パークは敬意を込めてシャッターを切りました。
 
2013.0414
●あじさい湖畔 (那賀町相生地区)
徳島県南部を潤す那賀川の中流。あじさい湖と呼ばれて親しまれる美しい人工湖があります。本来は治水・利水のために建設された川口ダムにせき止められた貯水池ですが、丘の緑は水際までしげり、湖面に陽光が跳ね、水中にはかなり大きな魚影も見えたりします。1週間ほど前までは、湖畔を桜の花が賑わしていましたが、梅雨シーズンになると、愛称の通り、赤紫色や青紫色の小花が寄り集まってあふれんばかりに咲き誇る、あじさいの風景に変わります。ピジョンズ・パークは、そのどれもが気に入っていますが、これからしばらくの間は、まぶしいばかりの新緑に、心をうばわれてしまうのです。
 
2013.0413
●気分は初夏歩き (那賀町・あいあいらんど)
那賀川中流で陽光を反射して輝く川口ダム湖。梅雨の頃には青・赤紫の花々が湖畔を彩ることで、アジサイ湖とも呼ばれます。そんな美しい人工湖を望み、道の駅・もみじ川温泉の対岸の丘に自然公園が広がっています。「相生森林文化公園あいあいらんど」です。広葉樹の森に延びる遊歩道を行くと、季節の花が咲いて甘い香りを放ち、小さな流れに誘われた小鳥たちは、水音を伴奏に恋歌をさえずっています。バンガローが木々に包まれるように建ち、芝生の広場でのんびり過ごす時間を手助けしてくれます。開いたページを風に遊ばせて、草いきれにうつらうつらと夢を見るのもいいなぁ──そんな想像を楽しみながら、ピジョンズ・パークは初夏へ片足をかけた森林公園を歩きました。相生森林美術館や鎌瀬農村舞台にも立ち寄りながら、春が立ち去っていく足音を背中に聞いていました。
 
2013.0412
●ありゃっ! お伊勢さん?! (阿波市阿波町伊勢)
ピジョンズ・パークは、なじみのない地域では、とくにゆっくりとクルマを走らせます。道草&散策のためには、時間を無理矢理にも作るのに積極的だったりします。昨日の午後。景勝「阿波の土柱」向かう途中、阿波市役所からほど近い阿波町伊勢地区に建立された、その名も「伊勢神社」(神宮ではありません)に出会いました。祭神は分かりませんが、ひょとすると天照大神ほか豊饒(ほうじょう)をもたらしてくれる神様がまつられているのかもしれません。二拝二拍手一礼。伊勢地区で見つけたパワースポットで良い気をたくさんいただきました。というわけで、ピジョンズ・パーク的人生蛇足論をひとつ。前に向ってとどまりはしませんが、その歩みはゆっくりがいい──いっそう多くの出会いと発見に恵まれることを、経験的に知ってしまったから。
 
2013.0411
●桜花の思い出 (徳島県内あちこち)
春の好天に恵まれた331()。美馬市の小島地区付近だったと思いますが、国道192号をクルマで走っていた折、広場の桜が花を満開させている風景に出会いました。咲き誇る桜花の下には、ゲートボールを楽しむ華やいだ声がありました。つい、クルマを止めて見入ってしまったのは、たんに花の風景が美しかったからだけではなかったように感じます。ボクたちは毎日、大切な人たちといっしょにいられる時間を1日分減らしています。若かろうが、年老いていようが平等に。そして、だからこそ冒頭の写真の風景を前に、漫然と浪費していた時間を振り返り、悔やんで、これからを噛みしめてしまったのかもしれません。すり減った分だけ、密度を濃くする残りの時間。たっぷりあるようで、あっという間に底をついてしまうようで、なんとも頼りないのです。ピジョンズ・パークにとっての桜花は、カレンダーを壁にしっかりと貼り付けてくれる鋲(びょう・押しピン)のように、流されそうになる毎日を記憶に焼き付けてくれる存在だったりするのです。というわけで、今回のポッポニュースには、県内で出会った桜の花の風景をいくつか貼り付けました。お楽しみください。
 
2013.0405
●散りゆく桜 (江川鴨島公園・吉野川市鴨島町)
昨日、久しぶりに公園飯を楽しもうと、弁当を買って吉野川市鴨島町の親水公園「江川鴨島公園」に足を運びました。早く咲けば、早く散るのが道理。吉野川市の桜の名所のひとつであるここでも、桜が花を盛大に散らしていました。明日は、徳島の景勝地「阿波の土柱」近くで開かれる、お花見に呼ばれていますが、若々しく輝く葉桜の緑を楽しむことになりそうです^^)。満開の桜風景は後日、いきなりの総集編ということで紹介させてもらうことにして、今回は、ピジョンズ・パークの仕事場のイスの上で固まってしまった背骨を、公園のベンチでウ~ンッと伸ばした、昼下がりのゆる~い雰囲気をお楽しみいただきます。
 
2013.0402
●最後の「農大の桜」 (石井町)
前回のポッポニュース更新から、目まぐるしく過ぎていった一週間でした。とはいえ、しっかりと桜の風景は訪ねていたりしたのですが^^;)。江川鴨島公園の桜、吉野川市の向麻山(こうのやま)公園の桜、つるぎ町貞光の吉良エドヒガン桜と柴内桜堂のひょうたん桜、同半田の岡見堂の桜…などなど。そんな中から本日のネタは、石井町にある農業大学校校舎脇の桜並木を取り上げました。地元はもちろん地域外からも「農大の桜」と呼ばれて親しまれる桜並木ですが、農大が今春から校舎移転したため、来シーズンからは「旧農大の桜」になってしまうわけです。つまりは、今年が「農大の桜」の見納め。328日──お弁当を下げて、ピジョンズ・パークも農大脇の桜並木の通りに足を運びました。
 
2013.0325
●はや見頃! 「忌部神社」の桜花 (吉野川市川島町)
今朝の地元紙によると徳島市でも桜の開花が宣言されたそうです。例年よりもかなり早いそうですが、まだ咲き始め。お花見シーズンに入ったばかりです。ただ、日当たりや土の状態が影響するのかもしれませんが、すでに満開に近く、見頃のピークを迎えているお花見ポイントもあったりします。そのひとつが、吉野川市川島町に建立されている「忌部神社」境内と周辺のサクラ。昨日の午後。山川町との町境近くの小高い山の中腹でソメイヨシノがほぼ満開の状態になっていました。地域の方たちでしょうか。数組のグループのみなさんがお花見を愉しんでいました。昨日は、雨の予報だったのですが、青い空から雨粒が落ちてくることもなく、代わりにポカポカ陽気が降り注いでは、いっそう開花を促しているようでした。というわけで、うかうかはしていられないのです。今週いっぱいは年度末の多忙と多忙のスキを見逃さず、頭上に咲くサクラの花々を見上げなければならないのです。
 
2013.0324
●理想は夜桜で一杯 (吉野川市鴨島町)
サクラの開花が例年よりかなり早いと風の噂。昨日のお昼に、石井町にある通称:農大のサクラの開花具合を見ようと足を運びました。ほとんどの木が咲き始めで、花びらはポツポツと見られる程度でしたが、偶然にも、駐車場でお会いした校長先生のお話によると「来週末あたりが最高の見頃になるだろう」とのことでした。農大(県立農業大学校)は、今春から少し西側に建った新校舎に移るため「農大のサクラ」としては、今年で見納め。たぶん桜並木は残されるのでしょうが、なんとなく感慨深く、しみじみとした気持ちになるのです。さて、本日のポッポニュースは、その後に訪ねた江川湧水が流れる江川のほとりに設けられている吉野川市民の憩いスポット「江川鴨島公園」の夜桜風景を紹介します。こちらのサクラは、農大よりも少し開花が早いようで、2分咲きくらいの木が目立っていました。風もなく、気温もそこそこに穏やかで、夜桜見物に訪れていた23組みのグループも宴を楽しめているようすでした。ピジョンズ・パークもクルマの運転がなければ、一杯やりたいところでしたが、ググッとガマン。お茶で喉をうるおしつつ、夜の親水公園を歩いて、晩酌用に夜ザクラのスガタを写し撮ったわけなのであります。
 
2013.0321
●猫も杓子も浮き足立つ春の河川敷 (吉野川市川島町)
吉野川の河川敷では、ウグイスがかなり上手に歌うようになっています。そうして小鳥たちのさえずりをBGMに風景画でも描こうとすれば、黄色の絵の具が足りなくなりそうなほど、菜の花がこの世の春を謳歌しています。水面に目を移すと、稚鮎らしい小魚がしぶきを上げて跳ねています。まるで鯉のぼりになるのが夢でもあるかのように。どちらかといえば人工的な雑音は遠く、気持ちの上でも静かな河川敷の土手道。そこで耳を澄まし、目をこらすと、実は大変に賑やかで、誰も彼もが浮き足立っていると思えるほどに、ざわざわと落ち着きのない春が横たわっているのに気づきます。ピジョンズ・パークは、春の土手道に憩いを求めて、そうしてときおり総毛立つような興奮を覚えたりして、鳥や花や小魚たちと同化していく休日の愉しみを読者のみなさんにどうかして伝えたいと思うのです。
 
2013.0318
●シーズン最後の梅花 (吉野川市美郷)
先週末の土曜日(316)、春らしいポカポカ陽気に“せがまれて”、県内屈指の梅どころ吉野川市美郷地区へ足を運びました。前回(7)、ちょこっとのぞいた時には、つぼみの木がほとんどだったのですが、暖かい陽ざしのお陰もあってか、あっという間に開花が進んだようで、10日ほどで満開の見頃を迎えていました。雪に吹きだまりがあり、陽光に日だまりがあるように、言葉はさておいても、どうやら“香りだまり”といったものがあるようで、知らずに足を踏み込むと突如として濃密な甘い香りに包まれることがあります。散策するピジョンズ・パークの鼻孔に、甘酸っぱい香りがむせるほどあふれて、溺(おぼ)れるような心持ちをたびたび味わいました。犬が風の中に鼻先を突き上げて、何モノかを探る理由のひとつが、なんとなく分かったような気持ちになります。そうして「これはきっと、クセになる」と確信するのです。今シーズン、ポッポニュースでの梅花紹介はこれで最終回となりそうですが、春分の日の20日には、まだ梅花を楽しめるかもしれませんね。
 
2013.0317
●県立神山森林公園下の梅林 (神山町)
前回の予告通り、清流・鮎喰川を望む小高い山の上に整備され、県民みんなの憩いの場として親しまれる県立神山森林公園。そこへ向かう途中、山の斜面を覆う手入れされた梅林帯が広がっています。県内屈指の梅どころの一つとして知られる神山町にあって、ここ南行者野地区周辺も梅の一大生産地となっています。ピジョンズ・パークは、梅干しなどの加工品にも目がありませんが、この時期、惜しげも無く漂い流れだす梅の花の香りにも心ひかれてならないのです。さて、肝心の花の咲き具合はと言えば、もう盛りを過ぎて、散り始めている木が多勢を占めているように感じられました。梅の花の香りは、咲き始めが強く香るように思うのですが、見ごたえがあるのは散り際。花と香りと味わいと──梅の木は、ひとのそばにあって、いつもみんなを楽しませてくれる存在なのです。※さっきからクシャミを連発して、右の鼻の穴からタラタラと止めどなく鼻水が垂れています。熱は無いようですが、まぶたが腫れぼったく感じます。すわっ!例の汚染物質の影響か?!と、じゃっかんたじろいでいます。花冷えなんて言葉もあり、この時期は体調を崩しやすいとされています。読者のみなさんも、どうぞご自愛ください。
 
2013.0314
●桜花咲く頃に 再訪したい神宅神社 (石井町)
今朝の地元紙によると、「石井の農大」の愛称で知られる農業大学校が、41日から石井町の農業研究所敷地内に新築された徳島県立農林水産総合支援センター内に移るそうです。農大と聞いて、まず頭に浮かぶのは「桜」。県内でも、ちょっと知られた桜花観賞の名所で、ピジョンズ・パークも毎年、足を運ぶお気に入りのお花見スポット。農大の桜のつぼみを確認したところでは、かなり膨らんでいて、ひょっとすると今シーズンは開花が例年より早いかもしれません。ところで農大キャンパスの東に隣接して「神宅神社」が建立されています。石段を登り詰めた当社境内こそ、知る人ゾ知る桜花観賞ポイント。小高い丘の周囲を樹木が多い、石の鳥居をくぐって登る先には、秘密基地の気配が満ちています。今回は、境内の様子だけ、ちょこっと紹介しておきます。ピンク色に染まった境内風景を待ち遠し感じてもらえれば幸いです。もちろん、期待に応えるつもりでいますよ^^)。
 
2013.0312
●公園弁当のシーズンがやってきた (吉野川市)
春の陽ざしは、消化を助けてくれる酵素を含んでいるのでしょうか。朝といわず昼といわず、夕方であっても、ふらふらと外を歩く一足ごとに空腹の二文字が頭の中に踊りはじめるのです。空腹こそは、最上の調味料。といわけでとにかく口にするモノすべてがおいしく感じられるのです。なかでも、公園で広げるお弁当は究極の逸品となります。日当たりのいいベンチに腰を下ろし、包みをほどくのももどかしくフタを開けると、そこに至福の時間がたっぷりと詰められているのを見つけるのです。ピジョンズ・パークは、言ってしまえば「ハトがたむろう平和でのんびりとした公園」からいただいた名称です。吉野川市鴨島町を流れる江川は、夏冷たく、冬に暖かい水が流れることで広く知られています。昨日の昼。その湧水のほとりに設けられた江川鴨島公園に久しぶりに足を運ぶと、ハトではなくカモのグループが賑やかに迎えてくれました。
 
2013.0311
●雨上がりの霧と梅花 (神山町下分地区)
昨日(310)のこと。ナカ(徳島県那賀町)の木沢地区で、久しぶりの山登りを楽しんだ帰り、もう少しで国道438号という神山町大中尾で、ピジョンズ・パークが乗るトラックの後輪から異常音が!…嫌な予感は的中して、完全に空気の抜けたタイヤのゴムがホイールの下で伸びていました。冬場に道路は荒れやすいようで、山から割れ落ちていた、切っ先鋭い石が見事にスタッドレスタイヤに突き刺さったようです。いくら原因を突き止め、眺めていても、事態の好転は望めるわけもなく、男のシゴトに取りかかることにしました。道路脇に避けて止めたトラックの横を、いっしょに山登りしたk美ちゃん、tさんのクルマが追い越して行くのを見送り、そぼ降る雨の中、1時間ほどの格闘で、タイヤの交換を終えました。9ヶ月前までのピジョンズ・パークなら、ここで深々とタバコの煙を吸い込み、やりとげた後の充実感を楽しんでいたことでしょうが、今は甘い菓子パンとペットボトルのコーヒー牛乳で幸せを実感できてしまうのです。吉凶はあざなえる縄のごとし──。タイヤ交換する間に雨はあがり、「七夕の郷」を合い言葉に地域づくりに取り組む神山町の下分地区まで降りてきたころには、夕方の空が先ほどよりも明るくなって、霧と梅花の風景を見せてくれたのです。山登りで楽しんで、タイヤ交換でちょっとしごかれて、そうしてまた心に染みいる里の風景に出会う。変化のスピードは速く、一喜一憂していたのでは、忙しくて仕方が無いのです。年を経て丸くなっていくというのは、ひょっとすると、そうした物事に鈍くなるのではなくて、おしなべて包んで「まぁそういうこともあるだろう」と心ゆるく達観する境地に立てるということなのかもしれません。ピジョンズ・パークは、まだ修行が幾分必要なようで、下分地区の霧と梅花の風景に思いっきり「一喜」しちゃったのですけど。
 
2013.0309
●吉野川を金色に染める春の夕日 (吉野川市川島町)
啓蟄(けいちつ)を過ぎて、空中も何だか賑やかになってきました。たぶんですが、この時期に吉野川河川敷の畑にまかれることの多い堆肥などを栄養にして、増えているのじゃないだろうかと思うのです。それにしても、ハエやカなどの小さな虫たちは、ちょうど人の肩から上あたりを飛んでいることが多いように感じます。ピジョンズ・パークの目や鼻や口の中に飛び込んで来るツワモノもいて、とても迷惑するのです。この虫たちが騒ぎ始めると「春が来た!」というヨロコビよりも、「冬が終わったぁ~」という安堵(あんど)のほうを強く覚えます。もちろん冬の風景に弱点はありませんが、寒さをちょっと苦手にしたりするからかもしれません。数日前、虫たちとともに、吉野川市川島町の川島神社にほど近い岩上の展望所「岩の鼻」から吉野川と高越山に落ちる春の陽を眺めました。
 
2013.0308
●またしても梅の里“美郷” (吉野川市美郷)
1週間前に梅の開花状況を確かめようと出かけた吉野川市美郷。昨日のお昼。お弁当をさげて、またしてもピジョンズ・パークは梅林に足を運んでしまいました。花の咲き具合は、全体としてはそれほど進んでいませんでしたが、昨日は汗ばむほどの陽気で、今日もどうやら暖かくなるとの予報でしたから、ひょっとすると、今週末には見頃の入り口くらいにはなるかもしれません。そんなわけで、花の数は多く見られませんでしたが、つぼみも強い香りを放つようで、心がゆるくほどけていくような甘酸っぱい香りが梅林にたっぷり満ちていました。
 
2013.0307
●黄色に染まる春の吉野川河川敷
昨日の夕刻。自転車を駆って吉野川河川敷の様子を見に行ってきました。もちろん春化の深度を見極めるためです。ピジョンズ・パークは意味もなく、ふらふら出かけたりはしないのです。案の定といいますか、想像と期待以上に、土手は賑やかな色合いに包まれていました。最も面積を占めているのは黄色。菜の花の勢いは、かつての平家の隆盛がさもあらんと目の当たりに見せてくれているようで、土手の法面(斜面)を見渡す限り一族一色が席捲しているのでした。それでも目をこらせば、寒水仙が白い顔をのぞかせ、梅花が赤らんで、あるいはホホを桃色に染めて、微笑んでいるのに気づきます。もうしばらくすれば、赤や白や青やいろいろな色彩を持つ植物の小勢力があちらコチラで鬨(とき)の声を上げ、いよいよ土手は春化が進んでいくのに違いありません。次は、もっと早い時間に、お昼頃にでもお弁当を下げて足を運びたいと思うのです。
 
2013.0306
●春の夕暮れは、桜色に染まる (吉野川市山川町)
一昨日の夕刻。吉野川市山川町の吉野川河川敷に設けられている多目的広場「バンブーパーク」を散策してきました。竹林の中を整備された広い道が抜け、途中、吉野川の川面が現れたり、阿波富士と呼ばれる姿美しい「高越山」が見えたりと景観に富んでいます。散歩というより、なんとなく駆けてみたくなったのも、そんな風景の変化が面白かったからかもしれません。12.2キロの遊歩道をグルグル5回り。50分弱ジョギングを楽しむと、午後5時の閉門が近づいていました。芝生が貼られた広場でゲートボールの練習をしていたみなさんも帰り支度をしています。夏の陽ざしから逃れて、涼しく過ごすのにもいいところだろうなぁ──ノビとあくびが心地よい夕刻の公園散策でした。
 
2013.0305
●梅花が彩る鴨島駅前の八幡神社 (吉野川市鴨島町)
お湯が沸いた!と、しきりに訴えるヤカンの声を黙殺して、閉じこもるのに大きな苦痛を感じています。青い空からコントラストを奪う薄い靄(もや)を濾過して、こぼれ落ちてくる春の陽気は、ピジョンズ・パークの背筋にチカラを注ぎ、外へ向かう心を渇望させるのです。今朝、JR鴨島駅まで出かけたついでに、ちょっと寄り道。以前足を運んだことのあった駅前の八幡神社を訪ねました。梅の古木から漂い流れ出る、甘酸っぱい花の香り──とてもじゃないけれど、春の誘いに抗(あらが)うことなんてできはしなかったのです。
 
2013.0302
●梅花の里「美郷」は一分咲き (吉野川市美郷)
徳島県内有数の梅どころとして知られる吉野川市美郷。「そろそろ梅の花が開く頃かな」と期待を膨らませて、ピジョンズ・パークも足を運んでみました。梅林では、つぼみが大きく膨らんで、もうすぐにも咲きそうな気配でしたが、ざっと見渡す限り、開花の具合は一分咲き程度。明日33()には、「美郷ふれあい公園」をメーン会場に、毎春恒例の花見イベント「美郷・梅の花見ウォーク」の開催が予定されていますが、花見を満喫するには少し早いかもしれません。それでも、やわらかであたたかな春の陽ざしのもと、時折漂い流れてくる梅花の香りを探して歩くのは、とても気持ちが良いのに違いないと思うのです。
 
2013.0225
●レプリカ日本丸に乗って観潮へ (鳴門海峡)
223()に、鳴門海峡で春の恒例行事「渦開き」が行われたと聞き、ピジョンズ・パークも昨日の24()に観潮に出かけました。今回は(といっても観潮船に乗るのは初めてなのですが)、鳴門側からではなく淡路島の福良漁港から出ている観潮船“日本丸”に乗船しての、渦潮見物にしました。まずは海峡に架かる大鳴門橋を渡りながら潮の流れを感じて、期待を高め、いよいよとなって日本丸から望む光景に最大の感動を得たいと思ったからです。気持ちの上では、夏の暑さに耐えて、もだえたあげくに呑むキンキンビールの愉しみに近いかもしれません。状況を作り込んだ甲斐あってか、カモメたちに見送られて向かった海峡では、小さな渦らしきものしか見られませんでしたが、それでも大きな満足を得ることができました。そうして今度は、鳴門側から観潮に望みたいと思うのです。
 
2013.0223
●第十樋門 (上板町)
用水の取り入れに作られた水門のことを「樋門(ひもん)」と言います。第十樋門があるのは吉野川に設けられた第十堰から約1kmほど上流。今から90年ほど前の1923年に竣工したそうで、旧吉野川流域の治水・利水に役立てられています。吉野川堤防道路では交通量が比較的多いためか、珍しく信号機も設置されています。2が三つも並んだ222日の午後。暖かく緩んだ空気と青い空に誘われたピジョンズ・パークは、ちょっと出かけてみました。
 
2013.0219
●人が流れが道が交わる出合橋 (那賀町)
西日本第2位の標高を誇る剣山(つるぎさん・標高約1955m)の南部。奥槍戸地区付近に源流を育てる2本の河川があります。一本はナカ奧と呼ばれる木沢地区を剣山スーパー林道に沿うように西から東へ流れ、四季美谷温泉のある横谷地区あたりで南下を始めます。もう一本は丸石(山・標高約1684m)の南面から南へ走り、ユズの産地として知られる木頭平地区で東方向へ流れを変えます。この2本の清流が行き会い混じり合うのが、那賀町上那賀日真地区で、接点には黄色に塗られた出合橋が架かっています。ここは河川だけでなく、国道195号と193号が交わり、人()の行き来も山間部にしては結構あって、いわゆる交通の要衝となっています。ピジョンズ・パークが通りかかったのは昨日の昼過ぎ。橋を洗った冷たい雨が落ちて水面を叩き、対岸には霧がけだるげな様子でたむろっていました。
 
2013.0218
●早起きに三文の得有り! 大砂の「だるま朝日」 (海陽町)
217()の早朝。久しぶりで前夜お酒を抜いたピジョンズ・パークは、早起きして県南の海岸沿いを走る国道55号を南下していました。JR牟岐線の鯖瀬駅のほど近くまで来たときのこと、三日月型の美しい白浜を備えた海水浴場「大砂(おおずな)海水浴場」の沖に、朝日が昇ってくるのに気づきました。これはひょっとすると、「だるま朝日」に出会うことができるかもしれないと、大慌てで車を止め、水平線にカメラのレンズを向けました。海面に日が顔を出して、離脱するまで、おおよそ30秒。今シーズン最初で、最後となるかもしれない「だるま朝日」に出会う幸運に恵まれました。いやはや、「早起きは三文の得」とは聞いたことがありますが、期せずして、出会えた奇跡の光景を前に、たんなる言葉遊びにも思えなくなったのです。
 
2013.0213
●夕暮れの「江川鴨島公園」散策 (吉野川市)
今日の夕刻、久しぶりに江川鴨島公園を歩いてみました。桜の花のつぼみがどれくらい膨らんでいるかと楽しみだったのですが、ここではまだ小さいまま。眉山山頂周辺の桜のつぼみのほうがずっと大きいのは、ひょっとして遺伝的に差があるのかもしれません。午後5時を過ぎて、陽はかなり傾いて差すものの、それでも周囲は明るく、足下もよく見えました。ピジョンズ・パークは、マチの公園を散策するうちに、どうしたわけか山に分け入りたくなってきました。日が少しずつ長くなって、待ち遠しかった花の季節が近づいています。
 
2013.0212
●国民の祝日と大麻比古神社 (鳴門市大麻町)
「建国記念の日」の昨日211日。大麻比古神社も比較的多くの参拝客で賑わっているようでした。ところで建国記念日とスパッと言わず、建国記念の日と喉ごしの悪い言い方になっているのがなんとなく気持ち悪くて調べてみました。この国民の祝日が定められたのは今から46年ほど前の1966年。「建国をしのび、国を愛する心を養う」ことを旨としています。で、なぜ「の」が入っているのかというと、インターネット上のフリー百科事典ウィキベディアの書き込みを参照すると、記念日制定に当たって、当時の野党第一党であった日本社会党がなんだかんだと反対したため、建国日ではなく、建国されたことを記念する日ともとれるように曖昧化するために「の」が入れられることになったようです。やりたい放題の迷惑な隣国のイメージと曲面に対する日本の姿勢の有り様を思いつつ、ピジョンズ・パークはかしわ手を打って神武天皇の即位を祝いました。
 
2013.0211
●ドイツ橋とメガネ橋 (鳴門市大麻町)
第一次世界大戦で連合国とドイツの間で講和条約(通称:ヴェルサイユ条約)が結ばれた1919(大正8)年。現在の大麻比古神社の境内に造られた石橋「ドイツ橋」は、ちょっとした観光名所として知られています。造ったのは、当時のドイツ人俘虜(ふりょ・捕虜)で、彼らの築造技術や地域ではぐくまれた交流の存在を今に伝えています。また、近くには大きなコイが泳ぐ池があり、ここにも2つのアーチが続く石橋が架けられています。これもドイツ人俘虜の手によるもので、メガネ橋の愛称で呼ばれています。ピジョンズ・パークは連休最後の今日、古い石の橋を渡りながら、近づく春の風に、梅花の幻臭をかいでいました。
 
2013.0208
●樹氷の森 (ナカ・那賀町)
「歯の根が合わない」と言いますが、今朝の冷え込みは背骨がガチガチ鳴り出しそうな…。徳島市内でも、午前7時前後には雪が舞っていたそうで、今週末は県下全域で寒波に覆われるそうです(ワクワク^^)。寒風が、ボクたちに与えてくれるのは試練だけ!というわけではもちろんありません。山の木々に取りついて白く輝かせ、時には滝の時間を止めて、そこに行き会わせた幸運な人々の目を楽しませてくれるのです。22()に、ナカ(徳島県那賀町)を走る「剣山スーパー林道」の休憩施設「ファガスの森・高城」周辺で、冬恒例の寒イベント「きさわ樹氷まつり」が開催されました。冬期全面通行止めとなっている林道を特別会場に霧氷の風景を求めましたが、この日は天候に恵まれ、凍り付いた木々のスガタを見ることはできませんでした。それでも雪はたっぷりと残っていて、ピジョンズ・パークをはじめ参加された90人近いみなさんの誰もが、南国と呼ばれる徳島で、北国を思わせてくれる雪と戯れるひとときを笑顔で楽しんだのです。
 
2013.0131
●「滝つ坊主」風景 (ナカ・神山町・山川町)
今日の徳島は朝から春の陽光が降り注ぎ、気温はポカポカ、3月下旬の陽気なのだそうです。お弁当下げて、ブラッと花見にでも行きたいような気分になりますが、まだまだ冬本番で、暦の上でも立春は45日先。というわけで、本日のポッポニュースは、ピジョンズ・パークが2011年、2012年の2月に撮りためた氷瀑の風景をご紹介します。極寒の山中、ぐんぐんと気温が下がり、かなり水量のある滝も次第に凍り付いてゆきます。そうして朝、えっちらおっちらと足を運んだ、ピジョンズ・パーク探検隊の目に飛び込んできたのは、滝つぼに巣くう巨大モンスター、海坊主ならぬ「滝つ坊主」の威容でした。今回は、ナカ(徳島県那賀町)の木頭地区に落ちる「クロタビ」、神様の通り道といわれる神山町の「神通の滝」、愛情の物語が伝えられる山川町の「母衣暮露(ぼろぼろ)の滝」をピックアップ。今シーズン、徳島の山々に寒波は訪れるのか!期待しながら、ご覧ください。
 
2013.0128
●“菜の花”と“寒水仙”
今朝の徳島は、雪。国道脇の畑や家の屋根、駐車場のクルマの屋根をうっすらと雪が覆っていました。明け方からの冷え込みは、午後になっても和らいだ感じがなく、少しの風にもホホを切られるような思いです。だからといって室内にこもってばかりいたのではポッポニュースのネタは拾えません。というわけで、昨年秋口に始まった新企画(新カテゴリー)、「吉野川河川敷の花」を求めて、雪が溶けないうちに河川敷へ向かいました。河川敷で、今年一番に咲くのはどんな花だろうと想像を巡らせたピジョンズ・パークに最初に微笑んでくれたのは、黄色い花びらが印象的な“菜の花”でした。ほかにも“寒水仙”“蝋梅”などに出会うことができました。本格的な花の季節はまだもう少し先。それでも小さな植物たちが「寒さもなんのその」と、花開かせているスガタに、春を感じることができたのです。
 
2013.0126
[県外編] 夕刻からの“ひろめ市場”周辺 (高知県)
今日の徳島は雪がちらつく寒い夜明けとなりました。県西部では、時折陽が差す中でひらひらの雪が舞い、まったりとした冬の休日が始まったのを知らせてくれます。今夜、ピジョンズ・パークは県西部の友人宅で開かれる「遅めの新年会」に足を運ぶ予定ですが「国道が白く覆われるような大雪にならなければいいのだけれど」と少し心配しながら、ココロのどこかで雪景をかなり期待してたりもするのです。話は変わって、昨日は一日シゴトができない状態でした。一昨日の夜、鍋に入れたカキにあたったらしく、一夜明けた昨日はベッドとトイレを往復して過ごしました。そんなわけで、どっかカメラをぶら下げて出かけることもできず、今日のポッポニュースは県外編でお茶を濁します。先週17()に立ち寄った「ひろめ市場」(高知市)周辺の賑わいをご紹介します。南国の屋台村は、たくさんの笑顔の出会いがあるのに、スリリングではなく、まったりとして、休日の始まりのような余裕にひたらせてくれるのです。
 
2013.0122
●冬の河川敷と霧と阿波中央橋
吉野川の河口から、およそ25kmほど遡った場所に、一本のトラス橋(きょう)が架かっています。トラス橋というのは、三角形をした基本構造とした部材を組み合わせることで強度を確保した橋なのだそうで、よく見れば確かに三角形をたくさん見つけることができます。遅くなりましたが、橋の名は「阿波中央橋」。北岸の阿波市吉野町と南岸の吉野川市鴨島町をつないでいます。今朝は雨模様の徳島ですが、気温は高いようで霧が立っていました。鉄の橋も白いベールにうっすらとくるまれて、被写体を求めてクルマを走らせたピジョンズ・パークの前で柔らかな印象を見せてくれました。午後にかけて空が開けてくるとの予報で、久しぶりに暖かくなりそうな昼は、どこかでお弁当を広げてみようかなとも思うのです。
 
2013.0118
●南国と南国をつなぐ雪国 (三好市山城町)
昨日、南国徳島から南国高知へ向かっていたピジョンズ・パークは、愛媛県の川之江東JCT(ジャンクション)で降ろされ、やむなく国道192号を東へ走り、吉野川沿いに国道32号をさかのぼって大豊ICでやっと高知自動車道に乗ることができました。今朝はさらに通行止め区間が広がっていたようで、南国ICから井川池田IC間が通行止めになっていました。阿波も土佐も南国といわれる風土をもっているにもかかわらず、2つの南国の接点地域(徳島県三好市山城町など)は、雪国だったりするのです。今日のポッポニュースは、大歩危峡の採()れたて雪景をご紹介します。国道32号の路面は、日陰や橋の上など凍結している場所が多く見られました。夜間、早朝の通行は、しばらくの間、用心しなければならないようです。
 
2013.0116
●幸せを思い出させてくれる色 (阿波市土成町)
みずみずしい大粒の実を指先で弄(もてあそ)んで、おのが心をじらし、鼻先で踊る赤い色に期待を込めてひと囓(かじ)り。ほのかな酸味を含んだ果汁がはじけて、幸せの絹で舌を丸ごと包んでくれます。おじゃましたのは阿波市土成町で30年以上もイチゴの生産を続けている岩野豊さんのハウス。「品種は、さちのか。11月の末頃から翌年5月末くらいまでが収穫期です」。岩野さんの生産したイチゴはJAを通じて出荷されるほか、“もぎたていちご”の商品名で、近くの温泉施設等でも直売されているそうです。「味を気に入ってくれて、毎年買いに来てくれる県外のお客さんもおるんでよ」と自慢の大粒イチゴをひとつ、ピジョンズ・パークにちぎりとってくれました。それを口にした感想が冒頭の感想です。イチゴづくりの苦労話やヨロコビ、良い意味でのこだわりなどたくさんうかがい、そしてまたひとつ口に。いよいよ旬を迎えたふるさとの味覚が、いっそうおいしく感じられたのです。
 
2013.0112
[県外編] 早朝の“はりまや橋”周辺 (高知県)
昨日の朝早く、よさこい節にもうたわれる名所“はりまや橋”周辺を散策しました。今回のポッポニュースも県外編です。南国土佐とはいえ、冬の空気は頬を切るように冷たく感じられ、気持ちもキリリと引き締まってくるのです。赤い欄干の“はりまや橋”は全長で20mもあるでしょうか。川というよりも、どうもお堀に架けられた木造橋のようで、その高名に比べて規模の小さいのに意表を突かれます。んじゃさっそく、ピジョンズ・パークといっしょに、名橋と堀端周辺ちょこっと道草を楽しみましょう。
 
2013.0111
[県外編] 平日の“桂浜” (高知県)
高知県を代表する観光地のひとつ“桂浜”を、昨日の夕刻前に歩いてみました。徳島から高速道路を使って、順調に行けばおよそ3時間ほどの距離。ピジョンズ・パークが訪ねた昨日は、もちろん平日の木曜日。青空は広がっていましたが、観光客の姿はまばらで、いつもは賑わっているであろう観光地に人が少ないと、いっそう寂しい雰囲気になるようです。
 
2013.0109
●恐縮しながらも…「五所神社」 (吉野川市)
掲載する写真をチョイスしながら、ピジョンズ・パークははたと思いつきました。ポッポニュースと言いながらも、これまで名跡古刹を紹介するとき、それは同時にそこへ足を運んだ記録としての意味合いも強かったと。つまり、読者のみなさんにご紹介するというよりも自らの記憶の補完であったとも思ったのです。申し訳ないことですが、「何の変哲も無い」画を並べることに、これまで長い間まったく躊躇(ちゅうちょ)がありませんでした。というわけで、さらっと切り取った画による紹介は今回を最後にしたいと思います。恐縮しながらも、掲載したのは吉野川市鴨島町麻植塚地区にある“五所神社”の佇まいです。掃き清められた境内に、平成6年夏に改築されたらしい立派な社殿が建ち、ご神木であるらしいイチョウの老木が生きています。加えて滑り台やブランコなどの遊具も配されています。暮らしのそばの聖域をいっそう強く感じさせてくれるのです。
 
2013.0108
●初日に焼けた海へ“抱負”
2013年に踏み出したピジョンズ・パークは、いきなり全力疾走しています──そんな気持ちになっています。作業スピードが落ちているのか、はたまた少しだけどシゴトが増え始めているのか、まだ微妙なところですが、そんな状況の中で仕事場でてんてこ舞いというか、デスクにじっとり張り付きっぱなしになっています。ただ昨日は、ひととき心躍る出来事も。お付き合いのある印刷会社の営業の方と、お世話になっているデザイナーさんが、それぞれ新鮮な風を運び入れてくれました。ほっ^^)。というわけで、今日のポッポニュースは昨日の続きで、ナカ(徳島県那賀町)の南高城から望んだ、おまけの冬風景を掲載しました。今年も、ふるさと徳島の「ええとこ」にせいぜい出かけて、ちいさな幸せをたくさん集めて、読者のみなさんにお分けしたいと思います。どうぞお楽しみに。
 
2013.0107-2
●新年の霧氷と剣山スーパー林道・その2 (那賀町)
初日が昇りきると、剣山スーパー林道の展望広場“四国のヘソ”に立つピジョンズ・パークの頭上に青い空が広がりました。周囲に目をやれば、どこまでも純白の風景が続いています。新しい年が明けたことを実感するよりも先に、またまた、うれしい雪山のシーズンがやってきたことを肌で感づいたのです。本日2本目のポッポニュースも“四国のヘソ”から剣山スーパー林道を伝い、南高城(標高約1468m)で目にした雪景を載っけます。
 
2013.0107-1
●新年の霧氷と剣山スーパー林道・その1 (那賀町)
剣山スーパー林道の展望広場“四国のヘソ”で、巳年の初日を迎えたピジョンズ・パークは、風が無いのを幸いと、そのまま剣山スーパー林道を挟んで高城山(標高約1628m)に向かい合う南高城のピーク(標高約1468m)まで歩きました。木々は白く凍り付き、空気はキンッと澄んで清々しく、薄く積もった雪を踏みしめる足にもチカラがみなぎるのでした。
 
2013.0104
●“四国のヘソ”から、おめでとう! (那賀町)
三が日を過ぎてしまいましたが、新年あけましておめでとうございます。新しい年が、ピジョンズ・パーク読者のみなさんにとって、よりよい年であるように願っています。とはいえ、ただ願うと言うだけでは心がこもっていないようにも思えましたので、剣山スーパー林道の休憩・宿泊・キャンプ施設“ファガスの森・高城”から、クルマで20分ほど南へ走った場所にある展望広場“四国のヘソ”に、ご来光をお迎えに行ってきました()。標高1300mを超える高台に立ち、東方に位置する橘湾沖から登る初日を望み、2013年が吉であることを信じることができました。それでは、新年初のポッポニュース写真をお楽しみください。
※剣山スーパー林道は冬期通行止めとなっています。元日のこの日は、初日の出を観賞する迎春イベントに参加させてもらいました。


2012

 
2012.1231
●ピジョンズ・パーク的「干支の引き継ぎ式」
2012年も今日で終わり。今年も一年、ピジョンズ・パークを応援いただき、ポッポニュースをご愛読くださりありがとうございました。明日からは、あらためてみんなで歩む新しい年がはじまります。そこでもまた、徳島県内の楽しいイベントや元気な祭り、心奪われる魅力的なふるさとの風景に出会いたいと思います。今回は、毎年恒例のピジョンズ・パーク的干支の引き継ぎ式を行わせていただきました。辰()から巳()へ。読者のみなさんといっしょに、いっそう長~くふるさとを楽しめたらと、新しい年に願うのです。
 
2012.1228
●そこには体温があった~鬼籠野・灯りのオブジェ(神山町)
街がクリスマスムードに包まれた25()。ピジョンズ・パークは、雨乞滝の女神さまのお導きを賜り^v)、陽の落ちた神山町鬼籠野地区を訪ねていました。「何にも予定がなかったら、鬼籠野の光イベントを見に来ませんか?」との言葉に、二つ返事で駆けつけたのは、ここ23年足を足を運んでいなかった恒例の『鬼籠野 灯りのオブジェ』の会場。街角や水辺、家々の軒先が、はやりのLEDや電球、光ケーブルなどのイルミネーションで飾られる中、このイベントの光源は、微風にもうつろう、ろうそくの火。鬼籠野公民館前に広がる田んぼをキャンバスに、無数とも見えるちいさな灯火(ともしび)の絵の具が踊っています。一本一本、人の手で点火された灯りには、熱ではなく、体温のようなぬくもりが感じられ、その作品には、かつて山間にこだました人々の笑い声が描かれているようにも感じられるのでした。女神さま、今回はお誘いいただいてありがとうございました。2012年の締めくくりにふさわしい光景に出会うことができました。※鬼籠野『灯りのオブジェ』は、来年12()にも行われるそうです。新しい年へ、人の灯りをたよりに踏み出してみるのも良いかもしれません。
 
2012.1225
[県外編] 世界遺産「姫路城」を小走り散策(兵庫県)
連休中日の23()。ピジョンズ・パークは加古川市を訪ねたついでに、姫路市へ足を延ばしました。白漆喰の城壁で知られ、白鷺城とも呼ばれる世界遺産「姫路城」をちょこっと見て帰ろうと心が動いたからです。姫路城は現在、天守閣の補修工事が進められているため、せっかくの外観を眺望することはできませんが、天守閣を覆う見学施設「天空の白鷺」内から、間近に補修が進められていく様子を見ることができました。
 
2012.1224
●クリスマスっぽくPPデコレーション
昨夜は、徳島市内や鳴門市でも雪が舞っていました。今朝は青空も見えているのに、県西部では雪が時折強く降っていました。いよいよ2012年も残すところ数日となりましたが、その前に、マチにあふれるクリスマスムードにあてられて、ピジョンズ・パークも「なにか飾り付けを!」ということで、身近にあった何となく楽しげなモノを並べてみました。PPデコレーションのPPは、お察しの通りピジョンズ・パークの頭文字です。
 
2012.1222
●小雨よ、雪に変われ!Happy Xmas in あすたむらんど」 (板野町)
小雨が落ちる昨夜、ピジョンズ・パークは徳島県が「水と緑と光の交流拠点」をテーマに板野町に整備した“あすたむらんど徳島”に足を運びました。20017月のオープン以来、昼寝したり、お弁当を広げたりと、オトナも遊べる公立公園として、なんだかんだチャンスを見つけては利用していましたが、夜、訪ねたのは初めてのこと。たまたま近くを通りかかり、「そういえばっ!」と、ちょうど冬の光イベントが開催されていることを思い出して道草を楽しんだわけです。冒頭に書きましたが、昨夜は足下に若干不安を覚える空模様。それでも、光がつくる夜の風景に期待する人々の散策するスガタが少なからずありました。さて、さっそく昨夜の様子をご覧いただきますが今回の写真、ちょっと不安あり。実は、傘を手にして、三脚を忘れてしまったのですね^^;)。少々、ぶれが気になるかもしれませんが、ご容赦ください。
 
2012.1218
15回を迎えた「高開石積みライトアップ」 (吉野川市美郷)
かなり以前のことになりますが「クリスマスに一番近い直前の土、日曜日に、石積みのライトアップイベントを行っている」と聞いていました。ただ、その頃になると雪がたっぷり降り積もることもあって、中止になった年もあったように記憶しています。そんな事情からでしょうか、詳細は定かでありませんが、ちょっと前倒しの先週末15()16()2日間に、「石積み」を光で彩る恒例の冬イベントが行われました。吉野川市美郷高開地区の山間斜面に築かれ、長く守られてきた「石積み」の夜の風景を楽しみに、ピジョンズ・パークも足を運ばせてもらいました。初日は雨模様だったようで、霧に包まれた幻想的な光景が広がったといいます。ピジョンズ・パークがうかがった2日目は、夜空に下弦の月が浮かび、それほど夜気も下がっていない、夜歩きにうってつけの気温でした。余談になりますが、この日は第46回衆議院選挙の日。死票にはなりましたがピジョンズ・パークの意思を投じ、とりあえずは清々しい気持ちで夜の散歩を楽しむことができたのです。
 
2012.1215
[県外編] 高知城と高知公園 (高知県高知市)
高知城は、山内一豊公が1601年に着工し、2年後に完成したそうです。それから約130年後の1727年に天守閣等を焼失したものの、1749年には天守閣が再建され、それが260年あまりの時間を経た現在にまで伝えられています。全国のほとんどの城(天守閣など)が、近年に再建されていることを思うと、歴史の深みを念頭に、高知城内に保存された建築物ををあらためて見上げてしまうのです。ピジョンズ・パークは、高知公園として解放されたかつての名城内で散策を楽しんだのは、昨日(1214)の朝のこと。来週末の1222()から24(天皇誕生日の振替休日)までの3日間、城内がイルミネーションに輝く光のイベント「高知城 冬のきらめき」が行われるそうです。徳島ICからクルマで3時間弱。高速道路の時間帯割引を利用して、足を運んでみたいとも、ちょっぴり思うのです。
 
2012.1211
[県外編] 道後温泉と路面電車 (愛媛県松山市)
温泉地を舞台にした小説といえば、川端康成の「伊豆の踊子」、志賀直哉の「暗夜行路」、尾崎紅葉の「金色夜叉」のほか、夏目漱石の「坊っちゃん」などがすぐに思い出されます。前三者は色恋をテーマに男性主人公の葛藤が描かれた、ちょっとオトナの内容であったように記憶しています。これに対して、「坊っちゃん」は四国・松山の温泉街や地元高校内で繰り広げられるドタバタ劇的な印象があり、読者の年齢層もかなり引き下げられて、あれこれ考える間もなくワクワクしながら読み切れたように思います。「寒風が吹く鉛色の空」ではなく「白い雲が浮かぶ青い空」。道後温泉周辺の通りを心に描くとき、想像の絵の背景になっています。かくいうピジョンズ・パークも、十代後半から二十代前半の一時期をこのマチでお世話になりました。先日、久しぶりに足を運び、それこそ湯水のようにあふれてくる青くネガティブな思考を、道後温泉の湯が少しずつ洗い流してくれたのが昨日のことのようで、昔日の思いとともに感謝の気持ちも湧いてきたのです。徳島ICから松山ICまで約2時間30分。そこから30分ほどで、道後温泉にたどり着くことができます。
 
2012.1210
●冠雪の高越山 (吉野川市山川町)
昨日は大変な冷え込みようで、実際の気温はいざ知らず、体にあたる風は痛みを感じる冷たさでした。地域によっては平野部でも雪が舞ったそうで、国道192号から望んだ高越山もご覧のような冠雪スガタとなっていました。冬用のスタッドレスタイヤを、まだ手に入れていないピジョンズ・パークでしたが、白い「おこうっつぁん」を遠望するだけでは飽き足らず、気づけば山頂へ向かう山道にクルマを走らせていたのです。禁煙から昨日でちょうど半年。「どうにか、うまくやめられたかなぁ」と振り返りつつ、どうにもやめられないのは「道草」なのです^^;)。ただ、この日、乗っていたクルマはFF乗用車。県道248号線を山川町奥野井あたりまで登ったところで、積雪にスリップして、それ以上進むことができなくなってしまいました。とうわけで、本日のポッポニュース掲載写真は、高越山遠景になってしまいましたが、お楽しみいただければと思います。
 
2012.1209
●日曜日の美郷風景 (吉野川市)
8年前の2004(平成16)101日に行われた市町村合併で、吉野川市の一地域となった美郷地区(旧麻植郡美郷村)。地区内を流れる川田川は、夏を前にホタルの群舞が見られることで知られ、また急な山の斜面に張り付くように築かれた石積みの景観が多くの観光客を集めてもいます。早春には里中に甘い香りが漂い、徳島県屈指の梅どころとしての印象も強いモノになっています。そんな美郷地区を1週間前の日曜日の朝に歩いてみました。キリリと冷えた山の空気がピジョンズ・パークのほほを切り、もうすぐ空から落ちてくる白色(はくしょく)のベールが里を覆う冬の風景を想像させてくれるのでした。
 
2012.1207
●冬へ向かう「アジサイ湖」 (那賀町)
昨日からとても冷え込んで、パソコンに向かうピジョンズ・パークは今朝もエアコンに、電気ストーブを加え、一人用ホットカーペットにまで手を伸ばしてしまいました^^;)。ウムム。この気温に本物の冬の訪れを意識してしまいますが、まだアジサイ湖(那賀川の川口ダム湖)の周辺に秋が残っていました。今日のポッポニュースは、ダム湖周辺の残秋風景を。
 
2012.1206
●残秋の「七釜(なながま)」を歩く (徳島市飯谷町)
数年前に足を運んで以来、ずっと忘れていた徳島市の水辺の名所“七釜"に立ち寄ってみました。勝浦町でJA東とくしまが運営する産直市“よってネ市"に、冬ごもりのためのミカンを買い求めた帰り、車窓から“七釜"の案内看板を目にして懐かしく感じたのも、その気になった理由のひとつでした。ピジョンズ・パークの靴の下で、散ってから日数の経ったカエデの葉がカサカサと乾いた音を立て、見上げた頭上では、いまだに残る色づいた葉が彩っていました。
 
2012.1205

2ヶ月ほどさかのぼりますが、ピジョンズ・パークは、ひとつの決意をしていました。「王様でも、大富豪でも、走ってみなければその楽しみは分からない」という言葉を、親しい人から耳にしたのがきっかけでした。多分に言い古され、使い回された印象を受ける言葉ですが、それでもじっくりと考えさせてくれるチカラはすり減らされながらも、若干は残っているようで、運動音痴をもって辞任するピジョンズ・パークの心をも揺さぶるのです。42.195km先の未来へ。ボクのカラダを自らの脚力だけで運んでみたい。というわけで「第5回 徳島・海陽 究極の清流 海部川風流マラソン」に参加します。
 
2012.1204
●冬本番へ一歩 凍える「ほら貝の滝」 (那賀町)
日本一の長さを誇る!といわれる未舗装道「剣山スーパー林道」が昨日(123)、今シーズンの開放を終えました。入り口に施錠させるのを境に、ナカ(徳島県那賀町)の山々も冬ごもりに入ります。ピジョンズ・パークは剣山スーパー林道閉鎖直前の1()、とあるボランティア・イベントに参加させてもらい、山歩きついでに、ナカの名瀑「ほら貝の滝」を見学しました。途中、登山道や谷はうっすらと雪に覆われ、冬の色に染められていました。
 
2012.1203
●泊まってみたいな「あいあいらんど」コテージ (那賀町)
那賀川の中流で、満々と山水をたたえるアジサイ湖(川口ダム湖)。この美しい人工湖を挟んだ国道195号の南側に広がるのが、相生森林文化公園「あいあいらんど」です。森や木に触れることで、ナカ(徳島県那賀町)の自然に親しんでもらうことを目的に整備された公園施設。木の遊具広場や木工体験施設、野外ステージ、バーベキュー棟のほか、アジサイ湖を見下ろすようにコテージが散在し、シーズンには毎年訪れるリピーターも少なくないといいます。すぐ東側には、木をテーマにした美術館「相生森林美術館」も隣接しています。ちょっと季節外れではありますが、冬の星空を眺めるのを目的に宿泊してみるのもいいなぁと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2012.1130
[県外編] 寒蘭と高知県立牧野植物園 (高知県)
高知平野を眺望する五台山(標高約146m)の山頂近くに設けられている「高知県立牧野植物園」を散策しました。約6haという結構広い園内を歩きながら、高知県出身の植物学者・牧野富太郎氏ゆかりの野生植物を間近に楽しむことができました。ピジョンズ・パークが足を運んだ時期が良く、ちょうど「菊花展」と「寒蘭(かんらん)展」が開催されていて、牧野博士夫妻をモチーフにした菊人形の出来映えに感心し、香り高い寒蘭に癒されたのです。道草程度のちょこっと寄り道散策でしたが、お天気の良い日に一日ゆっくりと時間をかけて楽しめれば、入園料700円は決して高くはないと感じました。
 
2012.1128
[県外編] 遠いようで近かった「杉の大スギ」 (高知県)
高知道の大豊ICからさほど遠くない国道32号の休憩ポイント「道の駅・大杉」。ここから歩いて5分ほどの場所に、樹齢3000年とも目されるスギの巨木が生きています。「日本一の大杉」として名高いそうで、「杉の大スギ」と呼ばれ、大豊町の観光名所ともなっています。で、何が日本一なのかと、疑問を覚えたピジョンズ・パークがWikipediaにあたったところ(町のホームページで見つけられなかったため)、どうやら、八坂神社の境内にはえていることから、全国の神社に見られるご神木をはじめとした木々の中で、最大のものとされているそうです。そばに立てば、幹回りや樹高といった大きさに圧倒され、見上げれば3000年という気が遠くなるような年月が与えた威厳にひれ伏したくさえなるのです。一度は、足を運んでおきたかった場所は、また拝観に訪れたいと感じさせてくれる名所でもありました。
 
2012.1127
[県外編] お久しぶりです「小豆島」 (香川県)
2年ぶりに小豆島を訪ねました。ブランクはたったの2年なのですが…、前回は小分けにして2週間ほども滞在したため、変わらない島内の様子に、なんとはなしに懐かしさを感じたのです。島は、紅葉の真っ盛り。望む山々は色とりどりの木々の葉に染められています。山肌や稜線が朝日に照らされたのもつかの間に、夕日に晒され暮れていく一期一会の得がたい光景が、あたかも映画を見るように移り変わって、港に佇むピジョンズ・パークの目を楽しませてくれたのです。
 
2012.1126
●ドサッと来る? 「乳保神社の乳イチョウ」 (上板町)
ちょうど1年前。20111125日に上板町瀬部地区の乳保神社で出会ったイチョウの大木です。今年は1124()、ご機嫌伺いに出かけました。当神社のイチョウは、別名「乳イチョウ」と呼ばれていますが、乳保神社の社名から名付けられたのではなく、一般に、イチョウの大木の枝から垂れ下がるコブ(気根)が、女性の乳房に似ていることに由来するそうです。ひょっとするとですが、反対に乳保神社の社名のほうが、この木にあやかってつけられたものかもしれません。それだけ、この木が長く生きているということだったりするのですが。さて、ピジョンズ・パークが足を運び、見上げた日の乳イチョウは、写真の通り、良い感じで葉を色づかせ始めていました。確かなことはいえませんが、今秋あたり、しっかりと色づいて、来週にはドサッと、葉を散らすのかもしれませんね。
 
2012.1124
[県外編] 四国88カ所霊場第31番札所「五台山竹林寺」 (高知県)
先日のこと。高知市を眺望する五台山(標高約146m)に登ったついでに、四国88カ所霊場の第31番札所「五台山 竹林寺」に参詣しました。きまぐれに足を運んだ五台山の居心地の良さに浸り歩いていたピジョンズ・パークは、山の中腹に貼られた長い石段の入り口に至りました。そうして見上げたその頂は静寂に包まれ、見えないその先に荘厳な気配が感じられたのです。だから、冒頭で「ついで」と書きましたが、何者かに誘われて、迷うことなく青石の階段を踏んでいたというのが正しい状況かもしれません。
 
2012.1122
●「歩危峡」秋景 (那賀町)
吉野川が三好市で見せる景勝「大歩危・小歩危」。ここを知らない人が、文字を見ず、「おおぼけ・こぼけ」という読みだけを耳にすると、ひょっとすると大小の妖怪か何かと勘違いするかもしれません。本当は昔の街道名(地名)で、歩幅を大きく取って歩くと危ない、あるいは小さくしても危ないということから名付けられたそうです。同じように、徳島県南部を流れる大河・那賀川が、ナカ奧(徳島県那賀町木頭地区)に削った景観「歩危峡」(ほききょう)を耳にすると、鳥の鳴き声かと思ってしまうかもしれません。実際、大歩危・小歩危のように「危」を「け」と呼んでしまえば「ほけきょ()」だったりするわけで^^;)。何はともあれ、ピジョンズ・パークお気に入りの景観のひとつが、この歩危峡です。毎年、移る季節の中で幾度となく足を運んでは、ぼんやり眺めてしまう「小さな幸せ」ポイントなのです。そんな歩危峡が紅葉に彩られていました。本日のポッポニュース写真。壮大な風景というわけではありませんが、ホキキョウ~( ̄。 ̄)と観賞していただければ幸いです。
 
2012.1121
[県外編] 五台山からマチ展望 (高知県)
高知市の南東部に、五台山(ごだいさん・標高約146m)という山があります。先日、ピジョンズ・パークは仕事帰りにちょこっと道草できる場所はないかと、クルマのナビをいじっていて、偶然、地図上に名前を見つけたのです。桂浜もそう遠くはなかったのですが、今回は一度も訪ねたことのない場所ということで、立ち寄り先に決めました。足を運んでみると、よく整備されて山全体が公園のような雰囲気があり、山麓には四国88カ所霊場の第31番札所「竹林寺」が建立され、また山頂近くには県立牧野(富太郎)植物園も設けられていることから、観光客も少なくないようです。五台山を行く道路は細いのですが、一方通行になっていて、大型バスや自家用車に出会う心配がないのもうれしいのです。今回の写真は五台山の展望台から望んだ高知市の風景です。「ああ、結構大きなマチなんだなぁ」と、感じました。この後、牧野植物園と竹林寺も散策しました。機会があれば、いずれまた紹介したいと考えています。
 
2012.1119
●今秋も感動! 高の瀬峡の大紅葉 (那賀町)
例年以上に見応えある紅葉だと伝えられた「高の瀬峡」。写真は、ピジョンズ・パークが足を運んだ10日ほど前の様子です。展望台に立つと情報通り、赤く染まった葉の割合が多く感じられ、黄色い葉も一段と鮮やかであるように見えました。いわゆる大紅葉に押し包まれたV字型の渓谷を望み、耳を澄ますと、深い谷の底を少しずつ削って流れる、まだ若い那賀川の水音のこだまが聞こえました。それでは、今秋最後の紅葉風景をお楽しみください。ちなみに、高の瀬峡の「紅葉祭り」は今週末の25()まで開催され、レストラン「平の里」も期間営業されているようです。
 
※去る14日に、ナカ(徳島県那賀町)在住のピジョンズ・パーク情報員・地下足袋王子こと平井滋さんから、ファガスの森の初雪情報が寄せられ、ご紹介しました。本日あらためて、当日の様子を撮影した写真が送られてきましたので、みなさんにご紹介します。地下足袋王子さま、貴重な情報をありがとうございました。
 
2012.1116
●冬本番の前に! ファガスの森の秋景 (那賀町)
こよみの上では、四季は平等に4分割されていますが、実際の季節そうではないのは誰もが知るところ。ピジョンズ・パークが思うのに、春は4月から5月末まで。6月と7月は梅雨。夏は8月と9月。そして秋は10月から11月半ばまで。というわけで、残り5ヶ月半は、冬ということになります。そして最も短いのは秋。一昨日、剣山スーパー林道の休憩・宿泊施設「ファガスの森・高城」付近は雪になったそうです。短い秋の風景を、ポッポニュースではもう少し名残惜しみたいと思います。
 
※三好市東祖谷在住のピジョンズ・パーク情報員・小椋義勝さんから、降雪情報が届きました。号末にご紹介していますので、最後までぜひご覧ください。
 
2012.1114
●秋の贅沢セット 「大轟の滝」&「紅葉」 (那賀町)
「ススキと月」あるいは「紅葉と滝」といったような組み合わせに、美しさの幻想を見たり、得も言われぬキモチの高揚を覚えたりするのは、日本人だからでしょうか。それとも地球人ならだれもが感じるものなのでしょうか。というわけで、本日も紅葉の話題です。しかも、ナカの名瀑「大轟(おおとどろ)の滝」とのセットです。ピジョンズ・パークが足を運んだのは、4日前の1110日のこと。なんだかんだで見慣れた場所になり、ちょっと記録しておこうと、軽いのりでスナップしていたのですが、他県からやってこられた方たちが三脚を据えて、じっくりと撮影されているスガタを拝見し、ピジョンズ・パークも日本人としての初心に返ることができました。心を落ち着けて向き合った大轟の滝の秋景、どうぞご覧ください。※追記:今朝ほど、ナカ在住のピジョンズ・パーク情報員・平井滋さんより情報をいただきました。「今、ファガスの森・高城周辺で雪が降り始めました。あらためてブログで紹介します」(地下足袋王子)とのこと。地下足袋王子ブログも、どうぞお楽しみに。
 
2012.1113
●阿波三大名瀑「大釜の滝」の秋景 (那賀町)
さかのぼること3日前。1110日の沢谷川・釜ヶ谷川の渓谷は、葉を色づかせた木々によって、それは見事な紅葉色に彩られていました。この日、ナカ(徳島県那賀町)から神山町に抜けようとしていたピジョンズ・パークでしたが、大轟の滝とその周辺、剣神社の境内あたり、小釜の滝を押し包む岩と斜面、そして大釜の滝といったように見どころが次々と現れて、なかなか前に進めないのでした。大紅葉本番の道草は、まったく「蜜の味」。雲早入り口からファガスの森・高城へ様子をうかがい、土須峠近くの雲早トンネルをくぐって、前号で紹介した神通の滝にまで、甘い香りにあらがえない春先のミツバチのように、胃袋の膨張が止まらない冬眠前の熊のように、足を延ばしました。
 
2012.1110
●神通の滝へ紅葉散策 (神山町)
ナカ(徳島県那賀町)の景勝・高の瀬峡の紅葉が見頃のピークを迎えた今日、多くのみなさんが足を運ばれたことでしょう。そんな中、ピジョンズ・パークはといえば、神山町の神通谷川に落ちる名瀑「神通の滝」をたずねていました。実は、昨日の夕刻に「高の瀬峡の紅葉狩り」は済ませていたため、今日は別のポイントを探したわけです。さて、「神通の滝」といえば厳冬の頃、滝つぼまで凍り付く「たきつ坊主」(勝手に命名しています)に出会える場所として知られています。そんなわけでこれまで足を運んだことのなかった季節に、「あの名瀑がどんな表情をみせてくれるのか?」と、それを楽しみに紅葉の山道を歩きました。では、どうぞご覧ください。
 
2012.1107
[県外編] 港町風景 (山口県下関市)
「下関(しものせき)」と聞いて、まず脳裏に浮かぶのは、平家が滅亡した壇ノ浦や、二人の剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎が雌雄を決した巌流(がんりゅう)島、江戸幕府に対抗した長州征討といった物語。ピジョンズ・パークには、戦場(いくさば)としてイメージが大きかったりもするのですが、もちろん特産品の「ふく(トラフグ)」やクジラをはじめとした関門海峡の海産物が水揚げされる港町として知られ、うまいものを求める観光客らで賑わう町だったりもします。先週末、あまり長くは滞在できませんでしたが、そぞろ歩いた関門海峡沿いの町並みを少しご紹介しましょう。
 
2012.1106
[県外編] 秋だけに^^;)秋芳洞&秋吉台へ
先週、ありがたいことに毎日を忙しく過ごすことができました。そしてどうやら今週も^^;)。「大切な」雑事に追われ、キモチに余裕がなくなってくると、どうしても目先のことばかりが気になってしまうようで、7週間あまりにまで近づいてきた暮れの足音に、やっと気づいたようなしだいだったりするのです。とはいえ、まだ季節は秋っ!なわけで…。秋、あき、アキ…秋つながりということで先週末、ピジョンズ・パークは秋風が吹く高速道路を西方へひた走り、日本を代表する観光名所のひとつカルスト台地「秋吉台」と、その地下に広がる大鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」をたずねました。「ちょっと気分転換」というにはかなり遠いような、本州最西端に位置する山口県の美祢(みね)市。いつものようにフラリと表現するには結構ハードなような往復1000kmを超えるクルマ旅となりました。両観光名所の紹介については、たとえば「カルストドットコム」さんなどの観光サイトが詳しいのでそちらをご覧ください(勝手にリンクさせていただきました。事後報告ですがご容赦ください)。秋吉台では、秋雨に見舞われたものの、ほどよく葉を色づかせた高原周辺の木々が霧の中にぼんやりと溶けて、でもしっかりと季節を感じさせてくれました。もちろん秋芳洞では、傘なしで約1kmの洞窟探検を楽しみ、心身ともにリフレッシュ。明日からの出張にも元気いっぱいにでかけることができそうです。
 
2012.1101
●今年はかなり良いかもっ! 半田川の紅葉 (つるぎ町)
アメゴ釣りのシーズンには、ピジョンズ・パークも数回は竿を伸ばしに足を運ぶ半田川。町の脇を流れて足場が良いため歩きやすいのですが、それだけに「本格的に釣りを楽しむ!」というのにはじゃっかん物足りない川でもあります。支流がほとんどないというのも、手強さを感じずらくしているのかもしれません。とはいえ、半田川は生活圏に近いにもかかわらず「生きた川」で、澄んだ流れには、放流されたものですが、アメゴやアユが泳ぎ、ウナギも生息しています。そんな半田川を健康にはぐくんでいるのは、つるぎ町半田の大惣地区周辺につらなる石堂山(標高約1636m)や白滝山(標高約1526m)、矢筈山(標高約1848.5m)といった自然豊かな山々です。こうした山々の頂上付近に生まれた秋も、ついに半田川の中流域から河口付近にまで降りてきたようです。この風景に出会ったのは、1030日午後のことでした。
 
2012.1031
●「砥石権現」秋色散策 (那賀町・神山町)
山深い徳島にあって、ことのほか自然が濃い神山町とナカ(那賀町)。両町境に分水嶺をつくる砥石権現(といしごんげん・標高約1375m)のピークを29()、ピジョンズ・パークは踏んでいました。剣山スーパー林道から「堂の窪」を経由する登山道は、秋色に葉を染めた木々が頭上を覆って彩り、散ったばかりのみずみずしい葉が足下を飾りたて、交互にチカラを込める靴底で枯れ葉がカサカサとリズムを刻んでくれます。目の前に広がる秋の賑わいにノボセながらも、ついこの間まで続いていた猛暑の日々を振り返り、「さようなら」と小声で挨拶できたのは、風景が紅葉のピークにほんの少し早いことで生まれた余裕のためだったのかもしれません。
 
※昨夜遅く、色えんぴつ画家・川上和彦氏の最新作が届きました。号末に紹介していますので、こちらもお楽しみください。
 
画伯からのお便りです。
貴重な作品をご紹介いただきありがとうございます。
 
「このところ気候が良くて、
気温も落ち着いて、体調はぼちぼちです。
気をよくして、作品を描きました。
 
1点は、注文をいただいていた二匹の柴犬。
寄り添う姿に愛や絆や信頼を載せました。
 
1点は、近所の料亭の女将からの注文「彩り」。
上下はなく、床に置いて四方から見下ろして観賞してもらえます。
モチーフはどれも端を裁ち切り、その先を想像して欲しいと願いました。」(川上和彦)
 
2012.1030
●堂の窪から砥石権現へ (那賀町・神山町)
紅葉の便りがそろそろ「かしましく」さえ聞こえるほど、見頃のピークを迎えた剣山スーパー林道。神山町とナカ(徳島県那賀町)を結ぶ雲早トンネルをナカへ抜けてすぐ、剣山スーパー林道雲早入り口からレストハウス「ファガスの森・高城」への道中に、ブナなどの広葉樹が茂る緑の森「堂の窪」へ分け入る登山口が拓かれています。そこから原生林の中を延びる登山道をたどれば、高城山や砥石権現山のピークを比較的容易に踏むことができます。県内各地で紅葉狩りに湧いた先週末をやり過ごした休日明けの月曜日(1029)。ピジョンズ・パークは、次の週末を前に、ひととき静けさを取り戻した紅葉の森へ、足を運びました。
 
2012.1029
●「重楽寺」で紅葉狩り~吉野川市美郷~
春、境内の駐車場で一本の桜が、お花見を楽しませてくれました。堂々としたスガタで、花をたっぷりと咲かせ、枝は地面すれすれまで下がっていました。ただ、それはいわゆる枝垂れているとというのではなく、四方に広がり、その重みでしなっていると表現したほうがしっくりするとピジョンズ・パークは思います。そんなところからでしょうか、この桜は「重楽寺の釣り鐘桜」と呼ばれ、境内は、知る人ぞ知る人気の花見ポイントとなっています。そして今日、境内をたずねると、葉を焦げ茶やオレンジ、黄色、黄緑にといろいろいな色彩に染め、一本の木に、一つの山の秋の賑わいが凝縮されているようにも感じられたのです。それじゃさっそく、重楽寺境内で紅葉狩りをしばしご一緒いたしましょうか。
 
2012.1028
●景勝「阿波の土柱」で秋色散策~その1・実~
「阿波の土柱」といえば、徳島県を代表する観光名所のひとつ。県民の誰もがその名を耳にし、一度は足を運んだことがあるのではないでしょうか。もちろん、行楽のシーズンには県外からも観光客が訪れています。「阿波の土柱」とは、その名の通り、土の柱が林立する珍しい地形で、長い年月をかけて風雨に削られてできた、自然の土の柱が約90mにわたってそそり立っているのです。雪が溶けるころ、桜の花が春色に染めた土柱は、月日を経た今、葉を色づかせた周辺の木々によって、秋色に塗られていました。ピジョンズ・パークが、例によって道草したのは1025日のことでした。気持ちよく晴れた空の下、涼しい風と澄んだ空気が心地よく、ちょっと写真が多くなってしまいました^^;)。というわけで、本号を含め、3回に分けて写真を掲載します。まずは木々や植物の実。よくよく見れば、その豊かな色彩に驚かされました。
 
 
2012.1026
●甘い香りが漂う「鴨島大菊人形・四国菊花品評会」会場
秋の恒例イベント「鴨島大菊人形・四国菊花品評会」が開催されています。毎年秋に開催されるキクの祭典は、菊人形展示が72回、品評会が80回という歴史を重ねたイベントです。今年も、吉野川市役所前のイベント広場を会場に、1019日から1120日までの1ヶ月間、開催されるそうです。入場・見学は無料。写真は、昨日の会場の様子です。展示されたキクはまだ、つぼみの状態のモノが多く、これからしばらくは、後から足を運ぶ人ほど、見応えのある菊花に出会うことができそうです。そうして菊の花といえば、天皇家の家紋「菊花紋章」にも使われ、広辞苑第六版に寄るまでもなく、桜と並ぶ日本の国花として知られます。「高貴」の花言葉通り、スガタにも、放つ香りにも、他の花とは一線を画する気品を漂わせている──と、会場で菊花観賞を楽しませてもうピジョンズ・パークには感じられたのです。
 
2012.1025
●何者かの住処にも見えるツルの残骸
秋が深まってくるのに従って、吉野川の河川敷で目立ってくるのは、ツル性植物の残骸。夏に青々と葉を広げ、これでもか!とツルを延ばして、水辺の樹木を一本丸ごと覆い尽くし、成長に成長を重ねたあげくに、かようなスガタを晒します。蔦(つた)か、その仲間だろうと思っていたのですが、ひょっとするとアレチウリという外来生物(植物)かもしれません。写真は、川島町で出会った光景ですが、吉野川河川敷ではどこでも見られ、外来とはいえ、ピジョンズ・パークに木枯らしが吹く季節を思い出させてくれる、ふるさとの風景のひとつになっています。
 
2012.1022
●秋の愉しみ
表題の通り、秋の愉しみをいろいろと考えてみました。まず、先週末といっても昨日、一昨日のことですが、秋晴れの好天に恵まれ、誘われて、紅葉狩りを楽しまれたみなさんも少なくなかったのに違いありません。そこでは、木々の葉の色づきを愛で、また爽やかな空気を水ながら歩いて心地よい汗を流されたことでしょう。食もあります。山の幸・海の幸。山と言えば、柿に栗にちょっと手の出しにくい松茸に…、海と言えば、牡蛎(かき)にサンマに、ちょっと手の出しにくい伊勢エビに…。忘れていけないのは、新米。お味噌汁を添えるだけで十分に満たされた一食となります。スポーツや文化の楽しみもあります。県内では昨日開催されたスポーツイベント(阿波吉野川マラソン大会)2000人近い人が参加し、健脚を競い合ったそうです。走るのはもちろん、歩くのも、食べるのにさえも、エネルギーがいります。「何かしよう」「出かけよう」というキモチにさせてくれるのが、秋のチカラです。そして秋は、吉野川河川敷の花々にも元気を分け与えてくれます。少し前になりますが、10月始め頃に出会った道ばたの花・植物たちです。名前の分からないものも掲載しています。確認が取れ次第、随時名前を追加あるいは修正してゆきます。読者のみなさんも、ご存じの花があれば、コメントでご指導いただければと思います。※ピジョンズ・パーク情報員・小椋義勝さんから、東祖谷落合峠の紅葉情報が届きました。号末に紹介していますので、お楽しみください。
 
2012.1018-3
●剣山南面ルートをたどって山頂へ ~その3-3
最終話・第3号は、剣山山頂周辺と登山口の一つ「山の家・奥槍戸」脇登山口が賑わう光景を掲載します。剣山とジロウギュウを結ぶ稜線上を行くカラフルな登山服の列が、遠目には一本のロープのようにも見えました。ブームとシーズンが重なって、いつもは人の気配もまばらな山に活気があふれていました。ピジョンズ・パークも、賑わいの一部を担いつつ、紅葉風景を存分に味わうことができました。ここ数日の冷え込みを受けて、今週末にはいっそう紅葉が下降してくるように思われ、それが楽しみでならないのです。
 
2012.1018-2
●剣山南面ルートをたどって山頂へ ~その3-2
本日第2号は、剣山(標高約1955m)からジロウギュウ(標高約1929m)へ向かう途中、ピジョンズ・パークは、イベント参加者一行と離れ、ひとりジロウギュウの北面に延びるトラバース道に向かいました。そうして再度、丸石(標高約1683.8m)から続く登山道をたどりジロウギュウの山頂を目指した際に出会った紅葉の風景をご紹介します。トラバース道の途中に、たぶんイタヤカエデだと思うのですが、葉を赤く色づかせた一本の木があり、これが遠目にも際立ち、心ひかれたのです。
 
2012.1018-1
●剣山南面ルートをたどって山頂へ ~その3-1
去る1014()に、紅葉する剣山を目指すイベントに参加したピジョンズ・パーク。今また、そして今度は、ゆっくりと自分だけのペースで、色づく森へ踏み入れたいという思いで頭がいっぱいになっています。今日のポッポニュースは、シリーズ(剣山南面ルートをたどって山頂へ)の最終編。3号分を一度に大公開します。いっしょに剣山の秋色を楽しんで、賑わいを感じてもらえればと思います。
 
2012.1017
●剣山南面ルートをたどって山頂へ ~その2
剣山スーパー林道から槍戸川に沿う山道をたどり目指した剣山。紅葉本番の山頂風景を楽しみに、今回は、山行途中で出会った美滝「ほら貝の滝」を紹介します。滝は、目測15mほどの岩肌を洗って流れ落ちているにもかかわらず、滝つぼは意外なほど深く、青く澄んだ谷水をたっぷりとたたえていました。周辺はブナやカエデ、ミズナラなどの森で、ピジョンズ・パークが足を運んだ1014()には、まだ緑の葉が大勢を占めていましたが、これから月末にかけて急ぎ足で紅葉していくように思われました。※号末に、剣山へのアクセス道のひとつ国道438号の崩落と通行止め情報(三好市東祖谷在住のピジョンズ・パーク情報員・小椋さんより)を掲載しています。参考にしてください。
 
2012.1015
●剣山南面ルートをたどって山頂へ ~その1
秋の行楽シーズン本番を迎えた昨日(1014)は、県内各地で山海のイベントが開催され、各会場は多くの人出で賑わっていたようです。ピジョンズ・パークは、そうしたイベントのひとつ「第2回山フェス 南つるぎスカイラリー」に参加。剣山スーパー林道に開かれた登山口から、イベント参加者のみなさんに混じり、紅葉に湧く剣山山頂を目指しました。剣山登山というと、三好市東祖谷の見ノ越のリフト乗り場から山頂を目指す剣山北面ルートが一般的です。もちろん剣山南面(徳島県那賀町)にも、幾通りもの山行ルートが拓かれています。ただ、リフト等の山行設備はなく、また登山口へのアクセス道が険しいこともあって、これまでは本格的な登山を楽しみたいというみなさんから支持されてきたものの、南面コースがたどられることは、大して多くはありませんでした。そこで、手つかずの自然がたっぷり残された剣山南部地域の魅力を広く知ってもらおうと企画されたのが、同イベントだったわけです。イベントでは、3つの山行コースが設定され、参加者はそれぞれ好きなルートを選び、インストラクターさんの案内のもと、頂上を目指しました。そして山頂で合流した参加者は、それぞれに感想を述べあい、たたえ合い、笑顔の記念撮影が行われました。ピジョンズ・パークが、参加したのは「おおぼら橋登山口」から、「ほら貝の滝」を経由するコース。というわけで、ポッポニュースでは秋の花、秋色の滝、そして紅葉の剣山と、3話にわけてご紹介する予定です。それでは、南面ルートで目指した秋の剣山山頂の様子その1をお楽しみください。
 
2012.1013
●アユ産卵禁漁を目前に賑わう吉野川 (川島町)
今月中旬に迫ったアユの禁漁を目前に、吉野川では、アユ釣り師たちがかんどり舟を川面にこぎ出し、連日賑わっています。禁漁は1ヶ月ほど続き、あとは年末まで産卵後の落ち鮎漁が解禁となります。ピジョンズ・パークは、アメゴ釣りはたしなむものの、アユを狙ったことはありません。吉野川水系(徳島県上流部)の遊漁券が、アユ漁にも使えるのかどうか、来シーズン購入の際に、お店の方にたずねてみようと思います。アユ釣りという新しい分野に分け入ることができれば、きっと読者のみなさんにも、これまでにない情報をお届けできるのに違いないのです。
 
 
2012.1012
●コスモス三昧! (吉野川市鴨島町)
秋の花と聞いて、最近のピジョンズ・パークは、シコクブシだのオタカラコウだの、ツリフネソウだのといった、比較的山岳に咲く植物を思うようになっています。だけれども、身近で、そしてずっと以前からこの時期に出会っていたのは、言うまでも無くコスモスでした。キクの仲間で、原産地はメキシコだとか。コスモスは、ギリシャの言葉で、秩序や調和を意味するそうで、確かに群れ咲くコスモスの様子は整然として、何かしらの規律があって乱れがないように感じます。和名は、秋桜(あきざくら)。秋桜と書いて、コスモスと読むわけではないのですね。さて、本日のポッポニュースが取り上げたのは、白や橙、ピンクに斑(まだら)など、多様な花色・模様の花をワッと咲かせたコスモスの花景です。出会ったのは昨日。場所は、昨年8月末に閉園した吉野川遊園地の近くの畑。コスモス花景は、吉野川遊園地同様に、ボクたちのふるさとの原風景となっているように、ピジョンズ・パークには思えるのです。
 
2012.1011
●「第2回ナカまつり」はじまる (那賀町)
西日本第2位の標高を誇る「剣山(つるぎさん・標高約1955m)」南部に広がる町──ナカ(徳島県那賀町)。山深いことで知られる四国徳島にあって、いっそう濃い緑に親しめる地域として、県内はもちろん県外からも、年間を通じて多くの行楽客が訪れています。とくに、ナカ奧とよばれる木頭・木沢地区では、広葉樹が茂る山々が残され、例年紅葉シーズンには、葉を鮮やかな赤や黄に色づかせた木々が一面を覆い、見応えある秋景色を楽しませてくれます。そしてナカでは、この紅葉にあわせて「ナカまつり」が開催され、期間を通じて、農村舞台での阿波人形浄瑠璃公演をはじめ数多くのイベントや祭りが予定されています。これからいよいよ紅葉狩り本番。ピジョンズ・パーク読者のみなさんにとっても、ナカがさらに近くなる季節がやってきました。
 
2012.1005
●本格的な紅葉が待ち遠しい「へんど滝」 (那賀町)
自然豊かなふるさと徳島県にあって、いっそう山深いことで知られるナカ奧(徳島県那賀町木沢地区)。そこには澄んで流れる数多くの川や谷があり、水音をたどることで見応えのある滝にも少なからず出会うことができます。坂州木頭川の支流・沢谷川をさかのぼり、その上流に「ナル木屋谷」が交わり、さらに上流部で「へんど谷」が接続します。その注ぎ口で落ちているのが「へんど滝」です。旧木沢村(現那賀町)発行の「滝王国inきさわ 神秘とロマンを求めて 第1集」にも掲載され、ピジョンズ・パークが徳島の自然を旅する中で、一度は訪ねておきたい滝のひとつでした。沢谷川沿いを走る国道193(※国道といっても、林道のような細く曲がりくねった道です)脇の小剣神社前の広場に車を止めさせてもらい、そこから徒歩でゆっくり3040分ほど林道を行けば出会えます。紅葉樹の森にあふれる清々しい空気は、悲願寺(神山町)の境内に湧く石清水のように、喉をうるおし息を洗ってくれます。滝から吹き付ける飛沫は、高価な化粧水のように、心地よく顔や手の皮膚になじんでゆきます。昨日の時点では、滝と滝つぼ周辺は鮮やかな緑に包まれていましたが、標高1000m近い森が色づくのは、それほど先のことではないようにも感じられました。
 
[おまけ情報]
ピジョンズ・パーク情報員の小椋義勝さん(三好市東祖谷在住)から、東祖谷の武家屋敷で開催されるイベント情報が届きました(94)。小椋さん貴重な情報をありがとうございます。
 
「秋も深まりつつある、この頃ですが、今朝の東祖谷自宅の気温は13℃寒いな~と感じる季節となりました。そんな中ですが、ルパン三世などの音楽に参加されている、大井孝志さんのJAZZコンサートが10月6日・東祖谷の大枝(おえだ)地区にある武家屋敷・喜多家にて行なわれます。今回で20年以上の実績がある今回のコンサート前日は、学校統廃合となった東祖谷・小中学校でのコンサートも行なわれるみたいです。秋の夜長、東祖谷に訪れて、ゆったりとした時間を過ごすのはどうでしょうか!」(東祖谷・小椋義勝)-原文ママ-
 
 
2012.1003
●吉野川河川敷に咲く 白色のヒガンバナ (吉野川市鴨島町)
「天高く」と表現される秋の青空が広がった昨日の朝。ピジョンズ・パークは、吉野川河川敷に野の花を求めて歩いていました。河川敷堤防では、毎年恒例の草刈りが行われており、タイミングを間違えると、せっかく咲いた花に出会うチャンスを失ってしまいます。そんなわけで、昨日の朝は、すっかりさっぱりした堤防道路を越えて、さらに吉野川に近づいた河川敷で花の気配を探っていました。そうして出会ったのが、白色のヒガンバナです。滅多にみかけないため、突然変異かと思っていたのですが、調べてみると、ヒガンバナの仲間で黄色い花を咲かせるショウキズイセン(鍾馗水仙)と、一般的な赤いヒガンバナとの交雑種との情報もありました。赤と黄が交わって白になる──不思議な感じもしますが、本日のポッポニュース「清々しい秋空の下で出会った吉野川河川敷の花景」をお楽しみください。
 
2012.1002
●空に群れ泳ぐ 白イワシ
台風が去ったものの昨日は雨もよう。そうして今朝、雨雲がどうなったかとピジョンズ・パークが見上げた青い空には、巻積(けんせき)雲が気持ちよく広がっていました。うろこ雲あるいは鰯(いわし)雲とも呼ばれ、ご存じの通り、秋の代名詞のような雲です。涼しい風に湿気は含まれず、差す下ろす陽も、穏やかな表情をしています。今年もついに、行楽のシーズンがやってきました。
 
2012.1001
●雨の神様のジレンマと秋色の実
中秋の名月~暗い夜空に穿(うが)たれた光穴がゆっくり流れていく。そんな空景に期待を寄せて、昨夜は各地で「観月イベント」が企画されていたことでしょう。ただ残念なことに、台風17号の影響で空に満月が輝くことはなく、雨月・無月でお茶を濁すこともできませんでした。来年の中秋を待ちたいと思うのですが、ふと次のような考えが頭に浮かびました。風神雷神といわれるように、台風や雨にも担当の神様がいらっしゃったとして、名月を見たくなったらどうすればいいのだろう?担当替えがあるのなら、しばらくガンマンしていればいつか観月のチャンスも訪れるでしょうが、ずっとひとつコトに専従する場合は、お気の毒としか言いようがありません。まったくもって「ヤマアラシ(ハリネズミ)のジレンマ」で、月が見える距離や位置に立てそうにもないのです。はぁ~あ。前置きばかりが長くなってしまいましたが、今日のポッポニュースは、近くの山道を散策して見つけた「秋の色」「秋の味」。アケビです。ついでに、ヤマボウシの実とピジョンズ・パークの番ネコ、秋の夕日を載っけておきました。ふるさと徳島のとある秋風景。どうぞ、ご覧ください。
 
2012.0927
●入秋頃の剣山スーパー林道 (那賀町)
9月のはじめ、といいますか1日のこと。ピジョンズ・パークは、剣山スーパー林道の剣山トンネルを木沢地区側から木頭側に徒歩で抜け、初秋の山風景を楽しんでいました。クルマで抜けられないのは、那賀川源流の石碑が設置された広場近くで土砂崩れがあり、これがまだ修復されていないためです。9月初旬といえば、里や平野部では残暑というより、まだまだ本格的な夏日が続いていました。それが約1500m近い標高を走る剣山スーパー林道では、はや肌寒いほどの涼風が吹き、シコクブシ(トリカブト)が赤・青紫色の花を咲かせて、秋の訪れを告げていました。
 
2012.0925
●「吉野川河川敷の花景」はじめました。
今朝、早起きしたピジョンズ・パークは、吉野川にかかる川島潜水橋近くの土手に出かけました。目的は、土手沿いに咲く秋の花。実のところ、ずっと以前から、今年の春先頃には、吉野川沿いの堤防道路の脇に多様な花々が咲き、賑わしているのに気づいていました。「そのうちに…」とは思っていたのですが、山間部から紅葉のたよりが届きそうな今頃になって、やっと重い腰を上げ、吉野川河川敷の花々にレンズを向ける気になったしだいです。「ひょっとして心に余裕ができたのかな」などと自画自賛してしまったり…^^;)。さて、新しく追加したカテゴリー名は「吉野川河川敷の花景」。そのまんまですが楽しんでいただければと思います。季節にはよく見かける花たちですが、実際は名前も知らないものがほとんどであったりします。都会のマンションなどの集合住宅で、隣人の顔を見知ってはいるものの、名前も、年齢も、何をしてるヒトかも、まったく知らないのに似ています。掲載にあたっては、できるだけ花の名前を調べて、紹介したいと思いますが、そこは素人。間違っていたら、どうぞコメントでご指摘ください。このカテゴリーは、ポッポニュース読者のみなさんの助けを得ながら、いっしょにつづっていければとも思うのです。
 
2012.0922
●雨がもたらすもの、わけてくれるもの (那賀町・新居田の滝)
いつもはこっそり「白糸の滝」と呼んでいた「新居田の滝」が、ご覧の通りの堂々としたスガタに変わっていました。場所はナカ(徳島県那賀町)を流れる坂州木頭川の支流「新居田川」。四季美谷温泉の対岸で坂州木頭川にそそいでいます。白糸の滝といえば聞こえは良いのですが、やはり豊富な水量を伴い落ちて、深く丸い滝つぼを持つ滝こそが、阿波踊りで言えば正調、野球でいえば右投げの本格派といったポジションにあるのではないかと、控えめながらピジョンズ・パークは主張したいのです。さて、痩せたヘビのように細々と垂れていた「新居田の滝」を、猛々しい龍のスガタに変えたのは、言うまでも無く秋の雨。外出するのに不都合がられがちな雨ですが、わざわざ足を運ばせる風景をつくってくれるのもまた雨なのです。これで何度目になるか忘れてしまいましたが、あらためてピジョンズ・パークは雨が、そして雨の日が嫌いではありません。
 
2012.0921
●移りゆくもの (剣山スーパー林道)
昨年の健康診断で測ってもらった身長は177cm10日前の体重は61kgちょっとでした。それが、昨日測ると、身長は176cmをわずかに切り、体重は65.1kgに!。縦に縮んで、横に広がってしまったようです^^;)。ヒトのカラダというのは、水分が6割ほどなんだそうで、変化しやすいのもうなずけますが、表面の器も変化しやすいようです。これから、食事がいっそう愉しみになる季節。ピジョンズ・パークのカラダが、冬ごもりに備えて、どこまで変化するのか…楽しみなような、怖いような。さて、変化といえば、キモチの部分でもずいぶん弱腰になってしまっているようです。昨日、剣山スーパー林道にクルマを走らせた際、雨に流されてできた路面のくぼみや転がる割れ石がやたら目につき、相当に用心深くなっていました。数年前なら、少々クルマの腹を擦るくらいは平気で、舌を噛まないように気をつけるくらいのものだったのに。まぁ、事故なんて起こして、レスキューの方に迷惑をかけるよりも、後ろ来たクルマに道を譲るほうが良いと思えるくらいにココロもカタチを変えた結果なのでしょう。そんなことを考えながら乗り入れた剣山スーパー林道では、小さな谷や沢の脇で、オタカラコウが黄色い花を咲かせ、ハガクレツリフネソウの花がこっそり外をうかがっていました。季節も深い秋へと移っているようです。
 
2012.0920
●豊穣の秋来たる (神山町)
神山町とナカ(那賀町)を標高約1000m付近で結ぶ土須峠。その近くに抜かれた「雲早トンネル」のナカ側入り口脇から、上勝町へ延びる剣山スーパー林道にクルマを乗り入れたのは、今日の早朝のことでした。クルマのエアコンを暖房に切り替えたくなるほど気温は下がり、谷や沢そばには、オタカラコウやハガクレツリフネソウといった秋の山岳植物が花を咲かせていました。そんな剣山スーパー林道の風景は、後日ご紹介します。今日のポッポニュースは、途中、剣山スーパー林道から、神山町役場近くに延びる野間殿川内線を下った先の集落で出会った田んぼの風景です。山間部でも、やっと稲の刈り取りが始まったようで、刈り取られた稲わらが、物干し竿のように横に渡された細い丸太にかけられ、干されていました。近づくと、稲わらが蒸れたにおいが漂い、つやつやに炊きあげられたご飯のこうばしい香りを思いおこさせてくれます。うっとりと立ち尽くすピジョンズ・パークを、まだ朝食を取っていないお腹の虫たちが、ぐぅぐぅ鳴いて現実へ引き戻すのでした。
 
2012.0917
●初秋の味覚「ぶどう狩り」 (吉野川市・阿波市)
いまだ残暑が続く徳島県も、例年なら「阿波踊り」が終われば、とたんに秋めいてきます。木々の葉の色づきや「涼」を含んだそよ風、青空に薄く広がる絹雲がそれを感じさせてくれます。そうしてもうひとつ、8月中旬頃からシーズン入りする初秋の味覚「ぶどう狩り」も、徳島に秋の訪れを教えてくれる風物詩です。県内屈指のぶどう産地といえば、吉野川市川島町や阿波市土成町が知られています。数日前、残暑で見えにくくなっている初秋を探そうと、ピジョンズ・パークも数年ぶりに「ぶどう狩り」をハシゴしました。土成町では、自分で摘み取ったぶどうの重さで料金を支払う「量り売り」。その後に足を運んだ川島町学のぶどう園では、1,000円の入園料で食べ放題のぶどう狩りを楽しむことができました。ぶどう狩りシーズンは、今月下旬あたりまでとのこと。
 
2012.0911
●お湿りをよろこぶ坂州木頭川 (那賀町)
今朝の徳島の空は、すっきりしません。未明頃にはすでに降っていた雨が、朝まで持ち越しています。ただ、午後にかけて持ち直してくるとの予報で、ひょっとすると蒸し暑くなるかもしれません。熱中症には、気をつけたいものです。さて、本日のポッポニュースも雨の風景をご紹介しています。昨日の午後、ピジョンズ・パークがナカ(徳島県那賀町)にクルマを走らせた際に見かけた川の様子です。坂州木頭川に架かる「夏切橋」の上から眺めると、清流が雨に濡れていました。周囲の木々は、少し黄色みがかってきているように感じ、よくよく目をこらせば、赤い葉もちらほらと見つけることができました。この雨は、紛(まご)うこと無く「秋雨(あきさめ)」であって、木々の葉が色づくのを促(うなが)す季節の唄なのです。そうして、見る限り水量が減っていると思われる清流と、流れの周辺に生かされる生き物や植物にとっては恵みの雨であるようでした。
 
2012.0909
●本日はおまけ。ネコ的初秋の過ごし方
風の通りが良く、日当たりもまずまずで、雑音は少なめで、比較的柔らかい場所──あたりが条件だったのでしょうか。初秋の夕刻をノンビリ過ごすのに、ピジョンズ・パークの番ネコが選んだのは、黒い革張りのイスでした。今日のポッポニュースはお休み。ある日の番ネコのようすを掲載して、お茶を濁させていただきました。一方で「さぁ、ネタを拾いにどこにでかけようか」と、思案中です。
 
2012.0907
●古社「八幡日吉神社」で、またまた道草 (阿波市阿波町)
昨日、阿波市阿波町に足を運んだついでに、築200年という古社「八幡日吉神社」の改修現場に、またしても、ふらふらと道草。秋祭りに向けて、工事は順調に進んでいるようで、屋根瓦は吹き終わり、外壁工事も佳境を迎えていました。立ち寄ったのが、ちょうどお昼時で、こぞって食事に出かけたのか、大工さんたちのスガタはありませんでした。夏の暑気はしぶとく残るものの、青い空に、うろこ雲に似た薄い雲がそっと広がり、それが強い陽ざしを和らげて、静かな境内をいっそう居心地よくしてくれます。「お弁当を持ってくればよかったな」と、独り言をもらしながら、ピジョンズ・パークは、しばしの休息を楽しませてもらいました。こんなとき、2ヶ月前のピジョンズ・パークなら、左手に携帯灰皿を持ち、右手のタバコを吹かしていたものですが、そうした作業から解放された今、両手は延びた夏草をいじったり、カメラを使ったりと、案外忙しく働いています。「このまま、うまく禁煙できればいいなぁ」と、修復されつつある古社の境内で、神様にお願いするような厚かましいことはしませんが、ただ、心の中でふと思ってみたりもするのです。
 
2012.0905
●神殿も拝殿も無い神社に惹かれて
阿波市市場町善入寺地区の細く入り組んだ路地で、ピジョンズ・パーク的に、とっても気になる一角が目に飛び込んできました。スケールダウンされたお城の石垣さながらの土台に支えられた小さな人工の高台が、三叉路を分けて築かれていました。高台の上は10坪ほどの平らな敷地で、これをコンクリート塀がぐるりと囲んでいます。中央に「猿田彦」と彫られた大きな青石が、象徴的に立っていました。その有様は「誰もが知っている秘密基地」あるいは「地面に引かれた白線とアウトサイドの奈落」といった、遠い昔に置き忘れてきた遊び心を思い出させてくれるには、ほとんど完璧な風貌を備えていました。「子どもがここの石段を登れるようになったとか、かくれんぼをするようになったとか、子どもたちが大きくなっていったのを思い出します。もちろん、私もここでよく遊んだものです」と、隣家の庭先で作業をしていた女性が懐かしむように話してくれました。拝殿も神殿も無いものの、青石の横に小さな石の祠があり、これがお稲荷さんで、高台は稲荷神社であるそうです。「年に2回、近くの神社の神主さんがやって来て、清めてくれるんです」。その折には、地域のみなさんが集まり、井戸端会議を楽しんでいるそうです。
 
2012.0903
●勘場山で出逢った魅力的な生き物たち
本日は、朝から東へ西へと現場を訪ねて撮影をこなしてきました。ふと気づけば本来、仕事のコアであるはずの売文業を押しのけ、副業であったはずの写真をきっかけに仕事が広がっていくことが多くなっています。まぁ、別にそれで困るというわけではないのですが…。で、午前中に足を運んだ阿波市市場町で、例によって少しの時間を見つけて、うろうろと道草徘徊(はいかい)を楽しんでいたところ、善入寺という地域で「猿田彦神社」と彫られた大きな青石が立つこぢんまりとした境内に出くわしました。なんというか、魅力的な神社であったため、次回のポッポニュースであらためてご紹介します。さて、本日の話題は、昨日のこと。ナカ(徳島県那賀町)の木頭地区にすそ野を広げる勘場山(勘場山・標高約1633.8m)への山行中に、ピジョンズ・パークが出逢った魅力的な表情をピックアップしてみました。サクサクっとお楽しみください。
 
2012.0830
●雨滴と夏草と吉野川 (阿波市吉野町)
西暦2012年の夏も終わろうとしています。ところで「西暦」を広辞苑第六版に拾うと、イエスの誕生した年を元年とする年代の数え方とあります。ただ、キリストの生まれた正確な日は分からないようです。ネットであちらこちら検索すると、どうやらクリスマスは、その救世主の誕生を祝う日として、何百年も後になって決められたというような解説も見つけました。それでも、キリストが生まれた年を元年とするなら、生まれた瞬間が11日ということになりはしないだろうかとも思うのです。そうするとキリストが、夏に生まれていたとすれば、たとえば現在の81日が、11日になっていた可能性もあります。キリストが生まれた国イスラエルは、日本と同じように11月~2月が冬。そこからもキリストが生まれたのは冬であって、そうして当然ながら冬に11日が設定されたということになるのでしょう。今日の徳島は、平野部で午前中は曇りあるいは雨の予報。雨は落ちて来ず、残暑の熱に湿気が濃く混じっています。二度とは来ない西暦2012年の8月の終わりを目前に、ピジョンズ・パークはどうでもいいような思考にともすれば逃げつつ、対照的に大切なお仕事に向かい合ってもいます。本日のポッポニュースに掲載した写真は昨日の朝、四国88カ所霊場第5番札所「無尽山 地蔵寺」を訪ねた際に道草した吉野川沿いの土手で出逢った、雨と夏草の風景です。アユを狙う太公望たちのスガタも、早朝にかかわらず、ちらほらと見られました。
 
2012.0829
●雨中の五番札所
山門を入ると、まず目に飛び込んでくるのは、樹齢約800年と伝えられるイチョウの巨木。四国88カ所霊場第5番札所「無尽山 地蔵寺」の境内は、朝から残暑をやわらげてくれる雨に打たれ、くだんの大イチョウが格好の雨宿り場所を提供してくれました。地蔵寺は、本堂裏手に建立されている羅漢堂に鎮座する無数の羅漢像で知られ、これらは称して五百羅漢さんとも呼ばれています。今日の徳島は、午前中いっぱい雨模様だそうで、ピジョンズ・パークは、気温の下がったのを幸いと、久しぶりに大樹からしずくが落ちる札所境内の涼に遊ばせていただきました。
 
2012.0827
●涼風と星景の夜 (つるぎ町)
昨夜、日付が変わる頃に強風に強い雨が重なり、慌てて洗濯物を取り込みました。宵の口には、星が出て、少し湿気はあるものの、秋が近づいていることを教えてくれる涼しい夜風が吹いていたのですが、マチ中であっても天候は数時間でがらりと変わるものなのですね。さて、星に絡めて^^)、本日のポッポニュースは、一昨日の土曜日から日曜日にかけて、徳島県西部のマチ、つるぎ町でピジョンズ・パークが見上げた夜空の星景です。アウトドア用リクライニングチェアに腰掛け、缶ビールを片手に時折流星が走るのを目で追いながら、ひとときの涼に浸りました。景気はなかなか良くなってこない中で、大した予算をかけずに余暇を楽しむ方法として、寒くなる前の今、星空を見上げるのもおすすめですよ。
 
2012.0825
●ファガスの森・高城でコテージ泊
剣山スーパー林道の雲早入り口から、15分~20分ほどクルマを走らせると、休憩・キャンプ・宿泊施設「ファガスの森・高城」があります。剣山スーパー林道の通行が可能なシーズンには、オフロードバイクのライダーを中心に、新緑や紅葉を楽しむ人や登山客が憩いを求めて訪れています。そして今年71日から、指定管理者認定を受け、この「ファガスの森・高城」の管理・運営を行っているのが四季美谷温泉です。四季美谷温泉の支配人、通称「地下足袋王子」さんによると、「これまで、あまり使われていなかったコテージの利用も促すため、施設の清掃と、草刈りなど周辺の整備に汗を流しました」とのこと。また、四季美谷温泉のレストランメニュー「鹿肉カレー」も「ファガスの森・高城」レストランのメニューに加わり、口づてに人気が高まり始めているそうです。さて、気になるコテージ利用料金は、一棟一泊10,000円。ピジョンズ・パークも先日、施設の清掃ボランティアに参加し、避暑を兼ねて宿泊させていただきました。深夜から明け方にかけて雨となりましたが、起きている間は、満天の星空。コテージでは、虫の声を窓外に聞き、涼しい夜風に包まれて、安眠をむさぼりました。そうして翌朝には「秋、大紅葉のなかで眠るコテージ泊もいいなぁ」などと、夢想も膨らむのでした。
 
2012.0823
●空に気持ちが向かう季節 (阿波市阿波町)
季節の変化を教えてくれる風景がある一方で、季節が移ったことを知らせてくれるのは自分の心の中に生まれる欲求だったりします。前者は、梅や桜、コスモスなどの花や山々の色づき、田園で穂を垂れる稲の風景がそれで、目から入ってくる情報によって季節の変化を察するわけです。対して後者は、今夏は高値で手が出しづらかったウナギの味や香りに惹かれたり、クルマではなくバイクにまたがりたくなったり、早起きしてみたくなったりで、「ああ、季節が変わったのだなぁ」と気づくわけです。そして今、ピジョンズ・パークはやたらと空を見上げたくなっています。毎年のことなのですが、何かの折にふと気づくと、ぽかんと口を開けて薄いウロコ雲が広がる空を仰ぎ見ていたりします。ちなみに、夏を代表する入道雲は遠くの山の奥にあったりして、そのまま目の高さで眺めますが、秋口に現れるウロコ雲はアゴを突き上げて、天を向いて見るといったように、観賞方法というか姿勢からして違っています。本日のポッポニュースは、まだウロコ雲には少し早いものの、それを意識させる薄衣のような白雲が広がった阿波市阿波町の空景をご紹介しています。以前、ポッポニュースで紹介した阿波町十善地の古社「八幡日吉神社」の修繕が、どのくらいまで進んだのかと、昨日の昼過ぎにお弁当を携え向かう途中で出逢ったのがこの写真の風景でした。ジリジリと照りつける夏の陽ざしの下で、稲穂は金色(こんじき)に輝き、青空では入道雲と薄い雲がせめぎ合っている──季節の狭間をそこに見つけてしまったピジョンズ・パークの表情()が、どうなっていたのかは先述した通りです。
 
2012.0822
●夏の終わりの風景と蛭子神社
昨夜から今朝にかけて、寝室の窓から稲光がひっきりなしに差し込んできました。明るさの割に、雷鳴があまり届かなかったところを考えると、かなり遠くに大きなのが落ちていたのかもしれません。ところで稲光は、稲妻(いなづま)ともいいます。文字面だけみれば、すなわち稲の奥さんということで、稲刈りシーズンの今頃に雷が多いのもうなずけるのです。ただ、稲は奥さんに何かしら叱られるようなことをしてしまっているのかもしれません。カミナリが落ちるともいいますからね。そこでピジョンズ・パークは「稲は、しおらしく穂を垂れて、刈られるのを待っている」というような構図を思いついてしまったりもするのです^^)。さて、本日のポッポニュースでは、そんな稲妻の気配はまったく感じられない、穏やかな昼下がり。ナカ(徳島県那賀町)の鷲敷地区に建立されている蛭子神社とその前に広がる田園の様子をご紹介しています。頭(こうべ)を垂れた稲穂の風景も一部差し込んでいますので、どうぞお楽しみください。
 
2012.0821
●今週末の避暑は「岳人の森」がおすすめ!
今日の平野部(徳島市周辺)は変化に富んだ一日となりました。午前中の一時、雷雨に見舞われたかと思えば、午後から夕刻にかけて、焼け付く陽ざしとうだる暑さが続き、日が西の山に隠れる頃になって、やっと酷暑が重い腰を上げてくれました。どうやら今週も、強烈な残暑に耐えなければならないようです。ただし、標高1000m付近の高地になると、様子はすっかり秋めいています。昨日、ナカ(徳島県那賀町)と神山町の町境、土須峠近くに穿(うが)たれた雲早トンネルを神山町側に抜けてすぐの展望広場に立つと、夕刻という時間も手伝って、そよと吹く風は、涼しいを通り超えて冷たくさえ感じられました。そこに湿気はなく、また寒いほどでもない──今週末にも平野部に居座るであろう残暑から逃れるなら、四国山岳植物園「岳人の森」(入園料400)あたりで過ごすのが手頃で身近な正解かもしれないと、ピジョンズ・パーク思うのです。
 
2012.0820
4つの阿波踊りのおまけ
阿波踊りが終わったとたんに、徳島には秋の気配が漂います。もちろん、マチ中には灼熱の残暑が居座り、そうそう涼しい風は吹いてきませんが、山間部に少し入れば、蚊を追って元気に飛び回わる赤とんぼのスガタがあり、ススキは小さな赤い穂を開き始めています。そんなところから「阿波踊りは、徳島の夏と秋をつなぐ季節のイベントでもあるのだなぁ」と、ピジョンズ・パークは思うのです。そうして2012年の夏を忘れないために、あるいは、いつか思い出すために、本日のポッポニュースでは、今夏訪問した4つのマチの阿波踊り会場で出逢った「阿波踊りを楽しむ光景」を掲載しました。阿波の夏の熱気を、もう一度感じていただければと思います。
 
2012.0817
●貞光夏まつり阿波踊り大会 (つるぎ町)
徳島県西部のマチ「つるぎ町」の貞光中央商店街で、815日、16日の2日間(午後7時~同10)、恒例の夏祭りイベント「阿波踊り大会」が開催され、ピジョンズ・パークは昨日(16)の夏祭り会場に足を運びました。貞光中央商店街は、旧商家が町並みの所々に保存され、脇町のうだつとはまた趣の違った2層の防火壁「重層うだつ」が見られることでも知られています。遠い昔の風情を濃厚に残す通りに、鐘や太鼓、篠笛、三味線の音が流れ、地元の阿波おどり連をはじめ、多くの踊り子たちと見物客の笑顔があふれ、その賑やかさに誘われて通りの奧へ奧へと足が勝手に進んでしまいます。阿波踊りの様子が紹介される際に「熱気と興奮」という言葉が使われているのをよく目にしますが、ここの阿波踊りでは、それとはちょっと印象が違って感じられます。久しぶりに顔を合わせた知り合いが「よう」「おうおう」と声をかけあい、「折角だから踊っていかんで?」「いっしょに見物しようだぁ」と肩を寄せあって、そうして懐かしい思い出がじわじわ膨らんだ「ヨロコビのかたまり」といったようなものが漂っているのです。集積したエネルギーを爆発させる(ように感じる)徳島市の阿波踊りに対して、熱気はあるのだけれどもどこかしら脱力系の気配に包まれている──貞光中央商店街の阿波踊り。「そんな雰囲気が、ネーティブでない見物客であっても、懐かしい場所に帰ってきたような気分にさせてくれるのではないか」などと想像を膨らませながら、たぶん今年最後の阿波踊りを楽しませてもらいました。
 
2012.0816
●駅前中央通りの阿波踊り大会 (吉野川市鴨島町)
待ち遠しかった4日間の阿波おどりも、はじまってみればあっという間に過ぎ去ってゆきました。そして今夕は「吉野川市阿波踊り大会」や「いけだ阿波おどり」「つるぎ町阿波踊り大会」といった地域の阿波踊りも最終日を迎えます。阿波踊り期間が終わってしまうと、マチに涼しい風が吹きはじめ、秋祭りのシーズンがやってきます。ちょっと気が早いですが、秋祭りの賑わいを思い描くことで、阿波踊りの後の寂しさを紛らわすことができるのです。さて昨夕、ピジョンズ・パークは午後7時から吉野川市鴨島町のJR鴨島駅前中央通りで開催された「吉野川市阿波踊り大会」に足を運びました。ともすれば寂れがちな地方・地域の駅前商店街・駅前通りの例にもれないように見えるJR鴨島駅前中央通りに、踊る人、見物する人たちの笑顔があふれ、ひとときの活気にわいていました。
 
2012.0815
●「阿波おどり」のマチ歩き (徳島市)
初日、2日目と雨に見舞われた徳島市の阿波おどり。3日目の昨日14日の空も、どんより曇ってはいたものの、それ以上に天候が崩れることはなく、満を持して出かけたピジョンズ・パークも「踊り天国」に満ちる活気を存分に浴びることができました。まずは前・後半の2部方式で上演される有料演舞場のうち、「紺屋町演舞場」で当日指定席券の第1(午後6時~同8)を購入。「どもども」と隣り合わせた観客らと軽く挨拶を交わし、「それでは」と冷えたビールで喉をうるおしつつ、有名連の踊りに拍手を贈る──誠に贅沢で粋な阿波の夏を満喫させてもらいました。そうしてこの後も、無料で観覧できる「両国本町演舞場」や街筋での踊りにほろほろと酔い、最後は「よんでん阿波おどり広場」にハシゴして、阿波おどりのマチの熱気をお腹いっぱいになるまで味わいました。それにしても、多くの人が待ちかねた4日間のなんと足の速いことか。あっという間に最終日。今夕も、空がもってくれることを天に願います。
 
2012.0814
●スローテンポでこだまする「美郷廻り踊り」 (吉野川市美郷)
山肌を覆う石積みの景観、清流を埋め尽くすようなホタルの乱舞、そして県内屈指の梅産地として知られ、花の時期には多くの花見客が足を運ぶ吉野川市美郷。いずれも古き良き里の風景に依拠した地域のチカラです。そしてもうひとつ、美郷に懐かしくも、世代によっては目に新しい風景が披露されました。徳島市の阿波おどりが初日を迎えた812日、「美郷ほたる館」駐車場を会場に開催された伝統の「美郷廻り踊り」です。広場中央に櫓(やぐら)が組まれ、その壇上に「音頭出し」と呼ばれる歌い手さんが立ち、これを囲んで人々が踊り始めます。音頭出しさんが放つ唄は、即興を交えたスローな節回しのいわゆる脱力系。祭りの始まりを今や遅しと待ち構えていたピジョンズ・パークも、ふにゃふにゃと余計な力が抜け落ち、リキミを無くして撮影できたのが本日のポッポニュース掲載写真です。山あいにこだました脱力系音頭とスローな祭りの雰囲気をさっそくお楽しみください。
 
2012.0813
●脇町うだつの町並みの「三味線流し」 (美馬市)
昨日そして今日と、徳島県西部のマチ美馬市脇町で、夏の風流「三味線流し」が行われました。古い商家が保存されている「脇町うだつの町並み」を中心に、文字通り三味線を弾きながら涼しげな着物に編み笠の女性たちが練り歩きます。白漆喰の防火壁「うだつ」を上げた古い商家が軒を連ねる通りに、夏の風流が流れるのを、2日目となる今日、ピジョンズ・パークも楽しませてもらいました。
 
2012.0812
●中日の鳴門市阿波おどり 無料演舞場編
今日から徳島市の阿波おどり本番。午後6時からの降水確率は30%ほどとのことで、まずまずのコンディションではないでしょうか。ピジョンズ・パークも今年はどこの桟敷に座ろうか、どんなルートで歩こうかと、うきうき思案中です。さて、本日のポッポニュースは、徳島市の阿波おどり本番を前に、昨日最終日を迎えた鳴門市阿波おどりの中日、無料の演舞場の様子をご紹介します。歩行者天国となった商店街の両側歩道に陣取った観客は手にしたうちわを振り、踊り込む阿波おどり連の踊り子たちは笑顔を惜しみなく振りまいていました。気温も湿度も高い夏の鳴門で、これだけの人が集まるなか、暑さをそれほど感じないのは、興奮の中に身を置くピジョンズ・パークの体温が気温を上回っていたからでしょう^^)。夏まつり、ことに阿波おどりはそんなふうに人を熱くするチカラをもっているのかもしれません。
 
2012.0811
●中日の鳴門市阿波おどり 有料演舞場編
9日から始まった鳴門市の阿波おどりも、今日が最終日。待ちかねた祭りの時間は、楽しみの大きさに比例して足が速くなるようで、瞬く間に過ぎ去ってゆきます。本日のポッポニュース写真は、鳴門市阿波おどりの中日にあたる昨日の様子です。JR鳴門駅西側に延びる大通りに設けられた東西2つの有料演舞場のうち、ピジョンズ・パークは駅に近い東演舞場に当日券(800)で入場・観覧しました。鳴門市の有料演舞場は、徳島のそれに比べて距離が短いため、次々と阿波おどりの連が踊り込み、「勝負が早い」と感じます。また、一度チケットを購入すると桟敷への出入りが自由にできることから、お目当ての連が踊り込む時間を押さえておけば、「ぞめき」にわく街角散策もうまく織り込みながら楽しめそうです。
 
2012.0808
●吉野川上空に咲いた夜の華 (吉野川市)
昨夜は、鳴門市の阿波踊り本番を目前に打ち上げられる納涼花火を見上げるつもりでいました。ところが仕事を片付けてやれやれとイスから立ち上がろうとしたとき、突然襲ってきたコシの痛みに耐えきれず床に突っ伏してしまい、しばらくは息を吸うのも吐くのも苦しく、「あががががっ」とうなりながら、床に延びたまま動けないでいました。昨年の冬にも、クルマのタイヤ交換をした祭に、ナットを緩めるのにググッとチカラを入れるのと同時に、今回のような痛みを経験していたのを思い出しました。それでも動けなくなるほどではなかったような。夜、冷房を効かせすぎたためかなとも探りながら、今日になってもまだ痛みを引きずっているような次第なのです。というわけで、ピジョンズ・パーク読者のみなさんに鳴門市の花火をご紹介することができません。そこで前号で掲載した吉野川市納涼花火大会の「おまけ」写真でお茶を濁したいと思います。サラッとお付き合いいただければ幸いなのです^^;)。
 
2012.0807
●「吉野川市納涼花火大会」遠望 (吉野川市)
昨日の昼。「入道雲と青空を競り合うヒマワリ」の風景を見ていて、無性に「星々と夜空を取り合う花火」の光景に出逢いたくなりました。折しも昨夜は、吉野川市の夏の恒例、納涼花火大会が予定されていました。花火を渇望したピジョンズ・パークには、もっけの幸いと、足を運びました。午後8時から吉野川上空に1時間ほど打ち上げられる花火は約1,000発だとか。その様子をメーン会場となっていた河川敷の「鴨島運動場」からではなく、とある小高い丘の上からノンビリと眺めました。たこ焼きや焼きそばの香り、納涼提灯の間を行き交う浴衣の人々といった夏祭りの雰囲気も捨てがたくはありましたが、昼間のヒマワリ観賞で、強烈な陽にやられ、静かな場所で、納涼を楽しみたくなったのです。というわけで、本日のポッポニュース・フォトは、今回で66回を数える吉野川市の納涼花火を掲載します。あとから音がやってくる遠望も、なかなかに良いものだと感じたのです。
 
2012.0806
●善入寺島のヒマワリ (阿波市)
吉野川最大の川中島「善入寺島」で、ヒマワリ畑に出逢ったのは1週間ほど前のこと。茎は十分に伸びて、頭にはまだ青いつぼみをつけていました。「そろそろ花を咲かせた頃かも」と、今日の午後、クルマを走らせました。そんなピジョンズ・パークの期待は裏切られず、無数の黄色い笑顔がそろって、青空を覆い隠さんと成長する入道雲を見上げていました。風景の奧には、阿波富士とも称賛される高越山のシルエットがそびえ、あれもこれもと、まったくもって贅沢な光景を味わうことができました。今週末からはいよいよ徳島市の阿波踊りも本番に突入し、花火大会や夏祭りも各地域で開催されます。そんなわけで、なんとなく気ぜわしく、落ち着きを失いかけていたピジョンズ・パークの心を、ひととき落ち着かせてくれるヒマワリたちなのでした。
 
2012.0802
●石の鳥居と八幡神社 (阿波市市場町)
クマゼミの声が、強い陽ざしと競いジリジリと焦がして頭上に降り注いだ夏の午後3時。ピジョンズ・パークは、噴き出す汗を接着剤に緑の葉をおでこに貼り付けて、阿波市市場町香美の八幡神社に参拝させていただきました。近くで牛を飼っているのでしょう。拭うほどに汚れが広がっていくような牛舎の香りが境内に漂い居座っています。「これこそ阿波の平野部の夏である」と、一人得心(とくしん)するのです。二拝二拍手一礼の後、さっそく境内を散策させていただきました。何となく心ひかれたのは、境内入り口に建立された3基の石の鳥居。境内に、ほかの神社があるようにも見えないため、氏子さんが別々に寄進したのかもしれません。鳥居前に鎮座する狛犬もそれぞれダブって据えられているのが、少し可笑しくもありました。もう、この場所に足を運ぶことはないかもしれません。ひと月もすればこの風景を忘れてしまうかもしれません。でもきっと、ずっと先の夏に、照りつける陽ざしのもとでセミの声と牛舎の香りが重なることもあるでしょう。そのとき、いつかどこかでこんな経験をしたことがあったと、記憶を探るのに違いないのです。葉っぱをおでこに貼り付けたこの場所を思い出すことができるだろうか──年老いて同じことをする自分に期待しています。
 
2012.0801
●炎天下の善入寺島 (阿波市側)
今日の徳島は雨予報。まだセミは大声で歌っていますが、空には色の付いた雲が広がりはじめています。一雨来れば、ほこりっぽい道路も呼吸しやすくなり、溶け出しかけたアスファルトもキリリと引き締まることでしょう。さて、炎天下だからといって冷房の風を全身に受けつつ、うとうとしているのはピジョンズ・パークの番ネコであって、ピジョンズ・パークの良しとするところではありません。そんなわけで昨日、阿波市に出かけたついでに、吉野川最大の川中島「善入寺島(粟島)」に道草、陽に焼かれてきました。吉野川堤防の看板で見ると、川中島は吉野川河口から30kmほどさかのぼった位置にあるようで、大正のはじめ頃といいますから今から約100年ほど前には村が2つあり、3000人ほどの村人が暮らしていたそうです。夏祭りや秋祭りでは、大いに賑わったのに違いありません。今は、ご覧の通り田園風景が広がり、田んぼでは稲が緑色を深めて、稲穂を太らせていました。そんな中、一角にヒマワリがどっさり植えられた畑があり、花を咲かせはじめていました。夏を探して、また10日ほど後に足を運んでみたいと思うのです。さて、窓から外を眺めるものの、まだ雨粒は落ちてきそうにありません。
 
2012.0731
●納涼水しぶき! 第25回木頭杉一本乗り大会 (那賀町)
徳島県の夏の人気イベントは、阿波踊りだけではありません。県南部を流れる那賀川の上流部、ナカ奧(那賀町木頭地区)の木頭和無田・木頭診療所前の川面で繰り広げられる「木頭杉一本乗り大会」もそのひとつです。地域で保存が進められている伝統の技「木頭杉一本乗り」に挑戦するもので、先週末729()に開催された大会は第25回目を数えました。急流あり、おだやかな流れありのコースを、直径約30cm、長さ約4mの丸太に乗り、一定の距離を落水することなく流れ下ることができれば、昇級することができます。乗るといっても、しがみついたり、座ったりではなく、丸太の上に立って乗ることが条件で、水面でくるくる回る丸太の上で、うまくバランスを取るのは、見るよりはるかに難しいのです。河原から声援をおくる見物客の前で、参加者たちは涼しげな水しぶきをあげ、盛大に落水してゆきます。ピジョンズ・パークも、夏の陽ざしがさんさんと降り注ぐ河原に腰を下ろして、清流の納涼イベントを楽しませてもらいました。
 
2012.0730
●猛暑こそ、岳人の森に華がある
徳島でも猛暑が続いています。今朝も早くから、木々に陣取ったセミたちが「暑いツイツイツイィ~」と大騒ぎ中。でも、ピジョンズ・パークは大丈夫。夏バテすることもなく、エアコンの効いた仕事場で粛々(しゅくしゅく)と作業を進めております。^^)…フッフッフ。「なぜ、そんなに爽やかなのかっ」て?。もちろんエアコンだけで、気持ちまで右肩上がりするわけではありません。実は、昨日の夕刻。標高約1000mの高地に拓かれた植物園「岳人の森」(徳島県神山町土須峠)へ避暑に逃げ込み、さっぱりとリフレッシュさせてもらったからなのです。猛暑は、花々にも決して優しいわけではなく、この時期、見かける花の種類も少なくなっています。それでも、岳人の森には木陰がたんまりとあり、適度な陽光を受けとめて、希少な花々が涼しげに咲いています。そんな花々に挨拶しながら、さらりと冷えた空気をたっぷり吸い込んだおかげで、ウナギは食べなくても、どうやら今週もがんばれそうなのです。ところで、花のイメージといえば、かれんだったり、淡さだったりと、なんとなくか弱くも健気な印象で受け止めることが多いかと思います。その一方で、同じ発音の「華」を考えると、あやしく色濃いネオンの気配を感じることもあります。そこで、今回のポッポニュースは、熱波でへとへとになった気持ちを、巧みに元気づけてくれるオトナのヨロコビ「華」のイメージで、岳人の森の花々を紹介します。晴れ続きらしい今週を、炎天下ではなく、気温が少しやわらぐ夜を思ってもらえたら、少しは過ごしやすくなるかもしれません。
 
2012.0724
●鴨島駅前「天満神社/八幡神社」初参詣 (吉野川市)
JR徳島線の鴨島駅前から南へ延びる駅前通りが、国道192号に接する直前の西側に、結構な広さの境内があります。鴨島駅前通りを主会場に開催される「阿波踊り」や「五九郎まつり」に足を運ぶたび、何となく気にはなっていたのですが、やっと初参詣、初参拝させていただくことができました。見知らぬ土地でも、よく知るふるさとであっても、寺社に導かれてあらがうことのないピジョンズ・パークでしたが、この神社を訪ねるのは初めてのこと。つまりは、結局は、何事も「縁」あってのものなのです。正面鳥居をくぐらせていただく際、見上げると、一枚の木札に「天満神社/八幡神社」の文字が並記されていました。頭を下げ、端から参詣させていただいた境内には、ほかに稲荷神社、事代主神社もまつられています。それぞれのご神木であるのか、クスノキの大木十数本にしめ縄がかけられていました。こういう場所に立つと、ピジョンズ・パークは頬がゆるんでしまうのを抑えられなくなってしまうのです。一般の神社を、滑り台やブランコのある公園とすれば、たくさんの神社が集められたここは、遊園地。期待感も、相応に膨らんでしまうのです。きっとまた足を運んでしまうのだろうという予感のなかで、二拝二拍手一礼のごあいさつとともに、神社巡りを楽しませていただきました。
 
2012.0723
●徳島発 夏の夜の星 (つるぎ町半田)
夕刻。病院のベッドで退屈しているであろう釣り好きの友に、彼が行きつけの川の様子でも見せてあげようと、カメラ片手に出かけたのはつるぎ町半田。ところが、ピジョンズ・パークが足を運ぶ直前に大雨が降ったらしく、国道192号の路面が乾いていたにもかかわらず、清流に沿って延びる道路は黒く濡れ、川は濃いめの味噌汁が流れているような色合いになっていました。「あらら」ということで、そのまま石堂山や矢筈山への登山口がある上流の大惣地区まで足を延ばし、出逢ったのがご覧の星空風景です。いつもなら、のんびりタバコを吹かしながら、夜空を見上げているのですが、今回は禁煙中。チョコレートで甘くなった舌を、塩せんべいで引き締め、コーラのゲップを鼻に抜いて、またチョコレートからやり直し。禁煙によって、お菓子が旨いということを発見した次第です。100円そこそこのお菓子がくせになると、タバコ20本に440円を支払っていたのがなんだかもったいなく思えてきます。とはいえ、いまだに一粒で2mgのニコチン入りガムを定期的に噛まないと、なんだかモヤモヤして喫煙したくなるのです。計算してみると一粒あたり100円のガム。吸うにもやめるにも、本当にお金がかかるのです^^;)。さて、話はさらに脱線してしまうのですが、夕刻に清流沿いをさかのぼっている際、斜面の耕作地を囲むネットに大型の動物がひっかかってもだえているのに出逢いました。川を挟んだ対岸で、日暮れのことではっきりとはしませんが、どうも天然記念物の獣人ニホンカモシカのように見えました。助け出してやりたいとは思うものの、丈の短いズボンでスネは丸出し。相手は結構大きくて、暴れているうえに、夏草が茂る川べりにマムシの幻覚を見て、足を踏み入れ近づく勇気が湧いてきません。少し離れた場所で作業されていた地元の方を見つけて相談しましたが、日没前でどうにもならないといった様子。翌朝、誰かに救出されるか、自力で脱出するか、獣人の幸運を願って、その場を後にしました。それにしても罠(わな)ではなく、シカ除けネットに引っかかってしまうなんて…。強引に突っ切ろうとしたのかもしれません。何事も、無理矢理は通らないのだと、うまく逃げ出せたなら悟ることでしょう。
 
2012.0721
●大轟の滝スナップ (那賀町)
暑いっ! いや失礼^^;)暖かいです。暖房費が節約できて、ありがたいです。ただ頭の中に熱がこもってくると、自分もクルマを運転するくせに、窓外を走り抜けていく自動車のタイヤ擦過音やエンジン音がとても気になりはじめます。喫煙はするのに、他人が出す副流煙のにおいは苦手だったりするのに近いかもしれません。あっ!そうだ。私事ですが、ピジョンズ・パークは長年吸い続けてきたタバコを自分の意思だけでやめられるかという大実験に挑戦しています。成果といいますか、経過としては今日で8日目。耐えてしのんでもだえています。大げさに言うほどのことではありませんが、タバコのことを忘れるために編み出したのは、とにかく気を取られること。というわけで、スナップ写真の駄作を生産することが多くなっています。これは!という被写体に出逢ってしまうと、じっくりコシを据えたくなるのですが、そうすると無意識にタバコに火をつけているというのが常。だから、あえて気を紛らわすためだけにシャッターを切るお気軽スナップショットに頼っています。デジタルだからこそ可能な贅沢遊びです。溜まったデータは、パソコンに移すこともなく、そのまま消去。ニコチン切れによる、次の禁断症状の大波に備えます。本日のポッポニュースは、そんな量産型スナップショットの中で、かろうじて消去を免れた大釜の滝スナップです。元データはすでにありませんが…。この風景をもう一度見直すことができないという意味で、微妙に貴重な大釜の滝のスガタ。よろしければ、お楽しみください。追記──あえて説明しますが、気を紛らわせるためにポッポニュースを書くことはありません^^)。
 
2012.0720-2
●梅雨明けの夕暮れ空 (石井町)
幸せのかけらを集めるポッポニュースは、些細ではあるけれども「ふるさと徳島のええとこ」を取り上げて、できれば11回の更新を心がけています。忙しさにかまけて、お休みさせていただくことも少なくはないのですが^^;)。そんな状況で本日2回目となるこの記事は、異例だったりするのです。結構がんばって2本目を掲載するのには、もちろん理由があります。ピジョンズ・パークの友人が、気の毒なことにヘルニアを患ってしまい、県外の病院に入院しています。日頃忙しく働いていただけに、病院のベッドはひどく退屈らしく「徳島のようすをもっと知りたいんよ」と、ソフトに退屈しのぎ記事の更新を催促してくれます。そんなわけで、期待に応えたのが本日2本目の記事。昨日出逢った、梅雨明け夕刻の夏空です。場所は、徳島県石井町。ゆっくりと日が落ちて行ったあとに、阿讃山脈が黒いシルエットをだらりと伸ばし、まだ青みの残る空との間を、夏の雲がつないでいました。もうすぐ退院できそうだという友人と、こんな風景を望みながら、ビール片手に語らう日が楽しみです。
 
2012.0720-1
●梅雨明けの絶景「歩危峡」 (那賀町木頭地区)
阿南市からナカ(徳島県那賀町)の那賀川沿いに隣県の高知へ向け、東西に国道195号が延びています。今から38年ほど前、木頭地区に竣工した九文名トンネル脇に、歩危峡(ほききょう)と呼ばれる渓谷が横たわっています。国道からのぞき込むと、渓谷の底を那賀川が蛇行しながら削り流れています。紅葉シーズンは言うに及ばず、切り立つ山肌を覆う雑木の緑が濃度を高める梅雨明けの今こそ、見逃せない絶景となっています。時間のあるなしにかかわらず、否応なしにピジョンズ・パークを道草させる阿波の風景が、ここにあります。
 
2012.0719
●決定力が欲しい!大釜の滝 (那賀町)
日本の滝百選に名前を連ねているとか、阿波の三大名瀑の一つに数えられているとか、落差約20mの滝を100mにも達する岩の絶壁が囲んでいるとか、さまざま紹介されるのが、ナカ(徳島県那賀町)の釜ヶ谷渓谷に落ちる「大釜の滝」です。神山町と那賀町を結ぶ国道193号沿いに設けられた展望所に立てば簡単に全景が眺められ、またコンクリート階段を使えば、滝つぼのすぐそばまで近寄れるため、ピジョンズ・パークもたびたび道草観光させてもらうお気に入りポイントのひとつになっています。さて、そんな大釜の滝ですが、欲を言えば、もうひとつ魅力の決定打に欠けるように思うのです。高さ、水量、滝つぼの美しさ、周囲を彩る四季の表情、いずれも及第点に達しているのでしょう。ただ人で言うならバイタリティというかガッツというか、押しの強さが少し足りないように感じます。滝つぼに大蛇が棲むという伝説もあるにはある…。そういうのじゃなくて、もうひとつ何かを付け加えてあげたい、あるいは気づいてあげたい、引き出してあげたい、そんなふうに思えるとても控えめな名瀑なのです。
 
2012.0718
●梅雨明けと岳人の森の花 (神山町)
「こりゃ、今日あたり梅雨明けするな」と、山田勲さん。昨日、久しぶりに四国山岳植物園・岳人の森へ道草しました。山田勲さんは、同園の園主。標高約1000mの高地に設けられた植物園・キャンプ施設にも、夏の陽ざしが降り注ぎ、前日までの重苦しい湿気を帯びた空気は、サラリと爽やかになっていました。高度のためかとも思っていたのですが、どうやら岳人の森でも一日にして空気感が変わったようで、冒頭の園主の言葉となったわけです。そうして今日、梅雨明けのニュースが飛び込んできました。さすがは日々、自然に親しむ山田勲さんの感覚。誠に鋭いのです。本日のポッポニュースは、そんな岳人の森に咲いていたヤブカンゾウと、昨日が初咲きというユウスゲの花をご紹介します。これらユリの仲間たちが咲き始めると、ピジョンズ・パークは、お盆が近づいているのを感じ、1年ぶりに出逢うであろう阿波おどりの「ぞめき」の興奮をほんの少し思い出すのです。
 
2012.0713
●農業は、風景をつくる仕事である (川島町)
田起こしが行われる春。吉野川沿いの堤防などでは、雑草たちが青々と茂るのとは対照的に、トラクターで耕されたばかりの田んぼは一面の灰色。そこに真っ直ぐなラインが幾筋も引かれて、水が張られるのを待っています。初夏、田植えシーズンになり、いよいよ水路の門が開けられると田園は黒一色に覆われます。そうして先日、ちょこっと道草散策した吉野川市川島町の旧街道沿いで、緑の絨毯を敷き詰めたような風景に出逢いました。話は変わりますがTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への加盟はもちろん交渉参加にも、どちらかといえば反対だなぁとピジョンズ・パークは考えています。アメリカと大企業の利益にはつながるかもしれないけれど、日本国民みんなにやさしい状況にはならないような気がするから。たとえば原材料の表示義務が緩和されるなんてことがあると怖いし、何より、日本の田園風景が少なくなってしまうことを想像すると、シカの食害などで山のササがなくなってしまうことよりも、見慣れた風景だけにずっと寂しいことだと感じるのです。日本の農業は、自給率がすっごく下がっているとはいえ、やっぱりボクらの食を支えてくれる基幹産業であってほしいし、ふるさとの風景をつくってくれる仕事であり続けてほしいと、川島町の田んぼですくすく育つ稲を眺めながら、そんなふうに願ったのです。
 
2012.0712
●涼をどうぞⅡ 源太郎滝(神山町)
もうすぐ旬を迎える阿波名産スダチ。ゴルフボール大の緑の実をサクッと二つに切って、焼き魚やお刺身、天ぷら、お味噌汁などに、ギュッと絞れば、夏バテも一気に吹き飛ぶ爽やかな香りがあふれます。と、話がいきなりそれてしまったのですが、そんなスダチの一大産地が、言わずと知れた徳島県神山町です。本日のポッポニュースは、神山町の街筋はもちろん谷間までも知り尽くす「雨乞滝の女神さま」にお誘いいただいた「魚止めの滝」見学の後、ちょこっと立ち寄った「源太郎滝」の様子をご紹介します。ただ、いろいろ調べていると、鮎喰川の支流・朝倉谷に落ちる本物の源太郎滝は、この滝のさらに上流にあるとの情報もあり、実のところ、胸をはってこれが「源太郎滝である!」とは、言いづらいのです^^;)。あらためて調査を進めますので、ピジョンズ・パーク読者のみなさんには、しばらくご猶予をいただければと思います。まぁ、いずれにしても、スガタの良い滝であることには違いなく、雨模様で湿気の多い今日を、少しでも爽やかに感じていただければと思い、掲載する次第です。
 
2012.0710
●涼をどうぞ。魚止めの滝(神山町)
今朝、カーテンを引くと夏の陽ざしが差し込んできました。気をよくして窓を開くと、今度は湿気の少ない、さらりと涼しい風が。 なんとも結構な一日がはじまったような心持ちがして、ピジョンズ・パーク読者のみなさんにも、何かしらお分けしなければと思う次第なのです。そんなわけで、今朝の徳島と同様に、清々しい風景をご紹介します。足を運んだのは昨日の午後。場所は、徳島県の山間部、山深く人情に厚い神山町です。写っているのは、マチの真ん中を南西から北東方向へ流れる清流・鮎喰川の源流近くに落ちる秘瀑「魚止めの滝」。滝の見頃というのは、雪化粧して凍り付いく冬、新緑と輝きを競い合う春夏、紅葉でおめかしする秋と、オールシーズンにわたります。ただ、ピジョンズ・パークは雪や新緑や木々の色づきといった他者の手を借りることなく、その水量だけで魅せてくれる梅雨の滝こそ、本来のスガタであろうと信じて疑いません。そんなわけで、神山町を隅から隅まで歩いて知り尽くした、あのお方「雨乞滝の女神さま」に、訪瀑の絶好日をお願いしていました。そうして、ご連絡をいただいたのが昨日のこと。「先日、覗いてみたときは水は少なかったけど、雨も降ったし、今日あたりええかもよ」。すぐさま仕事を切り上げ、同行させていただき、出逢ったのが本日のポッポニュース風景です^^)。女神さま、あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 
2012.0707
●なぜ、かしわ手を打つのか
七夕は願いが叶う日ではなくて、願いを届ける日。七夕の今日、多くのみなさんは、願い事を書いた短冊を竹につるして、天の川が現れるの待っているのでしょうか。ここで少し受け売りを披露しましょうか。七夕とは、かつて「棚機」と書いたそうです。昔、乙女が機(はた)を織り、豊作や幸運を祈って、77日に神様に捧げたのが起源なんだそうです。ただ、これといって大きな望みを抱かないピジョンズ・パークですが、少し不安に思うのは、今日、一斉にお願い事をされた神様が、手際よく処理してくださるのかどうか。ひょっとすると天上では、無作為に抽選が行われているのかもしれません。となれば、やはり望み薄であっても、エントリーしておくのが定石なのでしょうね。願いがあるのなら…。さて、ピジョンズ・パークがかしわ手を打つのは、願い事をするためではありません。事後報告ではありますが、その土地に足を踏み入れさせていただく許可と、無事にたどりつけたことへのお礼を述べるためです。阿波市で、築後200年あまりという八幡日吉神社のリフォームが進められています。ご覧の通り、拝殿はスカスカ。幸運に感謝しながら、普段は近づけない神殿の前まで歩を進めさせていただき、二拝二拍手一礼。この日、間際に迫った七夕の気分も手伝ったのか、願い事をひとつしてみたくなりました。「誰かに、何かを、お願いしなくてもすみますように」。八幡日吉神社の拝殿は、10月頃に完成するそうです。
 
2012.0704
●ウナギを食す! おいしい夢の話
「梅雨が大好きです」と言ってはばからないピジョンズ・パークですが、どうしたわけか、この時期になると体力の消耗を感じ、エアコンの吹き出し口に顔を近づけて、ボ~っと突っ立っていることが多くなります。畑を肥やし、植物を育て、空気を洗う雨は、同時に心のひだにたまったアカもすすぎ流してくれると信じています。にもかかわらず、ジトッと疲れているのです。ひょっとすると食生活に関係があるのかもしれません。食は細くなり、一方で水分の摂取量は増えています。日頃控えている発泡酒の量も、なんだか日増しの状態だし。う~ん、かといってウナギは少々お高いうえ、土用の入りは719日で丑の日は27日と、財布に無理をお願いするにもちょっと早いわけです。ひたすら丑の日を待ちつつ、ニンニクの効いた餃子なんかを食するわけですが、これでまた発泡酒が進んだりしてしまい…^^;)。なんか元気が戻ってくる食アイデアがありましたら教えてください。ちなみに、ピジョンズ・パークはタレのかかった蒲焼きよりも、そのまま焼いた白焼きに、醤油を垂らし、スダチをギュッと絞るのが好きだったりします。さて、本日のポッポニュース掲載写真ですが、長々と書いてきたウナギ話とはあまり関係ありません。野生のイノシシやシカ、アメゴやアユといった食材で、ウナギ同様に、どれも「天然ものがいいなぁ」というようなつながりだけなのです。
 
2012.0703
●氷生ヶ滝とヤマアジサイ(神山町・岳人の森)
山深い場所というのは、日本中の至るところに存在します。ただ、そうした場所には道路が通っていなかったり、あっても未舗装の細い林道であったりといったことから簡単に踏み入れることができなかったりもします。それでも濃厚な自然を感じたいと思ったとき、ピジョンズ・パークが足を運ぶ場所のひとつが徳島県神山町と那賀町の町境にあたる土須峠付近。細く険しいために「酷道(こくどう)」との揶揄(やゆ)も受けるものの国道193号が走り、神山側には希少な山岳植物を集めた四国山岳植物園・岳人の森(レストハウス・観月茶屋)があり、そこで休憩もできます。そんなわけで先週末、土須峠近くに落ちる氷生ヶ滝(ひしょうがたき/岳人の森の主人・山田勲さんの命名)で、涼風を浴びにうかがいました。その滝のそばで、野生のアジサイが咲いていました。白色の花びらに、ほんのり薄い紫色を載せています。期待した山深さのひとつに、しっかり出逢うことができました。
 
2012.0630
●週末で月末の徳島は雨予報
6月も今日が最終日。ホンマ!に月日の流れるのを早く感じます。太平洋プレートの沈み込むスピードが増しているとも聞き、ひょっとして地球の自転・公転が早くなっているのじゃないかと疑ったりしているピジョンズ・パークなのです。さて、本日のポッポニュースはとある徳島の風景です。猛暑に見舞われた昨日、マチの真ん中で、ノンビリ過ごしているというか、ひたすら陽の傾くのを待っている白ヤギさん、黒ヤギさん、ロバさんに出逢いました。さしあたってやることもないであろう彼らにとっては、とても長い一日になったのかもしれませんね。
 
2012.0629
[県外編] 三町をちょこっと歩き(岐阜県高山市)
長野県松本市の乗鞍高原、岐阜県の奥飛騨と旅したピジョンズ・パークは、前々号で紹介した白川郷へ向かう途中、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている高山市の三町(さんまち)で道草を楽しみました。本日のポッポニュースでは、400mあまりにわたる「さんまち通り」をちょこっとご覧いただきましょう。三町は高山市の中心地にあり、藩政の頃には、幕府直轄の領地「天領」だったそうです。当時の経済基盤を支える重要な役割を果たしていたということで、通りに軒を並べる古い商家の大きさが、かつての繁栄ぶりを今に伝えています。徳島県でいえば、美馬市の「脇町うだつの町並み」をずっと大きくしたようなイメージでしょうか。漆塗り製品や魔除けの人形として知られる「さるぼぼ」などを売る土産物屋さんのほか、造り酒屋さんや飛騨牛の串焼きやこうばしい香りの五平餅を売る店が多く見られ、そしてなぜだか、白川郷でもそうだったのですが、ソフトクリームを店頭販売する店もひしめくように営業していました。ひとつ買ってみると、ミルクの味が濃厚で甘いのに、後口にしつこく残らず、とても食べやすいのです。「ひょっとしたら飛騨牛のミルクでつくっているのかなぁ」などと想像を楽しみながら、三町散策を続けました。
 
2012.0628
●久藪地区に咲き誇る梅雨の定番アジサイ (つるぎ町一宇)
今日の徳島は朝から雨。しっかり梅雨しています^^)。梅雨の定番花といえば、アジサイもそのひとつです。というわけで以前、雨乞滝の女神さまからおすすめをいただだいた徳島県つるぎ町一宇久藪地区のアジサイ群生を、昨日早朝に見学してきました。今回は、ピジョンズ・パーク単独ではなく、ブログ「美しい徳島」の管理人・hideさんをお誘いしてのオフライン撮影会となりました。ただ、期待した雨は降らず、逆に感動的な朝日が差すといった天候ではなく、単純に曇り。どこを見ても素晴らしい風景というわけにはいかなかっただけに、アジサイたちがこっそり隠している良い表情を探して歩く楽しみが増えました。この日の朝、パジャマ姿でシャッターを押す地元の方に出会い、話を聞くと「地域内に5000株~6000株ほどのアジサイが植えられている」とのことでした。それらが山間の斜面で高さ1mほどに育っており、どれもが赤紫や青紫、白など、いろいろな色の花を咲かせています。先の地元の方の予想では、今シーズン一番の見頃は、今週末あたりだとか。梅雨の雨に打たれ、朝霧がけぶるなかで、鮮やかな色彩を見せてくれるアジサイ風景を目の当たりにしたいものだと、強く思っています。
 
2012.0627
[県外編] 世界遺産「白川郷」を歩く
白川郷(と五箇山) の合掌造り集落は、世界的な文化遺産として1995年に登録された、いわゆる世界遺産であることは誰もが知るところです。が、ピジョンズ・パークは一度も足を運んだことがありませんでした。面目ないことです(´~`ヾ)。遅ればせながら登録から17年を経た先日、やっと合掌造りの家屋が建ち並ぶ白川村を歩く機会に恵まれました。村内は整然と美しく、鄙びた雰囲気を想像していただけに、アミューズメントパークに来たような第一印象に多少戸惑いました。築後200年というような古い家屋が立ち並ぶ中、土産物屋さんなど、これに似せて造った新しい建物も少なくないようで、どれが本物の家屋なのか探しながらの散策を楽しみました。茅葺きの大屋根の下に、大きな家では5階建ての間取りもあり、内部を見学させてもらうと、2階から上はいずれも床が格子に抜けていて、1階のいろりから立ち上る煙が抜け、茅葺きの屋根裏に達するように工夫されていました。案内の人に聞くと、煙でいぶすことで梁や柱などの建材がヤニでコーティングされて丈夫になり、屋根に使ったカヤの中の虫を撃退する効果があるのだそうです。一軒一軒の家屋は田んぼの中に建っているようで、青々と育った稲が彩りを添えています。縦横に設けられた水路には雪解けの山水が流れ、大きなニジマスが人を恐れることもなくゆうゆうと泳いでいました。釣りたいっ!と、わずかに継承された釣り師の血が騒ぎますが、そこはグッとガマン。合掌造り集落では、人が暮らす現役の家屋も多いようで、これが民宿だったりもするのをそこではじめて知りました。次のチャンスには民宿に泊まり、冬の夜の風景に触れてみたいものだと思わせてくれる、日本が世界に誇れる文化遺産でありました。
 
2012.0626
[県外編] 標高2000mから見上げた北アルプス
表題通り、ちょこっと道草して、西穂高口駅(標高2156m・新穂高ロープウェイ)展望台から、見下ろすのではなく見上げたのは北アルプス(飛騨山脈)です。ピジョンズ・パークがよく知る剣山山頂よりさらに高い位置から、アゴを上げて望む3000m級の山々のスガタは圧倒的で、ただただため息をもらすばかりでした。西穂高口駅のそばに、ピジョンズ・パークですら名前を聞いたことがある「西穂高岳(標高約2909m)」や「焼岳(標高約2455m)」等への登山口があり、見ているうちに一歩、また一歩、そうして数十歩と踏み込んでしまい、そのままどこまで歩いてしまいたい気持ちが膨らんできます。入り口しか見ていませんが登山道は想像をはるかに上回って整備され、夏の緑もさわやかで、何より3000m近い山が目の前にそびえているのに、指をくわえてガマン我慢。次は、寄り道でなく、山登りを目的に足を運ぼうと決意しながら、皿に入れられたご飯を前に、「待てっ」をさせられている犬の辛抱が少し分かったような気がしたのです。
 
2012.0623
●濁流に沈む川島潜水橋
雨が上がり、雲の切れ間に青空も見えた昨日の午後。吉野川市川島町を流れる吉野川のほとりへクルマを走らせました。川島城直下で、南岸の川島町の土手と北岸の善入寺島を結ぶコンクリート製の沈下橋「川島潜水橋」のようすが見たくなったからです。案の定、水量を増して濁流となった吉野川が川島潜水橋の上を越えていました。目に飛び込んできたのは、その橋の上を行く1台の重機。たもとで作業を行っていた方に話を聞くと「上流から太い木が流れてきて、引っかかってしまうので、これを取り除いているんです」とのこと。地域の人々が利用する便利な橋であり、四国88ヶ所霊場10番札所「切幡寺」と11番札所「藤井寺」の間を行く遍路道としても知られる川島潜水橋は、こうやって守られていたのだと、ピジョンズ・パークはあらためて思ったのです。
 
2012.0622
●曇天賛歌
昨日からの大雨はあがり、向かいの山々は頭から白い湯気を上げ、空には厚い雲がそれでもまるでスイッチが押された蛍光灯のように明るく居座っています。仕事場の窓を開けると、肌寒い風が流れ込んできて、なんだか病み上がりのような、これから元気になるんだと期待させてくれるような、622日の徳島の朝が広がっています。晴れ上がった日に、晴れを想像したり、待ち焦がれたりすることはありません。当然です。でも、雨がやんだ今朝のような曇りの日は、晴れを意識させてくれ、気分が良くなります。そうした意味でも、いい一日になりそうです。さて、本日のポッポニュースは何を伝えようかと考えてみましたが、ネタが切れてました^^;)。そこで冒頭から気候の話を種にだべってしまったようなしだいなんですが、何も無いというのもアレなわけで、昨日、撮影した食材をチラッと掲載します。自宅でのディナーやパーティーなどにも活躍しそうな上質食材ですが、ピジョンズ・パークが想像してしまうのは、やっぱり屋外で楽しむバーベキュー。梅雨だからこそできる、梅雨明けをイメージして、来たる日のバーベキューに備えています。
 
2012.0620
●「五九郎まつり」が呼ぶ鴨島の夏(吉野川市)
楽しい時間を思うとき、春はイベント、夏はイベント&祭り、秋は祭りのイメージがハッキリと浮かんできます。狩猟ではなく、農耕を中心においた暮らしを長く続けてきた民俗の末裔(まつえい)の血が、こんなふうに思わせるのかもしれません。耕作に追われる春に祭りを楽しむ余裕はなく、農耕の神様だってまだ仕事をしていません。夏は納涼や先祖供養を兼ねて賑やかさを求め、そうして秋、収穫させていただいた神様へのお礼と一年のがんばりをねぎらって、本格的な祭りシーズンがやってくるというわけです。ただ、今は俸給の時代。週末ごとの休みに合わせて、イベントという新しい形態の祭りが、あちらこちらで開催され、「イベント」という言葉の響きに対しては、「待ちに待った祭りの日」というような感覚は、どちらかといえば少し薄い気がします。それでも徳島で、多くの人が心待ちにするのは阿波おどり。本番も2ヶ月足らずに迫り、すでにマチには真夏の気配が漂いはじめています。さて、徳島市より少し西部に位置する吉野川市鴨島町では、夏の幕開けを告げるお祭りが近づいています。JR鴨島駅前通りを会場に開催される「五九郎まつり」です。たこ焼きや焼きそば、イカ焼きなどのこうばしい香りが漂う会場に、ピジョンズ・パークが足を運んだのは、一昨年(2010)のこと。歩行者天国となった通りに、祭りを楽しむ人々があふれていました。祭りやイベントは、地域をひとときでも元気にしてくれるチカラを持っています。そうして、ずっと先まで「愉しみの時間」であってほしいの願うのです。吉野川市のHPを見ると2012年の五九郎まつりは、630()に開催される予定だそうです。
 
2012.0619
●天女の花が咲く頃に(那賀町)
台風4号の強風で窓にたたきつけられる雨の音に耳を傾け、揺れる街路樹を眺めています。何がどうつながったのか、ふと「天女の花」と称されるオオヤマレンゲの花のスガタが頭に浮かびました。ナカ(徳島県那賀町木沢地区)にそびえる樫戸丸(標高約1566m)の山頂近く。深山幽谷にはぐくまれた緑に守られ、純白大輪の花を咲かせる頃合いです。今日のポッポニュースは、ピジョンズ・パークが昨年訪ねた際に出逢った「天女の花」咲く光景です。好奇心旺盛な読者のみなさんも、今日ばかりは海や川に近づかないで、安全な室内で、オオヤマレンゲの花をお楽しみくださいね。
 
2012.0617
●山岳に育つ夏野菜のお味(つるぎ町半田)
徳島県西部の小さなマチ・つるぎ町。極太でコシが強く味わい深いことで知られる郷土食「半田そうめん」の里・半田地区では、清流・半田川の両岸に迫る急峻な山肌に張り付くように家々が点在しています。そんな斜面を登り詰めた標高およそ700mほどの場所に、長野と呼ばれる小さな集落が拓かれています。かつては、多くの人が暮らしたという集落も、今は数軒の家に灯りが点るだけとなり、その数軒も7080代のお年寄りが細々と守っているような具合なのだそうです。ピジョンズ・パークが、細く急な上り坂にクルマを走らせた6月中旬。過ぎ去った歳月の中で、寂しく変わった地域に取り残されたのではなく、あえてこの土地に愛着を抱いて生きてきた人々の暮らしがありました。段々畑ではなく、山肌をそのまま耕した畑には、ジャガイモやソラマメ、タマネギ、キャベツ、トウモロコシなどの夏野菜が育っています。足場の悪い畑仕事は骨が折れるだろうけれど、ちょっとした買い物にも不便だろうけれど、この高地で育て収穫した野菜をおかずに、下界を眺めながら取る食事を思うと、憧れる気持ちも少し湧いてきます。そうして、この環境こそが、ここに暮らす老人たちの元気の源に違いないと思ったりもするのです。
 
2012.0615
●田宮運動公園に集う空の獣人たち(徳島市)
昨日の徳島は、とても強い力で頭を押さえつけられるような暑さでした。これでいいのかなぁと思いつつも、外食をあまり好まないピジョンズ・パークは、お昼にお弁当を携えて、少しでも暑さから逃れられる田宮運動公園へ足を運びました。運動場のトラックを囲んで設けられた芝生の丘陵を、青々と葉を茂らせた木立がギラギラの陽光から守っています。木陰を選んで、腰を下ろすのを待っていたかのように、涼しい風がピジョンズ・パークの火照った頬をなでて吹き抜けてゆきます。そして静かです。相席を頼まれることもなく、与えられたテリトリーの広さに、気分はいっそう良くなるのです。そんなわけで、「たまには人気のお店の様子も知らなければ」と思いつつも、こうして青い芝生で座敷気分を満喫してしまっている次第なのです。ただ、この自然の座敷は、まったく孤独かといえば、そうでもありません。というか、落ち着いて周りに視線を巡らせると、結構賑やかだったりするのに気づきます。空の獣人(じゅうにん)たちが、会話をたくさん楽しんで、憩い、食事を楽しんでいるのです。今日のポッポニュースは、田宮運動公園で、昼食をともにした空の獣人たちをご紹介します。
 
2012.0613
●深い森の中「野田窪」に朽ちる(つるぎ町半田)
今朝の徳島は、厚い雲が空を覆うものの、切れ間もあり陽ざしを感じることができます。というわけで湿気をものともせず、朝からお洗濯に励みました。そうして、いつ降るか分からない雨の気配にアンテナの感度を上げ、取り込みのタイミングを量りつつモニターに向かっています。さて、本日のポッポニュースは、久しぶりに足を運んだ徳島県つるぎ町半田地区の野田窪と呼ばれる地域。地域といってもヒノキとスギがすくすくと育った深い山の中。数年前に訪ねた(迷い込んだ)おり出会ったのは廃棄されたトラック。持ち主に置き去りにされ、林道の行き止まりで、朽ち果てるまでの長い長い時間を、ただただ待っているようなスガタが印象的でした。そうして今回、再会を果たしたピジョンズ・パークは「やぁ、元気だったかい?」と、一生懸命に人の役に立ったトラックに課せられた運命とは正反対に、ついつい懐かしむ声をかけていました。本来、機械にはそれにふさわしい場所があり、終わり方があると思うのです。ただそれでも、この深い森の中で静かに横たわるスガタは、荒々しく生きた肉食の獣が、終(つい)の場所に安らいでいるようにも見えて、敬意を払う気持ちが湧いてきたのです。
 
2012.0612
●雨に打たれる前に “富貴山~烏丸”自然風景(神山町)
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は、朝から雨。梅雨らしい一日の始まりとなっています。乾燥機付き洗濯機というハイテク複合家電製品があるんだそうですが、これまでまったく縁が無く、今シーズンも近くのコインランドリーに通うことになるのでしょう。さて、梅雨時期に困るのは、洗濯物が乾きにくいということくらいで、嫌なことはまったく思いつきません。カッパを羽織って山を歩くのも新鮮な感覚を味わえるし、傘を差して長靴を履いて歩く町並みも目に新しく映ります。クルマに乗れば300円払わなくてもきれいになるし、何より室内が涼しくなるのが助かります^^)。花や木々の葉も洗われて、雨上がりにはいっそう輝きを増しています。というわけで今シーズンの梅雨の雨に打たれる緑の風景は後日、紹介したいと思います。今日のポッポニュースは、山の先輩方に誘われて、降雨直前に歩いた富貴山~烏丸の森と植物の表情をお楽しみいただきます。
 
2012.0611
●花に励まされて“富貴山~烏丸”山行(神山町)
徳島にも、梅雨入りが伝えたられた69()。ピジョンズ・パーク遠足部は、山歩きの大先輩方にお誘いいただき、久しぶりに山行を楽しんできました。目指したのは、徳島県神山町に隆起した『烏丸』(標高約1215.7m)。当初、聞いていた参考タイムから、軽登山を想像し、前日の雨と梅雨入り情報から、長靴で参加したのですが、かなり登り応えのあるコースで、きつい傾斜のたびに長靴の中で足はつるつると滑り、右往左往して悲鳴を上げていました。先入観にとらわれず、しっかりと備えなければと、あらためて思うのでした。さて、山行途中で萎えそうになるピジョンズ・パークの気持ちを高揚させ、励ましてくれたのは、今がシーズンのベニバナヤマシャクヤクの花たちでした。「あっ、あっちに咲いてるよ」。華やいだ声を追うと、霧のように薄い陽が差す杉林の中で、一輪あるいは45株のシャクヤクが、淡い赤紫色の顔を覗かせています。風が吹けばポロリと落ちてしまいそうなほどに弱々しい花びら。ドミノの最後のピースを立てる気持ちで、息を止め、しばらく観賞させてもらいます。しばらくののち立ち上がって、一歩下がり、肺にためこんだ息を吐き出すと、山行の疲れがいっしょに流れ出していくのを感じるのでした。
 
2012.0608
●雨の日賛歌 四国の道「千羽海崖」(美波町)
今日の徳島は、朝から降ったりやんだりの雨模様。午後は本格的な雨になりそうで、近日中には、梅雨入りがあるかもしれません。ただ、梅雨に入る前にどうしても見ておきたいのは、2012年のホタル。日が落ちた後の谷川の岸辺で、明滅しながらゆらゆら飛び交う彼らの恋の儀式を見ないことには、ピジョンズ・パークの目にアジサイの色は載らず、耳にするカジカガエルの唄にさえ艶が感じられないのです。とはいえ、ピジョンズ・パークは決して雨が嫌いなわけではありません。いっそ好きな天候だともいえます。なぜって、マチを歩くのに長靴を履いても違和感がなく、空気は洗われて清々しく、地面や水面や建物を打つ雨音が心地よいメロディーに思えるから。というわけで、本日のポッポニュースは昨年の今頃、雨の日に千羽海崖を見下ろして歩いた四国の道の風景です。雨の日を好きになってもらえたらいいなぁと願いながら、ご紹介します。
 
2012.0606
●過ごしやすい気候を楽しんでいますか?
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。一日降り続いた昨日の雨から一転、今日の徳島の空は朝からカラッと晴れ渡り、開いた窓から、小さな風が平穏でおだやかな時間を運び入れてくれます。そして夕方には、阿波おどりを練習する太鼓の音が流れ込んできます。梅雨に入る前に、今日一日くらい、酔生夢死をやってみてもいいかなとも、ちょっぴり思ったりもするのですが、世の中はそううまくはいかないのです。阿波おどりをはじめ、祭りやイベントのシーズンも近づき、ありがたいことにPRのお仕事もぼちぼちいただいています。というわけで、本日のポッポニュースは、はなはだ簡単ではありますが、ひとときの怠惰をむさぼるピジョンズ・パークの番ネコでご容赦くださいね。
 
2012.0605
●夏の風物詩『木頭杉一本乗り』講習会始まる!
徳島の夏と言えば『阿波おどり』が代表的な風物詩ですが、もちろんそれだけではありません。穴吹川の筏下りや地域の盆踊り、花火大会など、楽しいイベントがたくさんあります。ナカ(徳島県那賀町)の木頭地区に残された伝統の技を後世に引き継ぐ『木頭杉一本乗り大会』もそのひとつです。徳島県が誇るブランド木材『木頭杉』を山で切り出し、那賀川の流れを利用してマチへ運ぶために用いられた一本乗りの技が、みんなで楽しめるイベントを通して継承されています。そんな『木頭杉一本乗り大会』の開催を729()に控え、木頭杉一本乗り名人らによる講習(指導)会が63()に行われると聞き、足を運び見学させていただきました。木頭地区では、前日に雨が降ったそうで、気温は肌寒いくらいでしたが、さすがは名人さんたち。川面を流れる丸太の上に器用に立って、自在に操っています。「やってみろ」と、名人さんたちが口々にピジョンズ・パークを誘ってくれましたが、どうしても冷たい流れに落ちる勇気が湧かず、岸からの応援となってしまいました^^;)。
 
2012.0604
●霧とシロヤシオの南高城山
ちょっと前の話になりますが、531()のこと。ピジョンズ・パークは、シロヤシオ(ゴヨウツツジ)の木が咲かせる純白の群花を求めて、南高城山を再訪しました。前回(526)訪ねた際に、つぼみの数が少ないと感じていた通り、例年のような頭上を埋め尽くす白花風景に出会うことはできませんでした。けれど、少ないながらも一生懸命に咲くシロヤシオの花の輝きが失われることはないのです。さらには山肌を這い上がってきた霧が新緑ごとシロヤシオの群花を押し包む光景を目の当たりにして、ピジョンズ・パークの心は濃度を増す霧の中に溶けて、どこまでが自分で、どこからが自然なのか分からなくなっていくのです。「今年は(花の)当たり年だ」「残念だけど裏年だ」などという言葉を時折耳にします。そんな評価はどうでもいいと、思うのです。毎年、それどころか次の日にはもう山や植物たちの表情は変わっていて、もはやかつてのスガタに出会うことはありません。だから、そのときが「一番いい!」と素直に喜べてしまうのです。
 
2012.0602
●ポツリポツリと咲くササユリ(那賀町)
ナカ(徳島県那賀町)の木沢(出羽)地区は、国道193号から続く急な登坂の町道に、車をゆっくり約20分ほど走らせた先に広がっています。澄んだ谷が流れ、小さな人工湖が横たわり、新緑の森に初夏の風が歌っています。ここに12食付き5,500円で宿泊できる『農村レストランいづりは』が建っています。敷地の遊歩道や広場、また裏山で、葉や茎がササに似た植物が花を咲かせています。ササユリです。薄紫色や白色の花が、若々しい草の間から首を伸ばし、ポツリポツリと顔を覗かせています。周囲を甘いかおりで包むといったほどには芳香は強くありませんが、花に鼻先を近づけると、香しいかおりに気持ちが和みます。「シカに食べ尽くされないように、周囲に網をはる程度で、手をかけているわけではないんやけど、毎年このシーズンにはたくさん花を咲かせてくれるんよ」と、いづりはの経営者で今年73歳になる門田(もんだ)さんが、ピジョンズ・パークに教えてくれました。来シーズンは、宿泊してゆっくりと門田さんの話に耳を傾け、ササユリを観賞したいものだと強く思ったのです。
 
2012.0601
●森の色で着飾る「大美谷ダム」(那賀町)
四国第2位の高峰『剣山』(標高約1955m)につらなる山々をつないで延びる『剣山スーパー林道』(総延長約87.7km)。同林道の周辺で、いまシロヤシオ(ゴヨウツツジ)が純白の花を満開させていると聞き、ナカ(徳島県那賀町)の『農村レストランいづりは』のササユリとあわせて、見学に出かけました。国道55号・195号・193号とつないでいく途中、木沢地区で四国88カ所霊場第21番札所太龍寺奥の院『黒滝寺』に向かう町道に入り、しばらく行くと、澄んだ山水をたたえ、鏡面のような水面に新緑を映して横たわる『大美谷ダム』に出会いました。そういえば、ピジョンズ・パークが県内でも最も美しいと感じているこの人工湖に足を運ぶのは久しぶりのこと。野鳥の声が時折流れてくる静かな湖畔に立ち、「懐かしい」というオトナの心地よさを、堪能したのです。というわけで、今回はナカ旅の入り口編。大美谷ダム風景をお楽しみください。
 
2012.0528
●緑一色! 初夏の高城山(那賀町)
今日のポッポニュースは、526日の高城山(標高約1628)の山頂周辺風景をご紹介します。かつて1日で山頂に立つことを拒んだ秘峰も、剣山スーパー林道の完成(1985)からは、サクサクっと登れる、初心者にも優しい山となっているようです。というわけで、剣山スーパー林道にクルマを乗り入れることさえできれば、体力にも山の知識にもそれほど自信があるわけではないピジョンズ・パークも、ちょこちょこっと道草山行ができてしまうのです。この日の高城山は、そよ風と陽光に恵まれて、絶好のハイキング日和。見上げる視線の先では森の木々が新緑をいっそう輝かせ、足下から、遠望する尾根のずっと向こう、見渡すかぎり、山の植物たちが広げる若葉の緑で塗り尽くされていました。それではさっそく初夏の高城山風景をお楽しみください。サムネール(小さい写真)をクリックすると、大きな画像で見ることができます。その際、トップページから移行していますので、次の写真をご覧になる場合には、ブラウザの戻るボタンを使って元のページを表示し、再度、気になるサムネールをクリックしてください。
 
2012.0527
●シロヤシオ(ゴヨウツツジ)咲き始める南高城山へ(那賀町)
純白の花が頭上を覆って咲き乱れるシロヤシオ(ゴヨウツツジ)の、開花シーズンがやってきました。那賀町にそびえる高城山(標高約1628)や、剣山スーパー林道を挟んですぐ南方にこんもりとしたピークを持つ南高城山周辺は、そんなシロヤシオの木が多く自生する、絶好の花見ポイントとなっています。昨日526()の朝。ピジョンズ・パークは、ナカ(徳島県那賀町)でこの日開催された『つるぎトレイルランニングレースin那賀2012 地下足袋王子杯』を取材するついでに、ちょこっと両山に登ってきました。そんなわけで、初夏の緑に覆われたナカの山風景を2回シリーズでご紹介します。第1回目の今回は、南高城山風景。剣山スーパー林道に拓かれた登山口から一歩踏み込むと、あたりは新緑色に塗りつぶされたキャンバス。そこに空けられたピンホールから差し込む一筋の陽光のようにシロヤシオが咲き始めていました。
 
2012.0525
●『日吉八幡神社』と『六十一庚申塚』と『麦畑』
一昨日の523日。ピジョンズ・パークは仕事ででかけた阿波市で、お昼のお弁当を広げる場所を探して、久しぶりに阿波町の日吉八幡神社へ足を運びました。当社は、老朽化のため現在、リフォーム工事が行われている最中で、9月頃に完成するのだそうです。この日、古くなった壁や柱、屋根瓦が取り外され、必要な部分には新しい木材が組み込まれ、真新しい屋根瓦が乗せられ、土壁の土がこねられていました。さて、本日のテーマは他に「六十一庚申塚」と「麦畑」を取り上げています。日吉八幡神社の近く、北側に広場があり、ここに61基の自然石による庚申塚が立っていました。これだけの数の庚申塚が集められているのは、これまで見たことがありませんでした。ところで、庚申というのは、57番目の干支「庚申」のこと。道教で人のお腹の中に棲んでいるとされる三尸(さんし)という3匹の虫が、この日の夜に、そっと抜け出して、人の寿命を決める神様「天帝」に、なんやかんやと告げ口をしに行くのだそうです。そこで、人々はこの夜は寝ないで、三尸が抜け出すのを見張る風習があり、それならいっそみんな集まって夜を過ごそうというので作られたのが庚申堂や庚申塚だったというわけです。そして、この庚申塚を取り囲むように麦畑が広がっていました。518日の記事でご紹介したのが、この麦畑。この日、取り入れ間際の麦たちは、黄金色に輝いて、梅雨入り前の爽やかな初夏の風にそよいでいました。お腹はペコペコなのに、お弁当を広げることすら忘れさせてしまう3つの風景でした。
 
2012.0522
●撮りました^^)宇宙の奇跡 金環日食
昨日(521)の朝、月が太陽の手前を横切ることで起きる「金環日食」を観測することができました。皆既日食のように、月の影が太陽すべてを覆い尽くすのではなくて、太陽の周辺がわずかに見える範囲が陰になるのが金環日食なのだそうです。太陽がリング状に抜けて見えるのが午前730分頃ということで、ピジョンズ・パークも眠い目をこすりながら、待ち受けていました。リアルタイムで観察し、テレビや新聞、インターネットなどのニュースでも、存分に見たというみなさんも、見飽きたなんていわずに、ちょこっとクリックしてみてください。徳島の空に現れた金環日食も、他の地域に負けないくらい輝いていたのですから。
 
2012.0518
●たわわ麦畑(阿波市阿波町)
ちょうど1週間前の511()、午後4時頃。仕事で通りかかった阿波市阿波町で、種をたわわに実らせた麦の畑に出逢いました。吉野川を挟んだ対岸にそびえる高越山を背景に、西日にさらされ、初夏の風に麦の穂がいっせいに揺れる光景から目が離せなくなりました。話は少し変わりますが、田んぼは稲の成長とともにガラリと風景が変わります。田起こしから、水を張ったばかりの水田は、灰色の巨大な水たまりにしか見えません。そこに植えられた稲が、成長することで緑の風景に変身します。そうして稲刈りの時期には、金色の光景を見せてくれます。米づくりは、一方で「風景を作る仕事」であると、ピジョンズ・パークは思うのです。目の前にした麦の実る風景もまた「人が作った景観なんだなぁ」なんて考えながら、しばらくぼんやりと眺めました。
 
2012.0517
●もう一本の木頭秘瀑「お鍋の滝」
前号で紹介した木頭秘瀑「天霧の滝」は、南川に注ぐ瀬川に落ち、新緑の中、大岩の湾曲した岩肌を滑り落ちる神秘的なスガタをしていました。本号では、そこから南川本流沿いの荒れた林道をさらに1kmほどさかのぼり、急な斜面を100mほど徒歩で下った先の本流に落ちるもう一本の木頭秘瀑「お鍋の滝」を紹介します。落差は目測で20mあまり。まっすぐに谷水が落ちてくる様子は、絵に描いたような直瀑で、丸い滝壺は深い緑色でその水深を想像させてくれます。こういう滝に出逢うと、ピジョンズ・パークはついつい霊的なものの存在を意識してしまい、いっそう近づかせていただくための儀式として「二拝二拍手一礼」を欠かしません。また、そうすることで興奮がいくらかおさまり、せっかくの邂逅(かいこう)で得られた拝観のチャンスを存分に活かせるような気がするからです。ぶしつけにならないよう、かといって細部に隠されたチャームポイントを見逃さないよう、もう一本の木頭秘瀑と対話してきました。
 
2012.0516
●再訪! 木頭秘瀑「天霧の滝」
20096月に初めて訪ねてから、およそ丸3年を経た514日。ピジョンズ・パークは、ナカ(徳島県那賀町)の木頭地区を流れる清流・南川の支流・瀬川に落ちる秘瀑「天霧の滝」に、再び向き合う機会を得ました。那賀町のホームページの情報によれば、落差は約30mということですが、大岩を伝い、左右に大きく広がっているため、滝壺の脇に立つと、高さよりもその巨大さにまず圧倒されます。滝に近づいていくと、その名が示す通り、谷水が霧散した水しぶきが、頭上から降り注いできます。適度に水分を含み、ひんやり冷たい深山の空気を胸いっぱいに呼吸していると、険しい道のりを越えてきた疲れが次第に薄れていくのを感じます。「ひょっとすると、人を癒してくれるというパワースポットのひとつではないか」などと、想像も広がっていくのです。
 
2012.0515
●初夏の「大歩危峡」と「鯉のぼり」
大型連休後の週末(512)。人出で賑わった田舎町も少し落ち着きを取り戻したようですが、それでも初夏の空気は人に元気を与えてくれるようで、幹線道路を走るクルマやバイクに県外ナンバーを多く見かけました。もちろんピジョンズ・パークも、その例外ではなく^^;)、ついついトラックのハンドルを握っていました。向かったのは三好市山城町。妖怪伝説で売り出し中の山城町は、吉野川が長い年月をかけて刻んだ深い渓谷「大歩危・小歩危」で知られるマチ。そんな大歩危峡に無数の鯉のぼりが泳いでいました。シーズンとしては、少しずれているものの、新緑に包まれた渓谷をまたいでたなびく鯉のぼりたちは十分に見応えがあって、居合わせた観光客のみなさんといっしょに楽しませていただきました。そして鯉のぼりの下では、地元の観光名物「舟下り」の木舟が行き交っていました。ピジョンズ・パークも、久しぶりに揺られてみたいと思ったのです。
 
[ピジョンズ・パーク情報員コーナー]
※三好市東祖谷在住のピジョンズ・パーク情報員・小椋義勝さんから、メッセージが届きました。この日の朝、祖谷地方では季節外れの霧氷が剣山につらなる山々の山頂を白く彩ったそうです。小椋さん、貴重な地域情報をありがとうございました。
 
「5月に入り新緑が綺麗な東祖谷ですが、512日・土曜日の事ですが、仕事に向う途中、標高1700m前後の高い山は真っ白!!霧氷が出来ていました。これには、さすがの私もびっくり!!5月も半ばになった日に霧氷を見ようとは…。画像は、イザリ峠~天狗塚~牛ノ背にかけての尾根に出来た霧氷の様子です。撮影場所は久保地区です。」(小椋さん・本文ママ)
 
2012.0514
●足下を彩ってくれる初夏の花たち
雑草・雑木という植物は無い──と聞きます。たしかに、道端の草や河原で育っている木々にも、しっかりとした名前(学名)が付けられているのです。ピジョンズ・パークの仕事場の近くでも、少し注意して観察すると、白や赤紫、黄色といった色とりどりの花々や、新緑に輝く若葉を見つけることができます。神山町土須峠に近い標高約1000mの高地に拓かれた“四国山岳植物園 岳人の森”から移籍してきた“ヤマボウシ”は緑色の花を咲かせ、シラクチカズラ(サルナシ)もツボミをつけていました。DIYで買ってきたスダチの木は5輪の白い花を咲かせ、ブドウの木は小指の先ほどの果実のもとを確認させてくれます。ネコのサラダとして売られている草も、放っておくと背丈がびっくりするほど伸びて、種を付けていました。シラユキカズラには、手裏剣のような純白の花が咲くことを知り、クローバーっぽい草や芝に見える植物にも小さな花を見つけました。「この雨がやんだら、どっかに足を延ばしたいなぁ」と、夢想するかわりに、その視線を身近なところへ向けてみる──そこに、ちょっとした発見があるものだと、あらためて思う雨の日の初夏なのであります。
 
2012.0513
●雲早山~高丸山(那賀町)
先週末の日曜日。ピジョンズ・パークは、初夏の花咲く尾根を伝う登山コース「雲早山(標高約1496m)~高丸山(標高約1438.6m)」で縦走山行を楽しませていただきました。出逢いへの期待を膨らませていたのは、開花のピークを過ぎたと聞いていたアケボノツツジ。雲早山山頂からたどった尾根を彩る薄桃色の花は、ピジョンズ・パークの目に色あせるどころか、新緑の輝きを背景に、いっそう鮮やかに思えたのです。さて先日、5月も連休を過ぎたというのに、四国第2位の標高を誇る剣山(標高約1955m)では、霧氷が観測されたそうです。季節が足踏みするほど、花見の楽しみは先に送られ、待ち遠しさもこれに比例して大きくなっていくのです。
 
2012.0512
●花咲き緑こぼれる石立山(那賀町)
ナカ(徳島県那賀町)の木頭地区と高知県にまたがりそびえる石立山(標高約1707.7m)。山の先輩方の先達(せんだつ・せんだち)をいただき、ピジョンズ・パーク遠足部は、久しぶりに踏みごたえのある山頂を目指しました。途中、希少な山岳の植物たちに迎えられ、石灰岩が露出する捨身ヶ嶽に立つと、谷底から吹き上げてくる初夏の風が汗ばんだ頬にさらりと心地よく、雄大な山並みが視野を広げてくれます。今回は、高知県側の登山口「別府峡」から登り、ナカの登山口「日和田」まで縦走しました。
 
2012.0511
●雨とシャクナゲ 四国山岳植物園“岳人の森”(神山町)
徳島県神山町の最奥、土須峠。そこに拓かれている四国山岳植物園“岳人の森”は、かつてシャクナゲの里と名乗り、現在も誰もが認める県下屈指のシャクナゲ園です。そして今がまさにシャクナゲの開花シーズン。雨が落ちる59日午前、ピジョンズ・パークは、同園の常連さんで広報協力にチカラを注ぐ“雨乞滝の女神”さまの案内をいただき、シャクナゲの咲く森を散策させてもらいました。入園料にあたっては1400円ですが、何度も足を運びそうなので、かなりお得な年券1500円を購入させてもらいました。冬期の休園期間中に、園主・山田勳さんがコツコツと整備した散策路は、両側にかなり大きめの石が並べられ、ロープを張って区切っていた頃よりもはるかに眺めが良く、また歩きやすくなっていました。シャクナゲのシーズンが終われば、次は、大群生しているヒメシャガが開花します。森が一面、薄紫色に染まる風景に出会えるのが、また待ち遠しいのです。
 
2012.0510
●花盛り 四国山岳植物園“岳人の森”(神山町)
山深い徳島県の山間のマチ、神山町。その中でも最奥に位置するのが上分地区の標高約1000mの高地“土須峠”周辺です。そしてここに人の手で長い年月をかけて拓かれ、希少な四国の山岳植物が育てられている植物園があります。かつて、シャクナゲの里と呼ばれた四国山岳植物園“岳人の森”です。花のマチ、神山町の名所を知り尽くす“雨乞滝の女神”さまにお誘いいただき、ピジョンズ・パークが足を運んだのは昨日(59)のこと。同園の主役のひとつシャクナゲやクリンソウのほか、シコクカッコソウや白花ヤマブキ、ツツジが見頃を迎え、そしてヒメシャガが、ポツリポツリと開花を始めていました。
 
2012.0508
●相生森林美術館とハンカチの木
2012年のゴールデンウィーク。ピジョンズ・パークは、ナカ(徳島県那賀町)の相生地区に建つ木をテーマにした美術館“相生森林美術館”に足を運びました。目的は、同館の庭園に植えられた2本のハンカチの木。若葉の緑が鮮やかに輝く中、真っ白なハンカチを吊るしたように見えるのは、苞(ほう)と呼ばれる葉の一部。そのために、この名がついたのだと聞きました。時折、強く吹く風にひらひらと揺れる純白の葉は、まさに洗濯したばかりのハンカチのようで、清潔・爽やかといった印象を受けました。また園内に植えられたツツジも開花シーズン本番だったようで、ピジョンズ・パークを美しい花色で迎えてくれたのです。
 
2012.0507
●ナカで温泉巡り(那賀町)
今回のゴールデンウィーク(GW)は、9日間というゴージャスな休暇を取ることができたみなさんもいらっしゃると聞きました。せっかくの長期休暇を利用して、帰郷や観光地巡りなど楽しまれたのに違いありません。ピジョンズ・パークは、GWの後半に、ナカ(徳島県那賀町)の温泉を2つハシゴしました。といっても、贅沢に部屋を借りて宿泊したわけではなくて、それぞれの温泉施設で主催するイベントや山登りに参加したということなのですが…^^;)。ナカの相生地区、川口ダム湖(通称:アジサイ湖)のほとりに佇む「もみじ川温泉」では、地域の特産「相生緑茶」の初摘み新茶イベントが開催され、緑茶の振る舞いや阿波踊り、杵つき餅の実演・即売などで賑わっていました。また、ナカ奥と呼ばれる木沢地区を流れる清流・坂州木頭川のほとりで湯けむりをあげる通称、美人の湯で知られる四季美谷温泉では、毎週日曜日に開催され人気が高まっているナカ奥観光登山シリーズ「木沢の山と花と温泉ツアー」に参加させてもらい、初夏を彩る希少な山岳植物の花々に出会うことができました。今日のポッポニュースは、2つの温泉周辺の様子をご覧いただきます。
 
2012.0506
●杜に賑わい 八面神社の農村舞台(那賀町)
ナカ(徳島県那賀町)を流れる清流・那賀川にそそぐ紅葉川。川沿いの細い道路をクルマでさかのぼることおよそ15分ほどの西納地区に建立されている八面神社の境内が、429()、多くの人出で賑わっていました。地元ナカの青年団らでつくる人形浄瑠璃座「丹生谷清流座」の人形芝居(演目:寿二人三番叟)などが上演される、農村舞台公演が開催されていたからです。かつて、農村舞台は地域の娯楽の殿堂として、阿波人形浄瑠璃を中心にさまざまな手づくり演芸が披露され、人々が集い、親しまれた場所だったそうです。現在は、阿波人形浄瑠璃という徳島の伝統芸能を後世に伝える野外劇場として、大切に保護され保存されはじめています。さて、八面神社の農村舞台公演では、やはり丹生谷清流座の演目が楽しみでした。なぜと言って、地元の人々が演じ、地元の人形に舞わせ、地元の人々が観客となって楽しみ、盛り上げる雰囲気が、ピジョンズ・パークは好きだから。阿波人形浄瑠璃の外題(げだい・演目)の練習に励んでいるという丹生谷清流座のみなさんを、「がんばれっ!」の声援とともに陰ながら応援したいと思います。今月20日には、ナカの旧上那賀地区に建立されている白人神社境内「拝宮農村舞台」でも、公演が予定されているそうです。地域が、賑わう季節がやってきたのを感じています。
 
2012.0505
●開村!美那川キャンプ村(那賀町)
アメゴ釣りの解禁から、はや2カ月。もうすぐアユ漁もシーズンを迎えます。先日、四国第2位の高峰・剣山(標高約1955m)が山開きされ、そこに連なる新緑の山々も本格的な人出で賑わいはじめます。野外がいっそう面白くなる季節に、神山町土須峠近くに開かれた四国山岳植物園“岳人の森”をはじめ県内各地のキャンプ施設も次々とシーズン開けしているようです。ナカ(徳島県那賀町)を流れる那賀川にそそぐ支流・南川(みながわ)のほとりに整備された“美那川キャンプ村”もそのひとつ。先月20日に開村し、9月末までの間、完全予約制の営業が始まっています。南川といえば、アメゴやアユがよく釣れる川として県内でも有数の流れ。ピジョンズ・パークも今シーズン、ここで釣りを楽しみ、静かな夜を過ごしてみたいものだと思っているのです。
 
2012.0504
●雨とツバキの高根山・悲願寺(神山町)
雨乞い滝でたっぷり癒しをいただいたピジョンズ・パークは、神山町を知り尽くす“雨乞滝の女神”さまに導かれ高根山・悲願寺を目指しました。スギの植林帯と雑木林が混在する山中に続く急な上り坂は参道にも使われているようで、道はよく踏み固められて歩きやすくなっていました。久しぶりの山道散策を楽しむピジョンズ・パークに、「悲願寺の境内は、在所の方たちがお世話しよんよ」と、“雨乞滝の女神”さんが教えてくれました。きっと、参道の手入れもされているのに違いないと思い、感謝しながら登らせてもらいました。標高700mほどの場所に建立されている悲願寺に近かくなると、霧は小雨に変わり、新緑の森をいっそう鮮やかに洗ってくれます。のんびりと風景を満喫すること1時間ほどで悲願寺の仁王門に到着しました。境内の隅を流れる澄んだ小川の水音が聞こえ、コゲラでしょうか、ギーギーと鳥の声がこだまします。風の音、小さな流れ、生き物の気配が満ちているのに、それがとても静かに思えるのです。防音された部屋では味わえない、本物の静寂なのかもしれません。
 
2012.0503
●雨後の雨乞滝(神山町)
51日、ピジョンズ・パークは、神山町を知り尽くす“雨乞滝の女神”さんのご案内をいただき、新緑に萌える雨後の雨乞滝(あまごいのたき)へ向かいました。駐車場から、途中5つの小滝(うぐいす滝・不動滝・地獄淵・もみじ滝・観音滝)を越え、たどり着いた雨乞滝(雄滝)は水量豊富で、高さ約45mの滝口から、轟を上げ3段になって落ちていました。「いつもなら、ほとんど水の流れていない雌滝も今日は見応えがあるわね」と、“雨乞滝の女神”さんが指差す先、雄滝の向かって左手にも、立派な一筋の滝のスガタがありました。そんな迫力ある名瀑の様子を味わっていただくため、今回は少し大きめの写真でご紹介します。小さな写真(サムネール)をクリックしていただくと、大きな画像が現れます。スライドショーにはなっていませんので、戻るボタンで11回選び直さなければなりませんが、お楽しみいただければ幸いです。
 
2012.0502
●神光寺ののぼり藤(神山町)
今日の徳島は朝から雨。本格的な花の季節を迎え、いっそう開花が進むことでしょう。そして2012年のゴールデン・ウィークの後半は明日から!県内の花の名所や、昨日山開きとなった剣山(標高約1955m)をはじめ、高峰につらなる緑の山々にも、きっと多くの人出があることだろうと、期待しています。というか、自ら足を運びたくてウズウズしています^^;)。ありがたいことなのですが最近、どうも忙しくて、それでもしっかりと出かけた先々で道草だけは喰っているわけですが、写真のほうはしっかりと腰を落ち着けてというわけにもいかず、とりあえずパチパチといった具合になっています。そんな状況で、ポッポニュースのネタもためこんでしまい、これではいけないと、久しぶりに更新させていただきました。被写体は、神山町の名刹「神光寺」の境内を彩るというよりも、覆い尽くしている感が強い、大迫力の「のぼり藤」です。ピジョンズ・パークが足を運んだのは、昨日の午前930分頃のこと。このあと、“神山町の生き字引”雨乞滝の女神さんに同行させていただき、新緑の雨乞滝から悲願寺までオフ会散歩をお約束していたついでに、思いついてちょこっと立ち寄らせていただきました。さて、肝心の開花の具合は、ご覧の通りの見頃。甘い香りが境内に漂うというより、立ちこめて、心地よさについついファインダーをのぞく気持ちが薄れてしまいます。明日からのGW後半には、さらに開花が進み、いっそう迫力ある光景に変わることでしょう。
 
2012.0427
●“日吉八幡神社”改修始まる~阿波市阿波町~
徳島県阿波市阿波町の十善寺地区に建立されている「日吉八幡神社」の改修が始まっていました。ピジョンズ・パークが、この神社に初めて参拝させていただいたのは、1年半ほど前の2010122日のこと。長い年月、風雨にさらされた拝殿の屋根瓦は、方々でひび割れ欠落し、また柱や窓の格子はずいぶん朽ちていたのを思い出します。昨日(426)、久しぶりに足を運ぶと、ご覧の通り工事が進められており、大工さんのひとりから、これが改修工事であることを聞かされました。完成は「秋9月末頃だろう」とのことで、せっかくの機会に、当社が新たに生まれ変わるまで、その道のりを追ってみたいと思うのです。
 
2012.0424
●涼となごみを分けてくれる “らんちゅう”
今日も徳島はどうやら夏日のようで、窓から流れこんでくる風にも暑さが乗っているように感じます。かといってエアコンのお世話になるほどでもない──こんな日にうれしいのは、人工の風がつくり出してくれる快適な室温よりも、水槽でちょこちょこと動き回っている“らんちゅう”のスガタ。気持ちを涼しくしてくれるくらいが、居心地の面では勝るように思います。今日の写真は、ピジョンズ・パークにやってきた新顔の“らんちゅう”2尾です。昨年、譲っていただいた当歳魚は、上手に飼ってやることができず、いなくなってしまいました。そこで今回は、らんちゅうの取材でお世話になった飼育の達人Aさんが2才魚を持ってきてくれたわけです。今度こそ!と意気込みつつ、なごんでいるピジョンズ・パークなのです^^)。
 
2012.0423
●風雨に負けず笑顔のRUN~とくしまマラソン2012
今日の徳島は、朝から爽やかな晴れ模様。昨日(422)の荒れた天気とは正反対に清々しい一日となりそうです。ただ、清々しさというのは、天候がすべてではないようで、満を持して開催された第5回目の記念大会「とくしまマラソン2012」では、横殴りの雨にも、四方から強く吹き付ける風にも負けず、笑顔のランナーたちが吉野川沿いに設けられたマラソンコースを駆け抜けてゆきました。少々の困難にもくじけないどころか、爽やかに乗り切っていくランナーたちの表情に、カッパを着込み沿道で声援を贈ったピジョンズ・パークも、なんだか大きな元気をいただいたような心持ちがしていました。
 
2012.0421
●明日天気になぁれ~とくしまマラソン2012
仕事場の周辺の田んぼに水が張られ、カエルたちが賑やかに歌っています。ただ、徳島のお天気は、雨模様。風も強く、夜になるにしたがって荒れたようすとなっています。明日は、吉野川沿いの堤防道をメーンコースに、人気の市民マラソン“とくしまマラソン2012”が開催される予定となっています。天気予報では、未明頃から大荒れの天気となるようで、第5回目となる記念大会が無事、開催されることを祈るばかりです。ピジョンズ・パークは、そんなことを願いながら、本格的な供用開始となる前に、とくしまマラソン2012のコースに含まれた新しい橋“阿波しらさぎ大橋”の下見に出かけました。
 
2012.0420
●ようこそ!初夏さん ~Welcome! the early SUMMER.
ここ数日、ピジョンズ・パークの仕事場周辺が賑やかというか、騒がしいなと思っていたら、近くの田んぼに水が張られていました。はや田起こしのシーズンだったのですね。それと気づいて、足下に目をやると、夏の雑草が花を咲かせ、昨年買った鉢植えのブドウもどうやら生きていたようで、若葉を芽吹かせています。今日の徳島は、朝から雨。この雨が上がったら、ガラッと季節が変わっているかもしれません。今週末の日曜日(22)は、吉野川沿いの堤防道をメーンコースに、第5回目の記念大会となる人気の市民マラソン[とくしまマラソン2012]が開催されます。「青空が、間に合えばいいのになぁ」と願うのです。
 
2012.0419
●箸蔵寺の石段を登る
三好市池田町に建立されている“宝珠山 箸蔵寺”。弘法大師が彫ったとされる金毘羅大権現像を本尊とする当寺は、箸蔵山山頂付近に広大な境内を持ち、緻密な飾り彫りを所々に配された本殿をはじめ重厚な建造物が設けられています。その堂々とした風貌は、四国88カ所霊場の札所として名を連ねていないのが不思議なほどで、現に四国別格20霊場15番札所、四国36不動尊霊場4番札所、四国33観音霊場28番札所、阿波西国33カ所霊場23番札所といったように複数の札所を兼ねています。当寺はまた、金刀比羅宮の奥の院というポジションにあり、本宮に迫るほどの石段数を備えています。ピジョンズ・パークも、救済とご利益をいただきに石段を登り、ついでに日頃の運動不足も解消させていただきました。
 
2012.0418
●美郷高開地区のシバザクラ(芝桜)
里の春を彩ってきた梅花が落ち、桜花が散って、花桃そしてシバザクラのシーズンがやってきました。昨日、ピジョンズ・パークは吉野川市山川町へ出かけたついでに、石積みの景観で知られる同市美郷の高開地区へ向かいました。道草のお目当ては、古代遺跡を思わせる石積みの段々畑で赤、薄紫、白に縁取り咲き乱れるシバザクラ。平日の昼間にもかかわらず、多くの花見客が訪れ賑わう中、ピジョンズ・パークもお花見散策を楽しみました。開花の具合は、ほぼ満開。民家の庭先に設けられた即席の地元特産品販売所で、昼食に手打ちソバをいただきながらうかがったお店の方の話では「今週末あたりが見頃のピークじゃないかえ(ピークだろう)」とのこと。また「毎年載せてくれるんじゃけど、新聞に記事が出たら大勢のお客さんがきてくれるじゃ」との地域の方の願いがかなったのか、今朝の地元新聞の1面に高開地区のシバザクラの開花記事が掲載されていました。期待どおり、さらなる賑わいにつながるのに違いありません。ところで、あらためて記事を読み、そこで少し気になったのは「…甘い香りが漂う中…」のくだり。撮影に際して、かなり顔を花に近づけたと思うのですが、散策中に香りらしいものにまったく気づきませんでした。ひょっとすると、香りが強くなる時間帯があるのかもしれませんね。
 
2012.0417
●岡見堂のエドヒガン桜 ~その3・朝編~
先週末の日曜日(15)。某社の経営者からご家族の肖像撮影を依頼され、三好郡東みよし町(旧三加茂町)へ向かったついでに、これまで夕刻にしか足を運んでいなかった「岡見堂のエドヒガン桜」の朝の顔を見ておくことにしました。つるぎ町を流れる清流・半田川沿いの県道をクルマで約30分もさかのぼると、標高は300400m。今シーズンの桜前線もすでに東北へ達したそうですが、ここではまだ桜花が何食わぬ顔で花見客を迎えてくれるのでした。さて、目的の「岡見堂のエドヒガン桜」ですが、今回はその根元から見上げるのではなく、清流を挟んだ対岸の葛城地区から眺めるのがピジョンズ・パークの作戦。そうして案の定、近くからでは目に余る老桜の大木ぶりを、少し離れることでしっかりと確認することができました。さっそくお楽しみいただきましょう。
※三好市東祖谷在住のピジョンズ・パーク情報員・小椋義勝さんから、木屋平地区の桜情報が届きました。号末に紹介していますので、あわせてお楽しみください。
 
2012.0416
●岡見堂のエドヒガン桜 ~その2・夕刻編~
47()に、花のツボミを眺めた岡見堂のエドヒガン桜。1週間後の先週末、つるぎ町半田紙屋地区に生きる樹齢約300年の桜の古木、通称「岡見堂のエドヒガン桜」を、ピジョンズ・パークが再度訪ねたのは、長くなった陽も傾き始めた午後5時前でした。手ぶれ補正というか、手ぶれ抑制機能は付いていないのに、こんなタイミングでちょこちょこっと手持ち撮影できるのは、カメラのISO感度性能のおかげ。ありがたいことです^^)。さて、肝心の桜花。わずか1週間の間に見頃のピークは過ぎたようで、岡見堂の周辺を、散った花びらが白く染めていました。銘木と聞くと、ついつい近づきたくなるもので、ただただその迫力に魅了され、枝振りを見上げて「はぁ~」と、感嘆のため息をつくしだいなのです。そうすると当然ながら、古木の幹の質感や花の勢いは感じられるものの、その土地での存在の大きさまでは量れません。そこで次号では、昨日(15)朝に、再々度訪問して眺めた遠景をご紹介します。週末にはアメゴを狙う釣り人も多く訪れる清流・半田川を挟んだ対岸、葛城地区からの眺望です。どうぞお楽しみに!
 
2012.0415
●岡見堂のエドヒガン桜 ~その1
最近、一部マニア(どんなテーマで^^;?)の間で、若干話題になっているのが、つるぎ町半田紙屋地区に建立されている岡見堂前のエドヒガン桜です。樹齢は推定で300年のサクラの老木は、樹高約15m、幹周約3.7m。半田川沿いに延びる県道を大惣地区へ向かってさかのぼっていくと、現在は休校(廃校?)となっている紙屋小学校の校庭近くの高台を覆うように、サクラの大樹が枝を伸ばしています。約1週間前の47()、ピジョンズ・パークは里の桜花の開花に刺激され、以前から気になっていた岡見堂のエドヒガン桜を目指しました。が、結果はご覧の通り。というわけで、次号では414()夕刻と15()朝に訪ねた桜花のスガタをご覧いただきます。ご期待ください。
 
2012.0414
●長安口ダムで出会ったオーディエンス(桜花たち)
ナカ(徳島県那賀町)を流れる那賀川の水を貯える長安口ダム。アジサイ湖の名前で知られる川口ダムから少し上流に設けられた那賀川最大というより、徳島県内のダム施設および貯水量も最大規模ということになっているそうです。そんな長安口ダム施設の傍らで、巨大な人工物の威容を和らげていたのは斜面に植えられたサクラ。夕刻、西日に輝く桜花たちは、通りかかったピジョンズ・パークに向け、一斉に笑顔を見せてくれました。なんだか大勢のオーディエンスに囲まれているような心持ちがして、一日の疲れもすぅ~っと、癒されてゆくのでした。
 
2012.0412
●坂州発電所のサクラ
ナカ奥(徳島県那賀町木沢地区)を流れる清流・坂州木頭川に、県三大名瀑の一つ「大釜の滝」をはぐくむ釜ヶ谷川が連結した少し下流。国道193号の対岸に小さな発電所「坂州発電所」が建っています。赤い小型の鉄橋が架かっていて、それが4t車まで徐行で渡れる新坂州橋です。その床は木製で、確かに重いクルマは渡れそうにありません。赤い橋の向こうに古いサクラの木がいく本か花を咲かせていました。ピジョンズ・パークは、川越しに眺めるのに飽き足らなくなり、小さな橋をおそるおそる渡ったのです──。
 
2012.0411
●散りゆくサクラ ~徳島中央公園~
今が盛りと咲き誇るサクラ「霧氷桜」の風景をご紹介する予定だったのですが、なんだか急に散りゆくサクラが見たくなってしまい、お昼に徳島中央公園へ足を運びました。今日の徳島は、朝から雨が降ったりやんだり…。そんなお天気が、心変わりを後押ししたのかもしれません。花に満開の見頃があるなら、散るのにもピークがあるはず!と考えたのですが、どうやら予想は的中したようで、大量のサクラの花びらが時折吹く強い風に乗っていました。サクラの木を正面にして風下に回ると、まるで雪が吹き付けてくるような感覚を覚えました。あらためて、ピジョンズ・パークが名付けた「霧氷桜」の名に間違いはなかったと思うのです^^)。
 
2012.0410
●アジサイ湖畔を花見散策
ナカ(徳島県那賀町)を流れる那賀川の中流部。清流を蓄えた人工湖「アジサイ湖(川口ダム湖)」が広がっています。地元で呼ばれる愛称どおり、湖畔にはアジサイがたくさん植えられて、梅雨時期ともなれば赤紫の花々が盛大に彩ります。そしてこの時期、アジサイ湖畔に賑わいを添えるのがサクラです。湖を囲むように植えられたサクラの木は、見応えのある大きさに育っていて、樹勢も盛ん。無限に湧き出てくるような迫力ある桜花の風景を見せてくれます。48日の日曜日。ピジョンズ・パークは、湖畔の小径で、春の青空と桜花を満喫していました。
 
2012.0409
●“相生森林美術館”周辺でお花見散歩
昨日の日曜日。徳島県は晴天に恵まれ、しだれ桜の町で知られる神山町の幹線道路国道438号も県内外のナンバープレートをつけたクルマであふれました。ピジョンズ・パークは、神山町から土須峠を越えた先に広がる県南の町ナカ(徳島県那賀町)へ。目指したのは“相生森林美術館”の周囲に植えられたソメイヨシノやしだれ桜の森。美術館の裏山を中心に植えられたソメイヨシノは、まだそれほど年月を経ていない若木ですが、それだけに樹勢は盛んで、花一輪一輪に若々しいチカラを感じられます。マンモス校の入学式に臨む新入生の表情といった雰囲気です。その裏山を少し登った高台に神社があり、境内に“鎌瀬農村舞台”が残されています。そこでは年月を経て堂々としたソメイヨシノがすっくと立ち、湧くような桜花でピジョンズ・パークの目を楽しませてくれました。そしてその傍らでひときわ存在感を放っていたのが、本日のポッポニュースの目玉、しだれ桜の巨木です。しだれ桜は、成長する過程で枝が折れ、幹が裂けやすいと地元の方に聞きました。しかし、この大きなしだれ桜は、つっかえ棒のお世話になることもなく、しっかりと大地に根を張り、たくましい幹と枝を備えて立っていました。何事にも例外はある…ステロタイプがまかり通る世の中で、とてもまぶしく見えたのです。
 
2012.0407
●忌部神社を彩る霧氷桜
高山に自生するブナの木が霧氷を羽織ったような満開の桜花を、とある神社の境内に見つけることができました。場所は、吉野川市山川町の忌部神社。川島町の峯八峠を越え、六地蔵展望台に道草して抜けた先で、まさに「我が世の春」と咲き誇るソメイヨシノの一群に出会いました。目も心も奪われながらも、境内を心行くまで散策させていただくため、ピジョンズ・パークはまず二拝二拍手一礼を忘れません。そうして目の前に展開される満開の桜風景に、「白沢雪原」「滝つぼうず」に続き、「霧氷桜(むひょうざくら)」と勝手に命名させていただくことにしました。短いサクラのシーズンに、あといくつ霧氷桜に出会えるのか。楽しみでならないのです。
 
2012.0406
●桜花求めて 六地蔵展望台から忌部神社まで
昨日、サクラ開花のたよりに、居ても立ってもいられなくなったピジョンズ・パークが足を向けたのは吉野川市川島町の丘陵地に設けられた六地蔵展望台でした。今日のポッポニュースは、そこから数キロ西へ下った先に建立された忌部神社まで、サクラの街道をご紹介します。白い花を満開させた立派なソメイヨシノの並木に、淡紅色のサクラも混ざり、ゆっくりとクルマを走らせるドライブは、とても清々しい気持ちにさせてくれるのでした。
 
2012.0405
●恒例 六地蔵展望台でミニお花見
ピジョンズ・パークがサクラの花を写す際、いつもイメージするのは、樹氷(霧氷)に彩られたブナのスガタです。逆に樹氷に覆われたブナの巨木に出会ったときには、満開のサクラを思うようにしています。県内の桜花の名所から、見頃のたよりがあれやこれやと届く中、もはや居ても立ってもおられず、花見に出かけてしまいました。溜まりに溜まってはいるものの、どうせ手に付かないのなら!と、お仕事を一時放り出して向かった先は、ここ数年来行きつけの六地蔵展望台(吉野川市川島町)でした。国道192号の南側山麓に平行して延びる街道を山川町の忌部神社に向かって進むと、道路脇のサクラはほぼ満開の様子。ただ、六地蔵展望台は標高が少し高いためか、お目当てだった東屋脇の老木は、まだ三部咲きといったところでした。
 
[ピジョンズ・パーク情報員コーナー]
三好市東祖谷在住のピジョンズ・パーク情報員・小椋義勝さんから、心躍る情報が寄せられました。剣山登山口近くに知られる景勝「夫婦池」の近くに、ひょっとすると第3の池があったのかもしれない!というものです。詳細は以下、小椋さんのお便りで。
 
41日に剣山周辺にある剣山88ヶ所を20年ぶりに調べて見ようと思い夫婦池周辺の山の中に埋もれている88ヶ所の2ヶ寺が刻まれている石仏を発見でき、安堵感がありましたが、そんな中、気になる広場の様な場所を見つけました。良く見ていると、昔は水が溜まり池か湿あ原になっていたのでは、無いかと思われる場所でした。場所は今、有る夫婦池から丸笹山方向に100150mの場所で、昔、剣山に向う旧街道沿いに有り今は樹林に覆われひっそりとした所ですが、3040m四方の広さの平らな場所が広がっています。この事については、私の憶測でしかありませんが、昔、この場所が池か湿原だったらと思うと、現在ある夫婦池だけで無く第3の池があったらと思うと気持ちが昂る思いなのですが、果たして真相はいかに?」(原文ママ)
 
小椋さん、いつもながら貴重な情報をありがとうございました。そしてもう一つ気になるのは、剣山88ヶ所の文字。なんだか足を運んでみたくなりました。
 
2012.0403
●今週末が見頃か 江川鴨島公園の桜花
徳島の桜花は、今週末あたりから見頃を迎えるようです。徳島の桜の名所といえば、ライトアップされた夜桜を眺めながら堀之内を歩く徳島中央公園や山全体を淡紅色の桜花が覆う徳島市のランドマーク眉山などでしょうか。ただ、昨日の時点では、マチから見上げた眉山に開花の気配は感じられませんでした。というわけで、ピジョンズ・パークが久しぶりに足を運んだのは吉野川市の江川鴨島公園です。ここは吉野川中流域にある桜の名所の一つ。昨年夏に閉鎖され撤去が進む吉野川遊園地や名水百選に名を連ねる江川湧水も近く、地域の憩いの場としても親しまれています。園内や周辺に約200本ほどのソメイヨシノの成木が育っていて、春の陽光に恵まれた昨日は3部咲きといった様子でした。
 
2012.0402
●路面電車&桜花&ひろめ市場~高知歩き~
数年ぶりにピジョンズ・パークはJR高知駅周辺を歩いてみました。4年前に建て替えられたという駅舎は“くじらドーム”の愛称どおり、アーチ上の大屋根がプカプカと海に浮かぶクジラをイメージさせます。駅前の広場では、坂本龍馬をはじめ明治維新の立役者たちをモチーフにした巨大な銅像が迎えてくれます。ピジョンズ・パークはしばらく駅前をうろつき、路面電車に乗ってみることにしました。乗車賃190円。高知駅前から3つめの駅“はりまや橋”まで乗車し、そこで徳島より少し早めの桜の花見を楽しむことができました。テンションの上がったピジョンズ・パークの足は、もうどうにもとまらなくなり“はりまや橋”からアーケード街を抜け、観光名所“ひろめ市場”まで延びてしまいます。分厚いビニールカーテンを押し開けると、たちまち空腹を覚える良い香りに包まれました。
 
2012.0331
●日和佐の小径“あわえ”歩き
今日の徳島は朝から雨。午後にはやむそうですが、今はシトシトと冷たい雨粒が、暗い空から落ちています。さて、今日の天気とは正反対に、抜けるような青空に恵まれた329日。ピジョンズ・パークは、時間を見つけて(というより捻出して^^;)、いつもの道草観光を楽しみました。場所は、徳島県南部。美しい海岸に恵まれた美波町の日和佐浦の町並みです。港に面した狭い土地に、たくさんの民家がひしめき合って建っています。家と家の間の小径は当然ながら窮屈で、もちろん自動車は走ることができません。そういうわけで、日和佐浦のマチ歩きは、とても安全で静かで、そうしてのんびりと足を運ぶことができたりするのです。この窮屈な小径を地元では「あわい(あわえ)」と呼ぶそうです。潮風から家を守るためなのでしょう、石積みやコンクリートで造られた背の高い外塀が、あわいを両側に立ち上がって、まるで昔流行った“巨大迷路”を歩くような興奮を与えてくれます。それではさっそく、巨大迷路“あわい”をいっしょに探検いたしましょうか。
 
2012.0330
●日和佐浦で春の道草
徳島を包み込んだ昨日の好天は、今日も続いています。昨日足を運んだ徳島県南部のマチ・美波町の日和佐浦で見上げた空は、どこまでも青く澄みわたっていました。四国の右下(県南)あたりまで打ち合わせに出かけたついでに、ついふらふらと浜辺まで足をのばしてしまったのです。ウミガメの産卵地として知られる大浜海岸にほど近い、日和佐浦の漁港には、春の日差しが暑いくらいに降り注ぎ、漁船が係留された水面に反射して、きらきらと輝いていました。港をぶらぶらと、東の大浜海岸に向かって歩いていくと、ひとりの漁師さんに出会いました。聞けば、海から刈り取ってきたばかりの天然ワカメを干しているのだといいます。「今日は浅い海で取ってきたんよ。天然のものは身が厚くて味も濃いんよ」と、作業の手を休めることなく教えてくれました。浅いといっても水深3mもあり、船の上から水中メガネで海底を確かめ、長い柄の付いたカマで、一本一本刈り取るのだそうです。別れ際「つかんでもっていきぃ」と、干してあるワカメを指差してピジョンズ・パークに笑いかけてくれました。ワカメ漁のシーズンはそろそろ終わりとのことで、今シーズン最後のとれたてワカメを有り難くいただきました。※いただいたワカメは夜、サッと湯通しして、ポン酢で食べました。肉厚でコリコリと歯ごたえよく、つるりとノドを流れていきます。潮の香りがほわっと鼻に抜け、おいしいワカメとともに幸せな気分を味わいました。日和佐浦の漁師さん、ありがとうございました。次回のポッポニュースは、日和佐地区の「あわい」と呼ばれる小径風景をご紹介します。
 
2012.0329
●ぶらっと“もみじ川温泉”へ
今日の徳島は朝から青空が広がる好天。何日ぶりだろう?と考え込むくらいに久しい上天気なのです。仕事の途中の道草も、ことのほか楽しいだろうと思うのです。さて、本日のポッポニュースは、昨日立ち寄った“もみじ川温泉”の夜の風景です。“もみじ川温泉”はナカを流れる清流・那賀川に儲けられた川口ダム湖(別名:アジサイ湖)湖畔で源泉100%の湯けむりをあげる道の駅を兼ねた温泉ホテル。夕暮れから夜の闇に消えて行く湖面を楽しみながら、一日の疲れを流させていただこうと大浴場での道草を思いついたのです。もちろん仕事の途中の道草、宿泊する財政的余裕はありませんでしたが、ゆっくりと湯につかり、アメゴの天ぷらが乗ったどんぶりを食べて、大満足の一日を終えることができました。4月からは地元の食材をたっぷり使った新メニューがたくさん登場するとのことで、ピジョンズ・パークもいつか宿泊してのんびりと過ごしてみたいと思うのです。
 
2012.0328
●田宮川沿いの早咲き桜
本格的な梅花の香りにいまだ恵まれずにいた昨日(3/27)、徳島市南田宮を流れる田宮川沿いで仰天してしまいました。梅花どころか桜が咲き、さらには散り始めていたのです。午後6時に近い夕刻、徳島市のランドマーク眉山を背景に、西日にさらされた満開の桜が、川面に映って揺れていました。近づいてよく見ると、木の感じがどうもソメイヨシノではありません。名前はよく分かりませんが、どうやらサクランボがなる早咲きの桜だったようで「季節において行かれなくて良かったぁ」と、ピジョンズ・パークは胸をなでおろしたりしたわけなのです。
 
2012.0327
●花の目覚めとネコの春眠
昨年の昨日、ピジョンズ・パークは時間的にも精神的にも、体力的にも今よりも若干余裕があったようで^^;)、残雪の山にフクジュソウ見学ツアーを敢行していたりしたのです。場所は、三好市東祖谷にそびえる寒峰(かんぽう・標高約1605m)。登山口には、近くの住民の方が植えたのであろうフクジュソウが群れて咲き、山中の自生地にも期待が高まったのでした。この時期、植物たちは次々と目を覚ましていきます。一方でピジョンズ・パークの番ネコは、どうやら「春眠暁を覚えず」といった風流を心得ているようで、日だまりにたむろしているのか仕事場に顔を出さないのです。
 
2012.0325
●吉野川堤防の菜の花
強風の土曜から一夜明けた今日も、弱い日差しとは対照的に太いうねりが、建物にクルマに街路樹に吹き付けています。とはいえ、仕事場にこもりっきりでは季節外れのカビがはえてきそうというわけで、折りたたみ自転車を担ぎだし、まともに強風を受けそうな吉野川堤防上の道へ向かいました。狙いは菜の花の黄色。川下ほど多いと想像していましたが、ひょっとすると潮の影響もあるのかもしれませんが、中流域のほうが株数も咲きかげんもしっかりしているように感じられました。向かい風に押し戻され、追い風に煽られて、15kmあまり。ピジョンズ・パークは、お尻の皮がむけそうになるまで、菜の花に彩られた堤防道を楽しみました。
 
2012.0324
●底力
今日の徳島は、朝から春の嵐。我を忘れ猛スピードで通りを吹き抜けた強風は、ついに街路樹に飛び乗り、電線で大回転し、勢いあまって建物の壁にぶち当たって、それでもまだ収まりがつかないといった有り様。そんな様子をおかしそうに見守っているのは“おひさま”で、時折、暖かな日差しを「まぁまぁ」といった感じで、地上を行く風に投げかけ諭(さと)しています。そうして、荒れ狂う春の風がこれを受け入れ、大人しくなるのはいつ頃になるのかと気をもみながら、外出のチャンスを待つピジョンズ・パークなのです。さて、本日のポッポニュースでご紹介するのは、季節感とはほど遠い加工機械の写真です。「自動車も家電も、日本の技術はどこの国にも劣っていない。それが競争に負けてしまのは政治という営業がうまく働かないからだ」と、ある機械加工会社で聞きました。円高という強風が吹き荒れ、日本の技術が海を渡りマーケットへ向かうのを阻(はば)んでいるということなのでしょう。これをなだめるのは誰なのか、そしていつなのか──期待しながら、技術の錬磨を怠らないチカラが、日本の徳島にはあります。
 
2012.0323
●花の見頃が、香りの盛り 「美郷の梅花」
シーズンにはホタルの群舞が美しい吉野川市美郷の川田川。そんな流れを挟んで、美郷中学校の対岸に広がる梅林(天野梅園)に、梅の花の香りを求めて足を延ばしたのは春分の日の午後でした。何か、お土産を買おうと立ち寄った期間限定でオープンしているビニールハウスの売店で話を聞くと、今年は開花がかなり遅れているようで、見頃は今週末あたりだとのことでした。そして、梅の花は開いてすぐよりも、時が経つにつれて香りが強くなるのだそうで「花の盛りが香りの盛り」でもあるようです。心地よく頭がくらくらするような甘酸っぱい香りに包まれて歩けるのは、1年のうちのほんのわずか数日だけ。チャンスを逃したくない!と、ピジョンズ・パークはこの時期の朝、目を覚ますたび、そう思うのです。
 
2012.0322
●うつらうつら梅の花見 “美郷ふれあい公園”
今朝の徳島は、すっきりと晴れ。気温はかなり下がっているようで、キーボードを叩く指先がかじかんで、若干のもどかしさを感じています。午後の暖かな陽気を期待しつつ、本日のポッポニュースは、前号に引き続き“美郷ふれあい公園”の梅花風景をご紹介します。前号では、花の香りにひかれてググッと近づいた写真でしたが、今回は少し落ち着きを取り戻して遠景を、風景の一部としての梅花を観賞することにしましょう。ピジョンズ・パークが歩いたのは昼過ぎと、少し時間帯は違いましたが、松尾芭蕉さんが詠んだ「梅が香にのつ()と日の出る山路かな」の句が、うろ覚えながら頭に浮かびます。「梅が香にわっと集まるメジロだネ!」なんて、詠みかえてみたりしながらの公園歩きは、うつらうつらと楽しいのです。
 
2012.0321
●吉野川市美郷の梅花 見頃は今週末
春分の日の昨日。差し迫った仕事を一気にこなそうと計画していたのですが、つい、ふらふらと^^;)。春霞とはいえあたたか陽気に誘われて、花見物に出かけた先は、梅どころとして知られる吉野川市美郷。国道192号から国道193号へハンドルを切り、しばらく南下(といっても坂道を登っていくわけですが)して行くと、清流・川田川を挟んだ対岸の川俣地区に、広々とした芝生の公園を見つけました。美郷中学校に隣接して設けられた公園は“美郷ふれあい公園”と名付けられています。公園駐車場にクルマをとめ、さっそく園内散策。遊歩道や公園の端など、随所に植えられた梅の木が、赤や白、ピンク色の花を咲かせていました。暑くもなく寒くもなく、強い風も吹かず、ただ小鳥のさえずりと、かすかな梅花の香りがあるばかり。止まった時間の中で、五感だけは激しく喜んでいる──なんとも贅沢なのです。散策と弁当をひとしきり楽しんだ後、近くの梅園をのぞいてみました。期間営業の売店の方に話を聞くと、「今年は冬が長かったけん、花が遅れとるんよ。今週末あたりが見頃じゃなぁ」と、ピジョンズ・パークに教えてくれました。お礼のつもりで、梅酒をつくったあとの“青梅”を3(1/6粒入り/100)買ったのはよいのですが、帰った仕事場で2粒食べたところ、気持ちよくなってしまって、どうも仕事が思ったよりははかどらなかったのです。でも、今日をガンバル元気をたっぷり充電できました。※本日の写真は、“美郷ふれあい公園”で出会った梅花です。近くの梅園風景は後日ご紹介します。お楽しみに!
 
2012.0320
●“アニメのマチ”になったらしい東新町で、宵の口を歩く
昼の長さと夜の長さがほぼ同じになる春分の日の今日、徳島は暖かな陽光に恵まれています。仰げば霞がかかり、青空は見えません。これも春の表情で、とても気持ちよいのです。さてピジョンズ・パークは久しぶりに、夜の(といっても宵の口でしたが)徳島市中心街のひとつ東新町、紺屋町界隈を歩いてみました。春一番のあとの花冷えというのでしょうか、寒の戻りというのでしょうか、かなり寒かったのですが、焼き鳥に代表される食べ物の匂いが漂う繁華街は、それはそれで居心地がよいのです。もちろん仕事のついでの道草で、おいしい香りのする店先で鼻先をクンクン膨らませることしかできないのでしたが^^;)。アーケードの通りには“アニメのマチ”と書かれた垂れ幕が幾流も吊るされ、18日にはアニメ専門の映画館もオープンしたとのことで、町の活気をアニメに求めるようすが伝わってきました。かくいうピジョンズ・パークもアニメは嫌いなほうではなく、ライトノベル系といえばよいのでしょうか、“灼眼のシャナ”や“とらドラ!”“鋼殻のレギオス”“とある魔術の禁書目録”“とある科学の超電磁砲”などは、キャラクターと声優さんの相性が良いと感じられ、ついつい前のめりに見入ってしまいました。あと、仮にゲーム派生型と名付ける“アマガミ(SS)”の登場人物・絢辻詞(あやつじ つかさ)ちゃんの天下無敵の仮面優等生ぶりにメロメロになった記憶も…。いつか上映される日がくればいいなぁと願いつつ、閑話休題。本日のポッポニュースは、宵の口の徳島市繁華街風景です。見慣れた方も、そうでないピジョンズ・パーク読者のみなさんも、かる~くお楽しみください。
 
2012.0319
●県外編 雨の土佐湾を望む
今日の徳島は、桜にはちょっと早いけれど“花曇り”。花にレンズを向ければ、光が満遍なく回って、過不足のない写真が撮れそうです。今頃は、梅どころで知られる神山町や吉野川市美郷あたりの梅林も満開の花の見頃を迎えていることでしょう。さっそく足を運びたいところですが、今日は19()の平日です^^;)。いっそ今日をお休みにして、明日の春分の日と合わせて4連休!とか考えたりもしましたが、人の夢──“儚い”思いでもあるのです。さて、本日のポッポニュースでご紹介するのは、県内ではなくお隣の高知県。太平洋に開かれた土佐湾の海岸風景です。近海は、ホエールウォッチングつまりクジラに出会える海としても有名で、もうすぐシーズンを迎えます。でも、ピジョンズ・パークが訪れた18()の海は、風が強く雨も落ちてくる荒れ模様。土佐西南大規模公園のひとつとなっている海岸に打ち寄せる波は荒く、そうしてそれはそれで見応えがあるのでした。
 
2012.0317
●“徳島県立神山森林公園”近く 梅花咲き始め
今日の徳島はとてもあたたか、過ごし良いのです。服装も冷暖房も、食べるものにもこだわらずにいられる、ありがたい気候です。ピジョンズ・パークは春の一時期しか、この恵まれた状態はないと考えています。夏が終わった後の涼風が吹く頃も良いのですが、ただ賑やかな季節が過ぎ去った後の寂寥感があって、たくさんのイベントを控えた春とは、心の立ち位置が違っているように思うのです。とはいえ秋になってみれば、やっぱり秋が一番だなぁなんて言ってたりするのですが^^;)、現金なものです。さて、本日のポッポニュースで紹介するのは、清流・鮎喰川を見下ろす高台に設けられている、みんなの憩いポイント“神山森林公園”に登る坂の途中で見られる梅園の花景です。標高差が大きいためか、入り口あたりでは満開させた木があるかと思えば、しばらく登った先では、まだツボミだけで、一輪の花も咲かせていないものも見かけました。写真の梅花には、公園へ向かう途中にある売店近くで出会いました。農作業を行っていた、おばちゃんに「花を少し見せてください」とお願いすると、「ええよぅ。きれいに咲いとるじゃろ」と、にこやかに応えてくれました。春は、花は、みんなの心を浮き立たせ、ついでに笑顔も分けてくれるのです。
 
2012.0316
●大物の気配が漂う名勝“虻ヶ渕”
「カナツキ」と呼んだ三つ又の銛(もり)を携え、これまた「ガンメン」と言った水中メガネに、海パン(水着)の出で立ちで、冷たい渓流の渕にアメゴを追ったのは、少年の頃の思い出のひとつです。水深1m2mと潜って行った先の、水中の岩陰にひそむ大物のスガタを想像して、息を止めていることよりも、その期待の大きさに息苦しさを感じたほどだったような。ピジョンズ・パークは、いわゆる野生児的遊びを好んだわけなのです。さて、写真の場所は、ナカ(徳島県那賀町)の相生地区を流れる那賀川の名所“虻ヶ渕”です。南岸(写真左側)の大岩に虻(あぶ)が巣をつくり、賑やかに飛び回っていたことから、こう名付けられたのだそうです。広さは目測で500(1650)ほど、いやもっとあるかもしれません。深さは、これまた測ることができませんが、色の深みから10mあまりかと見当をつけました。そうしてここは、かつて木頭杉一本乗りの技術を駆使して丸太を下流に運んだ筏下りでは、難所のひとつだったとも伝えられています。「この渕の底には、どんな大物が息をひそめているのか」と、水面を眺めながら遠い日の興奮の美味を反芻(はんすう)していました。
 
2012.0315
●花モモと梅花ちらほら “あいあいらんど”
ナカ(徳島県那賀町)を流れる那賀川の水を貯えた川口ダム湖を望み、高台に広がるのは相生森林文化公園“あいあいらんど”。キャンプサイトやコテージ、バーベキュー棟、広場などが森の中に点在する絶好の森林浴ポイントです。春は桜、梅雨時にはアジサイが咲き乱れる“あいあいらんど”に「ひょっとすると梅の花が咲いているかも!」と道草訪問しました。川口ダム湖畔には梅の老木が花をちらほらと咲かせ、そうして公園入り口では満開の花モモがピジョンズ・パークを迎えてくれました。今朝、ナカと神山町との境にある雲早トンネル付近では、雪がワッと降り、道路谷も山も瞬く間に真っ白け。川下の相生地区では、春の花が咲き始め、ウグイスもかなり上手に歌うようになっていたのと重ねあわせて、標高というのは、まったくすごいものだと思うのです。
 
2012.0314
●午後の陽気を待つ、朝の番ネコ
今日の徳島は朝から快晴。仕組みはよくわかりませんが、放射冷却によるものでしょうか、今朝は布団から抜け出すのがかなりつらい低気温でした。ただ、ピジョンズ・パークの番ネコの様子を見ると、日だまりに座り、気温が適度に上がっていくのを楽しみに待っているようです。さて、本日のピジョンズ・パークはプチ出張。梅林とはいかないまでも、道中で満開の花と香りに出会えるかもしれないと、寒気を忘れてうきうきしているのです。
 
2012.0313
●ここはいったいドコでしょう?
冬ごもりしていた虫たちが春の声にうながされ、もぞもぞと地中からはい出してくると言われる啓蟄(けいちつ)。そこから1週間を過ぎた徳島は、昨日今日とえらく冷え込んでしまいました。「ありゃりゃ、長年の感も鈍ったかのぅ」などと虫の長老の嘆きが聞こえてきそうです。さて、啓蟄にちなみ、ピジョンズ・パークが気になっていたのはこの場所に置かれた2台の農機。某市を流れる吉野川の河川敷にとめられているのを見たのは、かなり以前だったような。下草が枯れ葉色から若々しい緑に変わり、背丈を伸ばしはじめた今も仲良く並んでいました。手前がメスで奥がオス、あるいはバッタとゲジゲジ(げじ)の組み合わせに見えて、それが何だかおかしくてならないのです。
 
2012.0312
●つるぎ町半田大惣地区で、たぶん最後の雪景堪能
その頃ピジョンズ・パークは、たぶん()今シーズン最後になるであろう雪景を求めて、つるぎ町半田川沿いの山道をたどり、残雪の大惣地区へクルマを走らせていました。「その頃」というのは、時折コメントを寄せてくださるhideさんが上勝~木沢~神山を旅し、雨乞滝の女神さまが神山町内の魅力を求めて散策し、そして山女山男のみなさんが雪景の雲早山のピークを目指していた時分を指しています^^;)。さて、閑話休題。半田川をさかのぼるように続く町道・林道を大惣地区へ進んで行くと、途中から凍り付いた路面が多くなったかと思うと、あっという間に純白、白銀の風景へと変わってゆきました。しばらく続いていた先行者の轍(わだち)もなくなり、白滝山、石堂山を横目に、時折見える矢筈山、遠望のきくポイントでは剣山を独占して眺めるドライブは、雪道に緊張しつつも、シーズンシフトに味わった忘れられない思い出のひとつになりそうです。というわけで、ピジョンズ・パーク読者のみなさんにもシーズン最後の雪景をプレゼントします。どうぞお楽しみください。
 
2012.0311
●雪解けの谷水を集めて流れる“半田川”
徳島県内の河川では、31日から渓流の女王アメゴ漁が解禁となりました。解禁から2回目の日曜となった今日、山間の清流では、待ちわびた太公望達がこぞって竿を振っていることでしょう。つるぎ町半田地区を流れる半田川は、比較的クルマでのアクセスがよく、川幅はほどほどに広く、流れの緩やかなポイントも多く、抜竿には適した環境にあります。ただそれだけに入漁する人も多く、アメゴが放流されてもたちまち釣り切られてしまい、タイミング良く入らないとなかなか清流の女王を手にできなかったりもするのです^^;)。さて、今日のポッポニュースは、そんな解禁直後の半田川の表情です。今シーズンの入漁券をまだ購入していないピジョンズ・パークは、カメラを片手に河原に立ちました。それでも、いまだ雪の残る大惣地区から、冷たい谷水を集めて流れる川面を凝視して、魚影を探していたのです。
 
2012.0309
●心地よい香りに包まれているだろうか。 鳴門の“観梅園”
ピジョンズ・パークは、梅の花ほど心地よい芳香をかつて知りません。ちょうど1年前の今日(39)、ピジョンズ・パークは、わずかな入園料(100円だったかなぁ)を支払って、甘酸っぱい梅の香りを胸いっぱいになるまで吸い込み、白や薄紅の花の色をたっぷり観賞しつつ、魚眼レンズを振り回していたのです。場所は、鳴門市の大麻比古神社参道脇に広がる“観梅園”。この雨があがったら…今年も足を運びたいと思う、梅の花見ポイントのひとつです。
 
2012.0308
●恒例の“道草詣で” 立江八幡神社
昨日37日、阿南市羽ノ浦町でお仕事をさせていただいた帰り、ピジョンズ・パーク恒例の“道草詣で”に立ち寄たのは立江八幡神社(小松島市立江町)でした。立江八幡神社といえば、毎年9月中旬に奉納される吹筒煙火(花火)が、広く知られています。長い竿(はしご)の先に取り付けられた筒から、滝のように降り注ぐ火花と上空に開く花火の競演を楽しもうと、近隣・県内はもちろん県外からも多くの人が足を運んでいるようです。吹筒煙火が奉納される秋季例大祭の熱気とは正反対に、この日、平日の夕刻の境内に人気はなく、聖域がもつ独特の静寂に満たされていました。
 
2012.0305
●いまだ出会えない景勝“虻ヶ淵”
県内第2位の標高(標高約1930m)を誇る秀峰“ジロウギュウ”の山中に源をたどり、ナカ(徳島県那賀町)中央部を西から東へうねり、隣町阿南市を貫いて紀伊水道へそそぐ一級河川・那賀川。流域の森や暮らしを潤し、高の瀬峡をはじめ、歩危(ほき)峡や鷲敷ラインといった景勝をつくって、ナカを訪れるみんなの目を楽しませてくれます。そんな那賀川が見せてくれる景勝のひとつに“虻ヶ淵(あぶがふち)”があります。周囲を急峻な山に囲まれた渓谷に、青水を満々とたたえた深い渕が横たわっているのだそうです。「だそうです」と書いたのは、ピジョンズ・パークとしては不本意ながら、近くを通るも、いまだ目にしたことのない魅惑の場所だから。那賀町(相生地区)の日野谷発電所を望み、那賀川をまたぎ日浦地区と花瀬地区をつないで架かる吊り橋“ひ乃たにはし”の上流約1kmに神秘のスガタを隠すというナゾの淵。いつか必ず訪ねてみようと心に決めているのです。
 
2012.0302
●滝壺完全復活っ! 美滝“大轟の滝”
ナカ奥(徳島県那賀町木沢地区)を流れる沢谷川が刻む美滝“大轟の滝”。落差約20m、3本の滝がひとつの滝壺を穿(うが)ち、豪快で美しいスガタを見せてくれます。ただ、今から3年前に降った2010年夏の大雨で、美しい滝壺が砂に埋まってしまいました。23ヶ月もあればきれいな滝壺に戻ると思っていたのですが、くぼみを埋めた砂の量は想像以上だったようで、結局これだけの時間がかかってしまったのです。直瀑と岩肌を這う水流の両方を同時に楽しめ、半円の滝壺に澄んだ沢水をたたえた、かつての美しい滝のスガタを忘れかけていた今、自然は本来の顔を取り戻し、雪がやんだあとの春陽をあびながら、ピジョンズ・パークにそっと微笑みかけてくれたのです。
 
2012.0301
●ドラスティック! 季節のたすきリレー
昨日は未明からみぞれまじりの雪が徳島県の平野部にも降り、神山町や那賀町といった山間のマチから望む山々は白に塗られていました。それでも昼近くになると春の陽光が射し、ゆるい雪はあっという間に溶けて、蒸発を始めました。山々からは蒸気が立ち上り、遠目にはまるで餅米を蒸しているかのようにも見え、ナカを走る国道193号では、ところどころ蒸気の霧で風景が見えにくくなる場面も。写真は、青空が雲の切れ間からのぞき始めた午後11時頃。拝宮谷川が坂州木頭川に注ぐ長安口ダム貯水池周辺風景です。季節のリレーは今がたすきの渡し時。ピジョンズ・パークは、行く先々でドラスティックな季節の変化に心を奪われるのです。歌の練習を始めたウグイスの声が、青空を映す湖面を渡ってゆきました。
 
2012.0228
●『ふくじゅそうのさく頃に』 fromナカ奥
今日の徳島は、ものすご~く冷え込んでいます。昨日も昨日で、徳島市内に走らせたピジョンズ・パークのクルマのフロントガラスに、雪混じりの小雨が吹き付ける──3月を目前にしての寒の戻り。冬の中心へ帰ったような寒さとなりました。とはいえ、来月からは何が何でも、なんと言われても春なのです。というわけで、春先に起きた珍事“寒の戻り”の犯人を探し、暖かな日差しを迎えるため、本日のポッポニュースも有名同人ゲームのタイトルをまねて、“ふくじゅそうのさく頃に”と銘打ち、“謎解きフォトゲーム”を展開します。では、問題です。昨年227日に、ピジョンズ・パークが春を求めて登った山はどこだったのでしょう?写真とヒント(キャプション)から山名をお答えください。正解されたみなさんは、ピジョンズ・パークのポッポニュース愛読者番付一級に認定いたします。認定証および副賞などはありません^^;)。ピジョンズ・パークの謎解きフォトゲームは、参加することに意味がある! ということで、あしからずご了承ください。
 
2012.0226
●遍路シーズン間近の道草 “切幡寺”にて
ありがたいことに、このところのピジョンズ・パークは猛烈に忙しく、昨日のポッポニュースはお休みというより更新を忘れていました。ごめんなさい。さて今日の徳島は、どんより曇っています。午前中、仕事で向かった徳島県央部のマチ、阿波市もすっぽりと重い雲に覆われていました。う~ん、写欲が湧くぅ~っ!というわけで、かなりたまっていたストレスをエネルギーに道草()したのが四国88カ所霊場第10番札所“切幡寺”です。弘法大師が当地を訪れたのは、今からおよそ1200年も前のこと。もちろん道草ではなく修行の旅途中でした。そこで出会ったひとりの女性が、自ら織()ったばかりの幡(白い布)を、弘法大師の必要とするだけ切り取って、差し出してくれたのだそうです。その後、女性は観世音菩薩となり、当寺の二本尊の一つとしてまつられています。春のお四国めぐりには、まだ少し早い今日。それでもご利益を求めるお遍路さんたちのスガタを境内に見つけました。
 
2012.0224
●雪から春の雨に。長安口ダム湖(貯水池)
222日の夕刻。ピジョンズ・パークは国道195号から193号へとクルマを走らせていました。晴れた日の朝や夕刻、長安口ダム湖の水面が深い青色に染まるチンダル現象を楽しみに。ただ、この日はあいにくの雨。予想通り、青水に出会うことはできませんでしたが、それでも周囲の緑を映して濃い緑色に落ち着いた湖面は、ピジョンズ・パークの心をしっとり包んで、癒してくれたのです。そして、先に「あいにくの」と書いてしまいましたが、撤回します。湖面を打ち、小さな波紋で水面の表情変化を見させてくれる雨は、春を告げるあたたかさをともなって、あのとき、あの場所になくてはならない大切なファクターでした。といわけで、ナカ(徳島県那賀町)の出合地区で眺めた、春雨の長安口ダム湖風景をご覧ください。
※三好市東祖谷在住のピジョンズ・パーク情報員・小椋義勝さんから、剣山登山口“見ノ越”周辺に降った雪の情報が届きました。巻末に紹介させていただきましたので、こちらもどうぞお楽しみください。
[情報員コーナー]
「先日の日曜日(2/26)・剣山スキー場経由で一宇に行く途中にみた風景です」(小椋さん)とのこと。たいへんな積雪に見えます。こんな雪の中をクルマを走らせていた小椋さんのドライブテクニックにも感心します。
小椋さん、貴重な情報をありがとうございました。
 
2012.0223
●知られざる清流沿いを駆け抜ける賑わい
徳島県海陽町を流れる那佐湾脇の“大里松原”から太平洋へ注いでいるのは清流・海部川です。県南屈指の大河で、全国に誇る水質を持ちながら、一方で「知られざる清流」とも呼ばれています。幹線道が海沿いに延びる国道55号のみで、主要な街から少々離れているといった立地条件などから、水遊びに訪れる人の数も少ないためかもしれません。ただし河口に打ち寄せる波はときに高く、近隣はもちろん関西等からも多くのサーファーたちからは「カイフ」と呼ばれて親しまれています。そんな海部川沿いに延びる道路をメーンコースに、多くの市民ランナーが駆け抜ける“究極の清流 海部川風流マラソン”が219()、開催されました。前夜は、県内を寒波がおおい、平野部でも結構な降雪がありましたが、当日はすっきりと晴れ渡り、賑わいに華を添えていました。えっ、ピジョンズ・パークも走ったのかって^^;)?。ランナーの熱気に負けないよう、笑顔で応援しましたよ。
 
2012.0222
●日の出の海“大砂海岸”~その2
中学の同級生から連絡があり「この週末にミニ同窓会をやろう!」と。う~ん、昨日の今日的な内容にじゃっかんたじろいたりするのです。今よりもっと若かったり、逆にリタイアしてたりするなら、うれしい誘いに違いないのですが…実のところピジョンズ・パークはとても忙しいのです^^;)。とはいえ、せわしいばかりでは気詰まりで、前に向かう心も萎えてきます。というわけで、時間を見つけては、あるいは道草に理由をつけては、気持ちの中の空気の入れ替えにいそしんでしまうのです。“大砂海岸”で待ち受けた日の出風景もそうした息抜きのひとつです。本当に、誰もいない海、誰にも邪魔されない時間、そうした贅沢が、早朝の砂浜にはありました。日の出の海“大砂海岸”の第2話、コーヒーでもすすりながら、どうぞお楽しみください。
 
2012.0221
●日の出の海“大砂海岸”~その1
山で迎える日の出の神々しい様に感動します。そして海から昇ってくる太陽の輝きには、圧倒的な生命力、地球の息吹といった大きなエネルギーの存在が感じられ、気持ちが前に向かって熱くなるのです。青く黒い空と沈んで重い海を分ける水平線が、白い一筋の光となって真一文字に延びて行く──待つ間もなく水平線を中心に空と海がオレンジ色に焼け、辺り一面、金色(こんじき)に染まりました。先週末、ピジョンズ・パークが徳島県南部のマチ、海陽町浅川の大砂海岸(大砂海水浴場)の砂浜で迎えた日の出の海景をご紹介します。
 
2012.0220
●ブルーアワー“大砂海岸”
今朝も好天に恵まれた徳島。早朝は、放射冷却現象のためでしょうか、クルマのフロントガラスが白く凍り付いていました。そこで夜、布団をあたためてくれた湯たんぽの残り湯で溶かそうと試みるわけですが、しばらくおくと今度は、溶かす前より固くて厚い氷の幕に覆われてしまうのです。いやはや^^;)。さて、昨日の日曜日も朝からすっきり晴れ渡った青空に出会うことができました。ブルーアワーとも呼ばれる日の出直前の時間帯。ピジョンズ・パークは徳島県南部のマチ、海陽町浅川の大砂海岸(大砂海水浴場)の砂浜に立っていました。砂浜に打ち寄せる波は凪いで小さく、空の青さに対して、海は黒々と横たわっていました。ただ海を渡ってくる風は、指先を凍えさせるほどに冷たくはあるのですが、体の感覚を失わせる雪山のそれとはまったく異なり、やさしく快適な温度にすら感じられるのです。日の出の様子は次回。まずは日の出直前の海景をお楽しみください。
 
2012.0219
●緑もいいが白もいい“釜ヶ谷渓谷”
慣れないドライバーさんには「酷道」とも評されるR193の神山町~ナカ(那賀町)。当然と言えば当然で、細く曲がりくねり、急な登坂があり、落石も少なくないからです。でも、それだからこそ、クルマのスピードは落ち、風景はいっそう目に飛び込んでくるのです。ピジョンズ・パークの心をとらえて離してくれないのです。神山町からナカへ抜ける雲早トンネル。ここを過ぎると起伏と表情の変化に富んだ深い渓谷が、視界に飛び込んできます。“釜ヶ谷渓谷”です。谷底を流れる水量は通年多く、上流部を思わせる巨石がゴロゴロ転がっています。徳島を寒波が覆った217日の午後、山深い釜ヶ谷が、純白のベールに包まれました。
 
2012.0218
●雪も花もしり目に流れる名瀑“大釜の滝”
昨日(217)、徳島県の山間部で午前中からちらつき始めた雪は、午後になって本降りに。ナカ(那賀町)から神山町へ抜ける国道193号“土須峠”付近は、あっという間に真っ白な雪景色に変わり、町境に掘られた雲早トンネル(隧道)の両入り口では、15cmを超えていました。突然の環境変化に、通い慣れているとはいえピジョンズ・パークも若干ひるみ気味。ノロノロ運転での走行となりました。ただし、雪に怖じ気づいたわけでは決してありません^^;)。安全を確保しつつ、何より雪が渓谷をいっそう美しく飾り付けた風景に目を取られ、心を奪われた結果でもあるのです。本日のポッポニュースは、ナカの釜ヶ谷渓谷で出会った雪景から、日本の滝100選にも名を連ねる徳島県三大名瀑のひとつ“大釜の滝”とその周辺風景をご紹介します。春の足音に耳を澄まし、新芽を膨らませる木々のはやる気持ちを、「まだ早い!」と、たしなめて降る雪。そんな山の様子をしり目に、落差20mにおよぶ名爆は、時間が止まらないのと同様、いつもと変わらず轟音とともに流れていくのでした。
 
2012.0217
●“道の駅鷲の里”に春の便り
この冬一番とも伝えられる寒波が到来した今日。徳島県南部のナカ(那賀町)にある休憩ポイント“道の駅鷲の里”の庭園で、梅の花がほころんでいました。ナカと神山町の町境にある雲早トンネル付近では、あっという間に降り積もった雪の厚みが15cmほどになり、冬用タイヤをつけたピジョンズ・パークの4輪駆動車でさえも不安を覚えるほどでしたが、さすがは県南。少し山をくだれば、春はもうそこまでやってきているのです。梅花に鼻を近づけると、甘酸っぱい香りが胸いっぱいに広がります。春、本番を待ち遠しく感じながら、明日はまたしても、冬景色の徳島をご紹介します^^)。
 
2012.0216
●春待ち遠しい 眉山だって
ピジョンズ・パークは、久しぶりに外出(仕事の打ち合わせでしたが…^^;)。徳島市のランドマーク“眉山”に、春を探しました。山腹の神武天皇象への散策道、かんぽの宿に近いガゼボ(庭園・公園)などを歩いて。いずれも桜花の名所。木々の枝に目を近づけると、花のつぼみが膨らみ始めていました。まだ、鳥の声は聞こえません。でも、春は確実に近づいていると感じられます。散歩する人、リュックを背負って山道を登ってくる人…眉山には、早くも賑わいの気配が満ち始めていました。
 
2012.0215
●昼と夜との狭間風景 浅川漁港にて
まだ、雨が続いています。そうして山間部では、雪になっているそうです。週末のお出かけが楽しみですね。そうしてピジョンズ・パークも山へ赴(おもむ)くのかといえば、行き先はグッと海の近く。今回で4回目を数える“海部川風流マラソン”の会場へ向かいます。メーンコースは、知られざる清流・海部川沿い。もちろん走るためではなく、お仕事です^^;)。レースの様子は、来週ご紹介しますので、どうぞお楽しみに。というわけで、今日のポッポニュースは、海部川の河口にも近い浅川漁港(海陽町)をご紹介します。撮影したのは、昨年219日。日没直後で、昼とも夜とも言いがたい微妙な時間。せっせと働いた一日が終わり、一息ついた後のような、なんだか気怠(けだる)い雰囲気に覆われていました。次回は、日の出直前の夜でもなく朝でもない空気を味わってみたいと思います。きっと「さぁ、今日もがんばるぞっ!」といったような、張りつめた、あるいは元気にあふれた気配を感じられるに違いありません。
 
2012.0214
●塔ノ丸が呼んでいる
雨がやみません。明日には上がるかなぁと考えながら、パソコンに向かう日々が続いています。このままではピジョンズ・パークはどうにかなってしまいそうで、谷の空気を、山の気配を、木の言葉を、ストック写真に求めました^^;)。で、掘り出したのは、昨年213日に登った塔ノ丸(標高約1713)のデータ。モニターの中で、雪は白く、陽光に輝いて、さらさらと吹き積もっていました。はぁ、登りたいなぁ。
 
2012.0211
●凍てつく修験の場“母衣暮露”滝 ~おまけ編~
本日の徳島は晴天。青空が広がり、空気は澄んで、山歩きにはもってこいの日和に恵まれています。雪の剣山、次郎ギュウ、三嶺、塔ノ丸、天狗塚…に、修験の道場・高越山(おこうっつぁん)と、指折り数えて行けばあっさり両手が埋まり、想像は大きく膨らんで、心はふわふわ浮かび流れていくのです。ピジョンズ・パークがこんなふうになってしまったのは、昨日送られてきた2枚の写真。1枚はピジョンズ・パーク遠足部講師Oさんからのもの。天狗塚山頂直下での雪景。三角形の美しい山容が印象的な1枚です。もう1枚は、木沢の山と花と温泉ツアーを率いる地下足袋王子さんからのプレゼント。剣山スーパー林道“徳島のへそ”で見上げた霧氷風景です。いずれも昨日撮影されたそうで、もうどうにかなってしまいそうなほどに魅力的な光景です。つられてピジョンズ・パークも昨日で最終話だった“母衣暮露”滝の白景をご紹介することにしました。だって白い風景は「やっぱり冬はイイ!」と感じさせてくれるから^^)。
 
2012.0211
●凍てつく修験の場“母衣暮露”滝 ~後編~
凍り付いた“母衣暮露(ぼろぼろ)”滝の風景後編です。ピジョンズ・パークは、ひょっとすると今シーズン最後になるかもしれない氷結した“母衣暮露”滝に出会っておこうと、吉野川市美郷の山中(標高約700m)へ足を運びました。滝の落差は目測ですが、2530m。もともと水量の少ない谷だけに凍り付きやすいと思っていましたが、案の定いや期待以上で、ご覧の通りの氷瀑風景となっていました。滝をかたちづくる断崖は流れが凍り付いて白く塗られ、岩の凹凸からぶら下がった大ツララは飢えた獣の牙にも見えます。じっと佇んでいると、白い巨大獣が大口を開けて迫ってくるように思えて、ちょっと怖くなるほどです。それでは今シーズン最後になりそうな“母衣暮露(ぼろぼろ)”滝の氷瀑風景を、たっぷりお楽しみください。
 
2012.0210
●凍てつく修験の場“母衣暮露”滝 ~前編~
“高開の石積み”“ホタルの生息地”“梅酒特区”などで知られる吉野川市美郷の山中。高越山を望み、川田川の源流に近い小竹地区に県有林に隠されひっそりと落ちる秘滝があります。名を母衣暮露(ぼろぼろ)滝といい、昔から修験の道場として信仰を集めているそうです。滝名のいわれは、ここを訪れた修験者たちが、滝のしぶきで濡れるのもかまわず、日の暮れるのも忘れて、一心に祈り続ける場所であるからと伝えられています。冠している「母衣」についての言い伝えは分かりませんが、遠い昔の武将が矢除けとして背中にまとった「母衣(ほろ)」のことではないだろうかと、勝手に想像しています。さて、ピジョンズ・パークは何年かぶりに、美郷の観光地のひとつとなった母衣暮露滝を訪ねました。ひょっとすると先日の寒気で、滝はもちろん滝壺まで凍り付いているかもしれないと期待したのです。はたしてその読みは当たったのか^^)?。前編は、えっちらおっちら登った林道入り口から滝手前まで。どうぞお楽しみください。
 
2012.0209
●剣山スーパー林道から冬の高城山へ ~後編~
昨日、今日と徳島は市街地でも雪がチラつき、ほんの短時間でしたが吹雪くこともありました。高城山(標高約1628m)では、きっと新雪がつもりピジョンズ・パークがつけた足跡もすっかり消えてしまったことでしょう。さて、本日のポッポニュースは前回に引き続き、高城山山行で出会った雪景色をご紹介します。気象レーダー塔が立つ山頂近くでは、霧氷は見られなかったものの、木々が雪にすっぽりと覆われた様子が妖怪に似たスノーモンスターたちに出会い、剣山スーパー林道沿いで「徳島のへそ」と名付けられた展望所からは、雲早山(標高約1496)、高丸山(標高約1439)、西三子山(標高約1349)といった山々が山頂を白く染めて連なる雄大な風景を望むことができました。「今シーズン、あと何回雪山に足を運べるだろう」と、うきうき想像を膨らませています。そうして、本当のところ待ち遠しくなってきた春に、一方ではもう少し待たせてほしいとも願っていたりするのです。悩ましいのです^^;)。
 
2012.0208
●剣山スーパー林道から冬の高城山へ ~前編~
高城山(標高約1628m)は、西日本第2位の高さを誇る剣山(標高約1955)のほぼ東の方向にそびえ、ゴールデンウィーク頃には、薄いピンク色の花が愛らしいアケボノツツジが彩る緑豊かな山。昭和60年に剣山に連なる山々をつなぐ“剣山スーパー林道”が開通したことで、山国徳島県にあってことさら山深いナカ奥(那賀町)の山々も登りやすくなったと聞きます。ただし、今は冬。雪は深く、風も冷たいわけで、そこそこの体力と冬山登山装備が必要です。加えて、剣山スーパー林道は冬期全面通行止めとなっています。そこで四季美谷温泉が主催する観光登山シリーズ“山と花と温泉ツアー”に参加させてもらい、安全な山行を楽しんできました。今回は冬の高城山山行で出会った雪景色の前編。どうぞお楽しみください。
 
2012.0207
●凍てつく秘滝 雨乞いの滝(ナカ奥)
徳島は昨夜から本格的に降り始めた雨が、朝になってもやみません。このところ空気が乾燥していたため、喉にはありがたい恵みの雨です。そして今週後半には寒波が再来するとのことで、まだまだ雪景色にも出会えそうです。さて、本日のポッポニュースは、昨日のカッチカチ神通滝(神山町)風景に続き、凍てつく“雨乞いの滝”の様子をご紹介します。「雨乞滝では?」と思われたみなさんは、さすがピジョンズ・パーク読者!反応が早い。ただし徳島県三代名瀑のひとつ雨乞滝は神山町に見つけることができますが、この“雨乞いの滝”はナカ奥(徳島県那賀町旧木沢地区)にひっそりと落ちる秘滝で、滝の裏側に回り込むことができることから、別名「裏見の滝」とも呼ばれています。深山の中とはいえ、水量があるため、そうやすやすとは凍らない滝ですが、先週末の冷え込みで、完全氷瀑状態まであとわずかというところまできていました。今日の雨で、もう溶けてしまったと想像できますが、滝壺まで薄い氷が張っていたのをみると、氷瀑にいつの日か出会えるのに違いないと、期待は膨らむのです。
 
2012.0206
●カッチカチだったよ 神通滝(神山町)
北日本を中心に寒波が覆った先週末。都会でも道路が凍り付き、転倒する人も多くいたと報道されていました。南国といわれる徳島県でも冷え込みは厳しく、ことに山深い神山町では滝も凍り付いたほど。神様の通り道と書いて“神通滝(じんつうのたき)”と読み、神山町上分地区に落ちる秘瀑もご覧の通り。写真は、同町在住でマチの生き字引“雨乞滝の女神さま”から、23()の夜、「凍り付いてるよ」とのご連絡をいただき、翌4日早朝に駆けつけ出会った氷瀑風景です。落差25mの滝の流れも、ビデオの一時停止ボタンを押したかのように止まり、丸い滝壺では、妖怪・海坊主ならぬ、“滝つぼうず”がむっくり。これでは、さすがの神様も、通い慣れた道でスッテンコロリン転んでしまいそうだなぁと、ピジョンズ・パークは風景よりも内心、そちらのほうに気を取られていたりしたのです。
 
2012.0203
●北北西に幸運の兆し有り?
今日23日は立春。つまり春の節分。恵方は北北西だとか。鬼は外、福は内──よくよく考えてみれば、手前勝手な言い分ですが、誰しも幸せになりたいと願う心は一様なようで、たとえば死んでしまえば、蓄財はおろか、意識さえなくなってしまうにもかかわらず、将来設計なんていう言葉で人生を考えてしまったりするわけです。そこから推測するのに、結局のところ今が大切なんじゃないでしょうか。今が大切などと言うと「ちょっと刹那的じゃないの?」などと悟ったような批判を自己に投げかけてしまったりします。にもかかわらず、将来を考えている(ような)今の自分のスガタに満足したり、小さな成功に下駄を履かせたうえ、自分へのご褒美とか言いながら回転寿司屋へ足を運んでみたり、どうにも甘いのです。^^;)、なんだか、変なものが心の中にたまりはじめているのかもしれません。こんなふうな心持ちになったとき、ピジョンズ・パークは山へ出かけます。春には新緑、夏は涼、秋には紅葉、そして雪と樹氷の風景に心をさらし、洗ってもらうために。明日、24()に、那賀町の剣山スーパー林道を舞台に冬恒例の“樹氷まつり”が開催されるそうです。東西南北、どちらを見ても真っ白な雪の風景。ほほを切る澄んだ冬の風。心ひかれてならないのです。※写真は、昨年20112月に開催された樹氷まつりの日に撮影した那賀町の冬山風景です。
 
2012.0202
●光陰矢の如し 黒から白へ
予報から、久しぶりに雪景色を撮影しようと企んでいたのですが、空は青。すっきりと晴れ渡っています。そういうわけで、本日は事務所にこもり、仕事を続けています。それでも何か、ポッポニュースのネタはないかと思案を巡らし、ふと浮かんだのはピジョンズ・パークの番猫のこと。振り返れば、ちょうど6年前の22日。事務所番猫として鳴り物入りでやってきたのが、写真のネコ。22日に来たということで、安易に「ニィニィ」と名付けたのですが、どうにも呼びにくい。タマとかネコとかミャアとか、思いつきで呼んでいるうち、「みぃこ」という名に反応が良かったのか、どうだったのか。これに落ち着きました。月日は矢のように早く飛び去り、それだけ世の中も急進変化しています。もちろんネコも大いに様子を変えました。体は何倍にも大きくなり、ふてぶてしくなり、何より鼻の先が、黒から白(ピンク)に色あせて…。あいたっ!(噛むことないだろっ。これから良いこと言うのに ゜▽゜;) 。ただ、両耳の先とあごの先に、長く延びた毛は愛嬌たっぷりに残ったまま、そうして立派に番猫も勤められるようになりました。まぁ、今日が誕生日というわけではないのですが、一応メモリアルな日ということで、あらためてピジョンズ・パークの一員をご紹介させていただきました。これからもよろしくニャ。
 
2012.0201
●吉野川の冬渇水に浮かぶ“岩津橋”
はや2月が始まりました。今日のお天気は、どんな予報でも当たりと言えそうな混沌(こんとん)とした空模様。厚い雲の間から陽が射すかと思えば、小雨がぱらつき、冷たい風に小さな雪が混じります。インフルエンザが流行しているとのこと。ピジョンズ・パーク読者のみなさんには、週末を存分に楽しんでいただくためにも、ぜひご自愛いただきたいと思います。さて、本日のポッポニュースは阿波市阿波町と吉野川市山川町を結び、吉野川に架かる“岩津橋”周辺の様子をご紹介します。今朝の吉野川は、ご覧の通り冬の渇水期にあり、川底が見えるほどに浅くなっています。川底に砂がかなり堆積しているのかもしれません。初代の岩津橋が開通したのは、昭和30年初期(昭和33年頃)のことだそうで、現在架かっている橋は2代目。平成59月に竣工(工事が完了し落成したという意味)しています。県西部への幹線道路・国道192号を走っていると、阿波町側にすっくと立った柱が橋を支える特異なカタチをした吊り橋のスガタに、ついつい目を奪われてしまいます。そうして遠回りになるにもかかわらず、渡ってみたくなる──そんなわけで、今朝も岩津橋の北詰(阿波町側)に設けられた公園で道草となってしまいました^^;)。
 
2012.0130
●そろそろ最盛期?!“シラスウナギ”漁
海部川・那賀川・吉野川といった大型河川の河口付近の川面で、夜な夜な行われる光の演舞。その幻想的な光景に心奪われるピジョンズ・パークです。光の主は、小舟に乗り“シラス”と呼ばれるウナギの稚魚を狙う漁師さんたち。パステルグリーンあるいはパステルオレンジに見える大光量のライトを水面に向け、小さな網で巧みにすくっています。捕まえたシラスウナギは、そのまま食べるのではなくて、養殖用の稚魚となります。大きく育ててから、おいしくいただくというわけです。ちなみに、ピジョンズ・パークはこってりした蒲焼きはあまり得意ではありません。脂の乗ったところを白焼きでいただくのが好みです。いずれにしてもそう多くは食べない(食べる機会がない^^;)ウナギですが、年に一度、土用の丑の日を楽しみに、今は目の肥やしと、冬の河口へ足を運びます。
 
2012.0129
●義人「谷 貞之丞」の逸話が残る川
徳島県西部のマチ、つるぎ町。半田手延べそうめんや愛宕柿、柚などの特産品も数多い山深いマチの豊かな自然の象徴の一つとなっているのが清流・貞光川です。そんな川の上流部に、一宇地区はあります。この地区で、今から300年ほど前、江戸時代と呼ばれ藩政がしかれていた頃に、年貢(税金)の増額を巡る紛争が発生したそうです。いわゆる一揆(いっき)というもので、勃発すれば多くの人が命を失いかねない小規模戦争です。これを自らの命と引き換えに納めたのが、当時、地元の庄屋(代表者)であった谷貞之丞という人でした。村人の困窮を直接、藩()のトップに訴えることが大罪だった時代に、村の代表として意を決して臨み、数多くの村人を救ったと伝えられています。年貢の増額(増税)は免除されたものの、庄屋・谷貞之丞は死刑となりました。村人たちは、谷貞之丞をたたえ、義人として後世に語り継いだそうです。今、義人の石碑を、貞光川が造る景勝「土釜」のそばに見つけることができます。川沿いを延びる国道438号を通るたび、ピジョンズ・パークが足を止めたくなるポイントの一つです。
 
2012.0127
●峯八峠の“六地蔵展望台”
徳島市内にも、ちらほらと雪が舞った一昨日の25日。ピジョンズ・パークは、久しぶりに川島町の高台にある峯八峠(地域)からの眺望を楽しもうと“六地蔵展望台”まで足を延ばしました。渇水で細くなってはいるものの、大河の風貌を見せて悠々と横たわる吉野川。流域に広がる町並み。その奥に立ちはだかる阿讃の峰々。広々とした風景は、濁りかけた視野や気持ちまですっきりと清めてくれるようでした。峠を吹く風はまだまだ冷たく、春はずっと向こうにいることを教えてくれましたが、それでもしっかり近づいていることも感じさせてくれるのです。
 
2012.0124
●ウミガメのふるさと大浜海岸に、戻ってきたのは!
徳島県美波町(旧日和佐町)の大浜海岸は、毎夏、多くのアカウミガメが産卵のために上陸することで知られる美しい砂浜です。また、冬期の一時期、気象条件等が整うことで、昇る朝日がまるでダルマのように見えることから“だるま朝日”と呼ばれる自然現象にも出会えるのもこの浜の特徴となっています。そんな大浜海岸が、先日122()、大いに賑わっていました。変化に富んだリアス式海岸が美しい室戸阿南海岸国定公園内にある景勝のひとつ“千羽海崖(せんばかいがい)”に臨むコースを駆け抜ける“千羽海崖コースタルトレイルランニングレース”が開催され、大浜海岸がゴールとなっていたためです。高いところでは、標高約450mの丘をはじめ、起伏に富んだコースで健脚を競ったランナーたちが次々と駆け込んできます。ピジョンズ・パークは、ファインダー越しに見える、選手たちの晴れやかな笑顔に好感を覚えながら、すらりと引き締まった体型、ことに筋肉質な足をほれぼれと眺めていました。ウミガメもランナーも、長く旅をしてやってくるからこそ、この砂浜に似合うのかもしれない──ふと、そんなふうにも思ったのです。
 
2012.0123
●人の魅力が地域のチカラ~神山町編~
ふるさと徳島には、みんなに足を運んでいただきたいと願う自慢の地域がたくさんあふれています。そうしてそれらの魅力的な地域は、単に自然が作り出したものではなくて、言うまでもなく、そこに暮らす人が紡いでいるのだとピジョンズ・パークは思うのです。今回は、そんな魅力的な地域のひとつ神山町に、ピジョンズ・パークではもうおなじみの“雨乞滝の女神さま(以降女神さま)”を訪ねました。彼女は、デジイチ片手に町内を隅から隅まで歩き、地元の人々と語り、ブログなどを通してその魅力を発信されています。女神さまは町を見下ろす高台の自宅に、囲炉裏(いろり)の間を設け、そこにお客さんを招いては、町の魅力を語っています。ピジョンズ・パークが、招待を受けたのは21()の夕食会。同席者は、やはり神山町に活気を与え続けていらっしゃる“四国山岳植物園(旧シャクナゲの里) 岳人の森”園主・山田勳さん夫妻。女神さまが巧みに火番する囲炉裏を囲み、町の歴史や暮らし、自然などをメーンテーマに談笑。女神さま手づくりのもてなし料理に舌鼓を打ちました。独り深山に分け入り、知らない町の隘路(あいろ)に立つことも楽しいと感じています。でも、その地域を好きになれるかどうか、これはそこで出会った人の魅力が大きく影響するのだと確信しています。山国徳島県にあって、いっそう山深いマチ・神山町は、ピジョンズ・パークにとってとても大切な場所に思えるのです。※雨乞滝の女神さま、今回はお招きくださりありがとうございました。田楽に朴葉味噌、苦労して手に入れていただいたフキノトウの天ぷら、特大ステーキの囲炉裏あぶり、ぜんざいにイチゴのスイーツなど、たくさんの美味を堪能いたしました。あらためてお礼を申し上げます。※山田勳さま、夕食会では楽しいお話をたくさん聞かせていただきありがとうございました。四国山岳植物園・岳人の森の園内整備も着々と進められていると伺い、シーズン入りがいっそう楽しみになりました。
 
2012.0121
●覗き込む“阿波の土柱”
前号に引き続き、徳島を代表する奇勝のひとつ“阿波の土柱”がテーマ。ただ今回は視点を変えて、仰ぎ見た阿波の土柱を上から眺めようというわけです。谷底から緩やかに延びる遊歩道をたどって行くと、ほどなく土柱が林立する断崖の上に立つことができました。高低差は50mほどと説明されています。実際に覗き込んでみると、足下の土のもろさもあいまって、奈落の底へ引き込まれるような怖さを覚えます。それでも、いやそれだからこそでしょうか。少し移動するだけで土柱は大きく表情を変え、見ていて飽きを感じさせません。欲を言えば、昨年同様この冬も、雪化粧した阿波の土柱に出会いたいものだと、ピジョンズ・パークは願うのです。
 
2012.0120
●仰ぎ見る“阿波の土柱”
最近、驚いたことが…。徳島県内に住む友人、知人のうち、阿波踊りを知らないあるいは見たことがないという人に出会ったことがありません。一方で、「脇町うだつの町並み(美馬市)」「高の瀬峡(那賀町)」「剣山スーパー林道」に行ったことがないばかりでなく、その存在すら知らないという話には、時折出くわします。みなそれぞれに、仕事を持ち、その道のプロとして活躍している人たちで、たぶんこれらふるさとの名所を知らなくても、生きて行くのになんの不自由もないのに違いありません。でも、知ってしまうことで、ひょっとすると今以上に毎日が楽しくなったり、充実したりすることだってあるかもしれないと、ピジョンズ・パークは思うのです。会話を盛り上げるちょっとしたネタになったり、大切なお客さんを案内したり、息抜きの場所になるかもしれません。そんな誇るべきふるさとの名所のひとつに阿波市阿波町で見ることができる“阿波の土柱”があります。気が遠くなるような長い年月をかけて、風雨に削られ現れた地形は、文字通り土の柱が林立する、見応えある風景となっています。「ふるさと徳島に、こんなところがあったんだ!」と、あらためて知ってほしい──というわけで、阿波の土柱をご紹介します。今回のタイトルを、仰ぎ見る…としているのは、次回が、のぞき込む…風景だったりするため^^)。さっそくお楽しみください。
 
2012.0119
●ナゾがいっぱい!“ラピス大歩危”
徳島県三好市山城町を流れる吉野川は、池田町より川下で見られる雄大な大河の表情とはひと味違う、荒々しいスガタを見せてくれます。かつて川沿いに設けられた道は大変険しく、大歩危・小歩危の名称で呼ばれ、旅人に恐れられていたといいます。そんな吉野川を望み、国道32号沿いに設けられているのが、石の博物館“ラピス大歩危”です。大歩危峡を形成する貴重な岩石帯は、徳島県の天然記念物に指定されているそうで、石の博物館にはそれらの石をはじめ、世界から集められた宝石の原石なども展示されています。加えて、大歩危峡の近辺地域には妖怪伝説が数多く残されています。有名な“こなき爺(じい)”ほか、100話を超える妖怪伝説が残され、そこに登場する妖怪をモチーフにした人形たちにも出会えるのです。また、ラピス大歩危は、道の駅にもなっており、ピジョンズ・パークも、県西部にドライブするたび、トイレ休憩や喫茶での休憩、ときには足湯など利用させてもらっています。太古の石や不思議な妖怪たちの話といったナゾにあふれる、県西部くつろぎのスペース。先日訪ねたばかりなのに、早もう足を運びたくなっているのです。
 
2012.0118
●霧氷の高城山登山ルート 雪中山行・後編
剣山スーパー林道の魅力は、全長約87.7kmにもおよぶダート道の規模。どこまでも続くかと思われる林道を行けば、春には新緑や花々が、夏には涼しい風が、秋には周囲に色があふれる大紅葉が、出迎えてくれます。加えて、標高の高いところでは1500m付近の景観を車中から楽しめる眺望があり、西日本第2位の標高を誇る剣山(標高約1955m)をはじめ、そこに連なる山々への入山口が多数拓かれている点も見逃せません。さて、残す季節は冬。剣山スーパー林道は、その標高のため、南国徳島のイメージとはかけ離れた環境にあり、深い積雪が車両の進入を許しません(冬期は通行止め)。ただ、徒歩で分け入るぶんには支障はなく、体力さえ伴えば、見渡す限りが雪と氷に覆われた白の風景に身を置くことができるのです。かくいうピジョンズ・パークは体力自慢か?と問われれば、否と答えざるを得ないのですが^^;)。それでもほんの少し分け入り、かつ天候に恵まれれば、ご覧の通りの冬景色に出会えたりします。というわけで、前回に続き、幸運のお裾分け。剣山スーパー林道・高城山登山ルートで対峙(たいじ)した霧氷世界をお楽しみいただきましょう。
 
2012.0117
●霧氷の高城山登山ルート 雪中山行・前編
仕事をかねて、ナカ(徳島県那賀町)にそびえる高城山(標高約1628m)への登山ルートを歩いてきました。山頂は踏まなかったものの、キャンプ施設「ファガスの森高城」脇からの登山道や剣山スーパー林道には新雪がつもり、木々には霧氷が付き始めていました。細い雪が絶え間なく降り続き、サラサラとした雪質が、午後から夕刻にかけて気温がグングン下がっていくのを教えてくれます。冷たい冬の風が、木々の幹を凍り付かせ、枝の霧氷をさらに大きく育てていく。そんな光景が、時間を早送りしたように目の前で展開していくのです。ピジョンズ・パークの手にしたカメラのボディもレンズも黒だったはずなのに、白く塗られ、素手で触ると手のひらに張り付いてきます。アイカップに目を近づけるのが怖いほど^^;)。凍り付きながらも、よく動いてくれるものだと褒()めてあげたくなります。そんな厳しい自然の中で、木々をはじめとした植物は時に凍(こお)り付いて春を待ち、出会ったシカやサルたちは凍(こご)えながら生きています。人の暮らしに遠ければ遠いほど、足を運ぶのが難しければ難しいほど、そこにある自然は得難い光景で迎えてくれるのです。五感体験には遠く及びませんが、高城山登山ルートで出会った霧氷と雪の風景・前編をどうぞお楽しみください。
 
2012.0116
●霧氷を求めて阿波の“国見山”~後編~
ピジョンズ・パークが贈るポッポニュース読者のみなさん、こんにちは。前回に引き続き、徳島県三好市西祖谷山村にある国見山(標高約1409)への遠足登山記をお楽しみください。内容的には後編というか、おまけ編とさせていただきました。なにしろ久しぶりの山行。角を曲がり、尾根をひとつ越えるごとに現れる冬の風景に、いちいち心を奪われてしまうのです。どうにも仕方がないのです^^;)。というわけで今回は、遠い昔、この地を治めた殿様が自国領土を眺めたのだろうとされる国見山で、山行途中に目にした印象的な光景をピックアップしました。それではどうぞご覧ください。
 
2012.0115
●霧氷を求めて阿波の“国見山”~前編~
昨夕(114)、ピジョンズ・パークは旧友たちと誘い合わせ、ちょっと遅い新年会を楽しみました。ただ、それだけではせっかくの土曜日のイベントとしては物足りない^^;)。というわけでこれに先駆け、昼間にちょこっと徳島県三好市西祖谷山村にある国見山(標高約1409)へ登ってきました。“おおどう峠”登山口から山頂まで登り約1時間30分。ピジョンズ・パーク遠足部の2012年初活動でもあり、久しぶりの遠足登山ということもあって、歩きやすい山を選んだ次第です。とはいえ、冬の山。足回りもしっかりと準備しての入山でした。そして初遠足の主目的は、なんといっても霧氷の風景。木々の幹を凍り付かせ、枝の先まで氷の華が咲き誇る光景は代え難い魅力があります。道中、深いところでは50cmほども雪が積もっていましたが、多くの先行登山者が踏み固めてくれていたおかげで登山道は想像以上に歩きやすく、時折陽が射す風のない天候も味方してくれました。まずは前編。ルートに沿って、道中垣間見た国見山の冬風景をご紹介します。
 
2012.0113
●逢いたいなぁ 剣山スーパー林道の天女たちに
今日の徳島は晴れ予報なのですが、今朝の空はどんよりとした雲に覆われています。気温もグッと下がっているようで、キーボードを打つ指先も思うように動いてくれません。そういえば、今日は13日の金曜日。イエスが処刑された日とも言われ、一般にはあまり好感されない日です。でも、よく考えると13日が金曜日にあたることなんて滅多にないわけで、そこに希少性を感じてしまい、一方で1日が日曜日で始まる月に必ず訪れることに数学的な醍醐味を覚えてしまうのです。というわけで、ピジョンズ・パークは読者のみなさんとともに今日という日を、不吉どころか、大変に貴重な日として過ごしたいと思うのです。そこで本日のポッポニュースは、寒さの楽しみ方をひとつご紹介します。徳島県上勝町を起点に、ナカ(那賀町)奥の木頭平地区へつながる日本一長い未舗装道といえば、ご存知のとおり“剣山スーパー林道”です。春には緑が萌える新緑観賞、夏には避暑を兼ねたツーリング、秋には山々が赤や黄に染まる大紅葉を身近に楽しめるグッド・プレース。ただし、冬期は雪のため車両は全面通行止めとなります。そして、この雪の季節にこそ、剣山スーパー林道は凛(りん)として清楚(せいそ)、厳(げん)として静謐(せいひつ)なスガタを見せてくれるのです。神山町土須峠近くに開かれた雲早入り口から徒歩で、雪の剣山スーパー林道へ分け入っていきます。雪の具合、体力と相談しながら、歩きつめて行くにしたがい、それまでの風景は彼方へ遠のき、まず目にできない希少な光景の中に取り込まれていくのです。山の木々が一様に凍り付き、幹から枝先まで霧氷に覆われた様子は、まるで透けるような純白の羽衣に身を包んだ天女たちがじゃれているようにも見え、美しの国がるとすれば、そこに暮らす住人はさながらこのようなスガタをしているのではないだろうかと想像させるのです。今月、来月と寒い日がまだまだ続きます。そうして剣山スーパー林道では、天女たちがピジョンズ・パークと読者のみなさんを待っていてくれるのです。
 
2012.0112
●冬にこそ訪ねたい黒沢湿原
徳島県三好市池田町の南部地域。山深い漆川地区に、三方を山々に囲まれ“黒沢湿原(くろぞうしつげん)”はあります。夏、シラサギが羽を広げたスガタに似た純白の小花を咲かせるサギソウが自生することで知られ、開花シーズンには多くの花見客でにぎわいます。ほかにもオオミズゴケやイシモチソウといった希少植物も多く見られ、湿原に緑があふれる頃になると足を運びたくてウズウズしてくるのです。ただ、ピジョンズ・パークは雪の季節も捨てがたいと感じています。湿原が雪に覆われるこの季節限定で、ピジョンズ・パークは黒沢湿原を“白沢雪原(しろぞうせつげん)”と呼んでいます。このネーミングで、三好市の冬の観光スポットのひとつに加えてもらえたらとも願っています。ただし、湿原に至るルートは、細く曲がりの多い山道。凍結によるスリップには、十分に注意しなければならないのですが^^;)。
 
2012.0110
●県外編 船出にあたり“金刀比羅宮”参拝
徳島県のお隣、香川県仲多度郡琴平町に建立されている“金刀比羅宮”は、「こんぴらさん」の愛称でも親しまれ、年間を通じ多くの参拝客を迎える四国屈指の古社です。象頭山(琴平山)の中腹にあり、麓から奥の院まで続く石段は、総数1368段。一段一歩踏みしめ登ることで、参拝に向けて心が引き締まっていくのを実感できます。祭神は大物主命(おおものぬしのみこと)を置き、仏教と土着の神を一体化した神仏混淆(しんぶつこんこう)の時代に金毘羅大権現としてまつられるようになったといいます。そして金毘羅大権現は、誰もが知る海上交通の守り神様。2012年という新しい年への船出にあたり、ピジョンズ・パークもご利益を少し分けていただければと足を運びました。
 
2012.0109
●川島町で吉野川河川敷を散策~後編~
吉野川市川島町を流れる吉野川沿い堤防道路を散策した16日。ピジョンズ・パークの目に映ったのは青く澄み渡った冬の空と清流。心に残ったのはウォーキングを楽しむ老婆の笑顔でした。
 
2012.0108
●川島町で吉野川河川敷を散策~前編~
吉野川市川島町で吉野川を望み立つランドマーク“川島城”を見学したピジョンズ・パークは、そのまま河川敷に設けられた土手上の道を散策することにしました。まだもう少し先の春が、それでもしっかりと近づいていることを感じさせてくれる青空にひかれたのかもしれません。川面を越えて吹く北風は、ほほを切り、耳を傷めて通り過ぎて行きます。にもかかわらず、足は軽やかに進んで行きます。これが開放感というものなのでしょうか。若い人、年老いた人がジョギングに汗を流し、あるいはウォーキングを楽しんでいる風景も、目に心地よかったりするのです。
 
2012.0107
●青空に映える復刻版“川島城”
吉野川に臨む高台に建立されている川島神社に参拝したピジョンズ・パークは、隣接して建てられた“川島城”も見学させてもらうことにしました。川島城は、かつて蜂須賀家政公が阿波の国の支配に訪れた際、すでにあった9つの要塞のひとつ。国を守る9つの要塞は、当時“阿波九城”と呼ばれ、一宮城、撫養城、西条城、大西城、海部城、牛岐城、脇城、仁宇城、そして川島城がこれにあたります。徳川の時代になり、日本国内が安定したことにあわせて、一国一城令(1615)が発布されたことにより、川島城をはじめ阿波九城は取り壊されたのだそうです。現在の天守閣は、当時のカタチと同じかどうかは分かりませんが、昭和56年に復刻されたもので、内部には喫茶店や展示場、研修室などが設けられ、天守閣の展望所まで登ることができます。201216日、ピジョンズ・パークの目前に佇(たたず)む川島城は、白漆喰の壁が青空に映え、戦を前提とした要塞の威容ではなく、人々を朗(ほが)らかに迎え入れてくれるコミュニティーの表情を浮かべていました。
 
2012.0106
●新しい年の豊穣を願って “川島神社”参拝
58回を数える徳島駅伝の最終日。スタートする選手たちを応援しようと、吉野川市川島町の合同庁舎前に足を運びました。午前1120分。号砲とともに元気よく駆け出した選手たちは、あっという間にピジョンズ・パークの前を通り過ぎ、見えなくなってしまいました。たすきの受け渡しポイントと違い、スタート地点はすぐに選手たちがいなくなり、イベントムードも一気に失われてしまいます。そんなわけで、なんとなく盛り上がっていた気分のやり場を求めて、足を運んだのは吉野川に臨む高台に建立されている「川島神社」でした。武運の神様で知られる誉田別命(八幡神・ほんだわけのみこと)、阿波忌部氏が信仰したと言われる天日鷲命(あめのひわしのみこと)、学問の神様である菅原道真公のほか数多くの神々がまつられる神社で、正月の初詣でをはじめ多くの参拝客が訪れています。ピジョンズ・パークも「もののついで」では決してなく、「せっかくだから」という気持ちで、二拝二拍手一礼をもって、旧年中にいただいた果報にお礼を述べ、あわせてポッポニュース読者のみなさんの幸運を願わせていただきました。
 
2012.0104
●剣山ご来光2012~その3
2012年のお正月休みも終わり、今日は新しい年の事始め。ピジョンズ・パークも神棚におまつりするお神さんの前で、念入りに祈祷し、お仕事モードへと気持ちを切り替えました。昨年以上に内容濃く、みなさんに喜んでいただけるよう、全力で働く所存です。もちろんポッポニュースも張り切って更新。ふるさと徳島の魅力を発信してまいります。どうぞ今年もご期待いただき、ご愛読くださいますようお願いします。というわけで、今回のポッポニュースは、剣山でお迎えした2012年のご来光風景最終回。どうぞお楽しみください。本日の徳島は、朝からみぞれまじりの冷たい雨が降っています。ひょっとすると午後には雪に変わるのかもしれません。
 
2012.0102
●剣山ご来光2012~その2
毎年、11日の日の出は午前77分頃。2012年元旦に剣山山頂でご来光を待ったピジョンズ・パークの前に、雲の切れ目をこじ開けるようにして、新春の太陽が顔を現したのは、730分頃のことでした。山頂に集まっていた50人を超えるギャラリーの視線を気にすることなく、ピジョンズ・パークは感嘆のため息とともに二拝二拍手一礼。新しい年に、読者の皆さんの幸運を祈り、小さな幸せをたくさん見つけて届けられるよう願いました。
 
2012.0101
●剣山ご来光2012~その1
読者のみなさん、新年あけましておめでとうございます。希望に満ちあふれた新しい年が、また始まりました。ピジョンズ・パークは、新しい年を精一杯お迎えしたいと思い、徳島県最高峰“剣山”山頂(標高約1955)へ登りました。2012年早朝5時過ぎ、満天に星々が輝く中、固く締まった雪の登山道をたどり、氷点下8度の山頂で待つことおよそ20分。三脚やカメラのボディに氷の結晶が浮かび上がり始めたころ、遠く太平洋上を覆(おお)った雲の切れ間から新鮮な太陽が神々しいお顔をのぞかせてくれました。というわけで2012年のポッポニュースは、剣山山頂でのご来光風景で幕を開けます。今日から3回の予定でご紹介します。どうぞ楽しみにご覧ください。ふるさと徳島の魅力を広くご紹介するピジョンズ・パークのブログ「ポッポニュース」を今年もどうぞご愛顧ください。


2011

 
」近くに拓かれた四国の山岳植物園「シャクナゲの里・岳人の森」と付属施設レストハウス「観月茶屋」さんです。いずれも今日からシーズンインされています。同園では、標高1000m付近の高地に守られ、育てられている希少で貴重な植物たちが、次々と花の季節を迎え、散策観賞(入園料400円・年券2000)を楽しませてもらえます。観月茶屋さんで味わう旬の味覚たっぷりの創作料理や、手作りわらび餅、石清水コーヒーを思い出すと、もういてもたってもいられなくなってくるのです。今週末あたり…(~ ̄;) ウーン、ハァ~(_ _,)/~~ 。あっ!週末といえば、今日のお写真紹介です。場所は、三好市東祖谷菅生地区。山間を澄んで流れる祖谷川に架かる橋「新岩角橋」の様子です。秘境と呼ばれる東祖谷ではまだ、ご覧の通りの雪景色でした。里では、いよいよサクラが見頃を迎え、ほどなく山間部にも花の季節が訪れます。
 
2011.0331
●祖谷渓谷をまたぎ竜宮崖公園を結ぶ鉄の吊り橋
徳島県三好郡東祖谷。西日本第2位の標高を誇る「剣山(標高約1955m)」を主峰に、三嶺(標高約1893.4m)、矢筈山(標高約1848.5m)、天狗塚(標高約1812m)など、2000m近い山々がひしめく山岳地域です。急峻な山々、切り立つ断崖に囲まれた地形から、日本三大秘境の一つともうたわれ、人が暮らすことはもとより、踏み込むことさえ難しいと思わせています。ただ、今は国道の整備も進み、行楽シーズンには野趣を楽しもうと多くの観光客が訪れる、県内屈指の観光地となっています。そんな秘境・東祖谷の一つの象徴となっているのが、祖谷川が造る深い渓谷。有名な三好市西祖谷山村の「祖谷のかずら橋」や東祖谷の「奥祖谷二重かずら橋」などは、そんな祖谷渓谷を楽しむための観光橋として活躍しています。もちろん渓谷を渡り、国道をつなぐ鉄筋コンクリートの橋も多く架けられています。今日の写真は、東祖谷元井地区の祖谷渓谷にかけられた金属製の吊り橋です。長さは100mほど、谷底からの高さは約50mもあるのだそうです。現在は竜宮トンネル(国道439号のバイパス)が開通し、通行するクルマもほとんどない旧祖谷街道と、祖谷渓谷を挟んだ斜面に広がる竜宮崖公園とを結ぶ橋で、徒歩のみ可能でクルマの通行はできません。金属製といっても、そこは吊り橋。渓谷を渡る風に揺れ、踏み出す一足ごとに波打つ感覚は、まるで小舟の上に立っているかのようです。年齢を重ねるにしたがって失われやすくなる高さへの抵抗。その例にもれないピジョンズ・パークを思い切らせ、あまつさえ最も揺れの大きな吊り橋の中央で恐怖心を押さえ込み立ち止まらせたのは、渓谷の底を澄んで流れる祖谷川の風景でした。
 
2011.0330
●春雪と福寿草の「寒峰」へ~その3・最終回~
徳島県三好市東祖谷にそびえる寒峰(かんぽう・標高約1605m)は、ピジョンズ・パーク遠足部にも、楽に登らせてくれるやさしい山です。きつい山は、登ることそのものを楽しませてくれます。一方、寒峰のような山は、気持ちに余裕を与えてくれ、移り変わる周囲の風景を十分に味わうことができるのです。ゆっくりと流れていく雪雲の行方を追い、雲の切れ間にのぞく青い空に深く呼吸します。陽光が差し込む森の中で春雪が舞い、木々の枝を春の霧氷が飾ります。足下を見れば、午後の陽に溶け出した雪の下から、福寿草(フクジュソウ)が黄色い満面の笑顔をのぞかせ、「こんにちは」と話しかけてくれます。のんびり歩ける遠足山行の楽しみです。フクジュソウが咲く寒峰への山歩記(やまあるき)。最終回となる今回は、道中で出会った心に残る瞬間を、おまけ写真としてまとめました。どうぞご覧ください。
 
2011.0329
●春雪と福寿草の「寒峰」へ~その2
寒峰(かんぽう・標高約1605m)遠足の第2話は、登山口(住吉神社)に近いフクジュソウ群生地から山頂まで一気にご紹介します。4月を目前にした326()は、頭上に雪雲が流れ、切れ間から時折のぞく青空が気持ちを高揚させてくれる、天候的には変化に富んだ一日となりました。本格的に雪が降る場面もあり、また新雪の下は凍土となっていたため、多少の歩きにくさはありましたが、ブナをはじめとした木々の表情の移り変わりもあり、距離的にも短いため、ピジョンズ・パーク遠足部には、ほどよい遠足山行だったと振り返っています。そして変わったことといえば、いつもなら2リットル前後飲み干してしまう水(お茶)が、今回は500ミリリットルのペットボトル一本で足りてしまい、残りは背負って往復しただけという結果に。かなり冷え込んでいたため、汗をあまりかかなかったのでしょう。いつか、もう少し気温が上がった頃、今度は違ったコースから再度登ってみたいものだと思います。
 
2011.0328
●春雪と福寿草の「寒峰」へ~その1
西日本第2位の標高を誇る剣山(標高約1955m)を筆頭に、標高1000m以上の山々がせめぎ合う徳島県では、季節の変化に大きな地域差があります。たとえば春は、里を暖め満たした後、ゆっくりと山頂に向かってやってくるのです。マチに彼岸桜の満開が伝えられる326()、三好市東祖谷にそびえる寒峰(かんぽう・標高約1605m)では、やっと早春を告げる花・福寿草(フクジュソウ)が黄色い顔を出し始めていました。フクジュソウは、ときに元日草(がんじつそう)とも呼ばれるくらいですから、今頃顔を出したところをみると「春」は、ひょっとすると登山が苦手なのかもしれないと思い、なんだか可笑しくなってくるのです。というわけで今回、ピジョンズ・パーク遠足部は、寒峰に春を訪ねました。しかし、午前中を中心に本格的な雪!が降り、はたして春の使者フクジュソウに出会えるのか、不安を抱えながらの山行となりました。まずは、寒峰への登山口(住吉神社)から、フクジュソウ群生地まで。
 
2011.0327
●景勝「大歩危峡」から元気を贈る鯉のぼりたち
毎年春が深まってくると、徳島県内各地の川や谷、ダムや池、地域の広場などの空間を利用して、鯉のぼりが群れ泳ぐスガタが見られるようになります。阿南市加茂谷地区を流れる那賀川の河原、阿波市土成町の宮川内ダム湖畔、「ホタルおよびその生息地」として国の天然記念物に指定されている吉野川市美郷の川田川近辺、そして吉野川の景勝「大歩危峡」をまたいで泳ぐ鯉のぼりたちなど、次々と思い出されます。今日の写真は昨日(326)出会った、大歩危峡の鯉のぼりたちです。今朝の地元新聞に掲載されていた記事を読むと、吉野川(大歩危峡)の両岸をつないで張られた約120mのワイヤーに、130(正式には130旒・りゅう)の鯉のぼりたちがつなぎ止められているそうです。また、鯉のぼりの中には、無地のものがあり、東日本大震災による被災地に向け、多くの応援メッセージが寄せ書きされているそうで、ピジョンズ・パークも再度足を運び、募金とともに、一日も早い復興を願うメッセージを記入したいと思います。
 
2011.0325
●シーズンのラストを飾る「美郷の梅花」
徳島県吉野川市美郷地区といえば、全国初の梅酒特区にも認定されるなど、県下屈指の梅どころとなっています。早春には、山肌の梅林が花を咲かせ、毎シーズン、梅花を楽しみに多くの花見客が訪れています。そんな美郷地区でも里のほうではすでに見頃を過ぎた322()、隣町・神山町に近い倉羅峠、経の坂峠あたりに広がる高所の梅林で、シーズンの最後を飾るにふさわしい満開の梅花を見ることができました。当日は、雨後とあって甘~い香りが周囲に立ちこめることはありませんでしたが、花についた水滴が、春の陽光に輝き、見応えある梅花風景となっていました。ピジョンズ・パークは、また来シーズンも、美郷に梅花をたずねてみたいと早くも思ってしまうのです。
 
2011.0324
●神宮寺の「お涅槃さん」
先週末のこと、ピジョンズ・パークは、つるぎ町半田の名刹「神宮寺」の年忌(ねんき)法要を訪ねました。地元では「お涅槃さん」と呼ばれる法事の一つで、檀家をあげての盛大な先祖供養がお彼岸(ひがん)にあわせて行われているようです。法事とはいっても、多くのみなさんが集まる「お涅槃さん」は、さながら祭りの賑わいを見せ、境内にはたこ焼きや大判焼き(餡の入った焼き菓子)を売る屋台が並び、また果・花樹の展示即売も行われ、買い物客のスガタも多くありました。ちなみに春のお彼岸とは、春分の日を中日に前後3日間、合計7日間をいいます。煩悩(ぼんのう)を払って悟りの境地にある彼岸の方々を、対局にある我々、此岸(しがん)の者たちが再び迎え、送る日々。境内に咲いた梅にサクラ、コブシの花が、彼岸と此岸の出会いの場を静かに彩っていました。
 
2011.0323
●春の花咲くコルクの森へ~おまけ~
「阿波竜王山(標高約1060m)」を目指したピジョンズ・パーク遠足部の山歩記(やまあるき)、最終回(おまけ)です。三頭トンネル脇の登山口から山頂まで、往復123kmといったところでしょうか。登山道それ自体は、よく整備されていて歩きやすく安心でした。ただキツイ登りと急な下りが次々と立ちはだかり、遠足部の登山レベルから言うと、決して侮れないコースでもありました。そして折れそうになる心にチカラを与えてくれたのは、やわらかく盛り上がった表皮が特徴的なコルククヌギ(アベマキ)の森や、薄紫色の花を咲かせたユキワリイチゲの群落、見つけるたびにアハ体験を楽しませてくれた枯れ葉色をしたアワコバイモの花などでした。今回は、道中で出会い、遠足部に元気をくれたさまざまな風景をご紹介します。いつか同じコースをたどるみなさんに、「ああ、ここか!」と、思い出してもらえるように。
 
2011.0322
●春の花咲くコルクの森へ~その2
前回に続き、ピジョンズ・パーク遠足部による「阿波竜王山(標高約1060m)」山行記です。三頭トンネル脇の登山口から目指したコルクの森「阿波竜王山」では、第一関門となる「三頭越」まで、どちらかといえば疲労を感じることなくたどり着けました。今回のコースの山場は、まさにここから。登って登って、ドスンッと下り、また登って登ってザックリ下る──そうやって、少しずつ高度を稼いで行くため肉体的にはもちろん、精神的にも疲弊してきます。第二関門の「寒風越」や竜王峠手前の一等三角点などは、ほとんど阿波竜王山の標高と変わりません。それでも登山道は多くの人が歩くためでしょうか、硬くしまってたどりやすく、何より移り変わる森の表情、時折目の前に広がる眺望、木々の間から差し込む春の陽光がチカラを与えてくれます。それでは、三頭越から阿波竜王山の頂まで、いっしょにお楽しみください。
 
2011.0321
●春の花咲くコルクの森へ~その1
一週間ぶりで、ピジョンズ・パーク遠足部が出かけたのは、徳島県と香川県の県境を辿りつつ登る阿波竜王山(標高約1060m)です。今回は、鳴り物入りで入部してくれた大型新人くみちゃんの提案。もちろん案内役も買って出てくれました。どうもありがとう^^;)。徳島県美馬市美馬町と香川県まんのう町をつなぐ三頭トンネルを香川県側に抜けてすぐの場所にある、クルマの待避所脇の登山口から入山させてもらいました。最初の関門「三頭越」までは、そこから約1850mの距離。沢沿いに延びる登山道を辿ります。車中での「くみちゃん情報」の通り、山行途中の山肌や沢沿いにユキワリイチゲの群生地が広がり、花のつぼみをたくさん見つけることができました。阿波竜王山からの帰りが早ければ、陽の光に呼応して開花するユキワリイチゲに出会えるかもと思うと、登りの足も速くなります。今回は、アベマキ(ブナの仲間)あるいはコルククヌギと呼ばれる紅葉樹が茂る森「コルクの森」で、三頭トンネル脇の登山口から第一関門「三頭越」までごいっしょいたしましょう。
 
2011.0318
88周年を迎えた一番札所門前駅「JR板東駅」
JR徳島駅とJR高松駅(香川県)を結び、人やモノの往来・流通に欠かせないJR高徳線。同線に29ヶ所あるJR駅のうち四国88ヶ所霊場第1番札所「霊山寺」への最寄り駅として親しまれているのが、鳴門市大麻町板東のJR板東駅です。列車が停車するのは、徳島行き、高松行きいずれも1時間に1本、利用率が上がる時間帯に2本から、まれに3本程度で、現在は無人駅となっています。駅としては、とても静かなJR板東駅も今年、開業88周年を迎えました。88といえば、四国遍路における札所の数がおのずと想起され、四国霊場の入り口となる第1番札所の門前通りに開かれたJR板東駅の記念の年を重ね合わせて考えてしまいます。そんなJR板東駅に、奇()しくも立ち寄ることができたピジョンズ・パークは何かの縁(えん)を感じるわけで、今シーズンもせっせと札所巡りをさせてもらおうと思うのです。
 
2011.0317
●「最後まで残った空海の道」歩記~その3
「最後まで残った空海の道」歩記(あるき)の最終回は、柳水庵(りゅうすいあん)から焼山寺までの道のりで、ピジョンズ・パークが出会った印象的な風景をご紹介します。柳水庵から天然記念物「左右内の一本杉」(神山町)まで、軽い坂が続き、そこからは一気に谷底まで下って、6ヶ所ある難所「へんろころがし」の最後を越え、焼山寺に達します。ちなみに左右内と書いて「そうち」と読み、一本杉のある地域名なのだそうです。山中に築かれた石段を登り詰めると2m以上ありそうな大師像が迎えてくれます。その背後に、幹周約7.62m、樹高約30mという立派な一本杉が周囲を覆い、空に伸びています。そんな一本杉が、徳島県の天然記念物に指定されたのは昭和29年のこと。その頃の様子は分かりませんが、現在もきっとその当時と変わらない樹勢を保っているのだろうと確信させるエネルギーを感じました。一本杉で一休みさせていただいた後、左右内地区を流れる谷川まで下りが続きます。その距離の長さに、その分あらためて登らなければならない行程を想像し、ひるみそうになるのですが、焼山寺山をいざ登り始めると、あっさりと焼山寺に到着しました。後は、鍋岩地区まで遍路道を下り、そこから左右内谷川沿いに舗装された県道43号線を寄井バス停まで歩きました。山道はとても歩きやすい登山靴ですが、舗装道を長く歩くうちに足にまめができてしまいました。再度、このコースを辿る際には、運動靴のほうが良さそうです。最後に、ちょっと心残りなのは、焼山寺山の頂を踏んでいないこと。近く、もう一度、同じコースで焼山寺山を訪ねたい気持ちが、夏雲のように湧いてくるのです。
 
2011.0316
●「最後まで残った空海の道」歩記~その2
今回は「最後まで残った空海の道」で出会う最初の庵「長戸庵」から、次の庵「柳水庵」までの行程をご紹介します。柳水庵は、吉野川市の藤井寺から「最後まで残った空海の道」を約6kmほど歩いた先にあり、地域も隣町・神山町に移ります。さて気になる行程ですが、長戸庵を後にしたピジョンズ・パークはすぐ、吉野川市、四国の大河・吉野川、阿波市を望む高台に出会いました。そこに「風景発心の地」と名付けられた展望・休憩小屋があり、ここで昼食をとりました。眼下に今、登ってきた山並みが連なり、その先には人々の暮らす町並みが広がり、さらに先では、春の空が青く塗りつぶされています。高台のすぐ下の雑木がきれいに切りひらかれています。眺望がより良くなるようにと、もてなしの心で配慮されたものなのでしょう。高台にある「風景発心の地」から、柳水庵までは多少のアップダウンはあったものの、至って平坦な道が続きました。柳水庵では、山水を引き入れた水場があり、カラになっていたペットボトルにたっぷり水をいただきました。藤井寺からここまで約2時間。ここから天然記念物「左右内の一本杉」がある尾根を越え、一端下って、焼山寺山の中腹に建つ焼山寺を目指します。
 
2011.0315
●「最後まで残った空海の道」歩記~その1
四国の春はお遍路さんが身につけた鈴の音とともにやってくると言われます。約1200年前に弘法大師(空海)が拓いたとされる四国88ヶ所所霊場。鳴門市大麻町板東の第1番札所「霊山寺」から高知県、愛媛県を経由し、香川県さぬき市に建立された第88番札所「大窪寺」をつなのが遍路(へんろ)道です。そんな遍路道も、長い年月の中で、弘法大師が歩いた頃とは大きく様変わりしています。ただ唯一、当時の自然がそのままに残されていると考えられているのが、徳島県吉野川市鴨島町に建つ第11番札所「藤井寺」から名西郡神山町の焼山寺山山頂近くに開かれた第12番札所「焼山寺」を結ぶ山越えルートで、「最後まで残った空海の道」と称されています。それだけに、この遍路道の行程は険しく、距離にすると12km余りですが、細く急な山道が延々と続くことから、「へんろころがし」と呼ばれる難所が途中6ヶ所も待ちかまえています。登っては下り、登っては下り、いくつもの峠を越えて、最後に谷から焼山寺山の斜面を這い上がっていきます。今回、ピジョンズ・パークはJR鴨島駅を起点に、藤井寺から焼山寺を目指し、神山町下分鍋岩地区を経由して同町寄井(バス停)まで遠足しました。まずは、藤井寺から長戸庵(ちょうどあん)まで、ごいっしょいたしましょう。
 
2011.0314
●峠を越えてうれしい、神山町須賀地区の梅花
徳島市鮎喰町と名西郡神山町を結ぶ県道21号線の風景名所「滝倉渓谷」に、新しい道「養瀬トンネル」が完成したのは2009年秋のこと。細く蛇行する旧道を行くのはドライバーにとって結構なストレスで、せっかくの景観を楽しむことも難しい状態でした。それを解消する養瀬トンネルの開通によって、時間的なものより気持ち的に町外と神山町がいっそう近づいたように感じられます。さて今回の話は、そんな養瀬トンネルによってあまり使われなくなった旧道から、滝倉渓谷を形成する西の山へと分岐し、登っていく農道()沿いの梅花風景です。養瀬地区から峠を越え、須賀地区へ入り、鮎喰川沿いを走る県道20号線につながるルートです。このルートもマチを知り尽くす「神山のおっかさん」が手書きの絵地図(^^)で教えてくれたもので、迷うことなくルートを辿(たど)ることができました。ありがとうございました。というわけで、ピジョンズ・パークの古い愛車は、空に向かって登っていくような錯覚を覚える急な坂道に何とかかじりつき、それこそ養瀬の細い旧道が快適に思えるほどの細い曲がり道をいくつも越えていきます。そうしてやっとたどりついた峠では、巨樹と鮎喰川の流れ、緑の山々を見渡す感激の眺望が待っていました。不思議なもので、眺望のきく高い場所に立つと、突然、お腹がぐぅ~と鳴きます。時間は午後の1時前。野間地区の梅の花に見とれ、香りに満たされて、すっかり空腹を忘れていたのです。お腹の虫の声をきっかけに、須賀地区の梅林を訪ねつつ下ることにしました。そこでまたしても、空腹を忘れさせてくれる梅花風景に出会うことがきました。さっそくごいっしょいたしましょう。
 
2011.0312
●神山のおっかさんと行く 神領の野間()地区梅林ツアー
国内史上最大と伝えられる大震災により、多くのみなさんが被災されていると聞きます。亡くなられたみなさんの冥福をお祈りするとともに、現地での一刻も早い救助、復旧が行われることを願うばかりです。さて、本日のポッポニュースは、前回に続き、「雨乞滝の女神様」あらため「神山のおっかさん」に、ご案内いただいた神領の梅林風景です。元気なおばあちゃんが手入れする野間(西)地区の梅林から、野間谷川をわたり野間()地区で梅林散策をさせていただきました。丘陵に設けられた網の目のような小径を登り、そこで出会ったのは、見渡すかぎりに広がる梅林と、野間谷川を見下ろし、さらに野間(西)地区の梅林を眺望する絶景。ピジョンズ・パークは、甘~く漂う梅花の香りにうっとり惚けてしまうのでした。
 
2011.0311
●神山町神領の野間(西)地区梅林ツアー
県内屈指の梅どころ、徳島県神山町で梅花観賞を楽しみました。ピジョンズ・パークをお誘いいただいたのは、町内を無数に走る小径のカタチが変わるほど歩いて、マチを知り尽くした雨乞滝の女神さん。お言葉に甘えて、同町神領の野間地区に梅林風景の散策をごいっしょさせていただきました。野間地区は、町役場のある神領内の小地区で、「本野間」そして雨乞滝の流れが注ぐ高根谷川の東隣に横たわる野間谷川を挟んで、東西「野間」に別れています。今日の写真は、野間谷川の西側丘陵地に広がる野間(西)地区の梅林と梅花です。段々畑に無数の梅の木が植えられた、懐かしい里の風景が広がる小径で、のんびり散策を楽しみました。
 
2011.0310
●いまが見頃! 観梅苑の梅花
強い風が吹いた昨日、大麻椿園のしだれ梅を見学させてもらった後、大麻比古神社に隣接して広がる観梅苑(鳴門市大麻町板東)に足を運びました。入園料100円を入り口に設置された赤い木箱に投入して、いざ梅林へ。背後に、大麻山(標高約538m)の山容を置き、薄い赤色や純白の梅花が咲き乱れていました。まさに今が見頃。ピジョンズ・パークの心を逸らせます。広々とした園内をぐるっと散策させてもらい、梅の花の甘~い香りと花咲く風景を堪能できれば、入園料100円というのはありがたいと思うのです。
 
2011.0309
●華やか! 大麻椿園のしだれ梅
鳴門市大麻町板東にある大麻椿園を散策させていただきました。椿園と名付けられているだけあって、園内には多くの椿が植えられています。ただ、今日の目的は椿ではなく、しだれ梅。ピジョンズ・パークに、たくさんの情報を寄せてくださる、yadoさんから「そろそろ見頃かも」との予想をいただいていたため、仕事の合間をみて立ち寄ってみました。結果は、ご覧の通りの満開。45mほどありそうな立派なしだれ梅の木が数本、咲き誇っていました。強く吹く風に負けじと、甘~い梅花の香りを漂わせていました。この香りさえかがなければ、遠目には、しだれ桜といわれて、そのまま信じてしまいそうなほどの華やかさを備えた梅の木なのです。
 
2011.0308
●今週末が見頃か。「重楽寺」の梅花
このところカメラのピントが合いづらくなって困っていたのですが、思い切ってレンズを2本買ったことで、なんとか解消できそうです^^)。一本は乱視矯正用、もう一本は近くのモノをはっきりと見るためのレンズ。そうです、ピジョンズ・パークが購入したのはメガネです。乱視用はまぁ、仕方ないとしても、一方のメガネはいわゆる老眼用。メガネ屋さんで、職業病だと諭され勧められた際には、少なからずショックだったのですが、モニターの文字がはっきりと見えるようになったのはありがたいのです。最近、効きが悪くなってきた眼精疲労解消用の第3類医薬品に代わり、酷い肩こりの緩和にも役だってくれるかもしれません。さて、レンズの話はこれくらいで、本日の写真は、吉野川市美郷に建立されている重楽寺の境内周辺に手入れされている梅林の様子です。拝観しさせていただいた先週末、梅花の見頃を迎えている木は数えるほどしかありませんでしたが、つぼみははち切れんばかりに膨らみ、咲き始めの花も無数に見られました。重楽寺でも、今週末あたりが、きっと見頃となるのでしょう。熱心な檀家さんたちの手によるものでしょうか。梅林の一本一本が丁寧に刈り込まれ、また梅園に背の高い雑草はありません。紅白の梅花の向こうには、谷を挟んで石積みの景観で知られる高開地区が遠望できるこの場所に、はじめて来させてもらったのはいつのことだったのか。ここ数年、毎年足を運んでいることに、あらためて気がつきました。
 
2011.0307
●花咲く美郷で梅園散歩
徳島県西部の梅花が、今週末にも見頃を迎えそうです。写真は、一昨日の5()に足を運んだ、吉野川市美郷の梅林風景です。ざっと見たところ、3分から5分咲きといった木が目に付きます。地域内の梅園で、開花にあわせて開設されているビニールハウスの休憩所・売店に立ち寄ると、「先日の寒波の影響で、少し開花が遅れていますが、次の週末頃には、しっかり見頃になりそうですよ」と、地元の方が教えてくれました。美郷は全国初の梅酒特区に認定されたこともあって、売店では、梅の花見客に地元産梅酒が振る舞われていました。まだクルマの運転が残っているピジョンズ・パークは、ビニールハウス内に漂う、甘~い香りだけ楽しませてもらい、お礼にお土産を少し購入。春の陽光が降り注ぐ梅園を散策し、その土地の特産品を手に取る──こうした休日もいいものだと、あらためて実感したのです。
 
2011.0306
●春香る「阿川梅の里」へ
徳島県のほぼ中央に広がる神山町。約173平方kmという広大な町土を誇り、マチの中央を南西から北東へ流れる清流・鮎喰川は、アユやアメゴをはじめ、様々な川魚を養っています。そんな自然豊かな神山町は、香味柑橘・スダチの一大生産地として知られ、全国に流通するスダチのほとんどは同町における生産となっています。同時にここは県内屈指の梅どころともなっており、早春、梅花の開花時期には、甘~い香りが、清流をわたる風に乗って山間に広がっていきます。というわけで、梅花の開花具合を見ようと、ピジョンズ・パークは昨日(35)、同町阿川地区を訪ね、梅林を散策させていただきました。阿川は神山町内でも特に梅の生産が盛んな地域で、約30haの敷地に16000本にも及ぶ梅の木が植えられているのだそうです。そんなことから梅の里の愛称で親しまれ現在、3月下旬までの期間、梅まつりが開催されています。さて、肝心の梅花の咲き具合ですが、先日の寒波から少し遅れているようで、全体としてはまだ2分咲き、3部咲きといったところでしょうか。中には、しっかりと見頃を迎えている木もありましたが、本格的な見頃は来週末あたりに訪れそうな様子でした。
 
2011.0304
●四国のヘソで町筋歩き
徳島県西部のマチのひとつに三好市池田町があります。他の四国三県に通じる街道がこのマチで交わる交通の要衝(四国のヘソ)となっています。また半世紀ほど前までは、刻みタバコの商いなどでたいへん栄えていたそうです。とはいうものの、全国的に衰退する地方のマチの例に漏れず、JR阿波池田駅を中心に延びるいくつかの商店街を歩いて、雑多な喧噪に出会うことはなく、ただ静かで落ち着いた空気が満ちています。今年で12回目となるマチをあげての恒例イベント「四国酒まつり」が開催されていた226()、ピジョンズ・パークは、何を求めるということもなく、懐かしい町筋を散策することにしました。
 
2011.0303
●桃の節句と「ビッグひな祭り」
今日33日は桃の節句。ところが、桃の花が咲くのは、桜花と重なる3月末頃から4月上旬あたり。このズレは、太陰太陽暦(旧暦)と現在使われている太陽暦(新暦)の差によるものなのでしょうね、きっと。さて、桃の節句と聞いてイメージするのは、ひな祭り。そして徳島県内はもちろん、全国的にも知名度を上げているのが勝浦町でマチをあげて行われている「ビッグひな祭り」です。今年で23回目を迎える同祭りでは、人形文化交流館(生名地区)をメーン会場に、商店街や町角にひな飾りが設置され、毎回多くの見物客で賑わいます。また期間中(320日まで)には、阿波人形浄瑠璃の公演や琴演奏、阿波おどり・舞踊・ダンスなどのイベントも随時開催され人気を集めています。ひな人形が、愛らし表情で迎えてくれる通りを、ゆっくり散策してみたくなる、穏やかで雅な恒例行事へ、ピジョンズ・パークは今年も足を運びたくなりました。※写真はすべて2009年・第21回開催時のもの。
 
2011.0302
●梅花+フクジュソウ+フキノトウ=
昨日、今シーズン最後と誓い、灯油を買い込みました。昼間は、ほんとうに暖かくなりました。それでも朝夕には、ほんの少し化石燃料のチカラを頼ってしまいます。山行する山の行き先を出発直前まで迷っていたり、朝はコーヒーが先か、豆乳が先かと悩んでしまったり、携帯電話の受信音量レベルを10にするか8にするか逡巡(しゅんじゅん)したりと、誠に優柔不断なピジョンズ・パークにとって、暖かいのか寒いのか、どっちつかづのこの時季は、わずかな決断力をさらに鈍らせる、やっかいな季節なのです^^;)。とはいえ、そうした時間も一瞬のもの。次々と暖かさに応じた花が咲き、折り重なって過去となり、ついには見えなくなって忘れてしまうのです。優柔不断の原因はそんなところにあるのかもしれません。かつて岐路で行った判断の正否を知ることなく、未来に活かすこともない。環境負荷を思いながら灯油を買い足してしまったことを悩まないため、今を記憶しておくことにしました。というわけで、思いを巡らせたこの季節をいつか思い出すために、早春のキーワードを残しておきます。夜明け前に見上げた梅の花、里で咲き乱れるフクジュソウ、枯れ葉の間から顔を出したフキノトウ。読者のみなさんも、どうぞ記憶の箱へ収めてください。
 
2011.0301
●フクジュソウを求めて「西三子山」山行
先週末の日曜日(227)。春を告げる花「フクジュソウ」群生地がある西三子山(にしみねやま・標高約1349m)に山行しました。ひょっとすると雪も残っているかと思い、スパイク付きの長靴を選びましたが、日陰や谷間を少し白く染める程度。このところの陽気でほとんど溶けてしまったのでしょう。一方で、雪の少なさから、フクジュソウの開花に期待が膨らみます。ただ、西三子山山頂を経由して、下りの山腹で群生地を訪ねて見つけたのは、花3輪。まだ、少し早かったようです。それでも、ピジョンズ・パークの期待と同じように、大きく膨らんだつぼみがたくさん顔を出していて、今シーズンも一帯が黄色い花で賑わう様子が想像できました。今回の山行では、岩場に咲く貴重で希少な花・ユキワリイチゲが見頃を迎えているのに出会い、大いに満足することができました。
 
2011.0228
●画家とポポと四国酒まつり
2011年の2月も最終日。毎日がひどく忙しく、振り向けば、あっという間に過ぎ去った一日一日が折り重なり、積み上げられ、うっちゃられているのを見つけます。きちんと整理していかなければならないのですが、息抜きも大切!というわけで、先週末226日の土曜日、ピジョンズ・パークではおなじみの、いろえんぴつ画家・川上和彦さんと相棒の「たんぽぽ(四国で唯一の介助犬)」を誘い、三好市池田町でこの日開催されていた「四国酒まつり」に出かけました。今年で12回目を数える同まつりは、四国内から38酒蔵が参加して自慢の地酒を披露する名酒の祭典です。かつて「きざみタバコ」関連の商いで、大いに賑わった頃の風情を「うだつ」に残す古い町並みに、甘いお酒の香りと名酒を楽しむ人々の笑顔があふれていました。また町内にある2つの酒蔵もこの日、一般開放されており、さっそく川上画伯&たんぽぽと見学させていただくことに。麹(こうじ)が発する独特の香りの中でも、介助犬たんぽぽは自らの仕事を忘れません。そして画伯は、きっといつか地元のお酒をモチーフにした作品を描き上げることでしょう。楽しみです。
 
2011.0225
●春ぽかぽか 「脇町の潜水橋」
今日の徳島の空は、厚い雲がかかるものの、とてもあたたかく、重ね着を一枚脱ぎました。そよ吹く風にあたると、梅の花の香りをかいだような錯覚を覚えるほど春の気配が宿っています。さて、今日と同じようなあたたかさに恵まれた昨日の午後、ピジョンズ・パークは県西部のマチ、美馬市脇町に足を運びました。会談・談笑の後、久しぶりに脇町を流れる吉野川にかかる潜水橋周辺を散策してみました。潜水橋というのは、豪雨などによる大水の際、水中に没することで被害をやり過ごす簡易的な橋。そのため、欄干などはついていません。隣接する河川敷のグラウンドでは、ゲートボールを楽しむ高齢者のスガタがあり、春の陽光とあいまって、とてものんびりとした気持ちになるのでした。そうやって、しばらくぼんやりを楽しんでいると、川原の藪(やぶ)に青い羽根の比較的大きな鳥が潜り込んでいくのが見えました。どうやら、キジの雌のようです。近くに行けば、もう一度出会えるかもと期待して、土手から川原に降り始めると、今度は細長い毛皮がちょこちょこと、藪の中を横切っていきます。体は黄色い毛に覆われ、鼻先だけが黒い生き物。イタチでしょうか。ピジョンズ・パークに気づき、ピョンッと跳ねて、消えてしまいました。ふるさとの獣人(じゅうにん)たちも、きっと春の陽気を待ちこがれていたのでしょうね。
 
2011.0224
●吉野川河口で幻光の祭典 「シラスウナギ漁」に見入る
ひょっとすると、嵌(はま)ってしまったかもしれません。養殖するための稚魚ウナギをとらえるシラスウナギ漁です。もちろん、ピジョンズ・パークが漁を手伝うというのではありません。夜、強力な照明で水中を照らし、動き回る小さな漁船。大河の河口を幻想的に彩る光の光景が、目に焼き付いて離れないのです。心を鷲づかむのです。219日の夜、徳島県阿南市から海に注ぐ那賀川河口で出会った「シラスウナギ漁の光の記憶」から離れられず、虎視眈々(こしたんたん)と機会を狙っていたわけですが、たまたま昨夜、鳴門市に仕事があり、これを幸いと意中の河口へ向かいました。場所は、四国を代表する大河・吉野川です。吉野川の河口に近い南岸に横たわる市民吉野川運動場にクルマを止め、吉野川大橋南詰めから歩道を歩いて中程まで行き、漁をする漁船を真上から観賞させてもらいました。時間は夜の9時過ぎ。時間が早すぎたのか、天候が悪かったのか、漁船の数は、10隻ほどしか確認できませんでした。それでも、遡上するシラスウナギの通り道が決まっているのか、煌々(こうこう)と輝くサーチライトを水中に向けた漁船が数隻、決まった場所で集散を繰り返す様子は、見ていて飽きることがありませんでした。漁のシーズンは、もう少し先まで続くようです。時間を変えて、あるいは場所や角度を整えて、まだまだ楽しめそうです。
 
2011.0223
JR徳島駅前で、山間地域の元気を思う
徳島県内で最も繁華な場所のひとつに、JR徳島駅前周辺があります。通りには、ビジネスホテルやオフィスビルが建ち並び、飲食店や土産物店が軒を並べています。平日の日中はサラリーマンやOLが行き交い、路線バスや高速バス、タクシーが駅前のロータリーに頻繁に出入りしています。こう書くと、いかにも賑やかな都市風景のようにも思えますが、そこは地方都市。ある程度の活気は感じられますが、とても穏やかな空気感を伴っています。まず、通りを歩く人がのんびりしています。何をそんなに急ぐ必要があるのか、と。表情にも険しさは見えず、やわらかです。行列のできる店というのも、あまり見かけません。たまにクルマのクラクションが鳴らされると、近くにいる人はみんなビックリします。そういう喧噪に慣れていないのかもしれません。実のところ、ピジョンズ・パークは、ほどほどにゆるい街の元気が気に入っています。ネコのような警戒心を持たずに、ふわふわと歩くことができるから。その代わり、県土の8割を占める山地にあって、できるだけ高い場所、奥深い地域にこそ、まだまだ活気が必要だと感じています。神山町の最奥に位置する土須峠近くで四国の山岳植物園「シャクナゲの里・岳人の森」を営む山田勲さんは「人の暮らしの潤いは、川のようなもので、上流が健やかでなければ川下も豊かにならない」と言います。徳島県南部のマチ、那賀町でナカ奧と呼ばれる山深い旧木沢村地区では、地下足袋王子(四季美谷温泉支配人・平井滋さん)が、剣山に連なる木沢の山々を観光登山を通して多くの人々に紹介しています。そして今、剣山の表参道、登山ロープウェイの山麓駅がある見ノ越地区で、食事処・土産物店「霧の峰」を営む丸山利明さんが、剣山観光案内所の創設に向けて頑張っています。ピジョンズ・パークは、徳島の中心部の穏やかな賑わいを前に、山間地域の活力の存在を思わずにはいられないのです。
 
2011.0222
●春の元気があふれた海部川
今日は「2」が、3つも並ぶ日。そのことに気づいただけで何となく、いいことがありそうな心持ちになってきます。朝から広がった青空も、きっと一役買っているのに違いありません。仕上がった写真と原稿を届けるため外出したものの、なかなかMacの前に帰る気持ちになれませんでした^^;)。さて、気持ちのいい一日といえば、やはり晴れ渡った一昨日(220)のこと。PR不足のためか、「知られざる清流」とも呼ばれる海部川沿いをうろうろしていました。徳島県南部のマチ、海陽町を流れるこの清流は、シーズンにはアユやアメゴ、天然のウナギが泳ぐ豊かな川です。また海部川が注ぐ海は、高い波の立つことで知られ、県内外から訪れる多くのサーファーたちに「カイフ」の名前で親しまれています。そしてこの日、海部川沿いに延びる国道193号をメーンコースに、第3回大会となる人気の市民マラソン「海部川風流マラソン」が開催されていました。コースを笑顔で駆け抜けていくランナーたち、梅の花がほころび始めた沿道で大声援を贈る人々のそばに立つと、ピジョンズ・パークも春の元気をたくさんもらったような気持ちになったのです。
 
2011.0221
●今が最盛期だったのね「シラスウナギ漁」
19()の夜、阿南市を流れる那賀川河口に架かる新那賀川橋を渡っていると、水上で無数の光が動き回っているのに気づきました。クルマを近くのスーパーの駐車場に止めさせてもらい、歩道を歩いて橋の中程まで戻ると、サーチライトを水中に向けた小型船が何やら漁をしているようでした。そこで、あっ!と思い出したのは、この日の日没後、海陽町の浅川漁港で出会った若い漁師さんの言葉「シラス(ウナギ)漁」(前号参照)です。どうやら徳島県では、12月半ば頃から春にかけて、ウナギの稚魚を取る漁が行われているようで、今はまさに最盛期であるようなのです。遠目には、無数の緑や黄の蛍光色に輝く強い光が、暗い海面を漂い、ホタルが乱舞しているようにも見えました。ただ、心を奪われる光景も、長くは見ていることができませんでした。この時期、たいした防寒もなく橋の上に立っていると寒さがじわじわとしみこんできて、歯の根が合わなくなってくるのです。せっかく出会った旬の風景。ピジョンズ・パークはリベンジを誓って、この夜は退散することにいたしました。
 
2011.0220
●トワイライト「浅川漁港」
山もいいけれど、海にも得難い風景との出会いがあります。こんなにも美しい漁港をピジョンズ・パークは知りませんでした。写真の場所は、海南町浅川地区に開かれた浅川漁港です。日没から30分ほど経った午後6時過ぎ、周囲が青黒く染まり、漆黒へと移るわずかな時間。偶然にも、浅川漁港に立つことができました。外気温は、6度と低いにもかかわらず、風はなく、寒さを感じることはありませんでした。無数の漁船が停泊する漁港で、夜景に見とれるピジョンズ・パークに声をかけてくれたのは、地元の若い漁師さんでした。「何か、撮れますか?」と。「あまりに夜景が素晴らしいので見とれていました。これから漁ですか?」「ええ。ウナギの稚魚、シラスというのですが、それを取りに」「たくさん取れますか?」「いや、一晩と言っても2時間くらいですが、数匹のときもあるんですよ」「今夜は、たくさん採れるといいですね。気をつけて行ってきてください」「ああ、どうもありがとう^^)」とても気持ちの良い出会いに恵まれました。昨日(219)は、美しい風景の前で、うれしい出会いにまで恵まれた、最高の一日でした。今日、220()は、浅川漁港にほど近い「まぜのおか」を本部に、清流・海部川沿いを駆け抜ける「第3回 海部川風流マラソン2011」が開催されます。地域をあげて行われる人気の市民マラソンが、大成功に終わることを、トワイライトに染まる浅川漁港で祈りました。
 
2011.0219
●陽光に誘われて「藍場浜公園」へ
徳島市の中心部を流れる新町川。その川岸でJR徳島駅ほど近くに「藍場浜公園」は設けられてます。みんなの憩いの場所として親しまれている同公園では、阿波おどりの祭典や徳島ラーメンなど特産品の屋台で賑わう「はな・はる・フェスタ」や「阿波の狸まつり」「牛乳まつり」など、さまざまな季節イベントも開催されています。昨日、春の陽気に誘われたピジョンズ・パークは、川沿いに延びる石の遊歩道を、そして藍場浜公園メーンストリートをのんびりと歩いてみました。平日の午後2時に、人影はまばらでしたが、ふくらみ始めたサクラの花のつぼみに、春の賑わいが間近に迫っているのを感じることができました。
 
2011.0218
●「塔の丸」へ雪中登山 ~おまけ~
このところの陽気で、徳島県内の山間部では、雪崩への注意がうながされています。南国と思っていた、ふるさとに雪崩の文字はうまくイメージできないでいたのですが、先日登った塔の丸の積雪を思えば、標高2000近い山々が連なる剣山系なら不思議でも何でもないのかもしれないと思うのです。というわけで前回、最終話を迎えた塔の丸雪中登山記でしたが、今回のおまけ写真で区切りといたします。長く引っ張ってしまいごめんなさい^^;)。それだけ今シーズンの冬は長かったのかなと振り返りつつ、雪崩の話題に春の気配を感じ、そろそろ待ち遠しくなってきた春の話題へと移行していくつもりです。ピジョンズ・パーク読者のみなさん、今後もどうぞお楽しみに!
 
2011.0217
●「塔の丸」へ雪中登山 ~その4
ピジョンズ・パークの山行記「塔の丸(標高約1713m)へ雪中登山」もいよいよクライマックス。結論からいえば、なんとか塔の丸山頂を踏むことができました。体力がなんとかもったのも、また何より天候に恵まれたのも、山の神様のおかげとあらためて感謝しました。余談になりますが、ピジョンズ・パークは日頃から、神社、仏閣での礼拝はもちろんお賽銭、お布施を忘れたことはありません。きっとそのおかげなのでしょう。山頂が近づくにつれ、空にかかる雲が次第に切れ、そこに幸運を招くとされる虹雲が現れたのです。これで無事下山できると確信したピジョンズ・パーク遠足部は、不安を払拭し、ついに塔の丸の頂に立つことができたのでした。それでは、「塔の丸」へ雪中登山最終話をごいっしょしましょう。
 
2011.0216
●「塔の丸」へ雪中登山 ~その3
雪と格闘すること約1時間50分。やっとの思いでたどり着いた稜線は、真っ白な雪に覆われていました。雲は多くかかるものの、風は無く、ほどよい天候に恵まれたことを喜びました。「この調子なら、ひょっとすると塔の丸の頂を踏むことができるかもしれない!」と、ピジョンズ・パーク遠足部に展望が開けたのです。稜線にも雪はたっぷり降り積もっていたものの、斜面ほどではなく、悲鳴をあげそうになっていた股関節も少し機嫌を直してくれました。何より、前日、前夜に吹き付けた風による雪の造形「雪庇(せっぴ)」や、ノルウェーの言葉でシュ()カブラといわれる雪の風紋が目に飛び込み、それまでの疲れを一気に癒してくれるのでした。それでは、「塔の丸」へ雪中登山第3話をお楽しみください。
 
2011.0215
●「塔の丸」へ雪中登山 ~その2
213日。雪を求めて、剣山・ジロウギュウを目指しました。ところが、剣山スキー場(休業中)を過ぎて、しばらく行くと国道438号は積雪のため、それ以上前に進むことができなくなりました。というわけで、急きょ行き先を変え、「第7ヘヤーピン」というポイントから、塔の丸(とうのまる・標高約1713m)に挑戦することに。塔の丸から剣山・ジロウギュウを望もうという計画です。登山口から1kmほどは、だらだらと西方向へ山道が延びています。ただ、積雪は深く、長靴にスキーウェアの出で立ちのピジョンズ・パークは、長靴はもちろん時には腰近くまで沈み込んでしまう雪道にてこづり、なかなか前に進むことができないのでした。今回も、前回に続き「塔の丸」へ雪中登山2話をご紹介します。今回は横道から尾根を目指して登った雪山の風景。どうぞお楽しみください。
 
2011.0214
●「塔の丸」へ雪中登山 ~その1
ピジョンズ・パークに遠足部を発足させて2年目。待望の新人、Kちゃんが加わり、平均年齢がググッと下がりました^^)。新人といっても、山歩き歴はわれわれ遠足部の比ではなく、ほぼ毎週末、年間を通じて山に入っているという強者。2年目に入り、いよいよレベルアップの兆しが見えてきたわけです。ただ、気がかりなのは、遠足前夜には決まって酒盛りが行われ、当日の出発は、ほぼ確実に予定時刻を過ぎてしまい、その酒盛りの最中に行き先が決定されることも少なくないといった内情をいきなり伝えてしまったこと。熱血部員として本格参加してもらえるものかどうか^^;)、今後の楽しみです。さて、そんなKちゃんが初参加となったのは、「塔の丸」(標高約1713m)雪中登山。ピジョンズ・パーク遠足部には、ちょっとレベルの高い内容となりました。長靴にスキーウェアの出で立ちで、果たしてどこまで行けるのか。つるぎ町貞光から剣山方面へ延びる国道438号を南へたどり、「第7ヘアピン」と呼ばれるポイントに開かれた登山口を出発したのは午前945分のことでした。まずは、だらだらと西へ延びる山道を雪中行軍。どうぞご覧ください。
 
2011.0212
●人形彫師「人形洋」展 明日まで!
徳島を代表する伝統芸能のひとつ「阿波人形浄瑠璃」。その主役といえば、大夫の語り、師匠の三味線にあわせて外題(物語)を演じる阿波木偶たちです。もちろん、いきいきとした演技を作るのは、三人一組で阿波木偶を操る人形遣いの芸ですが、阿波木偶に性根と言われる役所に応じた表情や雰囲気、いわゆる魂を入れるのは人形彫師の技なのです。かつて徳島県では人形浄瑠璃が盛んに行われ、天狗久(てんぐひさ・18581943)をはじめ、多くの秀でた人形彫師が輩出しました。その技は、現在にも脈々と受け継がれ、なかでも第一人者としての評価も高いのが「人形洋」こと、甘利洋一郎さんです。平成21年度には「第2回とくしま芸術文化賞」を受賞しています。そして昨日から明日213()までの3日間にわたり、あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)で、同賞受賞を記念して「人形彫師 甘利洋一郎 我に問う」と銘打ち、人形洋展(入場無料)が開催されています。人形洋の作品(阿波木偶)の展示を中心に、彫師の工房の再現や人形洋の彫師の道のりなどが紹介されている会場に、さっそくピジョンズ・パークも足を運び、見学させていただきました。明日は、最終日。ピジョンズ・パーク読者のみなさんには、当然ですが写真よりもさらに臨場感あふれる会場で、阿波の伝統芸能の一端に触れられることをおすすめします。
 
2011.0211
●「脇町うだつの町並み」で待望の雪景色!
昨夜からの寒気は、徳島県内の平野部にも雪を降らせ、朝には家々の屋根や道路脇の空き地や畑を白く染めていました。写真は、今日午前10時頃の「脇町うだつの町並み」(美馬市)の様子です。卯建(うだつ)と呼ばれる白漆喰の防火壁を備えた旧商家が立ち並び、徳島県を代表する観光地の一つとして知られる歴史ある町並みが、白い雪にうっすらと覆われていました。実のところ、ピジョンズ・パークはこのチャンスを待っていたのです。「町に雪が降ったら、きっと早起きして、卯建をあげた通りを歩いてみよう」と。建国記念日の今日、みぞれ交じりの雪が舞う寒い一日となりましたが、通りではシンビジウムを中心とした生け花展やコスプレのイベントなどが行われ、昼近くには多くの観光客も訪れはじめ賑わいを見せていました。今回、ちょっと残念だったのは、通りの路面に雪がなかったこと。いつかたくさん降ることがあれば、再挑戦してみたいと思っているのです。
 
2011.0210
●徳島の思い出に、大谷焼
先日、東京から来られた編集者のSさんと仕事をごいっしょさせてもらいました。聞けば「徳島は初めて」とのこと。せっかくだから、どこか案内して楽しい思い出を持って帰っていただこうと考えたピジョンズ・パークが、最初に思いついたのは阿波の伝統芸能に触れられる阿波十郎兵衛屋敷でした。しかし午後の講演時間(14時~)を過ぎていたため、こちらはあきらめ、阿波の伝統工芸・大谷焼の窯元を見学してもらうことにしました。というわけ、向かった先は、鳴門市大麻町大谷にある大谷焼窯元・佳実窯。不意の訪問にもかかわらず、快く迎えてくれた三代目窯主の瀧野佳宏さんがすすめてくれたのは絵付け体験。成形された器に好きな図柄を描くことができるお手軽な大谷焼体験コースです。Sさんが選んだのはお茶碗。手にした器に真剣な様子でサクラの花を描かれていました。「洋服はもちろん、手もそれほど汚れないのがいいですね。気軽に楽しめました」と、喜んでいただけたみたいです。焼き上がった作品は後日、自宅まで送ってくれるため、徳島の思い出にはぴったりだったかもしれません。その後、飛行機の便まで少し時間があったため、すぐ近くにある大谷焼窯元・大西陶器(窯主・大西義浩さん)を訪ね、伝統ある登り窯を見学させていただきました。現在は、火を入れることもなくなった登り窯ですが、広い窯の内部を見ると、藍甕(あいがめ)などの大物陶器が、ここで焼かれていた歴史を感じてもらうことができたのではないでしょうか。
 
2011.0209
●見どころたっぷり!「地蔵院」
徳島市のランドマーク『眉山』(びざん・標高約290m)の北西に位置する名東町に建立されている『地蔵院』を訪ねました。訪ねたと言っても、例によって仕事の空き時間を工面して、ちょっと道草に立ち寄らせていただいたような次第ですが^^;)。当寺は、その名の通り地蔵菩薩を本尊とする真言宗大覚寺派の寺で、新四国曼荼羅霊場・第75番札所となっています。さっそくお布施をさせていただこうと仁王門をくぐったのですが、その際に拝ませていただいた阿吽の表情にしばし見とれてしまいました。筋骨隆々なのは他の仁王像と変わらないのですが、にらみをきかせてるその表情が何となくやさしい。怒っていないのに、あえて目をつり上げた顔をつくっているように感じて、怖さというより慈愛を見つけてしまうのです。とくに口を開いた阿形像は、昔テレビで見た「まんが日本昔ばなし」に出てきそうな雰囲気を漂わせ、仁王像を彫った仏師の心根を、いろいろと想像してしまったのです。もう一つ、当寺には特徴があって、山門をくぐってすぐ左手に小山を見ることができます。これは7世紀中頃・飛鳥時代に建造された豪族の墓、いわゆる古墳なのだそうで、穴不動古墳と呼ばれています。入り口は格子戸で閉じられ石室に入ることはできませんが、格子の間から拝観できるようになっていました。20分ほどあった時間も興味深い境内散策で瞬く間に過ぎ、戻ろうと仁王門を出たピジョンズ・パークの目の前に、地蔵院池と呼ばれるため池が広がっていました。池の周りには立派なサクラの木がたくさん植えられていて、水上には木道も整備されています。春、花見の頃にもう一度足を運びたいと思うのです。
 
2011.0208
●かつての賑わいを感じる旧「木頭村」の街道
旧木頭村は、平成17(2005)31日に那賀郡内の32村が合併して誕生した那賀町(ナカ)の一部となりました。ナカの西端に位置し、高知県香美市に隣接する山深い地域で、秋の大紅葉で知られる高の瀬峡や清流那賀川などの景観美に恵まれ、木頭ゆずや木頭杉といったブランド産品は全国的にも人気を得ています。ただ過疎化の波は全国の例にもれず、かつて木材生産で賑わった街道も、いまでは静かな山間の通りとなり、観光客のマイカーや工事車両に時折、出会う程度となっています。写真は、木頭支所前を走る国道195号と周辺の様子です。国道の両脇にかつての宿が並び、ここが人々で賑わった宿場町であったことを偲ばせます。栄枯盛衰の歴史を感じさせてくれる、こうした通りをピジョンズ・パークは好んで歩いている気がします。
 
2011.0206
●釜ヶ谷渓谷の氷結砂防ダム
徳島県神山町から、ナカ(那賀町)へ雲早トンネル(隧道)を抜け、国道193号を南へ下って行くと、沢谷地区にかかる地蔵谷橋にさしかかります。地蔵谷川が釜ヶ谷川にそそ合流点近く、急峻な山々がつらなる渓谷にかけられ、橋の上から谷底を見下ろすと、その高さに足がすくむ思いです。地蔵橋から地蔵谷川上流を見ると、かなりな高さを持つ大きな砂防ダムが設けられています。ご覧の通り砂防ダムの壁面が凍り付き、巨大なパイプオルガンを思わせるスガタに変わっていました。今年の寒波のチカラをあらためて見せつけられた思いがしました。ただ、春はもうすぐそこまで近づいているようで、22日に撮影したものと、5日に写したものを見比べると、ずいぶん氷が小さくなっているのがわかります。一面を銀世界に染める寒い冬を決して嫌いではないピジョンズ・パークですが、春も待ち遠しいのです。
 
2011.0204
●心ひかれて仕方がない「歩危峡」風景
先日、氷結した「くろたび(黒滝)」を目指す道すがら、どうしても立ち止まらずにはいられなかったのが、ポッポニュースではもうおなじみとなった「歩危峡」です。ナカ(徳島県那賀町)の木頭助(旧木頭村)を走る国道195号沿い、九文名トンネル前後で見られる景勝は、四季を通じ、ピジョンズ・パークを魅了してやみません。急峻な山がそそり立ち、その間をゆっくりと那賀川が蛇行しながら流れていきます。見つめるほどに、心に平穏が満ち、何かしら頑張ろうという気持ちへとつないでくれるのです。県内でも温暖な気候で知られる木頭地区ですが、このとき(21)はまだまだ冬。春や秋のように、これといった「色」はありません。一方でモノトーンに染められた風景は、いっそう落ち着かせてくれます。
 
2011.0203
●くろたび(黒滝)の上部へ
ナカ(徳島県那賀町)の最奥・木頭地区に刻まれた久井谷。その上流部に交わるジルゾウ谷に落ちる秘瀑「くろたび(黒滝)」に、十数年来という巨大な氷山が出現しました。広い滝壺がすべて凍り付き、その上にそそぐ流水の飛沫が、地上へたどり着くまでに氷結し、次から次へと折り重なって、巨大な氷の山を形成しているのです。滝の上流から流れる水は澄んで、その下に生まれる氷山は、一点の濁りもない(川の泥で汚れていない)、奥行きのあるブルーに染まっていました。氷山の麓(ふもと)で、しばしあんぐりと口を開いて見とれていました。そんなピジョンズ・パークの心の中に、目の前に山があるのなら、さらに上から見てみたいという考えが芽生えたのは案外、自然なことだったのかもしれません。小さな核は、瞬く間に衣をまとい膨張して、ついには押さえきれなくなったのです。というわけで、今回は氷結した「くろたび」を上部から眺めます。落差40mといわれる滝の上部に登り、凍り付いた岩に張り付いて撮影したスリリングな画像。存分にお楽しみください。
 
2011.0202
●氷結! くろたび(黒滝)
なんじゃ、こりゃア! ピジョンズ・パークに我を忘れさせ、叫ばせたのは、この冬一番の奇異な光景でした。滝も滝壺も凍り付いた氷瀑というものには、時折出会うことがありますが、この滝は滝壺が凍り付き、その上に落ちてきた水がさらに凍り付いて、もりもりと盛り上がって氷山となっているのです。人の背丈と比較した目測ですが、その高さは156mを超えていそうでした。滝の名は黒滝。黒滝と書いて「くろたび」と読みます。場所はナカ(徳島県那賀町)の木頭地区を流れる久井谷の上流に注ぐジルゾウ谷。標高を手持ちのGPSで確認すると約970mの地点です。同行させていただいた地元のCATVのカメラマンさんの話では「毎年、撮影のため足を運んでいますが、これほどのものは見たことがありません。十数年前に出会ったのが最大でしたが、それよりも今年のものが大きいですね」とのことでした。なんたる幸運。ピジョンズ・パークは昨夏、この滝を訪れていましたが、まさか氷山が現れようとは夢想だにしていなかったのです。かなり思い荷物を背負ってよじ登った山中で、突然に出現した奇異な光景。冒頭の叫びが口をついて出てきたのは、そんなわけなのです。ただし、ピジョンズ・パークはあっけにとられているばかりではありませんでした。この滝、この光景は征服せねば!というような気持ちが、目の前の氷山をしのぐ勢いで膨らみ、滝の注ぎ口を目指したのです。そのお話は次回。まずは、氷結した黒滝の様子をとくとご覧あれ。
 
2011.0201
●ゲレンデ独り占め!の幸運「剣山スキー場」
徳島県内を寒波が覆った先週末。いっそ寒いのなら、寒さを楽しんでしまおうと思い立ち、ピジョンズ・パークは剣山スキー場を目指しました。20cmほども積雪のある国道438号はなかなかの難所。のろのろとクルマを進め、やっとの思いで乗り越え、ついにたどり着いたゲレンデでは、見渡すかぎり白銀のパウダースノーが迎えてくれました。現在、剣山スキー場は休業中でリフトは動いていないため、ゲレンデの頂までは、自分の足で登らなければなりません。積雪は1mを超えているようで、誰も歩いていない雪原は柔らかく、一足ごとにすっぽりとはまってしまいます。体力の消耗は想像をはるかに超え、服の下は滝の汗となっていました。まさに「這々の体(ほうほうのてい)」で登り詰めたゲレンデの頂は、動物の足跡一つ無く、ぜいたくにもピジョンズ・パークの独り占め。感も極まる風景・光景が広がっていました。そして雪雲に覆われてはいるものの、かすかに連なる山々の眺望を楽しむことができました。苦労は、こうして何倍にもなって報われるのですね^^)。せっかく登ってきたのだから、少しでも長くとどまりたいと思っていたのですが、とにかく寒気がすさまじく、厚手の手袋があっという間に凍り付いてしまい、うまく指を動かせなくなってしまうほど。あがっていた呼吸が、少し落ち着いたのを見計らって下ることにしました。登りは40分ほどかかったのですが、滑り降りると23分の距離。再登坂する余力はなく、結局、一本滑るのがやっとでしたが、誰もいないゲレンデを十分に満喫することができました。
 
2011.0131
●いっそ寒いなら、楽しんでしまえ!剣山スキー場
昨夜は大変な冷え込みだったようで、室外にあるガス給湯器の水が凍ってしまい、今朝からお湯が使えないでいます。不便はしますが、だからといって悪いことばかりでもありません。冷たい水で歯を磨き、顔を洗って、いつもよりいっそうシャキッとした朝を迎えることができました^^)。昨日の徳島県内は全域で冷え込んだそうで、平野部でも雪が舞っていました。ピジョンズ・パークは寒さに弱いものの、かといって冬が嫌いではなく、汗に悩まされない分、むしろ出かけるには良い季節だと思っています。そこで昨日、思い立ってでかけたのは休業中の剣山スキー場でした。つるぎ町貞光地区から清流・貞光川沿いに延びる国道438号を南へさかのぼり、雪に埋もれる7つのヘアピンカーブでは、マイカー(旧型のトラック)をなだめすかして、なんとか乗り越え、目的の剣山スキー場にたどり着くことができました。入り口駐車場では、最新の大きな四輪駆動車で訪れたひと組の家族が、さっそくソリ遊びを楽しんでいました。ゲレンデには、人影はありません。ただ一筋残されている登坂の跡は、きっと塔の丸(標高約1713m)を目指した登山者のものでしょう。ピジョンズ・パークは、そこをエッチラオッチラとたどり、今は動いていないリフトの山頂駅を目指しました。積雪は1mを超えているようで、踏み出すたびに足がすっぽりと埋まってしまい、思うように進めません。心底、かんじきが欲しいと思います。雪が舞い、時折吹き付ける強い風は冷たさよりも痛みを感じさせ、ふくらはぎはカチコチに引きつってきます。心が折れそうになりながらも、それでも、やっとたどり着いたゲレンデの頂風景(前編)を、それではどうぞお楽しみください。
 
2011.0128
●梅の花咲く季節が、もうすぐそこに
徳島県南部の梅林では、梅の花がほころびはじめたそうです。阿南市の明谷梅林、神山町の阿川梅の里、吉野川市の美郷地区の梅林、鳴門市の観梅苑など、県内には多くの梅どころがあり、毎年、梅花のシーズンには多くの人々が楽しみに足を運んでいます。写真はピジョンズ・パークが昨年213日に撮影した、美郷地区の重楽寺周辺に広がる梅林の様子です。全体的には、まだ満開に幾分早かったようですが、中にはしっかりと咲き誇っている木もあり、近づくと甘い梅の花の香りが、春の風に乗っていました。今年の冬は、昨年に比べて少し厳しいようで、長引くかもしれませんが、それでももう2週間もすれば、県内各地域から梅の花のたよりが届き始めるのに違いありません。
 
2011.0127
●渡りを忘れた徳島のアオサギ
昨日ですが、ピジョンズ・パークは捕獲されたシカの解体の様子を撮影してきました。仕事とはいえ、かなり衝撃的な内容で、ここでお見せすることはできません。かなり参ってしまい、昨日のポッポニュースはお休みさせていただきました。現在、徳島県内の山間部では、増えすぎたシカによる希少な木々、植物等への食害が深刻で、害獣として捕獲が行われています。ただ、今は害獣扱いされてはいますが、もともと山の獣人(じゅうにん)です。人の思惑で捕らえたからには、しっかり食べてあげるのがスジであるとも思います。そして食べるために解体は必要です。そしてその作業は精神的にも肉体的にも重労働です。撮影している間、もうシカは食べられないと思うときもありましたが、頑張って食材にまで仕上げているみなさんの苦労を知り、また食材となったシカへの敬意も含めて、いっそう感謝していただかなければならないと考えをあらためさせられました。今日の写真は、美波町の小さな小川で出会ったアオサギです。アオサギは、冬の渡り鳥なんだそうですが、徳島県では年中見かけます。きっと居心地がいいので渡りをやめてしまったのでしょう。この鳥も、カワウとともにアユを狙う害鳥としてのイメージももたれていたりします。写真のアオサギは、近くの鯉を狙ってやってきたようなのですが、早朝からここでイベントが行われ、多くの人が訪れたため、身を潜めた橋の下から逃げ出せなくなっていました。なんともいじらしく見え、害獣とか害鳥といった言葉に違和感を覚えたりするのです。
 
2011.0125
●冬の「大浜海岸」
徳島県南部の海に面する美波町は、今から約5年前の平成18331日、旧日和佐町と旧由岐町が合併して生まれました。今日の写真は、徳島市内から自動車で約2時間ほどの距離にある旧日和佐町に広がる大浜海岸の様子です。白砂が目にもまぶしいこの浜は、毎年5月中旬からお盆かけて、アカウミガメが産卵に訪れることでも知られています。また、リアス式海岸が続く室戸阿南海岸国定公園の中にあり、日本の渚百選にも名を連ねる景勝地です。夏の海岸ほどには人気のない砂浜で、打ち寄せる波をのんびり眺めるのは、ピジョンズ・パークにとっても、まったく飽きのこない楽しい時間となりました。
 
2011.0124
●国内最初のトレランを! 見学^^;)
今朝の徳島は薄曇り。靄(もや)のようなものが、どんよりと空を覆い、陽の光を遮っています。対照的に、青空が広がった昨日23()、美波町(旧日和佐町)の大浜海岸へ久しぶりに出かけました。この日、県南の景勝「千羽海崖」に臨む山道をメーンコースに健脚を競う「第2回千羽海崖コースタル・トレイルランニングレース」が開催されるとのことで、参加する自信はないものの一度見てみたかったのです^^;)。しかも国内で年内に開催されるレースの皮切りとなっている(参照:クーランマラン人力旅行社さんのサイト)そうで、初物に縁起を担ぐ、ピジョンズ・パークには見逃せないイベントでもありました。レースを終えた競技者さんに聞くと「登りはきつかったけれど、風景は美しく、空気もおいしかった。今度は、ゆっくり歩いてみたい」と、コースの魅力を語ってくれました。そうだ、歩くのだったらピジョンズ・パークにもできるかもっ!春、桜の咲く頃に散策してみようかなと思います。
 
2011.0122
●待ち遠しい「桜」のたより
今朝の地元新聞に、早くも桜の開花に関する記事が掲載されていました。民間の気象会社の予想データだそうですが、徳島県内でのソメイヨシノ開花は平年より2日遅い327日になるのだとか。予報に反して、少し過ごしやすい気温でしたが、まだまだ冬は続き、平野部でも雪の日があるかもしれません。神山町「神通の滝」も再度、氷瀑を見せてくれるかもしれないと期待しつつ、やっぱり待ち遠しいのは桜のたより。冬が長ければ長いほど、春はより暖かく感じられ、ありがたさも大きくなります。桜花に出会えるのは2日遅いということで、今年の春はいっそううれしい季節になりそうです。
 
2011.0120
●小豆島に春を告げる「島開き法要」
明日21日は弘法大師の月命日にあたります。瀬戸内海に浮かぶ小豆島(香川県)では、毎年この日、海を渡って来る、木彫りの弘法大師坐像とお遍路さんらを迎える「島開き法要」が恒例行事となっています。昨年、ピジョンズ・パークも縁をいただき、小豆島八十八ヶ所霊場の住職やお遍路さん、御詠歌隊のみなさんら約400人の行列にまざり、土庄港から総本院までいっしょに歩くことができました。ちなみに御詠歌隊というのは、仏をたたえる短歌を唱えながら随行するみなさんのこと。歌詞を知りたいと耳をそばだてましたが、うまく聞き取ることはできませんでしたが、それでも何となく、ありがたく感じたのを思い出します。小豆島に遍路シーズンを、そして春を告げる「島開き法要」に出会うご縁に、いつかままた恵まれたいものだと思うのです。
 
2011.0119
●「だるま朝日」に縁起を担ぐ
今日の写真は、徳島市沖洲の沖に現れた『だるま朝日』です。撮影したのは、ちょうど一年前の117日でした。地元では『幸運を呼ぶだるま朝日』と呼ばれ、だるま朝日に出会うことができれば、縁起が良いとされています。シーズンは12月から1月いっぱい。実のところ、ピジョンズ・パークは今シーズン、まだ一度も見ることができないでいます。残された日数は10日余りとなりましたが、どうにか出会いたいものだと願っています。
 
2011.0118
●東祖谷・菅生地区の雪景色
1週間ほど前。大雪に見舞われる直前に、ピジョンズ・パークはつるぎ町一宇地区から林道白井線をたどり、小島峠を越えて、三好市東祖谷へ入り、そこから同・西祖谷山村の「祖谷のかずら橋」、同・池田町の「黒沢湿原」を順次、めぐりました。今日のポッポニュースの写真は、林道白井線と国道439号が交わる三好市東祖谷の菅生地区の雪景色です。観光シーズンの休日であれば、剣山登山や秘境の情緒を楽しむ観光客の自動車に、頻繁に出会うところですが、冬期に雪深い祖谷地方にドライブする人は少ないようで、地元の方の運転するクルマを含めて、まったくと言ってよいほど対向車には出会いませんでした。そんなわけで、知らず知らず独り占めしてしまった冬の祖谷風景。ピジョンズ・パーク読者のみなさんに、お分けいたします。
 
2011.0117
●ガラスの牙! 巨大つららに出会う
冬といえば、雪。そして忘れられないのが、冬の季語にもなっている氷柱(つらら)です。家の軒先や岩陰、水道の蛇口などから垂れる水滴が少しずつ凍り付き、垂れ下がった、つららを目にすることがあります。ガラスの牙のようで、美しいと感じます。ただ近年は、温暖化のためか、県内屈指の寒冷地として知られる祖谷地方でも、大きなつららは見られなくなったと聞きます。かつては、長さ3m4mもあるような巨大つららが毎年のようにできていたのだそうです。もうそんな大きなものには出会えないのだろうと、あきらめかけていた矢先、ピジョンズ・パークはナカ(徳島県那賀町)奧に刻まれた「釜ヶ谷渓谷」で、巨大つららの群生地に出くわしたのです。数メートルはあろうかというガラスの牙が、道路脇の断崖からぶら下がり、朝日にギラリと輝いていました。釜ヶ谷の流れを挟んだ対岸の岩場では、無数のつららが垂れ下がり、人喰いモンスターが口を開いているかのような迫力ある風景が広がっていたのです。冷え込みが厳しい今、まだまだガラスの牙は大きく育っていきそうな気配でした。
 
2011.0116
●ふるさとの白い顔
雪に覆い尽くされた冬の「剣山スーパー林道」は、人の侵入を易々(やすやす)とは許してくれません。そこには日頃、まず見ることのない風景が広がっているのは明白で、それだからこそ、ピジョンズ・パークの好奇心に火をつけ続けるのです。というわけで、今日のポッポニュースも、前回に続き深い雪をかき分け臨んだ白銀の剣山スーパー林道のようすをご紹介します。今回のテーマは、奥深いふるさとの雪。林道に降り積もった雪、山をすっぽりと包み込んだ雪、朝日に輝く雪、美しい風紋を見せる雪面。なにものにも代え難い、そして得難いふるさとの冬の表情を、どうぞお楽しみください。
 
2011.0115
●雪と霧氷を求めて「剣山スーパー林道」を歩く
今日(土曜日)は朝から猛烈に冷え込んでいます。寒波の影響から、今週末は徳島県内の山間部はもちろん、平野部でも雪になるとの予報です。とはいえ、ただ雪が降るのを楽しみに待っているのに、あきたらないのがピジョンズ・パークです。悶々(もんもん)としているところへ、いつもタイミング良く連絡をくださるのが地下足袋王子(四季美谷温泉の名物支配人・平井滋さん)です。「近々、開催する樹氷まつりの下見に、いっしょにいかんかえ?」と。そんなわけで冬の晴天に恵まれた昨日(金曜日)、ピジョンズ・パークは嬉々として、地下足袋王子に同行させてもらったのです。場所は、冬期全面通行止めとなっている剣山スーパー林道(全長約87.7km)。標高1000mを超える高さで延びる林道には、70cmほども雪が積もり、剣山に連なる山の木々には霧氷が取りつき、山全体を白銀に染め抜いていました。青い空と目にもまばゆい白銀の世界。それではさっそくご一緒いたしましょう。
 
2011.0113
●大雪直前の小島峠・林道白井線を行く
徳島県三好市の山間部、東祖谷では11日から12日にかけて大雪となっているそうです。20年から30年ほど前までは、県内でも屈指の豪雪地域として知られ、一夜で30cmも積もるのは普通だったようですが、環境・気候の変化からか近年は、それほど降ることもなくなっていました。そんな珍しい大雪に見舞われる直前に、ピジョンズ・パークは雪を求めて、つるぎ町から国道438号を南へたどり、一宇地区から明谷川沿いに延びる林道・白井線へ取り、小島峠を越えて赤滝川沿いに東祖谷へ下り、そこから国道439号を使って池田町へ出るコースを楽しみました。今回、最も標高が高かった小島峠では、除雪されていない道路の両脇で、雪が20cmほどあったため、今頃は50cmを超えているかもしれません。除雪が続けられているようであれば、雪のあるうちにもう一度訪ねてみたいものです。
 
2011.0112
●冬の「黒沢湿原」へ
三好市池田町の山間部、漆川地区に広がる観光名所「黒沢湿原(くろぞうしつげん)」が、賑わいを見せるのは、何と言っても夏場。水場で白い小さな花を咲かせるラン科の植物「サギソウ」が開花シーズンを迎え、人気を呼びます。ただ冬場は、アクセス道の積雪や凍結もあるためか、人の姿はほとんどありません。へそ曲がりなのでしょうか^^;)。ピジョンズ・パークは、そんな湿原も悪くないと思っています。むしろ広々とした湿原が、白い雪に覆われる風景のほうが好きです。普段、まず目にすることのない、つまりはイメージすることさえできない、ふるさとのスガタに出会うことができるから。110(成人の日)の夕刻、久しぶりに「黒沢湿原」を訪ねました。雪に覆われ「黒沢湿原」ならぬ「白沢雪原(しろぞうせつげん)」となっていることを期待して。まだ、雪の量が少なく、すべてが白一色とはいきませんでしたが、シンと静まりかえった湿原に延びる木道を歩くと、凍り付いた雪を踏みしめる足音が、予想以上に大きく響き、なんだかうれしくなるのでした。
 
2011.0111
●笑顔が揺れる「祖谷のかずら橋」
3連休最終日の昨日(成人の日)、雪化粧を期待しつつ、久しぶりに「祖谷のかずら橋」を訪ねました。徳島県を代表する観光名所の一つとして全国に知られる「祖谷のかずら橋」は、三好市西祖谷山村を流れる祖谷川に、植物のシラクチカズラを編んで架けられた、素朴でスリリングな吊り橋です。雪化粧は見られなかったものの、空気はキ~ンと冷え、橋板の間隙からのぞく川面は凍えて、大寒へ向かう真冬の趣を楽しませてくれました。この日も、多くの観光客が訪れ、地元の民謡「祖谷の粉ひき唄」にうたわれた「…風も吹かんのに、ゆらゆらと…」をそのままに、水面から約14mという高さにかけられた吊り橋が、一歩足を踏み出すたびに揺れるのを楽しんでいるようでした。そんな観光名所として親しまれる橋を前に、ピジョンズ・パークは、遠い過去から秘境に語り継がれてきた伝説に思いを馳せていました。平家の落人たちが辿ったとされるいくつものルートを今年、あらためて訪ねてみたくなりました。
 
2011.0109
●「高越山」の雪化粧が待ち遠しい
一昨日(7)、吉野川の北岸・阿波市市場町あたりの堤防道路を西へ向かっておりますと、冒頭写真のような風景に出会いました。高越山(標高約1122m)に雪の色は見られませんでしたが、その奧にある美馬市の山では、しっかりと雪の存在が確認できました。高越山に次回、雪が降るのはいつになるだろうかと、楽しみに掲載したのが、今日の写真です。撮影は、昨年(2010)116日のこと。この日、ピジョンズ・パークは、オンツツジの群生地として知られる「船窪つつじ公園」を目指し、そこから高越山を眺めました。
 
2011.0108
●寒波で期待が膨らむ「神通滝」の氷瀑
今日の徳島は晴れ。ただし猛烈に冷え込んでいます。予報によれば、これからますます冷え込みは厳しくなるようで、体調管理にはいっそう気を使わなければならないようです。とはいうものの、ピジョンズ・パークは決して寒さを嫌っているわけではありません^^)。大きな氷柱(つらら)を見つけて、こわごわ近づいてみるのも楽しいですし、何より滝そのものが凍り付いた、いわゆる氷瀑に出会える可能性も広がるから。本日の写真は、昨年115日に撮影した、神通谷川に凍える神通滝(徳島県神山町)のスガタです。時間が遅く、あいにく滝壺の真ん中から溶け始めていましたが、周囲を純白の雪が覆い、大きく成長した氷柱が輝くシャンデリアとなって飾り立てていました。ひょっとすると今日あたり、この冷え込みで氷瀑がスガタを現し始めているかもしれませんね。凍り付いた神通滝にうまく出会えれば、もちろん読者のみなさんにもお裾分けいたします。どうぞお楽しみに!
 
2011.0107
●県外編・「小豆島」回想記
今日は「七草がゆ」をいただいて、一年の無病息災を願う日なのですが、実のところまだ食べていません。しかも朝食に食べる決まりということで、いまからスーパーに「春の七草セット」といったようなお手軽食材を買いに走ってももはや遅いわけで…。たぶんもう食べないのでしょう。だけど、ものは考えようで、「七草がゆ」という、すがる神が一つ減ったことをこれから意識することになるのでしょうから、健康にはその分、日頃から気を使うはず。と、まぁこのようなわけで気を取り直し、昨年の今頃、ピジョンズ・パークは何をしていたのかと思い起こしておりました。昨年の今日、やっぱり朝食を取る暇もなく早朝の船便で、ピジョンズ・パークは瀬戸内海に浮かぶ小豆島(香川県)に上陸していたのです。どうやら「七草がゆ」には、縁がないようで…。さて、本日の写真は、そんな小豆島の観光名所『天使の散歩道 エンジェルロード』が現れる砂浜を撮影したものです。小豆島の土庄町の海岸と、その沖に浮かぶ「余島」の間が、日に2回、干潮に合わせて砂浜でつながります。ここを好きの人と手をつないで歩くと、縁結びにご利益があるそうで、年間を通じてカップルをはじめ、多くの観光客で賑わうのだとか。縁結びは置いて、ピジョンズ・パークは、砂浜にやさしく打ち寄せる波、青く澄んだ海と島の佇まい、そして昇る朝日の光景に心ひかれ立ちつくしていたのでした。
 
2011.0106
●「剣山」へ登り初め~おまけ~
57回徳島駅伝最終日の今日は、JR阿波池田駅前から徳島市幸町まで、国道192号をメーンコースに全11区間約72.5kmで、たすきリレーが行われるそうです。県内15郡市で競われているレースで、前日まで徳島市がリードしているようですが、剣山に魅了されているピジョンズ・パークとしては、剣山の北側そして南側に位置する三好市(2日間の通算成績:14)、那賀郡(同:12)にもガンバってほしいと、密かに応援していたりするのです。西日本第二位の高峰・剣山(つるぎさん・標高約1955m)の話題となったところで、12日に登り初めした雪の剣山の様子を、昨日に引き続きご紹介します。積雪と霧氷と青空が迎えてくれた山行の記録。どうぞお楽しみください。
 
2011.0105
●「剣山」へ登り初め
2011年の初日の出を、大浜海岸(徳島県美波町)沖の海上、つまり県内で最も低い場所のひとつで迎えたピジョンズ・パークは、翌2日に県内最高峰の剣山(標高約1955m)に登りました。東京湾の平均海水面が0メートル基準とはいえ、日和佐の海面と、それほどの乖離(かいり)はないだろうと想像すれば、標高差1955mを体験したということになりそうです^^)。剣山では、大晦日から雪が強く降り、初日の出が危ぶまれたそうですが、元日には奇跡的に回復し、数年ぶりでご来光を拝むことができたとも聞きます。意気揚々と登った2日も天候は晴れ。山頂付近の気温は氷点下8度ほどでしたが、風は無く、それほど寒さは感じませんでした。青空と新雪のコントラストがまぶしく、その間に霧氷が背伸びする風景を楽しみながら歩いた剣山。新しい年の山行の口火を切るにはふさわしい選択となりました。それでは、そろそろ県内最高峰の雪景色をご一緒いたしましょうか。
 
2011.0104
●第23番札所「薬王寺」に初詣
四国八十八カ所霊場第23番札所『医王山 薬王寺』は、厄除けに霊験あらたかとされ、毎年多くの初詣客が参拝に訪れます。また発心の道場といわれる徳島県内の札所はここ薬王寺で打ち止めとなります。建立されている場所は、徳島県美波町の旧日和佐町の町並みを見下ろす小高い山の中腹。宝物が納められているという赤い瑜祗塔(ゆぎとう)が、シンボルとなっています。ピジョンズ・パークも、そんな宝塔の赤い色彩に誘われて、近くを通るたび見上げ、また参拝しています。そして今年は、元日に初詣をさせていただきました。厄除けの石段を登り詰め、線香の香りが満ちる境内を歩き、本殿で手を合わせると、新しい年が始まったことをあらためて感じることができました。
 
2011.0103
●シーカヤックで迎えた、日和佐湾のご来光
正月三が日の最終日となる今日。徳島の空は、厚めの雲に覆われ、空気も路面も冷たく冷えています。楽しみだったお正月も、あっという間に訪れ、そして去っていきます。今日が帰省のピークになるとのこと。徳島でのあたたい思い出をしっかり携えて、気をつけてお帰りくださいね。さて、ピジョンズ・パークは、三が日の中日にあたる昨日、またまた剣山に登りました。例年なら、ご来光を求めて、元日に予定していたのですが、今年は趣向を変えて、海までお迎えに行きました。場所は、徳島県美波町の大浜海岸の沖。元日の夜明け前、シーカヤックという手こぎのボートに乗り、穏やかに揺れる日和佐湾に浮かんでいました。こう書くと、ピジョンズ・パークが自前で段取りしたのかと思われそうですが、実はシーカヤックは初めての体験。そこで、アウトドアスポーツを企画、運営するクーランマラン人力旅行社(主宰・杉本雅昭さん)のツアーに参加させていただきました。県南の海は、信じられないほど暖かく、波は穏やかで、事前に教えていただいたパドルの操作も気持ちよくこなすことができました。この時期、期待できる『だるま朝日』は、残念ながら洋上の雲に遮られ、現れてはくれませんできませんでしたが、代わりに『けあらし』という珍しい自然現象に出会うことができました。シーカヤック、海上でのご来光、けあらしと「初もの」づくしとなったポッポニュース・フォト。どうぞお楽しみください。
 
2011.0102
●年またぎ連載『富士ノ池・一ノ森・剣山』山行記~その4
正月三が日とは、元旦から13日までの三日間をいい、この期間が一般的にお正月なのだそうです。また門松を取り外す、7日あるいは15日までをお正月とすることもあるそうです。今日はそんなお正月の中日。暮れから楽しみに待ったお正月も、はや終わろうとしています。ということは、山にフクジュソウが咲き、里に梅の花が香るのももうすぐということ。それを考えると、ピジョンズ・パークは今年もさっそく、うきうきと楽しみになるのです。楽しい時間は足早なもの。また、あっという間に過ぎ去ってしまうのであろう一年を充実させなければと、あらためて思うのです。さて、春の前に、ピジョンズ・パークの冬の楽しみのひとつといってはずせないのが雪山です。かつては、スキーやスノーボード、ソリにかまくら・雪だるまづくりに夢中になったものですが、今は、ただ歩くのがうれしい。純白のふるさとをしっかりと見つめ記憶することが、なかば使命のようにすら思えるのです。というわけで、年またぎ連載『富士ノ池・一ノ森・剣山』山行記の第4弾です。最終話となる今回は、剣山山頂から刀掛けの松、行場、お花畑、追分へと下る行程をご紹介します。正直に言って、この冬場においては、ピジョンズ・パークには少し難しいコースでした。穴吹川源流の谷をはじめ、幾筋も刻まれた谷はことごとく凍り付き、氷瀑ならぬ『氷谷(ひょうこく)』となって、行く手を阻みます。足を滑らせれば、瞬く間に谷底へと落下し、きっと動けなくなってしまうのに違いないのです。恐怖におののきながら、そろりそろりと足を運びます。そこへ次から次へと見たことのない風景が現れピジョンズ・パークの心を奪い、注意力を削いでいきます。「禍福はあざなえる縄のごとし」といいますが、まさにそんな山行となりました。それではそろそろごいっしょいたしましょうか。
 
2011.0101
●年またぎ連載『富士ノ池・一ノ森・剣山』山行記~その3
新しい年、こんにちは!ピジョンズ・パーク読者のみなさん、あけましておめでとうございます。今年もピジョンズ・パークは『小さな幸せ』を求めて東奔西走。ご覧のポッポニュースで、ふるさとの笑顔をみなさんにお届けいたします。楽しみにご愛読いただければと願っています。というわけで、さっそく今年最初のポッポニュースは、もちろん、年またぎ連載『富士ノ池・一ノ森・剣山』山行記の第3弾です。新年のオープニングを飾るにふさわしい、ふるさとの最高峰・剣山(標高約1955m)の山頂の様子をご紹介します。山行したのは、昨年1225日クリスマス当日と、26()でした。ここでご紹介するのは、26日の山頂です。前日より幾分気温は高めだったものの、氷点下。吹き付ける風は頬(ほほ)を切り、指先から感覚を奪いましたが、ピジョンズ・パークの心を萎()えさせることはできず、むしろ逸(はや)らせるのでした。それではさっそく、明るい年のはじまりに、縁起の良い剣山山頂風景をお楽しみください。


2010

 
2010.1231
●年またぎ連載『富士ノ池・一ノ森・剣山』山行記~その2
大晦日(おおみそか)。今年も最後の日となりました。振り返れば、仕事では収入が激減する中で、だからこそさまざまな試みに挑戦することができました。また、ピジョンズ・パークが求める『小さな幸せ』探しは、山行を中心に徳島県内いろいろな場所で多くの出逢いがあり、収穫があり、読者のみなさんにたくさんお分けできたと満足しています。新しい年、これらの蓄積をエネルギーに、ついには飛躍の第一歩としたいと願っています。そんな一年を思い出しながら、今日一番の楽しみは、熱~い年越しそばをいただくこと。昨日も食べたかったのですが、そこは一日を締めくくり流し込むビールの楽しみと同じで、今日まで我慢したのです。一年最後の至福を心ゆくまで堪能するために^^)。さて、至福ということで、昨日の続き、年またぎ連載『富士ノ池・一ノ森・剣山』山行記の第2弾です。今回は、一ノ森から二ノ森を経て、霧氷が頭上を覆う尾根を歩き、剣山(標高約1955m)の山頂までの様子をご紹介します。熱~い年越しそばをすすりながら、どうぞゆっくりお楽しみください。
 
2010.1230
●年またぎ連載『富士ノ池・一ノ森・剣山』山行記~その1
今年もいよいよ押し詰まり、残すところ今日を数えて2日ばかり。せわしいような、さりとて何をするといった思案もわかないまま、心もとなく年の瀬の朝を過ごしています。何もすることがないと、いろいろ考えてしまうもので、そのひとつが、年末をなぜ年の瀬というのかということでした。ネットで検索すればいろいろ出てくるわけですが、まとめると、おおむね以下のような理由のようです。江戸時代、人々はお盆と暮れに、各所に溜まったツケをまとめて支払うのが恒例で、そのためあちこち忙しく走り回った。そこで川の流れが早くなる“瀬”のイメージに重ねて、年の瀬と呼んだのだとか。また、急流を渡り切れるかどうかが生死を左右することに引っかけて、支払いが多くなるこの時期(年の瀬)に、食べ物や冬の暖をとるための燃料を買うお金が残らなければ生きていけないといったせっぱ詰まった様子を言ったものだとも。「年の瀬」という一言ですが、古い日本語に奥深さを感じます。もう一つ、「押し詰まる」と冒頭で書きましたが、この言葉には「年の暮れに近づく」といった意味があり、「年の瀬が押し詰まる」のように、合わせて使うのはどうやら間違いみたいです。さて、いつになったら表題の山行記が始まるのかと、気を揉んでいる読者のみなさんもいらっしゃるかもしれません。何しろ師走ですから^^;)。山行したのは、1226()のこと。そうです25日のクリスマスには見ノ越から剣山に登り、翌日はルートを変え、富士ノ池(龍光寺)から追分、一ノ森、二ノ森、剣山山頂をまたもや踏んで、お花畑~追分~富士ノ池を辿ったのです。霧氷は、ひょっとするとピジョンズ・パークを引きつけてやまない魔力を秘めているのかもしれません。本日から4回にわたり『富士ノ池・一ノ森・剣山』山行の様子をご紹介します。つまり、年をまたいでの連載となりますが、果たして年の瀬を無事越えることができるのか。どうぞ応援してくださいね。
 
2010.1229
●挑戦から飛躍の年へ
ポッポニュース恒例となったピジョンズ・パーク的干支の引き継ぎ式を開催しました。登場いただいた干支さんは、これまた恒例の大谷焼窯元『佳実窯』さんからご提供いただきました。寅から卯へ。読者のみなさんはじめ、ピジョンズ・パークにとっても、挑戦(トラい)の年から、飛躍(ウサギだけにジャンプ)の年へと変わることを願いました。今年も一年、ご愛読くださりありがとうございました。そして新しい年にも、ふるさと徳島の魅力をさらにお伝えしていきます。どうぞご期待ください。
 
2010.1228
●霧氷を求めて『剣山』山行~その4
夜から、徳島県の山間部では雪になるそうですが、お昼の今、平野部では空に雲はほとんどなく、やさしい陽光が差しています。雪が、暮らしの中にある地域のみなさんには申し訳なく思うのですが、ピジョンズ・パークは雪を何か素晴らしいもののようにイメージしてしまいます。というわけで、今回は雪を、そして霧氷を求めて山行した剣山の第4話です。山行したのは、先週末1225日クリスマス当日でした。剣山山腹の登山リフト・西島駅を歩き越すと、登山道の雪が次第に深くなり、山頂に向けて霧氷が木々に取りつき、真っ白に染め上げていました。最終話となる今回は、一挙11点の写真でご紹介します。どうぞゆっくりとお楽しみください。
 
2010.1227
●霧氷を求めて『剣山』山行~その3
今年も残すところ、わずか5日となりました。いくつか寝て、お正月を迎えると凧をあげる風景が、ピジョンズ・パークの田舎でもよく見られたものでした。いまでも吉野川などの河川敷に行けば、空高く凧が舞っているのかもしれませんが、実際の所、もう何年も目にしていません。昔懐かしい正月の凧あげは、ピジョンズ・パークが、また出会いたい情景の一つとなっています。さて、出会いたい風景ということで、今何よりも心を駆り立ててやまないのは、冬山そして霧氷です。というわけで今回も、霧氷を求めて山行した剣山の様子第3弾をご紹介します。山頂の気温は氷点下13度。むき出しの頬(ほほ)も凍り付いて落ちようかといった強烈な寒風が吹きすさぶ中、目にした名峰の銀世界は得難い感動でカラダを芯から温めてくれるのでした。ではさっそく、霧氷の剣山へ、ごいっしょいたしましょう。
 
2010.1226
●霧氷を求めて『剣山』山行~その2
霧氷を求めて山行した剣山(標高約1955m)。期待通り、山頂に近づくにつれ、木々の枝は白く彩られ、平地では、まず出会うことのできない魅惑の光景をピジョンズ・パークに見せてくれました。ちなみに霧氷とは、気温が氷点下に下がり、空気中の水蒸気などが樹木に吹き付けられて凍結して生まれる氷のこと。徳島県神山町やナカ(那賀町)の山間部で車を走らせていると、遠く山頂を白く染める霧氷を見ることができます。今回、ピジョンズ・パークは霧氷を間近に見ようと三好市東祖谷にそびえる剣山の山頂を目指しました。見ノ越の登山口を出発してすぐ現れたのは氷結した登山道。ピジョンズ・パークの心は、用心する足運びとは裏腹に、高揚し先へ先へと気が急くのでした。
 
2010.1225
●霧氷を求めて『剣山』山行~その1
メリークリスマス!というわけで本日、ピジョンズ・パークは剣山に、ホワイト・クリスマスを求め、参考してきました。どんよりとした雲が空を覆った今日、ちらほらと雪が舞う天候のもと、さらなる白銀の世界を放浪しようと、西日本第2位の高峰『剣山(標高約12955m)』の頂を目指して山行しました。国道192号を西へ走ると、美馬市穴吹町あたりで雪が舞い始め、つるぎ町貞光地区に入ると、屋根の上に雪を積んだ車がすれ違うようになりました。貞光川沿いに延びる国道438号を遡ると、剣山の登山口になっている見ノ越に近づくほどに路面の雪は深くなり、ピジョンズ・パークの心をがんじ絡めに捉えていくのでした。今回、山行でピジョンズ・パークが楽しみにしていたのは、木々の枝を白く彩る霧氷です。見ノ越から見て、剣山中腹に設けられた登山リフト西島駅までは思ったような霧氷風景に出会うことはできませんでしたが、駅を過ぎると夢のような風景が待ち受けていました。では、さっそく剣山の霧氷風景をご一緒いたしましょうか。
 
2010.1224
●イブを彩る『いしいドーム』のイルミネーション
クリスマス・イブの今夜、ピジョンズ・パーク読者のみなさんは、きっと楽しく過ごされることでしょう。年末の金曜日ということで、ひょっとすると忘年会が入っているかもしれませんね。いや、そんな野暮な計画は立てず、二人で町に繰り出したり、家でゆっくりケーキを食べたりといったみなさんも多いことでしょう。数年来、すっかり町のネオンとは縁遠くなってしまったピジョンズ・パークですが、『クリスマス』期間を中心に各地で輝くイルミネーションの光には、夏の虫のように吸い寄せられてしまうのです^^;)。本日のポッポニュースもそんなイルミネーションの一つです。場所は、徳島県石井町高川原にある飯尾川公園『いしいドーム』周辺です。『いしいドーム』は、地域に新しく生まれた有料の運動施設で、平日は午前10時~午後10時まで営業しているそうです。イルミネーションの点灯時間および期間について、はっきりしたことは分かりませんが、今夜のクリスマス・イブは平日ですから、少なくとも午後10時までは見られそうです。今夜、雪がちらつくような幸運が訪れれば、とてもロマンチックは雰囲気になることでしょう。
 
2010.1223
●薄雪の『高丸山』を歩く
今日、祝日の徳島は、朝から明るい陽が差し、ほどよく冷え込んで、絶好の山行日よりとなっています。なのですが、ピジョンズ・パークには前々からの予定されていた行事参加のため山の香りをかぐことができません。読者のみなさんには、ピジョンズ・パークの分まで、思いっきり楽しんできていただきたいと願っています。というわけで、本日のポッポニュースは、先週末の土曜日に山行した高丸山(標高約1439m)の様子をご紹介します。ただ、山行といっても上勝町に開かれた登山口を出発したため約50分の山歩きとなりました。山行としては少し物足りなさを感じたのですが、それでも山頂に近づくにつれ、前日に降ったと思われる雪がうっすら残す若いブナ林を抜けていく山歩きは、足取りを、そして気持ちを軽くしてくれるのでした。それではさっそく、薄雪の高丸山をごいっしょいたしましょう。
 
2010.1221
●『丈六寺』残り紅葉
禅宗のひとつ曹洞宗に列する『慈雲院 丈六寺』。清流・勝浦川の河口に近い、徳島市丈六町に建立されている名刹です。観音堂に治められている巨大な観音像(観世音菩薩坐像)で知られ、格子戸越しに拝観することができます。12月下旬のこの日、ピジョンズ・パークが立ち寄ったのは、菩薩さまにご挨拶するのも一つの理由でした。ただ、何より心ひかれたのは、境内を赤・黄に染める楓(かえで)の巨木群でした。平野部でも、多くのイチョウが葉を落とした今の時期、まだまだ見応えのある紅葉を残す楓が参道を彩り、境内奧へと誘(いざな)っているように思えたのです。時刻は、足早な夕刻を間近にした午後2時頃。頭上に紅葉をいただきながら、まだ色の残る落ち葉を踏む、その一足事に静寂が深まるように感じます。あるいは『禅』というのは、ただただ静寂の最奥に到達することで、見えない深淵の底を探る行為なのかもしれないと思ったりもするのでした。
 
2010.1220
●遅咲き
ふるさとを歩くと、驚き、うれしい出会いがあるもので…。遅咲きもそのひとつ。上勝町を流れる勝浦川沿いで、桜が満開していると思ったら、これは冬場に咲く『十月桜』という種類のサクラでした。しかし、ひまわりはどうでしょう。ピジョンズ・パークも昨日までは、さんさんと陽光が降り注ぐ夏の花だと確信していました。それが、木枯らしが吹き、年末も押し詰まった今の時期、満開し、咲き乱れている、ちょっと信じられない光景を目の当たりにしたのです。もちろん、ハウスで育てられているのではなく、ご覧の通りの露地物。出会ったのは勝浦町を走る県道16号線沿いの畑でした。数百?数千本?のひまわりたちが、そろって黄色い顔を冬の陽光に向け、しっかりと立っているのでした。不思議なことは重なるものなんですね。冬咲きのひまわりたちに出会った日の前日(1218)、もう一種、遅咲きの花を見ることができたのです。場所は、ナカ(徳島県那賀町)の木沢地区を流れる坂州木頭川の河原。8月から10月にかけて花期を迎えるウメバチソウです。こちらも寒風が渡る清流のほとりで、梅の花に似た白く清楚な花を咲かせていました。いまだ花咲かないピジョンズ・パークも、超遅咲きの花たちに勇気と希望をいただきました^^)。
 
2010.1219
●美貌を誇る人工湖『大美谷ダム』
これほど美しい人工湖に出会えたことを、ピジョンズ・パークは幸運に思っています。徳島県那賀町木頭名(旧木沢村)を流れる大美谷川の中流に設けられています。出会ったのは数年前の冬。湖岸を雪が白く染め、澄んだ水を蓄え、静かに広がっていました。勝浦川沿いに伸びる県道16号線に車を走らせ、勝浦町・上勝町を経由して八重地トンネルを抜け、ナカ(那賀町)で出羽地区へ抜ける町道を下っているとき、突然、目の前にキラキラと輝く湖が現れ、あまりの美しさに思わずブレーキを踏んだのを思い出します。久しぶりに、大美谷ダムの美貌に出会いたいと、当時と同じルートを辿りました。まだ、雪景色には早かったようですが、それでも大美谷川の澄んだ水を蓄え、静寂を満たした湖は、期待を裏切らない美貌で迎えてくれました。見とれて立ちつくすピジョンズ・パークの目の前で、ふいに一陣の風が渡り、澄み切った湖面にさざ波を立てます。そこへ冬の陽が差し、底まで見えていた湖面が純白に変わりました。「再開を喜んで、雪を見せてくれたのだ」と、そう信じずにはいられないのです。
 
2010.1218
●寒風の『岩の鼻』展望! ひょっとして『城王山』?
今日のポッポニュースは、なんとも頼りない内容です。昨日、道草をして立ち寄ったのは、川島町を流れる吉野川に望む大岩『岩の鼻』の展望台。そこからおよそ西の方角にそびえる阿波富士『高越山』と吉野川の風景をご紹介しました。本日は、『岩の鼻』展望台から、ほぼ北の方向に視線を移したもの。そこで、おやっ?こちらにもスガタの良い山がある?!と。そしてここで、ピジョンズ・パークとしては、まことに頼りなく、読者のみなさんには申し訳ないことになってくるわけなのです。山名が確定できない^^;)。ひょっとして阿波市市場町にある『城王山』だろうかと思いつつ、写したのが本日の写真です。『城王山』といえば、まだ山が色づく前の初秋に登った標高約562.4mの低山です。
※詳しくはコチラ→『城王山』山行記
それが、『岩の鼻』展望台からだと、およそ阿波富士にひけを取らない秀麗な山容を見せつけ、かつ大きいと感じさせるのです。そうなのかなぁ。違う山なのかなぁ。というわけで、急ぎ確認のうえ、あらためてお知らせいたしますので、お楽しみに!というか、ごめんなさいm(_ _)m
 
2010.1217
●寒風の『岩の鼻』展望! 冠雪の『高越山』
快晴に恵まれてはいるものの、天気予報の通り、今日の徳島は冷え込んでいます。今朝はさらに寒く、県西部での仕事がてら立ち寄った川島神社境内に隣接する『岩の鼻』に長くはいられませんでした。…またしても、道草してしまったわけなのですが^^;)。ただし、ピジョンズ・パークが寄り道したのには、正統なわけがありました。雪です。阿波富士とも呼ばれる美しい山容を誇る『高越山』が、頂を白く染めるスガタを、爽やかな朝日に晒していたのです。国道192号沿いの、どこか広い場所に車を止めてと考えたのですが、以前足を運んだことのある『岩の鼻』からの眺望を思い出し、心が決まりました。『岩の鼻』は、川島神社境内、万葉植物園に隣接し、吉野川市川島町を流れる吉野川に張り出す、小山のような大岩です。見上げれば「そびえる」といった表現が、妥当だと感じるほど。そんな『岩の鼻』に設けられた展望台で、寒風にさらされ、指の感覚を失いながら、写したのが本日の撮れたて風景。では、暖かいお部屋で、ごゆっくりお楽しみください。
 
2010.1216
●西三子山 雪景と木漏れ日
どちらかといえば寒がりなピジョンズ・パークにとって、今朝の徳島はかなりきつい気温となっています。状況を声に出してみると「はごねああはあい(歯の根が合わない)」といった具合^^;)。ただし、寒さに弱いものの、ふるさとの魅力にはもっと弱いピジョンズ・パークです。霧氷の声に心を奪われ、雪の便りに足が動き出してしまうのです。さて、今年はいまだ降雪の情報は聞こえてきませんが、昨年の今頃、山行したナカ(徳島県那賀町)の木沢地区にそびえる西三子山(標高約1349m)には、雪景が広がっていました。本日のポッポニュースは昨日に引き続き、昨年の今頃を振り返る回顧録。西三子山の雪景と木漏れ日をプレゼントいたします。どうぞお楽しみ下さい。
 
2010.1215
●いつ届く? 雪の便り
今日の徳島の空は、少し雲がかかるものの晴れ。ただし、日中の最高気温が10度に満たないとの予報で、寒い一日になりそうです。昨年の今頃はどうだったのか。振り返えると、それも当然か!と思います。本日のポッポニュースの写真は、昨年の1218日午後4時頃に撮った『シャクナゲの里・岳人の森』周辺の様子です。神山町とナカ(徳島県那賀町)を結ぶ土須峠近く、神山町側の標高約1000mの高地に広がる同園まで、ピジョンズ・パークの愛車(古~いトラック)を励ましつつ、何とかたどり着いたのを思い出しました。シーズンの営業を12月いっぱい続けている同園のレストハウス『観月茶屋』さんの前までくると、料理長の山田充さんがご覧のような出で立ちで、まさに山に入ろうとしているところでした。「砥石権現山、鹿舞ダキ山の様子を見てこようと思ってるんです」と充さん。スキーの板を担ぎ上げて、そのまま滑って降りてくるというわけです。さて、今年18日といえば、今週末の土曜日です。果たして山は、白く染まるのでしょうか。
 
2010.1214
●ふるさとの一日は、時速1667kmで走り去る
師走の声を聞いてから、はや半月。やり残したことはないかと、あたりを見まわし、あれもこれもと手をつけていると、あっという間に一日が終わってしまいます。いつからこんなに時間の流れが速くなってしまったのだろうかと、振り返るその時間すらもったいないほどです。というのは、やらなければならない仕事を目の前にして、「ひょっとすると、1日が短くなったのかも!」から「地球はどれくらいのスピードで自転してるのだろう?」へと思考は広がり、「地球の円周が4kmほどだから、これを24時間で割ると、時速約1667km。分速では約28km。秒速にすると約462mだ。すごいっ!」といった具合に、仕事からどんどん離れていってしまいます。秒速約462mが、どうすごいのかはともかく、そんな思考遊びと仕事脳を行ったり来たりしているうちに、気づけば東から差し込んでいた陽は、西日へと変わっているといった具合です。いずれにせよ、時間は待ってくれません。当たり前ですが、あと2週間で今年も終わり。2010年も、ほどほどに良い年であったと振り返ることができるよう、頑張らなければと思っています。さて、前置きが長くなりましたが、本日のポッポニュースの写真解説です。新しい年を前に、ピジョンズ・パーク(サイト)のトップページを飾るイメージ写真12点をリニューアルしました。徳島県内で撮影した写真をベースに、1月から12月まで、月ごとのイメージをピックアップしています。ふるさとの四季を感じていただければと思います。
 
2010.1213
●木沢山行 夏切山&青ノ塔
徳島県内くまなく歩いたつもりでも、まだまだ知らない場所はたくさんあるようで、ふるさとの懐の深さと広さにたびたび驚かされ、喜ばされます。ナカ(那賀町)の木沢地区にそびえる夏切山(標高約1430m)と青ノ塔(標高約1433.5m)2峰も、今回はじめて出会った魅力的なてっぺんでした。日本一長い未舗装道といわれる剣山スーパー林道(延長約87.7km)から、また一ノ森(標高約1880m)や高城山(標高約1628m)などからも望んでいたものの、いまだ足を踏み入れていなかった山でした。山頂近くまで広がる植林帯を抜けると、山行中にも、冬枯れて葉を落とした自然林の間から、どこまでも続いているような広大な山並みを望むことができます。ササ(スズタケ?)が周囲を覆う山頂では、周囲の山々が押し寄せてくるようなパノラマ風景に圧倒されます。こんな風景にあといくつ出会えるのだろう。そう思うと、せっかく登った山を降りることも、さして苦にはならないのです。山を降りれば、その先にまた坂がきっとあります。「生きていくことに似ている」とは、誰もが口にする言葉ですが、確かにそんなところはあるなぁと、納得したりするのです。
 
2010.1212
●点灯! 鬼籠野の夜を彩るイルミネーション
1212()夜。徳島県神山町鬼籠野地区の国道438号と県道21号線の交差点に隣接する広場で、冬期恒例のイルミネーションが点灯されました。クリスマスツリーをイメージしたイルミネーションを中心に、地域の特産品をPRする看板が飾られ、鬼籠野地区の元気が伝わってきます。「今日が点灯式だったんじゃ。今、みんなで点けたばっかり。私も仲間も高齢化して、続けていくのが難しくなったけど、今年もなんとか頑張って完成させることができた。楽しみにしてくれている人がたくさんおるからね」と、イルミネーションを企画・実行する鬼籠野輝(ひかり)の会会長・佐々木さん。会員のみなさんと満足げに見つめる光のオブジェは、今年で13回目を迎えました。点灯は来年115日までとのこと。ピジョンズ・パークも期間中に、もう一度と言わず、何度も足を運び、そして夜を彩る光とともに、会員のみなさんの笑顔に出会いたいと思いました。
 
2010.1211
●県立神山森林公園で道草
徳島県神山町と徳島市入田町にまたがり、西龍王山(標高約495m)の南面に広がる『徳島県立神山森林公園』へ、久しぶりに足を運んでみました。道草です^^;)。約281ヘクタールにおよぶ広大な森林公園は、県民の憩いの森として、また自然や林業について学ぶ学習空間として、県内はもちろん県外からも多くの人々が訪れていると聞きます。自然林を上手に活かした森林公園では、四季を肌で感じることができ、11月下旬には紅葉祭りが催され、多くのみなさんが秋の彩りを楽しんだのに違いありません。紅葉の時期を過ぎた森林公園では、ほとんどの木が葉を落とし、落ち葉を拾い集め、清掃する人の姿がありました。ピジョンズ・パークのお気に入りの場所も、多くの人のチカラがあって、はじめて心地よく散策できるのだなぁと、あらためて感謝したのです。というわけで、仕事中の道草も案外悪くないと思うのです( ̄^ ̄)。
 
2010.1210
●映画『眉山』のロケ地となった小滝へ その2
今朝は大変冷え込んでいます。自分の手をほほにあてて、人間の体はこれほどまでに冷たくなれるものなのだと驚き、あわてて手をこすりあわせて暖めてあげました。自らの手とはいえ、あまりに冷たくて、懐に入れる勇気が湧かなかったのです^^;)。いきなり、寒い話で切り出してしまいましたが、今日のポッポニュースは昨日の続き、徳島県川島町に落ちる小滝『水神の滝』の第2話。最後まで寒い画で、どうもごめんなさい。とはいえ、この小滝の前に立つと、自然と気が引き締まり、寒さを忘れます。小さいからこそ、かえって凛とした佇まいの印象を強めているのかもしれません。水神の滝は、その名の通り、かつて滝の上に水神がまつられ、いざ干ばつのおりには、滝壺で雨乞いの祈祷が捧げられたそうです。さらには霊験もあらたかなようで、祈祷のあとには、しっかりと雨が降ったとも伝えられています。今回、ピジョンズ・パークは、滝を撮るのに、あえて50mmのレンズで臨みました。相手が小さいからと、あなどったのではなく、逆に一生懸命に向き合ってみたいと思ったからなのです。それでは、小柄ながら威厳を放つ小滝『水神の滝』をごいっしょいたしましょう。
【お知らせ】
徳島県鳴門市大麻町大谷といえば、阿波の伝統工芸『大谷焼』の窯元が軒を並べる焼き物の里。そんな大谷焼の里で、伝統の技を守り、伝え、そして新しい工夫を重ね、挑戦する一軒の窯元があります。瀧野佳宏さんが三代目窯元を務める『佳実窯(よしみがま)』です。本日、佳実窯の公式HPが公開となりました。佳実窯の案内はもちろん、大谷焼に日々向き合う窯元のスガタも紹介されています。ぜひ、ご覧になってください。アドレスはコチラ→大谷焼『佳実窯』
 
2010.1209
●映画『眉山』のロケ地となった小滝へ その1
全国ロードショーから、はやもう3年が過ぎたのですね。歌手・さだまさしさんの原作をもとに制作された東宝系映画『眉山』です。全国での人気はどうだったのか分かりませんが、少なくとも徳島県内では、撮影の段階から県をあげての応援が行われ、大変な人気であったと記憶しています。もちろんピジョンズ・パークも映画館でしっかりと応援させてもらいました。そんな映画『眉山』のストーリーの中に出てくるのが、主人公が回想する眉山の滝。その代役地となったのは、庭園の滝を思わせる小滝『水神の滝』でした。場所は、吉野川市川島町の大正池に近い山中。かつて観た映画の情景を思い出しながら、久しぶりに訪ねてみることにしました。まずは、その第1回目。滝への道中で出会った、モミジの大木がある風景をご紹介します。時刻は午後4時に近く、すでに陽は傾き始めていました…。
 
2010.1208
●宮川内ダム湖を赤く染める紅葉風景
阿波市土成町を流れる宮川内谷川に沿って走る国道318号を、土成ICから北へ向かってしばらく進むと、道の駅どなりが見えてきます。国道沿いには阿讃山脈が連なり、山肌を赤く紅葉に染めています。今日の写真は、道の駅どなりの前に広がる紅葉の山々と宮川内ダム湖の風景です。この季節、貯水量はかなり減っているようで、いつもなら水没しているはずの山肌が露わになり、水に洗われてか、断層か地層か分かりませんが、地球の歴史を目の当たりにできます。広くなったダム湖の岸へ降りていくと、毛むくじゃらの木がまばらに立っていました。ゴミが引っかかったのだろうと思っていたのですが、近づいてよく見ると、枝から無数の根が伸びています。この木も常には水中にあって、枝からも効率よく水を吸い上げているのだろうなと想像し、またちゃっかりとした生命力に感心したのです。帰り際、土成名物のたらいうどんをテーマにした道の駅を、久しぶりで探索する気になったのは、縁の神様の導きがあったのかもしれません。ピジョンズ・パークではおなじみの色えんぴつ画家・川上和彦さんの個展が開催されていたのです。さっそく画伯に電話を入れると、「えっ!もう始まってたん^^)。いや、飾ってくれるとは聞いていたんだけど、もうやってるとはしらんかったぁ」。なんとも、のんびりした答えが返ってきました。開催期間については、そんなわけではっきりしませんでしたが、まだしばらくは続きそうな様子です。期間については分かり次第、ポッポニュースでお知らせしますね。道の駅どなりで休憩の際には、静かな水面を赤く染める山々の紅葉とあわせて、画伯の色えんぴつ画展もぜひのぞいてください。
 
2010.1207
●木沢の名峰『西三子山』へ
本日の徳島は冬曇り。今にも雨が落ちてきそうです。そんな今日のお天気とは対照的に、青空が広がった先週末125()。ピジョンズ・パークは、ナカ(徳島県那賀町)の木沢地区にそびえる麗峰『西三子山』(にしみねやま・標高約1349m)山頂を目指しました。といっても単独行ではなく、木沢の山と花と温泉ツアー(主催:地下足袋王子)に同行させていただき、山女&山男のみなさんの楽しい会話に耳を傾けながら、いつになく賑やかな山行を堪能させてもらいました。標高約850mの立石谷登山口から後山峠を経由して西三子山山頂まで、標高差約500mほど。そこから高野地区に開かれた登山口まで下ります。この日は、山行途中で洞窟探検もあり、機材がかさばり、背中が重くなっていたのですが、地下足袋王子はじめ山女、山男のみなさんの軽妙なトークに元気をもらい、一行の迷惑にならない程度についていくことができました。それでは、小春日和に恵まれた西三子山山行。そこで出会ったふるさとの風景を、ごいっしょいたしましょうか。
 
2010.1206
●地球の体内を感じた! 『桃源洞』探検記
昨日のポッポニュースをお休みして、ピジョンズ・パークは何をしていたのか?仕事や行楽にかまけてお休みしたわけではありません。大変なものを発見してしまったのです。ご覧の通りの鍾乳洞です。といっても最初に発見されたのは、戦後間もない昭和3073日のこと。場所は、ナカ(徳島県那賀町)の旧木沢村高野地区にそびえる西三子山(標高約1349m)の南陵山腹(通称ヒヅカ山)に断崖が切り立つ標高約1000m付近。うわさには聞いていたのですが、今回やっと、鍾乳洞をたずねる機会に恵まれたのです。鍾乳洞が発見される、ずっと以前から、高野地区では「ヒヅカ山の中腹に大きな洞穴があって、そこには大蛇が棲んでいる」とか「洞穴の入り口を、白髪のおじいさんが守っていて、誰か人が近づくと、来るな来るなと追い払われる」といったような伝説があったそうです。旧木沢村史によれば、当時20代の青年と、小学生の2人組が、伝説の真偽を確かめようと入山し、ついには大発見に至ったとあります。2人が発見した鍾乳洞は『桃源洞(とうげんどう)』と名付けられ、その後の調査が行われています。その結果、洞穴は上下2層あり、その長さは85mに及んでいることが分かっているそうです。今回の探検では、もちろんそんな奧までは行けず、10mほど中に入ってみただけでしたが、ピジョンズ・パークの心をつかむのに十分な迫力でした。入り口付近では、期待した巨大なつらら石や石柱を見ることはできませんでした。それでも、少しずつ垂れ落ちてくる水滴が、長い年月をかけて石灰岩を溶かし、穿たれた洞穴には、気の遠くなるような時の流れを感じます。洞穴の中で再結晶した炭酸カルシウムの岩肌に灯りを向けるとヌメヌメと照り、潜り込んだ狭い空間は、地球の体内を思わせ、静かで心休まる安心感を与えてくれました。徳島県内に、こんな大きな鍾乳洞があったことに、ピジョンズ・パークはあらためて、ふるさとの懐の深さを思い知ったのです。
 
2010.1204
●ちょうど一年前の『川口ダム湖』
今日の徳島はポカポカ陽気の小春日和。雲は、あれっ? ひとつも浮かんでいません。午後2時の今、見上げているその色が、本物の空色のひとつなのでしょうね。そういえば、昨年の今日、ピジョンズ・パークはどこでどんな空をみていたのだろうと、一年前の写真をほじくり返してみました。ちょうど一年前の今日、ピジョンズ・パークは、ナカ(徳島県那賀町)を流れる那賀川に設けられた川口ダム湖のほとりに立っていたようです。別名アジサイ湖とも呼ばれ、梅雨時にはアジサイが湖畔を彩り、春には桜がピンク色の花びらで飾り立てます。そして晩秋から初冬にかけて、青い空と白い雲、紅葉の残り色が、しっとりと湖を包んでいました。湖面は、今日もきっと、青い空を映して、静かに横たわっているのに違いありません。
 
2010.1203
●日吉八幡神社(阿波町)で油売り
昨日のこと。ピジョンズ・パークは徳島県西部での仕事の合間に、ふらりと立ち寄ったのは阿波市阿波町にある日吉八幡神社。遅い昼食をどこで食べようかと思案していて、景勝・阿波の土柱でと思いついたものの、途中でこの神社の佇まいを目にし、いつのまにやら引き込まれていたのでした。寄らせていただいたからには、まず二拝二拍手一拝にて、当社へ招かれたことへのお礼を述べます。そうして当社の縁起を知りたいと、看板など探しましたが見つかりません。しかたなく日吉大社の分社なのだろうと想像を楽しみます。社殿外観を見ると、重厚な彫刻や紋様の施された瓦など、豪華な造りであったことが察せられました。ただ、そうとう古いものらしく壁板や屋根瓦は朽ちる寸前。今年は大きな台風の直撃がなくて良かったなと、当社の幸運をいっしょに喜ばせていただいたのです。傍らに腰掛けさせてもらい、もそもそとお弁当をいただきます。それまでの冷たい風がやんで、急にぽかぽかと暖かくなり、ついつい長く油を売ってしまいました。
 
2010.1202
●ひたすら登る山『高越山』 その3
師走に入り、南国徳島にも本格的な冬の寒さがやってきました。朝、布団から出るのがつらい季節ですね^^;)。とはいえ、ゆっくり寝ているわけにはいきません。今年も残すところ1ヶ月を切り、のんびりをモットーとするピジョンズ・パークであっても、何か“し忘れ”たことはないかと心騒ぐのです。さて、今日のポッポニュースは、高越山山行の記録第3弾!最終回です。高越大権現を本尊にまつる真言宗大覚寺派・高越寺の境内まで、気づけば2時間少々でたどり着いていました。先ほど書いた通り「のんびりをモットー」としているにもかかわらず、参考・予想タイムよりも早くついてしまったのは、参道としてよく整備された登山道のおかげでしょうか。ひょっとすると、この山で修験者を守り導くと伝えられている大天狗さまの手助けを、道中知らず知らずいただいていたのかもしれません。というわけで高越寺では、お礼の気持ちをこめて、しっかり手を合わせ、お賽銭をたっぷり供え、しばし清浄な境内の空気を呼吸させていただきました。境内脇の登山道から高越神社を経て、弘法大師像が待つ山頂まで約5分。では、そろそろごいっしょいたしましょうか。
 
2010.1201
●ひたすら登る山『高越山』 その2
高越山と聞くと、中学生の頃、山腹に設けられた徳島県立山川少年自然の家(2005年閉館)での宿泊学習の経験を思い出します。二泊三日だったか、三泊四日だったか。一夜明けた早朝に起床し、体操のあと、大声で「おこぉっつぁ~ん!」と、山に挨拶したのは新鮮な体験でした。というわけで、今回も「目から鱗(うろこ)…」の高越山山行の続きです。中の郷から高越寺までをご紹介します。未舗装の林道が延びる中の郷では、冷たい北風が乾いた土を巻き上げていました。登山道に建つ鳥居で頭を下げ、くぐらせていただきます。ここは修験の山であって、この道は参道なのですね。鳥居の奧には、お寺でしょうか? お堂でしょうか? 中前寺という建物があり、その脇から山の中へと道が延びています。本日の写真も昨日に引き続き、「道」がテーマのようにも見えますが、本題は「登山の愉しみの本質に迫る」ということです。ひたすら登り、淡々と下る。眺望に重きを置いていたピジョンズ・パークが、足下にも大切なものを見いだすきっかけとなった、今回の山行。さっそく、ご一緒いたしましょう。
 
2010.1130
●ひたすら登る山『高越山』 その1
山歩きの楽しみは何か? 突然ですが、あらためて考えてみました。ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は晴れ。そして冷え込んでいます。里の紅葉も終わり、気づけば11月最後の日となっていました。いよいよ師走、冬山のシーズンです。というわけで、冒頭のテーマです。深山が見せてくれる四季折々の風景、新鮮で清々しい空気、喧噪から逃れた開放感と良い意味での孤独感、ほどよい運動による肉体の充実感、珍しい植物や動物との出会い。そして何より、高みに立つからこそ目の当たりにできる眺望があります。中でもこの眺望は、山を歩くのに欠かせない条件だと、ピジョンズ・パークは思いこんでいました。先週末1128()、ピジョンズ・パークが目指したのは阿波富士とも呼ばれる麗峰『高越山』(標高約1122m)でした。吉野川市山川町のふいご温泉脇に架かる高越大橋から、ほど近くに開かれた登山口。そこから一気に1000mあまり押し上げ、高越寺、高越神社にお参りしつつ頂を踏んで同じ道を下ってくるコースです。そしてこの山行には、ピジョンズ・パークが必要としていたお約束の『眺望』を楽しむポイントが、ほとんど無かったのです。登山道周辺は針葉樹が天高く育ち、標高を上げても鬱蒼(うっそう)とした森が広がって、視野を遮ります。黙々と登り、淡々と下る高越山山行。大きな楽しみを欠いて、ピジョンズ・パークはしょげたのでしょうか。答えは違っていました。眺望を得られないにもかかわらず、この山は、登る心を満足させてくれたのです。なぜなのでしょう。まずは高越大橋脇の登山口から中腹の『中の郷』まで。いっしょに振り返っていただければと思います。
 
2010.1129
●四国36不動第8番札所『長善寺』で護摩祈祷
今日は冬型の気圧配置ということで、徳島もグッと冷え込んでいます。ピジョンズ・パークも背中にカイロを貼って、モニターと向き合っています。というわけで、さっそく本日のポッポニュースの解説です。ご覧の通り、護摩祈祷の様子です。場所は、徳島県東みよし町中庄に開かれた四国36不動第8番札所『長善寺』の祈祷所。毎月27日夜に護摩祈祷が行われ、身体健康、家内安全、先祖供養、商売繁盛、心願成就などの願いがこめられた護摩木がたかれます。当寺は、腫れ物の回復にも霊験を発揮するとされ、腫れ物の一種として癌(がん)除け、癌封じのご利益も賜れるということで、多くの信者らから信仰を集めています。当夜、徳島市内から護摩祈祷に訪れたという信者の一人から、こんな話を聞きました。「護摩を焼く炎をご覧なさい。三体の龍が絡み合って、天に昇っていくように見えるでしょう。住職の宇都寛賢さんの法力によるものです」と。確かに、炎は横に広がることなく、まっすぐ縦に延びています。三体は確認できませんでしたが、よくよく見れば、龍が口を開いているようにも。護摩に願いを込めさせていただいたピジョンズ・パークも、なんだかご利益を信じる気持ちになったのです。
 
2010.1127
●大谷焼窯元『佳実窯』で伝統の技に親しむ
週末の今日。徳島は、昨日までの空が嘘のようにすっきりと晴れ渡り、あたたかな陽光が降り注ぐ小春日和となっています。山に向かったピジョンズ・パーク読者のみなさんは、今頃(午前10)はきっと清々しい風景を存分に堪能されていることでしょうね。さて、本日のポッポニュースは、迎春陶器づくりに忙しい阿波の伝統工芸・大谷焼の窯元『佳実窯』を訪ねました。佳実窯は、ピジョンズ・パークのネットストア『ポッポストア』でも、ご紹介させていただいている窯元さんです。「お正月用の器や置物、花卉を焼くことが多くなっています。忙しくはありますが、大谷焼の名に恥じない陶器に仕上げるため頑張っています」と、3代目窯元の瀧野佳宏さん。定番商品をはじめ特注の陶器づくりのほか、陶芸教室や体験教室も開催しているそうです。教室に参加すれば、好きな陶器を手作りさせてくれます。その後、乾燥から焼成まで約1ヶ月半から2ヶ月ほどとのこと。今から挑戦すれば、来年早春には世界で一つの陶器を手にすることができます。問い合わせは『佳実窯』 電話088-689-0172
 
2010.1126
●冬のたより
今日の徳島は、昨日と同様にモヤがかかったような晴れ。微風が少々冷たく、間もなくやってくる本格的な冬を予感させます。ピジョンズ・パークの駐車場脇で、サザンカが真っ白な花を咲かせています。そろそろ冬山に備えて、自動車のタイヤをスタッドレスに付け替えなければならないようです。マチでは、ジングルベルをはじめクリスマス・ソングがもう流れていました。クリスマス・シーズンと聞いてイメージするのは、やっぱりイルミネーションです。徳島市の新町川沿いを彩る光の木、三好市池田町の夢来人イルミネーション、鳴門市の冬のイルミネーション、吉野川市美郷の高開石積みライトアップなど、いずれも訪ねてみたい美しい輝きです。今日の写真は、池田夢来人イルミネーションの昨年の様子です。また先日、ピジョンズ・パーク情報員の小椋義勝さん(三好市東祖谷)から、つるぎ町一宇地区のイルミネーション情報が寄せられました。こちらもあわせてお楽しみください。
 
2010.1125
●乳保神社の乳イチョウ 黄葉間近!
今日の徳島は、晴れてはいるものの空をモヤが覆い、すっきりとしません。考えてみれば、紅葉の話題があふれて秋の気分でいましたが、季節はもう冬。ピジョンズ・パークの仕事場駐車場脇のサザンカもしっかりと白い花を咲かせています。…なのですが、本日のポッポニュースも秋の話題です。写真は、上板町瀬部に建立されている乳保神社境内で見られるイチョウの古木。本日お昼に撮ったものです。樹齢約1000年ともいわれ、国の天然記念物にも指定されている名木で、乳保神社の乳イチョウと呼ばれています。太い枝からいくつもコブが垂れ下がり、それが乳房を想像させることから名付けられたそうです。また、この木にお参りすると、お乳の出が良くなるご利益もあるんだそうです。根本近くではまだ緑の葉も多く、完全に黄葉するのはもう少し先のようでした。
 
2010.1124
(県外編)晩秋の『寒風山』&『笹ヶ峰』山行~その4
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。3回にわたりご紹介してきた『寒風山』(標高約1763m)&『笹ヶ峰』(標高約1860m)山行の記録も今回で最終回です。雲上を歩くと、日常まず出会うことのない光景を目にすることがあります。そんなときは、時が過ぎるのを忘れ、その場に立ちつくしてしまうことも少なくありません。とくに登りきったあとに訪れる満足と心の余裕からか、本来とは逆に、ピジョンズ・パークは帰りの下り道で時間を取られることが多くなっています。今回の山行でも、幾度となくそうした幸運に恵まれ、ついには夕日に背中を押されることとなりました。それではさっそくおすそわけ。どうぞゆっくりお楽しみください。
 
2010.1123
(県外編)晩秋の『寒風山』&『笹ヶ峰』山行~その3
青空広がる秋晴れのもと、愛媛県と高知県の県境にそびえる寒風山(標高約1763m)の頂を踏んだピジョンズ・パークは、さらに100mほど高い笹ヶ峰(標高約1860m)を目指しました。寒風山の北東に連なる笹ヶ峰は、その名のとおり周囲を豊かなササに覆われ、遠目にも気持ちの良い山行が想像できます。登山地図で参考タイムを見ると1時間30分。見通しがよい寒風山の山頂からだと、目と鼻の先に見える笹ヶ峰の頂まで、そんなにかかるのかと思います。しかし、いったん200mほど尾根をくだり、そこからまた押し上げていくため、実際に歩いてみると結構な運動量となり、時間も過ぎていくのでした。さすがに登山地図に嘘はありませんね^^;)。さて、寒風山から北に向かって伸びる尾根を下りはじめてすぐ、溶けずに残る雪に出会いました。前日に降ったもののようです。急な登山道も凍り付いていて、のろのろとしか下れません。さらにカメラを持つため片手が使えず、いっそう不安定な歩みになり、ちょっと格好悪いなと思うのです。さりとて、リュックに詰め直す気にもなれず、ぼちぼち歩を進め、なんとか最初の難所は切り抜けました。ここを過ぎれば、あとはだらだらと続くササ原の上り坂。緑のササと青い空が視界の先でせめぎ合い、くっきりとした境界線を作っています。そうするとまた元気が出て、心地よい景観をゆっくりと楽しみたいと思っていても、歩みは知らず知らず早くなってしまうのです。本日の写真は寒風山から笹ヶ峰まで、総数18点の大量放出です。では、さっそくご一緒いたしましょうか^^)。
 
2010.1122
(県外編)晩秋の『寒風山』&『笹ヶ峰』山行~その2
今日の徳島の空は、なんだかはっきりしません。それほど寒くはありませんが、雨が降りそうでいて、午後には晴れてくるかもしれないといった優柔不断な気配です。しかし、先日のピジョンズ・パークははっきりした目的地を持って山行に挑みました。前号に引き続き、今日も『寒風山』&『笹ヶ峰』山行の記録をご紹介します。今回は、寒風山(標高約1763m)と伊予富士(標高約1756m)との分岐・桑瀬峠(標高約1451m)から寒風山まで、晩秋の様子です。標高1500m付近に延びる尾根道を辿りながら、遠く紅葉に染まった山並みを眺め、眼下に横たわる葛原川の流れに心を奪われ、その雄大な自然に、ただただ、ため息が出ます。そして、この尾根の下を延長5432mにも及ぶ新寒風山トンネルが貫いていると思うと、とても不思議な気持ちになります。登山道周辺は緑のササに覆われ、負けじとササをかき分け伸びるコメツツジの群落が赤く色づいて、山行するピジョンズ・パークを迎えてくれました。桑瀬峠から寒風山山頂まで、ゆっくり歩いて1時間少々。さっそくご一緒いたしましょう。
 
2010.1121
(県外編)晩秋の『寒風山』&『笹ヶ峰』山行~その1
昨日、1120()、ピジョンズ・パークは久しぶりで、県外の山に登って来ました。目指したのは、愛媛県と高知県の県境にそびえる寒風山(標高約1763m)、そして笹ヶ峰(標高約1860m) 2峰です。寒風山トンネル南口に隣接する瓶ヶ森林道の起点。そこに立派な駐車場があり、寒風山への登山口が開かれています。行楽シーズンの晩秋、しかも晴天の土曜日とあって、広い駐車場もほぼ満車状態になっていました。話題のグルメ店や有名アミューズメントパークの人気アトラクションはもちろん、昼時のATMの賑わいに、ついついたじろいでしまい、逃げ出してしまうのがピジョンズ・パークの常(x_x;)。それがこの日、多くの登山客が目指した山頂への行程をとても楽しみに感じるのでした。手持ちのGPSで登山口の標高を見ると約1110m。ざっと650m750mくらいの押し上げということ、少し気持ちに余裕が生まれていたのかもしれません。それでは晩秋の『寒風山』&『笹ヶ峰』山行、第一話をお楽しみください。今回は、目的の寒風山と伊予富士との分岐『桑瀬峠(標高約1451m)』まで。登山口から、ゆっくり30分ほどの登りをごいっしょしましょう!
 
2010.1120
●お知らせ! フォトアルバムを追加しました!
ピジョンズ・パーク『ポッポニュース』読者のみなさん、こんにちは。本日は、お知らせです。ピジョンズ・パーク(HP)に、新しいページを追加しました。コンテンツのタイトルは『ふるさとの四季』です。徳島県内で出会った四季の風景を集めました。第一弾は、春夏秋冬それぞれ20点ずつ掲載しています。画像をクリックしていただければ、写真が次々と入れ替わっていきます。どうぞゆっくりとお楽しみください。
新コンテンツはコチラ→『ふるさとの四季』
 
2010.1119
●秋色! 釜ヶ谷渓谷
秋晴れの今日。明日からの週末は、どこへ行楽に出かけようかと、うきうきされているみなさんも多いのではないでしょうか。ひょっとしたら、週明けの月曜日は有給休暇を取って、勤労感謝の日の23()を含めて4連休なんて考えていらっしゃる方も?秋はほんとうに楽しみなことが多いのです。って、ピジョンズ・パーク読者のみなさんは春夏秋冬、一年を通じて充実されているのに違いありませんね^^;)。さて、楽しみなことといえば、ちょこっとお知らせがあります。ピジョンズ・パークの本サイトに新しいページを設けました。徳島県の四季をまとめたフォトアルバム『ふるさとの四季』です。といっても単純に写真を並べただけのテスト版ですが、今後じわじわと改良を加え、写真点数を増やして公開していきたいと思います。今回は春夏秋冬それぞれ10点ずつ。合計40点あげていますので、ご覧いただければと思います。さて、本日のポッポニュースは、紅葉真っ盛りの『釜ヶ谷渓谷』の様子です。ナカ(徳島県那賀町)奧の木沢地区で見られる深い渓谷で、隣町・神山町との町境『土須峠』に近く、周辺では標高1000mを軽く越える山々が今が盛りと赤や黄にもえています。今週末、ひょっとすると標高の高い場所では木々の葉が散り始めているかもしれませんが、色とりどりの落ち葉を集めて歩くのも楽しそうです。
 
2010.1118
●ナカの名瀑『大轟の滝』周辺で紅葉見頃!
ナカ(徳島県那賀町)奧を、澄んで流れる坂州木頭川。そこに流れ込む清流・沢谷川に落ちるのが『大轟の滝』です。数年前の豪雨によって、広く深く丸い滝壺が川砂で埋まってしまったものの、水の勢い、自然のチカラで、徐々にもとのスガタを取り戻しています。大岩を洗い流れ落ちる滝の落差は約20m。そして写真(1115日撮影)の通り、現在は紅葉が滝と滝壺を色とりどりに飾り立て、国道193号からすぐに望めるアクセスの良さも手伝い、人気の紅葉狩りポイントとなっています。また陽が落ちると滝全体が紅葉とともにライトアップされ、幻想的な夜の表情で楽しませてくれます。紅葉の見頃は今週末あたり。ライトアップは午後5時~午後9時の間で、123()まで行われているそうです。ピジョンズ・パークも夜に再訪してみたいと思います。大轟の滝のライトアップについて、詳しくは、コチラ→『ニュース・ナカ』をご覧ください。
 
2010.1117
●秋冬に咲く『十月桜』が満開!
徳島県の山間部では、暦の上でも、肌感覚でもすでに冬を迎えています。清流・勝浦川の上流部に位置する上勝町でも山々を赤く黄色く染めた木々の葉が落ち始め、冷たい風が吹き始めています。そんななか、月ヶ谷温泉の前を流れる勝浦川の対岸で、寒風に負けず見頃を迎えているのが十月桜です。桜といえば、春。暖かくなったころの晩春を思わせますが、秋から冬にかけて咲く桜があるんだそうですね。上勝町に開かれた剣山スーパー林道(全長約87.7km)の起点を目指していた1115日、国道沿いで出会ったのが本日の写真、満開と見られる十月桜です。国道脇に設けられた駐車場に車をとめたピジョンズ・パークは、強い風が吹き付けるたび、小さな花びらが飛ばされ、ひらひらと舞い散る様子に見入ってしまいました。
※いまやピジョンズ・パークの心強い情報員のひとりとなってくれた三好市東祖谷の小椋義勝さんから、ナカ(徳島県那賀町)木沢地区の釜ヶ谷渓谷および沢谷川周辺の紅葉情報が届きました。記事の最後にご紹介させていただいていますので、どうぞこちらもお楽しみください。小椋さん、貴重な旬の情報をお寄せくださり、ありがとうございました。
 
2010.1116
●ファンタスティック! 秋色『大釜の滝』
またしても「そぞろ神のものにつきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につかず」というわけで…。昨日、ピジョンズ・パークは、やおら起きだした漂泊への思いの強さに負け、馳せる気持ちのままに、晩秋の剣山スーパー林道へと車を走らせてしまいました。コースは勝浦川沿いに勝浦町、上勝町を抜け、剣山スーパー林道の起点から神山町の雲早隧道に至り、国道193号を南下。途中、徳島県三大名瀑の一つ『大釜の滝』、『大轟の滝』で足を止め、坂州木頭川沿いに西進。川成峠を経由して、ふたたび雲早隧道へ引き返し、シャクナゲの里・岳人の森のレストハウス『観月茶屋』で、石清水コーヒーをいただき、帰社したしだいです。昼間の漂泊を埋めるため、深夜仕事を敢行。さすがに今朝は、かなりぐったりきています^^;)。ところで、帰りに観月茶屋でいただいたヒラタケというキノコで鍋を作り食べたのですが、あまりのおいしさにたまげました。最初、歯ごたえはしっかりとしてエリンギのようで、その後、つきたてのモチかと思われるほど口の中で身が延びます。息を吐くたび、鼻を抜けていく香りは、野趣にあふれ、味噌味のダシのみで、ほかに具はいらないくらいでした。いやぁ~、はじめて食べましたが、これは毎秋の楽しみとして、クセになりそうです。閑話休題。さて、本日のポッポニュースは、まず秋の漂泊第一弾!紅葉する『大釜の滝』の風景です。ファンタスティックなイメージに仕上げてみました。どうぞご覧ください。
※三好市東祖谷のピジョンズ・パーク情報員(^^?)、小椋義勝さんから、またまた旬の情報をいただきました。ナカ(徳島県那賀町)にある紅葉の名所『高の瀬峡』と木沢地区の釜ヶ谷渓および沢谷川周辺の紅葉です。今回はまず、高の瀬峡の紅葉をご紹介します。小椋さん、情報・写真をありがとうございました。
 
2010.1115
●秋季恒例! 焼き物の祭典『大谷焼窯まつり』
通い慣れているという思い上がりがあったのでしょう。ピジョンズ・パークは、今日、剣山スーパー林道の、自然の底知れないチカラに思い知らされました。徳島県上勝町の起点から剣山スーパー林道に分け入り、ナカ(那賀町)の名瀑・大釜の滝、大轟の滝の紅葉を見学した後、木沢地区の川成峠から雲早隧道へ向かい神山町へ抜ける紅葉狩り贅沢コースを選択したものの、途中で雨&濃霧にまかれ、零下と暗闇の中、今シーズン初めての雪!に歓待していただきました。それでも、大釜の滝をはじめ、名所での紅葉風景は何とか撮影することができました。次回以降で、ご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに!というわけで、本日のポッポニュースは、1113日、14日に、鳴門市大谷町の東林院境内で開催された秋季恒例の大谷焼窯まつりの様子をご紹介します。昨年、一昨年と雨に見舞われた同祭りでしたが、今年は曇ってはいたものの雨に悩まされることなく、多くの陶器ファンで会場は賑わっていました。ピジョンズ・パークも、恒例の干支の引き継ぎ式に欠かせない干支焼き物を求めて会場へ足を運びました。大谷焼の有名窯元が軒先を並べる中、ピジョンズ・パークが注目する『佳実窯(よしみがま)』さんでは、かわいらしい表情をした手作りのうさぎの焼き物に人気が集中しているようで、大中小の商品に羽が生えたかのように売れていました。ピジョンズ・パークも残り数個というところで、やっと手に入れることができました^^;)。恒例の、ピジョンズ・パーク的干支の引き継ぎ式(年末31)も、なんとか行えそうです。
 
2010.1114
(県外編)四国カルスト天狗高原と森林セラピー
1ヶ月ほど前の1017()。ピジョンズ・パークは、愛媛県と高知県の県境に広がる四国カルスト(天狗高原)に足を伸ばしました。石灰岩が雨水に洗われ、無数の奇岩となって地表に突き出したカルスト地形で知られる天狗高原をススキが覆い、放牧された牛たちが、秋風の中、ゆっくりと草をはんでいました。そんな天狗高原に建つ国民宿舎『天狗荘』の脇から、東方向に茂る天狗森に整備された『天狗高原森林セラピーロード(セラピーロード)』を歩いてみました。セラピーロードは、スギのチップが敷き詰められた遊歩道で、それがヒメシャラの森の中に延々と伸びています。スギのチップには癒し効果があるのだそうで、これを踏みながら森の中を散策すると元気になるということなのでしょう。詳しくは『森林セラピー総合サイト』に紹介されていました。さて、そんな遊歩道の先では、国指定天然記念物『大引割・小引割』と名付けられた大地の亀裂が見られると知り、さっそく行ってみることに。しかし、四国カルストを堪能したあと、午後2時に歩き始めたのはよいものの、大引割まで片道約5.7km、往復約11.4km。テンポ良く歩かないと、日が暮れてしまいます。しかも途中から、本格的な山道となり、整備されているものの登山道と言ってもあながち間違いでない状況に。これは先にセラピーロードを歩いて、四国カルストを楽しめば良かったかなと振り返りつつも、大引割で地球のチカラを感じ、元気にヒメシャラの森を歩くことができたのも、癒しの効果があったのだろうと思うのです。次回の県外編では、10月の四国カルストをご紹介します。
 
2010.1110
●大紅葉にもえる『高の瀬峡』
曇ったり、晴れたりの昨日(119)。ピジョンズ・パークは、紅葉のたよりに誘われて、ナカ(徳島県那賀町)の観光名所『高の瀬峡』(木頭・平地区)を訪ねました。清流・那賀川の源流に近く、日本一の長さを誇る『剣山スーパー林道』の終点にもあたる『高の瀬峡』は、天を突いてそそりたつ石立山(標高約1707m)をはじめ、急峻な山々が造る深い渓谷です。ブランド木『木頭杉』で知られるように、昔から林業が盛んなナカの木頭地区ですが、険しいこの渓谷には植林も難しかったようで、紅葉樹の雑木が岩を露出させた山肌に、びっしりと張り付き成長しています。それが秋ともなると、いっせいに色づき、荒々しい渓谷全体を赤や黄に染め、まさに大紅葉の景観を見せてくれます。昨日は平日だったもかかわらず、大紅葉の魅力にひかれ、多くの観光客で賑わっていました。また、今月23(火・勤労感謝の日)まで『高の瀬峡 紅葉祭り』が開催されているそうで、『高の瀬峡』の入り口にあるレストハウス『平の里』も、この期間オープンし、木頭ゆず商品をはじめ地元の特産品を手に入れ、味わうことができます。ピジョンズ・パークは、手打ちそば(500)をいただきました。黒く太いソバは素朴で力強い歯ごたえがあり、木頭ゆずの香りがきいたダシとともに、あっという間にお腹の中におさまってしまいました。『高の瀬峡』の大紅葉は、まだ10日ほどは楽しめそうでしたから、できればもう一度、足を運んでみたいと思います。
 
2010.1108
●『柿原の堰』と『高越山』、そして秋の夕日
吉野川中流部。阿波市吉野町の流れに美しい風景があります。吉野川を横断して横たわる『柿原の堰』です。農業用水としての利水を目的に築かれたのは、明治40(1907)年ということですから、すでに100歳を超えた老堰です。自然石だけでなくコンクリートブロックによる補修も見られますが、これだけの年月が経つと、もう自然の一部となって見えます。写真は115()の夕刻、午後5時前の風景です。柿原の堰を越えていく吉野川の流れを、足早に落ちていく秋の陽が照らし、高越山(標高約1133m)や阿波中央橋(国道318)のシルエットをくっきりと浮き立たせていました。そして、たまたま通りかかったピジョンズ・パークをしっかり羽交い締めにし、日没まで引き留めて離さないのでした。
 
2010.1107
●つるぎ町に延びる新林道の眺望
暦の上では、この日から冬になるとされる『立冬』。季節は暦どおりとはいかず、あたたかく、そして一日雨となりました。紅葉真っ盛りの山間部では、赤や黄に色づいた木々の葉が雨に打たれ、いっそう深みのある風景が見られたことでしょう。本日のポッポニュースは、小春日和に恵まれた立冬前日の6()、徳島県西部のマチ、つるぎ町の半田地区と一宇地区のほぼ境に位置する大惣地区からの眺望です。新しい林道が延びていると聞き、工事半ばの林道をさっそくのぞいてみました。一宇地区から半田地区へ向かって延びる県道304号線を、石堂山(標高約1636m)あたりから流れる片川に沿って登り、半田・大惣地区へさらに林道をたどります。植林と原生林がせめぎ合う焼堂峠近くで、東方向へ真新し林道が分岐していました。終点まで23kmといったところでしょうか。すでに舗装されているカ所もあり、スムーズに車を走らせることができました。カンバ、シロモジといった紅葉樹が色づき、それまで手つかずであった新鮮な風景が迎えてくれます。眺望のきくポイントからは、奧に剣山(標高約1955m)やジロウギュウ(標高約1930m)、手前に黒笠山(標高約1703)といった名だたる山々のスガタを目にすることができ、ピジョンズ・パークは大きな満足を得ることができました。
 
2010.1106
●秋色を求めて『烏帽子山』山行
いよいよ落合峠(三好市東祖谷)から山頂を目指した『烏帽子山』(標高約1670m)への山行の最終回です。今シーズン、ピジョンズ・パークが足を運んだ紅葉狩りで、最高の好天に恵まれた113(文化の日)の山行も今回でラストとなります。赤、黄、オレンジに染まる山々を遠望し、さらには木々のそばまで足を運び見上げた秋の色。ふるさとは無言で迎えてくれ、それでいて饒舌に秋の魅力を語りかけてくれました。標高約1520mの落合峠(徳島県三好市東祖谷)から、見上げていた秋色は、今や見下ろすかぎり赤黄色に彩られています。間もなく、里の山やマチの公園も秋色に染まることでしょう。また、来シーズン、今年以上の感動をともなって出逢えることを願っています。
 
2010.1105
●“青”をテーマに『烏帽子山』山行
今日の徳島は、朝から秋晴れの青空が広がっています。仕事場の窓から見上げるだけですが、それでも清々しくて、気持ちがいいです。「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが、今シーズン、ピジョンズ・パークが紅葉を求めた山行では、たいてい曇天、雨、霧でした。もちろん、いずれも紅葉を邪魔するものではなくて、それぞれにいい表情を引き出してくれます。残るは青空。澄み切った空の下で、秋はどんなふうに輝いてくれるのでしょう。毎年見ているのに、飽きることなくまた逢いたいと思うのは、みんなの気持ちです。113(文化の日)に、落合峠(三好市東祖谷)から山頂を目指した『烏帽子山』(標高約1670m)への山行で、見上げた秋の青空をピックアップしました。どうぞご覧ください。
 
2010.1104
●『烏帽子山』山行と矢筈山遠景
台風一過。秋晴れが広がった113()。何か文化的なことをして過ごそうと思い立ったピジョンズ・パークは、落合峠(三好市東祖谷)から、烏帽子山(標高約1670m)へ晩秋の山行に出かけました。午前830分。落合峠の駐車場に着くと、すでに十数台ほど車がとまっていて、びっくりしました。ピジョンズ・パークは、かなり早起きしたつもりでしたが、上には上がいらっしゃる。みなさん、たぶん烏帽子、寒峰、矢筈、石堂、黒笠といった山へ向かったのでしょう。ほかの登山者たちの早起きぶりに感心しながら、それでものんびり周囲を見まわすと、矢筈山と石堂山の山頂が白く凍り付いている!紅葉真っ盛りの裾野を従え、頂を純白に彩るスガタに、思わず行き先を変更したくなったほどでした。それでは晩秋の烏帽子山山行をご覧ください。
 
2010.1002
●菊薫る『第70回 鴨島大菊人形』
徳島県鴨島町で、秋の風物詩『鴨島大菊人形』が開催されています。今回で70回となる菊人形展に、ピジョンズ・パークもさっそく足を運びました。鴨島大菊人形では毎年、NHKの大河ドラマや弘法大師などをモチーフにした菊人形が作られており、今年は、土佐藩・坂本龍馬が主人公の『龍馬伝』の名場面などが再現されていました。白、赤、黄など色とりどり大小の菊花が、会場の吉野川市役所イベント広場を彩り、あたりに甘い香りを放って、来場者を楽しませてくれます。会期は、今月23()まで。写真は、本日夕刻の撮影でしたが、まだつぼみも散見され、本格的な見頃がもうすぐ訪れそうな雰囲気でした。
 
2010.1101
●つるぎ町片川・大惣地区の秋雨風景
おはようございます。ふるさと徳島の魅力を集めてご紹介するポッポニュース(ピジョンズ・パーク記)です。今日の徳島は、早朝に雨が残ったものの、現在(午前845)は、雲の切れ間から陽が差しています。予報では、午後にかけて徐々に晴れに向かうとのことで、先週末はずっと雨だったことから、文化の日(113)の天候が早、気になるところです。とはいえ、秋雨も悪くはないとピジョンズ・パークは考えています。写真は、徳島県西部の町、つるぎ町一宇地区と半田地区を結ぶ大惣地区経由の林道での風景です。一宇地区を流れる清流・貞光川へ注ぐ支流・片川に沿って延びる林道は、石堂山(標高約1636m)や白滝山(標高約1526m)、矢筈山(標高約1849m)といった美峰を目指す際にも利用されています。この日、降り続けた弱い雨が、葉を赤く染めたナナカマドやヌルデ、シラキといった紅葉樹を濡らし、いっそう深い色合いを与えていました。峠から望む山々の尾根を、発達した霧がゆっくりと越えていく光景は、上着からしみこんでくる秋雨の冷たさを忘れさせてくれるのでした。
 
2010.1030
(県外編)何度も足を運びたくなる『鳥取砂丘』
10月の初旬。ピジョンズ・パークは、鳥取県鳥取市の観光名所の一つ『鳥取砂丘』を訪ねました。日本海に面し、風光明媚で知られる山陰海岸国立公園内にあり、とくに国の天然記念物として特別保護地区に指定されているそうです。南北(水際から内陸)に約2.4km、東西(海岸に沿って)16kmにわたる広大な砂浜を目の前にすると、遠くに見える海岸まで歩いて行けるのだろうかと自信をなくすほどです。砂は粉のように決めが細やかで、パウダースノーという表現を借りて、パウダーサンドと呼びたくなりました。これなら日本海から吹き付ける海風で簡単に巻き上げられ、『馬の背』と呼ばれるような巨大な砂の丘陵になるだろうと思うのです。10月とはいえ、昼の日ざしは強く、体験したことはないのですが、砂漠とはこういうところなのかもしれないと感じさせてくれました。いつか、砂丘の風紋や夕日にも出会ってみたいと思わせてくれる魅力的な海岸でした。
 
2010.1029
(県外編)神話に彩られた『白兎神社』
厚い雲の切れ間から、ときおり陽が差す今朝の徳島。晩秋の気配を含んだ風が吹き、風景から彩度を奪っています。27日、山間部では真っ盛りの紅葉に霧氷が降り、赤黄に染まる山々を白いベールで包む自然のプレゼントが贈られ、目にすることができたみなさんは、思わぬ幸運に喜んでいました。一変、今週末は台風が近づいてくるようで、あるいは紅葉も吹き飛ばされてしまうのではないかとハラハラしています。自然に向き合っては、何も主張できないのが、ピジョンズ・パークをはじめ、私たちヒトの立場なのです。さて、本日のポッポニュースは1022日の記事の続編です。場所は、日本海に臨む鳥取県鳥取市白兎。神話で語られる『因幡の白うさぎ』の伝説が残る白兎海岸の南の丘陵に建立されている『白兎(はくと)神社』境内の様子です。その名の通り、祀られているのは白兎神。神話では、『淤岐ノ島(おきのしま)』から渡って来る際、ワニ(サメ)に毛を取られ、たどり着いた砂浜で八十神に意地悪をされて難儀していた白兎を、大国主命(大黒様)が救ったとされます。そして、そのお礼に、大国主命と八上姫との縁を取り持ったそうで、そんなことから『縁結びの神様』として当社に祀られているのだそうです。白兎海岸に隣接する『道の駅 神話の里 白うさぎ』脇に参道が拓かれ、大きな石の鳥居をくぐって5分ほど坂を登ると本殿に着きます。参拝者や観光客が途切れず足を運んでいるにもかかわらず、境内には静けさが満ち、傍らには白うさぎが体を洗い清めたとされる『不増不滅の池・御身洗池(みたらしいけ)』が水を蓄え横たわっていました。
 
2010.1028
●『砥石権現』&『鹿舞ダキ山』の秋
山深いマチ・徳島県神山町の最奧部、隣町ナカ(那賀町)との町境『土須峠』近く、標高約1000mの高地に拓かれた、四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』(入園料一般400)から、『砥石権現』&『鹿舞ダキ山』を目指しました。登山道はしっかりと整備され、急峻な尾根の上を歩いているのにもかかわらず、さほど足下を気にすることなく、紅葉を楽しみながら歩くことができました。整備しているのは、『シャクナゲの里・岳人の森』園主の山田勲さんです。「当園の延長線上にある裏山を、より多くのみなさんに楽しんでいただけるように、コツコツと手入れしています。ふるさと神山町の、自然豊かな徳島県の深い山を気軽に歩いていただければと思います」(山田さん)。ゆっくり登って約1時間30分ほど。この日、ピジョンズ・パークは、色濃い秋を存分に味わいながら、通常の倍近い時間をかけて歩きました。
 
2010.1027
●秋色に染まる『シャクナゲの里・岳人の森』
昨日からグッと冷え込み、今朝はついにエアコン(暖房)に頼ってしまっています^^;)。気温が下がるのにあわせて、山は色づきを早め、今週末あたりは県内どこの山も紅葉狩りシーズン本番となるのではないでしょうか。本日の写真は、山深いマチ・徳島県神山町の最奧部、隣町ナカ(那賀町)との町境『土須峠』近く、標高約1000mの高地に拓かれた、四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』(入園料一般400)の秋色をご紹介しています。ヒメシャラの林が黄色に落ち着き、シラキの葉が赤く染まっていました。「これからますます、紅葉の見頃が深まります。厚手の上着などで暖かくされれば、園内での紅葉狩り散策は軽装で楽しんでいただけますよ」と、園主の山田勲さん。同園では、今月末に恒例の秋イベント『岳人の森 キノコ鍋パーティー』も予定されています。紅葉狩りとあわせて、秋の味覚を堪能してはいかがでしょう。
 
2010.1025
●文化の秋に、やっぱり阿波の伝統芸能
芸術、読書、スポーツ、食欲、紅葉狩りなど、何かと忙しい秋。そこへ文化の賑わいを加えるのが、阿波の伝統芸能『阿波人形浄瑠璃』です。江戸時代から昭和初期にかけて、徳島県では野外ステージ『農村舞台』を会場に、阿波人形浄瑠璃が頻繁に上演されていたそうです。その伝統は今に息づき、豊作を祝い、感謝する秋祭りにあわせるように、地域の農村舞台で行われています。先週末には、徳島県文化振興財団が主催する阿波人情浄瑠璃の祭典『第13回阿波人形浄瑠璃フェスティバル』(会場:あわぎんホール)が開催され、「県内外から多くのみなさんが足を運び、楽しんでいただいたようです」(阿波十郎兵衛屋敷・中修一さん)とのこと。もちろん、ピジョンズ・パークも同フェスに足を運び、存分に伝統芸能を堪能させていただきましたが、飽きたらず、向かったのが本日の写真『阿波十郎兵衛屋敷・定期公演』です。気づいてみれば今年も残すところ2ヶ月あまり。楽しみが多ければ多いほど、時は足早になるのが常。今秋、まだだま阿波人情浄瑠璃公演が多数予定されており、時を惜しんで、文化の秋を堪能したいと思います。
 
※徳島の秋のもう一つの楽しみ『紅葉狩り』。徳島県三好市東祖谷の小椋義勝さんから、『落合峠』付近の紅葉情報が届きました。本日のポッポニュースの最後にご紹介しています。こちらもどうぞお楽しみください。
 
2010.1023
●大迫力!『川田八幡神社 秋祭り』
巨大な太鼓屋台が、氏子らによって境内への長い石段を一気に担ぎ上げられる勇壮な秋祭り『川田八幡神社大例祭』が、昨日(1022)、徳島県吉野川市山川町の川田八幡神社で開催されました。はじめて見たのは、一昨年のこと。そのとき感じた迫力を忘れらず、ピジョンズ・パークはまたしても足を運んでしまったのです。ドンドンと、太鼓屋台に乗った稚児らがたたく太鼓の音が秋風に乗り、それに合わせて「サセッサセッ」と氏子らの威勢の良いかけ声がかかると、巨大な太鼓屋台が宙に浮き上がりました。毛槍の舞が本殿へ続く参道を払い、その後に川田八幡神社の巨大な太鼓屋台が練ります。圧巻は、50段ほどはあろうかと思われる急な石段を、稚児を乗せた巨大な太鼓屋台を氏子らが担ぎ、境内・本殿前へと押し上げていくのです。さらには、一度登った石段を、今度は逆に差し上げ降りて来きます。それは押し上げる以上にチカラとバランスが必要なのに違いありません。元気あふれる川田八幡神社の秋祭りが、これからもずっと受け継がれていくことを、祭りの熱気の傍らでピジョンズ・パークも願いました。
 
2010.1022
(県外編)神話が残る砂浜『白兎海岸』
今日のポッポニュースは、久々の県外情報です。訪ねたのは、日本海。ワニ(サメ)に毛皮を剥がされた白ウサギが、オオクニヌシノミコトに出会い、助けられたと伝えられる神話の砂浜『白兎海岸』(鳥取県鳥取市白兎)です。端正な弓の字型にくぼんだ海岸には、きめの細かい砂がたまり、夏には人気の海水浴場となっているそうです。砂浜からは、神話に登場する『淤岐ノ島(おきのしま)』がすぐ近くに浮かんでいるのが見え、「これなら白兎はサメをだまして、その背を渡るより、思い切って泳げば良かったのに」と思ったりもしました。でも、剥かれた皮膚を治すのに、オオクニヌシノミコトから蒲の穂の上で寝るように教えられたということですから、たぶん季節は晩秋。日本海の水は冷たくて、とても入れなかったのだろうと想像しました。白兎海岸に隣接して『道の駅 神話の里 白うさぎ』が設けられており、その脇から神話の白ウサギがまつられた『白兎神社』への参道が延びています。もちろん、ピジョンズ・パークもお参りさせていただきました。縁結びのご利益があるといわれる当社の様子は、また機会を見つけて紹介しますね。
 
2010.1021
●『城王山』で出会った不思議な池
徳島県阿波市市場町に『城王山』(標高約632.4)という名の山があります。高さはあまりありませんが、遠望する場所によっては、美しい三角形の山容を見せてくれたりもします。山頂には、城王神社が建立され、多くの信者から信仰を集めていると聞きます。ピジョンズ・パークが、霊験あらたかな山の頂を目指したのは、1016()の午後130分を過ぎた頃でした。山行をはじめたのは、岩野地区に開かれた登山口。石段を登り、鳥居をくぐって、高低差約400mの登りです。地図を見ると、登山口から山頂までそれほど距離は無く、それだけにきつい上り坂であることが予想されました。そして登りはじめて気づいたのは、山道がかなり荒れていること。山頂付近まで林道が延びているためでしょう。山中の道を登る人は少ないのかもしれません。しかもこの時期、あまり人の歩かない山道でやっかいなのがジョロウグモの巣。山頂にたどり着くまで、少なくとも50ヶ所以上で蜘蛛の巣と格闘しなければなりませんでした。雪山でのラッセル、藪の中でのヤブコギというのもかなり疲れますが、蜘蛛の巣ラッセルは、クモが苦手なピジョンズ・パークにとって、ことのほかこたえるのです。しかし、そうした苦難を乗り越えた先に、すばらしい光景、体験が待っているというのはよくあることで、城王山山頂で、龍王池とよばれる不思議な池に出会うことができました。山頂近くにあるにもかかわらず、たっぷりと水をたたえた池を見ていると、三嶺山頂近くに湧く池のことを思い出します。自然がかいま見せてくれる不思議な光景は、何かしら大きなチカラの存在を感じさせてくれます。
 
2010.1020
●剣山で、霧の紅葉狩り
去る1014()。ピジョンズ・パークは徳島県美馬市木屋平の富士ノ池・龍光寺脇にある剣山登山口から一ノ森、二ノ森を経て剣山に到達。そこから行場、お花畑を通って元の登山口まで下山しました。今回は、行場からお花畑その後の山行で出会った紅葉の様子をご紹介します。前回までは、晴れ晴れとした青空の下での紅葉でしたが、今回は突然現れた霧にまかれ、幻想的な風景となっています。※今日のポッポニュースの末尾に、矢筈山(標高約1848)の紅葉風景もご紹介しています。写真は、三好市東祖谷の小椋義勝さんが提供してくださいました。「矢筈山の紅葉を知ったのは20年前。見事な風景に感動し、以来、毎年登っていました。そのたびにきれいな紅葉を見せてくれます。来年もまた登りたいと思います」(小椋さん)。それでは、霧の紅葉狩りをどうぞお楽しみください。
 
2010.1019
●『剣山~行場』で紅葉狩り
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。できれば毎日、山に入り込みたい!と思う心を抑えきれなくなるのは、秋深まるこの時期の恒例。結局のところ、喧噪を避けているようで、紅葉狩りに賑わう華やかな場所に、出かけてしまうのです^^)。というわけで今回は、紅葉の様子を確認するために足を運んだ一ノ森から剣山を経て、富士ノ池・龍光寺へ下る道中で出会った紅葉の様子をご紹介します。まずは剣山山頂から『お花畑』『行場』あたりの紅葉状況をご覧ください。駆け足で通り過ぎていく高山の秋に、今年はなんとか追いつくことができました。次回は、行場から富士ノ池・龍光寺登山口に下る途中、霧の紅葉風景をご紹介します。お楽しみに!
 
2010.1018
●『一ノ森~剣山』で紅葉狩り
剣山系の山頂付近で、紅葉が降り始めた1014()。ピジョンズ・パークは、穴吹川上流部の美馬市木屋平にある富士ノ池・龍光寺脇の登山口(標高約1100)から一ノ森(標高約1880)へ登り、そこから尾根伝いに歩き、二ノ森を越えて剣山(標高約1955)へ足を伸ばしました。一ノ森から望むと、均整のとれた三角形をした二ノ森は、頂周辺を赤や黄に染め、逆に、二ノ森で振り返った一ノ森も周辺をすっかり紅葉させていまいた。そして紅葉狩りを満喫しながら向かった剣山では、剣山頂上ヒュッテ周辺はもちろん、行場、お花畑といった名所あたりまで、すっかり紅葉に包まれているようでした。次回は、剣山山頂から、行場、お花畑を経て、追分、龍光寺へと下山します。
 
2010.1016
●『富士ノ池・龍光寺~一ノ森』で紅葉狩り
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。今日の徳島は快晴。ポッポニュースをまとめながら、早く出かけたくてうずうずしています。1014()、仕事の合間を見て、穴吹川上流部の美馬市木屋平にある富士ノ池・龍光寺脇の登山道から、一ノ森を目指しました。目的は、もちろん紅葉の具合を確認するためです。龍光寺の標高は約1100(GPSOREGON300)でしたから、標高約1880mの一ノ森まで、約700mの登り、約2時間の紅葉狩り山行です。龍光寺脇でも、木々が色づき始めており、もう一週間もすればほぼ見頃になりそうな気配でした。では、富士ノ池・龍光寺~一ノ森の紅葉具合を、どうぞご覧ください。次回は、一ノ森~剣山への紅葉狩り山行をご紹介します。
 
2010.1015
●火之神降臨 その一部始終(後編)
先だっての3連休の中日、1010()午後8時。赤松神社(美波町赤松地区)の境内に集まった多くの見物客とともに固唾(かたず)を飲んで待つピジョンズ・パークの目と鼻の先で、秋祭りの吹筒煙火の奉納が始まりました。一組目、二組目と、10mほども差し上げられた吹筒から盛大に火の粉が降り注ぎ、その下を「できたん、どしたん」と駆けめぐる若い氏子さんたち。美しくも勇壮な赤松神社の秋祭りを楽しみながら、ピジョンズ・パークは火之神降臨のときを待ちわびていました。そして五組目の吹筒煙火の奉納の最中、今年もついに炸裂音とともに火之神が降臨しました。一昨年、突然現れた火之神は、燃えさかる炎の毛髪を逆立て、周囲を睥睨(へいげい)する威厳に満ちた表情を見せてくれました。今年は、猩々(しょうじょう)のような表情で、火の鳥あるいは鳳凰のように火の翼を広げたスガタを現し、盛大に火の粉を降らせて消えていきました。今年の豊作に感謝し、また来年の幸を、みんなに約束してくれているように感じたピジョンズ・パークは、頭上から降りかかる火の粉の熱さを、しばし忘れていました。
 
2010.1014
●火之神降臨 その一部始終(前編)
待ちに待った秋祭りシーズンが到来しました。豊作に感謝して、お神輿が担ぎ出され、笛や太鼓のお囃子にあわせた祝いの踊りや花火が、それぞれの地域の氏神様に奉納されます。そして今年1010日には、ピジョンズ・パークが心待ちにしていた赤松神社(美波町赤松地区)の秋祭りで、『赤松吹筒煙火』が奉納されました。地域の氏子さんたちが手作りした花火は、その名の通り竹筒に火薬を詰めた素朴なもの。ただし、その迫力たるや、天高く1万発も打ち上げられる夏の花火の比ではなく、10mほどの高さで火を噴き、目と鼻の先に黄金の火花を散らし、ときに炸裂して、その熱さを体感させてくれます。火花が滝となって流れ落ちる下で、若い氏子さんたちが「できたん、どしたん」と、なぞの文句を唱えながら、環を描いてぐるぐると駆け回る。その様子を間近に見るのが、赤松の奉納煙火の楽しみ。ではあるのですが、実のところ、ピジョンズ・パークが腰が引けながらも待っているのは、美しく流れ落ちる花火ではなく、どうした加減か、途中で炸裂し、火の豪雨となって空から降り注ぐ失敗()作品なのです。そして、その炸裂した花火の中に、火之神が見えるのです。昨年、一昨年と出会った火之神は、今年も果たして降臨するのか。答えは、次回のポッポニュースで。
 
2010.1013
●日和佐八幡神社秋祭り 祭りの後(後編)
『お入り』の神事に間に合わなかったピジョンズ・パーク。しょげつつも、境内に残る祭りの余韻に飲まれ、元気を取り戻すことができました。はやる気持ちを抑えて、まずは、日和佐八幡神社本殿へ。賽銭をけちることなく二拝二拍手一拝の後、神様に無事到着させていただいたことへのお礼を申し上げました。そうして境内を振り返ると、豪華に飾り上げられた大きな太鼓屋台が、氏子たちの「さっせ、さっせ」のかけ声とともに高々と差し上げられています。これを取り巻く見物客の輪へ、ピジョンズ・パークもすぐに加わらせてもらい、勇壮な祭りのフィナーレを楽しませてもらいました。では、『日和佐八幡神社秋祭り 祭りの後(後編)』をご覧ください。
 
2010.1012
●日和佐八幡神社秋祭り 祭りの後(前編)
徳島県美波町。今春まで放送されていたNHK朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』の舞台ともなった、美しい海辺のマチです。1010日の夕刻が迫る午後、ピジョンズ・パークは、うみがめが産卵に訪れる大浜海岸へ急いでいました。白い砂浜に臨み建立されている日和佐八幡神社(日和佐浦)で、毎秋恒例の大祭『日和佐八幡神社秋祭り』が始まっていたからです。町内8地区の氏子らが、それぞれ管理する巨大な太鼓屋台が、大浜海岸の砂浜から「ちょうさじゃ、ちょうさじゃ」のかけ声とともに、海へ突入する『お入り』の勇壮な神事を今年もぜひ見たかったのです。というわけで、会場になんとか到着したのが、夕刻の5時ジャスト。境内には、すでに浜から上がってきた太鼓屋台が、1238っっっっ@@;)。残念、無念、今年最大の失敗。それでも境内には、まだまだ祭りの熱気が残り、晴れやかに飾られた太鼓屋台は、担ぐ氏子らの「さっせ、さっせ」のかけ声とともに、豪快に跳ね上げられ、所狭しと境内を練り歩いていました。ちょっぴりしょげ気味だったピジョンズ・パークですが、すぐに祭りの余韻に飲まれ、気を持ち直したのが今回の写真。次回、後編でも、『日和佐八幡神社秋祭り』の様子をご紹介します。
 
2010.1011
●秋はやっぱりコレ! 『阿波人形浄瑠璃』
秋の3連休初日、109()は、一日雨に降られましたが、10()11()は好天に恵まれました。絶好のお出かけ日和となった両日、県内各地で開催された秋のイベントを、ピジョンズ・パーク読者のみなさんも楽しまれたことでしょう。写真は、徳島中央公園を会場に催された秋の恒例イベント『第7回 徳島城内小屋掛公演・阿波人形浄瑠璃芝居』の様子です。初日の雨が嘘のように、空は高く青く晴れ渡り、暑いくらいの日ざしが降り注ぐ中、徳島県を代表する伝統芸能『阿波人形浄瑠璃』を柱に、相撲甚句(邦楽)や紙芝居、オカリナやアフリカの太鼓演奏など、多彩な催し物が行われ、多くの見物客が訪れていました。ピジョンズ・パークも、園内にある茶店で、あたたかいおでんを味わいつつ、伝統芸能の祭典を楽しむことができました。阿波の伝統芸能といえば、今週末から県内各地の農村舞台で、有名人形座による阿波人形浄瑠璃芝居が数多く予定されています。「せっかくの機会です。農村舞台を訪ねて、生の野外公演を楽しんでください。阿波人形浄瑠璃の面白さがいっそう肌で感じられますよ」と教えてくれたのは『阿波十郎兵衛屋敷』(徳島市川内町・入場料一般400円・電話088-665-2202)を管理する中修一さん。『阿波十郎兵衛屋敷』では、今年度から、阿波人形浄瑠璃公演(有名座による実演)が午前と午後の2回行われるようになっており、こちらとあわせて、この秋、阿波の伝統芸能鑑賞にひたるのもおすすめですよ。
 
2010.1010
●『大名行列』が行く『やねこじき』
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。いよいよ食欲の秋、読書の秋、そしてピ行楽・イベントの秋がやってきました。徳島県阿波市市場町の町筋商店街では、恒例の『やねこじき』(2010109日~11)が開催され、ご覧のような大名行列(10)もにぎにぎしくも華やかに町筋を練り歩き、多くの見物客で賑わっていました。イベント『やねこじき』の名の由来については、以前のポッポニュースでも書きましたが、あらためて。藩政の頃、徳島藩主・蜂須賀家政公が、この地を訪れた際、地域の人々が行列を歓迎しようと、町筋に人形などを飾ったそうです。これを見た家政公が、当時の庄屋さんに「これは何だ?」とたずねたところ「やねこい(つまらない)ものですが」と応えたのを、「やねこじき」と聞き違えたのが始まりなのだとか。現在の『やねこじき』では、その年の話題をテーマにした作品が町筋の軒下を飾り、今年は地デジ化やゲゲゲの鬼太郎などが展示されていました。伝統あるイベントが、この先もずっと続けられることを、ピジョンズ・パークは願ってやまないのです。
 
2010.1009
●阿波人形浄瑠璃『徳島城内小屋掛公演』 今日から!
今日の徳島は朝から雨。どちらかといえば雨が好きなピジョンズ・パークですが、今日ばかりは「あいにくの雨」となりました。というのは、今日から3日間、『第7回徳島城内小屋掛公演・阿波人形浄瑠璃芝居』が開催されるのにあたり、オープニングイベント『おねり』が予定されていたからです。人形座のみなさんが阿波木偶を操りながら、JR徳島駅周辺を練り歩くという初の試みも、この雨でどうやら中止となってしまったようです。また、次の機会を楽しみに待ちたいと思います。ただし、徳島中央公園に設けられた芝居小屋での公演は、小雨決行ということで本日午後の天候の回復が期待されます。また、明日からは、空も持ち直すとの予報。阿波の伝統芸能を囲み、大いに賑わうことを願っています。写真は、県をあげての一大イベント『阿波人形浄瑠璃月間 ジョールリ100公演』が開催された昨年の、小屋掛公演の様子です。
 
2010.1008
●秋風が渡る鮎喰川
落ち鮎シーズンまっただ中の清流・鮎喰川。下分あたりの流れの様子です。落ち鮎といえば、俳句では、秋の季語。清流のほとりでは、穂を広げはじめたススキが、肌寒い風に揺れ、竹林もササの先を黄色く色づかせて、深まる秋を感じさせてくれます。ピジョンズ・パークは、鮎喰川の流れの中でも、ここ下分の風景に心ひかれることが多く、立ち寄った際には、必ず浅瀬にかけられた木の橋を渡って風情を楽しみます。写真は先月末のもの。秋がさらに深まった頃、またこの橋の上に立ってみたいと思います。
 
2010.1007
●今秋も行きたいな!『夜の動物園』
すっかり日が落ちてから、林道や山間の道路を車で走っていると、必ずと言ってよいくらいに、野生のシカを見かけます。そうして春夏はずっと雌や子ジカだったのですが、最近は立派な角を掲げた雄ジカたちに出会うようになりました。シカの世界では今が恋の季節と聞きます。それで道路脇などの広い場所に集まっては、盛んに角を突き合わせ、覇権を争っているわけです。どうやら、野生動物にとっても秋の夜は長いようですね。夜といえば、ほかの野生動物たちはどうなのでしょう。昼間よりも暗くなってから活動するものも少なくないようで、『とくしま動物園』では、毎秋恒例となった秋イベント『夜の動物園』が、土曜の夜に開催されています。写真は昨年、世界の動物たちは夜どうしているのだろうと出かけた際に撮影したものです。今季もすでに2回開催され、残すところ、109()16()2回となっています。ピジョンズ・パークも足を運びたくて、うずうずしているのですが、問題は駐車場。広いスペースが車でいっぱいになる盛況ぶりで、予約が取れるのかどうか、微妙なところです。
 
2010.1006
●土須峠近くに咲く、秋の花
前回に続き、山深い徳島県神山町の最奥、土須峠に近い標高約1000mの高地に設けられた四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』(入場料一般400)で出会った秋の花をご紹介します。入場して最初にピジョンズ・パークを迎えてくれたのは、ツリフネソウの群生です。1.5cmほどの赤紫色の花が、無数にぶら下がって咲いている様子にかわいらしさを覚えます。そこに白を基調にあけぼのを思わせる模様が特長的なアケボノソウが混じり、いっそう賑わいを加えていました。傍らではイヌショウマが開花の時を待っています。では、さっそく園内に咲く秋の花をご覧ください。
 
2010.1005
●秋の色で、おもてなし
気温はあっという間に秋。午後1時の室内気温は23度となっています。朝夕はぐっと冷え込み、山の上では着々と紅葉が進んでいるようです。山深い徳島県神山町の最奥、土須峠に近い標高約1000mの高地に設けられた四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』(入場料一般400)でも、ヒメシャラの森などでシーズンが近づいていました。同園主・山田勲さんに聞くと、紅葉の見頃は今月末あたりからとのことで、待ち遠しさもひとしおです。そんな山田さんにお会いしたのは、園内に広がる湿地ゾーン。ヤマシャクヤクの赤い実が鮮やかに彩っていました。「秋の紅葉シーズンを前に、遊歩道の整備をしているんです。湿地も周遊していただけるように、小径をつけたんですよ」と、山田さん。時間を見つけては、コツコツと園内の手入れを行う山田さんのスガタに、来園されるみなさんを心からもてなしたいという気持ちが表れていました。「まだ、紅葉には早いですが、イヌショウマやサラシナショウマ、オオバショウマが間もなく開花します。ツリフネソウやハガクレツリフネソウは今が見頃。このほか秋の花を楽しんでもらえたらと思います」。というわけで、次回はシャクナゲの里・岳人の森で出会った秋の花々をご紹介します。
 
2010.1004
●小島峠の星空
101日の午後700分。黒笠山登山口のある林道・白井線をまたしてもたどり(といっても今度は車ですが^^;)、小島峠を目指しました。日の落ちるのが早くなっているうえ、月が細くなっている今こそ、いっそう輝く星空を撮影できると思ってしまったからなのです。先日、山行した際に空と山のバランスがほどよいポイントは押さえていました。肝心の空は、心配していた秋雨前線の影響はほとんど無いようで、雲は山際に少しかかるのみ。30分ほど、星空撮影を楽しむことができました。空が冴え渡る冬に向かって、ピジョンズ・パークの夜間ドライブは、ますます増えていきそうな予感がしています。
 
2010.1003
●廟がテーマの石彫アーティスト・東光司さん
929()のこと。四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』の園主・山田勲さんから、「とても魅力的な人がいる。たずねてみたら」と、ご紹介をいただき、その足でうかがったのは、徳島県神山町下分にある『東石材店』でした。アポイントもいただかず、ふらりと立ち寄ったピジョンズ・パークを「やぁ、いらっしゃい」と、笑顔で迎えてくれたのは、代表で石彫家の東光司さんでした。気さくな様子で工場敷地内をご案内いただいたのですが、ピジョンズ・パークはまず、その様子に「???」と、首をかしげました。広々とした敷地に所狭しと並んでいるのは、主力商品の墓石ではなく、水石(すいせき)と思われる小型の自然石。さらには複雑に入り組んだ階段やピラミッドをモチーフにした造形があしらわれた石の現代アートが無造作に置かれ、墓石は?といえば片隅に追いやられています。「先代の父親が、神山町で産出される『五色石』の水石を愛好し、加工していました。そんな影響もあって、ボクもモダンアートとしての石彫を手がけています」という東さん。そのテーマは、古代遺跡や廟(びょう)をイメージさせる石彫作品なのだそうです。1991年に愛媛県で開催された『第4回アートパフォーマンス』オブジェの部に入選以来、県内外の美術展で毎年のように各種賞を獲得しています。また、毎年春には、工場敷地内に設けたギャラリーを開放し、複数の作家から作品を募集し、合同展を主催されているそうです。KAIRの開催などアートの町として知られる神山町に、石の現代アートが並ぶ東さんの工場は、しっくりマッチしていると感じました。
 
2010.1002
●名残惜しいぞ『黒笠山』。下山記録
2回にわけて、下山記録をご紹介するつもりでしたが、ピジョンズ・パーク読者のみなさにご紹介したいニュースが目白押しとなっていて、今回一気に大放出&掲載します。黒笠山山頂から林道白井線・小島峠まで約5kmの尾根道です。いくつものピークを越えつつ、徐々に下山していきます。雑木とササの茂る登山道を、意気揚々と歩き、ちょうど2.5km進んだところで、『白井林道へ近道 約40分』という案内標識に出会いました。山行距離は減るものの、ひょっとするとこちらのほうが道が細いだけに、より深い自然を味わえるのではないだろうかと、急きょ計画を変更。近道を行くことにしました。いつもなら安全策を取り、計画通り歩くのですが、この時まだ日は高く、青空も見え、体力も十分に残っており、手持ちのGPS(OREGON300)も正確に動作していたためでした。近道は、案の定、途中で途切れ、赤い目印も見失ってしまいました。それでも、地図とGPSを頼りに、そして雑木と植林の境を見極めつつ、標識通り40分弱で林道・白井線に出ることができました。そこから舗装された林道を約4km歩いて、もとの登山口へ。黒笠山登山での総歩行距離は10km少々と短いものでしたが、深い緑と山並みが続く眺望、大きな雄シカとの出会いなどもあり、数字よりもずっと楽しい山行となりました。
 
2010.0930
●波打つ緑の絶景『黒笠山』山頂
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は朝から雨。気温もぐぐっと下がって、山では紅葉の準備が始まっていることでしょう。というわけで、本日のポッポニュースは、初秋の『黒笠山』山頂(標高約1703)から望む絶景をご紹介します。鎖場下で空中に突き出す大岩の舞台でも、腰が引け足がすくみそうな絶景を目にすることができましたが、鎖を登り切った岩の高台も、立ち上がることがためらわれるほどに、その高さを意識させられます。疲労ではなく、目眩するような高度に晒されて暴れる心拍をなだめ、そこから230mほど先にある黒笠山山頂を踏みました。360度、見渡すかぎり、緑の大海原。大波小波が遠方より押し寄せ、深い谷底から急角度で立ち上がった黒笠山の頂は、最も大きな波の上に乗っているような気分を味あわせてくれるのでした。次回は、尾根伝いに、いくつものピークを越えつつ、徐々に高度を下げていく中で出会った森の風景をご紹介します。
 
2010.0929
●時を忘れさせる森『黒笠山』
楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまう──というのを黒笠山山行はあらためてピジョンズ・パークに教えてくれました。写真を撮りながら、そして深山の霊気をたっぷり呼吸しながら、ときには巨樹を見上げて黙礼し、木々や下草のささやきに耳を傾けて、できるかぎり山行を遅らせたつもりでも、感覚的にはあっという間の山頂到達でした。登山道の下草が刈られ整備されて歩きやすかったことも、気分を高揚させてくれたのでしょう。山行の前日か数日前に作業が行われたのであろう清々しい山道の様子に、この山を守る地域のみなさんへの感謝の気持ちがあふれました。途中、剣山(標高約1955)やジロウギュウ(標高約1930)の山容、そこに連なる山々の眺望にため息をつきましたが、山頂下で空中に突き出す大岩の舞台に立ち、望んだ絶景は息を飲む風景でした。そこから鎖場を越え、ついに黒笠山山頂を踏みました。次回は、山頂で得られる眺望を中心にご紹介します。
 
2010.0928
●踊る森『黒笠山』
黒笠山神社の鳥居をくぐらせていただき、登山者にそそぐ町の人の心遣いがこもった山道を上へ上へ。今回もピジョンズ・パークの黒笠山山行記を掲載します。本当のところ鳥居を過ぎて、すぐにも黒笠神社の社があるものと想像していたのです。しかし、社は山頂のほど近くに建立されており、山道がそのまま参道であって、ここが神の山、信仰・修験の地であることを意識したのです。急峻な山肌に、植林されてから30年~40年ほど経っていることが見てとれるスギの森が広がっています。その中を目測で30度から、時には45度ほどもある急な傾斜の山道が延びています。そこを撮影のためのお道具類、雨具やお弁当、2リットルのお茶などを背負い、手は首から提げたカメラを支えて歩を進めていきます。不思議なことに、いつもより汗は少なく、息も上がらず、疲れるどころかますますチカラが満ちてくるのを感じました。その心地よさに、神の山からエネルギーを吸収しているのだと思い、手入れされた登山道にこめられたもてなしに後押しされているのだと感謝したのです。ほどなくスギの植林帯を過ぎるとトチやミズナラ、ブナ、ダケカンバ、カシなどが茂る原生林に風景は変わっていきました。そこで出会う木々は、植林されたスギの素直にまっすぐ天に向かう姿とは異なっていることに気づきます。自由奔放。好きな方向へ思うように伸び、育って、踊っているように見えます。自由を謳歌し、笑い歌って、ピジョンズ・パークを迎えてくれたのです。黒笠山は木が踊る森でした。…次回へ続く。
 
2010.0927
●もてなしの心を感じる『黒笠山』
週明けの徳島は雨。なんとか天候がもった昨日、926()は、朝から徳島県つるぎ町と三好市の境にそそり立つ『黒笠山』(標高約1703)の頂を目指しました。剣山はじめ、そこに連なる山々の頂に立ち、眺望する風景の中に、ちょこんと突き出た特徴的なピークを持つ山に、以前から興味を持っていたからなのです。国道192号から、つるぎ町貞光の貞光川沿いに南へ延びる国道438号に入り、剣山スキー場(閉鎖中)に近い一宇地区から、三好市東祖谷につながる山越えルート・林道白井線に車を進めます。小さな谷のそばに拓かれた登山口の標高を、手持ちのGPS(OREGON300)で確認すると1000m弱。残り700mほど標高をあげる軽登山となります。ただ今回は、ピークを踏んで戻る、いわゆるピストン山行では時間が余るため、頂上から小島峠に抜け、林道白井線をひたすら歩いて戻ってくるというルートを設計しました。当日朝の気温は14度。涼しいと言うより寒いくらいでしたが、いきなり始まった急な登坂では、体温を適度に下げてくれる追い風となってくれました。また、事前に得ていた情報では、ササなどが生い茂り、結構歩きにくそうなイメージを持っていたのですが、地域のみなさんの心遣いなのでしょう。登山道はどこも手入れされて非常に歩きやすく、もてなしの心を感じることができました。今回から数回にわけて、初秋の黒笠山、山行記をご紹介します。どうぞお楽しみに。
 
2010.0925
●行ってきたよ『とくしまINAKA博覧会』
ふるさと徳島県の魅力を発信する『第3回とくしまINAKA博覧会』(101日~2011430)のオープニングイベントが、アスティとくしまを会場に、今日()と明日()2日間にわたって開催されています。初日の会場におじゃますると、各市町村のPRブース出展をはじめ、阿波踊りや人形浄瑠璃などの郷土芸能、演歌歌手・北山たけしさんのコンサートなど、盛りだくさんの催し物が行われ、県内外から足を運び、会場に詰めかけた大勢の観客を楽しませていました。中でも、ナカ(徳島県那賀町)の特産品を販売するブースには多くのみなさんが訪れ、名物・木頭ゆず製品を筆頭に、地元の山で収穫されたイタドリの漬け物やブランドきのこ『しいたけ侍』などが人気を呼んでいました。明日も、同博覧会は開催されます。日曜日はゆっくり過ごそうと考えていらっしゃるピジョンズ・パーク読者のみなさんも、散歩がてら、会場をのぞいてみてはいかがでしょう。
 
2010.0924
●気になってました。貞光・桜づつみ公園の夜景
驚きました( ̄△ ̄;)。今朝の気温にです。猛暑から一転、涼しいを通り越して、肌寒さを感じています。半袖のシャツに、短パン、クーラーのお世話になっていた昨日、いや一昨日の気温が嘘のようです。昨日は雨で、多少気温が下がっているのかと踏んでいたのですが、2日にわたるとさすがに危ぶみます。夏から冬へ一足飛びなのか!とです。気体が液体を経ずして、いきなり固体へと変わってしまう昇華を思わずにはいられません。それでもたぶん(期待を込めて)、山の木々の葉が色づく紅葉はやってくるでしょう。だからといって、いきなり寒いというのは、殺生であろうと思うのです。記録的な暑さに長く耐えたのだから、涼しい季節への期待は大きく膨らんでいたのです。せっかく四季の国に生まれたのですから、秋が与えてくれるセンチメンタルでノスタルジックな気分や、鈴虫の声をBGMに月を楽しむ風流も味わいたい。秋の味覚だって味わいたいのです。日頃から賽銭には気を配るピジョンズ・パークは、神仏に祈願するのです。「秋を与えてください」と。その一方で、実は寒いなら寒いなりの楽しみがあるとも、頭の片隅ではちゃかり考えていたり…(=^_^;=) 。ピジョンズ・パークは、たとえどんな気候であろうとも、そこに楽しい話題を見つけ、小さな幸せを掲載しますので、ご心配なく!というわけで、今日のポッポニュースは、夜を彩るイルミネーションの風景をご紹介します。場所は、徳島県つるぎ町の国道192号沿い、道の駅・貞光ゆうゆう館前に設けられている桜づつみ公園です。公園の名前通り、桜並木が国道沿いに伸び、その桜の木一本一本に青白く輝くイルミネーションが飾り付けられています。その輝きが熱帯夜に『涼』を演出し、道の駅で休憩するドライバーの目を楽しませ、通り過ぎていく車中にオアシスを感じさせてくれました。このイルミネーション、今年の春から点灯されているようで、同町で5月に開催された巨樹フォーラムに合わせ設けられたもののようです。点灯時間や期間については取材不足ですが、今ならまだ見ることができそうですよ。
 
2010.0923
●長善寺の柴燈護摩
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんばんは。今日は、秋分の日。昼と夜の長さが同じになるといわれ、これから徐々に、夜が長くなっていくことになります。秋の夜長の始まりですが、今夜はあいにくの曇り空。期待していた、観月はちょっと無理かもしれませんね。朝から雨模様だったとはいえ、せっかくの国民の祝日です。自宅でゆっくりと過ごされたみなさんも多かったかもしれませんが、ピジョンズ・パークは、東みよし町に建立されている長善寺を訪ねました。ここで恒例の柴燈護摩(さいとうごま)法要が催されるということで、読者のみなさんの除災招福を願い、ついでにピジョンズ・パークの家内安全、商売繁盛を御本尊の不動明王に祈願してまいりました。雨が落ちる境内でしたが、日頃、荒行で培った法力を身体に宿す修験者のみなさんが、不動明王の真言を唱えながら、参列した人々の願いが書かれた護摩木を燃えさかる護摩壇に投じ、所願成就を祈念されていました。護摩壇が燃え尽きると、まだくすぶる炭の上を、多くの参拝者らが裸足となって、無形息災などを願いながら渡る、火渡りの行へと移り、長善寺の柴燈護摩はクライマックスを迎えました。多くの人々の災厄を払うため、荒行に身を置く修験の道。ピジョンズ・パークも、ほんの少し興味を覚えるのです。
 
2010.0922
●近いようで遠い土佐・矢筈山
今日22日は、暦でいう十五夜。中秋の名月を眺めて時を過ごす観月で、風流を楽しむみなさんも多いのではないでしょうか。徳島県神山町土須峠近くに拓かれている四国の高山植物園『シャクナゲの里・岳人の森』および『観月茶屋』でも、今夜と明日の夜に観月会が開催されるようです。観月会では入園・参加費は無料とのことなので、ピジョンズ・パーク読者のみなさんも足を運んでみてはいかがでしょう。さて十五夜というと、毎月旧暦15日の夜のこと。そして旧暦79()の、ちょうど中間にあたる旧暦815日は中秋と呼ばれるのだそうです。ピジョンズ・パークは、中秋の名月と聞いて「うさぎ、うさぎ 何見て跳ねる?十五夜お月さま見て跳ねる♪」という童謡の歌詞を思い出してしまいますが、月の光に阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩の姿が見えるとも聞きます。ひょっとすると、うさぎはこれら三尊の姿に跳ね踊りを供えているのかもしれませんね。閑話休題。観月の話が長くなってしまいましたが、本日のポッポニュースは、昨日の続き。山頂表示板があちらこちらにある不思議な山『小檜曽山』(標高約1525mかなぁ?)から、笹原の尾根を伝い、土佐・矢筈山(標高約1606.5)の頂への道中記録です。小檜曽山から見えた土佐・矢筈山は歩いてみると案外遠い。尾根は「S」の字を裏返したようなカタチでつながり、散策コースが折りたたまれて見えていたために、直線距離から目的地が近く見えていたのだと気づきました。道中は、小さな丘がいくつもつらなり、坂はなだらかで、足への負担はほとんど感じず、純粋に風景を楽しむことができました。ところで剣山系の名だたる山々では、シカの食害が伝えられています。どうやら小檜曽山、土佐・矢筈山周辺ではシカの数が少ないのか、笹原は青々と茂り、広葉・針葉樹林も皮を剥がれることなく、静かで深い森を維持していました。今年は台風の影響もなく、紅葉樹の葉もしっかり残っているようなので、晩秋の紅葉が早くも楽しみでなりません。ほどなく踏んだ土佐・矢筈山の狭い頂では、青紫のリンドウの花と山並みを見下ろす眺望、そして巨大な蚊柱が迎えてくれました。
 
2010.0921
●困惑を誘う山『小檜曽山』
行楽日和に恵まれた先週末からの3連休。彼岸の墓参りを兼ねて、里帰り旅行されたみなさんも多かったのではないでしょうか。ピジョンズ・パークは、連休初日の918()朝、国道32号から国道439号へと車を走らせ、徳島県三好市と高知県香美市の県境にある京柱峠(標高約1130)に向かいました。そこから小檜曽山(こびそやま)のピークに立ち寄り、土佐・矢筈山(標高約1606)散策を楽しもうと計画したわけです。京柱峠から伸びる林道を少し歩き、脇に拓かれた小檜曽山登山口から入山すると、青々と伸び茂ったススキ(カヤ)が迎えてくれました。半袖からむき出しの腕をかばいながら、これをかき分けしばらく行くと、今度は良く育った杉林の中に急な坂が立ちはだかりました。幸いなことに、この日の気温の高さを考慮して、荷物を10kg少々に抑えていたため、それほどの苦労もなくこれを登り切ると、そこには紅葉樹が茂る緑の森が広がり、その先は『小檜曽山モミ千本』と名付けられたモミの巨樹林へと続いていきます。森林浴散歩を満喫しつつ林を抜け、登山開始からおよそ1時間あまりで、笹原が広がる尾根に出ると、そこに『小檜曽山1524.7m』と書かれた看板を見つけました。山々が連なる雄大な風景にしばし目を奪われていたのですが、右手(南西)を見ると、すぐそばに小高い丘があることに気づきました。しかもピジョンズ・パークが立っている尾根よりも高く見え、さらには登山道が続いています。ちょっと歩いてみると、またまた『小檜曽山1524.7m』と書かれた看板が!@@)。「山頂の高さが同じだから、こんなことになっちゃったのだろうか」などと勝手な想像を巡らせるしかありません。携帯していたGPS(OREGON300)にたずねても答えは見つからず、仕方なく来た道を最初の看板のポイントまで戻り、今度は左手(南東)方向へ向かうことしました。そこが土佐・矢筈山への分岐になっているためです。そして! 数百mほど笹原の尾根を伝って行った先に、またしても『小檜曽山』山頂を示す立て看板が。今度は1541mとなっています^^;)。うむむむ。困惑しつつも、なぜか楽しい。目の前に広がる笹原と山々の眺望が、そんな気持ちにさせてくれたのかもしれません。
 
2010.0919
●鬼籠野地区の田んぼに立つ、金色のさざ波
916日のこと。ピジョンズ・パークは久しぶりで、徳島県神山町の鬼籠野地区で車をとめ、昨年も注目した旧鬼籠野小学校前に広がる田園風景に見とれました。昨年、この田んぼでトラクターに乗っていた地元の方から「すだち収穫の繁忙期を避け、10月に刈り取れるヒノヒカリという種類の米を植えるのだ」という話を聞いたことを思い出しました。あのときは、まだ5月中旬で、レンゲが一面に花を咲かせていました。1年を経て今、初秋の風に穂をなびかせている稲の風景。それは金色(こんじき)のさざ波に見えました。今秋、きっと「新潟のコシヒカリや宮崎のササニシキにも負けない」と聞いた、おいしいお米になることでしょう。
 
2010.0917
●艱難辛苦を乗り越えて『高根悲願寺』
神が棲むというマチ・徳島県神山町の山中に刻まれた高根谷川。その脇に伸びる急な細い山道を、およそ1km弱登ると県三大名瀑のひとつ『雨乞の滝』に出会うことができます。そそり立つ岩山の上から3段になり落ちてくる水量豊富な名瀑は、同町のHPによれば高さ45mもあるそうです。滝壺の前に立つと、その神々しい様に、知らず知らず22拍手1拝してしまっていたのは、はなはだ自然なことのように思えました。さて、ピジョンズ・パークが雨乞の滝を訪ねたのは昨日のこと。そこから背後にそびえる山中をおよそ1.1km山行した先にある、高根悲願寺を訪ねるためでした。名瀑を守るように、とぐろを巻いていたマムシを大きく迂回し、流れの脇に設けられた東屋の傍らに急角度で延びる参道へ踏み出します。途中、湿気の多いところでは、小さなカエルがたくさん跳ねていて、これを追ってマムシが潜んでいるかもしれないと思えば、自ずと視線は足下へ向かいます。半ズボンの軽装ではなく、生地の厚いズボンに、長靴を履いてくれば良かった…。そんなピジョンズ・パークを新たな強敵が待ち受けていました。地面にばかり気を配っていたピジョンズ・パークは、顔面へまともに蜘蛛の巣を絡めてしまったのです。それは金色に輝くジョロウグモの巣。太く粘り気があり、黄色と黒に彩られた主の姿は、ピジョンズ・パークを凍り付かせ、皮膚を泡立たせるのでした。それでも、この急な坂を登り切らなければならない──自ら取り決めた1年越しの約束だからです。リュックを背負い、右手にカメラ、左手に折れた杉の枝を持ち、半ズボンに登山靴を引きづりながら、それでもおよそ40分ほどで、目指す境内にたどり着くことができました。境内には二組の夫婦が先客として来ていて、お弁当を広げ、それぞれくつろいでいました。一方は「境内の掃除に来ているのだ」といい、もう一方は「境内に湧く美味しい水をもらいに来たのだ」と教えてくれました。ホースからあふれ出る清水を手に受けて飲むと、ヒヤリと冷たく、そして深く甘い味が喉を流れていきます。山行と言えば、あまりにも短い旅でしたが、1年越しの思いが叶い、ピジョンズ・パークは大満足をまたひとつ手に入れることができました。
 
2010.0916
●初秋の名瀑『雨乞の滝』を訪ねる
奇しくも、昨年の今日、ピジョンズ・パークは徳島県神山町の山寺『悲願寺』と初秋の『雨乞の滝』を訪ねています。あの折は、早朝から四国の高山植物園『シャクナゲの里・岳人の森』で秋の花を見学させていただいた後、剣山スーパー林道でシコクブシ(トリカブト)の群生地を訪ね、悲願寺へ下り、そこから細い林道を神山町の野間地区方面に下り、雨乞の滝へ足を伸ばしたのでした。そして、丸1年を経た今日、ピジョンズ・パークは雨乞の滝を訪ね、そこからつながる細い参道を歩いて悲願寺にお参りしてきました。満を持しての感があるわけですが、実際は昨夜、ポッポニュースのネタはないかと、古い写真をあさっておりまして、916日に雨乞の滝&悲願寺を訪ねていることを思い出したのが、本日の山行の動機です。しかも、昨年のポッポニュース『心に残る名瀑の貫禄 雨乞の滝』で、徒歩で登ることを予告しながら、そのままになっていたことも、手持ちの仕事を早々に片付けさせるのに大きなチカラとなりました。というわけで、本日の写真は初秋の名瀑『雨乞の滝』です。どうぞ、お楽しみください。雨乞の滝から、悲願寺への道のりは、明日のポッポニュースで。
 
2010.0915
●西日本第2位の高峰に秋迫る
西日本第2位の高峰といえば、徳島県の最高峰『剣山』(標高約1955m)です。高いと言うことは、春夏にうとく、その一方で秋冬に敏感であろうと、ピジョンズ・パークはおおざっぱに想像します。そんなイメージはあながち外れていないのかもしれません。一週間前に登った折には、秋の雲海が山頂近くまで迫り、紅葉樹の葉もちらほらと色づき、シコクブシ(トリカブト)の花が初秋の到来を告げていました。剣山への登山口『見ノ越』で、旅の宿を開いているmaru3さんの話では、あと1ヶ月ほどで剣山に本格的な紅葉シーズンが訪れるとのことでしたから、その兆候が現れ始めているのでしょう。さて、高いところから順に秋が訪れるとすると、剣山の次はジロウギュウ、そして三嶺、一ノ森と続いていくのかもしれません。もちろん、そびえる位置や山容、植生など考えない机上論ですが、それでも秋が高い山を中心に環を描くように広がっていく様子を想像すると、楽しい気持ちになってくるのです。
 
2010.0914
●徳島県3大高峰を臨む山『一ノ森』
仕事場の窓から、涼しい風が吹き込んできます。見上げると、もう秋晴れと言って間違いない青空が広がっています。季節の変わり目といいますが、一夜にして秋になった感覚は、今年をおいて他に記憶がありません。暦を見て、夏だの秋だのと判断していたのが、今回は肌感覚で季節を意識しました。そういえば、蝉の声もいつの間にかしなくなっています。彼らはずいぶん先に、秋の足音を聞いていたのかもしれません。先日、一ノ森(標高約1880m)に登った折、所々で群れて飛ぶ赤とんぼに出くわしました。これで蚊も少なくなるなと思ったのを覚えてますが、秋を感じることがなかったのは、やはり暑さのせいでしょう。さて、本日のポッポニュース掲載写真は、一の森ヒュッテの管理人・内田忠宏さんに見送っていただき、剣山へ向かう道中で撮影したものです。一ノ森は、徳島県の高峰トップスリーを一度に臨むことができる、眺望に優れた山でもあります。剣山(標高約1955m)を筆頭に、その南西にジロウギュウ(標高約1930m)が連なり、両峰の間に三嶺(標高約1893m)が頭をのぞかせています。一ノ森~剣山~ジロウギュウ~三嶺へと尾根を辿ってみたいと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2010.0913
●初秋を求めて、一の森ヒュッテを訪ねる
仕事場の窓から空を見上げると、巻雲(絹雲)というのでしょうか、薄い雲が青い空に白い筋を引いています。気づけば、吹き込んでくる風も、どことなく涼しい。これは、ひょっとすると、居座っていた夏の残りが、やっと重い腰をあげたのかもしれないと思い、うれしい気持ちにもなっています。ただし、ピジョンズ・パークは、夏が嫌いなわけではありません。むしろ好きです。暑いときには夏野菜が美味しく、ときにビールやコーラが、気を失いそうなほどの幸福を与えてもくれます。暑さを楽しむ術(すべ)さえ心得ていれば良いと考えているのです。じゃあ、なぜ、秋の気配を感じてうれしくなったのか。季節の変化を喜んでいるからなのです。さて、話をちょっと戻し、暑さを楽しむ術のひとつに、避暑があります。海水浴、川遊び、森林浴、バーベキューなど楽しみ方はさまざまですが、中でもピジョンズ・パークが好むのは、尾根を歩き、できれば一人、もしくは少人数で、山の夜を過ごすこと。というような理由で、台風9号の影響が残る98日、西日本第2位の高峰・剣山(標高約1955m)の東方に連なる一ノ森(標高約1880m)山頂近くに設けられた『一の森ヒュッテ』に向かいました。見ノ越登山口から、ゆっくり登り、名所・刀掛けの松から行場を抜け、途中、テンニンソウの群生やシコクブシ(トリカブト)の花に迎えられながら目指す一の森ヒュッテに到着したのは、4時半頃。この夜の宿泊客は、天候の具合からか、ピジョンズ・パークただ一人。久しぶりにお会いした管理人・内田忠宏さんのもてなし料理を味わい、ブロッケン現象や北側がより成長する珍しい木の話などうかがいながら、静かな山の夜を楽しみました。内田さんは、管理人となって今シーズンで8年目。宿泊定員50名の施設を、一人で切り盛りされ、一ノ森周辺の登山道や環境の保護も行っているそうです。2010年の営業は、117()まで。宿泊は6()までの予定とのこと。秋深まる頃にもう一度、足を運びたいとピジョンズ・パークは思うのです。
 
内田さんのブログはコチラ→『剣山 一の森ヒュッテ管理人日記』
 
2010.0911
●秋深まる頃に訪ねたい、旅の宿『霧の峰』
お天気の良い休日。気温が上がり、頭が働かなくなってしまう前に!と思い、ピジョンズ・パークは朝から、お仕事をさせていただいています。涼しいというのは、本当にありがたいことです。さて、本日のポッポニュースは、前回最終話とさせていただいた『塔の丸』山行記のおまけです。山を降り、少し小腹の空いているのに気づいたピジョンズ・パークは、以前ピジョンズ・パークの仕事場を訪ねていただいて以来、久しくお会いしていなかったmaru3さん(ハンドルネーム)が経営する民宿『霧の峰』におじゃますることにしました。霧の峰は、剣山観光登山リフトの山麓駅がある見ノ越で、宿泊と食事のおもてなしを提供する山の店です。「平野部では、残暑が厳しいと聞きますが、ここは涼しいですよ。来月中旬頃からは、剣山系の紅葉が楽しめます。ぜひ、その頃にまた、来てください」と、久しぶりで顔を出したピジョンズ・パークに、山の情報をくれました。現在は、12組程度の宿泊客(予約)を受け入れ、maru3さんご夫婦、力を合わせてもてなしているそうです。今シーズン中に、もう一度足を運びたいものです。紅葉をめで、maru3さんの話に耳を傾け、美味しい料理とお酒をいただき、秋深まる山の夜を楽しめたら…そんなことを想像すると、今日も暑い日中を頑張りきる元気が出てきました。
 
2010.0910
●剣山に連なる美峰に囲まれた頂を持つ山
今朝、久しぶりに爽やかな目覚めを体験しました。昨日、一昨日の山行の疲れもあってぐっすり眠れたこともあったのでしょう。そして何より、ひんやりとした空気が周囲に満ちていたからです。西向きの窓を開けると、湿気の少ない爽やかな風が吹き込んで、ともすると肌寒いほど。これはもしかして、ひょっとすると秋?! 朝のテレビのニュースでは、昼にかけてまたじわじわと気温が上がると、嫌なことを伝えていましたが、爽やかに目覚められたことに、ピジョンズ・パークはひとまず感謝するのです。さて、本日のポッポニュースも、爽やかな話題。『塔の丸』歩きの最終話です。標高約1713mの頂に立つと、尾根を渡ってきた涼しい秋風に吹かれ、汗ばんだ体を心地よく冷ましてくれます。南方向には、東から剣山、ジロウギュウ、丸石と続き、真南にくると高ノ瀬、そこから西方向へ白髪山、三嶺といった美峰が連なる山並みを一望できます。ぐるっと回って北方向に目をやると、北西から寒峰、烏帽子山、928日に登った矢筈山が連なり、ほぼ真北に黒笠山がそびえていました。山は見る場所によってカタチが違い、その名前を確定しにくかったりするのです。徳島が誇る山々の中心にそびえる塔の丸に登ることで、そのまま地図と重ねることができ、ほんものの山を目の前において、体験的にその位置とカタチと名前を覚えることができそうです。ピジョンズ・パークの山行における原点に置きたい──そんな頂が、塔の丸なのです。
 
2010.0909
●剣山に連なる山々を一望する頂とは!
マチの暑さをひしひしと感じています。というのは、昨日から一泊二日で一ノ森、二ノ森、三ノ森、剣山を、たっぷり時間をかけて楽しんできたからなのです。標高約1880mの一ノ森、標高約1955mの剣山周辺では、昨日午後から夕方にかけて気温は約20度。つるぎ町貞光の国道192号で約30度でしたから、その差は約10度にもなります。湿気の少ないサラサラの秋風を堪能したのですから、仕事場に帰って、いきなり現実に引き戻されたとしても、納得するよりほかありません^^;)。さて、そんなピジョンズ・パークですが、本日のポッポニュースも前号に引き続き山の話です。標高約1713mの頂を持ち、剣山に連なる山々を望む山の名は? 読者のみなさんには、簡単な問題だったことでしょう。答えは、塔の丸でした。剣山登山口のある見ノ越近くに開かれた塔の丸登山口から登山道約4km先にそびえる山の頂は、ササ原に包まれ、丸くやさしい姿をしていました。登り始めた頃、雨がぱらついたものの、すぐに雲は切れ、青空が広がりました。尾根伝いに涼しい秋風が吹き、まだ若いため赤くほっそりとしたススキの穂を揺らしています。そうして到着した山頂で、眺望を楽しみながら、のんびりとほおばった、おにぎりの味が忘れられないのです。
 
2010.0908
●目指すは、剣山系の山々を一望する頂
台風9号の影響が残る、今朝の徳島は雲がかかっています。午後からは晴れの予報で、あのむしむしがまた戻ってきそうです。今週もまだ半ば。ピジョンズ・パーク読者のみなさんには、気持ちをすっきりと晴れ渡らせていただければと願い、先週末4()に目指した頂を画像で紹介します。前編となる今回は、頂の名称は明かしません^^)。その答えは、次号以降で。今回はヒントのみですが、徳島の山に詳しい方ならすぐに分かってしまいそうです。登山口は、つるぎ町の宿泊施設『ラ・フォーレつるぎ山』から国道438号を500mほど西へ下った場所にありました。そこから尾根伝いに伸びる約4kmの登山道を西方向へ進んだ、標高約1713mの頂が今回の目的地です。緑のササに覆われた丸い頂に立つと、剣山・ジロウギュウ・高の瀬・三嶺など、名だたる美峰が連なる山並みの眺望を楽しむことができました。さて、その頂とは?次回のポッポニュースをお楽しみに!
 
2010.0906
●愛好家が熱中する『らんちゅう』に、涼をもらう
なかなか涼しい風が吹きません。気象庁のサイトを見ると、徳島県内の今週の天気は曇りあるいは晴れ。最高気温は33度~35度と予報されていて、平年の28.7度を大きく上回っています。とはいっても「暑いあつい」と、ただうだっていたところで、当然ですが涼しくなるわけではなく、気持ちも晴れません。ならば「涼」をどこかに探そうと向かったのは、小松島市のSL記念公園です。ここで昨日、朝からきんぎょの品評会(主催:徳島愛錦会)があるというので、ピジョンズ・パークもいそいそと出かけてみました。きんぎょといえば、きんぎょ鉢や睡蓮鉢の中をひらひらと涼しげに泳ぎ、見た目の涼を与えてくれる夏の愛玩魚。夏祭りの夜店などで、よく見かけるのは紅白のきんぎょや出目金です。ただ、今回の品評会のきんぎょは、ひと味違っていました。『らんちゅう』という種類なのだそうで、全体が赤い『素赤』や紅白の『サラサ』などの模様があり、会場では、今年生まれた当歳、2年目の二歳魚、3年目以降の親魚に分かれて審査が行われていました。大きな特長は、頭のコブ、背びれの無い丸い背、根元でピンと跳ね上がり優雅に広がる尾びれ。そして愛らしい泳ぎっぷり。会場には200人ほどの愛好家のみなさんが訪れ、それぞれ手塩にかけた自慢のらんちゅうを出品し、第一席である東西大関や第二席の立行司、第三席の東西取締などの魚が決まると、炎天下の会場に祝福と羨望のどよめきが起きていました。愛好家のみなさんが注ぐ視線の先で、涼しげに泳ぐらんちゅう。その傍らで、ピジョンズ・パークもしばし、目で涼を楽しみました。
 
2010.0903
●防災訓練見学!大里松原海岸で揚陸大作戦
91日は、防災の日。当日朝から、全国で防災訓練等が行われました。徳島県でも、平成22年度徳島県総合防災訓練が開催され、県南5市町を中心に、多くのみなさんが参加されたようです。メーン会場となったのは、海陽町のオートキャンプ場『まぜのおか』。神々しい朝日や、透明度の高い海水で知られる浅川湾に望む『まぜのおか』ですが、ちなみに、徳島県内で行われるメジャーな市民フルマラソン『海部川風流マラソン』の本部・スタート・ゴール地点ともなっています。暦の上では秋とはいえ、まだまだ強烈な陽光が降り注ぐ中、日焼けを気にしながらも、美しい自然と防災に向けた取り組みに心を引かれ、ピジョンズ・パークも朝から出かけてみました。今回の写真は、防災訓練のひとつ、海上からの救援車両揚陸の様子です。今後30年以内に60%の確率で発生が見込まれるという南海地震が発生し、沿岸部を津波が襲ったとの想定だったそうです。万が一に備えるみなさんの真剣な表情に、おだやかに見える当日の自然が持つ、怖い一面を思わずにはいられませんでした。
 
2010.0902
●暦の上では、秋の海
毎日、ほんとうにもう暑いのですっ!これまでは夏だったから、それも仕方ないのです。というかピジョンズ・パーク的にはウェルカムだったりします。かき氷もスイカも、ナスやトマトやキュウリなどの夏野菜もそうめんも、暑いからこそ、ことにおいしくいただけるのだろうと思うからです。そんな夏も、ついに終わり、暦の上では昨日から秋になりました。灼熱の夏よさようなら、そして涼しい秋よ、こんにちは。というわけで、昨日91日に、夏の象徴といって差し支えない海へ、さよならを伝えに行きました。ところが、陽は相変わらずジリジリと照りつけ、涼を運ぶ風は無く、浜辺の松林ではセミたちが、まだまだ終わらせないぞ!とばかりに泣き叫んでいます。ふっ、まぁ物事は、ことに自然は計算通りには運ばないのです。そんな自然のわがままをよしとするピジョンズ・パークは、顔と肌を陽に焼かれながら、青い海と積乱雲をしっかりと目に焼き付けてきたのです。秋よ~~っ!
 
2010.0831
●夏の終わりの『矢筈山』&『石堂山』山行~その2
今日も徳島は朝から猛暑となっています。エアコンの効きもかんばしくありませんが、水槽の金魚(らんちゅう)は、暖かいのがいいのか、ひらひらと心地よさそうに泳いでいます。さて前回に続き、矢筈山~石堂山山行のお話です。山の達人Oさんに別れを告げ、標高約1636mの石堂山へと歩を進めたのはお昼過ぎ。標高役1848mの矢筈山からだと、200m以上下ることになります。予想通り、尾根づたいの道はいきなり急な下りで、加えてササ原の中にカヤが混じり、滑ったからといって、うかつにつかむと手を切ってしまうのは目に見えていました。それでも何とか下っていると、今度は強い雨が。矢筈山を目指していた折には、青空が広がり、わずかに浮かぶ雲は白く、風は爽やかだったのが、うそのようにかき消え、雨と蒸し暑さと道を見失ってしまいそうなほどに成長した夏草&ササの藪こぎ行軍となっていたのです。実際、一度は道を見失いもしました。行けども行けども腰ほども高さのある夏草の海。崖があっても気づきません。仕方なく、そして意気消沈しつつ引き返しはじめたピジョンズ・パークにやっと幸運が訪れました。帰り道を探そうと上った丘の上に道が伸びていたのです。日頃の信心はこうしたところで役に立つのです。寺社を訪ねた際には「お賽銭・お布施をけちらない(ピジョンズ・パークのお約束)」でいて、本当に良かったと思うのです。それにしても、どうして谷に降りてしまったのか。あらためて見る尾根道は、しっかりとしたものでした。結局、矢筈山から250mほど一息に下り、50m弱登って、1時間30分ほどで石堂山山頂を踏むことができました。石堂山山頂では1時間ほど過ごし、近くに見える奇岩『お塔石』に頭を下げ、やっぱり雨の中、来た道をよじ登り下って、落合峠に戻ったのは午後530分頃でした。そうして車中で仮眠を取りつつ、当初のもくろみである星空を撮影しようと午後7時過ぎまで粘ってはみたものの、雨脚は強くなるばかりで、周囲は霧にまかれ、暗い夜空に星はおろか、月さえ見えない状況。期待いただいた抱いたピジョンズ・パーク読者のみなさん、星空のご紹介は、次回近いうちにということで、どうぞご了承くださいね。
 
2010.0830
●夏の終わりの『矢筈山』&『石堂山』山行~その1
タイトルには、矢筈山~石堂山山行と書きましたが、本当のところ、ピジョンズ・パークがもくろんでいたのは、落合峠の星空撮影でした。これに先立ち、せっかくだから山行も楽しんでしまおうということで、三好市東祖谷を流れる深渕川源流上部の落合峠に立ったのは、828()午前10時。ここから東方にそびえる矢筈山(標高約1848m)まで、今年最後の夏山をのんびりと歩き、山頂から北に連なる石堂山(標高約1636m)を踏んで、またゆっくりと引き返す、行程約10kmのコースへ、足を進めていきました。星空撮影は午後8時と決めたため「時間に余裕があれば、暗くなるまで山中をうろつくのもいいかなぁ」と、心に余裕を持って出発したのですが、初秋を思わせる爽やかな山風に背中を押され、途矢筈山まで1時間20分で到達してしまいました。参考タイムでは約2時間とのことで、途中、撮影しながら3時間くらいかけて歩こうと考えていたのに、このままでは時間がかなり余ってしまいそうです。まぁ、それでも山頂からの眺望は開けて、風は心地よく、「弁当など広げつつ、周辺を散策すればいいか」と思い直し、山頂付近で“だらだら”を満喫していたわけです。そんなピジョンズ・パークに、「やぁっ!」と声をかけてくれたのは、奇遇にも、県南の山でいつもお世話になっている山の達人Oさん。奥さんとお二人で登って来たのだそうで、さすがに息も乱れず、お弁当を広げるのにぴったりの時間に到着されていました。山頂での邂逅を喜び、歓談の合間には、道中で咲いていた花の名前などを教えていただきました。名前が分からず少しモヤモヤしていた気分をすっきりと晴れさせてくれたOさんに感謝しつつ、「今日は、ここで引き返すのだ」という、お二人に別れを告げたピジョンズ・パーク。石堂山へ続く尾根へ、よっこらしょ。次回へ続く。
 
2010.0827
●剣山スーパー林道に秋の気配!? シコクブシ咲く
今日も徳島は快晴。夏の陽光がぎらぎらと照りつけ、たっぷり湿気を含んだ重たい風が吹いています。というわけで本日も涼しい話題。前回のポッポニュースで紹介した徳島県が誇る自然観光名所『高の瀬峡』(825日の様子)。深い深い緑と渓谷を渡る涼しい風に癒されたあと、そこでもらった元気をエネルギーに、そのまま日本一長い未舗装道『剣山スーパー林道』を走ってみることにしました。標高1000mを超える高地を縫って走る剣山スーパー林道には、さすがの今年の残暑の勢力も及ばないのか、肌にあたる風は軽く、心地よいのです。この日は平日で、花の季節も終わり、まだ紅葉には早く、夏休みも残りわずかと行った状況が重なって、ほとんど出会うバイクも車もなく独占状態。またしても、ピジョンズ・パークは、ぜいたくな時間をいただくことができました。9月に入れば、ここは急速に秋の色を深めていきます。移ろう季節に出会得る場所、それが剣山スーパー林道なのです。
※剣山スーパー林道は、災害復旧工事のため、間もなく全面通行止めとなるそうです。残念ですがしかたありません。期間は96()1130()まで。工事場所は、剣山トンネル西側入り口(木頭地区側)から約1.1kmの地点。剣山登山口には、木頭地区側からアクセス可能だそうです。
 
2010.0826
●深緑一色! 夏の高の瀬峡
深い深い緑一色の高の瀬峡なのであります。こうなると、もう『自然界の役満』と言ってよいような…。好天に恵まれた昨日、ナカ(徳島県那賀町)の木頭平地区を経て、ふるさと徳島を代表する自然観光名所『高の瀬峡』を訪ねました。午前中の早い時間は、秋を思わせるカラリとした風が吹いていたものの、時間の経過とともにじわじわと湿度が上がり、結局は厳しい残暑に見舞われた徳島県。マチを離れ、そそり立つ緑の渓谷に足を運び、澄んで流れる那賀川のほとりに立ったピジョンズ・パークは、ついにこの世の極楽を引き当てることができました。振り返ってみれば、ひとり勝ちの状況。これではピジョンズ・パーク読者のみなさんに申し訳なく、さっそく写真ではありますがご報告した次第です。『涼』が、少しでもみなさんのもとに届くとよいのですが^^)。
 
2010.0824
●踊り三昧の安楽寺盆踊り
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は快晴。すっきりと晴れ渡っています。気温はこれからぐんぐん上昇しそうですが、湿度が低いためでしょう、昨日とはずいぶん様子が違って、朝から過ごしやすくなっています。秋の芽が、少し顔を出したのかもしれませんね。さて、本日のポッポニュースは、820()夜に行われた、四国八十八ヶ所霊場第6番札所『温泉山 安楽寺』境内で開催された恒例の盆おどりのお話。引っ張りますね^^;)。でも、これが最終話。今回もお付き合いくださいね。風神太鼓のみなさんによる和太鼓演奏が終わると、次から次へと各種踊りイベントが展開されていきました。米とぎ踊りとうちわ踊りの2種類の踊り方がある『二上がり音頭』『大師音頭』、遍路衣装で踊る『お四国さん』などの盆踊りが披露され、いずれものんびりと心地よく、うちわ片手に見物するぜいたくな時間が続きます。さらに地元阿波おどり連による阿波踊り演舞。阿波踊りは徳島の夏祭りに欠かせません。そして最後はやっぱり見物人も一緒になって踊る『阿波踊り・総踊り』。踊り三昧の安楽寺盆踊りで、ふるさとの夏祭り(盆踊り)を、たっぷり楽しんだ一夜となりました。
 
2010.0823
●夏の境内に響き渡る和太鼓の音
前回に引き続き、徳島県上板町に建立されている四国八十八ヶ所霊場第6番札所『温泉山 安楽寺』境内で開催された恒例の盆おどりのお話です。820()夜の安楽寺は、檀家衆や地域の人々を集めて、盆おどりイベントで賑わっていました。当夜、口火を切って披露されたのが、風神太鼓による和太鼓演奏でした。黒い衣装に身を包んだ数名の男女が撥(ばち)を両手に、巨大な和太鼓に向き合います。日頃の練習・鍛錬をうかがわせる、両腕のしなやかな筋肉。それが躍動するのに合わせて、ズンドドドン、ドンと、境内に重厚でありながら軽やかなリズムが刻まれ、見物人のお腹の底に響きわたるのでした。風神太鼓…周りをとりまく見物人の多くは、よく見知っているようでしたが、ピジョンズ・パークはこれが初めての出会い。力強く巧みな演奏に聞き惚れながら、メーンの活動場所や歴史など、一度、安楽寺さんに訪ねてみたいと思ったのです。
 
2010.0821
6番札所の盆踊りで、漂泊にひたる
残暑が続き、日中はよほどでないかぎり外出する気持ちになれないでいます。それがたとえ近場であろうとも、漂泊を旨とするピジョンズ・パークとしては、外出しないままに一日を終えてしまうことに不甲斐ない心持ちを覚えずにはいられないのです。というわけで、昨夜は徳島県上板町に建立されている四国八十八ヶ所霊場第6番札所『温泉山 安楽寺』を訪ねました。涼を求めて肝試しに行ったというのでは、もちろんありません。昨20日は、当寺恒例の盆おどりが境内で行われるというので、拝観にうかがった次第です。これまでに何度か山門をくぐった安楽寺は、都度、多くのお遍路さんに出会いましたが、昨夜は檀家衆を中心に近隣の人々が大挙して集まっており、夜の境内は大変な賑わいとなっていました。夜店の屋台が並ぶ参道を抜け、まずは本堂に向かい、お布施とともに薬師如来さまに手を合わせました。たいして待つこともなく、午後720分。風神太鼓の和太鼓演奏が披露されたのを皮切りに、二上がり音頭(米とぎ踊り、うちわ踊り)、大師音頭、お四国さん、阿波おどりなど、次々と繰り出される盆踊りイベントに、ピジョンズ・パークの心は漂泊し、酔いしれたのです。次回は、その盆踊りの様子をご紹介しますね。どうぞお楽しみに!
 
2010.0820
●清流のほとりの阿波おどり
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。今日も徳島は猛暑となりました。前日のコラムに、読者yadoさんからコメントをいただいていますが、こう暑さが続くと、確かに標高約1000mの高地に広がる『シャクナゲの里・岳人の森』を訪ねて、園主・山田勲さんの楽しいお話を聞きながら、観月茶屋(料理長・山田充さん)で、冷たいわらび餅などいただきたくなります。さて、本日のポッポニュースは、前号に引き続き、暑さを熱気で吹き飛ばす阿波おどりの話題です。こちらは徳島県勝浦町横瀬地区で毎年816日に開催され、25年来続く風物詩として定着している阿波おどりです。主会場となっているJA東とくしま勝浦支所広場には、スタートの午後6時前から地元のみなさんを中心に多くの老若男女がうちわを手に集まってきます。そうしてみんなで、会場脇に横たわる清流・勝浦川を渡ってくる、やさしく涼しい川風に吹かれながら、恒例の阿波おどりを楽しむのです。この日、踊り込んできたのは地元連など5つの阿波おどり連。阿波おどり演舞が披露され、見物客から盛大な拍手が贈られると、今度は見る阿呆たちを誘って、みんなで踊る阿呆に。本場徳島市で行われた阿波おどりの熱気にあてられた後では、涼しい川のほとりでのんびり見物できる勝浦町横瀬の阿波おどりが、ほどよい口直しに感じられて、心にも心地よく染みいるのでした。
 
2010.0819
●残っているのは夏の熱波か、阿波踊りの熱気か
阿波おどりが終われば、秋風が吹き、すこ~し涼しくなるのが通例の徳島と思っていたのですが、今日もうだるような暑さが押し寄せています。この暑さでエアコンのききもいまひとつ。ならば!と、風の通りを期待して窓を開け放てば、湿気をたっぷり含んだ熱い空気が、どろりと流れ込んでくるばかり。とはいえ悲観にくれていては泣きっ面に蜂でしかないわけで、ここで一発逆転の発想で応戦したいもの。というわけでピジョンズ・パークは、自然が与えてくれた無料のサウナだと思うことにしたわけです。そうなると何だかありがたくもあり、ぼんやり、まったりを楽しみながら、もはや何も考えられなくなっているわけなのであります。本日のポッポニュースは、814日~16日までの3日間、JR鴨島駅前通りを会場に行われた『吉野川市阿波踊り大会』の様子です。あの阿波踊りの熱気を思い出せば、今日の暑さなんて、なんてことないのです。陽が傾くまで、もう少し。なんとか乗り切りましょう。
 
2010.0818
●アユ!釣りごろ、食べごろ
県土のおよそ80%を山地が占める山国・徳島県には、分水嶺が生み出す多くの谷、川が流れています。その流れは清く澄んで、渓谷では渓流の女王と賞されるアメゴ(アマゴ・ヤマメ)が生息し、そして中流、下流では香魚と呼ばれるアユがコケをはんでいます。アメゴの解禁は3月、アユは6月が多くなっています。なかでも年魚のアユは、今頃がしっかりと成長して脂ものり、そろそろ卵を持つものも出てきます。吉野川、穴吹川、鮎喰川、勝浦川、那賀川、海部川など、アユ釣りのメッカとされる河川では、毎日、県内外から多くの太公望らが訪れ、釣果を競っています。写真は、勝浦川の支流でアユの友釣りを楽しむ釣り人たちのいる風景です。徳島市から来たという一人の釣り人に聞くと、25cmほどのアユが釣れているとのこと。真夏から涼しい風が吹くころにかけて、アユはいっそう美しく、おいしく、成長していくのです。
 
2010.0817
●阿波おどりに熱気を注ぐ浴衣の色
あっという間のお盆でした。徳島県にとっては、瞬く間の阿波おどり期間だったと言い換えてもよいかもしれません。本場徳島市の阿波おどりが行われた12日~15日までの4日間は、晴天に恵まれ、多くの人出で賑わったそうです。今回の阿波おどり見物で、ことにピジョンズ・パークの印象に残ったのは、日中の日ざしに焼かれたアスファルトから立ち上る熱気に加え、踊る阿呆と見る阿呆が放つエネルギーの熱さが渦巻く街の通りで、なんとも涼しげな女踊りの踊り子さんの浴衣の色でした。幾多ある阿波おどり連では、それぞれに趣向を凝らしたデザインがなされているようですが、演舞を見物している際、あるいはすれ違うとき、強く印象に残ったのは、そこだけ爽やかな風が吹いているような浴衣のカラーでした。それはまるで、ボコボコと煮立っ湯に加えた差し水のように、荒れ狂う水面を一瞬黙らせては、さらに沸騰を誘うような…。
 
2010.0816
●ナカでケイトウが見頃
県南の町、ナカ(徳島県那賀町)の相生地区を中心に、お盆を彩る花『ケイトウ』が見頃を迎えています。見頃と書きましたが、実際は観賞用に植えられているのではなく、生け花に使う切り花として育てられているため、出荷の最盛期になっていると言ったほうが正しいかもしれません。ただ幸いなことに、ナカを貫く国道195号沿いでたびたび出会うことができ、また目星をつけて少し脇道に入ると、広々とした畑一面が真っ赤なケイトウの花で覆われ、深緑の季節に鮮やかなコントラストを楽しむことができるのです。写真は、『相生森林公園あいあいらんど』前に広がり、江口ダム湖を望む、前川満男さんのケイトウ畑の様子です。「ケイトウは、日当たりの良い場所でよく育つんよ。ことに相生地区はケイトウ栽培には適していて、品質の良い花ができるんで、人気なんよ」と、前川さんが作業の手を止めて、ピジョンズ・パークに教えてくれました。夏休みはまだこれから。家族旅行などで、ナカを旅するとき、ホッと目を楽しませてくれそうです。
 
2010.0815
●天気晴朗! 阿波おどり最終日
本場徳島市の阿波おどりも、今日がいよいよ最終日。天候に恵まれた徳島市では、連日『踊る阿呆』に『見る阿呆』が加わり、マチに熱気が渦巻いていました。写真は期間中の13日の様子。地元紙によると、この日訪れた見る阿呆は36万人に達し、250を数える阿波おどり連が繰り出したそうです。祭りのエネルギーを記録しようと、ノートとペンを携え会場入りしたピジョンズ・パークでしたが、鉦に太鼓、三味線に篠笛が奏でるよしこののリズムについつい聴き惚れ、踊る阿呆たちの演舞にどっぷり見とれてしまうのでした。夕刻6時の開始を待ちかね、カンッと鉦の音を合図に、今日最終日を迎える徳島のマチは、期間の中でも最も熱く燃え上がるのに違いありません。
 
2010.0812
●限界集落に復活した祭り囃子と若連中
ナカ(徳島県那賀町)の木沢・小畠地区に伝わる『小畠だんじり』が、去る87()に復活しました。小畠八幡神社に保存されていた『小畠だんじり』は、いわゆる祭りの象徴となって、お囃子を行う太鼓屋台。「おおかた30年近こうも使われてなかったんじゃが、地元の元気につながると思って引っ張り出してきたんよ」と、小畠地区出身で地元に暮らし、今は四季美谷温泉の支配人を務める地下足袋王子こと平井滋さん。山村地域の木沢・小畠地区は、全国の例に漏れず過疎化と少子化が進み、屋台を担ぐ若手も、太鼓や鉦を打つ子どもたちもほとんどいなくなってしまったことから、祭りの火も消えてしまっていたのだそうです。そんな寂しい状況を前に、地下足袋王子が考えたのは、四季美谷温泉が主催する観光登山シリーズ『木沢の山と花と温泉ツアー』の5周年記念イベントとして、小畠だんじりを復活させることでした。そしてこれに賛同したのが、昭和29年当時、若連中(だんじりを担ぎ、祭りを支える若い人たち)だったみなさん。そのころ20歳代だった若連中も、いまや年齢を重ね7080歳代となったものの、昔取った杵柄で手際よく屋台を組み上げ、太鼓や鼓の皮を張り直して屋台の上の舞台へ据え付けていきます。そうして30年の時を経て、そのスガタを四季美谷温泉駐車場に現した小畠だんじりは、青い大波があしらわれた幕がまかれ、かつての華やかさを取り戻していました。5周年を祝って集まった山女、山男、見物客を前に、チンチン、ドンドン、コーンコーンと、昭和29年の若連中が鐘や鼓や太鼓を打ち鳴らします。絶えて久しかった祭りの音色が木沢の山々や谷にこだまします。緑の木々や山の生き物たちも、かつての賑わいを懐かしんでいるに違いないと、ピジョンズ・パークは思ったのです。
 
2010.0811
●小見野々ダム湖と青い橋
ナカ(徳島県那賀町)を流れる清流・那賀川の上中流部に設けられているのが、アーチ式コンクリートダム『小見野々ダム』です。そのダム湖の上流に、青い一本の橋が架かっています。海川口橋です。この橋の周辺では、運が良ければ、非常に珍しい現象『チンダル現象』(だと思われる)に出会うことができます。ここより少し下流に注ぐ、坂州木頭川と拝宮谷川が合流するポイントでも見られる現象で、水面が美しいコバルトブルーに染まる光の芸術です。この日は、雨模様であったため、湖面は森の緑を映して深い緑色に沈んでいました。それでも車を止める気になったのは、濃い緑の湖面に青い橋が映り込んで、その部分だけチンダル現象のように見えたからです。ピジョンズ・パークは、清流・那賀川で出会う不思議な自然現象に、心引かれてならないのです。
 
2010.0810
●夜空に咲いた煙花900
いよいよ阿波おどりシーズン本番。昨日から、徳島への海の玄関口・鳴門市の阿波おどりが開幕し、待ちかねた踊る阿呆と見る阿呆がマチにあふれたようです。阿波おどりといえば、徳島を彩る夏の華。そしてもうひとつ、徳島の夏を賑やかに飾るのが、夜空に咲く大輪の火の華、花火です。さる86()の夜、吉野川中流域の町、吉野川市の鴨島運動場を会場に開催されたのが、第64回吉野川市納涼花火大会です。長い夏の陽がやっと山陰に沈んだ午後8時、巨大な火の花が夜空を染め、約1時間におよそ900発の花火が打ち上げられました。屋台の灯りが輪になって連なる会場脇の堤防から、ピジョンズ・パークも暑気払いを楽しませてもらいました。
 
2010.0806
●炎天を突く『阿波の土柱』
今日の徳島は、空気が煮立つほどの猛暑となっています((; ̄∇ ̄)~。こまめに水分を取りつつ、熱中症から何とか身を守っています。なんていいながら、室内でうだっているだけというのも芸がないのです。そこで、ハト派のピジョンズ・パークにしては珍しく、ましてや戦わずして逃げてはいけないと毘沙門天のお告げがあったわけでもなく、炎の陽光降り注ぐ屋外へと車を走らせたのです。向かった先にあったのは、景勝で知られる『阿波の土柱』。長い年月をかけて、風雨にさらされ、氷づけにされ、さらには炎天に焦がされて造形された自然の美。ジリジリと肌を焼く夏の日ざしに負けず、本日撮れたての絶景です。どうぞ、ご覧ください。
 
2010.0804
●色えんぴつ画作家・川上和彦画伯の新作
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。今日の天気予報では、徳島は降水確率40%の予報がでていましたが、雨は降らず、そして空は青く晴れ渡っておりました。あたたかい一日を過ごすことができました。さて、ピジョンズ・パークでは、おなじみの色えんぴつ画作家・川上和彦画伯から、新作が届きました。猛暑が続く中、精力的に制作に励む画伯の今回作品は、キャップをかぶったゴールデンレトリーバー。愛らしい瞳に、夏バテ気味の心も元気を取り戻しそうです。
川上画伯の新作はコチラ→『ポッポギャラリー』
 
2010.0802
●道の駅『鷲の里』でナカの名所紹介
ナカの道の駅『鷲の里』の郷土資料コーナー『六角堂』に、ナカの知られざる名所や祭りなどを紹介した写真12点が展示されました。それぞれA1(594mm×841mm)サイズの大型パネルです。ピジョンズ・パークもさっそく見学しました。祭りでは、五ッ拍子や千鳥などのテンポで繰り広げられる木頭踊りや黒滝寺踊り、滝では、雪化粧をした大釜の滝や迫力ある天霧の滝、そして四季美谷温泉の名物支配人、地下足袋王子が撮影した樫戸丸(標高約1566m)の雪庇ほか、相生地区の豪快な吹筒煙火や景勝わじきラインを行くラフティング・ボートなど、さまざま。道の駅『鷲の里』は、四国八十八ヶ所霊場・第21番札所太龍寺と太龍寺山の麓をつなぐ『太龍寺ロープウェイ』の山麓駅にも隣接しており、札所を目指す観光客やお遍路さんの目を楽しませてくれそうです。
 
2010.0729
●岳人の森のレンゲショウマ
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。今日の徳島は久々の雨空となっています。気温も下がっているようで、午前中は、なんとかエアコンのお世話にならずに済みそうです^^)。さて、本日のポッポニュースは、四国の山岳植物園シャクナゲの里・岳人の森(入園料一般400)に咲いた、レンゲショウマの紹介です。山深い徳島県神山町の最奥、土須峠に近い標高約1000mの高地に設けられた同園で、貴重で希少な山岳植物レンゲショウマが見頃を迎えています。本州などでは、群生地が見られるなど、比較的ポピュラーな花・植物ですが、四国そして徳島県固有種のレンゲショウマとなると話は別。同園主・山田勲さんの話によると、すでに徳島県では絶滅が伝えられているのだそうです。じゃあなぜ、絶滅した花がシャクナゲの里・岳人の森に生きているのか。「種子を保存し、大切に育て、株を少しずつ増やしてきたんです。ですから、ここのレンゲショウマは、混じりっけなしの純粋な徳島県固有種です」と、山田さんが教えてくれました。現在、およそ200株ほどに増えたという、レンゲショウマの花の直径は1cm余り、茎の高さは30cmほどでしょうか。白地に薄い青紫色がのった花びらは、“可憐”の言葉がぴったり。花の見頃はお盆くらいまでとのことでした。
 
2010.0727
●第24回木頭杉一本乗り大会 いよいよ来週末!
ナカ(徳島県那賀町)の夏を代表する風物詩『木頭杉一本乗り大会』が、来週末の81()に迫っています。これに先行して毎年6月、7月の土日に、地元の一本乗り名人たちが長年培ってきたテクニックやちょっとしたコツを伝授してくれる講習会が行われていましたが、今年は梅雨の影響から清流・那賀川のコンディションが悪く、先週末の土日にやっと開講することができたようです。両日とも講習会を待ちかねた参加者らが大勢足を運び、照りつける夏の日ざしの下、川面に浮かべた木頭杉の丸太を相手に奮闘するスガタは、涼しげで気持ちよさそうに見えました。伝統の木頭杉一本乗りを、楽しみながら後世に伝えようと始まった大会(ライセンス取得会)は、今回で24回目を迎え、歌謡ショーや地元の盆踊り披露、また水中宝探し大会、名人鍋の振る舞いなど、イベントの内容もしっかりと充実してきました。かつて、清流・那賀川にブランド木材『木頭杉』の丸太を浮かべ、その上に人が乗って流れ下り運搬した伝統の技。『みんなでガロになろう!』を合い言葉に、来週末いよいよ開催です。※ガロとは、木頭地域で語り継がれている川妖怪のこと。カッパの親戚なのだそうです。
 
2010.0723
●あこがれは、空
ピジョンズ・パークの名前の由来。それは、公園に出かけて、そこに暮らす主(ぬし)たちと弁当を分け合い、まったりとした時間を過ごす小さな幸せに気づいたことに起因します。それはまた、主であるハトが気ままに空を舞うスガタ(穏やかな様子が、そんなふうに感じさせるのです)へのあこがれも生みました。そんなピジョンズ・パークのあこがれを実現させたのが、航空自衛隊『ブルーインパルス』のみなさんです(レベルが違いすぎますね^^;)。ブルーインパルスといえば、白と青にカラーリングされたジェット戦闘機を華麗に乗りこなし、大空でアクロバット飛行(展示飛行)を見せてくれる、飛行の精鋭チーム。その展示飛行が、去る719()の午後130分から、小松島市の明石埠頭沖合の空を舞台に行われるというので、ピジョンズ・パークも押っ取り刀で出かけました。開場は大変な人出。チーム6機のうち、1機は徳島県出身のパイロットさんが操縦しているとのことで、いっそう人気を呼んでいるようでした。そして、ほんとうにふいに米粒ほどの機体が洋上に現れたかと思うと、瞬きする間もなく頭上を超え、飛び去り消えていきます。また、場内放送でバーティカルキューピッドの名称が伝えられると、もう青い空には白いハートのマークがしっかりと描かれていたりするのでした。こんな光景を間近にしたなら、自由に空を飛ぶハトたちも、きっと豆鉄砲どころじゃなく目を丸くすることだろうなぁ。
 
2010.0720
●ふるさとの夏まつりが、やっぱりええねぇ。
徳島も梅雨明け宣言が出され、いよいよ夏祭りシーズン本番へ突入しました。717()に、県南の山中で先陣を切って行われた『わじき夏まつり』も、ふるさとを彩る夏の風物詩となっています。海の日と合わせ3連休となった先週末、ピジョンズ・パークもはじめて、わじき夏まつりを見学させてもらいました。地元の阿波踊り連『わじきライン連』の踊りを楽しみにうかがったのですが、アカペラグループによるライブやわじき音頭(輪踊り)、そして花火大会など、イベントもさまざま工夫されていました。開場となった鷲敷グラウンドの外周には、たこ焼きや焼きそば、ヨーヨー釣りなどの屋台も多数立ち、地域の老若男女が足を運んで賑わい、なんともほどよい祭り気分をピジョンズ・パークも味わったのです。
 
2010.0715
●梅雨明け間近の名瀑・大釜の滝
神山町の深山に落ちる雨乞いの滝、海陽町を流れる海部川の支流・王余魚谷(かれいだに)で轟音を上げる轟の滝とともに、日本の滝百選に堂々名を連ねるナカ(徳島県那賀町)の名瀑・大釜の滝。月に一度は足を運びたい、ピジョンズ・パークのお気に入りポイントのひとつです。年間を通じて水量は豊富にあり、上流の山が抱える深い自然を思わずにはいられません。春や初夏の新緑、夏の深緑、そして秋の紅葉が彩る渓谷にそそり立つ岩盤の底を削り流れ、約20m直下の大きな滝壺へ止めどなく落ちていくスガタは、見る人に畏怖すら感じさせます。ことに梅雨のこの時期、水量はいつもに増してたくましく、滝を見下ろす高台に作られた展望台にまで飛沫が吹き付けてくるほどの大迫力です。梅雨明けとなりそうな来週あたりからは、清々しい青空が、このナカの名瀑をさわやかな彩りで飾ることでしょう。
 
2010.0714
●山田勲さんに山岳植物を学ぶ
先週末。山深い徳島県神山町の最奥、土須峠に近い標高約1000m付近に広がる四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』(入園料400)を訪ねました。ゆっくり歩いて40分ほどの散策コースを、同園代表の山田勲(やまだ・いさお)さんがたっぷり2時間かけて、希少で貴重な山岳植物を紹介してくれるというので、参加させてもらいました。5月から日本シャクナゲの群生、ヒメシャガの群生、オオヤマレンゲなどが次々と開花し、現在は樹花のナツツバキが頭上で見頃を迎えていました。「猛暑の夏場にも、照りつける陽光をほどよく深緑の森が遮ってくれるので、涼みながら高山植物を見学できます。もうしばらくすると、緑の覆い徳島県内でも絶滅してしまったと言われるレンゲショウマの開花も、奇跡的に当園で見てもらうことができますよ」。希少な四国の高山植物を守り、育て、40年近く取り組んできた森づくりの知識と経験をベースに解説してくれる山田勲さんの話は終始興味深く、また所々に織り込むジョークは爽やかな笑いを誘って、2時間があっという間に過ぎてしまったのでした。貴重で希少な四国の山岳植物について、楽しく教えてくれる山田さんの案内は基本的に無料で行われています。シャクナゲの里・岳人の森で過ごす夏は、単に避暑を兼ねての余暇を楽しめるだけでなく、夏休みの自由研究や小・中学生の学外授業などに取り入れれば、自然に対する理解や思いがいっそう深まるに違いないと、ピジョンズ・パークは思います。散策コース・季節の高山植物・無料案内など、詳しくはコチラ→同園tel.088-677-1147
 
2010.0712
●川上和彦画伯の新作を掲載!
今日の徳島は朝から雨が強く降っています。「梅雨明けは、まだもう少し先だよ」と、教えてくれているようです。洗濯物の乾きが悪いのは気になりますが、雨が嫌いではない、どちらかといえば好きな天候だと考えるピジョンズ・パークは、どこかうきうきしているのです。そう思って見ると、窓から見える道路脇の木々も、喜んでいるような…。さて、喜びといえば、ピジョンズ・パークではおなじみの色えんぴつ画作家、川上和彦氏の新作が完成。ホームページ・ピジョンズ・パークのポッポギャラリーに掲載させていただきました。テーマはワールドカップのサッカー日本代表を応援する介助犬たんぽぽ。スペインの優勝が決まったばかりの今日、誠にタイムリーな新作です。日本代表の健闘をたたえつつ、未来の優勝を願っているようです。それではどうぞ、画伯の新作をご覧ください。新作はコチラ→ポッポギャラリー
 
2010.0708
●やれうれし! 七夕に、アジサイの天の川
昨日は新暦(太陽暦)の七夕。梅雨が明けきらない中で、七夕のちょうどその日に、天の川に出会えるのはたいそうな幸運と言って間違いありません。“願い"を叶えるのは、あるいは“夢"を実現するのは、それだけ難しいということなのでしょう。それでも、思い続けなければ願いも夢も現実にはなりません。事実、昨日の七夕の日に、ピジョンズ・パークは望み続けた思いが天に通じ、小さな幸せ(幸せのかけら)をひとつ、手に入れることができました。それがナカ(徳島県那賀町)を流れる清流・那賀川に設けられた川口ダムの湖畔に咲く、というよりほとりを埋め尽くすアジサイの花の群れとの出会いです。川口ダムは、別名『あじさい湖』とも呼ばれる花の名所。中でも、ダム施設南側に広がる山の斜面のアジサイ群は、湖畔の見どころを圧倒しています。緑濃い森の奧から、青や青紫色のアジサイの花があふれ、流れ出してくるような迫力。それはまるで、森の中に現れた『アジサイの天の川』です。ピジョンズ・パークは、しばしシャッターを切ることも忘れ、“願い"そして、望み続けた川口ダム湖畔でのアジサイとの出会いが叶ったことを喜び、そしてナカに感謝したのです。
 
2010.0706
●ピジョンズ・パークが新しい顔になりました。
ピジョンズ・パークのポッポニュース読者のみなさん、お待たせいたしました。ついにHPピジョンズ・パークが新しい顔が完成(一部工事中)しました。特長は構造的にはフラッシュサイトであること。これまでは落ち着いた(静止した)イメージでしたが、動きが加わっています。さらにBGMも流れます。コンテンツでは、これまで表紙の写真は半月に一度入れ替えを行い、常にはふるさとの名所など1ヶ所(1)のみ掲載してきましたが、今後は12ヶ月分の写真を読者のみなさんが自由に入れ替えご鑑賞いただくことができます(フフフ)。そしてもう一つ、コンテンツで大きく変わったのは、ピジョンズ・パークではおなじみの色えんぴつ画作家・川上和彦氏のギャラリーです。画像共有サイト『フォト蔵』さんを利用させていただくことで、川上画伯の作品がいっそう閲覧しやすくなっています。このほか、徳島の魅力を写真と文章でご紹介する『ハトの写真館』や『花の島』『彩度ゼロ』、そしてポッポニュースにも簡単にたどり着けるインターフェースです。それでは、どうぞゆっくりと新しいピジョンズ・パークをお楽しみください。また、相互リンクのお申込みも受け付けています。気軽にメールでお問い合せください。
 
ピジョンズ・パークへGO
※注意。アクセスいただくとBGMが流れます。音楽が不要の場合には、事前に端末で消音してからご訪問ください。
 
2010.0705
10年目を迎えた『下分七夕飾り』イベント
七夕が間近に迫っています。気になるのは、お天気です。織姫と彦星の伝説を思えば、やっぱり晴れてほしいと願うのが人情。雨が、そう嫌いではないピジョンズ・パークも、この日ばかりは星空を眺めたいと思うのです。そして七夕といえば七夕飾りです。短冊に希望を書き込んで、ササ竹に結び、叶えと願います。そんな七夕飾りが道路脇を彩り、願い事があふれるのは、徳島県神山町下分地区です。先週末の土、日曜日は下分公民館前駐車場をメーン会場に、恒例の七夕まつりが開催され、多くの人出で賑わっていました。イベントがはじまってちょうど10年の節目。ピジョンズ・パークもサイトリニューアルを控え、小さな願い事をいくつか抱えて、清流・鮎喰川のほとりに設けられた会場に出かけました。「77日は晴れますように」「徳島の美しい自然に出会えますように」「笑顔の花がたくさん咲きますように」。
 
2010.0702
●長らくのご愛顧ありがとうございました。
pigeons-parkが制作するホームページ・ピジョンズ・パークが誕生したのは、今から遡ることほぼ6年前。20048月のことでした。『幸せのかけら』()を探し集め、ひいては揺るがない心のカタチを見つけることを目的に、独学・手探りによるサイトづくりを続けてきました。以来、多くの“頑張る笑顔”や“地域の一生懸命”に出会い、敬意を払うべき徳島の自然に触れることができました。その中で、少しずつですが、ピジョンズ・パークは進化、成長してきたのではないかと、恥ずかしながら振り返ったりもしています。『幸せのかけら』を集め、都度紹介し、読者のみなさんと共有することで、ぼんやりしていたものが、次第に輪郭を現してきます。その一つの現れが、ホームページのイメージデザインだったりします。これまでに幾度となく変更を重ね、現在のイメージに定着しました。そしてもちろん、これも通過点に過ぎません。揺るがない心のカタチを見つけるまで、まだまだ『幸せのかけら』探しは続き、そのためにピジョンズ・パークの進化していくのです。そういうわけで、長らくのご愛顧いただいた現在のデザインは、間もなく一新される予定です。どうぞ、これからもピジョンズ・パークをご愛顧、ご愛読くださいますよう、お願い申し上げます。
()ピジョンズ・パークが言う『幸せのかけら』とは何か。愛読いただいているみなさんにはおなじみの話となりますが、サイト・デザインの一新にともない、後日あらためてご紹介するつもりです。どうぞお付き合いください。
 
2010.0701
●荒天の小松海水浴場が賑わう理由
徳島県阿南市にある北の脇海水浴場、淡島海水浴がそろって今日、海開きをしたそうです。本格的な夏の到来に、ピジョンズ・パークも汗をじっとりかきながら、予定もないのに何だかそわそわしています。海といえば、先日626()の荒れた天候にさらされる小松海水浴場をのぞいてみました。何となく想像はしていたものの、行ってびっくり! 予想を遙かに上回る人出と賑わいがありました。まず目に飛び込んできたのは強い雨粒でしたが、視線を奪われたのは空に浮かぶ色とりどりのパラ(パラシュート)。その下にはサーフィンボードに乗った人がいて、いわゆるパラサーフィンというスポーツを楽しんでいます。そして海面をカラフルに彩るのはウインドサーフィン。そしてもちろん、数え切れないほどのサーファーたちが、強い風に煽られて大きく成長した波に巧みに乗っていました。砂浜を歩くピジョンズ・パークは、横殴りの雨と吹き付ける潮に、ポンチョをめくられ、全身びしょ濡れになりながらも、その光景に見とれたのです。とはいえ、その日の海に挑戦する勇気は、湧いてきそうにありませんでした。
 
2010.0630
●『五九郎まつり』の後に夏がやってくる
今日の徳島は、曇り空に時折、陽が差すスッキリしない天候でしたが、やはり梅雨まっただ中ということもあって、肌感覚ですが湿度はじっとり高いようで、汗を拭くためのタオルが手放せませんでした。梅雨の雨といえば、先週末の土曜は豪雨となり、毎年6月の最終土曜日に開催されている『五九郎まつり』も翌日の日曜日に延期されました。本日のポッポニュースは、627()の五九郎まつりの様子です。場所は、徳島県吉野川市鴨島町のJR鴨島駅前の通り。大正から昭和初期の時代にかけて活躍した鴨島町出身の喜劇役者・曽我廼家五九郎(そがのや・ごくろう)さんの功績をたたえ、近年、毎年行われている恒例の夏呼び祭りとして親しまれています。祭りでは和太鼓演奏や交通安全などをテーマにしたパレードが行われていました。そして何と言ってもイベントの目玉は、五九郎さんに扮して練り踊る『五九郎音頭』。今回も、3人の五九郎さんを先頭に、いつもは静かな駅前通りを浴衣姿の女性たちが賑やかに踊りを披露していました。そうして軒を並べた屋台の灯りに、梅雨明けが間近に迫っているのをピジョンズ・パークは感じていたのです。
 
2010.0629
●盛大に開催された水無月公演
ふるさとが誇る伝統芸能・阿波人形浄瑠璃の祭典『阿波十郎兵衛 人形浄瑠璃まつり 水無月公演』が、去る626()27()2日間にわたり、県立阿波十郎兵衛屋敷を舞台に開催されました。初日はあいにくの雨、というよりむしろ豪雨に見舞われたものの、阿波人形浄瑠璃ファンにとっては、どうということもなかったようで、訪れた多くのみなさんで賑わっていました。そして今日のポッポニュースは、2日目の様子です。前日とは打って変わり晴天に恵まれた最終日は、さらに多くのファンが訪れ、寿式三番叟、三番叟まわし、傾城阿波の鳴門、恋女房染分手綱、壷坂観音霊験記、實録建治山御法之花、絵本太功記など、次々と行われる上演をたっぷりと楽しんでいる様子でした。ピジョンズ・パークも、初日に続き連日の詣で。阿波人形浄瑠璃の“愉しみ”に触れることができました。中でも心に残ったのは、阿波木偶箱廻しを復活する会のみなさんによる『三番叟まわし・恵比寿まわし』。三番叟まわしは、千歳(せんざい)、翁(おきな)、三番叟(さんばそう)の三人の神様が次々と登場し、無業息災、五穀豊穣といった福を分けてくれる祝福芸。これに続いて、恵比寿まわしでは、恵比寿()が現れ、商売繁盛や豊漁を祈願してくれます。細い竹の撥で打つ鼓の小気味よいリズムと音色に合わせて言祝ぐ芸。それは、もはや芸の域を超えて、ピジョンズ・パークは真実、神様のお遣いに出逢ったような、ありがたさを感じていました。
 
2010.0628
●雨中でも賑わった十郎兵衛屋敷の水無月公演
徳島は昨日、今日と梅雨の晴れ間に恵まれ、湿度は高いものの、たまった洗濯物を干すのにはありがたいお天気だったのではないでしょうか。さて、先週末、626()27()は、徳島の伝統芸能・阿波人形浄瑠璃の祭典『阿波十郎兵衛 人形浄瑠璃まつり 水無月公演』が、県立十郎兵衛屋敷で開催され、多くの人出で賑わいました。初日は、県内各地で豪雨による各種注意報が出されるなど、荒れた天気となりましたが、それでも阿波人形浄瑠璃人気は高いようで、足下の悪さを押して、多くのファンが阿波人形浄瑠璃の上演を楽しんでいました。今回のポッポニュースは、初日の模様で、出演された大夫(浄瑠璃語り)、師匠(太棹三味線)を中心にご紹介します。明日は、天候に恵まれた2日目、日曜日の様子です。どうぞお楽しみに!
 
2010.0625
●『阿波十郎兵衛人形浄瑠璃まつり・水無月公演』明日から!
阿波の伝統芸能は何か?と問われて、まず思いつくのは阿波人形浄瑠璃です。蜂須賀家が徳島を支配した藩政の時代。一定の庇護を受け、地域各所で上演された阿波人形浄瑠璃は、大きく成長し、明治から昭和初期にかけて庶民の娯楽の目玉として、誰もに愛されていました。そんな阿波の伝統芸能の隆盛も、映画やテレビ、ゲーム、アミューズメントパークなどに押され、すっかり下火にはなってしまったものの、廃れることなく今に生きています。それは私たち徳島県民の、そして日本人の心の中に、懐かしいふるさとの思い出として、しっかり根付いているからに違いありません。そしてデジタル化された娯楽があふれる中で、三人の人形遣いが、大夫の語り、師匠の三味線伴奏に乗せて、阿波木偶(あわでこ)と呼ばれる人形を操り、外題(物語)を演じるアナログな世界は、案外新鮮で、ふと気づけば物語の時代へと引き込まれてしまっている──誠に不思議なチカラを秘めているのも事実です。そんな阿波人形浄瑠璃の公演が、年末年始を除き年間を通じて行われているのが徳島県立阿波十郎兵衛屋敷です。毎日朝11時と午後2時からの2回公演が行っている同館で、明日626()27()2日間にわたり、阿波人形浄瑠璃の祭典『水無月公演』が開催されます。県内の有名人形座や大夫部屋のみなさんが多数出演し、傾城阿波の鳴門をはじめ曽根崎心中、恋女房染分手綱、絵本太功記ほか多数の外題を披露してくれます。ファンならずとも、大変ぜいたくな催しに、ピジョンズ・パーク読者のみなさんも、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。徳島は、すでに雨が降っています。今週末も雨の予報。十郎兵衛屋敷では、幸いにも屋内の舞台で公演が行われるため、傘の心配はいりません。
 
水無月公演の詳細はこちら→徳島県立阿波十郎兵衛屋敷
 
2010.0624
●可憐な花、樫戸丸のオオヤマレンゲ
標高約1566mのピーク『樫戸丸』は、日本一長い未舗装道として知られる剣山スーパー林道(総延長約87.7km)に開けた『風の広場』登山口から登ると、ゆっくり1時間少々で登り詰めることができます。梅雨の晴れ間を狙ってたどる登山道は、適度に柔らかな土で歩きやすく、谷から吹き上げてくる風に乗って霧が立つと、新緑に包まれていた森は幻想的な風景に一変します。そして、この時期、見どころは頂上近くに咲くオオヤマレンゲの白い花。天女の花とも呼ばれる可憐な雰囲気を持った花で、緑の葉の間からうつむき、恥じらうように白い花びらを広げて、登山者を迎えてくれます。ピジョンズ・パークが登った622()には、つぼみもまだたくさん残っており、今週末あたりも見頃が続いていそうだと思われました。
 
2010.0621
●梅雨空の下で花開くキウイフルーツ
今日の徳島は、雨こそ振っていないものの、空を濃いグレーの雲が厚く覆い、ジメジメとした湿気が満ちています。洗濯物も乾きにくそうで、パソコンに向かっているだけで、じわじわと体力を奪われていくのを感じます。でも、梅雨の大発見がありました。キウイフルーツの花は、この時期に咲くのです。花の直径は3cmほどでしょうか。長くのばした蔓に青々とした葉を茂らせ、その下に無数の白い花を咲かせていました。キウイフルーツというとニュージーランドをイメージしますが、マタタビ科の蔓植物で、サルナシの仲間だったりします。つまり、徳島県の観光名所『祖谷のかずら橋』を編んでいるシラクチカズラの近縁なのです。梅雨空は一見、陰鬱な印象だけが先行しますが、その灰色の空の下で、ピジョンズ・パークが大好きな甘い果実を育ててもいるのです。
 
2010.0619
●『ゆるい展』の第9回を臨時開催!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは。本格的な梅雨入りをした徳島では、週末の今日も朝からジメジメと湿気が濃くなっています。とはいえ、雨は落ちていません。明日も曇り予報で、傘やカッパの用意は必要かもしれませんが、どちらかといえば身軽にお出かけできそうです。さて、本日のポッポニュースはカラリと明るいイベントのご紹介です。徳島スローアート協会(会長・村上哲史さん)が主催し、毎年春に開催されてきた『ゆるい展』も8年目を迎え、臨時かつ発作的に、今年2度目となる第9回展示を開催するそうです。場所は、風光明媚で知られる海辺のマチ・美波町の中、木岐地区にある『木岐濱名夢ぎゃらりー』と白浜周辺。開催日は730()81()。展示内容は、いつものゆるい展同様に、性別も年齢も国籍も信条も作風も超えて、老若男女の作家さんたちが思いを込めた作品が一堂に会します。ただし、今回は大きな目玉企画あり! 同協会会長の村上さんが、この期間に油絵作品を仕上げます。地域のお宮さんを借り受け、そこを即席アトリエに作品制作の様子を公開してくれます。どんな作品が生み出されるのか、今からピジョンズ・パークも楽しみでなりません。
 
2010.0616
●第24回木頭杉一本乗り大会
ナカの木頭地区を流れる清流・那賀川を舞台に開催され、毎回多くの参加者で賑わう木頭杉一本乗り大会。かつて、清流にダムが存在しなかった頃、上流で切り出したナカの特産品『木頭杉』を、那賀川の流れを利用して、下流のマチに運んでいたのだそうです。何本もの丸太を川に流し、そのうちの一本に人が乗って、岩などに引っかからないように、鳶口のついた竹竿を使って、それらの丸太を操作する『一本乗り』の技が磨かれました。今はもう、川を使った運搬は行われることはなくなりましたが、一本乗りの技は、未来に継承していこうと行われているのが、木頭杉一本乗り大会です。丸太に乗って、どれだけの距離を進むことができるかが試され、その腕前が認定されると各級、準名人、名人の称号が与えられます。写真は、昨年行われた第23回の様子です。乗りこなすのも楽しそうですが、水に落ちてしまった参加者の皆さんが見せる笑顔はいっそう輝いていました。第24回となる今大会は、来る81()に開催される予定だそうです。詳しくはコチラ→『ニュース・ナカ』
 
2010.0615
●雨期ウキ 心躍る梅雨
徳島もついに本格的な梅雨入り。今日は朝から一日中雨となり、明日も雨の予報です。気が滅入る季節? ピジョンズ・パーク読者の皆さんに限ってそんなことはありませんね^^)。花壇や畑の水やりはお天気に任せて、のんびり、いや雨の日こそ、お出かけかもしれません。徳島県唯一の村、佐那河内村の大川原高原を彩るアジサイが花を咲かせるのも、梅雨のおかげに違いありません。ピジョンズ・パークは、ことにゆっくりと車を走らせることができる雨の日のお出かけに心が躍ります。降り注ぐ陽光にしおれかけていた草花が元気を取り戻しているように見え、吉野川の流れにいつもと違う表情を探して落ち着きます。外出を控えがちな雨の日だからこそ、見慣れた風景に新鮮な色を与えてくれる。うきうき心躍る、梅雨の季節がやってきました。
 
2010.0614
●初夏の風物詩〝五九郎まつり〟近づく!
徳島県吉野川市鴨島町のJR鴨島駅前の通りを、黒いシルクハットに黒縁メガネ、ちょびひげ、浴衣に黒い羽織の出で立ちで踊り流す、五九郎まつりが626()に開催されるそうです。毎年6月の最終土曜日に行われているこの祭りは、古い時代に喜劇王と呼ばれた曽我廼家五九郎(そがのや・ごくろう)さんの功績をたたえる地域の初夏の風物詩として親しまれています。祭りでは、このほか地元の和太鼓集団〝鴨島鳳翔太鼓〟の勇ましい太鼓演奏や、五九郎音頭と名付けられている浴衣踊りなども披露され、いつもは静かな地域の駅前通が、華やぎ、賑やかな夜となります。阿波おどりを待つような心騒ぐ感覚ではなく、おっとり、和やかな気持ちで待ち遠しく、今年もちょっとのぞいてみたいな…そんなふうに感じる地域の祭りです。ピジョンズ・パークの過去の記事も参考にご覧ください→2009年のポッポニュース
 
2010.0613
●高城山~しがきの丸で出逢った山の色
先日、剣山スーパー林道に開いた高城山(標高約1628m)南尾根登山口に立ちました。そこから南東方向にそびえる『しがきの丸』(標高約1163m)まで、山歩きです。山歩きというのは、登山口の標高がしがきの丸よりも高く、多少のアップ&ダウンを繰り返しながら、確実に標高を下げて行くというコースだからです。明るく爽やかな初夏の陽光を浴びながら、歩き始めてすぐ、シロヤシオ(ゴヨウツツジ)が、白い花を満開にして歓迎してくれました。青空の下で、見上げる白い花の輪郭は、目にはとらえづらいのですが、新緑から深緑へ濃度を上げ始めた木々の葉が、花に木陰を与えているところでは、その白さが際立ち、輝いていました。尾根伝いに下る高城山~しがきの丸コースでは、緑の森に赤を添えるオンツツジのほか、ギンランなどの貴重で希少な山岳植物にも出逢うことができ、初夏の山も良いものだと、ピジョンズ・パークはあらためて感じたのでした。
 
2010.0611
●鮎喰川の支流でホタル乱舞
暦の上では、今日から入梅とのことですが、今朝の徳島の空は、すっきりと晴れ渡り、これからお昼にかけて暑くなりそうな気配です。本格的な梅雨入りを目前に控え、徳島県内には、ついにホタルが乱舞するシーズンが到来しました。写真は、徳島県神山町を流れる清流・鮎喰川の、上流にそそぐ支流の一本で出逢ったホタルの乱舞です。「光が強くて大きいのと、時期が早いので、ゲンジボタルではないかと思います」と、近くで営業するレストハウス観月茶屋(シャクナゲの里・岳人の森内)の料理長・山田充さんが教えてくれました。ゆっくりと陽が落ちていった午後730分頃、せせらぎの脇の草の中から、緑の小さな光点がふわりと浮き上がり、川面を照らして暗い空へ舞い上がっていきます。ひとつ、ふたつと数えているうち、わっと数が増え、またたくまに数え切れないほどの光の点があたりにあふれ、写真のような乱舞の光景が午後9時をまわっても続いていました。ホタルといえば、神山町のお隣、吉野川市美郷の川田川も名所として知られています。第24回美郷ほたるまつりも始まっているようで、ピジョンズ・パークも知らず知らず浮かれてしまのです。
 
2010.0609
●ナカの新名所〝拝宮和紙 井本紙漉場〟
ナカ(徳島県那賀町)の上那賀・拝宮地区に、

(かみすきば)〟が誕生。

65()から、本格稼働を始めました。
(こうぞ)という植物の繊維を利用した




1日コースの2種類()
3人~5()に達した時点で随時開催されるそうで、
OK


2階で宿泊ができること。



HYPERLINK "http://pigeons-park.jp" ピジョンズ・パークもさっそく予約したいと思います。

()井本紙漉場の体験概要
2時間、3000(喫茶込み)1
1日コース】所要時間約6時間、5000(昼食込み)1
050-8800-2121
93-1
3日前までに予約が必要
HYPERLINK "http://newsnaka.blog6.fc2.com/blog-entry-42.html" ニュース・ナカ』
 
2010.0608
●岳人の森で、次々と見頃を迎える山岳植物たち
シャクナゲの開花シーズンが去った後、オンツツジ、ヒメシャガと、貴重で希少な高山植物が花の見頃を迎え、今また、ベニバナヤマシャクヤク、ヒコサンヒメシャラなどが可憐な花を咲かせています。場所は、徳島県神山町の標高約1000mの高地に広がる四国の山岳植物園〝シャクナゲの里・岳人の森〟(入園料一般400)。先日、ピジョンズ・パークも訪ねてみました。当園のオーナー・山田勲さんが家族とともに40年もの時間を費やして守り、育ててきた森には、絶滅が危ぶまれている希少種が数多く保護されており、それらが開花しては、移ろう季節、山の四季を教えてくれます。間もなく、レンゲショウマ、キレンゲショウマなどの超希少種も開花シーズンを迎えます。「自然を守り、育て、未来に伝えていくというのは、一朝一夕にできることではありません。遠い未来を見つめて、目標を掲げ、長い時間をかけて、コツコツと積み重ねていくことで、やっと小さな成果が生まれるのです」と、山田さん。そして10年もの時間をかけて準備してきたオオヤマレンゲが、いよいよ開花するまでに育ったようです。新たな魅力が加わったシャクナゲの里・岳人の森通いが、まだまだ続きそうです。
 
2010.0607
●初めまして。木沢ササユリ
ナカ(徳島県那賀町の愛称です)の木沢東尾地区の、標高約700mほどの山中で、木沢ササユリという珍しい花に出会いました。隣町、神山町神領地区で発見された神領ユリと同種といわれていますが、この地域では〝木沢ササユリ〟もしくは、そのままササユリと呼ばれています。絶滅危惧Ⅰ類に指定されている希少で貴重な花で、葉の形がササに似ていることから、この名前がついたのだそうです。長安口ダムから北へ延びる林道(町道かも?)へ車を走らせ、5kmほど進むと草原の駐車場があり、そこから山道を歩いて5分ほどで木沢ササユリの群生地へ到着します。白に近いピンク色、薄いピンク色、濃い赤紫色など、ちょっとした場所の違い、日のあたりかたで花の色が違って見える木沢ササユリは、背丈の高い物で4050cmほど。「観賞用のユリと比べると、背丈は小さいな。葉っぱが56枚ついとるのは5年目くらいの株やな。年を重ねると、先の花の数が2つ、3つと多くなっていくみたいやな。ネットで覆っているのは、動物の食害から守るためなんよ」と、10年あまりにわたり、木沢ササユリの保護を続けている〝東尾ゆりを守る会〟会長の吉田修さんが教えてくれました。鹿や野鳥ほか、どんな動物が食べるのか、まだ特定はできていないのだそうです。「花が見頃を迎える一週間から10日ほど、近くの小屋に泊まり込んで花を守っとるんよ。ライフワークやな」と、吉田さん。今シーズンは、先週末で終了しています。また来シーズン、木沢ササユリに、そして吉田さんに、きっと会いに来よう!…ピジョンズ・パークは早くも楽しみに思っているのです。
 
2010.0605
●集結した軍勢…。そして何があったのか?
ピジョンズ・パークは、困ったものを見つけてしまいました。これが今、気になって仕方がないのです。上の写真。文字が書かれています。「史蹟 梶浦はん 天正十三年(一五八五年)八月蜂須賀家政に仁宇城の湯浅十郎左衛門、山口城の由岐備中守等が反抗し、ツヅラ峠にあった地蔵庵に軍勢を集結した。」史文を建てたのは、旧相生町観光協会とむらおこし事業実行委員会とあります。こういうものは、教育委員会の管轄と相場が決まっていると思っていたので、ちょっと見識を新たにしたのでしたが、ピジョンズ・パークが困惑しているのは、そんなことではなくて、先に書いた「…軍勢を集結した。」の文章の結末というかその先の展開です。歴史の史実に照らせば、おおよその展開はよめるわけですが、きっと集結した後、地元の英雄伝とか、ちょっとした悲恋の話とか、世に知られていない秘話があったのに違いないのです。この続きが知りたいと欲するのは自然な感情なのです。ところが、裏に回っても、どこを探しても続きが書かれていない。で、ツヅラ峠の地蔵庵に行けば、何か、物語の展開につながるヒントがあるのかもしれない!と探してみたものの空振り。この日は予定に追われ、わずかな時間での調査は結局、徒労に終わってしまったわけです。史蹟を示す木柱が建っているのは、徳島県勝浦町から月ヶ谷温泉脇の林道を辿り、美杉峠を越えてナカ(那賀町)の相生地区に入り、県道291号を左(南方向)へしばらく行ったところにある三叉路右手。再訪し、物語の先を知るための手がかりを得るまで、ピジョンズ・パークの眠れない夜は続きそうなのです。
 
2010.0604
●那賀川のお気に入りポイント『歩危峡』
霊峰・剣山に連なりそびえる秀麗な山・ジロウギュウ(標高約1930m)。山の南面、北緯3350分、東経1344分、標高約1360mの地点。そこに、しみ出した湧き水を源流に、ナカ(徳島県那賀町)を流れ、川幅を広げて阿南市を潤し、紀伊水道にそそいでいるのが清流・那賀川です。最上流部では景勝・高の瀬峡、中流部では奇岩が複雑な流れを生む鷲敷ラインなど、多くの名所があふれています。そんな那賀川の風景のなかで、ピジョンズ・パークが心引かれてならないのは、歩危峡(ほききょう)と名付けられている景勝です。木頭九文名地区を走る国道195号、九文名トンネルの前後で見られる川の姿は、大蛇がのたくり近づいてくるかのよう。切り立つ山がジグザグに入りくんだ渓谷では、緑がいよいよ濃度を増しています。
 
2010.0602
●初夏の気配漂う太龍寺
5月の末、ナカ(那賀町の愛称です)にある太龍寺ロープウェイに乗り、清流・那賀川の流れを眼下に楽しみながら、四国八十八ヶ所霊場第二十一番札所『舎心山 太龍寺』を訪ねました。前回訪ねたのは、昨年暮れのこと(詳しくは2009129日記事)。今回は、緑深まる初夏の境内を歩いてみたいと思いました。ひょっとすると標高約600mの太龍寺山山頂であれば、シャクナゲが少しは残っているかもしれないとも期待しながら。しかし、境内は深緑に染まり、残念ながらシャクナゲは花季を終えていました。猛暑の夏を前に、今はまだ遍路シーズンが続いているようで、多くのお遍路さんの姿も境内に見られました。ところで、太龍寺境内には、庚申塔(こうしんとう)という仏殿が建っています。庚申というのは、六〇ある干支の組み合わせのうち五十七番目の庚(かのえ)(さる)のことです。人間の体(お腹)の中には、三尸(さんし)と呼ばれる3匹の虫が住み着いていているそうです。三尸はそうやって宿主の行動を日頃から見張っておいて、60日ごとにやってくる庚申の夜、人が寝ている間に私たちの寿命を決める天帝(上帝)に告げ口をするのだそうです。困ったものです。そして三尸に密告されるとたいていは良くない結果になるようで、これを防ぎ、無病息災、不老長寿を祈願する場所が庚申塔というわけなのです。今年2010年の庚申は、110日、311日、510日、79日、97日、116日とのこと。庚申当夜は、就寝前に「オンデイ バヤキシャ バンダ バンダ カカカカ ソワカ」と、真言(祈祷句)を唱えようと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2010.0601
●新緑の『高の瀬峡』
徳島県を代表する景勝地・高の瀬峡(那賀町木頭地区の那賀川)といえば、切り立つ山肌を覆う木々が一斉に赤や黄に染まる迫力の大紅葉(参考記事1)で知られています。シーズンには、V字型に切れ込んだ深い渓谷美と清流・那賀川の流れ、そして大紅葉(参考記事2)を一目見ようと、県内外から多くの観光客が訪れています。そんな高の瀬峡ですが、切り立つ山肌が鮮やかな緑に輝く新緑のシーズンも、どうしてどうして一歩も譲らない景観。大新緑となっています。大紅葉シーズンには大変な混雑を見せる高の瀬峡ですが、大新緑の今、そこにあるのは深閑とした森の気配のみ。シーズンが、景勝地を穴場に変えています。
 
2010.0528
●様子が良い笑顔のひとは、杣人
『杣人』と書いて「そまびと」と読みます。杣というのは、木を植えて、管理し育て、伐採し、木材を取る山のことです。杣人は、これらすべての工程を行う人を指します。徳島県神山町を流れる清流・鮎喰川のほとり、神領字中津地区の国道438号沿いに『阿波の工芸 ギャラリー杣人』という看板をあげた、こぢんまりとした店がポツンと建っています。四角い平屋で漆喰の壁、フロントヤードを覆う木の庇。広々とした駐車場はバラスが敷かれただけの未舗装の広場。存在する場所といい、佇まいといい、誠に様子が良いのです。このお店のオーナーは、松井佑夫(まつい・すけお)さんといって、阿波の名工(徳島県卓越技能者)にも認定されている、その道40年あまりの木地師で木工職人で杣人です。「神山は木の町。神山スギやケヤキ、クワ、ウメの古木、クロガキといった地元の山でとれる木を素材に、おぼんやお膳、花卉やら小物やらを作っています」と、ふらりと立ち寄ったピジョンズ・パークをたいそう人なつっこい笑顔で迎えてくれました。「表面が黒いのがあるでしょう。これは、漆に木酢液を混ぜたものを重ね塗りして仕上げているからです。木にしっとりとなじんで、使い込むと透明感が出てくるんですよ」。杣人・松井さんが独自に考案した自然塗料で、『杣人塗り』と称しているのだそうです。「まぁ、良かったら工場も見ていかんで?」と、誘っていただいた工場は、敷地の端に、やっぱりポツンと様子良く建っていました。中には、乾燥させた木材や加工中の木が所狭しと置かれているのは、イメージ通り。ただ違ったのは、木工に使う機械類が、一人の作業場にしては大きく、かつあまり見かけないカタチをしたものばかりであることでした。「これはねぇ~^^)。木工の機械を、ボクが使いやすいように改造したものなんですよ。これ、手で回すとね力がかなりいるんだけど、ここに油圧式のポンプを組み合わせて、好みのスピードで押し出すように工夫したんよね。このポンプ、もとは何だかわかるで?」「???」「これね、清掃車を見たことあるでしょう。あの後ろのフタを開けたり閉めたりするのに使われてるやつなんだけど、廃棄処分されてるのをもらってきてね、くふふふふ」。子どものような笑顔で言う杣人・松井さんは、杣人塗りしかり、木に新たな命を与えるだけでなく、機械にも新たな役割を分けてあげる発明家であったりするわけです。そんな松井さんの店では、他の作家さんの作品も展示・販売しています。「個性的な作品に出会うと、うれしくなるんですよ」ということで、今週末から高知県の電動のこぎりアート作家・山本祐市さんの作品を展示・販売する『山本祐市木彫展』を開催するそうです。ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょう。何より、杣人・松井さんの笑顔に元気をもらえます。
 
『ギャラリー杣人』
徳島県神山町神領字中津231-5
電話088-676-1503
営業:10:0017:00
定休日:火曜
『山本祐市木彫展』
会場:ギャラリー杣人
会期:529()614()
時間:10:0017:00
 
2010.0527
●船窪つつじ公園でオンツツジ満開!
この時期、県内屈指の花見ポイントとなるのが船窪つつじ公園です。徳島県吉野川市川島町にそびえる高越山(標高約1133m)の山頂近く、標高約1000m付近に広がる園内では、その名の通り、オンツツジを中心におよそ1200株ものツツジが群生が、今を盛りと開花し、山肌を真っ赤に染めています。写真は、昨日早朝の様子です。平野部では晴天だったのですが、公園はすっぽりと厚い雲に覆われ、気温も肌寒いどころではなく、かなり低いようで、しっかりと冷え込んでいました。ご覧のとおり、花はまさに今が満開。今週末あたり、いっそう開花が進んでいるかもしれません。ただ、道路は山道で細く、混雑時には車が渋滞することもあります。ピジョンズ・パークは、渋滞を避けようと早朝に出かけたのですが、それでも花の魅力はミツバチだけでなく、我々、ひとにも強力なようで、県内外から多くのみなさんが訪れていました。う~ん、今シーズンもう一度、夜明け前に足を運んでみようかな^^)。
 
2010.0526
●頑張れっ!歩き遍路さん
昨日(25)のお昼、缶詰からやっと解放されたピジョンズ・パークは、久々の外仕事で山川町に出撃。その日、お昼はどこかの食堂に寄るよりも、とにかく外で、新鮮な空気を調味料にお弁当、もしくは、おにぎりを食べたようと心に誓っていました。というわけで、お気に入りポイントの一つ、川島町を流れる吉野川に架かる沈下橋『川島潜水橋』のたもとへ、自然と足は向かったのでした。前日、前々日の2日間にわたり降った雨で、いつもは澄んでとうとうと流れる吉野川ですが、橋はその名の由来通り、沈下寸前の増水。濁った吉野川・四国三郎も風情があって、またよしと思い、川島潜水橋と吉野川を見下ろし休めるナイスなポイントに座を占めたのでした。で、そこで出会ったのが、遍路姿の写真のお二人。お二人とも歩き遍路、しかも初体験なのだそうで、一番さんから抜きつ抜かれつ、ここでまたしても再開したとのこと。そのうちのお一人は、宮崎県からいらっしゃった植物研究会の研究員さんで、「この川の周辺も外来種が多いですね」と、おっしゃっていた言葉が記憶に残ります。いつも見慣れて、ふるさとの川の姿に見えていましたが、実のところ、植生は、ほんの少し昔と、ずいぶん変わっているのに違いありません。この後、藤井寺から焼山寺を目指すという二人のお遍路さんを見送り、一期一会に感謝しつつ、お二人の旅の安全を願ったのでした。
 
2010.0525
●ジロウギュウを舞台に初夏のトレイルラン!
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。ここ2日ほど徳島は雨。そして今日は、雨雲は去ったようですが、なんだかすっきりしないお天気となっています。ポッポニュースは、清々しく晴れ渡った516日の剣山スーパー林道および剣山に連なる美峰・ジロウギュウ(標高約1930)の様子をご紹介します。この日は剣山スーパー林道をメーンコースに、ナカ(徳島県那賀町の愛称です)で初となるビッグなトレイルランニングレースが開催されていました。137人のランナーの皆さんは、早朝午前四時過ぎに林道のレストハウス・ファガスの森高城前をスタート。まだ暗い剣山スーパー林道を駆け抜け、山の家・奧槍戸からジロウギュウの頂を越え、那賀町木頭地区の景勝・高の瀬峡を右手に見つつ、レストハウス・平の里までの約53km・累積標高約3340mを走破します。結果は、ほとんどの皆さんが関門(制限時間)を突破し、新緑を楽しみつつゴールされたそうです。この日、奥槍戸からスタートするショートコース(全長約18km)も用意されていたようで、笑顔で駆けていく選手の皆さんの表情を見ていると、次回はピジョンズ・パークも参加してみたい!そんなふうに思うのです。
 
2010.0519
●青空広がる初夏の『小松海岸』
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島は雨。予報に寄れば、一日降ったりやんだりのぐずついたお天気だそうです。このところ、晴れが続き、乾燥注意報も出されていたほどでしたから、恵みの雨といったところでしょうか。今日のお天気とは打って変わって、ポッポニュースの写真は、吉野川河口近くに広がる徳島市川内町の小松海岸の様子です。この日(14)は、からりと晴れ、風も穏やかでした。波のある日には多くのサーファーたちが訪れ、海の凪いだ日には釣り客が糸を垂らし、お昼にはお弁当を広げる人々の姿が見られるレジャー&憩いスポット。近くにある阿波十郎兵衛屋敷()を訪ねたあと、ピジョンズ・パークもふらふら立ち寄って、しばし癒されてみました。()阿波十郎兵衛屋敷では、うれしいことに、この春から1日に2(午前11時~と午後2時~)、阿波人形浄瑠璃が上演されています。
 
2010.0513
●第8回スローアート『ゆるい展』今日まで!
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は晴れ。空は青く、雲は白く、空気はすがすがしい、気持ちの良い朝となっています。今日は、なんだか仕事がはかどりそうな気がしていらっしゃるみなさんも多いのではないでしょうか。さて、57日(金)から開催されていた第8回スローアート『ゆるい展』は、本日最終日となります。作品のジャンルも、作家の思想も信条も、性別も国籍も年齢も超えて、みんなでアートを持ち寄り、ゆる~くつながる『ゆるい展』。初夏の陽光に誘われて、お昼休みにでも、ちょこっとのぞいてみませんか?第8回スローアート『ゆるい展』の作品紹介ページはコチラ→『ゆるい展記録』
 
2010.0509
●花盛り!『シャクナゲの里・岳人の森』
四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』(園長・山田勲さん)がシーズンインして1ヶ月あまり。日本シャクナゲの大群生をはじめ、シコクカッコウソウやクリンソウ、ヤマシャクヤクなど、希少な高山植物がまさに見頃を迎えています。写真は、57()、雨中で撮影した同園の様子です。シャクナゲといえば、5月、五月晴れのもとで見るのが一番!と、勝手に想像していたピジョンズ・パークでしたが、霧に煙る雑木の森の中、雨に打たれるシャクナゲの花の艶っぽい雰囲気に、目から鱗が落ちる思いでした。ゆっくり歩いて40分ほどで巡ることができる散策路を行くと、シャクナゲの花のトンネルがそこかしこに見られ、これをくぐりながら、見上げ、また遠望し、雨に洗われていよいよ新緑を輝かせる雑木の葉とシャクナゲの花のうす紅色のコントラストを存分に楽しめます。入園料一般400(年間フリーパス1500)。貴重で希少な高山植物たちが歓迎してくれます。
 
2010.0507
●『第8回ゆるい展』開催中!
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。いよいよ、第8回ゆるい展が本日から始まりました(13日まで)。作品のジャンルも、制作者の思想も信条も、性別も国籍も年齢も超えて、みんなでアートを持ち寄り、ゆる~くつながりながら楽しもうというコンセプトのもと、毎年、桜の咲く季節に開催してきた『ゆるい展』。今回は、諸事情により木々が萌葱色に染まる5月の開催となりました。今回も、写真あり、絵画あり、造形物ありの多様なアート展となっています。もちろん、ピジョンズ・パークでもおなじみの色えんぴつ画作家・川上和彦画伯の作品も展示されています。この機会に、足を運んでみてはいかがでしょうか。もしかすると、心にゆる~く響くアートに出会えるかもしれません。
 
会場 徳島大学ガレリア新蔵
場所 徳島市新蔵町2丁目24番地日亜開館1
会期 513()
時間 10時~17
 
2010.0505
●春と夏の境目。立夏に出会った藤の花
ゴールデンウィーク最終日、ピジョンズ・パーク読者のみなさんは、いかがお過ごしですか。ちょうど今日は立夏にあたるそうで、いよいよシーズンは夏。初夏です。蒸し暑い夏がやってくる前に、季節の変わり目を見ておきたいと思い立ったピジョンズ・パークは、またまた四国88カ所霊場第11番札所『藤井寺』に足を運んでしまいました。季節のたよりは、何と言っても花! そんなわけで、前回訪問時に出会えなかった満開の藤の花を期待して出かけたわけです。そして予想通り、境内の藤棚は紫色に染まっていました。それでもまだ七分咲きといったところでしょうか。藤棚の下に、散った花びらはわずかで、上も下も青紫色に染まるというまでには至っていませんでした。何はともあれ、藤の花に出会い、夏への一歩を踏み出せたことに、感謝しました。
 
2010.0504
●ゴールデンウィークの『徳島阿波おどり空港』
晴天が続くゴールデンウィークも、残すところ今日を含めてあと2日。Uターンラッシュは、今日がピークとのことで、天候に恵まれ楽しかった連休もいよいよ終わりの気配です。GWにどこにも出かけることができなかったピジョンズ・パークですが、少しだけでも連休気分を味わえればと思い、48日に新築オープンしたばかりの徳島の空の玄関口『徳島阿波おどり空港』を訪ねてみました。東京便などはすべて満席のようで、土産物売り場や軽食コーナーなども出発・見送りのお客さんたちで、大いに賑わっていました。とはいえ、利用者数は当初予想をかなり下回っているとも聞きます。『徳島阿波おどり空港』のネーミングに負けず、徳島観光とともに同空港の魅力を広く伝えるなど、本場徳島の阿波おどりにあやかる熱気と賑わいにつなげてほしいと、ピジョンズ・パークは願うのです。
 
2010.0430
●藤井寺の藤。満開に出会えるのはいつ?
今日、有給休暇を取られたみなさんは、7連休。「こうなったら、56日、7日も思い切って休んでしまって、11連休だ!」という方も、ひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。海外へ、ふるさとへ、観光地へと、想いは広がり、知らず知らず旅の支度をしちゃってた!というピジョンズ・パーク読者のみなさん、思う存分にゴールデンウィークをお楽しみください。かくいうピジョンズ・パークは、恒例の缶詰。「旅は心でするもの」「想像で楽しむもの」と、心にもないことを自らに言い聞かせ、ため込んでしまったお仕事を、ありがたい連休を使わせていただいて消化しております。ですが、無理なものはムリ。気がつけば、自動車の運転席に座り、ハンドルを握っていたりするのです。で、向かった先は、昨年のゴールデンウィークにおじゃました四国88カ所霊場第11番札所『藤井寺』。前回は一足遅く境内の藤は散ってしまっていました。今回はどうだろうと、期待を込めて足を運んだわけですが、結果はご覧の通り。早すぎました。自然、気候を読むというのは、ほんとうに難しいもので、多少しょげながらも、だからこそ面白いとピジョンズ・パークは思うのです。
 
2010.0429
●桜間の池の景勝を伝える『お石』
徳島県石井町の桜間地区に建立されている桜間神社。その境内に、巨石に彫られた石碑『お石』が据えられています。その高さ約4m、周囲は約10m、重さ約75トンもあるそうで、徳島県がまだ、徳島藩と呼ばれていた藩政の時代に、大変な人手(6000)と時間(7)をかけて立てられたと、案内看板に記されていました。この石碑が後世に伝えたもの──それは『桜間の池』という景勝地で、鎌倉時代に編まれた夫木(ふぼく)和歌集に、「鏡ともみるべきものを春くれば、ちりのみかかるさくらまの池」と詠まれ、つまりは鏡のように美しい池だったのでしょう。加えて、その広さたるや、対岸のものが小さくかすんで見えるほどの規模があり、時の将軍も気にかけるほどの景観であったことがうかがえます。現在は、土砂の堆積などによって小さな池になってしまいましたが、巨大な石碑は在りし日の景勝地を今に伝えています。
 
2010.0428
●急がば休め!と、教えてくれた貯水池の新緑
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。昨日の徳島は、大雨・強風の荒れた一日となりました。県南部では、1時間に120mmという記録的な降雨量となったそうで、災害につながらなければいいが、と気をもみました。それでも大きな災害情報は聞かれず、一安心。打って変わり、本日の徳島の空は快晴です。というわけで、今日のポッポニュースも快晴の日に出会ったため池の風景です。場所は、景勝『阿波の土柱』に、ほど近い、徳島県阿波市阿波町の真福寺地区。灌漑(かんがい)に使われる水を満々と蓄えた貯水池の周りを、新緑に輝く木々が囲み、水面に揺れる風景は、先を急ぐピジョンズ・パークの足をとめさせるのに十分な魅力的を持っていました。少し車を走らせると、必ず心引かれる風景に出会える──そんな場所が、徳島です。
 
2010.0426
●やれ楽し。『とくしまマラソン2010
陽光に恵まれた昨日、425()に、第3回となる『とくしまマラソン2010』が開催されました。タンポポが風に揺れる大河・吉野川沿いの堤防をメーンコースに駆け抜けるランナー『走る阿呆』のみなさんと、沿道で大声援を贈る応援のみなさんに会いたいと、ピジョンズ・パークもさっそく出かけてみました。昨年は、冷たい風が強く吹くコンディションでしたが、今回は沿道で応援する分には、ちょうどよい暖かさ。ひょっとすると、ランナーたちには、ちょっと暑かったかもしれません。昨年の参加者が約4500人に対して、今回は6360人にまでふくれあがったそうで、次々と駆け抜けていくランナーを見ていると、くらくらと目が回りそうなほどでした。その楽しそうな雰囲気に飲まれつつ、「いつか、ピジョンズ・パークも参加してみようかな」と、思ったりもするのです。回を重ねる度に大きく成長していく『とくしまマラソン』が、1万人規模の市民マラソンになるのも、そう遠い未来ではないのかもしれません。
 
2010.0424
●雨に打たれる『大釜の滝』
ナカ(徳島県那賀町の愛称)の木沢地区に景観美を添える釜ヶ谷渓谷。ここに落ちる直瀑『大釜の滝』を、またまた訪ねてみました。ピジョンズ・パーク読者のみなさんには、もうおなじみの滝となったかもしれません^^;)。それでも、あらためて…。徳島県三大名瀑の一つで、日本の滝百選にも名を連ねる名瀑は、落差約20mの堂々とした直瀑で、深い滝壺を囲むように断崖がそそり立っています。そして周囲を雑木に覆われ、春夏秋冬の豊かな表情で、見る人を楽しませてくれます。撮影した日は、雨。雨には、しばしば「あいにく」という形容動詞がつけられますが、こと『大釜の滝』を訪ねる際には、恵みの雨であると、ピジョンズ・パークは感じるのです。もちろん、晴れ渡った青空の下で出会うこの滝の姿は、筆舌に尽くせない感動を与えてくれますが、そぼ降る雨に打たれ、いっそう輝きを増すその風情にこそ、『名瀑』の称号がふさわしいと思うのです。
 
2010.0423
●名の由来に近づいたオキナグサ
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。本日のポッポニュースは、オキナグサと呼ばれる不思議な花の紹介です。漢字では、翁草と書きます。名前の由来は、文字通り、花が散った後にできる綿毛が白髪のお年寄りをイメージさせるところから、こう呼ばれるようになったのだとか。出会ったのは、徳島県那賀町の鷲敷野外活動センター前を流れる清流・那賀川のほとり。ゴツゴツとした岩場にひょっこりといった様子で、330日のお昼頃に、赤紫色の花をのぞかせていました。それが、およそ20日ほど建った420日、再度訪ねてみると、赤紫色の花びらが散り、細い白髪のような繊維が花のあった部分に無数に飛び出していました。このままでも、翁の雰囲気なのですが、しばらくすると綿毛が全体を包み、白髪のアフロヘアーといった様子に変わります。タイミング良く、訪ねることができたら、ピジョンズ・パーク読者のみなさんに、あらためてご紹介いたしますね。
 
2010.0422
●シャクナゲの里・岳人の森に花の季節近づく!
43()から、今シーズンの営業を始めている『シャクナゲの里・岳人の森』を17()早朝に訪ねました。同園は、徳島県神山町の土須峠近く、標高およそ1000mの位置に広がる四国の山岳植物園です。5月には群生するシャクナゲの花のほか、シコクカッコウソウ、ヤマシャクヤク、アケボノツツジ、オンツツジ、そしてヒメシャガなど貴重で、美しい花々が次々と咲き乱れます。園内を散策してみると、シャクナゲが蕾(つぼみ)を大きくふくらませ、花の季節が間近に迫っていることを予感させてくれました。同園のレストハウス『観月茶屋』料理長の山田充さんに話を聞くと「429日から5月末まで、シャクナゲ祭りを開催しています。また、1年間何度でも入園できるフリーパス(1500)も販売することになりました。ぜひ、ご利用ください」とのこと。入園料1400円ですから、4回以上足を運ぶ方にはおすすめです。ピジョンズ・パークも、花の季節が訪れる5月が待ち遠しくてなりません。
 
2010.0420
●ナカのシンボル『木造風車』
今日の徳島は、一日ぐずついたお天気でした。体感温度は、外に出てもそれほど低くはなかったのですが、どうもすっきりしません。というわけで、本日のポッポニュースは、春の陽気があふれた先週末の徳島県那賀町木沢地区の黒滝山中腹の様子です。黒滝山山頂に近い、標高約750mの場所に建立されている『龍王山 黒滝寺』へ向かう道中、国道193号から急な上り坂を車で約20分ほど進んだあたりに、木沢地区を見下ろす展望台があり、ここに木造の風車が建っています。風を受けて、ギギギときしみながら回転する木製の羽根音がまことに心地よく、西三子山(標高約1349m)などの山々を眺望し、山あいを澄んで流れる坂州木頭川を眼下に望んで、空と同様に、ピジョンズ・パークの心も晴れ渡るのでした。
 
2010.0419
●緑鮮やか『大釜の滝』
徳島県那賀町木沢地区に刻まれた釜ヶ谷渓谷は、四季折々の渓谷美で知られる県下有数の景勝地。渓谷の深いところでは、両岸に高さ100mを超える岸壁がそそり立ち、そして徳島県三大名瀑の一つで、日本の滝百選にも名を連ねる名瀑『大釜の滝』が落ちています。落差約20m、滝壺の深さ約15mの堂々とした直瀑で、秋は紅葉が、春は新緑が、夏は深緑が、そして冬は雪化粧が名瀑に豊かな表情を与えます。撮影日の前日、前々日の雨、そして季節外れの雪が、流れをいっそう勢いづかせ、見応えのある姿となっていました。これからいよいよ緑が深くなる季節。17()には、日本一長い未舗装道『剣山スーパー林道』もシーズン明けし、大釜の滝周辺が賑やかに、楽しくなっていく気配をピジョンズ・パークは感じたのです。
 
2010.0416
●阿波木偶人形師『人形洋』の細工場
徳島県を代表する伝統芸能といえば『阿波人形浄瑠璃』もその一つ。3人一組となって1体の阿波木偶を操り、太夫の語り、三味線の伴奏に合わせて、外題と呼ばれる物語を演じさせます。観客の視点でみれば、外題を演じている人形たち『阿波木偶(あわでこ)』が俳優です。その俳優・女優を作っているのが『阿波木偶人形師』。厳選した桐の木を素材に頭(かしら)を彫り、これを割って中にカラクリを入れ、ご粉を塗って髷を結い、これまた厳選したヒノキの手足を付け、衣装を縫って、着せて、やっとできあがります。そんな阿波木偶人形師の第一人者とも賞されているのが、人形洋(甘利洋一郎さん)です。ご縁をいただいて、人形洋の細工場を見学させていただくことができました。「狭くて申し訳ない。木偶づくりに必要な道具をすぐに手に取れるのが便利で、こういう場所でやっているんです」と気さくな様子で、甘利さんが細工場へ招き入れてくれました。「気づいたら、もう35年になっていました。人様に木偶づくりの技術をお教えするようにはなりましたが、彫るたびに、阿波木偶の深みにはまるばかり。そんなわけで、いまだ自身の会心作というものには、出会っていません」。その言葉を聞き、仕上げた阿波木偶を拝見し、ピジョンズ・パークは、阿波木偶人形師・人形洋の魅力に激しくひかれたのです。
 
2010.0415
●阿波木偶たちも緊張の面持ち?!
昨日の徳島は、晴れていたものの冷たい風が吹く一日でした。そして今日は冷たい雨が降り、徳島県西部の三好市や山間部では、本格的な雪が降っているそうです。顔を出し始めたゼンマイやワラビなどの山菜も、びっくりして土の中にもう一度もぐりこんでしまうかもしれません。さて、本日のポッポニュースは天候に恵まれた昨日、久しぶりでおじゃました『阿波十郎兵衛屋敷』の様子をご紹介します。阿波の伝統芸能『阿波人形浄瑠璃』の魅力を広く伝える同施設では、毎日午前中に1回行われていた阿波人形浄瑠璃の上演が、この春から午前と午後の2回行われています。「県外からいらっしゃる観光客のみなさんからも、時間的に余裕ができ、落ち着いて楽しめると好評です」(中修一さん・財団法人徳島県文化振興財団事業課長)とのこと。そんな好評ぶりを受けてか、某機内誌やグラフ誌などの取材で、プロのカメラマンさんらもちょうど訪れていらっしゃったようで、ピジョンズ・パークはその技に見とれつつ、臨場感だけは!と撮影してきました。また、中さんの計らいで、徳島を代表する阿波木偶人形師の一人、『人形洋』(甘利洋一郎さん)の工房も見学させていただくことができました。気になる『人形洋』の工房は、次回のピジョンズ・パークで。お楽しみに!
 
2010.0414
●いつから走れる?『徳島外環状道路』
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんばんは。さて、今日の写真は、徳島外環状道路の一部、吉野川河口に作られている東環状道路・東環状大橋の現在の様子です。間もなく南北岸が巨大な橋でつながろうとしています。徳島市は、人口約264000人と経済規模は小さいものの、美しい山・川・海の自然に恵まれた緑豊かな地方都市です。それでも、朝夕のラッシュは徳島市に出入りする人々にとって大きなストレスになっているようで、その解消を大きな目的の一つとして作られているのが、徳島外環状道路なのだそうです。となれば、気になるのは、全線開通の日程。来年の平成23年には、一部供用開始される予定だそうです。そして、徳島の自然をこよなく愛するピジョンズ・パークとしては、みんなの便利と、みんなの環境がうまく折り合う開発であることを願うばかりなのです。
 
2010.0413
●堀割峠下の知られざる桜街道~その4
知られざる桜街道の紹介、最終話です。街道のちょうど中間あたり、丘の上に設けられた『六地蔵展望台』を後に、一路東方向へ車を進めます。その間にも、山際から、また谷側から立派な桜の巨樹が街道を彩り、時折アーケードのように頭上を覆います。国道192号を走っていて、遠目には山腹東西にほぼ一直線に見えていたピンクのラインも、その中を走ると、くねくねと曲がる街道に沿って伸びています。春よ、さようなら。桜さん、また来シーズン逢いましょう。知られざる桜街道を行くピジョンズ・パークの心には、目を楽しませ、心を落ち着かせてくれた春の街道に、桜に、いつしかお礼の気持ちが湧いて、そしてあふれていました。
 
2010.0412
●堀割峠下の知られざる桜街道~その3
徳島県吉野川市山川町岩戸地区に建立された忌部神社前を抜け、川島町の県道43号線(通称:チェリーロードライン)に至る市道を、ピジョンズ・パークは勝手ながら、親しみを込めて『知られざる桜街道』と呼びます。今回は、そんな知られざる街道のちょうど中間あたり、丘の上に設けられた『六地蔵展望台』周辺と秀でた眺望をご紹介します。知られざる桜街道沿いに展望台を示す看板が設置されており、そこには「展望台まで200m」と記されています。看板脇から丘の上を見上げると、展望台の6角形の屋根がのぞいていました。上まで車でも上れるのですが、今回はゆっくりと歩いてみることにしたのです。空は青く、春の陽光が降り注ぎ、丘の上には桜の巨木、足下には黄色や白い野の花が咲き乱れているのに、車で通りすぎるのはもったいないと思ったから。かくして、その眺望はゆうゆうと青い水が流れる大吉野川を遠望し、目の前には桜の花びらが絶えることなく舞い、誠にのんびりと、そして無我の空間・時間を味わうことができたのです。
 
2010.0411
●川上和彦画伯の4月の新作登場!
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。ピジョンズ・パークでは、もうおなじみ、そして徳島はもちろん全国的にも知名度を上げつつある、我らが色えんぴつ画作家・川上和彦画伯の新作が届きました。今回のテーマは、生き物『うさぎのリンちゃん』です。モグモグと草をほおばるようすが描かれている画伯の作品。うさぎのリンちゃんには迷惑かもしれませんが、思わずギュッと抱きしめたくなる愛らしいホホのふくらみ、瞳の輝き、柔らかな毛並みなのです。今回の新作で、93点となった画伯の作品。まもなく100点の大台に乗ろうとしています。そんな画伯が、近々、パラグライダーで空を飛ぶとの情報も入ってきています。どんな作品につながるのか、楽しみでなりません。
 
2010.0410
●堀割峠下の知られざる桜街道~その2
徳島県吉野川市山川町岩戸地区に建立された忌部神社前を走り、川島町の県道43号線(チェリーロードライン)に至る市道は、知る人ぞ知る桜街道です。街道沿いの桜並木を楽しみながら、ピジョンズ・パークが目指したのは、街道のちょうど中間あたり、山の神神社近くの六地蔵展望台です。高台に立つと、西から東へゆうゆうと流れる吉野川を望むことができ、桜の巨樹が木陰をつくって迎えてくれる、一息つくには大変魅力的な場所。かつて、この近くに築かれていた上桜城の城主・篠原長房に縁があるのか、句碑も建てられています。今回は、そんな六地蔵展望台の登り口までの様子です。
 
2010.0409
●堀割峠下の知られざる桜街道~その1
徳島県吉野川市山川町を走る国道192号と、その南側山中で同市川島町と美郷地区を結んで伸びるチェリーロードラインとの間に、山川町と川島町を結ぶ細い市道が東西に延びています。その山川町の入り口にあたる岩戸地区の忌部山にまつられた忌部神社境内周辺や、先の市道沿いは、知る人ぞ知る桜街道となっています。平野部では、桜花ももう時期を過ぎた48日。残り桜を探してみました。まずは、忌部神社周辺。古代、朝廷の祭祀(さいし・神々や祖先をまつること)をつかさどった氏族がまつられた当社の周りでは、まだ桜花が旺盛に咲き乱れ、花見を楽しむ子ども連れのお母さんたちのグループにも出会いました。ピジョンズ・パークが、この場所をはじめて訪れたのは、もう56年前になるでしょうか。以来、シーズンには一度は足を運ぶ、見逃せない花見ポイントとなっています。
 
2010.0408
●高開の石積みを彩るシバザクラ
徳島県吉野川市美郷で『高開の石積みシバザクラまつり』が開催されています。梅の花まつり、桜まつりの後は、やっぱりコレ!というわけで、さっそくピジョンズ・パークも足を運んでみました。まだ、7分咲きとのことですが、桜で7分咲きといえば、もう満開。シバザクラも見応え十分でした。急な山の斜面に畑を作るため設けられた石積みを、赤紫や白などのシバザクラの花が彩り、何とも美しい春の風景となっています。平日の今日も、多くの見物客のみなさんが訪れており、今週末は高開地区がシバザクラ効果で大変賑わいそうな気配でした。
 
2010.0407
●盛大に花びらを散らすチェリーロードラインの桜
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。今日の徳島は、朝から雨。気温もかなり下がっているようで、厚手の上着に電気ストーブのそばから離れられません。これが『花冷え』なのかもしれません。花といえば桜。平野部の桜は大半が散りゆき、今週末のお花見だと、かなり寂しいのに違いありません。というわけで、ピジョンズ・パークはちょっと標高を上げ、徳島県吉野川市川島町から山伝いに吉野川市美郷へつながる、その名も『チェリーロードライン』に出かけてみました。写真は、桜の花びら盛大に舞い散る昨日のお昼頃に撮影したものです。山頂付近に開けた展望所では、標高のためか桜は思いっきり満開の姿で迎えてくれました。ゆうゆうとくねって流れる吉野川を背景に、散りゆく桜に、今シーズンもなんとか間に合いました。
 
2010.0406
●川口ダム湖周辺の桜花風景
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は、朝からすっきりと晴れ。日中は、ポカポカ陽気の過ごしやすい一日となるそうです。と、なれば心は桜見物へ向かってしまうのですが、先週辺りから満開が伝えられる桜情報から、桜花を話題にできるのも今週いっぱいくらいでしょうか。そんなわけで、今日のポッポニュースも桜がテーマです。撮影場所は、徳島県南部のマチ、那賀町を流れる清流・那賀川に設けられた川口ダム湖周辺。別名、アジサイ湖とも呼ばれる人工湖ですが、今は桜の白やピンクの花で彩られ、県南屈指の花見名所となっています。まだ、もう少しシーズンは残されているようです。ぶらっと出かけてみては、いかがでしょう。はっ!そういえば、ピジョンズ・パークは、今シーズン、夜桜に出会っていませんでした。今夜あたり、どこかに出かけてみようかな、とも思うのです。気候のせいでしょうか^^)。
 
2010.0405
●こんな桜街道があったのか!『日開谷川沿い』
ピジョンズ・パークの目は節穴でしたρ(。 。、 ) 。こと桜に関する限り、吉野川南岸の四国山脈とその裾野に広がる名所に目が行き、吉野川北岸を走る県道12号線をおろそかにしておりました。良く晴れた一昨日の土曜日のこと。県道12号線を久しぶりに走り、景勝『阿波の土柱』を目指していたところ、阿波市市場町の阿波病院脇から北へ登る県道2号線に沿って、延々と桜が植えられ、これが見事に開花していたのです。写真の通り、道路の左脇(西側)に桜並木が続き、さらにその左手には日開谷川が、北にそびえる城王山から豊かな水量を伴って流れ下っています。桜並木の間には、散策を楽しんでもらうためか、遊歩道のような広いスペースが伸び、ここをのんびり歩けば、桜花と水音と春の陽光をたっぷり味わうことができます。おおよそですが、この桜並木、距離にして約2kmあまりはありそうで、県下でも屈指ではないかと思うのです。ピジョンズ・パークはあらためて、日開谷川沿いの桜たちとの出逢いに喜びを感じたのです。
 
2010.0404
●美郷『重楽寺』の釣り鐘桜が満開!
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今朝の徳島は昨日に続き快晴。窓外から、すがすがしい空気が室内に流れ込んできます。桜の花も見頃を迎えた今週末の今日、名所では花見の宴を予定されているみなさんも多いことでしょう。春の一日を存分にお楽しみください。というわけで、今日のポッポニュースも桜の名所のご紹介です。徳島県吉野川市美郷に建立された古刹・重楽寺境内で、釣り鐘桜と呼ばれる一本桜が満開の見頃を迎えています。昨日、ピジョンズ・パーク読者のyadoさんから、開花情報コメントをいただき、居ても立ってもいられず、現地に到着したのは日が傾き、落ちかけた夕刻430分のこと。西日を頼りに眺めた釣り鐘桜の見事な咲きっぷりに、ピジョンズ・パークは、ただただ見とれていたのでした。釣り鐘桜をはじめ境内前、裏山を埋め尽くすような桜は、昨年の花よりも、いっそう元気に咲いているように感じました。来週末には、もう出会えないかもしれない花の風景に間に合い、本当に幸運でした。
 
2010.0403
●阿波の土柱も桜満開!
徳島県阿波市阿波町に切り立つ名勝『阿波の土柱』。徳島県を代表する観光名所周辺も、今や桜の花盛りとなっています。本日のポッポニュースは、まさに今日撮れたての阿波の土柱と桜の様子です。約130万年前に作られたといわれる地層が、隆起と浸食によって断崖と文字通り「土の柱」が林立する驚異の風景となっています。その土柱風景の中でも最も規模の大きい波濤嶽(はとうがたけ)のてっぺんで、23本の桜が満開となり、顔をのぞかせていました。また、土中近隣の公園や温泉、観光施設でも桜が満開となり、見応え十分。県西部の一大桜の花見名所の様相。今日の徳島は、朝からすっきりと晴れ渡り、昼近くに足を運ぶと、多くの花見客で当観光名所も大変、賑わっていました。
 
2010.0402
●『チンダル現象』だったのか!
死ぬかと思いました。ピジョンズ・パークはいただきもののカンパチを自らさばき、お刺身にして食べたのですが、何がいけなかったのか、そく大当たり。一昨日の夜から今朝まで、ベッドとトイレの往復となっておりました。健康が何より大事…ピジョンズ・パークは笑顔一つにエネルギーが結構いるものなんだなぁと、あらためて気づいたしだいです。さて、元気を取り戻したところで、今日のポッポニュースです。ご覧の通り、渓谷に青い水がたまっています。コバルトブルーの水が緑の森が織りなす何とも不思議な風景です。で、これは何かの現象に違いないと調べてみたところ、どうやら『チンダル現象』というものらしいのです。チンダルさんという方が発見した光の拡散現象なのだそうですが、つまり赤系統の色は水が吸収してしまい、青系統の色は吸収されずに乱反射することで、こんなコバルトブルーの色になるのだそうです。ある程度の深さがあり、水がきれいで、光もうまく差さなければならない…そんないろんな条件がそろってはじめて目にすることのできる貴重な現象です。写真の場所は、徳島県那賀町を流れる清流・那賀川の中流部に設けられた長安口ダム湖です。さらに上流の小見野々ダム湖でも出会ったことがあります。那賀町を旅する際には、ぜひ国道沿いの渓谷・ダム湖にも視線を向けてみてください。美しい青の風景に出逢えるかもしれません。
 
2010.0330
●湖畔に咲くヤマザクラ
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は、雲はかかるものの晴れ。体感気温は、かなり低めです。見頃を迎えた桜の花も、この寒さで縮んでしまわないかと心配です。さて、今日の写真は、先週324日に撮影した川口ダム湖畔で出会ったヤマザクラの群生です。冷たい雨が降る中で見つけた桜は、山の深緑、湖水のコバルトグリーンに、しっとりと映えて、青空のもととはひと味違った奥ゆかしさを感じさせてくれました。徳島中央公園の夜桜見物に今夜は少し寒すぎますが、県南はあたたかいだろうかなどと想像を膨らませてしまいます。
 
2010.0329
●綿麻橋脇を彩る満開の桜
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。今日の徳島は、晴れたり曇ったり、時折冷たい雨が降ったりと、忙しいお天気になっています。徳島県神山町と那賀町をつなぐ国道193号『雲早トンネル』付近では、みぞれ雪となっており、またしばらく車の通行が難しくなっているそうです。加えて、41日に予定されていた、日本一長い未舗装道『剣山スーパー林道』(全長約87.7km)の開通が整備の都合から4月中旬にずれ込むおそれも、今回の積雪の影響から出てきたそうです。楽しみがちょっと先になってしまったかもしれません。山ザクラたちも、冷たい雪をかぶってしおれなければいいのだけれどと、心配してしまいます。さて、本日の写真は徳島県つるぎ町貞光を流れる清流・貞光川、そこに架かる『綿麻橋(ゆうまばし)』、脇で咲き誇る桜の競演です。このポイントまで桜の開花が進んでくると、本格的なお花見のシーズンがやってきたのだと、ピジョンズ・パークはあらためて感じるのです。徳島市の眉山・徳島中央公園、神山町の森林公園・明王寺のしだれ桜、美郷の重楽寺などなど、桜の名所を大急ぎで巡らねば!
 
2010.0325
●神宮寺の『お涅槃さん』
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。今日の徳島は、昨日に引き続き冷たい雨が降っています。雨の日は道路も滑りやすく、山間部では霧が出やすい状況です。車の運転には十分にお気をつけください。さて、本日のポッポニュースは、お彼岸期間中だった320()に、古刹・神宮寺(徳島県つるぎ町半田字東久保884番地)で行われた定例供養祭『お涅槃さん』の様子です。涅槃というのは、お釈迦様が亡くなられたことを指すそうで、多くのお寺では命日にあたる215日に涅槃図を掲げ、涅槃会を行ったりします。また、涅槃には、欲望や怒りといった煩悩が消え、悟りを得るといった意味もあります。神宮寺の『お涅槃さん』は、後者の意味合いが強いのでしょう、この日は近隣の檀家さんはもちろん、遠方に移り住んだ檀家のみのさんもこぞって集まり、ご先祖供養を行われていました。金箔に彩られた本堂に、神宮寺ゆかりの住職さんらが集まり、お経を唱える声がこもり、響き、それが深い安らぎを与えてくれることにピジョンズ・パークは気づきました。
 
2010.0322
●吉野川市リバーサイドハーフマラソン
三連休最終日の今日、徳島の空は青く晴れ渡っています。ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。さて、お彼岸の中日にもあたった昨日(21)は、今回で9回目となった恒例の市民ハーフマラソン『吉野川市リバーサイドハーフマラソン』が、吉野川沿いの堤防を舞台に開催されました。例年1500名近くのランナーたちが集まり、吉野川市鴨島町の鴨島運動場をスタート・ゴール地点にハーフ(21.0975Km)、10km3km3つのコースで健脚を競っています。昨日は、春の嵐そのままに強風が吹き付ける、ランナーたちにとっては厳しいコンディションでしたが、日頃培ってきた体力・精神力で次々とゴールしていました。ランナーたちのすがすがしい表情にふれ、ピジョンズ・パークも来年、フルマラソンを視野に、まずはハーフからはじめてみるのもいいかなと、ちょっぴり思ってみたりもするのです。
 
2010.0319
●神山町江田地区の棚田で菜の花が見頃!
昨日の曇天から一転。今日の徳島の空はすっきりと晴れ、青空が広がっています。ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。春です。里山の春のイメージといえば、菜の花の黄色もその一つ。徳島県神山町の山間部、江田地区に広がる棚田が、菜の花に埋め尽くされています。写真は、昨夕、厚い雲の切れ間から、時折差す陽光を待って撮影したものです。今朝の朝日に、菜の花たちは、よりいっそう輝いていることでしょう。神山町のホームページによると、見頃は4月上旬までとのこと。青空が広がる朝・夕に、もう一度訪ねてみたいと思いました。
 
2010.0318
●ナカに新たな体験型観光スポット誕生!
徳島県那賀郡那賀町(愛称:ナカ)の拝宮地区に、新たな体験型観光スポット『井本紙漉場』が誕生しました。施設のお披露目会が行われた314()に、ピジョンズ・パークもさっそくおじゃま。かつて手漉き和紙づくりが盛んだった拝宮地区で、今から12年前の1998年まで稼働していた手漉き和紙工場を改修し、誰もが気軽に手漉き和紙体験ができる施設へと生まれ変わらせたのは、NPO法人阿波農村舞台の会のみなさんです。阿波農村舞台と拝宮和紙…。つながらないようですが、「徳島の古い伝統に注目することで、秀でた技術が継承され、そうしたものは分野は違ってもどこかでつながっていくものなのです」と、同会会長の大和武生先生。「当施設は今年5月頃から、本格的な運用を予定しています。宿泊設備も整えていますので、多くのみなさんに利用いただき、拝宮和紙の魅力を伝えていきたいと思います」と、同館の運営スタッフ・内野雅子さんが話してくれました。ピジョンズ・パークも、オープンが待ち遠しくてなりません。
 
2010.0317
●黒滝寺の大護摩・火渡り
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は晴れ。ひんやりとして、すがすがしい風が小さく吹いていますが、すっきりと青空が広がっています。さて、本日のポッポニュースは後日談になってしまうのですが、314()に徳島県那賀町(愛称:ナカ)の木沢地区にそびえる黒滝山の山頂近く、標高750mほどの場所に建立されている古刹『龍王山 黒滝寺』境内において開催された『大護摩・火渡り』の行事の様子です。当日は、大護摩に火がつけられ、炭火を修験者や檀家、信者のみなさんが渡り、一年の健康を願いました。また、草もちや田舎寿司のもてなしもあり、春の陽気の中、多くのみなさんが功徳を得たようです。当寺は、四国八十八ヶ所霊場・第21番札所・太龍寺の奥の院、さらに新四国曼荼羅霊場の第88番札所となっており、昔から山岳修験のメッカとして多くの修験者、信者を集めています。当寺での次回、大護摩法要は、817()。花火大会なども行われ、今から楽しみです。
 
2010.0312
●剣山スーパー林道を舞台に山岳ラン!
西日本第2位の高峰『剣山』(標高約1955m)の南陵に広がるマチ、徳島県那賀町の自然を生かしたビッグイベントが、来る516()に開催されるそうです。そのイベントとは、山岳を駆け抜けるトレイルランニングレース。イベント名は『地下足袋王子杯 TSURUGI Trail Running Race in NAKA 2010』。何と、ピジョンズ・パークでもおなじみ、四季美谷温泉名物支配人・平井滋さんの愛称が冠された山岳レースなのです。そこで、コース選定にあたっては、那賀町内でも山岳地域となっている木沢地区の山々を知り尽くす、地下足袋王子とNPO法人剣山クラブのメンバーなど山の仲間たちの知識をフル動員。「安全を第一に、起伏と変化に富んでいて、ランナーのみなさんに木沢の大自然をたっぷりと楽しんでもらえる内容になっています」(地下足袋王子)とのこと。コースは、ロングとショートの2種。ロングコースは、剣山スーパー林道の『ファガスの森・高城』から『山の家・奥槍戸』、さらに県内屈指の美峰ジロウギュウを経由して高の瀬峡の『高の瀬レストハウス』までの、約47km!。ショートコースは、『山の家・奥槍戸』からスタートする約18kmとなっています。それぞれ参加定員が設けられており、現在のところ参加枠はまだあるそうです。一般的なマラソンや登山に飽き足らない健脚のみなさん、大自然の中での完走を目指してみてはいかがでしょうか。詳しくは『大会ホームページ』をご覧ください。
 
2010.0311
●川上和彦画伯の新作掲載!
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。県内の山間部では一昨日、昨日の冷え込み&雪で、冬還り。一面の銀世界が広がっているそうです。今日も寒い一日となりそうですが、ピジョンズ・パークのポッポニュースには、ホットな話題が踊ります。ピジョンズ・パークではおなじみの、いやもう県内、全国にも名前が知られはじめた色えんぴつ画作家・川上和彦さんの新作を、ポッポギャラリーに掲載させていただきました。モチーフは『祖谷のかずら橋』『CB400』そして、先頃県内をリキシャで通過しながら、働く人を撮影されていた写真家・三井昌志さんの『バングラデシュ製リキシャ』の合計3点です。とくに、三井さんには取材もしていただいたとのことで、三井さんのサイトにも、作画の様子を詳しくご紹介していただいています。画伯が、その活躍の場をいっそう広げていく、大きなきっかけになるに違いありません。
 
2010.0309
●レムコ・ライコフさんの特製『燻製』試食会
「オランダ式の燻製を食べたいでしょ。明日もきっと雨だから、室内イベントのほうに、ぜひ寄ってください」と、お誘いの連絡をくれたのは、美馬市穴吹町の地域活性化ボランティアグループ『息吹同憂会』の代表・篠原勝彦さんです。7日の日曜日は、久しぶりに山に入ろうと計画していたピジョンズ・パークでしたが、当日は朝から篠原さんの予報通り冷たい雨が降り続くお天気。それでは、せっかくのお誘いということで、午後3時から行われたオランダ式の燻製試食会におじゃましました。燻製を作っているのは、美馬市のオランダ人国際交流員のレムコ・ライコフさんです。LEDのイルミネーションで賑やかに飾られた息吹同憂会の事務所に入ると、さっそく「やぁ!よく来てくれました!しっかり食べて行ってくださいですから」と、流ちょうな日本語で、ライコフさんが、篠原さんとともに迎えてくれました。「今回はサバやアジ、サンマ、ホッケなどの魚で燻製をつくりました。ほかにもオランダ式の燻製は肉などいろいろな食材を使うんですから。そして硬くないです。やわらかぁ~い。とってもやわらかぁ~い」と、ライコフさんが、陽気に特徴を教えてくれます。そしてこれからは、地元の間伐材(ナラ類)をチップなどの燃料にし、アメゴやアユ、イノシシ、シカといった地元の食材で燻製をつくり、美馬市の名物にしたいと張り切っています。四国一の清流・穴吹川沿いに作られたライコフさんの燻製工房は、篠原さんたち息吹同憂会のメンバーをはじめ、地域のみなさんの支援によるもの。「地域を好きになってくれ、みんなの役に立ちたいというライコフさんを応援していきたい」と、篠原さん。やわらかく、ほのかにこうばしい香りが立つ燻製の味わいに、地域にブレンドされた異国の元気を感じました。
 
2010.0307
●小豆島記~小豆島八十八ヶ所霊場第18番札所・石門洞~
小豆島を訪ねて、足を運ばないことなど考えられない屈指の景勝地『寒霞渓(かんかけい)』。国指定の名勝(風光明媚な景色のこと)で、奇岩があちらこちらにそそりたつ絶景にあまた出会うことができます。中でも表十二景、裏八景と名付けられた奇岩や岳は、一つひとつ訪ね歩きたい風景。ピジョンズ・パークは、このうち裏八景(鹿岩・松茸岩・石門・太子洞・幟岳・大亀岩・二見岩・螺貝岩)に出会える、小豆島八十八ヶ所霊場(島四国)18番札所・石門洞への参道を歩きました。小豆島の草壁港から北上し、内海ダムを越えて、寒霞渓山頂に続くブルーライン(寒霞渓道路・県道29号線)から、北へ延びる急で細い坂道へ進路を取ります。この道で大丈夫だろうか?と思い始めた頃に、突然、車数台が駐車できる小さな駐車場に行き当たり、終点となります。そこから、またしても急な坂道を徒歩で10分ほど登ると、石門洞の境内に到達することができました。この徒歩であがる道すがら、寒霞渓裏八景と呼ばれる絶景を楽しむことができるのです。かつて弘法大師が岩穴に籠もり、護摩修行を行ったと伝えられる当寺(石門洞)の境内は、そそり立つ岩の絶壁に守られるように設けられ、本堂は岩窟の中に埋め込むようにして建立されていました。境内の石灯籠にろうそくの明かりはともるものの、人の気配はなく、ただ野猿の声がうっそうとした森の中にこだましています。人工物にもかかわらず、自然に同化してしまったようなこの空間に立ち、ピジョンズ・パークは、いつもよりゆっくりと、深く息を吸っていました。
 
2010.0306
●小豆島記~銚子渓自然動物園・お猿の国~
瀬戸内海に浮かぶ2番目に大きな孤島『小豆島』。その海岸線の長さ、つまり島の周囲はぐるっと約126km、面積は約153平方km。最も高い場所は星ヶ城(ほしがじょう)で、標高約817mあるそうです。島の東寄りにある星ヶ城のすぐ西側には、紅葉と渓谷美で知られる寒霞渓(かんかけい)があり、さらに西へ行くと、奇岩の山がそそり立つ銚子渓(銚子渓)が控えています。今回、ピジョンズ・パークが足を運んだのは、銚子渓の中に設けられた『銚子渓自然動物園・お猿の国』です。小豆島にはもともとニホンザルが生息していたそうですが、これを餌付けして一ヶ所に集めたのが、お猿の国。集めたといっても、檻の中に入っているわけではなく、自然動物園の名が教えるとおり、銚子渓の山で自由に暮らしています。その数、約500頭だとか。500頭ものニホンザルがそこら中にたむろしており、初めて行くと結構怖かったりするのですが、餌付けした園のスタッフが上手に『ヒト』と『サル』との関係づくりをしているようで、めったに悪さはしないのだそうです。ニホンザルの社会では、上下関係が非常に厳格で、目上であると認めさせることが肝要なのだとか。だから、お猿の国に入ったら怖がったりせずに、堂々としていればなんにも問題はないのです。というわけで、お猿の国で最も高い場所にある展望台に登ってみました。いくつかのサルの群れの中を通り抜け、ところかまわず出されたウンチを踏まないように神経を尖らせて、岩場をよじ登ってたどり着いた展望台では、四方を緑が包み、その外輪に真っ青な海原が広がる絶景に出会うことができました。小豆島を訪ね、この風景を見逃さなくてほんとうに良かったと、ピジョンズ・パークは心から思ったのです。
 
2010.0303
●今年も行きたい『ビッグひな祭り』
徳島県勝浦町で開催される恒例の春節句イベント『ビッグひな祭り』が、221日から始まっています。全国から寄せられたひな人形約3万体が、巨大なひな壇をはじめ、広い会場に所狭しと展示されています。ところで、今日は33日。桃の節句です。といっても、本来(かつて)の節句の日ではなく、新暦の節句。旧暦では新暦の3月下旬から4月頃にあたるそうで、旧暦の節句(上巳・じょうし)のころに、桃の花が咲くことから、桃の節句と呼ばれるようになったのだとか。まぁ、それでも温暖化の影響もあるのか、桃の花はすでに各地域でちらほらと咲き始めているようで(というか満開の木も少なくはない)、新暦の33日が桃の節句であっても、あながち間違いではないのかもしれません。言葉のいわれは何であれ、ピジョンズ・パークは今年も、勝浦町のビッグひな祭りを訪ねてみたいと思うのです。来る人を、町を挙げてもてなそうとされる、みんなの気持ちが通りにあふれ、そこに居る心地よさを忘れられないでいるのです。
 
2010.0302
●里山の梅花
徳島県吉野川市美郷は、今、白や赤、薄桃色の梅の花に彩られ、絵に描いたような春の里山風景で、訪れる人々の目を楽しませてくれます。そして美郷の梅林のそばに立つと、甘くかぐわしい香りで、体の中からリフレッシュしていくのを感じることができます。写真は、美郷ほたる館から車で約15分程度、山中に入った『きのこの里』付近の梅林風景です。山間の遅い春を待ちかねた小鳥たちが騒がしくさえずり、飛び交い、早朝から何やら賑やかだったりするのです。「あぁ、こういう場所があるのだなぁ。こんな時間が流れているのだなぁ」と、ピジョンズ・パークは心地よく肌の毛穴が広がるのを感じているのです。
 
 
2010.0301
●撮れたて!梅花が香る『美郷』の朝
昨日に引き続き、今日も梅の里・美郷の梅花をご紹介します。と言っても、昨日撮影したものの残りではありません。今朝、早起きしたピジョンズ・パークが、早朝の誰もいない梅林で収穫してきた『撮れたて』の梅花です。夜明け直前頃、高越山(おこっつぁん・標高約1122m)につらなる山々の急斜面や山あいに広がる美郷地区には濃い靄(もや)もしくは霧がかかり、自動車のヘッドライトを点灯しなければならないほどでした。夜がしっかりと明けたとたん、靄はどこかへ霧散し、それにつれて梅林が鮮やかに現れてきました。朝日に輝く白い梅花はまるで雪のようで、赤やピンクの花は朝焼けの雪原を思わせるものでした。今日の徳島のお天気は、午後から曇りもしくは雨の予報。そのためか、美郷の梅林が見せてくれる心引かれる光景は、一瞬現れては消え、しばらくじらしてはまたひととき姿を見せる、かなり捉えづらい強敵。とはいえ何とか収穫してきた美郷の梅花風景。ピジョンズ・パーク読者のみなさんに、お楽しみいただければ幸いです。
 
2010.0228
●『美郷・梅の花見ウォーク』の賑わい
(こよみ)の上では、冬最後の今日。徳島の空はすっきりと晴れ渡り、気温もぽかぽかと春本番を思わせる暖かさとなっています。ピジョンズ・パーク読者のみなさんは、きっと芽吹きはじめた緑の中へ足を運ばれていることでしょう。ひょっとすると、県内屈指の梅の大産地、吉野川市美郷(みさと)に出かけたみなさんも少なくないかもしれません。『第19回 梅の花まつり』開催中の美郷では、今日、恒例の春イベント『梅の花見ウォーク』が行われ、徳島県内はいうまでもなく、県外からも多くの参加者が訪れていました。参加されたみなさんは、紅白の花をいっぱいに咲かせ、甘い香りを周囲に放つ梅林の中を縫うように設けられたウォーキング・コースを、健康づくりを兼ねて歩き、陽光あふれる里山の春を満喫されているようでした。16000本ともいわれる美郷の梅の木は、これからまさに満開を迎えようとしています。梅の花まつり開催期間中に、もう一度足を運んでみたいと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2010.0227
●『シャクナゲの里・岳人の森』間もなくオープン!
待ち遠しい山岳植物の季節が目の前に迫っています。標高1000mを超える山々がつらなる徳島県では、山間部ともなると春はなかなかやってきてくれません。それだけに待ち遠しい山岳の春。徳島県神山町の土須峠近くに広がる、四国の山岳植物園・キャンプ場『シャクナゲの里・岳人の森』も、あと1カ月ほどでシーズン・インとなります(オープン予定は41)5月のシャクナゲ本番を前に、園内には春を待ちかねた山岳の花々が咲き乱れることでしょう。アウトドア派のピジョンズ・パーク読者のみなさん、『シャクナゲの里・岳人の森』オープンまで、あと少しの辛抱ですよ。
 
2010.0226
●小豆島記~二十四の瞳映画村の思い出~
瀬戸内海に浮かぶオリーブの島『小豆島』。青い海と緑の山、海辺に密集する独特の町並みが、旅人を引きつけてやまない魅惑の孤島です。そして小豆島といえば、不朽の名作といわれる邦画『二十四の瞳』(原作:壺井栄)の舞台となったことで広く知られています。時代は、今から82年前の昭和3年。小豆島の岬の分教場に若く美しい女性教員・大石先生が赴任したことから、物語は始まります。当寺はハイカラな自転車に乗り、島の子どもたちとふれあうすがすがしく、そしてあたたかな内容で、多くのファンを獲得しました。そんな映画の舞台を改築、保存、公開しているのが小豆島町田浦にある『二十四の瞳映画村』です。岬の分教場とは、よく言ったもので、木造校舎の教室の窓の外には、砂浜と青い海原が広がっています。こんな風景を眺めながら、授業を受けていた子どもたちを、ちょっぴりうらやましく思うピジョンズ・パークです。
 
2010.0224
●小豆島記~長勝寺奥の院西之瀧・龍水寺~
小豆島の中央部から少し西側。標高400mほどの岩山の山頂近くに建立されているのが『長勝寺奥の院西之瀧・龍水寺』です。当寺は小豆島八十八ヶ所霊場(島四国)の第42番札所となる名刹で、昔から多くの人々の信仰を集めています。境内の奥の院にある『石の壺』は、弘法大師の功徳に由来し、岩山の山頂付近に置かれているにもかかわらず、「こんこんと水が湧き、涸れることがない」(住職の小林龍應さん)のだそうです。岩場に張り付くように建立された龍水寺の佇まい、その境内からの眺望を求めたピジョンズ・パークを、住職の小林さんは快く迎えていただき、また石の壺が置かれた奥の院へも案内してくれました。岩山に穿(うが)たれた洞窟の奥に、石の壺があり、清らかな水(大師の加持水)が満たされています。「この水は飲めるのですか?」と問うピジョンズ・パークに、「私たちは毎日、このお水をいただいています」と住職の小林さんがすすめてくれました。ありがたくいただいてみると、霊水は冷たく、そして甘く、舌に感じられ、心地よく喉をうるおしてくれるのでした。
 
2010.0223
●小豆島記~西の瀧・龍水寺から銀の海~
太古の昔。火山の噴火あるいは隆起によって生まれた小豆島。そんな小豆島の中央付近にそびえる蒲生の山頂に、山岳霊場『長勝寺奥の院西之瀧・龍水寺』が建立されています。当寺は、島四国八十八ヶ所霊場の第42番札所となっており、四国でいえば、さながら「遍路転がし」と呼ばれておかしくないほどの険しい岩山に立地しています。西之瀧という名を冠するのは、かつて岩山の山頂付近にもかかわらず、当寺の境内にとうとうと流れ落ちる滝があり、弘法大師に由来するものであったからだそうです。「弘法大師が小豆島を訪れた際、島民に悪さをする龍を改心させ、その龍は竜神となって絶えることのない滝を作ったと伝えられています。これが西之瀧と呼ばれ、当寺の境内に残されています」と、住職の小林龍應さんが教えてくれました。そんな龍水寺の紹介は次回に譲り、今回は住職の小林さんが案内してくれた境内からの瀬戸内海眺望です。午後3時を少し回った時刻、傾きはじめた日の光を受けた土庄の湾は、まるで銀鱗のような輝きを放って、山頂に佇むピジョンズ・パークを魅了したのでした。
 
2010.0222
●『海部川風流マラソン』に感動!
昨日、221()、知られざる清流と呼ばれる海部川沿いをメーンコースに、『第2回 徳島・海陽究極の清流 海部川風流マラソン』が盛大に開催されました。昨年開催された第1回大会は、寒波と午後の雨に見舞われつつも、参加されたランナー、沿道で声援を送った地域のみなさん、そして大会を支えた町、関係者のみなさん誰もが一体となり、好評のうちに幕を閉じました。その人気ぶりを受けて開催された今回の第2回大会。沿道から声援を贈ろうと、ピジョンズ・パークも足を運びました。青空から降り注ぐ春の陽光はあたたかく、梅の花が咲き乱れる海部川沿いのコースで、健脚を競う約1500人にも上るランナー。沿道では、駆けてくるランナーたちを声援と水分補給などでもてなす地域のみなさんの姿がありました。笑顔があふれる市民マラソンに、ピジョンズ・パークはしっかりと感動したのです。
 
2010.0220
●小豆島記~オリーブの丘と白い風車~
オリーブの島『小豆島』を旅すると、島内のいたる場所でオリーブの木に出会います。なかでも、小豆島町西村地区の小高い丘の上に広がる『小豆島オリーブ公園』は、日本のオリーブ発祥の地として知られ、園内には無数のオリーブの木が育ち、木々の間をぬって散策路が設けられています。オリーブに関する情報が集められた『オリーブ記念館』、オリーブオイルの搾油が行われている『コミロス』やハーブクラフトが体験できる『ハーブクラフト館ミロス』などが立ち並ぶ中、とくに目を引くのが青い瀬戸内海に臨んで建つ『ギリシャ風車』です。小豆島とギリシャのミロス島は姉妹島となっているそうで、風車は両島の友好を記念して平成4年に設けられました。春を迎え、丘に広がる芝が緑色を取り戻し、周囲のオリーブの葉がいっそう輝きはじめます。緑の丘に立って、青い海と白い風車が映える異国情緒たっぷりの風景に浴してみたいと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2010.0216
●海部風流マラソン第2回大会の開催迫る!
昨年の222日に開催された市民マラソン『海部川風流(ふる)マラソン』の第2弾が、今年221()に予定されています。昨年は、海陽町の合併3周年を記念して行われ、当初予定されていた募集人数1000人に対して、最終的には1382人のランナーがレースを楽しむという人気ぶり。そんな市民マラソン人気を映して、第2回大会の開催へとつながり、今回の予定参加定員は1500名へと規模を拡大しています。コースも昨年同様に、「知られざる清流」と呼ばれる神秘の大河・海部川沿い(海陽町蛇王運動公園~相川字室津~小川字樫ノ瀬~蛇王運動公園)に設けられ、制限時間6時間の中でゴールを目指します。沿道からランナーのみなさんに贈られる声援、ランナーのみなさんのさわやかな笑顔を思い出し、今回もまた応援に駆けつけたいものだとピジョンズ・パークは思っています。関連記事はこちら→『みんなが一つになった海部風流マラソン』
 
2010.0215
●美郷で出会ったロウバイ満開!
徳島県内有数の梅の産地として知られる吉野川市美郷。この時期、早春の風物詩となった『梅の花まつり(19)』が開催されています。梅花を求めて出かけた穴場的名所『重楽寺』境内の梅も、急速に開花をはじめており、来週あたりから見頃を迎えそうです。重楽寺での梅の花見の帰り、ぶらぶらと美郷地区内の梅花をはしごしていたピジョンズ・パークは、思いがけず立派なロウバイ(蝋梅)に出会うことができました。樹高は4mほどでしょうか。カタチ良く四方に広げた枝枝に、梅の花に似た黄色い花がぎっしりと咲き、寒さが気持ちよくほどける甘い香りを分けてくれます。この香りに誘われて、寒さを忘れた虫たちが集まるのでしょうか。少なくとも、メジロはわんさか訪れているようで、賑やかな声が近くでしきり聞こえていました。
 
2010.0214
●咲き始め!『重楽寺』の梅花
徳島県吉野川市美郷で、恒例の『梅の花まつり(19)』が開催されています。ただし、梅の花の見頃には、まだほんの少し早く、2分咲き程度で、本格的な開花は1週間ほど先でしょうか。とはいえ、今週末の好天に誘われたピジョンズ・パークは、甘酸っぱい梅の香りを求めて、美郷地区の古刹『十楽寺(じゅうらくじ)』を訪ねました。当寺は、梅の里として知られる美郷地区にあって、穴場的な名所であると、ピジョンズ・パークは感じています。山肌を覆う壮大な石積みの段々畑で知られるようになった高開(たかがい)地区を、川田川を挟んで正面に望む境内では、紅、白、桃色の梅の花が、ちらほらと咲き始めていました。ちなみに川田川は、毎年梅雨前になると、ホタルの群舞が見られ『ホタルおよびその生息地』として、国の天然記念物に指定されています。さて、十楽寺境内をひと回り。ぽつぽつとですが、満開を迎えた木もあり、梅の花の香りを十分に楽しむことができました。
 
2010.0213
●霧を追い詰め、巻かれた木頭地区
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は、晴れ。すっきりと晴れ渡っています。梅の花も見頃間近で、いや見頃をすでに迎えている木もちらほらと見かけられるようになり、今日、明日の週末は、自然の中にお出かけするには絶好でしょう。那賀町木沢地区にそびえる山々を巡る観光登山シリーズ『木沢の山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉、主幹:地下足袋王子、協力:NPO法人剣山クラブ)では、明日、春を呼ぶ山の花『フクジュソウ』を求めて、西三子山(標高約1349m)に登るそうです。週末の予定が立っていない自然派のみなさん、一度参加してみてはいかがでしょう。さて、本日の写真は、昨年の今日(213)に撮影した那賀町木頭地区を流れる那賀川周辺の様子です。雨模様で、霧が濃く、霧を追い詰めるつもりで、いつのまにか霧に巻かれていたピジョンズ・パークを思い出しました。寒暖の差が大きなこの季節、とくに山間部では霧に出会うことが多くなります。
 
2010.0211
●梅花の季節がやってきる!
建国記念日の今日、徳島は一日雨の予報です。でもせっかくの休みに、ピジョンズ・パーク読者のみなさんは、きっと東西南北に春を求めてお出かけに違いありません。ロウバイ、ボケの花、マンサク、そして梅の開花シーズンがやってきました。徳島県南部の那賀町では、道路沿いの梅の木が、早くも赤や白の花をしっかりと咲かせています。県内の梅花の名所といえば、阿南市の明谷梅林、鳴門市の観梅園、神山町の神山森林公園・阿川梅の里、吉野川市美郷の梅の里などでしょうか。今シーズンも見逃せないポイントにあふれています。本日の写真は、昨年の211日から34日にかけて撮影した名所の梅花です。梅の花見のお出かけに、お役立ていただければ幸いです。
 
2010.0210
●豊島記~オリーブ農園を訪ねて~
小豆島と聞いて、すぐにイメージするのはオリーブのこと。ちなみに小豆島(西村地区)でオリーブが根付いたのは、今から約100年前だそうで、平成20年には、100周年を祝って『オリーブ百年祭』が、盛大に開催されています。そしてオリーブは、今や香川県の県木として、香川県民に愛されています。そんな小豆島で、オリーブの実を原料にした食用オリーブ油や食用製品、化粧品の生産を手がけているのが小豆郡池田町に本社を置く東洋オリーブさん。自らオリーブを育てるため、小豆島の西側に浮かぶ美しい島・豊島(てしま)に、自社農園も運営しています。島のほぼ中央、南東寄りにそびえるランドマーク壇山(だんやま)の麓に広大な農園が開墾され、オリーブの木が育てられていました。見学させていただこうと、農園管理事務所を訪ねると、管理人の小畑さんが、園内を快く案内してくれました。「冬季の今は、枝の剪定といった世話が中心です。5月には白い花が咲き、やがてオリーブの実をつけます。ここには5種類のオリーブの木があって、別種の木で受粉することで、いいオリーブの実ができるんです。それを害虫と戦いながら、大事に育てているんですよ」と小畑さん。瀬戸内海の青い海を背景に、白い花が咲き乱れる光景はさぞや美しいのだろうと、ピジョンズ・パークは想像します。花のシーズンに、ぜひ豊島を訪ねてみたいものだと、思うのです。
 
2010.0208
●豊島記~シーズンオフのテシマ・リゾート~
昨日に引き続き、瀬戸内海を彩る絶景の孤島・豊島(てしま)の話題です。周囲約20kmの島の西の端に位置する神子ヶ浜で、白を基調としたリゾート施設が営業していました。海岸に面した宿泊施設やキャンプ場を備えたアモーレ・テシマ・リゾートです。プライベートビーチを思わせる遠浅の海が目の前に広がるぜいたくな趣があり、シーズンには、さぞや多くの観光客で賑わうのだろうと簡単に想像がつきます。ただ、ピジョンズ・パークが立ち寄ったのは2月の初旬。極寒の北風が吹き付ける真冬のリゾートでした。雲は早く、小さな青空がのぞいたかと思うと、またたくまに厚い雲に覆われ、白い波は強く、矢継ぎ早に砂浜の奥へ打ち寄せ、侵入しています。季節外れの客の求めに応じられるレストランの昼食メニューは、カレーのみ。それでも寒風に逆らい、砂浜に立たせる魅力を秘めた場所が、当リゾートのある神子ヶ浜の底知れぬ明媚(めいび)なのです。ぜいたくな風景を目前に、とはいえ夏に訪れてみたい…心からそう思ったピジョンズ・パークなのです。
 
2010.0207
●豊島記~朝日の島~
紺碧の瀬戸内海に浮かぶ小豆島(香川県小豆郡)の西に、小豊島を挟んで周囲約20km、面積約15平方kmの美しい島があります。『豊島(てしま)』です。ここは小豆郡土庄町に含まれ、地元の方に聞くと、人口約1000人が暮らしているそうです。絶景の孤島にピジョンズ・パークが上陸したのは、午前725分。朝日が昇ったばかりの時間に、大あわてで高台を目指しました。赤い朝日に唐櫃(からと)の港・集落が輝き、身を切られるような冷たい風もまったく気にならない光景を楽しむことができました。ところで、今年719(海の日)から1031()の期間、瀬戸内海の7つの島と高松市(香川県)を舞台に『瀬戸内国際芸術祭2010』が開催されます。豊島も会場の一つになっており、現在、アート作品の展示場建設、周囲の整備が進められています。豊島が花と緑に彩られる季節に、アート見学を兼ねて、もう一度ここを訪ねてみたいものだと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2010.0206
●樹氷に逢いたい
朝から冷え込んだ今日、徳島県那賀町の剣山スーパー林道を舞台に、待ちに待った『きさわ樹氷祭り』(主催:四季美谷温泉)が開催されました。冬季は積雪等による事故防止のため、通行止めとなっている剣山スーパー林道ですが、この日は、那賀町の全面バックアップのおかげで、1日だけ樹氷見学ができるのです。地下足袋王子のニックネームで親しまれる同温泉支配人の平井さんから、うれしいお誘いをいただき、ピジョンズ・パークも機を逃すまいと樹氷見学ツアーに参加しました。前の日に下見に出かけた地下足袋王子のお話だと「木々の枝に真っ白な樹氷の花が咲いて、背景にはバーンと青空が広がって、こりゃなかなか見れんきれいさでよ」とのことでした。天気予報では、今日も青空が広がるはずでしたが、残念ながら厚い雲に覆われていました。ただ時折、雪が舞う自然のプレゼントもあり、地域内外から参加されたみなさんをはじめ、ピジョンズ・パークも大いに樹氷を楽しむことができました。では、さっそく剣山スーパー林道の樹氷をご覧ください。
 
2010.0203
●幻想と透明の『しがきの丸』~その2
冬の『しがきの丸』(標高約1163m)山行を楽しみ、山頂で簡単な食事(調理パン)をおなかに詰め込んで、下山の行程をまたまた楽しみました。旧木沢村小畠地区へ下る尾根道は、落ち葉が積もり、急峻な下り坂にもかかわらず膝への負担はほとんどありません。転落の危険にさえ気をつけていれば、体力的にはかなり余裕の道のりで、光が織りなす刹那の風景に心引かれ、かえって足取りは遅くなってしまうのです。つらなる山々の山容、雲海の風景、切り立つ岩山といった造形はもちろんのこと、霧の幻想、森の静寂、本格的な春を待つ木々や下生えの息吹といった気配が、ピジョンズ・パークの足下にまとわりつき、心を満たしてあふれ出していくのです。ピークの名の由来はいまだ知らないまでも、この思い、感動は皮下に焼き付いて離れないのだろうと、確信しました。
 
2010.0202
●幻想と透明の『しがきの丸』~その1
1000mを超える山々に囲まれた徳島県那賀町木沢地区。中でも急峻で美麗な山容を誇るのが『しがきの丸』(標高約1163m)です。徳島県吉野川市山川町の高越山(標高約1122m)よりもさらに高いこの山のピークへは、徳島県三大名瀑の一つ『大釜の滝』が落ちる釜ヶ谷渓谷を東に、木沢の小畠地区から、いきなり急角度で立ち上がる尾根に取りつき、両足両手を使ってひたすら登ります。すっくと育ったスギやヒノキの植林帯を抜け、ナラ・ブナなどの原生林に入ると、時折、木々の間から、つらなる山々の眺望が楽しめます。ただし、辿っている尾根の両側は、転がり落ちればなかなか止まりそうにないほど、ストンと落ちており、うかつによそ見をできないほど。ピジョンズ・パークが山行した日は、雨模様から濃い霧が立ち、それがサッと流れては、幻想と透明を繰り返し見せてくれました。しがきの丸山頂まで登り約2時間。奥深く、魅力的な山であります。
 
2010.0129
●小豆島記~大阪城残石記念公園~
小豆島の土庄町小海地区の海岸で、海に突き出すように設けられた観光名所『大阪城残石記念公園』。かつて大阪城の石垣修復の際に用いられた良質の石は、小豆島からを切り出されたものと伝えられています。そんな小豆島の歴史を紹介しているのが同記念公園です。道の駅・みなとオアシスも兼ねていて、ピジョンズ・パークもさっそく一休み。園内を見学(無料)させていただきました。大阪城修復の際に切り出されたものの、使われずに残された巨大な石(通称:残念石)が多数展示されています。また切り出した巨石を山から運び出すのに利用された、修羅(しゅら)と呼ばれる木製の運搬台も実物大に復元されて、その迫力を間近に体感することができます。同記念公園は、広々とした多目的広場を中心に、再建された小豆島に伝わる伝統芸能『農村歌舞伎』の舞台や、創作体験等、加工棟、運搬棟、切出し棟、残石棟などが配置され、石丁場や残石にまつわる資料を多数見学でき、瀬戸内海の真珠と称される美しい島・小豆島の歴史の一端に触れることができました。高松港から約1時間。美しい自然と歴史の謎を好むピジョンズ・パーク読者のみなさんに、おすすめのお出かけポイントです。
 
2010.0128
●小豆島記~ラピュタなのか!?
空中に浮かぶ島…のようにも見えるのは、小豆島は土庄町小海地区にある名所『道の駅・大阪城残石記念公園』近くの沖に浮かぶ、その名も『小島』です。見るからに小さい無人の島ですが、その存在感は圧倒的でした。徳川幕府の時代、大阪城の修復・拡張のために小豆島から多くの石(縦約2m、横約1m、高さ約1m)が切り出されたそうですが、その際、切り出されたものの運ばれることなく残された石を集め、時代の名残として展示しているのが『道の駅・大阪城残石記念公園』です。別名、残念石とも呼ばれる残石群を見学しようと足を伸ばしたピジョンズ・パークは、道の駅を目前にして、海岸線を走る県道26号線上で、この小島を見つけ立ち往生したのです。「あの島は、海に浮かんでいるのか、それとも空中に浮遊しているのか…」と、わが目を疑った次第です。暖かい島『小豆島』とはいえ、海岸線を吹き抜ける真冬の風はほほを切り裂かんとするような冷たさではありましたが、島が浮かぶ不思議な光景にピジョンズ・パークは心を浮遊させていたのでした。
 
2010.0127
●小豆島記~尾崎放哉記念館~
いれものがない 両手でうける──俳人・尾崎放哉(おざき・ほうさい)の代表的な句の一つです。ほかにも「すばらしい乳房だ蚊が居る」「咳をしても一人」「貧乏して植木鉢並べている」など多数の作品が知られています。俳句といっても、季語や五七五の流れはなく、言い放しのようにも受け取れるこれら名句は、自由律俳句というそうで、かの三頭火が代表的。ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。先日、小豆島を訪ねた際、俳人・尾崎放哉が眠る墓と記念館を訪ねました。折しも、訪ねた120日は、俳人・尾崎放哉の誕生日。こんな奇遇もあるのだなぁと感心しつつ、記念館となっている生前の居宅『南郷庵』の門を入りました。ひなびた風情の前庭に、先に挙げた「いれものがない…」の句が彫られた庭石が置かれ、徳島からの訪問者を迎え入れてくれたものの、同館は休館日。内心に芽生えた「なぜ~ぇ!」にめげず、最近はやりの「つぶやき」を飲み込んで、庭園を少し散策させていただきました。俳人・尾崎放哉が亡くなられたのは、大正15年。41歳だったそうです。若くして逝った天才に供えられたかのように、わびさび漂う庭園で、背の高い蝋梅が黄色い花をいっぱいに咲かせ、甘い香りを放っていました。
 
2010.0126
●小豆島記~島開き法要~
小豆島八十八ヶ所霊場をご存じでしょうか?もちろん漂泊と出逢いを大切にするピジョンズ・パーク読者のみなさんは、ご存じですよね^0^)。失礼いたしましたm(_ _)m。さて、その小豆島で遍路シーズンの幕開けを告げる早春の恒例行事『島開き法要』が、121()に開催されました。お昼前に、香川県小豆郡土庄町(小豆島内)の土庄港に着いたフェリーから、白装束に身を包んだ多くのお遍路さんたちが上陸し、これを各霊場の住職さんたちや町の観光関係者のみなさんらが迎え、山伏の装束に身を包んだ町の方々が吹き鳴らすほら貝に誘われるように、列になって約1km弱先の小豆島霊場会総本院までを一緒に練り歩きます。この法要行列のほぼ中央では、神輿に乗った『お迎え大師』と呼ばれる木彫りの大師座像が担がれています。つまり弘法大師様もいっしょに島に渡ってきたわけで、いよいよ同行二人の島内霊場めぐりが叶うのです。ピジョンズ・パークも、いつか小豆島の霊場を巡り、ピジョンズ・パーク読者のみなさんの健康と幸運を願いたいと思うのです。
 
2010.0125
●アリザリンに染められた川島城
徳島県西部からの帰り、吉野川市川島町の名所『川島城』『川島神社』『岩の鼻展望台』を巡りました。夕日に照らされた川島城の白壁があかね色に輝き、尖った天守閣の屋根が厚い雲を切り裂くようにそびえて見えました。冬の陽はつるべ落としと知っているピジョンズ・パークは、すぐに隣接する川島神社に歩を進め、22拍手1礼。あらためて、ピジョンズ・パーク読者のみなさんの今年の幸運を願いました。残すは、川島神社の西側に突き出した大岩『岩の鼻展望台』。高越山(標高約1122m)の向こうに沈む夕日を、厚い雲に遮られながらも、なんとかかいま見ることができました。足早に落ちていく夕日が、ゆうゆうと流れる吉野川の川面に時折、照りを与える光景に、ピジョンズ・パークは指先が凍えて感覚がなくなるのも忘れて立ちつくしていました。
 
2010.0124
●雪景の高越山へ~その4
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は晴れ!真っ青な空に陽光が輝いています。ひょっとすると、今朝も徳島市沖洲の海岸では、幸運を呼ぶだるま朝日が見られたかもしれません。昨日、ピジョンズ・パークはお仕事を兼ねて、徳島県山川町の高越山(標高約1122m)の山容を見てきました。やはりこのところの陽気で山腹まであった雪は溶け、美しい三角形の山頂もしっかりと黒くなっていました。というわけで、今回も雪景を懐かしみつつ高越山の写真です。先日降った雪の風景は最終回。どうぞゆっくりとお楽しみください。
 
2010.0123
●雪景の高越山へ~その3
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。今日の徳島は晴れ! 時折強く吹く風は冷たいものの今は冬、青空に薄い雲が輝いていればお出かけには最高のコンディションに違いありません。この時期、出かけるならやっぱり山がいいですよね。というわけで、前回に続き、今日のポッポニュースは雪の高越山(こうつさん・標高約1122m)登山、第3弾です。もう雪はあまり残っていないかもしれませんが、昨夜の冷え込みでひょっとすると山頂近くは、樹氷ができているかもしれません。今回の写真は、そんな高越山山頂にかなり近づいてきています。それでは、どうぞゆっくりご覧ください。
 
2010.0122
●雪景の高越山へ~その2
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。現在、時刻は午前333分。香川県小豆郡土庄町(小豆島)にあるビジネスホテルの快適な室内から投稿しています。昨日の小豆島は雨雲がかかったものの、時折小雨が降るくらいでほとんど傘は必要なく、気温は春を思わせる暖かさでした。そんな小豆島で、昨日21日に春の恒例行事『島開き法要』(小豆島八十八カ所霊場開き) が開催されました。朝1040分に、フェリーから土庄港に降り立った大勢のお遍路さんや木彫りの弘法大師増を、島内の住職さんらが出迎え、小豆島霊場総本院までの約800mをみんなで練り歩き供養する一大行事。ピジョンズ・パークも行列に参加させていただきました。その報告はまた後日。お楽しみに!さて、今日の写真は、昨日に引き続き、雪景の高越山(こうつさん・標高約1122m)です。徳島県吉野川市山川町の国道193号から高越山山頂近くの広場へ向かう県道248号線に入るとすぐ、積雪のため車をあきらめたピジョンズ・パークは、車道や登山道を利用しながら高越山山頂を目指し、てくてく。積雪はどんどん深くなるものの、空は青く、気温は穏やかで風もなく、心は浮き立ちます。というわけで、さっそく『雪景の高越山~その2~』をお楽しみください。そして、次回も雪景の高越山報告なのです^^;)
 
2010.0121
●雪景の高越山へ~その1
徳島県吉野川市山川町にそびえる高越山(こうつさん・標高約1122m)は、この時期、大河・吉野川沿いに延びる国道192号からも白い雪に飾られた美しい山容を望むことができます。遠目に山頂がピンッととがり、裾野は「ハ」の字に柔らかく広がり、それは富士山を思わせる魅力的な姿をしています。そしてピジョンズ・パークは、高越山に分け入るために冬用タイヤを用意していると言って過言ではありません。というわけで、116()に、さっそく雪の高越山へ。まずは、高越山の遠望をお楽しみください。山中の様子は次回以降でご紹介します。
 
2010.0120
●雪解け後の『阿波の土柱』
徳島は3月並の暖かさに包まれています。先日の寒波で、雪に包まれた徳島県阿波市阿波町の景勝『阿波の土柱』も、すっかり雪が溶けてその全貌を露わにしています。およそ130万年前にかたちづくられたと言われる地形は、長年の風雨、そして今回のような風雪にさらされ、そそり立つ土の柱となったのでしょう。ピジョンズ・パークは、どうやらこの『阿波の土柱』に魅せられてしまったようです。ピジョンズ・パーク読者のみなさんも、また寒さがぶり返す前に、一度足を運んでみてはいかがでしょう。きっと楽しいですよ。
 
2010.0119
●簡単には出逢えない『だるま朝日』
天気予報では、今日は朝から晴天。では、幸運を呼ぶ『だるま朝日』にもう一度出会いたいと、今朝もピジョンズ・パークは徳島市沖洲の防波堤にでかけました。外気温は1℃と『だるま朝日』出現には、まずまずのコンディション。ただし体感温度は依然冬。ガチガチと歯の根を鳴らして待っていました。が!ガ~ン。今朝の日の出は海面すれすれの薄い雲に阻まれ、ご覧の通り失敗に。「洋上で南風が吹いていたのでしょう。こういう日は、晴れていても、雲が出て見えないことがあるんですよ」と、今朝も岸壁でお会いした徳島だるま朝日の会・世話人の佐野芳富さん。来週あたり、寒波がぶり返せばひょっとするとチャンスがあるかもしれません。しょんぼりしないで、今日も頑張りましょう!
 
2010.0118
●あな珍し、雪景の景勝『阿波の土柱』
113()に徳島市や吉野川市、阿波市、美馬市、三好市などで雪が降り、町中でも結構な積雪があったようです。ふと、ピジョンズ・パークが思いついたのは景勝で知られる『阿波の土柱』(阿波市阿波町)の様子です。約130万年前に生まれた断崖絶壁が長年の風雨にさらされ、切り立つ土の柱となった奇跡の風景です。中でも波濤ヶ嶽と名付けられた土柱群は、左右に約90mも広がり、静的であるにもかかわらず、海崖に押し寄せ打ち付ける波濤のような荒々しさを感じさせてくれます。そんな『阿波の土柱』が、雪景に包まれていると想像し、居ても立ってもいられず出かけたのは14()。寒波が少しゆるんだお昼近くのことでした。そこで出会った雪景にピジョンズ・パークの目は釘付けになりました。こういうことがあるから、漂泊せずにはいられない──。断崖をうっすらと白い雪が覆い、立ち上がっては砕け、無数の水泡がアワのように見え、まさに山中の荒波をイメージしたのです。というわけで、今日のポッポニュースは雪景の『阿波の土柱』です。どうぞご覧ください。
 
2010.0117
2010年の幸運を呼ぶ『だるま朝日』
あれから15年。










HYPERLINK "http://pigeons-park.jp" ピジョンズ・パークもさっそく出かけ、



HYPERLINK "http://blog.goo.ne.jp/pigeons-park/e/e44909cf7e905cc2aba42a45c8eaf4dc" 佐野芳富さんによると
12月から1月いっぱい。
33回目を数えました」とのこと。




HYPERLINK "http://pigeons-park.jp" ピジョンズ・パーク読者のみなさんも





HYPERLINK "http://blog.goo.ne.jp/pigeons-park/s/%A4%C0%A4%EB%A4%DE%C4%AB%C6%FC" だるま朝日』
 
2010.0116
●氷瀑『神通滝』
徳島県神山町の神通渓谷に落ちる秀麗な『神通滝』は、氷瀑の滝として知られています。落差約30mの直瀑で、滝壺は見事な円形をしています。写真は115()のお昼近くに撮影したものです。前日の14日に『シャクナゲの里・岳人の森』(岳人の森ニュース)で、神通滝が凍り付いたことが伝えられており、ピジョンズ・パークも早速でかけてみた次第です。ただ1日遅れで、前日の寒波は去り、惜しくも滝壺の氷は中心部から溶け始めていました。ぎりぎりセーフといったところでしょうか。撮影した15日は、地元新聞の朝刊に氷瀑記事が掲載されていたこともあってか、多くのみなさんが、鑑賞に訪れていました。心に残る氷瀑風景を楽しむことができたのではないでしょうか。そういえば、気象庁の暖冬予想が変更されたそうですね。ということは、今シーズン中に、もしかするとまた神通滝が凍り付くこともあるかもしれません。楽しみです。
 
神通滝の氷瀑情報は『シャクナゲの里・岳人の森』まで。
こちらにも氷瀑記事があります↓
『岳人の森ニュース14日付け』
『岳人の森ニュース15日付け』
 
2010.0113
●雪の高越山
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今朝は窓外の様子に、びっくりしました!徳島は夕べからの雨が、朝には雪に変わり、猛烈な勢いで家々の屋根や道路を白く染め始めています。雪ということで、写真は昨年の1月中旬に出かけた高越山(標高約1122m)の様子です。山頂近くに広がる船窪つつじ公園も、真っ白な雪に覆われ、5月のゴールデンウィークを過ぎるとオンツツジが一帯を真っ赤に染めるイメージはまったくありませんでした。さて、今日も外でお仕事をされるみなさん、車の運転には十分にお気をつけください。今日もがんばりましょうね!
 
2010.0112
●ただただ感動『中山千枚田』
今日も小豆島の名所を一つご紹介します。島の中央からやや西寄りの山肌に刻まれた棚田の風景です。香川県小豆郡小豆島町池田地区にあり『中山千枚田』と呼ばれて親しまれています。日本の棚田百選にも選ばれているそうで、田んぼの間をくねくねと曲がり抜けている急な上り坂を、エイエイと登って行くと、千枚田の名前に負けない、無数の棚田が眼下に広がりました。真冬のこの時期に、もちろん稲は植わっていませんでしたが、夕日に照らされた棚田の風景はしみじみと心に残るものでした。田植え、青田、稲刈りの時期に、もう一度足を運んでみたいものだと、ピジョンズ・パークは強く思うのです。
 
2010.0111
●小豆島記~奇跡の海道・エンジェルロード~
瀬戸内海に浮かぶ風光明媚な島・小豆島。平成18年の町村合併で誕生した香川県小豆郡小豆島町と、島の南西および北部に広がる同・土庄町の2つの町で構成されています。本日の写真は、土庄町銀波浦の海に現れる観光名所『天使の散歩道・エンジェルロード』です。潮が引く午前と午後に1回ずつ、浅海に砂の道が現れ、本島とその先にある中余島・大余島(上陸不可)をつなぎます。それは、自然が分けてくれる不思議でロマンチックな光景です。景勝地に名付けられた名称の由来になっているのでしょうか?このエンジェルロードで、大切な相手と手をつなぐと、願いが叶うのだと言われ、観光パンフレット等で「恋人たちの聖地」として紹介されています。今回、ピジョンズ・パークは朝と夕の2度、エンジェルロードを訪ねました。伝えられるご利益があるのか否かは別として、朝日にそして夕日に輝く銀波浦の風景は、確かに記憶に残るだろうと感じるのでした。
 
2010.0110
●小豆島記~ええとこやなぁ富丘八幡神社~
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。今日の徳島の空は、薄い雲がかかり、冬の冷え込みが厳しいものの、お出かけにはまずまずのお天気です。3連休の中日を存分に楽しんでいらっしゃることと思います。今日は、徳島市通町にある事代主神社の『えびす祭』(9日~11)の本えびす。多くのみなさんが、商売繁盛を願って出かけていることでしょう。出かけるといえば、ピジョンズ・パークは、先週の後半から、またしても香川県小豆郡小豆島に出張しておりました。前回は、高松港からフェリーに乗り草壁港(小豆島町)に上陸しましたが、今回は、小豆島のもう一つの町・土庄(とのしょう)町にある土庄港からおじゃましました。土庄港は『土渕海峡』内にあり、ここは世界一狭い海峡としてギネスブックにも登録されているそうで、上陸するなりの観光名所。『観光の島』のイメージは持っていたのですが、うれしい限りです。さて、そんな小豆島でまず訪ねたのは、島の南部・双子浦に臨む小高い丘の上に建立された『富丘八幡神社』です。ここは香川県指定文化財の史跡『富丘古墳群』があることでも知られ、8基の古墳が発見されているそうです。長い歴史と厚い信仰を感じさせる佇まいの当社ですが、何より境内から望む双子浦、池田湾の風景は得難い感動を与えてくれました。遠く屋島が見え、手前の銀波浦には潮の干満によって現れるエンジェルロードで注目を集める景勝地『中余島』『大余島』が浮かんでいます。エンジェルロードは後日あらためてご紹介します。お楽しみに!では、さっそく『富丘八幡神社』とその眺望をご覧ください。
 
2010.0105
●今年も阿波人形浄瑠璃に浸る
徳島県が誇る伝統芸能といえば、国の重要無形民俗文化財にも指定されている『阿波人形浄瑠璃』です。そんな『阿波人形浄瑠璃』に、年末年始をのぞき、年間を通じてほぼ毎日親しめるのが、徳島市川内町にある『徳島県立 阿波十郎兵衛屋敷』です。徳島県を代表する人形座、義太夫会のみなさんが日替わりで出演し、さまざまな外題(人形浄瑠璃の各種物語)を上演するほか、館内には阿波人形浄瑠璃に関する資料が展示され、阿波木偶人形師・人形洋さんによる木偶づくり実演も見学することができます。2010年の開館は、三が日明けの昨日の4()からとなっており、休み明けにもかかわらず、待ちかねた多くのファンのみなさんで賑わっています。今回のポッポニュースは、そんな『阿波十郎兵衛屋敷』の(資料)展示室と、阿波人形浄瑠璃が実演される母屋、人気外題『傾城阿波の鳴門 順礼歌の段』に登場するお鶴とお弓の銅像が立つ中庭などを紹介しました。それではどうぞ、ゆっくりご覧になってください。そしてピジョンズ・パーク読者のみなさんには、いつか『阿波十郎兵衛屋敷』で実際に公演をご覧いただきたいと思います。劇中の感動、終了後の心地よい余韻は、独り占めするにはもったいなさ過ぎるから。
 
2010.0104
●元日の剣山へ(おまけ)
今回のポッポニュースは、西日本第2位の高峰・剣山(標高約1955m)への元旦登山記録のおまけです。少々しつこいかもしれませんが^^;)、どうぞご覧になっていただければ幸いです。剣山登山口の見ノ越近くにある夫婦池も真っ白な雪に覆われ、春夏秋の風景とは一線を画する静謐な空気が満ちていました。そして登山道には、先に山行した方の足跡が雪のくぼみとなって残っていましたが、後から後から降り積もる雪と、強く吹き付ける横風で真新しい靴の後は見あたりません。誰もに遅れての山行でしたが、新鮮な気持ちで雪山を楽しむことができました。ただ、今朝の新聞を開くと、全国で発生した雪山登山中の事故を報じる記事が相次いで掲載されていました。ピジョンズ・パークは、幸運にも楽しさだけを堪能したわけですが、記事を読み、あらためて安全をまず考えなければならないと振り返っています。110()には、ほどよく遠い隠れ家的温泉『四季美谷温泉』が主催する『木沢の山と花と温泉ツアー』が開催されます。今年最初の山行コースは、樫戸丸への雪景鑑賞登山を予定されているそうです。山行220回超、5周年目に入った『木沢の山と花と温泉ツアー』は、無事故記録を伸ばし続けています。これからも安全で楽しい山行を基本におき、事故ゼロを重ねていくことでしょう。本格的な雪山登山シーズン。まずは『木沢の山と花と温泉ツアー』で、安全な雪山山行を堪能してみてはいかがでしょうか。
 
2010.0103
●元日の剣山へ(後編)
今回のポッポニュースは、西日本第2位の高峰・剣山(標高約1955m)への元旦登山記録の続きです。2010年元日の昼過ぎから登り始め、途中、雪景に目を奪われながらの山行で、午後3時前には剣山山頂に立つことができました。約2時間30分での到達に満足を覚えつつ、山頂に設けられた木道を歩きました。山行中も冷たい風が吹き付け、ほほも耳も凍てつき、まつげには白い霧氷が付着したものですが、山頂の風の強さ、冷たさに比べればまったく相手になりません。三脚を立ててカメラを構えようにも、ピジョンズ・パーク自身が吹き飛ばされ、よろめく始末。それでも風が弱まる間隙をついてやっとの思いで初日の来光を捉えることができました。これを皮切りに、今年もピジョンズ・パーク読者のみなさんに、ふるさと徳島の誇らしい風景をご紹介いたします。どうぞ楽しみに、ご愛読くださいね。
 
2010.0102
●元日の剣山へ(前編)
振り返れば、足かけ三年。剣山での初日の出見学登山行も今年で3度目の挑戦となりました。一昨年、昨年といずれも未明から降り始めた雪に阻まれ、登山口の見ノ越に到達することができず、3度目の正直と意気込んだ今年も、剣山スキー場(現在閉鎖中)を過ぎたあたりで積雪に阻まれやむなく引き返したのは、午前2時前のことでした。一度はあきらめ、自宅に舞い戻り布団にくるまって初日の出の夢をみていた朝9時過ぎ、木沢の山と花と温泉ツアーの地下足袋王子より、モーニングコールをいただきました。「どう? 初日の出は見れましたか? 今は晴れてるけど、今朝は曇っとったじゃろ?」。「…。そうだ、ご来光はなくとも、今年一番の陽光をいただきに頂に登ろう!」。そう決意したが早いか、「太陽見ゆとの警報に接し、ピジョンズ・パークは、直ちに出撃、これを見んとす。本日天気晴朗なれども風強し」というわけで愛車を駆り、国道192号を西へ走らせ、つるぎ町貞光で国道438号を南下。清流・貞光川沿いを遡り、第一ヘアピン、第二ヘアピン、第…、第七ヘアピンをクリアし、今日の夜半過ぎにやむなく引き返した剣山スキー場を越えて、ついに見ノ越に到達したのは昼の12時を少し回った時間でした。あらためて一報をいただいた地下足袋王子に感謝しつつ、ピジョンズ・パークは、3度目の正直ならぬ3.5度目の挑戦で、ついに霊峰・剣山(標高約1955m)の山頂を目指し上り始めたのです。予定登頂時刻は、午後230分~3時。今回は、標高約1750mにある剣山リフトの西島駅あたりまでの雪山風景をご紹介します。最後になりましたが、ピジョンズ・パーク読者のみなさん、新年明けましておめでとうございます。今年も楽しいニュースをお届けいたします。どうぞお楽しみに、ご愛読ください。


2009

 
2009.1231
●牛さん、ありがとう!
あっというまの2009年でした。ピジョンズ・パーク読者のみなさんにとって、今年はどのような内容だったでしょうか。きっとたくさんの挑戦をして、多くの実りを手に入れられたことでしょう。また、ピジョンズ・パークのポッポニュースを一年間ご愛読いただきありがとうございました。せっかくなので200910大ニュースを決めようと振り返っておりましたが、どれも徳島ならではの楽しい話題ばかり。とても選び出すことができませんでした。テレビや新聞では、経済的・社会的に不安なニュースが多かったものの、ふるさとの身近な風景に視線を向け続けたピジョンズ・パークは、前向きで明るく、情熱的で元気な話題があふれていることにあらためて気づきました。新しい年にも、そんな視点を忘れず、ピジョンズ・パーク読者のみなさんに、心あたたまる地域の話題をお伝えしていきます。どうぞご期待ください。というわけで、本日は、恒例のピジョンズ・パーク的『干支の引き継ぎ式』です。例によって、大谷焼佳実窯さんの干支の焼き物に登場いただきました。牛さん、1年間ごくろうさまでした。そして寅さん!ピジョンズ・パーク読者のみなさんに、いい年を連れてきてくださいね。
 
2009.1228
●アドベンチャーワールド『小豆島』
壺井栄の小説『二十四の瞳』やオリーブ、そうめん、醤油などで知られる小豆島(香川県小豆郡)。平成183月に旧内海町と旧池田町が合併して誕生した小豆島町と土庄町からなり、産廃問題に揺れた豊島(てしま)は土庄町に含まれます。今回、ピジョンズ・パークが訪ねたのは、小豆島の南半分を占める小豆島町でした。高松港を出港したフェリーは、約1時間で小豆島町の草壁港に到着します。徐々に近づいてくる小豆島を海上から眺めると、名勝『寒霞渓』をはじめとした標高600m700mの岩山が島の中央にそそり立ち、周囲を紺碧の海が囲んで、それはまるで東京ディズニーランドを大きくしたようなイメージを受けます。草壁港に降りたつと、最初に香ったのは、潮の香りでも、醤醢(ひしお)の香りでもなく、ごま油のこうばしい香りでした。聞けば、小豆島はごま油の生産もさかんなのだそうです。瀬戸内海の小さな島に山や海の観光地がひしめき、美味があふれる小豆島に、ピジョンズ・パークは、この年末最後のわくわくを感じたのです。
 
2009.1226
●ここは冬の高松港・中央埠頭
今回の写真の場所がどこだかおわかりになるでしょうか?答えは、香川県高松市の高松港。中央埠頭近くの風景です。ピジョンズ・パークは、久々の県外出張ということで、ここからフェリーに乗り、壺井栄の小説『二十四の瞳』で知られる小豆島へ渡りました。片道約1時間、運賃はクルマと運転手を合わせて往復9140円の旅です。出張当日の高松市の空は雲が陽に輝き、青い空が広がっていました。中央埠頭を歩くと、時折強く吹きつけてくる冬の風は相応に冷たかったものの、海面は凪いで波はさほど無く、出航時間まで紺碧の海の色をゆっくりと楽しむことができました。フェリーの客室に収まったピジョンズ・パークは「時間に余裕があれば、高松城跡・玉藻公園なども歩いてみたかった」と思いつつ、一路、オリーブやひしお、ごま油、そうめんといった美味が香る小豆島を目指します。
 
2009.1224
●サンタさんへの願いは『初日の出』かな?
今日は、クリスマスイブ。あえて言い換えれば(なぜ言い換えるのかは置いて^^;?)、大晦日、お正月が間近だということです。と、くれば、初日の出が見られるのか、どうかが気になるところ。30日、31日あたりに雪が降って、元旦は朝から快晴というのが、もっかのところの希望です。そういえば、今日はせっかくのクリスマスイブでした。ピジョンズ・パークとしては、サンタクロースにお天気のプレゼントをお願いしたいものです。さて、写真は神山町の土須峠に設けられた四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』のレストハウス『観月茶屋』周辺の様子です。同園では、『初日の出と樹氷登山!』と銘打ち、201011日午前6時から鹿舞ダキ山・砥石権現山を目指し、初日の出イベントを開催される予定だそうです。ピジョンズ・パーク読者のみなさんはじめ、「普通の元旦にちょっと飽きたなぁ」と感じていらっしゃる方には、おすすめですよ!詳しくはこちら→『初日の出と樹氷登山!
 
2009.1223
●初雪の西三子山へ
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんにちは。徳島にも本格的な冬がやってきました。西日本第2位の高峰『剣山』(標高約1955m)はもちろん、はるか東、那賀町木沢地区にそびえる『西三子山』(標高約1349m)も、真新しい雪に包まれました。今年の早春に登った際には、フクジュソウの群落をご紹介しましたが、今回は青空と白い山肌です。登山口から尾根に出るまでの植林帯では、のっぺりと積もった雪の上に木漏れ日が水玉模様を描き、時折強く吹く風が、霧氷を光の中に散らせます。山頂近くで登山者の進入を拒む岩場も、そのゴツゴツとした表情を雪に覆われて、柔らかな印象に変わっていました。雪山シーズンを迎えた徳島で、今年はいくつの名座に立つことができるのか、ピジョンズ・パークは楽しみでなりません。
 
2009.1218
●みんなの元気『地下足袋王子』
『はにかみ王子』『ハンカチ王子』と、みんなに元気を与えてくれる王子様が今年も活躍しましたが、徳島県那賀町にも王子がいらっしゃいます。その名も『地下足袋王子』です。仕草や持ち物から命名された王子に対して、地元の王子は言うまでもなくトレードマークの地下足袋が由来。そしてこの地下足袋で何をされているのかと言えば、自ら主催する観光登山ツアー『木沢の山と花と温泉ツアー』の案内なのです。同ツアーは、毎週日曜日に開催され、今年は4周年、200回をすでに数えました。毎回10人~20人、多いときには30人もの参加者を集める人気ツアーとなっています。西日本第2位の高峰『剣山(標高約1955m)』に連なり、那賀町・木沢地区にそびえる1000mを越える山々を歩く変化に富んだコースも人気の理由ですが、さらにツアーを支えるNPO法人剣山クラブのみなさんの楽しい案内、そして何より地下足袋王子の笑顔が山女、山男のみなさんをひきつけています。そんな地下足袋王子の本当の顔はというと、那賀町木沢地区を流れる清流・坂州木頭川のほとりで、源泉100%の湯気をあげる、ほどよく遠い隠れ家的温泉『四季美谷温泉』の名物支配人(平井滋さん)だったりします。ほかにも『とくしま観光情報通信員』『南部地域政策総合会議議員』など、観光関連のボランティアも数多くこなす、超多忙な王子なのです。それだけに『地下足袋王子』の周知度は高く、googleyahoo等のメジャー検索サイトで検索していただければ、1位は当たり前、1ページ丸ごと地下足袋王子の関連記事で埋まっています。ピジョンズ・パーク読者のみなさんも、ぜひ検索してみてください。そして『木沢の山と花と温泉ツアー』に参加し、『四季美谷温泉』に足を運んでみてはいかがでしょう。きっと、元気をたくさんもらえると思いますよ。
 
2009.1216
●年間パスポートがほしくなる『栗林公園』
今回のポッポニュースは県外編。場所は香川県高松市の栗林公園です。紫雲山の麓に広がる栗林公園といえば、小学校時代の遠足の目的地としてメジャーなポイントでした。今はどうなのでしょう?というわけで、久しぶりに、といってもかなり久しぶりに国の特別名勝『栗林公園』(入園料一般400)を訪ねました。6つの池と13の築山が配された庭園は、ささっと見て回るには広すぎるスペース。用意されている散策コースも60分と90分とあり、隅から隅までゆっくり堪能しようと思えば、半日いや1日あっても足りないかもしれません。ピジョンズ・パークは、東門から入り、讃岐民芸館、商工奨励館、鶴亀松、北湖、南湖など庭園南部を巡りました。栗林公園は藩政の時代、時の藩主・松平家の別邸として使用され栗林荘と呼ばれていたそうです。その間、100年あまりにわたり手が加えられた末に完成したものだと伝えられています。見どころあふれる庭園を歩くと、ついつい見入ってしまい、なかなか前に進むことができません。庭園北部に足を踏み入れることなく、南部にも心残りを感じながら、庭園を後にしたピジョンズ・パークは、今度は来年の春、いやもっと早く雪の庭園も歩いてみたいと思ったのです。
 
2009.1214
●師走に楽しむ『阿波人形浄瑠璃』
徳島県の伝統芸能といえば『阿波人形浄瑠璃』。そんな阿波の伝統芸能に、ほぼ年間を通じて親しめるのが『徳島県立 阿波十郎兵衛屋敷』(川内町)です。好天に恵まれた師走の1212()13()2日間にわたり、ここ阿波十郎兵衛屋敷で、恒例の『人形浄瑠璃まつり』が開催され、阿波木偶(あわでこ)が演じる浄瑠璃の世界を県内外から訪れた多くのみなさんが楽しんでいました。また期間中に出演された人形座は、県内外で活躍する人形座17団体に加え、淡路島の中学生による公演もあり、次々と演じられる外題(げだい・人形浄瑠璃における物語のタイトル)に、ピジョンズ・パークもたちまち引き込まれ、飽くことを知りませんでした。「今年も残りわずかですが、多くのみなさんに阿波の伝統芸能を楽しんでいただきたいと願っています」と、阿波十郎兵衛屋敷館長の中修一さん。阿波十郎兵衛屋敷の今年の営業は、1230()までとのこと。年内にもう一度訪ねたいと、ピジョンズ・パークは早くも思うのです。※阿波十郎兵衛屋敷は、年末年始(1231日~13)が休館となっているようです。
 
2009.1211
●初冬の川口ダム湖
別名:アジサイ湖とも呼ばれるこの湖。実は那賀町を流れる那賀川中流に設けられたダム湖です。その愛称の通り、初夏にはダム湖の周辺をアジサイの花が彩り、人工湖とは思えない美しい姿を見せてくれます。ですが、このダム湖が年間を通じて最も輝くのは春です。ダム湖畔に沿って伸びる遊歩道脇、緑の傾斜地に数え切れないほどの桜の木が植えられて、満開を迎える頃には、雪解けの水を満々とたたえたダム湖面を白や薄桃の色に染め、散った花びらが岸辺を埋めます。今、冬が始まったばかりの湖面を眺めて、ピジョンズ・パークは、はや来年の春を思うのです。
 
2009.1209
●舎心ヶ嶽に座し、記憶力と判断力を養う
太龍寺ロープウェイを利用して、四国八十八ヶ所霊場第二十一番札所『舎心山 太龍寺』を訪ねたのは、紅葉深まる1116日のことでした。この霊場は海抜約600mの太龍寺山山頂近くに建立されており、西の高野とも別称される名刹です。本堂へ上る石段脇、本堂周辺、境内の各所で木々が色づき、深山の古刹にただよう静謐な空気に、秋の彩りを添えていました。しかし今回のピジョンズ・パークの目的地は、太龍寺の本堂や境内ではありませんでした。清流・那賀川のほとりに建つ山麓駅からぐんぐんと高度をあげていく太龍寺ロープウェイに乗り、一山越え、二山越えたところで見えてくる舎心ヶ嶽の弘法大師座像を訪ねるためです。山頂駅を出て左方向へ延びる上り坂を辿ること約700m。徒歩20分ほどで、切り立った断崖絶壁の上に座される巨大な弘法大師の背中を拝することができます。座像の脇に正面へ回り込む細道があり、転落、滑落に気をつけながら進みます。狭い岩の上の先端近くで振り返ると、那賀町鷲敷地区をくねり流れる那賀川や小さな盆地を取り囲みそびえる山々を睥睨(へいげい)する弘法大師のお顔がありました。睥睨すると言っても、その表情は穏やかで静かです。今から1200年以上前の延暦12(793)、当時19歳だった弘法大師は、太龍嶽とも舎心ヶ嶽とも呼ばれるこの断崖の上で、100日間にわたり修行されたと伝えられています。その修行とは『虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)』というもので、記憶力を高め、判断力を養うものだそうです。ピジョンズ・パークもしばし舎心ヶ嶽の岩の上に座し、弘法大師の傍らで目を閉じ、息を詰め、耳を澄ましてみました。しばらくの後、目を開くとそこには紅葉に染まる那賀町の風景が広がっています。この光景を記憶にとどめながら、じわりと気力の高まってくるのを感じたのです。
 
【太龍寺ロープウェイ乗車料金】
大人 往復2,400/片道1,300
中・高校生 往復1,800/片道980
小学生 往復1,200/片道650
 
 
2009.1208
●露わになった名瀑『鳴滝』
「見たことがある気がするんだけど、どこの滝だっけ?」と、思われた方もいらっしゃるかもしれません。答えは、つるぎ町貞光の貞光川にそそぐ鳴滝谷川に落ちる名瀑『鳴滝』です。以前は、周辺の木々が流れを覆い隠し、対岸の国道438号に設けられた展望所から、わずかに本滝の姿が見えていたものですが、現在は、ご覧の通りの丸裸。3段の大岩を伝い、約85mの落差で流れ下っているそうです。ただ、丸見えになった姿は、3段以上あるように思え、昔は7段あることから七滝と呼ばれていたのが、転訛して『鳴滝』となったという言い伝えも、あながちウソではないなと感じるのです。人々の目の前に、ついにその全容を露わにした名瀑は、紅葉の時期を過ぎ、やがて雪化粧をまとうことでしょう。
 
2009.1205
●『池田冬のオブジェ2009』始まる!
徳島県三好市池田町で、冬の恒例イベント『池田冬のオブジェ2009・夢来人イルミネーション』が始まっています。期間は、121()2010110()まで。時間は、午後5時~午後10時まで。ピジョンズ・パークも、さっそく会場となっているJR池田駅隣の『へそっ子公園』『栄町通り』『駅前通り』を歩いてみました。『へそっ子公園』で木々を飾ったイルミネーションは、昨年にも増して豪華になり、『栄町通り』ではボンネットバスが賑やかに輝き、『駅前通り』の一角では、地面を光の絨毯が覆っていました。町内をめぐり、イルミネーションのオブジェを訪ねる夜の散策を楽しみました。クリスマス・イブ(1224)、年末年始(1231日~13)はオールナイト点灯もされるそうです。ピジョンズ・パーク読者のみなさんも、思い出に残る夜の光散策に出かけてみませんか?
 
2009.1203
●観光地・脇町の新名所で一休み
徳島県美馬市脇町といえば、旧家が軒を並べる観光名所『脇町うだつの町並み』で知られます。江戸から明治時代にかけて、阿波藍の商いで栄えたこの古い町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、みんなの手で守られています。そんな町並みのそばを流れる大谷川に、もう一つ国の登録有形文化財があります。『大谷川デ・レーケ砂防堰堤』(デ・レーケ堰)です。デ・レーケ堰は、オランダ人技術者ヨハネス・デ・レーケさんの指導によって、今から100年以上も前に建設されたものだそうです。そんなデ・レーケ堰の近く、大谷川川岸にオランダ風の公園『デ・レイケ公園』が整備されたのは今年の春のこと。休憩所の東屋は風車のモニュメントに、レンガで組まれた花壇にはチューリップが植えられ、異国の雰囲気を醸し出しています。冬間近の公園に、チューリップは咲いていませんでしたが、公園のベンチに腰掛け、今シーズン最後の紅葉を背景に、人の手で積まれた古い川底堰をのんびり楽しむことができました。
 
2009.1201
●夏子ダムで紅葉真っ盛り!
今年も残すところ一月となりました。景気の回復はあまり感じられず、新型インフルエンザも流行して、楽しい話題も少なく感じられます。でも「終わりよければ、すべてよし」という言葉もあります。ピジョンズ・パーク読者のみなさんには、今年最後の1カ月を、思いっきり充実させていただきたいと思います。というわけで、今日のポッポニュースです。徳島自動車道・脇町ICから国道193号を北(至:香川県塩江町)へクルマで約15分ほど辿ると、右手に三角屋根の建物が見えてきます。地元で生産された新鮮な野菜や、団子、味噌、田舎寿司といった手作り加工食品を販売する産直市の『夏子いなか市』です。夏子さんが経営する市というわけではなく、地域名が夏子(なつご)であることから、名付けられています。この夏子いなか市の駐車場・休憩所から見えるのが、曽江谷川の流れを集める『夏子ダム』の風景です。今、紅葉のピークを迎え、赤く染まった木々の葉の色を映して、水面も赤く揺れています。産直市で新鮮な特産品を手に入れ、同時に今年最後の紅葉を楽しむ──というのもいいなぁと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2009.1130
●うだつの町並みに、レイヤー大集合!
昨夜半(午後1130分~午前030)頃に、通りをぬらしていた冷たい雨は、もう上がっています。ただ気温は低いようで、今朝の徳島は温かかった昨日の日曜日とは打って変わり、冷え込んでいます。徳島県ではインフルエンザの警報が発令(11/26)されてます。ピジョンズ・パーク読者のみなさん、どうぞ体調を崩されないようご自愛ください。さて、話題は元気なほうへ打って変わりましょう。昨日(11/29)、徳島県を代表する観光名所『脇町うだつの町並み』(美馬市脇町)で、イベント『コスプレinうだつの町並み』が行われ、藩政の時代が香るうだつを上げた旧家が軒を並べる通りに、レイヤーのみなさんと観光客があふれました。ちなみに、コスプレというのはコスチュームプレイの略で、アニメや漫画、各種ゲームのキャラクターに扮装することだそうで、運動会や文化祭で体験したことのある仮装大会の「あかぬけ」版といったところでしょうか。またレイヤーというのは、コスプレをする人のことでコスプレイヤーを略したもの。コスヤーとかコスレとか言わずに、レイヤーと略すところが、また格好いいとピジョンズ・パークは感じるのです。そんなレイヤーのみなさんが、思い思いのコスプレで町並みに登場し、スタンプラリーも行われると教えてくれたのは、ピジョンズ・パークではおなじみの『横倉生活改善グループ』のさよちゃんです。「ほら、かわいらしいんでよ。来て、取材しない!」(さよちゃん)というわけで、ピジョンズ・パークもいつもとは雰囲気の違う『脇町うだつの町並み』へ繰り出し、撮影させていただいたのが今回の写真です。手作りしているのでしょうか? みんな完成度の高い衣装で、お願いすると、「キメッ」のポーズで応えてくれました。では、さっそくご覧ください。
 
※撮影、掲載にあたっては、その場で確認、許可をいただいています。それでも万が一、掲載に不都合がごさましたら、コメントにてご連絡ください。その場合は、ただちに削除いたします。(ピジョンズ・パーク)
 
2009.1129
●『大谷焼窯まつり』アーカイブ
少しネタは古くなりますが、去る1114()15()の両日、秋恒例のイベント『大谷焼窯まつり』が開催され、陶器ファンや家族づれなど、多くのお客さんで賑わっていました。会場は、鳴門市大麻町大谷の東林院境内。大物陶器で知られる大谷焼を代表する睡蓮鉢をはじめ、花瓶や食器、また置物や小物なども展示即売され、来場したみなさんは、気に入った品物を市価よりかなり割安で手に入れてました。そんな中、窯元の一つ『佳実窯』(三代目窯元・瀧野佳宏さん)のブースをのぞいてみると、来年の干支『寅』の置物も人気で、それぞれに表情が少しずつ違うことから、誰もが熱心に選んでいました。もちろんピジョンズ・パークも寅の置物を一つ購入。ピジョンズ・パーク読者のみなさんの来年の福を願いました。
 
2009.1128
●夜空に浮かぶ『大久保乳いちょう』
徳島県神山町神領字大久保に立つ、地域のシンボル『大久保乳いちょう』のライトアップイベントが行われています。ライトアップは、今月末まで(町のHPには、紅葉が終わるまで延長されると記されています)だそうで、時間は午後5時から午後9時までの間。山あいの小さな田園風景の中でひときわ大きく見える『大久保乳いちょう』は、神山町指定の天然記念物で、樹齢500年以上、樹高約38m、樹周約13mに達する巨樹・古木です。樹下に立てられた看板を読むと、県下第4位の巨樹(樹高のことでしょうか?)だそうで、天を突くようにのびのびと育ったスガタは、四季を通じて見とれるものがあります。ことに晩秋の今、木のてっぺんから、枝の先まで黄金色にも感じられる黄葉に包まれる光景は圧巻です。昼の光の中で、そして夜のライトアップで、見逃せない地域の宝ものだとピジョンズ・パークは感じました。今日は少々雲っていますが、明日の日曜日あたり、ピジョンズ・パーク読者のみなさんも巨樹を訪ねてみてはいかがでしょうか。道の駅『温泉の里神山』もほど近く、昼間にちょっと『大久保乳いちょう』を訪ね、そこからクルマで30分ほどの距離にある『シャクナゲの里・岳人の森』の観月茶屋に立ち寄り、石清水でいれたコーヒーをいただいて、園内散策などを楽しんだ後、日暮れに再び巨樹を訪ね、ライトアップされたスガタに見とれる──というコースもおすすめですよ。
 
2009.1126
●夕暮れの『川島潜水橋』
県内を南から北へ、そして三好市池田町でほぼ直角に右折し、西から東へ流れて紀伊水道にそそぐ大河・吉野川。晩秋の夕刻、吉野川河口から川沿いの堤防(道路)を伝い、日が落ちるまで遡ってみようと思いました。心引かれる風景に出逢えればいいなぁと期待して。大河の北岸(上流に向かって右側)、南岸をうろうろさまよい、日が落ちる寸前に到達したのが吉野川市川島町で、吉野川に架かる『川島潜水橋』。背の低い潜水橋の橋脚は露わで、吉野川の水かさはそれほど感じられず、動いているのかいないのか見分けがつかないほど、川はゆっくりと流れていました。水面は鏡のようで、岸辺に留められたカンドリ舟が逆さまに浮かび、川上にそびえる高越山(標高約1122m)や川岸の竹林のシルエットを映して、何ともいえず静かな光景を見せてくれます。それは、出発前の期待以上の出逢いだったとピジョンズ・パークには思えました。
※もう少し上流に架かる岩津橋(阿波市阿波町-吉野川市山川町) くらいまでは行けるかなと想像していたのですが、つるべ落としの陽の早さには、かないませんでした。
 
2009.1124
●赤い実をつけた『尾開のクロガネモチ』
阿波市市場町に、樹齢約600年、樹高約21m、樹冠約15m(東西)・同約17m(南北)、幹周2.95mというクロガネモチの巨樹があります(※データは、そばの看板より。昭和53年現在のもので、30年ほど前のもの)。地域名を冠して、特別に『尾開(おばり)のクロガネモチ』と呼ばれる古木で、昭和37年に県指定天然記念物となっています。クロガネモチは、もちのき科の常緑高木で、初夏に淡い紫色の花を咲かせ、晩秋から冬にかけて赤い小さな実をたくさん実らせます。撮影した1114日には、ご覧の通り、緑の葉を押しのけるように、多数の赤い実が顔をのぞかせていました。地元のみなさんが大切に育てている名木が、今後も地域のシンボルとして元気に生き続けてほしいと、ピジョンズ・パークも願うのです。
 
2009.1123
●『大轟の滝』ライトアップ
今日は『勤労感謝の日』で三連休の最終日。徳島の空は、からりと晴れ渡り、行楽にはもってこいの一日となりそうです。勤労感謝の日ということで、何となく明日の『シゴト』のことを考えてしまいそうですが、祝日法の精神では『勤労を尊び 生産を祝い 国民が互いに感謝し合う日』。働くこと、働けること、働きによりみんなが得られることに感謝し、お祝いしましょうというわけです。だから、大手を振って休んで良いわけです。でも、ピジョンズ・パークは、本日の午後から、1本お仕事が入っています。休めるのもいいですが、お仕事があるのはもっといい!(T.Tと、思わなきゃ)。さて、シゴトの話はこれくらいで、本日のニュースはご覧の通り、滝のライトアップです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんには、もうおなじみの滝となった名瀑『大轟の滝』。場所は、国道193号沿い、那賀町木沢地区を流れる清流・沢谷川。ライトアップは、滝壺や本滝が紅葉に彩られるこの季節、『木沢もみじまつり』の開催に合わせて行われる恒例イベントです。周囲が暗くなる午後5時。どこかでスイッチが入ったパチッという音とともに、3筋になって落ちる落差約20mの滝が暗闇に浮かび上がり、紅葉とあいまって幻想の世界を見せてくれます。その光景は周囲の寒さを忘れさせ、同時に、響き渡る瀑音が光の届かない闇をいっそう深く、深山の静けさをなおさら濃く感じさせてくれるのです。ここから上流にのぼると釜ヶ谷渓谷があり、もう一つの名瀑『大釜の滝』に出会えます。また、少し下って坂州木頭川を上流に進むと、ほどよく遠い隠れ家的温泉『四季美谷温泉』が、源泉100%のあたたかいお湯で迎えてくれます。一方、『大轟の滝』から国道193号を北へ遡り、雲早トンネルを抜けると四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』があります。
 
『大轟の滝ライトアップ』
期間:1130()まで
時間:17時~21
観覧:もちろん無料!
 
2009.1118
●黄葉進む大山寺の大イチョウ
徳島県上板町にある小高い山『大山』(標高約691m)。その頂上近くに建立されているのが、その名も『仏王山 大山寺』です。当寺は、四国別格二十霊場と四国三十六不動尊霊場の両霊場における起点、すなわち一番札所となっている名刹です。また、大山寺の名は、毎年1月に行われている『大山寺力餅』大会でも広く知られています。そしてもう一つ、当寺の名物があります。それはイチョウの巨樹。境内を覆うように枝を伸ばす、このイチョウの大木にひかれて、この寺を訪れる人も少なくはありません。というわけで、ピジョンズ・パークも、1114()の午後、大山寺に大イチョウの黄葉を探しました。天を突くような巨樹は、本堂側(たぶん南面)がほぼ色づき、早くも舞い落ちた黄色い葉と実(銀杏)が地面を覆いはじめています。加えて、赤く色づいたモミジが周辺を彩り、静かな境内に無音の賑わいを添えていました。
 
2009.1117
●青年座&丹生谷清流座が熱演!寿ぎの舞
徳島県が誇る阿波の伝統芸能の一つに『阿波人形浄瑠璃』があります。太夫さんが物語を語り、三味線が場面に情感を加えます。そして、観客の目を楽しませるのが阿波木偶(あわでこ)と呼ばれる人形たち。この阿波木偶を3人一組となって操るのは人形遣いと呼ばれる皆さんで、それぞれ人形座に属しています。徳島県内で活躍する人形座は、最近、徳島県那賀町に結成された『丹生谷清流座』さんを含めて、およそ16団体。その中の一つ『阿波人形浄瑠璃研究会・青年座』(玉井啓行座長)さんの舞台を見ることができました。場所は、徳島県吉野川市鴨島町麻植塚にある浄土真宗本願寺派の西圓寺本堂。青年座の指導を受けているという丹生谷清流座のメンバーも加わり、上演されたのは、寿三番叟(ことぶきさんばそう)でした。日頃なら阿波木偶2体で演じられるのですが、この日(1115)は、4体もの阿波木偶・恵比寿さんが登場し、会場内を寿ぎ・舞うという贅沢な内容。最前列で見学したピジョンズ・パークはもちろん、会場(本堂)を訪れた観客の皆さんも、まるで生きているかのように振る舞う恵比寿さんに、たくさんの福をいただき、幸せな気持ちに包まれたのでした。※今回の公演は、毎年秋に西圓寺を会場に行われているもので、地元の地域おこしグループ『麻植塚 まかさん会』さんが主催されています。
 
2009.1116
●知恵とチカラを合わせて『麻植塚 まかさん会』
徳島県吉野川市鴨島町に、のどかな田園風景が広がる場所があります。隣町の石井町にもほど近い『麻植塚』地区です。ここで今から7年前に、地域おこしグループ『麻植塚 まかさん会』が結成されました。「最初は、近くの神社に眠っていた御神輿を復活させたいと地域の有志が集まったんです。みんなの知恵とチカラを合わせて、御神輿を修復し、地元の秋祭りに担ぎ出したんです」と、同会会長の松岡育弘さん。神輿屋台に乗って太鼓をたたく子ども達をはじめ、地域に暮らす誰もに良い思い出となり、ひいては、ふるさとへの愛情も深まっていく。それが地元の祭りなのです。これをきっかけに祭りを継続、さらに地元での各種イベントをボランティアで開催してきた『麻植塚 まかさん会』では、地元に建立されている浄土真宗本願寺派の西圓寺本堂で、結成2年目から阿波人形浄瑠璃の上演も続けています。演じるのは、阿波人形浄瑠璃研究会『青年座』(座長・玉井啓行)の皆さん。昨日1115()に、その阿波人形浄瑠璃公演(阿波の三番叟・人形の使い方講習会)が行われ、地域のお年寄りなど多くの観客の目を楽しませていました。ふるさとを思い、活性化を目指す地域おこしグループ『麻植塚 まかさん会』の活動に触れ、ピジョンズ・パークも陰ながらではありますが、応援させていただきたいと思うのです。当日出演された『青年座』さん、競演された那賀町の人形座若手グループ・阿波人形浄瑠璃『丹生谷清流座』の皆さんの公演風景は、次回ご紹介いたします。どうぞお楽しみに!
 
2009.1115
●陽光を受けて『大山の大桜』土俵入り
徳島県上板町の小高い山『大山』(標高約691m)の山腹。放牧場が広がる標高約480mほどの場所に桜の巨樹があります。今年、4月上旬に撮影した満開の桜があまりに見事で、紅葉の今、大桜がどうなっているのか気になり、昨日14()に急遽、足を運んでみました。午後2時過ぎ、早くも傾き始めた陽光を受けて立つ巨樹は、思った通り、いや予想以上の迫力をもって迎えてくれました。樹齢をどれほど重ねているのか見当もつきませんが、大地にしっかりと根をはり、太い枝を周囲にのびのびと広げた姿は、大横綱の土俵入りとはこのようなものかと思わせる威厳を放っています。周囲の山々を眺めると、山腹の雑木も色づきはじめていました。間もなく大山の紅葉が巨樹をも飲み込んでいくことでしょう。
春の大桜はこちら→『ハトの写真館』
 
2009.1114
●秋季恒例の『鴨島大菊人形』見頃
徳島県吉野川市役所のイベント広場で、秋季恒例の『大菊人形』展が開催されています。黄、白、オレンジ、赤、紫と色とりどりの菊花が会場を埋め、展示された大小の菊花が甘い香り放っています。今年で69回目を迎えるという歴史ある『鴨島大菊人形』では、毎回NHKの大河ドラマをモチーフにした菊人形が展示され、今回は戦国武将・直江兼続を主人公とする『天地人』の登場人物・名場面が再現されています。等身大に作られた菊人形の華やかさ、周囲を包み込むえもいわれぬ甘い芳香にピジョンズ・パークもうっとり。写真がちょっぴりぶれてしまったかもしれません。あしからずご容赦いただき、読者の皆さんには『鴨島大菊人形』の雰囲気を楽しんでただければと思います。会期は、今月23(月・勤労感謝の日)までだそうです。入場は無料。
 
2009.1112
●色鉛筆画作家・川上和彦氏の新作4点追加!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。徳島は今日も曇り空。ひどく冷え込んでいます。インフルエンザの影響から、県内の学校では休校、学級閉鎖などのニュースが流れています。体調を崩しやすい時期。どうぞご自愛ください。さて、本日のポッポニュースは、ちょっとホットで、心癒される話題です。ピジョンズ・パークではおなじみの色鉛筆画作家・川上和彦さんの新作(といっても、過去の作品のリメイクです)が、一挙に4点届きました。画伯、頑張ってますねぇ。間近に迫ったクリスマス()、お正月(火鉢)、大型バイク、何だかかわいいハムスターがモチーフです。なかでもハムスターに添えられた言葉「小さい幸せみいつけた」は、ピジョンズ・パークのコンセプトであり、目指すところそのもの。画伯の新作を拝見して、初心に返り、小さな幸せを情報にして、残り少なくなった今年を少しでもあたためたいとピジョンズ・パークは思うのです。というわけで、画伯の新作をポッポギャラリーでお楽しみください。
 
画伯の新作はこちら→『ポッポギャラリー』
 
追記
色鉛筆画作家・川上和彦氏よりプレゼントのお知らせ
画伯の作品が掲載された2010年年賀状用素材集(2)
それぞれ2冊ずつ、合計4名の方にプレゼントします。
詳しくはこちら→『ポッポ懸賞』
どしどしご応募ください。
 
2009.1111
●『晩秋の砥石新道を行く』に参加しよう!
早くも高丸山(標高約1439m・徳島県上勝町)では、樹氷が見られたそうです。冬がすぐそこまでやってきています。本格的な冬が到来する前に、移りゆく季節を惜しみつつ、晩秋の山を歩いてみたい。そんなピジョンズ・パーク読者の皆さんに、山歩きイベントを一つご紹介します。徳島県神山町と那賀町の県境にそそり立つ雲早山(標高約1496m)の土須峠近く、標高約1000mの山肌に設けられた民間の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』(入園料400)で、裏山の『鹿舞(かま)ダキ山』『砥石(といし)権現山』を目指す晩秋登山ツアーが開催されます。「今回は特別企画。無料で園内にもお入りいただけます。また、当園の主・山田勲が地元の自然、原生林、野生の動植物などについてご紹介しながら、同行しご案内いたします」と、同園内で営業する和食料理店『観月茶屋』料理長の山田充さん。開催日は今月22()。朝10時に同園に集合し、約2時間のゆっくりとした山行の後、頂上でお弁当を広げる予定だそうです。参加の際には、お弁当を持参してください。また、観月茶屋でもお弁当の予約(開催3日前まで・1000円程度を予定)を受け付けているそうです。地元の素材を使った観月茶屋オリジナルの季節のお弁当もおすすめです。この機会に、晩秋の山行を楽しんでみてはいかがでしょう。詳しくはこちら→『晩秋の砥石新道を行く』
 
2009.1109
●景勝『高の瀬峡』で紅葉真っ盛り
山深い那賀郡那賀町木頭地区。ここを流れる清流・那賀川の源流に近い景勝『高の瀬峡』が、ついに紅葉のピークを迎えました。晴天に恵まれた先週末の7()8()は、高の瀬峡周辺や近くの休憩ポイント『平の里』も、紅葉狩りを楽しむ多くの皆さんで賑わっていました。高の瀬峡は剣山国定公園内にあり、剣山周辺の自然観光ポイントがそうであるように、ここも急峻な山と山の間を急流が削り、深い渓谷を創り出しています。そうしたV字型渓谷の景勝地の中で、高の瀬峡は徳島県観光百選第1位に選ばれています。これは、たんに渓谷が深いというだけでなく、渓谷の底を流れる水量豊富な清流の美しさ、周囲を覆う自然林が織りなす情緒あふれる四季の風景、地域に継承された伝統と「もてなしの心」がたっぷりとあり、ここを訪れる皆さんをどこよりも大切に迎えてくれるからに違いありません。そんな『高の瀬峡』で、真っ赤な紅葉が急峻な山肌を染める紅葉はもうあと少し楽しめそうです。
 
2009.1106
●剣山スーパー林道を染めた紅葉の記録
昨日のポッポニュースに続き、今日も1030()の剣山スーパー林道(全長約87.7km)の紅葉情報です。午前10時、ピジョンズ・パークは、ほどよく遠い隠れ家的温泉『四季美谷温泉』脇から坂州木頭川沿いに延びる県道295号を西へ走り、川成地区で林道・木屋平木沢線へ右折・進入。30分ほど車を走らせ、剣山スーパー林道・川成峠の合流ポイントへたどりつきました。そこから今度は進路を東へ取り、地図上では前方は高城山(標高約1628m)、右手はしがきの丸(標高約1163m)、西三子山(標高約1349m)、左手は綱付山(標高約1256m)、正善山(標高約1229m)などに続く山並みを見ながら、土須峠の雲早トンネルを目指しました。空は秋晴れの晴天。午前中の光は逆光で、運転する目には痛いほどでしたが、車を止めて振り返れば、赤や黄が覆う山並みが鮮やかに立ち上がり、やっぱり心躍るのでした。そんな訳で、お昼までには雲早トンネルに到達するはずでしたが、ついつい道草が長くなり、いつの間にか陽に追われる時間となっていました。これをもって、剣山スーパー林道の紅葉のピークも終わり、山々はいよいよ冬支度に入ります。
 
2009.1105
●剣山スーパー林道から、生の色を届けます
1030()に、あらためて剣山スーパー林道を走ってみました。秋の色はいよいよ赤く、いっそう黄色く、山々を染めていました。まずは、かなり被写体に寄った写真でご覧ください。というのは、剣山スーパー林道に踏み込んで、最初に目に飛び込んできたのが、遠景ではなく、林道の脇を彩る木々の色だったからです。見たままの色、感じたままの驚きを、そのままお伝えできるのか、久しぶりにピジョンズ・パークも緊張しています。次回は、剣山スーパー林道沿いに海原のように連なる雄大な山並みをご紹介します。どうぞお楽しみに!
 
2009.1104
●剣山系に無い色は無い!
今日も徳島は、さわやかに晴れ渡っています。同様に秋晴れの空が広がった1029日(木)に、剣山スーパー林道(全長約87.7km)にある登山口から剣山山頂(標高約1955m)を目指しました。剣山トンネルから西へ約1.6kmほどの場所にある剣山登山口から約30分ほど北へ登り、草原の道と呼ばれる稜線沿いの登山道に出ます。そこから西方向に30分ほど歩くと丸石山(標高約1684m)があり、東を見ると遠くジロウギュウ(標高約1930m)の切り立ってそびえる山容に視線が届きます。ミヤマクマザサが茂る草原の道を東方向へ約1時間30分登ると、ジロウギュウの麓に到着します。これを左手に回り込むルートを取り、約1時間登ると、西日本第2位の高峰・剣山の頂に到達しました。標高を上げるほどに視界が広がり、連なる山並みの紅葉風景が見えてきます。今シーズンは、ことに赤色の葉が多いと聞いていましたが、なるほど山腹のほとんどを赤い葉に覆われた山面が波のようにつながって見渡す限り続いていました。もちろん、黄色の葉も負けじと赤い陣営に果敢に攻め込んでいます。絵の具箱に残っていた色を、この機会にすべて使い切ってしまおうと描かれた画のような風景に飲み込まれ、ピジョンズ・パークはくらくらと目眩を感じることもあったほど。こんな風景が身近にあることに、あらためて感謝した次第です。
 
2009.1103
●晩秋の剣山登山道
今日の徳島は、すっきりと晴れているものの、昨日の冷たい雨からかなり冷え込んでいます。西日本第2位の高峰・剣山(標高約1955m)にも、初雪が降ったそうです。1029日(木)に、ピジョンズ・パークは那賀町側の剣山スーパー林道にある登山口から頂上を目指した際には、着込んでいたフリースを登る前から脱ぐほどの陽気でした。秋から冬へと急速に変化する季節の変わり目。読者の皆さん、どうぞ体調など崩されないよう、お気をつけください。というわけで、本日掲載した写真は、登り口からすぐのところ(と言っても標高約13001500m付近)で出会った秋の色です。剣山、ジロウギュウ(標高約1930m)、丸石山(標高約1684m)の山頂付近の様子については、後日あらためてご紹介します。お楽しみに!
 
2009.1102
●火の柱、火の滝が魅せる『相生吹筒煙火競技大会』
1031()午後7時、徳島県那賀町平野の相生公民館グラウンドで、伝統的な花火の競演『相生吹筒煙火競技大会』が開催され、見物に訪れた皆さんの目を楽しませていました。当地に伝承されている吹筒煙火(花火)は、天保年間(18301843)の発祥と伝えられる歴史あるもので、競技大会は今回で5回目。地域内外の花火師がそれぞれ筒に火薬を詰めた吹筒花火を制作し、高さ10mもあろうかという棒の上に設置、火をつけます。夜空に吹き上げ、滝のように降り注ぐ火花の美しさを競います。今回集まったのは17チーム。当夜の天候は、月に薄く雲がかかる程度で、風はほとんどなく、花火には絶好のコンディション。順次着火された吹筒花火から天高く吹き上げた火の粉は、輝きを保ったまま地面に落ち、跳ね返っていきます。期せずして暴発してしまう花火に、競技者が悔しさをにじませる場面もありましたが、多くは甲乙つけがたい見応えある花火でした。その美しさ、迫力に圧倒されたピジョンズ・パークは、第6回大会にもぜひ、足を運びたいと感じたのです。
 
2009.1101
●伝統芸能が実る『坂州の舞台』
紅葉真っ盛りの那賀町木沢地区にある『坂州の舞台』で1031()、阿波の伝統芸能『人形浄瑠璃』公演が開催され、地域内外から訪れた大勢のアマチュアカメラマンや観客などで賑わっていました。『坂州の舞台』は、通称・坂州農村舞台と呼ばれ、平成101216日に国指定重要有形民俗文化財に指定されている歴史ある劇場です。創建は江戸時代と言われ、一度洪水被害で全壊していますが、明治31年に再建され、人形浄瑠璃をはじめ地域の祭りや芝居、襖からくりなどが上演され、今に引き継がれています。そんな由緒ある野舞台で行われた今回のイベント『坂州農村舞台公演』は、徳島県をあげて開催されている『阿波人形浄瑠璃月間・ジョールリ100公演』(113日まで)の一環。公演では、地元の人形座『木沢芸能振興会』による恵比寿舞、『坂州若連中』による襖からくりを皮切りに、傾城阿波の鳴門・順礼歌の段や恋女房染分手綱・重の井子別れの段など、著名な外題(演目)が上演され、秋晴れのもと、集まった観客の皆さんといっしょにピジョンズ・パークも、観客席として敷かれたゴザの上に足を投げ出し、のんびりと伝統芸能を堪能しました。
 
2009.1031
●紅葉の津波『高の瀬峡』
はや、10月も今日で終わり。今年も残すところ2カ月となってしまいました。月日の流れるのは早いものですが、ただ見送っているのはもったいない──というわけで、徳島県が誇る観光名所『高の瀬峡』の紅葉を訪ねました。地下足袋王子(四季美谷温泉支配人・平井さん)から、「まだちょっと早いよ」とはうかがっていたのですが、急く心に逆らえず高の瀬峡の近くにある期間限定の茶店・休憩所『平の里』についたのは夜明け前の午前5時。車の暖房(エンジン)を切ると、急激に冷えてくる車内で毛布にくるまり夜明けを待ちました。そうやって1時間あまり待っていると、6時を過ぎた頃に東の空がしらみはじめ、またたくまにVの字に切り立った山々を照らします。ピジョンズ・パークはといえば、めまぐるしく変化する山の表情に見とれ、カメラを構えることをすっかり忘れてしまう始末。地下足袋王子のおっしゃるとおり、あと1週間後あたりがピークだなとも感じましたが、それでも見上げる山々から赤や黄の色が津波のように押し寄せてくる迫力に震えるような感動を覚えました。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ早朝に高の瀬峡の紅葉をご覧になられることをおすすめします。あたたかいコーヒーの入ったポットは忘れずに!
 
2009.1028
●小島峠の秋
徳島県美馬郡つるぎ町一宇と三好市東祖谷菅生地区を結ぶ林道・白井線。小島峠(標高約1255m)を頂点に両地域をつなぐ林道沿いは、植林された杉やヒノキの林が目立つものの、自然林も多く残され、知る人ぞ知る紅葉狩りの穴場となっています。とくに小島峠から東祖谷にかけて林道脇を流れる赤滝川沿いは、ピジョンズ・パークお気に入りの紅葉狩りラインでもあります。清流が創る造形を、カエデやヌルデ、ナンテン、マユミなどの紅葉樹やブナ、クヌギ、カツラなどの黄葉樹が彩り、急ぐことを忘れ、ついつい車を止めて見入ってしまう──そんな秋の風景があふれています。車から降り、ぐ~っと伸びをしたとき、ふいに山から弱い風が吹き付けてきました。その冷たさに、次の季節を感じて、また楽しくなるのです。
 
2009.1027
●剣山北面の紅葉は、深く濃い
国道192号から国道492号へ、そして国道438号とたどり、清流・穴吹川の最上流部へ車を進めたのは、1024()午後のこと。美馬市木屋平と三好市東祖谷をつなぐ見ノ越トンネル付近(木屋平側)から、西日本第2位の高峰・剣山(つるぎさん・標高約1955m)北面の姿を眺めました。先週、剣山南面を走る剣山スーパー林道の紅葉に驚嘆したばかりのピジョンズ・パークでしたが、北面の紅葉にもあっさりと心と目を奪われてしまったのです。台風20号の接近で、空はどんよりと厚い雲が覆われ、晩秋の日は午後5時には落ちきってしまう暗い風景が広がっています。山肌を染める木々の濃い赤と黄のコントラストはいっそう深く、剣山スーパー林道の鮮やかな紅葉とは対照的に、しっとり濃密な紅葉に、ピジョンズ・パークは激しく心揺さぶられたのでした。見ノ越トンネルを抜けた東祖谷側にロープウェイ乗り場があります。その近くで民宿・食事処『霧の峯』を営む丸山さんに聞くと、「木の葉が風に揺れるのではなくて、クルクルと回るようになってきました。次の雨か、強い風が吹くと、もう散ってしまうでしょう」とのこと。見ノ越の紅葉が終わると、秋は足早に里へと移動していきます。
 
2009.1026
●シャクナゲの里・岳人の森でキノコの宴
写真は1020()に撮影した、『シャクナゲの里・岳人の森』(以下、岳人の森)の秋風景です。岳人の森は、西日本第2位の高峰・剣山(つるぎさん・標高約1955m)に連なる雲早山(標高約1496m)の土須峠近く(標高約1000m)に設けられた私設の山岳植物園(入園料400)です。春、夏と希少で貴重な山岳植物に出会うことができ、秋にはご覧のような紅葉風景、そしてそびえる雲早山の借景を楽しむ人々で賑わいます。そんな岳人の森で、今月29()30()に、園内に育ったヒラタケ(キノコ)の収穫体験&キノコ汁パーティーが開かれるそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、紅葉狩りと併せて、秋の味覚を楽しんでみてはいかがでしょうか。詳しくはこちら→『岳人の森ニュース』
 
2009.1023
●『剣山スーパー林道』が秋真っ盛り!
日本一長い未舗装道『剣山スーパー林道』(全長約87.7km)沿いに、本格的な紅葉シーズンが訪れています。西日本第2位の高峰・剣山(つるぎさん・標高約1955m)に連なる山々が赤や黄に染まる、雄大な紅葉風景が楽しめます。掲載写真は、1021日に撮影したものです。ふるさとがこんなスガタを見せてくれることに、ピジョンズ・パークは深く感謝するのです。地下足袋王子こと四季美谷温泉支配人の平井滋さんにうかがうと、剣山スーパー林道の紅葉は今月いっぱいがピークとのこと。また、清流・那賀川上流の景勝『高の瀬峡』の紅葉の見頃はもう少し先だそうです。といっても1週間もすれば、きっと切り立つ渓谷が真っ赤に染まるのに違いありません。紅葉した高の瀬峡の様子は、あらためてご紹介するつもりです。どうぞお楽しみに!
 
2009.1022
●小鳴門海峡を渡る阿波井神社の秋祭り
紅葉シーズンの到来とともに、秋祭りも各地域でピークを迎えてます。鳴門市瀬戸町堂浦に建立されている『阿波井神社』でも、1016日に恒例の秋祭りが、開催されました。氏子さんらによる神事に続き、盛大な餅投げに続き、神社から担ぎ出された神輿が町内を練り、ついには小鳴門海峡に入ります。海辺のマチの祭りだけに、きっと豊漁と漁の安全を祈願するものなのでしょう。そして小鳴門海峡に入る際、担ぎ手さんらは「せんざいら~く、まんざいら~く」と、チカラのこもったかけ声を上げます。その意味するところ、また当てる漢字の有無について、ピジョンズ・パークは今後の取材課題とするつもりです。分かり次第、読者の皆さんにご紹介いたします。
 
2009.1020
●『きさわもみじまつり』開幕!
徳島県南部の山間のマチ・那賀町にあって、さらに山深い木沢地区で毎年恒例の『きさわもみじまつり』が18日開幕しました。西日本第2位の高峰・剣山や、そこに連なる山々、日本一長い未舗装道『剣山スーパー林道』沿い、清流・那賀川やそこに注ぐ坂州木頭川、釜ヶ谷渓谷など、壮大なスケールで紅葉に包まれる中、まつり期間中(1115日)は名瀑『大轟の滝』がライトアップされるのをはじめ、随時、餅投げや農村舞台公演、剣山スーパー林道酸欠ライブ等のイベントも盛りだくさんに開催されます。今シーズンは、台風の影響も少なく、山々は例年以上に見応えのある紅葉に染まりそうです。本物の秋を訪ねる絶好の機会。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
 
詳しい情報はこちら→『きさわもみじまつり』
 
2009.1015
●阿波人形浄瑠璃を贅沢に楽しんだ『徳島城内小屋掛公演』
徳島県の伝統芸能の一つに『阿波人形浄瑠璃』があります。木偶(でこ)と呼ばれる人形が演じる「お鶴」と「お弓」の掛け合い「ととさんの名は、阿波の十郎兵衛と申します…」の名台詞で知られる外題『傾城阿波の鳴門 順礼歌の段』をご存じの方も多いと思います。そんな阿波人形浄瑠璃の祭典が県をあげて開催されています。『阿波人形浄瑠璃月間 ジョールリ100公演』(平成21103日~113日)ですが、1010日、11日には徳島中央公園内で『小屋掛公演』が行われ、多くの観客で賑わいました。人形浄瑠璃の公演といえば、地域集落に設けられた農村舞台が中心的なステージですが、小屋掛はそうした舞台のない場所でも、即席公演が楽しめるように作られた簡易舞台として、きと昔から人気を集めていたのでしょう。2日間にわたり開催された『小屋掛公演』当日は、伝統的な外題(木偶が演じる各種物語)も各種演じられ、また福を運ぶえびす舞や箱廻し、襖(ふすま)からくりなど、初日は夜8時まで、2日目は朝から夕方6時近くまで、ふんだんに贅沢に披露されました。今回のイベント名に「ジョールリ100公演」とあるとおり、これからたくさんの阿波人形浄瑠璃公演が各地域で開催されます。ピジョンズ・パーク読者の皆さんもぜひご覧になってみてはいかがでしょう。木偶の動きはもちろん、三味線や太夫さんの時に熱く、時にしみじみとした語り、そして長い歴史を重ねてきた農村舞台そのものや屋外公演にただようのんびりとした雰囲気など、存分に楽しめます。
 
2009.1014
●手作り煙火の祭典『赤松神社奉納吹筒花火』
1011()。美波町赤松地区にある赤松神社の境内で、筒に火薬を詰めた手作り煙火が奉納されました。今年は地区の青年団など14組の奉納があり、遠目には1m50cmほどの長さに見える筒を縦に構え、一発ずつ高さ10mあまりの塔の上に引き上げていきます。この間、素朴で威勢の良い場内アナウンスが寄進者の名前を呼び上げ、観客の笑いを誘い、期待を高めます。と、おもむろに松明をかかげる人が…。吹筒から垂らされた長い長い導火線に松明を近づけた瞬間、ものすごいスピードで火の玉が導火線を駆け上っていきました。テレビドラマやアクション映画などで記憶にあるのは、刑事や正義の人が導火線をたどり爆薬に向かう火を、間一髪消し止めるシーン。現実のスピードを目にして、「こりゃ、かなりな反射神経がいるな」と、ピジョンズ・パークは感心したのです。閑話休題。一発目。吹筒に到達した火は、シューシューと音を立てたかと思う間もなく、ドカンッ!と盛大に炸裂。本殿向かって左翼に設けられた観覧スペース最前列でカメラを構えるピジョンズ・パークの真上から、盛大に火の粉のシャワーを浴びせ歓迎してくれました。直後「手作り煙火のため、今のような危険な事態も発生します。気をつけてください」と、自分の身は自ら守るよう、うながす場内アナウンスの思いやりあふれる声を浴び、ピジョンズ・パークはもちろん周囲のみなさんもいよいよ興奮が高まってくるのです。本当のところ、内角ぎりぎりに剛速球を投げ込まれ、出足でかなり威嚇されたため、内心はびくびくしていたわけですが、なんとかその場にとどまり、2発目、3発目を撮影することができました。吹筒煙火にうまく火がつくと、バシャバシャとさながら豪雨のように火の粉が流れ落ち、地面にあたって跳ね返り、境内はまさに火の祭典の様相となります。そこへ青年団の皆さんが走り込み、かなり熱い火の粉を頭から浴びながら「できたん、どしたん」と、謎のかけ声をあげながら円を描いて駆け、翌年の家内安全や豊作を祈願します。そして撮影場所を変えようと移動していたピジョンズ・パークの後ろで、着火された次の吹筒煙火が盛大に爆発していました。来年がまた、良い年でありますように。
 
2009.1013
●小さいから楽しい『あいあい秋まつり』
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは!本日の徳島の空は、朝からすっきりと晴れ渡り、すがすがしい秋の空気が満ちています。3連休は、天候に恵まれ、県内各地で県外ナンバーの車をたくさん見かけました。多くの皆さんが徳島を訪れ、自然やおいしい特産品を堪能されたのに違いありません。さて、そんな3連休の中日にあたる11日(日)に、小さくてかわいらしいイベント『あいあい秋まつり』が、県南のマチ・那賀町(相生地区)で開催されました。『小さい』『一生懸命』をテーマに県内の祭り、イベント、人、お店、名所等を紹介するピジョンズ・パークもさっそく訪ねてみました。場所は、緑の公園にアスレチック施設やバンガローなどの宿泊施設を備えたレジャー公園『あいあいらんど』。『あめごつかみ』『シャボン玉遊び』『木工教室』『バンド演奏』など、手作りイベントが用意され、地元の家族ずれや宿泊を兼ねた旅行者などで賑わっていました。これから、紅葉シーズンとあわせ、秋祭りも各地域でたくさん開催されます。できるかぎり、ピジョンズ・パークも足を運び、読者の皆さんにご紹介していく予定です。どうぞご期待ください。
 
2009.1010
●晩秋に再訪したい『如意輪寺』
中津峰山山頂近くに建立されている『如意輪寺』。御本尊は観世音菩薩(観音様)で、四国曼荼羅(まんだら)霊場の第81番札所となっているそうです。多家良町から中津峰山山頂へと向かう舗装道の脇に設けられた境内駐車場から、管理の行き届いた石段を登ると、巨大な木造アーチの山門が招き入れてくれ、その奥に重厚な本堂が開かれていました。参道となっている石段の途中に広がる庭園には、紅葉の巨木やイチョウの巨樹が複数本あり、もう少し季節が進めば、赤い欄干の橋のかかる落ち着いた境内を、これらの木々が深い秋色に染めるのに違いありません。今月末、来月初旬あたりに、もう一度この寺を訪ねてみたいとピジョンズ・パークは思ったのです。
 
2009.1009
●リンドウ咲き乱れる中津峰山
中津峰山(標高約773m)は、阿南市の津乃峰山(標高約284m)と徳島市・小松島市の境にある日峰山(標高約192m)を加えて、通称:阿波三峰と呼ばれる美しい山の一角を占めます。徳島市と勝浦町の境に位置し、阿波三峰の中では、飛び抜けた標高を誇ります。県と近くにそびえる山ということもあって、平日・休日を問わず、多くの登山客が訪れる中津峰山には、徳島市多家良町からのメジャーコースのほか、登山ルートが複数本整備されているようです。秋深まる10月。中津峰山登山の大きな楽しみの一つは、山頂近くの登山道脇に群生するリンドウの開花。今がまさに、満開の見頃で、青紫の花々が咲き乱れています。その様子は、山道を覆う木々の間を抜けてくる、わずかな木漏れ日を一生懸命に求めているようにも感じられます。誤って踏みつけたりしないように、山行するピジョンズ・パークの足取りも自ずと遅くなるのでした。
 
2009.1008
●紅葉間近!『高の瀬峡』
台風一過。徳島の空は秋晴れで、画に描いたような雲が浮かんでいます。こんな日は、山頂や展望台といった高い場所に心が泳ぎます。というわけで、本日は、台風18号襲来前日の106日に行った『高の瀬峡』をご紹介します。徳島県を代表するこの景勝地は、県南部のマチ・那賀町(旧木頭村)を流れる那賀川の最上流部に切り立っています。そして、『高の瀬峡』がその真価を発揮するのが秋の紅葉シーズン。深い渓谷と底を流れる清流を包む木々が、10月の末頃から始まる最盛期には、風景すべてを真っ赤に染め上げます。少し早いと知りつつも、今年の仕上がり具合を見ようとピジョンズ・パークは出かけてみました。案の定、まだ緑が濃く残っていましたが、それでもところどころで、小さな秋に出会うことはできました。木々を見ると葉の残りもよく、今シーズンへの期待を膨らませたわけですが、ちょっと心配なのは今回の台風の影響。四国に上陸したわけではないものの、「強風に葉は散らされていないか?」と、秋晴れの空の下でピジョンズ・パークは、また確認に行きたくなっていたりするのです。
 
2009.1007
●『Ken'sギャラリー』で満腹&満足
大型の台風が近づいています。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、くれぐれもお気をつけください。昨日、台風18号の影響か、秋雨前線のためなのか、時折強く振る雨の中、ほどよく遠い県南のマチ・那賀町に足を伸ばしました。目指したのは、紅葉シーズンが間近に迫った木頭地区の高の瀬峡。その前に、ちょっと昼食に立ち寄ったお店の紹介が本日のテーマです。お店の名前は『軽食&カフェ Ken'sギャラリー』。日替わりランチのほか、親子どんぶりやチャーハンなどのおいしいメニューがそろっていましたが、最も気になったのは店名。その名の通り、木造二階建ての店舗の2階部分が無料のギャラリーになっていて、店主の建吉さんが長年、撮影してきた木頭地区の風景や人物の写真が、モノトーン(モノクローム)の作品として展示されています。ギャラリーを気にしながらも、注文した親子どんぶり(550円)のボリュームと、胃袋をあたたかく満足させてくれる味わいを、目と舌で堪能していると、その場にはいらっしゃらなかった建吉さんが、フワッとやってきました。もちろん初対面のため「この人だ!」という自信はなかったのですが、それらしき重厚な風貌(写真家?)と店内に入ってくる落ち着いた様子に、ピジョンズ・パークは「きっとそうだ!」と、薄い根拠をよりどこに声をかけたのでした。地元の風景や人にスポットライトをあてた写真集『ぬくいぜんか』を目にした折から、一度お会いしてみたいものだと願っていたのですが、希望叶って目の前にして、なかなか言葉が出てこない。聞きたいことは山ほどあるのに「これは困ったことになった」と、ピジョンズ・パーク。見つめ合っているうち「今日は、ちょうど61歳の誕生日なんです」と、建吉さん。スルスルと気持ちがほどけたピジョンズ・パークに、今度は「次の写真集を作っているんです」と、2作目のゲラを見せてくれました。写真集のテーマをかいつまんで紹介すると…、いやまだ黙っていましょう。出版されるのはきっとすぐですから。今回は、これといったお話もできませんでしたが、次の機会にはもっと時間をいただきたいものだと、ピジョンズ・パークは新たな希望をもったのでした。というわけで、明日は紅葉迫る高の瀬峡の様子をご紹介します。
 
2009.1006
●『夜の動物園』大盛況!
くっきりとはっきりと晴れた103()の夜。すっかり徳島の秋の楽しみとなった、とくしま動物園のイベント『夜の動物園』が開催されました。世界の動物たちは、夜行性(夜中に行動する習性)のものも多く、昼間の動物園では、あまり目にすることができない、活発に動き回る動物たちの姿に出会うことができます。こうしたことから、回を重ねるごとに来場者の増加が感じられる夜の動物園企画ですが、ことに撮影当日は、中秋の名月とも重なったことから、親子連れを中心にカップルなども加わり大盛況となったようです。いつもは、静かな暗い夜に包まれる動物園も、この日ばかりは、多くの皆さんの笑顔と感嘆の声が賑やかに彩られたようです。今月は毎週土曜日に『夜の動物園』が開催されるとのこと。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、普段はあまり見ることのできない、動物たちの表情に出会ってみてはいかがでしょう。
 
2009.1005
●『眉山と月と阿波おどり』で秋の夜を楽しむ
今年の中秋の名月やいかに!と、前号のポッポニュースで伝えました。結果は、案ずるより産むが易しというわけで、くっきりとはっきりと徳島の空に現れてくれました。写真は、徳島のランドマーク眉山の山頂で開催された秋イベント『眉山と月と阿波おどり』の様子です。慰霊塔パゴダを中心につられたぼんぼりに薄明かりがともり、詰めかけた大勢の観客とお月様が見守る中、古典的な阿波おどり演舞が披露されていました。標高約290m(展望台付近は、標高約276m)の山頂で、秋風は冷たく感じられましたが、中秋の名月と伝統的な踊りに、ピジョンズ・パークはもちろん、多くの皆さんも魅了されているようでした。
 
2009.1003
●中秋の名月に出会えるだろうか!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようござます。今日の徳島の空は、薄い雲がかかるものの晴天。このままいけば、今夜は『中秋の名月』が見られるかもしれません。県内でも、観月イベントが各種予定されており、期待の掛かるところです。那賀郡那賀町の山あい、木沢地区で源泉100%の湯煙をあげる『ほどよく遠い隠れ家的温泉・四季美谷温泉』では、午後8時より観月&星空観測会を予定されています。また、山深い神山町にあってさらに深山、標高約1000mの土須峠にある『シャクナゲの里・岳人の森』では、午後5時より観月会を開き、あめ湯のサービスもあるそうです。さらに、徳島市のランドマーク眉山の山頂では、恒例の観月イベント『眉山と月と阿波おどり』が開催され、お月見を楽しみながら、古典的な阿波おどりも鑑賞できます。さて、今夜の雲行きやいかに!すっきりと晴れることを、ピジョンズ・パークも願っています。
 
2009.1002
●『赤松神社奉納吹筒花火』ちかづく!
世に一風変わった神事が数々ある中で、毎年10月の体育の日の前日の日曜日に、美波町の赤松神社境内で行われる奉納煙火(花火)も、その一角にしっかりと腰を下ろしています。使われる花火は筒の中に火薬を詰めたもので、これを長い竿の先に取り付け火をつけるというもの。そして打ち上げ花火のように火の花を咲かせるのではなく、火の粉を盛大に夜空に吹き上げます。吹き上がった火の粉は、当然下に落下してきます。その落ちてくる火の粉を、真下で待ち受けていた地元の青年団や氏子たちが、恐れることなく頭から浴び、円を描いて駆け回るわけです。それだけではありません。「できたん、どしたん」と、なぞのかけ声をあげながら、豊作や家内安全を願って威勢良く回ります。今年も、予定では11日(日)に開催されることになっています。こうした貴重な神事・祭りが、続いていくことをピジョンズ・パークは願っています。
 
2009.0930
●那賀町観光協会公式サイト『清流と森のナカ』オープン!
徳島県南部のマチ・那賀町の豊かな緑や清流・那賀川や楽しいイベント・祭り、特産品を力いっぱい紹介する那賀町観光協会公式サイト『清流と森のナカ』が、ついにオープンされたそうです。ピジョンズ・パークも謹んでお祝い申し上げます。おめでとうございます!清流・那賀川沿いの自然やイベント・祭り・グルメはもちろん、標高1000mを超える剣山系の山々に咲く貴重で希少な植物をはじめ、観光施設や観光ポイントなど、那賀町(愛称:ナカ)をいっそう楽しむために役立つ情報が満載されています。中でも、サイトトップページに掲載されている『ナカのお天気』は、那賀町に足を運ぶ際、とっても役に立ちそうだとピジョンズ・パークは思いました。那賀町がもっともっと楽しいマチになるように、ピジョンズ・パークは心から応援しています。
 
2009.0928
●いよいよ『とくしま・INAKA博覧会』!
来月から開催される『とくしま・INAKA博覧会』。地元の特産品や名物をみんなでPRしようと行われる県をあげての一大イベントです。そんな『とくしま・INAKA博覧会』のオープニングイベントが、アスティとくしまを会場に26日(土)、27日(日)の2日間にわたり、盛大に開催されました。徳島ラーメンや名物たらいうどん、祖谷そばに半田そうめん、なると金時やスダチなどのおなじみグルメのほか、大谷焼や人形浄瑠璃、木偶箱廻し、阿波おどりなどの伝統工芸・伝統芸能もどっさりと紹介されました。10月から、来年4月まで、県内各地で『とくしま・INAKA博覧会』にちなんだ各種イベントが行われる予定です。ピジョンズ・パークもできるかぎり多くの催しに参加させていただき、地域のPRに少しでも役立ちたいと考えています。
 
2009.0927
●神が住む山間の町に秋深まる
徳島県神山町の神領地区の風景です。ピジョンズ・パークが、神山町に足繁く通うようになって、まだ56年。うかがう度、当地の魅力の奥深さに驚かされ、そして、喜びを感じています。写真は神山町役場に近くの田園風景です。秋祭りの練習か、遠くから太鼓の音が届く午後、夏の名残を惜しむ蝉の声が、ときおり秋風に混じり、田んぼ脇の用水路を流れる沢水が、止めどなく涼しげな響きを奏でていました。少し強めの風が吹くと、紅葉した桜の葉が宙を舞い、秋本番への期待を誘います。神が住むという山間の町に、今年の秋も、ピジョンズ・パークは心惹かれています。
 
2009.0925
●夏の忘れ物
緑深い那賀町横谷(木沢地区)で、源泉100%の湯煙をあげる『ほどよく遠い隠れ家的温泉・四季美谷温泉』周辺にも秋が急速に降り始めています。来月18日から約1ヶ月間、毎年恒例の『もみじまつり』が開催され、期間中はいろいろなイベントが企画されているようです。温泉から車で約15分ほどの距離にある名瀑『大轟の滝』でも好評のライトアップが行われ、いっそう幻想的な姿を見せてくれそうです。そんな那賀町で、夏の忘れ物に出会いました。ご覧のとおりのクワガタムシ。『ミヤマクワガタ』の雄です。頭の出っ張りを見るとまだまだ小型ですが、指を近づけると立派なアゴで威嚇してきます。クワガタムシというと夏の象徴。秋深まる山間で、出会えた幸運にひととき、ピジョンズ・パークは喜びを感じました。
 
2009.0923
●農村風景が心地よい佐那河内村
平成の大合併によって、徳島県唯一の『村』となった佐那河内村。新しいトンネルや広い道路が整備されてきてはいるものの、全体を見れば昔ながらの、やさしくのどかな農村風景が今も広がっています。山間の狭い平地の真ん中を清流・園瀬川が澄んで流れ、両脇に開かれた田んぼでは、すくすくと育った稲の刈り入れが最盛期を迎えていました。ヒグラシの声はいつのまにか聞こえなくなり、代わって無数の赤とんぼたちが、アクロバティックな飛行を目の前で繰り返し、ひょっとすると、こちらの目を回そうとしているかのようにも思えてきて、なんだか可笑しくなってしまいます。急峻な山々に囲まれた窪地の村に、季節はどんなスピードでやってくるのでしょう。ピジョンズ・パークは、秋そして冬の佐那河内村をあらためて訪ねてみたいと思いました。
 
2009.0922
●秋祭り本番を前に、穴吹町でLED試験点灯!
穴吹町穴吹字大平の角地で、昨夜の午後7時、LEDイルミネーションの試験点灯が行われ、日の落ちた商店街の一角が華やかな白や青、赤色の光に彩られました。実施したのは、地元のボランティアグループ『息吹同憂会』(会長・篠原勝彦さん)。「本番は、毎年1025日(日)に開催されている穴吹町・八幡神社秋祭り。今回が初めての取り組みです。当日は、午後7時頃に美馬市長に点灯していただき、午後11時くらいまで続ける予定です」(篠原さん)。地元の商店街、町全体に活気を取り戻したいと結成された息吹同友会では、これまでにも数多くのボランティア活動を展開してきました。地元や本場の有名連を招いて開催した『阿波おどり大会』や演歌歌手を招いての『歌謡ショー』などでは、遠くに独力では出て行けない地域のお年寄りに大いに喜ばれました。また、地元の警察や消防などに協力して清流・穴吹川のほとりに安全を呼びかける看板を設置するなどの貢献も行っています。「今回は、『子供に夢を』を合い言葉に、地元の有志約30名とともにLEDで町を明るくしようと考えています。都会に出て行ってしまった若者たちに、いろいろな方法で地元の元気を伝えられれば、きっと、ふるさとを思い出してもらえると思います。今回は、伝統の祭りをきっかけに、多くの皆さんに里帰りしていただきたいと願っています」。穴吹町の八幡神社秋祭りは午後6時くらいまで行われ、その後、点灯されたLEDイルミネーションの下で、獅子舞や花笠音頭、そして阿波おどりや『穴吹しあわせ音頭』(詩:息吹同友会、曲:東京音頭)の披露など、イベントが企画されています。「穴吹しあわせ音頭は、メンバーが詩を考案し、気恥ずかしいのですが私が歌っています」。お金をかけず、代わりに知恵とマンパワーを活用する息吹同友会らしい活動です。ピジョンズ・パークも1025日が、とても楽しみになりました。
 
LEDイベントの詳細は
息吹同友会まで。
電話 090-4789-0368(篠原さん)
 
2009.0921
●解体直前の佐那河内小学校舎
この立派な校舎は、徳島県唯一の村となった佐那河内村の村立佐那河内小学校です。遠目には、まだまだ使えそうな気もしますが、小中学校一体化校舎の新築にともなって解体されることになりました。すでに解体のための足場が組まれはじめていて、この姿を見ることができるのは撮影した919日が最後となりました。佐那河内小学校が竣工(第一期工事)したのは今から約39年前の昭和453月のこと。近隣の高樋小学校、宮前小学校、嵯峨小学校が一つになって誕生した新設校でした。新小・中学校舎は2011年に竣工予定だそうで、今年度末卒業予定の児童たちは、佐那河内中学校の脇に建てられた仮説校舎での卒業となりそうで、きっと思い出深い小学校時代になることでしょう。
 
2009.0920
●峠のトリカブトが見頃!
徳島県那賀町木沢地区と神山町の町境・土須峠近くにシコクブシ(トリカブト)の群生地が広がっています。トリカブトはキンポウゲ科の多年草で全国に多数の自生種が知られています。土須峠のトリカブトは青紫色の小さな花が特徴で、土須峠に近い剣山スーパー林道脇の群生地では、これから今月いっぱいくらいが見頃となります。ちなみに花の名前の由来は、古い日本の衣装『鳥兜』に似ていることから名付けられたそうです。また、トリカブトは有毒植物として、その名前に聞き覚えがあるかもしれません。毒を持つためなのか近年、個体数の増加から害獣扱いされているシカさんたちに食べられることもなく、群生地が守られています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、シルバーウィークの行楽でシコクブシ(トリカブト)を探してみてはいかがでしょう。
 
2009.0918
●森の中の本物の静謐『悲願寺』
剣山スーパー林道を土須峠から神山町側へ下り、途中、野間殿川内林道と分かれで、南山地区へ下る林道を取り、しばらく進むとまた分岐にあたります。その分岐に分け入り、約4kmほど未舗装・舗装混合の細い林道を勇気を持って進んでいくと忽然と現れるのが悲願寺です。縁起が書かれた境内の看板を読むと、開基以前は山神社だったそうで、十二社神社、賢見皇神社の小さなほこらが建立されています。そして境内で、ひときわ目を引くのが巨大な木造の常夜塔(古代の燈台)で、弘法大師ゆかりの建物なのだそうです。山神社は山寺となって、常駐する住職はいらっしゃらなのか、人の気配はまったくありません。ただ、隅々まで掃き清められた境内とまつられたばかりのしきびから、通いの寺守さんがいらっしゃることがうかがえます。静けさが満ちる境内に、時折、思い出したようになく残り蝉の声と、境内脇を流れる小川のせせらぎが我と世間とを隔てる音色となって心の底に落ちていきます。本来これが、落ち着くという感覚なのかもしれません。悲願寺から、崖と間違えるほど急な坂道が山中に下り、約1kmほど降りていくと徳島県の三大名瀑の一つ『雨乞いの滝』の脇に出ることができます。近いうちに、滝から悲願寺を目指して登ってみたいとピジョンズ・パークは思います。
 
2009.0917
●心に残る名瀑の貫禄『雨乞いの滝』
あっ!と思われた方は、徳島県の滝の通かもしれません。ピジョンズ・パークが久しぶりに訪ねたのは、徳島県神山町に落ちる、名瀑『雨乞いの滝』です。県を代表する三大名瀑の一つであり、日本の滝百選にも入っているこの滝は、3段からなり落差約45mと紹介されています。撮影時は、このところの雨不足で思ったほど水量は無かったものの、本来水量豊かな谷であることを示すように、勢いよく滝壺に沢水が落ち込んでいました。美しい滝の姿に惹かれるファンは少なくないようで、撮影した日は平日だったにもかかわらず、数組の観光客に出会いました。ところで雨乞いの滝の近くから山中へ急な参道が延びており、1kmあまり歩くと、悲願寺が建立されています。弘法大師ゆかりの寺の境内で、ひときわ目を引く巨大な常夜灯や歴史を感じさせる仁王門、ひなびた雰囲気など、明日のポッポニュースでご紹介します。お楽しみに!
 
2009.0915
●『ウェルかめ』の舞台を一足先に
徳島県南部の港町が今、脚光を浴びています。今秋から放送される朝の連続テレビ小説の主な舞台の一つになったからです。その港町とは、ウミガメの産卵地として知られる大浜海岸がある美波町(みなみちょう)。番組のタイトルも、ウミガメにちなんでか、ずばり『ウェルかめ』ということで、ダジャレのきいたかわいらしいもの。ピジョンズ・パークも、元気な港町の空気を感じたいと、同町日和佐地区の町並みを散策してみました。通りには、昭和3040年代の古い商業看板があちらこちらに残っています。金属製のものは潮風でサビが目立っていましたが、昭和レトロな雰囲気が損なわれるものではありませんでした。日和佐地区を散策すると、すぐに気づくのが、縦横無数に交わる細い路地。人がやっとすれ違うことができるような路地を、地元では『あわえ』とか『あわい』とか呼ぶそうです。隘路(あいろ)も結構多くて、大規模な迷路ゲームを楽しんでいるような気分に浸れます。新番組のヒロインも迷子になったのでしょうか。あわえを歩いて、いっそう放送開始が楽しみになりました。
 
2009.0913
●徳島県立文化の森総合公園にも秋の気配
徳島市民、いや県民みんなの憩いの森『徳島県立文化の森総合公園』を、ぶらり歩いてみました。秋との出会いを期待して、県立文書館脇の入り口から登り始めました。ツタなどの蔓植物やハナミズキ、桜は、期待通り葉を赤く染めはじめ、遊歩道には、枯れ葉に混じってドングリがたくさん落ちていました。真昼、セミたちが最後の力を振り絞って鳴いています。焼けた石垣をトカゲが大変なスピードで駆け上がっていきます。ピジョンズ・パークは、メーンコースから外れた、知る人ぞ知る秘密の場所的『上の道』をたどってみました。茂った雑木が、アーケードのように頭上を覆う遊歩道は、木漏れ日が揺れ、残暑から歩く人を守ってくれます。金色の糸で張った網の主たちも、まだ小柄。これからどんどん大きくなっていくのでしょう。
 
2009.0912
●借り入れ間際の『樫原の棚田』
葉っぱを商品化した『彩(いろどり)』やゴミの多種分別など、活力ある地域の取り組みで知られる徳島県上勝町。アユ釣りのメッカとして、全国から多くの太公望が訪れる清流・勝浦川の上流に位置する山間の町は、豊かな自然が残され、四季折々に移ろう心地よい風景に出会える場所でもあります。そして田舎を象徴する懐かしい風景の一つに棚田があります。写真は昨日撮影したもので、借り入れを目前に控えた名所『樫原の棚田』です。平野部では、すでに借り入れが終わった田んぼが多い中、ここは少し遅いようです。夕日に照らされる黄金の棚田風景を!と、期待して足を運びましたが、あいにくの曇天。それでも山里の空気をたっぷり呼吸すると、やっぱり来て良かったとピジョンズ・パークは思えたのです。
 
2009.0910
●神が住む山の秋
「つるべ落とし」とまでは言いませんが、日が落ちるのが早くなったと感じる昨日、徳島県神山町の鬼籠野地区に建立されている鬼籠野神社を訪ねました。夕方という時間帯もあってか、徳島市の残暑に比べ、緑深い神山町の境内では、秋の涼しい風を感じることができました。境内脇の用水路では、近くの谷から導かれた水がさらさらと澄んで流れ、ご神木の廻りでヒグラシが鳴き、小さな虫を追ってトンボたちが曲芸飛行を繰り広げています。傍らの田んぼに目をやると、先日まで青白かった遅植えの稲穂が色づき初めています。秋の足音に耳を澄まし、まったりとした時間を過ごすことができました。ピジョンズ・パーク読者の皆さんは、もう秋に出会いましたか?
 
2009.0909
●眉山・大滝山に小さな秋
秋の風に誘われて、と言っても日中は残暑が居座っていますが、徳島のランドマーク『眉山』に足を運びました。向かったのは、眉山の一角を占める大滝山。雑木林の中を抜ける車道は、車の通りが少ない変わりに、ジョギングやウォーキングを楽しむ人々が多く行き交います。約2kmほどの車道の終点は、巨大な神武天皇立像がシンボルの広場となっており、桜の名所としても知られています。暑さのやわらぎを狙って、久しぶりに神武天皇にご挨拶したピジョンズ・パークは、木漏れ日が揺れる大滝山をしばし散策。早くも紅葉し始めた桜の葉に、秋の気配を少し感じることができました。
 
2009.0907
●『観月茶屋』で見る世界天文年の名月
今年2009年は世界天文年なのだそうです。ちょうど400年前の1609年、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが、初めて望遠鏡を使った夜空の天体観測を行ったそうで、これを記念して国際天文学連合という組織が定めました。夜空と言えば、ここ23日は丸い月が夜空に輝き、星のそれを圧倒しています。そして間もなく、旧暦の815日に中秋の名月がやってきます。今年は103()がその日にあたるようで、天候次第ですが2()3()4()は、観月にもってこいの週末となりそうです。写真は、山深い徳島県神山町にあって、さらに緑深い土須峠近く、標高約1000mの山中に広がる四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』と、和食レストラン『観月茶屋』から見える月の風景です。ことに『観月茶屋』は、その名の通り窓外真正面から登ってくる月を雲早山(標高約1496m)に連なる山々のシルエットとともに楽しむことができます。もちろん、地元の食材をフルに活用した創作和食料理の逸品に舌鼓を打ちながら。『観月茶屋』の料理長・山田充さんによれば、昼間の園内散策とあわせて、宿泊予約もぼつぼつ入り始めているようです。せっかくの世界天文年。できれば月に近いところで、観月を楽しんでみませんか。
 
2009.0906
●山中に開かれたシャクナゲの古刹
『佐那河内村』は、田園や果樹園に囲まれた、のどかな里山の風景が残る徳島県唯一の村です。村役場から約7kmほど車を走らせた東山の山中、標高約700mの森の中に浄土宗の寺『徳円寺』が建立されています。ここは別名・シャクナゲ寺として知られ、毎年4月下旬から5月上旬にかけて咲き乱れるピンク色の花が境内を彩り、多くの参拝者の目を楽しませています。「このあたりは雪が多く、雪の重みでシャクナゲの木が折れることが少なくありません。毎年、少しずつですが、若いシャクナゲの苗を植えています」と、住職の小川安昭さん。樹齢120年にもなる老木とともに、文政年間(181829)の建立といわれる古刹を、一人守っています。今はシャクナゲは咲いていませんが、住職さんの話を聞きに足を伸ばしてみると、何かしらこれから先の人生に、ありがたい発見があるかもしれません。
 
2009.0903
●がんばれ!東新町アーケード商店街
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、残暑お見舞い申し上げます。朝夕は涼しい風が吹くものの、日中の暑さはかなり堪えます。新型インフルエンザの流行も伝えられる中、どうぞ体調など崩されないようご自愛ください。というわけで、今日の写真は徳島市東新町のアーケード商店街の様子です。ご覧の通り、閑散とした状態。阿波おどりの賑わいがまるでウソのようです。平日の昼間とあって人通りは少ないとはいえ、もう少し元気になってもらいたい!と、チカラ及ばぬまでもピジョンズ・パークは思うのです。まずは、限られた予算のなかではありますが、お買い物をしようかな。
 
2009.0901
●わじきラインに触れるラフティング
徳島県那賀町を流れる清流・那賀川。同町鷲敷(わじき)地区では、清流が創り出した自然の造形『わじきライン』が見られます。くねくねと曲がり、川岸や川面から奇岩が顔を出し、泡立つ激流が所々に生まれる県内屈指の景勝であり、またカヌーやラフティングと言ったウォータースポーツのメッカでもあります。先日、川を撮影していた際、上流から子どもたちを乗せたゴムボートが川を下って来るのに出会いました。ラフティングを楽しむ子どもたちとインストラクターさんにカメラを向けると、みんな、笑顔で手を振ってくれました。ピジョンズ・パークは、いまだ経験がありませんが、これはきっと楽しいのに違いないと思うのでした。
 
2009.0830
●老いたスダチと若い稲
日本一のスダチ産地・神山町でスダチの収穫が始まっているようです。スダチの実り具合を見させていただこうと昨日、同町鬼籠野にある樹齢約200年と推定されている古木を訪ねました。古木のそばに立てられた案内板を見ると、樹高6.5m、幹周120cmとありました。山肌を覆うように植えられたスダチの木々を圧倒する大きさに、長寿のチカラを感じました。「この実を一つ搾れば、1年長生きできる」という話は聞きませんが、ピジョンズ・パークは「ひょっとして!」とも、思うのです。収穫された後、どこかで売られるのでしょうか。スダチつながりで、鬼籠野地区の田んぼ風景も紹介します。早春に訪ねた際には、レンゲが一面を覆っていたのですが、今は緑の稲が元気に育っていました。他の地域では、すでに稲刈りが始まっていますが、ここは露地物のスダチ収穫を終えた後に刈り取れるように、少し時期を後ろにずらしていると聞きました。まもなくここの稲たちも、夏の終わりの夕日に稲穂を照らされて、金色に輝くのでしょう。老いてなお樹勢盛んな古木と、若いチカラをみなぎらせる稲。秋に向かっての変化がまた楽しみです。
 
2009.0828
●秋の夜長を楽しもう『夜の動物園』
今年は秋の訪れが早いのかもしれません。チチチチ、ロロロロと窓外から聞こえてくる秋の虫の声が、夜更けの空気をいっそう涼しく感じさせてくれます。秋の夜長。言葉どおり、日が落ちるのがだんだん早くなり、夜が長くなってくると、その夜をできれば楽しみたいと思います。写真は、先日うかがった『とくしま動物園』で出会った動物たちのようすです。『とくしま動物園』では毎秋、恒例となった『夜の動物園』企画が、来月26日(土)と、再来月103日(土)、10日(土)、17日(土)の4日間、いずれも午後6時~午後9時までの間、開催されます。動物たちの多くは、夜中に活動するのだそうで、昼間には見られない、いっそう生き生きとした動物たちの表情に出会えそうです。駐車場利用の申し込み期限は825日に終了していますが、『とくしま動物園』のスタッフの方によると、まだ若干空きがあるそうで、近く再募集する予定だそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、追加募集の際には、ぜひ応募してみてはいかがでしょう。詳しくは『とくしま動物園』(電話088-636-3215)まで。
 
2009.0826
●『シャクナゲの里・岳人の森』が花盛り
今朝の徳島の空は、薄い雲がかかるものの晴れ。半袖だと肌寒さを感じるような気候となっています。もう秋がそこまで来ているのを感じて、ほっとしながら、もの寂しくもあります。さて、今日の写真は神山町土須峠近く、標高約1000m付近に設けられた四国の山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』(山田勲さん経営)で出会った花たちです。貴重で希少な高山の植物約300種を保護、育成している山田さんによると、「これらは夏山を代表する花々で、まもなく園内は秋の花々に彩られる」のだそうです。行楽の秋本番を前に、まず9月にはシルバーウィークと呼ばれる大型連休が控えています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、秋の花咲く『シャクナゲの里・岳人の森』へ足を運んでみてはいかがでしょう。ちょっと早い秋を楽しめますよ。
 
2009.0824
●夏・休日の鮎喰川
今日の徳島は、朝夕に秋の風が吹いたような気がしました。昨夜の夕立が何か関係あるのでしょうか。昨日の日曜日は大変な暑さでした。朝から座っているだけで、手のひら、背中、足の裏も汗だらけ。指先も汗をするようで、キーボードのボタンに指が引っかかってうまく打てないくらい。で、何か涼しくなるものを見ようと、鮎喰川に出かけてみました。泳ぐ元気はなかったけれど、清流沿いの県道から見下ろすと、川面に浮かぶ浮き輪や笑顔。「やっぱり水着を持ってきたら良かったかなぁ」と、少し後悔したピジョンズ・パークでした。
 
2009.0823
●夏の妙見山
鳴門市のランドマーク『妙見山』(撫養町)。標高約60mと言われていますが、地図で正確な高さを確認することはできませんでした。妙見山の山頂には立派なお城があり、世界的にも著名な考古学者・故鳥居龍蔵博士の研究資料等を収集・展示している『徳島県立鳥居記念博物館』(館長・西田素康さん)となっています。ここはかつて阿波九城の一つ、岡崎城(撫養城)が建っていたのだそうですが、藩政の時代に一国一城の令により取り壊されたのだとか。これを復活させたのが同博物館なのです。また、隣接して妙見神社が建立されており、開運の神様として信仰を集めています。このほか山頂に開かれた妙見山公園には桜がたくさん植えられて、春には多くの花見客で賑わいます。公園の展望台からは鳴門市や鳴門海峡を一望することができます。
 
2009.0822
●夏を居座らせるのはセミ? ひまわり?
ここ徳島では、お盆を過ぎても、まだ本格的な夏の暑さが居座っています。セミたちも、早朝から頑張って鳴いています。セミの声を聞いていると、夏を精一杯謳歌しているようにも思えますが、本当のところは少しずつ秋に向かっていく時間の中で、去ろうとする夏を懸命に引き戻しているようにも感じるのです。「ミ~ン眠~ン」と鳴いて、夏を眠らせ、そこにとどまらせようとしているかのようです。で、今夏はまだ紹介していなかった夏の花、ひまわりの写真です。徳島県東みよし町の国道192号沿いで出会いました。黄色い顔をお日様に向け、ここでも、みんなで「夏よ行くな、行くな」と大合唱している?!。そんな、ひまわり畑のそばで、ピジョンズ・パークは「そろそろ秋のたよりもいいんじゃないか?」と、思ってみたりもしたのです。
 
2009.0821
●カモシカの行水が見られるかも?!『にくぶちの滝』
徳島県上勝町を起点に、剣山系の山々の山頂付近を那賀町(木頭地区)まで延びる未舗装道『剣山スーパー林道』。その長さは全長約87.7kmと、日本一を誇ります。春の新緑、夏の花々、秋の紅葉と、懐深い自然美で県内外から多くの観光客を集めていますが、先の台風9号の影響で那賀町内全線(約59.6km)で、通行止めとなっています。毎年数回はここを訪れ、季節を楽しむのを恒例としていたピジョンズ・パークとしても、早い開通を待ち望んでいました。そこへ吉報。いよいよ91日から開通の予定とのことです。残暑からの逃亡を図るには絶好のタイミング。剣山スーパー林道の様子は、ピジョンズ・パーク読者の皆さんに開通後あらためてご報告しますので、どうぞお楽しみに!さて、今日の写真は、ほどよく遠い隠れ家的温泉で知られる『四季美谷温泉』前を西に走り、『剣山スーパー林道』の景勝の一つ『槍戸峡』までつながるショートカット道から見られる名瀑『にくぶちの滝』です。清流・坂州木頭川の上流につながる槍戸川。その槍戸川に注ぐ『にくぶち谷』が見せる景観です。滝の高さは10mもあるでしょうか。落差はあまり感じないのですが、周囲を丸く削られ、清流が青く深くたたえられ、自然林にやさしく包まれた滝壺の姿は、見る人の目と心を一瞬にして捉えます。ちなみに滝の名になっている『にくぶち』の由来について、地域の自然をよく知る地下足袋王子こと四季美谷温泉支配人の平井さんが想像を広げてくれました。曰く「木沢(地区)にはカモシカがようけおっての、昔からニクと呼んどったんじゃ。で、この滝壺で水を飲んだり、水浴びをしたりしとったんを昔の人が見たんじゃないかと思うんじゃ」。撮影時、そんな幸運に出会うことはできませんでしたが、美しい滝と滝壺の姿はしっかりと目にすることができました。
 
2009.0820
●男女の出合の場(だった)『黒瀧寺まつり』
徳島県那賀町(木沢地区)に建立されている名刹『黒瀧寺』。四国88ヶ所霊場第21番札所太龍寺の奥の院として、古くから山岳修験の道場として信仰されてきました。標高およそ700mという境内を舞台に、817日(月)、黒瀧寺まつりが開催されました。午後7時の福もち投げを皮切りに、柴燈大護摩、吹き筒煙火、打ち上げ花火、そして黒瀧寺踊りが続き、緑濃い山寺は、そこに集った人々の笑顔で夜の更けるまで賑やかに彩られていました。当夜、まつりの世話役さんから面白い話をうかがいました。「このまつりは古くから続いとるんじゃけど、別名を“ぼぼいち”と言ってな、若い男女の出合の場だったんよ。今はここまで車であがってこれるけど、昔はみんな頑張って歩いて登ったんじゃ」。そして、便利になって来やすくなったのと反対に、ここに集う人は少なくなったと言う世話役さん。若い男女といわず、人と人、地域と都会の接点として黒瀧寺まつりが受け継がれていくことをピジョンズ・パークは願うのです。
 
2009.0819
●もののけの里の盆踊り『木頭踊り』
清流那賀川の上流。緑深い那賀町木頭地区で、古い盆踊り『木頭踊り』が守られています。今年は816日(日)午後7時、会場となった木頭中学校の校庭の真ん中に組まれた櫓(やぐら)を人々が囲みます。地域に暮らす老若男女やお盆の休暇で帰省した懐かしい顔です。櫓の上には、音頭出しと呼ばれる歌い手が立ち、そばに大太鼓の打ち手が控えています。突然始まる五つ拍子の太鼓に合わせ、音頭出しさんが木頭の山々、ユズなどの特産品、木頭杉や一本乗りなどを題材にした歌を、語るような調子で歌います。調子に合わせ、櫓を囲んだ人々が反時計回りに移動しながら、手を頭の上にかざしたり、左右に広げたりしながら、ゆっくりとしたステップを刻んでいきます。いつもは静かな山村地域に太鼓の音が鳴り響き、人々は夜の更けるまで踊りに酔いしれていました。「来年は踊ってみたいな」と、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2009.0818
●阿波おどり2009アーカイブ
あっという間に、お盆休みも終わってしまいました。海へ山へ、そしてふるさとへ、ピジョンズ・パーク読者の皆さんも出かけられたことでしょう。徳島は、お盆直前に台風9号に見舞われ、山間部では崩落による道路の通行止めや、地域によっては停電、床下浸水などの被害を受けました。それでも、お盆期間中は好天に恵まれ、誰もが楽しみにしていた『阿波おどり』(812日~15日)も盛大に開催されたようです。ピジョンズ・パークも最終日には、阿波おどりの中心部へ出かけ、街を満たす熱気にたっぷりさらされてきました。それでは当日の様子を、少しだけですがご覧ください。
 
2009.0815
●昼も夜も賑やかが一番?!
本場徳島の『阿波おどり2009』最終日の今日。舞台となる徳島の空は、曇ってはいるものの雲は薄く、今夜も街に『踊る阿呆』『見る阿呆』の皆さんの笑顔と歓声が、あふれることでしょう。徳島市の『阿波おどり』に対して、地域の阿波踊りは、まだ始まったばかり。今日そして明日と連夜の阿波おどりが繰り広げられます。写真は、一昨日1日だけ開催された『うだつのまちの阿波おどり』(美馬市脇町)と、昨日から始まった『吉野川市阿波踊り大会』(鴨島町)の様子です。地元連をはじめ、近隣の阿波踊り連が参加(1013連)し、地域のお盆を賑やかに彩りました。昼間は蝉たちが一生懸命に歌い、夕暮れから夜はぞめきが夜風に乗る。「阿波の夏は、やっぱりこうでなくっちゃ!」と、ピジョンズ・パークは強く思うのです。
 
2009.0812
●あじさいが残る夏の大川原高原
いよいよ今日から、本場徳島の阿波おどり2009が開幕します。心配された空も、本日は朝から晴れ。ぐんぐん上昇している気温のように、街の熱気も高まりはじめていることでしょう。さて、今日のポッポニュースがお伝えするのは、平成の大合併により徳島県唯一の村となった佐那河内村にある大川原高原の風景です。旭ヶ丸(標高約1019m)の東方に広がる高原では、尾根沿いに設置された10数基の風車が、巨大な白い羽をゆっくりと回転させ、3万株とも言われるあじさいが、まだ青紫・赤紫の花を散らさず、風景をを鮮やかに彩っていました。高原からは、吉野川が流れる徳島市内を一望でき、今夜ここに立てば、阿波おどりに湧く街の灯りがいっそう美しく見えることでしょう。
 
2009.0810
●シャクナゲの里・岳人の森HPオ~プン!
徳島県神山町土須峠の1000m付近に広がる『シャクナゲの里・岳人の森』。ここでは、希少で貴重な山岳植物が、約300種も保護され、育成されています。シャクナゲやヒメシャラ、ヒオウギなどが群生する森やキレンゲショウマ、レンゲショウマをはじめ珍しい高山の植物が、四季折々に美しい花を咲かせています。園内には、そうした山岳植物を観賞して歩ける散策道が整備され、また宿泊棟やキャンプサイトも利用できます。さらに、川魚や山菜といった地域の食材を使った創作和食の店『観月茶屋』もオープンしています。そんな『シャクナゲの里・岳人の森』に、待ち遠しかったホームページが誕生しました。まだ建設途中とのことで、一部オープンにとどまっていますが、もう間もなく完全オープンするそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。園内に咲く、季節の花々も紹介されていて、楽しいですよ。
 
2009.0809
4200発の火の花が咲いた!『鳴門市納涼花火大会』
今日の徳島は、朝から強い雨が降っています。予報によると今日いっぱい降り続くそうで、山間部での道路崩落などが心配されるところです。帰省ドライバーの皆さんも、事故などないよう十分にご注意ください。さて、今日の天気とは対照的だったのが、一昨日(87日)、鳴門市の撫養川親水公園周辺で開催された『鳴門市・納涼花火大会』。当日は、夜空に薄い雲がかかる程度で、涼しい風がわずかに吹く、絶好の花火日よりに恵まれました。翌日の地元新聞によると、当日の人出はおよそ17万人とのことで、確かに会場付近は、押し合いへし合いの大変なにぎわいとなっていました。そうした地上の混雑をしりめに、ふくれあがる期待を受けて、夜空に咲いた大輪の火の花は、県内最多の4200発。夜8時からのおよそ1時間に、休む間もなく大玉、中玉、趣向を凝らした創作花火が打ち上げられ、夜空を、撫養川の川面を、さまざまな色でめまぐるしく染め上げていきます。この間(かん)、観客からは大きな歓声と拍手が送られ、終了後もあちこちで感動のため息が聞こえていました。恒例の花火大会が終わると、いよいよ鳴門市の阿波おどりが幕を開けます。初日の今日。阿波おどり本番の夕刻には、雨が上がることをピジョンズ・パークは願っています。
 
2009.0808
●夜空に大輪の火の花『吉野川市・納涼花火大会』
86日(木)。徳島県吉野川市鴨島町の吉野川河川敷(鴨島運動場)を会場に、毎夏恒例の『吉野川市・納涼花火大会』が開催されました。63回を数える今大会では、およそ1000発の花火が盛大に打ち上げられ、色とりどりの火の花が、夜空に咲き乱れました。運動場をぐるりと屋台の灯りが囲み、観客が見守る中、その頭上にスターマインをはじめ、大玉、中玉の花火が次々と打ち上げられていきます。ハートのカタチに開くものや、空中でいくつもの分裂した後、一斉に火の花を咲かせるものなど、趣向が凝らされた花火も多く見られました。当日は、長梅雨が明けたばかりの空に雨雲はなく、風も適度で、花火大会には恵まれた天候でした。ファイナルの大玉が開き、散った夜空を見上げ、ピジョンズ・パークは、早くも来シーズンの花火大会が楽しみになっていました。さて、次回のポッポニュースは、昨日開催された『鳴門市・納涼花火大会』の様子をご紹介します。夜8時から9時までの1時間に、約4200発もの花火が撫養川の上に打ち上げられた同大会。ピジョンズ・パーク読者の皆さんに、当夜の大迫力をお伝えできればと思います。お楽しみに!
 
2009.0806
●轟の滝の夏祭り(仏事)
83日(月)。徳島県三大名瀑の一つで、日本の滝100選にもあげられている秀麗な滝『轟の滝』で、夏季恒例の祭り『轟大権現夏季大祭』(仏事)が執り行われました。地元の若衆が白装束に身を包み、家内安全や商売繁盛を願い、轟の滝壺に神輿を担ぎ込む勇壮な儀式。そして、滝壺に担ぎ込まれる神輿は、轟の滝の脇に建立されている龍王寺から渡御する非常に珍しい形態で、県内外から多くのアマチュアカメラマンらが詰めかける、県内屈指の人気行事となっています。落差約58m(海陽町観光協会HPより)の大滝があげる水しぶきが夏の暑気を払い、若衆のかけ声「ちょうさ」が滝壺を沸騰させます。次に、轟の滝の勇壮な祭りが見られるのは今秋。紅葉の頃に再訪したいと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2009.0804
●『第23回木頭杉一本乗り大会』開催!
清流・那賀川の上流を舞台に、毎夏恒例のイベントとして多くのファンを集める『木頭杉一本乗り大会』が、長梅雨が明けた83(日)に開催されました。~みんなでガロになろう!~を合い言葉に、23回目となる今回も、地域内外、県内外から多くの参加者、応援団が詰めかけ、蝉の声で賑やかな川岸は、みんなの笑顔と声援で、いっそうの賑わいとなりました。「前日の雨で多少水量は増していたものの、濁りはほとんどなく、まずまずのコンディション」(木頭杉一本乗り名人・福井功さん)とのことで、多くの参加者のみなさんは、いつもより長く丸太の上に立っていることができたのではないでしょうか。ちなみにガロとは、地元に伝えられている伝説の妖怪で、カッパさんの親類なのだそうです。さて、参加者のみなさんはガロに近づけたのでしょうか。様子は、以下の写真でご覧ください。
 
2009.0802
●梅雨が明けたら、祭りの季節!
やっと梅雨明け宣言が出された昨日、徳島は雨が降りました。そう聞けば、傘を差していても、確かに蒸し暑さは軽減されたように感じます。さて、梅雨が明け、いよいよ夏祭りシーズンが到来しました。今日(2日)は、一昨日からはじまっている『吉野川フェスティバル(最終日)』をはじめ『木頭杉一本乗り大会』『穴吹川筏下り大会』など、比較的メジャーなイベントが目白押しとなっています。昨日(1日)には、穴吹小学校(校庭)で、穴吹筏下り大会の前夜祭があり、地元の阿波おどり連や招待連による阿波おどり演舞が行われました(写真)。景気の回復を実感できない昨今とはいえ、祭りの季節には、誰しも心躍らせてしまうもの。そんな心の余裕を、ずっと持ち続けていたいものだと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2009.0728
●そろそろ見頃か!名瀑『轟の滝』
昨年7月下旬に、徳島県三大名瀑の一つ『轟の滝』を訪ねました。場所は海部郡海陽町を流れる『知られざる清流・海部川』の上流部に注ぐ『王余魚(カレイ)谷川』。轟の滝(本滝)上流には、二重の滝、横見の滝、舟形滝、丸渕滝、鳥返しの滝、大鳥小鳥滝、鍋割りの滝など、複数の滝があり、これを歩いて巡る『轟九十九滝めぐり』に挑戦しました。その際、地元のボランティアガイド・佐出太一(さいで・たいち)さんが同行してくださいました。「雨が降った後、谷川の水量が増えると、いっそう見応えがあるんでよ」と、太一さん。そんなお話を思い出し、梅雨の長雨に、そろそろ今年も見頃かなと思っていたところ、奇しくも先日、太一さんが大きなアメゴを携え、ピジョンズ・パークを訪ねて来てくださいました。「これは、これは太一さん、お久しぶりです^^)」「近くまで用事があったので、ちょっと寄らせてもらったんですわ」「よかったら、食べてつかぁさい」「わっ! アメゴじゃないですか!(>▽<)」「これは一尺超えてますね(゜ロ゜) 」「ところで、今年も来ませんか?前(昨年)より、ええでよ」というわけで、ピジョンズ・パークも折を見て訪ねることにしました。そういえば、83日(月)には『轟夏祭り』が予定されています。名瀑が造った滝壺に御神輿を担ぎ込む奇祭で、その御神輿は、滝のそばに建立されている『龍王寺』というお寺にまつられているという点でもかなり珍しい形態です。毎回、檀家、氏子に加え、多くのアマチュアカメラマンらで賑わうという当祭にかなり興味を引かれつつ、太一さんと歩く静かな『轟九十九滝めぐり』にも、思いが飛びます。ピジョンズ・パーク読者の皆さんは、どちらに興味を引かれますか? えっ(・。・)、両方? そりゃそうですよね(* ̄∇ ̄*)
 
2009.0725
●あすたむらんど徳島はこれからがシーズン!
本日の徳島はかなり強い雨が降っています。とはいうものの、梅雨明けは間近。子どもたちは『夏休み』に入り、さてどこに出かけようかと家族で胸をふくらませていることでしょう。というわけで、徳島県が誇る県営公園施設・水と緑と光の交流拠点『あすたむらんど徳島』の様子を見てきました。あすたむらんどは、板野郡板野町那東地区の山腹に広がる公園施設。子ども向け科学展示が行われている『子ども科学館』、全天周デジタル投映システムの『プラネタリウム』、ウォータースライダーに乗って巡る『吉野川めぐり』ほか、水遊びが楽しめる噴水の池、小高い丘の上に立つ風車と展望台、ゆっくりお弁当が広げられるジャンボパラソルや芝生公園など、水と緑と光をテーマにした県内屈指の総合公園です。徳島市に文化の森総合公園があるなら、県北の板野町に『あすたむらんど徳島』ありというわけです。お仕事のついでに、ピジョンズ・パークが立ち寄った際には、空はあいにくの曇天。時刻も夕方5時と閉園間際。訪れる人もまばらではありましたが、お天気の良い休日や、夏休みに入ったこれからは大いに賑わうことでしょう。県外からいらっしゃるピジョンズ・パーク皆さんにも、一度は立ち寄っていただきたいおすすめの公園施設です。
 
2009.0724
●県西部に残された2つの『うだつの町並み』
『うだつの町並み』と徳島で問えば、まず『脇町うだつの町並み』を教えてもらえるのではないでしょうか。藩政の時代、そして明治・大正にかけて刻みタバコ等の商いで隆盛を誇った旧商家が軒を並べる通りが、今に残され、それぞれの商家は覇を競うように『うだつ』をあげています。「うだつがあがる」「うだつがあがらない」というステロタイプは、財をなした証として掲げた『うだつ』にまつわり生まれた言葉として知られています。徳島観光に訪れた皆さんは、まず脇町にうだつの町並みを訪ねますが、すぐそばにもう一つの『うだつの町並み』があるのをご存じの方は少ないかもしれません。つるぎ町貞光の町筋では、脇町のものとは少し違ったタイプのうだつを見ることができます。ここでは、全国的にも珍しい、二段構えの『重層うだつ』をあげた古い商家が並んでいます。つるぎ町役場からほど近く、清流・貞光川に沿って延びる町筋も、かつてタバコの商いで賑わい、交通の要衝としても大きな役割を果たしていました。脇町から車で約15分ほど。吉野川を挟んだ南に位置する、つるぎ町貞光の『重層うだつ』を、『脇町うだつの町並み』とセットにして巡るのもいいなぁと、ピジョンズ・パークは思うのです。
 
2009.0723
●別荘気分を味わえる山頂のコテージ
昨日の天体ショーをピジョンズ・パーク読者の皆さんは、ご覧になりましたか?今回の日食は1963721日以来、46年ぶりの皆既日食だそうで、大変貴重な自然現象であるといえます。今朝の新聞によると、徳島では約85%ほど欠けた黒い太陽を観測することができたそうです。さて、太陽といえば夏。夏といえば海山川をフィールドにキャンプやレジャーのシーズンです。テントを持ってトコトン自然に近づくのも魅力的ですが、手軽に別荘気分が味わえるコテージもおすすめです。美馬市脇町の大滝山(標高946m)近くに開かれた交流促進宿泊施設『美村が丘』もその一つ。美馬市の街並みや青く流れる吉野川、平野の向こう南方に連なる高峰・剣山系の山々など、すぐれた眺望も楽しめるコテージ(5棟)で宿泊できます。また木造2階建てで、円錐形の屋根(大浴場)がシンボルの本館でも泊まることができます。ピジョンズ・パークは、本格的な夏が過ぎ、残暑が残る晩夏・初秋あたりが狙い目かもと感じました。施設について詳しくは→『美村が丘』
 
2009.0721
●『夏子』というダム湖畔の魅力
徳島自動車道・脇町ICを降り、国道193号を北の大滝山方面へ約6kmほど遡って行くと、右手に紺碧の水を満々とたたえる『夏子(なつご)ダム』が見えてきます。ダム湖の周囲は深い緑に覆われ、さんさんと降り注ぐ夏の太陽の下、その名前と同様に美しい姿で旅人を迎えてくれます。ダム湖のほとりには、木造2階建て、三角屋根の『夏子いなか市』が建っており、駐車場脇の歩道や東屋からダム湖を望むことができます。また夏子いなか市の1階では地元のとれたて新鮮野菜をはじめ、ふるさとの加工食品や手作り土産が売られ、2階は軽食喫茶となっており、のんびりと外の風景を眺めながら休憩を取ることができます。この場所は、ぼんやりしたいとき、何となく一人になりたいときにもおすすめかもしれません。脇町ICから車で約10分で出会えます。
 
2009.0716
●大河に横たわる第十堰
徳島県名西郡石井町藍畑第十と板野郡上板町第十新田にかけて、吉野川に設けられているのが第十堰です。今から270年ほど前の藩政の時代、吉野川の流れを利水を目的に分流するため、建設されたものだそうです。写真は、上板町側から撮影したものです。渇水時には、この堰の上を歩いて対岸まで散策することも可能で、晴れた日の休日などには観光客や釣り人、散歩を楽しむ人などの姿をちらほら見かけます。ピジョンズ・パークは、第十堰に足を運ぶたび、大河に横たわる長大な石積み建造物が、遠い昔に造られたことを思い、人の英知と汗と努力をあらためて目の当たりにすることで、知らず知らず感動のため息がもれてしまうのです。
 
2009.0714
●岳人の森で、山岳の希少植物に出会う
徳島県名西郡神山町上分中津土須峠という場所に、シャクナゲをはじめ四国の山岳に育つ希少なソウボク約300種が守られています。そこは、雲早トンネルに近く、標高は約1000m。那賀町との町境に広がる四国山岳植物園『シャクナゲの里・岳人の森』(民間施設)です。四季を通じて、花を楽しめる場所は、全国をたずねるまでもなく、方々にたくさんあります。ただ、絶滅が危惧される希少で貴重な草花に出会えるのは、ほんのわずか。ひょっとすると、ここだけかもしれません。そんな夢の森を育ててきたのは、同施設・主人の山田勲さんです。「23歳のときに思い立って、早37年が経ちました。当時は林業が盛んで、植林のため、シャクナゲなど貴重な山の木々が伐採され、ここにしかない山岳植物がどんどん追いやられていました」。林業はいつか頭打ちする、仮にずっと盛んでも地域の宝ものが失われた先に、山村の発展は無いと勲さんは考えたそうです。そうして自らの山でコツコツと続けてきた保護活動は、今や四国山岳植物園を名乗るまでに成長し、その思いは今、花開きはじめたようです。梅雨の終わりに近づいた園内では希少な花々が咲き乱れています。四季を通じて、次々と開花する花々を見学に、全国から多くの人が足を運び、廃れようとしていた山村地域に活力をそそいでいます。ピジョンズ・パークが訪れた日、花びらについた雨のしずくが早朝の光にさらされ輝いていました。
 
2009.0710
●鳴門市大津町で、蓮の花がいよいよ見頃!
鳴門市大津町(大幸北停留所)周辺で、いよいよ蓮の花が見頃を迎えました。72日のポッポニュース『花より根っこ!? 蓮の花の見頃が間近です』で、yadoさんからいただいたコメントどおりの場所です。コメント、ありがとうございました。さて、蓮の花といえば、何となく仏教の象徴であるように思います。四国霊場八十八ヶ寺をはじめ、たいていのお寺の池には蓮が葉を広げ、あるいはお釈迦様が蓮の上に乗っているモニュメントが設置されていたりします。なぜ、お寺に蓮の花なのでしょう? 蓮は、濁った泥水の中に根を張っているにもかかわらず、水面に美しい大輪の花を咲かせます。これが、煩悩の中から悟りを開いたイメージに合うからとも聞きます。もう一月もすればお盆。蓮の花を見ていて、ピジョンズ・パークは知らず知らず、ご先祖様のことを考えていました。蓮の花の効用の一つなのでしょう。
 
2009.0708
●県南の景勝『潮吹き展望台』の絶景
今秋から放送予定のNHK朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』の舞台として注目を集める、徳島県南部の町・美波町。3年前の平成18年に旧日和佐町と旧由岐町が合併して誕生した港町は、変化に富んだリアス式海岸が延々と続く県南の観光名所となっています。73日(金)のアワビ漁解禁を受けて活気づく、旧由岐町の阿部(あぶ)漁港から、西方に位置する鹿ノ首岬を越えて、県道26号線を10分ほど車を走らせると、左手に『潮吹き展望台』の看板が見えてきます。看板に従い上り詰めると広い駐車場があり、海原を気持ちよく望める東屋の展望台が設けられています。展望台に立って遠望すると、右手に牟岐大島が浮かんで見えました。眼下に目をやると、展望台の名前の由来となっている『潮吹き岩』が波にさらされており、「台風の前後や冬場の荒れた日には、岩の腹に開いた穴から30m近く潮が吹き上げるんだよ」と、草刈りをしていた地元の方が教えてくれました。立ち寄った日は、曇ったり降ったりのぐずついた天候。次回は、すっきりと晴れた日の朝夕、あるいは荒れた日に来てみたいものだと、県南の景勝を目前にして、ピジョンズ・パークは感じました。
 
2009.0706
●阿部の海でアワビ漁解禁!
徳島県南部の港町・美波町(旧由岐町)阿部(あぶ)地区で、アワビ漁が始まっています。解禁は73日(金)ということで、例年より2週間ほど遅い開始となっています。「ここ阿部地区の漁師さんたちは、全国で最も早く、自主的な資源管理に取り組んだことで知られています。昨年の漁の結果あるいは放流したアワビの成長などを考え合わせて、今回の解禁日が決められたんです」と、偶然知り合った小島博先生が教えてくれました。先生は、(社)全国豊かな海づくり推進協会指導調査員/農学博士で、同地区で40年近く、アワビの生態調査に取り組んでいるアワビのエキスパート。「阿部のアワビは甘くて、歯ごたえがあり、他県のものと比べてもとてもおいしいんですよ。ただこのあたりにも温暖化の影響はあり、ここ数年で海水温は平均的に上がっています。暖かいとアワビの成長は早いのですが、それ以上に外敵の成長も早く、また貝のエサとなる海藻は、水温が低い方がよく育つため、アワビにとっては総合的にウェルカムな環境とはいえないかもしれません」。阿部の漁師さんたちは、小島先生の指導をもらいながら、豊かな海の恵みを収穫しているのだそうです。ところで、アワビ漁は昔ながらの素潜りによる海女漁が行われており、新鮮なアワビを手に女性や男性の漁師さんたちが海からあがってきます。ピジョンズ・パークは、ついついおいしそうなアワビに目がいき、歯ごたえと潮の風味が口中に広がる想像の世界へ足が向かってしまうのですが、土地の漁師さんたちは、今の暮らしを守りながら、次代へ豊かな海と資源、そして海女漁の技術を伝えようと頑張っています。ピジョンズ・パークは、どの時点からか、阿部に通ってみたくなりました。
 
2009.0703
●鳴門・新池川の河口にたたずむ
鳴門市のほぼ中心部を西から東へ流れる『新池川』は河口で、南北に横たわる『撫養川』に注いでいます。写真は、河口に近い国道28号(淡路街道)に架かる『撫養橋』付近の様子です。新池川沿いには、サイクリングロード/散策道が整備され、近隣住民の憩いの場となっているようです。撫養橋のたもとには、新池川の水を引き込んだ小さな池があり、小魚がはね、イシガメが甲羅干しをする光景に出会えました。国道を挟んだ東側には、県警・鳴門署のいかめしい建物がそびえていますが、これもなんだか風景の一部にとけ込んで、それはそれでしっくりとした雰囲気を醸すのに役立っているようでした。徳島の梅雨は、まだしばらく続くそうです。晴れが多くなり、川が澄んでくると、さらに美しい川面・川岸の風景が見られるに違いありません。
 
2009.0702
●花より根っこ!? 蓮の花の見頃が間近です
県道12号線(県道・鳴門池田線)を西から東へ走行中、鳴門市大麻町・大津町あたりで、緑が大地を覆い尽くす広々とした風景に出会います。緑の正体は、座布団ほどもある大きな蓮の葉。近づいて見ると、ソフトボールほどもある蓮の花のつぼみが、葉の間からたくさん顔をのぞかせていました。もう今日、明日にも開花しそうなほどふくらんだつぼみたち。薄いピンク色に花びらを染め、その時を待っている様子に、ピジョンズ・パークもぞわぞわとした高揚感を覚えました。中には、開花したものや、早くも散ってしまったものも見られましたが、花の見頃は来週あたりかなと想像できます。あらためて、満開の場面に出くわすことができたなら、しっかりピジョンズ・パーク読者の皆さんにもお裾分けしますね。お楽しみに!ところで、蓮の花といえば、地下にはおいしいレンコンが育っているはず。徳島県は全国2位の出荷量を誇るそうで、レンコンの一大産地なのです。県内では、とくにここ鳴門市を中心にお隣の松茂町、徳島市などでも多く生産されているようです。しゃきしゃきの歯ごたえに加え、もっちりとした触感もある、色白の徳島県産レンコンを厚めに切って、醤油味で煮込んで食べる。想像しただけでたまりませんっ!アツアツの天ぷらや、薄切りにして混ぜ込んだ具がたっぷりのいなり寿司も恋しくなります。まだ、咲かぬ蓮の花を見つめながら、ピジョンズ・パークは頭の中で、レンコンを「恋根」と書いていました。
 
2009.0701
●川か?海か? 撫養川の風景
鳴門市撫養町北浜あたりを流れる撫養川の風景です。撫養川は鳴門市の中心部を西から東へ流れる新池川が『うずしお橋』直下で南北に分かれた流れで、北は岡崎、南は粟津の港に開いています。北浜は海がすぐそばで、撫養川とは言うものの、その流れからは濃い潮の香りが漂ってきます。川沿いの道を北へしばらく進み、道なりに右折れしていくと岡崎海浜公園・岡崎海水浴場があり、シーズンには海水浴を楽しむ若者や家族ずれで賑わい、また夕暮れや早朝の過ごしやすい時間帯には、海辺を散策する地域の人々の元気な姿を見ることができます。
 
2009.0628
●初夏を彩る五九郎まつり開催
吉野川市鴨島町で、恒例の『五九郎まつり』が昨夜(27日)、歩行者天国となった駅前通を舞台に行われました。遠い昔、映画『のんきなとうさん』の主役をつとめた鴨島町出身の喜劇俳優・曽我廼家五九郎(そがのや・ごくろう)さんの功績を忍び、毎年この時期に開催されています。シルクハットに黒縁メガネ、口ひげをたくわえた五九郎さんに扮して踊る『五九郎おどり』や地元の和太鼓集団による『鳳翔太鼓』や『五九郎太鼓』などの演奏などが行われ、賑やかな夏祭りとなりました。いつもは閑散とした駅前通に、浴衣姿の老若男女があふれ、ひととき地域に活気が戻り、五九郎さんが活躍していた時代は「ともすればこうであったのかもしれない」と、知らないまでも懐かしく感じさせてくれるのでした。地域が元気を取り戻し、あるいは持続していくために、みんなが集まれる具体的な機会、そして心のふるさとがたくさん作られていくことをピジョンズ・パークも願っています。
 
2009.0626
●阿波神社・御祭神に明るい未来を願う
今日26日は、全国的に株主総会の集中日だそうです。不況の影響から、厳しい対応を迫られる経営陣の皆さんには、正念場の一日となりそうです…などと、分かったようなことをつづりながら、至って脳天気なピジョンズ・パークとしては、日本の景気回復を願って神頼みで陰ながら応援!写真は、鳴門市大麻町の県道12号線(県道鳴門・池田線)沿いに建立されている『阿波神社』境内の様子です。御祭神(ごさいじん)には、後鳥羽天皇(第82代天皇)の第一皇子といわれる土御門(つちみかど)天皇がまつられ、隅々まで手入れが行き届いた境内には、厳かで静謐な空気が満ちています。通りに面して建つ大鳥居の威厳に、車で前を通過するたび心惹かれていた場所です。この機会にピジョンズ・パークも、襟を正し、二拝二拍手一拝の作法に則って、みんなの明るい未来を願いました。近くには、長い参道が特徴の宇志比古神社や毎年秋に大谷焼釜まつりが行われる東林院などがあります。
 
2009.0625
●涼を求めて、思いは山犬嶽
徳島の空には、薄く雲がかかるものの晴れ。平野部には、朝からめまいのするような暑さと湿気が満ちています。通りを行き交う車の音が、いつも以上に煩わしく感じるこんな日は、あの場所を思い出してしまいます。清流・勝浦川の上流に位置する徳島県上勝町。三体の月の伝説で知られる樫原の棚田からさらに奥に入った山犬嶽(標高約997m)山頂近くにひっそりとコケの広場があります。もちろん自然100%、手つかずの広場です。ここを知る皆さんは、誰言うともなく「天然の冷蔵庫」と呼び、景観美と〝涼〟を求めて訪れています。山犬嶽登山口から30分ほど登ると、原生林に囲まれた窪地があり、あたりには一抱えもあるような無数の石が緑のコケに一面覆われて転がっています。そこに一歩足を踏み込むと、この時期、周囲にまとわりついていた暑気もじとじととした湿気もサラリとはがれ落ち、誠にすがすがしい空気に包まれる摩訶不思議を体験することができます。さて、本日の徳島市の最高気温は28度まで上がるそうです。天然の冷蔵庫が恋しい一日になりそうです。
 
2009.0624
●大河のほとりで、贅沢を食す
吉野川の河口近く。引き潮の影響でしょうか、岸辺の浅瀬というより、干上がりかけた大河の真ん中で、貝掘りに汗を流している風景に出会いました。この時期とれるのは、アサリ、シジミ、ハマグリなどでしょうか。いずれにしてもおいしい、徳島の幸です。貝といえば、徳島産あわびが、そろそろ解禁を迎えます。県南の港町由岐では、73日(金)が、あわび漁解禁初日となるそうで、今シーズンが豊漁に恵まれることを県民として、また一消費者として願います(安くなれば、もしかするとひょっとすると味わえる機会に恵まれるかもしれないと期待してしまうのです^^;)。閑話休題。とは言いつつも、やはり庶民の味方は、吉野川の貝たち。お味噌汁に、酒蒸しに、パスタの具に味わい深く、比較的手に入りやすくてありがたい自然の恵みです。何はともあれ、ピジョンズ・パークは、徳島のランドマーク・眉山の山容を背景に、吉野川の雄大な風景に魅せられる贅沢な時間を過ごしながら、徳島のおいしい味覚に想像をふくらませる幸せなひとときを、大河の川岸で味わうことができました。
 
2009.0623
●クラシックカメラの愉しみ
徳島県立文書館(徳島市八万町向寺山・県立文化の森総合公園内)の前館長で、徳島県郷土史研究の第一人者のお一人、現在、大学で講義を行っていらっしゃる立石恵嗣先生のお宅におじゃまさせていただきました。「クラシックカメラを見せてあげるから、いらっしゃい」というわけで、通していただいた応接室は、いきなりクラシックカメラ展示室となっていました。国産・外国産の二眼レフカメラ、レンジファインダーカメラ、一眼レフカメラなど、50年以上前の古いカメラがずらり。立石先生は、これらを単にコツコツと集めているだけでなく、実際に駆動させ心躍る作品を生み出しています。また、歴史研究にも造詣が深いだけに、カメラの歴史、目の前のカメラの制作年代や特徴(製作意図)などについても克明な調査を行っているそうです。「ボクが生まれた年のライカ(M3)をはじめ、海外生産のクラシックカメラも好きですが、追いつき追い越せで工夫を重ね、進化してきた国産カメラの歴史をたどる上でも、国産クラシックカメラに、どうしても愛着を覚えてしまいますね」。そんな立石先生とピジョンズ・パークの共通点といえば、キャノンPSG10を愛用している点でしょうか。写真左端に写っているのは、ハーフサイズ(18m×24m)専用一眼レフカメラの名機『オリンパスPEN-F』用の携帯4脚コピースタンド(←勝手に命名)です。4脚の中心に丸い穴のあいた台座があり、その穴に、レンズを通して固定し、撮影するものだそうです。そして驚きは、G10を起動させ、伸び出してきたレンズ筒がぴったりと収まるのです。というわけで、納めていただきつつポーズをとっていただいたのが、今日の写真。もちろんピジョンズ・パークの愛機G10で撮影しています。「古いものと、最新のメカがひょんなところで融合したり、古いカメラとレンズで撮影した画が、とても魅力的な作品に仕上がったり、作った人の、してやったりという思いが伝わってくるのです」。そこにクラシックカメラの魅力があるのでしょう。ピジョンズ・パーク読者の皆さんは、フィルムカメラを使っていらっしゃいますか?
 
2009.0622
●摘み残されたたばこの花
何の花だか、ピジョンズ・パーク読者の皆さんはおわかりになりますか? そうです、たばこの花なのです。撮影したのは、徳島自動車道・土成ICから奇勝『阿波の土柱』に伸びる阿波市郊外の農道脇。近くには四国霊場八十八カ所のうち、8番札所・熊谷寺、9番札所・法輪寺、10番札所・切幡寺があり、広々とした田畑が続くのどかな地域です。このあたりは、たばこの葉の生産が盛んなようで、どこまでも続く畑に植えられたたばこが、緑の葉を元気に茂らせていました。そんな緑一色の畑に咲いた赤紫色の花は、非常に目立っていて、ついつい撮影したくなったのです。かつて阿波徳島は、葉たばこ(刻みたばこ)の生産が盛んに行われていたと聞き、衰退した今も、県内の諸処でちらほらたばこ畑を見ることがあります。ただ、花を見たのは初めて。調べてみると、花が咲くと、たばこの葉の生育に障りがあるようで、花は芽の内に摘まれているのだそうです。広い畑に、ぽつりぽつりと花が咲いていたのは、摘み取り忘れの芽が残っていたからなのでしょう。花にとっては幸運。ピジョンズ・パークも少しわけてもらうつもりで、シャッターを切りました。緑の絨毯の上に、ひょっこり顔を出した赤紫の花。少し離れた場所にも顔を出しているものがあり、もしも花の間で通じる言葉があるなら「あらっ、あなたも咲くことができたのですね」「おやっ、そういうあなたも」「お~い、こっちにもいますよっ!」などといった会話が交わされていそうで、クスッと笑ってしまいました。
 
2009.0621
●なんかええなぁ。阿波人形浄瑠璃
徳島がはぐくんだ阿波の伝統芸能といえば『阿波人形浄瑠璃』が、その一つです。外題を語る太夫のハリのある声と、臨場感を醸し出す三味線の伴奏に合わせて、木偶(でこ)と呼ばれる木製の人形を3人の人形遣い(黒子)が操る舞台芸能です。その歴史は300年あまりと言われ、現在も県内に多くの人形座や太夫部屋が存続、活発に活動しています。そんな阿波人形浄瑠璃を年間を通じて見ることができるのが『阿波十郎兵衛屋敷』です。吉野川の河口近くの徳島市川内町にあり、連日、観光バスに乗った多くのお客さんが県内外から訪れています。毎日開催されている定期公演では「ととさんの名は、阿波の十郎兵衛と申します」の名台詞で知られる外題『傾城阿波の鳴門』をはじめ、各種外題が演じられ、好評を博しています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんにも、郷土の伝統芸能を、娯楽の伝統『阿波十郎兵衛屋敷』で、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。
 
2009.0620
●特報 『巨石・巨石群』日本一!かもっ!?
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。まずはじめに、「ごめんなさい」といわなければなりません。と、いうのは本日掲載した上の写真の仕上がりです。かなり手ぶれしています。ただ、恐縮しつつも掲載したのは、このあまりにも奇異で、圧倒的な迫力に満ちた風景をお伝えしたかったからなのです。場所は、清流・那賀川の上流・沢谷川にそそぐ釜ヶ谷渓谷『おおつく谷』付近。巨石の群れが渓谷を埋め尽くしています。川下に立ち、しばらく眺めていると、巨石群が川となって押し寄せてくるような錯覚をすら覚えます。自然の撮影には多少慣れてきたピジョンズ・パークではありましたが、心の震えが手先に現れ、手ぶれしてしまったのも無理からぬこと(^^;)。と、自己欺瞞におぼれつつ、気を取り直して撮影したのが、下の写真です。いかがでしょう。緊迫した雰囲気が伝わりましたでしょうか。さておき「山に巨樹巨木の日本一があるなら、川に巨石の日本一があってもしかるべきではないか?」と、言ったのは、那賀町木沢地区で湯煙をあげる四季美谷温泉支配人の地下足袋王子。以前は聞き流していたのですが、釜ヶ谷渓谷のこの風景を眼前にして、あらためて、これはひょっとするとここに日本一の大石が眠っており、さらには日本一の巨石群落なのではないかと思い始めたのであります。というわけで、突然ですが、地下足袋王子の提案により、日本一の巨石・巨石群として全国に名乗りをあげるため、巨石調査を近々実施いたします。結果は、ポッポニュースはもちろん、四季美谷温泉公式サイトでも公表していただけるそうです。「いやいや、我が町、わが村、ワガ地域にこそ、日本一の巨石がある!」と、おっしゃる皆さんがいらっしゃいましたら、ぜひピジョンズ・パークまでお知らせください。お待ちしています。
 
2009.0619
●柿原堰にアユの季節がやってきた!
吉野川の中流、鴨島町と土成町を結ぶ阿波中央橋。そこから下流に約100mほど下ったところに柿原堰があります。ここで取水された吉野川の水は、地域の農業用水などに利用されています。川原にはアシや水草が茂り、水鳥たちも多く舞い降り、また61日のアユ漁解禁を受けて、多くの釣り人で連日賑わっています。このところの雨不足で、水位が思うように上がっていないようですが、それでも大河は悠々と流れ、柿原堰を越えていました。
 
2009.0618
●深山で轟音をあげる秘瀑『天霧の滝』美し!
四国地方に小雨が続いています。徳島県南部を流れる那賀川の上流に治・利水のため設けられた長安口ダムも、もうすぐ空っぽになりそうな気配です。湖底が露わになったダムの風景を見ていて、最奥はどうなっているのか気になってきました。そこでハッ!と思い当たったのが、那賀川の上流にそそぐ支流・南川のさらに支流・瀬川にあるという秘瀑『天霧の滝』の存在。流れ落ちる谷水が、霧となって降り注ぐという幻の名瀑です。那賀町木頭支所から、南西方向へ道なりに約23kmの山中。美那川キャンプ村脇の林道を抜け、南川沿いの未舗装道をどんどん遡り、途中、支流・瀬川沿いの細い林道に分け入って、やっと出会える秘瀑です。愛車のきしみは悲鳴か、喜びの声か。いずれにしても、パンクの危険を押して、1時間あまり車を走らせた末にたどり着いた深山で、ゴウゴウと瀑音をあげ、豊富な水が滝壺に落ちる『天霧の滝』に出会うことができました。瀑高約30m、末広がりのふくよかな姿をした滝で、名前の通り、周囲に飛び散る水滴が霧となって降り注いでいました。ダム周辺の水不足が、まるでウソのような水量を目前にし、ピジョンズ・パークは、山の持つ保水力の大きさをあらためて思い知らされました。※秘瀑『天霧の滝』へ至る道中は、未舗装の林道が続き、落石や倒木による障害なども散見されました。深い谷底と林道の間にガードレールもほとんど無く、大切な読者の皆さんに、あえて見学をおすすめはいたしません。ただ、無事にたどり着くことができたなら、忘れられない感動を覚えることでしょう。
 
2009.0617
●道の駅どなり周辺であじさいが見頃
徳島県阿波市土成町にある土成ICから、国道318号を北へ約4kmほど進むと、道の駅どなりがあります。土成町といえば、名物たらいうどんをすぐに思い浮かべます。たらいうどんのルーツは、かつて山の仕事を終えた人々が、近くの河原で川魚を捕り、それを出汁に、みんなでうどんを囲んで団らんしていたのが始まりといわれています。そんな名物にちなみ、この道の駅の2階部分の天井が直径8.7mの超特大たらいになっています。まだ、足を運んだことが無いピジョンズ・パーク読者の皆さんには、ぜひご覧になっていただきたいと思います。驚きますよ、きっと!あっ!驚くといえば、道の駅の中2階に設けられたギャラリースペースで、最近知り合うことができた『すえどん』さんの個展が開催されています。トライアル(バイク)がモチーフのイラスト展です。細密なタッチなのに、全体にやわらかく、見る人をほっとさせる作品でした。まだしばらくは、展示されているそうですので、ぜひこちらもお見逃し無く!さて、本日の写真は道の駅どなり周辺に咲いていたあじさいです。614日の時点で見頃一歩手前でしたから、そろそろ本格的な開花を楽しめそうです。また、道の駅の正面に広がる宮川内ダム湖畔でも、薄紫や赤紫のあじさいが咲き誇っています。ドライブ途中、道の駅どなりで小休止がてら、あじさいのお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 
2009.0616
●爽快! 木頭杉一本乗り講習会
614日(日)午後、那賀町木頭和無田地区を流れる那賀川(木頭診療所前)で、一年ぶりの木頭杉一本乗り講習会が行われました。これは、毎年8月に開催されている『木頭杉一本乗り大会(※1)』に参加する皆さんに対して、地元の一本乗り名人たちが、その技を伝授するために行われている恒例の講習会です。「このところの雨不足で水量は少ないため、初心者の方の練習には向いている状態です。丸太の上に立てるようになってくると、水量と流れがしっかりあるほうが、自転車と同じで乗りこなしやすくなるんですよ」と、木頭杉一本乗り保存会の会長、福井功さんが教えてくれました。もちろん、福井会長は木頭杉一本乗りの名人位を持ち、流れの上で苦もなく丸太を操ります。「今日の参加者は、10人ほどでしたが、7月の講習会には、多くの皆さんが訪れてくれます。最初は難しく感じますが、名人の皆さんの手ほどきで、ある程度乗れるようになると、ハマリますっ!」と、笑顔でPRしていただいたのは、大会事務局の岡田千里さん。今後の講習会は、627日(土)午後1時、28日(日)午前9時、7月の毎週日曜日・午後1時に予定されています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ講習会に参加(※2)して、来る82日(日)午前9時から開催される『第23回木頭杉一本乗り大会』(ライセンス取得会)に挑戦してみてはいかがでしょう。
1 木頭杉一本乗りは、まだ那賀川上流にダムも建設されておらず、杉の需要が高かった時代、山で切り出した材木を川下の町まで運ぶための伝統の技でした。現在、治水・利水のダムが造られ、木材の運搬には架線やトラックが使われ、また県産材の需要が激減する中で、その技は消えようとしています。これを保存し、後世に伝えようとするのが木頭杉一本乗り保存会による『木頭杉一本乗り大会』です。回を重ねるごとに参加者が増え、最近ではライセンス取得挑戦者は約100名、応援のために約400名の皆さんが集まっているそうです。
2 那賀町木沢地区で湯煙をあげる秘湯『四季美谷温泉』で、前泊あるいは当日泊のお客さんを会場まで送迎するサービスを行っています。「講習会あるいは大会後に、疲れた体をゆっくりと癒していただきたいと思います」(支配人・地下足袋王子)。詳しくは、四季美谷温泉(0884-65-2116)まで。
 
2009.0615
●第十堰の徒歩散策は今がチャンス!?
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。徳島は入梅したにもかかわらず、雨が降りません。昨日、県南で一時雷雨があったものの、減ってしまったダムや河川の水量を増やすには至っていないようです。すかっと晴れの日は気持ちいいものの、雨が降らないのも不安なものです。写真は、613日(土)に撮影した、吉野川の河口から、145kmほど上流の第十堰のようすです。すっかり水が減ってしまった大河に一本の道ができていました。堰がもうけられた南岸の石井町側から、北岸の上板町側に向かって歩いてみました。魚道にかろうじて水が流れている程度で、四国・徳島を代表する大河を、橋を利用せず徒歩で渡ってしまいました。何とも貴重な経験でしたが…。
 
2009.0611
●梅雨間近?待ち遠しい恵みの雨
一昨日の夜から、徳島はぐずついた天候が続いています。この分だと、そのまま梅雨に突入していきそうな気配です。ただ、週間天気予報を見ると、曇りかときどき晴れ。県南の長安口ダムなどの貯水率もかなり下がっているなかで、恵みの雨が待ち遠しいところです。写真は、昨日のもの。那賀町の山間部を流れる坂州木頭川上流と神山町土須峠入り口付近の集落の風景です。小雨の中に時折大粒の雨がまじり、風も強く吹いていました。
 
2009.0609
●穴場的秀峰『一ノ森』の魅力
霊峰剣山の東方に連なる秀麗な山『一ノ森』(標高約1880m)。剣山山頂から尾根伝いに進み、二ノ森を経て笹に覆われた山頂まで約2kmほどの山行となります。笹原の中から、にょきっと突き出て伸びるゴヨウマツや立ち枯れて白化した白骨樹が、山頂に美しいアクセントとなっています。休日の剣山の賑わいに比べると、ここはとても静かです。「山頂には自然が創り出した日本庭園の風景が広がっています。また剣山やジロウギュウはもちろん、石鎚連峰も望むことができます。早朝や夕方、運が良ければブロッケン現象に出会うこともできます」と、一ノ森山頂近くに開かれた宿泊施設『一の森ヒュッテ』の主、内田忠宏さんが、当山の魅力を語ってくれました。話をうかがった日の宿泊予定者は男性客が1名とのことで、当夜は、静かな森の中の一軒家で、内田さんから山の話を心ゆくまで聞けるのだろうと思い、ピジョンズ・パークは、とてもうらやましくなりました。
 
2009.0608
●剣山山頂は初夏の賑わい
今朝の徳島の空は、すっきりと晴れ渡り、梅雨入りを間近に控えての湿気も無く、すがすがしい一日が始まっています。すがすがしいといえば、昨日の剣山山頂(標高約1955m)にも青空が広がり、自然林や笹が覆う山肌の新緑もいっそう輝いていました。剣山登山口『見ノ越』で、宿泊施設『霧の峰』を営む丸山利明さんによると「今日は最高の登山日よりでした。昨夜の小雨で木々の葉が洗われて、さらに美しさを増しています。高速料金の値下げもあってか、駐車場がいっぱいになるほどの人出があり、多くの皆さんに剣山の魅力を堪能していただけたのではないかと思います」とのこと。西日本第2位の標高を誇る剣山は、これから日増しに美しさを増していきます。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ一度山頂に立って、澄んだ空気と連なる山々の眺望を楽しんでみてはいかがでしょう。
 
2009.0604
●鮎も釣り人も待ち遠しい、恵みの雨
大河や清流に恵まれた徳島県では、夏を中心にラフティングやカヌー競技、また筏下り大会や木頭杉一本乗り大会など、川を舞台にしたイベントが多数開催されています。もちろん多くの太公望たちも県内外から訪れ、渓流や河川での釣りを楽しんでいます。61日には鮎漁が解禁され、いよいよ鮎釣りのシーズンに突入しました。吉野川にかかる岩津橋(阿波市~吉野川市)の下流約400mほどの地点で川岸から竿を伸ばす釣り人に出会いました。「解禁日から通っているけれど、釣果はこれからやね。このところのお天気で水量が少ないから、鮎もなかなか遡上できんみたいや。次の雨が待ち遠しいですわ」とのことで、鮎釣りにとっては次の雨が恵みの雨となりそうです。鮎釣りはたしなまないピジョンズ・パークですが、釣り人と話すうち、薫り高い鮎の味わいの記憶が、はや舌の上によみがえってくるのを覚えました。
 
2009.0603
●火薬を生んだ藍
藩政の時代、徳島藩の重要な収入源となっていた藍(あい)。吉野川下流から中流域にかけて、藍畑が広がっていたといいます。今の徳島県藍住町あたりでも、町名から察せられるように藍作が盛んに行われていたのでしょう。収穫された藍は、藍染めに使われる染料のもとになります。さまざまな工程を経て、藍葉を発酵させ、染料の『すくも』が生産されるわけです。そんな同町の藍の歴史を紹介しているのが同町歴史資料館『藍の館』です。「すくもには、こんな特別な漢字があてられています。この字は阿波・徳島藩が発祥といわれています。それだけ、藍そして染料すくもの生産が盛んだったということでしょう」と、同館副館長の阿部利雄さんが教えてくれました。また藍には焔硝(えんしょう)、すなわち火薬のもとが含まれており、すくもを生産する際に白い粉となって分離するのだそうです。「当館は、もともと奥村家という藍商の屋敷を補修・保存し、その歴史を今に伝えています。当時の外壁(板)の下半分ほどまで白く変色している場所があり、そこに焔硝が固形化した硝石がくっついているのです」。硝石鉱山の無い徳島では、藍から抽出された硝石が火種のもととして使われていたのではないかとのことでした。『藍の館』を訪ねることで、かつての阿波の暮らしぶりに、ピジョンズ・パークはまたひとつ出会うことができました。
 
藍住町歴史資料館『藍の館』
場 所/板野郡藍住町徳命字前須西172
電 話/088-692-6317
入館料/一般300
休館日/火曜
 
2009.0602
●太龍寺ロープウェイで空中散策
那賀町鷲敷地区にそびえる太龍寺山(標高約600m)の山頂近くに、四国霊場八十八カ所第21番札所『太龍寺』が建立されています。山の麓には徳島県を代表する清流・那賀川が流れ、そのほとりから太龍寺ロープウェイが山門へと延びています。お遍路さんをはじめ、観光で訪れる多くの皆さんが、西日本最長といわれるこのロープウェイを利用して太龍寺を目指します。距離約2775m、高低差約500m、最大勾配30度、最大乗車人数101人(添乗員1名含む)、往復料金2,400円(一般)、運行20分間隔。片道約10分間の空中遊泳の間、澄んで流れる鷲敷ラインや剣山系の山々を遠望し、眼下には山犬岳や弘法大師の巨大な像がまつられた尾根、鹿やイノシシが生息する緑の山腹を望むことができます。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、空中散歩を楽しみながら、太龍寺を目指してみてはいかがでしょうか。
 
2009.0601
●地域に元気をふるまう拝宮農村舞台
太公望たちにはたまらない、鮎解禁日の今日。明けどころか、日の変わる深夜から、吉野川や勝浦川、那賀川、海部川など、鮎釣りのメッカとされる大河・清流に多くの釣り人が繰り出していることでしょう。また、吉野川市美郷では、国の天然記念物になっているホタルの群舞が、いよいよ本格的に見られるようになっています。県内の流れのそばが、なにやら賑やかな季節が到来したようです。流れのそばを賑わすといえば、那賀町拝宮地区を流れる拝宮谷のほとりに建つ『拝宮農村舞台』もその一つ。昨日(531日)、恒例の農村舞台公演~拝宮でゑびすの福を~が行われ、同舞台のある白人神社境内は多くの見物客であふれました。「昨年は、あいにくの雨で出足も控えめだったのですが、今回は多くの皆さんにおいでいただくことができ、演者はじめ関係者はもちろん、人形たちも喜んでいます」と、拝宮谷農村舞台保存会会長の井本満さんも、笑顔で話してくれました。地域の元気につながるこうしたイベントを、ピジョンズ・パークも陰ながら応援したいと思います。
 
2009.0530
●元気あふれる那賀町の魅力発信!
徳島県南部に広がる那賀町には、アゴヒゲアザラシの故ナカちゃんやカヌーのメッカとして知られる清流那賀川をはじめ、高山植物あふれる緑の山々、木頭ゆずなどの特産品といった宝ものがあふれています。そんな那賀町の魅力を県内外に発信しようと今春発足した那賀町観光協会の理事・役員会が先日、那賀町役場を会場に開催されました。協会長の川人健介さんを議長に、那賀町発展の方向性などが模索され、もみじ川温泉支配人の湯村啓一さん、那賀町鷲敷野外活動センター所長の南賀壽次さん、そして地下足袋王子こと四季美谷温泉支配人の平井茂さんらが、活発な意見交換を図り、町内各施設等の連携をいっそう強化するなど多くのアイデアが提案されました。これからますます元気になる那賀町に、ピジョンズ・パーク読者の皆さんも足を運んで、楽しみを見つけてみませんか?
 
2009.0526
●笹原に突き出す天狗の鼻『天狗塚』
剣山系に連なる高山の西の端に『天狗塚』(標高約1812m)がそそり立っています。人が手を加えたかのような見事な三角錐(すい)をした頂の周辺をミヤマクマザサとコメツツジが覆い、この季節には山行途中、所々で開花した濃い赤紫のツツジの花が迎えてくれます。三角錐のいただきは極めて狭く、東を望むと三嶺(みうね・標高約1894m)に続く緑の稜線が延び、西に目をやると『牛ノ背』と呼ばれる笹原がどこまでも広がっています。山行した日は、晴れてはいるものの雲が多く、軽装で十分に楽しめそうな様子に思えました。しかし、紫外線は思ったよりきついようで、半袖から露出した腕は真っ赤に日焼け。やはり山は侮れないとあらためて思い知らされたのでした。三好市東祖谷の西山地区の登山口から頂まで約2時間30分の行程(登り)。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度アタックしてみてはいかがでしょうか。かなり楽しいですよ。
 
2009.0525
●家族が育てたシャクヤクの里『岳人の森』
徳島に連なる山の奥深くでも、自生する高山植物たちが、色とりどりの花を咲かせています。森の中で見上げれば、ミツバツツジやミヤマザクラ、シロヤシオといった樹花が頭上を覆い、足下に目をやれば、ヤマウツボやカタクリ、クロフネサイシンなどの高山植物が、白やピンクや薄紫の花で彩りを添えています。そうした中で、シャクナゲはちょうど人の目の高さほどの位置に、赤紫や薄桃色の花を咲かせて見やすく、シャクナゲを目当てに山行する登山者の目を楽しませています。ただ、天然のシャクナゲはとても貴重な存在となっているようで、「深山でもそう簡単に出会えなくなった」と、神山町土須峠近くで『岳人の森』を運営する山田薫さんが教えてくれました。山田さんは、今から37年前の昭和471972)年に、シャクナゲの保護・地域活性化を目指して『シャクナゲの里』づくりに取り組み始め、今ではホンシャクナゲ、ツクシシャクナゲといった、昔から地元に自生していた種を中心に、その他の高山の希少な草木があふれる自然観賞ポイント『岳人の森』を育て上げた人。今年4月には岳人の森入り口に、本格的な和食料理が楽しめる『観月茶屋』をオープンさせ、家族チカラを合わせて、環境保護と観光による地域活性化に向き合っています。そんな山田さんの足跡をまとめた書籍『シャクナゲ 夢の森 ─夫婦で育てた徳島「岳人の森」物語─』が、昨年812日に発行されて話題を呼んでいます。同書を開くと「地域づくりは芸術」と語った山田さんの半生、そして再生する森と地域の元気の歩みが情熱的に、あるいは淡々と記されていました。同書は11300円(送料込み・観月茶屋では1000円)で販売されています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんをはじめ、徳島の自然、シャクナゲ、貴重な高山植物、そして地域活性化などに興味のある皆さんには、ぜひ一読いただきたい内容です。同書に関するお問い合わせは、岳人の森(088-677-1147)まで。
 
2009.0523
●雨の雲早山~高丸山縦走登山
剣山(標高約1955m)に連なる高山では今、シャクナゲやシロヤシオ、ミツバツツジといった樹花が開花のシーズンを迎えています。剣山スーパー林道沿いに開いた雲早山(標高約1496m)登山口から高丸山(標高約1439m)山頂に至る縦走コース(約7.5km)でも、紅白の樹花が山行にいっそうの喜びを加えています。写真は、風雨の中で撮影した森、花々の様子ですが、少々荒れた天候でも、浮き立つ心が色あせることはありませんでした。今週末の徳島県は好天に恵まれるそうです。森には、清々しい空気と色とりどりに開花した高山植物、賑やかな野鳥の声があふれることでしょう。
 
2009.0522
●苔むす境内で、開演の日を待つ『北川舞台』
那賀郡那賀町(旧木頭村)の北川地区に建立されている八幡神社境内に、200年以上の歴史があると伝えられる農村舞台があると聞いて、訪ねてみました。那賀川の上流で、森の中に拓かれ苔むした境内脇に、ひっそりと佇む『北川舞台』です。ここで、今年1018日(日)に人形浄瑠璃が上演されるそうです。「昨年、開催した際には地域内外から500人以上の方が観賞に足を運んでくれました。今年は著名な歌手や能役者が出演してくれることになっており、さらに多くの人出を期待しています」と、舞台を案内してくれた北川舞台実行委員会会長の大城岩男さんが教えてくれました。県南の山間部をドライブしていると、古い時代に建てられた農村舞台によく出会います。かつて地域の娯楽の殿堂、あるいは神事の舞台となった場所は、今も忘れられることなく、地域の人々の手によって守られているからなのでしょう。しんと静まった境内に、にじんで溶け込んだ北川舞台。三味線と語りが響き、浄瑠璃を楽しむ多くの人で賑わう今秋の公演に、ピジョンズ・パークも足を運びたくなりました。
 
2009.0520
●藩政の時代を今に伝える大坂口御番所跡
徳島県板野町の大坂地区(大坂峠登り口)に、古い日本家屋があります。藩政の時代に、旧讃岐街道を行き交う人や物の監視を行った『大坂口御番所』跡(旧村瀬館)です。今から約365年前の天保元年(1644年)、徳島藩により設置され、明治5年(1872年)7月に廃止されるまで、村瀬・久次米の両家の人びとが、代々御番人としてここを守ってきたそうです。ピジョンズ・パークを案内していただいた郷土史家の岡田義生(良人)さんによると「当時、藩内には56カ所の御番所がありました。その中で現存するのは、この一棟だけです。老朽化で解体されそうになったのですが、多くの皆さんの努力で保存されることになり、改修されて、今は町の文化財として指定されています」とのこと。屋内に入ると、当時の御番所を想像させる古い甲冑や槍、衣服や調度を入れて運ぶ木製の箱『長持ち』といった品々が展示され、ゆっくりと観賞することができます。大坂口御番所跡は、毎週日曜日10時~16時まで無料で見学できるそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。藩政の時代を感じることができますよ。
 
2009.0515
●鬼籠野のレンゲは、おいしいお米になる
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島は朝日が差し、空気はヒンヤリ冷えて、まことに清々しい一日の始まりとなっています。さて、427日付けポッポニュースで、鬼籠野のレンゲ畑をご紹介しましたが、昨夕、このレンゲの刈り込み、すき込み作業が行われていました。前記事の中で、「休耕田になっているのか…」と書いていたため、少々気になり作業中の方に尋ねてみました。「休耕田かと思っていたのですが、ここは田んぼになるのですか?」「ええ、連休(GW)明けに刈ることに地域のみんなで決めていて、これから水を張って、田んぼにします」教えてくれたのは、トラクターに乗り、地域を代表してみんなの畑を手入れしていた佐野明義さん(67歳)です。「スダチの収穫が9月にあるんで、これに合わせて米は10月に収穫できる品種のヒノヒカリを植えるんです。新潟のコシヒカリや宮崎のササニシキにも負けない、おいしいお米なんですよ」レンゲを田んぼに敷き込むと、窒素肥料の代わりになり、良い米が育つのだそうです。また、レンゲを畑に植え始めたのは昨年からとのことで、今年で2年目。鬼籠野の風景を花で彩り、道行く人に楽しんでもらおうという地域の取り組みなのだそうです。「7月には七夕まつり、816日には旧鬼籠野小学校で夏祭り、まだ先ですがクリスマスにはロウソクで田んぼをライトアップします。ぜひ来てください」と、佐野さん。日に晒された草の良い香りとともに、うれしい情報をたくさんいただきました。
 
2009.0514
●神話に由来する名所『千引の岩』
那賀町相生地区から紅葉川渓谷沿いの山道を竹ヶ谷方面に車を進めると、途中内山地区あたりでしょうか、棚田とその周囲に転がる巨岩たちの風景に出会います。この岩群は『千引の岩(ちびきのいわ)』と呼ばれるそうで、古事記にも記されている国造りの物語に由来すると言われています。神話の時代、いざなぎの命といざなみの命という夫婦が、力を合わせて国造りに取り組んでいた最中、妻のいざなみの命が亡くなったそうです。いざなみの命にどうしても会いたくなったいざなきの命は黄泉の国へ、妻に会いにでかけていくわけですが、亡くなった妻を連れ帰るまで「妻を見てはいけない」という約束を忘れたことから、亡者や亡者となった妻に追われ、ほうほうの体で以上に返ってくるという話です。その際、亡者や死んだ妻から逃れるため、いざなぎの命が道をふさごうと使ったのが、大岩だったのだそうです。ちなみに千人かかっても、動かせそうにない大きな岩であることから『千引の岩』と命名されたのだとか。小さな棚田が幾重にも並び、稲の植え付けが行われていました。もう少し、稲が伸びたら、ピジョンズ・パークは、もう一度この場所に出かけてみたいと思います。
 
2009.0513
●景勝『歩危峡』よ、永久に!
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、こんばんは。今日は、とても暑い一日でした。車で鳴門方面を回っていたのですが、きっと日焼けしたのでしょう、手首から先と顔がひりひりしています。ところが日が落ちると、打って変わってヒンヤリとした夜がやってきました。温度差の大きな季節、どうぞ体調など崩されないよう、皆さんご自愛ください。さて、写真は那賀町の旧木頭地区を流れる那賀川上流で見られる景勝『歩危峡』の風景です。このところの雨不足で、表面に見えている水量はかなり減っているようです。地元の方にうかがうと、見た目に流れが浅くなっても、地下にはまだ水があるそうで、しばらくは本格的な水不足はないとのことでした。しかし、渇水への対策もさることながら、表層を流れる水量が気になるのは、やはりこの風景に、那賀川の姿が欠かせないからに違いありません。
 
2009.0511
●相生森林美術館で開花したハンカチの木
徳島県那賀町にある相生森林美術館は、県内唯一の町立美術館であり、また全国的にも珍しい『木』をテーマにした美術館でもあります。そんな相生森林美術館の庭園で、話題を集めているのが、ハンカチの木です。緑茂る葉のカタチそっくりの白い花が咲き、これが洗濯して干されたハンカチに似ていることから、こんな名前が付けられています。本当は、この白い部分(写真参照)も葉で、隅っこの黒くなっているところが本当の花なのだそうです。すでに満開の盛りを過ぎ、今は緑の葉の間に、数枚の白い花(葉)が残るのみとなっています。話題といえば、現在同美術館では、マルク・シャガールの版画展が開催されています。シャガールはご存じの通り、ロシア出身のユダヤ人芸術家。油絵やデッサン、壁画のほか、今回展示されている版画作品など、多岐にわたる分野での名作で知られています。今日、月曜日はあいにくの休館日で、シャガール版画展を見ることはできませんでしたが、ハンカチの木の花びらに間に合ったように、会期が終了するまでには、もう一度ピジョンズ・パークも足を運びたいと思っています。
 
2009.0510
●美郷ほたる館に新館長登場!
まもなくホタルの群舞が見られる季節が到来します。ホタルというと、県内各地にホタルの観賞ポイントがありますが、なかでも吉野川市美郷を流れる川田川に群舞するホタルの光景は、他の名所を圧倒する迫力で知られています。そんな川田川のほとりで、当のホタルをテーマに、年間を通じて展示や講習会を行っているのが『美郷ほたる館』です。今春、同館の館長に就任した上野英俊さんは「小さい頃から川田川で遊んでいました。この美しい川を次の世代へ引き継いでいくのが私たちの責任だと思っています。今シーズンも、たくさんのホタルたちが暗い川面や流れの岸を小さな光で彩ることでしょう。多くの皆さんにご覧いただいて、そして自然の美しさ、大切さを知っていただきたいと願っています」と、抱負を語ってくれました。ホタルのシーズンが、今年はもちろん来年も、そのまた次の年も、ずっと先の未来まで変わらずやってくるように、ピジョンズ・パークも願ってやみません。
 
2009.0509
●染色家・小高良作展『地球~World』開催中!
昨日の雨、そして肌寒さとは打って変わり、今日の徳島は陽光降り注ぐ夏日となりました。行楽には少し暑いくらいでしたが、GW明けにもかかわらず、県西部と徳島市を結ぶ幹線道路の交通量はまったく減っていないようです。阿波の伝統工芸『手漉き和紙』の製作工程を見学できることで人気を集める、吉野川市山川町の阿波和紙伝統産業会館にも、家族ずれなど多くの行楽客が訪れていました。そして2階ギャラリーも入館者の大きな目的の一つとなっています。現在、阿波和紙をキャンバスにした染色作品展が開催されており、入館者らの目と心を奪っているようでした。作家は、高知県在住の染色家・小高良作(こたか・りょうさく)さん。「染色作品に向き合うようになって13年になります。ずっと同じ色合い、同じ図案を完全に出せる技術を求めていました。蝶の羽根や落ち葉に、誰もが思い描く模様や色の美しさはあります。でもあるとき気づいたんです。自然の中で、光か何かの加減で一瞬心引かれる核のようなモノがあることに。そこから、もっと自由に発想し、見る人にも自由に想像してもらえる作品を作りたいと。そして具象から抽象作品へと気持ちが移り始めたある日、この阿波和紙に出会ったのです。自分の中にあるイメージを殻とするなら、それを打ち壊して、もっと大きなイメージを引き出してくれる素材です。ボクの作品とともに阿波和紙そのものの魅力もご覧になっていただきたいと思います」。小高さんの作品展『地球World』は、531日(日)9時~17時まで開催されています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、足を運んでみてはいかがでしょう。小高さんもできるかぎり、会場に詰めているそうです。面白い話を聞かせてもらえるかもしれませんよ。
 
2009.0507
GW明けは四季美谷温泉のBBQがおすすめ!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。GWは十分に楽しまれましたでしょうか? ピジョンズ・パークは何をしていたかといえば、事務所に缶詰状態で連日お仕事に励んでおりました。良く言えば、非常に充実した時間を過ごすことができたと思っていますが、一方では読者の皆さまに県内各地で行われていたイベントや、そこでの賑わいぶりをお伝えできなかったのが心残りではあります。さて、GWを仕事で過ごしたのは、何もピジョンズ・パークだけではないでしょう。そこで「GW明けにゆっくりのんびり温泉に行こう!」と計画されている皆さんにおすすめなのが、徳島県南部の町、那賀町の山間で源泉100%の湯けむりを上げている『四季美谷温泉』です。連休中は、連日大賑わいだったそうですが、これからは少し静けさを取り戻すのと同時に、自然は花の季節真っ盛りとなります。しかも、新設備として『バーベキュー棟』も登場しています。 清流・坂州木頭川のほとりで、家族で焼き肉を楽しんでください。
 
2009.0502
●静かに始まった藤井寺のGW
連休初日の今日、ピジョンズ・パーク読者の皆さんは、いかがお過ごしですか。徳島は天候に恵まれ、どこへ出かけてもきっと気持ちよく過ごすことができるでしょう。写真は、四国88カ所霊場第11番札所『藤井寺』境内の藤棚です。すでに花の盛りを過ぎた藤棚の下には、青紫、赤紫色の藤の花びらがたくさん散っていました。また、新型インフルエンザは関係ないと思いますが、想像していたのより今日は観光・遍路に訪れる皆さんも少ないようで、どちらかといえば、とても静かなGWの藤井寺でした。
 
2009.0430
GWの象徴『鯉のぼり』
GWといえば、子どもの日を中心とした大型連休をイメージします。『憲法記念日』に『みどりの日』、昨日の29日は『昭和の日』と立て続けに国民の休日が並んでいるにもかかわらずです。それはきっと、大空を泳ぐ鯉のぼりの風景が、あまりに象徴的で、記憶に残るからに違いありません。そしてGW中は、子どもたちを主役にしたイベントが県内各地で行われ、これも子どもの日=GWのイメージにつながっているのでしょう。というわけで、今日のポッポニュースは、県内の空を群舞する鯉のぼりたちをご紹介します。写真はすべて昨年撮影したものです。ピジョンズ・パークは今シーズン、何匹の鯉のぼりたちに出会えるか、とても楽しみにしています。
 
2009.0429
●『2009桜アーカイブ』急ピッチ公開中
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今朝の徳島は、ヒンヤリ清々しい空気に包まれています。早い方は、いよいよ今日からGW突入という話も。景気はあまり良くないとはいえ、せっかくの連続休暇です。思いっきり休んで、日頃の疲れを存分にいやしていただきたいと思います。ガソリン代も落ち着き、GW中(土日祝日)は高速道路の利用料金も大幅値下げで、遠出が楽しめそうです。ことに徳島県の山々は今、花の季節を迎えています。高山に咲く希少なアケボノツツジ、高越山のオンツツジ群落、そしてイワザクラやイチリンソウ、ミヤマアオイなどの高山植物の野草が可憐な花を咲かせています。この機会に、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。さて、花の話題ですが、今年は県内でも桜が一度に咲かず、地域で開花スピードに違いがあったため、比較的お花見を長く楽しむことができました。ピジョンズ・パークもこの機を逃さず東奔西走、南船北馬し、桜を記録しました。現在、『2009桜アーカイブ』を連続掲載していますので、こちらもどうぞご覧になってください。
 
2009桜アーカイブ』はこちら→『花の島』
 
2009.0428
●木沢の山に花の季節がやってきた
今日の徳島の空は、薄い靄がかかっているものの、強い日差しが降り注ぎ、昨日の寒さとは一転、暖かい一日になりそうな気配です。そういえば昨日、剣山(つるぎさん・標高約1955m)の山頂付近では雪が降ったそうですね。その剣山に連なる徳島県那賀町木沢地区の山々には、春が、花の季節が訪れています。神山町と那賀町の町境『土須峠』を那賀町側に越えると、空を押し上げるように高峰が連なっています。その山肌をアケボノツツジの群落が開花し、桃色の花で彩っています。そして『大釜の滝』『大轟の滝』をはじめ、清流が育てた数々の名瀑は、新緑に縁取られ、いっそう美しさを増しています。本当に、見飽きることのない自然が、那賀町にはたくさん生きています。
 
那賀町木沢地区の自然情報はこちら→『四季美谷温泉』
那賀町の自然・観光情報はこちら→『那賀町』
 
2009.0427
●郷愁を誘う鬼籠野のレンゲ畑
徳島県神山町鬼籠野地区の農地を、レンゲが赤紫色の花で彩っています。休耕田になっているのか、田んぼに水ははられておらず、隣接する鬼籠野小学校も休校となって久しく、春の陽気に元気な子どもたちの声も聞こえません。しかし、昔ながらの日本の田舎風景がまだしっかりと守られているようで、小さな石積みや水路などは手入れされ、いつでも現役復帰できそうな印象を受けます。こうした風景に出会うと、急ぐ気持ちは薄れ、心の中では価値観の転換がはじまります。車をとめて、レンゲ畑を望み、大きくノビをすれば、見失いかけていたものをまた思い出すことができたりします。忙しくなると視野が狭くなってしまいがちなピジョンズ・パークには、本当にありがたい、田舎風景なのであります。
 
2009.0426
●大人気市民マラソン『とくしまマラソン2009
徳島県を流れる大河・吉野川沿いをメーンコースに、『走る阿呆』の皆さんが42.195kmのフルマラソンに挑戦する『とくしまマラソン2009』が今、終了しました。朝9時の号砲とともに徳島中央公園『鷲の門』前をスタートし、制限時間7時間の間にゴールの田宮陸上競技場を目指す、全国的にも人気の市民フルマラソンです。昨年の第1回大会に続き、第2回目の開催となった今回も、少々風は冷たく強かったものの、まずまずの好天に恵まれました。写真は、折り返し地点となった西条大橋南詰め付近の様子です。『走る阿呆』の皆さん、また沿道から「もてなしの心」を発揮した応援の皆さん、完走できた方も、残念ながらできなかった皆さんもお疲れ様でした。
 
2009.0425
●神山町神光寺の『のぼり藤』が見頃!
徳島県神山町鬼籠野地区に建立されている神光寺(じんこうじ)境内で、地域の名物となっている『のぼり藤』が、満開の見頃を迎えていました。藤といえば、藤棚に蔓を這わせ、そこから紫や白の花が垂れるように開花させるのが一般的なイメージです。しかし、神光寺の藤は、その名が示す通り、空に向かって蔓が伸び、まるで紫の入道雲を見るような迫力で、大きく育っています。のぼり藤の下に立つと、なんとも言えない甘い香りが漂い、美しいだけでなく、呼吸するたびに癒されていく感覚を覚えます。樹齢は80年を超えるそうですが、その勢いは衰えるところを知らず、この先もずっと多くの人びとの目を楽しませてくれるに違いありません。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、機を逃さず足を運んでみてはいかがでしょうか。ただし、まず本堂で手を合わせることをお忘れ無く。
 
2009.0424
●清流のほとりで『“わかば”ジャズコンサート』開催
いよいよ『とくしまマラソン2009』開催が近づいてきました。来る426日(日)、大河・吉野川のほとりを全国から集まった市民ランナーたちが、爽やかに駆け抜け、沿道からは前大会以上の熱い応援・声援が贈られることでしょう。熱いと言えば、同日に美馬市穴吹町の『戸白人神社(とじらひとじんじゃ)』境内で開催される『“わかば”ジャズコンサート』の準備に、地域の皆さんが情熱を傾けています。こちらは日本一の清流・穴吹川のほとりが舞台です。阿波踊り大会や清掃活動、夏祭りなどを通して、町おこしに取り組んでいる地元ボランティア・グループ『息吹同憂会』(前・知友会)のメンバーも駆けつけ、応援しています。「みんなでチカラを合わせれば、できないことはない! とにかく楽しんでやってみることなんです」と、息吹同憂会の篠原勝彦さん。今回のイベント開催にあたり、主体となっているのは、地元や地域の高齢者層。「自分たちが頑張る姿を見て、きっと若い人たちも地域に目を向けてくれるはず」と、イベント開催メンバーたちは意気込んでいます。イベントは、徳島県を中心にジャズの本場アメリカでも活躍するアマチュアビッグバンド『ザ・サニーサイド・ジャズオーケストラ』が出演。軽快なジャズ演奏が行われます。また、名曲『北酒場』『川の流れのように』なども演奏される予定で、飛び入りで自慢の喉を披露することもできるそうです。カラオケでは味わえない生演奏をバックに歌う、贅沢な時間を手に入れることができるかもしれません。大河のほとりで『とくしまマラソン2009』を応援した後は、清流のほとりでジャズを聴きながら地域を応援するというのはいかがでしょう。
 
『“わかば”ジャズコンサート』
日時/426日(日)1330分~1530
場所/美馬市穴吹町穴吹字平間(旧拝村市場)戸白人神社
出演/ザ・サニーサイド・ジャズオーケストラ
主催/NPO法人教育倫理プラザほか
料金/無料
 
2009.0423
●黒瀧寺に霊験と風光明媚あり
四国霊場八十八ヶ寺第21番札所太龍寺。その奥の院『黒瀧(滝)寺』が、徳島県那賀町の小高い山黒瀧山(標高約760m)の山頂に建立されています。標高は、それほどでもないものの、険しい表情をした黒瀧山は山岳修験者の聖地として、長く信仰を集めています。毎年817日の夜には、黒瀧寺まつりが開催され、修験者が焚く柴燈大護摩(さいとうおおごま)に向かい、多くの参拝客らが悪魔退散を願います。緑濃い黒瀧寺はまた、風光明媚でも知られ、本堂両脇にそびえる鶴ヶ丸展望所からは遠く剣山の山頂が望め、亀ヶ丸展望所では深い渓谷と、この時期希少な『アケボノツツジ』の開花を見ることができます。さらに当寺境内に湧く『御加持水(おかじすい)』は霊験あらたかな霊水として知られ、飲めばあらゆる厄難が払われ、難病すら除くと信じられています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、那賀町を訪ねた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
2009.0422
●おいしい料理に出会える峠の『観月茶屋』
徳島県那賀町と神山町の町境にある雲早トンネル。その神山側入り口ほど近くに、今春、旅人の憩いスペースがオープンしました。豊かな自然を満喫できるレジャースポットとして人気の『しゃくなげの里・岳人の森』の入り口に建つ木造の和風カフェレストラン『観月茶屋』です。地元出身の料理長・山田充さんは、飛騨高山で修行を積んだ和食の若き達人。雲早山山頂(標高約1495.9m)に近い高山で、本格的な和の料理がいただける希少なお店です。「父が管理する岳人の森に足を運んでいただいた皆さんや、山越えのドライブ途中の皆さんに、ほっと一息ついてもらえればうれしいです」と山田さん。観月茶屋で出されるコーヒーは、山奥に湧く清冽な岩清水で煎れた逸品。清々しい山の空気に漂うこうばしい香りとあいまって、一口すするごとに旅や登山の疲れが癒える味わいです。観月茶屋は、宿泊もできるそうです。このGWに宿泊しながらおいしい料理と自然を満喫してみてはいかがでしょう。
 
2009.0421
●花と緑の季節がやってきた!
写真は、徳島県北島町の北島チューリップ公園の様子(417日撮影)です。毎年、4月上旬から下旬にかけて、園内に植えられた約50品種、4万株のチューリップが咲き乱れ、色とりどりの花が多くの観賞客の目を楽しませています。梅が過ぎ、桜が散って、芝桜やチューリップが咲き、そして藤にアジサイといった花々の季節がやってきます。そして県土の約80%を山地が締める徳島県では、山々を希少で美しい花々が覆います。今、窓外に遠望する山肌には、緑が輝き、モニターの前に座っている現状をもどかしくさえ感じます。GWも間近に迫っています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんには、ぜひ徳島の山と花、自然をたっぷりと楽しんでいただきたいと思います。
 
2009.0418
●色鉛筆画作家・川上和彦の新作登場!
ピジョンズ・パークの友人、色鉛筆画作家の川上和彦氏から、4月の新作が届きました。幼いラブラドールです。その瞳が見つめているのは、何か?飼い主でしょうか。はたまた親犬。描いた氏は、未来を見つめ、自らの可能性に誓っている瞳だと感じたようです。ポッポギャラリーにも、新作が登場しています。ぜひ、ご覧ください。
 
2009.0417
●勝浦町坂本地区の芝桜
勝浦川河口から流れに沿って、東から西方向へ県道16号線が延びています。3万体ものひな人形が一堂に会する『ビッグひな祭り』で知られる徳島県勝浦町と、和食のつまもの『彩り』の生産で一躍全国に名を馳せた同上勝町をつなぐ幹線道です。その町境(勝浦町坂本地区)の県道脇で、ご覧の通り芝桜が満開の見頃を迎え、通り過ぎるドライバーの目を楽しませていました。撮影したのは413日(月)夕刻。勝浦・上勝方面に出かけられる予定のピジョンズ・パーク読者の皆さん、まだ間に合うかもしれませんよ。
 
2009.0414
●長安口ダムに恵みの雨が降る
このところ、徳島県内には、まとまった雨が降っていません。那賀川上流に設けられた長安口ダムもご覧の通り、かなり水位が下がっています。昭和31年に発電や灌漑(かんがい)を目的に造られたダムですが、このまま雨が少ない状態が続けば、渇水による取水制限も視野にいれなければならないのかもしれません。天気予報によると今日、明日は県内は雨予報。幸いにも、ピジョンズ・パークはこの2日間は屋内仕事の予定。恵みの雨となることを期待します。
 
2009.0412
●桜も木偶も人も舞う、小野さくら野舞台
今から8年前の2001年。徳島県神山町神領地区に復活した農村舞台『小野さくら野舞台』で、第2回目となる定期公演が今日、すっきりと晴れ渡った春の空の下、開催されました。大勢の人形浄瑠璃ファンが見守る中、創作舞踊を皮切りに、五穀豊穣や家内安全を願って踏まれる三番叟(さんばそう)、そしてメインイベントの外題『生写朝顔話』が舞われ、最後は、ふすまからくりも披露されていました。ところで、県内には多くの農村舞台があり、そこでは人形浄瑠璃公演が随時開催されています。足を運び、目にするたびに「とても面白いな」と感じます。阿波木偶(でこ)と呼ばれる人形の動きの軽妙さ、太夫の語りの抑揚、三味線の音が深めるイメージ、そして見守る観衆の高揚した心が伝わってくるからなのかもしれません。江戸時代、庶民の娯楽だった阿波の伝統芸能・人形浄瑠璃は、色あせることなく今も、ボクたちの目を、心を楽しませてくれます。そういえば、今年103日(土)~113日(祝)までの1カ月間、阿波人形浄瑠璃月間として、県を挙げて人形浄瑠璃への理解を深めていく予定だとか。来る月間に、いくつ見られるか、ピジョンズ・パークも今から楽しみです。
 
2009.0411
●高開の石積みを彩る芝桜
徳島県吉野川市美郷には、昔ながらの段々畑風景が守られています。急な山の斜面に、ほぼ垂直に石を積んで耕作できる平らな畑を造る『石積み』が行われ、それが山肌一面を覆う様子は、まるで要塞のようにも見えます。この風景は『高開の石積み』と呼ばれ、古いものでは、今から約300年も前に手がけられた石積みもあるそうです。『高開の石積み』は、今も現役の段々畑として耕作され、また夏冬にはライトアップイベントも行われる県内を代表する観光名所ともなっています。イベントと言えば、明日『石積み・シバザクラ花見ウォーク』(10時受付・美郷ほたる館駐車場集合)が予定されています。『高開の石積み』の縁に芝桜が植えられており、写真の通り今まさに見頃を迎えています。明日のイベントでは、白やピンク、薄紫の花で彩られた石積みの風景を、多くの参加者が楽しむのに違いありません。
 
2009.0410
●春に歓喜する『鳴門市ドイツ館』
鳴門の渦潮や霊山寺をはじめとした四国霊場八十八カ所札所、海浜公園各所など、鳴門市には県内でも有数の観光名所がひしめいています。なかでも、大麻町板東に建つ『鳴門市ドイツ館』は、大正時代の第一次世界大戦中に俘虜となった旧ドイツ兵と地域住民との交流を紹介する資料等が、瀟洒な洋風の建物に多数展示され、主要な観光スポットの一つとして人気を集めています。そして同館の展示の目玉となっているのが、当時、板東地区にあった板東俘虜収容所(現ドイツ村公園)に関する資料です。そこでは、旧ドイツ兵俘虜によって、日本で初めてベートーヴェン作曲の交響曲第九番(通称、第九)が演奏されたと伝えられています。今、同館の周囲に広がる芝生は活き活きと緑に輝き、桜や色とりどりの花々が咲き乱れ、異国情緒たっぷりの春があふれています。新しい季節を歓迎するかのように、ピジョンズ・パークの耳には、どこからともなく第九の第4楽章で歌われる『歓喜の歌』が届いていました。
 
2009.0409
●桜の“吸人力”に思う
徳島県板野郡上板町にある『技の館』(休館中)のはす向かいに、藁葺き屋根の古民家が保存されています。ソメイヨシノ、ボタンザクラ、シダレザクラが周囲に植えられた様子は、“いかにも”といった人工的な香り(展示的な臭い)がしないでもありません。それでも、通りかかる車の速度をゆるめさせ、あるいは停車させる魅力を、見頃を過ぎ散り始めた桜であるにもかかわらず、強烈に放っています。花、ことに桜が発揮する“吸人力”に学ぶべきことは少なくありません。
 
2009.0408
●見頃、散り頃! 神山森林公園の桜
「今年の桜は、いつもの年より、長く楽しめている」そんな気がします。昨日、神山町にある徳島県立神山森林公園では、ソメイヨシノやベニシダレザクラなど、約3000本の桜が、まさに見頃、散り頃を迎えていました。同公園では、44日(12日まで)から、毎年恒例のさくら祭りが開催されており、平日にもかかわらず、途切れることなく多くの花見客が訪れ、春の陽光のもと、満開の桜を楽しんでいました。今日は朝から、人気のイベント『さくらウォーク・10kmコース』が行われているようで、賑わっているに違いありません。少し強い風が吹くと、桜の花びらが雪のように舞い、そして芝生を白やピンクに染めています。桜の木を見上げ、散る花びらを目で追い、桜の絨毯を踏む。一度に3つの桜の様子を楽しめるのは、今だけ。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、この機を逃さず、出かけてみてはいかがでしょうか。
 
2009.0407
●消えゆく棚田の風景
今日の徳島は、暑いくらいの陽気に恵まれました。田園では、そろそろ田植えの準備、田作りが始まる季節ですね。かつて山村では、棚田を緑に染め、夏の風になびく稲の風景が広がっていました。そして今も、ボクたち日本人が思い描く田舎の代表的な心象風景の一つです。ただ、過疎化、高齢化が進む中で、棚田を維持することが難しく、懐かしい風景も消え始めています。平成の大合併により徳島県唯一の村となった佐那河内村でも、休耕田となった棚田が多く見られました。そんな棚田に、春の陽光が降り注いだ今日。ピジョンズ・パークは、貴重な心象風景の一つを記録しておきたいと思いました。
 
2009.0406
●散りゆく桜
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今朝の徳島は、気持ちよく晴れ渡っています。写真は、昨日5日(日)の徳島市内の桜の様子です。先週末の土曜日が雨だったため、最後のお花見を楽しもうと、多くの方がお花見スポットを目指したようで、徳島市内ではあちらこちらで渋滞が見られました。今年の桜は、すでにピークを過ぎましたが、散りゆく花もまた見どころです。もう少し、桜を楽しみましょうか^^)。というわけで、今週もがんばりましょう!
 
2009.0403
●芸術と桜の競演『第7回ゆるい展』開催中!
「さくらの季節に逢いましょう。」を合い言葉に、芸術のジャンルを超え、年齢にも性別もに思想にも信条にもしばられることなく展開するスローアート『ゆるい展』(徳島スローアート協会)が開催されています。場所は、毎年恒例の徳島県文化の森近代美術館ギャラリー1階。第7回目となる今回は、出展作家にあえて過去の作品も展示してもらっています。観覧に来られた皆さんに、作者個々の作風の変遷や当寺の空気感を味わっていただこうというのが狙いです。今回の参加作家は、県内外で活躍する約30人の皆さん。例年に比べ、少し人数が少なくなっていますが、展示作品数は多く、いつも以上に楽しめること間違いなし!です。そして、いつもなら散り始めている桜も、今年は今がまさに見頃となっています。『第7回ゆるい展』は今日から3日間開催。入場無料です。芸術と桜が競演する文化の森へ、ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ足を運んでください。
 
2009.0401
●ゆっくりのんびりを楽しもう!
神山町鬼籠野の田園風景の周辺を、白や淡いピンクの桜花が彩っていました。また、四国八十八カ所第12番札所『焼山寺』へ向かう、あるいは焼山寺から13番札所『大日寺』を目指すお遍路さんの姿も、この季節ののどかな風景に一役買っています。ただ、道路拡張が進み、新しいトンネルが竣工された影響もあるのか、猛スピードで走る自動車が次第に増えているようにも感じます。のどかさを楽しむみんなの気持ちに水を差すだけでなく、実際に危険であるに違いありません。せっかくの田舎の趣。ゆっくりのんびり味わってみてはいかがでしょうか。
 
2009.0331
●桜の名所を巡って、はしご花見
徳島県内の桜の名所も、じわじわ、そして急速に花の見頃を迎え始めています。今シーズンは、どうも西部から桜の開花が進んでいるようで、吉野川の景勝『美濃田の渕』(東みよし町)周辺、三好市池田町の諏訪公園などで、先週末(28日、29日)に満開を迎えていました。また、神山町の明王寺のしだれ桜、吉野川市美郷の重楽寺の釣り鐘桜が、それぞれ見頃のピークとなっています。一方、徳島市内の徳島中央公園や田宮運動公園などでは、まだ咲き始めの一分咲きといったところ。今週末あたりから楽しみな桜シーズンが訪れそうです。本当に短い間だけ、ボクたちの目を楽しませてくれる桜。だからこそ、心に残るのでしょう。もしも、例年よりも2週間も長く咲くとしたら、あるいは見飽きてしまうのではないでしょうか。毎シーズン待ち遠しいのは、もう一口食べ足りない、そんな思いを残して、去ってしまうからに違いありません。
 
2009.0330
●美郷の重楽寺境内で一本桜が満開!
県内の桜が見頃を迎えた先週末(28日、29日)は、ほどよく天候にも恵まれ、桜の名所に足を運んだ皆さんも多かったのではないでしょうか。高速道路利用料金の値下げから、お出かけムードに拍車が掛かったようで、県外ナンバーをつけた車やバイクの旅行者を多く見かけました。さて、ピジョンズ・パーク読者の皆さんは、どこの桜を求めてお出かけになったのでしょうか? 徳島県吉野川市美郷の重楽寺境内にある桜の銘木も、先週末に開花のピークを迎えていました。お花見の期間中、境内で地元の特産品やうどん、手打ちそばなどを販売している売店の方に聞くと「重楽寺の桜は、釣り鐘桜という種類です。当寺の住職さんが、30年ほど前に植えたものだそうですよ。地面すれすれまで花が咲き、見頃は来週末あたりまででしょうか」とのこと。しだれ桜のような細い枝が垂れ下がるのではなく、太い枝が地を這うように横に広がっています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、機会を逃さず、足を運んでみられてはいかがでしょうか?
 
2009.0328
●鳴門市を流れる撫養川の姿
写真は、鳴門市撫養(むや)町を流れる撫養川の河口です。藩政の時代、吉野川に、第十堰が作られたことで、河口に土砂が堆積し、それまで活発に運用されていた港湾の機能が果たせなくなったことから、一躍脚光を浴びるようになったのが撫養川の河口に広がる撫養港でした。多くの北前船が出入りし、塩や阿波藍を関西、関東に運び出し、遠く北海道から昆布やニシンといった産品を載せて帰ってきたといいます。そこには港湾にかかわる多くの仕事があり、活気に満ちていたと伝えられています。今、撫養川の両岸は整備され、地域の人々の憩いの場所(親水公園)として親しまれ、静かな時を刻んでいます。
 
2009.0327
●鳴門市板東地区で桃花、満開!
鳴門市板東地区は、徳島県内でも有数の桃の産地です。板東地区といえば、大正の第一次世界大戦中、ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調『歓喜の歌』(通称第九)が、日本(アジア)で初めて演奏されたといわれる板東俘虜収容所があったことでも知られます。その跡地に設けられた公園の隣に広がる果樹園で、無数に植えられた樹高2mほどの桃の木が直径34cmほどの薄紅色の花を咲かせています。果樹園で、いままさに咲こうとしているつぼみの摘花に励む農家の方に(もったいないと思いながら)うかがうと、摘花することで大きく甘い桃が実るとのこと。また桃の品種は『あかつき』という種類だそうで、果肉がしっかりと詰まって、ある程度歯ごたえがあるのに、みずみずしく甘いのが特徴なのだそうです。薄紅の花々が満開する様子を見たい気持ちも多少残りましたが、おいしい桃をイメージしつつ撮影させていただきました。
 
2009.0326
●桜シーズン!本番間近の神山森林公園
新聞の情報欄にも、桜の開花情報が掲載され始めました。もう間もなく、県内各地の桜の名所が、満開の桜花で、白や薄いピンク色に彩られることでしょう。というわけで、写真は昨日(25日)の神山森林公園の様子です。ここは県内でも有数の桜の名所で、毎年シーズンには、県内だけでなく県外からも多くの花見客が訪れ、賑わいます。今のところ、多くの木は咲き始めですが、『さくら祭り』が始まる44日(土)頃には、見応えのある風景に変わっているはずです。ピジョンズ・パークとしては、満開の時期を逃さず足を運んでみたい場所の一つです。
 
2009.0324
●秘境に守られる重伝建
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島は、朝から爽やかに晴れ、清々しい春の一日が動き始めています。さて、本日の写真は、どこだかお分かりになりますか? 三好市東祖谷の落合集落です。かつて平家の落人らが隠れ住んだと伝えられる秘境祖谷のイメージそのままに、急峻な山肌に、張り付くように民家が建てられ、石垣が組まれています。とはいっても、源平の時代ではなく、江戸中期から明治期にかけてかたちづくられたとのことです。4年前の平成17年には、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、各家屋や石積みなどの建造物と周囲の風景・環境がまとめて保存されることになりました。そんな伝統的山村にも、今年は例年より早く、春が訪れようとしています。
 
2009.0323
●木沢から春の花だより
『ほどよく遠い隠れ家的温泉 四季美谷温泉』支配人、地下足袋王子こと平井さんから、またまた春の花だよりが届きました。22日に地元の砥石権現(標高約1374.8m)山行中、雨の中撮影したそうです。「フタバアオイは、例年なら4月に咲くんじゃけんど、今年は早く暖かくなったんで、もう開花が見られました」(地下足袋王子)。県内各地で、桜の開花が早くも伝えられ、本格的な花の季節がやってきているようです。「高山に咲く貴重で希少な花々に、会いにきませんか?」と地下足袋王子。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、徳島の山で、美しい花々に出会いたくなったら、一度『木沢の山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉)に参加してみてはいかがでしょうか。
 
2009.0322
●甘~い山の春を告げる『タムシバ』開花
那賀町を流れる坂州木頭川のほとり。源泉100%の湯けむりを上げる『ほどよく遠い隠れ家的温泉 四季美谷温泉』支配人、地下足袋王子こと平井さんから、春の便りが届きました。那賀町に建立されている四国八十八カ所霊場第21番札所『舎心山 太龍寺』の奥の院とされる『黒滝寺』境内で、モクレンの仲間『タムシバ』が見頃を迎えているそうです。モクレンというと、中国原産の樹木といったイメージがあるかもしれませんが、世界中に約12属、230種ほどが分布しているのだそうです。その中で、日本で見られるのは6種。オオヤマレンゲ、コブシ、コブシモドキ、ホオノキ、シデコブシ、そしてタムシバです。子どもの拳(こぶし)に似た白い花が、甘い香りで春を告げてくれます。「標高約700mの黒滝山山頂の境内で、高城山(標高約1630m)をバックに記念撮影はどうじゃろうか?」(地下足袋王子)。ピジョンズ・パーク読者のみなさんも、甘い香りがする徳島の山の春を感じて、お肌すべすべと噂の四季美谷温泉に浸かってみませんか?
 
2009.0319
●川上画伯の最新作は、早春を彩る山菜の女王
ピジョンズ・パークでは、おなじみの色鉛筆画作家・川上和彦さんから、最新作が届きました。タイトルはずばり『ふきのとう』。早春を彩る山菜の代表各として名高い『ふきのとう』をモチーフに、あたたかでやわらかなタッチで描き、色を塗り重ねた深味ある作品に仕上げています。「2004年に書き始めてんけど、やっと完成したわ(ピジョンズ・パークの関西弁、あってますか^^;)」とのことで、およそ5年越しの大作です。どうぞ、ご覧ください。
 
2009.0318
●『あせび公園』に甘い香りの季節
徳島県板野町と香川県東かがわ市引田を結ぶ、県道1号線のピーク『大坂峠』近くに『あせび公園』が広がっています。その名の通り、広い公園全体に無数の馬酔木(あせび)の木が植えられており、毎年3月中旬になると、白やピンクの小さな花が鈴なりに開花し、見頃を迎えます。満開の頃に遊歩道を歩くと、うっとりするような甘い香りがそこかしこに漂い、春の一日を心に残る思い出に変えてくれます。今年もそろそろ、見頃が訪れているのではないでしょうか。ピジョンズ・パークも近々、一年ぶりに甘い香りとの邂逅を楽しみに行ってみたいと考えています。うまく撮影できましたら、読者のみなさんにご紹介したいと思います。どうぞ、お楽しみに!
 
2009.0317
●剣山系の残雪わずか
西日本第2位の高峰・剣山(つるぎさん・標高約1955m)をはじめ、そこに連なる秀麗な山々の本格的な山開きは、まだもう少し先です。ただ、今年の春は、かなり前倒しでやって来たようで、高峰の頂にわずかに残雪が見える程度。暖かな陽光を受けて、木々の枝では新緑を迎えるためのつぼみが、大きく膨らみ、今にも若々しい緑の葉が顔を出そうとしています。フットワークの良さだけでは、いかんともしがたい登山ですが、今シーズンは、気候的に例年より早めに山行に入れそうです。ピジョンズ・パークも、これまでより多くの銘座に立つことができるかもしれません。読者のみなさんに四国・徳島の名山をご紹介できる機会が増えそうな気配に、胸躍らせています。
 
2009.0316
●伝説が語り継がれる『赤羽根大師のエノキ』
春の暖かな陽光が差す、緑豊かな徳島県つるぎ町は、多くの銘木、巨樹を有する地域として知られています。なかでも剣山(つるぎさん・標高約1955m)の登山口にもなっている一宇地区には、巨樹王国の名に恥じない巨樹・古木が生きる森が広がっています。一宇・河内地区で出会える『赤羽根大師のエノキ』もその一つ。幹周(地上高1.3mの位置で計測)は6.82m、樹高は16m、そして東西18m、南北16mにわたって、太い枝を伸ばしています。地域の大師堂脇にそそり立っていることから、もともとは大師堂のエノキと呼ばれていたそうです。そしてある時、この木にとまった赤い羽根の鳥が、老女と村人を難から救ったという逸話(大師堂そばの看板に詳しい内容が記されています)が残されており、そこから、誰言うともなく『赤羽根大師のエノキ』の名で親しまれるようになったのだとか。今、この巨樹は、国指定天然記念物として保護されていますが、昔から地域の誰もに愛され、そして信仰されて、大切に守られてきたのです。
 
2009.0315
●神山町江田地区の菜の花が見頃間近!
KAIR、清流・鮎喰川、氷瀑・神通の滝、名瀑・雨乞いの滝、梅の里『阿川地区』など、話題に事欠かない徳島県神山町。多くの里山を有するこの町で、春のこの時期、石積みの段々畑を真っ黄色に染める必見の地域があります。それが鮎喰川上流に位置する江田地区です。人の頭ほどの石を丁寧に重ねて作った石垣に守られた段々畑には、今シーズンも、真っすぐに伸びた深緑の茎に、コントラストもはっきりした、真っ黄色の花を咲かせた菜の花が一面を彩っています。撮影した3月初旬には、写真の通りのおよそ3分咲き。吉野川沿いの川岸では、菜の花が今週末あたりに見頃を迎えそうな雰囲気です。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ吉野川川岸で、ぜひ春を満喫してください。
 
2009.0314
●魅力的な彫像が迎えてくれる『妙見山公園』
鳴門市のランドマークの一つ『妙見山』(撫養町)は、県内屈指の桜の名所、あるいは夜景観賞スポットなど、風光明媚な観光ポイントとして知られます。山頂には、撫養城(岡崎城)跡に模擬天守閣が建てられており、これからの桜の季節、天守閣周辺や隣接する妙見山公園のお花見散策が人気を集めています。そして、この妙見山公園で、非常に魅力的な彫像(裸婦像)に出会えます。歩いて確認したところ、山頂近くの花壇の四隅にそれぞれ1体ずつ、公園駐車場に1体。合計5体の等身大と思われる裸婦像を見つけました。ひょっとすると、まだ見逃しているものがあるかもしれません。ピジョンズ・パーク読者のみなさんで、ほかにご存じであれば、写真データをぜひ送ってください。できるかぎり掲載させていただきたいと思います^^)。北方向に青い撫養港、南・東方向に鳴門市街を望む妙見山公園。桜の便りが届く頃、もう一度訪ねてみたい場所の一つとなりました。
 
2009.0313
●吉野川川岸で春まったり
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、おはようございます。今日の徳島は、昨日の快晴から一転、冬に逆戻りしたかのような寒さと、鉛色の雲が空を覆っています。といって決してへこんでいるわけではなく、屋外での撮影には最高のコンディションかもしれないと、内心うきうきしていたりします。13日の金曜日などと言いますが関係ありません^^)。ピジョンズ・パーク読者のみなさんも、こんな日こそ、何かしら楽しみをみつけて、晴れやかに過ごしていただきたいと願います。というわけで、今日の写真は見た目も清々しい吉野川の川岸(六条大橋近くの北岸)です。春らんまん、菜の花が咲き乱れ、緑に輝く牧草を案山子たちが守っていました。のどかな風景を眺めていると、あたたかい春の風に乗って、どこからか「モ~」と牛の声が届きます。まったりしていただけましたでしょうか。さぁ、気持ちの元気回復。午後も張り切って頑張りましょう!
 
2009.0312
●沖洲の貝掘り風景
徳島・小松島港に張り出した徳島市のマリンピア沖洲と、南・北沖洲に挟まれた海の干潟で、貝掘り風景が見られ始めました。採っているのは、アサリやシジミ、ハマグリなどでしょうか。吉野川河口での潮干狩りシーズンは毎年4月の半ば頃から。実のところピジョンズ・パークは、記憶にある限り吉野川の潮干狩りに挑戦したことがありません。今シーズンあたり、読者のみなさんといっしょに一度楽しんでみたいものだと思っています。
 
2009.0311
●三寒四温は春の知らせ
今週初め、平野部では生暖かい雨が、強く降っていましたが、山間部では、雪が降り、また夜・早朝の冷え込みがあったようです。写真は神山町と那賀町の町境にある雲早トンネル(那賀町側)から見た、高城山山頂(標高約1627.9m)の様子です。山肌には雪が積もり、木々は樹氷で彩られています。すわっ、冬に逆戻りか!?と、驚きますが、これも一時のこと。春は着実に自然の中に浸透しているようで、よく見れば、木々の枝は若葉を宿した新芽で膨らみ、薄赤くもやもやとした色合いで山々を覆い始めています。もちろん花々もしっかりと咲き始め、那賀町の谷沿いでは『ユキワリイチゲ』の群生が、小さな白い花を満開にして、訪れるみなさんを歓迎しています。
 
2009.0310
●『二層うだつ』の町並み
『うだつ』と聞いて、まず思い浮かぶのは、美馬市脇町の『脇町うだつの町並み』でしょうか。ただ、旧家・旧商家の隆盛の象徴であった『うだつ』は、もちろん脇町だけのものではなく、さまざまな町筋で見ることができます。県西部の町・つるぎ町貞光地区を走る一本の街道『一宇街道』で、両脇に軒を並べる古い商家にも、立派な『うだつ』が残され、今に伝えられています。加えて、多くは他であまり見ることのない『二層うだつ』という造りになっており、豪華さにおいては、脇町のそれをも圧倒するほど。全国の例にもれず、この通りもかつての賑わいは薄れていますが、それでも『二層うだつ』をあげた旧家がならぶ街道に立つと、在りし日の賑わいを感じることができます。
 
2009.0309
●その存在感たるや『高清の大杉』
徳島県つるぎ町は、県内はもとより全国でも有数の巨樹に、数多く出会える『巨樹王国』です。そんなつるぎ町の中でも、もっぱら多くの巨樹が存在しているのは一宇地区となっていますが、隣接する半田地区高清(こうせ)の山間では、県指定天然記念物『高清の大杉』を見つけることができます。指定を受けたのは昭和34612日。二株の杉の巨樹からなる大杉です。傍らに立てられた案内板によれば、推定樹齢は7001200年。山の斜面の上部に育った大杉は樹高約50m、樹周約9.15m、斜面下部に立つ大杉は、樹高約45m、樹周焼く6.55mに達するそうです。いずれも樹勢は旺盛で、表皮には何かしらの艶を見て取ることができます。ちなみに巨樹の樹周は地面から1.3mの位置を測るそうですが、数年前に来た際に感じた大きさよりも、一回り、いや数回り大きくなっているように感じました。年輪は確実に増えているわけで、あながち気のせいでないのかもしれません。高清の大杉に出会うためには、つるぎ町半田支所から約15分ほど車で高清地区へ向かい、最後は車一台がやっと通れる幅の道路を「高清の大杉」と書かれた看板が立つ終点まで進みます。そこから水の流れていない谷があり、これに沿って約20分ほど急な山肌を登る必要があります。ただ、山道や登山道はなく、登りやすいコースを自分の目と足で探さなければなりません。この大杉に興味を抱かれたピジョンズ・パーク読者のみなさんへのアドバイスとしては、まず迷わないこと、そして転倒・転落しないことに、大きなエネルギーを割いていただきたいと思います。そうして払った努力は、圧倒的な存在感を持つ二株の巨樹を見上げたとき、心の底から湧き出る感動によって報われるに違いありません。
 
『高清の大杉』の大きな写真はこちら→『ハトの写真館』
 
2009.0308
●本当の季節を告げる山間の梅花
徳島県西部の町、つるぎ町の山間で、ご覧のような梅の古木に出会うことができました。今年は、温暖化の影響なのか、梅の開花が早く、名所と言われる地域をはじめ、ほとんどが見頃を過ぎているなかで、いままさに花の見頃を迎えようとする梅の木がありました。標高でいうなら、およそ400mほどでしょうか。剣山の北側は、まだ早春の気配が濃厚であるようです。
 
2009.0306
●鳴門わかめの旬が来た!
春の観潮シーズンを迎えた鳴門海峡では、海の幸『鳴門わかめ』にも旬が訪れています。県内のスーパーや商店の店頭には、肉厚でみずみずしい鳴門わかめが、おいしそうな表情でたくさん並んでいます。ところで、ピジョンズ・パーク読者のみなさんは、鳴門わかめと一口に言っても、『炭干しわかめ』と『塩蔵わかめ』の2つの出荷形態があることをご存じでしょうか? 炭干しわかめは、活性炭をまぶして天日に干すことで、鮮度や香りを封じ込める製法です。一方の塩蔵わかめは、鳴門海峡で収穫したわかめを、浜ですぐに湯通しし、素早く冷水につけることで、やはり鮮度や香りを逃がさない手法なのです。いずれも、お湯に戻すと鮮やかな緑色に変わり、食卓に彩りを添えてくれます。そして、こりこりとした歯ごたえがあり、潮の香りを楽しむことができます。う~ん、書いていて、いまだ旬の鳴門わかめを口にしていないピジョンズ・パークは、すぐにでも鳴門わかめを買いに行きたい、そんな思いにとらわれています。
 
2009.0305
●梅花去って、待ち遠しい桜のたより
梅の花見シーズンは、開花が急ぎ足だったためか、例年よりも数日早く終盤を迎えたようです。徳島県南部の梅の産地『明谷梅林』(阿南市長生町)でも、ほとんどの梅の木が盛りを過ぎ、わずかに甘酸っぱい香りを梅園に漂わせている状況となっています。ただ、木を見ると花のガクがしっかりと残り、しっかりと受粉していることが分かります。「この分だと、今年もたくさん実をつけてくれるんじゃないかなぁ」と、梅林の一角を所有し、手入れするおばちゃんが教えてくれました。ピジョンズ・パークによる今シーズンの梅園めぐりも、明谷梅林で終わりになりそうです。さぁ、次は待ちに待った桜の季節です。気象庁の第1回さくら(ソメイヨシノ)の開花予想によると、徳島は今月末の327日だそうです。梅の花に続き、桜も例年より少し早い開花となりそうですが、いよいよ待ち遠しくなってきましたね。もちろん、桜のお花見シーズンには、ピジョンズ・パークも桜の名所を巡り、読者のみなさんにご紹介する予定です。どうぞ、お楽しみに!
 
2009.0304
●梅の花香る春の里山
県内の梅どころは、いずれも花の見頃、あるいは満開を少し過ぎたくらいの開花が続いています。あたたかい春の風が、甘酸っぱい香りを運んでくれます。写真は、のどかな農村風景、里山風景の中に約16000本もの梅の木が植えられている県内有数の梅の産地『阿川梅の里』(神山町)の様子です。現在、毎年恒例の『梅まつり』が開催されており、322日(日)まで、梅の花咲く里で花見を楽しむことができます。また、38日(日)には、花見と健康づくりを兼ねた『健康ウォーク』や『梅干しの種とばし大会』などのイベントも開催されるそうです。読者のみなさんと一緒に、ピジョンズ・パークも梅の花香る春の里山を歩いてみたいものです。
 
2009.0303
●おひな様が遊ぶ『おひな様の奥の院』
「あかりを つけましょ ぼんぼりに♪」というわけで、今日は楽しいひな祭り。ピジョンズ・パーク読者のみなさんのお宅にも、かわいらしいひな飾りが登場していることだと思います。先だってポッポニュース(224日)でもご紹介しましたが、徳島県勝浦町では、桃の節句にちなみ町をあげてのひな祭り『第21回ビッグひな祭り』(メーン会場:人形文化交流館)が開催されています。写真はメーン会場から西方向へ約7kmほど離れた旧家・森本家(坂本地区)に展示された『ひな飾り・おひな様の奥の院』です。約150年前に建てられたと言われる母屋の廊下、約100年の歴史がある離れの座敷、そして内庭で、趣向を凝らしたおひな様たちに出会うことができます。百人一首や碁、遊山箱を囲んでのお花見、凧揚げなど、おひな様たちがそこかしこで遊ぶ、楽しげな様子に、知らず知らず心が躍ります。旧家・森本家でのおひな様展示は38日(日)まで行われているそうです。ピジョンズ・パーク読者のみなさんも、一度足を運んでみてはいかがですか?
 
2009.0228
●梅の花が散り始めた『観梅苑』
早春はゆっくりとやって来る割には、足早に去って行くものなのかもしれません。県内各地の梅どころで、花のほころびが言われていたのもつかの間、早くも盛りを過ぎた木が目立ち始めています。徳島県鳴門市板東にある梅どころ『観梅苑』でも、散ってしまった花びらが地面に目立ち、枝のつぼみは残り少なくなっています。花びらを散らし、そして青葉を茂らせ、梅を実らせる季節へと移っていくのです。とはいえ広大な敷地に植えられた約1000本の梅は、今はまだ見頃の木もあり、この週末は十分に梅の花見を楽しむことができるのではないでしょうか。
 
2009.0227
●さようなら『BANDOロケ村・歓喜の郷』
日本ではじめて、ベートーヴェン作曲『交響曲第九番・歓喜の歌』(通称、第九)が演奏された地といえば、鳴門市板東にあった旧ドイツ兵俘虜収容所。今から約90年ほど前の第一次世界大戦の最中、板東俘虜収容所で暮らした旧ドイツ兵と地元の皆さんの間であたたかな交流があり、そこに人種や国境を越えた熱い友情がはぐくまれたそうです。この史実をモチーフとする物語、映画『バルトの楽園』は、20066月に全国公開され、人気を博しました。そして映画の撮影にあたって、当地に築かれたロケセットがそのまま残された『BANDOロケ村・歓喜の郷』は、その後、鳴門市の観光名所の一つとして、多くの観光客を集めてきました。ところが、この名所が惜しまれながらも明日(228日)をもって閉村となるそうです。これに合わせ、昨日から明日の閉村までの3日間、無料開放されています。バラッケ(兵舎)が立ち並ぶロケ村『歓喜の郷』を訪ね、大正時代の空気を感じられる最後の機会です。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
2009.0226
●雲が去って春がやってくる
今朝の徳島は、朝から薄曇り。空気は昨日の雨を含んでしっとり重く感じられ、外出を考えている皆さんには、傘を持っていこうか、手ぶらで出かけようかと、悩ましいお天気かもしれません。さて、お天気といえば、昨日明け方の雷雨が去った午後、空を覆った厚い雲の、深味のある白色に、ピジョンズ・パークは魅了されました。レンズを空に向けたものの、残念ながら今回は捉えきれなかったカミナリの軌(輝)跡の代わりとすれば、おつりがたくさん返ってくるに違いないと感じました。そしてこの雲が去れば、すっきりと晴れ渡る本格的な花の季節、春がやって来ます。県内、花の名所を巡り、読者の皆さんにご紹介したいと思います。閑話休題。お出かけに傘が必要か否かを迷っているピジョンズ・パーク読者の皆さん、とにかくもカメラだけはお忘れ無く。
 
2009.0225
●県南の梅どころ『明谷梅林』満開か!?
徳島県内有数の梅どころと言えば、吉野川市の『美郷』、神山町の『阿川梅の里』、鳴門市の『観梅苑』そして阿南市長生町の『明谷梅林』などが挙げられましょうか。写真は昨年3月上旬に撮影した、赤谷梅林の様子。広大な敷地に、鶯宿や淋州など約4000本の梅の木が植えられ、甘酸っぱい香りが風に運ばれて鼻腔をくすぐっていきます。ここは毎年、2月上旬から3月下旬にかけて、一般に梅園が開放され(駐車場は有料)、梅の花見の名所として広く親しまれています。今日の徳島は朝からカミナリが閃き、雨が落ちています。梅の花が散る前に、県南の梅の名所を訪ねたいものです。
 
2009.0224
●今年は3万体!『ビッグひな祭り』
今年も春恒例の節句イベント『ビッグひな祭り』が、徳島県勝浦町で始まりました。回を数えること21回(年)、全国からかわいらしいひな人形が寄せられ、メーン会場の人形文化交流館には約3万体のひな人形が一堂に展示されています。ところで、日本でひな祭りが始まったのはいつ頃のことなのでしょう。起源は1000年以上前の平安時代といわれ、33日が桃の節句として定まってきたのは600年ほど前の室町時代とも語られています。また、正式なひな人形の並び方について、ご存じでしょうか。現在よく見かけるのは向かって左側に男雛を置き、向かって右側に女雛が飾られています。ただ、古くは逆だったそうで、京都などの地域によっては、かつての並び順になっているところもあるのだそうです。全国からあまた寄せられる勝浦町の『ビッグひな祭り』では、そんなひな飾りの様子も合わせて観賞されると楽しいのではないでしょうか。【第21回ビッグひな祭り】期間:開催中~322日(日)/時間:9時~16時/会場:人形文化交流館(勝浦町生名)
 
2009.0223
●みんなが一つになった『海部川風流マラソン』
今朝の徳島新聞1面を飾った『海部川風流マラソン』。風流と書いて「フル」と読ませるそうで、ひねりが利いています。昨年春に開催された『とくしまマラソン』に続き、本格的な市民マラソンとして2つめとなるフルマラソンの会場・コースとなったのは、タイトル通り海部川が流れる県南の町・海陽町。知られざる清流と言われる、県南の海部川沿いを走るランナーたちを、「2」が三つもそろった222日(日)、ピジョンズ・パークも応援に行きました。ところでこの大会は、平成18331日に合併して新しく生まれた海陽町の3周年記念として開催されたそうで、旧海南町、旧海部町、旧宍喰町の住民みなさんがあらためて団結し、成功を願ったに違いありません。海外や全国から1382人の市民ランナーが集まり、駆け抜ける沿道で、旗を振り、声をかけ、そして給水所でのもてなしなど、コース各所で笑顔と大声援があふれていました。かく言うピジョンズ・パークも、沿道で応援しつつ、すばらしい走りと笑顔、もてなしの様子をバッチリ撮影・記録したわけですが、実のところ今回の記事では紹介していません。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、ごめんなさい。ひょっとしてひょっとすると、某有名グラフ誌の片隅で、ピジョンズ・パーク撮影の写真を使っていただけるかもしれない、というわずかな期待を抱いていたりするからなのです。というわけで、今回の写真は大会の周辺をご紹介します。第1回大会の盛り上がりを、感じ取っていただければと思います。
 
2009.0220
●幻の珍味『岩茸』。味わいやいかに?
ピジョンズ・パーク読者の皆さんは、『岩茸(イワタケ)』をご存じでしょうか。『茸』という字が当てられていますが、キノコなどの菌類ではなく、地衣類(地衣植物)の仲間。高山や温帯の気候のもと、岩山や樹上に着床して広がるように育ちます。その育つスピードが極めて遅く、言われるところによると直径1cmの円に育つのに3年ほどかかるのだとか。手のひら(約10cm)くらいのものだと30年前後経っているということになります。この『岩茸』は、何になるのかといえば、食用にできる珍味。つまり、人のあまりいない山中の岩山(崖)に、張り付くようにして育った、幻の食材というわけです。さて、ご覧の写真が、かくいう幻の食材であります。どこで手に入れたか(いただきものですが)詳しくは言えませんが、那賀町を流れる清流・釜ヶ谷渓谷沿いの奥地。澄んだ空気と緑深い山中の岩山に自生していたものです。珍味といわれるその味わいやいかに!気にかかるところですが、下処理にかなり手間が掛かるようで、まだいただいていません。ただ、この珍味を、ひょっとすると比較的手軽に味わうことができるかもしれないのです。那賀町で湯けむりを上げる、ほどよく遠い隠れ家的温泉『四季美谷温泉』の名物○秘料理として、近く登場する可能性が出てきたのです。「見つけるのが難しく、採取するのも危険な岩場にはえる貴重な食材。量に限りがありますが、できるだけ多くの皆さんに味わってほしいと思っています」と、地下足袋王子こと四季美谷温泉支配人の平井さん。新メニューに加わった際には、さっそくいただいてみたいと思います。もちろん、ピジョンズ・パーク読者の皆さんには、いち早くお知らせします。どうぞ、お楽しみに!
 
2009.0219
●サボテンの花の季節
ピジョンズ・パークのポッポギャラリーでおなじみ、色鉛筆画作家・川上和彦さんの新作が登場しました。2009年初となる作品のタイトルは『サボテンの花』。花の光沢、膨らんだ茎に生えたトゲの質感、質量を感じさせる鉢と砂利の奥行きある色乗りなど、さすがの大作です。ちなみに、作品に添えられた「だいじょうぶ だいじょうぶ ありのままの あなたで だいじょうぶ」という詩は、画伯に画を依頼したクライアントの考案だそうです。と、ここまで書いて、はたと気づくことが! サボテンの花は、やっぱり春、咲くのですね。
 
2009.0218
●追い詰めたのか、巻かれたのか。
2月上旬で、気温が20度を超えた那賀川上流で、ピジョンズ・パークはついに『霧』を追い詰めることに成功しました! ……。読者の皆さん、すみません。本当は『霧』に巻かれてしまったといのが事実です。なぜなのか分かりませんが、ピジョンズ・パークは『霧』に出会うと興奮します。カメラの具合が少々悪くなっても、水滴に晒してしまいます。見えにくくなった視界の向こうに、何か「いる」「ある」「起きている」と思うからかもしれません。野鳥の声が止み、静けさに包まれるためかもしれません。肥大した想像力が、鎖を引きちぎらんばかりに突進を始め、『霧』の向こうへ心を引きずって行くのです。足の裏も手のひらもしびれてチカラが入らない感覚。突然始まった自己紹介の順番が迫ってきたときのうろたえ。急ぐほどに赤信号に邪魔される焦燥感。写真ですが、読者の皆さんに少しでも共有していただければと思います。※お詫び。今回のポッポニュースは、『霧』のため、ちょっとテンション高め、浮き足だっています。
 
【お知らせ】(1)ピジョンズ・パークのポッポギャラリーで、色鉛筆画作家・川上和彦氏の最新作『サボテンの花』をご紹介しています。どうぞご覧ください。(2)徳島県内に咲く花々を紹介する『花の島』を久々に更新いたしました。今回は『ユキワリイチゲ』です。こちらもどうぞご覧ください。
 
2009.0217
●名瀑・大釜の滝から雲早山へ
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今朝の徳島の空は、抜けの良い青空と白い雲が浮かび、はっきりとしたコントラストが気分を爽やかにしてくれます。気持ちを晴れ晴れとさせてくれるといえば、早春の山歩きもその一つ。215日(日)に開催された『木沢の山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉)では、徳島県の三大名瀑に数えられる『大釜の滝』から『雲早山』(くもそうやま・標高約1495.9m)の頂を目指しました。歩行距離約8km、高低差約1000mの山行です。『木沢の山と花と温泉ツアー』においては上級者コースにもかかわらず、尾根伝いの景観、遠望の良さから人気は高く、当日サポーターさんを含めて総勢23名のパーティとなりました。大きく育った杉の林は、山行開始からすぐに抜け、あとはブナやカンバ、ミズメ、ヤマザクラなどの雑木林が続き、豊かな自然を満喫できるコースに参加された皆さんの表情は、終始笑顔であふれていました。「木々の枝に新芽が膨らんでいます。深緑の頃、このコースを辿るとさらに面白い山行になりますよ」と、ツアーリーダーの地下足袋王子(四季美谷温泉支配人の平井さん)。今回のコース、山を知るサポーター無しにはまず辿れない行程。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、深緑の頃、『木沢の山と花と温泉ツアー』が開催された際には、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。緑の景観と清々しい空気、野鳥の声、そして山の仲間たちの笑顔──たくさんの宝ものを手に入れることができますよ。
 
2009.0216
●深い歴史をキャンバスに描く新時代の美『うだつをいける』
美馬市脇町の『うだつの町並み』を代表する旧家『藍商佐直・吉田家住宅』を会場に、華道展『假屋崎省吾~飛翔~うだつをいける』が開催され、連日多くの人出で賑わっています。14日(土)には、当初の予想入場者数を大きく上回り、午後2時頃には累積7777人目の来館者に記念品がプレゼントされたそうです。江戸時代に建てられたと言われる豪奢(ごうしゃ)な造りの屋敷内で、床の間や小玄関、板の間、中庭や廊下などに假屋崎さんの手による大型の生け花作品の数々が展示されています。作品づくりでの、メーンの素材にはシンビジウムなどの洋ランがあしらわれ、竹や古木、花器なども地元の材料が使われています。日本の伝統華道にアバンギャルドな雰囲気が加味された作品展は今月25日まで開催されているそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度足を運んでみてはいかがでしょう。重厚な日本家屋が醸し出す深い歴史をキャンバスに、時代を積み重ね新たな美として描き出された假屋崎さんの空間芸術に出会うことができます。
 
2009.0214
●標高をもって侮る事なかれ『大麻山』
香川県との県境に連なる阿讃山脈のピークの一つに『大麻山』(おおあさやま・標高約538m)があります。鳴門市大麻町板東の大麻比古神社境内近くに登山口があり、そこには立派な鳥居が設けられています。大麻山山頂に大麻比古神社の奥の院が建立されているためで、登山道はそのまま参道でもあるのです。標高はさして言うほどのこともないのですが、長い石段が登山道の何カ所にも配され、歩きやすい割には、徹底した上り坂続きで、太もも、ふくらはぎ、おしりの筋肉にかなりの負荷がかかります。本格的な山登りや長距離のマラソンなどに備えたり、健康・体力づくりを兼ねたりと、ここで鍛えている人も少なくないようで、コースを駆け上がり、駆け下りる皆さんと結構な頻度で出会います。中腹で、霊水『真名井の水』が湧いている場所があり、体調と相談しつつ、お賽銭を納めて甘露で喉を潤すことができます。登山道のほとんどは雑木に覆われていますが、ところどころ展望開けた場所があり、鳴門市街を望みつつ休めます。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、春、山の木々に緑が宿るころに、山頂を訪ねてみてはいかがでしょう。凛々しい山桜に、出会えるかもしれませんよ。
 
2009.0213
●吉野川の名物橋『岩津橋』
徳島県いや四国を代表する大河、四国三郎・吉野川には、多くの橋が架けられています。中でも特徴的な姿をしているのが、阿波市阿波町岩津(北岸)と吉野川市山川町舟戸(南岸)を結ぶ吊り橋『岩津橋(いわづばし)』です。一般的な斜張橋では、橋の両側に橋柱があるものですが、岩津橋の場合、北岸の岩津に巨大な橋柱があり、そこを支点に張られたワイヤーが見事に橋を支えています。遠くからも、すぐにそれと分かるシルエットは、吉野川の名物橋といえるのではないでしょうか。
 
2009.0212
●『観梅苑』の梅花は今、二分咲き
今日の徳島は、霞が薄くかかり、やわらかな日差しが春らしく、間延びしたようなあたたかさを作りだしています。春の楽しみといえば、お花見。その先駆けとなるのが『梅』の花です。県内の梅の名所も、今月中旬には見頃を迎え、甘い香りで花見客を迎えてくれることでしょう。写真は、鳴門市大麻町板東の民宿『観梅苑』の梅の様子です。大麻比古神社の参道脇に建つ、宿のまわりには約1000本の紅白梅が植えられており、シーズンともなれば、花見客で大いに賑わう梅花の名所となっています。今はまだ、ちらほらといった開花の状況ですが、今月20日頃から急速に見頃がやってくるそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。観覧料(入園料)は100円です。
 
2009.0210
●山のアイドル誕生!
徳島県那賀町横谷(旧木沢村)で湯けむりを上げる、ほどよく遠い隠れ家的温泉『四季美谷温泉』が主催する『木沢の山と花と温泉ツアー』に、かわいらしいアイドルが登場しました。名前は、naっちゃん! 地下足袋王子こと四季美谷温泉支配人・平井さんのお孫さんか、あるいは山登りのインストラクターさんか。とにかく、楽しい山登りがいっそううれしくなるアイドルの参加で、これからの『木沢の山と花と温泉ツアー』は、ますます面白くなりそうです。地下足袋王子の笑顔とおもしろトークだけでは物足りない(地下足袋王子、ごめんなさい)というピジョンズ・パーク読者の皆さんも、きっと大満足。山のアイドル、naっちゃんに逢いに行きませんか^^)?
 
2009.0209
●花の季節がやって来た!
「日差しが暖かいなぁ」と感じておりましたら、梅の花のたよりもポツリポツリと聞こえ始めました。満開の梅園を思い出していると、そこでかいだ、甘酸っぱい梅花の香りの記憶が蘇ってきます。梅、馬酔木、桜と続く春の花見シーズンが幕を開けようとしています。花のシーズンといえば、今がまさにラン、シンビジウムの盛りです。県内でも屈指の洋ラン産地となっている阿波市土成町で、昨日、洋ランをテーマにした『花フェスタ ランランフェア』が開催され、人気の切り花や鉢植えの展示即売会には、朝から多くのファンが集まり賑わっていました。また、会場となったJAグリーン板野西店駐車場では、来場者にシンビジウムの切り花がプレゼントされ、来場者が歩くたび、かぐわしい香りが風に乗って広がっていました。同フェスタは、毎年恒例のイベントということです。今回足を運べなかったピジョンズ・パーク読者の皆さんも、また来年、覗いてみてはいかがでしょうか。
 
2009.0208
●雪景色を満喫!『樹氷まつり』
昨日、冬期恒例の観光登山イベント『樹氷まつり』(主催:四季美谷温泉)が、那賀町(旧木沢村)の剣山スーパー林道で開催され、15人の参加者とインストラクターが晴天の下、雪景色を楽しみました。残念ながら、このところの陽気から、肝心の樹氷に出会うことはできませんでしたが、休憩所『ファガスの森 高城』周辺に積もった雪に触れ、1400mを越える山々の雪景色を満喫することができたようです。また、町内で行われる夏のイベント用に制作されている巨大な氷柱の切り出しがこの日行われ、鑑賞後、小さく割られた氷柱をプレゼントされた参加者の皆さんは喜んで持ち帰っていました。「夏には、この氷を使って、流しそうめんや氷のオブジェづくりも楽しむつもりです。皆さん、ぜひ足を運んでください」(地下足袋王子こと四季美谷温泉支配人・平井さん)とのことで、春を飛び越えて、夏が待ち遠しくなりそうです。ピジョンズ・パークでは、夏のイベント『つらら祭り』について、日程等の内容が決まり次第、早々にお知らせいたします。読者の皆さんも、ぜひご参加ください。
 
2009.0206
●早春の陽気を謳うユキワリイチゲ開花
地下足袋王子(四季美谷温泉支配人)から「ユキワリイチゲが咲いたよ」とお知らせをいただきました。徳島県那賀町(旧木沢村)で湯けむりを上げる、ほどよく遠い隠れ家的温泉『四季美谷温泉』近くの谷で、群生するユキワリイチゲの小さな白い花を、毎年早春に見ることができます。例年2月の終わり頃から3月初旬に見られるのですが、温暖化の影響のためか、今シーズンはいくぶん早咲きのようです。名前の通り、雪を押しのけて咲く春告げ花で、本格的な春が、すぐそこに来ていることを感じさせてくれます。「ユキワリイチゲは、陽の光を感じないと開かない花。晴れた日のお昼頃が見頃ですよ」と、地下足袋王子のうれしいお誘い。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、早春の木沢地区で、春告げ花を探してはいかがですか?
 
2009.0205
●病気治癒に霊験ありと言われる『温泉山 安楽寺』
徳島県板野郡上板町に建立されているのが、四国霊場第6番札所『温泉山 安楽寺』です。山号は境内近くを流れる谷に温泉が流れていたこと、また病気治癒に霊験を持つとされる薬師如来を本尊としたことに由来するのだとか。また、当寺には弘法大師を矢から守ったとされる『逆松』があり、厄除けの御利益も得られるのだそうです。そして当寺の宿坊には、山号の名通りに薬湯が湧いているそうで、精神修行と厄除けを兼ねて、ピジョンズ・パークもいつか近いうちに利用させていただきたいものだと思います。
 
2009.0204
●極楽の輝きを放った本尊『阿弥陀如来像』の寺
日本における第九初演奏の地として知られる、鳴門市大麻町に建立されているのが、四国霊場第2番札所『日照山 極楽寺』です。一番札所『霊山寺』ほどちかく、壮麗な朱塗りの仁王門、長寿に御利益があるとされる『長寿杉』、ご本尊の阿弥陀如来像の逸話などが残る、落ち着いたたたずまいの札所です。ちなみに、ご本尊にまつわる伝承というのは、当寺において21日間の修行を終えた弘法大師がまたたく間に彫り上げた阿弥陀如来像をご本尊として納めたことに由来します。すなわち、ご本尊である阿弥陀如来像が放つ、その後光があまりにも強く、鳴門の海で漁をするのに妨げになるほどであったと言います。そこで、光を少し遮るために小山を盛り上げたところ、大漁が続いたのだそうです。そこから山号である『日照山』が生まれたとも伝えられています。
 
2009.0202
●四国霊場八十八ヶ寺第4番札所『大日寺』に願う
如月(きさらぎ)の第1週が明けました。今日からまた新しい月の新しい週が始まります。古来よりの俗語で、二八(にっぱち)というのがあるのをご存じの方も多いと思います。2月は寒さで、8月は暑さで客足が遠のき、景気が悪くなるという伝説です。ただ、実際に2月、8月には多くの業種で業績が落ちるという統計もあるそうで、現在の世界的な不況と合わせて考えれば、ますます頑張らなければならない月の始まりといえそうです。というわけで、四国霊場八十八ヶ寺第4番札所『黒巌山 大日寺』に、如月の幸運を願います。弘法大師が彫ったと伝えられる本尊『大日如来』は、商売に際立つ御利益があるというわけではありませんが、大日如来は宇宙の中心的存在で、すべてのものに慈悲をもたらしてくれる最高の仏様とされています。人知・人力ではままならぬのが世の常ならば、自らの努力を続けながらも、大日如来様に慈悲を願うのも人情ではないかと思ったわけです。ぜひ、お力をお貸しいただき、ピジョンズ・パーク読者の皆さんに、いっそうの福が訪れることを願います。
 
2009.0201
●春はすぐそこ!金泉寺の蝋梅が満開
あっという間に、1月が終わり、2月に突入。春はもうすぐそこに来ているのには違いないのでしょうが、今日も徳島はほどよく冷え込んでいます。昨日、県内を吹き荒れていた強風が嘘のように止んで、空を覆う厚めの雲も、居座ったまま動く気配がありません。さて、写真は強風が吹き荒れた昨日の札所の様子です。板野郡板野町に建立された四国霊場八十八カ寺第3番札所『亀光山 金泉寺』の境内には、強い風が吹く中、白装束に身を固めた多くのお遍路さんたちが訪れていました。「春は、お遍路さんの鈴の音とともにやってくる」と言われるのを知ってか、境内では梅の木がつぼみを膨らませ、ちらほらと開花する梅も見られました。また片隅で多くの巡礼客の目を楽しませているのは、蝋梅の木。梅の花に似た黄色い花を満開にさせ、バラに似た甘い香りでリラックスさせてくれます。まだ、しばらくは咲いていそうですので、ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、金泉寺を訪ねる際には、ぜひ鼻を近づけてみてはいかがでしょうか。
 
2009.0130
●笑顔がこぼれる雪山を歩こう!
徳島県の平野部では、朝から冷たい雨が降っています。山間部では、ひょっとすると雪になっているかもしれません。雪と言えば、一昔前には、山間部に限らずどの地域でも今よりずっと多く降って、そしてしっかり積もっていたように思います。あの白い世界は、どこへ行ってしまったのでしょうか。というわけで、雪に出会える観光登山『木沢の山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉)のご紹介です。写真は先週の日曜日(25日)に行われた当野石山~天神丸縦走の様子です。新雪の残る尾根を歩く参加者の皆さんは、誰もが笑顔です。空気は澄んで、空は青く広がり、目の前には銀世界が広がる風景を、心から楽しまれたのに違いありません。雪山観光登山は、今がシーズンまっただ中。雪が恋しくなったら、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。21日(日)は、四季美谷温泉の目の前にそびえる夏切山を目指すそうです。また、27日(土)、8日(日)には、恒例の『樹氷まつり』(主催:四季美谷温泉)も開催されます。どちらも楽しそうですよ。
詳しくは、四季美谷温泉(電話0884-65-2116)まで。
 
2009.0129
●薪ストーブ恋し
先日、あるクライアントの社長さんから「居間に薪ストーブを置いたんだけれど、これが暖かくていい。何より火を囲むと、お客さんとでも家族とでも、とにかく話に花が咲いて、話題に困らない。一度、あたたまりに来なさい」と、声をかけていただきました。まだ訪問させていただいていないものの、かなり魅力的なお誘いにうずうずしつつ、ハッと思い出すことがありました。四季美谷温泉のロビーに、とても暖かくて立派な薪ストーブがあったことを。この時期、四季美谷温泉を訪ねると、温泉客や登山客、宿泊客の皆さんが、薪ストーブの周りに集まってにこやかに話をしている姿を目にします。そこで初めてであった人たちでも、すぐにうち解け合い、話が弾んでいます。電気ストーブやガスストーブ、石油ストーブは便利でありがたいものですが、見知らぬ者同士がその周りで団らんするというのはあり得ないように思います。日本に昔からあった囲炉裏はどうでしょう。今もひなびた旅館や温泉宿、もちろん田舎の家などにもときどき設置されていたりします。ただ、これは床にドカッと腰を下ろし、「さぁ食事だ」「お酒だ」と、もてなす方も、お客さんの側も、何かと準備と気合いが必要だったりします。その点、パチパチと弾ける火の付いた薪を眺めるでもなく眺め、火に手をかざし、何となく立ち話に花が咲いてしまうのが、薪ストーブの大きなチカラなのです。しかも、四季美谷温泉の周囲には燃料となる薪がふんだんにあり、木を燃やしても、木がため込んでいた分の二酸化炭素しか排出されないそうで、環境にも結構やさしかったりするわけです。今日は寒い室内で、電気ストーブの御利益にあずかりながら、薪ストーブにあたるためだけでも、四季美谷温泉を訪ねたくなっているピジョンズ・パークであります。あっ!その前に、社長さんの居間にもお邪魔させていただかなくては。
 
2009.0128
●氷瀑『神通の滝』
知る人ぞ知る神山町の秘瀑『神通の滝』。同町川又地区から国道193号(名ばかりですが^^;)を南下、那賀町方面へ進み、途中で神通谷に沿って林道をしばらく進むと、(キャンプ場でしょうか?)道路際に、突然の違和感をもって公衆トイレが見えてきます(寒い時期には、とてもありがたいのですが)。その10mほど先に神通の滝への看板があり、ここからは徒歩で約15分。霜柱の立つ山道を登ると、目的の神通の滝に出会うことができます。大寒の120日頃から2月初めにかけて、運が良ければ落差約30mの滝の周囲には巨大なツララが垂れ、丸い滝壺すら岩のような氷に覆われた寒々しくも神々しい姿を目の当たりにすることができます。ただ最近の温暖化の影響か否か、いずれにしてもこのところ名瀑の名瀑たるゆえんである氷瀑姿に出会うことが、なかなかできないでいます。1月も、もう末。チャンスはもうわずかな期間です。できれば今シーズンこそは、氷瀑と凍った滝壺を見たいものです。
 
2009.0127
●大寒を耐え、立春を待つ
古来、日本には二十四節気というものがあります。春夏秋冬の四季を、さらに6つに分割した期間(あるいは分割されるその日)のことだそうです。冬至、小寒、大寒、立春、雨水、啓蟄、春分…と続いていきます。ちなみに今月20日頃が大寒と言われ、日本では一年で最も寒い日とされています。もちろん徳島でも太陽は低空を飛行し、気温は地を這いました。写真は吉野川中流域沿いに延びる堤防周辺の風景です。ジョギングやウォーキングを日課とする人びとの背中も、さすがに寒さで丸くなっているように見えました。風邪の季節です。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、どうぞ体調を気遣い、ご自愛ください。
 
2009.0126
●心地よく温めてくれる美郷の風景
爽やかに青空が広がる晴れ、陰鬱な雲がたれ込める曇り、ハラハラと恵みの雨といった天候は、人の心に大きな影響を与えるものだと思っていました。でも、晴れても曇っても雨でも雪でも、たとえヒョウが降っても霧に巻かれても、目の前に現れる風景に興味を覚えると、あらゆる天候は翌日の楽しみに変わります。ただし、気温と湿度はいまだ、ピジョンズ・パークに多大な影響を与えています。中でも気温、今日の徳島は昨日に引き続き冷え込んでいます。キーボードを打つ指が、かじかんでうまく動きません。体温が下がると、やる気や情熱まで冷めてしまうのでしょうか。せっかくの新しい一週間の始まりに立って、こんな調子ではまずいというわけで、気持ちの良い風景を思い出しています。場所は、徳島県吉野川市美郷で出会った小さな集落と周辺の山々です。夕方になっても、まだ霜柱が消えないような寒い日でした。ザクザクとクツの下で崩れていく氷の音とともに、固まっていた「やる気」が次第に体温をあげ、やわらかく膨張していくのを感じます。心地よい風景は、気温・室温も適温に変えてくれるのかもしれません。というわけで、ピジョンズ・パーク読者の皆さん、今週も元気に頑張りましょう!
 
2009.0124
●これは広大なオブジェか!?『きさわの樹氷世界』
冬期恒例の『樹氷まつり』(主催:四季美谷温泉)が、来る27日(土)、8日(日)の両日にわたり開催されます。四季美谷温泉を拠点に、毎週末行われている『木沢の山と花と温泉ツアー』のメンバーが、剣山スーパー林道沿いの山で樹氷との出会いを安全に演出してくれます。辺り一面の銀世界で寒さに耐える雑木の森。氷の結晶に包まれオブジェと化した木々が、ハッと息を飲む美しさと、ため息が出るほどの生命力で迎えてくれます。ちなみに、樹氷を辞書で引くと、霧氷の一種で、霧などの水蒸気が冷却され木々の枝などについたものだそうです。閑話休題。樹氷見学が終わった後は、もちろんお楽しみの温泉でしっかり、まったりあたたまってください。四季美谷温泉のお風呂は、源泉100%の泉質で、体の芯からあたたまり、お肌もツルツルになると評判。また温泉ロビーではお餅つき大会も予定されており、つきたてのお餅を食べることができそうです。自然と『小さいこと』を愛するピジョンズ・パーク読者の皆さんに、この冬一番のおすすめイベントです。
 
『きさわ四季美谷温泉 樹氷まつり』
雪山散策と源泉100%の温泉を楽しもう!
 
(目 的)自然と出会い、自然と知り合い、自然の中で安らぎ、自然から教わる旅をご提供します。
(主 催)株式会社 四季美谷温泉
(後 援)那賀町・きさわまちづくり協議会・木沢商工会
(協 力)NPO法人剣山クラブ・徳島県山岳連盟徳島山の会
(日 時)平成2127日(土)徳島駅隣ポッポ街東口7時集合
     平成2127日(土)徳島駅隣ポッポ街東口6時集合
(場 所)剣山スーパー林道ファガスの森周辺で氷柱採取予定
(行 程)
7日(土)予定】7時:徳島駅→930分:四季美谷温泉→11時:ファガスの森→12時:剣山スーパー林道冬山自然体験→13時:四季美谷温泉(昼食&入浴)→16時:四季美谷温泉(帰りのバスが出ます)
8日(日)予定】6時に徳島駅を出発。初心者向きの雪山登山を予定しています。
(募 集)一般公募による町内外の皆さん(50名まで)
     ※参加される際には雪山装備が必要です。
(申込先)四季美谷温泉0884-65-2116
     ※125日(日)より受け付け開始(定員に達し次第締め切り)
(参加費)7,000円(一人・昼食&入浴券付き)
(その他)四季美谷温泉ロビーにおいて、餅つきを開催!。試食および販売も行います。
(備 考)悪天候などにより、場所の変更あるいは中止になることがあります。悪しからず、ご了承ください。中止の場合は、26日(金)17時までに、参加者の皆さんにご連絡いたします。
 
さらに詳しくはこちら→【四季美谷温泉からのお知らせ】
 
2009.0123
88の個性が表現された写真展
阿波銀プラザ(徳島市東新町)を会場に、昨日22日(木)から【「荒井賢治と歩む写真の世界」88人の写真展】が開催されています。県内はもちろん全国的にも名をはせる著名な写真家・荒井さんのもとに集まった88人の皆さんが、それぞれの視点と感性で写し撮った作品がそれぞれ1点ずつ、合計88点を展示。郷愁を誘う山里の雪景色、ふるさとの海や季節、ポートレイトのほか、海外のの街や人びと、南十字星をモチーフとした作品など、秀逸でバラエティに富んだ内容です。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょう。きっと何かを感じられる作品に、出会えるに違いありません。
 
2009.0122
●豊穣を約束してくれる大クスと雨の神様
今日の徳島は、お昼頃から雨が降り始め、夜になっても降り続いています。冷たい雨の中、徳島市南部の平野部に位置する八多町(はたちょう)を訪ねました。近くには、阿波の伝統芸能『阿波人形浄瑠璃』の公演舞台として、かつての娯楽の殿堂であった犬飼農村舞台や、秀麗な姿で阿波三峯の一つに数えられる『中津峰山』(標高約773m)などの見どころが控えています。写真は、中津峰山の麓で、勢いよく茂るクスノキの巨樹です。地域を流れる八多川沿いに車を走らせていると、遠くからでもそれと分かる大きさです。また巨樹に隣接して社(やしろ)が建立されており、『速雨神社』と記された札板が表に掲げられていました。「はやさめ」と読むのでしょうか?それとも「はやめ」「はやあめ」と呼ぶのでしょうか?ただ、改築を記念して建てられた石碑には、通称を「雨の宮神社」と言うと彫られています。干ばつの際、この神社にお参りすると、たちまち雨が降る御利益があるそうで、そのため「雨の宮神社」と称されているのだと、容易に想像できます。地域における、この社に対する信仰の大きさは、そばに「豊穀ノ神雨宮大樟(おおくす)」と彫られた別の石碑があることでも伺えます。最初の社は、今から1100年以上前に建立され、また、すでにその時にクスノキの若木が育っていたとも書かれています。それを信じるなら、このクスノキの巨樹は樹齢1000年をすでに100年以上過ぎていることになりそうです。雨足が強くなる中、クスノキの巨樹と古い歴史を持つ社を前に、県内にはまだまだ多くの名所、銘木が存在している──と、実感しました。
 
2009.0121
●これぞ、ふるさとの雪景色
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島は、朝から冷たい雨が降っています。どうせなら雪が見たいと思ったりしますが、今日も車の運転をされている皆さんには申し訳なく、口にすることはできません。でもみたい!という皆さんは、どうぞ写真でご覧ください。ここは、徳島県神山町と那賀町を結ぶR193(途中、スーパー林道)の町境あたりの風景です。どちらかといえば、那賀町寄りの釜ヶ谷渓谷周辺です。この時期、道路は全面通行止めになっており、ピジョンズ・パーク読者の皆さんに、敢えておすすめはしませんが、雪を見るには絶好のポイントです。春夏秋には、セミや鳥たちの声、動物たちの気配が満ち、木々が勢いよく葉を茂らせる賑やかな深山ですが、冬はすべての生命が活動を一時休止したかのように、ひっそりと静まりかえっています。
 
2009.0119
●観客もチカラが入る『大山寺の力餅』
昨日(18日)、徳島県上板町大山の『仏王山 大山寺』で初会式が行われ、あいにくの雨模様にもかかわらず、檀家をはじめ多くの参加者が訪れました。境内では、柴燈護摩(さいとうごま)に火渡りの行に続き、恒例の人気行事『力餅』大会が開催されました。縁起の良い『力餅』は、三方に乗せた鏡餅を抱えて、どれだけ歩けるか、その距離を競もの。ただ、その重さが半端ではなく、幼児は10kg(餅5kg+三方5kg)、小学生は45kg(餅15kg+三方30kg)、女性は50kg(餅20kg+三方30kg)で、男性に至っては160kg(餅80kg+三方80kg)の大物です。ヨイショヨイショと鏡餅を運ぶ力自慢たちに、観客やカメラマンなどから「がんばれ~!」と声援が飛んでいました。この『大山寺の力餅』は、400年以上前に始まったとされる伝統行事だそうで、これからまた数百年、ぜひ受け継いでもらいたいと願います。
 
2009.0118
●雪景色を訪ねて『おこうっつぁん』へ
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。本日、日曜日の徳島の空は、どんよりとした雲に覆われ、午後からは雨の予報です。平野部でもかなり冷え込んでいるため、山間部ではひょっとすると雪が降るかもしれません。休日のお出かけを予定されている皆さんは、車の運転など、どうぞお気をつけください。さて、写真は、吉野川市山川町のランドマーク『高越山(こうつさん・標高約1133m)』山頂近くに広がる『船窪つつじ公園』です。地元では「おこうっつぁん」の愛称で親しまれるこの山は、雪の少ない年にあっても、しっかりと雪景色に出会うことができます。今シーズンは、どれくらい積もるのか。毎年5月中旬には真っ赤な花を咲かせるオンツツジの群生が、白い雪に覆われる日はいつなのか、今から楽しみです。
 
『ハトの写真館』(←こちらをクリック)で、さらに写真をご覧いただけます。
 
2009.0117
●神山町上分地区の冬景色
かなり冷え込んでいますが、今日も徳島は快晴です。お昼頃には気温もかなり上がってくるとの予報です。とはいえ、今はまだ1月。ピジョンズ・パークは雪に会いたくなり、R438を神山町上分地区へ向かいました。ここは清流・鮎喰川の上流域で、さらに進むと西日本第2位の高峰『剣山(標高約1955m)』の登山口『見ノ越』に至ります。写真のポイントは、地図上では、徳島市と見ノ越のほぼ中間地点くらいでしょうか。ハラハラと雪が舞い、山の木々をうっすらと白いベールが包む風景に出会いました。膝あたりまで埋まるような雪を期待するところもあったのですが、霞ほどの雪景色に、冬の情緒をそこはかとなく感じ、ひととき満足を覚えることができました。ただ、今月中には、ピジョンズ・パーク読者の皆さんに、本格的な雪風景をお届けするつもりです。どうぞ、お楽しみに!
 
2009.0115
●樹氷に会いに行こう!
今日の徳島は、朝から猛烈に冷え込んでいます。といっても天気は少し雲がある晴れ。昨日は、県西部の三好市や山間部でかなりの量の雪が降ったそうです。冬の寒さはこれからが本番。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、どうぞ体調など崩されないよう、ご自愛ください。さて、今日のポッポニュースは『木沢の山と花と温泉ツアー』(四季美谷温泉主催)からのお知らせです。先週の日曜日(11日)に開催されたツアーでは、剣山スーパー林道の川成峠から樫戸丸へ向かいました。そこではご覧の通りの銀世界が広がっていたそうです。「雪山ツアーはこれからが本番。樹氷にも結構な確率で出会えますよ」と、ツアー主催者の地下足袋王子こと平井さんが教えてくれました。温暖化で、なかなか雪を見るのも難しくなったと感じる今、とても贅沢な時間を楽しめるのが『木沢の山と花と温泉ツアー』かもしれませんね。ただ、ツアーの集合場所でもある四季美谷温泉へのアクセスが、この時期難しくなるのが泣きどころ。地域の財政事情もありなかなかに難しいのですが、神山町~雲早トンネル~四季美谷温泉ルート、上勝町~八重地トンネル~四季美谷温泉ルートは雪が多く、冬期はほぼ通行止め状態になります。残るのは阿南~那賀町~四季美谷温泉ルートのみとなり、アクセスの改善が希望されるところではあります。現状では、なかなか行けないというところに、醍醐味を感じるほかなさそうですね。次回、『木沢の山と花と温泉ツアー』は、18日(日)に開催されます。名瀑『大釜の滝』付近から、雲早山(標高約1496m)を目指す、標高差約900mの雪山登山ルートです。上級者向きとのことで、しっかり準備して、ご参加ください。
 
詳しくは四季美谷温泉(電話0884-65-2116)まで。
 
2009.0113
HDRで白飛び・黒つぶれ無しの徳島風景
昨日の荒れた空模様とは打って変わり、本日の徳島は冷えていますが、青空が広がりました。さて、写真は厚い雪雲の切れ間から差し込んだ太陽の光が、徳島県山川町にそびえる高越山(こうつさん・標高約1133m)に注いでいる様子です。吉野川沿いの土手で車を走らせていると、時折こうした光景に出会います。反射的に車をとめて、見とれてしまう神々しさです。こうした光景も徳島の魅力の一つとして、ピジョンズ・パーク読者の皆さんにできるだけたくさんお届けしたいと思っています。ただ、写真に撮ると、ラチチュード(ダイナミックレンジ)の限界なのか、露出ミスなのか、川沿いの竹林が暗すぎて見えなかったり(黒つぶれ)、竹林を明るくすると、今度は雲が真っ白になって(白飛び)、徳島の美しい風景を伝えきれない歯がゆい思いにストレスがたまったりします。そこで、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)合成を行ってみたのが、下の写真です。美しく仕上げるのは、これからの課題として、ピジョンズ・パーク的には、新しい可能性を実感しつつ、HDRの腕を磨いていくつもりです。読者の皆さんに、徳島風景を隅々までご覧いただきたいと思います。どうぞお楽しみに!
 
2009.0112
●およそ300年も続く神事『御的射』に願う
今日、成人式が徳島県内ほか全国各地で行われます。言うまでもなく成人式は、日本の伝統行事の一つ。その起源を辿ると、平安時代から行われてきた『加冠(かかん)の儀』にゆらいする、成人を祝う儀式ということだそうですから、およそ1200年ほどの歴史があることになります。さて、これには成人式の歴史には及ばないものの、約300年という伝統を持つ神事『御的射(おまと)』が、昨日(11日)、阿波市市場町大俣地区に建立されている八幡神社で行われました。地元の子どもらが烏帽子(えぼし)に裃(かみしも)の出で立ちで弓に矢を構え、「鬼」と書かれた的を射ることで、その年の家内安全を願う神事です。例年、境内で行われているそうですが、当日は風雪の天候から、本殿内での開催となりましたが、小さな子らが放つ矢は勢いよく飛び、集まった氏子らから大きな歓声が上がっていました。そしてせっかくの機会に、ピジョンズ・パーク読者の皆さんの家内安全も祈らせていただきました。
 
2009.0111
●冬のとくしま動物園
昨夜から徳島県内は猛烈な冷え込みで、山間部ではどうやら雪が降り積もっているようです。平野部では、冷たい風が吹き、時折雪の欠片が舞う中、電線のスズメたちも身を寄せ合い寒さをしのいでいます。風のあたらない物陰に入ればいいのにとも思いますが、そこは野生の世界。もしかしたら、ネコやイタチなどに襲われる危険があるのかもしれません。さて、野生動物の宝庫といえば、とくしま動物園。寒い国や地域からやってきたシロクマやペンギンたちは大喜びしていることでしょう。ただ、ライオンやキリンなどの動物たちはどうしているのやら。あたたかくなったら、さっそく逢いに行きたいと思います。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ごいっしょにいかがですか?
 
2009.0110
●小さなおいべっさんに大きな御利益!?
昨日、9日(宵えびす)から徳島市通町の事代主神社で、えびす祭(通称おいべっさん)が始まり、今日の本えびす、明日の残りえびすと3日間開催されます。世界的な不況を受けて、今年のおいべっさんには、商売繁盛に御利益をいただこうと、例年以上に多くの参拝客が訪れそうです。さて、写真もおいべっさんの風景ですが、ここは那賀町和食にある蛭子(ひるこ)神社。300軒もの露店が並ぶとも言われる徳島市のおいべっさんと違い、こちらは境内外と中に1軒ずつ、小さな屋台が店を出すだけの「小さな」えびす祭りです。「小さいこと」と「頑張ること」をテーマにするピジョンズ・パークが、何より応援したくなる雰囲気に満ちていました。「規模は小さいけんど、御利益は大きいんでよ」と、神主の吉田租(よしだ・みつぎ)さん。柏手を打ち参拝する客らに合わせて、本殿の太鼓を景気よく打ち鳴らしていました。
 
2009.0108
●大麻比古神社の境内に雪!?
7日の昨日は、春の七草をかゆに入れて食べ、1年の健康を願った皆さんも多かったのではないでしょうか。そして11日(日)に鏡開きをすれば、まずは今年のお正月行事もほぼ終わり、仕事に、勉強に、全力の1年が始まります。ピジョンズ・パークはすでに梅の開花を待ちわびる気持ちになっていますが、今週末あたりから徳島にも寒波が到来し、雪の予報です。春はまだ、もう少し先のようですね。さて、最後のお正月気分ということで、徳島県内を代表する初詣のメッカ『大麻比古神社』を昨日訪ねてみました。さすがに7日ともなると人出もさほど多くはなく、本殿ですぐに柏手(かしわで)を打つことができました。お巫女さんから600円のお守りを受け取り、100円のおみくじを引くと、ピジョンズ・パークは中吉。可もなく不可もなし、まずまずの滑り出しで^^;)、周囲を眺めると、境内に植えられている梅や松の木が雪が降り積もったかのように真っ白になっていました。言うまでもなく、参拝者が結びつけていったおみくじが雪のように見えたわけで、あとで片づける人は大変だと思いつつ、ピジョンズ・パークも結びつけさせていただきました。ところで、なぜおみくじを境内の木々に結びつけるのか。これは神様と縁を結ぶ、長寿である木々の生命力と結ぶなどいった意味があるそうです。
 
2009.0106
●今年も皆さんの商売繁盛を願って!
右手に釣り竿を握り、左手に大物の鯛を抱えた福の神といえば、ご存じ『えびす様』。七福神の一員として、商売繁盛に御利益があるとされることから、広く信仰を集める神様です。恵比須、恵比寿、蛭子、戎、夷と様々な漢字を当てられる『えびす様』をまつる徳島市通町の事代主神社で、今週9日(金)~11日(日)の3日間、『えびす祭』が開催されます。多くの人が商売繁盛・家内安全を願ってお参りに訪れ、神社周辺には縁起物の鯛や俵、小判を飾った笹を売る露店が並んで、毎年たいそうな賑わいとなります。ただ昨年秋口頃から、日本でも急速な景気の悪化が言われています。この機会に、自分の商売繁盛と合わせて、日本の景気向上も願ってみてはいかがでしょうか。
 
関連記事もご覧ください→『商売繁盛で、笹持ってこい!』
 
2009.1205
●開運・良縁を願う『大山寺』の力餅
今日が、今年の『事始め』という皆さんも多いのではないでしょうか。「一年の計は元旦にあり」と言いますが、仕事の面では、今日がその日に当たるのかもしれません。ピジョンズ・パークも頑張る皆さんに、微力ながらエールを送ります。「今年も明るく元気に笑いましょう!」。さて、新春あるいは事始めと聞いて、次に待ち遠しいのは春の声。そして四国の春は遍路とともにやってくるとも言われます。ご存じ四国八十八カ所霊場の巡礼です。ところで八十八カ寺のほかに、四国別格二十霊場、四国三十六不動霊場といった霊場があるのを知っている人は少ないかもしれません。いずれも歴史有るお寺が名を連ね、これを巡る旅もまた、多くの光明を見いだすことができる遍路の一つです。そして、上記二つの霊場において、いずれも一番札所になっているのが、上板町大山に建立された『仏王山 大山寺(たいさんじ)』です。開基は西暦500年頃だそうですから、今から1500年以上前にさかのぼります。開運招福や男女縁結びに御利益のある寺としても知られ、それぞれの願いを胸に手を合わせる人びとが日々訪れています。また毎年1月の第3日曜日に行われる初会式(はつえしき)には、境内で力餅(ちからもち)の伝統行事が行われ、毎回多くの参加者と、観客を集めています。男性は鏡もちと三方合わせて約160kg、女性は約50kg、こどもは45kgという巨大鏡もちを抱えて、その歩いた距離を競うのが習わしで、その歴史は400年以上前にいたるとも伝えられています。今年の初会式は、118日(日)に行われます。当日受付で参加することができるそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、開運・良縁を願って、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 
2009.0103
●今年が良い年でありますように
【とくしま動物園の干支の引き継ぎ式】青空が広がった昨日、とくしま動物園では恒例の干支の引き継ぎ式が行われました。親子連れを中心に多くの入園者が見守る中、園内の『こども動物園』では、昨年の干支であるネズミ(モルモット)からウシ(着ぐるみ)へ、大きな鏡餅がわたされ、賑やかに引き継ぎが終了。その後、200個用意された開園10年記念CDと干支(ウシ)の石けんが、入園者にプレゼントされていました。開園10周年目の新しい年を迎えた『とくしま動物園』。徳島県を代表する娯楽の殿堂として、みんなに愛され続け、多くの思い出をはぐくむ場所であってほしいと願っています。
 
2009.0101
●古式ゆかしい神事に吉祥を願う
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、新年明けましておめでとうございます。今年も、ピジョンズ・パークは徳島県内を中心に、さまざまなイベントや名所、自然、そして頑張る人びとをたくさんご紹介していくつもりです。どうぞ、ご期待ください。というわけで、新年最初にご紹介するのは、つるぎ町貞光の松尾神社本殿で行われた年明け恒例の神事『天の岩戸神楽』です。えっ?「昨年の元旦と同じじゃないか」って…。たしかに。ただ昨年のように、元旦を彩り境内を染める雪は降りませんでしたが、吉祥はこの神事から始まると信じて、ピジョンズ・パーク読者の皆さんに写真でお届けします。それではどうぞご覧ください。
 
関連情報はこちら→『天の岩戸神楽に新春喝采!』


2008

 
2008.1231
●ピジョンズ・パーク的干支の引き継ぎ式
誰よりも早く、神様の元へ出発したウシの背中(頭とも)に乗って、到着と同時に飛び降り、一番に挨拶することができたために、干支の最初はネズミになったとの逸話は有名。してやられたカタチのウシですが、晴れて来年はウシの巡り。ネズミさん、今年一年ご苦労様でした。そしてウシさん、新しい年をどうぞよろしくお願いいたします。というわけで、ピジョンズ・パーク内で干支の引き継ぎ式を開催。大谷焼『佳実窯』さんの干支作品にご登場いただき、記念撮影とあいなりました。最後になりましたが、ピジョンズ・パーク読者の皆さん、今年も一年ご愛読くださりありがとうございます。また、来年も楽しい記事と写真でお迎えしたいと思います。どうぞ引き続きおいでください。楽しみにお待ちしております。ところで、今日一日となった干支のネズミさんですが、別名大黒ネズミと呼ばれ、福の神様『大黒天』のお遣いとされていました。ただ、神様のもとへ挨拶に行く際、猫に一日遅く期日を伝えてだましたため、今も猫に追われるのだそうです。今年もたくさんの福を持ってきてくれたネズミさん、今日一日がんばって、猫から逃げてくださいね。それでは、皆さん、良いお年をお迎えください。
 
2008.1230
●井川町の明るく元気な年末産直市
1228日(日)、三好市井川町のふるさと交流センター前で、地域の皆さんによる年末産直市が開かれました。地元の三好市井川町生活改善グループのメンバーが中心となり、手づくりコンニャクや自家製味噌、焼き肉のタレ、焼き菓子、そば菓子などの食品のほか、お正月飾りに使われる榊(さかき)や高野まき、荒神松なども格安で販売され、持ち込まれた山盛りの商品はたちまち売り切れてしまう好評ぶり。明るく元気なおばちゃんたちの笑い声に誘われて、客足の絶えることは無いようでした。また、午前中には活きのいいマグロをさばく威勢の良いイベントも行われ、新年を目前に、ここ井川町には世間の不況もどこ吹く風といった活気が満ち溢れていました。
 
2008.1229
●町のシンボルに巨大しめ飾り
いよいよ年の瀬も押し迫り、ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、大掃除に、年賀状、神棚には真新しいシキビと鏡餅を備え、そして玄関には門松と正月飾りと、師走の忙しさに追われていらっしゃることでしょう。えっ?「そんなのは、もうとっくに終わらせて、久々に里帰りした家族や親戚、友人とピジョンズ・パークを読んでるよ」って。ありがとうございます。毎年のことですが、正月準備そっちのけで、ニュースを書いているピジョンズ・パークとは違いますね^^;)。失礼しました。というわけで、今日のポッポニュースがご紹介するのは、お正月を迎える準備が整った、東みよし町のシンボル『加茂の大クス』です。樹齢約1000年、幹周約17m、樹高約26mにおよぶ、クスノキの巨樹・古木(東みよし町HP参照)で、東西に約52m、南北に約42mも広がった枝振りは、初めて目の当たりにする者の口をあんぐりとこじ開け、何度も見る人に感嘆のため息をつかせる秀麗な姿をしています。そして、国の天然記念物にも指定されている『加茂の大クス』を巻く巨大なしめ縄が、今月25日に付け替えられました。しめ縄の長さは、約18mもあるのだそうです。きりりと引き締まった町のシンボル『加茂の大クス』を見上げつつ、ピジョンズ・パーク読者の皆さんに、良い年の訪れを願いました。
 
2008.1228
●荒々しくやさしい、強靱でやさしい拝宮和紙
日本古来の製法『手漉(す)き』によって作られる和紙。なかでも徳島産の和紙は、阿波和紙と呼ばれ、多くの愛好者に指示されています。そして阿波和紙といえば、吉野川市山川町の伝統産業として知られていますが、那賀町拝宮(はいぎゅう)地区には、それとは一線を画する手漉き和紙の技術が生まれ、伝承されようとしています。繊細で柔軟な日本紙を山川町の阿波和紙とするならば、素朴で強靱な日本紙といえるのが拝宮和紙。その製作に長くかかわり、第一人者と言われる職人の一人が、今年86日付けポッポニュースでもご紹介した中村功さんです。そんな中村さんの個展が、去る1218日(木)~24日(水)に、徳島市のラク・ギャラリーで開催されました。会場には、コウゾを原料とした和紙そのものはもちろん、拝宮和紙を使った名刺、ハガキなどのほか、タペストリーや器、照明、衝立(ついたて)などの生活雑貨といった作品が各種展示されていました。それらは荒々しく、無造作な表情であるにもかかわらず、眺め、手に取ると、やわらかくあたたかな気持ちを感じさせる不思議な魅力を秘めています。次回、展示会がいつになるのか、実のところピジョンズ・パークにも分かりません。ただ、機会があれば、またあらためて足を運びたい、そんなふうに思える中村さんの個展でした。
 
2008.1226
●賑やかでおいしい『三味線もちつき』
クリスマスの賑わいも過ぎ、今日は多くの官公庁で仕事納めとなりました。そんな美馬市役所前では、恒例の伝統行事『三味線もちつき』が開催され、アマチュアカメラマンやテレビカメラなどが取材に訪れていました。次々とつきあがった、おめでたい紅白のお餅は、年末年始の交通安全を訴えるチラシやステッカーなどとともに、市民やドライバーの皆さんに配られたようです。ところで、『三味線もちつき』をピジョンズ・パーク読者の皆さんはご存じでしょうか?美馬市指定の無形民俗文化財の一つで、文字通り三味線や太鼓、笛の演奏に合わせて石臼と杵を使った賑やかなお餅つきです。演奏に合わせて唄われる歌の歌詞は、とてもおめでたい内容で「うれし 目出度 あの若松様は 枝も栄える よほほい 葉しげる おもしろや 祝いの ヒョータンじゃ」で始まり、13番まで続きます。そして最後は「一石 二石 三石一の餅つき 済みました オシャンシャンのシャン」で締めくくられます。そんな『三味線もちつき』の起源は古く、美馬市(旧脇町)指定無形文化財指定書を読むと、天正131585)年に阿波藩の首席家老・稲田植元という方が、脇城代に就任したのを町民たちが祝って始めたのが、そのルーツになっているのだそうです。また、美馬市役所HPの紹介を見ると、藩政の時代、阿波藍の商いで栄えた豪商らが年の暮れに、芸者さんに三味線と唄を頼み、鉦や太鼓の鳴り物に合わせて、正月用のお餅をついたのが始まりとされています。いずれにしても、遠い昔に起源を持つ『うだつの町』の『三味線もちつき』は、賑やかで楽しく、そしておいしい伝統行事として、今に受け継がれています。
 
2008.1225
●四季美谷温泉にクリスマスツリー登場!
ほどよく遠い、隠れ家的温泉『四季美谷温泉』の玄関前を、ご覧のクリスマスツリーが彩っています。地下足袋王子こと平井支配人と温泉スタッフの皆さんがチカラを合わせて、まだ若いもみの木にイルミネーションを飾り付けたそうです。温かそうな光が漏れる四季美谷温泉を背景に見るツリーに心温まりますが、寒い夜のこと、できれば本当にあったかな室内から眺めたいと思います。もちろん源泉100%の温泉にも入りたい。徳島市内では、今冷たい雨が降っています。四季美谷温泉のある那賀町では、ひょっとするとクリスマスツリーに誘われて、雪に変わったかもしれません。というわけで、ピジョンズ・パーク読者の皆さん、メリー・クリスマス!
 
2008.1224
●岸辺でサンタを待つ徳島のクリスマスイブ
【川からサンタがやってくる】今日はクリスマスイブ。ピジョンズ・パーク読者の皆さんは、予約していたクリスマスケーキやチキンで、今夜は楽しく過ごされるのかもしれませんね。とはいえ、ピジョンズ・パークは年末の仕事に追われる日々。きっと本日も出張先で身もだえしていることでしょう。それでも、今のご時世、本音を言えば仕事があるということに感謝です。ありがたいことです^^)。さて、うまく仕事を切り抜けた皆さんに、クリスマス気分を味わっていただくのにおすすめのイベントが、クリスマスシーズン恒例の『川からサンタがやってくる』です。徳島市を流れる新町川、田宮川、助任川流域(ひょうたん島を囲み流れる川)で、船に乗ったサンタクロース(たち)が、プレゼントを背負って川から岸辺にやってきます。そして、船から岸辺に集まった皆さんに向かって、プレゼントを投げてくれるのです。その数、およそ3,000個(23日~25日、午後6時~午後9時、1日あたり1,000個)だそうです。イベント初日の昨日(23日)、わずかに降っていた雨もあがり、親子ずれやカメラを抱えた老若男女が多数岸辺に集まり、サンタが投げてくれるプレゼントを手にしようと、夢中になって手を伸ばす楽しげな風景が広がっていました。イベントは今日(24日)と明日(25日)の2日間。マイホーム、マイルームでのクリスマスパーティーの前に、ちょっと参加してみてはいかがでしょう。サンタクロースたちの乗った船は、午後6時両国橋北詰を出発し、ひょうたん島の周囲を巡り、随所の岸辺に接岸しつつプレゼントを投げてくれます。
 
2008.1223
●クリスマスをテーマに名画鑑賞
【大塚国際美術館・美術館のクリスマス2008】教会の聖堂に描かれた古代壁画や世界の絵画などの名画を原寸大の陶板で再現・展示している巨大美術館『大塚国際美術館』。世界25カ国の190を超える美術館が所蔵する絵画1,000点超、また聖堂壁画などが、広い館内にあふれ、1日でこれらすべてを観賞するのはまず無理だと思うほどの規模です。ここで1225日(木)まで、クリスマスイベント『美術館のクリスマス2008』が開催されています。B3Fセンターホールには、LED10,000個を惜しみなく使った巨大クリスマスツリーやアーチなどが登場。輝く『Xmasイルミネーション』が、来館された皆さんの目を楽しませています。さらに、サンタクロースが美術館内を巡り、出会うことができればプレゼントをもらうことができるそうです。ただし、プレゼントをもらうには「メリー・クリスマス!」と合い言葉を大きな声で叫ばなければなりません。ぜひ、サンタさんを探してみてください。このほかレストランやカフェでは、クリスマス限定ランチやスウィーツなども登場し、クリスマスムードを盛り上げています。もちろん、展示された陶板名画には、キリスト教をテーマに描かれた名作が数え切れないほど。この機会に、クリスマスをキーワードに陶板名画の数々を観賞してみてはいかがでしょう。
 
2008.1222
●「もしもの時」に何ができるだろう?
【とくしま防災フェスタ2008】空気が乾燥するこの季節、ご家庭では火の用心に努めたいものです。火事に限らず、近年の発生が予想されている東南海・南海地震、また風水害など、万が一の災害に備えるイベント『とくしま防災フェスタ2008』が、徳島県立防災センター(板野郡北島町鯛浜字大西165)で、昨日の日曜日(10時~15時)に開催されました。施設駐車場などでは消防車や警察車両、自衛隊の防災・救助車両が展示され、家族ずれなど多くの参加者の注目を集めていました。また『地震と防災』をテーマに行われた講演会では、聴講者が会場を埋め尽くし、熱心に耳を傾ける姿が見られました。このほか、ラジオの公開録音、炊き出し訓練、豪華景品が当たるスタンプラリーなどの催し物に加え、徳島県のブランド産品をPRする『新鮮なっ!とくしま号』や『防災すだちくん』も登場し、参加された皆さんは、楽しみながら防災についてしっかりと学んでいるようでした。ところで、イベント会場となった『徳島県立防災センター』は、日頃から一般に開放されており、体験を通して「もしもの時」の身の守り方について学べる場所。もちろん万が一の際には、災害対策活動拠点となる頼れる施設です。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。詳しくは→『徳島県立防災センター』
 
2008.1221
●冬の夜空にかけられた石積みの階段
【第11回 高開石積みライトアップ】ホタルの群舞が見られることで知られる吉野川市美郷の川田川。この川を見下ろしてそそり立つ急峻な山の斜面『高開(たかがい)地区』に、昔ながらの段々畑が連なっています。その段々畑を守っているのが『石積み』です。畑の土が崩れ落ちてしまわないように、人がコツコツと石を積み、補修を重ねながら守ってきた風景。そうやって作られた『高開の石積み』は、古いものではおよそ300年前にもさかのぼる歴史があるのだそうです。石を積んで新しい畑を造成し、補修して受け継いできた結果、今では山肌を覆うような壮観な眺めとなっています。そんな『高開の石積み』を後世に伝えたいと始まったのが、『高開石積みライトアップ』イベントです。毎年、夏と冬に開催され、冬はクリスマス直前の土曜、日曜がその日に当たり、第11回となる今回は、昨日20日(土)と今日21日(日)の午後5時から午後9時に行われています。今日の天気予報では、あいにくの雨模様が予報されていますが、お天気に相談しながら出かけてみてはいかがでしょうか。古代の遺跡のようにも見える石積みが、暗い夜空に浮かび上がる荘厳な光景を目の当たりにできます。※高開地区の道路は非常に狭いため、見学には会場近くの『美郷ほたる館』から無料の送迎バスを利用することになっています。マイカーは同館臨時駐車場に止めることができます。
 
関連情報は1211日付け『ポッポニュース』でご覧ください。
 
2008.1220
●今シーズン初の『だるま朝日』をゲット!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島の空は、気持ちよく晴れ渡っています。さて写真をご覧ください。そうです!ピジョンズ・パークは、念願だった今シーズン初の『だるま朝日』の撮影に成功しました。「幸せを呼ぶ」と言われる『だるま朝日』を撮影したのは、徳島市沖洲のマリンターミナルにある防波堤。海上近くに雲は無く、気温は1℃と低かったものの無風状態だったためか、昨シーズンに経験したような寒さは感じず、撮影にはかなり良いコンディションでした。そしてもちろん『徳島だるま朝日の会』の世話人・佐野芳富さんの姿も、同会会長の戸井一喜さんとともに、そこにありました。「今シーズンはだるま朝日に出会える確率が高く、今のところ5割をキープしています」と、佐野さん。来年の福をいただきに、ピジョンズ・パーク読者の皆さんも早起きしてみてはいかがでしょう。
 
2008.1219
●新町川に浮かぶ光のクリスマスツリー
水の都徳島市の中心部を流れる新町川とその川辺に設けられた新町川水際公園が、小さな光のイルミネーションで飾られています。写真は両国橋のたもとの風景です。撮影時(1216日夜)は小雨が降っていましたが、気温はそれほど下がっていないのか、寒さはさして感じませんでした。平日で、雨模様ということもあってでしょう。水際公園の人通りはまばらで、通行の邪魔になることもなく、三脚を立てることができました。それでも街路樹を飾るイルミネーションの光に見とれながら時折通りかかる人は、水上で輝く巨大な光のクリスマスツリーを見つけ、雨に濡れるのを忘れたかのように立ち止まっていました。
 
2008.1218
●『ケンチョピア』で光のイベント始まる
徳島県庁前を流れる新町川に設けられたヨットハーバー『ケンチョピア』。県庁前にあるヨットハーバーは全国的にも珍しく、水の都徳島を象徴する風景として多くの市民に愛されています。そしてクリスマスを前に、ここに停泊するヨットのマストなどに取り付けられたイルミネーションが点灯される恒例のクリスマス直前イベントが始まっています。赤や紫、黄、青など色とりどりの光がヨットを包んで夜の闇に浮かび上がらせています。川面に映った数え切れないほどの光がにじんで揺れる光景は、通りかかる誰もの足を止めさせています。『ケンチョピア』の点灯イベントは、クリスマスの25日まで続けられるそうです。撮影日は、あいにくの小雨。晴れた夜に、もう一度撮影したいと願っています。
 
2008.1217
●希望の光が満ちる三好市池田町
徳島県西部の街、三好市池田町で光のイベント『池田冬のオブジェ2008 夢来人イルミネーション』が開催されています。JR阿波池田駅前を中心に、商店街や地域の公園がイルミネーションの光に包まれ、行き交う人びとの目を楽しませています。期間は来年110日(金)まで。午後5時から午後10時まで点灯されるそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、未来が明るい光で満たされることを願って、足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
2008.1216
●向麻山の山頂ライトアップ
徳島県吉野川市の向麻山(こうのやま)公園で、イルミネーションによるライトアップが始まっています。山と言うより小高い丘のイメージが強い、お椀を伏せたようなかわいらしい姿をした向麻山の山頂に公園が広がっています。ここは春、地域での桜の名所として知られ、また秋には紅葉が楽しめ、朝夕には多くの皆さんがジョギングやウォーキングに清々しい汗を流しています。そしてこの冬の時期、市民手づくりのイルミネーションが登場します。光に包まれた幻想的な山頂からは、吉野川市や徳島市の夜景まで楽しめ、夜の公園にはロマンチックな雰囲気があふれています。イルミネーションの点灯は午後5時~午後10時まで。来年13日まで実施されるそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、あったかい服装で、今夜あたりちょっと覗いてみてはいかがですか?
 
2008.1215
●四季美谷温泉のHPが新しくなりました!
徳島県那賀町横谷の大自然に湧く、癒しの源泉『四季美谷温泉』のホームページが、本日正午、全面リニューアルされて登場しました。温泉の情報はもちろん、町内や近隣の観光名所なども紹介されており、那賀町や県南へ旅行する際には、ぜひチェックしたいサイトとなっています。また、インターフェースは全国でもあまり見かけないイラストによるデザインとなっていて、四季美谷温泉のワクワクとした楽しさが伝わってきます。なかでも地下足袋王子(じかたびおうじ)こと施設支配人の平井滋さんがイラストキャラとなって、さまざまなページでナビゲーターを果たしています。地下足袋王子ファンには、必見のサイトではないでしょうか。今日を新たなスタート地点に、さらに充実したサイトを目指す『四季美谷温泉』の公式ホームページをさっそくご覧ください。あっ!ブックマークもお忘れ無く^^)!
 
公式ホームページはこちら→『四季美谷温泉』
 
2008.1214
LEDイルミネーションが彩る眉山山頂
徳島市のランドマーク『眉山』(びざん・標高約280m)の山頂が、LEDの光でライトアップされています。眉山ロープウェイの山頂駅屋上展望台には、LEDイルミネーションで飾られた比較的大きなクリスマスツリーが飾られ、建物には、阿波踊りの男踊りと女踊りの踊り子さんがイルミネーションで表現されています。また、空気が澄むこの時期、徳島市内の夜景もいっそう美しい眺めとなり、眉山山頂は毎夜ロマンチックな雰囲気に包まれています。山頂を彩るLEDイルミネーション・イベント『眉山と夜景とクリスマス』は今月25日(水)のクリスマスの夜まで続けられるそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
【お知らせ】
ピジョンズ・パークではおなじみの那賀町木沢地区にある『ほどよく遠い隠れ家的温泉・四季美谷温泉』の新ホームページが、明日全面リニューアルオープンするそうです。ぜひ、ご覧になってください。
四季美谷温泉のアドレスは→http://shikibidani-onsen.com
ブックマークをお忘れ無く!
 
2008.1212
●幸運を呼ぶ『だるま朝日』に出会いたい
ピジョンズ・パークの1115日付けポッポニュースでもご紹介しましたが、この時期、徳島県の海岸では『幸運を呼ぶ・だるま朝日』を見ることができます。もちろん天候次第ではあるのですが、昨年のピジョンズ・パークは幸にも天候に恵まれ、幸運を手にすることができました(と信じています^^;)。今シーズンは、まだ一度も『だるま朝日』に出会うことができていませんが、なんとか早起きして幸運をいただきに行きたいと思っています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんにも、ぜひ新しい年の幸運を手に入れていただきたいと願っています。写真は、昨シーズンに撮影した美波町(旧日和佐町)の大浜海岸で出会った『だるま朝日』です。どうぞご覧ください。
 
2008.1211
●吉野川市美郷 高開の石積みライトアップ!
急な山肌を覆い尽くす巨大な石積み(石垣)風景──。吉野川市美郷の高開(たかがい)地区には、古いものでは約300年も前に積まれた段々畑の石積みが幾重にも連なっています。麓の方から見上げると、まるで古代の遺跡か、石の城のようにも見えます。この石垣を手づくりの明かりでライトアップする『石積みライトアップ』イベントが、来る1220日(土)、21日(日)の午後5時から開催されるそうです。毎年クリスマス直前の土、日曜日に行われ、今回で11回目。地域の冬の風物詩となった『石積みライトアップ』イベント。きっとロマンチックな夜になるのでしょうね。あっ! 会場には駐車場は無く、また会場までの道も狭いため、麓に建つホタルのテーマ館『美郷ほたる館』駐車場が臨時駐車場となり、そこから無料の巡回バス(午後5時~午後830分)が出るそうです。マイカーで足を運ばれる皆さんは、ご注意ください。
 
2008.1210
●四季美谷温泉は早くもお正月の彩り
徳島県那賀町(旧木沢村)横谷で湯けむりを上げる源泉100%の天然温泉『四季美谷温泉』の玄関に、ビッグな門松が登場しました。四季美谷温泉が主催する観光登山『木沢の山と花と温泉ツアー』の参加者有志が集まり、昨年に続き今年も巨大な門松づくりに挑戦、仕上げた逸品です。「去年は材料や道具もなかなかそろわなくて苦労したんじゃけど、今回は1回目の経験がものを言って、うまいこと仕上げることができました」と満足げな、地下足袋王子こと同温泉支配人の平井滋さん。参加者の一人ひとりが棟梁になったり、華道の大先生になったりと、門松づくりをみなさん大いに楽しんだようです。材料は地元の山にいくらでもあり、周囲の自然と地下足袋王子の笑顔に魅せられたマンパワーが集う四季美谷温泉。巨大な門松が邪気を払い、来年もきっと、ほどよく遠い隠れ家的温泉に笑顔があふれることでしょう。
 
2008.1209
●雪化粧した那賀町の連山風景
徳島県名西郡神山町を走る国道438号を西へ向かい、川又地区で国道193号線に乗り入れ南へ。こう書くと、平坦で広々とした道路を爽快にドライブしているようにも思えますが、結構な山道。とくに国道193号は、舗装されているもののくねくねと曲がった上り坂で、急激に高度を上げていきます。しかし、それだけに「手つかず!」と思えるほど、深い緑(今は落葉していますが)に覆われた豊かな自然へと直通していたりするわけです。国道193号をどんどん南へ登って行くと、神山町と那賀町(旧木沢村)の町境『土須峠(どすとうげ)』に、ぽっかりと雲早トンネルが空いています。トンネル内で車がすれ違うのは難しいため、前方から車が来ていないか確認して進入します。そして、天井から巨大なつららが下がるトンネルを抜けると、そこには剣山系の山々が連なる那賀町の風景が広がっています。澄んで冷たい水が流れる釜ヶ谷渓谷、急峻にそびえる連山、それらを白いベールで包み込んだ銀世界です。コッフェルに湯を沸かし、温かいコーヒーをいれる。そうして熱々のマグカップを両手で押さえながら、眼前、眼下に延びていく雄大な風景を望む。現実か幻か、幸せなのか満足なのか──何が何だか分からない、そんな心地よさを味わえるに違いありません。
 
2008.1208
●徳島に本格的な冬が到来!
今朝も徳島はかなり冷え込んでいます。寒さに目を覚まし、外を見ると白く霜が降りていました。車の運転をされる皆さん、早めにスタッドレスタイヤに交換するなど、路面の凍結対策をどうぞ急いでください。6日(土)には、徳島市内でも雪が舞い、神山町の土須峠(どすとうげ)付近では写真のような積雪状態でした。本格的な冬がやってきたようです。神山町と那賀町(旧木沢村)をつなぐ土須峠には、雲早トンネルが抜けていますが、毎年年末年始を境に積雪が深く、雪解けの春まで通行不能になっています。さて、今シーズンはいつまで利用することができるのか。周辺の風景が美しいため、できるかぎり通い詰め、ピジョンズ・パーク読者の皆さんにご紹介したいと願ってはいるのですが…。土須峠近くを通っている日本一の無舗装道『剣山スーパー林道』(総延長約87.7km)は、121日から来年3月末まで冬期全面通行止めとなっています。剣山系の登山を予定されている皆さん、どうぞご注意ください。
 
2008.1206
●ポッポ懸賞の当選者発表!!!
 
川上画伯の作品が掲載された
2009年元旦用「日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣」
(技術評論社刊・1449円税込)のポッポ懸賞に
多数のご応募をいただきありがとうございました。
 
厳正な抽選の結果、以下のお二人が見事当選されました。
さっそく賞品の発送作業をいたしますので、
どうぞお楽しみにお待ちください。
 
川上画伯の作品が、来年の元旦、
「おめでとう」の言葉とともに、
さまざまなお宅に届けられるのを期待しつつ^^)、
さっそく当選者の発表です!
 
【ご当選者・2名】
群馬県伊勢崎市 金井和喜さん
愛知県小牧市  中村豊子さん
 
今回のご当選者は、以上のお二人でした。
おめでとうございます。どうぞご活用ください。
 
2008.1205PR
●ポッポ懸賞は終了しました。
 
川上画伯の作品が掲載された
2009年元旦用「日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣」
(技術評論社刊・1449円税込)のポッポ懸賞は、
本日をもちまして終了いたしました。
 
今回も200通を超える、多くの応募をいただき、
画伯人気に大満足するとともに、ご応募いただいた
ピジョンズ・パーク読者の皆さんに心から感謝するしだいです。
 
見事、当選された幸運なお二人につきましては、
明日のポッポニュースにてご紹介し、
即日、プレゼント発送いたします。
どうぞ、楽しみにお待ちください。
そして、ご活用くださいませ。
 
 
2008.1205
●第17番札所・井戸寺にて
徳島市国府町に建立されている四国八十八カ所霊場・第17番札所・瑠璃山真福院井戸寺を訪ねました。近場にありながら、なかなか足を運ぶ機会に恵まれなかったお寺でした。境内はそれほど大きくはありませんが、朱塗りの立派な仁王門を入ると、お線香の香りが薄く漂い、お遍路さんの唱える真言が低く流れていました。本堂横に、小さなお堂があり、真ん中に井戸が開いています。『面影の井戸』といい、この井戸をのぞき込んで、そこに顔が映れば無病息災であると言われています。これが井戸寺の名前の由来だそうです。ピジョンズ・パークは、幸にして映っておりました。読者の皆さんも、近くを通る際には、手を合わせ、そして試してみてはいかがでしょう。今日の徳島は、昨夜からの雨が続き、朝から荒れた天気となっています。明日からは、ぐっと冷え込むとの予報ですから、体調など崩さないよう、どうぞご自愛ください。
 
2008.1203
●歩いて登ってあったまって、笑いませんか?
『木沢の山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉)からのお知らせです。「次回、126日(土)に行われるツアーでは、人気の縦走コースの中から、雲早山(標高約1496m)~高丸山(標高約1439m)を歩きます。今年も残すところ、次回分を数えて後4回。雪景色に変わる前の深山を、ぜひご堪能ください」(地下足袋王子こと四季美谷温泉支配人・平井滋さん)とのこと。それともう一つ『木沢の山と花と温泉ツアー』から重要な!お知らせがあります。次回ツアー終了後、『木沢の山と花と温泉ツアー・オープン忘年会』が開催されるそうです。オープンというのは、当日参加されていない方でも、忘年会には参加OKという意味。「いつもの顔ぶれと、あるいは久々の再会で懐かしいあの人たちと、みんなで楽しく盛り上がりましょう!」(地下足袋王子)。というわけで、忘年会の参加要領は下記の通りです。自然を歩いて、山頂を踏んで、源泉100%の温泉で一息ついたら、気の合う山の仲間たちと今年の思い出を振り返り、わいわい賑やかに笑って過ごしてください。
 
四季美谷温泉恒例【木沢の山と花と温泉ツアー大忘年会】
(開催日) 12月6日(土)18時~四季美谷温泉大広間。
(参加費) 男性5000円 女性4000円(飲み代込み)。
(宿泊) 大広間にて雑魚寝(シュラフ必要 料金1000円)。
(その他) おいしいものの持ち込みは、今回大歓迎ですよぅ~!
(翌日予定) 忘年会翌日の7日(日)は四季美谷温泉の門松づくりをいたします。お時間のある方は、ぜひご参加ください。「お手伝いよろしくね!」(by地下足袋王子)
 
2008.1202
●色鉛筆画作家・川上和彦氏の新作登場
ピジョンズ・パーク『ポッポギャラリー』で、あたたかで、やわらかな色鉛筆画作品を発表してくれている色鉛筆画作家・川上和彦さん。12月最初の新作、作品ナンバー72に『あけび』が登場しました。えっ?「あけびって何?」と、ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、あけびは、山地に自生する甘い果実です。ツル性の植物で、秋になると小振りのサツマイモに似た果実をつけます。熟してくると厚めの皮が縦に裂け、中に小振りで透明感のあるバナナに似たカタチの果肉が詰まっています。タネが多く、少々食べにくいのですが、口に含むと、堅めに練ったあめ湯のような甘味と舌触り。そんな、滋味に富んだ山の恵みをモチーフにした今回の作品も、いつものように、やさしい言葉が包んでいます。しかも、今回ははじめての試みとなる会話調。たった2行の掛け合いですが、さっと目を通すと肩の力が抜け、よく噛みしめて読めば、そこに小さいけれど、力強い幸せの存在を感じ取ることができるはずです。今日の幸せと、明日からの元気をピジョンズ・パーク読者の皆さんに、ぜひおわけしたいと思います。どうぞ川上和彦氏の色鉛筆画ギャラリーをご覧ください。
 
【お知らせ】ピジョンズ・パークでは、現在年末恒例のポッポ懸賞を開催しています。賞品は、川上和彦画伯の作品が掲載された2009年正月用の年賀状イラスト集『和の趣』です。締め切りは125日(水)に迫っています。どうぞ、ご応募ください。詳しくはこちら→『2009ポッポ懸賞』
 
2008.1201
●ライトアップイベントのシーズンがやってきた!
今日から12月。師走です。今年も残すところ、後1カ月となりました。とはいえ「一年とは、本当に早いものだ」などと、感慨にふけっている場合ではありません。県内では、クリスマス、年末年始に絡んだライトアップイベントが、これから目白押しとなります。たとえば、今日121日からは、三好市池田町のJR阿波池田駅前がイルミネーションで飾られる『冬のオブジェ 夢来人イルミネーション2008』が始まります。また、吉野川市美郷では『高開の石積みライトアップ』が1220日(土)、21日(日)の両日、予定されています。そして12月中旬から下旬にかけて、徳島市のランドマーク・眉山がクリスマスイルミネーションの光に輝く『眉山と夜景とクリスマス』も行われます。写真は、昨年12月に吉野川北岸から撮影した眉山のシルエットです。イベント期間中、眉山がどんな姿を見せてくれるのか、今から楽しみです。ピジョンズ・パークも、できるかぎり多くのライトアップイベント会場を訪れ、読者の皆さんにご紹介したいと思います。ご期待ください。
 
2008.1130
●夕日に輝く、高越山の紅葉
「おこおっつぁん」の愛称で、おなじみの、高越山(こうつさん・標高約1133m)も秋たけなわ。徳島県吉野川市山川町にそそり立つ高越山は、別名『阿波冨士』とも呼ばれ、霊験あらたかな山として信仰を集めて、かつては修験道のメッカでもあったそうです。山頂付近には豪奢(ごうしゃ)な山門を構えた高越寺があり、その手前には国の天然記念物に指定されている『船窪のオンツツジ群落』が広がり、見頃を迎える5月中旬には、県内外から多くの観光客が訪れています。そして、この時期、色づいた雑木が山肌を彩る『高越渓谷』は、知る人ぞ知る紅葉の名所となっています。
 
2008.1128
●番外編・東京浅草『浅草寺』の賑わい
今日の徳島は、朝からすっきりと晴れ。比較的強い風が吹いていますが、気温があるせいか、それほど寒さを感じません。来月は早、師走。またたく間に過ぎ去って、たちまち年末年始ということになりそうです。年末年始で思い出すのは、除夜の鐘。写真は、NHKの年越し番組などにもよく登場する、東京浅草の観光名所『浅草寺(せんそうじ)』です。週末ともなれば、全国、海外から多くの観光客が訪れ、お正月の賑わいとなるそうです。県内では、第23番札所薬王寺をはじめ第1番札所霊山寺、つるぎ町貞光の松尾神社などをご紹介してきました。今回はどこを紹介できるかと、早くもワクワクしています。とはいえ、今日まずはピジョンズ・パーク読者の皆さんに、一足早く『祝い』の雰囲気をお楽しみいただければと思います。
 
2008.1127
●紅葉がわずかに残る西部公園
徳島市のランドマークといえば眉山(びざん・標高約280m)。その南斜面、中腹に西部公園はあります。原生林に囲まれた広々とした公園には、滑り台やブランコなどの遊具、トイレ、駐車場、ふっと一息つけるベンチなどが完備され、広場のほかに、森の中を歩いているような散策路、見晴らしの良い展望所もあり、市民の憩いのスペースとなっています。春には、桜の名所としても知られる公園は、紅葉も鮮やかで、今ピークを過ぎていますが、それでも赤や黄に染まったカエデなどの木々に、ハッと目を引かれるポイントも残っています。麓(ふもと)から公園、そして眉山山頂へ抜ける車道は、ほどよい坂で、毎日多くの皆さんが、健康づくりを兼ねてウォーキングを楽しんでいます。
 
2008.1126
●県立文化の森でお手軽もみじ狩り
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島は、薄く靄(もや)がかかるものの日差しがあり、まずまずの好天。ただ放射冷却のためか、とても冷え込んでいます。風邪を引きやすい季節です。どうぞ体調に気をつけて、今日も頑張ってください。さて、写真は昨年の今日、撮影した『徳島県文化の森総合公園』の様子です。公園内に設けられた森林散策コースでは、紅葉が真っ盛りでした。そして今年もきれいに色づいているようです。県立図書館、県立博物館、県立近代美術館、県立文書館、県立21世紀館などへ足を運ぶ機会があれば、もみじ狩りを楽しむ遊歩道散策をおすすめします。県立文書館脇から入って、県立図書館前まで30分もあれば十分。気ぜわしい師走を前に、ちょっと心に「余裕」という栄養を。もしかしたら、風邪など引かないかもしれませんよ。
 
2008.1125
●穴吹川河口で憩う『ふれあい広場』
連休最後の昨日は、朝から冷たい雨が降り、連休前半でたっぷりレジャーを楽しんだ皆さんは、一日ゆっくりできたのではないでしょうか。今日の徳島の空は清々しく晴れ渡っています。現在の気温は約13度。風があるため、結構冷たく感じます。さて写真は、美馬市穴吹町を流れる四国一の清流・穴吹川河口近くに設けられた『ふれあい広場』です。夏場、川遊びを楽しむ県内外の親子ずれや若者たちで、昼夜を問わず賑やかな広場も、秋が深まり、本格的な冬を目前にして、とても静かな憩いの空間となっています。広場内には、旧穴吹町の郵便番号『777』にちなんで作られた7カ所のラッキー宮殿のうちの1つがあります。町内にある7カ所をすべて巡ると開運に御利益があるのだそうです。また、全長162mという超ロングな滑り台もあり、ここを訪れた子どもたちはもちろん、大人にもいたって人気のスポットとなっています。ただ、この時期、川岸はあまりに寒く、人の気配もまばらです。桜の名所となる春、また人びとの明るい笑い声と笑顔が戻ってきます。
 
2008.1124
●井川スキー場腕山の積雪やいかに?
連休最後の今日、徳島は朝から雨が降っています。現在の気温は10度前後と、それほど低くはないため、雪にはなりそうにありません。雪といえば、今年は剣山スキー場の閉鎖にともない、県内唯一のスキー施設となった『井川スキー場腕山(かいなやま)』が、1121日(金)からオープンしています。同スキー場のライブカメラを見ると、麓も山頂もしっかりと雪が積もっているようです。ただ、まだ本格的な積雪には早いようで5コースあるうちのメインコースのみ滑走可能とのこと。人工造雪機もフル稼働しているのでしょうが、何と言っても天然の雪質の良さで知られる腕山のゲレンデ。今日の雨が、恵みの雪となることを願います。
 
2008.1123
●勤労をたたえ合う県内でイベント真っ盛り
今日は、国民の休日『勤労感謝の日』です。働く人びとに感謝し、そこで生み出される恵みを喜び、互いにたたえ合う日です。県内各地でも、祝日に合わせてさまざまなイベントが開催されています。県西部の山城町では、『こなきじじい』伝説をもとに、同町の藤の里公園一帯で『妖怪まつり』が行われています。また、名西郡神山町では、『大久保のいちょうまつり』で賑わっています。大久保のいちょうは、推定樹齢500年とも言われる県内有数の古木・巨樹いちょう。太い枝から垂れ下がったコブのカタチから、乳いちょうとも呼ばれ、地域のシンボルとなっています。また、那賀町(旧木沢村)を流れる清流・沢谷川に落ちる名瀑『大轟の滝』では、今月末までライトアップ(午後5時~午後9時)が行われ、滝壺を覆う紅葉とともに幻想的な風景を作りだしています。滝近くで湯けむりを上げる名湯『四季美谷温泉』が主催する『木沢の山と花と温泉ツアー』では今日、権田山(ごんたやま・標高約1605m)を目指しているそうです。ところで『四季美谷温泉』周辺の山々には、はや雪が降ったそうです。ゆず湯も始まったそうで、源泉100%の温泉にのんびりつかりながら、雪景色を楽しむのも『勤労感謝の日』には、ぴったりかもしれません。
 
2008.1120
●晩秋の境内に湧く『八幡水』
今日の徳島は朝からすっきりと晴れ。遠く海沿いに肉厚の雲が低く見えますが、至って穏やかな晩秋あるいは冬の朝となっています。さて、写真は徳島市弓町にある八幡神社境内の様子。イチョウの巨木が黄金に色づき、周囲の雑木やもみじが今を盛りに紅葉していました。ところで、八幡神社の境内には、背後の眉山(標高約280m/標高は徳島市HPより)で浄化されたと思われる『八幡水』という名水が湧いています。近隣に存在する錦竜水、瑞厳水、鳳翔水などとともに、眉山湧水群の一つに数えられています。昔ながらの手押しポンプで水をくみ上げると、前日の雨が流れ込んだのか、しばらく濁った水が流れ出したあと、澄んで冷たい水があふれてきました。阿波徳島には眉山をはじめ多くの山があり、そこを起源とする名水が随所に湧いています。そうした阿波の名水を、ピジョンズ・パークはこれからもどしどし訪ねてみたいと思います。
 
2008.1119
●秋は足早に過ぎ、早、本格的な冬景色へ
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。今日は、朝から「かなり冷え込むなぁ」と感じていたところ、徳島県西部では例年より一月近く早い積雪があり、地域は一面の銀世界に変わったそうです。残念ながら、雪に覆われた風景はご紹介できませんが、本日の写真は、約一週間前に撮影した、つるぎ町半田の山間部の様子です。山々は紅葉のピークを過ぎ、いよいよ冬の様相を強めていました。
 
2008.1118
●県西部の寺町を歩く
徳島県美馬市美馬町の寺町は、その名の通り、数百年の歴史を持つ古いお寺がひしめく界隈となっています。吉野川と国道192号との間に、あまり道幅はない通りが複雑に入り組み、通りの両脇には閑静な町並みがあるかと思えば、広々とした田畑が広がっていたりします。写真は、寺町の中の古いお寺の一つ『安楽寺』の様子です。今のところ、観光客は少ないようですが、ぽつりぽつりといらっしゃっている車のナンバーを見ると、県外から来られた方が目立ちます。境内の巨樹を見上げると、今が紅葉の盛りと色づき、古の落ち着きに満ちた静かな境内や町並みに、深い情緒を加えています。
 
2008.1117
●ポッポ懸賞! 『和風年賀状素材集・和の趣』
 
ピジョンズ・パーク恒例(といいますか久々の^^;)プレゼント企画です!
 
ピジョンズ・パーク『ポッポギャラリー』で
作品を発表していただいている色鉛筆画作家といえば、
おなじみの川上和彦氏。
 
氏の作品が、昨年に引き続いて2009年元旦用
「日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣」
(技術評論社刊・1449円税込)に掲載されました。
 
気になる掲載ページは同書150ページ・151ページに!
画伯渾身の描き下ろし、やわらかであたたかな4作品です。
 
これを記念して、ピジョンズ・パークから
同書を2名の皆さまにプレゼントいたします。
WindowsでもMacintoshでも使えるCD-ROMが付いていますので、
心のこもった年賀状が簡単に製作できます。
 
画伯の色鉛筆画作品のほかにも、鉛筆画、水彩画、
和紙ちぎり絵、貼り絵、切り絵、剪画、版画、墨絵、
水墨画、書などいろいろな作品が収録されていて、
見るだけでも楽しめる一冊です。
読者の皆さん、どしどしご応募くださいね。
 
応募の方法は以下の通りです。
 
【応募方法】
下の応募フォームに住所・氏名・性別を記入のうえ、送信してください。
また、画伯への応援メッセージなどを付記いただければ幸いです。
(記入の有無は選考にはまったく影響しません)
※お送りいただいた個人情報の取り扱いにつきまして、
賞品の発送およびご当選者の発表(県・市町村名/お名前・ペンネーム可)
にのみ使用し、終了し次第、すべて消去破棄いたします。
 
応募フォーム→ポッポ懸賞に応募する
 
【応募資格】
どなたでもご応募いただけます。
 
【プレゼント内容】
「日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣」
 
【当選者数】
2
 
【応募の締め切り】
125日(金)
 
【当選者発表】
126日(土)予定
※当選された皆さまの都道府県名とお名前をピジョンズ・パークのHP上で掲載します。
お名前の掲載が不可という方は、応募フォームの備考欄にペンネームをお添えください。
 
2008.1116
●いまだ赤黄に染まらぬ『金剛の滝』
県内は、昨夜から降り始めた雨は、今朝には上がり、雲はかかるものの時折日差しが見えるお天気になりました。山登りなどを楽しまれた方は、雨具が必要だったかもしれませんが、山肌に降った雨が霧となって立ち上る幻想的な風景に出会えたのに違いありません。さて、県西部三好市三野町に「紅葉の滝」の別名を持つ直瀑『金剛の滝』があります。清冽な谷水を落とす滝の周辺が、赤や黄に染まれば、滝壺の近くに立った人の心をまたたく間に奪ってしまう──はずなのですが、まだその真価を露わにしていないようで、緑の葉が目立っています。見頃は今月末あたりかとの期待を込めて、紅葉の滝の現在の様子をご覧ください。
 
2008.1115
●幸運が訪れるという『だるま朝日』
11月も早、半ば。徳島県内では、ハウスいちごの出荷が間もなく始まります。この時期、もう一つの風物詩となっているのが『だるま朝日』。昨年は『徳島だるま朝日の会』世話人の佐野芳富さんのご指導で、徳島市の沖洲海岸、大神子海岸、美波町の大浜海岸で、だるま朝日に巡り会うことができました。今シーズン(来年1月中旬まで)、ピジョンズ・パーク読者の皆さんをはじめ、多くの方にも、幸運の『Ωさん(だるま朝日)』に出会っていただきたいと思います。
 
2008.1114
●紅葉真っ盛りの観光登山縦走ツアー
紅葉真っ盛りの那賀町(旧木沢村)で、源泉100%の温泉が湯けむりをあげる四季美谷温泉。支配人で、山の案内人、地下足袋王子こと平井滋さんからの情報が入りました。もちろん話題は、山と自然と紅葉。四季美谷温泉では、毎週日曜日に近隣の山を縦走・踏破する観光登山『木沢の山と花と温泉ツアー』を開催しています。先週の日曜日(119日)には、『大用知登山口~六郎山(標高約1287m)~カロート山~五倍木(ふしのき)の一本杉』という、紅葉最中の人気縦走コースだったそうです。次回は開催は1116日(日)。コースは『立石谷林道~西三子山~四国電力90番鉄塔保線道~釜ヶ谷小剣神社』を縦走します。ちなみに「縦走」と書いていますが、のんびりゆっくり体力に合わせて、紅葉を楽しみ、会話を愉しみ、途中でお弁当も広げる、ゆったり登山行です。初心者の方も、安心して参加できますよ。
詳しくは『四季美谷温泉』(電話0884-65-2116)まで。
 
2008.1113
●江川鴨島公園で過ごす静かな秋日
徳島県吉野川市鴨島町を流れる江川のほとりに、市民の憩いの広場『江川鴨島公園』があります。今から15年ほど前の平成5年に完成した公園は、JR鴨島駅から歩いて5分ほどの距離にあり、散策する人、小さな子どもを連れた親、ジョギングやウォーキングに汗を流す市民、お昼のお弁当を広げるビジネスマンなど、多くの人びとに利用されています。春、公園は桜の名所となり、秋、葉が落ちた桜や水辺の柳といった木々が、風景に静かなイメージを与えています。
 
2008.1112
●徳島県内の山々は紅葉真っ盛り
本日の徳島は、朝からすっきりと秋晴れ、いやもう冬の空かもしれません。というのは、室温現在14度。ピジョンズ・パークはガタガタふるえています。にもかかわらず、昨日は紅葉の誘惑に勝てず徳島県勝浦町と上勝町を流れる清流・勝浦川沿いの県道16号線をさかのぼり、途中、千年の森『高丸山(標高約1439m)』登山口駐車場に寄り、その後、八重地トンネルを抜けて那賀町(旧木沢村)の四季美谷温泉まで足を運んでみました。期待通り山々は紅葉真っ盛り、寒さも忘れて色とりどりに連なる山々の風景、紅葉の間を流れ落ちる滝に目と心を癒してもらいました。今週末の県内の天気は『くもり』予報ですが、紅葉は待ってくれません。見頃を逃さず、どこかに出かけてみませんか。
 
2008.1111
●高の瀬峡の紅葉は、進んでいるかしら?
徳島は朝から、猛烈!?に冷え込んでいます。室温はかろうじて15度。指がかじかんでキーボードがうまくたたけませんTT;)。昨年の今日(20071111日)はたしか、昨日お伝えした『大谷焼窯まつり』当日で、もう少しあたたかかったように記憶しています。昨年の記憶といえば、那賀町木頭の高の瀬峡の紅葉が思い出されます。今頃は、山肌が真っ赤に染まってすばらしい景観を見せていることでしょう。そう考えると、ピジョンズ・パークは寒さも忘れてうずうずしてくるのです。
 
2008.1110
●雨にも負けず、寒さにも負けず
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。昨日、一昨日の雨から、徳島はガクンと気温が下がり、今日は朝からかなり冷え込んでいます。公園などの紅葉も急速に進むことでしょう。新しい一週間、風邪など引かないよう、皆さんどうぞご自愛ください。さて、先週末の8日(土)、9日(日)に開催された『大谷焼窯まつり』の話題です。初日は朝からかなり強く雨が降ったため、客足も少なかったそうですが、大谷焼の窯元の一つ、佳実窯の瀧野佳宏(たきの・よしひろ)さんにうかがうと「二日目は冷え込んだものの、雨が上がるのを待ちかねた陶器ファンで会場(鳴門市板東の東林院境内)があふれた」とのことです。当日、足を運ばれたピジョンズ・パーク読者の皆さんも少なくなかったのではないでしょうか。会場では、掘り出し物やお気に入りを手に入れることができましたでしょうか^^)?毎秋恒例の『大谷焼窯まつり』が終わると、すぐそこにお正月が近づいているのを感じます。年末年始のもてなし料理は、ぜひ大谷焼の逸品で楽しんでいただければと思います。
 
PR)『佳実窯(よしみがま)』では、随時、陶芸教室を開催しています。自分だけのオリジナル陶器作りに挑戦してみませんか?
 
場所 鳴門市大麻町大谷字東山谷45
電話 088-689-0172
内容 『一日体験教室』『陶芸教室』
連絡 『佳実窯』
販売 ネットショップ『ポッポストア』
 
2008.1109
●大麻比古神社の七五三
毎年1115日は年中行事の一つであるハレの日『七五三』です。子どもの成長を祝い、願って神社や寺に詣でる日本古来の儀式で、男の子は5歳、女の子は3歳と7歳を契機に行われます。ちなみに古くは、それぞれ数え年がその年にあたっていましたが、現在では満年齢で行われることが一般的になっています。また、1115日に限定せず、現在では15日近辺の都合の良い日に神社・仏閣を訪れ、それぞれ祝福していただくようになっています。鳴門市板東に建立されている大麻比古神社にも、七五三の祝いを受けようと多くの参拝者が県内外から訪れていました。晴れ着姿ではしゃぐ子どもたち、負けず劣らず華やいだ雰囲気の親、祖父母たちの姿が見られました。みんな、おめでとう。そしてすくすくと元気に育ってください。
 
2008.1108
●雨の助任川と大谷焼窯まつり
今日の徳島は朝から冷たい雨が降っています。この雨は今日一日降り続き、明日は、くもり一時雨の予報が出ています。写真は、徳島市内を流れる助任川(すけとうがわ)のお昼前の様子です。鉛色の空を映して、川面もズシリと重く沈んでいます。でも、風景としてはとても心引かれる川の表情だったりもするわけで、本日のトップを飾る写真となりました。さて、この週末はもみじ狩りにはあいにくの天候ですが、ちょっと掘り出し物を見つけに行くのに問題はありません。というわけで、今日と明日の2日間、鳴門市大麻町大谷の東林院境内で開催されている毎秋恒例の『大谷焼窯まつり』を覗いてみてはいかがでしょうか。大谷焼(おおたにやき)といえば、睡蓮鉢や水瓶などの重厚で大型の陶器をイメージしますが、お椀やお皿、湯呑み、珈琲カップにスプーンなどの食器類、また花瓶や干支の置物といった小物類も焼かれています。大谷焼窯まつりでは、それらの名品が市価よりもかなり安い価格で販売されるため、毎年多くのファンが訪れ賑わっています。ピジョンズ・パークも、来年の福を願って、ウシさんの置物が欲しいなと思ったりします。
 
2008.1107
●秋の夕日が彩る石堂山絶景
石堂神社(石堂山登山口)から、石堂山(標高約1636m)の頂まで、ゆっくり歩いて約2時間30分の行程。途中で白滝山(標高約1526m)に寄り、休憩も含めれば約3時間の山行です。10時に登り始め、石堂山山頂で昼食と展望を小一時間も楽しむと、11月のこの日、早西日が差し始めました。つるぎ町一宇を流れる渓流『片川』を中心に広がる山並みが、分刻みにその表情をどんどん変化させていきます。最初、尾根が白く輝き始め、次第に赤味を増し、山肌の西面を覆う自然林の紅葉が輝度を上げ、対称的に東面、蔭の部分は暗く沈んでいきます。この時期ここに立てば、山肌を秋の夕日が彩る、日暮れまでの短い時間が、得難い幸福を与えてくれます。
 
2008.1106
●知られざる名峰『石堂山』頂に立つ
山の尾根から突き出す奇岩『お塔石』から、石堂山(標高約1636m)まで、残り約150m。頂はもう目と鼻の先です。登山道は、下草が刈られ、尾根の両脇斜面を緑に白いスジの入った葉が特徴的なミヤマクマザサが覆っています。眺望の利く西方向へ視線を向けると、つるぎ町一宇を流れる片川が造った渓谷が赤や黄に染まり、南方向に目をやれば、秀峰で知られる『矢筈山(やはずやま・標高約1848m)』がそびえています。石堂山山頂は、目測10坪ほどの広場になっており、お弁当を広げてゆっくり頂での満腹と満足を満喫したり、矢筈山をバックに団体での記念撮影もできそうです。ピジョンズ・パークは、ここで夕日が沈んでいくのを見たくなりました。ちょっと気は早いのですが、積雪次第では、初日の出を見るのにもいいかもしれない、とも思うのでした。
 
2008.1105(番外編)
●結婚おめでとう! Yちゃん&Y君
(ポッポニュース番外編)ピジョンズ・パークの友人、Yちゃんが113日(祝)に、ご結婚されました。おめでとうございます。お二人がいつまでも仲良く、手を取り合って幸せな人生を歩んで行かれるよう、願っています。お幸せに!
 
2008.1105
●山にはえた牙か!? 奇岩『お塔石』
つるぎ町と三好市の境界付近にある石堂神社脇登山口から、尾根伝いに約1時間で白滝山(標高約1526m)分岐点に至ります。そこから約100mほど歩くと、白滝山のピーク。ここまで赤や黄に染まった原生林の登山道が続くため、気持ち的に疲れも少ないのですが、時期を外すと、所々で長く急な上り坂が続くため、かなりな疲労を感じるかもしれません。ちなみに石堂神社の標高は1200m付近。目的地の石堂山(標高約1636m)まで、約400mの高度を一気に登る比較的きついコースで、かつて修験者の山であったこともうなずけます。さて、白滝山分岐点から石堂山まで、約1.3kmの道のり。途中、石堂山のシンボルとなっている奇岩『お塔石(おといし)』に出会います。急な山肌からはえた巨大な親知らず、あるいは無理矢理、天に突き出した風変わりな岩のある風景を、今回はご紹介します。どうぞお楽しみください。
 
2008.1104
●県西部の山々も紅葉真っ盛り!
ピジョンズ・パーク(ポッポニュース)読者の皆さん、おはようございます。あっという間の3連休でしたが、徳島県内は天候に恵まれ、行楽日和となりました。各地域では秋祭りや伝統芸能イベント、また徳島市では毎秋恒例の狸まつりなどが開催され、いずれも多くの人出で賑わったようです。また徳島県那賀町木頭の景勝『高の瀬峡』も紅葉のピークを迎え、足を運ばれた皆さんは、目の保養と新鮮な空気を呼吸して存分にリフレッシュされたことでしょう。さて、つるぎ町半田と三好市との境に石堂山(いしどうやま・標高約1636m)がそびえています。ここは山岳信仰の対象として山伏の修行の場となっていた山で、山頂近くに突き出した奇岩『お塔石』がシンボルとなっています。つるぎ町大惣地区にある石堂神社横に登山口があり、石堂山へ向かう途中、美峰・白滝山(しらたきやま・標高約1526m)の頂も簡単に踏むことができます。山頂近くまでカラマツやクヌギ、ブナ、カエデなどの原生林が登山道を包み、周囲は今まさに紅葉真っ盛り。尾根付近は、ミヤマクマザサが覆い、高山の様相を呈しています。今日から数回にわたり、石堂神社登山口→白滝山→お塔石→石堂山と巡る紅葉登山ルートをご紹介します。まずは、白滝山まで。どうぞご覧ください。
 
2008.1103
●思い出が詰まった吉野川遊園地
徳島県民の原風景と言えば、どんな情景をイメージされますか?夕日が映える吉野川、緑の剣山、鳴門の渦潮、大浜海岸のウミガメの散乱、阿波おどり、とくしま動物園など、あたたかく懐かしい風景がたくさんあります。吉野川市鴨島町の吉野川遊園地もその一つではないでしょうか?父母や祖父に連れられ、あるいは小学校の遠足で行ったという人も多いでしょう。平日の夕方、その日の閉園時間が迫った吉野川遊園地に、入場者の姿はほとんどなく、とても静かな風景が広がっていました。桜の名所としても知られる同園は、春は花見に、また夏休みや休日には、今も親子連れなどで賑わっているに違いありません。127日まで、園内にある『催し館』では『ロボットアートとあそびの世界』と題して、古いブリキのロボットや木製のからくり人形、ランドセルや遊山箱などの懐かしいグッズが展示されています。久しぶりに吉野川遊園地を訪ねてみれば、ひょっとすると楽しい記憶に出会えるかもしれません。
 
2008.1102
●『知友会』主催のお祝いイベント開催
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。寝坊した皆さんには、こんにちは。徳島は、本日も朝から爽やかに晴れ。どこかに出かける予定の皆さんは、気をつけていってらっしゃい。目が覚めて、どこかに行きたくなった皆さんも、速やかにご準備ください^^)。さて、本日のポッポニュースです。昨日の午後4時から約2時間、美馬市穴吹町のボランティアグループ『知友会』(代表・篠原勝彦さん)による、地域おこしを兼ねた『お祝いイベント』が、知友会事務所オープンスペースで開催されました。『知友会』は、地域のお年寄りに喜んでもらおうと阿波おどりイベントなどを随時開催してきました。そんな知友会と親交の深い徳島の阿波おどり連『ござる連』を率いる四宮生重郎さんの『傘寿(さんじゅ・数え年80歳)』を祝うイベントが開催され、四宮さん本人の踊る姿をモチーフに制作したブロンズ像が贈られました。ブロンズ像を受け取った四宮さんは感謝の言葉を述べるとともに、知友会の活動が地域の元気にいっそう貢献することを願っていらっしゃるようでした。また会場には、美馬市の牧田久市長も訪れ、四宮さんの指導のもと、阿波おどりを参加者とともに楽しんでいました。「地域のお年寄りに笑顔で過ごしてもらいたい。お年寄りが元気なら、若い人たちもきっと帰ってきてくれるに違いありません」と言う、篠原さんら知友会の活動が、大きく花開き、多くの実をつけることをピジョンズ・パークも願いつつ、微力ながら応援したいと思います。
 
2008.1101
●秋と夕日と潜水橋
今日から11月。徳島は、朝のうち薄雲が空を覆っていたものの、徐々に青空が広がりつつあります。今日からの3連休、ピジョンズ・パーク読者の皆さんも存分に秋を楽しまれるのに違いありません。西日本第2位の高峰『剣山(標高約1955m)』の山頂付近では、すでに紅葉のピークを過ぎ、初霜も観測されたそうで、いよいよ冬が近づいているようです。とはいえ、祖谷渓や大歩危・小歩危峡、穴吹川や那賀川、海部川といった清流沿いではこれからが本格的なもみじ狩りシーズンです。自家用車でお出かけになる皆さんも多いかと思いますが、どうぞ運転には気をつけて、楽しんできてください。本日の写真は、徳島県吉野川市川島町を流れる吉野川に架かる『川島潜水橋』周辺の様子です。秋と夕日と潜水橋。この組み合わせが、この時期、癒しを求めるのにとてもいい感じだと思うのです。
 
2008.1031
●神山町の小さな公園でぼんやりを楽しむ
10月も早、今日でおしまい。今年も残すところ2カ月となりました。「やり残していることはないか」「残りの日数で足りるだろうか」と、心は急くものの、気がつけば、まったりとした場所をふらふら歩いていたりします。「つかる」と言えば温泉ですが、徳島県神山町に湧く『神山温泉』のそばで、心休まる空間に出会いました。温泉とは、小さな谷川を挟んだ対岸に設けられた『ふれあい公園』です。温泉駐車場から吊り橋を渡ると芝生の広場があり、小径の遊歩道に沿って、集会などに使われる古民家風の建物や藤棚を兼ねた東屋、水車小屋などが、頭の中を空っぽにするには絶妙なバランスで配置されています。秋は人を詩人に変えるのかどうか定かではありませんが、少なくとも今、ここに立っていると、普段見慣れた草木さえ美しく見えてきます。
 
2008.1030
●『剣山スーパー林道』の紅葉に酔う
徳島県勝浦町を起点に、剣山(標高約1995m)の南側を西へ走り、上勝町、那賀町木沢、同町木頭を経由し、景勝『高の瀬峡』に沿って南へ下る、全長約87.7kmにおよぶ日本一長い林道があります。ここは『剣山スーパー林道』と呼ばれ、積雪によって閉ざされる冬場をのぞく春夏秋を通して、オフロードバイクを駆るライダーや四輪駆動車を操るドライバーをはじめ、全国から多くの観光客が訪れる、県内屈指の自然体験ゾーンとなっています。しかし、昨年夏の台風で被災し、コースの数カ所で崩落や陥没があり、ほぼ半分の距離が通行止めとなっていました。そして多くのファンが全線復旧を待ち望む中、今秋になって、ようやく全線開通しました。剣山スーパー林道は、剣山に連なる秀峰をつないで延びるダートコースです。そこを走ることは、たんにドライブを楽しむだけではありません。車を止めて清々しい空気を呼吸し、山々の連なりを遠望し、鳥の声を聞き、時には鹿やニホンザルなどの野生動物に出会ったりと、深い自然に肌で接する快感を得ることでもあります。今、剣山系の山々は黄や赤に萌え、剣山スーパー林道の起点から終点まで、ほぼ全線が巨大な紅葉に包まれています。雪が銀世界に変えるまでのわずかな期間、ここは物見遊山の笑顔と華やいだ声に賑わうことでしょう。
 
2008.1029
●もみじ狩りの名所『歩危峡』&『高の瀬峡』
徳島県南部の川を代表する清流・那賀川。ピジョンズ・パークのポッポニュースではおなじみとなった川の上流に位置する那賀町木頭(旧木頭村)は、林業をはじめ特産ゆずの一大生産地としても知られ、また景勝地にも事欠かない自然豊かな地域です。中でも那賀川が見せる景観は、見る人の心に残り、県内外から年間を通じて多くの旅行者が訪れています。そしてこの時期、清流を包み込んで飾る紅葉が見頃を迎え、休日ともなると県外ナンバーの車が大挙、名勝『高の瀬峡』を目指します。また、高の瀬峡の下流では、蛇行しながら滔々(とうとう)と流れる那賀川の景観『歩危峡(ほききょう)』があり、その秀麗な姿で観光に訪れた皆さんをまず迎えてくれます。地元の観光課の方にうかがうと、木頭地域での紅葉のピークは、あと10日ほどでやってくるそうです。京都が雅なら、こちらはワイルドな秋。希少な野鳥はもちろん鹿やニホンザルなどの野生動物にも、ひょっとしたら出会えるかもしれませんよ。
 
2008.1028
●菊花の見頃間近の『鴨島大菊人形』
徳島県吉野川市鴨島町の吉野川市役所前イベント広場とJR鴨島駅前に、1017日(金)から菊人形たちが登場し、人びとの目を楽しませています。当初は小粒で、まばらな開花だった菊の花々も徐々に大きく咲き始め、間もなく満開の見頃を迎えそうです。ところで、鴨島で菊人形展が始まったのは大正時代とのことで、逆算するとおよそ90年の歴史があるということになります。毎年多くの県民が訪れることを考えれば、もはや徳島県人の原風景ともいえるのではないでしょうか。そして菊人形は、毎回テーマを設けて制作されており、今年はNHK大河ドラマ『篤姫』だそうです。色とりどりの菊花で着飾った人形たちが描く壮大な時代絵巻を、菊花観賞とともに楽しむことができます。「このところ菊人形を見ていないなぁ」という皆さんには、懐かしいあの日に出会える絶好の機会かもしれませんね。
 
2008.1027
●秋の秘境賑わう『祖谷平家まつり』
平安時代(794年~1185年)の末期。平氏と源氏による壮絶な覇権争い(源平の戦い)が繰り広げられたと伝えられています。その中で一ノ谷(兵庫県)の戦い、屋島(香川県)の戦い、壇ノ浦(山口県)の戦いに連敗した平氏方の落人(平氏の一門でない武者もいたため)が全国に逃れたのは、今から800年以上前のこと。徳島県内でも、霊峰剣山周辺に多くの落人が隠れ、さまざまな落人伝説を残しています。ことに深い渓谷と急峻な山々に囲まれた秘境・祖谷地方には、平家の落人が編んだとされる『祖谷のかずら橋』をはじめ、当時の帝『安徳天皇』のお墓や平国盛にまつわる伝説が数多く伝えられています。そんな平家落人伝説をテーマにしたイベント『祖谷平家まつり』が、昨日26日(日)、祖谷のかずら橋近くに設けられた『かずら橋イベント広場』で開催されました。小雨がぱらつくあいにくの天候にもかかわらず、県内外から多くの観光客が訪れ、紅葉が目立ち始めた渓谷の会場は大いに賑わっていました。祖谷渓の紅葉は、あと2週間ほどで見頃を迎えるそうです。源氏の追っ手から逃れた平氏の落人たちも、秋には秘境の紅葉に心をなぐさめられたのかもしれません。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、伝説に思いをはせながら、秘境の紅葉を楽しんでみてはいかがでしょう。
 
2008.1026
●大惣の大紅葉が間近
徳島県つるぎ町半田大惣(おおそう)地区でも、紅葉が始まっていました。ここは旧半田町と旧一宇村の境に位置し、いまだ手つかずの自然林が茂る旧一宇村片川地区にもほど近い場所。来週あたり、この一帯は赤や黄がいっそうコントラストを強め、そそり立つ岩山を秋の色に飾り立てて、見る人の心を引きつけてやまない風景となります。
 
2008.1025
●ジャンルを越えて集う作品展『寄り合い作品展』
阿波の伝統産業『阿波和紙』の制作技術を伝え、広く一般への告知を図る『阿波和紙伝統産業会館』で、多くの作家による作品展『寄り合い作品展』が105日(日)から開催されています。同開館の設立20周年を記念して企画されたもので、写真や和紙人形、エアブラシアート、水彩画、油絵、木彫刻などさまざまな作品を一堂に見ることができます。年齢も性別も国籍も様式も信条も越えて集う作品展といえば、毎年春に文化の森のギャラリーで行われている『ゆるい展』(スローアート協会主催)がおなじみですが、『寄り合い作品展』も同様に、いろいろなジャンルの作品を一度に楽しめるイベントとなっています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、この週末、足を運んでみてはいかがでしょう。
 
『寄り合い作品展』
場所 阿波和紙伝統産業会館2Fギャラリー
期間 開催中~113日(祝・月)
時間 9時~17
料金 無料
休館 月曜日(祝日の場合は翌日)
 
2008.1024
●阿波に名力士あり!その名は『雲早山鉄之助』
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。最近、各媒体の話題となっているのは、アメリカの株安を受けた世界的な不況の影響や衆院解散の時期予想、あるいは放火や殺人など、文字にするのも嫌な雰囲気の、物騒で面白くないニュースばかり。加えて、角界では、大相撲の八百長疑惑をはじめ、さまざまな問題が取りざたされ、日本の伝統文化の一角が揺らいでいるのを感じます。とはいえ、そんな暗い世相の中にも、一点の光明を発見するのが、ポッポニュースの本懐。というわけで、本日ご紹介するのは、一大興業であった大相撲の歴史の一端を、楽しく学べる企画展のご案内です。その前に『八百長』という言葉の由来のこと。ご存じの方も多いかと思いますが、明治の頃(?)に、角界でのある出来事に起因して生まれた言葉だそうですね。昔、相撲の部屋(力士が所属する各団体)を相手に、商いしていた八百屋さんがあり、訪ねては、年寄(相撲部屋を運営する親方)と碁を打っていたのだそうです。その際、八百屋さんの方が腕前がかなり上だったようで、勝ち負けをうまく調整して親方のご機嫌ととっていたのだとか。そしてその八百屋さんの名前が長兵衛さんといい、そこから勝負に手心を加えることを『八百長(やおちょう)』と呼ぶようになったのだそうです。閑話休題。さっそく企画展のご紹介です。徳島県つるぎ町貞光の織本屋(重層うだつをあげた元商家を再建した町営施設)で、幕末に活躍した、つるぎ町(旧半田町)日開野出身の江戸力士『雲早山鉄之助(くもさやま・てつのすけ)』をメインにした『第3回織本屋企画展 雲早山鉄之助と相撲錦絵展』が開催されています。会場で配布されている企画展資料によると、雲早山鉄之助は入幕当時(1848年・弘化5年正月)、身長176cm、体重112.5kgという体格で、現在の力士から想像すると小柄なように感じますが、当時はどうだったのでしょう。また幕内在位14場所、最高位は前頭2枚目、勝率6割だったということで、『待ったなしの雲早山』と呼ばれ当時、名の通った力士の一人だったに違いありません。同企画展では、そんな雲早山の風貌あるいは場所での活躍ぶりを伝える錦絵(カラーのタイポグラフィー)や番付表などの資料、雲早山のお墓の写真など数多く展示されています。阿波出身の名力士の足跡をかいま見ることで、大相撲の歴史に触れてみてください。きっとテレビで見る、あるいはラジオで聞く、今の大相撲がいっそう面白くなるはずです。
 
『第3回織本屋企画展 雲早山鉄之助と相撲錦絵展』
展示/相撲錦絵・相撲番付・関係文献・関係写真など約40
場所/徳島県美馬郡つるぎ町貞光字町83-2 織本屋2f展示室
期間/開催中~1111日(火)
時間/9時~17
料金/無料
問い合わせ/0883-62-2009
 
 
2008.1023
●実りの秋に感謝を捧げる川田八幡神社の例大祭
秋の実りに感謝を捧げる『祭り』が、徳島県内各地域で開催されています。吉野川市川島町の川田八幡神社でも、昨日(22日)、恒例の例大祭が催され、境内は祭りの熱気に湧いていました。大祭の目玉は『暴れ屋台』。太鼓を叩く稚児たちを乗せた大型の屋台を、参道から52段上の八幡神社まで、町の『若い衆』が勢いよく担ぎ上げ、観客から盛んな声援と拍手を浴びていました。本殿前では、多くのアマチュアカメラマンが盛んにフラッシュをたく中、子ども巫女による舞が奉納され、秋の神事が粛々と、そして華やかに進められていました。地元の小学校では、太鼓を叩く稚児役の子どもたちは朝からお休み、学校も祭りに合わせてお昼から休校するとのことで、地域の子どもたちにとっても、なんだかうれしい(?)秋の一日となったようです。
 
2008.1022
●『脇町うだつの町並み』の夜を歩く
徳島県有数の観光名所『脇町のうだつの町並み』を久しぶりに歩いてみました。秋晴れの日曜日ということもあって、県外ナンバーの大型バスが、幾台も近くの道の駅に止まり、多くの観光客を送り出し、古い町並みを残す通りをとても賑やかで活気のある風景に変えていました。晩秋の今、夕方5時を過ぎると、そうそうに日は落ち、あたりには静寂と冷たく澄んだ空気が降りてきます。通りの所々に設置された外灯に明かりがともり、あたたかなオレンジ色の光でほのかに足下を照らします。昼間の光景とは一変、まるで絵に描いた異国、あるいは異次元の世界に迷い込んだかのような趣です。『脇町のうだつの町並み』は、単なるテーマパークではありません。この通りに軒を並べる『うだつ』をあげた一軒一軒は、いまだ現役の家屋なのです。代々そこに暮らす人や家族が大切に守っている通りなのです。だから、この夜の風景を多くの皆さんに体験していただきたいと願いつつも、大挙、観光してくださいとは言い出しづらいのです。そこで、ピジョンズ・パーク読者の皆さんにだけ、こっそり夜の風景をプレゼントします。つたない写真技術ではありますが、静かで心地よく、時を忘れたあたたかな風景を感じていただければ幸です。
 
2008.1021
●古き良き時代をしのぶ『渡し舟』
吉野川が四国三郎と呼ばれていた頃。この大河にかかる橋はそう多くはありませんでした。北から南へ、南岸から北岸へと人とモノを運んでいたのは、船頭さんの漕ぐ木舟『渡し』でした。昭和30年代後半。時代が進み、生活が豊かになり、インフラの整備が整う中で、『渡し』は次第に姿を消していきました。「乗ったことがある」「渡しで学校に通った」「見たことがある」と、覚えていらっしゃる皆さんも少なくはないでしょう。そんな懐かしい『渡し』が、去る1019日(日)に、徳島県吉野川市川島町(川島潜水橋付近)を流れる吉野川を1日だけつなぐイベント『平成の渡し舟』(主催:吉野川青年会議所)が開催されました。渡し舟には、アユ釣りに使われる『カンドリ舟』が利用され、訪れた参加者を乗せて、ギィコギィコとこぎ出す先には、古き良き時代がおぼろに見えるようでした。また南岸広場では、『うどん作り体験』『うなぎのつかみどり』などのイベントもあり、多くの親子連れで賑わっていました。
 
※『平成の渡し舟』関連ニュースもご覧ください。
 
2008.1020
●昭和30年代、徳島県西部が輝いていた!
本日のポッポニュースは、徳島県西部地域(吉野川市・阿波市・美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)で、昭和30年代に撮影された古写真を集めた豪華装丁本『三好・美馬・阿波・吉野川の今昔』(郷土出版社・9,975円税込)をご紹介させていただきます。体裁はA4判大型特製本で、総ページ数は224ページ。収録古写真は約340点。さらに巻頭カラー写真17点が8ページにわたり掲載されています。内容は、古き良き時代といわれる昭和30年代に撮影された写真をもとに『変貌する風景と町並み』『懐かしの建物』『交通を支えて』『思い出の学び舎』の4項目に分類。それぞれの古写真と同じ場所を今もう一度巡り、そこで再度撮影した上で、当時の状況と変化した現在の様子を写真とキャプションで客観的に比較しています。また、上記4項目にあてはまらない古写真については、『阿波おどりと地域の祭り』『昭和の花嫁』『暮らしのなかで』『昭和の子どもたち』といった4つの特集に収録。かつての習慣やエネルギーを特集というカタチで紹介しています。本書の監修は文学博士・三好昭一郎氏。また編集委員は、三好郷土史研究会会長・大岩義雄氏、徳島県立文書館資料調査員・篠原俊次氏、徳島県立文書館主任専門員・立石恵嗣氏、徳島地方研究会・名倉佳之氏という徳島県郷土史研究のそうそうたる面々。そして各先生方が、古写真をもとに当地へ足を運び取材した上で、写真解説(キャプション)をご執筆されています。かく言うピジョンズ・パークも、本写真集の製作にあたり、微力ながらお手伝いさせていただきました。昭和30年代に少年少女期を過ごされた、いわゆる団塊の世代といわれる皆さんには、ぜひ懐かしく手にとっていただきたいと思います。また、ずっと若い皆さんにもかつての徳島がどのような姿をしていたのか、どんな笑顔や元気があふれていたのか、興味深くご覧いただけるはずです。本写真集は、大切なふるさとの伝統を、親から子へ、そして孫へと受け継いでいくきっかけになるに違いありません。
 
※本写真集は、県西部の書店で購入することができます。ただし1500部のみの発行となっており、増刷の予定はありません。お早めにお問い合わせください。また、ピジョンズ・パークでも取り扱っています。ご興味をもたれた皆さんは、メール(info@pigeons-park.jp)にて、お問い合わせください。
 
2008.1019
●懐かし急行『キハ5865
昭和30年代を全盛に、多くの乗客・貨物を運んだ旧国鉄急行『キハ5865』形式列車が1015日(水)、定期列車としての役割を終えました。これを記念して、昨日18日(土)に『さよなら運転』イベントが開催され、急行『阿波』(高松~徳島間)、急行『よしの川』(徳島~阿波池田間)、急行『土佐』(阿波池田~多度津)が、それぞれの路線を快走しました。急行『よしの川』の始発駅となったJR徳島駅では、ホームにあふれんばかりに観客が集まり、出発を名残惜しそうに見送りました。沿線にも最後の快走を撮影しようと、思い思いのポイントに陣取ったアマチュアカメラマンや鉄道マニアたちが、旧国鉄急行『キハ5865』形式列車を待ち受け、カメラのシャッターを切り、ビデオに収めていました。ちなみに系統に付された『キハ』というのは、類別するための記号で、『キ』=『気動車・ディーゼル機関車』、『ハ』=『普通車・三等車』を意味しています。かつて客車は『イ』=『一等車』、『ロ』=『二等車・グリーン車』、『ハ』=『普通車・三等車』というように分類されていたそうです。さて折しも、17日(金)に徳島県西部(吉野川市・阿波市・美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)をモチーフに、昭和30年代に撮影された古写真を集めた豪華装丁本『三好・美馬・阿波・吉野川の今昔』(郷土出版社・9,975円税込)が発刊され、好調な売れ行きを見せています。古き良き時代と現在を比較する中で、もちろん昭和30年代を駆け抜けた『キハ5865』系の雄姿(ゆうし)も紹介されています。ピジョンズ・パーク読者の皆さんには、ぜひ手に入れていただきたいと思います。同書籍の詳細は明日のポッポニュースにて。
 
2008.1018
●レンコンの季節がやって来た!
レンコンのシーズンがやってきました。といっても、レンコンは年間を通して生産されており、通年野菜の代表格だったりします。そんなレンコンが秋口から冬場にかけて出回る野菜というイメージが強いのは、なぜでしょう。それはレンコンに空いた穴に理由があります。穴がスッと向こうに抜けているため「見通しが利く」ことにつながり、縁起の良い、おめでたい野菜として年末から正月にかけて、料理の食材として珍重されるからだそうです。レンコンには目のないピジョンズ・パークとしては、レンコンの天ぷら、煮物、きんぴらを思うと、いてもたってもいられないほど。シャキシャキとした歯ごたえがあるにもかかわらず、ホクホクの食感も味わえる、まことに不思議で魅力的な食材です。ところで徳島県のレンコン生産量は、全国トップクラス。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、今日あたり、繊維たっぷりの徳島産レンコンをいただいて、幸せを感じながら健康づくりしませんか。
 
2008.1017
●紅葉の山を歩こう!
四季美谷温泉主催『山と花と温泉ツアー』が、先週末12日(日)に開催され、多くの登山愛好家が赤黄に染まり始めた山の登山行を楽しみました。ルートは、日本一長い(87.7km)林道『剣山スーパー林道』に登山口がある『高城山(標高約1628m)』から、尾根伝いに南下し、『しがきの丸(標高約1163m)』を目指す『高城山~しがきの丸縦走コース』。「北斜面から登頂した高城山は紅葉が始まっている」(地下足袋王子こと平井支配人)ようで、今週末はさらに紅葉が進んでいることでしょう。次回は19日(日)。剣山スーパー林道沿いにある奥槍戸の紅葉を訪ねる『新九郎(標高約1635m)~不入山(標高約1653)縦走コース』です。登山初心者の方も、安心して参加できます。
 
※お問い合わせは『四季美谷温泉』(電話0884-65-2116
 
2008.1016
●思いがけない風景に出会う楽しみ
徳島県南部の『那賀町(旧木頭村)』は、豊かな自然を背景にした地域ブランド『木頭ゆず』の産地として知られ、また日本一の距離(87.7km)を誇る『剣山スーパー林道』の起点ともなっています。剣山スーパー林道の入り口には、手つかずの急峻な山々の間を清流・那賀川が流れる景勝『高の瀬峡』があり、毎年10月末には、風景全体が深紅に染まる壮大な紅葉が見られます。そんな旧木頭村で、写真のような風景を見つけました。手持ちの花図鑑を何冊か調べてみましたが、今のところ残念ながら花名は不明です(ご存じの方がいらっしゃったら、ぜひコメントください^^;)。道路脇のコンクリート壁をピンクの花が覆い尽くす風景が、目測100mほど続いていました。誰かが育てているのでしょうか。自然と増えてきたようにも見えます。こうした風景に出会える楽しみが、旧木頭村にはまだまだたくさんありそうです。今年は、秋の行楽の目的地の一つに加えてみてはいかがでしょうか。
 
2008.1015
●健康を楽しむ『第22回徳島牛乳まつり』
週半ばの今日、少し阿讃山脈に雲がかかるものの、徳島は気持ちよく晴れ渡っています。今週末もこんなふうに晴れ渡ってくれれば、秋の行楽やイベントにはもってこいの天候となりそうです。イベントといえば、先週末の12日(日)、徳島市を流れる新町川のほとり『藍場浜公園』で、徳島県酪農業協同組合などが主催する『第22回徳島牛乳まつり』が行われました。晴天に恵まれた会場では、乳牛の写生大会や乳搾り体験、また牛乳や乳製品の販売などがあり、多くの家族連れで賑わっていました。県内では、今週末も秋を楽しむさまざまな催し物が予定されています。健康づくりを兼ねて、出かけてみませんか。
 
2008.1014
●町・砂浜そして海中を練る日和佐の『ちょうさ』
徳島県南部の海沿いの町『美波町(旧日和佐町)』で、ウミガメの産卵地として知られる『大浜海岸』とその周辺を舞台に、12日(日)、毎秋恒例の祭り『日和佐八幡神社秋季例祭』が開催されました。普段は大浜海岸そばに建立されている八幡神社境内に収納されている『ちょうさ(大型の太鼓屋台)』8台が、祭りに合わせて引き出されます。太鼓を打つ稚児数名が乗り、国旗やカラフルな縄などで飾り立てられた『ちょうさ』は、各地域の若者を中心とした担(かつ)ぎ手たちに担がれて、境内や町内を巡った後、大浜海岸に集合。「いっ、さんっ、じゃんっ」の威勢の良いかけ声とともに、順番に砂浜、そして波打ち際、さらには深みに首までつかりながら、浜を練り歩き、八幡神社に帰って行きました。全国的に見ても地方では、小さな祭りの担(にな)い手が不足し、その灯りが消え始めている中にあって、町をあげて若者たちが集う日和佐の秋祭り『日和佐八幡神社秋季例祭』は、とても貴重なものに思えました。
 
2008.1013
●赤松神社の『吹筒花火』
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。国民の祝日(体育の日)を含めた3連休はいかがお過ごしでしたか? 徳島は初日こそ曇天だったものの、昨日、今日と秋晴れの清々しい休日となりました。海や山、行楽地へと足を運ばれた方も多いのではないでしょうか。県内では、12日(日)を中心に、秋祭りや各種イベントなど、各地でさまざまな催し物が開催されていました。徳島県南部の町『美波町(旧日和佐町)』の赤松地区にある赤松神社境内では、毎秋恒例の祭事『赤松吹筒煙火』が行われ、多くの見物客が見守る中、盛大に火の粉を振らせていました。煙火とは昔の言葉で、現在の花火のこと。そして吹筒(ふきづつ)煙火とは、地元の青年団など有志が竹筒に火薬を詰め、荒縄で巻いただけの素朴で、ちょっと危険な香りのする花火のことです。これを10mほどの高さがあるポールの先に取付け、観衆が取り巻く境内の真ん中で着火。盛大に火焰を上げ、その後、天から降り注ぐ火の粉の下を「できたん、どしたん」と、威勢良く鬨(とき)の声を上げながら、地元の若い衆がグルグルと駆ける、海に近い山の神の祭りです。ところで、この「できたん、どしたん」というかけ声ですが、その意味を知る人は少ない(あるいは、もういないのか…)ようで、保存会でも明確な答えを持っている方はいらっしゃらないようです。そして、江戸時代から続く豊作や家内安全を祈願する伝統の祭りであるということが伝えられていますが、いつ、どのようにして始まったのかも定かではないようです。しかし、イベントというと、ともすれば過度に『安全』が叫ばれ、少しでも何かあれば、責任が追求される今の日本において、観客も火傷の危険を肌で感じる当祭りは、非常に珍しく、かつ貴重な祭事であるように思います。
 
2008.1010
●ほどよく遠い木沢の湯
本格的な秋の行楽シーズンが、ついにやってきました。空は高く、空気は澄んで、風は爽やかに冷たい。心は、知らず知らず屋外へ、自然の中へと羽ばたいていきます──。この週末は3連休ということもあって、1泊あるいは2泊の予定で、遠くの観光地へ足を伸ばす方も多いのではないでしょうか。食欲の秋、観賞の秋、体験の秋を満喫して、十分にリフレッシュしていただきたいと思います。そして山々も秋の装いをはじめています。徳島の山は今月末あたりから、本格的な紅葉の見頃を迎えます。そんなとき、たとえば『ほどよく遠い隠れ家的温泉・四季美谷温泉(しきびだにおんせん)』に宿泊しつつ、西日本第2位の高峰『剣山(つるぎさん・標高約1955m)』や、そこに連なる美峰を目指してみるのもおすすめです。徳島県南部の山間にある那賀町(旧木沢村)を流れる坂州木頭川のほとりで湯けむりをあげる四季美谷温泉は、剣山東方に位置する、部屋数9室のちっちゃな温泉宿。ピジョンズ・パークが常々考えているのは、「小さいことは、いいことだ」ということです。何かに付け柔軟で機動力のある対応が可能で、宿泊施設でいえば、隅々まで気配り、心配りが行き届く。スタッフをはじめ管理者も、宿泊客とだいたい同じ目線で物事を感じられるためか、お客さんは、あたたかなもてなしを受けることができると、経験的に知っているからです。四季美谷温泉までは、徳島駅から国道55号・国道195号を辿って、車でゆっくり約2時間30分。山越えに神山町に入り、国道438号・国道193号を行くというルートも、道中の自然を楽しみたい方にはおすすめです。そして、そこまで行くのによほどの決心は必要なく、かといって「突っかけ履き」で行くような近所でもない。このほどよい遠さは、日頃疲れ気味のお父さんが、よっこらしょと重い腰を上げて家族サービスするのにも適しているのではないかと思うのです。9室のうち2室は完全バリアフリーの部屋になっており、1室は車いすでも利用可能な洋室。さらに大浴場と同じ源泉100%の湯が利用できる浴室も備えられています。この秋は、お年寄りや障害を持たれている方にも、ほどよく遠い木沢の温泉を楽しんでいただきたいと思います。
 
詳しくは『四季美谷温泉』(電話0884-65-2116
 
2008.1009
●江戸の太平を西国から見守った城
徳川御三家といえば、尾張徳川家(尾張藩)、紀州徳川家(紀州藩)、水戸徳川家(水戸藩)と、すぐにイメージできるのも、NHK大河ドラマのおかげでしょうか。中でも尾張藩と紀州藩は、15代将軍を除き、宗家に嫡子が途絶えた際、養子を送ることで代々将軍が輩出された名門。その一方である、紀州藩の政治が行われたのが和歌山城です。和歌山城入場チケット裏に記された沿革を読むと、天正131585)年に豊臣秀吉が紀州を統一し、和歌山城の建つ虎伏山(標高約50m)に本丸、二の丸を建築。関ヶ原の戦いから約20年後の元和51619)年に、徳川家康の第十子頼宣が入城するにおよび、今に知られる紀州藩(555千石)が確定しました。以来、明治41871)年の廃藩置県で廃城となるまでの約250年間、幕府による西国支配、そして和歌山繁栄の拠点となったそうです。ちなみに、お城の建っている山の名は、文字通り虎が伏せているように見えることから名付けられたといわれています。また、現在の天守閣は第二次世界大戦での戦災を受け、昭和2079日に消失。昭和3310月に再建されています。
 
2008.1008
●『へんろ旅』最後の目的地
今から、およそ1200年前。弘法大師『空海』によって、四国巡礼の道が開かれたと伝えられています。その際、空海が辿った道、いわゆる『へんろの道』といわれる発心の道場(徳島県)・修行の道場(高知県)・菩提の道場(愛媛県)・涅槃の道場(香川県)を順に巡ることで、誰もの心の中にあるとされる88の煩悩から開放されることができると信じられています。話はそれますが『除夜の鐘』は108回突くことで、やはり108の煩悩を消滅すると言われています。108という数は四苦(4×9)と八苦(8×9)を合わせたものとの説も。閑話休題。弘法大師が真言密教を広める巡礼の途中、修行によって感得した仏様を刻み、本尊として納めたのが四国霊場八十八ヶ寺であり、巡礼者である『お遍路さん』が、願いと感謝を込め、あるいは救いを求めて納経する四国巡礼の札所となっています。そして88ヶ寺を無事巡り終えたお遍路さんが、最後に向かうのは和歌山県にある高野山(標高約900m)です。その頂に開基されている金剛峯寺に四国巡礼を終えたことを報告し、感謝することで一連の巡礼の旅は終わりになります。もちろん金剛峯寺は弘法大師が開基した寺であり、寺号は弘法大師が唐で正統密教を究めた際に得た称号『阿闍梨遍照金剛』に由来するのではないかと想像します。そして平成16年には、金剛峯寺をはじめ高野山に建立された多くの寺院や参道は『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界遺産に登録されています。高野山には、四国巡礼を終えたお遍路さんや一般の参詣者、そして海外からの観光客も大勢訪れています。
 
2008.1007
●雨だから出会える楽しみもある
今日の徳島の空は、今にも降り出しそうな雲に覆われています。とはいえ、体育の日を含めた今週末まで雨は降らないとの予報。週末の3連休に、秋の行楽に出かけようと企画している皆さんには朗報ですね。ただ雨の休日は楽しくないのかといえば、そんなことはないようです。たとえば毎週日曜日に開催されている観光登山『山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉/旧木沢村)では、先週(5日)、雨天にもかかわらず参加された皆さんは、「雨だからこそ出会える山の風景がありました」と、山歩きを大いに楽しまれた様子でした。そんな一行が向かったのは、同ツアーでは人気の縦走コースの一つ。三好市東祖谷の丸石(標高約1684m)から尾根伝いに高ノ瀬(標高約1741m)の頂を踏み、さらには高知県物部川上流の白髪山(標高約1770m)まで踏破する約6時間の登山ツアーです。同ツアーを企画・案内している四季美谷温泉支配人の地下足袋王子こと平井さんの話では「1700mを越える山々では、すでに紅葉が本格的に始まっている」ようで、今週末の3連休あたりが剣山系の山々では紅葉の見頃とのこと。その後は、徐々に谷に里に紅葉が降りてきます。次回、紅葉の山を行く『山と花と温泉ツアー』は12日(日)開催。コースは紅葉の名所として知られる剣山スーパー林道に登山口が開いた高城山(標高約1628m)~しがきの丸(標高約1163m)縦走。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、健康づくりと山の仲間づくりを兼ねて、参加してみてはいかがでしょうか。お問い合わせは『四季美谷温泉』(電話 0884-65-2116
 
2008.1006
●春に紅葉する巨木
秋がどんどん深まっているのを、朝夕の気温に感じます。そしてもうすぐ、山々の木々がそれを教えてくれるようになります。西日本第2位の高峰『剣山』(標高約1955m)では、今週末あたりから、もみじ狩りシーズン本番を迎えるそうです。もみじ狩りと言えば、赤や黄に色づいた木々の葉を観賞するわけですが、その主体となる木は『落葉樹』たちです。春に若葉として芽生え、夏に深緑となり、そして秋に紅葉し、ついには落葉することを考えれば、数百年の時を生きる木であっても、その葉っぱの命は儚(はかな)くも数ヶ月ということになります。写真は徳島県東みよし町のシンボル『加茂の大クス』です。樹齢約1000年と言われるこの巨樹は、さぞ立派な紅葉を見せてくれるのだろうと思いきや、冬も緑色の葉を茂らせています。多くの方がご存じのとおり、クスノキは『常緑樹』だからです。ちなみに葉の寿命が1年未満のものは落葉樹に分類され、それ以上の木が常緑樹になるのだそうです。クスノキの葉の寿命は1年ちょっとということで常緑樹の仲間。クスノキが面白いのは、古い葉と、新しい葉が入れ替わるのは春4月頃ということ。つまり、春に紅葉し、落葉するのです。そういえば、街路樹や公園のクスノキは、春に色づいていたような気がします。来年の春、この大クスはどんな紅葉を見せてくれるのでしょう。もみじ狩りシーズン本番を目前に、そんな先のことまでウキウキと思ってしまいます。
 
2008.1005
●大歩危峡を体で楽しむラフティング
四国を流れる大河・吉野川は、高知県と愛媛県の県境にそびえる瓶ヶ森(標高約1897m)を源流に生まれ、当初、北を目指し流れ下ります。水量と勢いを増した流れは、四国のへそと言われる徳島県三好市池田町に至り、東へ直角に方向を変えます。そして剣山系・四国山脈・阿讃山脈から支流を集めながら大河へと成長し、ついには徳島市で開いた河口から紀伊水道に注ぎます。総延長194kmにも及ぶこの大河は、場所や季節、天候によってさまざまな表情を見せ、また絶景を造りだしています。たとえば、まだ吉野川が南北に流れる徳島県三好市山城町では、激流が長い長い時間をかけて渓谷の底を削った大歩危・小歩危峡の風景。渓谷沿いの街道は、かつて「大歩危は大きな歩幅でスタスタ歩くと危ない、小歩危は気をつけて小さな歩幅で歩いても転がり落ちるほど危険」と言われるV字に切り立つ渓谷に沿い、旅の難所でした。しかし今では、国道32号が整備され、渓谷側にはそれを望んで歩くことができる散策道が延び、年間を通じて、全国から多くの観光客が訪れる、徳島屈指の観光名所となっています。また、ゴムボートに乗って流れを下る『大歩危ラフティング』も若い観光客の人気を呼び、シーズンには賑やかな笑い声が激流を飾っています。ちなみにラフティング(rafting)とは、筏(いかだ・raft)下りのことだそうです。筏下りと言われれば、少し恐い気もしますが、大歩危で行われているラフティングでは、ヘルメット・ライフジャケットを着用し、強靱なゴムボートに乗って、ガイドの指導で下る安全性の高い観光スポーツとなっています。残念ながら、ピジョンズ・パークは未だ未経験。来年あたりとは、毎年思っているのですが…^^;)。写真は渓谷にかかる鉄の吊り橋から撮影しています。
 
2008.1004
●どこまでも金色の高原
ここ数日来ご紹介してきました塩塚高原の雲海とススキの風景も、今回で最終回です。前日の曇天、雨天とは打って変わり秋晴れの清々しい一日となりました。夜が明け、雲海が薄くなると、ススキの草原は青々とした葉を秋風になびかせて、高原のシンボル『塩塚峰』へ向かう尾根伝いの散策道を隠しては見せ、また覆い隠して迷わせます。そんな自然のいたずらを楽しみながら、ついに塩塚峰のいただきに立ったその先は、やっぱり朝日で金色に輝くススキの草原が広がっていました。では、早朝の塩塚高原風景をお楽しみください。
 
2008.1003
●いざ塩塚峰へ
夜明けとともに、広々とした高原風景がはっきりと見え始めました。早朝の、すがすがしい秋の空気のなかで、高原の入り口に立っている幸運に感謝せずにはいられない、そんな気持ちが高まってきます。目の前には、ススキが茂るいくつもの丘がずっと向こう、視界の限りと思えるほど続いており、尾根伝いに一本の散策道が延びています。その先には、ひときわ高いススキの丘『塩塚峰(標高約1043m)』が見えます。ゆっくりと歩いて約30分。さっそく登ってみることにしましょう。
 
2008.1002
●金色に輝く秋の塩塚高原
徳島は台風15号が接近するも、事なきを得た様子。今日は一日、清々しい晴れ模様との予報です。昔から「○○○心と秋の空」と言われますが、スカッと青空が広がる秋の天気は、いやがうえにも、そわそわとした行楽気分をかき立ててくれます。そこに輪を掛けるようで恐縮ではありますが、本日のポッポニュースは昨日に引き続き、秋色に染まった徳島県三好市山城町の塩塚高原(しおづかこうげん)風景をご紹介します。春の風物詩となっている塩塚高原の野焼き(毎年4月の第1土曜日開催)の成果か、今年もすくすくと育ったススキたちが高原を覆い尽くし、朝日を浴びて、見渡す限り金色の世界に変えていました。では、さっそく塩塚高原のススキの原と、そして周囲の山々に押し寄せ埋め尽くす大雲海の風景をお楽しみください。
 
2008.1001
●塩塚高原の夜明けと大雲海
南国徳島でも、日中の最低気温が20度を切る日が出始め、窓から吹き込む風に秋の深まりを肌で感じています。ことに標高1000mを超える山々では、もうすぐ紅葉の見頃を迎えるようで、西日本第2位の高峰『剣山』では、今月10日から20日が色彩のピークだとか。機会があれば、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。そんな剣山の西方に位置し、愛媛県との県境、徳島県三好町山城町にある塩塚高原(塩塚峰標高約1043m)では、ススキが広大な高原を覆い尽くし、朝夕の光が金色の野に変えています。そして周囲に急峻な山々が連なり、気温差が大きいためか、その深い谷間には霧や雲が盛大に発生し、スケールの大きな雲海を比較的容易に見ることができます。雲海の上に広がる星空、巨大な波が押し寄せてくるかのような雲海の風景をご覧ください。
 
2008.0930
●川上画伯の最新作をご覧ください
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。徳島は今日も、朝から冷たい雨が降っています。台風も近づいているようで、湿っぽい天候がしばらく続きそうですが、気分は晴れ晴れで頑張りましょう!で、ピジョンズ・パークもちょっと晴れ晴れ気分のお手伝い。当ホームページに、作品ギャラリーを置いてくださっている色鉛筆画作家・川上和彦さんの最新作をご紹介します。川上画伯のもとにほぼ3年前にやってきた介助犬『たんぽぽ(愛称ポポ)』がモチーフです。ポポを描いて、これで11作目となり、順を追って見ていくと、ポポの成長する様子、そして画伯の心の変化まで感じ取れる気がします。介助という仕事を担いつつ、家族の一員として愛されるポポも、今年5歳。人にたとえるなら、脂ののりきった40歳から50歳といいます。もちろんポポは、愛らしく爽やかなのですが^^;)。作品づくりに、またお酒のラベル制作や2009年版年賀状画集への掲載作品の制作、小中高校・大学・各種施設・各種イベントでの講演にと、忙しい毎日を送る画伯とたんぽぽ。今回の作品は、それを支える家族や応援してくれる学校の先生方や生徒さんたちの心を映して、いっそうあたたかく、やわらかく、そしてすっきりと晴れ渡った作品に仕上がっています。どうぞ、ご覧ください。
 
【川上和彦の色鉛筆画ギャラリー】
 
※たんぽぽが画伯のもとにやってきた2005年、2006年当時、介助犬は全国で約30頭ほどしか認定されていませんでした。現在は、少し増えて40頭ほどが活躍しているとのこと。もっともっと介助犬のことを多くの方に知っていただき、そして必要とする皆さんと介助犬がより多く出逢えるように、ピジョンズ・パークは願っています。
 
2008.0929
●霧の剣山を下山する
今日の徳島は冷たい雨が降っています。初秋を一気に通り過ぎ、晩秋の肌寒さです。予報によると、ここ数日は冷たい雨の日が続くそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんには、天候が回復した後の行楽を楽しんでいただくために、体調など崩されないようご自愛いただきたいと思います。さて、ここ数回にわたり紹介してきました『霧の剣山系登山行』も今回で一応の最終回。剣山頂上から山腹の大剱神社に下り、そこからさらに登山リフトの西島駅(標高約1750m)まで行き、リフトに乗って見ノ越に帰るルートです。リフトになぜ乗るのか?と問われれば「リフトに乗らなければ見えない、出会えない風景が待っているから」と、応えなければならないでしょう。登山道を歩くのは、もちろん剣山登山の王道であろうと思います。でも、せっかく普段は見ることのできない貴重な自然が目の前にあるのです。しかも霧が出ている。ゆっくりと撮影したいと思いました。濃霧に包まれた剣山下山の風景をどうぞお楽しみください。
 
2008.0928
●霧の剣山頂を踏む
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。西日本第2位の高峰『剣山』(標高約1955m)の頂に、久しぶりに立つことができました。8月末というのに、霧雨が降るその日の剣山山頂では、驚くべきことにみぞれが混じっていました。もりろん、涼しいなどという生やさしさはなく、寒風は耳がちぎれんばかりの冷たさでした。それでも、案内していただいた新居綱男さんの表情はあたたかく、そしてピジョンズ・パークの充足感も温度を上げるばかり。それが剣山(つるぎさん)の持つ、不思議なチカラなのでしょう。それでは、さっそく霧の剣山山頂の風景をお楽しみください。
 
2008.0926
●一ノ森から剣山山頂へ
色鉛筆画作家・川上和彦氏のネット・ギャラリーに、新作2本が追加されました。68作、69作目となる今回のテーマは『青梅~時には気ままに~』と『ヒマワリ~咲いてくれてありがとう~』。川上画伯ファンの皆さんはもちろん、初めてという方も、ぜひご覧になってください。また、全69作品の中から、気に入ったもの3点を指定してご注文していだければ、絵はがき(500円税込)にしてお送りいたします。ギャラリー内注文フォームからご購入ください。さて、本日のポッポニュースは、昨日に引き続き、見ノ越~一ノ森~剣山登山ルートの風景紹介です。今回は一ノ森から西方向にそそり立つ剣山へ、途中二ノ森の尾根を踏んで約45分の行程。ミヤマクマザサが覆う峠、ダケカンバの茂る森を越えていく、なだらかで見どころ満載のルートです。どうぞご覧ください。
 
2008.0925
●晴れた日も、霧が降りた日も
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。今回も、先日からご紹介している見ノ越~一ノ森~剣山ルートの風景です。相変わらず雨と霧の登山行ですが、あらためて写真を見ても、やはり飽きが来ない──と思うのはピジョンズ・パークだけではないでしょう。スカッと晴れ渡った青空に、鮮やかな緑の尾根が重なる風景は、コントラストが大きく、ハッと目を引く美しさに違いありません。一方で、霧がベールとなって包む剣山系は、人でないモノの存在、チカラを感じさせてくれ、これもまた代え難い風景なのです。皆さんは、霧の奥に何を感じますか? 何者を想像しますか?
 
2008.0924
●霧の森を行く
四国一の清流『穴吹川』の源流に近い、『源流の谷』を越え、ピジョンズ・パークは一路、美峰『一ノ森』(標高約1880m)の頂を目指します。そこから約45分ほどの行程です。ところで行楽において「あいにくの雨模様」という言葉を、よく耳にしますが、剣山系を行く登山行では、少々の雨が降ったからといって、そのことを嘆く方はいらっしゃらないのではないでしょうか。なぜなら、雨に洗われた空気はいっそう透明感を増し、森の木々は本来の鮮やかな葉の色を取り戻します。そして何より、樹木の間を、地を覆う山草を、雨後のやさしい霧が包んで、まるで雲の中を歩いているような気持ちにさせてくれるから。今回は、見ノ越~一ノ森~剣山ルートで、霧が降りた森の様子をご紹介します。どうぞご覧下さい。
 
2008.0922
●剣山で出会った花と源流
北西斜面で三好市東祖谷、北東斜面でつるぎ町、南斜面で那賀町に接する、西日本第2位の高峰『剣山(つるぎさん)』。今年8月末に、東祖谷にある見ノ越登山口から、ピジョンズ・パークは久しぶりで頂上(標高約1955m)を目指しました。見ノ越登山口の看板には、頂上まで約4kmと記されています。ブナやシデ、ダケカンバなどの自然林を抜け、五葉松が点在するミヤマクマザサの草原尾根に出ると、標高約1750mあたりで中腹の登山リフト『西島駅』に出ます。その脇を東方向(一ノ森方向)へ向かいます。剣山に詳しい皆さんには、もう想像がついたかもしれませんが、今回の登山ルートは、見ノ越~刀掛の松~キレンゲショウマの群生地~穴吹川源流の谷~一ノ森(標高約1880m)~剣山~御神水~西島駅という内容です。このうち希少な高山植物キレンゲショウマは、お盆前後でワッと咲いて、すぐに散ってしまうためあまり期待していなかったのですが、ほんの数輪ですが幸運にも出会うことができました。しかも今回は、剣山を知り尽くす人として誰もがあこがれる、剣山頂上ヒュッテの新居綱男さん(70歳)も同行してくれることになり、楽しい登山行となりました。年齢を感じさせない軽やかな足取り、そして奥深い山の話と解説、何より若々し笑顔に引き込まれてしまいます。一ノ森、剣山の頂上、そして道中、夏山の風景は明日以降、ご紹介いたします。本日は、キレンゲショウマほか希少な高山植物、そして清流穴吹川の源流にほど近い『源流の谷』の様子です。
 
2008.0921
●早朝の夫婦池(雄池)慕情
別名『巨樹王国』で知られる、つるぎ町一宇。清流・貞光川の最上流部に広がる山間地域で、剣山(標高約1955m)登山におけるメジャールートの一つでもあります。そして三好市東祖谷の見ノ越にもほど近い、一宇字葛籠(つづら)に夫婦池と呼ばれる大小2つの池があります。写真は、夫婦池のうち、より大きく、標高も少し高い『雄池』。夏の終わりの早朝の風景です。昭和30年代、池の周りは厚みのある苔の絨毯に囲まれていたそうですが、今は遊歩道が整備されています。「苔が覆っていた昔のほうが、ここを訪れる人も多く、居心地も良かった」と、かつてを振り返る方もいます。確かに、ピジョンズ・パークも年間を通じて、さまざまな時間帯にこの場所を訪れていますが、散策する人を見かけた記憶がありません。整備されてしまうと、街中の公園の池とさほど変わりなくなってしまうのが興味を引かれなくなった理由でしょうか。ただ、そうは言っても自然と力は偉大で、端の方からじわじわと回帰が始まっているようにも見えます。そして間違いなく、「よかれ」と思って行う人びとの行動を、この池は、黙って受け入れているのです。
 
2008.0920
●台風と吉野川と岩津橋
昨日19日、今年初めて徳島に最接近した台風13号。九州など各地での被害情報が流れる中、徳島もひどいことにならなければよいがと心配しましたが、午前中にザッと雨を降らせて、午後にはいなくなっていました。ほっとしています。今夏の雨不足で、取水制限が続いていたため、これで多少は回復するかと思ったものの、吉野川の水瓶と言われる高知県の早明浦ダムには、あまり雨が降らなかった様子。かつて台風や豪雨のたびに氾濫したと言われる吉野川も、少し水かさが増えている程度で、どんより濁った水が流れていました。まるで、荒々しい四国三郎の顔を失ってしまったかのようです。写真は、そんな吉野川に架かる『岩津橋』です。北岸(左岸)の阿波市阿波町と南岸(右岸)の吉野川市山川町をつなぐ美しい吊り橋で、吉野川上流域での県道鳴門池田線と国道192号との接点として、スムーズな交通を支えています。
 
2008.0918
●秋が近づく半田大惣
徳島県つるぎ町半田を流れる清流・半田川。その最上流部に大惣地区があります。半田川に沿って走る一本の林道を辿っていくと、その先は同町一宇の片川地区につながっています。ここは12月になると雪が積もりはじめ、翌年春を迎えるまで、その積雪のため通行できなくなってしまいます。まだ、緑が多いこの山も、間もなく赤や黄に彩られ、そして真っ白な風景へと変わっていきます。
 
2008.0916
●一日だけの渡し舟
徳島県を西から東へ流れる大河・吉野川。かつて暴れ川・四国三郎と呼ばれた時代。この大河を渡る際の主な交通手段として『渡し』が利用されていたそうな──。時は江戸の頃。現在の吉野川市川島町の善入寺島と同町川島を結ぶ川島橋(潜水橋)の近くに『川島の浜渡し』が生まれました。以来、岸から岸へ、船頭さんの漕ぐ木の舟が、多くの人や荷物を運び、文献に依れば昭和37年までそうした風景が見られたといいます。はじめは、ちょんまげの町人や武士、時代を経ると散切り頭になり、そして今のような自由なヘアスタイルと、さまざまな時代の人びとを乗せてきたのに違いありません。そんな『川島の浜渡し』が、昨年、一昨年に続き、『平成の渡し舟~時代をまたぎ 吉野川を知る~』をテーマに、今年もまた一日だけ復活します。悠々と流れる吉野川を北岸(左岸)から南岸(右岸)へ、アユ釣りに古くから使われてきた舵取舟(カンドリ舟)を渡し舟に見立て、希望者を乗せて、ゆっくりとのんびりと渡っていきます。もちろん乗船は無料。また、イベント会場(南岸)では、親子うどん打ち体験やウナギのつかみ取り、またアユの塩焼きやソバ米汁のお接待なども予定されているそうです。ピジョンズ・パーク(ポッポニュース)読者の皆さんも、秋の休日、『古き良き時代』に揺られてみませんか?
 
『平成の渡し舟~時代をまたぎ 吉野川を知る~』
開催日 平成201019日(日)9時~15
ところ 吉野川市川島町の川島橋(潜水橋)付近にある川島の浜渡し跡
参加費 無料
 
(写真はすべて昨年の撮影)
 
This program is presented by PIGEONS-PARK.
 
2008.0913
●美峰『三嶺』山頂に立ってしまった!(その6
今回は、三嶺(みうね)登山記最終回です。いよいよ三嶺の頂(標高約1893m)に立ちます。頂上池から西方向へ約300m。緑の比較的急な上り坂が続いています。途中、天に伸び上がるように、どこまでも深い緑の谷底へせり出す巨岩を越えて、歩くこと約10分。コンクリートの三角点をいただく広さ20畳ほどの頂に立つことができました。ここが四国一の美峰と言われる三嶺のてっぺんです。北側半分は徳島県三好市東祖谷、南側半分は高知県香美市。童心に戻って高知県に行ったり、徳島に帰ったりを何度か楽しみました。その日の頂上周辺は濃い霧に包まれて遠望はききませんでしたが、天候が良ければ、剣山系の山々はもちろん、石鎚連峰や土佐湾まで見えることがあるそうです。美しいとは聞きながら、登ってみたいとも思いながら、幾星霜。やっとたどり着いた頂と、そこに到着するまでの道のりで手にした感動は、確かに噂通り、期待以上の山でした。「今度は高知県川から登ってみたい」。今、キーボードを叩きながら、ピジョンズ・パークはまた、美峰への思いをつのらせています。
 
2008.0911
●美峰『三嶺』山頂に立ってしまった!(その5
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、長らくお付き合いいただきありがとうございました。第5回となる今回のポッポニュースでは、お待ちかねの三嶺(みうね)頂上間近の見どころ、休みどころ、ミヤマクマザサとコメツツジが茂り広がる天上の草原大地をご紹介します。急な尾根の登山道を上りきると、突然、目の前に現れるのは三嶺頂上池の静かな水面。池の縁からはい上がり、風に波打つ緑の草原。その先には、青い空と白い雲が手が届きそうなほどに近く広がっています。頂上池を正面北側に、西方向を見ると約300mほど先に三嶺山頂(標高約1893m)が見えます。右手北東方向に目をやると、赤い屋根に白壁の三嶺ヒュッテ(避難小屋)があり、その先にトイレ小屋が建っています。トイレ小屋といえば、つい先頃、ボランティアによる汚物の担ぎ降ろしが行われたそうで、その活動の意義に共感でき、また皆さんの努力に頭が下がります。幸にして、ピジョンズ・パークは登山前にしっかり用を足してきたのが奏効し、初登山でトイレは使用せずに済みました。もちろん使うために設置されているのでしょうが、それでもなんだかほっとしました。事前に、新聞のニュースやインターネットでの書き込みなどを読んでいたため、あるいは記事の趣旨とは違ったところで、トイレを使う事への罪悪感を覚えていたのかもしれません。三嶺ヒュッテを覗いてみると、中は無人。入り口にはカギがかかっており、いざという際には、どのように使うのか分かりませんでした。どこかに秘密のカギの置き場所があるのか、登山前にどこかの管理事務所でカギを借りるのか、と想像を巡らせつつ、さらに北東へ延びる道を辿ると、不意に人道が途切れ、その先には切り立つ山肌と、遠く剣山(標高約1955m)に連なる山々の雄大な眺めが、視力の届く限り、続いていました。日暮れまでには下山しなければなりませんが、そんなことはもうどうでもよくなって「今夜はここで星を見たい!」と、そんな思いで頭の中がいっぱいになっていきました。
 
2008.0911
●美峰『三嶺』山頂に立ってしまった!(その4
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。本日の徳島は、雲と靄(かすみ)がかかるものの、強い日差しが降り注いでいます。湿気はあまり感じませんが、どうやら暑くなりそうな気配です。さて、今回で4回目となる三嶺(みうね)登山記ですが、ついに頂上(三角点)手前に広がるミヤマクマザサと頂上池の風景にたどり着くことができました。たどり着いたのは、午後2時前。午前10時に名頃登山口を出発、途中昼食休憩を挟んで、約4時間の行程でした。カチカチになった太ももの張りが、なんだか誇らしく感じられます。三嶺の頂は標高約1893m。まず、そのすぐ近くに池があることに驚かされます。頂上池のほとりに立つと、たくさんのトンボ(たぶんオニヤンマ)が飛び交い、長い尾で水面を叩いていました。もちろん、事前に山の本などで頂上池の存在は知っていました。ただ、その風景から受ける感動は、想像を遙かにしのぐ、スケールでした。空に向かってそびえる巨大な岩を回り込み延びる登山道。登り切った先に、突然、満々と水を湛えた池が現れ、それを取り囲むミヤマクマザサの緑が目に飛び込んできます。まるで空中に浮いているように見える、その風景、感動は一度でも体験したことがなければ、まず誰も想像できないに違いありません。雲は足下を流れ、池の色は底の土の色を映して赤く、ミヤマクマザサの緑が涼しい風に波打っていました。
 
2008.0910
●美峰『三嶺』山頂に立ってしまった!(その3
三嶺(みうね)登山行の目的は、なんといってもその頂を踏むことに違いありません。しかし今回の登山で、三嶺の魅力の大半は、その道中にこそあると、ピジョンズ・パークは感じました。行けども行けども、広葉樹を中心とした原生林が続き、見慣れた杉の林など、どこにもありません。谷沿いの急な上り坂があるかと思えば、その先にクマザサの茂るなだらかな人道が延びていたり、モミジやミズナラ、もみの木の巨樹が頭上を覆う、涼しい窪地が広がっていたり、遠く剣山に連なる高峰を見渡せる高台があったりと、次から次へと緑が表情を変え、登山する者を飽きさせないのです。息を整えるため立ち止まり、耳を澄ませば、聞こえてくる野鳥や野生動物、虫の声が「頑張れ!」と声援を送ってくれているような気持ちになります。登り始めてから、約2時間でダケモミノ丘に到着。付近の森の中で30分ほど昼食休憩を取りました。疲れた体に、おにぎりのお米一粒一粒が、エネルギーの詰まったカプセルででもあるかのように行き渡り、冷たいお茶が醍醐の甘味で喉を潤してくれます。休憩の後、登山行を再開。しばらく歩いていると急な登りにさしかかり、そこを抜けると緑に包まれた原生林の森からクマザサの茂る明るい尾根に出ました。
 
2008.0909
●美峰『三嶺』山頂に立ってしまった!(その2
三好市東祖谷の名頃(なごろ)地区にある三嶺登山口駐車場を出発して約10分。『第1ヘアピン』と記された手づくりの木製看板を目印に、未舗装の林道から、まだ緑が濃い原生林の登山道へ踏み込んで行きます。昨年のものと思われる枯れ草や落ち葉が山全体に積んで、踏み出すたび靴底にやわらかく、やさしく感じられ、目の前に伸びている急な上り坂を、親しみやすいものに思わせてくれます。平尾谷を流れる水の音に重なるように聞こえてくるのは、ニイニイゼミでしょうか、クマゼミでしょうか。真夏のセミたちが、まだ盛大に鳴き立て、ピジョンズ・パークの登山行を歓迎してくれているようです。ブナやカエデ、ヒメシャラなどの広葉樹に混じって、針葉樹のアカマツも緑の森を、いっそう深い緑で飾り立てています。人が歩くことによって生まれた山の人道(登山道)には、森の木々が伸ばした太い根がむき出しになっているところが多く見受けられます。クツ先を引っかけて転ばないよう、また露出した根を踏んで傷めないよう、道の脇にそれて貴重な植生を損なわないようにと気遣いながら、ゆっくりと歩を進めていきます。しばらく山道を歩いていると、遠くで「ヒューイ」という甲高い動物の鳴き声が聞こえました。同時に、近くの藪からも返事するように「ヒューイ」と鳴き声があがります。歩を止めて、じっと茂みに目をこらしていると、そこに野鹿の姿を見つけました…。
 
2008.0908
●美峰『三嶺』山頂に立ってしまった!(その1
いつか登ってみたいと思っていた四国一、いや日本一の美峰『三嶺(みうね)』。その頂(標高約1892m)に、ピジョンズ・パークもやっと立つことができました。当日の天候は曇り、ときどき晴れの絶好の登山日より。秘境と呼ばれる三好市東祖谷。その中でも最奥の集落『名頃(なごろ)』に整備されている登山口駐車場に車を止めたのは午前10時。そこから東尾根を辿って魅惑の山頂を目指します。車を降りると、いきなり手つかずの原生林が迎えてくれる登山口から、ゆっくり登って約3時間30分の登山行です。途中、楽しみなお弁当の時間を入れても午後2時には、無事登頂を果たすことができるはずです。本日のポッポニュースからしばらくは、すでに色づき始めた原生林を抜けて行く、三嶺登山記をシリーズでご紹介します。
 
2008.0905
●お手軽自転車ツーリングで紅葉狩り
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。本日の徳島は、薄曇り。時折、ブラインドを揺らす涼しい風が、季節の変わり目を伝えてくれます。窓外に連なる山々が色づくにしたがって、豊かな自然の実りを糧に、野生の動物たちは越冬の準備に忙しくなります。そしてボクたち人にとっては、過ごしやすい気候にフットワークも心も軽くなり、本格的な行楽のシーズンとなります。そして秋の行楽といえば、紅葉狩り。読者の皆さんは、毎年どのように楽しまれていますか。紅葉する山の散策に本格的な秋山登山、あるいは紅葉観光の名所や寺社巡りなどでしょうか。それぞれに深い愉しみがあり、思い出につながる魅力があります。また、ほかに赤や黄に染まる渓谷沿いの道を、自転車に乗って巡ってみるという手もあります。一人で、あるいは家族や友だちと、のんびりペダルを漕いで行く紅葉狩りも、きっといい思い出につながるはずです。たとえば、徳島県那賀町(旧木沢村)の『四季美谷温泉』では、マウンテンバイクの貸し出しを利用できます(1日・1台・1000円)。剣山系に連なる山々を望み、澄んで流れる清流・坂州木頭川のほとりを伸びる道を、自然の声や肌触りを愉しみながら、走り、休み、笑い、撮ってみるというのが、ピジョンズ・パークのおすすめです。自転車ツーリングを楽しんだ後は、すべらかな温泉の湯でさっぱりと汗を流せば、心身ともにきっとリラックスできますよ。
 
2008.0904
●四季美谷温泉に新メニュー登場か!
徳島県那賀町(旧木沢村)。清流・那賀川の上流に流れ込む坂州木頭川のほとりで、ゆらゆらと湯けむりを上げる『四季美谷温泉』。泉質に根強い定評を持つ、この小さな温泉宿に、新しいメニューが生まれようとしていました。開発に当たって、ピカピカに磨き上げられた厨房に立ったのは、地下足袋王子こと当温泉支配人・平井滋さんの友人で、阿波市阿波町在住の凄腕イタリアン・クオーコ(料理人)・川人克(かわひと・まさる)さん。そして『地産』をテーマに、メーン食材として選ばれたのは『鹿』です。豊かな自然の恵みか、あるいは環境変化のいたずらか。このところ、増え過ぎた野鹿による地元農作物への深刻な食害が続いていました。そして、ついには駆除の対象となってしまった鹿さんでしたが、そのまま処分するのはもったいない(可哀想)と、地元の猟師さんが、地下足袋王子のもとへ獲物を持ち込んだのが、今回の新メニュー創作のきっかけとなりました。地下足袋王子ほか、温泉スタッフの皆さんが見守る中、こうばしく豊かな香りとともに出されたのは『鹿肉のカルパッチョ』『鹿肉のスモーク』『鹿ロース肉のステーキ・ミラノ風』の3種。真剣な表情で試食した地元那賀町職員の皆さんからは「意外とクセ(臭い)が無い」「料理方法次第で、やわらかい食感になるんですね」「ビールや焼酎の水割りにも合いそう」と、高評価を得ているようでした。『鹿肉のカルパッチョ』は、鹿肉のたたきに、これからが旬の各種きのこがあしらわれ、特産ユズのソースが肉の『おもさ』を取り去って、女性や高齢者にも食べやすい逸品に仕上がっています。また『鹿肉のスモーク』は、さくらチップで軽く燻(いぶ)して香り付けした鹿肉の薄切りに、塩、コショウで味付けし、レモンを絞り、パルメザンチーズを振ったシンプルな仕上げ。試食会では、シンプルさが受けたのか、一番人気を博していました。最後の『鹿ロース肉のステーキ・ミラノ風』は、定食メニューとして、クオーコ・川人さん、おすすめの一品。ミディアムレアに焼いた鹿ロース肉を、食べやすく薄切りにし、温泉タマゴが添えられています。「半熟の黄身をお肉に絡めながら食べていただくと、しっかりとした鹿肉の味にまろやかな甘味が乗って、ライスがほしくなります。どんぶりにアレンジしてもおいしいと思いますよ」と、川人さん。ちなみに、白いお皿を黄身(黄色いソース)で塗りつぶすようにして食べる料理を、ミラノ風というのだそうです。試食会を終えて、手応えを感じて満足そうな地下足袋王子に、気になる新メニュー登場のXデーをうかがうと「まぁ、近々です。ふふふ、期待しててちょ~だい」とのこと。価格は、いずれも1500円程度を目指しているとか。ただ新メニューの素材は、何と言っても『鹿さん』です。それだけに、いつもあるとは限らない『幻の美味』となることは間違いなさそうです。幸運にも出会うことができたなら、チャンスを逃さず、ご注文されることをおすすめします。
 
2008.0903
●行楽の秋に穴吹川上流を目指そう!
徳島県美馬市木屋平(旧木屋平村)は、四国一の清流『穴吹川』の最上流部に位置する緑豊かな地域です。渓谷があり、手つかずの森があり、人と自然が調和する里山が広がり、そして、人情と古い文化が生きています。まもなく、この山深い地域に『足早な秋』が訪れ、そこを訪ねる私たちを色とりどりの風景と清らかな水、清々しい空気、やわらかな時間が迎えてくれます。ただ、人工的な建造物やアトラクションを期待する方には、ひょっとすると向かないかもしれません。でも、何もない豊かさを求めるピジョンズ・パーク読者の皆さんには、間違いなく、この秋一押しの行楽地だと、自信を持っておすすめしますよ^^)。
 
2008.0902
●木屋平谷口神社の大イチョウ
国土交通省の河川水質調査で、13年連続『四国一の清流』と太鼓判を押された穴吹川。その上流に位置する美馬市木屋平(旧木屋平村)で、イチョウの古木に出会いました。清流を見下ろして建つ木屋平小学校の正門前に、谷口神社が建立されており、その境内に古いイチョウの巨木が生きています。樹齢については不明ですが、太い枝から垂れたコブは、徳島県神山町大久保の『乳イチョウ』を思い出させます。その大イチョウは、樹周約13m、樹高約38m、樹齢約500年と推定されており、これに勝るとも劣らない威厳を、谷口神社の大イチョウにも感じます。また境内入り口では、杉の巨樹が迎えてくれ、清流を包む山の木々の風景と合わせ、巨樹王国といわれる一宇(旧一宇村)にも肩を並べる『森林王国』としての存在を思わせてくれます。
 
2008.0901
●夏バテには『たぬきの家』の麺がよろしいようで^^)
今日から9月。新しい月も、また読者の皆さんに喜んでいただけるよう、徳島県内を中心に楽しいニュースをお届けしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。さて、本日の徳島は終日晴れ渡っています(と言っても秋空には遠く、湿気の多い天候)。先週は県内各所で、豪雨も交え、結構な量の雨が降ったにもかかわらず、吉野川の上流にあって、四国の水瓶と言われる早明浦ダムの貯水率が、ついに今日、0%となってしまったとのこと。各家庭での節水はもちろんですが、きつい取水制限と本格的に向き合っていかなければならないようです。ところで残暑、熱帯夜、水不足とくると、読者の皆さんも、何となく食欲も細くなりがちなのではないでしょうか。とはいえ、これから本格的な行楽のシーズンを迎えるにあたり、体調を整え、体力をつけておくためには、しっかりと食事をとっていただきたいもの。そこで、はたと思いついたのが、以前(728日付けポッポニュース)ご紹介した、徳島県美馬市木屋平で、清流・穴吹川のほとりに建っている『たぬきの家』のこと。前回は、おいしい手打ちうどんをいただきましたが、お店のスタッフ、はるみさんと梅美さんが「次回は、ぜひ手打ちそばを食べてくださいね。そば粉100%の十割そばで、香りがとてもいいんです」と、すすめてくれていたのでした。というわけで、そばと涼と緑とお二人の笑顔を求めて、フットワークも軽く『たぬきの家』へ。今回は、上の写真の通り『山菜そば』(580円)をかきこんできました。そば粉100%ということで、黒っぽい麺を想像していたのですが、意外に色白。そこに、そば殻がポツポツと混ざって美しく、しかもジャリジャリとした感じはまったくありません。つるつるしっとりの歯ごたえ、そして喉ごしです。ダシは濃すぎず辛すぎず、適度に甘味があって、食欲減退気味だったお腹に、うそのようにすっかり収まってしまいました。もちろん、たっぷりと乗ったワラビやゼンマイ、タケノコなどの山菜も油揚げも、ぺろりと平らげてしまいました。「また、来てくださいね。今度は、どんぶりや定食のご飯物をどうぞ。とにかく、ご飯がおいしいから!」と、またしてもお誘いいただきました。しかも、今回は、はるみさんのおごり! 感激しつつ、ごちそうさまでした。
 
2008.0830
●実のところ、秋が旬だったりするハモ
8月最後の週末です。あっという間に、暑い夏が終わってしまいました。が、これからいよいよ、読書あるいは行楽、そして食欲の秋が本番を迎えます。秋といえば、松茸、栗、なす、鳴門金時、サンマにシイタケと、美味しい食材がどんどん浮かんできます。そんな中で、何となく夏・京都をイメージしてしまうハモも、実は旬を迎えるのです。しかも徳島県は、知る人ぞ知る、全国有数のハモ漁獲高を誇っています。淡泊な味といわれるハモですが、この時期、筋肉質なのに脂がのって、そのうま味はまさに海が恵んでくれた品の良いウナギ。すだち同様、これから手に入れやすくなるハモで、秋の食欲を満たしてみてはいかがでしょう。
 
2008.0829
●『阿波よしこの』の名手をしのぶ会を開催
本場徳島の阿波おどりが閉幕して、早2週間。時の足の速さ、そしてまったく休まない持久力には、舌を巻きます。とはいえ、いつも前向きなピジョンズ・パークは^^;)、この間、どんな実りがあったのかと振り返るよりも、新しい情報をお伝えいたします。阿波おどりと言えば、『踊る阿呆』に『見る阿呆』が合い言葉になっていますが、それを唄ったのが、阿波おどりのお囃子『阿波よしこの』です。「♪はぁら、えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、よいよいよいよい。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら、踊らにゃ損々」と唄われる名歌です。そんな『阿波よしこの』の名手、徳島の至宝といわれた『お鯉さん』(多田小餘綾さん)が、誰もに惜しまれつつ亡くなられたのが今年4月のことでした。享年100才。そこで旧交のあった知友会(代表・篠原勝彦さん/美馬市穴吹町)のメンバーらが企画。在りし日の『阿波よしこの』の名手をしのび、またかつての厚情に報いようと、明日30日夕方から『お鯉さんをしのぶ会』を開催します。当日は、阿波おどりの名手『四宮生重郎さん』(ござる連連長)も登場されるそうです。徳島が生んだ偉人の足跡を振り返る一夜。皆さんで足を運んでみてください。
 
【お鯉さんをしのぶ会】
日時 平成20830日(土)19時~
会場 美馬市穴吹町辻 赤のれん駐車場「特設ステージ」
席料 無料
1部 『お鯉さんを語る』四宮生重郎さんトークショー
2部 『千の風になって』オカリナ演奏
ほか
主催 知友会
 
2008.0828
●秋の訪れを告げる露地物『すだち』
徳島は今日も朝から雨。明日も雨の予報です。日照り続きで、厳しい取水制限が出されるなか、畑の農作物もきっと喜んでいることでしょう。ただ、この時期ピークを迎えている徳島県産露地物『すだち』の収穫作業は、一時休息でしょうか。現在、全国で流通している『すだち』のほぼ100%は、徳島県で生産されたものです。つまり徳島県産とあえて言う必要もないような状況なのです。そんな県内産地の中でも、突出した生産量を誇る一大産地となっているのが、清流・鮎喰川が流れる緑豊かな徳島県神山町です。年間を通じて、手に入れることができる『すだち』ですが、収穫は3月~9月くらいまで。取り始めからお盆までに収穫されている『すだち』は、ハウス物と言われ少々値が張ります。そして、お盆を境に市場に出始めるのが、今が旬の露地物『すだち』です。冷や奴にサンマなどの焼き魚、浅漬けに搾りかけたり、輪切りにして『ばら寿司(五目寿司)』やお味噌汁に使うなど、徳島の食卓ではほぼ毎日、『すだち』の爽やかな味と香りが楽しまれています。おいしい『すだち』が手頃な価格になるこの季節、贅沢に『すだち』を使って、秋の訪れを感じるのが、ピジョンズ・パークの恒例です。読者の皆さんも、ごいっしょにいかがですか?(今回掲載した写真は、すべて昨年撮影したものです)
 
2008.0827
●『奥祖谷観光周遊モノレール』で紅葉狩り(後編)
昨日に続き、本日の徳島は朝から雨模様。この曇天は今週いっぱい続くそうで、終われば、もしかするとカラリと晴れた秋空がやってくるのかもしれません。季節の移り変わりは、ほんとうに早いものだと、今更ながらに感じます。さて、天候に合わせたわけではありませんが、本日のポッポニュースも、昨日に引き続き『奥祖谷観光周遊モノレール』の後編です。高低差(標高差)約590m、レールの総延長約4600m、最高標高は約1380mまで到達する、登山モノレール。勾配は最高で約40度のポイントもあり、自身の足で歩くとなると、これはかなり大変な山登りです。しかし、『奥祖谷観光周遊モノレール』に乗れば、老いも若きも、障害のあるなしにかかわらず、みんなが山深い森林散策を気軽に楽しめるのです。というわけで、ピジョンズ・パークでは、今回も写真をたくさんご用意しました。ぜひご覧になってください。
 
2008.0826
●『奥祖谷観光周遊モノレール』で紅葉狩り(前編)
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。本日の徳島は、昨夜からの雨が、そのまま残る肌寒い朝となっています。秋が近づいているのを、文字通り肌で感じています。さて、秋といえば、食欲?読書?でしょうか?ピジョンズ・パークでは、まずは行楽をおすすめします。とはいえ町や里で紅葉を見られるのはまだもう少し先のこと。そこで、一足早く紅葉がはじまる山間部で、しかもモノレールに乗って紅葉の山を巡る、ちょっと贅沢な紅葉狩りツアーをご紹介します。場所は三好市東祖谷。剣山麓深くにあり、平家落人伝説が残る当地で、湯けむりをあげる『いやしの温泉郷』敷地内(標高約800m)に、『奥祖谷観光周遊モノレール』の昇降駅があります。そこから2人乗りのカラフルなモノレール『カブトムシ』に乗車して、トコトコと森林周遊の旅に出発します。高低差約590m、到達する最高標高は約1380m、総延長4600m、周遊時間約1時間。清々しく澄んだ空気がいっそう美味しく、紅葉に染まる山々の美しい風景が広がっています。ただ麓の町と比べると、気温はぐっと低めです。また突然の雨にも備えて、防寒雨具を忘れずに。この秋は、秘境で紅葉の森林散策を楽しんでみてはいかがでしょう。
 
2008.0825
●自然に取り込まれた『松尾川ダム』
吉野川の県内上流部に流れ込む水系の一つに、清流で知られる松尾川があります。国道32号沿いで『大歩危小歩危』の名で知られる深い渓谷。そこに架かる『祖谷口橋』を西へ渡り、祖谷川に沿って延びる県道32号線(祖谷街道)をしばらく進み、途中、県道をそれて、景勝『竜ヶ嶽』に向かう林道へ車を乗り入れていきます。ここで祖谷川と別れ、いよいよ松尾川の上流を目指すことになります。上流に何があるのか? といえば、先ほどの景勝『竜ヶ嶽』をはじめ、渓流の女王『アメゴ(ヤマメ)』が狙える谷や「おいしい」と評判の『竜ヶ嶽の岩清水』の水取場など、自然の恵みが待っているわけです。隣の香川県からも、毎日といっていいほど多くの人がせっせと訪れています。そして本日のポッポニュースがご紹介するのは、松尾川の最上流部ともいえる山中に満々と水を湛えるダム湖『松尾川ダム』の景観です。地区名にちなみ、別名を『春ノ木尾ダム』ともいう『松尾川ダム』が、完成したのは昭和281953)年のこと。最大貯水量1260万立方メートル、満水時面積59ha、水を堰き止める堤は、重力式コンクリートの堂々たる偉容を誇っています。ところで、ダムという建築物は、不思議なもので、時にはいくつもの村を湖底に飲み込み、かつての景観をがらりと変えてしまうにもかかわらず、今、山奥で満々と水を蓄えながら、ひっそりと静まりかえっている様子は、「ずっと昔からそうだったんじゃないか」と、見る人に納得させるチカラがあります。自然に楯突くようでいて、自然に包み込まれてしまっているからかもしれません。1カ月ほど前、入道雲と遠雷が迎えてくれるなか、湖畔を散策してみました。一人、ルアーを投げる中年の男性に出会いましたが、あとは生きものに出会うことはありませんでした。ダム湖までの車中、かまびすしく鳴いていたセミの声も、遠雷も、深い緑色に静まりかえった水面が吸収してしまったのか、あまり聞こえなくなっていました。
 
2008.0823
●『阿波池田うだつの家 たばこ資料館』で一服
徳島県内で「うだつの町並み」と言うと、美馬市脇町の『うだつの町並み』やつるぎ町貞光の『二層(重層)うだつの町並み』がよく知られています。しかし、まだまだ知名度は高くないものの、たいそう立派なうだつが通りを彩る町並みが三好市池田町に今も残されています。場所はJR阿波池田駅から国道192号を挟んで南側に平行して走る旧街道(池田町マチ)の石畳の通り。ここに、うだつをあげた旧家が軒を並べています。「ちょっと分かりにくい場所なのですが、それだけに落ち着いた町並みがいっそう静かで、通りを歩きながら、古い時代に思いをはせるのにはちょうどいいのかもしれません」と、うだつの町並みで観光ポイントとなっている『阿波池田うだつの家 たばこ資料館』館長の田村登昭さん。かつて池田町は、四国の中心として旧街道が交差し、吉野川の水運にも恵まれた交通の要衝として栄えた歴史があります。また、特産『阿波刻みたばこ』の商いで財をなした豪商も少なくなかったといいます。同館は、そんな旧家の一つで幕末から明治の時代にかけて大いに繁栄した、たばこ製造業者の旧宅を保護し一般に開放しています。「刻みたばこの歴史や、旧家の暮らしぶりなどをゆっくりとご覧いただくことができます。重厚な木材で仕上げられた太い柱や梁、長い廊下でつながる多数の大部屋小部屋、山水・花鳥風月が再現された中庭などを見ていると、当時の賑わいが聞こえ、活気が伝わってくるように感じられます」。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、池田の旧街道に『うだつの町並み』を、そして『阿波池田うだつの家 たばこ資料館』訪ねてみませんか?
 
2008.0822
●四季美谷温泉がネット天国に!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。南国徳島も、お盆を過ぎて、朝夕がめっきり涼しくなりホッとしています。ホッといえば、ポッポニュースではすでにおなじみの『四季美谷温泉』(徳島県那賀町)がホットスポット(NTTさんの用語かな^^?)になりました。つまり、無線LAN機能のあるパソコンやiPodtouchDSLightなどの機器で、無料でインターネットが使えるということなのです。『四季美谷温泉』に泊まって、紅葉深まる那賀町の山河を楽しみながら、翌日はどこへ行こうかと観光情報を探ったり、列車やバスの時刻表を調べたり、あるいはその日撮影した思い出の写真をブログにアップしたり、何かと便利な機能なのです。山深い那賀町で湯けむりをあげる『四季美谷温泉』を訪ねる理由が、また一つ増えました^^)。ぜひご利用下さい。
 
【四季美谷温泉フリースポット(無料インターネット)の使い方】
(手順1)フリースポットは5種(PREESPOT1PREESPOT5)。まず、お使いの端末の無線LAN設定から、ネットワーク検索を行います。
(手順25つのフリースポットのいずれかを選び、設定します。
(手順3)セキュリティーは『wep』で行い、暗号キーは『55555』を入力後、『接続』の文字をクリックすると設定終了です。
 
2008.0820
●町の趨勢を見守った『杉尾神社』
徳島県三好市池田町。県土を西から東へ流れる大河・吉野川は、それ以前に高知県の瓶ヶ森で生まれ、南から北へ向かい、大歩危小歩危の渓谷を造り、ここ池田町で直角に流れを変えています。かつて、刻みたばこの商いで県下、県外にその名を知らしめ、また四国のほぼ中心に位置する地勢から、交通の要衝としても大いに栄えました。そうした繁栄の名残を、白漆喰で塗られた防火壁『うだつ』という形で、今は静かな町の路地に軒を連ねる旧家の屋根に見ることができます。そんな池田町を南北に分けて走るJR土讃線。その南に広がるハヤシ地区に、古く荘厳な神社『杉尾神社』が建立されています。鳥居横に掲げられた由緒書きによると、「杉尾神社は凡そ壱千有余年の昔 当時の農民代表が出雲の国の美保神社を農耕の守り神として御勧請(かんじょう)申し上げてより始まったもの…(略)」だそうで、美保神社の御祭神は事代主神(別名:恵比寿神)で、豊穣そして商工業殖産福徳の神さま。町の趨勢を見守り続けてきた1000年を越える歴史が、その佇まいをいっそう奥深いものにしています。
 
2008.0818
●夏草そよぐ大神『谷の四つ足堂』
徳島県吉野川市美郷を流れる川田川。その上流に広がる大神地区に『谷の四つ足堂』は建っていました。川田川のほとり、迫る斜面の上に夏草が茂る小さな広場があり、藁葺きの屋根を赤さびのトタンで覆われた、古い古いお堂です。屋根と木製の床、柱はあるものの、三方を囲む壁は無く、一面だけ背後に壁が設けられています。そこに小さなほこらがあり、中には観音様が祭られているそうです。お盆には、地元のお寺の住職さんが訪れ、檀家の皆さんも集まってお経をあげるそうです。かつては夏、秋まつりがここで行われ『美郷の輪踊り』も見られたといいます。今はあまり使われなくなったお堂ですが、誰か地域の方が手入れしているのでしょう、内部は掃き清められ、柱や床もしっかりしています。屋根の下に日陰を借りて、床にあぐらをかき、吹き抜ける涼しい風を全身に感じていると、いつかの賑わいの音が耳に流れ込んでくるような不思議な感覚を覚えました。
 
2008.0817
●『鴨島の阿波おどり』も熱狂の中、終演
15日、本場徳島の阿波おどりが、熱狂のうちに幕を下ろしました。そして昨日の16日、吉野川市『鴨島の阿波おどり』(毎年814日~16日に開催)も最終日を迎え、特設会場(演舞場)が設けられたJR鴨島駅前通りには、今年最後の阿波おどりを見ようと多くの観客が訪れました。もちろん地元の阿波おどり連ほか、各地から踊り込んできた『踊る阿呆』の皆さんも、名残を惜しみつつ満面の笑みで演舞を繰り広げていました。それでは、ほんの一部ですが、写真でご紹介します。
 
2008.0816
●本場徳島の『阿波踊り』フィナーレ
『踊る阿呆』に『見る阿呆』が街にあふれた4日間。最終日の昨日(15日)に、ピジョンズ・パークも徳島市内の様子をうかがいにでかけました。有料・無料の演舞場(桟敷)はもちろん、各商店街の通りで、今日が最後とばかりに輪踊りがはじまると、たちまち踊り子を囲む人だかりができあがり、そこを起点に噴出した熱気が通りを覆います。頭の芯まで、心の根っこまで、酔ってしびれた阿波踊りの模様を少しだけ、写真でご紹介しましょう。
 
2008.0815
●学びと発見がある『吉野川市ふるさとセンター』
今年のお盆休みは、有給休暇を利用して9連休を取っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな休暇も終盤。そろそろ今日あたりから、帰省ラッシュがはじまりそうです。本場、徳島の阿波踊りも今日が最終日。先の3日間以上に、踊り子さんも街も加熱するのに違いありません。時間が許される皆さんは、ぜひ情熱渦巻く阿波踊りをご覧になってから帰省することをおすすめします。さて、本日のポッポニュースは、吉野川市美郷にある『吉野川市ふるさとセンター』をご紹介します。同センターは、梅雨前になると、ほたるの群舞が多くの人びとを魅了する川田川のほとりにあり、ホタルをテーマにした珍しい施設『美郷ほたる館』から車で約1分ほどの場所に建っています。民俗資料室や図書室、会議室、体育館(競技場・ホール・観客席)などを備えた、市民の憩い施設で、もちろんシーズンには、ホタル観察の絶好のポイントとして、広く親しまれています。「各種教室、講演会、研究会、スポーツイベントの会場として、体育館や会議室はよく利用していただいています。ただ、少子化の影響からか、図書室で勉強する子どもたちの姿は、以前ほど見られなくなりました。川田川に望む静かな環境で、郷土の資料なども豊富にそろっています。もっともっと活用していただきたいと思います」と、常勤スタッフの川村美佐子さん。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、美郷観光の際には、ぜひ足を運ばれることをおすすめします。ぶらりと立ち寄れば、ホタルのこと、高開の石積みなど暮らしや歴史のこと、地域の祭りなどの伝統などについて学び、何かしら発見することができるに違いありません。
 
2008.0813
●夏も阿波おどりも、まだまだ本番!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。本日の徳島は朝から、気持ちよく晴れ渡っています。空気は澄んですがすがしく、時折吹く風はヒンヤリと初秋を思わせます。がっ、まだまだ真夏。これからぐいぐい気温が上がっていくはずです。そして夕方からは、昨日に引き続き『2008徳島市阿波おどり』の熱風が吹き荒れることでしょう。そんな分けで、ピジョンズ・パークも開幕の様子をカシャカシャと感じてきました。それでは、どうぞご覧ください。
 
2008.0812
●霊験あらたかにして、眺望冴え渡る『賢見神社』
いよいよ今日から本場徳島の阿波踊りが開幕します。かつてあまり経験したことのない猛暑に見舞われている徳島県ですが、阿波踊りの熱気に比べればなんてことはありません。『踊る阿呆』に『見る阿呆』が放つ巨大なエネルギーが、暑気などは意識の外へ吹き飛ばしてくれることでしょう^^)。ピジョンズ・パークも本場の阿波踊りを、読者の皆さんに余すことなくお伝えしたいと思いますが、実のところ、少々かっこうわるいのですが、お盆休み返上で別件仕事に忙殺されています。今回ばかりは、あまり期待なさらないでお待ちくださいm(_ _)m。さて、本日のポッポニュースは、徳島県三好市山城町の大渡峯(標高約400m)の頂付近に建立されている『賢見神社』をご紹介します。創建は西暦600年末(5世紀末)のことと伝えられていますから、その歴史は1300年以上さかのぼる古い神社なのです。また、その御利益は様々あるようで、特に家内安全、交通安全、邪気退散、病気平癒に霊験あらたかなことから、年間を通じて多くの信者さんが訪れています。境内からは、連なる山々が波となって押し寄せるような、圧倒的な風景を見ることができます。信仰のあるなしにかかわらず、ピジョンズ・パーク読者の皆さんには、一度は足を運ぶことをおすすめしたい魅力的な場所です。
 
※山並みの眺望は、ピジョンズ・パーク『ハトの写真館』でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
 
2008.0811
●こうつの里で「おこうっつぁ~ん!」
徳島県吉野川市山川町のランドマーク『高越山』(標高約1233m)。多くの皆さんから「おこうっつぁん」の愛称で親しまれる山です。また頂上近くにある船窪つつじ公園では、国の天然記念物に指定されているオンツツジの群落があり、毎年5月中旬から月末にかけて山肌を真っ赤に染め、シーズンには大勢の人出で賑わいます。そんな高越山の中腹に、大阪市勤労者憩いの村『徳島こうつの里』があります。温泉、バンガロー、食堂、バーベキュー施設、テニスコートなどを備えた宿泊施設です。「今から5060年前の昭和30年代、優れた鉱山として、ここでは鉱石の採取が行われていました。昭和40年代半ば、鉱山が閉山した後に、開かれたのが『徳島こうつの里』なのです」と、こうつの里所長の松家宏人さん。今は、安全のために閉じられている坑口から、良質な鉱泉が湧いており、近くの『ふいご温泉』と『徳島こうつの里』で、温泉として利用しているそうです。「サークルや研究会の合宿に、家族や友人とのご旅行に利用していただいています」(松家さん)。自然を満喫しながら、温泉でのんびりと過ごせる同施設は、宿泊しなくても利用できます。ピジョンズ・パークも、一度ゆっくりと泊まってみたいものだと思っています。
 
2008.0810
●暑いからこそ、熱く咲く
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。またしても、早朝からのセミたちの大合唱で、元気に目覚めました。ありがたいことですzzz。北京オリンピックでは、やわらちゃんが日本1枚目のメダルを獲得。おめでとうございます! 期待を背負って戦う姿に、目頭を押さえた方も少なくなかったのではないでしょうか。そして熱い姿といえば、徳島では県内トップを切って、鳴門の阿波踊りが始まりました。2日目の今日も、地元連ほか徳島市の有名連も多数踊り込むそうです。「踊る阿呆」「見る阿呆」の皆さん、思いっきり楽しんでくださいね。さて、写真は数ある夏の花の中でも『熱いっ!』ひまわりです。吉野川に浮かぶ川中島で最大の『善入寺島』に咲いていました。ひまわりとしては小振りの花を、文字通り日に向けて、熱く咲いていました。そして背景に連なる四国山脈が熱心なサポーターにも見えてきます。『一生懸命』のそばには、必ず『大応援団』がいて、みんなでチカラを送っている。そんなことを、この風景に感じつつ、ピジョンズ・パーク読者の皆さんに、あらためて「ありがとうございます」と、顔を上げるひまわりの傍らで、頭を下げました。
 
2008.0809
●湯につかり、自然につかる『四季美谷温泉』
窓外では、早朝からセミがかしましく騒ぎ立てています。昨夜の北京オリンピック開幕に続き、今日から徳島県内の阿波踊りシーズンが幕を開けます。まず先陣を切って開催されるのは、徳島の玄関口、鳴門市の阿波踊りです。地元連だけでなく、本場徳島市の有名連もたくさん踊り込むそうです。11日(月)までの3日間、渦潮の街に、熱気の渦が巻きます。さて、本日のポッポニュースは、そんな鳴門市から車でゆっくり約3時間ほどの距離にある、県南部の温泉『四季美谷温泉』のご紹介です。清流・那賀川の上流に流れ込む坂州木頭川の中流。その清冽な流れのほとりで、緑の山々に囲まれて、湯けむりを上げるのんびり静かな温泉宿です。部屋数は、わずかに9室。満室になっても、混み合っている感じを受けることがないため、隠れ家的な魅力があります。そして、この温泉にはもう一つ大きな楽しみがあります。周囲の自然を満喫する観光登山『山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉)です。「ここには何もないんじゃけど、山や谷、滝、季節の草花、鳥や野生動物、昆虫がたくさんおるんでよ。ほれから、山を歩くと、みんな子どもに戻って、誰とでもすぐに仲良くなれます。緑の山を楽しんで、自然の草花に感動して、ゆっくりと温泉で心身の疲れを癒してもらえたらと思っています」と、四季美谷温泉支配人の平井滋さん。当ツアーの仕掛け人でもある平井さんは、その出で立ち、愛嬌(あいきょう)から、地下足袋王子(じかたびおおじ)と呼ばれて親しまれています。そんな平井支配人に会って話をするだけでも、四季美谷温泉を訪ねる価値は十分にありそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、阿波踊りを楽しんだ後は、四季美谷温泉でゆるゆるとくつろいでみてはいかがでしょうか?
 
2008.0808
●山頂で雨を乞う『神代踊り』
いよいよオリンピック開幕。日本選手団の活躍を祈りつつ、本日のポッポニュースです。先月の727日(日)に、徳島県三好市西祖谷山村全徳の天神山(標高約1032m)山頂に建立された天満神社境内で、非常に珍しい踊りが奉納されました。時をさかのぼること平安時代(8世紀末~9世紀初頭)。雨乞いをするために行われたのが起源とされる『神代踊り』です。当日は大勢のアマチュアカメラマンや観客が見守る中、天狗の面を付けた人、巨大なわらじを背負った人、花笠を被った女性やお化粧を施された子どもたちが、太鼓や鉦の音に合わせて、草の原を舞台に伝統の舞を披露しました。国の重要無形民俗文化財にしていされている『神代踊り』ですが、その優雅な舞いの効果はいかばかり。
 
2008.0807
●吉野川の川面に咲いた『火の花』1000発!
日照りが続く徳島県内に、じわじわと水不足の気配が忍び寄っています。降るとなれば、バケツの底に穴が開いたような騒ぎになり、降らないとなれば、てこでも降らないといった頑なな気質が天候に加わったのでしょうか。環境の悪化というよりも、環境の劇的な変化を感じます。雨が降らないことで、幸いすることもあります。今が盛りの花火大会などのイベントも、その一つです。昨夜(200886日)は、吉野川中流に架かる阿波中央橋に近い鴨島運動場を会場に『吉野川市納涼花火大会』が開催されました。打ち上げ花火や仕掛け花火など約1000発の火の花が、夜空に、大河の川面に咲き乱れ、花火を楽しむ多くの皆さんの暑気を払っていました。写真は、徳島市石井町と吉野川市鴨島町の町境にポコンと盛り上がった向麻山(こうのやま)の頂にある公園から撮影しています。少し距離があったためか、詳細さに欠けていますが、雰囲気だけ、どうぞお楽しみください。
 
2008.0806
●拝宮和紙の里で『時』を漉(す)く人
徳島県南部の山深い町、那賀町(旧上那賀町)。清らかに流れる拝宮谷のほとりで、昔ながらの手漉きによる和紙づくりが行われています。手漉き和紙職人の中村功さんが運営する『拝宮手漉和紙工房』を訪ねました。「藩政の時代、このあたりは、障子紙の一大産地だったそうで、拝宮和紙の里と呼ばれています。でも今は、和紙の需要がほとんどないのと、過疎が進んだのとで、うちを含めほんの数軒が漉いているだけです」。それでも、中村さんの工房では、家族みんなで地元の特産『楮(こうぞ)』を使った和紙づくりに精を出しています。そこでは障子紙だけでなく、壁紙や空間を仕切る大型のタペストリー、名刺、便せん、封筒のほか、照明やガラス、陶器とのコラボレーション作品も手がけています。「20代半ばから見よう見まね、試行錯誤を重ね、来る日も来る日も紙を漉くことで技術を学んできました」。そうした中で、中村さんは、これまでに大坂、岡山、広島、千葉、高知、北海道など、全国での個展に積極的に取り組み、拝宮和紙ブランドの普及に努めてきました。その活動は、地域の伝統の保存から、日本の伝統としての和紙の未来に、一石を投じています。中村さんの漉いた和紙が工房の外庭で天日に干されていました。透過する光の向こうに、山の緑と空の青が、淡く広がり、身近なこと、これまでのこと、将来のこと、いろいろなことを考えるきっかけと時間を与えてくれるような気がしました。
 
2008.0804
●夜空に浮かんだ『高開の石積み』
徳島県吉野川市美郷は、ホタルの群生地として知られる、自然豊かな山村地域です。そして美郷の高開地区では、山肌を覆うような石積みの景観を見ることができます。急峻な山肌を開墾し、土が崩れてしまわないように石積み(畑の土を守るための石垣)をして、さまざまな作物を育ててきたそうです。そうした石積は、古いものだと300年以上前に積まれたものもあるとのことで、崩れそうな場所は積み直し、補修し、現在大切にまで守られてきました。この石積みの景観は、日の光で見るだけでなく、ライトアップされて夜空にそびえる姿も格別です。ライトアップ・イベントは毎年、クリスマスとお盆に近い土曜、日曜日の2日間行われており、先週82日(土)、83日(日)にも、ウォーキングイベントと併せて開催され、多くのファンが訪れたそうです。会場では、アフリカの民族楽器による演奏が異国のムードを高め、また地域に伝わる伝統の踊り『廻り踊り』がみんなの笑顔を誘いました。次回、石積みライトアップは、冬。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
2008.0802
●森とせせらぎに守られる『拝宮農村舞台』
『拝宮農村舞台』は、今から200年ほど歴史をさかのぼる江戸時代後期、那賀町(旧木沢村)の拝宮(はいぎゅう)地区に建築されたそうです。以来、地域の娯楽の殿堂として、地元人形座による『阿波人形浄瑠璃』公演が行われてきましたが、戦後は舞台での公演も行われなくなり、人形座も解消されていました。それが復活したのは4年前の平成16年のこと。拝宮農村舞台保存会(代表・井本満さん)の皆さんらによる補修などを経て、県内の人形座を招き、久しぶりに農村舞台公演が開催されました。それからは巨樹に囲まれ、拝宮谷のほとりに建つ『拝宮農村舞台』は活動を続け、年に1回(5月、6月頃)の公演には、アマチュアカメラマンらを中心に、毎回多くの観客を集めて賑わっているといいます。「若い人が少なくなったのは悩みですが、何とか地域みんなのチカラを合わせて、守っていきたい。できれば公演回数も増やしたいと思います」と、井本さんは意欲的に語ってくれました。現在は、地域の寄り合いの場として、また年に数度のお祭りの会場として、地域内外の人々に親しまれるようになっているそうです。
 
2008.0801
●涼を求めて轟九十九滝
徳島県南部で太平洋に注ぐ大河・海部川。豊かな水量と澄んだ流れ、多くの魚たちが暮らしているにもかかわらず、四季を通じてあまり多くの人出にさらされていないことから「知られざる清流」とも呼ばれています。その海部川上流に流れ込んでいる支流・王余魚(カレイ)谷に、徳島県三大名瀑の一つ『轟の滝』が轟音とともに涼しい飛沫をあげています。また、カレイ谷上流部には、大小いくつもの滝が連なり、轟の滝を本滝として轟九十九滝を形成しています。轟の滝と轟九十九滝を巡る谷沿いの山道には、県内観測史上最高と伝えられる日照りが嘘のような涼しさが満ちています。
 
2008.0731
●身近な幻の滝『小釜の滝』
徳島は、依然として酷暑が続いています。来週のお天気予報を見ても、晴れと曇りのマークばかり。こう日照り続きだと、またしても吉野川上流の早明浦ダムの底に沈んでいた建物が現れそうで、多くの方が渇水に悩まされそうな気配です。と、悔やんでいてもなかなか雨は降ってくれそうにありませんので、ピジョンズ・パーク読者の皆さんには、涼しげな淵をご紹介します。徳島県南部の那賀町(旧木沢村)といえば、大釜の滝、大轟の滝をはじめ、たくさんの滝があることで知られています。写真は、そんな滝の一つで、瀑名を『小釜の滝』といいます。滝自体は、国道193号、大釜の滝近くにあるのですが、道路からは、ひょうたん型にくびれた手前の滝壺と、奥の滝壺が少し見える程度です。滝壺の脇の藪(やぶ)をかき分けて行けば、滝を見ることができるのでしょうが、この季節には草木が生い茂り、なかなかその勇気が湧いてきません^^;)。簡単に見ることができないだけに、身近な幻の滝と言って差し支えないかもしれません。ただ、滝壺は深い緑を映して色濃く、清冽で冷たい谷の水を満々と蓄えて、見る人に涼を分けてくれています。
 
2008.0729
●真夏に涼をくれる穴吹川
朝早いうちから、セミたちが大変な勢いで鳴いています。人と同じように、日が昇りきるまでの朝時間と日が落ち始める夕方が、多少涼しく、仕事がしやすいのかもしれませんね。昼間に涼を得ようとすれば、元気な子どもたちには海水浴や川遊びでしょうか。写真は、徳島県美馬市穴吹町で吉野川に注ぐ清流・穴吹川河口です。県西部で夏の風景を撮影しようと出かけた際、見つけた一コマです。木屋平地区の剣山頂上近くから穴吹町まで40kmあまりを流れ、一級河川としては四国一位の水質とか。美しい川魚「あゆ」「あめご」が泳ぎ、「うなぎ」「もくずガニ」が岩間に暮らし、鳥やセミやトンボが賑やかに飾る清流には、家族連れや気のあった仲間たちが、休日の涼を得ようと大勢押しかけています。未来にこうした風景が引き継がれていくことをピジョンズ・パークは願っています。
 
2008.0722
●きっと、いつか花は咲きますよ
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは。徳島は連日の30度越え。猛暑が続いています。とても温かいです。ありがたいです。寒いと指がかじかんで、キーボードを打つことも難しくなりますからね^^)。それに、日中の暑さは、おいしい半田手延べ素麺を、いっそう美味しくしてくれます。さて猛暑が続く中、鳴門市大津のレンコン畑では、蓮の葉が緑に茂り、紅や白の大きな花を咲かせています(写真)。このあたりは、県内有数のレンコンの大生産地で、徳島県全体での生産量で見ると全国第2位のシェアを誇っています。特に関西地方で食卓にのぼるレンコンのほとんどは徳島産。県民としては、うれしいかぎりです。ところで、レンコンと言えば、白く美しい穴の開いた根(レンコン)をイメージしますが、同時に蓮の葉の上に座したお釈迦様と、その脇に咲いた蓮の花も浮かんできます。一体どうしたわけで、お釈迦様は蓮の葉の上に座っていらっしゃるのでしょうか。聞くところ、調べたところによると、蓮の根は長い間、泥の中に埋まっています。その状態が現世であって、がんばっていれば、いつか澄んだ水の上に大きく葉を開き、そして花も咲かせることができるという教えだそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、毎日猛暑が続きますが、これをありがたいこととして、とにかく頑張っていれば、きっと花も咲くに違いありません。いっしょに乗り切りましょう!
 
2008.0717
●『小島渡し』跡で涼を取る
遅いくらいですが、昨日はじめてセミの声を確認しました。暑い暑い夏が、やってきたのですね。夏と言えば、花火大会が風物詩ですが、昨夜、徳島県内のトップを切って、三好市池田町や海部郡海陽町で花火大会が開催され、星が彩る夜空をいっそう華やかに飾りました。残念ながら、ピジョンズ・パークはいずれも見ることができませんでしたが、読者の皆さんにはちょっとした涼をお届けいたします。それが『小島渡し(おしまわたし)』跡の風景です。穴吹町三島字小島と対岸の脇町岩倉を結び、文政21819)年から昭和301955)年までの136年間、人やモノの往来を支えてきました。今は、悠々と流れる吉野川を望み建つ史跡が、かつての渡しの歴史を伝えています。
 
2008.0712
●清流のほとりでホッと一息
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。徳島は朝から青空が広がり、強い日差しが早くも降り注いでいます。この週末、家族や友人と海や山に出かけるにはもってこいの好天のようです。日焼け止めや帽子を忘れずに、週末のレジャーをお楽しみください。さて、そのレジャーの目的地として、おすすめなのが穴吹川。県内でも有数の人気スポットの一つです。四国一の水質を誇る清流にはアユやアメゴといった美しい川魚が泳ぎ、河口近くの川沿いではキャンプ場や温泉施設なども利用できます。ところで川というものは、上流に行けば行くほど水が澄んでいるものと相場が決まっています。河口部でも驚くほどの透明度がある穴吹川も、やはり上流ではいっそう澄んで、清冽な水の流れとなっています。そんな川の上流部に位置する木屋平地区に、一軒の憩いの店を発見しました。店名は『たぬき家』。ログハウス風の丸太で組まれた、木の香りがするお店では、軽食のほか地元の特産品などが販売され、また地域の情報も手に入れることができます。ちょうど昼時、お店の方におすすめのメニューをうかがうと「手打ちそばも手打ちうどんもおいしいんでよ」。特に、お蕎麦は地元のそば粉を使って打っているそうで、これを目当てに遠くから足を運ぶ「麺通」のお客さんも少なくないといいます。ほかにも、しっかりお腹が満足する定食が各種あり、静かで広い店内で、落ち着いて舌鼓を打つことができそうです。そうそう、お店の方と言えば、はるみさんと梅美さんとおっしゃる明るい二人の女性が切り盛りしています。食事と同時に、彼女たちとの会話も楽しみの一つです。清流のほとりに建つ憩いのお店に、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
 
お店の情報
店名 木屋平物産センター『たぬき家』
場所 美馬市木屋平字川井25-4(木屋平総合支所より川上へ車で約5分)
営業 午前11時~午後7
休み 無休(冬期は、雪のため休むことも)
電話 0883-68-2055
 
2008.0711
●懐かしい風景が生きていた
最近、ありがたいことにピジョンズ・パークは県西部での仕事が多くなってきました。仕事のついでに、何となく心休まる風景を探して車を走らせていると、幸運に恵まれ写真のような街角風景に出会いました。場所は徳島県つるぎ町半田です。吉野川南岸に沿って延びる国道192号が目と鼻の先であるにもかかわらず、車の通りはほとんど無く、とても静かな空気が流れています。つるぎ町は、平成1731日に、近隣の貞光町、半田町、一宇村が合併してできた新しい町です。この地域も全国の地方の例に漏れず、過疎と高齢化が進んでいますが、新しい町となって、それが何かしら活性化のきっかけになってほしいというのが、きっとみんなの思いです。失われかけた地域の伝統工芸や新たな特産品の開発など、若いチカラが動き始めているとも聞きます。静かな町に、また賑わいが戻ることをピジョンズ・パークも願っています。
 
※つるぎ町半田には、美しい流れ「半田川」が生きています。ピジョンズ・パークのコラム『川が呼んでいる』で、ご紹介していますので、こちらもぜひご覧になってください。
711日付け『川が呼んでいる』
 
2008.0708
●七夕に、願いのろうそくが灯る
折しも、主要国(G8)首脳会議(通称、北海道洞爺湖サミット)が開催際された昨日7日、サミットのメインテーマの一つとされる地球温暖化防止対策に一石を投じるイベントが、徳島県吉野川市川島町のランドマーク・川島城を舞台に行われました。そのイベントとは『100万人のキャンドルナイト』。午後7時から午後9時までの2時間、家庭の電気を消して、みんなで持ち寄った手づくりろうそくの明かりを眺め、自然や環境についてもう一度考えようというもの。さまざまなカタチや大きさのビンの中で灯るろうそく。その光で、会場となった川島城前の広場がほのかにライトアップされ、夜の暗さに目が慣れてくるのに従って、川島城の偉容が夜空に浮かび上がってきました。昨夜は七夕ということもあり、会場入り口近くには笹だけが設置され、来場した皆さんがさまざまな願いを色とりどりの短冊に込めて飾り付けていました。上弦の月が、少し意地悪をしているようにも見えましたが、晴れた夜空では、きっと織り姫と彦星は再会を喜んでいたに違いありません。そして会場を訪れた多くの皆さんは、豊かな自然が未来に残ることを星空に願っているようでした。
 
2008.0704
●昭和の半ば、河川交通の主役だった『渡し舟』
徳島県を西から東へ流れる大河・吉野川は、ずっとずっと昔から、流域に暮らすみんなの飲み水として、また農工業用水を供給し続けています。また、吉野川は、川面に舟を出し漁をする人々に、その日の糧(かて)を恵み、水際で遊ぶ子どもたちに涼を与えてきました。そんな吉野川には現在、河口から上流、そして源流に至るまで、何本もの橋が架かっています。しかし、昭和半ばの30年代には、この大河を渡る方法として『渡し舟』が活躍していたそうです。大抵は、船頭さんが川の右岸にいて、利用客は、そこから乗船し対岸へ渡っていました。左岸から渡る場合には「お~い!」と、大声で呼ぶと、ギィコギィコと櫓(ろ)を漕(こ)いで、やってきてくれたそうです。ところで、川のどちらの岸が右岸で、どちらが左岸なのか、みなさんご存じですか?答えは、上流から見て、右手が右岸、左手が左岸なのです。写真は、かつて『小野渡し』があった、つるぎ町半田の吉野川川岸。ここから対岸の旧美馬町とをつなぎ、多くの人を渡して来たのです。そんな『小野渡し』が終わったのは、昭和40年代のこと。近くに潜水橋『青石橋』ができたのがきっかけでした。写真で、岸に引き上げられている舟は、『かんどり舟』と呼ばれる鮎漁の木造船です。川底にも、もう一艘(そう)沈んでいるのが見えるでしょうか。竹藪と夏草に覆われた『小野渡し』跡に、足を運ぶ人はほとんどなさそうで、とても静かな岸辺になっています。
 
2008.0702
●『岩の鼻』展望台で一城の主となる
徳島県吉野川市川島町で、阿波9城の一つ『川島城』が建っています。阿波9城とは、蜂須賀家政公が徳島城防衛のために、国内(県内)の東西南北の要所9カ所に築いた城のことで、江戸時代創生期(1615年)に出された一国一城令によって廃城となるまでの約30年間、周囲ににらみを利かせていました。そんな川島城は吉野川に臨む『岩の鼻』と呼ばれる断崖の上に築かれ、自然の要害に守られた堅牢な城だったそうです。再建された川島城の天守閣はレストランや展示室、貸し会議室などに利用され、『岩の鼻』の先端に築かれていた本丸跡は、展望台となっています。断崖の上に立ち、眼下に蛇行しながら悠々と流れる吉野川や周辺の町並みを見下ろしていると、本当に一城の主となったような気持ちがしてきます。
 
2008.0701
●「涼」が満ちる神秘の空間
徳島県上勝町に標高約997mの美峰『山犬嶽(やまいぬだけ)』はあります。珍しい山名について、登山口から約20分ほど登った山頂近くの看板に紹介されていました。すなわち、遠い昔、山頂が崩れる以前(今よりずっと高い山だったそうです)、頂の形が、大きな口を開けた山犬のように見えたことから、山犬嶽と呼ばれるようになったのだと。看板の立っている場所から山頂へ向かって延びる山道を、岩のトンネルを抜け、巨大な岩の展望台に登り、約30分ほど歩くと、本道から分かれる小径を見つけることができます。そこへ足を踏み入れ、156歩も足を踏み出すと、不思議なことが起きました。梅雨時期の湿気を多分に含んだ大気が、体中にまとわりつき、くらくらと目まいを覚えるような蒸し暑さが、不意に吹き飛んでしまったのです。どうした加減か、くぼみになった広場があり、そこに崩れ落ちたと思われる岩岩が緑に苔むし、庭園なら最高傑作ではないかと、誰もがため息をつくような景観が広がっています。そこにヒンヤリとした空気がサラサラと流れ、まさに自然の冷蔵庫と呼ぶにふさわしい摩訶不思議な場所でした。岩についた苔を傷めないよう、山道に立ったまま、深く呼吸してみます。すがすがしい空気が、清冽な山水となって肺を満たし、体を隅々まで潤してくれるのが分かります。ピジョンズ・パーク読者の皆さんにも、この神秘の空間を、ぜひ体験してほしいと思います。
 
2008.0623
●天女の花『オオヤマレンゲ』を見に行こう!
徳島県を代表する山と言えば、西日本第2位の高峰『剣山(標高1955m)』を置いてほかにはありません。そして剣山に連なる秀麗な山々もまた、徳島をいっそう魅力的にしてくれる深い自然を蓄えています。たとえば、徳島県那賀町木沢の樫戸丸では、この時期、天女の花と評される可憐で美しい白花『オオヤマレンゲ』が見頃を迎えます。この希少な花は、ミヤマレンゲとも言い、名前の通り、深山に咲くレンゲに似た花です。そんなオオヤマレンゲを観察できるのが今月29日(日)に開催される『山と花と温泉ツアー』(四季美谷温泉主催)です。主催者の地下足袋王子こと平井滋支配人さんによると「花期は今月いっぱいですよ」とのこと。山登りと温泉、そして美味しい料理も楽しめる同ツアーに、一度参加してみてはいかがでしょう。お問い合わせは、四季美谷温泉(0884-65-2116)まで。
 
2008.0620
●二つの旅
言うまでもなく、旅は楽しい。知らない街角に立ち、目新しい風景を望み、思わぬ親切に出逢ったり、新鮮な香りに包まれたり…。そんなことを想像すると心が躍ります。そして、ありがたいことに、ボクたちは、明確な目的地のあるなしにかかわらず、行こうと思えば、どこにだって向かうことができます。さらに旅というものの意味を広げて考えると、単純に列車に乗り、飛行機に乗って、足を運ぶというだけでなく、たとえば古いアルバムをめくることで、遠い過去に思いを向かわせるのも、その類ではないでしょうか。リアルな旅と、空想する旅。徳島県つるぎ町一宇には、そんな二つの旅が同時に味わえる場所があります。清流の女王と呼ばれる美しい川魚「あめご」が生息する貞光川の上流部。木々の葉に覆われた深緑の集落には、かつては数千人にもおよぶ村人たちが暮らしていたといいます。そんな住民たちの健康を支えていたのは、旧野田病院だそうです。清流のほとりに建つ木造2階建ての立派な建物は、年を重ねながら、往時の信頼を今に伝えています。そんな建物に見入っていると、小さな前庭を竹箒で掃く、カサカサという音が聞こえてきました。音の主は、使われなくなった旧野田病院の建物を守っている野田芳子さんでした。「嫁に来た頃は、このあたりにもたくさん子どもたちがいて、毎日元気な声が聞こえていたものでした。今は、主人と二人で、静かになった病院を守っています」と、人なつっこい笑顔で院内を案内してくれました。こうした木造の病院にお世話になった経験はないものの、建物の中には、とても懐かしい空気が流れているのを感じます。小さな診察室いっぱいに置かれた卓球台も、不思議と室内の雰囲気に合っています。「今度来たときには、使ってくださいね」と、再訪を促していただきながら、知らない過去への旅をしばし楽しむことができました。
 
2008.0619
●青々と茂る葉たばこに思う
「たばこの値上げ」が噂される中、「一箱1000円にもなれば、禁煙もやむなしか」「とはいえ仕事に集中できるだろうか」「減らすという方向でどうだろう」などと、滅入りつつも、喫煙者である自分に都合のいい落としどころはないか探りつつ車を走らせていると、いつのまにかこんな場所にたどり着いていました。場所は、徳島県阿波市土成町。畑で青々と葉を茂らせているのは、いましがたまで、悶々と考えていたたばこのもと、葉たばこです。かつては、刻みたばこの原料として、県西部の山村で盛んに栽培されていたそうです。美馬市脇町のうだつの町並みや、三好市阿波池田のうだつ通りなどは、たばこの商いで大いに繁栄した歴史があり、そのなごりを旧商家の瓦屋根の上にあげられた白漆喰の防火壁「うだつ」が、今にとどめています。さて「体に良くない」と言われ、非喫煙者には迷惑な嗜好品たばこですが、喫煙者、愛好家には、何より安らぎを得られる、かけがえのない一服であったりもする次第です。ガソリン値上げと相まって、喫煙する庶民には悩ましい日々が続きそうです。
 
2008.0616
●卯建(うだつ)をあげた通りに夏が来た
徳島県西部の町、美馬市脇町。ここは、白漆喰の防火壁を瓦屋根の上に備えた重厚な旧家が軒を並べる通り『うだつの町並み』で知られる、県西部屈指の観光名所となっています。かつて、刻みたばこの商いなどで、大いに繁栄した町並みは、今また伝統的建造物群保存地区として、国の文化財認定を受け、週末には多くの観光客が訪れ、静かな町並みに、賑わいがあふれています。立ち並ぶ旧家には、屋内を見学できる家屋や土産物を売るショップ、また現役の住居もあり、古い町並みがただ保存されているだけでなく、町そのものが生きていることを肌で感じることができます。これからのシーズン、セミの声と風鈴の音が響く、古い静かな通りを、のんびりと、ゆかたにゲタの出で立ちで歩いてみたくなります。
 
2008.0610
●まだまだ続く、美郷のほたる乱舞
徳島県吉野川市美郷の川田川の岸辺は、県内有数のほたるの生息地として知られています。梅雨の晴れ間を狙って、草の間から次々とわき出してくるホタルの光。川岸に夕闇が訪れはじめる午後730分ころから、ポツリポツリとした光りが急激にその数を増やし、どのタイミングでそうなるのか、バラバラだった点滅が一斉に光ったり、消えたりを繰り返し、全体で同調するようになります。そんな、川底全体を埋めるような光の鼓動を見つめていると、まるで巨大な生きものの息づかいを感じているような気持ちになります。
 
2008.0607
●梅雨の晴れ間に、癒しの風景
徳島県を西から東へ流れる吉野川。その南岸沿いを走る国道192号を車で走っていると、美馬市穴吹町で写真のような風景に出会えます。梅雨の季節に、貴重な晴れ間が見せてくれた贈り物。田舎町は、そこにいるだけでやわらかな驚きにあふれています。
 
2008.0605
●美郷を彩る、光のページェント
昨日に引き続き、本日も徳島県吉野川市美郷の川田川の岸で、乱舞するホタル光跡をご紹介します。梅雨の最中、つかの間の好天に驚喜するホタルたちの光で、闇夜を流れる谷が黄色く浮かび上がって見えます。午後7時過ぎ、薄暗い谷底に、一つ、小さな黄色い光点が明滅したのを合図に、次から次へと光の粒が空に舞い上がる様は、無数の魂が天に昇っていくようにも思えます。午後8時を過ぎた頃、ホタルたちの発光はピークを迎え、川岸に集まった大勢のギャラリーからは、言葉にならないため息がもれていました。このホタルたちによる光のページェントは、今月15日くらいまで続くそうです。残すところ約10日間。このうち何日晴れるのか、そこが気がかりではあります。
 
2008.0604
●美郷・川田川で光の乱舞、本番
徳島県吉野川市美郷を流れる川田川は、ホタルの生息地として、県外にも広く知られるようになりました。そんな川田川で、ホタルの乱舞がいよいよ本格化しているようです。今年は梅雨が早く訪れたため、傘の下での見学が多くなっていますが、ホタルたちは雨に負けず、求愛の点滅を続けています。そんなホタルをテーマにした『ほたるまつり』が、今週末の7日(土)、8日(日)に、川田川沿いに建つ博物館『美郷ほたる館』周辺で開催されます。今日の天気予報によると、土曜日は晴れそうな雰囲気。ホタルの光に、誘われてみませんか?ただし、ホタルは光や騒音、煙などの臭いを嫌います。615日(日)まで、無料のシャトルバスが、JR阿波山川駅・吉野川市山川庁舎から『美郷ほたる館』をつないでいますので、こちらを出来るだけ利用して、マイカーは控えましょう。
 
ほたるまつり、ホタル情報は、『美郷ほたる館』で。
 
2008.0531
●梅雨の吉野川
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは。5月最後の週末は、どこへお出かけになるのでしょう? 徳島は、早くも梅雨入りとのことで、今週末は雨予報です。ゆったりと流れる吉野川の川面も、厚い雲を映して、金属質な重々しい色合いを見せています。吉野川市美郷や勝浦町与川内では、ホタルが飛び始めているそうですが、早い梅雨入りに、思う存分舞うことができるのか、少々心配です。ピジョンズ・パークも、今年こそ、静かな谷川の岸を彩るホタルの群舞を写し取りたいと意気込んでいますが、さて機会はやってくるでしょうか。うまく撮影できれば、もちろん読者の皆さんにご紹介いたします。どうぞお楽しみに!
 
2008.0527
●渓谷を泳ぐ鯉のぼり
徳島県三好市山城町を南から北へ向かって流れる吉野川は、流域屈指の景観美を大歩危峡で見せてくれます。V字型に切れ込んだ深い渓谷の底を、さらに削りながら蛇行する流れは、前日の雨で少しにごり、かつて暴れ川四国三郎と呼ばれた荒々しい表情を映しています。そんな渓谷の様子とは対称的に、大歩危峡を彩っているのは、のんびりゆらゆら泳いでいる無数の鯉のぼり。大歩危峡舟下りの船着き場がある、『峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか』の、渓谷に突き出すように設けられている駐車場から見える風物詩です。鯉のぼりは、毎年3月末から5月末にかけて泳いでいるそうで、今シーズンもあとわずか。近くを通る際には、車を止めてちょっと覗いてみてはいかがですか?
 
2008.0526
●渓谷とメルヘンの町に妖怪軍団現る!
V字型の深い渓谷美で知られる徳島県三好市山城町は、数多くの妖怪伝説が残る魅力的な地域でもあります。漫画家・水木しげるさんの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』にも登場する『こなきじじい』をはじめ、カッパや天狗、タヌキ妖怪など約30種にも及ぶ妖怪の伝説が、険しい渓谷に点在する各集落にわんさと伝えられています。そんな山城町が水木さんが会長を務める世界妖怪協会による『怪遺産』に認定されました。妖怪文化の普及に貢献した自然、文化、地域などを対象にした『怪遺産』に選ばれたのは、鳥取県境港市に続いて二例目とのことで、そんな栄誉を祝して、去る525日(日)に、町をあげての祭り『妖怪オン・パレード』が開催されました。地域の皆さんが、地元に伝わる妖怪たちに扮して、JR大歩危駅前をはじめ町内を練り歩き、記念撮影をする親子連れら、多くの見物客を伴う大行列となりました。深い自然が残る山城町で、もしかすると今も、妖怪たちはボクたちのすぐそばで生きているのかもしれません。
 
2008.0522
●空海が歩いた道を辿る癒しのウォーキング
鳴門市板東の一番札所霊山寺を皮切りに始まる四国霊場八十八カ所参り。巡礼の旅は、第10番札所切幡寺まで吉野川の北岸を歩き、吉野川市鴨島の第11番札所藤井寺参拝で、はじめて吉野川を渡ります。その藤井寺から南の山中(神山町)にある第12番札所焼山寺まで、山道のウォーキングを楽しむイベントが518日(日)に開催されました。約15.6kmのコースは、およそ1200年前に空海が辿ったと言われる遍路道で、当時の自然がそのまま残されていると言われます。コースのほとんどがジグザグの上り坂で、別名『遍路ころがし』と呼ばれる、巡礼の難所です。それでも当日参加された皆さんは、元気一杯、笑顔で癒しの道を楽しんでいました。
 
2008.0521
●この季節、山は花の楽園になる
花の咲く場所と聞いて、すぐに思い浮かぶのは、里の休耕田、河原、草原、高原、公園だったりします。不思議と、太古の自然に最も近い、山のことはあまり想像しないのは、そうした本当の季節がそこにあって、タイミングが合わないと美しい花々に出会えないからかもしれません。一昨日、昨日に引き続き、今日のポッポニュースも『山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉)の雲早山~高丸山縦走行を振り返ります。今回のテーマは花。山の春は遅く、あっというまに夏が去り、秋が玄関で挨拶をすませると、あとは長い長い冬がやってきます。そんなわけで、花の季節もグッと凝縮され、早春から初夏にかけて咲く花々が、この時期に席を奪い合うように咲き乱れます。そしてほとんどは、深山でしか見られない貴重な種であったりします。さて、それではそろそろ山に咲く可憐な花々をご覧いただきましょう。
 
2008.0520
●風景を一変させる霧の魅力
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。昨日の徳島は、台風4号の影響で一日中雨模様のお天気でした。今日は曇りのち晴れの予報。気温も高くなっていることから、山間部では、霧が出るかもしれません。霧といえば、昨日のポッポニュースでご紹介した『山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉)の雲早山~高丸山縦走行でも、深い霧に遭遇しています。晴天の下で、新緑を深めている木々の葉は緑色に輝いていましたが、強い風が霧を運んでくると、あっという間に、あたりは薄いベールに包まれた神秘的な様相へと一変します。あまりに霧が濃くなると、慣れない人はもちろん、ベテランの登山家でも、ルートを見失い兼ねないといいますが、目の前の風景がまたたく間に変わってしまうと、確かに混乱してしまいそうです。加えて、霧が演出する光景は、見る人の目と心を瞬時に奪ってしまう、そんな魅力もあるようで、霧の深い方へ知らず知らず足が向いてしまうのかもしれません。何事に寄らず、美しいものを見ても、冷静さを失ってはいけないようです^^;)。ところで、霧と霞(かすみ)の違いをご存じでしょうか?一説には、秋に発生するものを霧、春に出てきたものを霞というように、季節で言い分けているそうです。それと、霧に似たものに靄(もや)もあります。辞書を引くと、霧よりも薄いもの、見通しの良い状態を言うそうです。それでは、雲早山~高丸山ルートでの霧の風景をご覧ください。
 
2008.0519
●希少な花々が迎えてくれる雲早山~高丸山縦走行
昨日(518日)の日曜日、快晴に恵まれた徳島県内では、各地でウォーキングイベントが開催されました。300人、500人、1000人規模の参加者がある体験型イベントとして、今やウォーキング&ハイキングは大人気、一代ムーブメントになっているようです。もちろん、もう少しハードなトレッキングや登山の愛好家も増加中とのことで、毎週日曜日に開催されている『山と花と温泉ツアー』(主催:四季美谷温泉)の人気も急上昇中! 「なかでも山の頂から次の頂へ尾根伝いに山行する縦走ツアーは、花あり山あり谷(滝)ありで、毎回エンタープライズ(冒険心)をくすぐる大人気企画を用意していますよ」(主催者でツアーリーダーの四季美谷温泉・平井滋支配人さん)とのこと。そんな中、昨日開催されたのが『雲早山(標高1496m)~高丸山(標高1439m)縦走ツアー』。参加者は、定員マックスの約30名。朝930分に出発した一行は、希少なアケボノツツジやシロヤシオ(五葉ツツジ)、ヤマシャクヤクなどの花を観賞しながら、2つの美峰のピークを踏む、約6時間30分の登山&トレッキングを満喫。そのあとは高丸山登山口に迎えに来ていた四季美谷温泉バスに乗り込み、四季美谷温泉へ。温泉につかり体の疲れを癒し、季節の夕食に舌鼓を打ちながら、山の仲間たちと楽しい時間を過ごしました。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ一度『山と花と温泉ツアー』に参加してみてはいかがでしょうか。自然の心地よさ、気持ちの良い山の仲間たちに、きっと出会えますよ。次回、『山と花と温泉ツアー』は525日(日曜日)開催。詳しくは、四季美谷温泉(電話08846-5-2116)まで、お問い合わせください。
 
2008.0517
●詩人・誠大さん作品集、第2弾発刊!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは。本日の徳島の空は、雲に覆われているものの、光は十分に差して、明るい風景が広がっています。明るいと言えば、本日のポッポニュースです。52日付けで紹介した、詩人・誠大(せいた)さんが、作品集『咲かせる気力 一語一慧(いちごいちえ)』に続き、第2弾が刊行されました。タイトルは『詩人(うたびと)の夢 一語一慧・2』。誠大さん、おめでとうございます。本作品集は第1弾同様に、詩人・誠大さんが、自らのブログ『カルディアの翼』に綴った作品を再編集したもの。『詩人の肖像』『詩人の日常』『詩人の愛』『詩人の夢』の4つのカテゴリーで再編された本作品集は、A5版・84ページ(モノクロ)・定価1,701円(税込)で、本になる出版より発売されています。詳しくは、誠大さんのブログ『カルディアの翼』をご覧ください。そこにアクセすれば、原作も読めますよ^^)。
 
2008.0516
●カモと遊ぶ『江川鴨島公園』
徳島県吉野川市鴨島町に湧く『江川湧水』。環境省選定の名水百選にも選ばれている湧水は、夏冷たく、冬場温かい不思議な水だそうです。この江川湧水源に近く、その流れのそばに設けられているのが親水公園『江川鴨島公園』です。地元に伝わる5つの昔話をテーマにした公園には、物語の主人公であるカッパやタヌキ、大蛇、亀などのオブジェがさまざまな場所に隠れ潜んでいます。そして心を癒してくれるのは、鴨島だけにカモ!? 江川湧水の流れや公園内に設けられた池で、微妙に人なつっこいカモの一団がおっとり暮らしています。お昼のお弁当を広げた後は、そんな楽しいキャラクターを探すのもよし、のんびり木陰で過ごすのもよしの名所です。近くを通りかかったら、一度立ち寄ってみてはいかがでしょう。駐車場、トイレ(裏には、犬のトイレもあるっ!)完備です。※自分で出したゴミは、持ち帰りましょうね。
 
2008.0514
●ここが四国霊場八十八ヶ寺巡礼の起点
徳島県鳴門市板東は、アジアで初めてベートーヴェンの第九が演奏された地と言われています。そして四国霊場八十八ヶ寺の第一番札所が建立されているのもここ。徳島県にある23の霊場の遍路を発心の道場と称し、その入り口となるのが『第1番札所 竺和山 霊山寺(りょうぜんじ)』です。竺和山という山号は、インドの天竺から、日本に霊山を移すという意味が込められているそうです。隅々まで手入れが行き届いた広い境内には、シーズンを問わず、日々多くのお遍路さんが訪れています。第一次世界大戦中、当寺の本殿前を舞台に、ドイツ人俘虜(ふりょ)による、第九の演奏も行われています。
 
2008.0513
●侘びと寂びに孤高を感じる第9番札所『法輪寺』
本日の徳島は、台風2号の影響で一日荒れた天気になりました。夜になっても雨は降り止まず、ケロケロとうるさく鳴くカエルが時折静かになると、遠く近くゴロゴロと不穏な雷のが鳴っています。カエルたちは、雷が落ちるのをどうやら分かるのかもしれません。さて、本日ご紹介するのは、四国霊場八十八ヶ寺の一つ『第9番札所 正覚山 法輪寺』です。名物『阿波のたらいうどん』で知られる徳島県阿波市土成町にあり、のどかな田園風景の中にポツンといった様子で建立されています。どちらかと言えば、それほど広くない境内ですが、隅々まで美しく掃き清められ、お遍路さんをはじめ参拝に訪れる人々に、心地よい空気を感じさせてくれます。ご本尊は、弘法大師手彫りの釈迦如来涅槃像とのことで、お釈迦様が亡くなられた姿が刻まれているのでしょう。山門を入ると、目の前に本堂が開けており、まっすぐに石の参道が延びています。手水を使うのを忘れてしまいそうなほど、ご本尊を近くに感じることができます。
 
2008.0510
●田んぼの真ん中で、青空に泳ぐ鯉のぼり
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。といっても、まだ夜が明けるには、早すぎる時間ですが。本日の徳島は、1日雨との予報です。このところ夏日が続いていたので、街路樹や公園の木々や花も喜んでいることでしょう。とはいえ、お出かけを考えていた皆さんには、せっかくの週末が雨になってしまって残念です。そこで、ポッポニュースでは青空のおもてなし。徳島県名西郡石井町と吉野川市鴨島町の境にある小さな山『向麻山』の麓に、青空に泳ぐ鯉のぼりの群れを発見しました。かなり以前に見つけていたのですが、なかなか撮影する機会がありませんでした。というのは、国道沿いに延びて広がる田んぼの真ん中で、色とりどりの鯉のぼりが泳いでいるため、車で通りかかっても止める場所が見つからなかったためです。今回は、目を皿にした結果、車1台分の細い未舗装道があるのを見つけ、撮影に成功した次第です^^)。今年の鯉のぼりは、たぶんこれで見納めです。どうぞご堪能ください。
 
2008.0509
●二層の山門が迎えてくれる八番札所
徳島県阿波市土成町に、四国霊場八十八カ寺の一つ『第八番札所 普明山 熊谷寺』があります。徳島自動車道を走っていると、目に飛び込んでくるのは山の斜面に建立された重厚な歴史を重ねた山門。そこをくぐりしばらく行くと本堂へ向かう石段入り口にまた荘厳な山門が現れます。今の季節、お寺周辺には、地元の特産品イチゴを売る無人のイチゴ販売所が店を開け、買い求めた甘いイチゴに舌鼓を打つお遍路さんの姿もよく見かけます。境内本堂前では、納経するお遍路さんの姿が絶えず、それでも聖域特有の静けさが満ちています。
 
2008.0508
●第6回ゆるい展のサイト展をご覧ください
連休が終わり、さぁ本格的に仕事だと思ったら、今日は早木曜日でした。今週来週と締め切りに追われる、充実した日々を送れそうです。ありがたいことです。ご挨拶が遅れました、ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。本日のポッポニュースは、先だって開催(44日~6日)された『スローアート 第6回ゆるい展』(会長・村上哲史さん)の開催報告です。「さくらの季節に逢いましょう。」を合い言葉に、毎年春開催している『ゆるい展』も6回を数え、今年も満開のさくらの元、多くの作家さんの作品が集まり、大勢のご来場者をお迎えすることができました。毎回終了後にゆるい展世話人のプロカメラマンさんが一点一点作品を撮影され、インターネット上で報告・掲載されています。今回、『ゆるい展』に足を運ばれた皆さんも、また残念ながら来られなかった皆さんも、ぜひサイト展でお楽しみください。
 
『スローアート 第6回ゆるい展』
 
2008.0507
●宮川内ダム公園の鯉のぼり
楽しかったGWも終わり、仕事に勉強に、新しいシーズンがやってきました。初夏です。本日の徳島は、からりと晴れ上がり、何事にもやる気が起きる気持ちの良いお天気に恵まれています。活動的な季節の到来を祝福してくれているように感じます。さて、写真は少しだけ時期が遅れてしまいましたが、鯉のぼりのある風景です。場所は、阿波市土成町の宮川内ダム湖の上を、悠々と泳ぐ鯉のぼりの群れ。地域では毎年恒例の人気行事となっていて、連休中は親子連れやカップル、近くの道の駅を訪れた観光客の皆さんが、鯉のぼりを見あげ、のんびりと過ごしていました。
 
2008.0506
●緑が輝いて見える初夏の落合峠
2008年のゴールデンウィークの最終日。徳島はすっきりと晴れ渡っています。今日一日、のびのびと明るい笑顔で過ごしましょう。ところで、お正月やお盆、クリスマスにそれぞれの風物詩があるように、GWならでは風景もあります。すがすがしい気分で、車を走らせていると、青空に泳ぐ鯉のぼりや、大きなバイクに寝袋などを携帯してツーリングする集団に必ずといっていいくらいの頻度で出くわします。そしてもう一つの風景は、登山帽にトレッキングシューズ、リュックという出で立ちのハイカーの集団。この季節にしか見られない、輝くような新緑の山で、多くの皆さんが景色を楽しみ、いい汗をかいています。写真は、三好市東祖谷の落合峠付近の様子です。青々とした笹の原、山並みが続いています。ここからの登山客は、寒峰(1605m)や烏帽子山(1670m)などを目指します。今日、初夏の山へ入る皆さん、どうぞお気をつけて行ってらっしゃい。そして、またみんなが楽しむために、ゴミは持って帰り、木や花を持ち帰らないようにしましょう。
 
2008.0503
●初夏の色『藤井寺』
すっきりと晴れ渡った今日(徳島の空)、ゴールデンウィーク後半が始まりました。今日を田舎へ、観光地へ、海外への移動日に当てていらっしゃる皆さんも多いことでしょうね。ことにマイカーの皆さんは、ガソリン値上げのことはちょっと忘れて、晴れ晴れとした気持ちでドライブを楽しまれていることでしょう。どうぞ、皆さん、気をつけて旅を楽しんで来てください。さて、本日のポッポニュースは『第11番札所 金剛山 藤井寺』の様子です。徳島県吉野川市のJR鴨島駅から約3kmほど南に位置する当寺は、弘法大師が17日間の修行の後、5色の藤を植えたとされ、寺号の由来となっています。また、弘法大師由来の寺としては珍しく、臨済宗の寺ということだそうです。境内では今、藤の花が盛りを過ぎ、モミジや広葉樹が青々とした葉を茂らせて、初夏の色合いを深めています。GWに近くを通る機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。境内の木陰で目を閉じると、静かに心が浄化されていくのが分かります。
 
2008.0502
●詩人・誠大さんの初作品集をちょこっと紹介
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。明日から、ゴールデンウィークの後半(本番)です。初夏の行楽を存分に楽しむために、今日一日を、仕事に勉強に元気一杯頑張りましょう。というわけで、元気の出る話題です。先日(424日付けポッポニュース)でお伝えした、詩人・誠大さんの初出版作品本が、ついに届きました。A5版・74ページ(モノクロ)、空色の表紙に桜のつぼみの写真があしらわれ、黄色のタイトル『咲かせる気力 一語一慧』が印字された、爽やかで物静かなイメージに仕上がっています。掲載された詩作品は、誠大さんのブログ『カルディアの翼 一語一慧(いちごいちえ) すべての輝く命へ!』に掲載されている約400作品の中から、厳選した約40の歌。表題ともなっている『咲かせる気力』シリーズ2本をはじめ、一点一点の試作品からあふれ出す愛情に、ほっと安堵を感じ、そして元気づけられます。この本を紹介するにあたって、どんなシチュエーションで撮影しようかと悩みました。背景は公園のベンチだろうか、手入れされた庭の木陰だろうか、青々と茂る野原だろうか、木漏れ日の下だろうか、と。そうして、ピジョンズ・パークは窓際に差し込んでくる初夏の光を選びました。「静かで、あたたかな安らぎ」を、この本に感じたから。皆さんも一度、誠大さんのブログを覗いてみてください。きっと元気が今以上に湧いてきますよ^^)。
 
誠大さんのブログはこちら→『カルディアの翼』
 
2008.0501
●ガソリン値上げに思うこれからの生き方
期限切れとなっていたガソリン税などの暫定税率が、租税特別措置法改正案の再可決で復活したそうです。どういうことかと言えば、今日から早速ガソリンの値段に繁栄されるわけです。160円/リットルを超える給油所もあるそうで、半分ほどに減っていた車の燃料を、昨日のうちに入れておけばよかったと悔やんでも後の祭りです。で、本日の写真となんの関係があるのかということですが、つまりはできるだけ化石燃料を使わない暮らしをしようとピジョンズ・パークは思ったりするわけです。427日(日)に吉野川沿いをメーンコースに開催された『とくしまマラソン』で、初めてフルマラソンに挑戦し、『走る阿呆』となって42.195kmを走りきったある知人ランナーさんに聞くと「しんどかった(苦しかった)けれど、完走することで得られた満足感は、これまでに体験したことのないものだった」そうです。心身の健康づくりにはもちろん地球温暖化防止にもつながる生き方を、そろそろ探してもいいのかもしれません。そういえば今日は、西日本第2位の高峰・剣山(つるぎさん・1955m)の山開きの日。待ちかねた多くの登山客がこのゴールデンウィークに頂上を目指すことでしょう。皆さん、どうぞ気をつけて、楽しんできてください。
 
2008.0428
4045人の『走る阿呆』快走!
やわらかな春の日差しに恵まれた昨日(427日・日曜日)、徳島市のランドマーク『眉山』を背景に、大河・吉野川の流れに沿って走るフルマラソン『とくしまマラソン』が開催されました。もちろん、ピジョンズ・パークも応援に行ってきました。場所はスタート地点(徳島中央公園の鷲の門)から、20kmを過ぎた折り返し地点付近。吉野川に架かる白いアーチが美しい西条大橋の南詰めです。ここは第4関門(24.8km)となっており、選手たちは1255分までに、ここを通過しないとゲームオーバーとなってしまいます。しかし、そんな心配も杞憂(きゆう)に過ぎなかったようで、10時を過ぎた頃には、次々と『走る阿呆』の皆さんが、元気な笑顔で吉野川を渡り、第4関門へ走り込んできました。そして、春の追い風を受けながら、ゴールの徳島市陸上競技場を目指して快走していく後ろ姿に、ピジョンズ・パークも声援を贈りました。
 
2008.0425
●阿波踊りの国へ『走る阿呆』集結!
吉野川沿いをメインコースに、徳島のランドマーク眉山を眺めながら42.195kmを走り抜く『とくしまマラソン』が、いよいよ明後日に迫りました。老若男女4379人のランナーたちが、徳島中央公園の鷲の門を朝9時にスタートします。吉野川大橋を北へ渡り、そこから吉野川沿いを西へ約20km疾走。そこで西条大橋を南岸へ渡り、今度は下流方向の東へ川沿いのコースを下り、ゴールの徳島市陸上競技場を目指します。コース途中の各ポイントで、阿波踊りやポンポンによる応援や声援を受けながら走る参加ランナーの皆さんが、全員完走できることを願って、ピジョンズ・パークも応援したいと思います。(上の写真は、出発点の鷲の門。下はゴールとなる徳島市陸上競技場です)
 
2008.0424
●誠大さん、出版おめでとう!
今日は、少しだけPRです。ポッポニュース(ブログ)でブックマークしている、誠大(せいた)さんのブログ『カルディアの翼 一語一慧(いちごいちえ) すべての輝く命へ!』に掲載されている作品を集めた本が出版されたそうです。誠大さん、おめでとうございます。作品のジャンルは『詩』。心に深(しん)と響く数々の詩(うた)たちが、A5版・74ページ(モノクロ)の本の中で、その扉が開かれるのを待っています。タイトルは『咲かせる気力 一語一慧』。ピジョンズ・パークもさっそく注文しました。どんな心の詩と出会えるのか、手元に届くのを今から楽しみにしています。その際には、読者の皆さんにも、少しだけご紹介しますね。楽しみにお待ちください。
 
誠大さんのブログはこちら→『カルディアの翼』
 
2008.0423
●あの味が忘れられない
豊かな海に恵まれた徳島で、春の味覚といえば桜鯛(鳴門鯛)が有名ですが、もちろんそれだけではありません。渦潮の海峡では鳴門わかめ、県南の牟岐や海陽といった港町ではアワビや伊勢エビが解禁となり、おいしい海の幸がシーズンを迎えています。そして、このシーズンに忘れられない味覚が、小松島市沖合で揚がる『ちりめん』です。ちりめんというのは、カタクチイワシやマイワシのシラス(稚魚)のことで、浜で茹で干しされたちりめんは、歯ごたえはやわらかで、噛むほどに海の滋養が薄い塩っ気とともに口の中に広がり、それだけでご飯が進みます。冷や奴に乗せて、スダチを搾れば、お酒の肴にもってこい。やぁ、シーズンのちりめんが、食べたいなぁ。
 
2008.0422
●そろそろ見頃かな?『地福寺の藤』
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、今日も一日お疲れ様でした。徳島は、昨日に引き続き、爽やかな春の陽光が差す、過ごしやすい一日となりました。とはいえ、ピジョンズ・パークも多くの読者の皆さん同様に、平日のお仕事。残念ながら、春の貴重な一日を写し撮ることはできませんでしたTT)。そこで、昨年の写真を引っ張り出してきてのご紹介です。徳島県石井町にある建立されている地福寺の境内には、およそ30mにもおよぶ巨大な藤棚があり、桜が終わったこの時期、見事な藤の花房を見ることができます。この藤は今から200年以上前に植えられたと言われる古木ですが、昨年撮影時には、まったく樹勢を衰えを感じませんでした。きっと今頃は、昨年同様に紫の花房が見頃を迎えていることでしょう。また、同境内ではGW最終日の56日(火)まで、『藤まつり』が開催されており、フリーマーケットや出店、盆栽審査会、写真撮影会などが行われているそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度足を運んでみてはいかがですか?
 
(写真はすべて昨年4月末撮影)
関連情報はこちら→
http://blog.goo.ne.jp/pigeons-park/e/00efde52facbbf6c7784d57ca0233081
 
2008.0421
●春うらら
新しい一週間が始まりました。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島は、昨日に引き続き、朝から春らしいあたたかな陽光に恵まれています。最近、周囲で体調を崩されている方が増えています。せっかくの春です。まずは体をご自愛いただいて、仕事に勉強に、今週も頑張りましょう。ところで、今週末の27日(日)には、老若男女4379人のランナーが、吉野川沿いを駆け抜けるフルマラソン『とくしまマラソン』が開催されます。やさしい春の日差しの下、参加者全員の完走を願って、ピジョンズ・パークも皆さんといっしょに応援したいと思います。
 
2008.0418
●遊園地を彩り舞い散る桜
今年はこれで最後の桜情報かもしれません。場所は、徳島県吉野川市鴨島町にある、吉野川遊園地。環境省の『名水百選』にも名前を連ねる『江川湧水』源が隣接するこの遊園地は、今から77年前の1931年に江川遊園地としてオープンし、1969年に現在の名称に変更されたそうです。同遊園地に植えられている桜はソメイヨシノなど約400本。シーズンには、県内有数の桜名所として、多くの花見客が訪れています。
 
2008.0416
●桜のあとは、チューリップ
散りゆく桜を見送るように、チューリップの花が咲き乱れています。場所は徳島県北島町役場に隣接する『北島チューリップ公園』。10万個以上の球根が植えられたチューリップ畑では、赤・白・黄色…の花々が見頃を迎えています。ところで、チューリップといえばオランダをイメージしますが、原産は中近東ということで、イランからタジキスタン・アフガニスタン・中国にまたがるパミール高原付近に自生していたユリ科の植物だそうです。ちなみに花言葉は「合いの告白」や「失恋」「誘惑」など、恋愛が主なイメージですが、ピジョンズ・パークは、どうしても「♪咲いた、咲いた、チューリップの花が、並んだ、並んだ、赤白黄色。どの花見てもきれいだな」と、歌われた童謡が思い出されます。いずれにしても感動に対して純粋な心が表現されているのでしょうね。駐車場で交通整理をしていたボランティアのおじいさんに見頃の期間を聞くと「今くらいから月末あたりまでだろうね。たくさんの人が来てくれるとええわ」とのこと。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度足を運んでみてはいかがですか?
 
2008.0415
●桃色の小径
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今朝の徳島は、カラリと晴れ渡り、室内にいるより外のほうがポカポカと暖かい陽気です。平野部では、すっかり桜の季節は終わり、徳島市のランドマーク・眉山でも、新緑の季節へと本格的に移行しています。写真は、太い麺で知られる半田手延べ素麺の里、徳島県つるぎ町半田にある於安(おやす)パークの様子です。『於安御前山(標高約200m)』の山頂に設けられた公園には、ソメイヨシノやエドヒガン桜など約1000本の桜が植えられており、県西部屈指の桜の名所として、多くの人に親しまれています。巨木へと育った桜は、どれも樹勢盛んで、遊歩道は桜の落花でピンク色に染まっています。
 
2008.0414
●散り際で魅せる桜の巨木
いきなり私事ではありますが、昨日の日曜日、釣りに行った先のボッチョントイレで、うかつにもケータイを落としてしまいました。朝から尾籠(びろう)な話ですみませんTT)。さて、気を取り直して、今日の写真は徳島県つるぎ町貞光にある桜の銘木『吉良のエドヒガン桜』です。樹齢約400年、樹高約20m、幹周約4.5mの巨・古木は、いまだ樹勢盛んで、今年も見事な花を咲かせました。開花も一通り終わり、散りゆく花の下から、青々とした新葉が伸び出してくる様子に、若々しいエネルギーに満ち、新緑の季節の到来を覚えます。新しい気持ちで、今週も仕事に勉学に頑張りましょう!
 
2008.0411
●桜花の道・チェリーロードライン
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島は、山沿いに黒く厚い雲が流れているものの、平野部には春の日差しが降りています。さて、本日のポッポニュースでご紹介する写真は、徳島県吉野川市鴨島町と同市美郷を結んで、尾根伝いに延びる東山チェリーロードラインの桜です。すでに桜の花は散ってしまい、今頃はきっと青々とした葉を降り注ぐ陽光に向けていることでしょう。桜花の季節には、道路脇に延々と植えられた桜が、ドライブを楽しむ人々を、いっそう心軽い気分にさせてくれます。
 
2008.0410
●桜の花びら舞う森林公園
徳島県神山町の桜の名所『県立神山森林公園』。約3000本の桜が、満開を迎え、そして花吹雪となって散り始めています。桜の花びらが風に舞う姿は、春の訪れに諸手を挙げて喜んだだけ、寂しさも誘います。今年は、開花が遅れたそうで、同公園で行われている『さくら祭』の開催期間も13日(日)まで、延長されたとか。この週末、ドライブの目的地におすすめかもしれません。
 
2008.0409
●江川鴨島公園でお花見
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島のお天気は、朝から花曇り。『散りゆく桜 見あげれば 花ぐもり』などと、季節のせいにして、ヘタな俳句の一つも、ひねりたくなってしまいます^^;)。昨日、徳島市のランドマーク・眉山を眺めると、鮮やかな新緑を深めはじめた山肌に、もやもやと桜色が残り、美しい水彩画を鑑賞しているようでした。徳島県吉野川市鴨島町にある江川鴨島公園の桜も満開のピークを過ぎ、地面一杯にピンクの絨毯が敷かれはじめています。踏んで歩くのは、無粋というものでしょうか。江川鴨島公園の桜の花見も、あとわずかです。
 
2008.0408
●始動!谷川米穀店HP
春の恒例イベント『第6回スローアート・ゆるい展』(主催:スローアート協会・村上哲史会長)が開催された先週末(44日~6日)、県内では、春とお花見にちなんだ催し物が多数開催されました。このあとも、県内では『はな・はる・フェスタ2008』や『とくしまマラソン』などビッグなイベントに加え、地域のお祭りも目白押し。本格的なお出かけシーズンの到来です。そしてお出かけの目的地は、イベントや観光地だけではありません。美味しい味を訪ねるのも心躍るドライブになります。本日のポッポニュースは、34日(火)にも、ご紹介した美味しいお店『谷川米穀店』のお話です。『谷川米穀店』といえば、知る人ぞ知る、いや、言わずと知れた本場讃岐うどんの名店。名店ではありますが、チェーン店をいくつも抱えるような大きなお店ではなく、家族4人+ときどきお手伝いの方が営む、小さな小さな谷川(土器川)のほとりのうどん店です。そんな『谷川米穀店』に、ついにホームページが完成しました(といってもまだ進化中ですが^^;)。でも、メニューや営業時間、分かりにくかったお店の場所、初代おかみ自らが語る『豊子ばあちゃんの昔話』、そして2代目おかみによる日々の笑顔日記『シゲ子さんのブログ』など、楽しい内容になっています。インターフェース・コンテンツともにこれからどんどん進化していきます。『谷川米穀店』のうどんと同様、打ち立てのHPをどうぞみんなで召し上がれ。
 
2008.0407
●作品を支える作品、篆刻
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは。本日の徳島は、朝から冷たい雨が降っています。今日一日降り続くとのことで、春を謳歌した桜も、花びらを散らすことでしょう。桜花が舞いはじめた昨日、春の恒例イベント『第6回スローアート・ゆるい展』(主催:スローアート協会・村上哲史会長)が、3日間(44日~6日)の展示を終え、盛況の内に幕を下ろしました。年齢も性別も国籍も信条も作品のジャンルも超えて、ゆるくつながるスローアート展に、今回も50名に近い作家さんが参加されました。『油絵』の村上哲史さんや『色鉛筆画』の川上和彦さんなどの常連の皆さんをはじめ、ハンダゴテで板に絵を焼き付ける『焼き絵』の岡本信男さん、デッサンの圓井さんなど初参加の作家さんも登場し、人気を集めていました。徳島県小松島市の松下悦子さんも初参加のお一人。明るい笑顔の女性作家で、篆刻(てんこく)作品での参加です。松下さんの作品からは、あたたかくやわらかな雰囲気があふれています。ところで、読者の皆さんは篆刻をご存じでしょうか? 簡単に言うと、主に中国の古代文字・篆書体の文字やシンボルを、石や木、角などの素材に彫りつけ、印章(判子)を作る技術のこと。書画作品の隅などに捺される意味では作品を支える作品であるともいえます。篆刻を趣味にされる方は多いと聞きますが、松下さんは篆刻のプロ、篆刻屋さんです。また来年、第7回スローアート・ゆるい展でまたお会いしたい作家さんのお一人となりました。
 
2008.0406
●『第6回ゆるい展』大団円を迎える
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。本日の徳島は、雨予報にもかかわらず、晴れないし薄曇りのお天気に恵まれました。さて、桜の見頃がピークを迎えた週末の4日(金)~6日(日)の3日間、徳島県立近代美術館1階ギャラリー(県立文化の森総合公園内)で開催されていた、春の恒例イベント『第6回スローアート・ゆるい展』が、本日盛況の内に大団円を迎えることができました。ご来場いただいた皆さん、そして作品を出展いただいた作家の皆さん、ありがとうございました。主催者(スローアート協会会長・村上哲史さん)になりかわりまして、お礼を申し上げます。作家の年齢も性別も国籍も信条も、そして作品のジャンルも超えて、ゆるくつながるアート展は、『さくらの季節に逢いましょう。』を合い言葉に、多くの皆さんの支えで、無事6年目を終え、スローアート協会メンバー一同、早くも来年の開催を視野に入れています。次回、第7回スローアート・ゆるい展を、どうぞお楽しみに。それでは皆さん、来年の、さくらの季節に逢いましょう。
 
2008.0404
●巨大なお餅を持って、長生きを願い土俵をぐるぐる
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島は、昨日に引き続き、よく晴れています。気持ちの良い朝です。今週末が雨予報のため、今日は、できるだけ外に出て、甲羅を干そうと思っていますが、時間が取れるかどうか^^;)。さて、本日のポッポニュースは、徳島県阿南市のランドマーク・津峯山(津乃峰山・標高約280m)の山頂にある津峯神社の境内で、昨日行われた春の恒例行事『桜まつり』の様子です。午前10時から神事(正式参拝)があり、その後1030分より寿命が延びるとされるその名も『延命もち投げ』が行われました。その延命もち投げのあとは、恒例の人気行事『捧(ささ)げ餅競技』が開催されました。参加者は、一抱えもある巨大なお餅を両手で捧げて、境内の土俵を何周回れるかを競います。優勝した男性は、50kgもあるお餅を持って、30周も回っていました(拍手)。満開の桜の花の下に集まった多くの皆さんは、イベントを楽しみながら、長生きを願っていました。
 
2008.0403
●川島神社の桜満開!
徳島県吉野川市川島町のランドマーク・川島城に隣接して建立されているのが『川島神社』です。ここも川島城同様に、地域のお花見スポットとして、多くの皆さんに親しまれています。その桜の開花ですが、まさに今が盛り。周辺には、吉野川を望む展望台、森林散策が楽しめる万葉植物園などがあり、お花見を兼ねた、お手軽観光も満喫することができますよ。
 
2008.0402
●国花のエールが聞こえる
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今朝の徳島県は、靄(もや)というのでしょうか、空全体が白く輝いています。日の光もたっぷり地上に注いでいますから、これは晴れなのでしょうね。午後からは、曇りの予報です。さて、今日のポッポニュースも、桜のお話です。徳島市内でも先頭を切って咲くことで知られるのが、徳島地方裁判所(徳島市徳島町1-5)の桜。構内に約20本ほど植えられたソメイヨシノの巨樹が、早々に満開を迎え、今は次第に散り始めています。とはいえ、ピークを過ぎたばかりで、多少赤い葉が見え始めたばかり。まだまだ見応え十分です。ご存じの通り、桜は菊と並んで、日本の国花です。ガソリンの値下げはありがたいものの、逼迫(ひっぱく)する財政の中であえぐ地方に、今年の桜たちは「がんばれっ!」と声援を贈ってくれているように感じます。
 
2008.0401
●待ってました!桜のお花見シーズン到来!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。今日の徳島は、風はあったものの朝から晴れ。比較的、過ごしやすい一日となりました。北海道をはじめ北日本では、爆弾低気圧だとかで、この時期に吹雪や嵐に見舞われたそうですね。大きな災害に発展しなければいいがと、遠くからですが、ピジョンズ・パークも心配しておりました。この大荒れの天気も、明日にはやわらぐそうで一安心です。さて、気を取り直して、本日のポッポニュースです。桜の開花があちらこちらで伝えられるなか、今日は徳島中央公園に桜の様子を見に行ってきました。春の陽気も手伝ってか、平日というのに、公園駐車場は満車状態。多くの人出で賑わっていました。藩政時代、徳島城が築かれていた公園は、県民誰もが知る桜の名所。普段はそれと気づかないのですが、桜の花に包まれるこの時期になると、ソメイヨシノやしだれ桜など、こんなにあったのだと驚かされます。公園では、お年寄りの団体や、子どもたちを連れたお母さんたちが、お弁当を広げて春を満喫していました。日が落ちると、ぼんぼりに火がともされ、また夜桜見物で賑わいます。
 
2008.0330
●しだれ桜の木の下で
徳島県神山町に建立されている『明王寺(みょうおうじ)』境内で、樹齢約50年・約60年と言われるしだれ桜の大木が、花の見頃を迎えています。昨日29日(土)と今日30日(日)は、恒例の『しだれ桜まつり』が開催され、子どもたちの創作ダンスや阿波の伝統芸能『阿波木偶人形浄瑠璃』公演などが行われています。昨日は晴天に恵まれ、多くの人出で賑わった明王寺しだれ桜。今日は、あいにくの冷たい雨に見舞われていますが、細い雨に打たれるしだれ桜も、また見応えがあります。
 
2008.0328
●二拍子で走ろう!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん。こんにちは。今日の徳島は薄曇りで、背の高い街路樹の枝を、時折ザワザワと揺らす風が吹いています。週末の土曜は晴れ、日曜は曇り時々雨との予報ですから、春の行楽には明日土曜日がいいかもしれません。さて、来る427日(日)に、徳島県初の大規模なフルマラソン『とくしまマラソン』が開催されます。昨日の地元紙によると、老若男女4379人のランナーが参加されるそうで、秋田県を除くすべての県からエントリーをいただいているとのこと。レースは、桜の名所で知られる徳島中央公園『鷲の門』を朝9時にスタートし、大河・吉野川北岸を流れに沿って西へ向かい、阿波市土成町と吉野川市鴨島町牛島に架かる西条大橋を渡り、今度は南岸を東へひた走り、ゴールの田宮運動公園『徳島市陸上競技場』を目指します(制限時間7時間)。コース各所に応援ポイントが設けられており、「タッタタッタ、タッタタッタ♪」と『ぞめき』のリズム(^^?)で駆け抜けていく、ランナーたちに、ピジョンズ・パークも声援を贈りたいと、今から楽しみにしています。
 
2008.0326
●まままっ満開の桜だっ!
徳島県を西から東へ、悠々と横たわる大河・吉野川。その吉野川沿いに伸びる国道192号を、心地よい春の陽光を受けながら車で走っていると、川岸に延々と続く黄色い菜の花の群生が迎えてくれます。爽やかに青い空の色を映した吉野川と、緑の土手、そこに広がる黄色い菜の花のコントラストによって、巨大な風景画を見ているような気分にさせてくれます。そうした状況にもかかわらず、やはり桜は「すごいっ!」と、思うのです。ちらちらとほころび始めた桜の花が、シーズンの到来を予感させて、いっそうウキウキとした心持ちを楽しませてくれるのですから。「さて、今年はいくつの桜名所を回れるだろうか」などと、早くもお花見に思いをはせていると、つるぎ町貞光の山際で、なんと満開の桜を見つけてしまいました。さっそく車を止めて、撮影したのが今日の写真です。桜の品種は、花の咲き方、大きさ、開花時期によって、無数にあるということで、何という品種だか分かりませんが、圧倒的な存在感で咲いています。先ほどまで桜名所をいくつ回れるかを考えていましたが、写真を撮影しながら、ふと「今年は、自分だけの桜名所を探すのも楽しいかもしれないなぁ」と、来るべき桜シーズンが、ますます待ち遠しくなったのです。もちろん、自分だけといっても、ピジョンズ・パーク読者の皆さんには、すべてご紹介しますね。お楽しみに!
 
2008.0325
●春の吉野川河口
今日の徳島は、朝からすっきりと晴れ渡り、とても過ごしやすい一日となりました。そんなわけで、県内有数の桜の名所として知られる徳島県文化の森総合公園に、開花状況を偵察。昨日ご紹介した眉山に比べると、ほんの少し開花が遅いのか、つぼみはまだ膨らみきっていないように見えました。さて、写真は、吉野川河口の様子です。このあたりは汽水域のため、潮が引くと干潟が現れます。そこへ、たくさんの水鳥たちが集まって、ピッピ、チッチ、ク~ク~と賑やかに宴を楽しんでいました。
 
2008.0324
●いよいよ、さくらの出番です
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。いよいよ、さくらの季節がやってきました。徳島では、今日が開花予想でしたが、少し遅れたようで、まだ開花宣言は出されていません。今か今かとじれていたピジョンズ・パークは、ついに待ちきれず、徳島のランドマーク・眉山にさくらの様子を見に行ってきました。そこでは、まだつぼみとはいえ、はち切れんばかりに膨らんで、ほとんどの木で、すでに花びらのさきっちょが顔を出していました。徳島は今週末あたりから、さくらの花見シーズンに突入しそうな気配ですよ。
 
2008.0321
●さくらの季節に逢いましょう。
『花冷え』と言うにはほんの少し早い昨日、一昨日と、徳島は大変冷え込み、ついつい背中に貼るタイプのカイロのお世話になってしまいました。軟弱になってしまったものです^^;)。自己批判はこの程度にして、楽しいイベントのご紹介です。今日のポッポニュースのタイトルで、すでにお気づきの読者の皆さんもいらっしゃるかもしれません。そうです!『さくらの季節に逢いましょう。』のキャッチフレーズで、毎年3月末から4月初めの金・土・日の3日間開催している『ゆるい展』が近づいています。今年で第6回となる『ゆるい展』は、アートの祭典のようで、アーティストとアーティスト、アーティストと観客、観客と観客が、初めてなのに「久しぶりっ!」といった感じで出会えるコミュニティーだったりもします。アートのジャンルや参加者の年齢、性別、思想、信条、宗教、立場など、とにかく考えられるかぎりの社会のしばりを超えて、みんなが生の感覚で集える、ゆる~いア~ト展です。アーティストも出品作品も、そして観客の皆さんも、年々増えている元気な春の恒例イベント。間もなく開催です!
 
6回 スローアート・ゆるい展
開催期間 44日(金)~6日(日)
開催場所 徳島県立21世紀館・多目的活動室
観覧料金 無料
 
2008.0319
●吉良のエドヒガンザクラも開花準備中!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。徳島は朝から雨。久しぶりの雨です。季節の変わり目というのでしょうか、カラダの『肉』の隅々に重苦しい寒気がしみてきます。こういう日には風邪を引きやすいのを思い出しました。皆さんも、どうぞご自愛ください。で、憂鬱(ゆううつ)な天気に負けないよう、待ち遠しい桜の写真をご紹介します。この堂々とした木は、徳島県つるぎ町貞光に生きている『吉良のエドヒガン桜』です(20073月末撮影)。樹齢は約400年、木の高さは約20m、幹周りは約4.5mにも達する徳島県指定天然記念物の巨樹・古木。もうすぐご覧のような満開の姿を見ることができます。と、いうわけで、桜の開花を楽しみに、今日も一日元気に頑張りましょう!
 
2008.0318
●阿波・徳島藩由来の桜『蜂須賀桜』満開!
ついに桜のシーズンがやってきました!といっても、お花見に代表されるソメイヨシノやしだれ桜ではありません。徳島市を流れる新町川。その河口に架かる『かちどき橋』近くに整備された『南富田公園』で、2本の大きな桜の木が満開を迎えています。早咲きの桜の木は『蜂須賀桜(はちすかざくら)』と呼ばれ、かつて明治初期の廃藩置県の際、最後の藩主蜂須賀茂韶(もちあき)が、徳島城内にあった桜の原木を重臣に託したとされる木と同種の桜です。すがすがしく晴れ渡った昨日17日の南富田公園には、本格的な桜の開花を前に、噂(うわさ)を聞きつけたお花見客が三々五々訪れていました。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、身近な春を楽しみに出かけてみてはいかがでしょう。
 
2008.0316
●梅の次は『馬酔木』でしょっ!
北に播磨灘を見下ろし、はるか西に徳島のランドマーク・眉山(びざん)の眺望が楽しめるのが、徳島県板野町の大坂峠近くに広がる『あせび公園』です。公園名に冠された「あせび」とは、春、細長い鈴型の白やピンクの小さな花を、文字通り鈴なりに咲かせるツツジ科の常緑低木です。実は、この木の葉には毒があり、馬が食べると酩酊するということから「馬酔木」の漢字が当てられているそうです。移動に馬を使っている皆さんは気をつけてください^^;)。冗談はさておき、あせびの花の見頃は3月中旬から4月にかけて。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、梅花にさよならを告げたら、次はあせびを追っかけてみませんか?
 
2008.0315
●美郷『重楽寺』で梅のお花見
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは。週末の徳島は、朝からすっきりと晴れ渡り、春の行楽には絶好の日和となっています。そんなわけで、今日のポッポニュースは、昨日に引き続き、徳島県吉野川市美郷の『重楽寺(じゅうらくじ)』に咲く、梅の花をご紹介します。美郷は、ご存じの通り県下屈指の『梅』産地。満開に咲いた梅の花々が、今年の豊作を確信させてくれます。酸っぱい梅の味を楽しむ前に、まずは梅の花見を楽しみましょう!
 
2008.0314
●隠れ家的梅の名所・美郷『重楽寺』
徳島県吉野川市美郷は、県下屈指の梅の里として知られます。白や淡いピンク、真っ赤な梅の花が、ウグイスの声とともに、里の至る所で春の訪れを告げています。そんな梅の里で、知る人ぞ知る花の名所があります。美郷宮倉地区に建立されている『重楽寺(じゅうらくじ)』境内です。細い参道を登っていくと、お城のような石垣を備えた当寺の周辺に、おそらく100本ほどはあると思われる梅の木々が色とりどりに咲いています。山頂付近に設けられた境内からは、梅の花の向こうに里の集落を見下ろしながら、すがすがしい山の空気とともに、のんびりと過ごすことができます。花の見頃は今月中旬くらいまでとのことで、そろそろピークも下り坂。足を運ばれる皆さんは、この週末がねらい目かもしれません。美郷ほたる館から少し川上に車を走らせていると、手作りの看板が右手(川側)に設置されています。重楽寺への登り口の目印です。
 
2008.0313
●梅どころ美郷にも満開の知らせ!
「♪ホーホケキョ」と、若いウグイスが歌う練習をはじめた徳島県吉野川市美郷で、梅の花が満開の見頃を迎えています。山肌に積まれた石積みや段々畑を彩る白や淡いピンク、ときおり出会う真っ赤な梅の花が、目を楽しませてくれます。梅にウグイスのセットがとてもよく似合う、山里美郷。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、『桜』の前に一度訪れてみてはいかがでしょうか。
 
2008.0311
●シーズン真っ盛り!『梅の花見』に出かけよう!
地域として四国で一番の『梅』収穫量という、徳島県神山町。1カ月ほど前にアップされた同町HP『くらしのガイド』をみると、阿川地区の梅林は30haの農地に、約16,000本の梅の木が栽培されているそうで、毎年梅花シーズン(3月上旬)には大勢の花見客で賑わうそうです。そんな神山町阿川地区で、320日(木)まで、恒例の『梅まつり』が開催されています。去る39日(日)には、梅園を巡る『健康ウォーク』が行われ、春の陽気の下、多数の参加者が花見を兼ねた散策を楽しんでいました。
 
2008.0309
●湯煙の向こうに、マヤの音色
徳島県那賀町(旧木沢)で湯煙を上げる、登山客の宿『四季美谷温泉』で、起源をマヤに置く楽器『オカリナ』の音色がこだましました。徳島県唯一の村『佐那河内村』にある『佐那河内いきものふれあいの里』のスタッフ(東先生ほか)および愛好家によるオカリナコンサート『四季美谷温泉オカリナミニコンサート』が、38日(土)15時から、四季美谷温泉ロビーで、賑やかに開催されたもの。童謡『春の小川』や『おぼろ月夜』ほか14曲が奏でられ、午前中に開催された西三子山(にしみねさん)のフクジュソウ見学登山参加者をはじめ、多くの聴衆の耳を楽しませてくれました。ラストは四季美谷温泉にちなみ、『いい湯だな』が演奏され、東先生の歌声に合わせて、入浴客など居合わせた聴衆全員での大合唱となり、山里に訪れた春を、みんなで祝っているようでした。今後も、四季美谷温泉(平井支配人)や佐那河内いきものふれあいの里のオカリナコンサートは、随時開催されるそうです。「自然に親しみながら、イベントも楽しみたい」というピジョンズ・パーク読者の皆さんは、『四季美谷温泉』『佐那河内いきものふれあいの里』まで、お問い合わせください。
 
2008.0307
●梅の花見で長生きしよう!
早春の頼り、梅の花。梅の木に満開となった白やピンクや深紅の花々が、県南の里に甘酸っぱい春の香りを漂わせています。場所は、四国霊場八十八カ所寺の第22番札所『平等寺』に近い、徳島県下でも有数の梅どころ、阿南市長生町明谷。町名は、「長生」と書いて、「ながいけ」と読むそうです。やわらかな春の日差しの下、鶯宿、淋州、梅鶯、小梅など約4,000本の梅の古木を彩る花々に囲まれ、うぐいすのさえずりに耳を傾けていると、心も体も癒され、それだけで長生きできそうな気持ちになってきます。花の見頃は、今月中旬くらいまでだそうですから、この土・日あたりが一番の見頃かもしれません。
 
2008.0304
●谷川のほとりに『讃岐うどん』の名店あり
昨日は徳島にも大量に黄砂が飛来しました。「ああ、春霞だなぁ」などとのんきな話ではなく、ピジョンズ・パークの社用車も砂とほこりにまみれ、青かった外装は次の雨まで、きっと灰色のままなのでしょう。さて、本日のポッポニュースは、徳島を離れ、お隣の香川県のお話です。徳島県つるぎ町貞光から吉野川に架かる美馬橋を北に渡り、国道438号を阿讃山脈へたどること約20分。三頭トンネルを抜けるとすぐに、土器川(どきがわ)に架かる青い橋が見えてきます。その橋のたもとに、讃岐うどんの名店として知られる『谷川(たにかわ)米穀店』はあります。有名店とはいえ、ご存じない方は「米穀店といえばお米屋さんでしょ? それが何で?」と、不思議に思われるかもしれません。谷川米穀店が当地(香川県仲多度郡まんのう町川東1490)に店を構えたのは、時代を少々さかのぼる昭和38年。当時、精米は機械ではなく、水車を使っていたそうで、土器川に水車を設置して商っていたといいます。水車には、お米だけでなく、小麦などの雑穀も持ち込まれ製粉されていました。そんな様子を見ていた谷川豊子おばあちゃん(86歳)が、一念発起して始めたのが手打ちうどんの谷川米穀店なのです。以後、清流のそばで、うまいうどんが味わえるとあって密かな人気を呼びました。いつしかそこへ、息子さんで2代目の洋一さん(58歳)、繁子さん(55歳)夫婦が加わり、さらに現在は孫で3代目の祐将さん(22歳)も参加して、家族みんなで本場讃岐のうどんづくりに頑張っています。比較的細めの白い麺はしっかりとしたコシがあり、ツルツルと喉をこしていく際、やわらかな小麦の香りが鼻に抜けていきます。1120円(約200g)のうどんを、最高15杯食べたのが男性客の記録だそうです。女性は7杯だとか。ピジョンズ・パークも挑戦して、2杯を平らげました。「いくらでも入る」とは、まさに谷川米穀店の手打ちうどんに捧げられる言葉だろうと思います。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
 
谷川米穀店
開店時間 11時~14時に延長されました(売り切れ終了)。
定休日 日曜日に変わりました。
電話 0877-84-2409
HP 現在制作中です!(http://www.tanikawa-udon.jp
 
2008.0303
●春は、どこに出かけよう?
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。33日の今日は、女の子のお祝い、桃の節句です。多くの家庭でひな飾りが登場し、童謡「♪うれしいひな祭り」が歌われることでしょう。いよいよ春本番。すでに梅の花が満開を迎え、時を待たず、桜の開花を知らせる『桜前線』のニュースが流れはじめます。野山では草花が芽を出し、眠っていた動物や虫たちも目を覚ます賑やかな季節に、ヒトも行楽せずにはいられないのが人情。というわけで、動物園はいかがでしょうか?桜の花見にはちょっと早いこの時期、ポカポカと暖かい日差しの下、まだ春眠暁を覚えない動物たちとまったり過ごすのもおすすめです。写真は、徳島市(方上町・渋野町)の『とくしま動物園』の動物たちです。なんだか眠い季節、ひな壇の『白酒』をたっぷり飲んでしまったかのように、お昼寝とあくびがよく似合う!?猫科の皆さんをご紹介しました。
 
2008.0229
●日本の四季を楽しむ恐竜たち
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。今日で2月も終わり、いよいよ春本番、3月です。徳島では梅の花が、もう間もなく満開を迎え、甘酸っぱい香りを楽しませてくれます。さて、写真は新芽の息吹に満ち始めた山中、徳島県勝浦町の立川(たづかわ)渓谷で出会った古代の生物『恐竜』です。と、いっても生きているわけではありません(当然ですが^^;)。ここで、14年前の1994年に四国で初めてとなる、草食恐竜イグアノドンの仲間の骨(歯)の化石が発見されたそうです。それを記念して造られたのが『恐竜の里』です。製作したのは、町おこしグループの阿波・勝浦井戸端塾の皆さんだと、広場に掲げられた看板で知ることができました。イグアノドンは白亜紀(13500万年前~6500万年前)の前期に生息していた恐竜なのだそうで、かつて立川渓谷が海だったことが分かります。いま、清流のそばで、復元された恐竜たちが日本の四季を満喫しています。
 
2008.0227
●里山の風景とともに楽しむひな祭り
春の恒例行事『ビッグひな祭り』期間中(2008217日~320日)、まち全体がひな祭りムードに彩られる徳島県勝浦町。メーン会場の人形文化交流会館に展示された約30,000体のひな人形をはじめ、地域の家々の軒先に飾られたきらびやかなひな人形たちが、観光客を迎えてくれています。そんな中、『おひな様の奥座敷』として、人気を集めているのが同町坂本地区です。メーン会場から西(上勝町方面)へ約6kmほどの場所にある、滞在型農村体験施設『ふれあいの里さかもと』を中核に、地域の皆さんによる手作りびな、民家の軒先や旧家森本邸に飾られたひな人形など、充実の展示となっています。ひな祭り気分と同時に里山散策も楽しめるのが、『おひな様の奥座敷』の魅力に違いありません。※『おひな様の奥座敷』の開催期間は39日(日)まで。
 
2008.0226
●なんだか、うれしいひな祭り
「♪あかりをつけましょ ぼんぼりに」といえば、ご存じ、童謡『うれしいひな祭り』の歌い出し。もうすぐ、33日のひな祭りですね。そんなひな祭りをマチをあげて祝っているのが、清流・勝浦川が流れる徳島県勝浦町です。今年で20回目を迎える『ビッグひな祭り』はすでに開催中で、全国からひな人形約30,000体が飾られた人形文化交流会館をメーン会場に、町中のいたるところで民家の軒先におひな様が飾られ、訪れた観光客を迎えてくれます。開催期間は320日(祝・木)まで。ひな祭り直前の土・日曜(31日・2日)には、メーン会場で大正琴の演奏やマジックショー、金長太鼓などのイベントも予定されているそうです。盛大に開催されている「♪なによりうれしい ひな祭り」に、出かけてみませんか?
 
2008.0225
●名水が湧く憩いの広場
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。徳島は爽やかに晴れ渡り、すがすがしい空気の中、新しい一週間が始まりました。今週も元気に笑顔で、仕事に勉学に、がんばりましょう!さて、写真は吉野川市鴨島町の南方に位置する小さな山の中腹に設けられた『森藤ふれあいランド』内に湧く名水『竜王水』です。ここより上流(山頂まで)に民家や工場などの建物がなく、道路も無いため、分水嶺に降った雨がゆっくりと山にしみ、自然の浄化力によって冷たく甘い水となって、湧き出しているのです。ところで『森藤ふれあいランド』は「森藤村づくり推進協議会というボランティア団体によって運営・管理されている憩いの広場」なのだと、撮影にうかがった際、出会った同協議会の男性役員さんが教えてくれました。園内には、広々とした公園やベンチ、子ども向けの遊具などが備えられ、梅や桜、藤なども植えられています。「ここの水は、知る人ぞ知る名水で、他県からも大勢、水をくみにやってくるんですよ」と先ほどの男性。場所は、四国霊場八十八ヶ寺の一つ、藤井寺近く。吉野川市役所から南方向へ車で5分ほど。みんなで守る大切な憩いの空間。大切にしたいものだと思いました。
 
2008.0224
●四国のへそに地酒と左党が大集合!
四国四県の地酒が、四国のへそ阿波池田に大集合(38銘柄)する『四国酒まつり』。阿波池田商工会議所をメーン会場に、地元の酒蔵も無料開放され、晴天の昨日223日(土)は、朝から大勢の左党(お酒の好きな人)たちが利き酒を楽しんでいました。四国四県選りすぐりの地酒がずらりと並んだメーン会場では、飲み比べでほほを赤く染めてた参加者たちの笑顔が終始広がっていました。また、無料開放された地元の酒蔵(三芳菊酒造、中和商店、芳水酒造)に足を運んだ参加者たちは、お酒ができるまでの工程を見学しつつ、できたてのお酒の振る舞いも楽しみました。阿波池田バスターミナルと井川町の芳水酒造を結ぶ臨時バス(ボンネットバス)も好評で、各便満員の状態。阿波池田商工会議所の千葉秀治さんは、「今年で9回目の開催です。年々参加者が増えており、マチ全体の活気につながってほしいですね」と、今回の盛況ぶりに満足しつつ、今後の発展に期待をにじませていました。開催10年目の区切りとなる来年、ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
 
2008.0222
●穏やかなマリンピア沖洲の風景
今日222日はネコの日らしいですね。ピジョンズ・パークにも雌猫が一匹眠っておりまして、気が向けば愛嬌を振りまいたり、楽しい出会いを招いてくれたりしております。この猫が訪れたのは、奇しくも2年前の22日。そんなわけで、ニャンニャンと語呂合わせ的に言えば、22日がネコの日にふさわしいと考えていたりします。ハトがマスコットなのに、なぜかネコの話が長くなってしまいました^^;)。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは。本日の写真は、徳島市マリンピア沖洲の朝の風景です。ここでは、毎年11月中旬から1月末頃まで、海から昇ってくる朝日が、光の屈折の具合で、だるまのように見える『だるま朝日』を目にすることができ「その光景に出会うと幸運に恵まれる」(徳島だるま朝日の会・佐野芳富さん)と言われています。だるま朝日の関連情報は、ピジョンズ・パークのポッポニュース『2008.2.16付け記事』『2007.11.23付け記事』などをご覧ください。昼間は、映画『眉山』のタイトルともなっている徳島市のランドマーク『眉山』や、山頂が雪で真っ白に染まった県内唯一の村・佐那河内村の大川原高原、水平線の彼方には和歌山県に連なる山々を見ることができます。春の陽光の下、波止でのんびり釣り糸を垂れる人や、お弁当を広げる人、ウォーキングやジョギングを楽しむ人にも、マリンピア沖洲は愛されています。しかし、そういえば海辺にネコという、お決まりの構図ですが、ここではあまり見かけません。まだ、寒いからかもしれませんね。
 
2008.0220
●必見!『ぱそこんくらぶ Let's ICT
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。今日の徳島は昨日に引き続き快晴。車の窓を閉め切っていると汗ばむような陽気でした。もう春ですね。春を口にすると、なんだかうきうきした気持ちになるから不思議です。そして春と聞いて、ピンッときた皆さんは、かなりのピジョンズ・パーク愛読者であると勝手に認定いたします。そう、春と言えば、恒例の『ゆるい展』です。今年は44日~6日の3日間、徳島県立美術館を会場に行われます。さて、本日のポッポニュースは、実は『ゆるい展』のお話ではありません。『ゆるい展』の詳しいご案内はあらためてさせていただくとして、本題は、『ゆるい展』を主催する『徳島スローアート協会』会長の村上哲史さんが、制作したHP『ぱそこんくらぶ Let's ICT』公式HPのご紹介です。「徳島県南部で活動されている障害者の自立を目指す団体のサイトです。アクセシビリティ化するのに、かなり手間取ってしまいましたが、締め切りぎりぎりで完成させることができました。ゆるい展の作品はまだ手つかずなんですが、こちらも締め切りがあるから、きっと仕上がりますよ^^)」といったようなメールをいただきました。ちなみに、アクセシビリティとは、「情報(webも含む)やサービスなどが、誰でもつかえるかどうか、特に、高齢者や障害者などハンディを持つ人にとって、どの程度利用しやすいかという意味」なのだそうです。そして、ピジョンズ・パークのおすすめコンテンツは『レッツギャラリー』。村上さんはじめ、多くの作家さんたちの作品が、心にジンとしみる解説とともに紹介されています。ぜひ、一度ご覧になってください。
 
2008.0219
●「故きを温ねて新しきを知る」こともある
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんばんは。本日の徳島は、ポカポカ陽気に恵まれ、なんだか梅を通り越して桜が咲いてしまいそうな一日でした。皆さんも、お仕事に勉学に励みやすかったのではないでしょうか。さて、本日のポッポニュースは、徳島県板野町の県立埋蔵文化財総合センターで開催されている『第4回四国地区埋蔵文化財センター巡回展』のお知らせです。『発掘へんろ~遺跡でめぐる伊豫・土佐・讃岐・阿波~』と題し、古代の四国に暮らした人々が、身につけていた装身具が展示されています。時代は縄文時代から平安時代。黄金の兜(レプリカ)をはじめ、ネックレスなどのアクセサリーも自由に見学することができます。もちろん、常設展示されている銅鐸(どうたく)や壺(つぼ)などの閲覧も無料です。ボクたちの祖先が、どんな暮らしをしていたのか想像することで、何かしらこれからの生き方に学ぶところがあるように思います。同巡回展は323日(日)まで開催されています。
 
2008.0218
●吉野川第十堰の夕暮れ風景
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。徳島は昨夜から雪がちらつき、かなり冷え込みました。今朝も相変わらずひどい寒さながら、日が差しています。写真は、吉野川河口に設けられた第十堰です。最初に造られたのが江戸時代の中頃ということで、すでに250年以上が経過しています。この間、何度も改修工事が行われ、旧吉野川への流量確保の役割を果たしてきました。現在も324日の完了を目指して、青石による補修工事が行われているようです。冬の夕暮れを見たいと思い、第十堰の南岸(名西郡石井町藍畑第十)に立ってみました。枯れたススキに、強い風が「これでもか!」と川下、川上の両方から吹き付け、その頭を押さえ込んでいます。田舎では、よく見かける冬の風景ですが、晩秋の象徴であろうススキに退場を促す寒風は、実のところ春の先駆けなのかもしれません。だとすれば、そのイメージを見直す必要があるのかもしれないなぁ、などとも思います。モノは見る角度によって良くも悪くも映るとは、誰もが言うこと。かつて論争の火種になった(今もそうかもしれませんが)第十堰の端に立って、そんなふうなことを考えていました。といわけで、今週も目の前の事情を良い方向から受け止めて、元気にがんばりましょう!
 
吉野川第十堰周辺のモノクロ写真もご覧ください→【彩度ゼロ】
 
2008.0217
●月の巨大クレーターに浮かび上がる奇跡の文字
クラビウスという名前を聞いたことがありますか? 光り輝く月を地上から見上げると、すべすべのツルリとしたイメージです。しかし、ご存じの通り、月面は隕石の衝突でできたクレーターだらけで、凸凹の地表が広がっています。そして数あるクレーターの中でも最大級と言われ、直径約225kmにも達する巨大クレーターに付けられているのが、先のクラビウスという名前なのです。あまりにも大きなクレーター・クラビウスの中には、後から衝突した隕石が小さなクレーターをいくつも作っています。そして、太陽と月と地球の微妙な位置関係が成立したとき、その中の2つのクレーターが作る影が、不思議な文字を浮かび上がらせます。教えてくれたのは、徳島市沖洲海岸で『だるま朝日』の観測を長年続けている、徳島だるま朝日の会代表の佐野芳富さんです。「地球から見ると1年に1度、月に真西から太陽光が当たる夜があるんです。その時、クラビウスの中の2つのクレーターが影を作り、『OK』の文字が完成するんです。それが215日の今夜なのですっ!」。「それはすごいっ!が、どうやって見るのでしょうか?」 訪ねるピジョンズ・パークに、「実は、阿南市科学センターの堀寿夫先生にお願いしているのです。今夜、望遠鏡をのぞかせてもらえないだろうかと。どうですか?」と、厳かな口調で誘ってくれたのでした。阿南市科学センターといえば、四国では最大、全国でも5番目に大きな(研究用は含みません)、口径113cmの反射望遠鏡を備え、さらに同センター研究員の堀さんは、これまでにいくつもの新星を発見していることでも知られています。午後7時、久しぶりに晴れ渡った夜空に、半円の月が煌々と輝いていました。堀先生の指導で113cm反射望遠鏡をのぞくと、ちょうど半円の光と影の境目あたりに、巨大なクレーター・グラビウスが手が届きそうなほどの距離感で広がっていました。そして、(そう思ってみれば)くっきりと『OK』の文字が刻まれているではありませんか。「私も知りませんでした…」と、小さく笑う堀先生につられ、佐野さんをはじめ、徳島だるま朝日の会の重鎮、山本さんや池田さんにも満足の笑顔が広がっていました。ピジョンズ・パークも誘っていただきありがとうございました。ご指導いただいた堀先生、ありがとうございました。次回、奇跡の文字『OK』が見られるのはいつになるのか分かりませんが、阿南市科学センターでは、定期的に観測会が開催されています。何かしら、わくわくを発見することができるかもしれません。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度参加してみてはいかがでしょうか。
 
詳しくは→【阿南市科学センター】
 
 
2008.0216
●幸運を呼ぶ『だるま朝日』写真展
徳島の宝ものと言っても過言ではない風景が、マリンピア沖洲で見られます。それは水平線の向こうから昇ってくる朝日が、光の屈折の具合で『だるま』のカタチに見える徳島の『だるま朝日』です。長年観測を続けている、徳島だるま朝日の会代表の佐野芳富さんは「滅多に見ることができない、貴重な自然現象です。私たちは、幸運を呼ぶだるま朝日『Ωさん』と呼んでいます。多くの人にご覧になっていただき、みんなで幸せになれればいいなと思っています」と、観測と同時に、だるま朝日のPRにも尽力されています。とはいえ、目にすることができるのは、11月中旬から1月末頃まで。次に実物を見られるのは、今年の晩秋とずいぶん先のこと。そこで、佐野さんら徳島だるま朝日の会では、徳島市沖洲にある『沖洲公民館』で、だるま朝日の写真展を今月29日まで開催しています。幸運を呼ぶありがたい『Ωさん』をぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
 
【沖洲公民館】
徳島県徳島市北沖洲3丁目4-7
088-664-1675
 
2008.0215
●川上和彦画伯とたんぽぽ講演に感動!
ピジョンズ・パークでおなじみの色鉛筆画家・川上和彦さんの講演が三好市池田町の温泉施設『あわの抄』で開催されました。公聴に集まったのは、同市立池田第一中学校3年生の皆さんと、今回の講演を企画された同中学校教諭の丸岡美枝先生や嵯峨久明校長先生をはじめ、担任の先生方です。講演は、生徒さんたちからの質問に、画伯が答えるディスカッション形式で行われ、子どもたちから「なぜ色鉛筆で絵を描くことになったのか?」「どんな絵を描いてきたか?」「どれくらいの色を使うのか?」など、まず色鉛筆画に関する質問がありました。そしてもちろん、画伯のパートナー介助犬『たんぽぽ』に関する質問もたくさん投げかけられました。「どこで出会ったのか?」「可愛いと思う仕草は?」「たんぽぽの仕事は?」など、興味津々で問いかける生徒たちに、一つひとつ丁寧に答えていく画伯の表情には、とても満足そうな笑顔があふれていました。講演の最後に、落とした財布を拾ったり、携帯電話を手元まで運んだり、またゴミを拾ってゴミ箱に捨てたりという、たんぽぽの介助実演があり、「すごい!」「かしこい!」など、歓声が上がっていました。講演の最後に、川上画伯から「先生や友達、そしてご両親に助けられていることに気づいてください。ボクは、周りのみんなのおかげで、たんぽぽに出会うことができました。ありがとうって感謝する気持ちを忘れなければ、きっと新しい自分の可能性が見えてくるし、幸せに生きられるはずです」と、受験まっただ中で、卒業を控えた生徒さんたちにエールが贈られました。川上画伯とたんぽぽの講演は、ご依頼をいただければ随時開催しています。色鉛筆画のこと、介助犬のこと、そして生き方のこと、川上画伯に聞いてみませんか?
 
2008.0213
●もしもの時の身の守り方を学んだよ
近い将来、発生が確実視されている南海大地震。ほかにも火災や台風による風雨被害などの自然災害は、いつやってくるか分かりません。「もしもの時」に、落ち着いて自分自身や家族、周囲の皆さんの安全を守るにはどうすればいいのでしょうか。というわけで、ピジョンズ・パークは徳島県北島町にある『徳島県立防災センター』を訪ねました。ここでは、万が一の災害に備えて、身の守り方を体験しながら学習することができます。館内に入ると床一面を覆う巨大なモニターが県内の様子などを映し出していました。そのエントランスを囲むように、1階フロアには地震体験コーナーや映像で災害に対する備えを学べる防災ガイダンス室、防災ライブラリーなどの各コーナーが設けられていました。さっそく地震体験。案内の女性スタッフさんの指示に従って、用意された小部屋(ダイニングルーム)でテーブルにつくと、小さな揺れにはじまり、最後はテーブルの橋につかまらないと、イスから滑り落ちてしまいそうな大きな揺れまで体験することができました。「火元を確認して、安全な避難口を確保してください」と言う、スタッフさんの指示にかろうじて対応。本物の大地震では、落ち着いて行動でしなければと思い、また家具の転倒防止や食器などの散乱防止対策なども事前に行っておく必要を強く感じました。次いで2階フロアでは、吹き抜けを囲むように風雨、消火、煙からの避難などをはじめさまざまな災害時に際して、身を守る体験ができるコーナーが設けられていました。「当センターをより多くの方にご利用いただきたいと思います。ここで災害時の身の守り方を多くの方に体験してもらい、家族みんなの安全確保に役立ててください」と、防災センター・啓発担当の大坪秀美さん。オープン以来、県内外から多くの来館者を迎えているそうです。忘れた頃にやってくると言われる災害に、防災センターで楽しみながら備えてみてはいかがでしょうか。
 
【徳島県立防災センター】
開館時間:9時~17
休館日:月曜日(休日の場合は翌日)、第1火曜日(祝日の場合は開館・翌日休館)、年末年始(1228日~14日)
入館料:無料
住所:徳島県板野郡北島町鯛浜字大西165
問い合わせ:電話088-683-2000
 
2008.0212
●山と花と温泉ツアーin剣山スーパー林道
読者の皆さん、3連休はいかがお過ごしでしたか。のんびり自宅静養?それとも、寒さに負けないで元気にドライブでしょうか?。まだまだ出かけるのが億劫な季節ですが、梅の花もそろそろ暖かい地域では咲きはじめ、きっと皆さんに会えるのを楽しみに待っているんじゃないかと思います。徳島県内でも花々にちなんだイベントがたくさん予定されています。これからはまさに花が主役の季節。ピジョンズ・パークでも、せっせとご紹介していきます。お楽しみに!さて、今回紹介するのは、花は花でも氷が花のように木々を彩る樹氷(霧氷の一種)がテーマの『樹氷まつり』です。ピジョンズ・パークが今一押しの山遊びツアー『山と花と温泉ツアー』(徳島県那賀町(旧木沢村)にある四季美谷温泉の主催:毎週日曜日開催)に絡めて開催されました。ツアーでは樹氷を見学(昼食付き)し、同温泉でお餅つき大会に参加。地元の山野で取れたヨモギを練り込んだつきたてのホカホカ草餅を堪能します。その後はゆっくりと温泉で疲れを癒します。ツアー参加者約50人が目指したのは、日本一長い(全長87.7km)の剣山スーパー林道。ここを歩いて樹氷に出会おうというのが狙いでした。しかし、今回は残念ながら樹氷に出会うことはできませんでした。というのは、あまりに雪が深く、参加者が乗った小型のバスなど3台が林道途中で進めなくなってしまったのです。それでも、「進めるところまで行ってみよう!」と、四季美谷温泉支配人の平井滋さんらツアースタッフのリードのもと、スーパー林道へつながる林道を徒歩で歩き始めた参加者の皆さんは笑顔一杯、元気も一杯。途中で、雪だるまを作ったり、巨大なつららをなめてみたり、遠く連なる山々の風景を全身で楽しんでいるようでした。
 
『山と花と温泉ツアー』
詳しくは、四季美谷温泉HP『ニュースとご案内(ブログ)』をご覧ください。
 
※関連情報はピジョンズ・パーク『ハトの写真館』でもどうぞ。
 
2008.0209
●名水が湧く水源
「そのわき水は、誠に不思議な水でございまして…。凍える冬の折には、何やらあたたかく、焼け付く夏の日差しの下では、ヒンヤリと冷たいのでございます」。こんな語り口調での紹介が似合うのが、徳島県吉野川市鴨島町に湧いている『江川湧水(ゆうすい)源』の水。先の温度表現は感覚的な話ではなく、実際に湧水源脇に立てられた看板には「冬暖かく(約20℃)、夏冷たい(約10℃)という現象」と、水温の異常現象が紹介されています。吉野川遊園地のシンボル・観覧車の足下から、こんこんと湧き出す『江川湧水』は、昭和601985)年に、剣山の御神水とともに、その水質の良さで環境省(旧環境庁)の全国名水百選にも指定されています。現在、湧水の周囲は、公園として整備され、市民の憩いの場所となっています。
 
2008.0208
●ちょっと寂しい10月桜
徳島県上勝町を流れる清流・勝浦川のほとりに、弘法大師ゆかりの湯に隣接する月ヶ谷温泉村キャンプ場があります。そのキャンプ場と勝浦川を挟んで走る県道16号線沿いに、年越しの桜が咲いています。ソメイヨシノやしだれ桜といった一般的な桜ではなく、10月桜と呼ばれる早咲き(遅咲き?)の桜です。花一輪をクローズアップしてみれば、なるほど可憐な姿といい、淡いピンクの色といい、まごう事なき桜なのですが、引いてみると圧倒的に花の数が少なく、ちょっと寂しいイメージも受けてしまいます。とはいえ、桜はサクラ。木の周りには、ほのかに春の気配が漂っていたりするるのです。
 
2008.0207
●徳島の出島『マリンピア沖洲』風景
読者の皆さん、おはようございます。まだまだ冬というのに、徳島はなんだか、あたたかい日が続いています。皆さんの地元はいかがですか?そんな梅の花も、慌てて咲きだしそうな陽気に誘われ、ピジョンズ・パークは吉野川河口南岸に突き出した徳島の出島『マリンピア沖洲』へ足の伸ばしました。目の前に広がる紀伊水道の海原は穏やかに凪いで、そこでもほんとに春を思わせるのでした。
 
2008.0206
●冬の美味『つらら氷』
ちょっと、というか、かなり気が早い話題ですが『つらら祭り』というと、県内では夏の納涼祭の名称として使われることが多いようです。しかし、つらら氷は、何と言っても冬の風物詩。家の軒先や岩場、あるいは樹木の枝などに垂れ下がった、つらら氷を見ると自然と手が伸びて、冷たい氷をペロペロなめてしまったりします。春夏秋冬、自然の山に分け入ると、木の実や果実、キノコ、岩清水などさまざまな味覚に出会いますが、このつらら氷はヒンヤリと透明な甘さを味わわせてくれる冬のご馳走ではないかと、ピジョンズ・パークは思うのですが、読者の皆さんはいかがでしょうか^^)。
 
さらに多くの写真を『ハトの写真館』でも掲載しています。
 
2008.0204
●氷瀑は、完成するのだろうか!?
節分の日の昨日は
「鬼わぁ~外ぅ~っ! 福わぁ~内っ!」と、
盛大に豆を投げ、年の数だけ食べて、
今年一年の健康が祈られたのではないでしょうか。
 
ところで、恵方巻(えほうまき)という儀式が、
節分の日の行事として加わっています。
「加わって」と感じるのは、私が子どもの頃、
いや3年、5年くらい前には、あまり耳目にもせず、
近所のスーパーなどでも『恵方巻コーナー』というようなものを
見かけなかったからです。
 
こんな事を書くと「はるか昔からの日本の風習だよ」と、
笑われてしまうかもしれませんね^^;)。
 
ちなみに恵方というのは、その年の干支(えと)ごとに、
『歳徳神(としとくじん)』なる神様が
いらっしゃる方角のことだそうです。
そして今年の恵方は南南東でした。
 
儀式では、その方角を向いて、海苔巻きを一本丸ごと、
黙って食べると願いが叶うと聞きました。
内容は簡単ですが、しゃべらないのはいいとしても、
一本はかなりきつかったりします。
 
さて、節分といえば、まだまだ寒い。
山中では滝まで凍り付いてしまうほどです。
徳島県神山町にある『神通の滝』は、
毎年冬期には滝壺まで凍り付く氷瀑として、人気の滝です。
ところが、近年この滝が暖冬のため
あまり凍らなくなっていると聞きます。
これも温暖化の影響なのでしょうか。
 
写真は、滝壺の回りに少しだけつららができた冬の神通の滝です。
本来なら流れ落ちる水はもちろん、
滝壺も盛り上がるように凍り付きます。
 
日頃寒い思いをしているお返しに、
ピジョンズ・パークは、今年この滝で
すばらしい氷瀑が完成することを願わずにはいられませんでした。
 
2008.0202
●勝浦町で美味しそうに実るハッサク
今日の徳島は、朝から冷たい雨が降っています。山間部では雪の予報で、気温がもう少し下がれば、平野部も白い風景に変わるかもしれません。さて、本日のポッポニュースは、そうした寒いお話ではありません。場所は、ぽかぽかとあたたかい徳島県勝浦町。県内有数の温州みかん産地として知られる勝浦町では、すでにみかんの収穫を終え、今はハッサクが大きな黄色い果実を実らせています。疲れている時や、油っこい食事の後に食べるハッサクの清涼感にはまっているという方も少なくないのではないでしょうか。食卓を豊かに彩るハッサクは、今、緑の葉に包まれて、勝浦町を黄色く飾っています。
 
2008.0131
●ひな祭りの装いでお待ちしています
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは。今日の徳島は厚い雲があるものの、晴れ間が広がっています。風は冷たいです。さて、田舎の香りをお届けしているポッポストアは、インターフェイスを一新。ちょっと早めのひな祭りイメージで皆さんのお越しをお待ちしております。テレビや新聞のニュースでは産地偽装や農薬混入などが騒がれていますが、ポッポストアの厳選素材は安心度100%。田舎の香りとうま味も100%です。地域で、小さな組織で、そして大きな希望を持って取り組んでいる手作り商品。まだまだ、ご紹介点数は少ないですが、時間をかけて選んだ品々です。安心して美味しくお召し上がりいただけるはずです。どうぞ一度、ご賞味ください。
 
2008.0130
●清流・勝浦川沿いの町や地域に興味津々
徳島県勝浦町と上勝町を流れる、清流勝浦川沿いは、県内有数の化石発掘ポイントだとか。これまでにもアンモナイトや二枚貝のプテロトリゴニアなどの貝類をはじめ、珍しいところではイグアノドンの仲間の歯の化石も発見されています。古い物は白亜紀前期(約12000万年前)に生きていた生物といいます。勝浦川は、関西圏からも多くの釣り人が訪れるアユ漁のメッカ。解禁後には、釣り人の撮影を兼ねて、化石探索に出かけてみたいと思います。さて、そんな勝浦町では、20回目となる春の風物詩『ビッグひな祭り』が、間もなく開催されます。全国からたくさん寄せられたおひな様たちが、また目を楽しませてくれそうです。今年は、勝浦川沿いの町や地域から目が離せそうにありませんね。
 
2008.0129
●山頂の池も凍っているだろうか
夕べから、徳島はみぞれ交じりの冷たい雨が降っています。山間部では、きっと雪が降っていることでしょう。こう寒いと、筋肉がこわばって、カラダがスムーズに動きません。でも、気力だけは元気に保ちながら、今日も頑張りましょう!さて、この寒さで、ふっと思い出すのは、剣山山頂に広がる夫婦池のこと。一昨年の今頃はカチカチの氷が張っていました。温暖化が言われるなか、南極でも氷が少なくなっているのだとか。夫婦池は大丈夫でしょうか?ピジョンズ・パーク読者の皆さん、もしもご存じでしたらお知らせいただければ幸いです。写真は一昨年のものです。ごめんなさい。
 
かつての記事もどうぞご覧ください。
『薄氷の夫婦池』2006116
 
2008.0128
●冬はやっぱりハクサイ
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。今日からまた、新しい一週間が始まりました。とはいうものの、布団から起き出すのがとても辛い。外は寒風が渦巻き、室内もぐぐっと温度が下がっていますから。ちょっとぜいたくをして、あたたかいお湯で顔を洗おうと思っても、冷えた水は、なかなか温まってくれず、それを待ってるうちに歯の根がガチガチ鳴ってくるのが、このところの恒例です。恒例と言えば、この時期、鍋が夕食の定番ではないでしょうか(ここからは、あたたかいお話ですよ)。そのお鍋の脇役にして、主役並みの存在感を持っているのがハクサイです。みずみずしく、ほどよい歯ごたえがあり、ほかの季節に比べて、なんだか甘味も強い気がします。そんなハクサイが雪の下で頑張っている風景に、徳島県勝浦町の山里で出会いました。中の若い葉が凍り付いてしまうのを防ぐためでしょうか?よく見るとハクサイの頭の部分が紐でしばられています。威勢の良い八百屋のお兄さんといった風情も感じます。スーパーの野菜コーナーで積み上げられたハクサイも美味しいのですが、雪の冷蔵庫で冷やされているハクサイは、いっそう美味しそうに見えました。
 
2008.0127
●冬の大轟の滝に釣果を思う
徳島県那賀町(旧木沢村)の四季美谷温泉近くに、轟音を上げて流れ落ちる名瀑『大轟の滝』があります。昨年1118日のポッポニュースでも、ご紹介しましたが、今回はもっと広い画を見ていただきたくて、対角線魚眼レンズで撮影してみました。3月には釣りが解禁となります。狙いは、もちろんアメゴ(あまご)です。県南の川に竿を出したことはありませんが、深い淵を望むことで「きっと大物がひそんでいるに違いない」と、そんな風な期待が湧いてきます。
 
2008.0126
●山中で生きる古い農村舞台
徳島県上勝町と那賀町の県境で、県道16号線から小さな林道に入ってしばらく下ると古い農村舞台に出会いました。急な山の斜面に数件の民家が集まって建っている集落の真ん中で、神社やお堂といっしょに建っていました。この近くには人形浄瑠璃が時々演じられる坂州農村舞台や拝宮農村舞台といった、比較的に知名度の高い農村舞台があり、古びてはいるものの、ここの農村舞台も、現役で活躍しているのかもしれません。舞台やお堂の前庭、神社の境内もこまめに手入れされているようで、きれいに掃き清められていました。どんなに小さな道であっても、その先には人の暮らしがある。徳島県は狭いようで、奥深い魅力を持った田舎なのです。
 
2008.0125
●自然を満喫できそうな気がする
徳島県那賀町(旧木沢村)の山間部、出羽(いずりは)地区に『農村レストラン』があります。たぶん、その名の通り農村で開業しているレストランなのでしょう。山中で看板を見つけ、ちょっと寄り道で立ち寄ったのですが、誰もいない。ドアは開いており、車があり、テレビの音が聞こえるのですが、大きな声で呼んでも、気づいてもらえませんでした。珈琲でもと思っていたのですが、あきらめて周辺の写真だけに^^;)。那賀町のHPで確認すると、営業時間は11時~19時までで、休業日は月曜日となっていました。その日は、月曜日ではなく、やはり開いてはいたようで、うまくここの経営者に出会うことができれば、郷土の季節料理がいろいろと楽しめたのかもしれません。『農村レストラン』の周囲には細い谷が流れ、高い山々がそびえています。澄んだ空気と静寂の中に立ってみるだけでも、『ココロの空腹を満たす』という意味では、十分に満足できたりします。とはいえ、山菜天ぷら、アメゴの塩焼き、鹿鍋、しし鍋など、いつかいただきにもう一度行ってみたいとは思いますが。
 
2008.0124
●静寂をたたえる冬のダム湖
徳島県那賀町(旧木沢村)の出羽(いずりは)地区に、小さな青いダム湖がひっそりと広がっています。清流・大美谷川に築かれたそのダムは『大美谷ダム』といい、堤の高さは31.5m、堤頂の長さは86mと、小さいながらも富山県と長野県の県境にある黒部ダムと同じ、アーチ式の美しい姿をしています。ダム湖の周囲には、ススキが茂り、わずかな風に揺れています。そして大美谷ダムは、冬の静寂をたっぷりと湛(たた)えています。
 
2008.0122
●『山と花と温泉ツアー』で雪山登山
毎週日曜日の早朝になると、徳島県那賀町(旧木沢村)にある静かな温泉宿・四季美谷温泉は、登山ウェアに身を包んだ多くの老若男女で賑わいます。お目当ては、四季美谷温泉(平井支配人)が主催する『山と花と温泉ツアー』。剣山のほぼ南側に連なる高峰を目指し、毎回さまざまなコースが用意されます。「半日のコースもあれば、8時間のロングコースもあります。1000mをはるかに超えるピークを踏み、尾根を伝って縦走するコースなどは、とくに人気で、問い合わせをたくさんいただいています」と、地下足袋王子こと平井支配人さん。もちろん、登山でいい汗をかいた後は、温泉でゆったりと疲れを癒します。「季節ごとに、珍しい高山植物が花を咲かせます。頂からの眺望だけでなく、そうした花々との出会いを楽しみに、いらっしゃる方も少なくありません」(地下足袋王子)とのこと。冬場は、木々を彩る雪の花や岩場の宝石『つらら』などが、山行の見所。210日(日)には、そんな雪とつららを楽しみながら、日本一長い林道『剣山スーパー林道』を雪中行軍(トレッキング)する『つらら祭り』も予定されているそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さん! カラダとココロの健康づくりを兼ねて、すがすがしい冬山の空気を呼吸してみませんか? 『山と花と温泉ツアー』の問い合わせは、四季美谷温泉まで。
 
2008.0121
●峡谷の雪景色
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。本日の徳島は朝から厳しい寒さに見舞われ、徳島市をはじめ平野部では冷たい雨が降っています。山間部では、昨日から雪が降り、今日も一日中、雪が降るとの予報が流れています。車を運転される皆さんは、どうぞ細心の注意を払って、事故などに巻き込まれないよう、お気をつけください。雪は暮らしにたくさんの不便をもたらしますが、一方で雪の下でよく冷えたハクサイは、不思議と甘味が増して、とても美味しかったりします。また、それまでの茶色い風景を純白に変え、連なるふるさとの山々を、いっそう神々しく映したりします。写真は、那賀町(旧木沢村)の沢谷川および釜ヶ谷峡谷沿いの風景です。しっとりと水分を含んだ新雪が木々の枝や、谷の流れの脇や真ん中に突き出した大小の岩々を白く飾り、底知れない静寂を生んでいます。そこにジッと立っていると、寒さを忘れ、どこまでも続く白い世界に引き込まれ、取り込まれてしまいそうな、怖さにも似た感覚に襲われます。徳島県は、県土の約8割が山地という自然豊かな山国。車を少し走らせれば、こんな風景に簡単に出会うことができます。
 
2008.0118
●映画『眉山』に登場した秘瀑
吉野川市川島町の湯吸山(ゆすやま)に、瀑布と言うには、あまりにも小さく、そして美しい滝を見つけることができます。高さは5mあるかどうか。そんな滝の名は、『水神の滝』。水神と聞いてイメージするのは、龍か大蛇。小さいながらも、確かに滝壺は円形に広がり、澄んだ山水をたたえて、遠目には何者かが棲まっていそうな神秘的な姿をしています。さて、今回この小さな滝『水神の滝』をご紹介したのには、大きな理由があります。昨年夏に全国公開された映画『眉山』で、松嶋菜々子さん演じる主人公・咲子の少女時代の回想場面で、眉山の滝の代役として登場したのが、この『水神の滝』なのです。細い谷、静かな流れ、小さな滝にもかかわらず、水枯れることなく下る、まさに神が宿る滝。杉の林が囲い、鬱蒼と茂る雑木の懐深く、秘められるように、その滝は落ちています。
 
2008.0116
●川上画伯の今年最初の作品です
今日の徳島の空は、多少黒い雲がかかるものの、青空が広がっています。それでも、冬を思い知らせるように冷たい風が吹き、野外で長時間過ごすのは辛い気温。さて、ピジョンズ・パークが敬愛する色鉛筆画家・川上和彦さんの新春最初の作品が完成しました。テーマはまたしてもラブラドール。でも、愛犬で相棒の『たんぽぽ』ではありません。知人の紹介で描いたというラブは、一言で言って、そのう、何というか、笑っています。ニカッといった感じで笑いかけてくれています。画伯の絵を見ていると、犬はボクたちの愛すべき隣人。そして心地よく癒してくれる、温かな毛布のような存在であることを、あらためて教えてくれます。
 
画伯の旧作はこちら→【色鉛筆画ギャラリー】
 
2008.0115
●阿波の武将たちが眠る上桜城址
本日の徳島は、すっきりと晴れ渡り、ほぼ無風。真っ白で軽いイメージの小さな雲も浮かんだまま、動こうとしません。穏やかな天候が続きそうな徳島では、しばらく雪は見られそうにありません。そんなわけで、2008115日号の表紙の写真は、数年前に撮影していた長野県の御嶽山(おんたけさん・標高約3067m)です。写真では切れていますが、左手(北側)には、乗鞍岳(のりくらだけ・標高約3026m)をはじめ、北アルプスと呼ばれる巨峰が連なっています。西日本を代表する高峰・剣山よりも1000m以上高い山々は、温暖化が言われる中で、今年もしっかりと白い雪に覆われていることでしょう。さて、本日のポッポニュースの写真は、徳島県吉野川市川島町に残されている遺跡・上桜城址です。R192から上桜温泉の看板を頼りに南へ、車で急勾配の県道を登っていくと、約10分ほどで城址へ続く山道入り口に到着します。そこから徒歩で約5分。悠々と流れる吉野川、そのほとりに建つ川島町のランドマーク川島城、吉野川両岸に広がる平野と町並みが一望できる丘の上に立つことができます。戦国の時代、強大な三好氏の勢力と戦い、散っていった上桜城主・篠原長房と阿波の武将たちを祀った小さなほこらが、丘の最も高い位置に建立されていいます。上桜城址へ続く街道や城址は、県内でも有数の桜の名所。ここに眠った武将たちも、桜花に包まれる春の訪れを待っているに違いありません。
 
2008.0114
●御利益と眺望の名所
四国霊場八十八カ所・第23番札所薬王寺には、年間を通じてお遍路さんをはじめ多くの参拝客が訪れています。そしてまた『厄除け』の寺として知られている当寺には、この時期、いっそう多くの人出で賑わいます。ちなみに『厄(やく)』というのは、災難や災いのことで、厄年にあたる人は、その年の厄難を免れるために、社寺にお参りするのが昔から全国的な習わしとなってきました。厄年は男性と女性で違い、男性は25歳、42歳、60歳。女性は19歳、33歳といわれています。また、厄年の前年を前厄、厄年を本厄、厄年の翌年を後厄といい、3年続けてお参りする人も少なくないと聞きます。ありがたい御利益(ごりやく)のある薬王寺ですが、その境内からの風景も格別です。室戸阿南海岸国定公園内に位置し、ウミガメのふるさととして知られる大浜海岸や『だるま朝日』が昇る水平線、お天気の良い日には和歌山県まで見通すことができます。お遍路さん、厄年にかかわらず、年に一度は出かけてみたい徳島の名所です。
 
2008.0112
●寒さを吹き飛ばして春を呼ぶ寒中水泳
別に気にしているわけではありませんが、グーグルのページランクが2/10になりました。ヽ(*^。^*)ノ ありがとうございます。これもひとえに読者の皆さんのご愛読のおかげです。感謝感謝。というわけで、本日も時間は残り少ないですが、ポッポニュースです。徳島市の中心部を流れる新町川を舞台に、127日(日)に新春恒例の寒中水泳大会が開催されます。寒さを吹き飛ばし、春を迎える元気なイベントでは、近代・古式泳法による川渡りや新町橋からの勇壮な飛び込み、また地元大学生や小学生による和太鼓演奏などの披露も予定されているそうです。この機会に、徳島の元気を感じてみてはいかがでしょうか。
 
2008.0111
●商売繁盛で、笹持ってこい!
いつもは静かな徳島市通町にある事代主神社が、9日(水)から大変な賑わいとなっています。毎年1月の3日間、えびす祭が行われ、商売繁盛や家内安全を願って、商店主をはじめ老若男女一般の皆さんも大勢お参りに訪れています。ちなみに初日が宵えびす、中日が本えびす、最終日が残りえびすと言われ、各日とも「商売繁盛で、笹持ってこい!」のかけ声の中、縁起ものの鯛や俵を結びつけた笹を、参拝した多くの皆さんが買い求めています。首都圏や大都市圏での景気回復が言われる中、みんなの願いが通じて、地方徳島の景気回復につながればと、そんなふうに思いました。今日は、祭り最終日の残りえびす。きっと福がたくさん残っているに違いありません。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、忙しい合間を見て、出かけてみてはいかがでしょうか。
 
2008.0109
●あれれ、春の陽気
本日、徳島市内の最高気温は13度とか。3月の気候だそうです。時ならぬ春の気配に勘違いしたのか、ピジョンズ・パークのフロアがあたたかいためか、小さな梅の木が花をたくさん咲かせています。とはいえ、今はまだ冬。成人の日を含めた今週末あたりからは、天候が崩れ、また寒さがやってくるそうです。外気はもちろん、室内外で気温の差が結構大きなこの季節、読者の皆さんには、どうぞ体調など崩されないよう、ご自愛いただきたいと思います。週末には、また県内外各地で成人式をはじめいろいろなイベントが行われるようです。元気一杯で、しっかりと楽しんでくださいね。
 
2008.0108
●雪に会いたい
徳島県では、年末の大雪以来、平野部ではほとんど雪が降っていません。車の通行にはありがたいものの、冬の風景としては少し寂しい気持ちにもなります。とはいえ、狭い県土に海抜0m~標高約2000mまで多様な地勢を持つ徳島県では、雪を見ようと思えば比較的簡単にかなえることができます。たとえば、井川スキー場腕山(かいなやま)です。パウダースノーの雪質で知られた剣山スキー場の閉鎖に伴って、県内唯一のゲレンデとなった腕山ですが、こちらももちろん雪質、施設、設備いずれも上質。同スキー場のHP(ライブカメラ)でゲレンデの様子を見たところ、雪はたっぷりあり、平日の昼間ということもあって、ゲレンデは空いているようです。すぐにも滑りに出かけたい、いや撮影に出かけたい。いつもは重い腰をあげさせ、フットワークを軽くしてくれる雰囲気がいっぱいです。
 
井川スキー場腕山のHPでライブカメラを見る
 
2008.0107
●接待の心を冠する寺
ここは四国霊場八十八カ寺・第10番札所『切幡寺』。杉の巨木が鬱蒼(うっそう)と茂る急な参道を約1kmほど登ると玉砂利の敷かれた境内があり、さらに登ると高台に切幡寺大塔がそびえています。高台からは土成町の町並みが見渡せ、そこを悠々と流れる吉野川を望むことができます。かつて弘法大師がこの地を訪れた際、はたを織っている老婆に出会い、喜捨を求めたところ、惜しむそぶりもなく、今織ったばかりのはたを切って分けて接待したのが、当寺の寺名の由来だそうです。その後、この老婆は弘法大師の助けで得度(仏門に入ること)し、菩薩の姿となったと伝えられています。
 
2008.0106
●爽やかに健脚を競う徳島駅伝
54回徳島駅伝(4日~6日)最終日の今日、鳴門市チームが3年連続となる優勝を果たしました。今月4日に始まったレースは、県内を一周する43区間257.3kmのコースで争われ、8715チームが参加。互いに譲らないレースが展開されました。たすきを掛けた選手が駆け抜けるたび、沿道に集まった大勢の人々から、大声で「がんばれぇ~!」と、あつい声援が送られていました。健脚を競う選手たちの頑張りが、爽やかな春を運んでくるようでした。
 
2008.0105
●川上画伯の新作です
ピジョンズ・パークのポッポギャラリーでおなじみの色鉛筆画家・川上和彦さんの新作を一挙3本(NO.6264)掲載できました。2008年元旦用「日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣」(技術評論社刊・1380円税別)に掲載された秀作2本と、画伯の十八番『りんご』の絵です。最近は、色鉛筆画の講習で引っ張りだこの川上さん。もちろん、相棒のたんぽぽ(レトリーバー)といつもいっしょです。今年も画伯たちの活躍にご期待ください。
 
【川上画伯の新作を見る】
 
2008.0104
●事始め
お正月気分が抜けきっていませんが、ピジョンズ・パークも本日事始め。ふるさとや旅行先でたっぷり癒された読者の皆さんも、今日から出勤でしょうか?(勝手に^^;)今年は景気拡大の年、飛躍の年と位置づけ、読者の皆さんのいっそうのご清栄をお祈り申し上げております。そして、仕事と仕事の合間、勉強と勉強の合間、ほっと一息つくときに、ぜひピジョンズ・パークにお立ち寄りください。ふるさとの話をたっぷりとご用意してお待ちしております。閑話休題。写真は昨日のニュースのつづき。高越山(こうつさん・標高約1133m)の雪景色です。県道に降り積もった雪は、深いところでは50cmほどもあったでしょうか。真っ白な雪に覆われた山は、生き物の気配すら感じられない、深い静寂に包まれていました。どうぞゆっくりとご覧ください。
 
2008.0103
●剣山がだめなら…
剣山で初日の出をお迎えするつもりだったのですが、大晦日から年明けにかけての大雪で、登頂を断念。その代わり、徳島県吉野川市川島町にそびえる高越山(標高約1133m)山頂で、初夕日に手を合わせてきました。新しい年が、読者のみなさんにとって実り多い年となりますように。そしてピジョンズ・パークをご愛読いただけますように。剣山からの帰り、R192に雪は無く、遠く見える高越山山頂は、うっすら白い。大したことはないだろうと登り始めたのですが、中腹にある青少年自然の家(現在は閉鎖中)前あたりから、残雪が深くなりはじめ、山頂近くの広場(駐車場に使われています)で、車が動かなくなってしまいました。そこから山頂の『船窪つつじ公園』まで、約3kmの道のりを雪中行軍。ゴールデンウィーク前後には、真っ赤に染まり、大勢の観光客を目を楽しませているオンツツジの群生も、今は純白の化粧を施され、ひっそりと静まりかえっていました。午後5時を過ぎ、夕日に空が焼けてくると、つかの間雲が切れ、今回登頂を拒んだ剣山の頂まで見ることができました。大満足^^)
 
2008.0101
●『天の岩戸神楽』に新春喝采
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、あけましておめでとうございます。今年もどうぞ、ピジョンズ・パークならびにポッポストアをご愛読、ご愛顧くださいますようお願いいたします。というわけで、2008年最初のポッポニュースは、徳島県つるぎ町貞光の商店街にある松尾神社で神殿で行われた『天の岩戸神楽』をご紹介します。行く年を惜しむように降り始めた雪が、激しさをますなか、新しい年が明けるのと同時に、ドン・ドドン・ド・ドンという和太鼓の音に合わせて、アマテラスと八百万の神々とのやりとりをモチーフにした神話の名場面が演じられました。神話の内容をかいつまんで言うと「スサノオの傍若無人ぶりに腹を立てたアマテラスが岩戸に隠れてしまう。そのため世が乱れ、困り果てた八百万の神々が一計を案じ、アマテラスを岩戸から連れ出す」というストーリー。上の写真は、岩戸の前で楽しげに笑う八百万の神々の声を聞いて、興味を持ったアマテラスが、少し開けた岩戸を、アメノタヂカラオが押し開く神話の名場面。しんしんと降り積もる雪の下、参拝に来た見物客から笑顔の喝采が送られていました。さて、最初のポッポニュースをお届けしましたが、まだまだ、徳島では新春イベントが目白押しです。出来る限りご紹介できればと考えています。どうぞお楽しみに!


2007

 
2007.1231
●今年も一年、ありがとうございました
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、今年も一年、ご愛読くださり、ありがとうございました。また、ポッポストアをご愛顧くださった皆さん、ありがとうございました。おかげさまで、ピジョンズ・パーク&ポッポストアも何とか、2007年を無事乗り切ることができました。新たな年を迎えるにあたり、今後も「小さい」をキーワードに、なおいっそう地域のイベントや一生懸命を原動力に食品づくり、モノづくりに頑張っている皆さん、そして笑顔がこぼれるような出来事をお伝えしていこうと、思いを強くしています。どうぞ皆さん、来年もピジョンズ・パーク&ポッポストアにご期待ください。写真は、ポッポストアでご紹介しています大谷焼『佳実窯』さんの作品の一つ、干支の焼き物です。イノシシさんから、ネズミさんへ、干支の引き継ぎ式をさせていただきました。
 
2007.1230
●年始は、ふるさとの動物園に行こう!
昨日、今日が帰省ラッシュのピークだそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、田舎にもう到着されたことでしょうか? あるいは久しぶりに帰ってきたご家族やお友達の笑顔をお迎えしたころでしょうか? 自宅でのあたかなおもてなしの準備も滞りなく進められていることと思いますが、初詣をはじめ、久しぶりに会う人たちと出かけたくなるかもしれません。徳島県内各所でも、年末年始にかけてさまざまなイベントが予定されているようです。ぜひ、近くのイベント会場を訪れてみてください。きっといい思い出になることでしょう。たとえば、来年2日(水)には、とくしま動物園で、恒例の『干支の引き継ぎ式』(11時~)が行われます。「イノシシさん、一年間ありがとうございました。そしてネズミさん、新しい年がみんなにとって実り多い年であるように力を貸してくださいね」といった願いを込めて。イベントでは、世界最大のネズミ『カピパラ』にも出会えるそうです。年始のお出かけ先がまだ決まっていないという皆さんには、ふるさとの動物園もおすすめのスポットです。また、隣接する遊園地『とくしまファミリーランド』には、子どもはもちろん大人も楽しめる新しい乗り物『ドリフトサーキット』が登場し、連日賑わっているようです。動物園と合わせて、足を運んでみてはいかがでしょう。
 
2007.1227
●鬼籠野灯りのオブジェ始まる
徳島県神山町鬼籠野(おろの)の田園が、約500本のろうそくの灯りでライトアップされる『鬼籠野灯りのオブジェ』が、去る1224日、25日の両日行われました。夕闇が降りた午後5時、田畑に設置されたろうそくに次々と点火され、里山は「静かな」賑わいに包まれました。次回点灯予定は、31日の大晦日と1日の元旦、2日だそうです。帰省している家族や親戚、お友達のおもてなしを兼ねて、ご一緒にいかがですか? また忙しい年末年始を過ごしている皆さんも、ひととき時間を忘れることができそうですよ。
 
2007.1225
●鳴門市ウチノ海総合公園に風の子たちが大集合
徳島県鳴門市のウチノ海総合公園で、日曜日の昨日(1224日)、親子を対象にしたクリスマス・イベント『鳴門ウチノ海わくわく冬パーク』が開催され、たくさんの風の子たちの笑顔があふれました。当日行われた『火の用心・防災教室!消防車と記念撮影』では、本物の消防車の前で大喜びの子どもたちの姿が見られ、遊歩道にはリサイクルを兼ねたフリーマーケットが並びました。また、メインイベントの一つ、地域の伝統工芸『わんわん凧』の手作り教室には、大勢の親子が詰めかけ、わんわん凧を自作。その後、手作りしたわんわん凧揚げを公園広場で思いっきり楽しんでいました。「これからも、どんどん楽しいイベントを開催していきます」と言う鳴門市公園整備事務所の乾修所長さんは、園内の美化にも取り組んでいます。「気持ちよくご利用いただけるように、トイレをはじめ園内の清掃を徹底しています」。犬の散歩をされる飼い主の皆さんも、フンなどは残さないように気を配ってほしいとピジョンズ・パークも思います。目の前に青いウチノ海を望む、広々とした公園にいると、芝生の上に寝転がりたくもなり、一方では散策などでカラダを動かしたくもなります。駐車スペースも広く取られています。皆さんも一度、訪ねてみてはいかがでしょう。というわけで、メリークリスマス!
 
2007.1222
●大神子海岸の『だるま朝日』
徳島県徳島市と小松島市の間に位置する大神子海岸は、南北に広がる美しい入り江の砂浜が特徴の海岸です。ここは砂浜から見ると大変穏やかな海に見えますが、海底は打ち寄せる波に削られたのでしょう、いきなり深くなっているため海水浴場とはなっていません。それだけに昔ながらで、手つかずの風景が残されています。そして、ずっと変わらずにいる風景の向こう、東に広がる海の水平線に自然の神秘『だるま朝日』を見ることができます。徳島市の沖洲海岸で『だるま朝日(※)』の観測を続けている、徳島だるま朝日の会世話人の佐野芳富さんは「大気圏を抜ける光が屈折して現れる貴重な、だるま朝日を各地で見られる徳島県はとても恵まれた地域。なかでも大神子海岸は、海抜0メートルからだるま朝日を観察することができる絶好の観測ポイントです」と、優れたビューポイントとして太鼓判を押します。ピジョンズ・パークは、佐野さんのすすめに従って、去る1220日(木)早朝に大神子海岸での、だるま朝日撮影に臨みました。で、撮影できたのが掲載の写真です。わずかにもやがかかり、光の屈折によって立ちあがった足の部分が見えにくくはありますが、神々しくも荘厳な日の出『だるま朝日』を目撃することができました。この光景は、天気が良ければ、来年1月の後半まで見ることができるそうです。ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
 
(※)徳島市沖洲のだるま朝日は「幸せを呼ぶ沖洲マリンピア海岸のだるま朝日」と呼ばれ、縁起の良い朝日の象徴として広く親しまれています。
 
2007.1219
●山頂のイルミネーション
徳島県吉野川市鴨島町の向麻山(標高約92m)山頂公園が、イルミネーションの光で飾られています。イルミネーションの数はさほどではありませんが、その向こうに見えるマチの灯り・夜景が借景となって、とてもロマンチックな雰囲気を創り出しています。ピジョンズ・パークが訪ねた際(午後7時頃)にも、写真を撮る人、(TV番組の撮影でしょうか?)数人の男女、華やいだ声で散歩する家族づれなど、多くの人が鑑賞に訪れていました。3連休でクリスマス・イブを含む今週末に、おすすめのデートスポットかもしれませんよ。
 
2007.1218
●光の田園
暗闇に輝く光は、不思議な癒しの効果を持っている──と、昨日のポッポニュースは吉野川市美郷の高開石積みライトアップをご紹介しました。今日もやっぱりライトアップの話題です^^;)。ご紹介するのは、徳島県神山町鬼籠野(おろの)地区に広がる田園一帯がろうそくの明かりで飾られる『鬼籠野灯りのオブジェ』。こちらは近く開催【12月24日(月)・25日(火)・31日(月)・平成20年1月1日(火)・2日(水)17時】されるイベントです。日が落ち、寒々とした暗闇に溶け込んだ山あいの田園が、あたたかなろうそくの無数の光で、再び浮かび上がります。まずは、この週末あたり出かけてみようかな。写真は2006年のイベント風景。
 
2007.1217
●師走の疲れを癒す魔法の光
今年も残すところ、2週間となりました。読者の皆さんも、毎日を忙しく過ごされていらっしゃるのではないでしょうか?そんな忙しい師走に、ほっと息をつける瞬間があります。それは、日が落ちて家々の庭で輝くイルミネーションの光。家や庭、集合住宅でも窓やベランダをイルミネーションで飾るお宅が増えているようで、国道沿いやマチの住宅街はもちろん、山あいの林道を車で走っていて、谷の向こうにぽつりと建っている家にキラキラと瞬くイルミネーションの光を見つけたりすることがありします。暗闇にともる光は、見る人を癒してくれる不思議なチカラがあるような気がします。徳島県内でも、クリスマスや年末年始に向けて、さまざまな光のイベントが予定(開催)されています。忙しさに「ちょっと疲れたな」と思ったら、気分転換に出かけてみませんか?きっと元気がわいてきますよ。写真は、1215日(土)、16日(日)に開催された、吉野川市美郷の高開(たかがい)地区で行われた石積みのライトアップ・イベント。山頂を覆い、そびえような石の造形が、冬の夜空に浮かび上がり、観客の皆さんからは感動のため息が白い息とともに漏れていました。
 
2007.1215
●夜空に浮かぶ山頂の石積み
読者の皆さん、おはようございます。徳島は放射冷却でかなり冷え込んでいるものの昨日に続き、快晴。気持ちよい朝です。さて、今日と明日、徳島県吉野川市美郷高開では、山肌を覆う石積みのライトアップが行われます。山頂に築かれた要塞、あるいは巨大遺跡のような石積み群が、キンと冷え込んだ夜空に幻想的に浮かび上がります。(なぜか)アフリカの民族楽器によるコンサートや、冷えたカラダにうれしい温かい汁の振る舞いなどもあるそうです。高開の石積みライトアップは、一度見れば、きっと忘れられない光景になるに違いありません。
 
2007.1213
●井川スキー場腕山のカウントダウンイベント
パウダースノーで人気が高かった剣山スキー場の閉鎖から、徳島県内唯一のスキー場となった井川スキー場腕山(かいなやま)。アクセスが良く、隅々まで整備されたゲレンデ・施設で、こちらも多くのファンに指示されています。そんな腕山で年末年始にかけて多くのイベントが企画されています。写真は2006-2007カウントダウンイベントで、盛大に打ち上げられた花火です。今年も、大晦日に打ち上げ花火やファイヤーパフォーマンスなどのイベントが予定されているようです。県内唯一のゲレンデをみんなで応援しませんか?
詳しいイベントの内容は井川スキー場腕山のHPで。
 
2007.1212
●つるぎ町半田の林道風景(第二弾)
読者の皆さん、おはようございます。今日の徳島は時折小雨がぱらつき、風はありませんが、気温はぐぐっと冷え込んでいるようです。師走の忙しい時期ですが、インフルエンザが流行しているようです。どうぞご自愛ください。さて、本日のニュースも昨日の徳島県西部の町、つるぎ町半田長野地区の林道のお話です。林道の魅力が少しでも写真で伝わることを願って。
 
●ポッポストアPR
読者の皆さま、今年のお歳暮の品はもうお決まりですか?
まだ、という皆さまはぜひポッポストアをご覧ください。
何かしらお役に立てる逸品があるかもしれません。
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2007.1211
●つるぎ町半田の林道風景
徳島県西部の町、つるぎ町半田は、太い麺と強いコシで知られる半田そうめんの産地。山から寒風が吹き下ろすこの時期が、半田そうめんの天日干しシーズンです。おいしいそうめんを育てる寒風は、どんな山で生まれるのだろう。そう思うといてもたってもいられず、半田川の源流よりもさらに標高の高い、長野という地域に出かけてみました。町道が終わり、地図には載らない細い林道に分け入り、転落とパンクに注意しながら、どんどん進んで行くと…。
 
2007.1210
●穴吹銀座通りに光の新名所
四国一の清流・穴吹川が流れる美馬市穴吹町に光の新名所が誕生しています。午後5時、あたりが夕闇に包まれはじめると、高々と夜空に突き出したタワーに飾られたイルミネーションが点灯され、通りに光のオブジェが姿を現しました。製作したのは、地元の有志30人ほどが集まったボランティアグループ『知友の会』(代表・篠原勝彦さん)の皆さんです。知友の会では、これまでにも穴吹川での危険箇所を知らせる看板の設置や夏の阿波踊り大会、昭和の名曲をレコードで地域のお年寄りたちに楽しんでもらう演奏会などを企画して、マチの元気づくりに取り組んできました。「冬場は日が落ちるのが早いし、通りが暗く寂しい雰囲気になってしまいます。メンバーみんなでもっと明るい雰囲気をつくろうと考えたのが、今回のイルミネーション・タワーの設置だったんです」と篠原さん。資金の提供はどこからも受けず、メンバーの知恵と楽しみながらの労働力で創り上げた光のオブジェ。点灯は午後5時から午後11時で、来年の1月末までの予定だそうです。クリスマスや年末年始に、マチの元気を支える善意の光を楽しみに出かけてみませんか?
 
2007.1208
●お歳暮の品はもう決まりましたか?
ポッポストアよりPRです。今年も残すところ、はや二十日あまり。読者の皆さんも年賀状の準備や年末年始の旅行や帰省、おもてなしなどの準備、仕事の締めに向けてのラストスパートなど、何かと忙しい師走を迎えていらっしゃるのではないでしょうか。ところで忘れていけないのは、古来より続く伝統のコミュニケーション。いわゆる「お・せ・い・ぼ」です。もう、お歳暮の品は決まりましたか?「う~ん、今年も迷うなぁ」「考えるの面倒だから、何か適当な詰め合わせでいいか」なんて状態の方は、ぜひポッポストアを覗いてみてください。たとえば帰省して来られる家族や親戚の方をおもてなしするのに、お鍋やおそば、お雑煮のダシに厳選新鮮なかつお節をプレゼントするというのはいかがでしょう。ほかにもポッポストアでは、コシと香りの強い半田そうめん、田舎のおばちゃんの手作りジャム、なると金時のあま~い和菓子、徳島ならではの大谷焼など、プレゼントにもってこいの品揃えでお待ちしています。お歳暮に困ったら、時間の無い皆さんも、ぜひ覗いてみてください。ポッポストアより、お知らせでした。
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▲写真は、これぞ本物の「かつお節」を、その日の分だけ、毎日削って販売している正直な店「花かつお たきもと」のおやじさんとおかみさんです。
 
2007.1207
●吉野川河口の夕暮れ
徳島県を代表する河川・吉野川は、大歩危・小歩危峡を南から北へ流れる間、荒々しい四国三郎の表情を見せ、阿波池田から河口まで西から東へ滔々(とうとう)と流れる姿は、大河の風格を発します。河口に架かる吉野川橋とR11が通る吉野川大橋の間は川幅1kmを超え、その雄大な流れに心を奪われる人も少なくありません。夕暮れ、いっそう穏やかな表情を見せる吉野川のほとりに佇んでみませんか? 何かしらの癒しを分けてもらえるに違いありません。
 
2007.1206
●晩秋の平等寺で開運祈願
四国八十八カ所霊場第二十二番札所・白水山平等寺。阿南市新野町を流れる桑野川のそばの秋山というのでしょうか、小高い丘の上に建立されています。一つ前の札所に比べると、参拝しやすい地形で歩き遍路では、ほっと一息付ける寺といえそうです。寺号の由来は、みんなが等しく救われるようにとの願いが込められており、また山号は弘法大師が当寺開基の折、錫杖(しゃくじょう)で大地を打ったところ、乳白色の霊水が湧き出たことに由来し、白水山と名付けられています。この霊水は万病に効き、また開運にも御利益があると伝えられています。訪ねたのは12月初め。県南の穏やかな気候を受けて、まだ境内には秋が残っていました。
 
2007.1205
●大浜海岸の夕日
昨日まで、数日にわたり、取り憑かれたかのように朝日の魅力をご紹介して来ました^^;)。実際、肉眼で観る『だるま朝日』は、まさに一瞬の神秘。まだまだ紹介し足りないのが本当のところなのですが、逆に『だるま夕日』もあるのではないかと考えていた矢先、高知県の海岸で、その『だるま夕日』を観られるという情報が、それぞれ接点のないお二人からもたらされました。東の水平線に『だるま朝日』が現れるなら、西の水平線に沈む『だるま夕日』もあるに違いありません。残念ながら、話を聞かせてくれたお二人からは、詳しい場所を特定するに足る情報はいただけませんでした。ただ、「いつだったか、どのあたりだったかは忘れたけれど、大変美しい光景だった」という確かな記憶。ピジョンズ・パークは、いつか『だるま夕日』にも出会いたい。それが叶ったならば、読者の皆さまにも、きっとご覧にいれたいと思います。写真は、夕暮れの大浜海岸(徳島県美波町日和佐)です。ちょうど干潮の時間帯にあたり、砂浜がいっそう広く、開放的な印象を与えてくれました。
 
2007.1204
●日和佐・大浜海岸の夜明け
アカウミガメの産卵地として知られる徳島県美波町日和佐の大浜海岸で、夜明けを観ました。そのカタチから「だるま朝日(詳しくは、昨日のニュースで)」と呼ばれる日の出に続き、朝焼けの赤い風景が、深い青、澄んだ水色へと変化していく様子には、寒さを忘れて感動を覚えました。「早起きは三文の徳」と言われますが、まさにこのことかと得心したピジョンズ・パークでした。読者のみなさんも、早起きして出かけてみませんか?
 
2007.1203
●師走は日和佐のだるま朝日で始まった
読者のみなさん、こんにちは。はや師走。読者の皆さまのご愛読をいただいて、ピジョンズ・パークも今年一年、また頑張ることができそうです。残り約1カ月、県内を中心に、そこで地域で出会った風景や人やイベントをばんばん紹介してまいります。どうぞご期待ください。で、今回は徳島県美波町日和佐の大浜海岸に行ってきました。ここは全国的にも知られるアカウミガメの産卵地。ですが、この時期、目的はウミガメではありません。『だるま朝日』です。県内でも有数の『だるま朝日』ビューポイントということで、さっそく撮影してきました。撮影日前日の夕方、大粒の雨に見舞われ、多少不安は残したものの、翌朝はご覧の通り晴れ上がり、122日(日)am6:50:48に、上の『だるま朝日』を無事ゲットすることができました。その一瞬のために、多くの時間を費やすのも悪くはない。読者のみなさんにも、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
 
2007.1130
●新しいページが誕生しました!
読者のみなさん、突然ですが、ピジョンズ・パークに新しいコーナーが誕生しました。その名も「趣味の写真館」。去りゆく秋を惜しんでばかりでは、今ひとつ元気が湧いてきません。そこで「秋をもっと遊べないだろうか」「そうしたらもっと楽しくなるのに」と思いついたのが、シュールな画像で秋を表現したらどうなのだろうかということです。で、その第一弾が「モミジ」です。枯れて落ちた葉も、光を当てることで、いのちを取り戻してくれるかもしい。そんなふうに考えました。読者のみなさんにも、何かしらお届けできるといいのですが^^;)。もちろん、「趣味の写真館」では、今後、秋だけでなく四季も、モノも自然も人も道具も食べ物も含めて、いろんなテーマで、作品(?)づくりに取り組んでまいります。どうぞ、楽しんでください。
 
2007.1129
●向麻山の秋風景
徳島市石井町と吉野川市鴨島町の町境付近に、向麻山(こうまやま)という小さな山があります。丘と呼んだ方がいいくらいかもしれません。自動車で登って行ける頂上には、向麻山公園が整備され、遊歩道を歩く人もチラホラと見受けられます。数年前に一度来たことがあったのですが、久しぶりで立ち寄ったのは、R192を走る車窓からも、それと分かる紅葉の山になっていたからでしょう。昨日のポッポニュースで紹介した文化の森と同じく、こちらも今週で秋は終わり、来週からは本格的な冬枯れ風景が見られそうな雰囲気でした。徳島県西部地域へ向かう折に、ちょっと道草。そうした時間が楽しめそうな、素敵な場所でしたよ。
 
2007.1128
●文化の森もすっかり秋色
このところ、朝日、とくに「だるま朝日」に魅入られているわけですが、どうも焦点距離が足らないことに気づいてきました。EOS30D40D + EF70-200mmF4LUSM+EXTENDER EF2×Ⅱ+フィルターというセットでは、最大640mmしかない。最低でもその倍、1200mmは必要なのではないだろうかと、ピジョンズ・パークの心の中はもぞもぞしています。「EXTENDER EF2×Ⅱをもう一つ連結すれば、1200mmの開放F16でぴったりだけどなぁ」などと考えながら、なぜか行き着いたのは、慣れ親しんだ徳島県文化の森総合公園。すっかり秋になっていました。さっそく持っていたOLYMPUS E-410で撮影。昔5000円くらいで購入したslik脚でも、何とか思う方向にレンズを向けることができました。文化の森の秋は、どうやら今週が山。最後の秋を楽しんでみませんか?
 
撮影機
OLYMPUS E-410 & ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6
presented by PIGEONS-PARK.
 
2007.1127
●オメガラインと浮島・浮き船現象
徳島市沖洲の岸壁から非常に貴重な自然現象「だるま朝日」を見ることができます。「条件さえそろえば、どこでも見ることがでる」(徳島だるま朝日の会世話人・佐野芳富さん)そうですが、多くの場合、沖合は霧がかかるため、朝日が登るにつれ、その上部が切れて、真円の朝日にならないといいます。ところで、だるま朝日が現れたとき、水平線はどこにあると思いますか?だるまの足の部分?いいえ、ちょうど首の部分、左右のくびれをつなぐ線が真の水平線なのです。これを佐野さんは「Ωline(オメガライン)」と呼んでいます。では、足の部分は何か?これは光の屈折により海面が立ち上がり、そこに映し出された太陽の照り。浮島現象や浮き船現象も同じ理屈です。さらに驚くのは、見かけの水平線は観測点である沖洲の岸壁から約5kmほど先にあるのに対して、実際の水平線であるオメガラインは、約42kmも先にあるということ。見た目に短い方が、実は遙か遠くにあるという不思議。徳島のだるま朝日を、ぜひ読者の皆さまにも見てほしいと思います。
 
2007.1123
●沖洲のだるま朝日ゲット!
「撮ったど~!」いきなりテンション高くてすみません。読者のみなさん、ピジョンズ・パークは、徳島市沖洲(おきのす)から見える「だるま朝日」を自力撮影に成功しました。前日、徳島だるま朝日の会・世話人の佐野芳富さんから、うかがっていた日の出の時刻「am640分ころ」に備え、現地(マリンターミナル前堤防)に着いたのは、am6時前。水平線がほんの少しオレンジがかっていました。堤防の上を吹く風は、あまり強くはありませんが、この季節に体感温度は結構低く、「もしかして、零下?」と疑いたくなる寒さ。車の中で待っていようかとも思いましたが、「あっという間だから、30分前には用意しておいたほうがいい」という佐野さんのアドバイスに従い、絶好のポイントに布陣。その結果、本日アップする写真が撮れました。実際、太陽が水平線に頭を出し始めてから、登り切るまで約5分。だるま朝日が完成(写真撮影時刻)してから、海面を離脱するまで、たったの32秒(同)でした。佐野さん、アドバイスありがとうございました。前置きが長くなりました。さっそく徳島沖洲の「だるま朝日」をご覧ください。
▲上の写真はam06:29:39撮影。時刻はカメラの設定時刻のため微妙なズレはあるかもしれません。1123日(祝)、天候曇りのち晴れ。
 
2007.1122
●不覚! だるま朝日はまだ先です
ピジョンズ・パークとしたことが、不覚にも朝寝坊。昨日、読者のみなさんを誘っておきながら、だるま朝日を見ることができませんでした。というようなわけで、本日はビー玉でご容赦ください。ブラックライトが写り込んで、なんだかちょっと怖いかも。
 
2007.1121
●「だるま朝日」を見たことがありますか?
「だるま朝日」をご存じですか? 文字通り、水平線から登ってくる太陽が、だるまのカタチに見えることからこの名前が付けられています。水平線から朝日が昇ってくるとき、光の屈折で海面に映った朝日の照りが、そのまま上昇する太陽にくっついて立ち上がり、まるで「だるま」のように見える現象です。「朝日が海面に顔を出し、水面から離れるまで、約3分。そしてだるまのカタチに見えるのは、たったの30秒なんですよ」と、徳島だるま朝日の会・世話人の佐野芳富さんが教えてくれました。だるま朝日は地域によって見える時期が違うそうですが、佐野さんが通い詰める徳島市沖州の海岸では、11月中旬から1月中旬までの2カ月間に限られる貴重な光景です。そして今がまさにその時。佐野さんによれば、明日、1122日(木)の日の出はam6:40とのこと。みなさんもごいっしょにいかがですか?
 
2007.1120
●高の瀬峡も紅葉真っ盛り
昨日のポッポニュースに引き続き、徳島県那賀町の紅葉を写真でご紹介します。場所は、紅葉の名所として知られる高の瀬峡。旧木頭村の西の端で、すぐ隣は高知県。V字に削られた深い渓谷が赤や黄に染まり、多くの観光客が連日訪れています。紅葉の見頃は今週いっぱいくらいとのことです。
 
【お知らせ】
『ピジョンズ・パークのお歳暮プレゼント!』の応募期間が今日一日となりました。とはいえ、まだまだ間に合いますよ!どしどしご応募ください。賞品は、ピジョンズ・パークでおなじみの色鉛筆画家・川上和彦氏の作品も掲載された2008年版年賀状素材集『日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣』。応募方法はこちら→ポッポ懸賞
 
2007.1119
●湖面も秋の色
徳島県那賀町(旧上那賀町)にある長安口ダム湖畔も紅葉を迎え、湖面を赤や黄に染めています。夏には、渇水で干上がってしまうこともあるダム湖も、たっぷりと水を蓄え、秋の色を映しています。徳島市内から車で3時間ほどの位置にあり、県南を代表する清流・那賀川沿いのドライブもこの時期、おすすめです。
 
2007.1118
●大轟の滝ライトアップ中!
紅葉シーズンまっただ中の那賀町(旧木沢村)で、名瀑『大轟の滝』のライトアップが始まっています。滝は3段に分かれ、延べ落差は約20m。暗闇に浮かび上がる滝と紅葉が、幻想的な夜の雰囲気を創り出しています。寒さを忘れてしまいそうになりますが、お出かけの際には防寒をお忘れ無く。四季美谷温泉から車で約5分ほどです。
 
2007.1116
●【彩度ゼロ】で川島城アップ
読者のみなさん、おはようございます。お寒うございます。南国の四国徳島にも、ここ一両日中に本格的な冬の風が吹くのだそうです。凍てつく季節は完走する季節。火の用心とともに、リップクリームの携帯も忘れられません。ところで、凍てつく季節といえば、モノクロがよく似合う、と思うのですがいかがでしょうか? 冬は明度と輝度の世界。こころに落ち着きを取り戻す季節です。というようなわけで、ピジョンズ・パークのモノトーン写真館「彩度ゼロ」では、せっせと新作をアップしています。今回は徳島県川島町の川島城風景です。どうぞお楽しみください。
 
【彩度ゼロ】を見る
 
2007.1114
40Dは、まだ先です
ピジョンズ・パークのメインマシンEOS 30Dが、CMOSセンサーのお掃除でメーカーさんのドック入り。昨日、お世話になっているデザイナーさんがいらっしゃって、ゴミの付着具合を調べてくれたのですが、恐るべき汚れようで、緊急入院となりました。で、どうにも仕事に間に合わないため、ずっと逡巡していた40Dの購入を決定し、ピジョンズ・パークは清水の舞台から飛び降りたのですが、その40Dに、いきなり不具合発生。「これまでは、まったく不具合の報告はありません」という、ショップの太鼓判だったのですが…。症状とは、記録したJPGRAWデータも各種アプリケーションが認識しない。さらに、撮影時、画像数枚(5枚ほど)に1枚は黄緑色のもやがかかるといった具合で使い物になりませんTT)。で、即ドック入り。EOS KISS(シルバー・ブラック)購入以来の購入即時ドック入りで、ピジョンズ・パークは少しめげています。
 
2007.1113
●窯祭り会場を見守るピジョン
去る1110日(土)、11日(日)の2日間、恒例の大谷焼窯まつりが、徳島県鳴門市の東林院境内で開催されました。天候に恵まれた期間中、市価よりも安く大谷焼が販売される同まつりには、朝から大勢の陶器ファンが詰めかけ、大いに賑わっていました。さて、大谷焼の陶祖(伝/焼き物細工師・文右衛門)がまつられる東林院の境内入り口。そこで見上げた門柱の上で、あたりを睥睨(へいげい)する凛々しい姿の「はと」に出会いました。大谷焼の窯元で、ポッポストアでもお世話になっている佳実窯の滝野佳宏さんがいらっしゃったので、さっそく話振ると「みずひきものと言って、縁起物です。あれは大谷焼ではなく、瓦なんですよ」と教えてくれました。大谷焼に一歩も譲らない威風堂々とした瓦のハト。ピジョンズ・パークとしては、何かしら縁を感じるのです。大谷焼窯まつりは、毎年11月の第2土・日曜日に開催されています。来年、窯まつりに足を運んだ際には、縁起物のハトも探してみてください。
 
2007.1111
●川上画伯、銀メダリストに緊張
昨日の1110日(土)。徳島県美馬市にある「うだつアリーナ」で、第9回「ヒューマンフェスタとくしま」が開催されました。「育てよう一人ひとりの人権意識」と題した同フェスタには、秋晴れの陽気も手伝い、多くの観客が訪れていました。会場では多くのイベントが開催される中、我らが色鉛筆画家・川上和彦画伯もブースの主となり、介助犬でパートナーのたんぽぽとともに、来場者とのコミュニケーションを楽しんでいました。さて、気になる上の写真。もうお気づきの読者の皆さんもいらっしゃると思いますが、アテネ五輪のアーチェリー銀メダリスト山本博先生(日体大女子短大准教授)です。イベントのトリを飾る講演で、壇上に登る前に画伯のブースを訪れてくれました。画伯の表情が硬い(というより少し怖い^^)のは、「人としての器の大きさが吹き付けてきて、すごく緊張した」からなのだそうです。山本先生、わざわざ訪ねていただき、ピジョンズ・パークからもお礼申し上げます。お礼と言えば、当日、画伯ブースでは、売り上げの一部を寄付する色鉛筆画作品(絵はがき)と、画伯作品が掲載された2008年元旦用「日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣」の販売も行いました。多くの皆さんにお買い上げいただき、感謝いたします。ありがとうございました。このほか、同フェスタでは、地域の子どもたちによる芸能披露(傘踊りや獅子舞、ブラスバンド演奏)や人権標語の展示、屋外では物産展など、たくさんの催し物があり、訪れた観客の皆さんは楽しみながら人権について、もう一度考えている様子でした。今回、惜しくも来場できなかった皆さんも、第10回のヒューマンフェスタとくしまに、ぜひ足を運んでください。画伯とたんぽぽにもきっと出会えますよ。
 
2007.1109
●川島城の秋
吉野川市川島町といえば、「学(がく)」のぶどう狩りなど、ぶどうの産地として知られます。そしてもう一つ、町のシンボルとなっているのが川島城です。天守閣に立つと、東西に蛇行して流れる吉野川を遠望でき、南に高越山に連なる山々、北に阿讃山脈の山並みを見渡すことができます。今から約400年ほど前、阿波9城の一角として築城され、蜂須賀家の重臣・林道感が兵約300名を率いて納めたと伝えられる山城です。今、春は桜の名所として、秋には紅葉の景勝地として、地域の憩いの場所となっています。
 
2007.1108
●吉野川市鴨島で菊人形が彩り鮮やか
徳島県吉野川市鴨島の吉野川市役所イベント広場(一部、JR鴨島駅前)で、恒例の『鴨島大菊人形・四国菊花品評会』が開催されています。白や黄、赤、紫…色とりどり、大小様々な菊の花が会場全体を彩る中、NHK大河ドラマの主人公をテーマにした菊人形が人気を集めています。大正時代から続く菊人形展ということで、地元や県内はもちろん県外からも多くの人出があり、年々見応えのある菊人形展となっています。菊花も今がまさに見頃。ちなみに開催期間は今月23日(祝)まで。観覧無料で、朝8時から夜9時まで見られます。近くを通る際には、ちょっと寄り道してはいかがですか?
 
2007.1102
●秋空の第十堰
吉野川河口に近く、北側は徳島県上板町と南側は石井町に接岸する第十堰(だいじゅうぜき)の風景です。ちなみに第十というのは、吉野川に造られた10番目の堰という意味ではなく、両川岸の地名「第十」から命名されたもの。水利を目的に造られたのは宝暦21752)年のことだそうです。数年前、老朽化した第十堰を廃し、新たに少し下流に可動堰の建設計画が持ち上がりましたが、広く県民の反対を受け、廃案になったことは全国の注目をあびました。秋空のもと、その第十堰の改修が行われていました。この時期、川の水位が下がり、露出した第十堰の上を歩いて渡ることができそうです。可動堰建設の善し悪しについては、よく分かりませんが、目の前に吉野川を横断して延びる第十堰は、風景に同化して、なんだか気持ちの良い秋を感じさせてくれました。
 
【お知らせ】
1)田舎の香りをお届けするポッポストアよりお知らせです。阿波徳島特産ブランド芋なると金時を素材に一生懸命につくられた伝統の芋菓子『鳴門うず芋』(栗尾商店)が新たにラインナップ。どうぞご注文ください。
 
2)『ピジョンズ・パークのお歳暮プレゼント!』の締め切りが近づいています。といってもまだ18日ありますが…^^)。賞品は、ピジョンズ・パークでおなじみの色鉛筆画家・川上和彦氏の作品も掲載された2008年版年賀状素材集『日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣』。まだまだ間に合いますよ!どしどしご応募ください。応募方法はこちら→ポッポ懸賞
 
2007.1031
●一ノ森の夜明け
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。本日徳島は秋の晴朗。誠に気持ちのよい朝になっております。気持ちのいい朝といえば、一ノ森の頂で迎えた日の出のこと。というわけで今日も「12日槍戸山(標高約1820m)~一ノ森(標高1879.2m)登山行」を写真で紹介します。1028日の朝5時過ぎ、一の森ヒュッテの周囲が白く輝いてきたのを合図に、カメラを抱え表に出ると、東の空を中心に水平線がほんのり赤く染まっていました。それからはそそくさといった感じで太陽が山並みの上に顔を出し、三脚を立てるのももどかしいほど。一の森の完全な日の出は6時過ぎでした。周囲を白、青紫、オレンジ、そして白い輝きへと変え、漆黒の山々は鮮やかな赤、黄、緑の命を取り戻し、山男・女をやさしく迎え入れてくれるようでした。一の森ヒュッテは、今年11月中旬までの営業。あと2週間ほどで閉じられ、来年4月の春を待ちます。
 
2007.1030
●槍戸山~一の森登山行
昨日のポッポニュースに引き続き、槍戸山(標高約1820m)~一の森(標高1879.2m)登山行報告です。写真は冷たい小雨と霧の前日登山から一夜明けた1028日(日)の剣山系の山々の風景です。山々はどこまでも遠く静かに連なり、朝の空気は肺の隅々を洗い清めてすがすがしさを満たしてくれます。そうして昨夜、一の森ヒュッテ(内田支配人)で仲良くなれた山男・女の皆さんと、朝の晴天を喜び合ったのち、下山。四季美谷温泉(平井支配人)に戻ると、そこでは「もみじ祭」が開催されていました。紅葉の四季美谷温泉を会場に、コンサートやお餅投げなど、さまざまな催しが行われ、多くの笑顔があふれていました。さて、紅葉を訪ねた今回の「槍戸山~一の森登山行」ですが、実のところ山々の紅葉と並び、圧巻は日の出の風景でもありました。そちらについては、また明日。どうぞお楽しみに!
 
※槍戸山~一の森の紅葉・花・山並み関連情報を、ピジョンズ・パークの『ポッポニュース』『花の島』『彩度ゼロ』でもご紹介しています。
 
 
2007.1029
●山頂は秋真っ盛り
徳島県那賀郡那賀町(旧木沢村)では、山の紅葉がそろそろピークを迎えています。四季美谷温泉の前を流れる坂州木頭川の川辺でも、紅葉が真っ赤に色づいていました。その四季美谷温泉から車で約1時間ほど西へ走ると、スーパー林道との接合付近に雨量観測所があり、ここが槍戸山(標高約1820m)への登山口となっています。そこから槍戸山~一の森(標高1879.2m)へ続く登山路は、四季美谷温泉・支配人の平井滋さんら観光登山ボランティアのメンバーが新たに発掘したルートです。登山口から一の森まで、ゆっくり登って約2時間30分。途中、ロープを伝って登るスリリングなポイントもありますが、剣山(標高1955m)に連なる山々の紅葉が見頃を迎え、多くの登山客を魅了しています。
 
※槍戸山~一の森の紅葉・花・山並み関連情報を、『花の島』『彩度ゼロ』でもご紹介しています。
 
2007.1024
●コスモスの街道
鳴門市大津町。レンコン畑の間をまっすぐ東西に延びる街道沿いで、コスモス(秋桜)が見頃を迎えています。沿道に延々と植えられたコスモスが、満開となった薄紫や白い花を秋の風に揺らせ、人々の目を楽しませています。さて、これから秋本番。山の紅葉が徐々に里に降りてきます。ピジョンズ・パークでは、徳島の秋を読者の皆さまにより多くお伝えしていきたいと考えています。どうぞお楽しみに。
 
【お知らせ】
ピジョンズ・パークの「ポッポ懸賞」が始まっています。どなたでもご応募いただけます。どうぞお気軽にご参加ください。詳しくはこちら→【ピジョンズ・パークのお歳暮プレゼント!】
 
2007.1020
●ピジョンズ・パークのお歳暮プレゼント!
ピジョンズ・パーク恒例、そして久々のプレゼント企画です。ピジョンズ・パーク「ポッポギャラリー」でおなじみの色鉛筆画作家・川上和彦氏の作品が、2008年元旦用「日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣」(技術評論社刊・1380円税別)に掲載されました。同書148ページ・149ページの2ページを占有した画伯渾身の描き下ろし4作品。いよいよ画伯も全国デビューです。これを記念して、ピジョンズ・パークから同書を3名の皆さまにプレゼントいたします。WindowsでもMacintoshでも使えるCD-ROMが付いていますので、心のこもった年賀状が簡単に製作できます。画伯の色鉛筆画作品のほかにも、鉛筆画、水彩画、和紙ちぎり絵、貼り絵、切り絵、剪画、版画、墨絵、水墨画、書などいろいろな作品が収録されていて、見るだけでも楽しめる一冊です。読者の皆さん、どしどしご応募くださいね。
 
【応募方法】
応募フォームをクリックして、住所・氏名・性別(よろしければ年齢も)を記入のうえ、送信してください。備考欄に、画伯への応援メッセージなどいただければ幸いです。(記入の有無は選考にはまったく影響しません)
【応募資格】
どなたでもご応募いただけます。
【プレゼント内容】
「日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣」
【当選者数】
3
【応募の締め切り】
1120日(火)
【当選者発表】
1125日(日)予定
※当選された皆さまの都道府県名とお名前をピジョンズ・パークのHP上で掲載します。お名前の掲載が不可という方は、備考欄にペンネームをお添えください。
 
▲川上画伯、渾身の描き下ろし作品が掲載されています。
 
2007.1018
●復活!平成の渡し舟
45年前に廃止された「川島の渡し舟」が、昨年に続き今年1014日(日)に1日だけ復活。廃止される理由となった川島潜水橋をバックに、その日訪れた約300人の参加者(参考:徳島新聞1015日付け朝刊記事)が、晴れ渡った秋空の下、渡し舟での川渡りを楽しんでいました。また、会場ではアユの塩焼きや炊き込みご飯、素麺汁などが無料で振る舞われ、たまたま通りかかったお遍路さんも思いがけない「お接待」に笑顔で舌鼓を打っていました。来年も開催されることを願いつつ、次回を楽しみに待ちたくなりました。
 
2007.1017
●秋はやっぱり夕焼け
このところ、徳島ではハッとさせられる感動的な夕焼け空が続いています。秋ですねぇ。西の空を見上げると暗くなった山際から、濃い赤が帯となり、赤紫、薄紫、青、白っぽい空へと続くグラデーション。残暑を含んできつかった西日も柔らかな光線に変わり、県内どこからでも見える山々は、急速に冬支度を調えていきます。
 
2007.1013
●うろこ雲
読者の皆さん、おはようございます。本日、徳島は朝から晴天。さわやかな風が少し吹いています。空を見上げると、写真のような「うろこ雲」。秋ですねぇ。昨日、観光登山ボランティアで那賀町の四季美谷温泉支配人をされている平井さんとお電話で話す機会があったので、さっそく紅葉の具合をうかがってみました。「スーパー林道の奥槍戸は来週末がピークですね。そこから急速に麓(高の瀬峡)のほうまで色づいてきます」とのこと。紅葉狩りシーズン到来のようです。ピジョンズ・パークでは、今のところ予定はありませんが、なんだかうきうきしてきます。
 
2007.1011
●やねこじきの由来を伝える大名行列
徳島県阿波市市場町の町筋商店街で、107日(日)に毎秋恒例の祭り「やねこじき」が開催されました。祭りの由来は、かつて徳島藩主・蜂須賀家政がこの地を訪れた際のこと…。住民たちは、それぞれ家の軒先に飾り付けをし、町を挙げて歓迎したといいます。これを見た家政が「これは何なのか?」と訪ねると、庄屋さんは「まことに、やねこい(つまらない)ものです」と答えたそうです。それを聞き違えた家政が「やねこじきというものなのか」と、得心したのが起源と伝えられ、以来約400年も続く伝統の祭りとなったとのことです。当日は、やねこじきの飾り付けが並ぶ商店街を大名行列がパレード。途中、由来のエピソードを伝える寸劇も披露され、多くの見物客を楽しませていました。来年のやねこじきには、ぜひ読者の皆さんも出かけてみてはいかがでしょう。
 
2007.1009
●花かつおたきもと新商品
毎日新鮮な削り節を出荷している徳島市の老舗削り節店「花かつおたきもと」さんの新商品がポッポストアに登場しました。と言っても削り節ではありません。削り節を家庭で楽しむセット「伊勢音特製かんな」です。昔の家庭ではよく見かけられたという削り節用かんなも、時代が流れるなかで消えてしまったのかと思っていましたが、まだまだ愛用される皆さんも少なくないようで、こうして現役で売られています。たとえば毎朝、コーヒーを立てる代わりに、お味噌汁に必要な量だけ削ってみてはいかがでしょう。食卓が、いつもとはちょっと違う、食欲を誘う香りに包まれるに違いありません。1セット税込み10,000円。質素なぜいたくを楽しみませんか?
 
商品はこちらから→ポッポストア
 
2007.1006
●こんなところで憑神
最近映画化され話題を呼んだ浅田次郎原作の小説「憑神(つきがみ)」。うだつの上がらない若い武士が、我が身を憂えて飲んだ帰り道、たまたま見つけた社(やしろ)に手を合わせたところ、そこは憑神の住まう場所だった…というようなお話です。登場する憑神は、ご存じ「貧乏神」「厄神」「死神」の三神。なかなか面白い物語の顛末はDVDなり、小説なりで楽しんでいただくとして、徳島県神山町で「貧乏神」を祀(まつ)る社に出会いました。その名は「幸福神社」。?????なぜっと、首をかしげたくなるのですが、ここで自らに憑いた貧乏神を払い落とすことで果報にあずかれるというのが真意だそうです。もちろん、ピジョン・パークも所作を踏まえ、儀式に則って、きっちりとさっぱりしてまいりました。場所は、神山町役場近く。簡単に見つけることができますので、「最近調子が悪いなぁ」と、感じられている皆さんには、一度足を運んでみる価値がありそうですよ。
 
2007.1005
●天高く…
「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが、徳島はこのところ曇り空が続いています。この調子では紅葉の遅れが気になるところですが、気候は順調に「秋」を深めているようで、朝夕は涼しさを通り越えて肌寒さを感じるほど。吉野川市を流れる吉野川の岸辺でも、秋の気配が満ちていました。たまには、お昼休みに近くの公園や川辺に足を運び、季節を感じながらお弁当を広げてみてはいかがですか? 気持ちいいですよ。
 
2007.0928
●久々に画伯の会心作
ピジョンズ・パークのネットギャラリーで、作品を公開していただいている孤高の色鉛筆画作家・川上和彦氏が、久々に新作を送ってくれました。まん丸に輝く黒い瞳が利発そうな「わんちゃん(名前は不明)」です。添えられた一文「自分を信じて」には、飼い主に対する、あるいは見る人に対するメッセージが込められ、わんちゃんが実際にそう勇気づけてくれているように感じます。ピジョンズ・パークのギャラリーでは、作品の絵はがきも販売中。皆さん、ぜひ、ご覧になってみてください。
 
詳しくはこちら→ Kazuhiko's-art
 
2007.0926
●つるぎ町貞光に石清水の名水
徳島県つるぎ町は西日本第2位の高峰・剣山(標高1955m)の麓に広がるのどかな町。剣山に端を発し流れ下る清流・貞光川の中流に土釜(どがま)と呼ばれる景勝があります。その土釜近く、国道438号沿いの岩肌から迸(ほとばし)る名水を見つけました。休日には、お隣の香川県など、県外からもこの水をくみに来る人が少なくないそうです。両手にすくって口に含むと、何とも甘く冷たく、今年の秋の味覚の一つに加えたくなりました。
 
2007.0913
●ポッポストアに新商品登場!
ここ3回続けてポッポストアの話題です。ついに新商品カテゴリーが仲間入りしました。徳島県徳島市の中央卸売市場近くに店舗を構える老舗・「花かつお たきもと」さんの削り節です。スーパーで簡単に手に入る削り節や粉末ダシも確かにおいしいですが、たきもとさんのお店で販売されている削り節はひと味違います。吟味したかつお節をその日の取り扱い量に合わせて、一本一本削っていく昔ながらの製法。そこから削り出された削り節のダシは、味わい濃厚で力強く、香りが立つ一品です。現在、ポッポストアでは、花かつおシリーズ2品を紹介しています。今後も順次アップしていきますので、どうぞお楽しみに。そしてこの機会に、ぜひ本物の削り節をご賞味ください。
 
2007.0912
●ポッポストアの送料がお得に!
読者の皆さん、おはようございます。朝夕は暑気も遠のき、徐々に過ごしやすい季節になってきました。山々が赤や黄に色づくのも、もうすぐでしょう。さて、ポッポストアからお知らせです。これまで地域ごとに区分されていた商品送料が、全国一律630円(一部地域をのぞく)となりました。地域によっては、かなりお得な送料です。今後とも、どうぞポッポストアをご愛顧くださいますようお願いいたします。
 
2007.0908
●ポッポストアがリニューアル・オープン!
もうすっかり秋! と言うにはまだちょっと早い残暑が残る今日。一足早くポッポストアが秋の装いでリニューアル・オープンしました。そして、うだつの町並みで知られる徳島県美馬市脇町で育った天然リンゴの収穫が始まり、いよいよ横倉生活改善グループの人気商品「リンゴジャム」(250g入り・350円)も新発売です。甘酸っぱい自然の味をぜひお楽しみください。加えて、ポッポストアでは、近々新商品が登場します。日本の伝統食材「かつお節」です。なかなか手に入らない濃厚な味わいの「かつお節シリーズ」にどうぞご期待ください。
 
2007.0903
●県内優秀を飾る!? 穴吹阿波踊り大会
本場徳島の阿波踊りも幕を閉じて、早3週間。あるいは徳島県内最後となる阿波踊りが、91日(土)、美馬市穴吹町の山間地域、口山字淵名で開催されました。午後7時の開演前、ぱらついた雨も上がり、見晴らしのよい山間の広場に設置された阿波踊り舞台では、東京在住の演歌歌手・出雲光一さんの歌謡ショーを皮切りに、県内外5連の阿波踊りが披露されました。本場の阿波踊りを見に行くのが難しい、地域のお年寄りたちに、阿波踊りを楽しんでもらおうと地元のボランティア団体「知友の会(代表・篠原勝彦さん)」が企画、実現させました。日がとっぷりと暮れて、普段なら真っ暗な山間に、夏祭りの赤提灯が並び、集まった観客からは笑顔と歓声あふれる賑やかな夏の一夜となりました。
 
2007.0901
●清流の川底で
今日から9月。暦の上では秋になりました。真夏日の残暑はもう少し続くようで、読者の皆さん、どうぞ熱中症などにはお気をつけください。写真は、徳島県西部の町、美馬市穴吹町を流れる穴吹川で撮影したカワハゼの一種です。体調は67cmほどでしょうか。西日本第2位の高峰・剣山(標高1955m)を源流に大河・吉野川に注ぐ清流の川底で、眠っているようにジッとしていました。海では、もうクラゲが多くなって泳げそうにありませんが、川はもうあと少し先まで、泳げそうです。
 
2007.0829
●高原の皆既月食
昨夜、日本各地で皆既月食が見られました。読者の皆さんは、ご覧になられましたでしょうか。皆既月食の午後7時前後、徳島はあいにくの曇り空でしたが、雲の切れ間にのぞいたお月様は、赤銅色に変わっていました。これは太陽の光が地球の大気を抜けるときに、屈折し赤い色が多く通り抜けて、月に反射するためなのだそうです。「月にかかる地球の影を、反影色と言うのですよ」と、小学校の校長先生で天文ボランティアの方が教えてくれました。およそ6年半ぶりという皆既月食を観察したのは、佐那河内村の大川原高原にあるヒルトップハウス。当日は、曇り空という予報のため人出はまばらでしたが、雲間に赤黒い月が顔をのぞかせると、居合わせた皆さんからは、口々に「きれいだね」「来て良かった」との声がもれていました。次回、皆既月食は3年後だそうですよ。また見られるように、期待しています。
 
2007.0820
● “ミュージカルスクールWITH10周年記念公演
高湿度の残暑が続く徳島で、バテ気味な大人たちに、気力・精神力をチャージしてくれる元気なミュージカルが、昨日の819日、改築が終わったばかりの県郷土文化会館(大ホール)で開催されました。10周年を迎えた“ミュージカルスクールWITH”(主宰:内藤順子さん)による記念公演で、午後1時と午後5時からの2回、それぞれ2部構成で行われました。第1部『スペシャルコンサート』では、同スクール思い出のナンバー9曲に合わせ歌と踊りを披露。第2部ではオリジナルミュージカル『銀座浪漫派物語~松島商店街・POWER for DREAM~』が演じられました。ことにオリジナルミュージカルでは、衰退する商店街を救うべく4代目を継ぐ若者たちが互いに助け合い、思い合いながら、ふるさとである自分たちの商店街活性化にチャレンジしていく姿が描かれ、観客誰もの心に共感が芽生えていたようでした。元気と熱いメッセージを与えてくれる、同スクールの次回公演が、早くも楽しみです。
 
2007.0817
●地域も熱い“いけだ阿波おどり”
徳島県西部の街・三好市池田町で、813日(前夜祭)~16日までの4日間、阿波踊りの熱気が渦巻きました。JR阿波池田駅前から延びる通り(栄町・大通り・銀座通り・駅前通り)が“見る阿呆”と“踊る阿呆”に埋め尽くされ、熱帯夜が続く町並みをいっそう熱く、そして楽しい雰囲気に包まれていました。踊り会場近くに大きなショッピングモールがオープンし、また昨年3月の市町村合併で町から市へと行政単位が格上げされた効果もあるのでしょうか、例年を上回る人出で、地域の阿波踊りは大変な盛り上がりをみせていました。
 
2007.0815
●阿波踊りクライマックス
この時期、俄(にわか)と聞いて、思い起こすのは俄雨でしょうか? たぶん全国的にはそうかもしれません。でも、徳島で、今、俄といえば、阿波踊りの俄連でしょう(きっと)。よしこののリズムにのって、阿波踊り連が次々と披露する踊りを目の当たりにした観光客の皆さんは、またたくまに心を奪われ「見る阿呆」と化し、次いでぞわぞわと体の芯からあふれてくる「踊りたい」気持ちに逆らえなくなってきます(多くは)。そんなときおすすめなのが俄連。有名連の指導をサッと受けて、あとは鳴り物に合わせて踊り、練り歩くだけ。阿波踊りクライマックスの今夜、ぜひ「踊る阿呆」に俄変身をとげてください。楽しいですよ(間違いなく)。
 
2007.0814
●阿波踊り終盤戦に突入!
阿波踊り3日目の今日。昨夜の熱気をリセットしたかのように、徳島は朝から晴れ上がり、セミの声と暑気がマチ全体を包み込んでいます。この暑さの中、4日間も踊り続ける阿波踊り連の皆さんの体力に感動し、一方でその体調を気遣いながらも、阿波踊り期間がもう1日増えないかなぁと、気持ちのどこかで願っていたりするから不思議です。写真は、昨日(13日)、新町川沿いの藍場浜公園に設置された演舞場で開催された、地元3大学(徳島大学・文理大学・四国大学)による大学連対抗阿波踊りの様子です。若々しくフレッシュな阿波踊りが披露されていました。
 
2007.0813
●吉野川の川面に映える煙火の花
美馬市(脇町)花火大会が、11日(土)20時から開催されました。打ち上げられた花火はスターマインなど3寸~1尺玉700発。大河・吉野川にかかる稲田橋近くの吉野川河川敷から川面を彩る煙火の花が咲くと、会場に集まった1万人を超える観客から一様に歓声が上がっていました。また、当日は阿波踊り大会も同時開催されており、うだつで知られる脇町商店街筋は大変な賑わいとなっていました。阿波踊りも昨日開幕し、徳島県のお盆は、これからますます熱く盛り上がっていきます。
 
2007.0810
●竜宮の磯で波撮り
鳴門市土佐泊浦の小鳴門橋近くに、竜宮の磯と呼ばれるサーフポイントがあります。交通安全を祈願する不動像を目印に、砂浜に降りて行くと、目の細かい砂の浜が広がり、そこに白い波が次々と打ち寄せてくるのが、なぜだか新鮮な風景に見えます。シーズンや週末には、多くのサーファーで賑わっているそうですが、写真のこの日(8/9)は、平日と言うこともあって、人影はあまり多くはありませんでした。みんな夢中になって波乗りを楽しんでいるためか、奇声を上げてはしゃぐ風景はここにはなく、波の音がしているはずなのに、そこはとても静かで、とろんとまぶたが下がってきそうな気配が満ちていました。写真は、サーファーのみなさんが波乗りなら、ボクは波撮りというわけで撮影したカットです。
 
2007.0809
●鳴門市阿波踊り始まる!
本場阿波踊りのトップを切って、いよいよ今夕、鳴門市阿波踊りが開幕します。これに先駆け、鳴門町土佐泊浦の鳴門公園千畳敷で、恒例の初踊りが披露されました。さんさんと降り注ぐ真夏の陽光の下、名物・鳴門の渦潮と大鳴門橋をバックに奏でられる“よしこの"に合わせ、踊り子さんたちが登場すると、観客からは盛大な拍手が送られ、祭りの熱気を盛り上げていました。写真は、ひと踊り終えた踊り子さんをスナップ。晴れやかな笑顔で応えてくれました。本番も頑張って踊ってくださいね。
 
2007.0808
●いよいよ阿波踊り!
ついに徳島県の代名詞にもなっている阿波踊りのシーズンがやってきました。そんな中、県内でもトップを切って幕を開けるのが鳴門市阿波踊り。明日からの3日間(8/98/108/11)、うずしおで知られる街が、踊りの熱気に包まれます。地元の有名連はもちろん、各日徳島からも有名連が多数踊り込みます。今月公開の映画「阿波DANCE」の撮影舞台ともなった鳴門だけに、例年以上に盛り上がること間違いなし。楽しみですね。
 
2007.0807
●徳島は午後から落雷、雨模様。
徳島は午後から不安定な空模様。落雷のあと、雨が降り始めています。先週あたりから、うだるような暑さのため、ピジョンズ・パークもかなりバテ気味。この雨で、少し気温が下がることを願っています。写真は、今号の表紙の写真にも取り上げました松茂町の月見ヶ丘海水浴場の様子です。空港の拡張整備事業に伴って人工的に移設された海水浴場です。美しい砂浜が湾に沿って延び、遠浅で穏やかな波は海水浴には打って付け。徳島市内からもアクセスは良好で、新しい海の名所となっています。
 
2007.0801
●あこがれの海水浴
台風5号が近づいています。ウサギという名前がつけられているそうですね。そのウサギ、気象庁のホームページによると、徳島には明日3日(木)の夕方から明後日4日(金)にかけて上陸しそうな雰囲気です。皆さん、災害には十分に注意してください。さて、ピジョンズ・パークは仕事ではありましたが、久しぶりで海に行ってきました。場所は徳島県牟岐町にある貝の博物館『モラスコむぎ』前の砂浜です。海水浴場としての運営はされていませんが、多くの子どもたちのはしゃぐ声が満ちていました。徳島の海は、どこもきれいです。はぁ、思いっきり泳ぎに行きたいなぁ。
 
2007.0727
●吉野川フェスティバル開幕!
徳島を流れる大河・吉野川をテーマに、川と親しみ、その魅力を知り、流れと遊ぶことを目的にした恒例のイベントが開幕しました。期間は今日から3日間。吉野川グラウンド特設会場を中心に、コンサートやライブ、阿波踊り、ビアガーデン、吉野川クリーンアップなど、さまざまなイベントが開催されます。そして期間を通して、イベントの最後を飾るのは大花火大会です。ピジョンズ・パークもさっそく花火を撮影してきました。「どこから撮ったのか」って? それは秘密です。いいポイントを昨年のフェスティバルで見つけていたのです。こうなるともう、市内全体が会場ともいえそうです。イベントは、まだ2日残っています。今日、行けなかった皆さんも、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか? きっと楽しいですよ。
 
2007.0723
●もしかして、梅雨明け!?
今日徳島は朝からすっきりと晴れ渡っています。子どもたちにとっては楽しい夏休みが幕を開け、我々大人には新しい一週間がはじまりました。「寒さにも、そして暑さにも負けず、大人は頑張って働いているのです。子どもたちよ、周囲の大人を大いに見倣いなさい!」と、偉そうな口ぶりで今週の口火を切ったピジョンズ・パークですが、本当のところは、海に行きたいのです。山に登りたいのです。川に入りたいのです。ところで、写真のお二人。美郷ほたる館(徳島県吉野川市)の佐藤正勝館長さんと、佐那河内いきものふれあいの里(徳島県佐那河内村)の自然観察指導員・市原眞一先生です。うらやましい状況ではありますが、取材のため無理をお願いして川で水生生物を探していただきました。どうですか? やっぱり大人は頑張っているのです^^)。
 
2007.0720
●街なかサマーフェスタ今日開催
先日の台風4号の通過で、じめじめ湿気もぐっと減った感じで、セミの声も心なしか大きく、カラッとした音に聞こえます。そんな徳島の今日午後3時から、徳島市東新町1丁目商店街を中心に、街なかサマーフェスタが開催されます。阿波踊りの有名連による即席指導を受けた子どもたちが商店街で踊りを披露したり、今秋、県内全域で開催される国民文化祭「おどる国文祭」のプレイベントとして、バルーンアートやマジックショーなどのパフォーマンスも繰り広げられるそうです。浴衣にうちわでも持って、ぶらっと出かけてみませんか?
※写真は2005年の街なかサマーフェスタ
 
2007.0711
●大河原高原のあじさいが満開
徳島県唯一の村・佐那河内村。豊かな自然が残る同村に広がる大河原高原(標高約900m)で、約30000本のあじさいの株が見頃を迎えています。なだらかな丘陵を淡い青色、紫色、淡い赤色と、色とりどりに咲いたあじさいが埋め尽くしていますよ。
 
2007.0710
●旬を迎えたどう猛な海の幸・ハモ
ハモと言えば、京料理をイメージします。脂がのっておいしいということで、韓国産が多く使われているそうですが、国内の主要な産地はどこかといえば、紀伊水道。中でも徳島産のハモは、全国トップレベルの味と漁獲高なのだそうです。ハモは普段、水深4060mほどの海底、泥の中に潜み、夜になるとウネウネと出てきて小魚を狙うどう猛なハンターになります。スーパーなどで見かけるハモは、腹から二つに割り、小骨が多いため骨切りされた状態で売られています。そのためあまり顔を見ることはありませんが、かなり強そうな表情をしています。歯はカミソリのように鋭利で、扱う漁師さんたちは厚手の手袋が欠かせないそうです。そのハモは69月にかけて旬を迎え、とくに7月脂がのり、ふっくらとしておいしくなります。素人には難しい骨切りをしてくれているハモを買ってきたら、沸騰した湯につけ、身が白くなったら、さっと氷水につけて締めれば「ハモの湯引き」の出来上がり。身を締める際、氷水に落とし入れることから、「ハモの落とし」とも言われます。冷えたハモの身は、大葉を添えた梅肉のタレやポン酢でいただきます。夏の風流を味わえます。
 
2007.0704
Independence Day
74日、アメリカ独立記念日。1776年の今日、アメリカ独立宣言が公布されたと、ずっと昔、歴史の教科書で習ったような気がします。ピジョンズ・パークならびにポッポストアが離陸してまもなく、まる3年。誰に依存するでなく、とにかく自由に飛び回ることができました。地元密着という名の近場ではありますが^^;)。それもこれも読者の皆様のご声援のおかげとあらためて感謝いたします。さて、次の3年をどう羽ばたくか。決意を新たに、こんな言葉で今日を記念したいと思います。「約束は守るためにあり、記録は破るためにある。その覚悟は語ることで実行されるだろう」。ピジョンズ・パーク・ポッポストアは、ほそぼそではありますが、インディペンデントでありつづけます。(できれば、応援してくださいね^^)
 
2007.0701
●喜劇王が町に元気を呼び戻す!
大正から昭和初期にかけて活躍した喜劇役者「曽我廼家五九郎(そがのや・ごくろう)」さんをしのんで、630日(土)、「五九郎まつり」が開催されました。舞台は五九郎さんの出身地である吉野川市鴨島町のJR駅前通り。地元小学校の金管バンド部や徳島県のマスコット「すだちくん」が禁煙を訴え、露天が並ぶ歩行者天国(JR駅前通り)をパレード。イベントの目玉は、喜劇王と呼ばれた五九郎さんの当たり役、映画「ノンキナトウサン」の主役(黒縁の丸めがねにちょびひげ)に扮した踊り手三人を先頭に、約50人の浴衣の踊り子の皆さんが「五九郎踊り」を披露。まつりを盛り上げていました。
 
2007.0627
●日本一のすだちの木
すだちは、言わずと知れた徳島県特産の柑橘。果汁を絞ったり輪切りにして添えたり、焼き魚や冷や奴、お味噌汁、ビールなど、何にでも爽やかによく合います。一般にすだちが収穫されている木の樹高は、2m前後。ところが、神山町鬼籠野で出会ったすだちの古木は、その3倍を超える樹高約6.5m。幹周約120cm、樹齢約200年という巨樹でした。一本の木としての、すだちの収穫高も破格で、例年約350kgといいます。かつて、神山町をよく知る人から「日本一のすだちの木がある」と聞いていました。「どれほどのものか」と、訪ねて見上げたすだちの木は、200年を過ぎてなお青々と葉を茂らせ、この時期小さな青い実を無数に実らせ、樹勢衰えるところを知らず、命の輝きを放っているのでした。感服。
 
2007.0625
●夏至の夜にロウソクを灯す
日の落ちる時間が最も遅くなる22日(金)の夏至。夜8時から10時までの2時間、明かりを消してロウソクに火を灯し、“スローな夜”を過ごそうと呼びかける環境イベント「100万人のキャンドルナイト」が全国で行われました。今年で5年目だそうです。日本のランドマーク東京タワーの明かりも落とされる中、徳島県でも吉野川市山川町の吉野川沿いに広がる山川バンブーパークを会場に、地域の小中学校生徒、幼稚園児などをはじめ、一般の参加者が持ち寄ったロウソク約1万本の明かりが灯されました。このほか徳島市内の商店街でも同イベントが行われ、阿波踊りの披露もあり、みんなで楽しんだようです。環境のこと、今よりもっと考えて、ピジョンズ・パークでもできるかぎり省エネに努めたいと、そんなふうに思っています。
 
2007.0621
●「なると金時」甘藷翁の碑を発見!
徳島県鳴門市といえば、鳴門の渦潮や四国八十八カ所霊場一番札所・霊山寺、第一次世界大戦で不慮(ふりょ・捕虜)となった旧ドイツ兵と地元の人々とのあたたかい心の交流を描いた映画「バルトの楽園」の舞台・旧坂東俘虜収容所跡など、名所にあふれています。同時に、鳴門鯛、なると金時、鳴門わかめ、鳴門レンコンといった広く、その名を知られる特産物を思い浮かべる方も少なくないでしょう。その特産物の中でも、なると金時は徳島県が誇るブランド芋として全国にその名をはせています。ところで、なると金時はいつごろから作られるようになったのでしょうか。鳴門に伝えられた当初は、撫養(むや)地区で多く生産・流通されていたことから、撫養芋と呼ばれていたそうです。この撫養芋を伝えた人物が、鳴門市史(中巻)に記載されています。その名を、西上国蔵氏といい、天保111840)年に今の里浦町に生まれた方だそうです。明治5年(33歳)の頃、当時の鳴門村(土佐泊浦大毛)に移り住み、そこで撫養芋の生産に取り組んだのが始まりと言われています。ところで地域に、はじめてサツマイモを伝えた人を尊敬して甘藷翁(からいもおんじゃ)と、呼ぶのだそうです。当然、全国に甘藷翁と呼ばれ、慕われた方がいらっしゃったに違いなく、阿波では西上氏が甘藷翁にあたるのではないでしょうか。さて、そんな西上氏を讃える碑が、鳴門市土佐泊浦の海岸近くに建立されています。そのことを教えてくれたのは、つるぎ町貞光で、なると金時を使った和菓子を代々作り続けている栗尾商店主の栗尾善四郎さんです。「立派な石の碑で、当時の歴史が刻まれていますが、表面に苔が付きかなり読み取りにくくなっています。いつか、掃除をさせてもらって、何と書かれているのか読んでみたい」と、願っています。
 
2007.0619
●小松島の海岸を1200人で大掃除
梅雨にもかかわらず晴天に恵まれた16日(土)。小松島市の横須・金磯海岸で、地域の皆さんや県内外のボランティアの方々、総勢約1200人による大掃除が行われました。海の豊かさを守ることを目的に行われる「リフレッシュ瀬戸内」(瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会)の清掃活動です。当日は、水質浄化に大きな役割を果たしているといわれるアサリ(約100kg)を、地元の小学生たちがきれいな海を願って放流しました。延長約2kmの海岸で行われた清掃活動では、缶・ビン・ペットボトルなど6tあまりを回収。この量を多いととらえるか、否か。あらためて、私たち一人ひとりが自問しなければならないのかもしれません。(写真はすべて、小松島港湾・空港整備事務所 青木亮介さん)
 
2007.0611
●お月見の名所に転生した海浜公園
徳島県松茂町豊岡の月見ヶ丘海水浴場は、昔から美しい月が見られることで知られています。徳島空港の滑走路拡張工事にともなって、しばらく海水浴場は閉鎖されていましたが、ついに月見ヶ丘海浜公園としてオープンしました。白砂の海水浴場はもちろん、公園内には、シャワールームやレストラン、売店、さまざまな遊具がそろった遊具広場のほか、コテージも備えられています。太陽の下で思いっきり海を楽しんだ後は、静かな海の上に浮かぶ、やわらかな月の光をのんびり眺めることもできます。しかも、空港に隣接しているため、巨大な旅客機の離発着が目の前で見られ、結構な迫力です。今夏、月見ヶ丘に笑顔があふれる、そんな予感がします。
 
2007.0610
●焦げ目の濃淡で描く故郷風景
版木を覚えていますか? 彫刻刀を使って、版木と呼ばれる乳白色いベニヤ板に造形し、版画を刷りましたよね。徳島県つるぎ町(旧半田町)の元半田小学校長だった岡本信男先生(78歳)は、退職後に絵を描いたり、写真を撮ったりと創作活動に取り組んできました。10年ほど前からは、版木に焼きゴテをあてて、その焦げ目の濃淡で風景画などを制作しています。50号、60号といったかなり大きなサイズの絵は、点描を基本に、焼きゴテを器用に使った線も多用されています。「1点仕上げるのに一月以上かかります」という作品は、遠くからはモノトーンの写真のように見え、細部を確かめようと近づくと木のいい香りがします。岡本先生の個展がつるぎ町を走る国道192号沿いの道の駅・貞光ゆうゆう館で開催されています(明日まで)。作品は、神社の鳥居やお寺のカネ、能の面など34点。岡本先生は人なつっこい笑顔で「地元の風景をこれからもたくさん描いていきたい」と、創作への意欲を話してくれました。
 
2007.0607
●モノクローム&モノトーン写真館、開店です。
ピジョンズ・パーク内「ポッポギャラリー」に新コーナーが登場しました。その名も「モノクローム&モノトーン写真館・彩度ゼロ」です。色の三属性のうち彩度をゼロにとり、色相を切って、明度(輝度)のみで表現するモノクローム&モノトーン写真を紹介していきます。デジタルによるカラー写真全盛の時代、単色写真は何を伝えられるのだろう──を出発点に、本日開店です。
 
彩度ゼロ
 
※読者の皆さんの自信作(モノクローム&モノトーン写真)を送ってください。/ピジョンズ・パークの新コーナー・彩度ゼロでは、皆さんの作品を募集しています。テーマは自由。ご自身で撮られた作品、作品名、作者名(ペンネームOK)、作品データ(撮影機、シャッタースピードや絞りなどの撮影情報、作品の意図など)を「件名・彩度ゼロ」でピジョンズ・パーク(info@pigeons-park.jp)まで、ご送信ください。お寄せいただいた作品は、できるかぎり掲載していきたいと思います。いっしょにモノクローム&モノトーン写真を楽しみましょう。
 
2007.0605
●美郷でホタルが大乱舞
昨夜64日、ほたる祭り期間中の吉野川市美郷の川田川では、ホタルの大群舞が見られました。午後8時前、辺りが夜の闇に包まれ始めると、水辺の草の間からフワリと黄緑色の小さな蛍光が飛び立ち、ス~ッと消えていきます。まるで草の魂が天に昇っていくようにも見えました。日が落ちるのに合わせて、その数は爆発的に増え、辺り一面がホタルの光にあふれました。ホタルたちが舞うのは今月中旬くらいまでとのこと。もう一度、シャッターチャンスを求めて足を運びたいと思っています。
 
2007.0603
●吉野川市美郷のほたる祭り
ホタルが自生できる貴重な自然が守られている吉野川市美郷。美郷を流れる川田川では、2週間ほど前からホタルが飛び始め、今が盛りの群舞を見せています。その川沿いに建つ美郷ほたる館の駐車場を会場に、昨日からほたる祭りが開催されています。地元の平八幡神社獅子舞保存会による獅子舞の演舞やほたる観察ツアー、梅の里らしい「ウメの種飛ばし大会」など、楽しいイベントにたくさんの笑顔があふれていました。環境保護の一環としてJR阿波山川駅と会場を結ぶシャトルバスも運行されています(無料・17時30分~21時40分まで約20分間隔)。混雑緩和はもちろん、光や音、臭いを嫌がるホタルを思いやって、今日参加される方は、利用を考えてみてはいかがでしょうか。
 
2007.0601
●日本一低い自然の山の山開き
「徳島市方ノ上町弁財天8番地の1」というのが、この山の住所です。住所を持っている山は、日本はおろか、世界広しといえども大変珍しい、あるいは全くないかもしれません。その山の名は「弁天山」。標高6.1mの日本一低い小さな自然の山です。その標高にちなみ、本日山開きの神事が厳かかつ賑やかに執り行われました。多くの参列者が集まり、テープカットの後、それぞれ登頂。登頂証明書をいただくことができました。この山開き、毎年の恒例行事として、徳島の初夏の風物詩ともなっています。読者の皆さんも次回はぜひ、足を運んでみてはいかがでしょう。
 
2007.0530
●不入山~権田山縦走8時間
527日(日)に、NPO法人剣山クラブ(代表:平井滋さん)主催による不入(いらず)山~権田山縦走登山が行われました。同クラブでは、剣山周辺の山々を中心に、毎週日曜メンバーを募り登山を楽しみながら、山や動植物の魅力を伝え、自然の大切さの理解を深めています。今回の縦走では、徳島県那賀町(旧木沢村)の四季美谷温泉に830分に集合した後、30人ほどのパーティは、スーパー林道の奥槍戸・次郎ギュウ登山口にある山小屋までバスで移動。そこから不入山山頂(1653m)へ登り尾根伝いに権田山を目指す約12kmのコース。アップダウンの続く道中では、登山道の消えてしまう箇所もあり、要所要所の木々の枝に巻き付けられた赤いテープを目印に進む場面もあり、アドベンチャー気分も満点。ブナやミズナラ、ダケカンバといった広葉樹の新緑に覆われた森の中では、赤紫色の三つ葉ツツジが見頃を迎えていたり、またクマザサが茂る草原が広がっていたり、剣山に連なる次郎ギュウ(1929m)や、一ノ森(1879m)などの雄大な風景が突然目の前に現れるなど見所も盛りだくさん。平井さんらスタッフの皆さんの説明に耳を傾けながら、参加者の皆さんは初夏の登山行を楽しんでいました。
 
2007.0525
●うだつの町並み旧家の欄間
徳島県美馬市脇町といえば、うだつの町並みで知られます。かつての防火壁「卯建(うだつ)」をあげた旧家の一軒「吉田家住宅」(美馬市所有)で、商品撮影を行っていた際、ふと見上げた視線の先に、見事な欄間(らんま)を見つけました。ツルが飛んでいく様子を板に穿った穴で表現することで、時間や天候による日の差し込み具合一つで、千変万化を楽しませてくれます。贅を尽くした造りに、在りし日の商家の賑わいを感じることができます。
 
2007.0524
●草バッタ作りの達人
昨日のポッポニュースで紹介した今村農村舞台『春公演』会場での話です。高価で重そうな機材を抱えたアマチュアカメラマンたちに混ざって、逆に目立ってしまう廉価機を片手にうろうろしていた時のこと。会場の隅で茅(かや)を巧みに編んで虫を作っている男性に出会いました。写真を撮るのに、少し飽きてきたところだったので、隣に腰掛けて妙技を見せてもらうことにしました。近くにはえている雑草の茅を一本手に取り、葉の芯を境に縦三つに裂いたかと思うと、器用に編み込んでいく。ほんの二、三分で別の茅の葉にとまったバッタが一匹出来上がっていました。「これは草バッタというんです。昔はこういう遊びをみんなやっていたものです。週末には、とくしま動物園で子どもたちや親に教えてあげています。喜んでもらえますよ」と、一本プレゼントしてくれました。農村舞台公演の賑わいをBGMに、草で遊ぶ。悪くない時間の中で、夏休みを楽しみにしていた頃の気持ちをほんの少し蘇った気がしました。
 
2007.0523
●今山農村舞台で春公演開催
徳島県勝浦町の今宮神社境内に今山農村舞台が残されています。農村舞台といえば、かつて阿波の伝統芸能人形浄瑠璃が演じられ、地域で人気の娯楽となっていました。そんな今山農村舞台で519日(土)、地元の勝浦座や勝浦高校民芸部による人形浄瑠璃の春公演が開催され、多くの観衆を楽しませました。喜怒哀楽を語りに乗せて人形が演じる舞台は、ひょっとすると映画を観るより臨場感を味わえるかもしれません。
 
2007.0518
●山頂のレース場“徳島カートランド”
徳島県吉野川市美郷といえば、ホタルの生息地として知られる自然豊かな地域です。そんな自然を満喫しながら、モータースポーツを楽しめるのが山頂近くに開かれた“徳島カートランド”です。この日は、あいにくの雨模様でしたが、小型バイクでのイベントがあったのか、大勢の参加者とギャラリーで賑わっていました。
 
▲滑りやすいカーブをうまく抜けていく
50CCクラスでしょうか。きれいなバイクです。
▲早く走るために工夫されているのでしょうね。
 
2007.0513
●映画『眉山』全国一斉封切り
徳島市のランドマーク・眉山(びざん)がタイトルの映画『眉山』が、昨日全国一斉に封切られました。徳島県内では、徳島ホール(徳島市)と北島シネマサンシャイン(北島町)で上映が始まり、初日から多くの観客が詰めかけたそうです。というわけで、ピジョンズ・パークは本日、晴天におされて眉山に行ってきました。いつもはてっぺん近くの駐車場まで車で行ってしまうのですが、今日は思い切って登山道をテクテク。新緑からいっそう深い緑に変わり始めた木々の葉に、夏の深まりを感じることができました。映画『眉山』も、阿波踊りを背景にした夏の物語。徳島の映画館では6月末まで上映されるということで、近々足を運びたいと思っています。感想は、後日お伝えいたしますね。
 
▲光を求めて。
▲光の向こうに。
 
2007.0510
●徳島で出会える日本一の巨樹
徳島市は朝のうち雨が降り、お昼近くになって時折日が差すものの、ごうごうとうなりを上げて強い風が吹いています。さて、徳島県には日本一のものがたくさんあります。たとえば、にんじんは日本一の生産量をほこり、阿波踊りは日本一の大きなお祭り、そして徳島市方上(かたのかみ)にある弁天山は日本一低い自然の山です。で、今回ご紹介するのは、ピジョンズ・パークの今号の表紙写真にもなっている徳島県指定の天然記念物『赤羽根大師の大エノキ』。巨樹王国とも称される、つるぎ町一宇地区にあり、幹周は約7m、樹高は約16mに及ぶ日本一の大エノキです。木下に立ち、見上げると大きな屋根のように天空を太い枝が覆っています。枝の張りは東西に約18m、南北に約16mにわたって広がっており、その生育面積は約490平方mにも及ぶそうです。樹齢については分からないようですが、数百年の時をこの地で生き抜いてきた貫禄が物静かに佇む巨木に宿っています。
 
▲首が痛くなるまで見上げていたくなります。
▲巨樹は昔も今も山の上から一宇の集落を見守っています。
 
2007.0509
●清流のほとりでいただく正直なそばの味
吉野川の支流・貞光川は、アユやアメゴ(あまご)、ウナギ、カニなどが暮らす、四国でも屈指の清流です。つるぎ町貞光と一宇の境目トンネルを抜けて、名所『土釜(どがま)』を過ぎ、国道438号を15分ほど車で走らせると、川沿いに右側へ大きくカーブした道路の外側に、一軒の山小屋風の建物を見つけることができます。のれんには『手打そば処 そばごや』と出ています。店を切り盛りしているのは、藤川馨治(けいじ・72歳)さん、恵美子さん(67歳)ご夫婦です。「この店は8年前に、自分で作ったんよ。もちろん地元の仲間たちも手伝ってくれたけどな」と馨治さんが言う建物は、地元の間伐材を利用した食堂とキッチン、そば打ち部屋からなる小さな手作りログハウスです。間伐材を使ったのは、山の中に捨てられてしまう木材を再利用したかったからだと言います。「年を取っても、なんか楽しみを見つけたいと思ってな」と、はじめたのは、そば粉100%、つなぎは一切使っていない手打そばです。ざるそば500円、あたたかいそば一杯500円。そばの風味が口の中に広がり鼻に抜けていきます。細く切りそろえられたそばは、つゆにもダシにもよく絡んで、つるつるとノドを滑り落ちていきます。「もう一杯ください」と注文するも「ごめんよ。今日はこれで終わりなんじゃわ。地元の人でもたいてい、予約してから来るんよ」と。その日、飛び込みで、そばがいただけたのはかなりラッキーだったようです。そばを食べ終えて、あらためて店内を見回すと壁一面に古い柱時計がかけられ時を刻んでいます。「あれは?」の問いに、「みんなすぐに古いものを捨ててしまうんですわ。それではあんまりもったいないし、かわいそうだからワシが拾ってきて、修理して飾ったんです」。モノを大切に考える素朴で正直な心が、そこにありました。貞光川の上流には、剣山やそこに連なる次郎ギュウ、丸笹山などの名山が控えています。ハイキングや本格的な登山の行き帰りに、香り高い正直なそばを味わってみてはいかがですか?(予約は、そばごや0883-67-2277
 
▲古時計は時間がまちまち。「好きな時間を見ればいい」と藤川さん。
▲藤川さん夫妻と、友人で地元の漁協の人。
 
2007.0508
●ピジョンズ・パークのトップページをマイナーチェンジ!
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、こんにちは。ご覧の通り、トップページをマイナーチェンジしてみました。いかがでしょうか?よりいっそう見やすくなったのではないかと自画自賛しつつ、はや次の展開を考えていたりします。今回のマイナーチェンジでは、トップページにピジョンズ・パークの趣旨に合致するキーワードをできるだけ多く掲載することで、SEO的にも向上を図れ、より多くの皆さんにご覧いただけるのではないかと期待もしています。googleさん、yahoo!さん、よろしくお願いします。^^)今後もピジョンズ・パークはその表情を変えていきます。もちろん、小さな幸せを探すその目的、そして心はゆるぎません。
 
2007.0507
●丸笹山のてっぺん
楽しかったゴールデンウィーク。読者の皆さんは、たくさんの思い出を手に入れられたことでしょう。GW真っ最中の平成1955日(子どもの日)には、西日本第2位の高峰・剣山の標高(1955m)にちなみ、多くの登山客が頂上を目指したそうです。また剣山はもちろん、そこに連なる魅力的な山々の中でも、比較的ラクに登れるのが丸笹山(標高1712m・写真)です。剣山のちょうど北側に連なり、登山口は最近新装オープンしたばかりの宿泊施設『ラ・フォーレつるぎ山』駐車場にあります。清流貞光川の源流を越えながらの登り行程約1800m・約40分のコース。原生林を抜けて行く登山道は、剣山にも勝る癒しのポイントです。次は夏休み、避暑を兼ねて出かけてみてはいかがでしょうか。さて、体力・気力・精神力を120%チャージできところで、今日からまた、元気に頑張りましょう!
 
▲鹿が食べたのでしょうか。樹皮が剥がされた木を時折見ます。
▲頂上約500m手前の笹の原。ここで一休みできますが、お弁当は頂上までグッと我慢です。
 
2007.0430
●子どもの日は、ウミガメに会いに行こう!
ゴールデンウィークも3日目を迎えました。本日を含め徳島は連日の五月晴れ(※)。読者の皆さんも、お天気の休日を満喫されていますか? 明日の平日は雨の予報ですが、後半の36日はまずまずのお天気だそうです。さて連休後半の徳島県内各地域では、さまざまなイベントが予定されています。どれも見逃せない内容で「選ぶのに苦労してしまう」といった、ちょっとした家族サービスに、うれしい状況です。徳島県美波町(旧日和佐)にある、日和佐うみがめ博物館カレッタの『カレッタこどもの日特別イベント』も、そんな見逃せないイベントの一つです。認定証(カード)や缶バッジ、カメにちなんだグッズなどがもらえる『子がめ体重あてクイズ』や『カメ・かめクイズ』、今秋開催される国民文化祭の美波町プレイベントとして大道芸のパフォーマンスも行われます。また開催日(55日・1030分~)は、小学生以下の子どもは終日入館無料とのこと。GWにみんなで楽しむ行事の一つに、カレッタで行われるイベントを加えてはいかがでしょうか?
 
(※)五月晴れとは「新暦5月の晴れ」もしくは「梅雨時期の晴れ間」を言います。それでも4月末からのゴールデンウィークは、あえて5月に含めて考えています。
 
2007.0428
●牟岐アワビ祭り
徳島県海部郡牟岐町の牟岐漁港を会場に、『牟岐アワビ祭り』が今日開催されました。アワビ漁の解禁にあわせて行われる祭りでは、メインの生きた取れたてアワビが100グラム650円~など新鮮な魚介類の販売が行われ、足を運んだ皆さんは、晴天のもと港町ならではの活気を楽しんでいました。手に入れたアワビやトコブシ(ナガレコ)は、その場で焼いて食べることもでき、また沖合に浮かぶ牟岐大島を巡る大島クルージングや活魚つかみ取り大会、アワビと伊勢エビの重量当てクイズなど、イベントも盛りだくさんに行われていました。来年、また足を運びたい、とってもおいしいお祭りでした。
 
2007.0426
●地福寺の藤まつり開催中!
徳島県石井町にある地福寺の境内は、このシーズン、藤を目当てにした参拝客で賑わいます。今年も恒例の藤まつりが56日(日)まで開催されており、薄紫の花がたわわといった感じで見頃を迎えています。期間中、フリーマーケット(28日・10時~)や写真撮影会(30日・13時~)、ふじ探訪健康ウォーキング(30日・10時石井小学校スタート)、元祖祭(5/1日・11時~)など、イベントも盛りだくさん。いよいよ始まるゴールデンウィークのいずれかで、足を運んでみてはいかがですか?
 
2007.0421
●新企画「花の島」を覗いてみてね。
ピジョンズ・パークに、またまた新しいコーナーが誕生しました。タイトルは「花の島・Tokushima of flower.」です。海や山、川などが、昔のままの姿で結構残されている自然豊かな徳島は、花の宝庫でもあります。カメラを手に取るまで、花に興味の無かった筆者も、知らず知らず、行く先々で出逢う花々を撮影していました。過去に撮影したかわいらしい花々やこれから出逢うであろう一輪を紹介していくつもりです。どうぞ、ご覧ください。最新作は、眉山に咲き誇ったサクラたちです。
 
2007.0418
●高原で一筆献上「春」
徳島県唯一の村、佐那河内村にある大河原高原(旭ヶ丸:標高1019m)にも、春がやってきました。頂上近くの大河原高原キャンプ場に広がるため池のほとりで、フデリンドウの蕾(つぼみ)が頭を出していました。文字通り、蕾のかたちが筆に似ていることからこの名前が付けられたそうです。高原で一筆献上。この筆を使って、「春」と書きたいところ。地面から出ている蕾は2cmくらいでしょうか。よく見ると、そこここにニョキ、ニョキ頭を出しています。群生するこの花は、もうすぐ、青紫のかわいらしい花を咲かせます。高山でも見られる希少な植物だそうで、足で踏みつけないように、気を遣いました。今月末あたりから、花が見頃かもしれません。
 
2007.0413
●小路の先で
徳島県美馬市脇町にある『うだつ』の町並みは、徳島自動車道を使って徳島市内から比較的近いということもあって、よく足を運びます。白漆喰で、独特の防火壁をかかげた古い町並みが続くメーンストリートを歩いても落ち着くのですが、旧家と旧家の間に伸びる小路にも惹(ひ)かれます。小路の両側に白壁が迫り、真っ白な空間を作り出しています。光があふれる向こう側は、人の目で見ても、白飛びしてしまうほど輝いています。何か、見つけることができるかもしれない。もしかしたら、変われるかもしれない。行き詰まったとき、何も考えたくないとき、受け入れてくれる気がします。
 
2007.0411
●友だちへ。
明日、友人で、友人の奥さんが、大きな戦いに挑みます。ボクたちは勝利を信じているし、そして笑顔で帰ってくることを疑いません。桜は散っても、来年また咲きます。でも、あなたには、咲き続けてほしい。そう、みんなで願っています。がんばれっ!
 
2007.0409
●弁天山の桜まつり
8日の日曜日、徳島市方上(かたのかみ)にある日本一低い自然の山、弁天山(標高6.1m)の麓(ふもと)で、桜まつりが開催されました。遊山箱にまつわる講演や人形浄瑠璃講演、和装の女性による抹茶と和菓子のサービスなどがあり、訪れた皆さんは、日本一低い山を飾る桜とともに楽しんでいました。ちなみに、弁天山の山開きは、標高にちなんで毎年61日に行われており、当日も楽しいイベントが毎回企画されています。足を運んでみては、いかがでしょう。
 
2007.0408
●勝浦町で見つけた桜並木
ビッグひな祭りで知られる勝浦町の人形文化交流館裏の流れに沿って、約1.5kmにわたり桜並木が続いています。地元紙によると、植えられているのはソメイヨシノやしだれ桜など約270本。昨日の雨で、少し花が散ってしまったかもしれませんが、見頃のピークはまさに今。白や薄ピンクの花びらが、雪のように舞い落ちる桜並木の下を歩いてみるのもおすすめですよ。
 
お知らせ
5回ゆるい展(徳島スローアート協会主催)が、県立近代美術館ギャラリー(県立文化の森総合公園内)で開催されています。お花見をかねて、ぜひ足を運んでください。本日最終日午後4時まで。観覧無料です。
 
2007.0407
●水面に咲いた桜
徳島では今週末あたりが満開のサクラの見納めになりそうです。今日、明日はお花見に出かける皆さんで、サクラの名所は大いに賑わうのではないでしょうか。満開の木がある一方で、散ってしまったサクラ、早くもグリーンの葉をつけた枝も見られるようになりました。写真は、徳島県吉野川市川島町にある上桜公園の大池に写ったサクラの木。水面に散ったサクラの花びらが、ここでもう一度花を咲かせていましたよ。
 
2007.0406
●さくらの季節に逢いましょう。
徳島の春の恒例イベント『ゆるい展』(徳島スローアート協会)が、『さくらの季節に逢いましょう。』を合い言葉に、県立美術館(徳島県立文化の森総合公園内)で本日より始まりました。油絵、水彩画、写真、織物、からくり人形、造形、もちろん色鉛筆画作家・川上和彦画伯の作品など、ジャンル・世代・思想を超えて、多くのアーティスト、そして作品が集まりました。会場周辺の桜は、幸運にも開会前の冷え込みで、まだまだ満開をキープしています。会期は8日(日)まで。観覧無料です。アートと春のうきうきが、ゆるくつながっています。見る人それぞれの心にルーズフィットするアートに、ここで出逢ってください。
 
2007.0404
●春の小松海岸
徳島は、春雷・降雨予報にもかかわらず、朝からすっきりと晴れ渡っています。満開見頃の桜をもう少し楽しむことができそうです。ところでこの時期美しいのは、桜のある風景だけではありません。徳島県には、自慢の海があります。小松海岸もその一つで、シーズンには海水浴やサーフィンを楽しむ人で賑わいます。中国から飛来する黄砂も一段落したのか、どこまでも広がる春の青い空と海が迎えてくれます。海辺独特の塩分を含んだ湿気も少なく、サラリとした風を感じることができます。
 
2007.0403
●天空を覆う、吉良のエドヒガンザクラ
徳島県つるぎ町貞光吉良のエドヒガンザクラが満開です。樹齢約430年、幹周約4.5m、樹高約20mに及び、東西に約23m、南北に約19.2mも枝葉を広げる大樹。地元では花見の名所として知られ、シーズンにはカメラやお弁当を片手に、多くの花見客が訪れています。国道438号を南へ取り、蜂須トンネル手前にある東福寺脇の看板を目印に県道へ進み、上り坂を約10分ほど行けば目的地となります。途中、見事なしだれ桜や山桜が迎えてくれ、それらの木も見逃せません。
 
2007.0402
●つるぎ町於安パークの桜祭り
41日(日)、徳島県つるぎ町於安御前(おやすごぜん)山頂にある於安パークで、恒例の桜フェスティバルが開催されました。当日は、桜の満開にタイミングがぴったり合い、例年以上の人出で賑わっていました。地元特産の半田手延べそうめん早食い大会やカラオケ大会、ネイチャーゲームなど、参加されていた皆さんの笑顔も満開。山頂では、時折強い風が吹いて、花びらが散ってしまうのを心配しましたが、「満開の桜は、強い風でも散らないんです」という、地元の方の話。そういうものなのかと感心しながら、安心しました。徳島県内は、まだもう少し桜のシーズンが続きます。名所をできるだけたくさん訪ね、ご紹介する予定ですので、読者の皆さん、お楽しみに。
 
2007.0329
●第十堰で春を喜ぶスズメ
徳島県石井町第十を流れる吉野川に設けられた第十堰。江戸時代に建設された年代物ですが、海水の逆流による塩害から地域の農地を守り、旧吉野川にも水を供給する大切な役割を果たしています。吉野川の水位が下がると、第十堰が現れ、その上を歩いて大河を横断することができます。そんな堰の回りにも、やわらかな春が訪れ、菜の花が覆う土手で、スズメやモンシロチョウが、暖かな春の日差しを楽しんでいました。
 
2007.0328
●徳島市に桜の開花宣言!
徳島市に桜の開花宣言が出されました。例年より2日早いそうで、やはり暖冬の影響なのでしょうか。春はカラダとキモチをあたためてくれます。桜は、フットワークとココロを軽くしてくれます。早く咲いて、長く咲いてくれると、いいなぁ。写真は、四国八十八カ所霊場5番札所地蔵寺の門前で咲いていた1本の桜です。春ですねぇ。春と言えば、『スローアート・ゆるい展』の季節。今年で5回目の開催となる会場は、徳島県立文化の森総合公園『近代美術館』で、46日(金)~8日(日)まで。観覧無料です。ピジョンズ・パーク読者の皆さん、お花見を兼ねてぜひ足を運んでください。
 
2007.0327
●バーチャル本川村ミーティング
バーチャル本川村主催『いの町(旧本川村)本川直売所地域興し商品開発ミーティング(仮)』が324日(土)、いの町本川のプラチナホールで開催されました。ゲスト・コメンテーターとして参加された、徳島県つるぎ町で特産半田手延べそうめんを生産している(株)北室白扇の若きリーダー・北室淳子さん(写真中央)と、つるぎ町役場地域創造課・古林敏美さん(写真左)に同行して、ピジョンズ・パークも末席に着かせていただきました。吉野川源流の村として知る人ぞ知る旧本川村も、多分に洩(も)れず、過疎が急激に進む地域。そんな美しい村や地域の伝統を守ろうと、インターネット上に仮想の本川村をつくり、村民を募集しているのがバーチャル本川村です。で、実際の旧本川村をリアルに盛り上げるために企画されているのが、前述の特産品による地域興しなのです。おいしい水と豊かな山の滋味と、そして誰かに喜んでもらえる特産品に取り組む地元の皆さんの一生懸命。三位一体で送り出される特産品は「くま笹の入浴剤」「こけ玉」「乾燥しいたけ」「チャーテ(インド瓜)の干物」「わさび漬け」「本川漬」など13種類。これらをインターネットを通じて販売し、地域興しにつなげようという試みです。ミーティングでは、パッケージの方法から、PRの手法まで、深く、そして和気あいあいと話し合われました。もともとが本当に魅力的な商品群です。きっと近いうちに、皆さんの食卓や話題にのぼることでしょう。
 
2007.0324(土)
●阿南市科学センターに光のトンネル出現!
徳島県阿南市は発光ダイオード(LED)の街として、盛んにPRを行い、全国的にもかなり定着してきた様子です。そんな阿南市で昨日23日から明日25日まで、光のトンネル(LED約6万個)がお目見えします。場所は阿南市那賀川町の市科学センター。「光のアーチ・つながる阿南」をテーマに、総数約60万個のLEDが、夜の科学センターを彩っています。今日24日(土)は、花火大会も開催される予定だそうです。屋外イベントなので、天気が心配ですが、なんとか星空に恵まれることを願います。
 
2007.0323(金)
●眉山は春の盛り。花の山。
徳島市のランドマーク・眉山に、早くも花見桟敷が登場しました。桜の木を見ると、つぼみがはち切れそうなほど膨らんで、開花の迫っていることを教えてくれます。眉山山頂の公園では、白や紫、黄色に赤など様々な花々が咲き誇っています。もう春の盛り。桜が待ち遠しいですね。
 
2007.0319(月)
●黄色に染まった棚田風景
徳島県神山町上分江田地区で、山の斜面に連なる棚田を菜の花が見頃を迎えています。春と言えば桜のピンクと菜の花の黄色。棚田を埋め尽くす黄色い花々の間を、そろそろミツバチたちも飛び交い始めます。
 
2007.0316(金)
●キグレNewサーカスが徳島にやってきた!
日本最大規模のサーカス『キグレNewサーカス』が、徳島にやってきました。ハラハラどきどきの空中ブランコや綱渡りをはじめ、耳をつんざく爆音で、直径5.5mの鉄球の中を3台のオートバイがぐるぐる回り、美しい女性が絹の紐一本を頼りに空中で演舞など、次々と繰り出される神業に2000人あまりの観衆は釘付け。幕間はピエロたちによる、観客を巻き込んでのパフォーマンスでは、たちまち会場が歓声の渦。感動と笑いに包まれた、あっという間の2時間でした。公演は48日(日)まで。楽しいですよ。
 
キグレNewサーカスのホームページ
http://www.kigure-circus.com/index2.html
 
2007.0308(木)
●あいまい3語を使わないと?
昨日、徳島県に本社を置く某社長さんから、こんなお話を聞きました。「あいまい3語を排除すると脳が活性化して、仕事がはかどる」というもの。ここで言う、あいまい3語とは、「まぁ」「一応」「とりあえず」です。誰かと話すときに、これらを使わないで代わりの言葉を考えようというわけです。あいまい語が、くせになっている場合、ぼんやり語っていると、ついつい使ってしまいます。常に意識していることで、話の内容にも集中できるうえ、相手の方に与える印象も良くなるという寸法です。あいまい3語に代わる言葉として、たとえば「一生懸命」をあててみます。「まぁ、やってみます」「一応、考えてみます」「とりあえず、作ってみます」が、「一生懸命、やってみます」「一生懸命、考えてみます」「一生懸命、作ってみます」となります。結果は、どちらの場合も大差ないかもしれませんが、でも相手に与える印象はずいぶん違ったものになっています。しかも一生懸命と言った以上、能力をフルに発揮しなければといったモチベーションにもつながりそうです。う~ん、確かに。というわけで、ピジョンズ・パークでは、あいまい3語を使わない訓練に取り組んでみようと思います。結果、いいことがあったら、読者の皆さんにもおすすめしますね。
 
2007.0306(火)
●寒風もまた楽し、春の空
今日の徳島は、快晴。冷たい風が強く吹いて、かなり寒く感じました。でも、春は着々とやってきているようで、徳島県立文化の森では、街路樹とともに植えられた沿道のツツジの葉も青々と元気で、よく見れば小さな白いつぼみが若葉の間から、頭をのぞかせていました。若葉といえば、若葉ちゃんのホームページがバナーに加わりました。若葉ちゃんは、この4月に三好市の小学校を卒業するかわいい笑顔の女の子です。そして若葉ちゃんは、重度のハンディキャップを背負っています。でも、周りの同級生や先生、ご両親のあたたかい愛情に包まれて、もうすぐ卒業式を迎えます。読者の皆さん、どうぞ若葉ちゃんのホームページ(http://user.shikoku.ne.jp/araoka/)に遊びに行ってみてください。やわらかな春の気配を感じることができますよ。
 
2007.0302(木)
●山門・境内で鶴が迎えてくれる二十番札所『鶴林寺』
2万体のひな人形が一同に公開される『ビッグひな祭り』で知られる徳島県勝浦町。標高約600mの山中に、四国霊場八十八カ所第20番札所霊鷲山鶴林寺があります。まさか、「つるりんじ」と読んだ人はいないでしょうね^^)。念のため「かくりんじ」です。その寺号が表すとおり、境内のあちらこちらで鶴をモチーフにした像を拝観できます。仁王門でにらみをきかせている阿吽像の前にも、大きな木彫りの鶴がそれぞれ一羽ずつ鎮座しています。また、本殿前や境内にも、バランスのとれた美しい姿の鶴像が配されています。なぜ、鶴なのでしょう。その答えは、鶴林寺に残されている鶴にまつわる伝説が教えてくれます。かつて四国巡礼の弘法大師がこの地に立ったおり、雌雄二羽の鶴が黄金の地蔵菩薩を守りながら境内の大杉に舞い降りてきたのだそうです。これを見た弘法大師は地蔵菩薩像を彫り、その体内に黄金の地蔵菩薩を納め、本尊としたというもの。現在、本尊は国宝に指定されています。また、境内右手にある三重の塔は徳島県最古ともいわれています。山門から本堂に続く長い石段は、そうした古い物語の中へ続いています。
 
2007.0301(水)
●春の森
カメラ、レンズ、OA機器メーカーの大手として知られるキヤノンのホームページを拝見していて、社名の由来を知りました。canonを直訳すると「法典」「規範」「基準」などの意味があるそうですが、もともとはカンノン(KWANON)、つまり観音だったらしいのです。お仏壇のメーカーっぽい社名だったのですね。さて、本日の写真もキャノン製品を使わせていただいて撮影したものです。冬場、足が遠のいていた徳島市のランドマーク『眉山』中腹にあるジョギング・散歩コースに出かけ、神武天皇像にご挨拶してきました。道路脇のアジサイは枝の節々から若々しい芽をのぞかせ、木々も薄いグリーンに葉を染め始めていました。写真は、木漏れ日の間にポツンと落ちていたドングリです。うまく根付くといいなぁ、なんて考えながらシャッターを切りました。
 
2007.0227(火)
●街道でもおひな様が迎えてくれる『勝浦町ビッグひな祭り』
徳島県勝浦町といえば、ひな人形の町のイメージがピーンとくる方も少なくないのではないでしょうか。春の恒例行事として知られる『ビッグひな祭り』が、勝浦町の人形文化交流館で開催されています。回を重ねること19回。全国から寄せられたひな人形の数もどんどん増えているようで、およそ2万体にもおよぶそうです。さらに、今年は会場に向かう勝浦川沿いの県道16号線で、家々の軒先に設けられたひな壇で、かわいらしい人形たちが迎えてくれます。期間は321日(祝)午前9時~午後4時まで。33日は、ちょうど土曜日。おひな様の祭典に、みんなで出かけてみませんか?
 
2007.0225(日)
●鳴門金時がテーマの2つのウェブページ
春曇りの本日、友人の一人は色鉛筆画の講師として教壇に登り、また別の友人は高知県の海でグレと格闘しています。ピジョンズ・パークは、事務所のキッチンが気になり大掃除。三者三様に充実した時間を過ごしております。読者の皆さんは、さていかがお過ごしですか。ところで、ピジョンズ・パークでほんの少しですがお手伝いさせていただいたHPのご紹介をさせていただきます。一つは、徳島が誇るブランド芋『鳴門金時』のみを原料に蒸留された芋焼酎『情留酒 鳴門金時』『情留酒 鳴門金時 焼き芋』を蒸留販売している『鳴門金時蒸留所』さん。小さな蒸留所と社長さんはじめスタッフの皆さんは声をそろえますが、なかなかどうして、大きな夢に向かって旨い焼酎を蒸留されています。もう一つは、ブランド芋『鳴門金時』をより多くの皆さんに知っていただきたいとブログを中心に活動する『鳴門金時応援ブログレッド&イエロー(鳴門金時普及委員会・仮)』です。サツマイモの女王とも呼ばれる『鳴門金時』の姿形、深い味わい、懐かしい香りや優しい甘みといった魅力はもちろん、芋農家の熱い思い、料理やお菓子などの加工品の紹介、料理店での評判など、様々な角度から紹介しています。徳島が生んだブランド芋『鳴門金時』に関係の深い二つのHPを、どうぞご覧になってみてください。
 
鳴門金時蒸留所
http://www.nkj.cc/
 
鳴門金時応援ブログレッド&イエロー
http://blog.so-net.ne.jp/red-and-yellow/
 
 
2007.0223(金)
●徳島に春の知らせ『春雷』が閃く
昨日、今日と徳島は雲一つ見つけられない大快晴です。ときおり風が強く吹いていますが、肌寒さはそれほど感じない心地よい陽気です。ところが、昨日と今日をつなぐ夜中は、大変な荒れ模様で、立て続けに閃く稲光で街中が照らし出されていました。春雷というのでしょうか。寒冷前線の通過にともなって大気が不安定(天気が悪くなる)になり、雷が発生しやすくなるのだそうです。梅が花を開き始めたかと思えば、数週間前に春一番が吹き、春雷が轟音を轟かせる。もうすぐ桜の季節、春ですね。写真は、事務所のベランダから昨夜慌ててシャッターを切った落雷の一瞬です。音が大きくて、実際怖かったですよ。
 
2007.0222(木)
●義経の足跡をたどる『第20回義経夢想祭』
徳島県小松島市は源平合戦における平家軍追討の舞台だったことをご存じでしょうか。一ノ谷(神戸)の合戦に敗れた平家軍は屋島(香川)に逃れて行きますが、このとき平家軍を追ったのが源義経を大将とする源氏軍でした。その際、地元の新居見城主・近藤六親近の先導により、小松島市~土佐街道を北上~勝浦川を渡り~平家方の熊山城(徳島市)、桜間城(石井町)を攻略~大坂峠越え~讃岐国へと進軍したそうです。このうち小松島市内に残された義経ゆかりの史跡を巡るオリエンテーリング『第20回義経夢想祭』が、218日(日)に、源氏の白旗を立てたと伝えられる『旗山』周辺で行われました。コースは義経ドリームロードと名付けられた約4kmの道のり。当日は義経や弁慶、静御前に扮したスタッフの先導で、約200人の参加者がウオーキングを楽しみました。また、オリエンテーリング終了後には、温かい芋がゆやお汁粉など、地元婦人会の接待もあり、参加者は春の休日を満喫しているようでした。まるで戦勝に沸く義経軍の幻の中にいるような、そんな気分にひたっていたのかもしれませんね。
 
2007.0220(火)
●『第8回徳島県技能フェスティバル』
217日(土)と18日(日)の2日間にわたり、アスティとくしまを会場に『第8回徳島県技能フェスティバル』が開催されました。木工、和裁、板金、左官、印章、彫刻、ロボット、自動車整備、電気工事…など、優れた技能を持つ技能士やその技能について広く知ってもらうことを目的に、作品展示や即売、ものづくり体験など、さまざまなイベントが行われました。県内中高生の各種技能作品やロボットのほか、特設ステージで開催された『親子ものづくり体験』にも多くの親子ずれが参加。人気を集めていました。徳島の明日を牽引する未来の技能士さんたちが、同フェスティバルをきっかけに数多く育まれることを願います。
 
関連情報
ジオラマ風写真館でも、会場の様子を紹介しています。
お時間がありましたら、どうぞご覧になってみてください。
【ジオラマ風写真館】
http://blog.goo.ne.jp/scenery_777/
 
 
2007.0220(火)
●みんないっしょに『ヒューマンフェスタとくしま』
私たち誰もが、自分らしく、のびのびと生きる、暮らす権利があります。そして誰かの、みんなの大切な権利を大切に思い、尊重するチカラを、ボクたちみんなが持っています。徳島市にある『アスティとくしま』を会場に、誰もが幸せであることを願い、『育てよう一人一人の人権意識』をキャッチフレーズに、その礎(いしずえ)となるイベント『ヒューマンフェスタとくしま』が開催されました。徳島県出身の笑顔を忘れない全盲のピアニスト北田康広さんの『さわやかコンサート』をはじめ、ヤンキー先生の愛称で親しまれる義家弘介さんの講演会、俳優で気象予報士の石原良純さんのトークショーなどを目玉に、人権をテーマにした紙芝居やミニドラマ、パネル展、またハンセン病パネル展やバザーなど、もっと人権について考える興味深い催しが行われ、小さなお子さんを連れたお母さんなど多くの参加者が訪れていました。すれ違う人、向かい合う人、隣り合う人、みんなが誰にも真似の出来ない素敵な個性を持っている──そんな自然で、当然で、とても大切な視点をもらうことができました。
 
2007.0216(金)
●ポッポ懸賞当選者発表!
読者の皆さん、お待たせいたしました。ピジョンズ・パーク&ポッポストア企画ポッポ懸賞第6弾!『カエルのお香立て』(佳実窯さん提供)の当選者が決まりました。ご応募していただいた読者の皆さん、ありがとうございました。また、賞品を提供してくださった大谷焼・佳実窯さん(http://www.geocities.jp/yoshimikama2/)ありがとうございました。回を重ねること6回となった今回も多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。当選された皆さんにつきましては、懸賞ページ(http://pigeons-park.jp/banner/kensyo/kensyo.html)で発表しております。賞品の発送は近日中を予定しておりますので、当選された皆さんは、もう少々お楽しみに賞品の到着をお待ちください。今後もポッポ懸賞は第7回、第8回…と続けてまいります。今回は残念ながら当選しなかった皆さんもどうぞご期待ください。
 
お知らせ
ピジョンズ・パークに新コーナー『ジオラマ風写真館』が登場しました。アオリという撮影技術を使うことで、それまで見えていた風景がジオラマ風に一変しました。どんどん更新していますので、どうぞご覧ください。
『ジオラマ風写真館』のアドレスはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/scenery_777/
 
2007.0214(水)
●重清西小学校で川上画伯講演!
昨日213日(水)、徳島県美馬市美馬町にある重清西小学校で、全校生徒を対象に『介助犬』の紹介を目的にした外部講師を招いての授業が行われました。実演を織り交ぜた講演で指導にあたったのは、ピジョンズ・パークでもおなじみ、そして地元新聞やNHK、民放、学校などに活躍の場を広げられている色鉛筆画作家の川上和彦さんとパートナーの介助犬『たんぽぽ』です。朝935分から1020分まで体育館に集まった全校生徒を前に講演。「緊張したよ」と言う川上さんでしたが、その表情には、大切な心を子供たちに伝えることができた満足感であふれていました。20分間の休憩の後、会場を教室に移し1040分から5年生、6年生を対象(36人)に講演。1125分までの予定をオーバーするほど好評だった授業では、興味津々で介助犬『たんぽぽ』やアシスタントとして同席した『たんぽぽドッグスクール(※)』を運営する犬の訓練士・亀山明日香さんと愛犬で災害救助犬の『葵』を見つめる子供たちからたくさんの質問が飛び出しました。「たんぽぽの好きな食べ物はなんですか?」「介助犬は何をしてくれるのですか?」といった質問のほか、「魚の絵が美味しそうだった」「どれくらい作品があるのですか?」など、子供たちは次第に色鉛筆画への興味も広がっていったようです。また、車イスに乗る川上さんに、「不便はないですか?」との問いもあり、町にはバリアフリーのトイレがまだまだ不足していること、スロープがあっても角度が付きすぎているケースが少なくないことなどを挙げていました。うんうんとうなずいている子供たちの様子に、バリアフリー・ユニバーサルデザインへの関心の芽生えが伺えました。原英雄校長先生は「みんなを尊重し、みんなに尊重されることの大切さを養うよいきっかけになりました。今後もこうした授業を採り入れていきたい」と、おっしゃっていました。また、講演後川上さんは「ずいぶん緊張したけれど、松原順子先生に熱心に誘っていただき、亀山さんにも助けてもらって、本当に感謝しています。たんぽぽの魅力を子供たちに伝えられてよかった」と、笑顔をのぞかせ、これからの活動にも意欲を見せていました。ピジョンズ・パークでは、ありがとうの気持ちを忘れない川上画伯とその作品、人の優しさやボクたちのパートナーである介助犬の魅力を伝える活動を、末席ながら応援していきます。
 
『たんぽぽドッグスクール』
http://www.tanpopo-school.com/index.html
 
2007.0212(月)
●隠れ家的登山道を発見!
3連休最後の今日、徳島は朝から晴れ渡り、絶好のお出かけ日和となりました。ハイキングやイベントに足を運んだり、久しぶりに子供とキャッチボールを楽しんだお父さん方も多かったのではないでしょうか?徳島市にある徳島県文化の森総合公園にも、多くの家族ずれが訪れ、図書館や博物館、また公園散策を楽しんでいたようです。ところで、同公園から南へ尾根伝いに徳島植物園まで続く尾根伝いの登山道があります。片道ゆっくり1時間30分ほどのコース。県庁のすぐそばにある、知られざる原生林の道(写真)。登山道入り口は、同公園の『県民の森』および『子供のとりで』にありますが、かなり見つけにくい細い入り口です。さて、皆さんは見つけられますか?
 
2007.0210(土)
●尊重することから始めよう!
「育てよう一人一人の人権意識」をキャッチフレーズに、徳島市のアスティとくしま会場で『ヒューマンフェスタとくしま』が開催されました。会場には、午前10時のオープン早々から親子連れなど多くの皆さんが訪れ、人権をテーマにしたブースやイベントを楽しみながら、人権についてあらためて考えているようでした。今回、ブースでは「ハンセン病パネル展および回復者との交流会」「人権啓発ビデオ上映」「カンタン手話講座」「じんけん紙芝居づくり」「バザー」など、様々な角度から人権について紹介がなされていました。また、イベントでは、徳島県出身のピアニストでバリトン歌手の北田康広さんの『さわやかコンサート』(写真)やヤンキー先生の愛称で知られる義家弘介さんの講演会、俳優で気象予報士の石原良純さんのトークショーなどが行われ、多くの参加者が熱心に耳を傾けていました。人は生まれながらに自由で平等に生きる権利があり、そして回りのみんなを尊重し、尊重されなければなりません。ピジョンズ・パークのスタッフも、個性的な一人として、そんな思いを強めました。今回参加できなかった皆さんも、次回の『ヒューマンフェスタとくしま』に、ぜひ足を運んでみてください。きっと何か自分らしい生き方のヒントをつかむことができるに違いありません。
 
2007.0208(木)
●雨乞いの滝をアオる
徳島県神山町に、徳島を代表する名瀑の一つ『雨乞いの滝』があります。その名の通り、かつては日照りが続くと滝壺に棲む龍神様に雨を降らせてくれるよう踊りを奉納してお願いしたそうです。雨乞いの滝は雄滝と雌滝があり、雄滝は流れも細く落差は約15mほど。本滝は雌滝で落差約30mとか。写真は雌滝を捉えた一枚です。アオリという撮影技法に挑戦してみたのですが、いかがでしょう。なんだかミニチュアのように見えませんか?
 
2007.0205(月)
●武者の気迫を伝える鎧
阿波海南文化村の博物館には、以前(22日)取り上げた海部刀のほかにも、心を奪われること請け合いの展示品がそろっています。その中の一つが、写真の鎧(よろい)一式です。カッとうがたれたマスクの瞳穴、つり上がり切られた口、天を刺す兜(かぶと)角。座した形で据えられた鎧を見つめていると、戦国武者の気迫が封じ込められている、そんな気配が確かに伝わってきます。
 
2007.0204(日)
●梶野博文さん、安らかにお眠りください
ピジョンズ・パークのバナーで、闘病記をご紹介させていただいておりました、梶野博文さんが亡くなられました。享年41歳。働き盛り、腕利きの料理人として、これからという年齢でした。彼と彼の家族が闘っていたのは、びまん性汎細気管支炎という難病、そして日本における臓器移植の壁でした。残されたボクたちにできることは、難病や臓器移植の現状を広く知っていただくこと、そして梶野博文さんを忘れないことだと考えています。梶野さんの奥さん、お子さんたち、ご両親、ご兄弟、ご親戚、ご友人の皆さん、このたびは本当にご愁傷様でした。この場をお借りして、ピジョンズ・パークも心より故人のご冥福をお祈り申し上げます。
 
※故梶野博文さんの闘病記『ボクは生きる』は、博文さんの急逝にともない閉鎖する予定でした。しかし、通夜の席上、ご親族の皆様から「故人を忘れないためにも、ぜひ続けてほしい」と勇気づけられ、継続を誓いました。ピジョンズ・パークを応援してくださっている読者の皆さん、お時間がありましたら、どうぞ『ボクは生きる。』を覗いてみてください。
 
『ボクは生きる。』
http://pigeons-park.jp/banner/kajino/kajino.html
 
2007.0203(土)
●海部刀
かつて徳島県南部の海陽町(旧海部町)には、多くの刀工が暮らしていました。彼らによって鍛えられた業物の日本刀は、時の武将たちに重用されたと伝えられています。その歴史は今から約650年を隔てた南北朝時代にさかのぼり、室町時代から戦国時代にかけてが全盛時代だったそうです。氏吉、泰吉、氏次、氏重、氏房など世に名を知られる60余人の名工も、この時代に生まれました。写真は阿波海南文化村の博物館に展示されている海部刀の中でも最も古い刀で『古刀』と呼ばれる一振りです。フクラと呼ばれる切っ先は短く、鋭利に輝いています。後に片切刃となっていく海部刀ですが、この刀は鎬(しのぎ)造りといって、刃の付けられていない峰の側に小高い稜線があり、日本刀の基本形をなしています。無機質であるにもかかわらず、鍛え抜かれ整形された鋼は、その鈍い輝きの中に、深淵の底でうねる生命を感じさせてくれます。
 
2007.0131(水)
●佐那河内村で古墳と巨樹を巡る
古墳と巨樹を訪ねるイベント『古墳と巨樹巡り(主催:佐那河内いきものふれあいの里ネイチャーセンター)』が、128日(日)に徳島県佐那河内村を舞台に開催されました。青く晴れ渡った午前10時に役場近くの安喜古墳を見学。これを皮切りに大宮八幡神社、御間都比古(みまつひこ)神社、嵯峨天一神社、朝宮神社、天岩戸別神社などを巡り、その歴史解説を聞きながら、境内のスギ、カヤ、ムク、ナギなどの巨樹にふれました。写真は、ツアーの最後に訪れた嵯峨天一神社の大ナギをバックに、参加者とネイチャーセンターのスタッフさんで記念撮影したものです。ちなみに、大ナギの高さを参加された皆さんがワイゼー測高器や紙を折って作った三角定規などで計測。約31mあることが分かりました。「案外、簡単に木の高さが測れる」「今度は滝の落差も測ってみたい」と、参加された皆さんは、測高というフィールドでの楽しみを一つ手に入れたようでした。
 
2007.0128(日)
●記憶を染める那佐湾の夕日
徳島県南部の海陽町を流れる海部川河口の海は、通称『カイフ』と呼ばれ、多くのサーファーたちが年間を通して訪れています。このカイフの南隣に、陸地に深く切れ込んだリアス式海岸の入り江『那佐湾』があります。室戸阿南海岸国定公園の中にあり、風光明媚なことでしられます。写真は、那佐湾を見下ろす丘の上の『漁火の森公園』から撮影したもの。青い海が、次第に夕日の赤に染められていく光景が、記憶の奥底にしっかりと降りていきました。
 
2007.0226(金)
●「第7回佐那河内ふれあいまつり」迫る
平成の大合併と呼ばれた昨年の市町村合併によって、徳島県唯一の村となった佐那河内村で、恒例の「第7回佐那河内ふれあいまつり」が、間もなく開催されます。自然豊かな村内で栽培された農林産物の品評会やミニコンサート、バザーなどのイベントが予定されています。そして佐那河内村といえば、そう!あの『ももいちご』の生産地。もちろん品評会にも、各農家自慢の『ももいちご』が出品され、そのまま格安で即売されます。この機会に、とっておきのいちごを手に入れてみてはどうでしょう。
 
備考:「第7回佐那河内ふれあいまつり」開催日程
とき:24日(日)9時~15
ところ:佐那河内中学校体育館周辺
 
2007.0121(日)
●今年も元気に『新町川寒中水泳大会』
徳島市中心部を流れる新町川の新町橋南詰で、恒例の寒中水泳大会(主催:新町川を守る会)が開催されました。朝10時の気温約8度、水温約11度、参加者46人。大会は徳島文理大学・和太鼓部『億』のメンバーによる勇壮な太鼓演奏に続き、参加者がバタフライ、背泳ぎ、クロールといった泳法で、次々と川を往復。また新町橋からの豪快なジャンプも披露され、大勢の観客から拍手が贈られていました。今年で13回目となった大会が、これからもずっと続いていくように、みんなが元気で、美しい川が守られていくように願います。
 
2007.0119(金)
●ゲレンデに雪よ来い!
剣山(標高1955m)に連なる剣山系の一つ塔丸(とうのまる・標高1713m)。その登山口付近に剣山スキー場のゲレンデが広がっています。例年であれば、積雪は1mを超え、幹線道路の国道438号も真っ白に染まっているのですが、今年はかつてないほどの暖冬に見舞われ、人工降雪機が大変活躍しているそうです。ゲレンデの標高は約1400m1500mほどあり、剣山の北側に連なる黒笠山(標高1703m)、矢筈山(標高1748m)、石堂山(標高1636m)など、白く染められた山々の頂を眺望することができます。このまま今年の冬は終わってしまうのでしょうか。できればゲレンデがもうひと雪に恵まれ、多くのスキーヤーやスノーボーダーの皆さんが訪れ、そして、この澄んだ空気と純白の山並み風景を楽しんでほしいものです。
 
2007.0116(火)
●巨樹古木のふるさと
吉野川の支流・貞光川に沿って国道438号を南へさかのぼって行くと、つるぎ町(旧一宇村)葛籠(つづろお)という地域があります。ここはエノキ、アカマツ、トチノキなど県下でも有数の巨樹に出会える場所。写真は、そうした巨樹の一本。標高約600mの山間に生きる幹周約5m、樹高約24m、樹齢は不明の大きなヒノキです。どれくらいここに立っているのか、誰にも分かりません。それでも仰ぎ見る人に、長い長い歴史を肌で感じさせてくれるのは、止まることなくしっかりと時間を重ねてきたチカラが、そこに宿っているからに違いないのです。
 
2007.0113(土)
●穏やかな気配が包む第3番札所『金泉寺』
四国八十八カ所寺第3番札所亀光山『金泉寺(こんせんじ)』は、1番札所からほど近い、徳島県板野町にあります。聖武天皇の勅命により建立された当時、ここは金光明寺と称されていました。ある年、この地域を干ばつがおそいます。大変な水不足に、住民は悩まされていたそうです。これを知った弘法大師様が境内に井戸を掘ったところ、金色に輝く霊水がわき出したと伝えられています。この逸話がもとになって、金泉寺に改称されたそうです。今からおよそ1200年から1300年ほど前のお話でしょう。井戸は、今も涸れることなく水がわき出しており、そこをのぞき込んで自分の姿がはっきり見えれば長生きが約束されるのだそうです。また、当寺の裏手には源義経の伴をした弁慶がえいやっ!と持ち上げた『弁慶の力石』も残っています。挑戦してみてはいかがですか?『金泉寺』には、第1番札所霊山寺や第23番札所薬王寺のような賑わいはありませんが、それだけに静謐が立ちこめる当寺に、いっそう惹かれます。
 
2007.0105(金)
●散策の穴場登場!『とくしま植物園』
昨年の1028日から『とくしま植物園』が全面開園となっています。とくしま動物園の西側にある小高い丘の斜面に、整備を続けてきた約30haの林間体験ゾーンが完成したためだそうです。園内の遊歩道を歩くと、四季折々のさまざまな草花が出迎えてくれ、竹林や植樹された桜の木が風景の変化を楽しませてくれます。また、ところどころに設けられた東屋風の休憩所では、隣接するとくしま動物園の全景を見下ろすことができ、晴れた日には紀伊水道を超えて和歌山まで見えることもあるのだとか。『とくしま植物園』は、春を待ち遠しくさせてくれる、そんな場所です。入園・駐車ともに無料ですよ。
 
詳しくは『とくしま植物園』
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/koen_ryokuchi/shokubutuen/index.html
 
2007.0103(水)
●厄除けの寺『薬王寺』
四国八十八カ所寺第23番札所『薬王寺』は、厄除けの寺として知られます。毎年年明けには、厄をはらってもらいに多くの参拝者が訪れます。石段の一段一段には、そんな願いを込めたお賽銭が山と置かれ、当寺の霊験の大きさを推し量ることができます。山の中腹に建立された境内からは、日和佐川を挟んで、立派な日和佐城を望むことができます。
 
2007.0101(元日)
2007年の年明け
2007年明けましておめでとうございます。全国的に晴れが多いそうで、早起きされた皆さんは、初日の出を見ることができたようです。徳島の本日の日の出は707とのこと。徳島市のランドマーク・眉山山頂にも、まだ暗い内から家族連れなど大勢詰めかけ、ご来光を待ちわびていました。日の出とともに、鴨島鳳翔太鼓の演舞が始まり、こぎみよい和太鼓のリズムを新年の山頂に響かせていました。あらためまして、ピジョンズ・パークならびにポッポストアを今年もご愛顧くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
 
お知らせ
ピジョンズ・パーク&ポッポストアでは、
恒例のお年玉懸賞を開催しています。
賞品は、縁起がよいとされるカエルのお香立て。
ピジョンズ・パークトップページから
ご応募いただけます。ぜひ、ご参加ください。


2006

 
2006.1228(木)
●神が宿る山あいで灯火イベント
あっという間にクリスマスも通り過ぎ、今年も終わろうとしています。今年一年、ピジョンズ・パークを応援してくださった皆さん、ありがとうございました。来年も変わらぬご愛顧をお願いいたします。さて、暮れて行く年を見送り、そして新しい年を迎える光のイベント「灯りのオブジェ」が、徳島県神山町鬼籠野(おろの)で行われます。今年で4年目を迎えるイベントでは、山あいに広がる5haの田園をやわらかに揺らめくロウソクの光が彩ります。写真は、24日、25日のクリスマスに点された灯り。31日大晦日と新年1日、2日にも午後5時から8時までの間点灯されるそうです。神様が住んでいるのであろう神山で、まさに神秘的な夜景が現れます。足を運んでみませんか?
 
2006.1221(木)
50歳を迎えた長安口ダム
徳島県那賀町(旧上那賀町)を流れる那賀川上流に『長安口ダム』が生まれたのは、ちょうど50年前の1956年。洪水調節や発電、農地などの灌漑のための多目的ダムとして造られました。半世紀にわたって、ボクたちの暮らしを支えてくれたダムも老朽化が進んだらしく、昨日付け地元紙の夕刊では、ダム本体の改造に向けた調査が行われることになったことが伝えられていました。豊かな自然の中に、忽然と現れるその姿は、かつて『威容』を与えるモノだったのかもしれませんが、半世紀を過ぎた今、それは森林に同化し、その一部となっているように思えます。予定されている改造によって、ダムは洪水に備え、また下流域の渇水を防ぐ重要な役割を担うのでしょう。写真を撮影した1218日。暖冬の影響からか、今も葉を落とさず色づいた紅葉が、年老いた山の仲間を見守るように赤や黄色に彩っていました。
 
2006.1213(水)
●温故知新の『こまつしまうまいもん祭り』
10日(日)に、小松島市新港の『小松島みなと交流センター』(愛称kocolo)とその周辺で冬の恒例イベント『こまつしまうまいもん祭り』(主催:NPO法人・港まちづくりファンタジーハーバーこまつしま)が開催されました。とれたて魚介類や新鮮野菜など地元の食材をPRする即売会や人気のフリーマーケットなどが行われ、大勢の参加者で賑わいました。これに合わせて、小松島港湾・空港整備事務所の皆さんの協力のもと行われた港観光社会実験では、多くの参加者が『たぬきウォーク』と題して、金長だぬきがまつられている金長神社や日本一大きなたぬき像がある『たぬき広場』など港周辺を巡りました。ポイントでは地元の歴史に詳しい専門家の解説もあり、港周辺への関心を深めていました。その後、ヨットによるクルージング体験や金長だぬきにまつわる史跡を巡るバスツアー、kocolo2階特設ステージでのジャズコンサートを、多くの参加者が楽しみました。歴史にふれ、また地元の特産品を見直すなど、新しい試みを考える上で貴重な体験となったのではないでしょうか。
▲写真は、たぬきウォークでの一コマ。記念撮影中。
 
2006.1212(火)
●第11回ぽいんせちあフェスティバルが開催されました。
8日(金)~10日(日)に徳島県美馬市多目的体育館(うだつアリーナ)を会場に、第11回ぽいんせちあフェスティバルが行われました。同フェスタは、ノーマライゼーションの促進などを目的に、県内各地で毎年行われています。ちなみにノーマライゼーションとは、みんなが持っている“安全で快適に暮らす権利”を可能な限り実現しようといった社会福祉の考え方です。会場では、アート作品展やマッサージ体験や盲導犬とふれあえるコーナー、ユニバーサルデザインのゲーム体験、クイズラリーなど、さまざまなイベントに、多くの来場者が笑顔で参加していました。次回ぽいんせちあフェスティバルは、徳島県北島町で平成191026日(金)~28日(日)の3日間にわたり開催される予定だそうです。今回、参加できなかった皆さんも、次回足を運んでみてはいかがでしょうか?
 
お知らせ
ピジョンズ・パークでおなじみの色鉛筆画作家・川上和彦氏が、地元新聞に寄せていた随筆「色鉛筆にのせて」第12回が、7日(木)付け朝刊で掲載されました。Kazuhiko's-artで再掲載させていただきましたので、どうぞご覧になってみてください。何か熱いものがこみあげてきます。
 
2006.1129(水)
●『お願いタヌキ』で、夢が叶うかも!
ポッポストアよりお知らせです。大谷焼の佳実窯さんより、新商品がぞくぞく登場しています。まずは、タヌキの置物。タヌキの焼き物と言えば、信楽焼の代名詞ともなっていますが、大谷焼のタヌキも独特の重厚感と愛嬌のある表情で勝るとも劣らない魅力的なできばえです。ところでタヌキと聞いて思い出すのは、阿波の金長狸の話。大変な神通力を持っていたとか。願いを叶えてくれるという大谷焼の『お願いタヌキ』を通して、その御利益が降りてくるかも、なんて考えてしまいます^^)。このほか、なんとも愛くるしいカエルのお香立てもラインナップに加わりました。ぜひ一度、のぞいてみてください。
 
2006.1120(月)
●四国のトップを切り井川スキー場オープン!
四国内のスキー場はもちろん、西日本でも最も早く17日(土)に、徳島県三好市井川町の井川スキー場腕山がオープンしました。当日は17時からオープニングイベントが開催され、全国的にも有名な元アルペン日本代表スキーヤーの木村公宣さんがデモンストレーション滑走を行い、ゲレンデ開きに華を添えていました。このほかお祝いの餅投げなどが行われた後、1745分からのナイター営業には、県内外から詰めかけたスキーヤーやスノーボーダーの皆さん、約750人(地元新聞による)が、今シーズンの滑り初めを楽しんでいました。また、今月8日には、県道265号線(大利辻線辻バイパス)井川トンネルが開通し、スキー場へのアクセスが飛躍的に向上しており、今期のにぎわいは想像に難くないようです。コース拡張から、今年でちょうど10年目を迎えた井川スキー場腕山は、標高約1100mにあって、熱いシーズンとなりそうですよ。
 
2006.1114(火)
●初めてなのに懐かしい場所
徳島県南部の美波町(旧日和佐町)から、日和佐川沿いに那賀町(旧上那賀町)へ伸びる県道36号線・日和佐上那賀線を南北に辿ってみました。町境となる尾根は、地図の等高線を見ると約700m。よく晴れた日には、北西の方向にそそり立つ剣山まで見通すことができます。紅葉が深まる県道を進み、那賀川中流に広がる長安口ダム湖に近づいたとき、とある廃校を見つけました。全県的に過疎が深まる中で、廃校となる学校は少なくはなく、そこもそうした学校の一つだったのでしょう。コンクリート製の校門は壊れ、集会所と書かれた体育館の窓も割れていました。それでも校庭や体育館の内部、校舎内はどこか人の気配がし、腐朽もあまり見られませんでした。のぞいてみると、板材が山積みされていて、今では製材施設として活用されているのかもしれません。写真は、校舎内部の様子です。はじめて足を踏み入れた場所なのに、なぜか懐かしく感じます。県内の廃校とその後の姿を記録していくのもピジョンズ・パークの仕事かもしれない…。心の中に小さな火がともりました。
 
2006.1113
●森の中の湖畔に佇む美術館へ
徳島県南部の山間部では晩茶(番茶)やユズなど、阿波を代表する特産物が生産されています。また、豊かな森林を利用して建材の生産も昔から盛んに行われてきました。そんな県南部・那賀町(旧相生町)に、木や自然をテーマに、川口ダム湖のほとりに佇む『相生森林美術館』があります。和洋折衷の庭園を抜け、館内に入ると巨大な木のオブジェが迎えてくれます。美術館では、現在『深井隆~月と物語』展を開催(1210日まで)されており、巨大な木の馬や大きな羽を広げた木製椅子などの作品を鑑賞することができます。美術館を目的地に、紅葉する山々の風景に出会える県南部へのドライブも、この季節のおすすめですよ。
 
2006.1109
●新コーナー『川が呼んでいる』登場
ピジョンズ・パークからのお知らせです。すでに気づかれている読者の皆さんもいらっしゃるかもしれません。新コーナーが立ち上がりました。コーナー名は「川が呼んでいる」。徳島県には、大河・吉野川をはじめ、多くの魅力的な流れがあります。お天気のいい日に河原でお弁当を広げたり、運転に疲れたときに土手で一服したり、渋滞した橋の上で夕日に輝く流れを見つけたり…。思い出してみれば、ボクたちは、何かと川に癒されていることが少なくない気がします。人の言葉は話さないけれど、きっと川は生きていて、そうしてそばにおいでと誘っている。なんとなく、でも確かにそんな人なつっこい雰囲気を感じるのです。川に寄り添ってみたい、できれば源流を訪ねてみたい。そんな気持ちを持ち続けてきたのですが、やっとというより、ついに我慢できなくなってしまいました^^;)。このコーナーでは、徳島県内に限らず、四国の全国の川を旅したいと思います。そうして、読者の皆さんといっしょに川の声を聞くことができれば、何かしら幸せな気分になれそうな、そんな予感がしてならないのです。
 
2006.1106
●吉野川の源流に臨む
川の長さ約194km、流域面積は四国の面積のおよそ4分の1に相当する約3750平方km。かつては四国三郎と称された暴れ川。高知県瓶ヶ森(標高1897m)に源を発し、支川と派川を合わせて356本の支流を集めて紀伊水道に注ぐ大河・吉野川のプロフィールです。松山自動車道・いよ西条ICから石鎚国定公園内にある寺川地区の源流登山口まで車でゆっくり約2時間。そこから源流まで谷沿いに約2時間ほど歩くと、吉野川の源流モニュメントに到達します。すべてはここから始まるのだ。そう思うと、源流に立った達成感よりも、むしろキリリとした緊張感を強く感じるのです。ピジョンズ・パークでは、吉野川を中心に、その支流や源、川のほとりなどを紹介していきたいと思っています。どうぞ楽しみにお待ちください。源流は今まさに紅葉のピークを迎えています。このあたりは、もうすぐ1mを越える積雪によって、来年の春まで閉ざされます。
 
2006.1103
●『阿部雅光 モノタイプ版画 展』開催中
徳島を拠点に活躍されているグラフィックデザイナー・阿部雅光さんの個展が開かれています。阿部さんが表現手法として採用されているのはモノタイプ版画。これは、ガラスや金属板などの表面に、インクや絵の具で直接元絵を描き、そこへ用紙を押しつけて作品を完成させるもの。版画でありながら、同じ作品は二度と出来ないのが特徴です。それだけに作品を生み出す際には、無我といえるほどに集中力が高まっていると、阿部さんは言います。そうした境地に心を置きながら「見つめているのは、たぶん水や空気や石ころや鉄さびや苔(こけ)や星や、そういった自然界のこと。その中で、自分が生かされている不思議さを感じている」そうです。今回の個展イメージは螺旋(らせん)。会場には約40展の作品が渦巻いています。
 
会場 コレクティブハウス・ギャラリーなじみ
場所 徳島市吉野本町6-42
期間 115日(日)
時間 10時~20時(最終日は18時まで)
 
2006.1102
勝浦川のほとりで『人形と花のフェスティバル』
全国から集められた約15000体のひな人形が飾られる『ビッグひな祭り』は広く知られる徳島県勝浦町の春の恒例行事となっています。そしてこの秋に初めて取り組んでいるのが、『人形と花のフェスティバル』です。約3000体のおひな様が約1万鉢の菊やコスモスの花とともに展示され、連日多くの見物客を集めています。等身大の菊人形もいいけれど、小さなひな人形が花に埋もれている光景もなかなかよいもので、同町の秋の恒例行事に成長してくれればいいなぁと思います。明日から始まる連休は、花の香りがいっぱいの会場に足を運んでみてはいかがですか?
 
開催場所は勝浦町人形文化交流館。
開催期間は115日(日)午後4時まで。
入場料金は一般300円です。
 
2006.1030
●『鴨島大菊人形』展始まる
吉野川市鴨島町で、恒例の『鴨島大菊人形』の展示が始まっています。NHK大河ドラマ『巧妙が辻』をテーマに、主人公の山之内一豊が名馬を手に入れる場面や関ヶ原の戦いでの軍功によって土佐の国守となる場面など、色とりどりの菊の花で着飾った人形たちが演出しています。ほかにも足柄山の金太郎や一寸法師、空海などの人形も花を添えています。また、JR鴨島駅前には、一豊と千代の菊人形が飾られ、行き交う人の目を楽しませています。メイン会場は吉野川市役所イベント広場、1123日(木)まで開催されています。等身大の菊人形をみていると、隣に並んで記念撮影したくなるのはなぜでしょうね^^)。
 
お知らせ
ポッポストアのリニューアルオープン記念『ポッポ懸賞第5弾!』の当選者が決定しました。応募されていた皆さんは、以下のアドレスより確認してみてください。ひょっとすると当たっているかもしれませんよ。
 
ポッポ懸賞当選者発表ページ
http://pigeons-park.jp/banner/kensyo/kensyo.html
 
2006.1021
●スーパー林道・高城山に灯台!?
日本一長いダートコース・スーパー林道(上勝町起点~那賀町木頭終点・87.7km)は、今が秋の紅葉真っ盛り。四輪駆動車やオフロードバイクを駆って多くの観光客が訪れています。ところで終点に近い那賀町木沢にある高城山(標高1628m)に、巨大な建築物があるのをご存じですか? 遠目には白亜に見えますが、近づくと全体に鶯色をした『高城山雨量レーダー観測所』です。周辺の緑にとけ込むように配慮された色なのだそうです。雲の流れを追い、雨量を測定することで、私たちの暮らしに役立つ情報を提供してくれているのでしょう。スーパー林道を走行中、高城山の稜線にニョキリと突き出た姿は、どこか灯台のようにも見えます。ちなみに、このレーダー観測所にはドコモの携帯アンテナが設置されているそうで、機種によっては山中でアンテナが3本立つといううれしい状況。周囲の山々を背景に写メールを送ってみるのも楽しそうですよ。
 
2006.1018
●四国三郎も秋の表情
徳島は朝から秋晴れ。天は高く、空気は澄んで、心地よいことこの上なしの陽気です。秋めいてきたのは、気候ばかりではなく、徳島市のランドマーク・眉山をはじめ、山の木々が色づき、鮮やかさを日々増しています。また、かつては暴れ川・四国三郎の異名を取った大河・吉野川も、この時期、水量にも落ち着きがみられ、ただただ滔々と(とうとう)流れて優しい母の表情を見せています。写真は、吉野川中下流域、吉野川市川島あたり。アユ釣りシーズンの賑わいは失せ、そうしたところも静かな川に戻っているようです。右下に写っているのは、地元では、かんどり舟と呼ばれるアユ釣り舟です。
 
2006.1015
anduyoshimo
まずはじめに、ポッポストアからお知らせです。先月から始まったポッポ懸賞だ5弾「レトリーバーのキーホルダー」プレゼントの募集は、本日深夜0時をもって終了します。多数のご応募をいただいておりますが、今からご応募いただいた方にも、チャンスは公平に残されています。残すところ十数時間となりましたが、ぜひご応募ください。締め切り後、厳正な抽選を経て、今月末頃、ピジョンズ・パークのホームページにて、当選された皆さんの発表を行いますので、お楽しみに!
 
さて、タイトルの通り“anduyoshimo展”のお知らせです。徳島在住の二人の女性アーティストが共同で個展を開催しています。写真はアーティストの一人、安藤香さん。市内システム某社でウェブデザイナーとして活躍する傍ら、こつこつと制作したイラスト作品を展示しています。「今回のテーマは、現実逃避。でも、テーマから逃げてはいませんよ(笑)」と、力作がギャラリーの壁を飾っています。それぞれ「願望。」「想像。」「快楽。」「弱さ。」「夢。」などの切り口で、『揺れる乙女心』もしくは『現状への挑戦』あるいは『自己を模索する旅の風景』そういったものが、シルエットを使ったイラストによって表現されているような気がしました。個展の開催期間は今月29日(日)まで。場所は自家製珈琲を飲ませてくれると評判の、とよとみ珈琲2階ギャラリー。安藤“香”さんのアートに触れたあとは、うまい珈琲の“香り”を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 
★場所  とよとみ珈琲2階ギャラリー
徳島市末広2丁目1-42
★駐車場 8台分あり
★時間  午前8時~午後7時 水曜定休
 
2006.1012
●滝野佳宏陶芸展
徳島県藍住町にあるギャラリー・カフェで、大谷焼の窯元“佳実窯”を営む、瀧野佳宏さんが個展を開きました(929日~1011日)。大谷焼ならではの重厚感を生かしつつ、前衛的なカタチ、模様、色づけがなされた作品が展示されていました。今回のテーマは「大型の花瓶」でしょうか。迫力と繊細さが同居する作品に、時の経つのを忘れてしまいました。瀧野さんの個展は、今後も順次行われます。次回は、予定情報を掲載致しますね。また、“佳実窯”の商品は、ポッポストアで手に入れることができますよ。
“佳実窯”(ポッポストア・アドレス)
http://poppo-store.ocnk.net/product-group/3
 
★お知らせ
かわいいラブラドールのキーホルダーが当たるポッポ懸賞の締め切り(15日)が近づいています。でもまだまだ間に合いますよ。どしどしご応募ください。お待ちしています。
 
2006.1005
●色鉛筆にのせて第10回掲載
台風の影響からか、ここのところ徳島の天候は雨模様ですっきりしません。でも、徳島新聞朝刊に毎月掲載されている色鉛筆画作家・川上和彦氏の随筆「色鉛筆にのせて」を読めば、気分さわやか、心あったかになれること間違いなしです。さて、回を重ねて第10回が去る3日(火)掲載となりました。タイトルは『二人三脚』。運動会シーズンのこのごろ、ちょっと勘違いしそうですが、実は介助犬(補助犬)たんぽぽと氏との交流の一幕が綴られています。というわけで、新聞でお読みになっていらっしゃらない方、読んだけれどもう一度読みたいという思っていた方も、そうして初めて氏の記事を知った方も、ぜひ下のアドレスよりご覧になってください。
 
2006.0928
●平成に復活! 川島の渡し船
吉野川中流に架かる潜水橋(川島橋・吉野川市川島町)のほとりで、923日(土)、1日だけの渡し船イベント『平成の渡し船』(主催:吉野川青年会議所)が行われました。当日は朝から晴天が広がり、風もない穏やかな天候に恵まれ、大勢の人出で賑わいました。地元紙によれば、3年ぶりに行われた同イベントに、家族連れなど約400人が訪れたとのこと。ところで川島町川島と吉野川の中州・善入寺島間約100mをつなぐ川島渡しは、川島橋が完成した1962年まで地元の住民やお遍路さんの足として利用されていたそうです。当日は、アユ漁に使うカンドリ舟6隻を渡し船に見立て、秋晴れのもと、それぞれ参加者を乗せて約5分間の遊覧を行っていました。また、来場者には、アユの塩焼きやクリの入った炊き込みご飯、そば米雑炊が無料で振る舞われ、吉野川の流れを眺めながら思わぬお接待に舌鼓を打っていました。川に親しみ、かつての風情にふれる秋のイベント『平成の渡し船』が、来年も開催されるのを期待しています。
 
2006.0926
●食も人も自然がいいね
ちょうど10日前の26日(土)に、つるぎ町就業改善センターで『私たちが知らない食品の裏側~加工食品の安さや便利さは魅力だが、安さや便利さには理由がある』と題した講演会が行われました。主催は『つるぎ人の会』。地元の若いもんが集まって、生き方や考え方、そして仕事や地域の発展につながる何かを生み出そうと頑張っているグループです。その活動の一つとして企画されたのが、今回の講演会。講師として演壇たった、自然海塩『最進の塩』研究技術部長の安部司(あべ・つかさ)氏は、簡単・便利に手に入れられる安価な加工食品に加えられた添加物の怖さを教えてくれました。淡々とした語り口調ながら、様々な添加物を使うことで、実際にオレンジ味、メロン味、レモン味などのジュースを聴衆の前で作って見せ、私たちそして子どもたちが本当はどんなものを飲んでいるのか、食べているのか、それがどういう結果を生むのか、集まった人々の興味と感心に強く訴えかける内容。やっぱり『人』も、自然の中の一部なんであって、それが安いから、便利だからといって、あまりに自然とかけ離れたモノを口にしていたのでは、オゾンホールが拡大したり、温暖化が進んだりする以前に、ヒトの未来は結構危ないのかもしれないと、あらためてそう思ったりしました。そんなわけで、ここ10日ほどは、買い物のたび、手に取った品物の内容表示に目を通すようになっています。賢明な読者の皆さんには「え~っ!見てなかったの?」と、びっくりされるかもしれませんが、まぁ、今からでも遅くはないでしょ^^;)
 
主催者『つるぎ人の会』ブログ
http://members.goo.ne.jp/home/tsurugijin/main
 
2006.0923
●山がベールを脱ぐ時
吉野川に沿って南岸を走る国道192号から、つるぎ町で半田川に沿って県道を南へ。そこから約1時間ほど登ったところに、本当は誰にも教えたくない癒しスポットがあります。でも、ピジョンズ・パークの読者の皆さんは特別。徳島県つるぎ町半田の南部を取り巻くように火打山(1400m)、白滝山(1526m)、石堂山(1636m)、矢筈山(1848m)、黒笠山(1703m)といった、四国ではかなりな高度を持つ山々が連なっています。これら連山の猛々しい姿を遠望することができるのが、癒しの穴場、半田川最上流の大惣(おおそう)です。そこへは、急速に標高が上がるため、耳が時々おかしくなるのをつばを飲んでは修正し、また走っては修正するといった行程が待っています。道中、ウサギやキジ、イノシシ、イタチといった野生動物に出くわす偶然の楽しみにありつけるかもしれません。そして晴れた日の頂上では、緑がどこまでも重なる広大な風景に出合えます。写真は、台風の影響から、あいにくの雨模様。それでもピジョンズ・パークがおすすめする癒しの穴場です。つかの間、雨が上がった後に、山全体から水蒸気が立ち、それはまるで山火事のようにも見えましたが、あたりはシンとして空気は冷たく、吸った息をはくのがもったいないほどの清々しさに満ちていました。
 
2006.0919
●詫びと寂びの多門寺庭園
徳島県つるぎ町半田の山中に、本尊を毘沙門天とする真言宗の古寺『多門寺』はあります。今なお数多くの檀家を抱える当寺は、その見事な庭園で知られます。阿波の青石をふんだんに使用した庭園は、南北朝時代の作庭とされ、敷地約100あまり広くはないものの、質実とした石組み、静寂とした池泉、自然の山をモチーフに配されたモミジなどの木々が、飾らずおごらぬ、枯淡な雰囲気を醸し出しています。この庭にも、一月を待たず紅葉が訪れることでしょう。その頃、もう一度足を運んでみたいと思いました。
 
【お知らせ】
色鉛筆画作家・川上和彦氏の新作をアップしました。どうぞご覧ください。
http://pigeons-park.jp/POPPO-GALLERY/Kazuhiko%27s-art/art4.html
 
2006.0916
●わっ! たちまちカレンダー・モデル
徳島発の先進技術、あるいは斬新なアイデアを紹介する『徳島ビジネスチャレンジメッセ2006』が、914日(木)からアスティとくしまを会場(徳島市山城)に、3日間行われています。今年は『徳島発信、食を支えるアグリから先端技術のLEDまで』をテーマに、企業や大学の研究機関、団体など240のブースが出展。徳島県内はもちろん県外からも企業関係者や一般の方などが詰めかけています。写真(15日撮影)は、青写真製図、各種印刷物、インターネットコンテンツなどを手がける(株)栄青写真社さんが新商品として展開する『ハートブック』のブース。「大切な思い出を切り取った写真を、印刷ではなく写真として、そのまま携帯できるフォトブックに仕上げます。小さいものだと手帳サイズもOKなので、ハンドバックに入れて持ち歩いてほしいと思います。ほかにも複数の写真をコラージュして1枚のフォトシートに表現する『ハートシート』やカレンダーとしてデザインできる『ハートカレンダー』もご用意しています」と、ブース担当の河江祐治さん(写真左)。ブースでは、当日デジタルカメラで撮影してくれ、その場でハートカレンダーとしてプレゼントしています。筆者も来年用に1枚お願いしましたが、なかなかの仕上がり。メッセは、本日が最終日です。この機会に会場に足を運んで、カレンダーのモデルになってみてはいかがですか?
 
2006.0914
●賑わい発信基地『小松島みなとオアシス』だ!
地方の港町と聞いて、どんなイメージを持ちますか? 中には“かつての賑わい”、それを“熱く語る老人”といった、なんとなく寂しい思考連鎖に陥ってしまう読者の皆さんもいるかも。徳島県小松島市の新港(しんこう)も、そういった例にもれず、いつかの活気は色あせ、静かなたたずまいを見せる港になっていました。ところが、ここ数年、斜陽にあらがうすべもないと思われていた新港から、“町づくり”“地域興し”のエネルギーが噴出し始めているようなのです。新港一帯は、国土交通省が進める地域を港から元気にしていこうという制度『みなとオアシス』に平成168月に登録され、ここを舞台に、人が集い楽しめるイベントや様々な企画が行われています。とくに夏場に行われる『小松島みなと祭り』は、2000発もの花火が打ち上げられる盛大なもので、毎年多くの人が楽しみにしています。この『みなとオアシス』の管理施設となっているのは、旧フェリーターミナルを利用した『小松島みなと交流センターkocolo』(運営組織:NPO法人・港まちづくりファンタジーハーバーこまつしま)です。管理事務所のほか、常設の屋内フリーマーケットや活活産直市、ヨットハーバーを眺めながら食事ができるカフェなどがあり、朝夕の買い物や食事、待ち合わせ場所として、地元のランドマーク的存在となっています。ことに屋内フリーマーケットは人気で、91日にはリニューアル・オープンを果たし、売り場面積・陳列棚を倍増。掘り出し物を探すお客さんで常時賑わっています(写真)。さて、この秋には『小松島みなと交流センターkocolo』周辺で、恒例の『小松島みなとわいわいフェスティバル』も開催される予定です。どうです? 港から生まれる元気をもらいに、出かけてみませんか?
 
※写真は、小松島港湾・空港整備事務所さんよりいただいたものです。
 
参考:
【小松島港湾・空港整備事務所】HPアドレス
 HYPERLINK "http://www.pa.skr.mlit.go.jp/komatsushima/" http://www.pa.skr.mlit.go.jp/komatsushima/
 
【みなとオアシス】HPアドレス
 HYPERLINK "http://www.pa.skr.mlit.go.jp/useful/oasys/index.htm" http://www.pa.skr.mlit.go.jp/useful/oasys/index.htm
 
【NPO法人・港まちづくりファンタジーハーバーこまつしま】HPアドレス
 HYPERLINK "http://www1.ocn.ne.jp/%7Enpomfk/" http://www1.ocn.ne.jp/%7Enpomfk/
 
2006.0913
●バーベキューの達人
先だって、貞光川を遡ってきました。地元の大手印刷会社が発行しているグラフ誌で、これまでに県西部の清流・穴吹川、県南部の秘流・海部川を紹介していますが、次回は穴吹川に平行して流れる美流・貞光川がテーマになっているためです。ここは徳島県を西から東へ流れる大河・吉野川の西部流域の支流で、その水質は高知の四万十川をしのぐ清い流れ。下流にはアユやウナギ、中上流ではアメゴ(ヤマメ)が生息し、土日などは明け切らない早朝から、多くの釣り人が訪れています。さて、よく晴れた日曜日、川岸で遊ぶ人や釣り人、ぽつんと建つ一軒家の小さな畑で作業するおばあちゃんらとの出会いを楽しみながら、川沿いの林道を遡って行くと、少し開けた場所で談笑している3人の中高年の男女(50歳過ぎの男性、70代前半のご夫婦)に出会いました。川の話を聞こうと近寄ってみると、バーベキューを楽しんでいるようす。こちらの会釈に応えて「どっから、きたんで」「徳島っ!遠くからきたねぇ。まぁ、座りない」と迎え入れてくれました。3人が囲んでいるのは七輪。「これ食べっ!」。そう言って、こんがりと焼けた小ぶりのジャガイモを皿に取り、自家製の味噌を添えてくれます。イモのほか、貞光川で釣ったばかりのアメゴ、持ってきたシシャモ、おにぎりなども分けてくれました。バーベキューと言えば、焼き肉にビールが相場。家の畑で取れたジャガイモに自家製味噌、それに自家製の熱いお茶が、あんなにもうまいものだとは、そして集うみんなの心と体を和ませるものだとは知りませんでした。「わたしら、昔からこんなんじゃ」と、古くて目新しいバーベキューのスタイルを、笑いながら教えてくれたこの人たちこそ、達人に違いありません。
 
2006.0910
●徳島県唯一の村の元気な朝市
今朝は、530分に起き出して、佐那河内村の産直市『しゃくなげ市』を覗いてきました。平成の大合併によって徳島県唯一の村となった佐那河内村は徳島から約40分ほどの距離。着いたのは6時をいくらかまわった頃でした。オープンは7時から10時までとなっていますが、なにしろ人気の朝市で、730分にはほぼ完売状態になると聞いていたため早出したわけです。実際、行ってみるとその通りで、旬の野菜や手作りの惣菜を求めて遠方からもお客さんが集まっている様子で、言葉通り飛ぶように積まれた品物が売れていきます。そうして早朝の大変な賑わいはまたたくまに過ぎ去り、残ったのは少しの野菜と小ぶりの毛ガニ、そうして元気なおばちゃんたちの笑顔と明るい笑い声。まさしく早い者勝ちを画に描いて額に入れギャラリーに飾ったような状況でした(笑)。『しゃくなげ市』は毎月、第2,第4日曜日に開かれているそうで、今は露地物のスダチが旬だとか。あっ!と、佐那河内村といえば、忘れてはいけないのが有名な『ももいちご』。来年1月から2月にかけて売り出されるそうですよ。さて、ふと気づいてみれば商品はほぼなくなっていたわけで、小ぶりの毛ガニより何も買うことができませんでしたが、自然豊かな佐那河内村で、早朝の新鮮な空気を深呼吸できただけで十分に満足を得られました。写真は、買い物に訪れたお客さんに感謝をこめて開催しているイベントの一つ『すだちのつかみ取り』。で、さっそく挑戦。20個くらいつかめましたよ。
 
2006.0909
●『色鉛筆にのせて』転載開始!
我らが色鉛筆画作家・川上和彦さんが徳島新聞朝刊に毎月1回のペースで連載中の随筆『色鉛筆にのせて』も、はや9回を数えました。遅ればせながら、ピジョンズ・パークでも、著者全文を再掲載いたしました。多発性硬化症という難病のため、30歳を過ぎて突然胸から下がいうことをきかなくなってしまった画伯が、家族や周囲の人々と心を通わせ、そしてまた色鉛筆や介助犬『たんぽぽ』と出会うことで、変化していった心模様や暮らしぶりが正直につづられています。重篤な病に立ち向かいながらも、その筆は飄々(ひょうひょう)として明るく、読む人の心にやさしく響きます。それは随筆に添えられた一枚の色鉛筆画のためかもしれません。それは行間からあふれ出してくる『感謝』を忘れない心のためかもしれません。徳島県内にお住まいの方は、徳島新聞でぜひ画伯の言葉と画に触れてほしいと思います。すでに第9回を終え、見逃してしまった方や、徳島新聞が手に入らないという皆さんは、ピジョンズ・パークの転載記事をご覧になっていただきたいと願っています。
 
【色鉛筆にのせて(徳島新聞より転載)】
 HYPERLINK "http://pigeons-park.jp/POPPO-GALLERY/Kazuhiko%27s-art/topics.html" http://pigeons-park.jp/POPPO-GALLERY/Kazuhiko%27s-art/topics.html
 
Kazuhiko's-art
 HYPERLINK "http://pigeons-park.jp/POPPO-GALLERY/Kazuhiko%27s-art/art1.html" http://pigeons-park.jp/POPPO-GALLERY/Kazuhiko%27s-art/art1.html
 
2006.0907
●動物園は今がシーズン!
気温が少々上がっても、湿気が少ない初秋は、それほど暑さを感じないため、外で過ごすにはもってこいの季節です。「じゃあ、次の休みにどこに行こうか」と、すぐに目的地が見つからないようであれば、動物園がおすすめ。たとえば、ピジョンズ・パークの近くに『とくしま動物』があります。ライオンやゾウ、キリンといった動物園ではお馴染みの動物たちをはじめ、レッサーパンダやシロクマ、ペンギンなど愛らしい動物たちが迎えてくれます。こうした動物たちに出逢えるのも楽しみの一つですが、約21haもある敷地で、のんびり時間を過ごすというのも悪くありません。広々としたスペースに芝生が敷かれたイベント広場や、木製のベンチとテーブルを備えた軽食を販売している売店などに、どっかと腰を下ろして、行き交う人の明るい声、動物たちの鳴き声や虫の声に耳を傾けるのも、なかなか楽しいものですよ。また、昼間の動物園だけでなく、『とくしま動物園』の恒例行事になっている『夜の動物園』も近々開催されるそうです。昼間は寝ている夜行性の動物たち。日が落ちた後、彼らは、どんな表情を見せてくれるのでしょう。今年は、9/30(土)、10/7(土)、10/14(土)、10/21(土)の4日間、午後6時~午後9時まで開催されるそうです。当日は、かなり混み合うため、駐車整理券が必要となるそうです。詳しくは、『とくしま動物園』のホームページでご確認されたほうがいいでしょう。さて、この秋の楽しみ方、いろいろありそうです。皆さんは、この秋、どんな楽しみを見つけますか? コメントお待ちしてますよ。
 
【夜の動物園情報】
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/zoo/topics/2006/topics20060810_01.html
 
2006.0906
●今年最後の阿波踊り開催!
本場徳島の阿波踊り(812日~15日)の熱気も過ぎ去り、すっかり秋めいてきた92日(土)の夜、美馬市穴吹町で『第2回穴吹銀座会夏祭り阿波踊り大会』が開催されました。昨年、阿波踊りを見に行きたくても高齢のため、それがかなわないお年寄りに、阿波踊りを近くで見てもらおうと始まった地域のイベントです。昨年は、こぢんまりとしたイベントだったにもかかわらず、600人の観客が押しかけ大変混雑したため、今年は同町銀座通りの広場に場所を変え開催。およそ1200人の人出で賑わいました。当日、躍り込んだのは、徳島の『娯座留連』や『阿国連』、香川の『さぬきで娯座留連』、地元の『あかつき連』『誠長連』『竜美連』の合計6連。女踊りや男踊り、子どもたちの阿波踊りなど、集まった観客の目と心を楽しませていました。この企画は「町の有志によるボランティアで運営されているため、来年開催されるかどうか、今のところ分からない」(ボランティア・スタッフの一人、篠原勝彦さん)とのことです。でも、高齢化する地域に賑わいを呼び戻すこうしたイベントが、これからも開かれることを願います。
 
2006.0905
行楽シーズンがじわりじわり、いや、足早に近づいてきているのを、朝夕の涼しさに感じます。秋といえば、紅葉狩りでしょうか? それともブドウやナシ、クリといった味覚狩りでしょうか? まだちょっと早いかなって思うこの時期、ちょっとした目的地に遊園地はいかがでしょう。とくしま動物園に隣接する「とくしまファミリーランド」は、地方の遊園地の例にもれず、小さくて、あまり混まない遊園地でが、それでもたっぷり半日遊べます。ジェットコースターや周遊機関車はもちろん、子どもたちに大人気の小さな乗り物もたくさん用意されています。そんななかでも観覧車は、大人の皆さんにもおすすめ。日差しが和らいできたこの季節、紫外線をあまり気にしないで、のんびりと徳島の山々を遠くまで見ることができます。また最近、スケルトン仕様のゴンドラが2機増設され、足下まで透けて見えるそのゴンドラに乗れば、結構なスリルを味わうこともできたりします。遊園地を堪能した後、時間があれば隣の動物園を回れば、ちょっと早い秋の行楽を存分に楽しめますよ。
 
【とくしまファミリーランド】
(楽しそうな音楽が流れます。会社でこっそり見るときは気をつけてね)
 HYPERLINK "http://homepage3.nifty.com/tokushimafamiliyland/index.htm" http://homepage3.nifty.com/tokushimafamiliyland/index.htm
 
【とくしま動物園】
 HYPERLINK "http://www.city.tokushima.tokushima.jp/zoo/index.html" http://www.city.tokushima.tokushima.jp/zoo/index.html
 
2006.0902
ポッポストアが、フルモデルチェンジして、使いやすく見やすく、そして結構楽しくなりました。そこでポッポストアのリニューアル・オープンを記念して、久々にポッポ懸賞を開催しますっ! プレゼントは、ピジョンズ・パークではお馴染みの色鉛筆画作家・川上和彦さん提供の『ラブラドールのキーホルダー』です。川上画伯のパートナー犬『たんぽぽ(愛称:ポポ)』を育てた京都ケアドッグステーションの子犬たちがモチーフになった、かわいいキーホルダーが、厳正な抽選を経て10名の皆さんに当たります。奮ってご応募ください。詳しくは、ピジョンズ・パークのトップページにあるバナーをクリックしてください。
 
【京都ケアドッグステーション】
 HYPERLINK "http://www.kyoto-caredog.com/" http://www.kyoto-caredog.com/
 
【ポッポ懸賞第5弾!】
 HYPERLINK "http://pigeons-park.jp/banner/kensyo/kensyo.html" http://pigeons-park.jp/banner/kensyo/kensyo.html
 
2006.0830
夏休みも残すところ、今日、明日の2日間になってしまいましたね。小学生の子どもを持つ知人は、夏休みの宿題(読書感想文や自由研究、工作など)を手伝って仕上げてあげるのに苦労するとか。でも、やりはじめるとこれが結構真剣になるそうで、少なからず大人も楽しんでいるようです。さて、ピジョンズ・パークの愛読者の皆さんは、すでにお気づきかもしれませんが、ポッポストアがリニューアルオープンしました。買い物カゴ(カート)を使って、簡単にショッピングできるようになり、いっそう楽しんでいただけることと思います。表情は変わりましたが、ポッポストアの心は変わっていません。「小さい」ことにこだわって、「一生懸命」を選んで、安心と香りをお届けする姿勢に揺らぎはありません。また、近々、新商品・新カテゴリーが登場する予定です。お楽しみに! 今後とも、どうぞご愛顧くださいね。
 
【ポッポストア】
http://poppo-store.ocnk.net
 
2006.0828
ちょっと早い秋のたより。徳島県脇町横倉にある“りんご園”では、“ふじ”という品種のリンゴがたわわに実をつけていました。吉野川中流北岸にそびえる大滝山(946m)の中腹で、赤く色づいたみずみずしいリンゴが元気に育っています。この地域では、青森などの本場に比べて、約1カ月ほど収穫が早いそうで、8月中旬にはもう出荷が始まります。また、横倉にいくつかあるりんご園では、9月中旬くらいまでリンゴ狩りが楽しめます。りんご園までの道路は舗装されていますが、急な上り坂とくねくね曲がった細い山道が続きます。車の運転には特に注意が必要です。それでも、自然のあま~い味覚を手提げカゴにいっぱい詰め込んで、もちろんもぎたてをたっぷり味わって、大人11000円。美味しい空気と連なる山々の眺望をあわせて存分に堪能できますよ。【ポッポストアのお知らせ】横倉生活改善グループの人気商品“りんごジャム”は、まもなく発売です。9月中旬を予定していますので、どうぞお楽しみに!
ポッポストア http://poppo-store.ocnk.net/product/15
 
2006.0825
徳島県が誇る伝統芸能の一つに「阿波人形浄瑠璃」があります。大阪の文楽に似て、木偶(デコ)と呼ばれる人形を3人の人形遣い(黒子)が操り、太夫(たゆう)と呼ばれる語り手と三味線の伴奏で、外題(げだい・物語)が演じられます。しかし、阿波人形浄瑠璃は、劇場で見るものではなく、かつては農村舞台といって地域に建てられたお堂で催される見せ物で、大衆芸能でした。その阿波人形浄瑠璃を年間を通じて観ることができるのが、徳島市川内町にある“阿波十郎兵衛屋敷”です。藩政の時代、阿波藍で栄えた旧家を改修・公開している同屋敷には、阿波人形浄瑠璃に欠かせない木偶の数々や歴史資料が展示されており、それらもなかなか興味深いものがあります。そして、実際に阿波人形浄瑠璃が毎日上演されている舞台は、今年41日にリニューアルされ、広い舞台で演じられる外題を、天候に関係なくじっくりと楽しむことができるようになっています。さて、「ととさんの名は、阿波の十郎兵衛。かかさんの名は、お弓と申します」の節所が近づいてきました。外題は「傾城阿波の鳴門・順礼歌の段」。腰掛けた木製のベンチから「待ってました」の合いの手を、きっと我慢できなくなりそうです。
 
2006.0823
お盆には帰省や阿波踊り観光、旅行などで徳島空港を利用された方も多いのではないでしょうか。徳島空港の滑走路は、現在2000メートルとなっていますが、もうすぐ2500メートルに拡張され、大型の旅客機の発着も可能になるそうです。四国四県中、2500メートル滑走路が無かったのは徳島だけということもあって待ち遠しいかぎりです。ところで、徳島空港が正式には徳島飛行場と呼ばれているのをご存じですか?これは、徳島空港が海上自衛隊と民間航空の共用飛行場であるため。全国的にも珍しいらしく、滑走路の管理・整備は自衛隊が、運営は民間が携わっています。さて、話は進んで、徳島空港は四国八十八カ所順礼の旅の空の玄関口でもあります。鳴門市大麻町にある一番札所霊山寺を皮切りに、高知、愛媛と歩き、香川県長尾町にある八十八番札所大窪寺まで巡ります。この順礼に際して四国最初の地の一つとなる徳島空港ビル内に「お接待スペース(通称;ゼロ番札所)」がオープンしています。お遍路さんに、気軽に休んでもらえるように、畳張りの長イスが設けられ、四国の地図や観光・特産品などの情報が手に入るほか、路道に建てられている休憩所(遍路小屋)の模型などが展示されています。もちろん休憩は無料で、お遍路さんだけでなく誰でも利用可能です。今後、このスペースを使っていろいろなイベントも企画されているそうなので、情報が入り次第、ピジョンズ・パークでもご紹介していきたいと思います。空港に行く機会がある方は、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか。
 
2006.0820
今月6日(日)、一級河川として四国一の水質を誇る清流・穴吹川を舞台に、手作り筏(いかだ)による清流下り大会が開催されました。今年で20回を数える同大会には、県内外から約80艇もの筏が参加し、川岸に集まった多くの見物客から、大きな声援を受けながら順位を競っていました。筏といえば、子どもの頃、ヤクルトの空き容器をたくさん集めたものを、一つ一つ接着剤でくっつけてつなぎ合わせ、近くの川で遊んだことを思い出します。そういえば、夏休みの宿題(工作)に、ヤクルト容器で造ったイスや飛行機の模型なども出品したような…。楽しい記憶です。さて、今回の穴吹川筏下り大会に、あの小さな容器は使われていたのだろうかと、今頃になって少し気になっています。
 
2006.0817
鳴門阿波踊り(9日~11日)で幕を開けた県内の阿波踊りも、徳島市の阿波踊り(12日~15日)、吉野川市鴨島の阿波踊り(14日~16日)、つるぎ町阿波踊り(14日~16日)、いけだ阿波踊り(13日~16日)などで幕を閉じました。本日のポッポニュースで掲載した写真は貞光阿波踊りの最終日の様子です。地元の阿波踊り“連”をはじめ、県内外からもいくつかの“連”が参加して、二層うだつで知られるこじんまりとした通りは、それでも賑やかで華やかなお盆の祭りムードに包まれていました。
 
2006.0815
街中を熱気の渦に包んだ阿波踊りも今日が最終日。踊り子さんは、1年間練習してきた思いのたけを込めて“踊る阿呆”となることでしょう。また、阿波踊りを見物に訪れた“見る阿呆”の皆さんも、最後の夜を思いっきり楽しんでください。一口に阿波踊りと言っても、阿波踊り“連”によって、あるいは踊り子さんによって、それぞれいろいろな踊り方があります。また、演奏を担当している“鳴り物”さんも、いろいろな音色を工夫しています。自分の好きな踊り方や、好きな音色を奏でる連を見つけることができれば、もっと阿波踊りが身近になるかもしれません。そのために、今夜はできるだけたくさんの踊りを見てくださいね。
 
2006.0814
本場徳島の阿波踊りも今日で3日目を迎え、街は熱気の渦をますます大きく強くしています。ちなみに昨日の観客動員数は、地元紙によると約34万人に達したとのことで、約23万人が暮らす徳島市の人口を、ほぼ7割上回った計算になり、阿波踊りの集客力はたいしたものだと、あらためて感心します。このように徳島県の代名詞ともいえる阿波踊りですが、地域には古くから受け継がれてきた地元の盆踊りがしっかりと息づいています。その一つが“半田手延そうめん”のふるさと、つるぎ町半田紙屋の“回り踊り”です。3mほどの櫓(やぐら)を組み、その上で歌い手さんが、地元の暮らしの機微(きび)を浪曲調や数え歌にしてアカペラで歌い上げます。その櫓の回りを浴衣や法被をまとった人々が取り囲み、歌に合わせて合いの手を入れながら、自転公転しながら回って行く踊りです。両手は肩より上には挙げず、ゆらゆらと左右に揺らしながら、時折両手を打ち、3歩進んで2歩下がるゆったりとした踊りが延々と続いていきます。そのゆっくりとした動きのためか、あるいは歌い手さんの美声・抑揚の巧みなためか、踊る人々の数は徐々に増え、そうして表情は恍惚、陶酔していくのが傍目からもよく分かります。カタチは違うにせよ、人は歌い、そして踊ることで忘我し、朦朧(もうろう)としつつ、つかの間、浮き世からの離脱を愉しむことができるのかもしれません。
 
※ポッポストアからお知らせです。
長らくご愛顧いただいたポッポストアが、さらに使いやすくなって、近日リニューアルオープンいたします。これに合わせ、色鉛筆画作家・川上和彦さんより、かわいいキーホルダーのプレゼントがあります。詳しくは後日、このサイトで発表いたしますので、どうぞお楽しみに!
 
2006.0811
89日に鳴門市阿波踊りが開幕しました。明日、幕を開ける本場の阿波踊りに先駆けて、県内で最も早く始まる阿波踊りです。歩行者天国になった通りに、地元の阿波踊りの“連(れん・チーム)”はもちろん、徳島の有名連が次々に躍り込んでくると、路肩に腰を下ろしていた観客もウチワで扇ぎ、浮かれて踊り出します。徳島の夏が、ついにやってきたのを誰もが感じていることでしょう。鳴門の阿波踊りは今日、最終日を迎え、恒例の大花火大会が開かれます。また徳島では、明日の開幕を前に市内各地で前夜祭イベントが予定されており、熱気は急速に高まり、街全体にあふれはじめています。
 
2006.0807
猛暑、酷暑、大暑で大変ザンショ。事務所でパソコンに向かっているだけで、汗がじっとり。キーボードをたたく指先が、湿気で引っかかって打ちにくくて仕方がありません。でも、決して嫌いじゃないんですよね。夏だなぁ~って、肌で実感できるし、夏の遊びをいろいろ想像できるし。夏の遊びと言えば、やっぱり涼を求めるところから始まるものです。吉野川中流の町、徳島県吉野川市美郷では、300年以上も前から積まれ続けている段々畑の石垣のライトアップが、今月5日(土)と6日(日)の両日行われ、多くの見物客で賑わいました。ライトアップは毎年年末に行われていましたが、夏のライトアップは今年が初めて。参加者は、現地に駐車場が無いため、麓を流れる川田川のほとりに建つ「美郷ほたる館」に午後6時に集合し、現地までの道のり2kmあまりを約40分かけてナイトウォーキング。息を切らしながらも、山肌を覆うような見事な白い石垣(石積み)の下まで到達した参加者の皆さんでしたが、ライトアップされ夕闇に浮かび上がった石垣を見上げて「きれいねぇ」「来て良かったねぇ」と、口々に感想をもらしていました。その後、アトラクションとして演奏されたアフリカの民俗音楽を聴き、山あいを吹き抜けるやさしい風を肌に感じながら、幻想的な夜景を眺め、参加者の皆さんは、しばし涼を楽しんでいました。
 
2006.0805
今号の表紙写真は蒲生田岬に建つ灯台の風景です。徳島県阿南市にある“蒲生田岬”は、紀伊水道に突きだした四国最東端の半島。変化に富んだ入り江が続くリアス式海岸が美しい室戸阿南海岸国定公園の中にあり、岬の先に立つ白亜の灯台は四国最東端を記す場所。蒲生田岬と書いて「がもうだみさき」と呼ばれていますが、灯台脇の看板や、そこに至る道路の標識には「kamoda」と記されているところを見ると、正式には「かもだみさき」と読むのでしょう。呼び方はいろいろではありますが、いずれにしても心奪われる風景がそこにあることに違いはありません。
 
2006.0731
四国最東端を望む“蒲生田岬”の先端から、約2kmほど手前(西方向)に、船瀬温泉保養施設はあります。源泉の温度は約42度あるそうで、県内の商業温泉としては、トップクラスの高温とのことです。青石で造られた大浴場には大きな窓が切られ、湯舟につかりながら紀伊水道の雄大な風景を眺望することができます。また、蒲生田岬の浜は、アカウミガメの産卵地としても知られることから、ウミガメをモチーフにした露天風呂も設けられ、お天気の良い日には、そこから淡路島や和歌山県まで見通せます。入浴料金は一般500円。国道55号から阿南市で、県道蒲生田福井線に入り車でゆっくり約40分。リアス式海岸に沿って走る県道は曲がりくねって、かなり細く、対向車があるとバックしなければならないケースも多いですが、それも旅の楽しみに変える大満足の温泉です。
 
2006.0728
ピジョンズ・パークに届いた一通のメール。そこには「びまん性汎細気管支炎」という呼吸器の難病に冒されながら、それでもなお、いいえ、それだからこそ前を向いて生きていこうとする心の強さが書き込まれ、あふれていました。メールの差出人は徳島県三好郡東みよし町に暮らす梶野博文さん。「酸素を供給するチューブやベッドから離れられず、仕事にも出られなくなりました。でも、自分には何かやるべきことがあると思っているんです」。彼は今、妻と3人の子、そして周囲の仲間たちとのつながりをもう一度見つめ直そうとしています。
そこに自分にしかできない何かを探すために。ピジョンズ・パークは、そんな彼や彼の家族、また同じような病に苦しむ多くの皆さんを応援したいと思いました。そのために「びまん性汎細気管支炎とはどんな病なのか」「彼はどんな思いで日々を過ごし、病と闘っているのか」といったことを読者の皆さんにできるだけお伝えしていきます。どうぞ、お時間のあるときに、ちょっと覗いてみてください。そうしてもしもよろしければ、ご感想や彼への応援メッセージなどいただければ心強いです。
●梶野さんを元気づけるページのアドレスはこちら↓です。
http://pigeons-park.jp/banner/kajino/kajino.html
 
2006.0727
高松地方気象台によれば、四国地方もやっと梅雨明けしたようです。夏休みに入って1週間。多くの子どもたちにとっては、待ちに待った夏本番がやってきた!といったところでしょうか。さて、夏と言えば水辺でのレジャーも本格的にシーズンを迎え、海へ川へと出かける予定を立てられていることでしょう。そんなときおすすめなのが徳島県阿南市にある“蒲生田岬”です。紀伊水道に突きだした半島は、変化に富んだ入り江が続くリアス式海岸の室戸阿南海岸国定公園の中にあり、岬の先に立つ白亜の灯台は四国最東端を記す場所。晴れた日には、岬からはどこまでも続く水平線や青い海に浮かぶ伊島をはじめとした緑の島々、白い波を立てて走る大小の船を眺め、振り返れば徳島市のランドマーク・眉山も見ることができます。徳島市内から車で2時間弱の距離にあり、ほとんど人のいないビーチや温泉(船瀬温泉)、水鳥や水生昆虫が自然のままに暮らす大池の周囲を巡る散策も楽しむことができます。いかがです?今年の夏は、四国の東の果てを一度ご覧になってみませんか?
 
2006.0723
海の日にちなんで715日~17日の3日間開催された「小松島港まつり」の中日。小松島海上保安部巡視船「せっつ」による無料の体験航海が午前と午後の2回行われました。定員700名を乗せた「せっつ」は、徳島小松島港・新港南岸壁を出港し、沖合を約2時間かけてクルージング。乗客となった皆さんは、小松島市内を海から眺め、また巡視船艇やヘリコプターによる海上訓練の模様も楽しんでいました。当日は快晴・無風。海に親しむ海の日を、心ゆくまで満喫できたのではないでしょうか。
 
2006.0718
毎年、海の日にちなんで行われる「小松島港まつり」が、715日~17日の3日間開催されました。会場となっている徳島・小松島港(新港)周辺では、海をテーマにした様々なイベントが催され、連日多くの見物客で賑わいました。写真は、まつりのフィナーレを飾る花火大会の模様です。当日は夕刻に雨が降ったものの花火大会の開催時間にはきっぱりとやみ、絶好のコンディションかと思われたものの、上空はまれにみる無風状態だったらしく、次々と打ち上げられる花火の煙が滞留し、せっかく開いた大輪の火の花をなかなかうまくフレームに納めることができませんでした。それでも、観客からは大玉が打ち上げられるたびに、大きな歓声が上がり、本格的な夏の到来を知らせる港の風物詩を存分に楽しんでいたようです。これから秋にかけて徳島県内各地で花火がたくさん打ち上げられることでしょう。ところで、ピジョンズ・パークでは、もうお馴染みの色鉛筆画作家・川上和彦さんや、最近知り合うことができた梶野博文さんといっしょに出かけられたらと真実思うのです。梶野さんは、昨年春、突然、びまん性汎細気管支炎という難病に肺を冒されました。この病は、ある種の抗生物質で98%の方が快復・完治するそうなのですが、梶野さんは、残りの8%に含まれ、今ではベッドから容易に離れることができなくなってしまっています。「とにかく息が苦しいんです」と、初めてお会いした際、梶野さんは額の汗をタオルでぬぐいながら、それでも笑顔でおっしゃいました。ジョギングしている自分を想像してみました。もっとも苦しい状況、ランナーズハイに至る前のあえぐような息苦しさ。きっと、あの状態が、ずっと続いているのです。「自分のことは何もできない。だから、せめて誰かの役に立ちたい」というのが、ピジョンズ・パークのスタッフ一同の意識です。まずは、びまん性汎細気管支炎という難病について、そして梶野さんの心をできるだけ多くの皆さんにお知らせしていくことにいたしました。読者の皆さん、お時間のある時には、どうぞピジョンズ・パークおよびポッポニュースにお立ち寄りいただき、梶野さん情報をチェックくださいますよう、お願い申し上げます。
 
2006.0714
強烈な暑さが続いています。早くも夏バテ気味という方も少なくないのではありませんか? 特に営業や工事など外で仕事をされる皆さん、どうぞご自愛ください。ところで、夏場のスタミナを養うのに、昔からウナギが食べられてきました。そのウナギが高騰しているとか。養殖ウナギのもとになるシラスの捕獲が少なかったことや、ウナギの輸入量が減っていることなどがその原因だそうです。輸入については、隣国で食品に対する検査が厳しくなったためという話を聞きました。う~ん、いままでのウナギは大丈夫だったのかなぁと不安になります。そこで願うのは、国産の、しかも天然のウナギが食べたいということ。贅沢なのでしょうね。でも、自然豊かな徳島の川には、まだウナギがたくさん生息しています。頑張って取ってる人たちもいるんですよ。こんな時代、季節だからこそ、一度取材してみたいと思っています。さて、元気が出ると言えば、色鉛筆画作家・川上和彦氏と介助犬たんぽぽの話題。去る78日(土)8時から30分にわたり、NHK教育の番組「きらっといきる」に出演されました。ご覧になった読者の皆さんもいらっしゃるかもしれませんが、簡単にストーリーを紹介します。川上氏がMS(多発性硬化症)という難病に冒され車いすの生活を強いられることになったいきさつ。落ち込む川上氏に家族からプレゼントされた色鉛筆。それをきっかけに画を描き始め、今では個展を開き、全国にファンを持つに至った経緯。加えて介助犬たんぽぽとの出会い。川上氏の明るく前向きな暮らしぶり、考え方が紹介されていました。近くに居て、よく知っているつもりでいたのですが、あらためて番組を見て、そこに「感謝」という言葉を忘れない川上氏の姿をもう一度発見することができました。ピジョンズ・パークも「ありがとう」の気持ちを持ち続けよう。そう思いました。写真は、大阪での収録を終えて、出演者の皆さんと撮影したそうです。
 
2006.0712
夏休み直前のこの頃、本屋さんの平積みのコーナーなど、よく目立つ場所にレジャー関連の書籍が所狭しと並べられています。国内外の観光地はもちろん、県内のレジャースポットも多く紹介されています。県内観光といえば、鳴門の渦潮に阿波踊り、脇町うだつの町並み、そして祖谷のかずら橋など数えればきりがないほど。県内至る所で自然や名所に出合うことができ、レジャー施設も用意されています。そんな中、三好市西祖谷山村では、祖谷のかずら橋を中心に、観光関連施設が急ピッチで整備されているようです。ドライバーの休憩ポイント「道の駅にしいや」や渓谷を見下ろす山肌をテントウムシの形をしたモノレールで巡ることができる「祖谷ふれあい公園」、約200人が入れる大浴場を備えた「祖谷秘境の湯」と、県西部最高層建築とも言われた「祖谷渓温泉ホテル秘境の湯」などが次々と建設され、そして今年、祖谷のかずら橋にほぼ隣接して巨大な駐車場兼観光施設の「祖谷イベント広場」(写真)が完成、オープンしています。「秘境」「渓谷」「平家伝説」「自然」「かずら橋」などをテーマに、どんどん開発が進んで行くことに、いくばくかの疑問を感じます。同時に、多くの観光客にとって便利になり、地元にも利益をもたらすのであれば、もはやこうした動きは一人歩きして行くものなのかもしれないとも思うのです。そうであるなら、自然を切り裂いて生まれたこの巨大な建築物に「う~ん」と、首をかしげているよりも、まずはその役割を果たしてほしい、みんなにできるだけ利用してもらいたい、誰もが喜ぶ施設であってほしいと、ピジョンズ・パークは、そんなふうにも願うのです。
 
2006.0710
現在公開中の映画・バルトの楽園は、第一次世界大戦中に鳴門市板東にあった板東俘虜(ふりょ)収容所を舞台とした人間愛の物語です。俘虜とは、当時の捕虜の意味で、捕虜として収容されていた旧ドイツ兵と地元人々との交流、その交流を支えた収容所長・松江豊寿氏の人物像などが描かれています。そして191861日、国境を超えた交流の中で、ベートーヴェン作曲『交響曲第九番 歓喜の歌』(通称・第九)が、日本で初めて演奏されたと言われています。かつて貴重な交流を生んだ収容所跡は、現在「ドイツ村公園」として、人々の憩いの場となり、当時の思い出を今に伝えています。
 
2006.0708
この週末、西日本は曇りもしくは雨とのこと。お出かけの際には、傘などの準備を忘れずに。さて、昨日は七夕でしたが、やっぱり厚い雲が夜空を多い、星を見ることはできませんでしたが、笹につるした短冊に込めたみんなの願いは天に届いてるといいですね。七夕といえば、昨日徳島県神山町で地域をあげての七夕まつりが開催されました。大人や高齢者もたくさん来られていましたが、何より大勢のちびっ子たちの、わいわいと元気な声が曇天の下でのまつりを晴れやかな雰囲気に変えていました。やっぱり地域の元気の元は、子どもたちの笑顔なのかもしれませんね。
 
2006.0707
早いもので、昨年織り姫と彦星について書いてから、もう1年が過ぎてしまいました。二人にとっては、待ち遠しい時間だったことでしょうが、自分の年齢を気にしはじめると、月日の足の速さにとまどうばかりです。さて、本日は県内各地でもさまざまな七夕イベントが開催されるようです。神山町を走る国道483号沿いは、約2Kmにわたり手作りの七夕飾りで彩られ、夜はライトアップされるそうです。そこで気になるのが、本日のお天気。予報によると今日は1日曇りだそうで、もしかしたら天の川や織り姫星、彦星を見ることができないかもしれません。もしかすると、あまりみんなに見上げられることに恥ずかしさを覚えた二人が曇らせているのかもしれない、なんて想像してみたり。でも、みんながイベントを楽しみにしてるから、雨は降らさないでよって、お願いしてみたり。さて、天の川ではありませんが、徳島県のお隣、愛媛県重信町に美しい川・重信川が流れています。比較的に浅く、河原が広いため、夏場は川遊びを楽しむ人々に人気のスポットとなります。この川の上流で町指定の天然記念物「漣痕(レンコン)化石」を見ることができます。漣痕化石とは、太古に波が刻んだ跡がそのまま化石になった場所なのだそうで、約7000万年前にできたとされています。この時代は白亜紀と呼ばれ、ジュラ紀に続く中生代の終わり頃。まもなく絶滅の時を迎える恐竜たちが、闊歩していた時代なのです。漣痕化石は、林道とは深い渓谷を挟んだ対岸にあり、手で触れることは容易ではありません。深い緑に囲まれてひっそりとその肌をむき出しにしている。その風景を遠望していると、何か太古の生物が潜んで、こちらをうかがっているのではないか、そんな錯覚にとらわれるのです。
 
2006.0705
梅雨の晴れ間となった7/2(日)、徳島県美馬市脇町のうだつの町並みを舞台に、第1回黄門まつりが行われました。かつての防火壁「うだつ」をあげた古い商家が保存され軒を並べる通りが、テレビの人気時代劇「水戸黄門」のロケに使われたことを記念して行われたようです。当日は、道の駅の物産館前で水戸黄門一行が悶着を解決するショートストーリーが演じられ、たくさんの観客をわかせていました。このほか地元の阿波踊り連による演舞や、太鼓をたたいての創作ダンスの披露など、さまざまなイベントも行われ、日曜日の観光地は大変賑わっていました。まつりのタイトルに第1回とあることから、来年も行われるに違いありません。今回行けなかった皆さんも、来年はイベントを楽しみながら古い町並みを歩いてみてはいかがですか?
 
2006.0703
いよいよ海水浴シーズンが到来しました。徳島県内でも、ピジョンズ・パーク71日号表紙写真で紹介している北の脇海水浴場をはじめ、田井ノ浜海水浴場や淡島海水浴場が海開きしました。また15日には、小松海水浴場、大砂海水浴場など景勝地としても知られる海水浴場が続きます。緑の山や澄んだ川が流れる自然豊かな徳島。海も、やっぱり美しいのです。夏、少なくとも一度は徳島の浜で泳いでみたいものです。さて、暑いといえば、徳島県美馬市脇町の大滝山のてっぺんも熱気にあふれていました。72日(日)、昨日のことですが、ミニサーキット場「MOTOR WORLD」で、4輪のレースが行われていました。どうも、コースの周回タイムを競うものではなく、コーナーでのスピードで対決するドリフトの大会のようでした。すさまじいエンジン音やカラフルなカスタムカーにも驚かされましたが、何より、ものすごいスピードでカーブに浸入して、車は横滑りしながら、それでも体勢を崩さないでヘアピンを抜けていく、びっくりテクニックに怖さを超えて感動。大会はいつも行われているわけではありませんが、週末など、大勢のドライバーが練習に訪れているそうです。見学は無料。大自然の中で、モータースポーツを思いっきり楽しめる場所のようです。
 
2006.0629
徳島県西部のつるぎ町、旧貞光町地区に「卯建(うだつ)」を上げた民家が並ぶ通りがあります。うだつの町並みといえば、映画やテレビの時代劇で撮影の舞台として全国的にも知られるようになった美馬市脇町のうだつの町並みをすぐにイメージする方も多いのではないでしょうか。ここ貞光のひなびた通りにも脇町のそれに負けない立派なうだつの家が並んでいます。ことに特徴的なのが、そのうだつの形状です。うだつとは、隣家からの延焼を防ぐため、1階の屋根の上に設けられた漆喰の白壁・防火壁で、後に美しい瓦を取り付けたうだつも創られるようになり、その高さが繁盛の証として競われるようになりました。貞光のうだつの歴史も同じですが、違うのはうだつの上にもう一段うだつを積み上げた「二層うだつ」と呼ばれるカタチです。江戸後期から大正時代にかけて造られた二層うだつの豪華さは、脇町のうだつに勝るとも劣らないもので、当時の町の隆盛を偲ぶことができます。細い通りを歩くと「旧永井家庄屋屋敷」や「旧商家・織本屋」などの有形文化財が保存され、無料で内部を見学することができるようになっています。つるぎ町貞光地区を歩けば、贅を極めた古い商家や繁華なにぎわいが去った代わりにしっとりと落ち着いた町並みに出合えます。
 
2006.0627
徳島県内にあるいくつかの海水浴場では、今週71日(木)に海開き&イベントが行われるようです。まだ、梅雨明け宣言は聞いていませんが、もうすぐ夏本番。海を舞台にしたレジャーシーズンも幕開けですね。海と言えば、徳島小松島港本港地区(小松島市)の北側に小神子(こみこ)海岸があります。小松島市街から日峰山を挟んで目と鼻の先に、ひっそりと広がる小さな美しい入り江です。ここは海水浴場ではないため、海水浴客が大挙して賑わう場所ではありませんが、渚で遊ぶ人、釣り楽しむ人、砂浜を散歩する人などをポツリポツリと見かけます。時には、素潜りでウニを探しているおじさんに出会うこともあります。ただ、砂浜や山ぎわにボテボテと放置されている犬の糞の多さには閉口します。とてもお弁当など広げられたものではありません。やはり町の近くでは、人が管理して清掃していないとだめなのかもしれませんね。でも、海の水は澄んで渚をつくり、砂は白く、岩礁は波に洗われてキラキラと輝いています。
 
2006.0624
徳島県那賀郡那賀町(旧木沢村)に大釜の滝と呼ばれる水量豊かな名瀑があります。坂洲木頭川の支流、釜ヶ谷渓谷にあり、落差約20m、大量の水が勢いよく落下していきます。止めどなく落ち込んでくる水を受け止める滝壺は、長い年月をかけて底が掘られ、周囲を削られて、まさに大釜の様相。滝の周囲を、高さ約100mにも及ぶ断崖絶壁が取り囲み、滝壺から上を見上げると断崖の途中、頂上には広葉樹が生い茂り、緑を深めています。季節が移り秋ともなれば見事な紅葉の滝となり、雪が白く覆う冬は、滝壺を囲むように巨大なつららが飾ります。人家などありそうにもない山中に、瀑音をとどろかせているのに、まったくうるささは感じません。かえって、周囲の静けさをいっそう際だたせているくらいです。滝の側に立つと、どこからともなく「この滝は生きている」と、いった思いが心の中に膨らんできます。そんな不思議なチカラを持った滝です。
 
2006.0623
サッカー・ワールドカップ日本代表選手の皆さん、お疲れ様でした。決勝トーナメントへの進出は逃したものの、3試合ともいいゲームを見せてくれたと思います。また、次回の南アフリカでさらに強くなった日本の姿を今から楽しみにしています。それにしても、正直ブラジルは強いなぁ。さて、話は徳島県に戻り、県南部上勝町にある高丸山のをご存じでしょうか。西日本第二の高峰・剣山に連なる、標高約1438mの山。よく手入れされた登山道が頂上へ延びており、その歩きやすさから、ハイキングやトレッキング、登山を気軽に楽しむ人々に人気の山です。そしてもう一つ人気の秘密は、県内でも貴重なブナの原生林が広がる森の風景です。ここは、人と自然がともに生きていくことができることを証明する場所として、千年の森と名付けられ、保護が続けられています。新緑から深緑へと季節を移す太古の森。どうです? 歩いてみませんか?
 
2006.0617
時代をさかのぼり、江戸時代中期を生きた謎の浮世絵師・東洲斎写楽。寛政6年から7年(179495)にかけて、約10カ月の間に能役者や力士をモチーフにした、それまでにはない似顔絵によるデフォルメ(個性描写)作品約140種を残し、忽然(こつぜん)と消息を絶ったと伝えられています。彼はいったい何者だったのか。諸説あるなかで、現在最も有力な説として紹介されているのが、徳島藩主蜂須賀候のお抱え能役者・斉藤十郎兵衛であり、役者業の傍らで絵師としての才覚も発揮したと言われています。写楽の残した浮世絵版画の多くは、海外に流出しましたが、明治43年(1910)にドイツ人のユリウス・クルト氏によって「SHARAKU」が出版され、世界的な肖像画家として脚光を浴びることになりました。その写楽が埋葬されていると言われるのが徳島市寺町にある東光寺です。実際にお墓の前に立つと「本当にそうかもしれない」と思えてくるのです。希代の浮世絵師が消えて200年余り、その名前と作品は多くの人に知られるようになりましたが、依然として謎は深まるばかりなのです。
 
2006.0616
読者の皆さん! うれしい、うれしい大ニュースが飛び込んできました。今やピジョンズ・パークの広告塔となっていただいている色鉛筆画作家・川上和彦さんのTV出演が決定。すでに徳島の自宅アトリエほかでの取材を終え、残すは大阪でのロケのみとなっています。番組名は「きらっといきる」(NHK教育・毎週土曜・午後8時~830分放送)で、78日(土)の放送分とのこと。新しく家族に加わった介助犬「たんぽぽ」とのふれあいに焦点をあてた内容とのことですが、もちろん色鉛筆画作品の制作風景やたんぽぽとの買い物、家族の団らんなど、画伯の元気な暮らしぶりをかいま見ることができます。「テレビカメラが回ってると思うと、かなり緊張したよ。全国放送されるそうだし…でも、ピジョンズ・パークのPRはばっちりしておいたでぇ」と、撮影に緊張しつつも、当ホームページに心遣ってくれる彼のテレビ写りが、今から楽しみです。読者の皆さんも、ぜひチェックしてくださいね。
※写真は、川上夫妻とNHKの撮影スタッフの皆さん。「スタッフのみんなは、明るくて元気で、さわやかな若者たちでした」と、川上さん。
 
さて、本日はもう一つニュースがあります。もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、新コーナーをアップしました。タイトルは「Motorcycle touring of miniature(ミニチュアバイクの旅)」です。もしも自分が1.75cmの背丈で、全長4.5cmのバイクに乗れたなら、世界は今よりずっと広がって見えるに違いない。そんな発想から新コーナーは生まれました。小さくなった分、スケールの大きな旅を楽しみ、小さな幸せをたくさん見つけてみたいと思います。どうぞ、ご期待、ご愛読ください。
 
Motorcycle touring of miniatureのアドレス
http://blog.goo.ne.jp/fortune_777/
 
2006.0615
徳島も本格的に梅雨のシーズンを迎えたようで、朝から雨が降っています。雨の強さは、傘を差してもズボンの裾がぬれるほどでしょうか。この時期、湿気が多くなるとジトジトとして過ごしにくいですが、田んぼにとっては、恵みの雨です。ピジョンズ・パーク615日号の表紙の写真は、徳島県の山間部・上勝町樫原地区にある棚田です。山の斜面に土手を築き、水を張り、青々とした稲を植えた風景は、日本の棚田百選にも選ばれている景勝です。棚田は、緑のダムとも呼ばれ、降った雨が一度に斜面を流れ落ちることなく、ここに蓄えられ、じわじわと地中にしみこみ、あるいは山肌の植物を潤しながら少しずつ流れていきます。人と自然が折り合う場所、それが棚田なのです。そして、なぜなのか、うまい米がとれるそうです。なにより、この風景を前に、ボクたちはぼんやりできる。小さな幸せを感じます。一段高い場所に登り、棚田を見下ろしていると、時折、強い風が通っていきます。そんなとき、稲たちはざわざわと元気です。山肌を覆う棚田の水面に、何かの加減で日の光が反射すると、棚田の一枚一枚が、まるで銀輪であるかのように見えます。「ああ、大きな魚がうずくまっていたんだ」と、そんな錯覚も楽しいものです。
 
2006.0613
徳島県上勝町を走る幹線道・県道徳島上那賀線を、役場から約15kmほど西へ進むと、ほとんど民家は見えなくなり、周囲はよく手入れされた杉の山となります。県道は舗装されているものの、広くはなく、またカーブが多いため、それほど車のスピードをあげることはできません。そのため山際に建つ「センベルセコイヤ(日本最大)」と記さされた看板を見落とすことはないでしょう。この看板の背後に、幹周約4m、樹高約30mのアメリカ中央部を原産とする立派なセコイヤの木が立っています。セコイヤと呼ばれる木には、大きく3種類あるそうで、センベルのほかにメタ、ギカンといったものが知られ、とくに日本ではメタセコイヤがほとんど。そうした中でセンベルセコイヤの種は珍しく、またこれほどの大木には、なかなかお目にはかかれないといったようなことが、看板の説明を読むと書かれていました。枝打ちされ、まっすぐ天に延びた杉の木々を周囲に従え、その圧倒的な大きさで、森の主といった風格をまとう巨樹。その前で、人はただ見上げることしかできないのです。
 
2006.0610
徳島市のランドマークとして知られる原生林の山、眉山(標高277m)は、山頂からの眺望で観光の名所。その麓から頂上への道路や山道は、ウォーキングやジョギングのコースにもなっています。また山の北側中腹にサクラの名所があり、シーズンには花見桟敷が設けられ、毎年大変なにぎわいとなります。そこの広場に建っているのが「神武天皇像」です。日清戦争の記念として、明治30年に建立された銅像は、見当ですが約6mほどもあるでしょうか。銅像前に刻まれた碑によれば、神武天皇の銅像は日本に2体しかなく、阿波徳島と日向(宮崎県)のみとのこと。今、新緑を深める眉山で、徳島市内を睥睨(へいげい)して立つ神武天皇像は、風雨にさらされ重ねた時間の中で、重厚な風合いをいっそうまとっているように見えます。神武天皇像の足下まで車でも行けますが、眉山の麓・徳島市寺町の春日神社脇から石段の参道が延びています。これを辿っていけば、ゆっくり歩いて約10分で到達することができます。お弁当をさげて、ぶらりと出かけてみてはいかがですか?
 
2006.0605
徳島県最南端の海陽町を流れる海部川は、知られざる清流とも呼ばれています。徳島県中央部を流れる四国三郎・吉野川や高知県の四万十川のような知名度はありませんが、水流豊富で四万十川に勝るとも劣らない水質を保ち、この川を知る人の多くは、川辺でキャンプやバーベキューを楽しんでいます。また魚種も多く、シーズンにはアユやアメゴ、ウナギ漁も盛んに行われています。その海部川の上流部にそそいでいる支流・カレイ谷になかなか見応えのある滝が落ちています。高低差約30mの轟の滝(とどろきのたき)です。滝壺を囲うように谷の両側から巨大な岩盤がせり出しているため、滝壺を見るためには、瀑風(ばくふう)に逆らって、流れの中を近づかなければなりません。ところで、この滝がある谷が王余魚(カレイ)谷と呼ばれる、こんな由来があるそうです。「昔、大きな津波が町を襲い、さらには海部川を伝い、轟の滝まで到達した。その際、轟の滝の淵で、流されてきたカレイが泳いでいたから」「昔、海陽町あたりを治めていたお殿様が轟の滝まで遊山に来た際、滝を見ながら食べたお弁当にカレイの料理が入っており、食べ終えた後に、魚の骨を水に投げたところ、それが泳いで去っていった」というもの。こうした伝説はおいて、現在でも、この滝は地元の人々の信仰を集めています。山に入るとき、何かの試験を受けるとき、どうしてもかなえたい願いがあるとき、人々はここで頭を下げるのだそうです。夏、滝のそばにある轟神社の祭りが行われます。男たちが神社から神輿を担ぎおろし、そのまま滝壺に入って禊(みそ)ぎを行う勇壮な祭りです。ぜひ、一度は見てみたいものだ、いや神輿を担いでみたいものだと、本気で思ったりするのです。
 
 
2006.0602
徳島県立文化の森総合公園にある県立博物館で行われている企画展「奇跡の化石たち」を見てきました。小型で珍しい世界の動植物化石が展示されており、先生に引率された子どもたちも目を輝かせてスケッチを楽しんでいました。化石の中には、ワンダフル・ライフ(スティーブン・J・グールド著)で知られるようになった、カナディアン・ロッキー山中のバージェス頁岩(けつがん)で発見された奇怪な化石動物群の一部や、美しい琥珀に閉じこめられた昆虫なども紹介され、大人も楽しめる内容になっています。開催期間は今月18日(日)まで。観覧は一般200円。機会があれば、ぜひ覗いてみてはいかがですか?
 
2006.0530
去る528日(日)に、徳島小松島港沖を会場に、小松島ショートハンドヨットレース2006(主催:港まちづくりファンタジーハーバー小松島)が行われました。県内外からヨットとヨットマンが集まり、小松島新港をスタート・ゴール地点に全長約24kmの周回コースでスピードが競われました。天候は、時折雨が落ちてくるものの、風はほどほどにあり、まずまずのコンディション。ヨットは追い風を受けて海面を滑るように疾走していました。ヨットに乗ったことはありませんが、こんな日に、海の上を自在に走ることができたら、きっと気持ちいいでしょうね。さて、この大会に合わせて、当日はたくさんのイベントも行われていました。小松島港湾・空港整備事務所に所属する「監督測量船しまかぜ」による「こまつしまヨットレース観戦クルージング」では、午前と午後の2回、一般の見物客を乗せてヨットレース会場付近を遊覧(無料)。親子連れやアマチュアカメラマンなど多くの方が、海上からの観戦を楽しんでいました。また、新港に設けられた「小松島みなとオアシス」では、とれたての魚介が手に入る「いきいき直売大漁市」やフリーマーケット、縁日でおなじみの綿菓子やポン菓子の無料配布などもあり、みなとで開催された休日のイベントを楽しむ人々で賑わっていました。写真は、ゴールしたヨットと「しまかぜ」(写真奥)です。
 
2006.0529
読者の皆さん、おはようございます。また、新しい1週間が始まりました。精神的にも肉体的にも元気でがんばりたいものです。そこで精神的な元気と言えば、ポッポニュースブログにも、ときどき応援メッセージを書き込んでくれる友人「yurari-n」さんが、主催する【こころのビタミン♪ポジティブセラピー】というメールマガジンがおすすめです。どんなことも心の持ちよう、考えようで前向きに考えられる。明るい笑顔で毎日を暮らして行ける、ちょっとした考え方のテクニックを柔らかな内容で教えてくれます。ぜひ、一度ご覧になってはいかがでしょうか。さて、肉体的な元気については、これはもう毎日の運動と、規則正しい日課、そして食事ではないかと思います。これから梅雨、暑い夏に向けて体調の管理が欠かせません。ところで体の元気について、人だけではありません。一緒に暮らしている犬や猫なども、食べ物によって体調が大きく変わるようです。テレビのCMなどでも、ドッグフード・キャットフードの紹介をよく目にするようになりました。そのCMを動物たちが見たとき、どう感じるのかは分かりませんが、飼い主の皆さんに訴えかける意味では、傍目にも結構美味しそうな雰囲気が伝わってきます^^;)。ペットの体調に話がそれてきましたが、ブラックウッド社(BLACK WOOD)という、ドッグフードの銘柄をご存じでしょうか。世界のブリーダー(ここでは、犬を繁殖、育成する人)たちに評価が高いブランドらしいとのことです。本社はアメリカにあるそうです。そして同社の日本における総輸入販売元となっているブラックウッドジャパン社から、今やピジョンズ・パークの広告塔ともなっていただいている色鉛筆画作家・川上和彦氏のパートナー犬「たんぽぽ」に、ドッグフードが贈られることになりました。「経済的に助かる」と喜ぶ川上氏ですが、その表情や声には、介助犬「たんぽぽ」が、ずっと健康で元気でいてほしいという気持ちがあふれています。みんなの優しい気持ちがつながっていく。いろんな元気はそんな場所で生まれるのに違いありません。今週もやさしい気持ちを忘れないで、笑顔をどんどん咲かせていきましょう。
 
yurari-nさんのページ】
 HYPERLINK "http://yurayuraha.exblog.jp/" http://yurayuraha.exblog.jp/
 
yurari-nさんのメルマガ】
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【ブラックウッドジャパンのページ】
 HYPERLINK "http://www.blackwood.jp/index.htm" http://www.blackwood.jp/index.htm
 
 
2006.0524
徳島県海陽町は、今年331日に海南町、海部町、宍喰町が合併して生まれた新しいマチです。ここの休海南町の浅川という沿岸にピクニック公園があります。芝が敷き詰められた広い緑地、大型遊具が設けられた遊技広場のほか、2万株のショウブが植えられた水性植物園では、6月初旬に見頃を迎えるそうです。そしてピクニック公園の最大の見所は、四国では最大とも言われる汽水湖「海老ガ池」です。汽水湖とは淡水と海水が混じり合う湖のことで、以前(2006329日記事)紹介した、出羽島の大池も同じ汽水湖です。水鳥や魚、水生昆虫など、多くの生き物をはぐくむ美しいこの池を巡るように、自動車も通れる遊歩道が整備されています。お天気のいい休日には、お弁当を持ってでかけてみませんか? すがすがしい空気とよく手入れされた自然の中で、いっそう美味しく感じられるに違いありません。
 
※ピクニック公園「海老ガ池」を巡る遊歩道には、ところどころ東屋やベンチが設けられています。多くの方が利用するその場所には、お弁当の容器やペットボトル、ナイロン袋やティッシュなどが散乱していました。差し出がましいようですが、自然はゴミ箱ではありません。勘違いしないで、自分のゴミは持ち帰りましょうね。
 
2006.0519
雨の日が続いて、まるで梅雨入りしたような気分になります。家庭では、洗濯物の乾きが悪く、買い物に出かけるのも何かとやっかいですね。でも、昨年の夏は、西日本は記録的な日照りで、水不足に悩まされたことを思えば、恵みの雨なのかもしれません。人は喉元過ぎれば熱さを忘れるといいますが、自然のなせるわざに、一喜一憂するよりも、ありがたいと受け入れて、そうして雨の日は何しようかと楽しみを見つける工夫をしたほうが良さそうですね。さて、今日の写真は、徳島県南部・海部郡海陽町の大里海岸の白砂の浜に沿って、約4kmにもわたり延びる松林「大里松原」です。写真の奥に青い海が少し見えます。小径に木漏れ日が差し込んでいます。雨の日があれば、こういう一日もあります。どちらもきっと受け取り方次第で、やわらかな時間を過ごすことができるのに違いありません。
 
2006.0508
大型連休も終わり、全国的に今日からまたお仕事再開。海外・国内旅行、帰省などでリフレッシュされた皆さんには、力がみなぎっていることでしょう。がんばりましょうね。さて、今日のニュースは、徳島県南部に新しく生まれた海陽町(旧海南町)にある阿波海南文化村・海南博物館のお話です。海陽町役場から、右手に黒潮が寄せる大里松原海岸を見ながら、しばらく進むと緑濃い山の麓に阿波海南文化村が広がっています。民俗資料館や美術館、イベントホール、公園などが集まった総合公園です。ぜひ見てほしいのは、博物館に常設展示されている海部刀。大阪冬の陣で、豊臣勢の馬防柵を切り崩すために用いた刀と言われ、竹を切っても刃こぼれしないよう片刃となっている珍しい刀だそうです。また、今月28日まで「徳島県立近代美術館 移動展」が開催されており、徳島に生まれた洋画家・井原宇三郎の代表作など34点と、宇三郎が影響を受けたピカソの作品が合わせて展示されています。こちらは、入場無料。かすかに潮風が吹く海陽町に行かれた際には、阿波海南文化村で、ちょっと一休みするのもいいかもしれません。
 
参考:阿波海南文化村
 HYPERLINK "http://www.nmt.ne.jp/~bunka/" http://www.nmt.ne.jp/~bunka/
 
2006.0501
会社や人によっては、9連休という今回のゴールデンウィーク。海外へ飛び立った方も、国内旅行や帰省で旅だった方も多いのではないでしょうか。四国徳島県内でも、県外ナンバーをつけた車やバイクが町や山にあふれています。名所や自然を求めてこられたのでしょうね。ドライバーの皆さんは、安全運転で休日の行楽をお楽しみください。県内でもさまざまなイベントが、目白押し。ピジョンズ・パークでも、それらのイベントをできるだけたくさんご紹介します。どうぞお楽しみに。
 
2006.0424
サクラが散った国道や遊歩道を、今度はツツジが色とりどりに飾っています。いよいよ花の季節がやってきました。吉野川市山川町の高越山(こうつさん・1133m)の頂上に近い船窪という場所では、全国的にも珍しいオンツツジの大群生を見ることができます。船窪という地名は、このあたりが船底型をした盆地であることに起因しているそうです。オンツツジのほか、トサノミツバツツジやコバノミツバツツジなど約1200本のツツジが花をつけると、山一面が赤や紫に染められ、見応え十分。中には樹齢300年を超え、樹高6mに達する木もあるそうです。ツツジの見頃は例年5月上旬。シーズンは目と鼻の先です。しかし船窪までの道路は細く、それでもゴールデンウィークや休日には毎年、多くの花見客が訪れるため、大変混み合います。できれば平日にのんびり出かけることをおすすめします。
 
※写真は昨年5月中旬に撮影したものです。
 
2006.0418
香川県仲多度郡まんのう町といえば、灌漑用のため池としては、日本一の広さと貯水量を誇る満濃池(まんのういけ)があることで知られます。満濃池は、今からおよそ1300年前に讃岐の国守道守朝臣(みちもりあそん)によって造られましたが、その後決壊。後に四国遍路を創設した空海によって改修された歴史があります。この満濃池を見下ろす小高い丘の上に、四国では唯一の国営公園「国営讃岐まんのう公園」が広がっています。満濃池に棲んでいたと伝えられる竜をモチーフにしたオブジェが中心に据えられた石造りのエントランスを抜けると、一面花と芝生の広大な公園が広がっています。中は、さまざまなハーブが植えられたロックガーデンや池の上に設けられた木道を散策できる飛竜池、子どもたちが自然の中で水遊びやアスレチックを楽しめる竜の子広場、自然生態展示館や棚田がそのまま残された里山を観察できる自然生態園など、一日では回りきれないほど。お弁当を持って出かければ、家族で楽しい行楽のひとときを過ごすことができそうです。また、散策に疲れたら、ビジターセンターや売店・レストランで休憩することもできます。入園料一般400円、駐車料金普通車310円。
 
参考:国営讃岐まんのう公園
 HYPERLINK "http://www.mannoukouen.go.jp/" http://www.mannoukouen.go.jp/
参考:満濃池
 HYPERLINK "http://www.town.manno.kagawa.jp/kanko/pond_top.html" http://www.town.manno.kagawa.jp/kanko/pond_top.html
 
2006.0417
徳島の空は、朝からさわやかに晴れ渡っています。ピジョンズ・パークの今号の表紙は、この6月に公開される映画・バルトの楽園(がくえん)が撮影された鳴門市大麻町板東の野外ロケセットです。BANDOロケ村・歓喜の郷と名付けられ、321日(火・祝)から、一般に公開されています。詳しくは、4/11のポッポニュース( HYPERLINK "http://blog.goo.ne.jp/pigeons-park/" http://blog.goo.ne.jp/pigeons-park/)をご覧ください。ゴールデンウィークなど、いよいよ行楽シーズンが近づいています。徳島県に生まれた新名所を訪ねてみてはいかがでしょうか。
 
2006.0411
徳島は、朝から台風のような雨と風。今日は、西日本全域で大荒れの空模様とのことで、お出かけの際は、車の運転など、読者の皆さんどうぞ気をつけてください。さて、今日紹介するのは、映画のロケセットをそのまま活かし、鳴門市にオープンした「バルトの楽園(がくえん)BANDOロケ村・歓喜の郷」です。皆さんは、ベートーヴェンの「交響曲第九番・歓喜の歌」通称「第九」が、日本で初めて演奏された場所が鳴門市大麻町板東だったことをご存じでしょうか? 今から約90年前、第一次世界大戦中に俘虜(捕虜)となった旧ドイツ兵約1000人が、板東俘虜収容所で暮らしていました。収容所内は、戦時中としてはあまり考えられないくらい自由度が高く、旧ドイツ兵俘虜たちは、パンを焼き、切手を発行し、ボーリング場をつくり、雑誌を印刷し、そして結成された楽団によって、第九が演奏されたのです。しかも、収容所は「ゆるく」閉ざされており、地元の人々が収容所内に入ったり、あるいは俘虜たちが近隣を散策するなど、地元との交流が生まれていたそうです。この真実の物語は映画化され、617日(土)から全国公開されます。そして映画「バルトの楽園」の撮影にあたり造られたのが「歓喜の郷」です。実物大につくられたバラッケ(兵舎)や運動場、パン製造工場や印刷所、共同浴場、さらには第九の舞台まで、当時のままに再現されています。入場は一般500円。映画が始まる前に、まず大正の時代へ足を運んでみませんか?
 
参考:歓喜の郷URL
http://www.pref.tokushima.jp
参考:バルトの楽園URL
http://www.bart-movie.jp
 
2006.0407
徳島の桜も満開になりました。明日、明後日の週末は、お花見のピークになりそうです。どうか雨が降りませんように。それから、飲み過ぎにはどうぞ注意してくださいね。さて、写真は徳島県立文化の森総合公園の桜です。ピンクの花が重なり合いながら空に登って行くように見えました。桜は、遠くから見るのもいいですが、こうして下から見上げるのもいいものです。
 
2006.0406
徳島でも、桜の各名所から、やっと満開の声が聞こえてくるようになりました。花冷えですが、今日は朝から青空が広がり、さわやかな空気に包まれています。去る41日(土)に、徳島県三好市山城町の塩塚高原(標高1,043m)で、春の風物詩「野焼き」が行われました。無風の午後6時、尾根づたいに放たれた火は、ススキの原のに徐々に広がり、じわじわと、ときには、ごうごうと勢いよく、まだ肌寒い夜の空気を暖めて燃えていきました。大勢の観光客やアマチュアカメラマンが見守る中、約3時間燃え続けた火は約20haを焼き尽くしました。もうしばらくすると、ワラビやゼンマイ、ツクシなどの山菜がニョキニョキとあたり一面に育ってきます。
 
2006.0403
今年は、関東地方に遅れをとった徳島の桜開花も、やっと3分~5分咲きで、花見シーズンが到来しました。そんななか桜の代名詞といえるソメイヨシノより、少し早く咲く、しだれ桜は満開を迎えています。ピジョンズ・パーク41日号の表紙は徳島県神山町明王寺で咲き誇る2本のしだれ桜です。樹齢350年の古木を約80年前と約60年前に接ぎ木したもので、樹勢盛んに、花一輪、花びら一枚が、命の輝きを放っています。去る41日(土)、2日(日)は、明王寺桜祭りと題して、桜の下でイベントが行われ、阿波踊りや創作ダンス、地元の特産市など楽しい催し物を大勢の観光客が楽しんでいました。
 
2006.0331
徳島スローアート協会主催による「第4回スローアート・ゆるい展」が、3/31(金)~4/2(日)まで徳島県立文化の森・県立21世紀館で開催されています。絵画や彫像、写真をはじめ映像やからくり人形などさまざまなアートが集結しています。「さくらの季節に逢いましょう」を合い言葉に、回を重ねてきた同展。徐々に参加アーティストの数も増え、今回は60人を超える規模になりました。もちろんアーティストの一人として、我らが色鉛筆画作家・川上和彦氏も10点の作品で参加しています。会場では、いろいろな人がそれぞれの思いを込めて制作した作品が、ゆるくつながりながら、何かをうったえてきます。観覧は無料。少しずつ花が開きはじめた文化の森の桜とともに鑑賞しませんか。
 
2006.0330
昨日、すばらしいことがありました。ピジョンズ・パークでもおなじみの色鉛筆画作家・川上和彦氏が徳島県庁を訪れ、介助犬の貸与式に臨みました。介助犬とは、もちろん「たんぽぽ」のこと。これまでにも何度かご紹介してきましたが、介助犬として認定・登録されたのは、徳島はもとより四国で初めてのケース。晴れやかな表情で出席した川上氏とたんぽぽは、県の福祉部長さんから「貸し付け決定通知書」を受け取り、「いろいろな人のおかげで、たんぽぽと家族になることができました。これから、たんぽぽに助けてもらうことがたくさんあるけれど、その分、精一杯愛情をそそぐつもりです」と、喜びを伝えていました。また、介助犬たんぽぽを育て訓練してきた、京都ケアドッグステーション( HYPERLINK "http://www.kyoto-caredog.com/" http://www.kyoto-caredog.com/)の亀山明日香さんも、当日の貸与式に一緒に参加。笑顔で授与の様子を見つめていたのが印象的でした。たんぽぽは、はれて川上氏の生活のパートナーとなるだけでなく、川上家のアイドルとして、暮らしににぎわいをもたらす存在となりました。さて、色鉛筆画作家としての川上氏には、どんな好影響を与えてくれるのか! これからの氏の作品を、読者の皆さんには楽しみにお待ちいただきたいと思います。(写真:徳島県庁前で、記念撮影。京都からわざわざ駆けつけてくれた介助犬訓練士さんや貸与にあたって尽力された皆さん、そして氏の奥さんの清美さん、川上氏とたんぽぽ。春の日にぴったりの笑顔がそろいました)
 
2006.0329
出羽島紀行の最終話です。出羽島には、国指定天然記念物「シラタマモ」の自生地「大池」があります。この大池には、巨大な蛇つまり大蛇が棲むといわれ、その目撃情報も多々伝えられています。そこには、こんな伝説があります。「大池の主である大蛇は、陽気に誘われると出羽島の山をはい上り、池のちょうど北側にある高台で、岩石を枕に昼寝を決め込んでいる」と。その枕とされるのが、写真手前のツルリとした大石「蛇の枕」です。そこからだと大池が一望でき、大蛇はここでくつろぎつつも、容赦なく見張っていたのではないかと想像してしまいます。しかし、大蛇が頻繁に現れることはないようで、散策路にも、蛇の枕周辺にも大蛇が這った痕跡はみられませんでした。それでも、丸太であつらえた東屋に腰を下ろし、眼下に大池を眺め、あるいは青々と茂る自然林や遠く広がる海原に視線を向けていると、伝説が本当であってほしいと願う気持ちが大きくなっていくのを止めるすべはなさそうです。
 
2006.0327
徳島県南部の楽園「出羽島」の第5話です。島の北側にある出羽島港から、東周り遊歩道、西回り遊歩道、中央遊歩道の3本の観光遊歩道が設けられています。東西どちらからでも外周をゆっくり回って約1時間30分ほどで島を1周できます。そんな出羽島の南西部に淡水と海水が混じり合う大池(おおいけ)があります。樹勢盛んな自然林が覆う小山の麓に開け、ごろごろとした岩が海との境をつくっています。ここは風光明媚な島観光の目玉ポイントといって差し支えない場所です。しかも大池は、国指定天然記念物「シラタマモ」の自生地です。シラタマモは、今から約14000万年前の白亜紀という時代に繁殖した海草で、海水から淡水へと植物が進化していく過程を残す「生きた化石」と言われています。根っこの部分に白い小さな玉をつけることから名付けられたシラタマモは、大池を含め世界で4カ所でしか見られない貴重な植物なのだそうです。恐竜が闊歩していた時代が封じ込められた大池のほとりに立っていると、古い生物が森の中から、あるいは池の底から、そして海からこちらを見ているような、そんな気持ちになれるかもしれません。
 
2006.0325
徳島県牟岐町の沖合3.7kmの海に浮かぶ出羽島の紹介を続けています。今回は第4話です。出羽島の最も高い場所は標高約76mの山。ここに出羽島灯台が建っています。北緯333751秒、東経1342529秒。海面から灯台の灯火まで85.4mだそうです。高台から望む太平洋はどこまでも青く広がり、水平線が弧を描いて見えます。この眺望の良さから、江戸時代(1800年頃)、徳島藩はここを海上防備の拠点としていたそうです。現在は、海が荒れたときなど、漁船の大切な目標として出羽島灯台がその役割を果たしています。港から灯台までゆっくり歩いて3040分。楽園の海上風景が待っています。
 
2006.0324
徳島県牟岐町の沖合3.7kmの海に浮かぶ出羽島では、自動車が1台も走っていません。その代わり、木製の台車が各戸に数台ずつあり、港から荷物を運ぶのに使われています(写真左隅)。港に密集して建つ家々は、背が低く規模の小さな造りで、きっと風雨に耐える工夫なのでしょう。静かな通りを歩くと、ほとんどの家に折りたたみ式の縁側が設けられているのを見つけます。これは「みせ」と呼ばれる建具で、玄関横の居間の外側にあり、段ボール箱を横にして、ふたを上下に開けるのと同じイメージの造りです。「みせ」のうち、上側に開く部分は、日光や風雨を遮る蔀戸(しとみど)の役割を果たし、下側に開く分は、自然に足が降りてきて、そのまま縁側となります。この即席縁側で、ぬれた網を干したり、繕ったり、また井戸端会議が行われたりします。また居間のドアを開け放つことで部屋の延長としても使われているそうです。そして、上下の「みせ」を閉じれば、風雨から家を守る頑丈な雨戸としての機能を持っています。「みせ」は開かれているとき、公的な道と私的な室内をつなぐ半公的あるいは半私的なスペースとなります。ひなびた町並み散策をのんびり楽しみ、少し疲れたら、「みせ」が腰掛けとなり、旅人を休ませてくれる。そんな気軽さにお礼をいいたくなるのが、「みせ」のある通りなのです。
 
2006.0323
今日の徳島は、朝から春霞。目が痛いほど、周囲は白く輝いています。輝いているといえば、ピジョンズ・パークでもおなじみの色鉛筆画作家・川上和彦氏と介助犬たんぽぽが試験に合格しました。おめでとうございます。およそ10ヶ月の訓練期間を経て、はれてやっと家族になりました。ところで介助犬登録された今回のケースは徳島はもちろん四国第一号となる快挙なんだそうです。今月29日(水)に徳島県庁で貸与式が行われ、川上氏と介助犬たんぽぽ、それに京都からトレーナーさんが出席します。介助犬のお仕事は人の手や足の代わりになって、落としたものを拾ったり、ドアの開け閉めや体を支えたり、スイッチの操作など多岐にわたります。そして何より、ラブラドール・レトリーバーのたんぽぽは、川上氏や家族みんなを癒し、愛される存在なのです。※川上氏は訓練期間中に、たんぽぽをモチーフにした作品をたくさん仕上げています。ポッポギャラリーで紹介していますので、ぜひご覧ください。
 
2006.0320
定期連絡船「大生丸」に乗って約10分。出羽島が近づいてきました。牟岐漁港から片道220円、3.7kmの沖合、約15分の船旅です。海は穏やかに凪いで、青い海原に有人の孤島の緑が映えています。有人とはいえ、出羽島に食堂はないため、お弁当を持っていくのを忘れてはいけないと、牟岐で乗船場を探す際、道を尋ねた地元の方が親切に教えてくれました。未知の島への期待感と同時に、リュックに入ったお弁当が、背中に安心感を伝えます。船のデッキに立つと、早春にもかかわらず、さすがは南国の海。風は涼しく、「大生丸」があげる水しぶきが顔を打っても、まったく寒さは感じません。そして船酔いする暇もなく、船は出羽島の港にすべりこんで行ったのです。
 
2006.0316
徳島県南部海岸沿いの牟岐町にある牟岐漁港から、連絡船「大生丸(おいけまる)」で、約10分の沖合に出羽島(てばしま)はあります。青くすんだ海原にぽっかり浮かぶ緑の孤島。島を巡る遊歩道は1周約2km。灯台のある山の頂上に登っても、ゆっくりあるいて2時間弱の道程です。島の周囲は磯釣りのメッカとして、県外からも多くの太公望を集めています。また、ここは有人の島で、漁業を主体とした人々が暮らしています。そこでは、あまり見かけない「ミセ」づくりの家が並ぶ通りが見られます。さらに、この島には、生きた化石とも言われ、世界的にも貴重な国指定天然記念物「シラタマモ」が自生しています。そこで次回から複数回にわたり、この観光資源に恵まれた県南の島をご紹介します。(県南の楽園・出羽島へ その1
 
2006.0307
徳島県南部海岸沿いのマチ・牟岐町に「貝の博物館・モラスコむぎ」があります。モラスコとは、スペイン語で「貝類の総称」という意味なのだそうで、その名の通り、世界の貝約2000点が展示されています。貝殻だけでなく、生きたままのオウムガイやシャコガイなどの水槽もあり、珍しい貝類の生態も見られるようになっています。大木をふんだんに使った建物は、管理棟と展示棟からなり、管理棟は巻き貝、展示棟は二枚貝をモチーフに建てられています。目の前には白い砂浜と、牟岐の青い海が続く南国の景観美が広がっています。また、海底ではサンゴ礁の周りを色とりどりの熱帯魚が泳ぐ、絶好のダイビングポイントにもなっています。休日ドライブや徳島観光の目的地の一つとして、おすすめのプレイスです。
【参考】http://www.tk2.nmt.ne.jp/~mollusco/
 
2006.0306
徳島県阿南市の橘(たちばな)湾は、出入りの複雑なリアス式海岸の室戸・阿南海岸国定公園の中にある、変化に富んだ海岸の風景が美しい場所です。ここで偉容をもってそびえているのが、2000年から稼働し始めた橘湾(火力)発電所です。豊かな自然の真ん中に、巨大な人工構造物が建っていると聞けば、違和感を覚えるかもしれませんが、実際に目にするとなぜかミスマッチがよく合っていたりするから不思議です。そしてこの火力発電所を湾の対岸から見下ろすように広がっているのが「よんでんWaンダーランド」です。ここは火力発電所を運営する四国電力さんが一般に開放している広大な公園で、晴れた休日など、多くの市民の憩いの場となっています。ところで、ネーミングにあるWaンダーランドの「Wa」には、いくつかのメッセージがこめられているそうです。~地域のみなさまと発電所をつなぐ「和」。美しい自然環境との融合を表す「環」。技術や知識が伝わってくるイメージの「輪」。そして、新しい発見に驚き感動するときの「わ!」という声~。いろいろな電気の不思議を見せてくれる施設(無料)や子どもたちが思いっきり遊べる芝生の運動場、スケールの大きなすべり台、そして色とりどりの花を咲かせる広大な花畑など、一見の価値あり。一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
2006.0303
今日は桃の節句、ひな祭りです。ご自宅でお雛様を飾り付けていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ところで日本における節句とは、年中行事のうち特に重要な日と考えられています。また、節句は年間5日あり、17日「七草粥」、55日「端午の節句」、99日「菊の節句」とそして、今日33日「桃の節句」です。桃の節句は、女の子の厄よけと健康祈願の意味があり、昔は身代わりとして川に流す「流し雛」という風習もあったそうです。今では、色白のかわいらしい雛人形を見て楽しむのが通例でしょうか。さて、写真は徳島県勝浦町で毎年行われている「ビッグひな祭り」の模様です。全国から寄せられた雛人形約10000体が展示され、毎回多くの見物客で賑わいます。写真は昨年のものですが、今年はさらに数を増やしていることでしょう。期間は321日(火・春分の日)まで。男性の方にも、一度はご覧になることをおすすめしたい大迫力のひな祭りです。
 
2006.0302
31日。徳島県西部に新しい市と町が生まれました。三野町、池田町、井川町、山城町、東祖谷山村、西祖谷山村が一緒になって歩んでいく「三好市」と、三好町と三加茂町が手を取り合った「東みよし町」です。平成の大合併と言われた全国的な合併期日も今月末に迫り、徳島県でも多くの自治体の再編成が行われています。といってもご心配なく。地形が変わったわけではありませんので、徳島の自然は今もこれからも、きっとそのままです。そして合併によって、複数の市町村がくっつくことで、人のエネルギーがよりあわされ、きっと今まで以上に大きなチカラを生むことでしょう。それは徳島の魅力に、新しい元気を吹き込んでくれるはずです。
 
2006.0217
本日の徳島は、雲が少しかかるもののおおむね晴れ模様。静かな一日が始まっています。さて、徳島県の南部に由岐町という海辺の小さな町があります。ここに鹿ノ首岬という太平洋に向かって突きだした小さな半島があり、その先端に伊座利という集落があります。小高い半島の尾根づたいに行く道のりは、ぐねぐねとくねって、車に弱い人は辛い道のりになりそうですが、それを引いても、道中の所々で得られる景観美は十分に余りある魅力を放っています。見晴らしの利く場所に車を止め、休憩を取ってください。岬に砕け散る白い波、遠く丸みを帯びて伸びる水平線、南国の植生に彩られた手つかずの自然といった得難い宝石たちが押し寄せてくるのを感じることができます。シーズンには、海辺のキャンプ場がおすすめの穴場です。静かで、ワイルドで、ロマンチックな伊座利です。
 
2006.0216
ピジョンズ・パークの今号の写真は、徳島県吉野川市美郷を流れる川田川の風景です。西日本第2位の高峰・剣山系から湧き出た水の一枝が成長した流れは澄んで、毎年初夏になると数え切れないほどのホタルたちを集めます。写真は、その名も「美郷ほたる館」というホタルをテーマにしたコミュニティー施設前の流れ。施設は他の光を嫌うホタルに配慮して、川面に向かう面は真っ黒に塗られています。みんなでホタルを、そして彼らが棲息する環境を守ろうと頑張っていることが分かります。初夏の夜、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。現地についたら、車のヘッドライトはすぐに消して、エンジンも止めて、静かにそっと観察してくださいね。ちょっと早めの夏情報でした。
 
2006.0212
晴れ予想の天気予報が大きくはずれ、今日、日曜日の徳島は雪が降っています。しかも結構なドカ雪で、あっという間に駐車場の車のフロントガラスも屋根も真っ白に変わってきました。まだまだ、この冬は続きそうな気配です。自動車を運転される皆さん、どうぞ気を付けてください。
 
2006.0203
今日は節分、明日の立春で、こよみ上の季節は春になります。こよみ上と書けば、実際は冬のような気配ですが、今日の徳島は曇ってはいるものの、南国らしいポカポカ陽気に包まれています。心配事は、徳島でも急速にインフルエンザが広がっていること。とくに年度末が近づいたこの時期、忙しい最中に休まざるを得なくなってしまうと大変です。どうぞ予防にお努めください。さて、本日、ピジョンズパークの表紙写真を21日号に更新しました。ここは、徳島県西部・池田町にある黒沢湿原。クロサワではなく、クロゾウと読みます。標高約550m、南北に約2km、幅約100300mの盆地に広がる湿原です。古くは、田んぼだった場所だそうで、米作りをする人がいなくなった人工の湿原です。周囲を松林に囲まれた湿原には、珍しい水生昆虫や多様な渡り鳥が訪れ、新たな生態系が生まれています。中でも、モウセンゴケやフデリンドウなど多くの湿原植物に恵まれ、特に夏場、白く可憐な花を咲かせるサギソウの群生地としても知られるようになっています。自然を守りながら、自然に親しむことができるようにと、黒沢湿原には木道も設けられています。シーズンには避暑を兼ねて、ぜひ散策にでかけたい徳島の穴場的観光名所です。
 
2006.0130
徳島市南佐古は、古くからハギレや布を扱うお店が集まっていた界隈です。近くには、大工町や弓町、寺町など、同種の業界が軒を並べ、それが町名として今に残っている場所が少なくありません。藩政の時代の名残なのでしょう。南佐古もそうした町の一つなのかもしれませんが、布町などとは呼ばれていないのが、ちょっと残念な気もしてきます。この南佐古に諏訪神社があります。江戸時代に徳島藩を治めた蜂須賀家正公が徳島城を築城した折りに、建てられた神社だそうで、地元では「佐古のお諏訪さん」と呼ばれて、親しまれてきました。また、お諏訪さんはサクラの名所としても知られ、シーズンには、通りをはじめ参道や石段脇などに植えられたサクラの花を楽しみに訪れる花見客で賑わいます。ちょっと寄り道をおすすめしたい場所です。
 
2006.0124
八十八カ所巡礼では、徳島県鳴門市にある一番札所・霊山寺(りょうぜんじ)を皮切りに、高知県、愛媛県、香川県と回っていきます。遍路順礼では、徳島を発心の道場、高知を修行の道場、愛媛を菩是の道場、香川を涅槃の道場と称します。そして、一番札所から順に回って行くやり方を「順打ち(じゅんうち)」といい、同行二人と書かれた羽織で歩くのは、弘法大師とともに歩いている意識の表れなのだそうです。また、逆に八十八番から反対方向に回るやり方を「逆打ち(さかうち)」といい、これは弘法大師が今も順打ちしていると考えられているため、必ず道中のどこかで出会えることを願って行う方法なのだそうです。どうしても叶えたい願い事がある場合、逆打ちを行うわけです。さて、逆打ちの入り口となり、順打ちでは、ゴールとなるのが香川県にある八十八番札所・大窪寺。ここは結願の寺とも呼ばれ、遍路順礼を終えた人が杖やわらじを収める場所。一番札所同様、ここの門前町もなかなか立派で、軒を並べる土産物屋さんなどで甘酒のサービス(お接待)を受けるお遍路さんの姿も風情があります。
 
2006.0119
今を盛りのIT系企業に対する捜索が突然行われ、株式市場全体を揺るがす大きな波紋を生んでいます。とはいえ、取引も株式投資もまったく関わりないピジョンズ・パークには、表面的に何の影響もなく、本日も堅実に確実に一歩を進めております。というわけでピジョンズ・パークからのお知らせです。20061月号の表紙の写真を更新しました。場所は西日本第2の高峰・剣山山頂に近い、標高1500m付近に広がる夫婦池(めおといけ)の風景です。詳しくはこちら116日付けポッポニュース・ブログ2をご覧ください。また、表紙の写真集についても、2006年版に更新しています。さらに、色鉛筆画作家・川上和彦さんの作品を新たに追加。現在、総作品数は40点となりました。ぜひ、ご覧ください。
 
2006.0117
ジャンジャジャーン! 昨年末より募集しておりましたポッポ懸賞vol.4の当選者の皆さんが決定いたしました。厳正な抽選の結果、見事ご当選された皆さんは、以下のページにて発表しています。当選発表アドレス【http://pigeons-park.jp/banner/kensyo/kensyo4.html】当選された皆さまには、さっそく商品発送の準備を行っておりますので、お手元に賞品が届くまで、もうしばらく楽しみにお待ちください。また、今回残念ながら、当選を逃した皆さまにも、次回ポッポ懸賞でのチャンスが広がっています。ぜひ、次回にご期待いただき、ご応募くださいますようお願い申しあげます。また、今後ともピジョンズ・パークならびにポッポストアをご愛読、ご愛顧くださいますよう、重ねてお願い申しあげます。
 
2006.0116
暖かい日が続いています。気候的には過ごしやすいのですが、山間部では雪崩の恐れが出てきているようです。山間部に住んでいらっしゃる皆さんのご心労をお察しいたします。また山に行かれる皆さん、どうぞ、危険な場所には十分にご注意くださいね。さて、昨年末より募集しておりましたポッポ懸賞Vol.4の当選者が確定いたしました。現在、当選者発表および商品発送の準備を行っています。近日中に発表いたしますので、どうぞお楽しみに。さて、写真は、西日本第2の高峰・剣山(1955m)の頂上近くにある夫婦池(めおといけ・1950m)です。気温の上昇と雨で標高1400mあたりまで、ほとんど雪が溶けてしまっているにもかかわらず、ここは雪と氷の世界でした。白く雪化粧した自然林に囲まれ、シンとした静けさが満ちた空間。湖面は薄氷に覆われ、光のかげんで、ときおりキラリキラリと輝く幻想的な雰囲気に包まれています。
 
2006.0113
徳島市通町にある事代主神社で、今月9日から3日間にわたり、えびす祭りが行われました。徳島では「おいべっさん」の名で親しまれる祭りで、9日は宵えびす、10日を本えびす、11日を残りえびすといって、近隣の商店主さんたちをはじめ遠くからも多くの人が、今年の商売繁盛、家内安全などを願ってお参りする、この時期の風物詩になっています。えびす期間中の人では、例年20万人ほどといい、細い通りに大勢がひしめき、冬の寒さもなんのその、徳島の活気に勢いをつける年の初めの恒例行事となりました。
 
2006.0108
徳島県日和佐町は、うみがめが来るマチとして、全国的に知られています。また、四国88カ所霊場の徳島最後の札所、23番札所薬王寺のあるマチとしても、有名な地域です。薬王寺は、毎年、初詣のメッカとして、県内外から多くの参拝客で賑わい、とくに厄おとしの寺としても、信仰を集めています。女性の厄年は19歳、33歳、男性の厄年は25歳、42歳、60歳。いずれも数え年で、たいてい実年齢に2歳足した年齢になります。神仏頼みで、人生どうにかなるというものではないのかもしれませんが、それでも何か、人生の節目の一つとして、また日本の古き良き文化の一つとして、多くの人が厄除け寺を訪れています。
 
2006.0107
セリ、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(カブラ)、スズシロ(ダイコン)を粥(かゆ)にしていただく習わしの今日「七草の節句」。その歴史は、遠く平安時代に遡るといわれます。もともとは占い色を帯びた神事であったものが、七草粥を食べることで、その年1年間の無病息災を祈願する慣習へ移っていったようです。こうした古い決まり事は、あるいは面倒なことと受け取られることもあります。しかしそれ自体、嫌なものではなく、待ち遠しい年間行事の一つと感じている方も少なくありません。かつて隣国から導入された習わしといえど、今は日本の古い文化。大事にしたいものです。さて、写真は昨年末に行われた井川スキー場腕山(かいなやま)での、カウントダウンイベントの模様です。暖冬といわれた今シーズンですが、最近の気象庁には珍しく予報がはずれ、全国的に大雪の荒れ模様。井川スキー場でも、例年になくゲレンデを自然雪が白く厚く覆ったそうです。寒い季節はこれから本番。まずは七草粥で、無病息災を目指しませんか。
 
2006.0104
新年あけまして、おめでとうございます。昨年中は、読者の皆さまのあたたかな応援をいただき、ピジョンズ・パークも少しずつですが、目指す目標に向かって確かな一歩を進めることができました。重ねてお礼を申しあげますのと同時に、今年も変わらぬご声援を賜りますようお願い申しあげます。さて、新年早々、ピジョンズ・パークに朗報が舞い込んできました。当ホームページでもお馴染みの色鉛筆画作家・川上和彦氏のエッセイが、作品とともに地元紙・徳島新聞に掲載されることになりました。微力ながら、応援を続けてきたピジョンズ・パークとしては、画伯の活動にさらに勢いがつくことを願い、また喜ばずにはいられません。あらためて「おめでとうございます」の言葉を贈らせていただきます。そして記事には、当ホームページの紹介もあり、氏を応援するつもりで、こちらがお世話になっている現状に恐縮しつつ、今後もエールを送り続けていくつもりです。最後に、今日、読者の方から川上画伯に届いた応援メッセージ(メール)の抜粋を紹介いたします。「新聞を何気なく見て思わず、素敵な絵やなーと…体の不自由にもめげず、絵に取組んでいらっしやるのを読ませて頂き、感動しました。(略)どうぞ、何事にも前向きに、そして、いいように解釈する事、それを忘れないでください。(略)」。読者の皆さま、どうぞ川上画伯の今後の成長ぶり、発展振りにご注目、応援をくださいますようお願い申しあげます。


2005

 
2005.1230
空気が澄んでいるおかげで、冬の風景は、美しく見えるといいます。夜空など見上げると、割合にコントラストがはっきりして、星々の輝きも輪郭がくっきりしているように感じます。徳島市のランドマーク眉山(びざん)に登り、頂上の展望台から見下ろすと、徳島の街の灯りがまるで大きなため池に映った夜空の星のようにゆらゆら揺れています。知ってるあの人も、知らない誰かも、みんなあの明かりの下で、団らんを持っているのだろうか。笑顔の小さな明かりがたくさん集まって、夜の街を明るく照らしていると想像すると、なんだか楽しくなります。しばらく徳島市の夜景をそうやって見ていると、不意に、丸く広がった街の明かりを中央で割るように蛇行し流れる大河・吉野川の黒々とした姿が、何か恐ろしい生き物のようにも見えます。冬の夜、昼間とは違う、ボクたちの力の及ばない世界をほんの少しかいま見ることができる、そんな気がします。
 
2005.1229
徳島は、朝から青空が広がっています。昨日で官公庁は御用納めとなり、企業も多くでも、正月休みが始まっているようです。今年一年を振り返って、ピジョンズ・パークも、少しずつ大きくなってきたように思います。これも読者の皆さんのおかげと、心より感謝申しあげます。さて、話を戻しますが、お正月休みといえば、海外旅行もいいけれど、やっぱりふるさとへの思いをつのらせて、ハンドルを握り、あるいは列車や飛行機の座席にコシを落ち着ける方も多いでしょう。大移動の始まり、年末の風物詩です。そうして帰ってくる家族や友人を迎えるために、ごちそうを用意し、熱いお風呂を沸かし、暖かな布団を敷く。そこには忙しい笑顔があふれている。地元でも、少しでも楽しんでもらおうと、イベントや祭りを用意が始まっている中で、徳島県庁前のケンチョピアでは、川岸に係留しているヨットがイルミネーションで飾られています。夜ごと、小さな明かりの群れが、川面に漂っているようで、人々の目を楽しませています。これから帰省される皆さん、どうぞ事故のないように、気をつけて、そうしてしばしの安息を楽しんできてくださいね。
 
2005.1227
徳島県南部の那賀町相生は、林業と番茶の町。河口に、アゴヒゲアザラシのナカちゃんが現れることで知られるようになった那賀川の上中流域に位置しています。スギやヒノキなど人工林の山がほとんどで、紅葉を楽しむことはあまりできませんが、人が手を入れて、大事にしている山は、人と自然が上手に折り合って微妙な均衡を保っている里山の雰囲気を持っています。ここに、木をテーマにした美術館があります。その名も、相生森林美術館です。木彫や木版画を中心に常設展示があり、春夏秋冬の企画展も精力的に続けています。写真は、森林美術館の前庭で見つけた憩いのポイント。庭の手入れは、お金をかけてやっているのではなく、地元の有志、ボランティアの皆さんによって、美しく保たれているのだそうです。なかなか難しいけれど、そういう維持の仕方もあるのでしょう。つまり箱モノは、地元に愛されるものをつくってはじめて生きてくるのかもしれません。徳島市内から車で、片道約2時間の道のり。山深い里の美術館にもかかわらず、年間およそ12,000人の観覧者が訪れるそうです。
 
2005.1223
阿波(徳島県)の伝統芸能・人形浄瑠璃。ポピュラーな外題(げだい・演目)傾城阿波の鳴門順礼歌の段では、両親を捜す娘・お鶴と、母と名乗れないお弓のやりとりは物語の中でも泣かせどころとなっています。演じるのは木偶(でこ)と呼ばれる操り人形。大阪の文楽が芸術性の高いものであるのに対して、阿波の人形浄瑠璃は大衆芸能として幕末から明治・大正期にかけて、大変な人気だったそうです。徳島市国府町は、人形浄瑠璃で役者となる阿波木偶の制作者「阿波木偶人形師」がたくさん軒を並べ、競い合っていた町。ここに人形師の第一人者として名を馳せていた天狗久(初代天狗屋久吉・18581943)も工房を構えていました。彼の彫る木偶は、軽く、軽妙に動き、そして何より美しい顔をしていたと言われます。そんな天狗久を慕う人形師たちは、今も少なくなく、彼の工房は徳島市天狗久資料館として、そのまま残され、一般に公開されています。写真は、資料館で出会った阿波木偶の頭(かしら)です。在りし日のままに残された作業場に静かに佇んでいると、木偶に命を彫り込み続けた天才の息づかいと、個性を削り出すノミの澄んだ音が聞こえてきそうな気がしました。
 
2005.1221
徳島と言えば、四国八十八カ所遍路巡礼や阿波おどりをイメージされる方も多いのではないでしょうか。徳島市のランドマーク・眉山のふもとに、一年を通して阿波おどりを見ることができる「阿波おどり会館」があります。ここにある阿波おどりステージでは、日替わりで有名連の皆さんが阿波おどりを披露しています(観覧有料)。久しぶりで、この阿波おどり会館の前を通ると、阿波おどりの女踊りの踊り子さんがかぶっている編み笠をモチーフにしたと思われる東屋が2つ建っていました。石碑を見ると地元のロータリークラブが寄付したもののようで、お遍路さんを中心に、市民の憩いの場として活用してほしいと説明されていました。徳島市に、また一つ、小さな名所ができました。
 
2005.1220
全国的に寒波に見舞われ、各地で大雪のニュースがもたらされています。年によって、気象の差はあり、これを異常気象と呼んでいいのかどうか判断の付かないところではあります。しかし、暮らしの面では、いろいろな影響が出ています。とくに自動車のスノータイヤ(スタッドレス)が、全国的に品薄状態だとか。購入しようとしても、1週間待ちはざらで、運が悪ければ年明けまで手に入らないこともあるそうです。さて、この雪を歓迎している場所もあります。スキー場です。徳島には、井川スキー場腕山(かいなやま)と剣山スキー場の2つのスキー場があります。腕山はひと月前の1118日にオープンし、剣山スキー場(写真)も、今月17日にオープンしました。初日から、積雪80センチと絶好のコンディションで、初滑りを楽しむ大勢のファンで、シーズンインした標高1400mのゲレンデは、大変な賑わいだったようです。今シーズンは、暖冬との予報もありましたが、この分なら、雪不足に悩まされることはないでしょうが、そこまで行くためのスノータイヤを手に入れられるかどうか、これが問題ですね。
 
2005.1214
徳島県立文化の森総合公園のほぼ東端に、木々に埋もれるようにひっそりと佇む洋館があります。県立文書館(もんじょかん)です。外観は、昭和5年に建てられた旧徳島県庁を平成2年に移築、再建したもので、煉瓦の壁など重厚感にあふれています。これは関東大震災で、地震による被害よりもその後の火災による被害が大きかったことの反省から「燃えない建物」として、鉄筋コンクリートが脚光を浴び始めたころの、代表的な建築様式だったようです。さて、ここに何が収められているのかと言えば、徳島県に関する古文書や公文書、古い写真など、貴重な資料たちです。かつて徳島藩を治めていた藩主・蜂須賀家と幕府との親交の様子がよくわかる手紙や、江戸時代の領収書などをはじめ、徳島大空襲前後の町の様子を撮影した写真など、徳島の歴史に出会えます。入館、資料見学など、すべて無料。文化の森に行かれた際には、一度立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。
 
2005.1211
徳島県小松島市が主催する「こまつしまうまいもん祭」が、今日10時~15時まで、小松島市小松島町新港の「みなと交流センター」周辺で開催されました。港町小松島に相応(ふさわ)しく、マグロの解体・即売をはじめワタリガニ、タチウオなどの新鮮な魚介が安価で販売され、大勢のお客さんで賑わっていました。また、小松島市和田島の名産ちりめんを使った「ちりめんすまし汁」や県を代表する郷土料理「そば米汁」が無料配布され「冷えた体があったまる」と、来場された皆さんも大喜び。あたたかい「ちりめんすまし汁」や「そば米汁」に舌鼓を打っていました。この他、後援として参加している徳島小松島港湾・空港事務所のブースでは、徳島の海と港を守っている海面清掃船「みずき」のラジコン模型をプールに浮かべられ、プロポ(コントローラー)操作の順番待ちをする子どもたちが、行列を作って待っているのが印象的でした。冬場の寒さもなんのその、晴天に恵まれた港は、大勢の参加者で賑わっていました。
 
2005.1209
徳島市内はぐずついたお天気の一日で、外を歩くと骨に差し込むような冷え込みとなりました。また山間部では、今日も雪が降っているようです。師走の忙しい折、どうぞ皆さま、体調など崩されないようご自愛ください。お天気の面から今年を振り返ってみると、夏場、記録的な干ばつを記録し、ところによっては「雨乞い踊り」による神頼みまで行われたのが印象的でした。台風の当たり年と言われた昨年は、全国で10個の台風が上陸し、このうち4つが徳島県をおそい、多大な災害・被害をもたらしました。ところが、今年は1つ。それもほんの少し雨を降らせただけで、四国の水瓶といわれる早明浦ダムでも、貯水率0%という考えられない状況に、吉野川という大河に恵まれた徳島県ですら、節水が叫ばれていました。しかし、今は早明浦ダムの貯水率も回復し、写真の池田ダムもご覧のとおりたっぷりと水を蓄え、下流には滔々と吉野川が流れています。昨年は水の怖さを知り、今年はその大切さを思い知らされた──ほんの少し思い上がっていた心をたしなめられた、そんな気がします。
 
2005.1208
徳島は、今日もかなり冷え込みました。明日も気温は低いようで、最低気温は23度、最高気温1012度とのことです。山間部では、雪が降り続いているようで、多いところだと、1日に30センチも積もったところもあるとか。いよいよ本格的な冬の到来です。ところでこの時期、昆虫はどのように過ごしているのでしょうか。今年、全国的に異常発生したと伝えられるテントウムシは屋根裏や物置の隅で集団で冬を越すのだそうです。野鳥の観察ポイントとして知られる徳島県佐那河内村の「いきものふれあいの里」には、そろそろ冬鳥たちがやってきます。ここで、すっかり雪をかぶった大きなスズメバチの蜂の巣を見つけました。今年の夏から秋にかけてたくさんの働き蜂が一生懸命創り上げた巣は、雪に降られながらしっかりとコンクリートが施された岩肌に張り付いています。きっと、そこでは構造計算に嘘偽りが見つかるなんてことはないのでしょう。しかし、いまは巣は多分空っぽです。越冬するのは、今年生まれた新女王バチだけらしく、冬を越した新女王バチが、また来年巨大な王国を築くのです。住人を失った巨大な巣は、北風に風化して、そうしてまた自然に還っていくのです。
 
2005.1205
昨日、徳島県西部では雪。かなりな量の雪が降りました。徳島市も今日は朝から、結構な冷え込みで、昨夜降った雨が、日陰では凍っていました。本格的な冬型の気候になってきたようです。今(午後11時)も、窓の外では、ごうごうと、北風がうなりをあげて吹いています。とはいえ本日の徳島は、快晴。真っ青に晴れ渡った空で、薄い雲が、強い風に煽られて、すごいスピードで移動していくのが見られました。写真は、徳島市に隣接する佐那河内村を流れる園瀬川(そのせがわ)です。来年3月には、徳島県唯一の村となる佐那河内村も、開発が進んでいるようで、あちこちで工事が進んでおり、川や岸には心ないゴミがたくさん流れ、引っかかっていましたが、冷えた空気に、水は澄んで清らかに見えました。撮影したのは、浅瀬と砂場があるアウトドアには理想的な水際でしたが、来年の夏、ここで泳ぐのはちょっと遠慮したい。哀しいことです。土日返上でシゴトを仕上げ、今日は久しぶりで野外食。ここでカップラーメンの昼食を取りました。冬、水の流れは、澄んで美しく見えました。
 
2005.1204
高知県瓶ヶ森(かめがもり)に端を発し、徳島を流れて紀伊水道に還る大河・吉野川。比較的上流域にあたる徳島県山城町で、吉野川は深い渓谷を刻み「大歩危小歩危」の景観をつくりだしています。大歩危とは、その昔、大股で歩くと危険な場所として大歩危、小さな歩幅で歩いても危ないという意味で小歩危と名付けられたそうです。ここに石の博物館「ラピス大歩危」があります。ラピスとは、青い石(ラピスラズリー)に由来するそうで、大歩危渓谷で見られる天然記念物「レキ質片岩」をはじめ、世界の石が集められ、展示公開されている珍しい博物館です。仕事で訪ねた際、お土産コーナーを回っていると、石のお土産に混じって、地元の特産木材で作られた木の人形を見つけました。ピノッキオに似ているのですが、値札には「キノピオ」と書かれてある。どうやら、地元の木を使った工芸品らしいのですが、硬質な石のお土産が並ぶ棚で、やわらかな木の人形にひょっこり出会い、思わずシャッターを切ったのが、写真です。どうです? なかなかいい表情をしていませんか?
 
2005.1202
冬の味覚といえば、皆さんは何をイメージされますか? カニやカキ、アンコウの鍋でしょうか、それともシンプルに水炊きか湯豆腐? いえいえ、冬こそスキヤキ派という方もいらっしゃるかも。徳島県つるぎ町(旧半田町)では、太いことで知られる名物半田手延そうめん、ハリのある歯ごたえと自然の甘みが持ち味の「あたご柿」が最盛期を迎えています。地元の方にとっては、どれも冬の味覚であり、冬のイメージです。写真もそうした冬の原風景の一つではないでしょうか。皮を剥(む)いて寒風にさらすことで、やわらかな甘みが顔を出す「つるし柿」。湯通しして、輪切りにして、やっぱり寒風にさらすと質の良い羊羹(ようかん)の甘み現れる「干しイモ」。どちらも先人の知恵が凝縮された保存食であり、完成すると琥珀(こはく)を思わせる飴色に変化していきます。今は、濃いオレンジと乳白色。これからゆっくりゆっくりおいしさが熟成されていくのです。
 
2005.1201
ついに師走。今年も余すところ1ヵ月となりました。終わりよければすべてよしの月にしたいものですね。ピジョンズ・パーク&ポッポストアでは、今年最後の大プレゼント企画「ポッポ懸賞Vol.4」を開催中! 幸運を招く「大谷焼・招き猫・5名様」と介助犬ラブラドール柄のかわいい「Tシャツ(Mサイズ)・2名様」を抽選でプレゼントします。今年最後の「月」、読者の皆さんも「ツキ」試しで、花を咲かせましょう。花と言えば、こんな花(写真)を見つけました。花びらをじっくりと見ていると菊のような気もするのですが、茎がやたら長くて、葉が見あたりません。初冬にこんな大輪を咲かせるがんばりに敬意を払いつつ、幸運にもあやかりたい、そんな気持ちにさせられます。
 
2005.1130
水車のある風景を知らない人は、たぶん少ないのではないかと想像します。ただ実際に自分の目で動いているのを眺めたことがある人も少ない気がします。もしかしたら教科書で知ったのか、雑誌で読んだのか、テレビで見たのか、きっとそうした事情で、知識として持っている田舎の原風景なのではないでしょうか。もちろん、水車のある風景が無くなってしまったわけではありません。日本のいたるところにひっそりと息づいている。ずっと昔から、鄙びた山村の片隅で、コトンコトンと静かに回っていたんだろうなぁと、そんなふうに思うかもしれません。しかし、小川の流れを利用して米や雑穀を突いて粉にした水車は、かつては人の暮らしの中心にあって、そうしてみんなが集まってくる賑やかな場所だったのに違いないのです。ボクたちがまだ、その征服を企てる以前、自然に寄り添い、自然のチカラを借りる知恵を発揮していた時代には。
 
2005.1129
徳島県那賀川町を流れる那賀川に突然現れ、住み着いているアザラシが全国的な話題になっています。愛称は「ナカちゃん」で定着したようで、ナカちゃんのテーマソングやナカちゃん人形が作られたり、町ではナカちゃんの住民登録を行い、希望者には住民票が配布されるなど、ナカちゃん人気で地元は大変盛り上がっている様子です。写真の子犬は、ナカちゃんが那賀川で初めて発見された112日に那賀川町で生まれたのだそうで、名前はやっぱり「ナカちゃん」。アザラシは漢字で海の豹(ひょう)と書くので、ネコっぽいイメージですが、ヒレのような手足を除けば、子犬のナカちゃんに似て無くもない。似ていると言えば、いっしょに写っている親犬ですが、本当の親ではありません。飼い主さんのところにもともといた雄犬ですが、もらわれてきた子犬に愛情を覚えているようなのです。駐車場を走り回る子犬を心配そうに追いかける雄犬。その光景は、なかなかほほえましい。さて、那賀川のアザラシ「ナカちゃん」は、たった一頭で現れましたが、家族はいるのでしょうか。そうして、いつまで、那賀川に住んでくれるのでしょうか。家族がいるなら、連れてきてくれたらいいのになぁ、なんて考えているのは、ボクだけじゃないですよね。
 
2005.1128
のどかな、そうきわめてのどかな風景が広がっていました。場所は、徳島県神山町大久保。紅葉の盛りを迎えた山々に囲まれた丘陵地に、石垣を組んで耕した段々畑が連なり、日本家屋の民家がぽつり、ぽつりと建っていました。高台に立って、ぼんやりと見下ろしていると、遠くから、ボクッボクッと木を打つ規則正しい音が聞こえてきます。音の主を捜して近づいていくと、山の上から伝い落ちてくる小川の水流を利用した水車が回っていました。トビラが開いており、中を覗くと、水力を利用してまさに昔ながらに粉を突いているのが見えました。ここを訪れた人に見てもらえるようにしているのでしょうか、それとも地元の方が実際に利用しているのでしょうか。水車が回り杵を突く音が、山里に響いている。そこには穏やかな時間がたまっているのでした。
 
2005.1127
秋を彩る木といえば、モミジとともに忘れられないのがイチョウの木です。モミジが赤なら、イチョウは黄色の代表と言って差し支えないのではないでしょうか。徳島県神山町大久保に、珍しい大イチョウが生きています。樹周13メートル、樹高38メートル、推定樹齢約500年。「それくらいの大きさや樹齢のイチョウは、全国どこにでもあるだろう。どこが珍しいのだ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。はい、おっしゃる通りです。この巨樹が珍しいのは、その大きさや樹齢ではありません。その名も「乳(ちち)イチョウ」と呼ばれる、カタチにあるのです。巨大な幹から四方八方に伸びた枝の下に、写真のようなコブがたくさんぶら下がっているのです。居合わせた地元のおばちゃんに聞くと「コブが女の人のお乳によく似とるやろ。ほんで昔から、お乳の出が悪いお母さんが、それをなでるとお乳の出が良くなるっちゅうて、願を掛けとったんでよ」と、教えてくれました。今は、母乳で赤ちゃんを育てるお母さんは多いのでしょうか? 牛乳とかミルクとかが多いのでしょうか? そのあたりはよく分かりませんが、母乳派のお母さん方には、ぜひ足を運んで、周囲の山里風景と合わせて見てほしい巨樹です。
 
2005.1125
新ソバの季節ですね。旨いソバが日本中にあふれているのに違いありません。徳島県西部の「祖谷のかずら橋」で知られる秘境・祖谷地方には、名物祖谷ソバがあります。つなぎをほとんど使わない、もしくは、100%そば粉で打つため切れやすいのですが、ソバの香りが強く、のどごしが滑らかなのが特長です。ソバをおいしくいただくための条件は「三たて」と言われます。つまり挽きたて、打ちたて、茹でたてを食べること。それが新ソバなら、なおさら旨いに違いない。写真は、祖谷ソバではないのですが、仕事で訪ねた徳島県神山町で、たまたま出会った「三たて」+新ソバがそろったスペシャルおソバです。地元の祭りで用意されたソバは、一杯300円也。もちろん、注文。待つ間、生ソバを一筋いただきました。つるりと飲み込めるのどごしのよさ。2筋目をいただきました。ひと噛みで、山肌を吹きぬけていく寒風に育てられ、収穫されたソバの香りが生き物のように喉の奥から鼻孔を逆流してきます。あたかも自分が収穫を待つソバ畑の真ん中に立ちつくしているかのような錯覚をすら覚えます。ソバを茹でている地元のおばちゃんに聞くと「つなぎには山芋を使っている」ため、コシがあって、のどごしよく、ソバの香りがほどよく生かされているのだそうです。3筋目に手を伸ばそうとしたとき、アツアツのソバが出てきました。今年初の新ソバ。思わぬところで、いい出会いとなりました。ハグハグ。
 
2005.1122
11月も下旬に入り、ますます寒さに気合いが入ってきました。急激な温度低下にさらされて、血の循環が悪くなっています。朝がツライだけでなくて、思うほど体が動かなくなってたりして、ベットやタンス、敷居に足の小指をぶつけて頭が真っ白になるなんてことが多くなるのもこの時期です。体が芯からあったまる温泉に行きたいなぁ、なんて思うものの、師走を前にして、そんな優雅な時間はなかなか持てません。そこで朝から冷え込んだ1日の終わりは、ゆっくりと熱いお風呂に浸かりたいですね(その時間もなかったりするんだけど…)。写真は、徳島県小松島市の新港から見た空です。温泉で癒されたいけれど「そんな時間はないよ」と、いう方も少なくないかもしれません。それでも、たとえ短い時間であっても、いい風景に心を休めることはできます。疲れたら、無理をしないで、本当に短い時間でも、自分の好きな風景に立ち止まってみると、少しは元気が出てきますよ。
 
2005.1121
徳島藩主蜂須賀家は、14代約280年間にわたり、阿波および淡路を収めていたと伝えられています。蜂須賀家の居城であった徳島城は、現在、城跡を残すのみで、お堀に囲まれた敷地は「徳島中央公園」となり、市民の憩いの場として、親しまれています。この徳島城跡が去る18日に国史跡として指定されることになったそうです。なんでも、当時の防衛施設として作られた「折れ曲がり塀」の土台「舌石(したいし)」が残されているのは、全国的にも貴重なものらしく、今回の指定を機会に、「折れ曲がり塀」の復元も期待されているのだとか。ピジョンズ・パークの名前の由来が、この公園にあることは、これまでにも何度か書いてきましたが、また新たな価値と、名所・見どころを加えるかもしれないと知り、うれしいかぎりなのです。写真は、徳島藩や蜂須賀家の歴史を今に伝える「徳島城博物館」の外観です。中には貴重な資料が展示され、敷地内には、往時の趣を語る「表御殿庭園」なども保存、散策もできます。公園のベンチに座って季節や風景を楽しむのもいいですし、城山に登って軽く汗を流すのもなかなかの魅力ですが、博物館でしばし歴史の香りに浸れるのも「徳島中央公園」の味わい。徳島観光に来られた方には、ぜひおすすめしたい場所の一つです。
 
2005.1120
今日の徳島は、すっきりと青空に恵まれた爽やかな1日となりました。徳島城博物館では、阿波の伝統芸能・人形浄瑠璃を語る「とくしま文化フォーラム」が開催され、また徳島市を流れる新町川沿いの藍場浜公園では「徳島市農林水産展」が行われました。どちらも、大勢の人で賑わっていたようで、晩秋の休日を皆さんそれぞれにゆっくりと楽しまれたようです。写真は、徳島市のほぼ中央、吉野川の南側を西から東へと流れる新町川河口です。最近、護岸整備に合わせて遊歩道が設けられ、川が多く水の都とも称される徳島市に、また新たな憩いの場所が誕生しました。市役所に近く新町川に架かる富田橋から、河口に向かって撮影しました。川岸から川面に伸びる私設の桟橋の上で遊ぶ子どもたちが印象的でした。気温がどんどん下がってくる季節・夕方の時間帯に「そんなところで遊んでいたら危ないよ」と、声をかけたくなります。それでも、少々のキケンと隣り合わせで遊んだからこそ楽しかった昔を思い出して「気を付けるんだよ」と、心の中で彼らに話しかけていたら、「あんたたちっ!そんなところで遊んどったら危ないやろっ!」と、自転車で通りがかりのおばちゃんが橋の上から大声で注意する。びっくりしましたが、なんかいい感じなのです、徳島は。川は、光の加減からでしょう、藍色と銀色が混じり合い、金属の質量を持ったように見えました。そうして、冷たく澄んだ空気があたりを満たす橋の上で、水ではない、なにか神々しい別の物質がたまり、流れて行くような川面をしばらく眺めていました。これは、独り占めではもったいない。徳島にこられる全国の皆さんにも、ぜひ富田橋からの眺めをお分けしたいなぁと、そんなふうに思うのです。
 
2005.1118
徳島県西部井川町の井川スキー場腕山(かいなやま)が、今日の午後5時からオープン。同スキー場のホームページ(http://www.ikawaski.jp/)を見ると、スキー場開きを待ちわびた大勢のスキーヤー、スノーボーダーたちで賑わっているようです。ボクも密かにですが、見に行きたいなぁと思っていたのですが、やっぱりお仕事がたまっていて、今(530分)もこうしてキーボードを叩いています。しかし、いざ滑るとなると、スキーにするか、スノーボーダーとなってジャンプするか、悩むところではありますが、一説によれば、いい年になって始めるなら、ボードのほうがいいとか。写真は、昨シーズンに井川スキー場腕山の撮影に行ったときのものです。スキー場開きの本日、リフトは無料開放だとか。近くの方は、今からで遅くないかも。積雪の状態ですが、まだ雪が降ってるわけではなくて、人工雪。昨シーズンは、ほどほどに雪が降ったようです。今年はどうなるのか。いい雪に恵まれるといいですね。
 
2005.1117
ピジョンズ・パーク1115日号の表紙の写真を更新しました。1112日(土)、13日(日)の両日、鳴門市大谷の東林院で行われた「大谷焼窯まつり」の模様です。大物で知られる重厚な大谷焼の睡蓮鉢をはじめ、小物では茶碗や湯飲み、花瓶などが所狭しと並べられていました。それらに混じって、来年の干支・犬のかわいらしい焼き物も人気を集めているようで、たくさんの人が掘り出し物を探して賑わっていました。さて、もう気づいている読者の皆さんもいらっしゃることと思いますが、ポッポ懸賞の第4弾が始まりました。商品は、来年の干支でもある「わんちゃん柄Tシャツ」と大谷焼の「商運招き猫」です。皆さんは、犬とネコ、どちらが好きですか? どしどしご応募ください。さて、今日のブログに掲載した写真は、徳島県つるぎ町(旧半田町)の大惣(おおそう)地区にある石堂山(標高1636m)の登山口「石堂神社(標高1200m)」を訪ねた際に写したものです。石堂山に登ったことはありませんが、明治期くらいまで修験者の道場であったそうですから、かなりきついのだろうなぁと想像はつきます。冬枯れを間近に控えた曇天の夕刻。独り林間に立つと、飲み込まれてしまいそうな霊気をすら感じます。目を閉じて、深く息を吸う。ほんの数秒そうしているだけで、何者かに包まれ、静謐によって体の内が満たされていく。耳で探した鳥のさえずりがまったく聞こえないことに、不思議と違和感は感じない。シンと静まり、木の枝を揺らす風もない。時間が止まってしまったようで、わけもなく居心地がいい。今度は、テントを持って来よう。後ろ髪を引かれる思いで帰路についたとき、そんなふうに思ったのです。
 
2005.1115
師走を目前にしたこの時期、全国的に菊人形展が開催されています。徳島県吉野川市鴨島の吉野川市役所前イベント広場でも、今年で65回目となる菊人形展「鴨島大菊人形」が開催され、多くの見物客が訪れ賑わっているようです。ところで、菊人形展が開催されるようになったのはいつ頃からなのでしょう。旧暦99日を重陽の節句(ちょうようのせっく・菊の節句)といい、平安時代の宮中では、観菊を楽しみ不老長寿を願う儀式が行われていたといいます。菊の花を観賞して過ごす風流が、一般に広まっていったのは江戸時代末頃。そうした中で、人形の衣装部分を色とりどりの菊で飾った菊人形が作られるようになったそうです。発祥の地は東京の団子坂で、近隣の植木職人が集まって制作したとも。また、菊人形の題材は、かつて歌舞伎の当たり狂言から取っていたのですが、現在では、その年流行ったテレビドラマや映画の俳優、アニメのキャラクターなどがテーマになることが多くなっています。「鴨島大菊人形」でも、牛若丸(義経)と弁慶が戦った京都五条大橋や壇ノ浦の合戦の場面が華やかな菊人形で再現されています。このほか、精巧に作られたマツケンサンバや桃太郎などの菊人形もあり、見応え十分です。先月20日に始まった「鴨島大菊人形」は、今月23日まで開催されているとのこと。生花を使って形づくる菊人形だけに、見物を予定されている方は、なるべく早く行かれるのをおすすめします。
 
2005.1114
読者の皆さん、今晩は。今日の徳島は、曇天の寒い一日でした。また、新しい一週間が始まりました。急な冷え込みに体調など崩されないよう、どうぞご自愛ください。ところで、先日、四国霊場八十八カ寺の一番札所・霊山寺(りょうぜんじ)に行ってきました。山門をくぐると、天を突くような巨木たちが葉を赤や黄に染め、境内を秋色に彩っていました。時期が少し、遅いのもあって、お遍路さんの姿はまばらでしたが、観光を楽しむ人の賑わいはここにも。紅葉の中にそうした様子を撮りながら、本堂まで参道を歩いていくと、小さなお遍路さんに出会いました。白衣も、石段に腰掛けて休む様子も、結構決まっている。家族で観光に来て、白衣だけ着させてもらったのかもしれませんが、こんな経験を早くからするのも、いいんじゃないかなぁと、後ろ姿を見ながら、そんなふうに思いました。
 
2005.1113
今日は、朝から徳島県吉野川市役所前イベント広場で展示されている鴨島大菊人形を見学・撮影。午後は、美馬郡つるぎ町役場に取材にうかがいました。担当の方は「いやぁ、遅れてすみません。畑仕事をしてたもので、ズボンも汚れてますが(笑)」と、いたって気さく。せっかくの日曜日にもかかわらず、ご親切に対応していただいてありがとうございました。さて、昨日と今日の2日間、鳴門市大谷町にある種蒔大師・東林院というお寺の境内では、大谷焼窯祭りが開催されていました。昨日のことになりますが、ピジョンズ・パークのホームページを通じて、お友達になれた読者のお二人、杜さんとomisosiruさんに同行して、大谷焼窯祭りに出かけました。写真の左側の男性が杜さん。東京の専門学校で教鞭をとられています。そして隣の女性はomisosiruさん。チャレンジ精神旺盛な方で、ご自身のブログ(http://gohan-omisosiru.blogzine.jp/gohanomisosiru/)では、素敵なエッセイを連載中です。秋晴れの好天に恵まれ、秋が深まった境内は、大変な人出で賑わっていました。のんびりと会場を見て回られたお二人も、お気に入りの焼き物を見つけることができたようで、案内役としては、うれしい限りです。また、お二人の話はとても面白く、経験の深さを感じ取ることができました。ありがたいことです。次回、お会いできるのを楽しみにしています。人生、なにがあるかわかりませんが、ゆっくり生きていると、いい出会いがたくさんある。そんなことに気づいた2日間でした。
 
2005.1112
皆さん、おはようございます。本日から2日間、徳島県鳴門市大麻町の種蒔大師・東林院というお寺の境内で、大谷焼窯祭りが開催されます。そして、最近知り合った、ピジョンズ・パークの読者お二人と、見学に行ってきます。報告は後日あらためて。さて、今日の話題は、昨日と今日の2日間にわたり、徳島市の「アスティとくしま」で開催されている「建設フェア」です。同フェアは、四国四県持ち回りで開催されているため、徳島が会場になるのは4年に一度。というわけで、ボクも初体験となりました。会場では、最新の建設技術を誰でも見学することができます。企業や学校、官公庁などが参加するブースが並び、パネルや模型、機械などを展示、体験コーナーもあったりして、なかなか楽しい。会場は、防災エリア、環境エリア、施工・IT等エリア、学・官公庁等エリアの4つに分かれており、それぞれ最新の技術を紹介するとともに、パンフレットや資料、結構イケてるノベルティグッズなども配布しており、帰りは土産袋(?)が一杯になっていました。写真は、小松島港湾・空港事務所のブース。徳島飛行場の整備事業に取り組んでいるそうです。来春には、徳島~東京間を結ぶSKY(スカイマークエアラインズ)が撤退を決めています。しかし、徳島~東京間の旅客は増えているといいます。つまり、席数が足りなくなるのは明かなようで、その解決には、より多くの旅客を運べる大型旅客機の就航も、今後の視野の一つになるかもしれません。今日、大谷焼窯祭りにご一緒する読者の方も、東京から飛行機で徳島にやってこられました。便が減れば、やっぱり不便を感じてしまうでしょう。で、客席数を確保できる大型旅客機が就航するために、欠かせないのが長い滑走路です。現在、徳島飛行場の滑走路は2000メートルですが、これを大型旅客機が就航可能な2500メートルへの延長を図っているのが、同事務所。工事はどんなふうに進められているのだろう。ということで、ブースをのぞくと「人や環境に配慮された技術と工夫が、たくさん導入されているのです」と、パネルやビデオ、資料などを使って、係の方が一生懸命に伝えていました。ボクたちの「便利」は、自然を犠牲にしては成り立たない。そのために技術は進歩するし、そこに関わる人々の熱い思いがあるから、みんなの暮らしが支えられている。初めて行った「建築フェア」では、そんなことをあらためて感じることができました。今日も、同フェアは開催されています。うれしいことに駐車場は無料になっていました。ぜひ一度、足を運んで、最新の技術や考え方にふれてみてはいかがですか?
 
2005.1111
14つも並ぶ今日、徳島は1日雨でした。気温もかなり下がっているのでしょう。肌寒さを通り越して、みぞれになるんじゃないかと思うくらいの寒気でした。しかし、事務所に引っ込んでいるわけにはいかない、というのも、本日と明日の2日間、徳島市にある「アスティとくしま」という施設で行われている「建設フェア」におじゃますることになっていたからです。同フェアは、四国四県持ち回りで開催されているため、徳島が会場になるのは4年に1度。初めて会場に足を運んだわけですが、朝から多くの人が集まっていて、なかなか賑やかでしたよ。さっそく報告といきたいところなのですが、同フェアの詳細については、明日のブログにゆずります。本日は一昨日、昨日に引き続き、秋の話題。徳島城公園を散歩した過日の昼下がり、かわいらしい風景に出くわしました。描きかけの水彩画が1枚と絵の具のセットが1つ、公園の遊歩道に置かれています。この日、大勢の子どもたちが熱心に写生している姿を見かけました。きっと、この水彩画もその子たちの誰かのものなのでしょうが、どうやら途中で、息抜きに行ってしまったのでしょうね、ほったらかしです。近くでは、男の子たちが木登りをしていたり、おっかけっこをしています。あの中に、持ち主がいるのかなぁと思いながら、絵に吸い寄せられたのは、たいてい、写生大会の作品というのは、学校やどこか公共施設の壁などに展示されているのを見るもの。しかし、この絵は、描きかけとはいえ、その向こうに被写体が見えていて、「ふむふむ、この右の緑が、あの木で、こっちのグリーンが手前の木だな」などと、少年だか、少女だかの軌跡を追うことができたわけです。なんか、得したなと、そんなふうに感じたのです。
 
2005.1110
ピジョンズ・パーク&ポッポストアよりお知らせです。近日、ポッポ懸賞第4!! クリスマス&お正月大プレゼント祭り(仮称)を開催します。商品は、商売繁盛大谷焼招き猫やかわいいワンちゃんTシャツなど。終わりよければ、すべてよし。今年を締めくくる幸運をゲットしてください。応募方法等の発表は、間もなくです。お見逃し無く。さて、写真は昨日のブログに引き続き、徳島城公園で見つけた秋です。イチョウの葉って、秋をイメージする時、モミジの最大のライバルではないでしょうか。互いにかなり意識しあっているのではないかと思います。「あっ、やつめ黄色づいてきたなっ(モミジ)」「うむむむ。今年もいい赤出してんじゃんっ!(イチョウ)」などと…。ほんと、イチョウの葉は良い形をしています。読書の秋と言って、しおりにぴったりです。しかしっ! イチョウの実、すなわち銀杏はと言えば、その味といい、あの香りといい、ボクは非常に苦手です。茶碗蒸しの底で待ち伏せている雰囲気、松葉に楚々と刺されてお皿を彩る自慢げな様子…ハァハァ。茶碗蒸しで言えば、銀杏の代わりにエビとか、つみれとかが入っていると、とても得した気分になりますっ。話が、それてる気配が漂ってきましたね。失礼。ただ、イチョウの木には雄の木と雌の木があるそうで、この時期、実が落ちていないところを見ると、この木は雄株なのかもしれません。秋晴れの昼下がり、公園では、たくさんの人が思い思いに過ごしています。楽しそうな笑い声を遠くに聞きながら、独りしおりを拾う。そういうのも、何だかいいね。
 
2005.1109
徳島市のランドマークであり、ピジョンズパークの原点の一つといえる徳島城公園に行ってきました。晩秋の昼下がり、人もハトもお堀の白鳥も、池のカメも、みんなのんびりと過ごしているように見えます。城跡公園のたいていがそうであるように、ここも春は桜が、秋はイチョウが彩る憩いの場所。ピジョンズ・パークが生まれる前、弁当を持って、カメラをさげて、自転車をこいで、憩いや安らぎを求めてしばしば通いました。今回は、自転車ではなく、車で堀端まで行き、1時間区切りの路上パーキングエリアから鷲の門を入り、砂利の敷かれた遊歩道を駅方向・西へ向かって歩いてみました。ほとんど海抜がない、徳島市の徳島城公園の木々も、眉山や阿山の山並みを見て、「そろそろ冬支度をしなきゃ」と、感じ取ったのでしょうか、大急ぎで紅葉を深めているように見えました。写真は、徳島駅のちょうど裏手(北側)あたりにある公園の休憩ポイントです。円形の小さな建物には、コンクリートでぐるりと腰掛けが設けられています。建物の中がどうなっているのか分かりませんが、周囲を背の高い木々に囲まれて、公園内でも落ち着きがいい場所の一つ。久しぶりに、腰掛けてみると、あまりに心地よく、このところの寝不足もあったのでしょうが、頭の中がぼんやりとしてくる。1時間がまたたくまに、過ぎてしまいそうに感じ、後ろ髪を引かれつつも、安らぎの場所を後にしました。そういえば、写真の中央に写っている木には、かつて弁当を食べたあと、どういうふうに心が動いたのか、何度か登ったなぁ。久しぶりに、ちょっと登ってみようかなぁ。次回のブログも、徳島城公園の秋風景をご紹介します。
 
2005.1107
先日、徳島県石井町にある農業大学の学園祭に行ってきました。農大祭だけあって、新鮮な野菜や玉子が市価よりうんと安く売られていたり、子どもたちはポニーに乗せてもらったりで楽しそうな雰囲気でした。また、乳牛と和牛の品評会が行われていて、運動場には、たくさんの牛たちが集められていました。立派なおっぱいをした若い牛が優勝に輝くなか、ボクは会場の端っこでのんびりと過ごしている他の牛たちに近づくことができました。大きな黒い目で見つめる彼らの、いや彼女たちの頭に手を伸ばすと、やっぱり人に慣れているのでしょう、嫌がるそぶりもみせず、なでさせてくれました。大きな舌が突然伸びてきて、ぺろりと舐められたのには、いささかびっくりしましたが…。石井町で思い出したのは、昔、このすぐそばの団地に住んでいたこと。数年前のことなのに、忙しさの中で、当時を思い出すことはあまりなくなっていました。そういえば、ボクはほとんど病気かなぁと思うくらいの引っ越し魔だった。高校大学と下宿生活で、引っ越し回数は10回を超え、その後、県外に就職していた8年あまりの間に56回は引っ越したでしょうか。徳島に帰ってきても、そのクセは抜けないようで、ここ数年で、すでに7部屋目。4畳半1間の部屋、61間の部屋、どれも家賃優先でしたが、とても懐かしい、大切な部屋。牛さんの薄茶色の丸い大きな目に、自分の顔が映るくらい近づいて、見つめあっているうちにそんなことを考えてしまいました。巨体の優しい動物。かわいいなぁと思いながらも、スーパーのお肉屋さんで、ときには和牛を買って、おいしく、ありがたくいただいている。矛盾と同居して生きている自分自身を思って、なんとも割り切れなくなるのです。
 
2005.1106
読者の皆さん、おはようございます。本日徳島は、朝から雨。室内で育てている観葉植物を、久しぶりにベランダに出し、水浴びをさせています。話によると、植物も化学物質を出して、それぞれの意志を伝達している可能性があるそうです。もしも、それが本当なら、そして久しぶりの雨にあたるのを観葉植物たちが喜んでくれているなら、事務所のベランダは今、植物たちの笑顔物質であふれているかもしれません。喜ばしいことと言えば、最近、お友達になれたomisosiruさんが、昨日、ブログデビューを果たしました。アドレスはここ→(http://gohan-omisosiru.blogzine.jp/gohanomisosiru/)。GOHANomisosiruというタイトルで、今後の展開としては、何かうまいものを紹介してくれそうな、よい雰囲気なのです。さて、本日のポッポニュースブログに掲載した写真は、昨日のブログに引き続き、即席ディラン写真部の結成式の日、酒宴の合間に、「なにはともあれ、撮りましょう」ということで、撮影したものです。テーマは「色」。微妙な色の違いを言えば、数限りなく見つけることができたのですが、今回は、とくに際だっていた5枚をピックアップしています。それにしても、ボクたちの周りには、本当にいろいろな色にあふれているなぁと、写真を選びながら思うのです。植物たちが色をつけるのは、ただ偶然なんだろうかとも考えます。もしかしたら、ボクたちの目を楽しませてくれている裏側で、この色は何かのメッセージを持っているのではないだろうか。植物間の井戸端会議か、いやもっと複雑で驚異的な…ち、地球侵略とか。うちの事務所のベランダの植物は今頃、どうしているのだろう。ちょっと心配になってきました。??? って、よく考えたら、地球侵略っていっても、すでに地球は植物に覆われているのだった。^^;)
 
2005.1105
休みが休みでなくなって、どれくらい経つのだろう。今日も、仕事してます。ありがたいことです。と、こんなことを書きながら、先日、ときどきおじゃましている徳島市内のバーもしくはライブハウス・ディランのマスター・杉さんと、眉山に登りました。というのも、杉さんから「実は、友人からカメラを譲ってもらったんだけど、見たい?」と、お誘いが。せっかくだから、秋を写しに行こうと話が決まり、即席ディラン写真部が成立したわけです。頂上近くの駐車場まで車で行き、そこから100メートルほど歩いて、さぁ写しますかと気合いを入れたボクの目に飛び込んできたのは、「まぁ、1本っ」と、缶ビールを差し出す杉さんのナチュラル笑顔でした。「ふむ、徳島市のランドマーク頂上で写真部結成式もいいかなぁ」といったノリで、結局、昼間から酒盛りになってしまいました。そんな即席ディラン写真部の和やかな語らいをどこで聞きつけたのか、いろんな生き物たちが「どうも、どうも」と集まって来たのが、上の5枚の写真です。こうして、久しぶりにいい午後になったのです。
 
2005.1104
自然そのものを観光の目玉にできるほど、山河の景観に恵まれた徳島県にあって、秋の紅葉と言えば必ず耳にするのが高の瀬峡です。高知県と接する那賀郡那賀町(旧木頭村)の那賀川源流に沿って切り立つ山肌を、モミジをはじめとした広葉樹が、赤や黄色、深い緑でモザイクのように飾り立てています。見頃は例年、10月下旬から11月中旬らしいので、今が本番でしょう。この時期、思い出すのが、小中学校での写生大会です。静物などを描いていると、絵の具の減り方が偏りがちでしたが、紅葉を対象にすると、とにかくたくさんの色を使うことができました。上手に描くコツは、白をうまく使うことだったかなぁ。山肌に白を見つけることはありませんでしたが、赤や黄、グリーン、ピンク、その他の色がより引き立つような気がしました。それに、普段はまず使わない色だったので、ここぞと使っていたような。カメラを担いで山に入ることはあっても、絵の具を持っていくことはなくなったなぁ。子どものころ、せっかく教えてもらい、練習したのだし、少しはやってみないとなぁ。
 
2005.1103
今日、文化の日は働く皆さんにとっては、うれしい国民の休日。そして文化の発展に功労のあった人々に文化勲章が授与されます。どんな人たちが選ばれるのでしょうか。ところで、文化とは何かと言えば「学問・芸術・宗教・道徳などのもぱっら精神的活動から生み出されるもの」なのだそうで、習得・共有・伝達される行動様式であると説明されています。何か芸術作品を創造したり、政治的もしくは宗教的に新たな芽を育てたりといったことかもしれません。でも、一生懸命に農産物を育てる人も文化功労者だと、ボクは思います。徳島県那賀町木頭(旧木頭村)では、ユズの収穫が最盛期を迎えています。木頭ユズといって、地域の特産品です。気候に大きな影響を受け、収穫量が左右されるユズは、今年「裏年」といって、例年に比べ収穫量が大変少ないのだそうです。それでも、昔からの伝統に従って大切に果実を育て、そうして大事に収穫する。上の写真を撮らせていただいた日、「今日は仕事が休みで若い人が手伝いに来てくれとんよ」と、日焼けしないようにすっぽりと帽子をかぶったおばちゃんが、忙しい手を止めて話してくれました。ユズの収穫は10月下旬に始まって、11月いっぱい続くそうです。秋の好天のもと、ボコボコだけどツヤツヤと育ったユズを、枝から突き出た長いトゲを起用に避けながら、一つ一つ摘み取って行く。ヒンヤリとした秋の風にのって、ユズの香りが薄く流れてくる。いいなぁ。この風景こそが、文化じゃないのかなぁ。そんな風に感じるのです。
 
2005.1101
事務所の窓から見える徳島市のランドマーク「眉山」もすっかり秋めいてきました。ピジョンズ・パーク111日号の表紙のイメージも秋の紅葉をテーマに刷新。季節の香りを、少しでも感じていただければうれしいです。撮影したのは、以前にもPOPPO NEWS blogでご紹介しました徳島県のスーパー林道です。前回の季節は夏。青々と茂る木々に彩られた山々の頼りをお届けしました。季節は移って、今回は秋。87.7kmというとてつもなく長い林道は、ほぼすべて赤く燃え、黄色に染まっていました。古い4輪駆動車を走らせながら、窓外に見えるこの風景こそ世界遺産に相応しいのではないだろうかと、感じたのです。至福の林道を行く間、オフロードバイクに乗った人や高価なカメラを抱えたアマチュアカメラマンに時折出くわすのみで、すさまじいばかりの紅葉を、ほぼ独り占めするドライブでした。これは、読者の皆さまにもおすそ分けしなければバチがあたるというもので、掲載させていただいたのが上の写真です。ところで、この風景を撮るために山に向かう途中、県南の町の国道沿いで、2人づれの女の子とすれ違いました。156歳でしょうか。彼女たちは、近くのスーパーかどこかで買ったばかりなのでしょう、菓子パンをモシャモシャ食べながら歩いていました。何でもない風景です。ところが、そのうちの一人がピラリとパンの包装用ナイロン袋を道路に捨てました。これも何でもない光景なのかもしれませんが、ボクの目には、とても哀しいことのように映りました。どうか、そういう自分の姿をいつか見つめ直してほしいなぁと思います。そうして、自然や周りの人や自分に、優しい人になってほしいなぁと願います。なぜ、こんなことを書いたかと言えば、たとえばスーパー林道の夏の緑の、秋の赤や黄色の風景を、この先もずっとたくさんの人に見て欲しいと願うからです。いつか、心ない行為によって、ボクたちみんなの宝物が壊されてしまわないように祈らずにはいられない。振り返って、ボクはどうか。自動車で山中にガンガン入っていく行為は、決して自然に優しいとはいえません。それでもできるだけ環境に負担をかけない努力をしながら行くのは、自分の目に、スーパー林道という宝物を焼き付け、記憶することで、次代にその大切さを伝えたいから。それがいつか保護につながるんじゃないだろうかと、今のところそう思うからなのです。長くなってしまいました^^;)
 
2005.1031
はやいもので、10月も今日で終わり。今年も余すところ、2ヵ月となりました。体調面から言えば少し風邪気味ではありますが、気力を振り絞って本年のラストスパート。頑張っているといえば、近く、友人の色鉛筆画作家・川上和彦氏の個展が、阿南ヨンデンプラザで開催されます。個展を前に、本日は某全国紙の取材を受けているとのことで、もしかすると、あるいはまたしても、ピジョンズ・パークのPRにつなげてくれるかもしれないと、氏の個展成功を祈願しつつ、皮算用などにもせわしないのです。ところで、話は変わって徳島県日和佐町には、みんなが大切にしている砂浜があり、たくさんの生物を育む海があります。ウミガメの来る町として知られ、また四国八十八カ所寺の第23番札所・薬王寺の門前町としても賑わっています。ここに「道の駅ひわさ」があります。道の駅とは、一般国道に設けられたドライバー憩いのポイント。トイレや休憩所、案内所のほか、地元の特産物の販売や温泉宿泊施設が併設されているところもあります。そして「道の駅ひわさ」には、巡礼地らしく、お接待の心をこめた「足湯(あしゆ)」が用意されています。もちろん、お遍路さんが歩き疲れた足を癒すだけでなく、一般のドライバーや観光客の皆さんにも大人気で、入れ替わり立ち替わり利用されています。温泉のように服を脱ぐこともなく、靴下を脱いで、裾をあげればいい手軽さ。温度はほどよく、のどかな巡礼地の風景を眺めながら、癒しの効能に浸る。秋の行楽シーズン。県南においでの際には、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
 
2005.1028
いやぁ、忙しい一週間でした^^;)。などと、ニュースの更新の滞りを自身に言い訳しつつ、キーを叩いております。お久しぶりです。皆さまお元気ですか? 徳島はめっきり秋めいて、市のランドマーク眉山も秋の彩りを深めています。さて、先日の夜、不意に友人から連絡があり、動物園にでかけることになりました。徳島動物園は、通常は夕方430分の閉園ですが、この時期、週末ごとに夜の9時まで開園時間を延長。動物たちの夜の表情を見学させてくれるのです。園内に入ると、大勢の人が静かに動物たちを観察していました。さっそくカメラを構えて撮ったのが、上の写真ですが、当日友人からの誘いに大慌てででかけ、ついには三脚を忘れてしまいました。仕方なく感度1600、シャッタースピードは3015分の1秒くらいを基準に撮影しています。そんなわけで、ちょっとぶれが入っていますが、ご容赦ください。それではどうぞ、夜の動物園をお楽しみ下さい。
 
2005.1022
一週間前の1015日(土)、16日(日)の2日間にわたって、大阪府堺市にあるビッグ・アイ(国際障害者交流センター)で、ワールド・アイ・フェスタ2005というイベントが開催されました。「アジア・太平洋地域 障害者アートの現在(いま)」と題するフォーラムやウェルカム演奏会、英語落語会などのステージプログラムをはじめ、陶芸などのワークショップと盛りだくさんのイベントが展開され、多くの参加者で賑わったそうです。そして、我らが色鉛筆画作家の川上和彦画伯の作品もはるばる海を越え、両日会場に展示されました。いろいろな方の目に触れ、そしてご覧になった皆さんから、あたたかいコメントが寄せられたそうです。きっと画伯の次なる創作活動のエネルギーとなったことでしょう。ところで、ビッグ・アイというはの「国連・障害者の十年」を記念して、厚生労働省(旧厚生省)が整備した、全国の障害者の「完全参加と平等」の実現を図るシンボル的施設とのこと。1500人が収容できる多目的ホールや誰もが安心して滞在できる宿泊施設やレストランを備えた、全館バリアフリーの巨大な交流施設なのです。また、名称は、大きなI(私)、大きなIndependence(自立)、大きなInformation(情報)、大きなIntercommunication(交流)、大きなInternational(国際的)の各頭文字に由来するそうです。今回のイベントは、こうした人や国の枠を超えた交流の中で、芸術色豊かに開催され、多くの方々の心に、何かしらあたたかな火をともしたのに違いありません。
 
2005.1021
秋になると、ちょっとした灯りの下や遊歩道などの薮(やぶ)に、黄色と黒の縞模様をしたクモが金色の糸を大きく構えているのが目立つようになります。そんなのに頭や顔がひっかかったらと思うとゾッとします。作業場や居間、トイレなど、所かまわず小さなクモが出没します。小指のさきほどにもなると気持ち悪いのですが、そのクモは体長5ミリほどのハエトリグモの仲間です。体の詳細はあまり見えないためでしょうか、ぴょんぴょんと跳ねながら移動する姿が、なんとなくかわいく思えたりするのです。「クーちゃん」という名前までつけてしまいました。でも、もしも自分のサイズが虫レベルの大きさになってしまったらと想像すると、かなり怖い。たぶん、あんな動きにはついていけなくて、あっというまに彼らのごちそうにされてしまうのに違いありません。まぁ、そんな心情的な伏線もあって、先日道ばたで拾ったミニチュアバイクによる、文化の森の遊歩道ツーリングを試みたのが写真です。ミニチュアバイクにとっては、コンクリートで舗装された道も、ひどい凸凹道になり、庭石は断崖絶壁の様相を呈し、丈の短い芝生も密林と化す。さらには、マンホールに刻まれた模様が迷路になってしまうのです。とりあえず、今の自分のサイズで良かったと思います。そうして、努力や挑戦という言葉は嫌いではないのですが、まぁ、これからもそんなに無理をせず、背伸びもしないで、自分サイズで生きていこうかなぁなんて、思っています。
 
2005.1020
お仕事の資料をあさろうと、徳島県立文化の森の図書館へ。しかし、定休日が月曜のはずなのに、本日は特別の休館日だったようです。忙しい合間をぬって必死でやってきたというのに、どうにもなりません。で、勢いでというか、仕方なく文化の森の遊歩道を歩いてみることにしました。事務所の近くなのに、図書館には行ってもなかなか歩くことがなかったことに気づきました。春以来かなぁ。歩いてみると、もう少しずつですが紅葉が始まっていました。そういえば、文化の森には、野生の鶏(にわとり)が45羽いて、ココッコ、コッココとせわしなくエサをついばんでいたのを思い出しましたが、今日はどうやら別の場所に移動しているらしく見あたりません。その代わりに、かわいらしい動物に出会いました。今年、生まれたのでしょうか、チャトラや白の子猫たちです。文化の森には、野生ネコがたくさん棲息していて、彼らは、散歩やジョギング、それから近くに住んでいる人たちから食べ物をもらって、まぁ、傍目(はため)には、そこそこ居心地の良い(?)暮らしをしているのです。出会ったとき、あんまりかわいいので、近づいて頭をなでようとしたら、シャーという声を発して、用水路の中に隠れてしまったのが、写真です。たぶん、お母さんネコから「知らない人に近寄ってはいけないよ、怖いんだよ」と教えられているのかもしれません。しかしんがら、お母さんネコやお父さんネコは、人をおそれるどころか、時には甘えて、食料をねだる大胆さも持っているのです。世の中を生き抜いていく術にを身につけるまでは、子猫たちは親ネコに保護され、ボクたちは遠巻きに見守ってあげることしかできないようです。書籍を探して、機会に恵まれず、秋を求めて、時季早く、得る物がないようで愛らしい出会いを手に入れる。文化の森は、すこぶる素敵な場所なのです。文化の森を彩る紅葉はまだ先、いまは小さなキャラクターたちが、花を添えているようです。
 
2005.1017
ボクが生まれる前に、すでに連載が始まっていたマンガ「ギャートルズ」(作者は園山俊二さん、発行は中央公論社)をご存じですか。先日、古本屋に出かけた際、平置きされた894ページだて「愛蔵版・ギャートルズ第3巻」(漫画サンデーに昭和4062日号~50412日号まで掲載=愛蔵版第1巻~第3巻分)を見つけ、子どもの頃、テレビアニメでギャートルズに親しんだのを懐かしく思い出して手に入れました。目を閉じれば、ムッシュかまやつさんの作曲・園山さんの作詞した「やつらの足音のバラード」が、自然に頭の中に流れ、何にもないだだっ広い大地を、マンモスが悠然と歩いていくイメージが浮かびます。マンガに登場する「はじめ人間」たちは、日々の食料調達に追われているのだけれど、ほのぼののんびりした空気が流れているように感じるのは、包んだり、飾ったりしないむき出しで、無垢な人間性が描かれているのを、感じ取っているからかなぁと思うのです。もちろんボク個人の主観ですが…。後書きをムツゴロウさんこと、畑正憲さんが寄せています。気になった部分を抜いてみます。「作家には才能も要るが、運もまた大切な要素になってくる。どんなに才能があっても、展開の運に恵まれないといい作品は生まれてこない」と。これは、作家でなくてもボクのような凡庸な人間にとっても、もしかしたら当てはまるのではないかなぁと思うのです。体力と気力が十分にあるという期間は男女を問わず限られたものでしょう。その時、自分が取り組むべきいいテーマに巡り会えるかどうか、で自分がこれから生み出せるモノ、残せるモノの質が決まってくるのではないか。日々の暮らしの中で、ボクが取り組んでいること、興味を持つこと、考えることなどを、もう一度振り返ってみて、そんなふうに思っています。
 
2005.1015
ピジョンズ・パークの表紙写真が1015日号に変わりました。徳島県西部の山城町にある塩塚峰(しおづかみね・標高1043m)です。秋も深まったその日、ススキがあたり一面を覆う高原で、曇天(どんてん)の空にグライダーを飛ばす人を見かけました。以前のポッポニュースブログでも紹介しましたが、秋を代表する草(ススキ)を表紙写真に採用しました。これから、どんどん山は色鮮やかに変化していきます。もちろんポッポニュースブログで、足早な徳島の季節の移ろいをご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。さて、今回、ポッポニュースブログで掲載したのは、レトルトカレーです。過日、海上自衛隊におじゃました際に「毎週金曜日のお昼のメニューは、カレーに決まっているのです」と、案内してくれた自衛官の方からうかがいました。しかも、かなりおいしいらしい。というわけで、基地内の売店で売られていたレトルトカレー「海軍さんのカレー(2食入り)」を買い込み、今日のお昼に食べてみたという次第です。口に入ってピリリと辛く、その辛みがスッと退いたと思うと、果物系の甘みが喉の奥に残っている。確かに、あとを引くうまさです。自衛隊の中で「海軍さんのカレー」というネーミングには正直、違和感を覚えたのですが、もともとカレーという洋食は、明治時代に旧帝国海軍で取り入れられたものが全国に広がった経緯があるようで、平成になって当時の味を再現・復活させたのがこの商品名の由来なのだそうです。そして、現在実際に金曜日のお昼に食べられている海上自衛隊カレーはというと、やはり金曜日に行かなければ食べることができません。きっと、味わいは現代風に変わってきているのでしょうが、隊員の皆さんに人気のメニュー。ところでなぜ、金曜日の昼がカレーなのかというと、隊員の皆さんは、海上で幾日も過ごすうち「今日が果たして何曜日なのか分からなくなることもある(笑)」のだとか。そうした折りに、カレーが出ると「ああ、今日は金曜日なんだ」と。まぁ、この話は冗談としても、金曜日のカレー(隊内では金カレと言うらしい)は、昔からの伝統として受け継がれてきたのでしょう。写真のレトルトカレーは、オーソドックスなビーフカレー、このほかにもシーフードカレーや黒船シチューといったシリーズがあるそうです。製造元で、通信販売もしているようなので、気になる方は試してみてはいかがでしょう。「海軍さんのカレー」で、検索するとすぐに見つかりますよ。
 
2005.1012
皆さん、こんばんは。ピジョンズ・パークのスタッフ(chamuneko)です。季節の変わり目をはっきり意識するのは、体調が悪くなった時なんですねぇ。夜中に、夏のノリで、知らず知らず布団をはぎ取り、気づくと秋の冷気で体が冷え切っている。朝は、喉がガラガラで痛いし、昼間はけだるく、夜は頭が重い状態が続いています。なんとかしなければ…。皆さんは、どうぞ風邪などひかないようにご自愛下さい。ところで、最近、小松島に行くことが多くなっていたのですが、今度は徳島県松茂町にある徳島空港に行くことが増えています。重なるものなのですねぇ。というわけで、今日も飛行場におじゃましてきました。その際に写したのが、この写真です。携帯していた手持ちのカメラ(キャノンPowerShotS1IS 3.2MEGAPIXELS)で撮影したのですが、デジタルズームで、かなり寄ることができました。やけに鮮明なのは、多少加工を加えてあるからですが…。飛行機が飛び立つスピードというのは、軽飛行機で約100ノットといいますから、時速にして200キロ前後出ているわけです。徳島空港の滑走路は、2000メートル。その半分くらいの距離で離陸するジャンボはどれくらいのスピードが必要なのでしょう。乗ればもちろん、そばで見ていても、徐々に高音化するエンジンの回転音に、何だか訳の分からない緊張感を感じます。巨大な機体が大空に舞い上がった姿は、畏怖やロマンをかき立てる、その一方で、無事に飛び立っていったことへの安堵も覚えるのです。やっぱり、心のどこかで、信用していないのかなぁ。
 
2005.1010
昨日、徳島県阿波市の旧市場町で、恒例の秋祭り「やねこじき」が開催されていました。「やねこじき」は、かつて徳島が阿波藩と呼ばれていた時代、視察に巡って来た藩祖・蜂須賀蓬庵を歓迎する意味で、蔓(つる)や藁(わら)で、人形などのさまざまなものを作り屋根の上や玄関に飾って出迎えたのが始まりと言われています。これを見た藩祖が「あれは何であるか?」と尋ねたのに対して、案内していた地元の庄屋さんが「まことにやねこいものですが…」と応えたのを「やねこじき」と聞き間違えたのが、名称の由来なのだそうです。そして「やね(に)こい」は、阿波弁で「体裁が悪い」とか「粗末」とか「不格好」とかいう意味で使われていました。さて、現在の「やねこじき」では、町内の至る所で、女優や俳優を模した手づくり人形、あるいはテレビ番組のキャラクターなどが作られて、軒先に飾られています。今回は、愛・地球博のマスコットキャラクター「モリゾー&キッコロ」が、割合多く作られていたのではないでしょうか。また、祭りの一大イベントとして「やねこじき」発祥の物語を再現した大名行列も行われたようです。撮影途中で「もう、下にぃ下にぃは、終わったんかえ?」と、車イスに座った見知らぬおばあちゃんに尋ねられました。彼女もきっと、大名行列を楽しみにしていたのでしょう。今年は、時間に間に合わず、残念ながら見ることができませんでしたが、来年こそは見てみたい地域のお祭りの一つとなりました。
 
2005.1009
天高く馬肥ゆる秋。連休の中日は、晴天に恵まれ、徳島県西部の井川町では町民運動会が行われたようです。町民の一人として、7つ種目に参加した友人は、大いに転び、そして大いに食べ、さらに大いに笑ったとのこと。たぶん、全国的にも、友人のように体を思いっきり使って、爽やかな秋の一日を過ごし方も多いのではないでしょうか。かく言う、ボクは、午前中から午後にかけて徳島県南部の小松島市新港地区で開催された「小松島みなとわいわいフェスティバル」を訪問、さらに夕方は県央の阿波市(旧市場町)に車を飛ばし、地元の秋の祭典「やねこじき」(詳しくは、明日のポッポニュースブログで)を撮影に行ってきました。本日の掲載写真は「小松島みなとわいわいフェスティバル」のメーンイベント「とれとれ市」の様子です。タチウオやタイなど、新鮮な魚を満載した漁船が港に着くや、たちまち迫力に満ちた状況が展開されることになりました。その日、漁船は午前11時に港に入るはずだったのですが、1時間余り遅れ、待ちわびたおばちゃまたちは、ためにためたエネルギーを爆発させ、とれとれ市コーナーに怒濤の突っ張り、じゃなくてドッと押し寄せたのであります。はい。あたかもそこは戦場と化したかのようで、スーパーの安売りタイムサービスにおける希少品争奪戦、あるいは、美人モデルを前にしたアマチュアおじさんカメラマンの「お前そこのけ、お姉さんこっち向け!」的阿鼻叫喚図でもあったわけです。しかしながら、標的となった鮮魚は、集まった皆さんに十分に行き渡るほどの大漁であって、ほどなく沈静化を迎えたのであります。目的の鮮魚を市価よりもかなり安く手に入れ、三々五々、意気揚々と笑顔で引き上げていく皆さんを見送りながら、主催者ならずとも、よかったよかったと胸をなで下ろしたのでありました。
 
2005.1008
最近、お仕事の関係で徳島県小松島市にうかがうことが多くなっています。ありがたいことです。そんなわけで、ご恩返しというほどのものではありませんが、少し小松島市についてご紹介したいと思います。まず、小松島市と書いて「こまつしまし」と読みます。ボクも当初はそうだったのですが、コマツジマというふうに、シをジと濁らせて発音していました。失礼しました。剣山が「けんざん」ではなく「つるぎさん」であり、枚方が「まいかた」ではなく「ひらかた」でなければならないのと同様に、小松島市は「こまつしまし」でなければならないのです。さて、小松島はどこにあるのか。東経134354秒、北緯3401秒。面積は45.11平方キロメートル、徳島市の南に隣接し、JR徳島駅から列車で約25分の距離です。昔から港町として栄え、現在も木材やチップ、産業物資の輸出入に欠かせない海の玄関口となっています。また古くは平家との戦いで、義経が上陸した場所として知られ、また金長ダヌキの伝説も数多く残されています。写真は、夕方の小松島新港地区を撮ったもの。この時間になると、岸壁から釣り糸を垂れる人の姿が目立ちます。狙っているのは、キビレというタイの仲間だそうで、この時期アブラがのっておいしいそうです。ほかにもアジやイカ、タチウオなども釣れるそうです。のどかで、あたたかで、そして憂いも漂う港町は、この時間、明日の活気に向けて、充電しているかのようです。
 
2005.1006
先だって、徳島県西部の井川町に住む友人を訪ねた際、近くの駐車場にみごとに同じ車が多数集結しているのを発見。近づいてみると、小さなクラシックカーでした。車種は、1960年代初頭に生産が始まった「マツダキャロル360」。小さいながらも4ドア仕様、クリフカット(リアウインドー部分をほぼ垂直にカットした形状)のきびきびしたスタイルが、なかなか格好いい。ナンバープレートから、香川県や高知県、京都など、県外からはるばるやってきたのが分かりました。オーナーの一人に話を聞くと「かつて大衆車であったけれども、いまやクラシックカーとしてなかなかの値打ちがある。なにより格好いいでしょう。水冷エンジンで、100km/hくらいはスピードも出せるのだよ」と。いい年のおやじさんたちが、それぞれの愛車を見せあい、時には後部についたエンジン部を開放して自慢している。その姿がまた、クラシックカーと調和が取れていて、絵にもなるし、格好良くも映る。そして別のオーナーは「このあと、みんなで祖谷渓谷にドライブするのです」と、うきうきと話してくれました。その雰囲気は、かつての青春時代を懐かしんでいるというよりも、いまこのときを青春している、新しく楽しんでいるといったほうが正解なのかもしれないと、そんなふうに感じました。
 
2005.1003
101日に、徳島県松茂町の海上自衛隊徳島教育航空群で行われた「スカイフェスタ松茂 2005」の報告その2です。飛行機というのは、空を飛んでいるスガタがやはりいいのですが、それでも間近に見る機体の重量感は、ゾクゾク・ワクワクした気持ちにさせてくれるのです。さて、今回は3枚の写真を掲載しました。まず一番下の写真。ご存じヘリコプターですが、報道や広告宣伝に使われる小型のものではなく、大型(中型かも)でダークグリーンの物々しい出で立ち。アーノルドシュワルツネッガーとかシルベスタスタローンといった俳優さんが登場する、アクション映画を思い出してしまいました。中段の写真は、セスナ。う~ん、これも格好いいなぁ。そういえば昔の子ども向けテレビドラマで、セスナがグルグル回転しながら、ロボットに変身してしまうのがあったなぁ。そして一番上の写真。これは、大型の輸送機。高価なカメラを携えた多くのアマチュアカメラマンが集まり、バシャバシャ撮っているなかで、この写真はもしかすると誰も撮っていないかもしれない(ちょっと自慢の一点)。輸送機の上から自衛隊の人だと思いますが顔を出したのを逃さず激写したものです。ブルーの機体にダークグリーンの制服。なんだか、いい感じ。
 
2005.1001
ピジョンズ・パーク101日号の表紙の写真は、今朝から徳島県松茂町の海上自衛隊徳島教育航空群で開催されている「スカイフェスタ松茂2005」の模様です。朝9時から自衛隊空港祭が開かれ、開隊47周年を記念した式典の後、全国各地の自衛隊機が飛来、祝賀編隊飛行を繰り広げました。また、会場では、輸送機やヘリコプター、セスナ機などが展示され、アマチュアカメラマンらの絶好の被写体になっていました。それにしても、アマチュアカメラマンのおじいちゃん、おばあちゃんの装備にはびっくりします。たぶんそれぞれが金額にして100万円近い機材を抱え、そして居並ぶ光景は、平和な経済大国の象徴のように思えます。彼らの手元を見ては、呪文のように「うらやましいなぁ」を連発しつつ、わが愛機「IOS KISS DIGTAL」(630万画素)で捉えたのが、この写真です。祝賀編隊飛行は、約15分間のデモンストレーションでしたが、青く晴れ渡った空に、人の英知の結晶が舞う光景は、常にはないワクワクした気持ちにさせてくれるのです。
 
2005.0930
いよいよ9月も今日で終わり。本当に、月日のたつのは早いなぁと感じます。高校・大学の頃、いや20代でも意識したことはなかったから、きっと年齢を重ねたせいかなぁと思います。さて、徳島の「ふれあい健康館」で開かれていた色鉛筆画作家・川上和彦氏の個展も本日が最終日です。開催期間だった、このひと月、多くの方が目にしてくれたのに違いありません。かく言うボクも、遅ればせながら昨日、オンボロ自転車をこいで作品展(写真上)に足を運んできました。場所は、同館の喫茶コーナー。窓際に草木のオブジェとともに飾られ、また柱を利用してつり下げられ、広い壁を贅沢につかって展示されていました。さっそく記帳用のノートに感想を書こうと開いたところ、きれいな文字やイラストがギッシリ。うむむむ。乱筆・ヘタ絵のボクとしては、かなり書きづらい状況なのだなぁ。他の書き込みを見ないように、エイヤッと落書き。画伯、ごめんなさい。で、その後は、一路「徳島県立文化の森」へ。そこに建つ21世紀館で、エナジー2005という芸術展を見てきました。さまざまな力作が並ぶ中で、一際強いオーラを放っている油絵作品(写真下)がありました。近寄って見ると、村上哲史さんの「武具飾り」と銘打たれた作品。描かれた鎧甲のバランスや色合いにしばし忘我。そうして、しばらく奪われていた目を、ふと、下にずらすと「無欲になれるはずなし」との解説が。かつては死地に赴く戦闘服。資料館やテレビなどで、甲冑が色鮮やかな朱に塗られたりしているのを思い出して、勇ましさは感じても、どことなく「空」ではないなぁと、村上氏の解説から、そんなふうに思ったのです。
 
2005.0929
ポッポストアに「大谷焼・佳実窯」さんの商品ページがオープンしたのを記念して、ポッポ懸賞Vol.4の開催を近く予定しております。商品は、もちろん佳実窯さんの作品です。どうぞ、お楽しみに!さて過日、ちょくちょく散髪をお願いしているお店の女性店長さんが結婚式を挙げられました。お招きを受け、カメラ片手にうかがいました。和装・洋装と衣装を替えて、お祝いに集まった皆さんの目を楽しませてくれた二人。洋装もなかなかいいなぁと思いつつ、しかし、日本人には和装が本当によく似合うなぁとあらためて感動し、シャッターを切ったのが、この写真です。どうぞお幸せに。ところで、結婚式の花嫁和装では「色打ち掛け」と「白無垢」がメイン。というか、大別すればこの2種しかないのかもしれません。で、思い浮かぶのが「金襴どんすの帯〆ながら~」という歌です。ここでちょっとうんちくをたれると、「金襴」とは、生地の横糸に金糸を織り込んで、紋様をつけた豪華な織物のこと。「どんす」というのは、京都弁でもなければ、薩摩弁でも、力士の専門用語でもなく、織物の種類で繻子織りの一つです。室町時代の中頃に中国から製法が伝えられた、独特の光沢を放つ絹織物です。つまり歌は、金糸が織り込まれた豪華な絹の帯をしめながら~と、結婚式に向かう花嫁の情景を表現したものなのです(たぶん)。で、もっと和装について考えていくと、振り袖、留め袖、訪問着、ゆかたなどたくさんの種類があることに気づきます。こうした和の民族衣装は、たとえば成人式や夏祭り、七五三といった儀式で見かけることがほとんどです。都会では、日本の四季が感じづらくなったと言われるなかで、和服はもしかすると季節の風物詩として、これからも生き残っていくのかもしれません。しかし、すらりとして背が高い人が多くなった今の時代、そして未来の日本人に和服が似合い続けるのかと疑念を抱くこともあります。でも、いい意味で日本人らしさという内面の美徳を失わなければ、この写真の女性店長さんのように、和装が似合いつづけるのだろうなぁと、そんなふうに思ったのです。
 
2005.0928
お待たせしました。ポッポストアより更新のお知らせです。ついに、といいますか、やっと「大谷焼・佳実窯(よしみがま)」さんの商品ページをアップできました。阿波を代表する伝統工芸・大谷焼が持つ重厚さとあたたかみをしっかりと作品にこめた佳実窯さんの商品。まずは12点ご紹介しています。ぜひ、お立ち寄りくださいませ。アドレスはこちら(http://pigeons-park.jp/POPPO-store/POPPO-store.html)。さて、今日は塩塚高原の第3話(最終回)です。およそ2時間の高原の散策では、緩やかな丘を3つも4つも越えて心地よい汗を流し、風に揺れるススキの穂に風流を感じ、空をグランドに遊ぶパラグライダーや模型飛行機に目を奪われました。そして散策を終えた帰り、塩塚高原キャンプ場の管理棟に、土産物でも探そうと立ち寄った際、出会ったのが加賀城晃さん(73歳)です。加賀城さんは、数年前まで剣山系の一つ「一ノ森」に建つ、一ノ森ヒュッテの管理人さんでした。10年前(1995.1.17)に発生した阪神・淡路大震災の折り、神戸市の自宅で被災し、ご夫婦で徳島県の三加茂町に移ってこられたのだそうです。震災では、隣人や友人を亡くし、その方たちの供養のため、64歳の時に「震災の語り部」として四国八十八カ所巡礼をはじめたと言います。そうして巡った回数、なんと6回! 間をおかず、次の目標としたのが、北は北海道、南は沖縄まで列島の外周を徒歩で巡る旅でした。日本海側を約3ヵ月、太平洋側を約5ヵ月かけて。加賀城さんは、これに飽きたらず今度は自転車に乗って、一周を終えています。なぜ、そんなに旅を続けるのか尋ねると、「面白いとかいうんじゃなくて、もう、やらなんだら気が済まんですよ」と。お話を聞いていて、ボクは、なんとなくフォレストガンプという洋画を思い出していました。11月末まで、高原の管理棟での仕事をこなし、「来年は、トレーニングを兼ねて四国遍路をもういっぺん巡るつもりです」と言う加賀城さんは、再来年75歳で、2周目の自転車による列島旅を目指しています。写真でおわかりいただけるかどうか、失礼ながらとても73歳には見えません。筋骨たくましく、目にはどこまでも夢に向かう力がみなぎっている。人生は奥さんと二人、旅は一人で行くのが、氏の信条なのか。きっと、見送る奥さんは「また、行っちゃった」というような感じなのかもしれません。今回、偶然にもお話をうかがう機会に恵まれ、とても気になる人になりました。一度、ご自宅にも厚かましくおじゃまさせていただければと、ひそかに計画してみたりしています。その際には、あらためて読者の皆さまにもご報告いたしますね。お楽しみに!(塩塚高原にて・最終話)
 
2005.0927
昨日に続き、塩塚高原の話です。その日も高原には、そよ風というよりも、かなり強い風が吹いていました。数年にわたり、季節を変えて塩塚を訪ねていますが、風がなかったという記憶がありません。この風を利用してパラグライダーの羽を広げ、空中遊泳を楽しむ人をたくさん見かけました。パラグライダーというのは、もともとがパラシュートから発展してきたそうで、ハングライダーのように金属製の骨組みを持っていません。また、エンジンがついているわけでもないので、高いところに登って滑空するのが基本的なスタイル。それでも、タカやトンビのように、サーマルと呼ばれる上昇気流をつかまえて、1000メートル近くまで上昇することも、また何時間も飛ぶことだってできるのだそうです。すごいです。高原の風を楽しんでいるのは、パラグライダーの人々だけではありません。パラグライダーのテイクオフ地点から少し離れた場所で、模型の飛行機を飛ばす人に出会いました。翼長2メートル近い模型飛行機は、とても軽くつくられていて、片手で簡単に持ち上げることができます。軽さの秘密は、素材もさることながら、エンジンがついていないこと。しかし、翼の角度を変えるための小さなモーターが内蔵されていて、ラジコンのプロポを使って自由に操ることができるのだそうです。飛ばすのは簡単で、片手で空に向かって投げるだけ。しかし、飛行させるのは、なかなか難しそうで、少しのミスで墜落してしまい、壊れてしまうこともあるのだそうです。この写真の操縦者は熟練とみえて、手製(?)の模型飛行機を自由自在に操り、高原の風を思う存分遊んでいらっしゃるようでした。そしてボクは、高原を吹く風を、なんとかカメラに収めたいなぁと、頑張ったのがこの1枚なのですが…。(塩塚高原にて・第2話)
 
2005.0926
徳島県西部の町、山城町に塩塚峰(標高1043m)をたずねました。あたり一面を覆うススキが穂を広げ、高原を渡る秋の風にゆらゆらと揺れて、のどかな風景を見せてくれていました。ススキは、地元では「肥」と言われ、昔から刈り取って、畑の肥やしとして使われてきました。そのとき必要なのが、鎌(カマ)と手袋。ススキの葉は、カヤのように葉の周囲にのこぎり状の歯があり、そのまま素手でさわると結構危なかったりします(カヤやススキの葉で、手を切ると、痛い上に傷口が痒くなったりするんだなぁ)。先週の918日には、ススキの原で、お月見イベントが開かれ、500人を超える観衆が集まったそうです。来週の102日には、高原ウォーキングが開催される予定で、こちらも毎年多くの人で賑わうそうです。そういえば、今年の42日に行われた野焼きで、夜の高原を炎が赤々と染めてた光景も、忘れられない塩塚の顔です。(塩塚高原にて・第1話)
 
2005.0922
旧暦のお盆には、中秋の名月を楽しむ風流が昔から伝えられてきました。今年は918日が、その日にあたり、翌日の徳島新聞にもあれこれ掲載されていたのを見ると、県内各所でお月見イベントが開かれたようです。徳島市の象徴となっている眉山(標高約280m)のてっぺんでも、大勢の人が集まり賑やかな秋の夜となったようです。写真は、頂上に建てられた戦没者慰霊塔・パゴダの前で、阿波踊りが披露されている場面です。よく見ると、現在の阿波踊り連のように統一された浴衣ではなく、それぞれ思い思いのレトロな服装で、赤ふんどしの男性もいれば、手にラッパを持った女性の姿もあります。これは、昔々の阿波踊り風景を再現したものらしく、名月を愛でる夜により情緒深く感じられます。風流と言えば、雅で優雅な趣をイメージしますが、かつて平安時代には風流(ふりゅう)と呼ばれ、民俗芸能の群舞や盆踊り、念仏踊りなど、当時流行した庶民の芸能だったそうです。そして写真の左上に、明るく輝いているのが中秋の名月です。写りが小さいのが残念ですが、中秋の名月としては近年になくよく見えたのだそうで、多くの方が秋の夜長を楽しんだのに違いありません。
 
2005.0917
ピジョンズ・パーク&ポッポストア合同企画、第3回ポッポ懸賞「色鉛筆画作家・川上和彦氏の絵はがき5枚セット」の当選者の皆さんをピジョンズ・パークのホームページで発表しています。商品は昨日発送しておりますので、徳島に近いところでは、すでにお手元に届いているかもしれません。ご感想などいただければ、作家の励みにも、ピジョンズ・パーク&ポッポストアの元気にもなります。さて、昨日のニュースでも書きましたが、先日、徳島県南部の町・宍喰町の竹ヶ島に行ってきました。ここは、漁師町の中でも、遠洋マグロ漁船の基地があることで知られ、勇壮な海の男たちが集う活気に満ちた島です。そして、竹ヶ島湾に見とれていたちょうどその時、大漁旗をなびかせ、演歌を海上に響かせて、外洋に出て行く一隻の漁船を発見。シャッターを切りました。聞けば、これからまさにマグロ漁に向かう船だったそうで、一度船を出すと、次に帰ってくるのはおよそ1ヵ月半後とのこと。家族と離れ、恋人や友人に手を振り、そして遠い海で巨大な魚に挑む。どうか病気や怪我をしないで、無事に帰ってきてほしい。見送る人々のそんな心の気配は潮風に乗って、きっと船乗りや漁師たちを包み続けるのに違いありません。
 
2005.0916
ピジョンズ・パークの表紙の写真を更新しました。915日号の写真は、徳島県南部の町・宍喰町にある水床(みとこ)湾の風景です。ここは阿南室戸海岸国定公園に指定され、南海の宝石とも称される自然豊かな海。この海に詳しい方によれば「沖縄の海にも負けないくらいサンゴが大きく、熱帯魚の種類も豊富」なのだとか。このあたりの海は、ダイビングスポットとしても人気が高く、シーズンには多くのダイバーが訪れています。潜ったことはありませんが、透明度のとても高い海は、磯や防波堤からはもちろん、橋の上からも海底が透けて見えるほど。そこに、ブルーやイエローの色とりどりの魚たちが泳いでいるのを見つけることができました。海や川もいいけれど、海も実にいい。春夏秋冬を楽しむなら、やっぱり自然が大切に守られている、もしくは壊されていない、こんな場所が一番だなぁって、あらためてそう思うのです。さて、話は変わりますが、ピジョンズ・パークで募集していたポッポ懸賞第3弾!の当選者5名が決定しました。近日、ピジョンズ・パーク(http://www.pigeons-park.jp)のホームページで発表、商品の発送を行います。どうぞお楽しみに!
 
2005.0914
先だって、ときどきうかがっているバー・ディラン(徳島市)で行われたライブを見に行ってきました。こぢんまりとはしているものの、決して狭くはない店内が「GO!GO!WEST2005・谷口崇+田辺マモル ツーマン・ライブ・ツアー」の打ち上げライブを楽しみに来たお客さんであふれていました。代わる代わるステージに立った二人の音楽は、詩も曲も今時の一部の若い人の心や生き方を写し取って表現されている。「そうなんだ」「そういうものなんだ」と、いろんなうなずき方で、納得できるものでした。フォークライブにもかかわらず、年配のお客さんから「グラッチェ、グラッチェ、セニョール」と、なんだかよく分からないけれど、楽しい合いの手(?)、やじり(^^)が、店内やステージを明るく盛り上げていました。人の少ないお店の隅っこで、静かに飲むのが好きですが、こういうのも悪くはないなぁって、やっぱり出入り口の隅っこで見ながらそう思ったのでした。
 
2005.0911
せっかくいただいて、抱えこんだ仕事がなかなか進みません。ありがたいだけに、焦りも大きく、悔しさもわいてきます。もちろん、スランプというような偉いものではありません。スランプがあるということは、つまりスラスラ仕事ができるときもあるということになるから。ボクの場合、そんなことはこれまで皆無なので…。ただ、なんだか落ち着いてデスクに向かうことができないでいるわけで…。仕事のほうは、早く切り上げて、選挙に行かなければならないし、そして夜は、ときどきおじゃましているバー・ディランで行われるライブ(詳細は、823日付けブログをご覧下さい)にも行きたいし。で、精神統一のつもりではじめた熱帯魚の水槽の清掃にどっぷりとはまってしまい、もう午後の3時になっています。はぁ。で、パソコンに向かったわけですが、やっぱり心がざわざわしている。これはもう良い風景でも見るしかないと、引っ張り出したのが、スーパー林道で見た明け方の空(写真)です。あらためて、空は澄み切った青や、ぽっかり浮かんだ雲の白、どんより曇った灰色に夕焼け子やけの赤といったはっきりした色分けだけじゃないと気づきます。写真のように、こんなにもいろんな色が絡み合って、溶けて、流れて、また整理されて、動いていく。もしかして、あの空をなめてみたら、きっと深くて複雑な甘みが濃縮されたり薄れたりして、ひょっとすると、醍醐(だいご)のような味わいなのかもしれないなぁ、なんて思うのです。【週末のスーパー林道/第6話・空の色】
 
2005.0910
窓外から、「最後のお願い」に回る選挙カーの声が賑やかに聞こえてきます。今朝の新聞に掲載されていた野党広告の中に「小泉劇場」という言葉を見つけました。ドラスティックに展開される政治手法のためか、為政(いせい)の起承転結が明確なためか。いずれにしても、主観ですが世間の政治への関心が高まっているように感じます。テレビや新聞などの媒体の影響が強いのかもしれませんが。でも、せっかく「劇場」と評されているのであれば、観覧を楽しんでいいのだろうと思いますし、そしてできれば、投票というカタチで、次幕の展開にかかわる脚本の一部でも書かせてもらおう。そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。有権者一人ひとりは、政治の舞台からすれば、感覚的にはカヤの外のようにも感じます。でも、野球の観戦だって、ビールを飲みながらひいきのチームの戦力分析なんか、かなり本気でやって、しかもそういう人たちが集まると、談義が始まったりします。政治だって、劇場だって、面白ければ、意識としては積極的に参加していけるのです。こんな感じで、明日の投票の出足、そして開票の結果が楽しみだったりするのです。
 
2005.0908
徳島県板野町にある徳島県立埋蔵文化総合センターで、開館10周年記念事業「埋蔵文化財速報展」(7/239/4)が開催されていました。阿南市富岡の一帯で発掘されたトノ町遺跡が展示されているコーナーでは、江戸時代の井戸やゴミ捨て穴などが見つかり、さらに今から約800年ほどまえの荘園跡とも重なって、そこから出土した六花鏡(ろっかきょう)と呼ばれる、花びらのカタチをした鏡の一部も見ることができました。しかしながら、見学できたのは鏡面ではなく飾りのついた裏面(こういうものでは表になるのでしょうか)。考古資料としては、飾りの方が非常に意味深いためなのでしょうが、飾りの善し悪し、もしくは様式から当時の生活や持ち主の横顔などまで想像が及ばない凡人のボクとしては、鏡としてどれくらい使えたのか、といったことのほうになんだか興味を覚えるのです。すみません。このほかにも、県内各所で発掘されたツボやヤジリ、石包丁など縄文時代の遺物に加え、出土品の素焼きの壺(つぼ)を実際に手に持って重さ感じたり、割れた状態で発見された皿を、パズルのように組み合わせて元通りのカタチにするなどの体験もさせてもらえました。考古学に興味がないというよりも、考古の面白さに触れた経験がないために、これまで関心を持つこともありませんでしたが、展示品を見るだけでなく、実際に考古・発掘を少しでも体験できることで、多少ですが感動を覚えたのです。加えて余談ですが、徳島県立埋蔵文化総合センターや隣接する徳島県立総合教育センターの驚くべき大きさ、豪華さに対して、その日訪れていた利用者の少なさにも凡人としてはびっくりしてしまったのです。せっかく素晴らしく大きな施設が用意されているのですから、みんなにせいぜい利用してほしいと思いながら、一方で、これは大した憩(いこ)いの穴場を発掘してしまったのかもっ!と、内心ほくそ笑んでいたりするのです。はい。
 
2005.0907
なんと、今夏空っぽ(貯水率0%)で困り果てていた早明浦ダムの水が、一夜にして、いやものの数時間で、一杯になったのだそうな。貯水率100%まで回復したのは、実に4ヵ月ぶりとのこと。四国最大の水瓶を瞬く間に満タンにしてしまう自然の力に、恐怖を超えて畏怖を覚えてしまうのです。さて、昨日のポッポ・ニュースの続きを。徳島のデザイナー・阿部さんが、単身初めて臨んだ米作り。結果は予想を上回る精米1700キロという大収穫となったことは、前回書いた通り。及ばずながら、外野からヤンヤの声援を送っていたピジョンズ・パークも、ご縁をきっかけに10キロもの新米を分けていただきました。ありがたいことです。で、さっそく炊飯。これまでは、麦や雑穀を混ぜて炊いていたのですが、今回は阿部さんからいただいたキヌヒカリのみで勝負にでました。取れたてのお米ですから、セオリーに従って、水を控えめに炊飯。炊きあがるのを待ちきれない思いで、しかし待ちきって、電気釜のふたをあけると、そこにはキラキラと乳白色の光りを放つ、半透明のメシが湯気をあげていました。さっそく焼き魚とみそ汁を用意して写したのが、この写真です。適度に水分を含んで立った純白のメシ。それを、惜しむことなく、しっとりふわりと茶碗に盛る。茶碗の中で湯気がゆらゆらと立ち、ほどよく余分な水分が抜けた後には、真珠を細かく砕いたような輝きを放つメシ粒、飯粒、めし粒の小山。茶碗を鼻先にゆっくり持って行くと、上質のトウモロコシが奏でる香ばしさを、ほんのり上品に仕上げたような薄い香りが鼻孔を愛撫して通り過ぎ、後には決してしつこく残らない。味わいは、一口含んでムンッとする濃厚な香味が瞬時に訪れ、咀嚼(そしゃく・噛むこと)を重ねるほどに甘みが強まって、嚥下(えんか・飲み下すこと)して香(かぐわ)しく、それでいて後味を残さない。口中(こうちゅう)には、歯ごたえの記憶があるばかりである。と、まぁ簡単に言えば、そのうまいこと、食が進むこと。田んぼづくり、米作りにかけては、文字通り「新米」の阿部さんが、手間暇かけて、情熱を注いだ新米・キヌヒカリは、収穫良し味良しの一品でした。ごちそうさまでした。そして、1700キロも採れた新米・キヌヒカリは、出荷も順調に進んだそうです。とすれば、今頃は、全国のどこかの食卓を、「うんっ!」と、しっかりとうならせていることでしょう。
 
2005.0906
四国徳島にも台風14号が近づいています。今朝のテレビのニュースでは、鹿児島に上陸した14号の大荒れする様子が映し出されていました。徳島でも大雨による洪水や山間部での土砂崩れが心配ですが、これが遅い初上陸とあって、ほとんどの田んぼですでに稲刈りが終わったようで、収穫に大きな影響はなさそうです。田んぼといえば、徳島のグラフィックデザイナー阿部さんが、初挑戦した「キヌヒカリ」はどうなったのか? 昨日、阿部さんからご連絡をいただき「すでに刈り入れを終え、乾燥・精米・出荷も滞りなく済ませた」とのことでした。写真は刈り入れの様子と精米してプレゼントしていただいた10キロのキヌヒカリです。収穫量は、予想を上回る約1700キロ(精米時)とか。刈り入れや乾燥など機械化でよほど楽になっているとはいえ、お米を袋に詰めて倉庫に入れ、また出荷のため運搬用の自動車に乗せたり、下ろしたりと結局総重量で5トンのお米の移動を人力でやりとげたそうです。見れば、籾殻(もみがら)や藁(わら)で傷ついた指に絆創膏が巻かれ、腕も顔もこんがりと焼けて、腕の筋肉も張りがあり、事務所の入り口には丸いノコがついた草刈り機が据えてある。失礼ながら、デザイン事務所には、ちょっと見えなくなっているような…と、ニヤリ。「機械を借りることができたんだけど、田作り・田植え・草刈り・刈り入れ・精米等とかなりの時間がかかり、人力の部分も結構あって重労働でした。それでも、ひょろっとした苗が、これだけの重さになるっていう手応えは、これまで味わったことのない種類の充実感につながっていますね」と、阿部さんもニコリ。さて、いただいた新米はどんな味だったのか? それは次回のポッポ・ニュース・ブログをお楽しみに。
 
2005.0905
徳島県つるぎ町の旧一宇村地区に、県下一といわれるエゾエノキの巨樹があります。幹まわり4メートルあまり。樹高約30メートル。一般的なエノキの樹高は1020メートであることを考えれば、巨樹といって差し支えなさそうです。件(くだん)の巨樹は、地元で「王太子のエゾエノキ」と崇(あが)められ、標高約770メートルの山間地にひっそりと立っています。ところでエノキは、江戸時代に街道の一里塚に植えられていたそうです。樹高があって、目立つからなのかもしれませんが、何より周囲に広げた枝に青々と葉を茂らせて、長い距離を徒歩で旅する人に、夏は木陰のもてなし、雨の日は雨宿りの大きな傘を差し出してくれるという意味もあったに違いありません。写真のエゾエノキの樹齢は分からないそうですが、果てしなく長い時間を生きてきたのでしょう。今では幹の皮は堅くなり、割れて剥(は)がれ落ちたところも多く、全体にコケが覆っています。年輪を重ねていくということは、干ばつや風雪に耐え、道路がつくられたり、酸性雨が降ったりといった変化にたじろがず、ここと決めた場所を離れず立ちつくすことなのだと教えられます。根元に立って見上げると、老木と思った巨樹の葉は、はっとするほど青く、その樹勢、いかほども衰えていない。木も、そして人も、重ねた年輪を侮ることなく、畏怖してしかるべきであろうと思うのです。
 
2005.0903
秋の虫というとスズムシでしょうか? それともコオロギでしょうか? それともキリギリス? 秋は、虫たちにとってどうやら恋の季節(ちょっと照れる表現ですみません)のようで、窓を開けると、それほど田舎でなくても、リンリン、コロコロ、ピーロピロと、虫たちの異性を誘う声が賑やかに聞こえてきます。さて、問題はこの写真の虫です。スーパー林道を走った際、奥槍戸という場所から、剣山系の一つ「ジロウギュウ(1929m)」に登った際、頻繁に見つけることができました。しかし、朝早い時間というのもあったのかどうか、このバッタが鳴くのを少しも聞くことができませんでした。帰って、いろいろ調べてはみたのですが、正体不明のまま、いまだ悶々(もんもん)としています。どなたか、ぜひこの虫さんの名前をご存じの方がいらっしゃったら、コメントで教えていただけませんか? なかなか分からないけれど、それでも知りたい! 問題が解決した時を思うとワクワクします。長らく煩(わずら)った痒みがすっきりとれたような、とても幸福な気分になれるに違いないのです。【週末のスーパー林道/第5話・この虫は誰?】
 
2005.0902
ピジョンズ・パークの91日号の表紙写真は、またまた剣山関係。8月の末、徳島県の上勝町から旧木頭村まで87.7kmという、おそろしく長いダートコースが続くスーパー林道を走った際、途中の奥槍戸という場所から、剣山系の一つ「ジロウギュウ(1929m)」に登った時に撮影した剣山の写真です。秋の紅葉には、まだ早く、広葉樹は青々とした葉を茂らせて、短い夏の光を精一杯浴びているようでした。さて、途中の登山道で見つけたのが、このポッポニュースブログに掲載した写真。標高1900mあたりで、咲くアザミです。雄花の先にピントを合わせてみました。周囲の環境は見えなくなってしまいましたが、その代わり厳しい自然を生き抜く、命の輝きを捉(とら)えたかったのです。てへっ。【週末のスーパー林道/第4話・自然を生き抜く力】
 
2005.0901
すっかり秋ですねぇ。というほど、まだ秋は深まっていませんが、田んぼの稲刈りが次々と進んでいるのを見ると、どうやら秋がそこまで来ているんだなぁと感じます。そういえば、寝る時に冷風扇もあまり使わなくなったし、夕方耳を澄ませば、コオロギや、時折スズムシの声が聞こえてくる。セミもニイニイゼミからヒグラシに変わり、ススキも穂を夜風に揺らしはじめている。日に日に、涼しくなってくるこれから、暑さが体調に良くない色鉛筆画作家の川上画伯も、きっと元気を取り戻してくれるに違いありません。川上画伯といえば、今日から徳島市のふれあい健康館で、9月いっぱい個展を開いています。お近くの方は、芸術の秋を楽しみに、ぜひ足を運んでほしいなぁ。足を運ぶといえば、しばらくぶりで、デザイナー阿部さんが初挑戦している田んぼに行ってみました。周囲の稲が刈られているなか、まだぎりぎり間に合ったようで、味良く風に強いという阿部さんのキヌヒカリ(写真)は、穂を実らせて、しっかりと頭(こうべ)を垂れていました。まさに豊穣の秋のイメージ。ふ~む。こんな風景に目を奪われていると、なんだかクリ拾いやぶどう狩り、ナシ狩り、焼き芋のイメージも膨らんできて、読書よりも、まずは食欲を満たしたくなるのです。
 
2005.0831
本日、ピジョンズ・パーク&ポッポストアの「ポッポ懸賞(http://pigeons-park.jp/banner/kensyo/kensyo3.html)」が締め切りになります。すでにたくさんのご応募をいただいておりますが、まだまだ当選の可能性は残されています。プレゼントは、当ホームページで作品を公開していただいている色鉛筆画作家・川上和彦氏の絵はがきセット。どしどしご応募ください。さて、スーパー林道の第3話です。ダートコースの走行と言っても、最初のうちこそおそるおそるアクセルとハンドルを操作しているものの、すぐになれて時速30キロから40キロくらいで走れるようになります。慣れた人だと、オフロードバイクを駆って、時速80キロから100キロものスピードで走り抜けることができるポイントもあるのだとか。だからといって、慢心は大変キケン。思わぬ所に凸凹があり、不用意につっこむと、重い車体が驚くほどはずんで、ハンドル操作を誤ることも。また、小さな落石でも、割れた岩の鋭い角にタイヤを持っていけばパンクも考えられます。技量を試すよりも、スーパー林道では、安全な速度で進むのが基本です。そうして、見晴らしのいい広場などを見つけたら、ちょっと一休み。自然の風景を眺めてください。写真のような連なる山々を、しばらく遠くまで見ていると、なんだか視力が回復してくるような気がします。この日、立っている場所では、そんなに風は強く吹いていないのに、雲の陰が山肌を滑るように移動していく。瞬く間に山を一つ越えて行く、そのスピードに新鮮な驚きを覚えました。【週末のスーパー林道/第3話・山並み】
 
2005.0830
スーパー林道の第2話です。第1話で書いたとおり、スーパー林道は全線ほぼ未舗装。このため晴れた日が続くと、乾燥したダートコースは、車が通過するたびにすさまじい土埃に包まれます。パジェロなんかが走り去って行くのを見ると、ずっと前にテレビで見たパリダカの一場面を思い出したりします。場所によると標高1500mくらいの高所につけられた林道は、ガードレールのない場所がところどころ、というか結構多く、その上、土砂崩れや落石の跡があり、ワイルドな気分を盛り上げてくれます。掲載した2枚の写真を撮影したのは、スーパー林道の起点と終点のちょうど中間あたりでしょうか。縦位置の写真の道路に積まれた土砂の山は、崩れた土をブルドーザーで寄せて、林道を復旧させた跡でしょう。また、横位置の写真は、自然林の中を抜けて走るポイントです。スーパー林道の楽しみは、野趣にあふれ、変化に富んだ、景観の移り変わり。でも、もちろん走行中はあまり景色に見とれるわけにはいかないのです。【週末のスーパー林道/第2話・ダートコース】
 
2005.0829
先週末にスーパー林道に出かけました。スーパー林道というのは、正式には「スーパー林道剣山線と言い、徳島県上勝町を起点に、終点木頭村まで続く全長87.7kmの日本一長い林道。全線未舗装で、山あり谷あり、剣山系の山々を越えて、遠く吉野川の中流域、河口まで見渡す眺望にすぐれ、冬場の通行止め期間をのぞいて、多くのダートファンが訪れます。訪ねた日も、徳島ナンバーはもちろん県外ナンバーの四輪駆動車やオフロードバイクの老若男女の方々に出会いました。途中、売店を備えた休憩所や展望台、広場も何カ所かあり、そこで初めて出会った人や、走行中すれ違ったり、追い越していったりするドライバーの皆さんも、気さくににこやかに挨拶をしてくれます。気持ちのいい自然の中で、気持ちのいい「出逢い」がある。出会いといえば、こんな風景との出会いも大きな楽しみの一つです。林道の終点近くに、山の家「奥槍戸」があります。ここから、剣山系の山の一つ「ジロウギュウ」まで、登山道が延びています。日曜日の朝7時。さっそく登り約1時間30分の山行を開始。登り始めてすぐに出会ったのが写真の風景です。ブナやモミ、ミズナラ、ダケカンバなどの原生林の向こうに小さく開いた空の表情を、足早に流れて行く雲が瞬(またた)く間に変えていくのです。昨夜のキャンプで、洗っていない頭髪はアブラでベトベト。それなのに、心持ちは清々しい気分に包まれている。昨夜、遅くまで飲んだお酒のアルコールも抜け切ったようで、脳の隅々まですっきりしている。呼吸するたび透明に澄んでヒンヤリ冷たい山の空気が、ヤニで汚れた肺を満たし、全身を巡って、体の内側から洗い流してくれたのかもしれません。【週末のスーパー林道/第1話・山行】
 
2005.0827
久しぶりの更新です。そして久しぶりのお休みです。うれしいなぁ。うれしいと言えば、昨日、色鉛筆画作家・川上氏の絵ハガキの大量注文をいただきました。ありがとうございます。ところで、やっぱり昨日のことですが、ご用でうかがった先の駐車場で撮ったのが、写真のカキとシシトウ。駐車場と行っても民家の庭に設けられた駐車スペース。そこを囲むように果樹や野菜が少しずつ栽培されています。カキは、まだ青く(グリーン)、渋が充満しているのが見ただけでじわじわ伝わってきます。その隣では、これまた熟れを待つ温州ミカンのグリーン。そこから振り返った駐車場の反対側に、緑の中で一際冴える赤い色を見つけました。シシトウです。シシトウはたいてい辛くないのがイメージですが、ベランダ園芸の経験から言うと、日を置くと赤くなるものがあり、これが時々「当たる」カライ奴なのです。それにしても、曇りのないグリーンとレッド。車のCMで聞いた、本物の色は街にはないっていうアレを思い出してしまいました。自分の思ってもいない意見に頷(うなづ)き、自慢話に拍手を送り、納得できないのに得心したように振る舞う。おべんちゃらにまみれて白だか黒だか分からない生活の真ん中で、こんなにもはっきりした色に出会うと、なんだか脳や心をオーバーホールしたくなります。昨夜読んだ「チーズはどこへ消えた?」(スペンサー・ジョンソン)の影響か、それとも久しぶりに何にもない連休の入り口でホッとしているのか、こんなふうなことを思っています。
 
2005.0824
とくしま動物園を訪問した際、隣接するとくしま植物園を覗いてみることにしました。センター施設の前庭は、洋風の庭園のように花壇が配置されていて、涼しい晴れた日には、休憩したり、お弁当を広げたりするのにちょうどいい、憩いの場になりそうです。でも、うかがった日は炎天。とても、のんびりと過ごせるような状況ではありませんでした。花も盛りの時季でないのか、もしくは雨続きで水不足のためか、感嘆のため息を漏らすというような眺めには至っていませんでした。残念っ! それでも、庭園の奥には、動物園にこれまた隣接する遊園地の観覧車が見え、さらに庭園の端まで行けば、動物園全体を眼下に見渡すこともできます。写真の手前に写っている花は、ラベンダーではなく、ブルーサルビアであると、植え込みの看板に書いてありました。初めて見る花でしたが、深い青色がとても新鮮に思えました。重ねて言いますが、花の季節の涼しく晴れた日、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。駐車場はそこそこ広く、無料というのも、ちょっぴりうれしかったりしますよ。
 
2005.0823
朝から、なんですが、ときどき顔を出させてもらっているバーの宣伝です。徳島市富田町に「ディラン」というお店があります。もちろん、店名はフォーク・ロック界のロンリーゴッド、ボブ・ディラン(レトリックは受け売りです^^;)に影響されているわけで、店に置かれたフォークギターを奏でながらグラスを傾けるペーソスたっぷりのオヤジやヤングガイ、淑女の皆さんに愛されているお店です。ほの暗い灯りの下で、フィールサッドな音楽が流れるのに、客の表情にシリアスな感じは微塵(みじん)もなく、朗らかで明るい。マスター「スギさん」がまとっている控えめな陽気さと、積極的な無気力さが、みんなの心を解放してくれるのかもしれません。そんな「ディラン」で、911日(日)に「GO!GO!WEST2005・谷口崇+田辺マモル ツーマン・ライブ・ツアー」の打ち上げライブが開催されます。「今のところバカ売れはないが、売れてなくもない(チラシより意味解釈)」と評価される二人のミュージシャンが、きっと「ディラン」の夜を盛り上げてくれるに違いありません。興味のある方は、徳島ディラン(088-652-5315)にお問い合わせください。前売りチケット2,500円/当日売りチケット2,800円。いずれもワンドリンク付きです。
 
2005.0820
ついに吉野川の源流に近い、早明浦ダムの貯水率が0%になりました。こんな異常渇水は11年ぶりなのだそうです。仕方なく発電用にプールされた水を放流し、また自然に流れる吉野川から農業・工業用に取水も検討されているとか。本日の天気予報(徳島新聞8/20付け朝刊)では、雨のち曇りのはずが、朝から真っ青に晴れ渡っています。雨さんは、どこに行ってしまったのでしょう。で、今年あまり見ていないのが、夏の雲・入道雲です。モクモクと天高く吹き上がり盛り上がった雲を、緑の山の向こうに見る、そんな夏の風景が恋しいなぁと思っていたら、昨日、徳島県南部の那賀川町で出合いました(写真)。結局、雨にはつながらなかったようですが、それでも自然は、生き物のために雨を降らそうと頑張ってくれているんだと、なんだかそんなふうに感じたのです。
 
2005.0818
昨日の徳島新聞(8/17付け朝刊26面)で、色鉛筆画作家・川上和彦氏の活動が紹介されたのをきっかけに、ピジョンズ・パークにもたくさんの方からご感想が届きました。ありがとうございます。中でも、神奈川県相模原市の杜靖一さんからはたくさんの写真もお送りいただきました。さっそく、ピジョンズ・パークのポッポメール通信で、杜さんからいただいた投稿文と美しい富士山の頂上写真を紹介しています。あわせて、杜さんからお寄せいただいた日御碕(ひのみさき)の日没写真をこのブログに掲載しました。どうぞご覧下さい。日御碕というと島根県東部、島根半島の西端の岬(みさき)で、ここには日本一の高さ(44m)を誇る灯台が建ち、また岬の西部に浮かぶ経島(ふみしま)はウミネコの繁殖地ともなっています。一度は行ってみたい場所です。ところで海に沈む太陽を見ていると、哀愁の色とでもいうのでしょうか、何となく息苦しさや一日の疲れを覚えます。でも、それがかえって「明日もがんばろうっ!」っていう気持ちを呼び起こしてくれます。だからこそ、海に沈む夕日に目を奪われるのかもしれません。さて、ピジョンズ・パークの元気の元といえば、読者の皆さんのご意見やご感想です。楽しく、そしてあたたかいお便り待ってま~す。
 
2005.0817
今朝、徳島新聞の朝刊を読んでいて、友人の姿を見つけました(徳島新聞8/17付け朝刊26面)。ピジョンズ・パークに作品を寄せてくれている色鉛筆画作家・川上和彦氏と奥さんの清美さんです。今夏の尋常ならぬ暑さで、和彦氏は少々バテ気味と聞いていただけに、久しぶりに見た二人のにこやかな表情に安心しました。しかもっ! 文末ではピジョンズ・パークのホームページも紹介してくれていました。感謝感謝なのです。で、今朝、この記事を見つけるきっかけになったのが、氏の記事の隣の欄で微笑んでいる女性からのメール。実は、彼女もピジョンズ・パークの友人。「四国初のJリーグチーム『J2徳島ヴォルティス』にちなんだ新商品のPRをしているから、見て欲しい」と連絡があったのです。友人3人の笑顔を、同じページに同じ日に見られる幸運。徳島新聞さん、ありがとう。
 
2005.0816
お盆はいかがお過ごしでしたか? 里帰りにお墓参り、国内海外旅行、海や川でのレジャーなど楽しく、リフレッシュされたことと思います。徳島でも、阿波踊りの熱気が去り、いつもの静かな一日が始まっています。ピジョンズ・パークの表紙写真も815日号に変わりました。四国第2位の高峰・剣山(標高1955m)の頂上付近に咲く「キレンゲショウマ」です。この花は、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている高山植物で、7月から8月にかけて、小指の先ほどの黄色く小さな釣り鐘状の花を楽しむことができます。滅多に見られない珍しい花・キレンゲショウマは、また、日本人が初めて属名をつけた11種の記念すべき植物なのだそうです。このほか剣山は、今、花の盛りを迎えています。写真のように赤紫色の花を咲かせるシコクフウロやモミジカラスウリ、ハガクレツリフネ、ミヤマタニタデなど珍しい高山植物が咲き競い、色とりどりに花の山を演出しています。秋の紅葉を心待ちにする皆さんにも、夏の剣山行をおすすめします。高山植物が、一足早い山の彩りで楽しみを分けてくれるに違いありません。
 
2005.0811
「赤毛のアン」という物語を知っていますか? カナダの作家、ルーシー・モード・モンゴメリ(18741942)が生んだ傑作です。アンの物語は、世界中で翻訳され、日本では、村岡花子さん(18931968)の訳で、瞬く間に多くの読者の心を捉えました。孤児の赤毛の少女アンを引き取った老兄妹は、最初のうちこそ迷惑がるものの、少女の明るく、夢みがちな性格を愛するようになる──。あらゆるものに感動しながら成長していくアンの心に引き込まれる一方、物語の舞台であり、作家のふるさとでもある、プリンス・エドワード島の海や草原、森といった自然と色鮮やかに織りなす四季の表現に、知らず知らず読者は空想を広げていくのです。今、徳島県那賀町にある「相生森林美術館」で、夏休み企画展「赤毛のアンの世界」が開催されています。「赤毛のアン」の初版本・原書、日本語翻訳の生原稿、モンゴメリの生活道具やエドワード島の色彩あふれる写真、イラスト、陶土人形、そしてアンが暮らした「グリーン・ゲイブルズ」と呼ばれる緑の入母屋屋根の家模型など、かつて読んだことがある方にも、これからという人にも心躍る企画展です。セミを遠くに聞く静かな山あいに佇む美術館。そこに、ニンジン頭の少女の世界を訪ねてみませんか。94日(日)まで。
 
2005.0809
いよいよ徳島では、阿波踊りシーズンがやってきました。徳島市での阿波踊り(12日~15日)を前に、県内トップを切って始まったのが、鳴門市の阿波踊りです。そして夜の桟敷・演舞場での踊りに先駆け、鳴門公園・千畳敷で、披露されたのが鳴門市連の阿波踊り。晴れ渡った青い空に渦潮の鳴門海峡、鳴門大橋をバックに、女踊りのピンクの浴衣と男踊りの水色の浴衣を着た踊り子たちが乱舞を繰り広げていました。写真左には、写っていませんが、踊り子の回りは報道陣やアマチュアカメラマンたちで大賑わい。香川県東かがわ市から来たという武田敏夫さん、スギ子さん夫婦(写真右)は「去年初めて鳴門の阿波踊りを見たんだけど、それが良くてねぇ。楽しみにしていました」と、自慢のカメラを片手に撮影に忙しそうでした。どうぞ、いい写真を、楽しい思い出を撮ってくださいね。
 
2005.0808
徳島は、本日も本格的に晴れ。あまりに明るすぎて、外から建物に入ると、暗さに目が慣れず、しばらくものが見えないほど。営業車で外回りの皆さんも、トンネルに入る時など、少しスピードを落として進入しないと危ないかもしれません。ところで晴れて、いいのはお祭りでしょうか。夏、秋にかけてこれから、たくさんのお祭りやイベントが、各地域で開催されます。徳島県でも、イベント情報などを見ると、とても全部は見られないなぁというくらい予定されています。そして祭りやイベントのフィナーレと言えば、やっぱり花火。打ち上げ花火が夜空を飾り、仕掛け花火が川面を照らす。夜、自動車を運転していて偶然出合ったりすると、忙しさを忘れ、広い空き地を見つけて、しばし鑑賞にふけりたくなる。晴れや雨、そんなどうにもならない状況をなげくより、晴れたら晴れたで、降ったら降ったで、何かしら楽しみを見つけられる。そんな生き方ができたらいいなぁと思います。写真は、87日(日)の美馬市合併記念花火大会の一発です。
 
2005.0806
お盆には、国内外旅行や帰省を予定していらっしゃる方も多いことでしょう。しかし、暑さの中で、飛行機やバス、自家用車に乗って出かけるのは、日頃の疲れをゆっくり癒すというよりも、肉体的には、よりいっそう疲労をため込んでしまったりする恐れもあります。お盆を一週間後に控えた、この週末。お休みを取れる方は、しっかりと休息して、お盆に備えてほしいと思います。お盆の帰省と言えば、ふるさと。田舎をイメージします。先日、仕事で行った山の中で、こんな大きな砂防ダム(写真)に出合いました。地盤の弱い地域で、いざ大雨が降り、上流部で土砂崩れによる土石流が発生した場合、この砂防ダムが、下流部への災害を食い止める役割を果たすのだそうです。ところで、砂防という言葉は「SABO」と書いて、サムライやスキヤキのように国際用語になっているのだそうです。日本の砂防工事における技術の高さが、評価されたためだといいます。砂防ダムをよく見れば、コンクリートの打ちっ放し仕上げではなく、石垣を積んだような、どこか自然の風景に溶け込みやすい表情をしています。
 
2005.0804
731日のポッポニュースで、公園のネコさんを紹介しましたが、今日は焼き物の招き猫です。ここで、ちょっとうんちくを披露すると、招き猫は江戸時代に庶民芸術として広がり、そして現在まで幸運や金運を招く縁起の良い置物として、誰もに愛されてきました。招き猫の特徴は皆さんご存じの通り、座り込んで、片手を挙げ、にんまりしているかわいらしい姿。ところで、頭の上に挙げている手が、右手と左手のネコがいるのを知っていますか? 当然!という方も多いかと思いますが、そうではない方のために一つ。右手を挙げているネコは幸運・金運を呼び寄せ、左手を挙げているとお客さんを誘うということになっているのだそうです。写真の招き猫は左手だから、どうもお客さんを招いてくれるようですね。滅多に人の来ないピジョンズ・パークとしては、期待にわくわくしながら、緊張でどきどきしたりするのです。この招き猫、実は鳴門市の大谷焼製。サイズは高さ約8センチ、奥行き約8センチ、幅約7.5センチ。まもなく、ピジョンズ・パークのポッポストアに登場してくださる「大谷焼・佳実窯」さんの作品です。大谷焼も他の多くの焼き物同様、もともと庶民の器として生産されてきました。そこには、人の知恵と、生きていくための力強さが宿っています。どうぞ、公開間近に迫った「大谷焼・佳実窯」さんのページにご期待下さい。
 
2005.0803
夏が暑いのは当たり前ですが、今年は雨が少ないのもあって、日照りにジリジリと焼かれているような気さえします。とはいえ、徳島はまだ水がたっぷり使えるからいいようなものの、昨日仕事で行った香川県の高松市では、どこもかしこも節水が行われていました。ある公共機関のトイレでは、二つある蛇口の一つが節水のため使えず、一方は、いくら栓をひねってもチョロチョロとしか水が出ない。そういえば「水は無尽蔵にあるわけではない」「宇宙から見れば、地球は水の惑星だが、人が利用できるきれいな水は、わずか0.01%未満」というような話を最近聞いたばかり。四国の水源の一つは、高知県の早明浦ダム上流にあり、みんなが平等に、そして大切に使わなければと改めて思ったのです。
 
2005.0731
7月も今日で終わり。夏もあっという間に過ぎ去って行きます。といっても、これはこよみの上での話。これからまだまだ暑さは続き、さらに残暑が控えています。体力がみるみる奪われる、暑くて湿気の多い季節はまだまだ、半ば。どうぞ、皆さん、体調など崩されないようご自愛下さい。しかし、暑さに参っているのは、なにもボクたち人族だけではありません。公園の住人(獣人?)も、さすがに弱っているようで、こんな格好になってしまいました(ネコポーズ写真)。で、当ホームページのマスコット「ハト」もこんな感じ(ハトポーズ写真)です。しかし「アツイ!アツイ!」で、秋を心待ちにしているばかりでは、今が良くない。で、夏の楽しみを探してみませんか? 体力に自信のある方は、海に川にでかけて一泳ぎとかアユ釣りもいいでしょう。少々バテ気味の貴兄(姉)には、図書館や美術館で過ごす優雅な時間というのもある。とにかく外に出たくないという方は、怖い映画っ!で、ヒンヤリするというのはどうでしょう。いや、いけない。友人の話によれば「着信あり」を家族で見た夜、トイレにも行けなくなってしまったというから…。じゃあというわけで、冷やしそうめんで涼を取るというのはいかがでしょうか。「そんなこと言ったって、そうめん買いに出るのがめんどうだ」という方がいらっしゃるなら、どうぞ、ポッポストア(http://pigeons-park.jp/POPPO-store/POPPO-store.html)にお立ち寄りください。夏の涼をいっぱいご用意して、お待ちしております。
 
2005.0729
皆さん、インターフェースが新しくなったピジョンズ・パークへようこそ。前回に比べ、見やすさ、読みやすさ、とっつき安さは、いかがなものでしょうか? どうぞ、忌憚(きたん)のない(遠慮なくという意味です)ご意見・ご感想をお待ちしております。表紙に絡めて、もうすぐ81日号の写真変更となります。そこで今日これから、高知県の山の中にある「早明浦ダム」まで行ってきます。またしても、水量が減り、水没していた村役場の建物が頭を覗かせていると、今日の新聞に出ていました。まぁ、どんな状況でも、そこでいい風景に出合うことができればと期待しています。いい風景といえば、徳島で活躍しているグラフィックデザイナー・阿部さんが取り組んでいる田んぼも忘れることができません。先日、716日に見学して以来、久々に出かけてみました。四国に近づいた台風もさほどの影響はなく、青々と葉がのび、穂先には小さな赤ちゃんコメが実りはじめているのを見て、外野席から見守る身ながら、かなりな感動を覚えました。ところで、716日にピジョンズ・パークのブログで掲載している写真は、うっかり田んぼを間違えて、他の場所を紹介していました。ごめんなさいです。今回は、ばっちり阿部さんの田んぼです。どうぞ、すくすくと育つ元気な稲をご覧下さい。そしてまた、81日号の写真にもご期待ください。
 
2005.0727
ピジョンズ・パーク(http://www.pigeons-park.jp)の人気コーナー「てっぺん物語」に第5話を追加!(>、<)/http://pigeons-park.jp/teppen-story/dai5wa/kane.html) 人気コーナーと言うわりには、久々の更新だったりして。今回のてっぺんは、徳島県鳴門市に見つけました。そこは、第1次世界大戦中の191720年にかけて、ドイツ兵俘虜(ふりょ)が収容されていた板東収容所跡を中心に作られたドイツ村公園。収容所というと、何だかおどろおどろしい、まがまがしいイメージを受けそうですが、板東の様子はかなり違っていたといいます。ドイツ兵俘虜と住民との間にあたたかな交流が生まれ、友情で結ばれていたようです。当時のドイツの芸術やスポーツによる親交をはじめ、今も公園内に残る石造りのドイツ橋、そしてベートーヴェン作曲の交響曲「第九」が日本で初めて演奏されたことでも、両国民が育んだ人の心のつながりを感じるのです。さて、この公園の中に、小さな丘があり、その頂(いただき)に、鐘楼が建っています。これは、両国の友好と変わらない平和を願って、20年以上前に立てられた「ばんどうの鐘」。今も、朝夕6時と正午の13回、歴史の願いを旋律に乗せた鐘の音が響いています。
 
2005.0726
徳島県阿南市は「光のまち」をうたい文句に、街おこし、地域おこしに取り組んでいます。23日には、地元の企業が開発したLED(発光ダイオード)などを使った祭り「夢と光のファンタジー」が始まり、阿南市中心部の商店街などが、約60万個のLEDの光で飾られています。このイベントは26日まで続くそうです。また、徳島市の新町川周辺やボードウォークでも24日、LEDによる飾り付けが行われ「わが街夏祭り」という川辺のイベントが行われました。川面に浮かべられた三角錐(すい)の骨格をLEDの光が彩り、それが川面に映って、とても幻想的な雰囲気を醸していました。しかし、よく考えてみると、人工的な光が全くない空間に縁遠くなったと思います。だからこそ、キャンプに出かけたりするのですが、今や、かなりの田舎に行ってもコンビニがあったりして、夜の暗さをそれほど感じなくなりました。また、立ち並ぶマンションを見れば、いつまでたっても明かりの消えない部屋がたくさんあります。そんなところからも、夜型の人が増えているような感じを受けるのですが、人はやっぱり真っ暗では行動できない。あるいは落ち着かないのでしょう。光をテーマにした、こうしたイベントは、これから多くなっていきそうな、そんな気がします。各言うボクも、夜型を自認・自称してはばからないわけで、やっぱり光が恋しかったりするのです。「夜を好きなのは、眠りたくないからでも、闇を気に入っているからでもない。光の色がこんなに美しいからだ」。なんちてっ!(照)
 
2005.0723
久しぶりに朝寝坊。蒸し暑く寝苦しい夜が続くなか、平日の寝不足を土日で取り戻す方も少なくないだろうとも思うのです。さらに自分に対する言い訳を続けると、少々の朝寝坊は、対して人生の損失にはならないのかもしれないとも思うのです。というのは、厚生労働省の発表によると2004年の日本人女性の平均寿命は85.59歳で20年連続の長寿世界一。同男性は78.64歳で同3位なのだそうです。前年より女性は0.26歳、男性は0.28歳延びている。人生は、じわじわと長くなっているのです。そこで考えるのは、長くなった人生をどう過ごすかということです。言い換えれば、どんなふうに暮らせば楽しいのかということだろうと思います。先だって、徳島県にある西日本第2位の高峰・剣山(1955m・写真)に登ってきました。そこで多くの中高年の方々に出会いました。山頂にある山小屋の経営者に話を聞くと、年々、登山を楽しむ中高年の方が増えているのだそうです。ちなみに昨年、剣山に入山した人の数は、10万人を超えたとも。この人数が、有名な山の登山者数として多いか少ないかは別として、これだけの方の誰もが山歩きに楽しみを見出している。カメラを抱え、あるいは仲間たちとお弁当を広げ、草花や木々、虫や鳥、動物たちに視線を向け、その声に耳を傾けています。そして、そんな誰もの表情に笑顔が咲いている。長くなった人生に、それぞれの楽しみを見出されているのでしょう。振り返って、我が身を考えるとどうか? やりたいことよりも、やらなければならないことのほうが圧倒的に多く、まだまだ寝足りない日々が続きそうな気配です。フランスの作家・サガンの「悲しみよこんにちは」のタイトルに逆らって「楽しみよこんにちは」と言える日は、さて人生の何合目あたりなんだろうなぁ。
 
2005.0721
学生のほとんどは、今日から夏休みに入ったようですね。彼らにとっては、いよいよ夏本番といったところでしょうか。しかし、働く大人の夏は、ゴールデンウィークが終わり、真夏日などという言葉が聞かれ始めたころにはすでに始まっていたりするのです。汗だくで頑張るおとうさんやおにいさん、日傘が欠かせないおかあさん、日焼け止めとハンカチが必需品に違いないおねえさん、みんなみんな暑さとの格闘の日々を送っているのであります。暑中、お見舞い申しあげます。ところで夏の風物詩と言えば、みなさんは何を想像しますか? 風鈴ですか、それとも冷やしそうめんでしょうか。そうめんならポッポストアで購入できますよ。話を戻して、ビールという案も。いやいや、ビールは年中うまいからちょっと違ってそうだし、やっぱり海かなぁ。しかし海は昼間泳ぐところだから、昼間働いてる社会人に縁は薄いだろう。となれば、花火しかない。う~ん、花火しかなくはないから、言い過ぎの気配も漂うので、花火を忘れちゃいけないくらいにしておきます。で、718日の海の日に、小松島港を会場に花火大会が行われました。約2000発にも及ぶ打ち上げ花火をはじめ、海を焦がすかのような仕掛け花火が夜の水面を彩る盛大なもの。老若男女大勢が集まり賑わう、徳島県を代表する大花火大会です。ところで小松島と言えば、源義経が屋島の合戦に向かう際、四国で最初に上陸した地と言われる由緒ある場所。かの判官(ほうがん)殿も、夜空を照らす花火大会に、きっと小松島でのさまざまな思い出を懐かしんでくださっていることだろうと思えば、暑さもまたおそれおおくもありがたい、そんな気持ちになってくるのです。
 
2005.0719
どうやら全国的に梅雨明けらしいですね。そして今年の夏は、異常気象になりそうなのだそうです。自然の力が猛威を振るうのでしょうか。ちなみに異常気象を辞書で引いてみると「まれに発生する気象。気温・降水量などが過去30年以上にわたって観測されなかったほどの値を示す場合…」だとか。しかも、その多くは災害を伴うということですから、今年の夏は、そういう面でも気を付けなければならないかもしれません。天気予報によると、今夏、東日本では天候不順が続き、西日本では酷暑となるそうです。四国徳島でも、梅雨時分から水不足がいわれ、このままカンカン照りが続けば、農作物への影響も大きくなりそうです。ところで徳島県西部には、四国一の清流(1級河川)・穴吹川が吉野川に流れ込んでいます。週末や夏休みになると、毎年多くの人出で賑わう河口近くも、この日照りで水かさがかなり減っているようです。それでも人々は、澄んだ流れを求めて水辺に集まり、楽しい時間を過ごします。この穴吹川を舞台に、87日(日)には、恒例の筏(いかだ)下り大会が開かれる予定になっています。しかしこれ以上、水量が減ると筏が浮かべられるのか心配する声も出始めそうです。「ああ、一雨こないかなぁ」。週末の晴れを願いつつ、勝手な願いを抱いてしまう、これも自然でしょうか。
 
2005.0718
徳島市の問屋町では、ほぼ毎週日曜日の朝から夕方にかけて「問屋町ビックリ日曜市」が開催されています。個人のフリーマーケットがメインの市で、フリーマーケットとしては県内でも有数の大きな市として知られています。野菜や果物、乾物に漬け物、花や植木、古着、古本をはじめ、掘り出し物の古いカメラや工具など、さまざまなものが売られています。たこ焼きや焼き鳥などの露店も多く出店されて、毎週行われるお祭りのような賑わいです。市を一巡りしていて出会ったのは、神山町から来て、出店しているという坂井美佐子さん。青いビニールテントに並べているのは、神山町の竹を焼いて作った竹炭と竹酢などでした。「竹炭は除湿や空気清浄に効くし、竹酢は水虫やアセモ、アトピーにもええんでよ」と、にこやかに教えてくれました。神山町では、この竹炭・竹酢づくりに「生きがい就労促進事業」(というのだそうです)として、高齢者の皆さんが取り組んでいるそうです。きっとわいわい、賑やかに楽しく炭焼きが行われていることでしょう。坂井さんも、自ら「炭工房・坂井」という窯を持って、炭焼きに精を出しているのだそうです。「近いうちに、一度お伺いします」と言葉を交わした短い時間でしたが、こんなふうに人との触れ合いが持てるのも、フリーマーケットの魅力なのです。
 
2005.0717
徳島県日和佐町の大浜海岸は、アカウミガメのふるさととして知られています。毎年、多くのお母さんガメが砂浜に上陸し、産卵して、また海に帰っていきます。そんなことから、毎年、日和佐町では「うみがめ祭り」が開催されています。砂浜に産み落とされた卵を地域の人や町、地元にある「うみがめ博物館」などが協力し合って保護し、孵化した子ガメを放流するほか、トライアスロンや盛大な花火などで賑わいます。ウミガメは、砂粒の大きさや浜の堅さ、潮や波の具合など砂浜の状態を気に掛け、においや光、音に敏感だといいます。つまり、彼らは豊かな自然の象徴としてとらえることができるのかもしれません。みんなが見守る中、子ガメたちが、海に放流されていきます。そのとき、回りの人々から「大きくなって帰ってこいよ」「元気に育つんだよ」と声がかかります。みんな、一生懸命に手足を動かして前に進む子ガメたちを、応援しているのです。それは小さい命に対する自然な感情であり、また自然をこれから先も守っていこうという決意の表れのようにも感じました。
 
2005.0716
おはようございます。九州南部で梅雨明けが伝えられています。間もなく、四国徳島も梅雨明けとなりそうです。例年になく、雨の少ない梅雨でした。以前、ポッポニュースでご紹介した、徳島県在住のグラフィックデザイナーさんが、はじめて手がけている田んぼの稲(キヌヒカリ)は、それでも青々と育っているようでした。沖縄の南の海上にある台風5号は、非常に強い台風なのだそうですが、もしも徳島に上陸するようなことがあっても、風に強いキヌヒカリは、きっと耐え抜くことでしょう。すくすくと育っていると言えば、昨日県内の某幼稚園で行われていた交通安全教室を見に行ってきました。警察官や指導員の方の指示に従い、あるいはドシドシ質問する園児たちは、誰も真っ黒に日焼けして、元気いっぱい。全国レベルよりもかなり早く高齢化を迎えている徳島県ですが、しっかりと新しい芽が育っていることにほっとしたりもするのです。
 
2005.0712
街角を飾る七夕短冊。子どもたちを主役に、みんなの夢がヒラヒラと踊っていました。少し立ち止まって、みんなの夢をのぞき見。男の子たちは、ヒーローに憧れているのでしょう、◎☆□レンジャーになりたいっ!というのが多いように感じました。女の子もやっぱり、◎△★ムーンになりたいっ!といった戦うヒロインが一番人気のよう。願い事を書いたのが、年齢的にかなり小さい子たちなのかもしれませんが、パイロットとかサッカー選手とかプロレスラーとか、職業への憧れはまだ少ないようです。それにしても、ヒーローやヒロインなど、子どもたちは基本的に戦うことが好きなのだなぁ。できれば誰とも争わず、できるだけ目立たず、少し誰かの役に立ちながら、静かに暮らしていきたいと思っているボクには、遠い昔に置いてきた感情かなぁ。そういえば、昔、短冊にボクはこんなふうな願いを込めたことを思い出しました。「サンタクロースさんに会いたい」。しかしよく考えてみれば、短冊の願いが叶ったとして、そこでサンタクロースに会えたとしても、また願い事をしなければならないわけです。つまり、自分の夢に対して、1アクション多い、つまり回り道になっている。フフフ。要領の悪さは今も昔も変わらないなぁ。そんな自分を、なんだか嫌いではない気がしてきました。
 
2005.0711
今年の3月末に、徳島動物園に行った折りのこと。すごく高そうなカメラを抱えた中年女性の団体の皆さんが、撮影会(だと思います)を行っていました。良く晴れた春の日差しの中、彼女たちの一番人気だったのは、フラミンゴでした。柵の周囲に45人ほど集まって「ほらっ、こっち見てる時に撮るのよ」「ピンク色を出すのが難しいのよねぇ」と、お互いがお互いの先生になりつつ、和やかに撮影が進んでいました。うむむ、ならばと、ボクが狙ったのは、フラミンゴの隣で憮然(ぶぜん)とした表情で立つダチョウ氏。「ワシ、色は黒と灰色で滋味だけど、大きいもんね。頭は禿げたみたいに見えるけれど、走ると速いもんね」と、何となく主張してるような気がして、心惹かれたのでした。さらに、園を一回りしていると、ふれあいゾーンというのがあって、まぁ、小さい子ども向けにウサギをだっこできたり、ヒツジにさわれたりするちびっ子広場的なスペースがありました。さわることはできないのですが、そこで出合ったのが、プレーリードッグ君。名前を聞くと、愛らしいイメージが湧いてくるのはなぜなんでしょう。よくよく見ると、眼光鋭く、強力な顎(あご)を備え、手は絵本の魔女のようにかぎ爪になっている。しかし、全体的にかわいい。不思議な動物です。さて、皆さんは、どんな動物が好きですか?
 
2005.0709
今日は、朝から雨。どうやら梅雨が戻ったようです。戻ったといえば、介助犬との訓練のため、県外に出かけていた友人から、帰還を知らせるメールが届きました。友人というのは、色鉛筆画作家の川上和彦画伯です。そして介助犬は、もうすぐ彼の家族になる女の子犬「たんぽぽ」。画伯は、たんぽぽに出会う前に一度、ゴールデンを描いたことがあります。ピジョンズ・パークのポッポギャラリーでも紹介していますが、それをあらためて見ていると、たんぽぽによく似ています。画伯とたんぽぽの仲は急速に進んでいるようで、来年早々にも一緒に暮らせるそうです。あんまり仲が良すぎて、画伯の色鉛筆画に、文字を添えている奥さんが、焼き餅を焼いてしまうんじゃないかと心配になるくらいです(^^;)。ところで、ボクたちを助けて一緒に生活をしてくれる犬を調べてみると、介助犬をはじめ、よく聞くところでは盲導犬、また聴導犬など、それぞれの専門分野で活躍していることが分かります。人と犬。両者は飼う者とペットという関係を超えて、昔から友人として付き合ってきたのではないかと思います。いや、それ以上に、人は犬たちのお世話になってきたと思うのです。猟犬、クマ犬、牧羊犬、番犬…みんな、人ができない、もしくはやりにくいことを代わってくれる。で、顔を見ていると愛嬌があって、喜びや憂いをその瞳(ひとみ)に宿らせている。単に人とペットの関係であっても、ボクたちは彼らに接することで心を癒されます。以前、山の林道で車を走らせていた時、一匹のやせた犬に出会いました。車を止めると、警戒した様子でなかなか近づいてはきませんでしたが、持っていたおにぎりを分けてあげるとどうにか食べてくれました。どうしてこんなところにいるのか。もともと野生のものだから、本来不思議はないのだろうけれど、現在にあって、そのやせた犬の生い立ちを考えてしまいます。あの、やせ犬は元気にしているかなぁ。たんぽぽの写真を見ていて、遠くに行っていた記憶が甦りました。こういう効果もあるんだなぁ。ありがとう、たんぽぽ。
 
2005.0708
ずっと以前から鳴いていたのかもしれませんが、昨日、開けたままにしていた仕事場の窓から、セミの声が流れ込んできました。すっかり夏ですねぇ。夏と言えば、昨年は台風の当たり年で、次から次へと台風がやってきたのを思い出します。今年は、どうなるんだろう。西日本では、カラ梅雨に始まったかと思うと、今度はいきなりの大雨で、あちこち土砂崩れが起きたりしてます。湿気が多く、気温も高いけれど、今日の穏やかなお天気をありがたく感じます。昨年は、友人が暮らす田舎町に川が氾濫し、濁流が押し寄せたことがありました。人命が失われることがなかったのがせめてもの救いですが、土嚢を積んだり、町の通りや家の中に残された泥を運び出す作業に大変だったといいます。どうか、今年はひどい災害がありませんように。こんなふうに祈るばかりです。写真は、昨年の台風の折、仕事場の前の道路に急速に水がたまった様子です。道路の置くに、白い乗用車が写っていますが、水の深さに動けなくなったようで、この日の夕方から翌日夕方まで、どうしようもなく止まっていました。下水が整備された町中でも、限界を超えた水量には太刀打ちできない。自然が持っている力の大きさをあらためて感じたのです。今日も、窓の外ではセミたちが「ナツ、ナツ、ナツ~ッ」と、季節を教えてくれています。これも自然の一部なんだなぁ。
 
2005.0707
最近、つくづく月日の過ぎ去っていくのを早いなぁと思います。いいように解釈すれば、やりたいことが、たくさん見えてきたからかもしれませんが、実際は、何もできないまま、完成しないまま歳をどんどん重ねてることに、焦りを感じているのです。しかし、これくらいの時間感覚になってくると「やぁ、この間、あったばかりなのにねぇ」なんて会話を、おりひめ様とひこぼし様が交わしてるような気もします。そうなるとなんだか、世俗的でロマンチックな雰囲気じゃなくなってしまいますから、これ以上、言及するのはやめときます。ところで、徳島県に新しく誕生した吉野川市の鴨島で、先日お祭りがありました。そしてそこで、演奏された「鳳翔太鼓」のリズムに激しく心を揺さぶられたのです。テレビの映像ではよく見かける大きな和太鼓だけのチーム編成に、黒シャツ、黒ステテコ、白ハチマキの出で立ち。しかし、目の前で飛び散る彼らの汗の躍動感、スピーカーを飲み込んでしまったのかと感じるほど、腹に直に響き渡る音。ドン、ドンというリズムに併せて、魂がふわり、ふわりと出たり入ったりするような心地よさ。しばし、時間の感覚から解放されたように感じたのです。
 
2005.0705
西日本一帯で、カラ梅雨の日照りが続いて、水不足が現実に。と思ったら、今度は大雨で徳島でも、土砂崩れなどが発生しています。なんとも極端な天候に、近頃盛んに言われている東南海・南海地震などが発生しませんようにと願うばかりです。とはいえ、雨はやっぱり畑や田んぼの作物、山や谷の自然、野生動物たちにとっては、恵みとなっている。ありがたいなぁと感じずにはいられないのです。ところで、今年の梅雨明けはいつごろでしょうか。梅雨入りする前に、徳島県西部の三好町を流れる吉野川でテントを張りました。そこは川面に奇岩がたくさん顔を出す景勝。雨がやんだら、またキャンプ地を探してうろうろしたくなるのだろうなぁ。雨はありがたいけど、お天気を楽しみに待っている、なんとも身勝手な心なのです。
 
2005.0704
読者の皆さん。ありがとうございますっ! ピジョンズ・パーク&ポッポストア開設以来、1年を待たずして1万アクセスを突破させていただきました。ここまで、表紙のイメージは幾度となく変わり、また各コーナーは、遅々とした歩みではありましたが、情報量を増やしてまいりました。その中で、徐々にではありますが、ピジョンズ・パークのイメージの方向性も落ち着きはじめています。しかし、1万アクセスという、ありがたい数字をいただき、落ち着きではなく、新たな方向への模索を忘れてはいけないと、改めて思っているところです。これからも成長を続けるピジョンズ・パークならびにポッポストアをご愛読、ご愛顧くださいますよう、お願い申しあげます。というわけで、ピジョンズ・パーク&ポッポストアでは、1万アクセスを記念して、突然ながら感謝祭を行っていきます。その第1弾として、読者の皆様に抽選で「色鉛筆画作家・川上和彦氏の絵ハガキ5枚セット」をプレゼントいたします。応募方法等の詳細につきましては、近々ピジョンズ・パーク(http://pigeons-park.jp)上で発表いたしますので、お楽しみに!
 
2005.0703
徳島は、久しぶりに雨が続いています。日照り続きで、伝統というか、古(いにしえ)の儀式・雨乞い踊りが復活、奉納された地域もあったくらい水不足が心配されていました。徳島を流れる吉野川の水の一部はお隣の香川県に分水されているのですが、そちらでは夜間断水で頑張っているとか。徳島県に住む人も節水を心がけなければと思っていた矢先の雨。香川県でも取水制限は全面解除になったようで、本当に恵みの雨となりました。香川と言えば、おいしい讃岐うどんに思いが至ります。やっぱり讃岐うどんは、たっぷりの冷たい水でしめないとあの魅力的なコシはでないような気がしますからね。さて、本日の写真は、以前ピジョンズ・パーク(http://www.pigeons-park.jp)で、ご紹介した徳島県在住のグラフィックデザイナー・阿部さんが、初めて米作りに挑戦している北島町の田んぼです。稲は、背が低く風に強いキヌヒカリという品種だそうで、昨年のような台風の当たり年になっても耐え抜く力を持っているそうです。味のほうも、決してコシヒカリに引けを取らないと言います。米作りは、田んぼの土作り、そして水作りと言われるかどうかは別として、からからの田んぼや稲、そこに棲んでいるオタマジャクシやカエル、アメンボたちにとっても、いい雨となったに違いありません。
 
2005.0702
現在、午前3時。なぜ、こんな時間に起きてるのか。飲んでいたからではありません。ポッポストアでご紹介させていただいている、(有)北室白扇さんの半田手延そうめんのページを、リニューアルしていたからなのです。では、なぜ今、リニューアルするか。それは、半田手延そうめんが、お中元にもってこいの商品だからです。連日連夜の蒸し暑さで、参ってしまって食欲がわかないという方も少なからずいらっしゃることでしょう。そこで、冷たいおそうめんを召し上がっていただきたいと思うのです。そして、読者の皆さんにとって、大切な方々にも贈っていただきたいと願うのです。半田手延そうめんは、何と言っても麺の太さが特長。ほんのり乳白色でツヤがあり、コシが強くて、風味も生きている。職人さんが、長年培った技と田舎の清水で生地を練り上げ、自然豊かな地に吹く冷たい風に晒(さら)して延ばした一品です。どうぞ半田手延そうめんを召し上がって、今年の夏を乗り切ってください。さて、かく言うボクも、そうめんとビールを少しいただいて、眠ることにしようかな。
 
2005.0701
読者の皆さん、おはようございます。今日から、表紙写真のイメージが変わりました。徳島県南部の町・牟岐町の古牟岐漁港です。空は青く晴れ渡り、真っ白な雲と港を囲むように育った木々が、鮮やかなコントラストで迎えてくれました。ここの港の海は、驚くほど澄んでいて、底を泳ぐ魚が丸見えなんですよ。漁船で作業をするおじさんも、風景を一段と引き立ててくれました。代わって、徳島県北部の鳴門市では、特産品のレンコンが花を咲かせようとしていました。青々と広げた蓮の葉の間から、にょきっと顔を出したつぼみを撮影。こちらも、なんとも言えず、のんびりと良い風景なのです。
 
2005.0630
6月も早、今日でおしまい。明日から、ピジョンズ・パークも表紙の写真変更・イメージチェンジします。ところで、これまで更新を重ねてきたポッポニュースですが、過去ログを見たいとの声を多数いただいています。うむむ、確かにその都度、写真の掲載もあったりして、更新で見られなくなるのは惜しい気も(かなり手前味噌ですが)。そこで、気になっていたブログに挑戦してみました。本日、初投稿。しばらくぶりで、訪問した徳島県美馬市の脇町・うだつの町並みで、自家製のジャガイモやこんにゃくで田楽を焼いている明るいおばちゃんたちに会いに行ってきました。うだつの町並みを舞台に最近、テレビドラマの水戸黄門のロケがあったそうで、間近に見ることができたおばちゃんたちは感激した様子。愉快な話を聞きながら、いただいた田楽はとてもおいしかったぁ。ありがとう、ごちそうさまでした。
 
2005.0629
ついにピジョンズ・パークにもバナー広告が付いてしまいました。ありがたいことです。徳島県西部にある田舎町・三加茂町で、自動車修理を営むダイコクさんです。もちろんダイコクとは、七福神のひとり大黒天からいただいたありがたい名前だそうです。よく働き、よく寝て、よく遊び、そして笑う。ダイコクの社長はじめ、スタッフの皆さんが一生懸命に車のオーナーを幸せな気分にしてくれる、いい工場です。左下にある、ダイコクさんのバナーをバンバン、クリックしてくださいね。
 
2005.0627
もうあまり珍しいことではないのかもしれませんが、先日、徳島県の小松島港で、大きなトレーラーを動かしている運転手の中に、若い女性を見かけました。そういえば、道路工事で交通整理をしている女性もよくみかけます。家や家具造りなどの大工現場に行く女の子も。一方で、機会均等であるならば、男は何ができるのだろうかと考えると、うろたえてしまいます。元気やエネルギーのもとは、きっと何かしらしっかりした目的であるように思え、ピジョンズ・パークもずいぶん励まされているのです。
 
2005.0626
梅雨、上がったのでしょうか。湿気はありますが、今日も晴れ。たらいうどんで知られる徳島県阿波市土成の宮川内ダムの水もかなり減って、大きなコイが泳いでいる姿がよく見えました。そのコイを狙っているのでしょうか、水辺では強烈に降り注ぐ太陽光を避けるために、いろとりどりに咲かせたパラソルの下で、結構多くの太公望たちが釣り糸を垂れていました。雨が降らないとか、悩んでも仕方ない。その時、その状況に会わせて楽しむ。のんきな様子に思わず笑ってしまいました。(写真を見る)
 
2005.0625
昨日は母の誕生日でした。おめでとう。さて、色鉛筆画作家・川上和彦さんの新作8作品をアップしました。さらに、インターフェイスのマイナーチェンジも行っています。これまでよりもよりご覧になりやすくなったのではないかなぁと期待しています。それにしても、川上氏は、新作事に腕を上げていくなぁと、作家に対して失礼とは思いつつ感心してしまうのです。また、川上氏の家族として介助犬・たんぽぽ号がもうすぐ仲間入りするそうです。おめでとうございます。では、Kazuhiko's-artへ。
 
2005.0624
ボクたちは、かつてよく遊んで、寝て、食べて、泣いて、笑って育ちました。そして大人になった今、よく働くことが美しく思える。朝、雨の中ゴミを集めてくれる清掃車、車の故障を手際よく直してくれる人、絵に思いを込める作家、焼き物を日々続ける陶芸家。家具を作っている人だってそうだ。既製品、造り付け、家庭用、コンビニなどの陳列棚、すべて誰かの役に立っている。だから、カタチのないモノも、カタチあるモノも、作る人も美しいのだと思います。さぁ、今日も頑張りましょう!
 
2005.0623
徳島県を西から東へ流れる大河・吉野川。その上流域、三好町に美濃田の渕と呼ばれる景勝があります。吉野川が川底の岩を削りだし、川面からさまざまなカタチをした奇岩が顔を覗かせています。早朝、まだ暗い時間、川岸で巨大なナマズが水しぶきを上げて踊っているのを見つけました。残念ながら、カメラを構えたときにはいなくなっていましたが、じわじわと夜が明けていくに従って、川面が鏡のようにすべてのモノを写しとっていました。(写真を見る)
 
2005.0622
徳島は、今日も雨が降りませんでした。そして半端でなく蒸し暑い1日でした。皆さん、お仕事お疲れ様です。もうすぐ退職するという方に会うかと思えば、きっと今日が入社初日で頑張っている人もいる。暑い最中に、暑さのことを話題にするのはちょっと気が引ける気はします。熱いお風呂を遣って、よく冷えたビールを一気に飲み干して、ふぃ~っと、今日の疲れを癒してください。ピジョンズ・パークの1日の終わりは、もう少し後になります。ぶぃ~っ。
 
2005.0620
おはようございます。雨、なかなか降りませんねぇ。田畑の水が心配です。徳島県内でも、数日前に雨乞い踊りを奉納して、降雨を祈願した地域もあるとか。変わって、太公望たちにとってはどうなのでしょうか。6月も下旬に入り、アユ釣りが本番を迎えています。年魚のアユは、それだけ成長も早く、そろそろ良型がかかりはじめる頃。背ゴシにしたアユの身を箸でひとつまみ。フッと鼻先をかすめていく爽やかな香りがたまらないのです。ここは一つ、川の恵みをいただきながら、恵みの雨を待ちますか(写真を見る)
 
2005.0618
雨、なかなか降りませんね。田んぼの稲が、水不足に耐えている姿は健気(けなげ)ですらあります。健気で思い出したのですが、ちょうど去年の今頃、田舎の実家に1日ですが帰省。道路の真ん中に、うずくまっている一羽のツバメの子を見つけました。近づくとパタパタと羽を開くのですが、遠くに飛ぶことはできません。巣がないかと周りを探しましたが、見つからず、仕方なく近くの学校の植え込みに場所を探して放してやりました。今年、元気に帰って来てるといいけどなぁ。(昨年の写真を見る)
 
2005.0617
北九州と徳島、東京を結ぶオーシャンフェリー。徳島から東京まで16時間ほどかかるそうです。運んでいるのは、ほとんどが無人の貨物(トレーラーの後ろの部分)なのだそうです。もちろんフェリーを利用するお客さんも居るわけで、何もかもが高速化している今の時代に「のんびり、ゆっくりの旅も楽しそうだなぁ」と思います。カメラを片手に、フェリーを眺めていると、甲板に出てきた乗客の方が手を振ってくれました。なんだか、すごく距離が離れているのに、うきうきしてきました。(写真を見る)
 
2005.0615
徳島県日和佐町はうみがめがやってくるマチとして知られています。また、四国八十八カ所霊場の第23番札所・薬王寺は、マチのシンボルになっています。また薬王寺と日和佐の商店街を挟んで建つ日和佐城もシンボルの一つです。山の頂に設けられた城壁の美しい城。中は、うみがめの標本や花の写真が展示された小さな部屋が多数。天守閣に登ると、日和佐港から太平洋まで見通す気持ちのいい眺望でした。(写真を見る)
 
2005.0614
一昨日の日曜日。徳島市内のホテルで行われた徳島出身の浪曲歌手・四代目天光軒満月さんとお弟子さんたちのディナーショーに行ってきました。もちろんショーに招かれたわけではなく、友人の色鉛筆画作家が、作品をデザインした絵ハガキ販売をするというので、冷やかしに行ったわけです。でも、合間を縫って見させていただいたショーは、明るく賑やかで飽きがこない。満月さんはじめお弟子さんたちの美声に聞き惚れてしまいました。しかも、友人の絵ハガキは完売!いい一日でした。(ショーの写真を見る)
 
2005.0613
グラフィックデザイナーの阿部さんは、今年、初めてお米作りに取り組んでいます。3反もある田んぼで育てているのは、キヌヒカリ。丈が低く風に強いのが特長で、味もいいのだそうです。冬場の田んぼづくりから始まり、田植え、今はモグラがあける畦(あぜ)の穴を埋めながら水の確保に朝夕忙しく、これからは雑草取りの季節。まさに畑違いの場所で「農耕民族の血が騒ぐんです」と、はればれとした表情の阿部さん。収穫を迎える初秋が待ち遠しいですね。(写真を見る)
 
2005.0611
おはようございます。今朝は、徳島でも久しぶりの雨。日照り続きで、渇水状態が続いていましたから、田んぼにも畑にも恵みの雨となりました。関東では、台風の影響で四国よりも先に梅雨入りしたとか。この雨で、四国も梅雨入りでしょうか。これからしばらくは湿気による居心地の悪さ、カビとの戦いということになるのでしょうが、これも四季が持つ横顔の一つ。そう思えば、梅雨もいとおしく(!)、ちゃんと見てあげようと思うのです。
 
2005.0608
ちょいと前のことになりますが、この季節には珍しい運動会を見てきました。徳島県の井川町にある辻小学校では、秋に体育館の改修工事があるそうで、早めの運動会となったようです。天候は、五月晴れで、梅雨前のこの季節の運動会も悪くないと感じます。子どもたちと一緒に、太陽の下で汗に濡れた笑顔を咲かせる親たちの表情もとてもいいものでした。昼時、友人の席におじゃまして、ご相伴にあずかった手づくり弁当。彼らの子どもたちにとっては、格別においしかったに違いありません。ごちそうさまでした。(写真を見る)
 
2005.0607
渓流の釣りや山歩きをして、楽しみの一つは、やっぱりお弁当です。おにぎりにちょこっと漬け物があれば十分なのですが、プラス、カップラーメンがあれば大変贅沢な時間となります。特にカレーラーメンがおすすめで、食欲がぐいぐい湧いてきて、スープもみんな飲んでしまって少々食べ過ぎてしまうほど。まあ、飲んでしまえば、ゴミがでないわけでいいのです。で、初めてアパートで、塩ラーメンを試してみたのですが、これもうまいっ! 次の外メシでは、有力候補になりました。
 
2005.0606
今日、といってもあと30分しかありませんが、忙しい一日でした。でも、何もやることがないことを思えば、ありがたいことです。しかも昨日は、渓谷に入り、渓流の女王を追いかけておりました。へとへとになりましたが、充実した一日でありました。釣果は一匹。けれど、大きな釣果でした。一尺にあと少し足りない大物。秋には、たぶん大台を超えていたであろうと思われる体格で、やりとりは永遠にも感じました。さぁ、今週も頑張りましょう。
 
2005.0604
ホームページをいじくっていると、時間の経過を忘れます。楽しいのだか、こだわりなのだか…。いずうれにしても、出来上がったものにどうにも満足感が得られない反面、読者の皆様からのご意見やご感想などの反応をいただけるのが、うれしくもあり、責任を感じる部分でもあります。まだまだ、変化していくピジョンズ・パークを、どうぞこれからもご愛読ください。皆さんの心の糧にしていただけるものを、何かしらご用意してお待ちしております。
 
2005.0603
おはようございます。久しぶりに朝の更新です。先週、今週と頭髪が全部抜け落ちてしまうような忙しさでした。仕事に取りかかるのも、作業自体も遅いということで、まぁ、自業自得です。でも、更新は密かに進め、発表は大々的に行うのがピジョンズ・パーク的かなぁ^^;)。本日は、ピジョンズ・パークの心をリメイク。見た目は変わっても、心の本質は変わっていないので、ご安心下さい。(ピジョンズ・パークの心へGo!
 
2005.0602
ピジョンズ・パークの更新情報です! 昨日は新しい表紙(写真と色づかい)になりましたが、今日は、ポッポギャラリーでお馴染みの色鉛筆画作家・川上和彦氏のページがリニューアル・オープンしました。しかも、川上氏の描いたイラストを配した絵ハガキ販売コーナーも新設しています。どうぞ、お立ち寄りください。(新しいポッポギャラリーへGo!)
 
2005.0601
新しい月がやってきました。どうしてだか、このところ時間の経過が早いように感じます。毎日ありがたいことに忙しく過ごさせてもらっているからかもしれません。でも、時にはのんびりした気持ちになることは必要かなぁと思って、選択したのが表紙の写真です。霊峰剣山は四国第2の高峰で、その美しい姿を見ようと春夏秋冬を通じて多くの登山者が訪れています。
 
2005.0529
またしても窓の外は五月晴れ。本日もいっぱいいっぱい仕事をしますよぅ。ありがたいことです。皆さんは、いかがお過ごしですか? せっかくの好天。ウンショッと近くの公園にでもでかけて、ハトたちといっしょにお昼のお弁当を召し上がってみるのもおすすめです。
 
2005.0528
今日もよく晴れています。もうすぐ梅雨がやってきますから、それまでしっかり陽光を楽しんでおきたいものです。梅雨の季節といえば、ホタルのシーズンとも重なります。温暖な徳島県では、ちらほらホタルが飛び始めたとも聞きます。昨年は、発光するホタルの群れにうまく出合えなかったこともあって、満足のいく写真が撮れなかったから、今年は!と意気込んでいます。
 
2005.0526
皆さんこんにちは。ピジョンズ・パーク更新情報です。トップページ(このページ)の下部、オレンジ色の囲みの中に、サイトマップをアップしました。それぞれの項目が、きちんと各ページに連絡しているといいのですが。どうぞ、読者の皆さんも一緒に、内容の確認とリンク動作のチェックをお願いします。ミスもしくは感想などありましたら、メールをいだだければ幸いです。(サイトマップへGo!)
 
2005.0525
徳島県の最高峰剣山(1955m)に、登ってきました。徳島市内を午前7時に出発した際には、陽光降り注ぎ、Tシャツ1枚でOKだったのですが、さすがに頂上ではナイロン製のヤッケを着てもまだ寒い状況。この時期にツツジはつぼみでした。しかし、さすがに剣山は空気がすんで、眺望よく、心洗われる気分でした。(剣山に連なる次郎笈(ジロウギュウ)から撮影した剣山を見る)
 
2005.0522
昨日(土曜日)、徳島県の南部に行ってきました。海に沿うように延びる国道55号線を南下していくと、いくつか海水浴場に出合います。まだ、海水浴には時期が早い砂浜では、投げ釣りをする人や波打ち際で遊ぶ親子連れなど、海を満喫する楽しそうな姿をたくさん見かけることができました。(海開きを待つ、海水浴場の写真を見る)
 
2005.0520
昨日は「ピジョンズ・パーク的幸せのかたち」を更新しました。そして、今日は「ポッポギャラリー」更新のお知らせです。ピジョンズ・パークをより楽しく演出・案内してくれるキャラクターたちにスポットを当ててみました。どうぞ、ご覧下さい。ポッポギャラリーといえば、ご存じ色鉛筆画作家・川上氏からも、新作が届きました。kazuhikos'artvol.4公開間近です。お楽しみにっ!
 
2005.0519
おはようございます。「ピジョンズ・パーク的幸せのかたち」を更新しました。取材させてもらったのは、徳島県鳴門市の大谷焼窯元・佳実窯です。実のところ、3代目窯元で、陶工の瀧野佳宏さんにお会いしたのは、3ヵ月ほど前になります。なかなか、手をつけられなくて、ごめんなさいです。でも、やっとこさ掲載の運びとなりました。どうぞ皆さん、お立ち寄り下さい。(更新ページへGo!
 
2005.0516
五月晴れが続いています。朝夕は、キンッと冷え込み、日中はぐんぐん気温が上がっていくメリハリの利いた季節です。さて、長らくお待たせ致しました。第2回ポッポストア懸賞の当選者が決まりました。たくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。今回、厳正な抽選の結果、当選からもれた皆さんにも、次回また、ご応募下さいますようお願いします。(当選者発表のページへGo!
 
2005.0514
ここのところ、忙しい日々が続いておりました。やっと一息できるこの週末。何をしようかなぁ。いろいろ手をつけたいことがあって、しかも優先順位がつけづらい。う~む。川を見に行こうか、山を歩こうか、はたまたイベントにでも顔を出してみようかなぁ。そうだ!まずは、ピジョンズ・パーク51日号の表紙写真を選ぼう!
 
2005.0511
色鉛筆画を描いている友人から、うれしいメールが届きました。「作品に買い手がついたよっ!」との知らせ。お菓子職人から、諸事あって、色鉛筆画作家に転身した友人は画業への道を着実に歩んでいるようです。静物を中心に描く彼の絵は、輪郭やわらかく、寒色を用いたときにも暖かみを発する魅力的な作品。描かれた絵に身近な真理を表現した詩が添えられて作品は完成します。作品の一部ですがご覧下さい。(ここをクリック)
 
2005.0510
晴れっ!わたっています。先日、徳島県の小松島市で、タヌキを御輿にしたかわいい稚児行列に出合いました。小松島市と言えば、金長だぬき、金長大明神で知られるタヌキの町。御輿は金長大明神がまつられた金長神社のお祭りのもの。子どもたちが担ぐ御輿が、おタヌキ様とは、化かされてはいけないという教えか…。何にせよ、御輿のまわりは、カメラやビデオを抱えた親が固め、それはそれで、ほのぼのなのです。(写真を見る)
 
2005.0507
ゴールデンウィークも残すところ2日。今日も良い天気です。どうぞ皆さん、休み疲れなどされないよう有意義にお過ごし下さい。ピジョンズ・パークは、ゴールデンウィーク明けには、休みが取れるかなぁっといった微妙な感じ。ところで、第2回ポッポ懸賞には、約250人ものご応募がありました。ありがとうございました。現在、厳正な抽選を行っています。当選された皆さんの発表は今月15日頃を予定しております。どうぞお楽しみに。
 
2005.0506
GWの帰省ラッシュ。昨日は高速道路も新幹線も大変な混雑ぶりであると。今日は、仕事をしている方も多くいらっしゃるかもしれませんね。ところで、徳島県阿波市(旧阿波町)に土柱という珍しい地形があります。GWに行かれた人も多いのでは? 吉野川の底が現在より150mも高かったころに堆積した砂が固まってできた地層だそうです。意気揚々とてっぺんへ。う~む、足がほんの少しすくみました。(写真を見る)
 
2005.0503
ゴールデンウィークをいかがお過ごしですか? ボクは先日、友人の釣り名人と渓流釣りに行ってきました。釣果は少なかったものの、崖を登ったり滑り降りたりで、かなりスリリングな釣行でした。そろそろ山では、マムシが出没し始める頃。今回の釣行で、秋の禁漁前まで、しばし渓流入りはストップかなぁ。その頃、太公望たちに釣られないで頑張った渓流の女王アメゴがどれくらい大きくなっているんだろう。(写真を見る)
 
2005.0502
徳島県神山町には、鮎喰川(あくいがわ)という流れがあります。名前のとおり、アユが名物で、アユ漁解禁ともなると多くの太公望でにぎわいます。ところで、この川に流れ込む支流に滝があり、雨乞いの滝と呼ばれています。専用の駐車場から約1キロメートルの山道を登ると、上下2段の滝が待っています。下の滝壺から上の滝壺まで10メートルほど。岩場を鎖を頼りにはい上がらなければなりません。涼を求めて行ってみますか?(写真を見る)
 
2005.0430
GW2日目の今日も晴れっ!普通の週末でも、どこかに出かけたくなるような良いお天気。ましてや連休となれば、アウトドアを楽しまなくてはもったいない。海・川辺でバーベキュー、森林を感じる山歩き、万博や遊園地もいい。いろいろあるなかで、ピジョンズ・パークのおすすめは図書館。なぜって?  図書館でお気に入りの一冊を借りて、近くの公園を探す。爽やかな空気を吸いつつ読書。ふ~っ、贅沢だと思いませんか?
 
2005.0428
いよいよ明日から、ゴールデンウィーク。楽しいうれしいお休みの前に、しっかり仕事、しっかり勉強しましょうっ!と、自らにも言い聞かせている次第です。話題は、またまたGWのことになってしまいますが、徳島県小松島市に遊びに行ってみませんか。ここは金長だぬきの伝説が残る町らしく、狸ひろばという公園があり、巨大な狸像が立っています。このデカだぬき像の前で、パンパンと手をたたくと、面白いことが起きるんですよ。(写真を見る)
 
2005.0427
徳島県石井町に建立されている地福寺は、八十八カ所寺ではありませんが、長い歴史を持つ落ち着いたお寺です。ここには、200年以上前に植えられたと言われる藤があります。紫と白の藤が鮮やかに垂れる藤棚は、約30メートルにも及ぶそうです。この時期、藤まつりが行われ、藤の盆栽品評会や撮影会、フリーマーケットなどが催され、とても賑やかです。ちょっと早い時期に、ライトアップされた藤棚を見学。まだ小さいけれど、幻想的な雰囲気は味わえました。(写真を見る)
 
2005.0426
山菜の中でも食べるまでにはなかなか手間と時間のかかるゼンマイの収穫体験を先日してきました。畑で収穫した後、大きな釜でゆで、綿(わた)取り作業。茹でた時は緑色なのに、太陽の光を浴びるとみるみる赤く色が変わります。次は乾燥機に入れて乾かします(昔は天日に干して、もむ手作業だったようです)。1日だけでも、くたくたになってしまったこの作業、おじいちゃん(84歳)とおばあちゃん(82歳)は1ヶ月この作業が続くそうです。二人の頑張りに感心しました(孫の一人)。
 
 
2005.0423
ゴールデンウィークが目前。昨日、お会いした女性酒豪家は「か~るく10日間」とおっしゃられ、その過ごし方も入念な計画が練られている様子でした。結構なことです。翻って我が身を考えてみると、さて少しは余裕があるのか…。もとより俸給をいただく立場ではないから、自由が利きそうなものですが、どうやら今年はそうもいかないようで、連休明けの納品に向かって邁進することになりそうです。まあ、そういうGWもいいかなぁ。
 
2005.0421
いやぁ、天気予報はとてもよく当たります。いいことです。昨日とはうって変わり、徳島はカラリと晴れ上がっています。しかし、こう気持ちよく晴れると、どっかにでかけたくなって困ってしまいます。そうだなぁ、潮干狩りなんかいいかなぁ。もう20年もやってないから、どんな道具がいるのかも忘れてしまっています。まずは、インターネットで調べてと…。どうやら、今年も行けそうにないなぁ。
 
2005.0420
今日は、久しぶりの雨模様。気温もかなり下がっているようで、窓の外で吹く風は晩秋のそれに近い、冬枯れた肌寒さを感じます。大きな気温の変化は、人の心にも影響するようで、いつもよりなんだか布団から出るのがおっくうでした。だけど、この雨は農作物にとっては久しぶりの恵み。ボクたちには、次に晴れる日のウキウキとした高揚をしっかりと味わうための布石。だから、こんな日もいいのです。
 
2005.0419
徳島県の美馬市脇町に、デ・レーケさんという建築家が設計した砂防ダム群を利用した公園があります。ここで色とりどりのチューリップが咲き誇っていました。このチューリップ公園の向かいで、火をおこし、ぐらぐらと湯を沸かしている、おじいさんを見つけました。うどんを茹でるためなのだそうで、「薪は近くの製材所でもらってくるんよ。この窯はボイラーを再利用したんよ」と。のんびりした風景でした。(写真を見る)
 
2005.0414
都合上、1日早い表紙の更新です。写真は、愛媛県の瓶ヶ森に群生する珍しいツツジの一種「アケボノツツジ」です。吉野川の源流にあたる瓶ヶ森の春は遅く、4月に入っても朝夕は氷点下になることもあるそうです。そんな厳しい環境の中でも、ピンク色のかわいい花を咲かせるアケボノツツジを見ようと、毎年この時期、全国から多くの登山客が訪れます。
 
2005.0413
今週末は、アメゴを狙って渓流に入る予定です。エサはどうしようかなぁ。ミミズは何だかかわいそうだから、やっぱりイクラかなぁ。仕掛けもやっとかないとなぁ。でも、その前に今週の仕事をきちんと進めておかなければっ! 楽しみが控えていると仕事にも勢いが出る、そんな気がします。窓外は、ちょっと早めの五月晴れ。サクラの花びらが道をピンクや白に染めて、んふぅ、気持ちいいなぁ。(ひなたぼっこ写真を見る)
 
2005.0412
今日は、朝から雨。かなり冷え込んでいます。みなさん風邪など引かないように体調にはお気をつけください。寒いながらも、しっかり春が近づいています。徳島県の北島町にあるチューリップ公園では、色とりどりのチューリップの花が咲いていました。まだ、つぼみも多くありましたが、間もなくの開花を控えて、風が吹くたびに、ゆらゆらと一斉に頭を揺らしている姿もかわいらしく見えたのであります。(写真を見る)
 
2005.0410
今日もよく晴れてすがすがしいお天気。この週末、お花見の名所はどこも賑わっていることでしょう。昨日、日頃お世話になっている心霊研究の先生に誘われて、徳島県西部にある脇町にお蕎麦をいただきにでかけました。そば粉100%の「生そば」もおいしそうだったのですが、皿ソバと言って小さなお皿に小分けされた二八そばの誘惑に負けました。しこしこつるつる、出汁も上品な仕上がり。お店の前には赤い桃の花が咲いていました。(写真を見る)
 
2005.0408
いよいよ今日から3日間、徳島県立文学書道館で徳島スローアート協会による「第3回ゆるい展」が開催されます。今回のキャッチフレーズは「さくらの季節に逢いましょう。」。独自の分野で活躍するアーティストたちが、ジャンルを超え、世代をまたぎ、思想もみんな取り込んで集う、春の展覧会です。今回は、ポッポギャラリーの川上さん作品も展示されています。観覧無料! どうぞおいでになってください。(ゆるい展作品搬入風景を見る)
 
2005.0407
サクラ満開宣言がでました。サクラは不思議な花・木だなぁと思います。サクラ前線とか、今回の満開宣言とか、「タラの芽」とか「かき氷」とか「松茸」とか、季節のたよりはたくさんあるけれど、サクラは12馬身くらいの差じゃなくて、ぶっちぎりで季節を感じさせてくれます。旅立ちの時期にあたったり、冬の寒さからの解放だったり、美しい色合いだったり、なんだか思い出と重なるのかもしれませんねぇ。(徳島中央公園の夜桜写真を見る)
 
2005.0405
四国といえば、八十八カ寺。徳島県の神山町には第十二番札所・焼山寺があります。樹勢盛んな杉の巨木が林立する境内は、荘厳な雰囲気に包まれています。高山の頂上ということもあって、駐車場には、この時期になっても、まだ雪が残っていました。眺望に優れたこの札所に、遠路徒歩で巡ってくるお遍路さんの大願が叶(かな)いますように。(写真を見る)
 
2005.0404
徳島は快晴です。ポッカリと浮かんだ雲が、ゆっくりと流れています。はぁ、春だなぁ。桜は、まだ23分咲きというところでしょうか。それでも、昨日の日曜日は、各地の桜の名所にお花見にでかけた方も多いのではないかなぁ。徳島県西部の町・つるぎ町にある山頂の公園、於安パークでも桜祭りが行われていました。遠くから聞こえてくる公園カラオケも、久しぶりに聞けば、春の風物詩的でいい感じなのです。(写真を見る)
 
2005.0403
昨日夕方から、徳島県西部の町・山城町の塩塚高原に春の野焼きを見に行ってきました。夕暮れが迫る中、ススキやカヤの野原に点火された火は、しばらく登山道づたいに燃え延び、次第に燃え広っていくと、高原全体を照らす炎の海となりました。高価そうなカメラを抱えた高齢者の皆さんが、夢中になってシャッターを切っているのが印象的でした。そして顔に照りつけてくる炎の強さと、それを操る焼き手の手腕にも驚きました。
 
2005.0402
4月最初の休日。しかも春休みとあって、徳島県内各地でいろいろなイベントが催されるようです。しかし、天気予報によれば、昼頃から夕方まで雨とのこと。屋外での催し物が多いだけに心配です。ところで、屋外イベントの多くが、ファミリー向けになっているように思うのは勘違いでしょうか。春休みなんて無い、お父さん、お母さんにとって、遠くまで足を運ばなくても、家族サービスできるのはありがたいことです。今日の天気予報ははずれてほしいなぁ。
 
2005.0401
新しい月が明けました。山ではワラビやゼンマイ、タケノコが顔を出す季節です。マチにも春たけなわを告げる公園のサクラや、それを祝う催し物が目白押し。今日はお天気に恵まれ、カメラ担いで東奔西走!といきたいところですが、やりかけた山積みのお仕事で身動き取れない我が身。で、引っ張り出したのは、昨年同時期に撮影した鳥取県の大山の写真。今年もまだ雪景を残しているのかぁ。想像もまた楽し、なのです。
 
2005.0331
3月最後の日。愚母を伴って鳴門の渦の道へ行ってきました。「午後320分が今日の渦の時間」に偶然ながら行き会うことができました。大きな渦を巻いて流れる鳴門の渦潮は何度見ても大迫力。はぁ、良かったぁ。で、帰りの道中、サクラの木にポツポツと花が咲いているのを見つけました。やっぱり今日は暖かかったから、開花が進んだのでしょうね。来週末当たりが、最高の見頃か。サクラの木の下でお弁当を広げたいなぁ。
 
2005.0330
1-1-2-3-5-8-13-21…」。これはある有名な数列だそうです。では、21の次にくる数字はなんだと思いますか? 数列の名前はフィボナッチ数列。そして隣り合う2つの数の比をみると、後になるほど黄金比(11.618…)に近づいていく不思議な数列です。以前、買ったまま放置していた「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著/上下巻)を昨夜何となく読み始め、気づけば夜明けを迎えていました。さて、数列の答え…それはこの本の中にありますよ^^)
 
2005.0329
気象庁の予測よりサクラの開花が遅れているようですが、今日の空は晴れ、気候もかなり暖かくなり、開花が進むのではないでしょうか。徳島市のランドマークでもある眉山(びざん)は、サクラの名所で、シーズンには毎年多くの花見客で賑わいます。ここでは、つぼみがはち切れんばかりに膨らんでいました。今週末あたりから見頃になりそうです。楽しみだなぁ。
 
2005.0328
二人の友人が、それぞれ学校は違いますが、そろってPTA役員をしていたそうです。もちろんなりたくてやっているのではなくて、周囲の声に負けて…。結果、この学年末かなり疲れているみたいです。というのも、PTA活動に積極的に参加している方もそうでない方も、やっぱりいろんな意見を持っているうようで、ここぞと発言されるから。ーー子供も大人も、みんな仲良く。これが、きっと二人の友人の本当の願いだと思うのですが。
 
2005.0327
ある消費者金融大手会社のCMが面白い。スーツ姿の若者が森の中を四足歩行というより、獣のように駆けていく…「でも、やっぱりマチがいいかなぁ」と言う台詞とともに「無理はしないでね」と女性が声をかけるCMです。うまいなぁと思います。インスタントラーメンのCMで、麺を強調するのにオリンピック選手を起用したものにもクスッ。で、外国語の塾が連作していた●●ウサギ…どうしたのかなぁ。とても気に入っていたのです。
 
2005.0326
昨日のサッカー日本代表は惜しかったです。テレビの前で、にわかサポーターになっていたのですが、次第に引き込まれて、チカラが入っていたのでしょう、終了のホイッスルとともに、自分がグランドを走り回っていたかのような疲労感に襲われました。結果は惜敗したものの、日頃サッカーに興味を持たないボクですら一生懸命に応援していたのですから、いいゲームだったのです。次の試合も楽しみに応援します。
 
2005.0325
あっという間に、今週も金曜日。おかげさまで忙しい毎日を過ごしています。昨日から猛烈な冷え込みですが、事務所の窓からは、春休みになったのか、子供たちの元気な声が聞こえてきます。さあ、ピジョンズ・パークも元気に前進。現在、ピジョンズ・パークで募集している、ポッポ懸賞も、ぐいぐいと応募数が上昇中。応募メールでは、たくさんのありがたいご意見もいただいております。感謝、感謝なのであります。
 
2005.0324
早朝、眠りからの覚醒を緩やかに促(うなが)してくれたのは、春を告げる小鳥の声でした。ホー、ホケッキョと囀(さえず)るウグイスに、チュンチュンと鳴く声が呼応します。そうして時間が経つに従ってマチが動き始め、自動車の駆け抜ける音が増え、次第に小鳥の声は遠のき、かき消されていきました。今まで気づかなかったけれど、毎朝春を教えてくれてたんだなぁ。
 
2005.0323
水槽の仲間が増えました。エンジェル・フィッシュ。白、黒、斑(まだら)の3尾です。まだ、1センチそこそこで、30センチ水槽でもスイスイ快適に過ごしてくれているみたいです。元気に大きくなってほしいなぁと思います。さて、先日から始まったポッポ懸賞。まだ応募者数が少ないようです。おいしくて、重宝する「ふしめん」をどうぞ、当ててください。
 
2005.0322
先日、久しぶりに渓流の女王と言われる川魚・アメゴを追って沢を登りました。晴れ予想から一転、雪交じりのみぞれ雨。山の天気は、やはり侮れないのであるなぁと気を引き締めながらの釣行途中、二人連れの釣り人と出会いました。驚いたことに一人は60才を超え、連れの方はなんと85才と言う。前者が燻銀(いぶしぎん)なら、後者は漆黒の照り。貴重な出逢いに凍えを忘れました。
 
2005.0319
梅の花の季節も終わり、いよいよサクラの開花が目の前。今年もサクラの名所巡りが楽しみです。というわけで、ピジョンズ・パークのロゴ周りにも、サクラの花びらを配してみました。いかがでしょうか。今日の徳島は、朝から爽やかに晴れ渡り、本格的な春の気配に包まれています。ふにゃぁ~。それでは、皆さまよい週末をお過ごしください。
 
2005.0318
今日の徳島はとてもいいお天気です。お仕事日よりです。眠気を凌(しの)いで、やる気がもりもりわいてくる、そんな陽気に包まれております。で、ポッポ懸賞第2弾をついにアップ。(有)北室白扇さん提供の「半田手延そうめんのふしめん」をプレゼントします。味よし、歯ごたえよし、のどごしよしで、みそ汁の具に、マカロニ代わりとしてサラダやグラタンに重宝。ぜひご応募下さい。
 
2005.0317
どんよりと曇り空。徳島は、お昼になってもまだ雨は降っていません。ところで昨夜、水槽で飼っていた熱帯魚のスマトラが一尾、亡くなりました。息絶える直前、目玉が飛び出したようになり、お腹を上に向けて、水槽内をくるくると泳ぐのを見つけたとき、どうしてあげたらいいのか分からないで、おろおろするしかありませんでした。さよなら、スマトラ。長い間、目を楽しませてくれてありがとう。
 
2005.0316
表紙の写真は、先週末に撮影したもの。四国霊場八十八カ所第十三番札所大日寺です。週末でお天気もよく、多くの参拝客で賑わっていました。この寺と通りを挟んで正面には一宮神社が建立されています。石段を登って行くと立派な馬の像が出迎えてくれ、奥には一宮城跡への登山口が。石橋、石垣、石畳のどれもが苔むして、深い静けさが漂ういい雰囲気。ちょっと寄り道もいいもんだなぁ。
 
2005.0315
昨日の昼、飲み友達からエアメールが届きました。カンボジアの旅に出かけ、アンコールワット遺跡を見学中と。昔「謎のアンコールワット」という本を読んだ記憶によれば、深い森の中に、クメール美術がぎっしり詰まった石の寺院が建っているとか。小学生だった当時、謎めいた雰囲気にわくわくしました。で、郵便の日付を見ると先月23!? タイムカプセルを開いたような、奇妙な気持ちになりました。
 
2005.0314
久しぶりに家でゆっくりしようかと思った日曜日。ふと思いつき隣町にある公園に行って来ました。小雪がちらつく寒い日でしたが、家族連れや愛犬の散歩をする人たちで賑やかでした。少し歩くと市内が一望出来る絶好の高台を発見。春にはポカポカ日向ぼっこ。。。ちょっと空いた時間に息抜き出来る素敵な場所、まだまだいっぱい見落としてそうです。(餅)
 
2005.0313
昨日は、徳島市でも夕方から夜にかけて雪がちらつき、ときには吹雪く寒い一日となりました。そういえば去年の今頃は、公園で気の早いサクラが咲いているのを見ていたように思います。冬に逆戻りした昨日、そして今日も結構冷えますが、慌て者のサクラはまだ見かけないので、少し安心。「しっかり暖かくなってから、咲くんだよ」と、早くも公園のお花見に向けて胸を躍らせているのです。ウッシッシ。
 
2005.0312
土を押しのけていくブルドーザーのように、高原の草をひたすら食べるウシさんのように、ガブガブ水を飲みながら泳ぐゴールデンのように、次から次へと仕事をこなしたいっ! という気持ちはたくさんあるんだけれど。リーマン時代の習慣が抜けないのか、週末になると時間がスローに過ぎていくのを感じます。とくに、一つ仕事を終えて迎える週末は、ゆるゆると気持ちいいのです。
 
2005.0311
とある道の駅で、ずっと気になっていた「屋台」に寄ってみました。ギョウザ10300円、担々麺(小)300円。メニューの値段を見て「こりゃ、安いなぁ」とほくそえんだものです。しかし、長く待たされて出てきたものは焦げすぎのギョウザに、インスタント麺を疑ってしまう「これって担々麺?」的ラーメン。うむ、安いか高いか。ちゃんと体験するまで分からない。いい勉強になりました。
 
2005.0310
わぁ、午前中は、ぽっかぽか陽気。でも、午後からは曇りの予報。だから、梅の花の撮影は午前中にすませよう、と考えています。どんな風景に出合えるのかなぁ。楽しみだなぁ。
 
2005.0309
春、卒業式シーズンですね。過疎化が進む山村地域では、休校や廃校になる学校もあると聞きます。自分の生まれ育った学校がなくなるのは寂しいだろうなぁ…。それでも、子どもたちがいなくなった校舎や運動場は、地域の人たちに手入れされ、集会所やイベント、即売所などとして、町の活性化に一役買っているというニュースに少し、救われたような気持ちになります。(山の子)
 
2005.0308
今日は、いい天気だったぁ。ぽかぽか陽気に誘われて、吉野川市鴨島にある「うどん三木」というお店にお昼をいただきに行ってきました。鉄工所を改装して造られた店は、幹線道路から少し入った、とてもわかりにくい場所にありました。小さな旗看板が控えめな目印。200円のざるうどんを注文。さぬきうどんにひけを取らないコシの強さとのどごしのよさ。勢いで、カマタマ250円もツルリ。はぁ、満腹りんっ。
 
2005.0307
うぅ~っ!釣れたよっ!あ・め・ご。赤い斑点、青いライン、雪のように白い魚体。まだ、それほど大きくはなっていないけれど、野生魚の筋力を備えた力強い引きを楽しませてくれました。ありがとう、渓流の女王。で、渓流への道中、梅の花もあちらこちらで咲いているとの噂を聞き、寄り道。こちらも紅白のかわいい花を写真に撮ってきました。ところで白い花は、小梅。赤は、大梅になるの知ってましたか?
 
2005.0305
寒気が到来しているとはいえ、こよみの上で、今日は「啓蟄(けいちつ)」。冬ごもりしていた虫たちが目覚め、モゾモゾと土の中や石の下からはい出してくる日といわれています。…ウムム。ボクの心の中で眠っていたワクワク虫が、どうやらモゾモゾと。ハウッ、そうだっ! 渓流の釣りだ。アメゴ(ヤマメ)が待つ、谷に入らなければっ!
 
2005.0304
またまた寒い日。全国的に雪や冷たい雨が降っているようですが、徳島はまだ晴れ間も見えます。昨日、一昨日と仕事場に箱詰め状態だったので、久しぶりに外に出る用があり喜んでいます。そういえば、今日近くのOA専門店が新装オープンするそうで、広告を見るとほしいモノがとても安くなっている。ちょっと顔を出してみようかなぁ。楽しみだなぁ。
 
2005.0303
桃の節句。人形店には、見上げるほど豪華なひな壇から、キャラクターモノや省スペースのオシャレなインテリア風までいろいろ。全国から寄贈された約2万体の人形が所狭しと飾られた、徳島県勝浦町のビッグひな祭り会場は、多くの人出で毎年賑わっています。ひし餅・甘酒、ひなあられにひなケーキ…。昔ながらの行事・風習が現代風に進化しつつも引き継がれていくのはうれしいことですね。(ohime
 
2005.0302
ポッポストアに動きあり。半田手延そうめんの(有)北室白扇さんのコーナーに、商品がまた一つ、というか、ようやく追加できました。作業が遅くてすみません。で、何が新たに加わったかというと「ふしめん」です。ご存じですか? ふしめんを。そうめんを細く強く延ばすときに、折り曲げた端っこのことです。ヘアピンを大きくしたようなかたちをしていて、よくよく見ていると結構可愛らしい。どうぞ、ご覧下さい。
 
2005.0301
今日から3月。もうすぐサクラが咲く季節です。サクラの前に、杉の巨樹を表紙の写真に持ってきました。これは、今日、市町村合併で徳島県に誕生した「つるぎ町」、旧半田町の急な山の斜面にどっしりと育った大木です。杉の花粉に悩まされている皆さんには申し訳ないなぁと思いながらも、この偉容をどうしてもお伝えしたかったのです。
 
2005.0228
23日前に雪が降ったかと思えば、今日はなんとも和むポカポカ春日より。ほにゃ~っ、えぇ気持ちやなゃ~。仕事がんばらないとにゃ~。お昼は公園でオイシイだろうなぁ。季節はいよいよ春になってきました。急な気温の変化で風邪なんて引かないように、春に感謝しながら、春を楽しむことができたら、とてもいいなぁと思います。
 
2005.0226
通信販売のカタログって見てるだけでも楽しいですよね。気に入ったページには折り目なんかつけたりして…カーテンや布団カバーを新しくするだけでも新鮮な気分になりますよね(多分だけど)。もうすぐ春♪新生活に踏み出す方も多いことでしょう。そうして私のように生活が少しマンネリ気味と感じる皆さんも、ちょっとお部屋の模様替えなんかいかがですか。(外飯)
 
2005.0225
2月も残りわずか。月日の過ぎるのは、本当に早いモノです。毎日、なんだかんだで忙しく過ごさせてもらっているからかもしれません。ありがたいことです。なんて言ってるまに、来月は、いよいよ渓流の釣りが解禁になるんじゃないかぁっっっっ! ふぅ。ちょっと興奮してしまいましたが、今年はどんな釣りができるんだろう。30センチオーバーのアメゴ・ヤマメを夢見ています。
 
2005.0224
「A香港型」「B型」の二つのインフルエンザが猛威を振るっているそうです。手洗いやうがい、外出時のマスクなどの予防はもちろん、風邪の症状が出たら、早めに医療機関で相談することが大切だとのこと。一度かかってしまうと、39度を超える熱が続いたり、筋肉痛になったり。毎日、できるだけ明るく過ごすための第一条件は、健康であることに間違いないわけで、皆さま、ぜひお体をおいたわりください。
 
2005.0223
何時間もかけてやった仕事のデータが、パソコンから一瞬にして消えてしまいました。なぜなのっ!? 車庫に車を入れるときに誤ってアクセルを踏み込んで壊してしまいました。何が起こったのか。機械は難しいなぁ。失敗して落ち込んだ時に、勇気づけてくれる人がいると、元気が出ます。家族・友人・会社の同僚…本当にみんなありがとう。でも、まずは失敗の回数を減らすのが課題だなぁ(涙)
 
2005.0221
前日までとは、うって変わって雪。真冬並みの寒波が来ているんだそうです。車の板金屋を営む友人は、あんまり寒いので「コシにカイロを付けたところ、腰痛が始まった」と。寒暖の差が激しいと、やっぱり体には堪(こた)えます。とはいえ、今は、ウメの花が真っ盛りらしいです。早春を撮りに、さて、どこにでかけようかなぁ、なんてのんきなことを考えています。春ですから。
 
2005.0220
季節の変わり目に弱い風邪引きさん。私の周りにもたくさんいらっしゃいます。一口に風邪と言っても、いろいろな症状がありますよね。クシャミや鼻水には、ショウガや青ネギ、喉の痛みや咳・痰には大根やみかん、発熱には白ネギや梅干しがいいそうですよ。インフルエンザも流行しているようです。できればひきたくないもの。きっちり予防です。うがい・手洗い、栄養のある食事に十分な睡眠をとりましょう。皆さまもお気をつけ下さいね。(半)
 
2005.0218
所用あり、徳島から姫路のさらに先、兵庫県村岡町というところに行ってきました。高速道路距離・片道200キロメートルあまり。休憩を取りながら、約3時間で到着。徳島市内から、剣山まで行くのに同程度かかることを思えば、とても近く感じました。地図上では、とても遠い場所。でも行ってみるとそうでもなく感じる。フム。高い安い、硬い柔らかい、暑い寒い、比較する言葉はいろいろありますが、結局は「好きか嫌いか」で、判断の針は右にも左にも振られるのではないか。そんな当たり前のことが、最近分かってきました。
 
2005.0217
酒蔵を訪ねました。規模は小さいながらも、おいしいお酒を醸造するのに、日々データを集め、まとめていらっしゃいました。それが職人に不可欠の「勘」を身につけることにつながるのだと信じているのです。色鉛筆画を描いている友人から、油絵の作品サンプルが届きました。また新たな領域に踏み出した様子です。ある女性社長の思いからNPO法人が生まれようとしています。第1回ミーティングは、とてもアツイ空気が流れていました。相変わらずの暮らし・仕事をしているボクに、心地よい刺激を与えてくれるみんながいる。本当に、うれしいことです。
 
2005.0216
昨日、香川県高松市庵治町大島に、あるアマチュアカメラマンの方を訪ねました。大島は、かつてハンセン病患者の皆さんが強制隔離されていた島。今は、隔離政策が国の間違いであったことが認められましたが、長年人権侵害や偏見に苦しんできた皆さんの心を思うととても哀しい気持ちになります。それでも、昨日お会いしたアマチュアカメラマンの方は、74歳を迎えて「いろいろあったけれど、楽しいこともたくさんあるんだよ」と明るく元気に話してくれました。救われたような気がしました。
 
2005.0215
そのものズバリ! 表紙の変更です。どれだけ、見やすくできるか…。これを課題として持てる力をすべて発揮して、創意工夫を加えてみました。読者の皆さまからの、貴重なご意見がすべての鍵。どうぞ、ご評価くださいませ。
 
2005.0214
今日は、バレンタインデー。学校を卒業して、企業に勤めて、独立して、はや○年。バレンタインデーを縁遠く感じるようになりました。っていうか、テレビやデパートで偶然、その文字を見つける程度にしか覚えていない。ふむむ。青春との乖離幅に比例しているとすれば、そんなものか。チョコレートの甘い話は、これくらいにして、明日はまた新しい表紙を用意しなくては。わくわく。
 
2005.0213
春だなぁ。あったかいなぁ。サクラはまだかなぁ。サクラっ! サクラと言えば、徳島スローアート協会の第三回「ゆるい展」が、そろそろ。楽しみだなぁ。215日は、早朝から協会の皆さんと香川出張。楽しみだなぁ。ゆるい展の情報はこちらから→「青色通信」
 
2005.0211
暦の上では春。でも、まだまだ寒い。マチでマスクをした人を見かけます。風邪かなぁ、それとも例年以上と予想されている花粉の飛散量に対する予防策でしょうか。花粉症は、それまでぜんぜん大丈夫だった人が突然かかることもあるそうです。マスク予防だけでなく、甜茶(てんちゃ)とかルイボスティー、ハト麦茶なんかも予防効果があるそうですよ(み)。
 
2005.0210
今夜は、友人のお宅に呼ばれています。「梅酒開き」の日なのです。ウメと言えば、知名度で紀州梅に軍配があがるものの、徳島にも玉の大きさ、つや、色、何より味わいで決して後塵をあびないウメと産地があります。美郷村、阿南市、神山町、鳴門市の梅林は花見の名所でもあります。この徳島のオイシイ、ウメを使った友人手づくりの梅酒。あぁ、楽しみだなぁ。
 
2005.0208
久しぶりに早起き。小雨模様ではありましたが、すがすがしい朝を迎えました。で、これまた久しく顔を出していない喫茶店で朝食。友人の奥さんがやってるその店は、とても清潔な雰囲気で静かで居心地がいい。もちろんコーヒーもトーストも、今朝は食べてないけれど、ケーキもおいしい。いい感じで、一日が始まると、また仕事を頑張ろうって気持ちになれます。
 
2005.0207
行き慣れないお店。フランス料理のお店、高級ブランドが並ぶブチック、おしゃれな喫茶店、スポーツジム、まだまだいっぱいあります。緊張するというか、浮き足立つというか、なんだか萎縮してしまうのです。違った意味で、スポーツ用品店もあまり行かない場所。運動が苦手というのが一番の理由なのですが、昨日ちょこっと覗いてみました。そこで見つけたスキー場のパンフレット。「めいほう」「ジャム勝」「ハチ」。見ているだけで、いい気持ちになるのですねぇ。
 
2005.0206
寒波が通り過ぎて、昨日あたりからとても暖かなふっくらした日が続いています。ふにゃぁ。ふっくらといえば、パン。今日は、パン作りに挑戦してみようと、朝から奮闘しております。こんなとき、インターネットはとても便利で、パンの作り方で検索するとたくさん紹介されています。その中から、一番手軽なレシピを選べばいいわけで…。現在、午前10時。発酵を待っています。さて、仕上がりが楽しみなのです。
 
2005.0205
先日、廉価物を扱う衣料品店で、アナログ腕時計を買いました。文字盤が深いブルーで、ピカピカと銀色に光る金属のベルトがきれいだったから。携帯電話の時計機能に頼って、長年、腕時計はつけなかったのですが、思ったより軽く、邪魔にもならない。ごそごそとポケットから携帯電話を引っ張り出すより、左腕をちょっと突き出すだけで袖口から現れる腕時計は便利です。金額は税込み980円! きれいで便利で安い。いいことです。
 
2005.0203
今日は節分です。節分は、もともと季節の変わり目という意味で、春夏秋冬4回あったそうですが、今は冬から春への節目とされているようです。そして節分の儀式と言えば豆撒きですが、もう一つ、恵方巻(えほうまき)があります。その年のめでたい方角に向かって、一本丸ごとの海苔巻きに無言でかぶりつくことで福が訪れるというものです。というわけで、今夜の食事は歳の数だけの豆と海苔巻きか…。食べ合わせはどうなのだろう。
 
2005.0202
如月は、俳句で言うところの春の季語。1年を春夏秋冬で割れば、1つのシーズンは3ヵ月。それぞれに、お花見シーズン、海水浴シーズン、行楽シーズン、スキーシーズンなどがあります。このなかで秋の行楽シーズンに比べて、ほかの3つはなぜか短く感じます。夏冬は外に出づらく、さくらはあっという間に散ってしまう。四季の中で一番過ごしやすいのは、秋なのかなぁなどと、ずっと先のことを考えてたりします。
 
2005.0201
今年一番の寒波襲来ということで、四国の徳島市も朝からうっすら雪。と思っていたら、お昼にはどかどか降ってきました。仕事などで外出しなければならない皆さん、どうぞ自動車やバイクの運転、徒歩では足下に気をつけて行ってきてください。さて、本日は21日。ピジョンズ・パークの表紙も新たに出発進行。新企画目白押しの今月、がんがんいきますよ。お楽しみに。
 
2005.0130
四国は、今日もいいお天気のようです。北風が少し強く吹いていますが、ピジョンズ・パークの事務所にも、窓からぽかぽか陽気が差し込んできます。食事をとったあと、パソコンに向かうと、ゆらゆらと眠気がやってきます。あぁ、春が近づいてるんだなぁ。
 
2005.0129
先日、友人から、ピジョンズ・パークの「見た目」の変更をうながす新しいアイデアをいただきました。試作品として送ってくれたデザインは、ボクのとは、比べ物にならないくらい、とてもセンスがよくて、あか抜けています。う~む。確かに今の状態は「写真に文字がかぶって、見にくい。縦に長すぎる(友人談)」のかなぁ。ちょっと、頑張って、全面リニューアルに挑戦しようっ! なんてまた、元気が出てきました。
 
2005.0126
ポッポストアから、お知らせです。全国的にそうめんの里として知られる徳島県西部にある半田町で、手延そうめんづくりに精を出す(有)北室白扇さんが参加してくださいました。半田手延そうめんの持ち味は太さ。そして太さが生むコシの強さ。冬場に佳境を迎える、そうめんづくりのいろいろ、そうめんを使った料理レシピなも紹介しています。どうぞ、ポッポストアへお立ち寄りくださいませ。
 
2005.0125
友人から菜の花をいただき、さっそく茹でてカツオ節と醤油をかけて食べました。実家でもらったタラの芽は天ぷらで。ついこの前までお雑煮だおせち料理だと言ってた食卓は、一足早く春が来たような…。子供の頃は苦手だった味、苦みや香り、アクの強い食べ物が、いつの間にか季節を感じてオイシイと思えるようになりました。さぁ、次の休みにはフキノトウでも探して土手を散歩してみようかなっ(み)
 
2005.0124
人が集まる場所というのは、何かしらの魅力をもっています。そうして、みんなが足を運び顔を合わせ、話すことで、もともとの魅力を膨らませるばかりでなく、新しい楽しみを生み出していくのです。昔ながらの、大家族の食卓しかり、どこかのホームパーティーしかり、同窓会しかり、今の季節ならスキー場だったり、夏なら海水浴場だったり、秋祭りもそうだろうし。一人っきりで居たいときもあるけれど、大勢の中に身を置くのも、たまにはいいものです。
 
2005.0123
四国は雨、山間部では雪模様です。昨日は、チェーンをかけた四輪駆動車が動けなくなるところまで、山道を進み、写真を撮りました。そうしたところにも廃屋があり、よく見れば今も生活の気配のする家屋も建っています。雪に閉じこめられる生活を思うと、自分の暮らしの恵まれていることをあらためてありがたく感じます。撮ってきた風景は、いずれまたご紹介します。お楽しみに。
 
2005.0121
朝からなんですが、最近、洗濯物を干していて思うことがあります。パンツのゴムがゆるくなって、端っこがヘロヘロになっている。そういえば、最後にパンツを買ったのはいつだったろう。しかし、はいているときには、ヨレヨレに気づかない。もしかして、ひょっとして、お腹が出てきたからなのか…。ゴムが伸びきった状態ではいているということか…。運動しよう。そうだ腹筋運動だっ。いや、その前にパンツを買いに行こう。
 
2005.0120
この間、友達の子供に「マニアですか?」と聞かれて、ボクの脳は全停止してしまいました。まさに「虚」を突かれた格好。その日、友人家族と県外に出かけ、せっかくだからと写真をパチパチ。ファインダーを覗くことに夢中で、レンズの向こうに、風景だけなく、いろいろな気持ちがあることを忘れていました。話をするのもカメラ越しというような姿は、確かに奇異に映ったでしょう。何事によらず、他人の目、自分の心(自由)、両者の距離を計る客観的な視野を同時に発動すること。自由でいるのは難しいなぁ^^;)
 
2005.0118
モーレツな勢いで、ポッポストア拡張中。二つの商品群をまもなくご紹介できそうです。どうぞ、お楽しみに。そして、新たなコーナーとして、掲示板・ポッポBBS(仮題)および、ピジョンズ・パーク的読書のすすめ(仮題)を企画中。こちらもご期待下さい。読者の皆さまの今年の目標成就を願いつつ、ピジョンズ・パークも拡大路線をひた走っております。
 
2005.01172
朝食に、そば粉のクレープをつくりました。ソバの風味がほのかにする生地で、目玉焼きとハムを巻いてケチャップで味付け。あっさりしていて、食べ応えもある。はまりそうです。ソバと一口に言っても、その種類は10種くらいあるそうで、大別すると普通ソバと苦みのあるダッタンソバがあります。ソバは、高タンパク低カロリーで食物繊維も豊富に含んでいるとのこと。麺としていただくのもいいですが、小麦粉の代わりに使ってみても結構いけますよ。
 
2005.01.171
恒例のスキーツアーを楽しんだ?皆さんも、お正月明け直後の連休でスロースタートした皆さんも、淡路島の七福神巡りに参加した皆さんも(かなり少数派?)も、昨日、一昨日のお休みで体調を整え、心身共に通常モードへの切り替えをされたことでしょう。ピジョンズ・パークもとどまることなく歩んでいくのです。決して、その歩幅は広くはありませんが、それでも少しずつ、前へ。もちろん、皆さまと同行二人で。
 
2004.01.16
115日号のピジョンズ・パーク表紙は、徳島県の三加茂町で大切に受け継がれてきた大きなクスノキをモチーフにさせていただきました。樹齢は1000年を超え、幹の太さは13メートルもあるのだとか。巨樹・古木は、町の中心で長い間、人々の営みを見つつ、自らも大きく育ってきたのです。木の下に入って、枝葉を広々と伸ばした堂々たる姿を見上げます。時に風雨に耐え、しかしながら思うに任せて立っている。こんなふうに、ゆっくりと時間を重ねて大きくなっていきたいなぁ、なんて思うのです。
 
2004.01.14
久しぶりに山が見たくなりました。雪の山道を金属チェーンに頼りながら、ゆっくりのんびりドライブします。車の轍が残る上り坂、緑から赤そして今は白く化粧した木々、純白にデコレーションされた谷の岩。そういうものを眺めたくなりました。皆さまも、今日一日頑張ったら、週末はそれぞれお気に入りの癒しスタイルにどっぷりつかってみませんか。
 
2005.01.13
忙シイデスカ? ソレハ喜バシイ、コトデスネ。三食、オイシク、イタダイテイマスカ? タイヘン幸セナ、コトデス。皆サンノ笑顔ガ、思イ浮カブカラ、パソコンニ向カウノガ、楽シクテナリマセン。有リガタイ、コトデス。有リガタイ、コトデス。バナーヲ取リ付ケマシタ。クリックシテ下サルト、ウレシイデス。「トップページ・イメージコレクション」ヲ更新シマシタ。ゴ覧イタダケレバ、幸イデス。
 
2005.01.12
学年最後の3学期が始まり、受験生にとっては最後のがんばりの時ですね。寒さや寝不足、緊張など…体調を崩さないようお気を付けください。さて、本日はピジョンズ・パーク的幸せのかたちが更新しています。徳島県は三好町で地元の素材を生かした食材でお菓子作りに取り組んでいる、明るいおばちゃんたちのグループ「フルール」の方々を紹介しています。受験勉強や仕事の合間に、ちょっと一息、ぜひお立ち寄りくださいね。(**
 
2005.01.11
成人式や飲み会、旅行やスキーを楽しんだ皆さんも、はたまた引っ越しを頑張った方々も、今日からまた日常の始まりです。朝から晴れてる地域の方もそうでない方も、心は晴れ晴れと、一週間、がんばりましょう。そんなとき、ピジョンズ・パークが何かのお役に立てればうれしいです。
 
2005.01.10
今日は成人の日。古い言い方をすれば元服。すでに成人した私たちからすると、一人前の大人として自分の力で頑張る若者を応援する日。成人される若者の皆さんにとって、昨日と今日が、どれほど違うかと比較するのではなくて、気持ちの上でのケジメとなる日。なにはともあれ成人を迎える皆さんおめでとう。ところで、ハッピーマンデーの適用で連休が増えるのはうれしいのですが、115日も休みにならないかなぁ…^^m)。
 
2005.01.09
今日から3日間は「えびすさん」。商売繁盛の神様ですっ! この3日間を「宵えびす」「本えびす」「残りえびす」と呼んで多くの人出がみられる徳島市通町の街灯は、笹(ささ)の形をしてるそうですよ。熊手や笹、福飴などの屋台もとても楽しみです。読者の皆様が今年1年「えびす顔」で過ごせますように。早速、お参りに行ってきます!!(み)
 
2005.01.08
お正月明けの3連休初日。年末年始からいきなり仕事の頭や体調に切り替えるのは、結構骨が折れます。そんなとき、お父さんたちにとって、お正月直後の連休は何よりありがたい骨休めか。若い人たちにとっては、スキーに行ったり、成人式を前に美容院やお買い物に行ったりと、楽しい時間になっているのではないかな。ピジョンズ・パークは、今日もお仕事。でも、暖かい部屋でのんびり、ゆらゆらやれてますから、これでいいのです。
 
2005.01.07
春の七草──せり・なずな・ごきょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ── 今日は年中行事の一つ、七草かゆを食べて健康を願う日です。年末年始に食べ過ぎた胃の調子を整えて、食生活も通常モードに切り替えです。七草にこだわらず、大根、かぶ、にんじん、ごぼうなど冷蔵庫の野菜で「我が家流七草」もありかも。何はともあれ、今年一年、皆さまが健康でありますように。(m)
 
2005.01.06
全国の名所や名物、イベントなどをPRするために「ミス○○」「○○娘」といった方々が活躍しています。やわらかな笑顔で、一生懸命に地元の宣伝に努める姿を目にするたび、自分の育った、ふるさとや地域を大切に考えているんだなぁって、安心します。ところが今日の新聞を読むと、徳島の魅力を伝えるスタッフ募集に応募者がとても少ない旨が。う~む。でも、いろいろ考えてみると、控えめな県民性や奥ゆかしさも見えてきて、まぁいいかぁ、とも思ってしまったりして。
 
2005.01.05
今日は大安。本格的に、今年の仕事が始まった感じです。そして今日は、小寒。寒の入り。本格的に寒くなるという。皆さま、どうぞ、「雪ニモ、夏ノ暑サニモマケヌ、丈夫ナ」体を維持して頑張ってください。寒さといえば、水族館のような喫茶店があったなぁ。マスターに話を聞けば、1年中室温で頑張っているとか。魚さんたちは凍えていないだろうか。少し心配になっています。
 
2005.01.04
初めて「スノーボード」に挑戦しました。先生は無し。レンタル・ボードを装着。ってやり方が分からない。周りの人をさりげなく確認。片足だけ板につないで、リフトへ。タイミング良く腰掛けるのが難。で、頂上へ着陸。失敗。転倒。さあ、すべるぞ!って、左前にすべるのか、右前か? 動き始めてしまった。中略(みなさんの想像通りなので)。今日は、マッサージの先生のお世話に。もうやらない? いいえ、楽しいですよ。上手な人が次々滑るのを見てるのも^^;)
 
2005.01.03
初詣はもうすまされましたか? 皆さん、久しぶりに家族の待つ実家で、おせち料理やお雑煮など美味しい正月料理を食べたり、古い友人にあったり、楽しいお正月を過ごされたことでしょう。明日から仕事という方もいらっしゃるかもしれません。心身共に、しっかりとリフレッシュした後は、精一杯頑張る今年へ、元気に踏み出しましょう。
 
2005.01.01
新年あけましておめでとうございます。今年がどうか、皆さまにとって良い年となりますように。そして、ピジョンズ・パークが、皆さまのお役に立てますように。今年は酉年(とりどし)、羽ばたきの年です。ピジョンズ・パークのキャラクターはハトではありますが、同じ鳥の仲間ですから、しっかりと飛び立ちたいと考えています。何はともあれ、おめでたい年明け。ポッポギャラリーに、新年早々動きがあったようですよ。どうぞお立ち寄りください。


2004

 
西の空へ移動するふたご座から流れる流星が、運が良ければ1時間に50個程も観察できるとのことです。願い事が山ほどできそうです(笑)。寒くて外に出るのが億劫な季節ですが、天然のプラネタリウムを楽しんでみませんか。(ピンチヒッター)
 
2004.12.8
空気が乾燥して、唇が切れてしまったり、パチッと弾ける静電気が気になるようになりました。この季節、最盛期を迎える伝統産業があります。それがそうめん産業。晴れが多く、湿度が一定しやすい冬場がそうめんを延ばし乾燥させるのに適しているのだそうです。兵庫県の揖保乃糸や奈良県の三輪そうめん、愛媛県の五色そうめんなど、すぐに思い浮かびますが、徳島のご当地そうめんと言えば、やっぱり「半田手延べそうめん」。普通のそうめんの二倍はありそうな麺の太さとコシの強さが特徴。もうすぐ、ポッポストアに登場です。
 
2004.12.7
ポッポギャラリーでご紹介している色鉛筆画作家・川上和彦氏の個展が、今日から今月12日まで開催されています。場所は、徳島県三好郡池田町にあるヨンデンギャラリー。徳島市から高速道路で1時間あまり。井川池田インターチェンジを降りてすぐです。作家のやわらかで、あたたかな心根が表現された作品を、ぜひご覧になってください。
 
2004.12.6
おはようございます。季節はずれの台風から昨日は温帯低気圧の影響で強い雨。打って変わって今日は、冬型の気圧配置が変わったのか、ぽかぽか陽気の、とても良いお天気になっています。ハトをはじめ公園に暮らす住(獣)人たちにもつかの間の温暖日。彼らの幸運をわけてもらいに、お昼休みにでも、ぶらりと散歩に出かけてみてはいかがでしょう。
 
2004.12.3
イチ、ニ、サン、ダァーってわけで、早123日なのです。本日のピジョンズ・パークの更新コンテンツは、ポッポギャラリー。色鉛筆画作家・川上氏の第二弾をアップしています。静物をひたすら描き続ける作家の反静物的あたたかな心が生み出すのは、人情の断片であったり、ゆるやかな交流であったり、忘れ去られがちな季節感であったりします。どうぞ作家の息づかいを感じ取ってください。
 
2004.12.1
水の街・徳島市を流れる新町川に、光のツリーが登場しました。イルミネーションでクリスマスツリーをかたどった電飾のツリーです。水面に映りこんだ光のオブジェが、水の流れや波に揺らめいて、透明な冬の訪れを意識させてくれます。願わくば、撮影者の背骨にまでしみこんでくる冬の夜の冷気が、光を見つめる人々の周りだけでも、しばし和らいでくれんことを。
 
2004.11.30
おはよう、ございます。おさむう、ございます。わわわっ! んなこと言ってる場合じゃありませんでした。今日は30日。ってことは、明日は121日号に表紙チェンジです。ふっ、表紙の写真を探さなきゃ。いろいろ撮りためてる中にイメージに合うのがあるかなぁ。ん? 現在まだ朝の6時半を回っていない。新鮮な写真を撮る時間はあるかもしれません。いやさ、きっとある。どうぞ、ご期待ください。
 
2004.11.28
先日、近くのスキー場がオープンしたと新聞に載っていました。ウィンタースポーツの花形にもかかわらず、これまでまったく興味がありませんでした。それでもまあ、毎年楽しみにしている人もいるわけで、これは一度は経験しておかなければと思っています。スキーそのものが楽しいのか、みんなでわいわい行くから楽しいのか、はたまたスキーの後の温泉がいいのか。いろいろ考えるより、まずは重い腰をあげなければ^^;)
 
2004.11.27
ポッポストアのギフトセットに、お客様より「もう少しギフトの品数を増やしてほしい」「3000円~5000円位の商品も取り扱ってほしい」等の貴重なご意見をいただきました。ABセット商品以外にも金額に応じていろいろな詰め合わせをさせていただきますので、ご希望の方は、注文フォームの購入商品記入欄からお申し付けください。一つ一つ心をこめて手づくりされた商品だから、一つ一つ大切にお届けできるように心がけております。(パチパチ君)
 
2004.11.26
ポッポストアの商品が少し増えそうです。一生懸命に手づくりにこだわる2つのグループと交渉・取材を進めています。ご紹介まで、少々お待ちください。ところで、もうすぐ12月。ピジョンズ・パークの新表紙を何にしようかなぁと、やりがいのある悩み。ハトの仕事場は、師走を待たず、はやくも慌ただしくなってきました。寒さも日に日に厳しくなるこのごろ、忙しい年末を控え、読者の皆さまが体調など崩されないよう願っています。
 
2004.11.25
肩こりがひどくて、首筋がつってしまうほど。憂鬱になって、仕事もはかどらなくて、気が滅入ってきそうだったのですが、肩に貼るだけで効くという「チタン」のテープを使用したトタン、ピタンと直っていくような気がするから不思議です。首を曲げると、奥歯が浮くような痛みがさりませんが、なんか楽しみを見つけることができれば、きっと薄らぐに違いないと頑張っています。読者の皆さんも、仕事や家事や勉強に疲れて、頭や肩が痛くなったりしたら、ちょっと一休みして、ささいな楽しみ探しをしてみませんか。
 
2004.11.24
黒ごまアイスに“きな粉”をふりかけて食べると美味しいと、昨夜、テレビのバラエティ番組の料理コーナーで言ってました。さっそく黒ごまアイスが食べたくなりましたが、冷蔵庫にあったのは雪見大福。試しに、ちょっとかけてみたところこれもなかなかのもん。この季節になると田舎の祖母がよく、“芋もち”を作ってくれるんです。知ってますか? これに“きな粉”をまぶして食べるのは絶品なんです!! 皆さんの「きな粉はこうして食べると、おいしいっ!」を、ぜひ教えてください。(6の子)
 
2004.11.23
国民の祝日・勤労感謝の日。一生懸命に働く姿勢を尊び、そして一年の豊作を祝い、みんなが互いに感謝しあう日です。昔は、この日、次の年のための種子を取る儀式が全国で行われていたそうです。休日といえば余暇、働き過ぎの日本人は余暇をいかにして楽しむかということが言われているようですが、ただ、どこかに遊びに行ってへとへとで帰ってくるということではなくて、もしかしたら祝日のいわれを知ることで本来の過ごし方が見えてくるのかもしれません。かくいうボクは、家庭菜園にでも挑戦してみようかなぁ。いや、今日は祝日でしたね。
 
2004.11.22
風は冷たいのですが、これほど気持ちよく晴れると、仕事をしながらも、外に出たくてうずうずしてきます。しかし、方々よりホームページをもう少し動的なものにしてはどうかというご意見をいただいており、せっかくなのでフラッシュの制作に取り組んでいます。といっても、作業場に閉じこもっての独学ではなかなか難しい。「とりあえずロールオーバーイメージくらいでお茶を濁して…」などと、逃げも考えたりしてしまいます。が、やってると案外突破口が見つかったりしそうで頑張ってます。
 
2004.11.21
最近ではとても貴重なポッポニュースらしい、ポッポニュースです。気づいている読者の皆さまは多いかと思いますが、あえて申し上げます。ポッポギャラリーオープンっっっっ! 作家の、いや人の心のあったかさを、もしもこのサイトでお伝えできていないとすれば、それはポッポギャラリーの力のなさです。どうぞ許してください。一つ一つの作品を、ゆっくりと時間をかけて鑑賞していただければ、色鉛筆画作家・川上氏の心の体温を感じていただけるはずです。では、どうぞご覧ください。
 
2004.11.19
「当たるカモっ!!」のポッポストアの懸賞でお中元・お歳暮にもらってうれしいものは? と応募者の皆様からコメントをいただいています。商品券やビール、調味料、洗剤など、実用的なモノが人気みたいです。ほかに地域の特産品やめずらしいお菓子・お酒との声も…調味料・地域の特産。うっ、これはまさにポッポストアの田舎の香りのするギフトがぴったりではないか! ぜひポッポストアのギフトをクリックしてみて下さいね。(ip
 
2004.11.18
今日は、朝から雨模様。気温も湿度の関係からか骨身にしみるような下がり方です。こんな日は、どこか気分も滅入りがち。読者の皆さま、どうぞ体調には十分にお気をつけください。さて、本日のニュース。てっぺん物語第四話をアップいたしました。西日本第2位の高峰・剣山がテーマです。登山行当日は、まだいくぶん紅葉に早かったのですが、空は秋晴れ、風はすずやかでした。今日を晴れやかな気分で過ごしていただくために、少しでもお手伝いになればうれしいのです。どうぞ、てっぺん物語へお立ち寄りください。
 
2004.11.17
まずは、お礼から。皆さまありがとうございます。昨日のアクセス件数が100を超えました。正確には129件。これはピジョンズ・パーク始まって以来の快挙。ひとえに、読者の皆さまのご愛顧のおかげです。一日100アクセスを目標にしていましたので、ありがたい気持ちでいっぱいです。ところで最近、あるイラスト作家の方と知り合う幸運に恵まれました。この方の協力を得て、新企画「ポッポギャラリー(仮称)」を建設中です。間もなくのオープンを予定して降りますのでどうぞ、お楽しみに。
 
2004.11.16
今日は、自由な表現方法をもって集まる「徳島スローアート協会」のメンバーの皆さんと、徳島県西部の町、三好町へ。どんな取材になるのか、とても楽しみなのです。内容については、後日の報告で。
 
2004.11.15
朝から雨。目が覚めた時、ひどく肩が痛むので、もしかすると運動不足かもしれないと思い、昔覚えたラジオ体操を思い出しながらやってみました。深呼吸に始まり、深呼吸に終わる。その間に行う運動の順序はめちゃくちゃだったのでしょうが、やった後は体が楽になりました。ラジオ体操の効果にかなりびっくりしています。気分が良くなると、頭の中で情報がつながりやすくなるのか、今日は、よく行くビデオ店がオール100円の日だったことを思い出しました。仕事の合間に、借りに行こうかなぁ。さて、また一生に一度の新しい1週間。懸命に生きようと思います。
 
2004.11.13
爽やかな朝が広がっています。皆さん、おはようございます。今朝は、すごく冷え込んでいます。秋より先に冬が来たような気配です。今年の秋は、どうやらかなり遅れているみたいで、なかなか紅葉の便りがありません。だったらこちらから出かけよう。そうだ、紅葉のメッカ・京都だ。彼(か)の地なら、きっと濃厚な秋に出合えるに違いないっ。しかし、その前に灯油を買いに行こう。ストーブの前で、うずくまるのが幸せな季節がやってきたのだから。
 
2004.11.12
引かれ合う心の出逢いは、時として、向かい合う駅を目指して同時に出発した電車の乗客のようなものだと思います。徐々にスピードをあげた電車は、二つの駅の中間点ですれ違う。その最も接近したときに、最もスピードがついており、そして互いの表情も香りも体温も感じられぬまま遠ざかってしまう。しかしそれは、寂しいけれど、決して無駄な瞬間ではないと思います。まるで違う路線ではなく、時間のズレもなく、そこには何かきっと、深い縁(えにし)が存在しているのに違いないのです。
 
2004.11.9
朝から、なんですが、お酒の飲み方には2つの種類があると聞きました。おいしく味わって飲む方法と酔うためにただひたすら飲むというやりかたです。前者は尊ばれ、後者はよくないとの説が有力を占めます。しかしながら、とりあえずストレスに抗し、記憶を置き去りにできるお酒の力を借りることで、心のバランスをとらなければどうしようもないときもある。長くなるので、この続きはピジョンズ・パーク的幸せのかたちで。ところで、お酒の二次的効用に、新鮮な話題に触れられるという、うれしい面があることも付記しておかなければ。
 
2004.11.8
最近知り合ったばかりの友人の絵の展覧会を見てきました。元お菓子職人のその方は、3年ほど前に下半身が言うことをきかなくなる病気にかかり、車いすでの生活を余儀なくされることになったそうです。仕事を辞め自宅での療養生活となったわけですが、とても明るく、やわらかな心遣いを忘れないのは、奥さんや子供たち、そして周囲の皆さんとの暖かな交流があるからかもしれません。はじめて1年あまりという色鉛筆絵は、奥さんが添える言葉とよくなじんで、彼の心の素直さが表現された優しい雰囲気でした。
 
2004.11.5
悲しいこと、苦しいこと、辛いこと、悔しいこと、切ないこと、いろいろな思いや体験をする日があります。けれど、次の日には昨日とは違う何かしらを見つけます。うつむくことで、頭を下げることで、それまで、あまり見ていたなかった靴のつま先に「ホツレがひどいなぁ」とか、踏んづけられて石段にこびりついたガムのかすに「ふむっ」とか…。ものの見方が変わると、考えることも移っていく。また、自分が変わっていくんだなと実感します。
 
2004.11.4
皆さんこんにちは。ポッポストアの懸賞がうれしいことになっています。たくさんの応募をいただいています。ありがとうございます。1215日の当選発表をお楽しみに。そして、かなり気が早いですが、次の懸賞も計画中につき、ご期待ください。ところで、ボクは現在、雲の撮影にはまっています。秋は巻積雲の一種「うろこ雲」が見られます。比較的に空の高い位置にあり、かげりが薄く、真っ白なのが特徴。青い空にぽっかり浮かんでいるのを、川の土手などで眺めていると、ふぁぁ~って、眠くなるのです。
 
2004.11.3
今日は文化の日。しかし文化とは一体…。英語にするとカルチャー…全体…。ある辞書によると「社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体」だそうで、たぶん言葉や習慣、宗教なんかのことなのでしょう。調べついでに、文化に関連する言葉を拾ってみると、文化祭、文化景観、文化遺産、文化勲章、文化財、文化人…と、いくらでも出てきます。ピジョンズ・パークも大きなことを言えば、何かの潮流となり、文化の一片とならんことを願いつつ、てっぺん物語に新タイトルアップです。どうぞ、お立ち寄りください。
 
2004.11.2
新紙幣の発行に、来年のお年玉付き年賀状の発売、運転中の携帯電話使用処罰の対象…新しいことずくめの11月。我がピジョンズ・パークでも、新企画。ポッポストアのすぐ右隣にポッポストアの懸賞コーナーをアップしました。締め切りは1215日です。皆さんふるってご応募下さいね。(運動不足のM)
 
2004.11.1
 
11月となりました。陰暦で霜月、もしくは霜降月というように、霜が降りるほど気温が下がり、本格的な冬への入り口です。山の紅葉もあとわずか。足早に冬枯れ、山水の風景へと移っていきます。今月の表紙は、季節や天候や時間や、そして見る人の心のありようで姿を変える吉野川です。撮影したのは、吉野川の中流で、川の南岸、徳島県美馬郡貞光町側から。写っているのは北岸の町、美馬町です。よく晴れた日でしたが、風は冷たく、流れも心なしかキュッとしぼんでいる。寒いときには体をちぢこめて、それでもしっかりと進んで行く──。ボクには、そんなふうに見えました。
 
2004.10.31
 
10月も最後の一日となりました。はやもう、暮れのことを考える季節です。1年は本当に短いと感じます。やりたいこと、やらなくちゃならないことが、山積みのはずなのになかなか進まない。けれど、やることが、この先いっぱいあるということで、自らのレーゾンデートルを確認できるのはありがたいことです。明日は、表紙をチェンジします。どんな背景になるのか、お楽しみに。
 
2004.10.30
 
訪問していただいた皆さん、こんにちは。本日はでっかい発表があります。ポッポストア全面リニューアルです。できるだけ見やすく、おもしろく(?)を前提に改装をはかってみました。どうぞ、ごらんになってくださいませ。
 
2004.10.29(金)
 
だんだん日が短くなり、寒くなってきました。みなさまも体調など崩されませんよう、お気を付けくださいね。さて、先日「りんごジャムが品薄状態」と書いたのですが、いよいよ今年は在庫15個のみとなってしまいました。在庫切れなんてお客様にご迷惑をおかけします。それにしても、さっそくのネット販売での反響に大喜びしております。横倉のおばちゃんたちは相も変わらず、早朝からの豆腐やだんご作り・夜遅くまでの仕込みをしながらも、新商品の開発も怠っておりません。期待していて下さいね。(深夜のおやつが欠かせない、K)
 
2004.10.27
 
またしても、トップページのイメージを更新。雑誌風のあつらえにしてみました。ころころよく変わるのは「みなさまに、できるだけ見ていただきやすく、また楽しい雰囲気を模索しているため」と言えば体裁はよいのですが、なかなかコレといったものを見いだせないでいるとも…^^;)。それでも、まぁ、今回のも結構気には入ってるのです。表紙の背景は毎月、変えていくつもりです。どうぞお楽しみに。そしてそして、ギフトのバナーにもお気づきいただけましたでしょうか。ポッポストア特製のお歳暮セットをどうぞご利用くださいませ。
 
2004.10.25(月)
 
かつて、怖いモノのたとえといえば「地震、雷、火事、親父」でした。このなかで、怖さを失いつつあるのは、いうまでもなく親父ではないでしょうか。親父の代名詞が「怒鳴り声とげんこつ」であったのは、いつ頃までのことか。しかし、ここに一つ、かつての権威を伝える名を持つ菓子が今も生きています。それが「げんこつ飴」。麦と大豆の粉に水飴で味付けた、素朴な田舎のもっちり飴。ポッポストアの新しい商品をどうぞ、ご賞味ください。
 
2004.10.24(土)
 
生まれたてのホヤホヤ~ポッポストア。品数の少な~い中、オープン早々、ご注文をくださったみなさま、本当にありがとうございます。おかげさまで、オープン3日目にして早くも、りんごジャムが品薄気味なんです…ごめんなさい。私も毎朝トーストにぬっていただいていたのですが、これから当分はジャム抜きになりそうです。まだまだ手際よくとはいきませんが一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします。(MP
 
2004.10.22(金)
 
おはようございます。TOKAGEと呼ばれた台風23号のニュースが、昨日は一日中流れていました。ピジョンズ・パークが事務所をお借りしているアパートのまわりの道路も、ほとんど川のようになって、立ち往生する車もありました。全国的に被害がどれほどのものになるのか、とても心配です。今日「ピジョンズ・パーク的幸せのかたち」が更新になっています。どうぞ、お立ち寄りください。このホームページが、こんなときにこそ、誰かの心の元気に、少しでもお役に立てればと願っています。
 
2004.10.21(木)
 
昨日、やっとこさオープンしたポッポストア。商品数がきわめて少ない中、お買いあげいただいたみなさま、本当にありがとうございます。商品は、大切にお送りいたしますので、しばらくお待ちくださいませ。というようなわけで、調子をあげて、今日はさっそく「リンゴのジャム」と「きな粉」をアップしました。お立ち寄りいただければうれしいです。また、この勢い(?)をお借りして、お歳暮商戦にも打って出ようかとも計画を練っております。どうぞ、少しだけご期待ください。
 
2004.10.20(開店記念日)
 
ついに、この日がやってきました。ポッポストアのオープンです。ネット世界への出店という、ボクたちにとっては未知の海へ船出する今日。太陰太陽暦で吉凶を占う六曜によれば、本日は先負なのだそうで、そのうえ窓の外では、今年10個目の日本上陸となる超大型台風23号が吹き荒れています。新規開店にあたって、今日この時間を選んだのは、もはや後はない、最も低い位置からスタートを切るためであります。舟は人力にして、漕ぎ手は少なく、船首には「田舎の素朴な手づくりの味」のみを掲げるばかり。それでも、岸壁を離れたからには、些細な出来事に幸せのエネルギーを見いだしながら、航海を進めていく決意です。今回、第一弾としてご紹介する商品は3点と数のうちに入りませんが、これからじわじわと強化してまいります。どうぞ、みなさま、長い目でご愛顧くださいますよう、お願い申し上げます。それでは、出発だっポッ!
 
2004.10.17(月)
 
ピッチャー変わりまして、キャンプ続編。私もピジョンズ・パークのスタッフキャンプに誘ってもらい、お友達ご家族と待ち合わせて、車を連ねてわいわいと目的地に着いたのは22時頃。なかなか沸かないお湯を待っての熱々のカップラーメン(体の芯から暖まりこの上ないおいしさにぷはぁ)・缶ビール・おにぎり・サンドイッチをほおばりながら大人も子供も大はしゃぎ!! 満腹になたところで波止近くの広場にテントを張って、夜釣りをしたり 満天の星空を眺めたり(ボッ-っとしてて、流れ星にお願いするのも忘れてましたが…)。満足のひとときを過ごすことができました。さぁ、リフレッシュしたところで今週も頑張りましょう。(6の子)
 
2004.10.16(土)
 
現在時17:15。これから、キャンプに出かけます。テント泊も回を重ねるたびに、手際よくなってきて、始めたころに比べると、ずいぶん荷物が減りました。イスは流木や石を利用して、明かりはヘッドランプにし、料理は小さなカセットコンロで十分まかなえます。食事は焼き肉から、おにぎり&カップラーメンに移りました。これがとても美味しいのです。今日、キャンプに行く話を近くに住む友人(コンピュータの達人)に伝えたところ、友人とその奥さん、そして二人の息子「ちっちゃいあっくん」が、我がアパートまで、美味しいサンドイッチを差し入れてくれました。ありがたいことです。今夜は、いつもより豪華な食事ができそうです。ありがとう。それでは、みなさま行ってきます。あっ、忘れるところでした。このページの一番下に、バナーらしきモノがくっついているのに気づいていただけましたでしょうか。「らしき」というのは、どこにもリンクされていないから。でも、もうすぐ、ポッポストアがオープンです。本当にもうすぐだっポッ!
 
2004.10.15(金)
 
今更ながら、100均の店に行くと、その品数の多さにいつもびっくりさせられています。ついつい、時間が経つのも忘れて店内を見てまわる。それだけで、楽しいこと楽しいこと。生活用品のほとんどがそろってるし、雑貨に事務用品…あれもこれも。お洒落だったり、機能的だったり、なかなかのスグレモノ。中にはすぐに壊れてしまうものもあるけどそれはそれで、あきらめがつきやすい価格…。実は今日も、昨日になっちゃったかな、いろいろ買ってきました。えっ! こんなものも100円かっと余分なモノまで買ってしまいます。そして、部屋で一つ一つ、手にとってながめる。これまた楽しいんです。(K)
 
2004.10.13(水)
 
最近、ドライブが楽しい。どうしてかっていうと、目的地に向かう途中にある「道の駅」が増えてるからです。食事やトイレ休憩のために立ち寄りますが、楽しみは、なんてったってお土産ウオッチング。朝市やとれとれ市のように、地元でとれた新鮮な野菜や梅干し、手づくりお菓子などが所狭しと並べられているのを、あれこれ見てまわるんです。今は「手作りだんご」にはまっていて、ついこの前も買ってしまいました。車の助手席で、シートベルトをしめるのももどかしく、草だんごのラップをはずし、すぐにモグモグ。一口目、二口目、水筒のお茶をごくり、三口…五口くらで食べ干して、指先をひとなめ。幸せの瞬間です。次はいつ、やってくるのかなぁ。(食べ過ぎのM)
 
2004.10.12(火)
 
ついこの前まで「海水浴だ!」「ビアガーデンだ!」と騒いでいたのが、もう半袖だと肌寒さを感じる季節になっている──。2004年の夏よ、さようなら。…でも、寂しくはありません。外を歩くと、どこからともなくやってくるキンモクセイの香りに鼻先をくすぐられて「ほにゃ~」、コンビニに行けば、豚まんとおでんのいいにおいで「くらっ」と。お鍋だって、夏の2倍も3倍も美味しくなる季節の到来。そして紅葉狩りもあれば、イカ釣りもシーズンに入ります。そう、イカ釣り。アオリイカが、やいやい大きくなって、透明な、つやつやな、すべすべな肌で待っている。釣り上げた瞬間、勢いよく噴出する海水。同時に「キュッ」と発せられるイカの声に心躍ります。ああ、岸壁のイカ釣りよ…。そういえば釣り名人は、今頃どうしているのかなぁ…。渓流の女王あめごを追った夏の思い出に酔い、これからの釣りシーズンに思いを膨らませる幸せな日々がやってきました。
 
2004.10.11(祝)
 
「家庭菜園っ!」とまではいきませんが、実家の母にネギの苗をもらい、2週間くらい前に近所に住む叔母の庭を借りて植えました。これといって手入れもしてないのですが、台風にも負けず、どんどん大きくなってきました。もう、みそ汁やうどんのかやくには十分使えそうに見えます。自分で、育ててるとちょっといびつなネギにも愛情がわいてきます。調子に乗ってもう少しいろんな野菜育ててみようかな? 毎日、ネギの成長ぶりにわくわくの幸せを見つけています。(6の子)
 
2004.10.10(日)
 
現在、朝の423分です。みなさま、おはようございます。なんでこんな時間に起きているのかというと、仕事をしておりました。とほほ、ですが、一応の区切りがつき、ビールといっても発泡酒ですが、これを一本あけました。朝から、アルコールと言うと、なんだか依存症のようにも聞こえますが、この時間まで仕事をしておりますと、逆に目が冴えてしまって、眠れなくなるのです。本当です。というわけで、眠るための一本。うまいです。ジーンとうまいです。それでは、みなさま、おやすみなさい。
 
2004.10.9(土)
 
父と近くの山に松茸狩りに出かけました。背丈程も伸びた雑草をかき分け、藪を抜けて、いざ松林へ…。先を行く父が「若い元気な松の木の下を探すんだぞ」「落ち葉が、下から押し上げられているようなところを探れ」と、探し方のコツを教えてくれます。そんな父の背中は、いつもより大きくさえ見えました。しかし、まだ時季が早かったのかもしれません。行けど、探せど、肝心の松茸は見つかりませんでした。夢中で松の木をたどる父。その後を追いかけながら、いつまでも元気でいてほしいと願いました。(K)
 
2004.10.5(火)
 
先の日曜日、ピジョンズ・パークが入っているアパートの庭の草取りをしてる管理人さんを見かけました。いつもなら軽く会釈するだけなんですが、その日は、思い切って「こんにちは。ご苦労さまです」と挨拶しました。管理人さんは、休めた手でひょいと汗をぬぐい、麦わら帽子の下からニッコリと笑顔を返してくれました。気持ちのよい挨拶が交わせた日、心の中まで秋晴れた私です。(M
 
2004.10.4(月)
 
シャワーが主流だった入浴も、湯船につかり足先から体の芯まで、しっかり暖まりたい季節ですね。「そうだ。休日は温泉へ行こうっ!」ってことには、なかなかなりませんが、せめて自宅のお風呂は、いつもよりちょっぴり高い入浴剤を買って、日本各地の温泉旅行気分。。。文字通り、お風呂で小さな幸せに浸ってます(笑)。さて、今週も頑張るぞっ!(M)
 
2004.10.3(日)
 
スーパーに買い物に行った折りのこと。遠くから、女の子の声で、こんな歌が聞こえてきました。「誕生日はうれしいなぁ。誕生日ぃわぁ~、うれしい~なぁ~。・・・から、うれしいなぁ」。聞こえなかった、最後の部分が気になり、声の主を探して、商品が陳列された棚を縫って行くと、小学校1年生かそれより小さいくらいの女の子が、一生懸命に歌っていました。「誕生日はうれしいなぁ。誕生日ぃわぁ~、うれしい~なぁ~。大きくなるから、うれしいなぁ」と。学校で教えてもらったのかなぁ。自分で作詞したのかな。プレゼントでも、ケーキでもなくて、大きくなることを喜ぶ、その歌詞に、なんだかホワッとしたものを覚えました。
 
2004.10.1(金)
 
朝夕のひんやりとした空気。どこからともなく漂ってくる金木犀のほのかな香り。近 所の庭に柿が実り、コスモスが咲き、眉山も少しずつ色付き始めて。もちろんスーパー に陳列されてる、松茸・栗・ミカン等からも秋だなって思うけど、私は散歩しながら 体に感じるのが一番好き。スポーツに芸術に食欲に? 皆さんもきっといろんな秋を満 喫してる事でしょう。さぁ今日から10月のスタートです。皆さんもちょっとした季節
の変化に気付いたら、もうそれは幸せの一つです。ぜひ、皆さんの感じる秋 をpoppomailね。(スタッフM)
 
2004.9.30
 
台風21号が我が物顔で通り過ぎて行きました。皆さん、何事もありませんでしたか? 心配しております。「ピジョンズ・パーク的幸せのかたち」「てっぺん物語」がしばらく滞っておりますが、実は、もう一つ、「POPPO Store」が準備中なのをご存じでしょうか? 間もなくの開店を控え、着々とオープンの段取りを進めています。もうしばらく、お待ちくださいね。 田舎のまごころがこもった、おいしい食をご紹介できる時をピジョンズ・パークのスタッフも楽しみに頑張っています。
 
2004.9.28
 
お元気ですか? 昨日も、その前の日も、その前の前の日も、何かいいことありましたか? 今日も
何かきっといいことがありますよ。「てっぺん物語」の第二話が新規アップしています。まずは、ここに立ち寄って、一息ついていただければうれしいです。
 
2004.9.25
 
今日は、POPPO Mail 通信に新たなお便りをいただきました。徳島に住む、渓流釣り名人から。そうして、ボクは今週末(明日ですが…)、今年最後の渓流釣りにでかけます。膨らむ期待で、足の裏がむずがゆくなるような喜び感覚を早くも覚えているのです。そうして何より、今週末、読者の皆様にも、何かしら幸せを見つけていただけて、嬉しいお便りをいただけることを楽しみにしています。
 
2004.9.24
 
ふう。やっとのことで、新コーナーが動き始めました。手前みそですが、これから、どんどんおもしろくなりそうな内容ですよ。このページのてっぺんを見てください。星マークの下にある「てっぺん物語」が、新規オープンです。第一話は「日本一低い山」です。どうぞ、お楽しみください。
 
2004.9.23
 
今朝、といっても10時前のこと。ベランダから通りを見下ろしていると、3人の子供がはしゃぐ声で歩いて行くのが見えました。様子からどうも兄弟妹のようで、一番上の男の子は小学5年生、次が3年生くらい、女の子は1年生かそれより下に見えます。一番上のお兄ちゃんが大きな財布を手に、先頭を歩き、その後を手をつないだ次男と長女の二人がついて行きます。今日は秋分の日。学校は休みで、きっと近くのスーパーにお遣いに行くのでしょう。おやつも買っていいと、両親に言われているのかもしれません。楽しそうな小さな背中。自動車に気をつけるんだよ。兄弟妹が角を曲がって見えなくなるまで、見送ってあげました。
 
2004.9.22
 
「手技」をご存じでしょうか。足のツボへの刺激を中心に、全身マッサージとリンパ腺のしこりをほぐす技です。先日のこと、徳島県の脇町で、この手技を振るう稲葉さんから20分間の施術を受けました。気持ちよくて、うとうとしている間に、左右の足の長さの狂いを矯正していただき、腕と肩のこりも解消。仕事で立ち寄った土産物屋さんで、偶然知り合った稲葉さんから、一時、最高の気持ちよさを分けていただいたのでした。ありがとうございました。
 
2004.9.21
 
仕事部屋の窓の外は、またしても気持ちのいい秋晴れに恵まれています。たぶん日本列島の上空も晴れわたっていることでしょう。元気いっぱいの新しい一週間が始まりました。皆さんは、連休を、どのように過ごされましたか? きっと心と体の疲れをいろいろなかたちで癒されたことでしょう。こちらは久しぶりのキャンプで、小さな喜びをたくさん見つけることができました。その報告は、現在準備中です。どうぞお楽しみに。準備中と言えば、もう一つ。新しいコーナーがもうすぐ始まります。内容は、素朴な見た目と、深い味わい、作った人の温かな心がこもった田舎の食を賑やかに紹介します。ついでに販売も控えめに行います。こちらの方もご期待下さい。
 
2004.9.19
 
今日は、かなり早起きをしました。朝の空気を吸うために、ベランダに出ると、7時前から、パンパンッと花火の音がしています。きっと近くの小学校の運動会なのですね。お天気は、いまのところ秋晴れの、運動会日より。そうして、ボクにとっては絶好のキャンプ日より。山にテントを張りに出かけてきます。また、幸せのかけらを見つけられるような、いい予感がしています。
 
2004.9.17
 
今日、訪問してくださった皆さん、おはようございます。朝から秋晴れの良いお天気に恵まれ、さわやかな目覚めを迎えられた方も多いのではないでしょうか。ところで、小中学校では運動会シーズンが到来しているようです。本番の日はもちろん、練習の間にも、華やいだ声や大小の笑顔が咲いていることでしょう。買い物の途中で、営業で外回りに出た際に、会社の窓から見える風景の中に、いろいろな幸せのかけらを見つけることができそうです。小さな幸せ風景を見つけたら、ぜひポッポメールにご投稿ください。お待ちしています。
 
2004.9.16
 
読者の皆さん、お元気ですか。最近、釣りに行ってきました。渓流の釣りです。とても良い釣り場で、みんなに話したいけれど、同行した釣り名人から「絶対に内緒だからな」と、かたく口止めされているので、お教えできないのが残念。でも、渓流で見つけた小さな幸せはお伝え致します。どうぞ、ご覧下さい。
 
2004.9.11
 
台風が続いて、気分もすっかり湿りがちっていうより、実家がかなり田舎なので、地盤がゆるんでいないかと、本気で心配しています。地震も立て続けに発生していますし、自然の力の前では、ただうずくまるより仕方がないのでしょうか。さて、久しぶりに「ピジョンズ・パーク的幸せのかたち」が更新できました。明るい家族のある日を、ほんの少しだけ切り取りました。どうぞご覧下さい。
 
2004.9.6
 
読者の皆さん、こんにちは。昨日、訪問していただいた皆さん、そして久しぶりに訪問していただいた皆さんもトップページの変化に気づいてもらえましたか? なれないお絵かきソフトを駆使して作ってみたのですが、いかがでしょう? これからも、どんどん変わっていく、ピジョンズ・パークをどうか温かい目で見守ってください。